絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」(1000)


 ・"とある魔術の禁書目録"の二次創作SSです
 ・たぶん全年齢向け
 ・キャラ崩壊および独自設定、独自解釈を含みます
 ・ラブロマンス、バトル、シリアスの要素は薄め(予定)です
 ・要はダラダラした日常をダラダラと書きます


それでは、始めさせていただきます




  第三次世界大戦集結から数ヶ月

  戦争で傷ついた人々も、徐々にではあるがその傷を癒していった

  季節は移ろい、ここ学園都市ではもうすぐ桜の咲く季節

  柔らかな日差しが降り注ぐ空港、一人の少女が何かを待ち焦がれていた




~第23学区~

絹旗「むう……遅いですね。そろそろ時間の筈なのですが」

絹旗「目をつけてた映画を投げてまで駆けつけたというのに……まったく」ブツブツ

 :
 :
 :

絹旗「超おかしいです。いくらなんでも遅すぎでは」

絹旗「まさか私が時間を間違えた? いや、何かに巻き込まれたとか……」


 コツコツコツ...
 トテトテトテ...


??「あれ? そこのちっさい人影はもしや」

??「きぬはた?」


絹旗「Σ」クルッ


滝壺「やっぱりきぬはただ」

絹旗「滝壺さん!…………ついでに浜面」

浜面「ついで!? 俺ついでなの?! これでも命張ったんだよ?!」

絹旗「うっさいです! この私に待ちぼうけさせるとは、超偉くなりやがりましたね!」

浜面「しょうがねえじゃん! 飛行機の運航スケジュールなんてこんなもんだろ?!」

絹旗「責任転嫁とは超見苦しいですね。
    これから滝壺さんとの再会の感動に浸りたいので超黙っててください」

浜面「お前俺の扱い相変わらずなんだな?! 泣いてやるゥ!」

絹旗「泣いて気が済むなら超泣いててください。私の視界の外で」

浜面「ヴォォォォォ!」


<ヴオォォォォォ


絹旗「滝壺さんも元気そうで何よりです。最後に見たときは弱りきってましたし」

滝壺「ごめんね、心配かけちゃって。後遺症は少しあるけど、普通に生活する分には問題ないから」

絹旗「それを聞いて超安心です。これからは滝壺さんも普通の生活が出来ますね」

滝壺「うん、きぬはたも。それにしても、きぬはた」

絹旗「?」


ポスン


滝壺「ちょっと見ない間に背伸びたね」ナデナデ

絹旗「超! 成長期ですから!」フンス

滝壺「それに……」

絹旗「?」

滝壺「薄くだけど、化粧してるね。髪も伸びたし、大人っぽくみえるよ」

浜面「なぁにいぃぃぃぃ? 化粧だとぉ?! お父さん許しまへんでぇ!」


絹旗「ばっ……/// 超うっさいです! 超ウザいです! 超浜面は黙っててください!」

浜面「まったく、お前もしばらく見ねえ内に女らしくなったな。お父さんそっちの方が良いと思うぜ」

絹旗「はーーーまづらぁぁぁぁ!!」ウガー

浜面「ヒッ…!」ビクッ



浜面「……あれ?」

絹旗「//////」プシュー

浜面「え?! なにその反応?! そこはちっそパーンチとかブレーンバスターとかする場面だろ?!」

絹旗「むぅ……///」

浜面「ほら、こいよ! 自慢じゃないが、打たれ強さなら自信あるんだぜ?!」

絹旗「こんの超朴念仁!」メメタァ

浜面「ボルシチッ?!」


<ドゴォォォォォォォン


絹旗「はぁはぁ……このままじゃ滝壺さんが超苦労します! 浜面は乙女心を超学んできなさい!」

滝壺「大丈夫だよ、きぬはた。そんなはまづらも私は応援してる」

絹旗「滝壺さんは超優しすぎです!」

滝壺「そんなこと……あれ? はまづら?」

絹機「? あっ、あれは警備員?」




浜面「あたたたた……相変わらず容赦しねえのな、あいつ」

???「よーぅ、浜面。元気そうで安心したじゃん?」

浜面「あ?……げぇっ、巨乳警備員!?」

黄泉川「ロシアでは大活躍だったらしいじゃん? いやー、男をあげたじゃん♪」

浜面「な、なんだよ、何しにきたんだよ、アンタ」

黄泉川「……決まってるじゃん?」ニヤリ


絹旗「超待ってください! いくら警備員でもキモイだけで連行するなんて超無体です!」

滝壺「はまづらはまだ何もしてません」

浜面「キモイだけで?! まだ何も?! アンタ達相変わらず辛口だね!」

黄泉川「お? そっちのは確かあの時の……元気になったみたいでなによりじゃん」

滝壺「その節はお世話になりました。あの、はまづらが何かしたんですか?」

黄泉川「まー、あえていうなら貯金じゃん? 日本にいた時に重ねたショッボイ軽犯罪の」

絹旗「……浜面」ジトー

浜面「うっ、何も言い返せねえ」

黄泉川「そんなワケだから、ちょっとお勤めに出てもらうじゃん♪……おい、連れていけ」

警備員達「イエス、マム!」

浜面「滝壺、すまねぇ! こんなことになっちまって!」

滝壺「はまづら、私待ってるから。10年でも20年でも待ってるから」


黄泉川「あー、お前の態度次第では半年ぐらいで一回出てこれるじゃん」

浜面「何?! ホントだな?!」

黄泉川「昔と違って可愛い彼女がいるんだし、今度は本気で頑張ってみるじゃん?」

浜面「よぉぉし、やってやらぁ!」

絹旗「警備員さん、これ以上滝壺さんを困らせないように、超ビシビシやっちゃってください」

黄泉川「そういうことならお任せじゃん」

警備員「さ、歩いた歩いた」ゲシゲシ

浜面「ちょ、痛ぇっての! もっと優しくしてくれよ!」

黄泉川「じゃ、こいつはちょっとお預かりするじゃーん」ノシ



絹旗「……行っちゃいましたね」

滝壺「……」


絹旗「これからどうしましょう」

滝壺「これ」チャリ

絹旗「? 鍵ですか?」

滝壺「むぎのが個人的に使ってた家の鍵。むぎのはロシアで暮らすから使っていいって」

絹旗「なんと、麦野が? 超気前のいいことですね」

滝壺「アイテム時代の隠れ家だと何が起こるか分からないから、って言ってたよ。
    だから、もし住むところが見つからなかったら使えって」

絹旗「確かにその通りですね……では、超お世話になりましょう」

滝壺「第7学区にあるから、行ってみよう」


~第7学区 某所~


滝壺「ここだね」

絹旗「なんですか、これ……映画のセットですか?」

滝壺「違うと思うよ?」

絹旗「ツタに覆われた洋館……魔女でも住んでるんですかね?」

滝壺「とりあえず入ろうよ」ガチャガチャ


ガチリ

ギィィィィィ


滝壺「おじゃまします」

絹旗「ち、超おじゃま、します……」


滝壺「きぬはた?」

絹旗「違います! 超誤解です!
    ホラー映画チックなドアの開閉音に超ビビったとかじゃないですから!」

滝壺「そうか、きぬはたは怖いんだね」

絹旗「い、いえ、ですから……!」

滝壺「大丈夫だよ。そんなきぬはたも、私は応援してる」ナデナデ

絹旗「っ///」

 :
 :
 :

絹旗「よ、よしっ。それじゃ超探検してみましょう!」

滝壺「おー」


~1階~

絹旗「超立派なキッチンですね。むしろ超厨房というべきでしょうか」

滝壺「レストランみたいだね」

絹旗「あまり使った形跡はないようですが」



絹旗「おおお! 風呂が超広いです!」

滝壺「きぬはたが好きな健康ランドみたい」

絹旗「いえ、さすがに超健康ランドには負けるかと」



絹旗「これは……食堂ですか?」

滝壺「(ツー)むっ、こんなにホコリが」

絹旗「麦野は使ってなかったのでしょう。ここで一人メシは超寂しいですから」


~2階~

滝壺「ドアがいっぱい」

絹旗「全部同じデザインの部屋でしたね。客用でしょうか」



絹旗「卓球台にビリヤード台に……」

滝壺「おお、きぬはた、ピアノがあるよ」

絹旗「遊戯室って言うんですか? アイテムが使ってた会員制サロンにもありましたね」


~所戻って1階~


絹旗「だいたい見終わりましたね」

滝壺「……」ウーン

絹旗(電波受信中でしょうか?)

滝壺(なんだろう、この違和感)

絹旗「滝壺さん?」

滝壺「……あっ、きぬはた。どうしたの?」

絹旗「時間も時間ですし、とりあえず超晩ご飯にしませんか?」

滝壺「うん、そうだね。私つくる」

絹旗「私食べる」

滝壺「手伝わなかったら、ご飯は冷蔵庫にあった消費期限切れの鮭弁だよ」

絹旗「さて、何からしましょうか? 超なんなりとお申し付けください」キリッ


絹旗「ほえにひても、ほほはふたひでふむには超おおひいでひゅね」モギュモギュ

滝壺「こら。行儀悪い」

絹旗「ゴクン 超失礼しました」

滝壺「もう一回」

絹旗「それにしても、ここは二人で住むには超大きいですね」

滝壺「そうだね……」ポク

絹旗「?」

滝壺「……」ポク

絹旗「……」

滝壺「…………」ポク

絹旗「」モギュモギュ

滝壺「!」チーン


滝壺「きぬはた、空き部屋がたくさんあるから、困ってる人に貸そう」

絹旗「はい? 確かに、2階には同じようなデザインの部屋がいくつもありましたが……」

滝壺「うん、それを使うの」

絹旗「でも、個室以外のスペースは超共有することになりますよ」

滝壺「なんか、そういう生活も楽しそうだな、って」

絹旗「むむ、確かに……アイテム時代のノリを思い出しますね」

滝壺「だからね、こういう感じで募集するといいと思う」カキカキ


┌────────────────────┐
│☆きぬはた荘☆                    .│
│                            ....│
│入居者超募集中!                  │
│風呂/トイレ/キッチン/リビング/玄関 共同   ..│
│家賃 4800円/月                    .│
│身分経歴一切超不問                │
└────────────────────┘



絹旗「きぬはた荘、ですか?」

滝壺「うん」

絹旗「あの……なぜ私なんですか」

滝壺「きぬはたの方が私よりしっかりしてるから、管理人さん」

絹旗「……は、はぁ」

滝壺「ね、面白そうだし。やろうよ」キラキラ

絹旗(滝壺さんがたまに見せるこの超行動力はいったい……)

滝壺「きぬはた?」

絹旗「ま、まあ、人が住んでたほうが家は傷みませんし、
    空き部屋として超ほっとくよりはいいかもしれませんね」

滝壺「決まりだね」

絹旗「滝壺さんも共同管理人ということで超お願いします。流石に私一人は超不安ですので」


滝壺「じゃあ、この紙は明日にでも何枚か近所に貼ってくるよ」

絹旗(今気付いたけど、身分経歴超不問ですか?! 何が出てくるやら……)

滝壺「♪」



 ――こうして軽いノリではじまった「きぬはた荘」
    だが、このときの彼女たちは知る由もない
    集まる入居者たちが一癖も二癖もある上に、ある"共通点"を抱えていることを



今回はここまでです
次回以降、何回かに分けて住人が増えます
次回投下は本日21時の予定です

それでは、これにて

ひだまり荘のオマージュ?

共通点ってのは暗部だったり魔術サイドに関わってたりとかかな?

いずれにしろ超支援

浜面…頑張れっ(≧ω≦)b
っていうか え?マジで!?半年もっ!?
出番がしばらくまったくねぇな(汗)

もしかして >>1 は浜面が嫌いなのか?

>>31
なんか君臭うよ

>>34
はあ┐('~`;)┌
悲しいなぁ…。 そうやってバカにしたり、中傷するコメントをわざわざ書き込む姿勢には恐れいったよwwwwwwご苦労様で~すm(_ _)m
あ これ以上はココが荒れちゃうから、頑張って反撃しなくていいからね♪

…………ふう

おばんです、帰宅したら予想以上に反響があって少しビビリ気味の>>1です
投下の前に、頂いたご質問に返答させて頂きたく

>>24
いえ、>>1の妄想劇場です

>>27
魔術サイドの出番は今のところの予定では1名のみなのです

>>31
むしろ好きです。なのですが、"共通点"から外れるのでさっさと退場願いました
が、今後も出番はあります


それと、今回投下分で"共通点"についてはお気付き頂けるかもしれません
何名かの方のご期待に沿えなくなってしまいますので、その点については予めお詫びさせて頂きます

それでは、始めさせて頂きます
今回は二人のお嬢様のちょっとした物語です


~第7学区 某所~


白井「はあ……どうしてこうなったですの」トボトボ

婚后「そもそもの原因は、貴女にあるのではなくて?」

白井「わたくしは風紀委員としての勤めを全うしたまでですの!」ムキー

婚后「分からなくもないですが……」



 ――前日深夜 常盤台学生寮208号室


白井「迷子を保護したのはいいですが……困りましたわね。
    この時間では風紀委員支部も閉まってますし……」

打ち止め「Zzzzzz...」スピー

白井「……全く、こんな可愛らしい子をこんな真夜中に放り出すなんて。
   保護者が見つかったらとっちめてやりますの」

打ち止め「だめだよぉ…………-た……」スピー

白井「……よくよく見たら、この寝顔、お姉様に瓜二つですの。
    ……ちょっとだけ、ちょっとだけですの。ウヒヒヒヒ」



<ガガーーーン


白井「? 今のは?」


ガシャーーーーン


??「打ち止めァァァァァァァァ!」

白井「な、なんですの、貴方は?!」

??「……てめェかァ、うちのクソガキ誑かしやがったのはァ!」

白井「誑かすとは心外ですの! わたくしは風紀委員として迷子を保護しただけですの!」

??「迷子だァ?」ギロリ

白井「うちの、ということは貴方が保護者ですのね? こんな小さい子を
    真夜中に放り出すなんて、何を考えてますの!」

??「俺がコンビニ行ってる間に勝手に抜け出しやがったンだよォ!」

白井「言い訳なんて見苦しいですの! 挙句、女子寮の壁を破って侵入とは
    殿方失格ですの! 神妙にいたしなさい!」

??「うるせェェェ!」ウガー


??「俺はあの極寒の地で誓ったンだよ! 護りてェンだ! 失いたくねェンだ!!
    たった一つの幻想を守り抜くためなら、どんな現実とだって向きあってやる!!!」

白井(なんという覇気……これは本当に人間ですの?!)

??「クソガキを誑かす変態にはお仕置きが必要だなァ……」ドドドドドドド

寮監「白井! なんだ今の音h……な、これは何事だ?!」

白井「寮監! お逃げください!」

??「自転パーーーーーンチ!!」


 ドズズ...ン



 ――今に至る


白井「まさか拳一つで寮の一角を吹き飛ばすとは……お陰で、十数人の生徒が
    路頭に迷う羽目になりましたの……」

婚后「その殿方、いったい何者だったのでしょうね」

白井「とんでもない能力者だということは確かですの。あの惨事で、怪我人が出ていないのは奇跡ですの」



白井「ひとまず、部屋を失った寮生の仮住居は確保して、残りはわたくし達だけですわね」

婚后「まったく、翌日まで待たせるなんて何事ですか。このわたくしを常盤台の婚后光子とs」

白井「後輩を優先してたらそうなりましたの。常盤台の婚后光子サマなら、きっとご自身の
    後輩を優先するだろうと思っての配慮ですの」

婚后「とっ、当然ですわ! この婚后光子、いつでも可愛い後輩を第一に考えておりますのよ!」

白井(ちょろいですの)

婚后「そういえば御坂さんはどうされましたの? 貴女と同室だったのでは?」

白井「……お姉様は……行く宛があるからいい、と……あの類人猿の部屋に……」ブツブツ

婚后「し、白井さん?」

白井「嗚呼! お姉様ァァァ! 黒子は! 黒子はァァァァァァ!」ガンガンガンガンガン

婚后「白井さん! どうか落ち着きなさって! 人様のご住居の壁に頭突きはいけませんわ!」

白井「hjauお姉ahia様saljislw!」ガンガンガンガンガン

婚后「だっ、誰か! 風紀委員! 風紀委員を!」



 :
 :
 :

婚后「落ち着きまして?」

白井「は……お恥ずかしいところを……穴があったら入れたいですの……」ズーン

婚后「いいえ、わたくしもNGワードを発してしまったようですので……気を付けますわ」

白井「気を取り直して……寮の改修が済むまでの仮住居を探さないといけませんの」

婚后「学舎の園の寮はすでに満室……自力で探すしかないということですわね」ハァ

白井「では、不動産の仲介業者さんのところに参りましょう」


~monimoni 第7学区駅前店~


業者「こちらの物件などいかがでしょう?」ニコニコ

婚后「わたくし、ユニットバスは苦手ですわ」


 ――15分経過


業者「こちらの物件などいかがでしょう?」

婚后「窓が南向き? 暑くて駄目ですわ」


 ――さらに30分経過


業者「こちらの物件などいかがでしょう?」アセアセ

婚后「キッチンがIH? 論外ですわね」


 ――さらに2時間経過


業者「こちらの物件など……いか、が、でしょ……?」ゼーハー

婚后「インターネット回線がADSL? どこの遺跡ですの?」

白井「あの、ちょっとすみません。もう一度よーく話合ってから出直しますの」

業者「は、左様ですか……お力になれず、申し訳ございません(もう来んなバーカバーカ)」

白井「いえ、親身になって頂いて感謝しておりますの」ペコペコ


~第7学区 とある公園~


白井「婚后さん! あなた、仮住まいを決めるつもりがおありですの?! わがままばっかりで!」

婚后「わたくしとて譲歩してますわ! エカテリーナちゃんをペットホテルに預けて、
    ペット不可の部屋でも入れるように配慮しましたのよ!」

白井「あぁ、今日の婚后さんに何か足りないと思ったらあの蛇ですの」

婚后「蛇ではなくエカテリーナちゃんです! ああ、エカテリーナちゃん、今頃寂しい思いを……
   それもぜーんぶ不甲斐ない飼い主とそこの風紀委員が悪いのですわ……」

白井「蛇の面倒までみれませんの!」ウガー

婚后「先程から蛇、蛇と……わたくしのエカテリーナちゃんを愚弄するのは許しませんわよ?」キリッ

白井「もう付き合いきれませんの。公園でも橋の下でも、お好きなところでお休みになるといいですわ」

婚后「(ヒクッ)白井さん、貴女……このわたくしを常盤台の婚后光子と知っての狼藉でして?」

白井「わたくしとて風紀委員の端くれ、譲れないときもございますの!」シャキン



 ――15分後


警備員「……で、能力を行使してケンカしたと」

婚后「わたくしが全て悪いのですわ……つい不遜な態度を……悪い癖だと自覚しておりますのに……」グスッヒグッ

白井「あ、あの、もう泣き止んでくださいな。その、わたくしにも至らない点がございましたので……」

婚后「白井さん……なんとお優しい……」ウルウル

白井(誰ですのこれは)

警備員「あー……十分に反省しているようだし、今回はここまでとする。今後は気をつけるようにな」

白井「ご迷惑おかけしましたの」orz

婚后「申し訳ございませんでした」orz


~第7学区 某所~


白井「はあ……どっと疲れましたの」トテトテ

婚后「白井さん……先程は……」コツコツ

白井「もう気にしていませんの。それより日が暮れてますわ。早く仮住まいを……」

婚后「」スッ

白井「? 握手ですの?」

婚后「わたくしが涙を見せることができるのは、貴女ぐらいですわ。誇りに思って頂きたいですわね」

白井「……本当に口は達者ですのね」ガシィ

婚后「お互い様ですわ」クスッ


婚后「それにしても、どういたしましょう。今からだとホテルも取れないでしょうし……」

白井「学舎の園から遠いという理由でホテルを外したのは失敗でしたの」ショボーン

婚后「いっそ、わたくし達も御坂さんのところに……あら?」

白井「どうしましたの?」

婚后「いえ、学園都市にもこのような趣のある建物がございましたのね」シミジミ

白井(なんですの、これは。魔女の館?)

婚后「……あら?白井さん、こちらご覧になって」

白井「?」



┌────────────────────┐
│☆きぬはた荘☆                    .│
│                            ....│
│入居者超募集中!                  │
│風呂/トイレ/キッチン/リビング/玄関 共同   ..│
│家賃 4800円/月                    .│
│身分経歴一切超不問                │
└────────────────────┘



白井「入居者超募集中……ですの」

婚后「白井さん、これは幸運かもしれませんわよ?」

白井「ですが……怪しさ爆発ですの」

婚后「こんなお洒落な洋館に住めるなんて、そうない機会でしてよ?」

白井(お洒落……?)

婚后「この共同というところも、普段から寮住まいのわたくし達には気になりませんし」

白井「それはそうなのですが……」

婚后「まあ、見学だけでもいたしましょうよ。ね」

白井「……しかたないですの。お供いたしますわ」


婚后「呼び鈴は……こちらかしら?」ポチットナ


<ジャーンジャーン


ギィィィィィ


絹旗「はい、どちらさんですかね?」

婚后「突然申し訳ございません。見学希望なのですけれど」

絹旗「(常盤台の生徒? いったいどうして……)まあ……どうぞ中へ」

婚后「お邪魔いたします」

白井「お邪魔いたしますの」



 ――その後、部屋の造りをお気に召した二人のお嬢様は長時間迷い、
    大声で罵り合い、議論をし尽くした上で入室を決めた

今回はここまでです
婚后さんは違う寮(学舎の園の方)だったような気もしますが、気にしないで頂けると幸いです
にしても、お嬢言葉って難しいな、セリフが長くなりがちだし

次回投下は未定です
明日から制速に繋がらないかと思いますので、接続が確認できたら投下したいと思います

それでは、これにて

書き忘れますた
鳥って付けたほうがいいでしょうかね

てst

>>1です。トリつけました。
毎月第3火曜は繋がらないと思っていたんですが、繋がりましたね
勘違いしていたようで、お恥ずかしい

それでは、始めさせていただきます
今回は、ある人物に会うために遠き極寒の地からやってきたとある少女のお話です


~???~

「そう、学園都市に帰るんだね」

「なンだ? "私も連れてって"とか言い出すつもりじゃねェだろォな?」

「こっちの研究所での調整があるし。そうでなくても、なんであなたなんかと一緒に?」

「ハッ! 俺も随分と嫌われたもンだぜェ」

「まっ、命を拾ってくれたことには一応感謝してあげてもいいけどね」クスッ

「あァ? なんだ、お前もそんなツラできンのか」

「えっ?」

「初めて会ったときは、腹ペコのカメレオンみたいなツラだったのによォ」ケラケラ

「うっわ、久々にムカついた」


 :
 :
 :

「なにこれ? 名刺?」

「こっちの研究所でもなンとかなるンだろうけどな。
 どうしても、って状況になったらそいつに頼れ。なンとかすンだろ」

「ふーん……まあ、記憶の片隅には置いといてあげるよ。最終信号と仲良くしなよ?」

「分かってらァ……ンじゃもう行くわ。せいぜい達者でなァ」




(……一緒に行けるんなら行きたいよ。でも今は……まだダメだから。
 ……誰が腹ペコカメレオンだよ……人の気も知らないで、このモヤシ、朴念仁)

「…………死んじゃえ、バカっ……」グスッ


~数ヵ月後 第7学区 とある病院~


冥土返し「うん、バイタルチェックは正常、脳波も異常なし。問題なしだね?」

????「……うん」

冥土反し「メンタル面はどうかな?」

????「気分はどうかってこと?フツー」

冥土返し「問題なし、と。キミが学園都市に来たいと、僕に接触してきたときはどうなるかと思ったけど」

????「……」

冥土返し「まぁ、色々な意味で落ち着いたみたいで、僕としても一安心だね?」

????「ゴメンね。先生にはお世話になりっぱなしだね」

冥土返し「まぁ、僕の患者となった以上はできる限りのことはさせてもらうからね?」

????「患者に必要なものを揃えるのが仕事、だっけ?
       ……ところで、先生。最後のワガママを聞いてもらっていいかな」

冥土返し「最後?なにかな?」


????「この病院を出ようと思う。いつまでも先生の優しさに縋ってられないしね」

冥土返し「詰まらないことを気にするんだね。キミは僕の患者だ、患者に優しくするのは当然だろう?」

????「そうじゃないよ。ミサカは他の姉妹と境遇や立場が違う。
       ここに置いてもらえてるのだって、無償のボランティアなんでしょ?」

冥土返し「……」

????「だからここにいつまでも留まる訳にはいかない。
       それで最後のワガママ。病院の外で生活するために、ID発行できないかな?」

冥土返し「やれやれ……どうして僕の患者は問題児ばかりなんだろうね?
       とはいえ、キミも今のままでは暮らしづらいだろうね?」

????「……」

冥土返し「番外個体、ではなくより人間らしい名前があった方がベターということだね?」

番外個体「あくまで外見せ用の偽名だよ。この名前にも少なからずの愛着はあるんだからね?」


~数日後~


番外個体「へー、これがIDカードってヤツかー」ナデナデペシペシ

冥土返し「三澤真琴、17歳、能力はレベル4の発電能力ってことになってるからね」

番外個体「ミサカワースト、でミサワか。……写真もっとマシなのなかったの?」

冥土返し「僕の手元にはそれしかなかったものでね?」

番外個体「……ま、贅沢をいえる立場でもないよね」

冥土返し「キミの体調も安定しているし、いつでも出発していいからね?
      但し、週に1回は必ず診せにくること。これは約束してくれ」

番外個体「うん、分かった。……それじゃ、もう行くよ。迷いが出ない内に、ね」

冥土返し「気をつけるんだよ……それと、キミは僕の患者だ。これは忘れないでくれ。
       何かあれば、いつでも頼るんだよ?」

番外個体「うん、ありがとうね。先生」



 コツコツコツコツ...
 ゴロゴロゴロゴロ...


????「あっ、番外個体じゃないですか、とミサカは怯えつつ声をかけます」ゴニョゴニョ

番外個体「? あ、19090号。……あなた、なんでいつもミサカのこと怖がるのさ」

19090「え、えーと、そのケモノ目が、怖いです、とミサカは目を逸らしつつ回答します」ゴニョゴニョ

番外個体「ひっどいなぁ。これも個性だと思ってよ、ねー?」ズイッ

19090「ぴゃうっ?! 至近距離から顔を覗き込まないでください! とミサカは既に涙目です」

番外個体「フヒヒ、ごめんごめん。あなたってばいじりがいがあるよねー」ケタケタ

19090「番外個体はイジワルですね、とミサカは怒りと恥ずかしさにプルプルしながら指摘します」プルプル

番外個体「ゴメンって。また今度、病院の食堂でケーキ食べさせてあげるから」

19090「ケーキよりも低カロリーな甘いものを、とミサk……なんでもないです」ゴニョゴニョ


19090「時に番外個体、今日はやけに大荷物ですね、とミサカはキャリーバックを眺めつつ尋ねます」ゴニョゴニョ

番外個体「あ、うん。今日で退院だから」

19090「えっ」

番外個体「あなた達にもお世話になったよね。これでも感謝してるんだよ?」

19090「いえ、そんな、ミサカはなにも……」ゴニョゴニョ

番外個体「ここに来てすぐの頃。右も左も分からないミサカに、色々と教えてくれたよね?」

19090「ま、まぁ、売店や食堂や喫煙所の場所ぐらいなら……」ゴニョゴニョ

番外個体「それに、一番最初に話しかけてくれたのもあなただよね」

19090「え、ええっ?そうだったのですか?とミサカは驚愕を露にします」

番外個体「ミサカの目が怖い怖い言ってるクセにさ、顔合わせば何か話してきたし」

19090「ミ、ミサカは色々な人と話して見聞を広めたい、とミサカは……」ゴニョゴニョ


番外個体「ともかく、さ。感謝してるんだよ、"お姉様"?」

19090「確かに製造されたのはミサカの方が先ですが、番外個体の方が肉体年齢は上ですので、
     この場合、ミサカから見て番外個体の方が姉にあたるのでは、とミサカはゴニョゴニョ」

番外個体「あはっ、細かいことは気にしないの。……それじゃ、もう行くね」

19090「えっ、あのっ、あっ……」

番外個体「他の姉妹にもよろしくね」ノシ

19090「あ……み、番外個体!」

番外個体「ん?」クルッ

19090「あの……また会えますよね?と、ミサカは恐る恐る確認をとります」ゴニョゴニョ

番外個体「週イチで診察があるから、そのときに会えるんじゃない?」クスッ

19090「よ、よかったです。あの、ケーキ楽しみにしてます、とミサカは別れを惜しみつつ手を振ります」ノシ

番外個体「またね」ノシ


 コツコツコツコツ...
 ゴロゴロゴロゴロ...


19090「……"お姉様"って呼ばれた……」ホワーン


~第7学区 某所~


番外個体「勢いで飛び出してきたけど……住む所見つけてからでも良かったかも」

番外個体「まあ、2~3日ぐらいなら野宿でも問題ないか」

番外個体(あの人に遭えるといいな……先生も居場所は知らないらしいけど)

番外個体(MNWに繋げば分かりそうだけど、また負の感情を拾い集めてあの頃のミサカに戻るのもヤだし)

番外個体(……あの人もそれは望んでないよね、きっと)

番外個体(…………)

番外個体(って、19090に聞いてもよかったんじゃ)ハッ

 :
 :
 :

番外個体「サングラスを買った。これでケモノ目が怖いなんて言わせない」スチャ


<キャンペーンチューデース


番外個体「あ……携帯電話か。そういえば持ってないなぁ」


番外個体「…………」

番外個体(IDカードあれば……か、買える、んだよね?)ドキドキ

番外個体(口座もあるし……うん、大丈夫なハズ!)

番外個体「あの、すいません!」ドキドキ



~30分後~


番外個体「買えた……///」

番外個体「誰か番号交換……って相手がいないや」

番外個体(あの人はロシアに来るときに壊れちゃったって言ってたし)

番外個体「……ま、その内、ね」


 :
 :
 :

番外個体「はー、もう夕方か……今夜はどこの公園で寝ようかな」トボトボ

番外個体「……ん、んん?なんだこれ」


┌────────────────────┐
│☆きぬはた荘☆                    .│
│                            ....│
│入居者超募集中!                  │
│風呂/トイレ/キッチン/リビング/玄関 共同   ..│
│家賃 4800円/月                    .│
│身分経歴一切超不問                │
└────────────────────┘


番外個体「身分経歴一切超不問、か……」

番外個体「ここかな……なにこれ、お化け屋敷?」

番外個体「この際なんでもいいや。ごめんくださーい」


 ギィィィィィ


絹旗「はいはい、どちらさんですか?」

番外個体「入居者募集のチラシを見てきたんだけど」

絹旗「ああ、そういうことなら、どうぞ。中で超詳しい話をしますので」



 ――その後、大荷物を抱えた自称帰国子女は
    大して説明も受けずにさっさと入室を決めた

今回はここまでです
次回投下は明日21時の予定です

それでは、これにて

おばんです
おまいら番外個体大好きなんだな!と>>1はミサワさんの人気っぷりに驚きを隠せません

カップリングに関して言及頂いておりますが、明記したほうが良いでしょうか
ピリピリするのも本意ではありませんし

ただ、>>1に記載させていただいた通り、ラブでロマンスな要素は薄めです
>>1が書きたいのが平和でドタバタな日常ですので、甘~い展開になる予定も今はありません
ですので明記する場合、あくまで「誰から誰への好感度」という設定の話という形になります


カップリングに関して、私からは>>113で申した通りです
「明記しる!」というご意見が多くなれば、その時に対応させて頂きます


それでは、21時になりましたので始めさせて頂きます
今回は、学園都市の裏と表を行き交うとある男女のお話です


~某日夜 学園都市某所~


土御門「……今日の仕事は完了だ。みんな、お疲れさん」

海原「久しぶりの仕事だというのに、全く、簡単なお掃除でしたね」

土御門「海原、慢心と油断はいい結果に繋がらんぞ?せいぜい気を付けることだな」

海原「ご忠告痛みいります」

結標「一方通行はどうしたの? とうとう行き倒れたかしら?」

土御門「一方通行なら直帰だ。ま、やることやったんだから問題あるまい」

結標「よほど若奥様が恋しいのかしらね」クスクス

土御門「あいつのロリコンっぷりはもはや尊敬の域だにゃー」

 :
 :
 :

一方通行「おォ?」ツー

打ち止め「あれ? あなたが鼻血なんて、またミサカでいけない妄想してたのね。ってミサカはミサカは頬を赤らめてみたり///」

一方通行「違ェよバカ! どォせ誰かが噂でもしてンだろォよ」ゴシゴシ

打ち止め「それはくしゃみだよってミサカはミサカは(ズビシッ)っていったーーい!」


土御門「さーて、俺も愛する妹の料理が待ってるから失礼するぜい」ノシ

海原「お疲れ様でした」

結標「お疲れ様」

海原「僕らはどうしましょう。朝までボウリングでもします?」

結標「能力使用アリなら受けてたつけど?」

海原「はは、勝てるわけないじゃないですか」

結標「ダーツなんてどう? 能力使用アリで」

海原「なんですか、いじめですか。まるで僕がウザい人間みたいですね」

結標「ようやく分かってもらえたみたいで嬉しいわ」

海原「ふふふ、これは手厳しい」


結標「貴方こそ、愛する妹の顔でも見に行ってくればいいじゃない」

海原「そう思ってましたが、病院の面会時間も終わってましてね」

結標「あら、残念ね。じゃあ、どうせ暇なのでしょう。夕食ぐらい付き合いなさい」

海原「同居人と一緒なのでは?」

結標「小萌は飲み会よ。ああなったら朝まで帰ってこないわ」

海原「そういうことならご同伴させて頂きましょうか」



~第5学区 とある飲食店~


海原「年頃の男女が、ディナーにファーストフードとはね」

結標「あら、奢ってもらう側の発言とは思えないわね」

海原「おっと、失言でした」

結標「私だって、ちゃんとした相手ならちゃんとした店を選ぶわよ」


海原「そもそも、その格好ではドレスコードにひっかかるのでは?」

結標「うっ、うるさい///」

海原「あ、ナゲットもらいますね」ヒョイパク

結標「ちょっと、それ最後の1個じゃないってあああ!」

 :
 :
 :

結標「食べ終わったし帰ろうかしら」

海原「おや、腹ごしらえも済ませて熱いオールナイトでは?」

結標「ごめんなさい、理解できない」

海原「つれないですね」

結標「……貴方、さっきからやけに食い下がるじゃない。なに、寂しいの?」


海原「いえいえ、今日の寝床を確保したいだけですよ」

結標「おうちに帰りなさいよ」

海原「ないですよ?」

結標「は?」

海原「普段は公園とか漫画喫茶とかで睡眠をとってますね」

結標「いや……グループの隠れ家を使ってもいいのよ?」

海原「いやー、土御門さんや一方通行に遭遇する恐れがあると思うと」

結標「いい気分はしないだろうけど、問題なの?」

海原「逆に聞きますが、いつ猛獣が侵入してくるか分からない部屋で休めます?」

結標「……まあ、無理よね」


結標「じゃあ、現状は宿なしのその日暮らしってこと?」

海原「そうなりますね」

結標「貴方、それは問題よ。部屋を探したほうがいいわ」

海原「しかし、現状でもあまり不満はありませんが」

結標「屋根とドアがあるだけでも大分違うんだから、経験談的に考えて」

海原「そういうものなんですかね」

結標「……そうね、ちょうどいいわ。明日にでも部屋を探しにいきましょう」

海原「ちょうどいい?」

結標「私も部屋を探そうとしてたのよ。いつまでも小萌のところにいるわけにもいかないしね」


海原「ははぁ、それでちょうどいい、と」

結標「そういうこと。第7学区なら手頃な物件もあるでしょ」

海原「世にも珍しいあなたからのお誘いですし、乗っておきましょう」

結標「馬鹿にしてるの?……まあ、いいわ。今日は遅いから、また明日ね」



~翌日 第7学区~


海原「あの、結標さん」

結標「なにかしら」

海原「なぜこんな住宅街のど真ん中に? 仲介屋さんなら駅前にありましたよ?」

結標「はぁ、わかってないわね。個人経営の不動産屋の方が地域に密着してる分、
    お得物件を知ってたりするのよ。もちろん、当たり外れもあるけどね」


海原「成程、勉強になりますね」

結標「……」ジッ

海原「結標さん? 立ち止まって何を凝視しているんです?」

結標「これ」


┌────────────────────┐
│☆きぬはた荘☆                    .│
│                            ....│
│入居者超募集中!                  │
│風呂/トイレ/キッチン/リビング/玄関 共同   ..│
│家賃 4800円/月                    .│
│身分経歴一切超不問                │
└────────────────────┘


海原「……これはこれは……」

結標「ねえ、もうこれでよくない?」

海原「いや、しかしですね……」


   風呂/トイレ/キッチン/リビング/玄関 共同


海原「これ、マンションとかじゃなくてどこかの家の一室ってことですよね?」


結標「? 何か問題なの?」

海原(ああ、そうだ。この人は居候ライフが長くて逞しくなったんだ)

結標「それより私たち……というか貴方の場合はここに着目すべきよ」


   身分経歴一切超不問


海原「むむ……」

結標「貴方、これまでは良かったかもしれないけど、調べたら即ダウトなんじゃないの?」

海原「まあ、皮剥かれたらバレますよね」

結標「そうじゃなくても、そもそもが学園都市の人間じゃないんだし。
    こういうところのほうが都合がいいんじゃない?」

海原「……まぁ、見るだけならタダですし」

結標「決まりね。行ってみましょう」


 :
 :
 :

結標「あら、お洒落なお屋敷じゃない」

海原「そうですか? 僕には呪いの館に見えますが」

結標「ま、見方は人それぞれよね。インターホンはこれかしら?」ポチットナ


<ジャーンジャーン

ギィィィィィ


絹旗「はい、どちら様でしょうか」

結標「入居者募集の張り紙を見てきたのだけれど」

絹旗「……ご夫婦ですか? ウチは独り身向けですが、大丈夫ですかね」

海原「夫婦なんてとんでもない! ただの同僚ですよ」

結標「全力で否定しなくてもいいじゃない」

絹旗「まぁ、とりあえず中へどうぞ。まだ空き部屋はありますので」



 ――その後、奇妙な二人組は女性側の意見が押し切られる形で採用され、入室を決めた


今回はここまでです
次回投下は明日22時頃の予定です
以下、今回分で区切りですので、補足を兼ねてちょっと語ります

さて、今回投下分できぬはた荘は満室となりましたので住人のおさらい

 絹旗(家主)、滝壺(家主)、白井、婚后、番外個体(偽名:三澤真琴)、結標、海原

殆どの方はお気付きでしょうが、>>20で書いた"共通点"は大能力者(Level4)であるということです
海原は能力者ではありませんが、本物のほうが Level4 だからってことで一つ
あわきんも今計測したら Level5 じゃね?という気もしますが、気にしない

以前、このネタで小ネタスレに書いたときは釧路さんもいたのですが
さすがに一言もセリフが無い人のキャラは掴めなかったので、止む無く切りました

大能力者6人+1人が一つ屋根の下、これから日常たまに非日常な彼女らの生活を綴ります

それでは、これにて

当然一部屋ずつ借りたんだよね?

おつ
現在5人で1ヶ月24000円の収入か……
暗部での貯金があるとしてもけっこう厳しいかもな
暗部の報酬っていくらぐらいだっけ?

オマケの上琴は・・・ないか
海原と結標はなんかよかった
この二人は合いそうな希ガス

これからどうなるのか非常に楽しみなんだよ!

期待なんだよ!
LEVEL5荘書いてた人?

家賃48000って脳内変化してたが4800が正解なのか?


>>129
一人一部屋です
最低限の家具(ベッド・机・クローゼット)は付属

>>131
暗部時代の貯蓄+Level4 の奨学金で暮らせるぐらいはあるもんだと思ってます

>>135
ごめんなさい、今のところは上琴は予定してないです

>>137
ちがいます、でも影響を受けたSSの一つです
「LEVEL5のSSは割と見るけど、LEVEL4って見ないなぁ」ってのが動機ですので

>>139
4800円です。学園都市の相場が調べても出てこなかったので
「これは絶対おかしいだろw」ってぐらいに安く設定しました
まあ、家主二人も収入源として始めた訳じゃありませんし、そんなもんと思って頂けると幸いです


それでは、始めさせていただきます
今回初めて、住人全員が一堂に会します


絹旗「超思いのほか、早く埋まりましたね」ベリベリ

滝壺「みんなどんな人なんだろうね」

絹旗「そうですね。個室以外は超共有スペースなんですし、
    どうせですからみんな集めて自己紹介でもしてもらいましょうか」



~同日夜 自宅1階 食堂~


絹旗「という訳で超集まってもらいました。じゃ、そっちの方からどうぞ」

滝壺「きぬはた、急ぎすぎ。それに、まずは私たちから始めるべきじゃない?」

結標(なんであのツインテールが……!)

白井(なんであのピンクサラシが……!)

婚后(みなさまと自然に接するようになれれば良いのですけれど)

番外個体(ねっみィ)

海原(驚きました、これだけいて男は僕だけですか)


絹旗「んじゃ、私から。絹旗最愛っていいます。モアイって言ったヤツは超殴る。
    能力はレベル4の窒素装甲です。超よろしく」

結標「え? 能力まで言っちゃうの?」

番外個体「別にいいんじゃなーい? ここにいる人間同士で闘う訳でもないしさ」

結標「……え、えぇ、そうね(彼女の言う通りね……ここは従っておきましょ)」

滝壺「じゃ、私ね。滝壺理后。能力はレベル4の能力追跡……だったけど、
    身体壊しちゃったから今はあんまり使えない。よろしくお願いします」ペコリ

白井「お二人とも高位の能力者でしたのね……」

絹旗「大したことじゃないです。じゃ、そっちの席から時計周りでどうぞ」


結標「あら、私ね。この中には面識がある人もいるようだけど……
    結標淡希、能力はレベル4の座標移動よ。よろしくね」

白井(レベル4? あの反則能力でわたくしと同じ強度?! ウソですの!)

結標「ほら、次、貴女よ?」ツンツン

番外個体「……っあ、起きてる起きてる。ええと、ミサk……あ」

滝壺「?」

番外個体「(一人称ミサカはよしたほうがいいか)
       ええと、三澤真琴だよ。適当にミサワとでも呼んでくれていいから。
       能力はレベル4の発電能力、よろしく」

海原(発電能力ということは御坂さんと同じですね……心なしか、似ているような)

白井(……気のせいでしょうか。最高に不機嫌なときのお姉様のお顔に似てますの)


婚后「次はわたくしですのね。コホン……常盤台の婚后光子とは私のことですわ!
    能力はレベル4の空力使い。皆さま、よろしくお願い致しますわね」

結標(根っからのお嬢様なのね、育ちの良さが表れてるわ)

婚后(あぁぁぁ! またやってしまいましたわ……高圧的な態度はやめたいと思っていますのに……)

白井「真っ白に燃え尽きた婚后さんはほっといて。同じく、常盤台中学の白井黒子ですの。
    能力はレベル4の空間移動ですの」

海原「驚きましたね。なんとレベル4の空間移動系能力者が二人もいるなんて」

白井「いえいえ、わたくしの能力などそちらの結標さんに比べると大したことありませんの」ジトー

結標(な、なによう……まさか、まだ根に持ってるの……頭上に4520kg転送しただけじゃない……)

番外個体「」スピー


婚后「こら、起きなさいな」チョンチョン

番外個体「ふぇ?」

海原「おっと、僕で最後ですか(ここは海原として振舞っておきましょう)
    海原光貴と申します。能力はレベル4の念動力です。よろしくお願いします」

結標(あ、海原のプロフ借りるんだ)

婚后(なんと整った顔立ちですの……///)



絹旗「……あ、次は私ですか?私は絹旗最愛っていいます。モアイtt」

結標「ちょっと、何周させるつもりなのよ」

滝壺「きぬはた、1周で十分だよ」


絹旗「じゃ、これで超全員ということですので。改めてこれからよろしく」

「「「「「「超よろしく」」」」」」」

絹旗「……」

滝壺「夕飯を用意してあるから。みんな食べてって」

 :
 :
 :

絹旗「超おーなーかーすーきーまーしーたー」チンチンチン⌒☆

白井「絹旗さんでしたかしら? 少しは手伝ってくださいな」

滝壺「いいの。今日はきぬはたが作ってくれたから」

番外個体「」スピー

結標「この子も?」

滝壺「叩き起こして」

婚后「ほら、起きなさいな」ガンガン


~夕食~


海原「おお、これは結構な塩梅ですね」

絹旗「この絹旗サマの手料理を食べれることに超感謝することです」フンス

結標(な、なんてこと……こんな小さい子にまで完敗だなんて……)

滝壺「あのさ、みんなに提案があるんだけど」

白井「なんですの?」

滝壺「この家、見ての通り個室以外は全部共有スペースなの……今日までは適当にやってたけど。
    これからはお風呂の順番とか食事の当番とかで揉めないように決めたほうがいいと思う」

婚后「それは入居時に受けた説明の通りですし、みなさまも問題はないのではなくて?」

番外個体「集合住宅ってよりは下宿って感じだよね。絹旗さんが寮母さん(笑)」

絹旗「なんか超引っかかる言い方ですね……」

番外個体「( ゚3゚)~♪」


白井「食事係は、ちょうど7名おりますし、曜日毎に交代でいかがですの?」

海原「ですが、突発的な用事とかもあるでしょう」

白井「その場合は次の日の方と交代とか、回避策はございますの」

結標「白井さんに婚后さんだったかしら? 貴女達は学校があるでしょう。
    土日は貴女達に任せて、平日は私達でまわす。どうかしら?」

婚后(むしろ、学校に通ってるのが私と白井さんだけというのが不思議ですわ……)

白井「私は問題ありませんの」

滝壺「あ、あと3食全部は大変だから、夜だけ。朝と昼はみんな好きなようにする形で」

絹旗「とりあえずそれでやってみましょう。やらなきゃ超見えない問題点もあるでしょうし」

番外個体(ちっちゃいのにしっかりしてるよなぁ、この子)


┌────────────┐
│   ~夕食当番表~    .│
│                  │
│          ○月○週......│

│                  │
│  月 きぬはた        │
│  火 たきつぼ       ..│

│  水 みさわ         │
│  木 むすじめ      ......│
│  金 うなばら       ....│
│  土 しらい        .....│
│  日 こんごう         .│
└────────────┘



滝壺「できた」フンス

番外個体「じゃ、壁にでも貼っておこうか」ペタペタ

絹旗「今日が私だったので、明日は滝壺さんですね」

滝壺「夕食の時間に帰ってこれないときは絶対に連絡すること、みんな約束ね」

一同「らじゃ」



 ――その他、食材の調達など、共同生活に必要なルールが順次決められた
    こうして、奇妙な偶然から集った大能力者たちの共同生活は始まるのであった


今回はここまでです。
次回投下は明日夜を予定しています
次回は大能力者の華麗なる食卓です

>>1 超乙だじぇい!超乙かれさま!

ところで
心理定規<メジャーハート>姐さんの
出番は…、もしかして…ジェイ

番外個体はミサカだけど三澤さんは僕っ娘であってほしい


まあそれよりも
料理が一番できないのは誰なんだ

>>1です
今夜は21時頃に投下します

>>167
当初は定規さんもいたのですが、WEBったり原作読みなおしてみると
LEVEL4と明言あるいは明記されていなかったので外しました

>>172
この7人の中にメシマズがいます、今夜の投下で判明するかと
とはいえ、会話をみると大きなヒントが紛れてますが

木曜日はみんなで外食ですねわかります

ネタに困ったら言ってくれ
wktkすぎていっぱい湧いてくる


それでは始めさせて頂きます
今回は、大能力者たちの華麗なる食卓です

また鳥忘れてた
改めて始めるよ


~火曜日 たきつぼの食卓~

 ☆本日の超メニュー☆

  鯖の味噌煮
  肉じゃが


滝壺「それじゃみんな、いただきます」

絹旗「……鯖を見ると、昔を思い出しちゃいます」

海原「? アレルギーか何かだったんですか」

絹旗「いえ、超ちょっとした思い出ですよ(最近お墓を掃除してあげてませんね……)」

白井「常盤台の寮は洋食中心でしたから、こういったメニューは新鮮ですわね」

番外個体「……どうしたらこんなに美味しくできるんだろう」マグマグ


結標(肉じゃがか……今度作り方教えてもらおうかしら)

絹旗「んあー!? 肉じゃがにグリーンピースが入ってます!」

婚后「こら、好き嫌いしてはダメですわよ」

滝壺「そうだよ、きぬはた。わざと入れたんだし。この家では好き嫌いは許さない」

絹旗「むぅ……」

番外個体「食べさせてあげよっか? はい、あーん☆」

絹旗「超! 結構です!」ウガー

滝壺「じゃほら、食べて食べて」

絹旗「ううう……モグ」ウルウル

番外個体(なにこれ可愛い)


~水曜日 みさわの食卓~

 ☆本日の超メニュー☆

  ビーフストロガノフ
  蒸し野菜


番外個体「メシだぞーー」ガンガンガンガンガンガン

絹旗「超うるさいです! おたまでフライパンを叩くのはやめてください!」

番外個体「え? 日本ではこれが食事の合図だって、前に教えてもらったんだけど」

結標「誰から教えてもらったのよ、それ」

番外個体「一方通行」

結標海原((なにやってんだ、あのもやし))

婚后「フライパンはともかく……お料理はずいぶんと本格的ですわね」

滝壺「すごくいい香り」スンスン


白井「これは……ロシア料理ですの?」

番外個体「うん、日本に戻ってくる前に覚えてきたんだよ」

結標「帰国子女とは聞いてたけど、ロシアの方だったのね」

海原「ロシアか……すごい寒そうですよね」

絹旗「滝壺さんも行ってたんですよね? 寒かったですか?」

滝壺「日本に比べると寒いけど、あったかい服着れば平気」

絹旗「寒いのが超苦手な私には縁がなさそうですね」

白井「普段からボトムスを履き忘れているのでは、寒いに決まってますの」

絹旗「着るのを忘れてるのではなく、こういう服なのです! ワンピースなんです!」ムキー

番外個体「着るのを忘れてるんじゃ、ただのアホだよね」


~木曜日 むすじめの食卓~

 ☆本日の超メニュー☆

  わけのわからないもの
  よくわからないもの


絹旗「……ええと、ですね……」

海原「ハハハ」

番外個体「……ねえ、なにこの未元物質」

滝壺「ユニーク」

白井「」

婚后「」

結標「ちょ、ちょっと! 昨日までの夕食と雰囲気違いすぎじゃない?!
    お通夜じゃないのよ?!」


白井「これ、動いたりしませんわよね……?」ツンツン

結標「クレームなら食べてから受け付けるわ! 悪いのは見た目だけなの!」

海原「そういうことなら頂いてみましょうか」ヒョイパク

他全員(や、やった?!)

結標「ど、どうかな……?」ドキドキ

海原「見た目に難アリですが、味は普通ですよ。いや、いけますよ、全然」

結標「!」パァ

番外個体(お、すっごい笑顔)



 ――海原が病院に搬送されたのはそれから2時間後のことであった



滝壺「大丈夫だよ、お米を合成洗剤で洗うむすじめも私は応援してる」

結標「(´・ω・`)」


~金曜日 うなばらの食卓~

 ☆本日の超メニュー☆

  タコス


婚后「今日はエスニックな料理ですのね」

海原「ミサワさんに対抗して、僕も故郷の料理を振舞おうと思いまして」ニコニコ

結標(ちょ、ちょっとアンタ!!)

白井「え? あ、あの、海原さん、ご出身は……」

海原「(あああああ! しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
    ええと、その、第二の故郷ってヤツです。思い出深い土地なんですよ、アステカ。じゃなかった、メキシコ」

婚后「まあ……なんと申しますか、素敵ですわね、そういうのって」

結標(なんだこの反応)


絹旗「~~~~!!!~~~~~!!!!」ゴロゴロゴロ

番外個体「ちょっと、どうしたの! なんで床を転がってるの?!」

滝壺「きぬはたは辛いの苦手だから。あ、うなばら、ソース足して」ムグムグ

結標「ほら、牛乳よ。少しはマシになるわ」

絹旗「ち゛、超あ゛り゛か゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛す゛……」ゴキュゴキュ

海原「ちょっと辛くしすぎましたかね……大丈夫ですか?」

絹旗「」ジー

結標「?」タユンタユン

絹旗「どこ産の牛乳ですか?」

結標「はい? ムサシノ牛乳よ?」

白井「かっ、からっ、かrあbbbbbbbbbbb」


~土曜日 しらいの食卓~

 ☆本日の超メニュー☆

  ハンバーグ
  サラダ


絹旗「普通のメニューが超久しぶりのような気がします」

白井「料理は久しぶりですので……お口にあいますかどうか……」

海原「いやいや、美味しそうじゃないですか」

結標(盗む……料理ができる人の"技"を……全身全霊で!)

番外個体「結標さん、なんか眼が怖いんだけど」

結標「貴女に言われたくないわよ」


番外個体「……」チョイチョイ

滝壺「みさわ、付け合せのニンジンも食べなきゃダメ」

番外個体「」ギクリ

絹旗「あっれー?ミサワさんはニンジンが超苦手なんですかー?」ニヤニヤ

番外個体「そ、そんな訳ないでしょ、やだにゃー……」

絹旗「では超特別にこの絹旗サマが食べさせてあげますよ!」ズズイ

番外個体「ちょ、待っ(ガシッ)滝壺さんと結標さん?! なんで抑えてくるの?!」

絹旗「はい、あーん☆」

番外個体「やっ、放して! いやぁぁぁぁぁ!……モグ」ウルウル

結標(なにこれ可愛い)

白井(このお顔立ちで、ニンジン嫌いな発電能力者……お姉様成分が補給できましたの!)ハァハァ

白井(……これから、わたくしの当番の際にはニンジンをふんだんに使わなければ)


~日曜日 こんごうの食卓~

 ☆本日の超メニュー☆

  シーフードカレー
  サラダ


滝壺「おお、カレーだ」

婚后「わたくしにとっての得意料理であり、思い出の味でもありますわ♪」

結標「シーフード? 手間かかったでしょう」

婚后「それほどでもありませんわ。あ、ミサワさん、
    今日はニンジンを使っておりませんので、警戒なさらないでくださいな」

番外個体「うう……いじられネタになるなんて」

白井「大きいお姉様、食べないと克服できませんわよ?」ニコニコ

絹旗(大きいお姉様? たしかにミサワさんは背が高めですが……はて?)


結標「うん? 随分と控えめなのね」

番外個体「ホントだ、辛くないね」

婚后「絹旗さんの味覚に合わせましたのよ」

絹旗「えっ? あ、ありがとうございます」

滝壺「よかったね、きぬはた」ナデナデ

海原「ははは、たまには甘口も悪くないですよ」

結標「よかったわね、貴女愛されてるわよ?」ナデナデ

絹旗「……」

白井「ここのみなさまは小さい子供が好きなのですね」ニコニコ

絹旗「こうみえても超中学生です!」ウガー




 ――ふとした偶然で集った大能力者達、彼らの食卓は思いのほか和やかなものだった
    なお、致命的なメシマズであることが発覚した結標の当番日には
    滝壺か番外個体がサポートに入り、犠牲者の増加を食い止めたのであった











超オマケ ある日のしらいの食卓


番外個体「わー、ニンジンが超いっぱいだー」←棒読み

白井(レイプ目の大きいお姉様……さらにこの後、食べされられて涙目の大きいお姉様)ハァハァ

海原 「REC●」


今回はここまでです
メシマズは大勢の予想通り、あわきんでした

次回投下は明日夜を予定しています、遅くなるかも
次回、きぬはた荘住人それぞれの休日をお送りします

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

ハンバーグより肉じゃがのほうがニンジン多そうだけど…

フレンダって結局死んだの?

> 白井(レイプ目の大きいお姉様……さらにこの後、食べされられて涙目の大きいお姉様)ハァハァ
> 海原 「REC●」
エツァリの圧倒的な(変態的な)スキルwwww

>>1です
今夜22時頃より投下いたします


>>180
このメンバーだと妄想が色々と膨らみます
もしかしたらご助力頂くこともあるかもしれませんが、その際はよろしくお願いします

>>208
なに、肉じゃがにはニンジンが入ってるのが普通なのですか……え、マジで?

>>216
原作本編で亡くなった方は、当SSでも過去の人です


全レス返しは出来ていませんが、皆さんのご意見・ご感想はすべて拝読の上、
モチベーションへと繋がっております
改めて、御礼申し上げます

黄泉川「部屋を貸すのは別に構わないじゃん。けど賃貸として商売、所得が発生する場合はきちんと申(ry  ~物件の名義は大人(麦野)になっているみたいだから(ry  ~じゃん!」


絹旗「」


滝壺「」



>>なに、肉じゃがにはニンジンが入ってるのが普通なのですか……え、マジで?

……なん、だと……?ニンジン入ってるのが普通じゃないの!・
えっ?えっ?どっち!?



ちなみにうちの肉じゃがにはこんにゃくも毎回入ってる。


>>222
こまけえこたぁ(ry の精神で見て頂けると幸いです

>>223
「肉じゃが」で画像検索したら、多くはニンジンが入ってた……すいません
ちなみに、ウチのカーチャンが作る肉じゃがは豚肉、じゃがいも、糸こん、グリーンピースですた


それでは、始めさせていただきます
今回はきぬはた荘住人それぞれの休日をお送りします



 きぬはた荘オープンから1ヶ月

 部屋は10日ほどで満室となり、その後も大きなトラブルが発生することなく

 むしろ住人同士の親睦も徐々に深まり、静かな日常を送っていた

 ここでは、とある大能力者達の日常を垣間みれる



~某日夜 滝壺個室~


絹旗「滝壺さん、浜面に会いに行ってみませんか?」

滝壺「はまづら……」

絹旗「1ヶ月経ちますし、そろそろ面会ぐらい行ってやるのも良いかと」

滝壺「元気にしてるかな」

絹旗「超浜面は原子炉に放り込んでも死なないから、きっと大丈夫ですよ」

滝壺「でも、寂しがってるかも」

絹旗「だから、ここいらで超美少女二人の顔を見せにいってやるんです」

滝壺「………よし」


<ゴソゴソ


絹旗「滝壺さん?」

滝壺「前にむぎのがプレゼントしてくれたこれを着てく」

絹旗「…………バニー、ですか?」

滝壺「うん」

絹旗「滝壺さん! お願いですぅ! 超思い直してください!」

滝壺「はまづらのためだから」

絹旗「麦野も何をプレゼントしてやがるですか! あんのエロ魔殿が!」

滝壺「……ああ、そっか。きぬはた、大丈夫だよ」

絹旗「分かって頂けたようでな 「はい、これ」

滝壺「きぬはたのもあるから」

絹旗「」

滝壺「赤と黒、どっちがいい?」

絹旗「……む、むぎのぉぉぉぉぉぉ!!!」


~同時刻 結標個室~


<ムギノォォォォォォ


結標「……賑やかな夜ね」


<コンコン


結標「鍵なら開いてるわよ」


<ガチャ


番外個体「やっほう、お邪魔します」ヒョコッ

結標「いらっしゃい、適当にかけてちょうだい」

番外個体「ゴメンね、こんな時間に。あ、これお土産の缶コーヒー」コトン

結標「あら、いただくわね。……貴女、ブラックが好みなの?」カシッ

番外個体「……うん、恩人っていうか、ある人の影響でね」カシッ

結標「(……まさか、ね) で、どうかしたの?」

番外個体「相談があって、さ。一番頼みやすそうなのがあなただったから」


結標「相談? 私に出来ることだったらいいんだけど」

番外個体「あ、大したことじゃないんだ。その、買い物に付き合ってくれないかな」

結標「買い物?」

番外個体「うん、ミサk……私、着る物をあまり持ってないんだ。
       買おうにも、お店の場所とかこっちの子が着る服とか分からなくて」

結標「あぁ、それで私に一緒に来いってことね」

番外個体「そういうこと。あなたなら年齢も近そうだったし……駄目かな?」

結標「お安い御用よ。なんなら、私の趣味でいいなら見立ててあげるわ」

番外個体「ホント?」パァ

結標「(この子、笑うと結構可愛いのよね) さっそく明日なんてどう?」

番外個体「全然問題ナシだよ」

結標「じゃ、今日はさっさと休まないと。……ふふ、缶コーヒーは失敗だったわね」


~同時刻 白井個室~


婚后「白井さん、相談があるのですけれど」

白井「貴女から相談なんて珍しいですわね。どうされましたの?」

婚后「今度、調理実習でパンを作ることになりましたのよ」

白井「まあ、随分と手の込んだことですの」

婚后「この家には立派なオーブンがあったので、是非予習しておきたいのですが……」

白井「問題ないと思いますの」

婚后「たしか、明日の夕食当番は白井さんでしたわよね?」

白井「……あっ、言われてみれば」

婚后「それで、もしよろしければご一緒しませんこと? パンは夕食として献上いたしますわ」


白井「うーん……明日は特に予定もございませんし。いいですわ、お付き合いいたしますの」

婚后「ありがとうございます♪」

白井「それで、どんなパンをお作りに?」

婚后「特に指定はございませんの。ですので、白井さんのリクエストにお応えしますわ」

白井「リクエストですの?……では、わたくしが愛してやまないクロワッサンを」

婚后「クロワッサンですか……難易度が高そうですわね」

白井「それぐらいしないと、見劣りしますわよ?」

婚后「うーん……そういえば、御坂さんはカエルパンを作ったらしいですわね」

白井「……カエルパン?」

婚后「ええ、カエルのキャラクターの形をしたパンだとか」

白井「お姉様……」ハァ


~翌朝 朝食後~


海原「では、僕はちょっと出かけてきます。夕方には戻りますので」

白井「あら、お出かけですの?」

海原「ええ、親しい知人が病院にいるので、お見舞いに」

結標「知人なんて白々しい。可愛い妹じゃない」

婚后「妹様が? あらあら、大変でございますわね……」

海原「妹分ですよ。可愛いことは可愛いですが、血のつながりはありません」

番外個体(訳アリ兄妹……)

結標「"お兄ちゃん"って呼ばせてるくせによく言うわね」

海原「ははは……えっ?」


番外個体「隅におけないなあ、お兄ちゃん☆」

絹旗「お兄ちゃん☆」

滝壺「おにいちゃん」

白井「気を付けて行ってらっしゃいませ、お兄様♪」

婚后「お兄様♪」

結標「あら、大人気ね、お兄さん♪」

海原「あっ、あの、えっ?……あ、えっと、それでは行ってきます」シュタッ

番外個体「フヒヒ、見た今の顔」

絹旗「超照れ顔でした」ニヤニヤ

結標「みんなしてからかいすぎよ」クスクス


滝壺「きぬはた、私達もそろそろ行こう」

絹旗「そうですね、そろそろ丁度いい時間でしょうか」

結標「あら、貴女達もお出かけ?」

絹旗「面会に行ってきます」

番外個体「ああ、滝壺さんの彼氏だっけ? お勤めに出てるって」

滝壺「うん、だから応援しに行ってくる」

白井「待ち続ける滝壺さん……なんと健気ですの」

婚后「彼氏さまはどのような殿方ですの?」

滝壺「ばかだけど、かっこよくて逞しくて肝心なときに傍にいてくれて……///」ホワーン

絹旗「彼女補正込みです」

結標「余計なこと言わないの」


滝壺「夕飯までにはもどるね」

絹旗「超いってきます」ピッ

他全員「いってらっしゃい」ノシ

 :
 :
 :

結標「それじゃ、私達もそろそろ行きましょうか」

番外個体「準備おっけー」

白井「んなっ?!(ポニー?! ポニーテールですの?! なんたる破壊力!)」

婚后(なんか白井さんの様子がおかしいですわ)

結標「夕方までには戻るわね」

番外個体「行ってくるねー」ノシ

婚后「行ってらっしゃいませ」

白井「ハァハァハァハァハァハァハァハァ大きいお姉様ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」


婚后「白井さん、現実にお戻りになって」ペシペシ

白井「はっ、わたくしはいったい」

婚后「さ、わたくし達も準備いたしましょう」



~きぬはた荘1階 キッチン~


白井「材料は揃ってますの?」

婚后「流石にイーストはありませんわね……小麦粉も、残りの量が不安ですわ」ゴソゴソ

白井「では、まずはお買い物ですわね」

婚后「言い出しておいてなんですけれど、イーストなんて近所で売ってますかしら」

白井「行ってみなければ分かりませんわよ。どの道、イーストがないと先に進まないでしょう?」

婚后「確かに……では、わたくし達も出掛けましょうか」


本日はここまでです
みんな玄関の合鍵を持ってるので、全員出掛けても無問題
次回は引き続き、それぞれの休日模様をお送りします
次回投下は明日夜を予定しています

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

浜面はまあしかたないとしても
エツァリはマジでもげるべき


>>1です、投下前にお報せを
>>1の休暇が本日で終了ですので、これまでの投下ペースを保つのは非常に難しくなります
最低でも週に1回は投下したいと考えていますが、間が空く場合は当スレにてご連絡致します
楽しみにしていただいている皆さんには申し訳ございませんが、ご容赦下さい

お詫びも兼ねまして、本日投下分はこれまでよりも多いです


それでは、始めさせて頂きます
今回はきぬはた荘住人の休日・後編です


~タクシーで移動組~


海原(何を買っていきましょうか……)

海原(前に暇つぶしにと女性誌を買っていったら、気に入った様子でしたね)

海原「あ、次の交差点を右にお願いします」

海原(そういえば、日本の和菓子は美味しいって言ってましたね)

海原(えびせんでも買っていきましょうか、どっさりと)

海原「あ、そこを左で」

海原「え? 言わなくても大丈夫ですか? これは失礼しました」

海原「…………」

海原(気まずい)


~モノレールで移動組~


滝壺「♪」←はまづらに会えるので超ご機嫌の滝壺さん

絹旗(バニーでモノレールとかいうどこぞの未来人みたいなプレイは回避できました……しかし……)

滝壺「きぬはた、何か買っていったほうがいいのかな」

絹旗「差し入れってヤツですか? 菓子折あたりが無難かと思いますけど」

滝壺「暇そうだから本とかどうかなって思ったんだけど」

絹旗「浜面が超大好きなジャンルの本は没収されるでしょうね」

滝壺「うん、だから"俺と猫とAIM拡散力場"とか。あれ面白かった」

絹旗「浜面には難しいのでは……」

滝壺「ちょっと難しいぐらいが丁度いいんだよ」

絹旗「まあ、途中で本屋に寄って適当にチョイスしてやりますか」


~バスで移動組~


結標「ポニーテールなんて珍しいわね」

番外個体「変かな? 髪が伸びてきて、邪魔だったからさ」

結標「似合ってるわよ。このうなじとか溜まらないじゃない」ツツー

番外個体「ひゃぅっ?! ちょ……ダメ……」ゾクゾク

結標「それにしても、貴女肌が白いのね……あら?」

番外個体「ふにゃ……><」ブルブル

結標(首から後頭部にかけて傷痕? これって手術痕よね……)

番外個体「も、もうやめてよ……」

結標「あ、ゴメンなさい。反応が可愛くて調子に乗っちゃったわ」

番外個体「次やったら釘飛ばす……」

結標「(きっと訳アリなのね、この子も)お詫びに、あとで甘いモノを奢ってあげるわよ」


~徒歩で移動組~


婚后「規模の大きいスーパーに行けば、イーストもあるでしょうか」コツコツ

白井「行かなければ分かりませんの」トテトテ

婚后「スーパーになければ……あとは……」

白井「もしかしたら薬局にあるかもしれませんわね」

婚后「その発想はありませんでしたわ」

白井「では大きなスーパーに薬局に、とりあえずまわってみますの」

婚后「なんだか悪いですわ……買い物まで付きあわせてしまいまして」

白井「乗りかかった船ですの、お気になさらず」

婚后「これは気合を入れて、美味しいものを仕上げないといけませんわね」


~第7学区 とある病院~


海原「ショチトル、具合はいかがですか?」

ショチトル「……問題ない」

海原「もし外出の許可がおりるなら、たまには外食などどうですかね?」

ショチトル「……考えておく」

海原(なんか機嫌が悪いですね)

ショチトル「…………」

海原「そういえば、差し入れた故郷の服はどうでしたか?」

ショチトル「悪くはなかった。だが、看護師さんに笑われたので着ていない」

海原「物珍しかったのでしょうね、きっと」

ショチトル「…………エツァリ、聞きたいことがある」

海原「なんでしょう?」


ショチトル「少し前から6人の女性と同居しているらしいが、本当なのか?」

海原「えっ?」

ショチトル「数日前、朝起きたらドアに手紙がさしてあった。誰からなのか分からないが……」ガサガサ

海原「えっ? えっ?」

ショチトル「この手紙によると……"海原は6人のおにゃのことひとつ屋根の下だにゃー"」

海原「」

ショチトル「"ロリ、脱力系女子、ツインテお嬢様、高飛車お嬢様、ビリデレ、ショタコンと
       選り取りみどりだにゃー、ハハハ、裁かれろ"……とあるが」

海原(こんなことしたのは誰だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)

ショチトル「両手に花どころか、両手両足でもまだ余るな。どの人が本命なんだ?」

海原「いや、それはですね、結果的にそうなったというかですね」ダラダラ

ショチトル「"結果的にそうなった"ということは、この手紙に書いてあることは真実か」

海原「」

ショチトル「とにかく、詳しく話を聞かせてもらおうか(#^ω^)」

海原(あ、この顔は知ってる。すごく怒ってるときの顔だ)


~第10学区 留置所 面会室~


浜面「いやぁ、悪いな! 来てくれるなんてな!」

滝壺「はまづら、元気そうでよかった」

浜面「お前も元気そうでなによりだぜ。少しでも早くここを出れるように頑張るからな!」

滝壺「うん、私、はまづらのこと応援してるから」

浜面「お前のためなら、どんなに辛くても切り抜けられるぜ!」キラッ☆

滝壺「///」



絹旗「警備員さん、この部屋空調が超効きすぎです」パタパタ

警備員「ははは、あついあつい」パタパタ


滝壺「それでね、これが着替え、あと差し入れ」

浜面「あー、悪いけどあとで窓口で手続きしてくれないか? 検品とかもあるらしくてな」

絹旗「まったく、超めんどいですね」

滝壺「……でも、窓口で手続きできないのもあるの」

浜面「?」

滝壺「きぬはた」

絹旗「ううう……超マジでやるんですか?」

滝壺「うん。超マジ」

絹旗「くぅ……そりゃ私も深夜のテンションで乗ってしまいましたけど、でも……」


 プチ プチ


浜面「た、滝壺さん?! なんで服を脱ごうとしてるのでせうか?!」

警備員「ちょ、君、なにを……」


絹旗「……ここで滝壺さんだけやらせる訳には超いきませんね……浜面!!」

浜面「は、はい!」ビクゥ

絹旗「この絹旗サマの一世一代の大舞台です! 目を逸らしたら超許しませんからね!」


 シュル バサッ


浜面「絹旗まで?! おいやめろ! 政府勢力に目付けられるぞ!」

警備員「」ポカーン

浜面「おまっ、それ……まさか家から着てきたのか……」

滝壺(白バニー)「あとは耳をつけて完成」スポッ

絹旗(赤バニー)「うぅぅ……超どうしてこうなった」スポッ


浜面「」

滝壺(白バニー)「どう、はまづら? もっと元気でたでしょ?」

絹旗(赤バニー)「もうどうにでもなーれ……」モジモジ

警備員「」

浜面「」

滝壺(白バニー)「はまづら?」

浜面「ふにゃー」ブシューーーーーーッ

絹旗(赤バニー)「ばっ……何鼻血だしてやがるんですか! バカ面!」

警備員「……はっ、私はいったい……こ、これは?! いかん! この出血量はまずい!」

滝壺(白バニー)「はまづら、倒れちゃったけどすごくいい笑顔」

警備員「衛生兵! 衛生兵! あと君たちもなんて格好してるんだ! 早く着替えなさい!」ポタポタ

絹旗(赤バニー)「あなたまで鼻血出さないでください! 言われなくても超着替えてやります!!」


~第7学区 セブンスミスト~


番外個体「わあ、すっごい……」キョロキョロ

結標「こういうお店は初めてなの?」

番外個体「うん、ここまでの規模なのは初めて」キラキラ

結標(あーもう、さっきから可愛いなぁ)

 :
 :
 :

結標「それで、貴女はどんな服が好みなの?」

番外個体「うーん……好みって言われても」

結標「聞き方を変えるわね。どんな服を着てみたい?」

番外個体「モノトーンとかいいかも。あと、動きやすいのがいいかな」

結標「そうね、貴女スレンダーだし上背もあるから、可愛い系よりはシックな方がいいわね」


結標「ほら、このタンクトップなんかどう?」

番外個体「背中の蜘蛛の巣の模様がいい感じだね」

結標「だったらほら、試着してみる」


シャッ


<バサッ
<ゴソゴソ


番外個体『……ねえ、結標さん』

結標「サイズは大丈夫?」

番外個体『これ、すっごい短いんだけど。へそ丸出しなんだけど』

結標「出してナンボよ」

番外個体『そ、そうなの?』


結標「ねえねえ、さっきのタックトップにこのショートパンツ合わせてみなさいよ」

番外個体「う、うん」


<バサッ
<ゴソゴソ


番外個体『ねえ、布の面積が少ないよこれじゃ』

結標「何言ってるの、まだ多い方よ」

番外個体『いや、ミサk……私としてはもうちょい落ち着いた方が……』

結標「いいから一回見せてみなさい」シャッ

番外個体「わっ?! 急に開けないでよ!」

結標「……貴女、細いのね。なにこのウェスト、羨ましすぎてムカついてきたわ」

番外個体「ちょっ、とりあえずこれは保留!」シャッ

結標「何よ、見せても恥ずかしくないものを持ってるのに」

番外個体『いや、恥ずかしいよ』ゴソゴソ


~第7学区 某スーパー~


白井「という訳でやってきましたの」

婚后「普段こういったお店に来ないので……なんだか新鮮ですわ」キョロキョロ

白井「ささ、目的のものを探しましょう」

婚后「まあ白井さん! 見てくださいまし! お肉がこんなお値段で売ってますわ!」

白井「? ええ、売ってますわね」

婚后「不自然に安すぎですわ……いったい何のお肉なのでしょう」

白井「牛ロースと書いてありますが」

婚后「牛ロース? ありえませんわ、このお値段は。きっと偽装ですのよ。なんてお店なのかしら」

白井「……婚后さん、店員さんがイタイ視線を送っておられるので、どうかその辺で……」ダラダラ


 :
 :
 :

白井「婚后さん、イーストがありましたの」つ□

婚后「ドライイースト?」

白井「ドライイーストですの」

婚后「ドライじゃないイーストもございますの?」

白井「……さあ?」

婚后「……まあ、パン用って書いてありますし、きっと大丈夫ですわね」

白井「あとは小麦粉ですわね」

婚后「ストックもないようですし、多めに買いましょう」

白井「そうでs……(?! この感じ……お姉様拡散力場!)」

白井「あっちですの!」ダダダダダ

婚后「え? あっ、白井さん、お待ちになって!」


白井「確かにこっちの方か……ら……」

 :
 :
 :

白井「…………」

婚后「はあはあ……白井さん、こっちはお魚のコーナーですわ。小麦粉は……」

白井「婚后さん」

婚后「は、はい?」

白井「はやく材料を調達して、家でパンを焼きますの」

婚后「白井さん……?」

白井「何か別なものに打ち込まないと、わたくし……お姉様の幸せを邪魔してしまいますの……」

婚后(何を見てしまったのでしょうか……)


~第7学区 とある病院 ロビー~


海原「あいたたたた」

海原「ははっ、顔にモミジが出来てしまいました」

海原「まあ、どうにか分かってもらえましたし……よしとしましょう」

海原「お見舞いのお菓子と雑誌も受け取ってもらえましたしね」

海原「さて、そろそろ戻りますか」

海原「不機嫌なのはそのままですから、ご機嫌をとりませんと」



~その頃病室~


ショチトル「……」

ショチトル(こんな怪しい手紙、嘘だと思いたかったのに)グシャ

ショチトル「お兄ちゃんのバカ……」


~第10学区 某飲食店~


絹旗「」ポケー

滝壺「きぬはた、食べないの」

絹旗「あっ、食ぶ、食べます」

滝壺「……」

絹旗(うう、人前でバニー……今になって超恥ずかしくなってきました)

滝壺「きぬはた、ゴメンね、付きあわせちゃって」

絹旗「いっ、いえ、浜面のニヤけたアホ面が見れたんで超OKです!」

滝壺「うん……はまづら、喜んでた」ホワーン

絹旗(愛されてますよね……滝壺さんを泣かせたらメガトンパンチの刑ですよ、浜面)


滝壺「でも、はまづらのためと言っても」

絹旗「?」

滝壺「冷静になってみると、人前であんな格好はちょっと恥ずかしかった///」

絹旗(シェイクスピアの劇でありましたね、なんでしたっけ)

滝壺「むー……」ホワホワ

絹旗(確か"恋は盲目であり、恋人たちは自分たちが犯す愚行に気づかない")

絹旗(世のバカップルを超的確に表現してますよね)

滝壺「とりあえず、きぬはたは早く帰って着替えないとね」

絹旗「そうですね。服の下とは言え、超落ち着かないです」モジモジ


 :
 :
 :

浜面「あの二人は何をやっておるか……」

浜面「気持ちはすんげえ嬉しいけどさ、ここでの俺の立場を危ういものにしてるってのよ」

浜面「……滝壺が白バニー、絹旗が赤バニー」

浜面「絹旗とか胸がスカスカだったぞ……サイズあってねえじゃねえか」

浜面「滝壺は……うん」

浜面「(ツー)あっ、やべ、また鼻血だ。誰か噂でもしてんのか」

浜面「……くそ、悶々としてきた」

半蔵「お前さっきから何ブツブツ言ってんだよ」

浜面「なあ半蔵、バニーは真理だな」

半蔵(とうとうイカれちまったのか?)


~第7学区 セブンスミスト内 カフェテリア~


番外個体「♪」

結標「その顔を見る限り、今日は満足なお買い物ができたようね」

番外個体「うん、すごい感謝してる。ちゃんとお礼しないとね」

結標「お礼ね……だったらさ、私の相談も聞いてくれない?」

番外個体「?」

結標「料理を教えてほしいのよ、本格的に」

番外個体「料理? ミサk……私、純和食とかはよく知らないけど、それでもいいかな」

結標「人が倒れないレベルになれるならなんでもいいわ」

番外個体(あ、気にしてるんだ)

結標「どうかしら……?」

番外個体「断る理由はないよね?」

結標「ありがとうね、色々とお世話になるわ」


番外個体「!」ピンポン

番外個体「ねえ、折角だから。もう一つ買いたいものができた」

結標「? なにかしら」

番外個体「フヒヒ」

 :
 :
 :

番外個体「買ってきた?」

結標「ええ、バッチリよ」

番外個体「はい、じゃあどうぞ」つ□

結標「貴女もね」つ□

番外個体「ね、開けていい?」ガサゴソ

結標「どうぞ。エプロン買って交換なんて、粋なこと思いつくわね……って」ガサゴソ

番外個体「気に入ったかにゃーん?」ニヤニヤ


結標「ちょっと、ハザードシンボルってどういうことよ。 何が言いたいの?」

番外個体「べっつにィ~? ( ゚3゚)~♪」

結標「うう……いつか見返してみせるんだからね……!」

番外個体「さて、ミサk 私のは……うっ」

結標「お気に召したかしら?」

番外個体「なに、このイタイ新婚さんがつけてるようなフリフリエプロン」

結標「普段から眼光鋭い貴女にはよく似合うと思って♪」クスクス

番外個体「むぅぅ……人が気にしてることを……」

結標「お互い様じゃない」

番外個体「着てやるとも……これが似合う女の子になってやる……」


~きぬはた荘1階 キッチン~


白井「予定より遅くなりましたが、超始めますの」フンス

婚后(気のせいでしょうか、最近ここの皆さんに絹旗さんが感染ってきてるような)

白井「まずは何からしますの?」

婚后「まずは生地作りですわね。ボウルを用意しまして……」ゴトン

白井「>>1の実体験によりますと、小麦粉、牛乳、イースト、砂糖を混ぜて混ぜて混ぜて……」

婚后「小麦粉ですわねってあ」ツルッ ボサッ


ボワボワボワボワ


婚后「ケホッ……やってしまいましたわ」

白井「出始めからこんな……あ、婚后さん、動かないで下さいまし、静電気が……」

婚后「静電気……?」

白井「下手に動きまわると、余計に粉が舞い上がりますの……それに、粉塵爆発ってご存知?」

婚后「」ゾクッ


 :
 :
 :

婚后「小麦粉を多めに買っておいて正解でしたわね」

白井「気を取りなおして、生地作りですの」

婚后「だいぶ固まってきましたわね……ここからは力仕事ですわ」ゴネゴネ

白井「……婚后さん、お疲れではなくて? 交代いたしましょう」

婚后「ではお願いしますわね」

白井「類人猿!(バコォン)類人猿!(ベチィン)類人猿!(メメタァ)」

婚后(なんという迫力……ですが、類人猿?)



~しばらく後~


白井「」ドカドカドカドカドカドカドカ

婚后「し、白井さん。もうその辺にして、次の段階に移りましょう」


白井「はあ、なんだか清々しい気分ですの」

婚后「次は発酵でしたわね。ケースに入れて……と」

 【生地】パコン

白井「どれぐらいかかりますの?」

婚后「ええと……30分ほどとありますわね」

白井「では、休憩も兼ねてお茶にいたしましょう」



~30分後~


白井「……なんですの、これは」

 【  生  地  】<ハーイ

婚后「わたくし達が作った生地って、こんなにありましたか……?」

白井「きっと、これが発酵パワーですの」ガクブル

婚后「生地は生きているということは実感いたしますわ」ガクブル


~なんだかんだで焼く段階~


婚后「オーブンの温度は190度……準備よくてよ」

白井「では、投入いたしますの」ガコン バタン

婚后「あとは焼き上がりを待つだけですわね」

白井「形はクロワッサンになりましたが……出来上がらないと味は分かりませんの」


<ギィィィィィ バタン


海原「ただいま戻りました。なんだかいい匂いがしますね」

婚后「ええ、パンを焼いてますの。今夜の夕食に出ますのよ」

海原「おお、これは楽しみですね。腹を空かせて帰宅した甲斐がありました」

白井「そのパンに見合うメニューにしないといけませんわね……そろそろ夕食の準備も始めませんと」

婚后「ところで、そのお顔はどうされましたの? 手形?」

海原「ははは、裁かれました」


~帰りのモノレール~


滝壺「」ウトウト

絹旗「」ムズムズ

絹旗(超落ち着きません……!)

絹旗(今朝からですからね……流石に長時間着続けるモノではありませんね)

滝壺「」スピー

絹旗(替えのインナーを忘れてくるなんて……私の超バカバカバカ……)

滝壺「むー……」コテン

絹旗「はっ」

滝壺「」スピー

絹旗「……超今回だけですからね」


~帰りのバス~


結標「疲れた疲れた。なんだかんだ言って、私も楽しんじゃったわね」

番外個体「私で遊んでた、の間違いじゃないの?」

結標「なかなか言うわね、貴女も」

番外個体「結標さんには負ける気がするけどね」

結標「……ねえ、名前で呼び合わない? 貴女とは仲良くやれそうな気がするのよね」

番外個体「……ええと、淡希さん? だっけ?」

結標「"さん"はなくてもいいわ、真琴」

番外個体「淡希……なんかムズ痒い」

結標「なんか久しぶりだわ、この感覚」

番外個体「」クスクス

結標「」クスクス


~夕暮れの第7学区~


滝壺「あれ? むすじめとみさわだ」

絹旗「え? おお、偶然ですね。おーーい」ノシ

結標「あら、貴女たちもお帰り?」

絹旗「はい、超お帰りです」

滝壺「みさわは外に出る時はいつもサングラスなんだね」

番外個体「え? う、うん、まあね」

結標「自分の目付きを気にしてるのよね」

番外個体「……うるさい」ムスー

滝壺「ねえ、ちょっと貸して」

番外個体「あ、うん、どうぞ」

滝壺「どう、似合う?」スチャ

絹旗「滝壺さんらしさがないですね」

滝壺「むぅ」


~きぬはた荘1階~


番外個体「ただいまー」

結標「ただいま」

絹旗「ただいま戻りました……私はちょっと部屋に」ソソクサ

滝壺「……なんかいい匂い」スンスン

婚后「あら、みなさん。お帰りなさいまし」

海原「おや、皆さんご一緒でしたか」

結標「偶然出会ってね」

滝壺「あれ? しらいは?」

婚后「夕飯の支度をしておりますわ」

番外個体「夕食まで時間あるよね。ちょっと荷物の整理を……」パタパタ

結標「あ、ちょっと。私も混ぜなさいよ」パタパタ


~夕食~


海原「お、これがお話にあったパンですか。美味しそうな焼き色ですね」

白井「パンに合わせて、夕食はシチューにしましたの」

婚后「白井さんとわたくしで作りましたのよ。お口に合うとよろしいのですが……」

結標「ふーん、器用なのね……あら美味しい」

番外個体「」パク サクサクサク ムグムグムグ

絹旗「」ムグムグムグムグ

滝壺「おいしいのは伝わってきたけど、感想は言ったほうがいいよ」

婚后「お気に召したようで、良かったですわ」ホッ

白井「ま、わたくし達なら当然……と言いたいところですが。やりましたわね、婚后さん」ハイタッチ

婚后「お付き合い頂いて感謝してますわ、白井さん」ハイタッチ


今回はここまでです
次回投下は今のところ未定です、間が空くようでしたら当スレにてご連絡致します
次回は学園都市の学生なら誰でも経験するであろう行事をお送りする予定です

それでは、これにて


んじゃ、番外個体は俺の嫁な
異論は認めるけど譲らない


それでは、始めさせて頂きます
今回は学生なら(多分)誰でも受けるもの、身体検査のお話・前編です


~某日早朝 絹旗個室~


絹旗「スカートの長さは……よし、こんなもんですね」

滝壺「きぬはた、すごい可愛い」

絹旗「滝壺さんも超似合ってますよ」

滝壺「変じゃないかな? すごい久しぶりに着たけど」ヒラヒラ

絹旗「完璧です。溜息がでる可憐さです」

滝壺「ありがと。……なんか緊張するね。在籍っていっても、管理書類上の話だったし」

絹旗「これまでは研究所でやってもらえてたんですけどね。アイテムも活動休止ですし。
    "上"も戦争の後遺症で資金が超カツカツらしくて、そこまで面倒見きれないらしいです」

滝壺「私たちも"返品"されちゃったしね」

絹旗「一昔前なら"処分"だったんですけどね。超ありがたいことです」


~きぬはた荘1階 リビング~


滝壺「おはよう、みさわ」

絹旗「おはようございます、ミサワさん。私達にも珈琲をくれると超嬉しいです」

番外個体「あ、おはよ。ちょっと待ってね……って、どうしたの二人とも?」

結標「あら、やっぱり貴女達も制服なのね」

番外個体「あれ、淡希まで? 今日仮装パーティでもあるの?」

結標「身体検査よ。普段訳ワリで登校してない生徒も、この日ばかりは別なの」

絹旗「おや? 滝壺さんと結標さんの制服、もしかして同じですか?」

結標「そうみたいね……正直私も驚いたわ」

滝壺「むすじめも霧ヶ丘女学院だったんだね」

番外個体「そういう絹旗さんの制服も、あの二人と同じように見えるけど?」

絹旗「あの二人?……って、あああ!」


白井「おはようございますの」

婚后「おはようございますわ、朝から賑やかですわね」

絹旗「Σ」

白井「……絹旗さん? そのお召し物は常盤台の……」

絹旗「あ、えっと」

婚后「もしや、今日から常盤台に編入なのですか?」

絹旗「いえ、元々常盤台の生徒ですよ。研究協力(嘘)で殆ど登校してませんけど」

婚后「あら、正直意外ですわ」

白井「まあまあ、そういうことでしたら、みんなで一緒に行きますの」

絹旗(うぅぅ……やっぱりこうなった……みんなで登校なんて超緊張します)


~今日はみんなで朝食~


結標「真琴は身体検査ないの?」

番外個体「うーん、今はどこにも籍おいてないし、ないんじゃない?」

結標「帰国子女は一味違うわね」

番外個体「ただのニートだよ」

滝壺「むすじめ、霧ヶ丘はここから遠いから。そろそろ出ないと」

結標「え? あら、もうこんな時間……それじゃ行きましょうか」

滝壺「おー」

番外個体「いってらっしゃーい」ノシ

白井「少々早いですが、わたくし達も参りましょうか」

婚后「そうですわね。たまにはのんびり歩くのも悪くないですわ」

絹旗「あ、もう出ますか、そうですか(心の準備が……)」


白井「行ってまいりますの」

婚后「行ってまいりますわ」

絹旗「ミサワさん、超申し訳ありませんが食器の片付けと留守番をお願いします」

番外個体「はいよー」ノシ

海原「みなさん行ってしまいましたね」

番外個体「あ、海原さん。おはよう」

海原「いや、僕はミサワさんの次に起きたんですけどね。とても話に入れませんでした」

番外個体「海原さんもないんだ、身体検査」カチャカチャ

海原「ええ、ないですよ。あ、僕も手伝いましょうか」

番外個体「いいよいいよ。その代わり、あとで付き合ってよ。暇なんだよね?」

海原「お安い御用です」


~霧ヶ丘組~


結標「ねえ、滝壺さん」

滝壺「?」

結標「たしか貴女って、身体壊して能力使えないんじゃなかった?」

滝壺「うん。でも、完全に無能力って訳じゃないの。なんていうのかな、本気モードになれないだけ」

結標「あら? そうなの? よかった、ちょっと心配だったのよ」

滝壺「心配?」

結標「ほら、ウチの学校って能力開発に力いれてるでしょ?
    過去には、能力が使えなくなって退学になった生徒もいるぐらい」

滝壺「私も退学になるかも、って思った?」

結標「そういうことね」

滝壺「ありがとう、むすじめ。でも大丈夫だよ」ギュゥ

結標「ちょ、ちょっと抱きつかないで、場所考えなさいよ///」


~常盤台組~


白井「今回こそは評価を上げたいところですの」

婚后「平時より鍛錬を積むことにより……といっても、わたくしも伸びやんでますわ」ハァ

白井「レベル4になってからが長いですわね……絹旗さんもそうでなくて?」

絹旗「まあ、私は人生初検査でレベル4でしたので長いっちゃ超長いですね」

白井「まぁ……天才型でしたのね」

絹旗「……ええ、そんなところですね……」

婚后「(……なにやら不穏な空気ですわね)
    そういえば、絹旗さんの能力……"窒素装甲"でしたかしら? どんなことができますの?」

絹旗「超端的にいうと、窒素を操る能力です」

婚后「ぜひ拝見させていただきたいですわ♪」

絹旗「大した芸はないですよ、こんなことができるぐらいです」ヒョイ

婚后「え? ええ?!」

白井「車を軽々と……!?」

絹旗「あ、ここ路駐禁止区域ですね。ついでに片付けてやりましょうか」ポイッ

白井婚后「」


~その頃 きぬはた荘~


番外個体「やった、迅竜の天鱗ゲット」

海原「おめでとうございます。次は僕のリクエスト、古龍の大宝玉ですね」

番外個体「何倒せば出るんだっけ」



~霧ヶ丘女学院~


結標「じゃ、私は向こうだから」

滝壺「うん、また後でね」

結標「……(あの方向は特別教室? 特殊な機材とか必要なのかしら)」

結標「おっと……人の心配ばかりしてられないか」

結標(前よりはマシとはいえ……嫌なこと思い出しちゃうわね)


~霧ヶ丘女学院 第2グラウンド~


計測係「まずは最大重量、最大距離、平均転移時間の3点を計測します。
     体調に著しい変化が見られた場合はすぐに申告してください」

結標「はいはい。さっさと始めましょ」

計測係「では、最大重量計測から始めます」

結標(1000kg以上だと腰にくるのよね……)

 :
 :
 :

計測係「計測完了です。最大重量4520kg、最大距離802M、一度の転移に要する時間は平均0.9秒」

結標(ここまでは現状維持か……まあまあってところね)

計測係「次はご自身を連続で複数回転移して頂きます。昼休み後に再開です」

結標(ここからが正念場ね……)


~霧ヶ丘組 昼休み~


結標(あー、お腹空いた。この時間になれば食堂も空いてるわね……あれは、滝壺さん?)

滝壺「」グテー

結標「お疲れ様、大丈夫?」ツンツン

滝壺「南南東から信号が来てる」

結標「?」

滝壺「あ、むすじめだ」

結標「……ちょっと貴女、本当に大丈夫? 朝より顔色悪いわよ?」

滝壺「あ、うん。ちょっと疲れただけだから、大丈夫」

結標「ヤバそうだったらすぐに言いなさい。病院ぐらいはひとっ飛びだからね」

滝壺「ありがと、私を心配してくれるむすじめを私は応援してる」ギュゥ

結標「だーかーらー///」


結標「さて、午後もあるからお昼にしないと」

滝壺「見学してていい? 私はもう終わったから」

結標「え? 早いのね、どうだったの?」

滝壺「現状維持」ブイ

結標「まあ、落ちるよりはマシよね」

滝壺「逆に、上がる見込みもないんだけどね」

結標「……それは……」

滝壺「大丈夫だよ、気にしてない。今は能力以外にも大切なものはたくさん持ってるから」

結標「……それもそうね」クス

滝壺「よし、お昼ごはんにしよう」


今回はここまでです
次回は身体検査・後編をお送りします
次回投下は明後日の金曜日、夜の予定です

滝壺さんについてちょこっと補足
ここは迷ったんですが「体晶中毒でヤバくなったけど、能力そのものは失われてない」と
解釈の上、身体検査を受けても現状維持という展開としました

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて


>>1です
遅くなってしまい、申し訳ありあせん

それでは、始めさせて頂きます
今回は身体検査のお話・後編です


~常盤台中学~


絹旗(うっわ、見るからにお嬢様な人ばっかり……私とか超場違いじゃないですか)

白井「わたくしと婚后さんは校庭ですのね」

婚后「絹旗さんは……ちょっと系統が違うようですし、別メニューでしょうか」

絹旗「そうですね、私はあっちn


<ドパァァァァァン


絹旗「? なんですか、今の……ひゃ、冷たっ! 水!?」

白井「ああ、お姉様……今日も絶好調ですの……」ホワーン

婚后「あれは御坂さんですわね。常盤台の超電磁砲と呼ばれる方ですわ」

絹旗「なっ……(超電磁砲!? あれが!?)」


<ドパァァァァァン


白井「威力が高すぎるあまり、プールの水で緩衝させないと計測できませんの」

絹旗(これがレベル5……麦野やホストモドキもそうでしたが、次元が違いすぎです)


~常盤台中学 校庭~


 【物体】

白井「……」

             【物体】ヒュッ

白井「うーん、もうちょっと伸ばしたいですの……」


 【物体】

婚后「それっ」

                   ─=三【物体】シュポーーン

婚后「あらあら、飛距離ではわたくしの勝利のようですわね」

白井「12tトラックを弾丸代わりに飛ばす人に、飛距離で勝てる訳ございませんの」


<ソォーーーイ!
<ドガグワゴシャァァン


白井「?」

婚后「聞き慣れない音ですわね……なんでしょうか」

白井「こっちの方から聞こえましたの」

婚后「きっと、どなたかの能力測定……って」


絹旗「ちぇすとぉーーー!」ドガァン

絹旗「ちぇいさーーーー!!」バゴォン


白井「絹旗さん……?」

婚后「すごい……あんなに分厚いコンクリート板を素手で粉々に」

白井「考えてみれば、車を持ち上げるぐらいの力量で殴られれば一溜まりもありませんの」

婚后「殴られて無事な方がいるならば、ぜひお目にかかりたいですわね」



浜面「へっくし」


~常盤台組 昼休み~


絹旗(白井さんは、超電磁砲に会いに行ったようですね)

絹旗(婚后さんは子分みたいな方々と合流して……私も誘われましたが、流石に超きまずいです)

絹旗「……お、常盤台の食堂は超おいしいですね」

絹旗「……」ムグムグ

絹旗「さ、寂しくなんてないです」



~その頃 きぬはた荘~


番外個体「お昼どうする? 宅配ピザとかでいいよね(ガサガサ)どれにしよっかにゃー」

海原「僕はアンチョビが入ってなければ、なんでも良いですよ」

番外個体「えっ」

海原「いやー、アレは人間が食べるものじゃないですよね」

番外固体「そっか、じゃ私は人間じゃないんだね……海原さんなんてキライ」プイッ

海原「」ガビーン


~霧ヶ丘組~


計測員「総合評価、レベル4。これをもちまして検査は終了です。お疲れ様でした」

結標「はあっはあっ……疲れたぁ……」ペタン

結標(自己転移もやれるようにはなったけど、連続はまだ苦手だわ……)

滝壺「むすじめ、お疲れ様。タオル使う?」

結標「あ、ありがとう。洗って返すわね」

滝壺「すごいスピードで移動してたね、位置を掴むのがやっとだった」

結標「自分を連続で飛ばしてるから、実質高速移動でしょうね」

滝壺「これで終わり? 喉が渇いたし、どこか寄っていかない?」

結標「それもいいわね。とりあえず、着替えてくるから待っててくれない?」


 :
 :
 :

結標「お待たせ」

滝壺「? ブラウスはどうしたの?」

結標「あ、あら? いつものクセで布巻いただけだった……」

滝壺「ブレザーの前閉めて」グイッ

結標「外ならともかく、校内でこの格好はマズイわよね」

滝壺「外でもまずいよ」

結標「うっ」

滝壺「待ってるから、ちゃんと着替えてきて」

結標「わ、分かったわよ。ちょっと待ってて」


~常盤台組~


絹旗「総合評価レベル4。ま、こんなもんですね」

絹旗「やることも超終わりましたし……帰りましょうか」

絹旗(ここは居心地が……やはり私はお嬢様というガラじゃありませんね)

絹旗(そういえば、あのお二人は朝別れて以来見かけませんね……まあ、お二人の都合もあるでしょうし)

絹旗「はあ、さてさて……」トテトテ

 :
 :
 :

絹旗「…………あれ?」

白井「あら、ようやくいらっしゃいましたのね」

婚后「どれだけ待たせるおつもりですの? このわたくしを常盤台のこ(ry」

絹旗「あれ? あの、どうして……?」

白井「? 何か不思議ですの?」

婚后「同じ家に帰るのですから、ご一緒するのは当然ではなくて?」


絹旗「私に合わせることはないのでは……その、お二人にも用事が」

白井「それは、昼休みに寂しい思いをさせてしまった」クスクス

婚后「埋め合わせ、ですわよ」クスクス

絹旗「さっ、寂しい思いなんて超してないです! 超誤解です!」ウガー

婚后「はいはい。それよりも、今日の夕食当番は絹旗さんではなくて?」

白井「早く帰りますの。もしかしたら買い物も必要かもしれませんし」

絹旗「むー……わ、分かりましたから、さっさと行きましょう」



~きぬはた荘 リビング~


番外個体「」スピー

海原「REC●」


<ギィィィィィ バタン


白井「ただいまですの」

婚后「ただいま戻りましたわ」

絹旗「ただいま戻りました」

海原「おや、皆さんお帰りなさい。なにか飲み物でも用意しましょうか?」サッ

絹旗「冷たいのでお願いします、超クタクタです」グター

海原「では、何かお持ちしましょう」

婚后「これは申し訳ございません」

絹旗「ミサワさん、ソファーに寝っ転がって独占しないでください」ボスン

番外個体「ふぎゃっ……起きるから、背中に座らないでよ。あ、海原さーん、私コーヒー」ノシ

白井(寝起きの大きいお姉様! ああ、この乱れた髪、気だるい瞳……堪りませんの!)ハァハァ

番外個体「?」ポケー


海原「はい、どうぞ。麦茶でよろしいですか?」

白井「わざわざありがとうございますの」

絹旗「」ゴキュゴキュプハー

番外個体「背中のがどかないと飲めないんだけど」

海原「ミサワさんのはここに置いておきますね」コトッ

婚后「白井さん、先に買ってきたものを冷蔵庫にいれませんと」

白井「あっ、そうですわね。ちょっと失礼しますの」

絹旗「夕食作る前に着替えないと……だー、超めんどくせー」

番外個体「ちょっと、いつまで人の背中でくつろいでるのさ」

絹旗「超気に入りました。今日から私の指定席です」

番外個体「……(ま、そのうち飽きるでしょ)」

絹旗「わっ、ブラック苦っ! なんでカフェオレじゃないんですか!」

番外個体「ちょ、それ私の! なに勝手に飲んでるの!」


<ギィィィィィ バタン


結標「ただいま。……何してるのよ、貴女たち」

滝壺「仲良し姉妹みたいだね」

番外個体「こんな妹いらない……淡希ー、背中のこれ片付けてくれない?」

絹旗「さっきから失礼ですね。私に乗っかってもらえることに超感謝してください」

番外個体「あなたに乗っかられて感謝する人間なんているの?」

絹旗「何を言ってますか、世界中に超溢れてますよ」

結標「……絹旗さん、その座り方だとスカートの中が全見えよ?」

絹旗「」

滝壺「そうやって膝をたたんで椅子に座るの、きぬはたの癖だよね」

結標「癖って……まさか今日一日、外でもそうやってたの?」

絹旗「……あっ、ち……超着替えてきますっ!」ドタタタ バタン

番外個体「……私のコーヒー、半分以上なくなってるし」


~夕食後~


白井「あら、じゃあ結局みなさんレベル4のままですのね」

婚后「まあ、そう簡単にはレベル5にはなれないということですわね……」

番外個体「私も自分の強度気になるなー。いつもの病院で計測してもらおうかな」

結標「面白そうじゃない、やってみなさいよ」

番外個体「海原さんもどう? 今回検査受けてないよね」

海原「いや、僕は今回は遠慮しておきましょう」ニコニコ

絹旗「なぜですか? 超折角の機会ですのに」

海原「いやぁ、ははは」

滝壺「?」

番外個体「無理強いはしないけどさ、誰だって都合と事情はあるしね」

海原(……まさか見破られてる訳じゃないですよね?)ダラダラ

滝壺(そういえば、うなばらってAIM拡散力場がない……ま、いっか)


今回はここまでです
次回からは初めての全員でのお出掛けをお送りする予定です
土日どちらかの夜に投下できればと思います

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

乙!!
>番外個体「」スピー
>海原「REC●」

録画再びwwwwwwwwwwwwwwwwww

外出楽しみにしてます!

>>1です
メシの時間と本日投下分を確認する時間を頂きたく
22時頃より投下致します


なぜだか投稿できず、少し遅くなってしまいました
すいません

それでは、始めさせて頂きます
今回から全員でのお出かけの模様をお送りします


絹旗「滝壺さん! 超見てくださいこれ!」ピャー

滝壺「? 無料招待券?」

絹旗「ええ、第22学区にあるスパリゾート……(……読めません) なんとかの券です」

滝壺「これ、どうしたの?」

絹旗「今日、買い物に行ったときにクジ引きが超当たりました」

滝壺「すごい、私はクジなんて当たったことないのに」

絹旗「とにかく、折角ですので皆さんと超温泉に行きましょう」



~夕食後~


絹旗「というワケで超温泉に行きます」

婚后「"招待券1枚につき3名まで入場可"とありますが……」

番外個体「チケットは2枚だから、1人余るね」


海原「……なんですか、なんで皆さん僕を見るんですか?」

結標「……まあ、さすがに可哀想だから、あと1人の分は全員で分割しましょう。
    7人全員が格安で入れたと思えばいいし、その方が公平でしょ」

絹旗「よかったですね、バ海原」

海原「いや、なぜ僕がハブられる前提なんですか。あと"かいばら"ではなく"うなばら"です」

婚后「でも、第22学区というと少々遠いですわ。夕方以降に行くとしたら移動手段を確保できませんと」

結標「……ちょっと、なんでみんなして私を見るのよ」

番外個体「車があるんなら私が運転してもよかったんだけどねー」

結標「? 貴女、私と同い年のハズよね? なんで免許持ってるの?」

番外個体「持ってないよ。必要なのはカードじゃなくて技術だし」キリッ

結標「…………」

絹旗「でもまあ、ミサワさんの言葉にも一理ありますね。では車が用意できれば問題なしと」

白井(大アリですのぉぉ!!)


~翌日 学園都市某所~


番外個体「こんな人気のないところに連れてきて……何されるの……?」コツコツ...

絹旗「超誤解を招く言い方はやめてください。見てほしいものがあるだけです」トテトテ...

番外個体「なんだろうなー」

絹旗「こいつです。今なら自由に使えます」

番外個体「……これ、キャンピングカーじゃん。絹旗さんの?」

絹旗「正確には違いますね。でも、ほら、キーなら挿さってますよ」

番外個体「……ホントだよ。随分ほったらかしだったみたいだけど、動くのかな」

絹旗(アイテム休止以来、半年近くほったらかしにされてましたからね)

番外個体「ちょっとエンジンかけてみていい?」

絹旗「どうぞどうぞ、超やっちゃってください」


 カシュシュシュシュ ドルルルン


番外個体「お、ご機嫌なサウンド」

絹旗「普通の車よりちょっと超デカイですが、運転いけますかね?」

番外個体「これぐらいなら大丈夫でしょ。これで足は確保できたね」


~数日後 週末 夜~


 ブロロロロロ


婚后「この人数でもゆったりできますのね」

白井「……これでよかったのでしょうか」

絹旗「こまけぇこたぁいいんです」

結標「滝壺さんは前?」

海原「ご本人たっての希望で、助手席だそうですよ」

 :
 :
 :

番外個体「この大きさの車でもオートマなんだねー」

滝壺「学園都市にマニュアル車ってあるのかな。あ、ガム食べる?」

番外個体「あ、ありがと。第22学区だっけ? どこをどういけばいいの?」ムグムグ

滝壺「しばらくはまっすぐでいい」ムグムグ


結標「それにしても、存外丁寧な運転なのね。あの子のことだから飛ばすと思ったのに」

海原「そういえばあまり揺れませんね。ウチの運転手にも見習ってほしいものです」

婚后「あら、海原さんのお宅にも運転手さんがおられますのね」

結標(このバカ!)

海原(すいません、うっかり)

白井「?」

絹旗(グループの運転手は超ヘタクソ、と……)

 :
 :
 :

番外個体「ここが第22学区? 人がいる感じがしないけど……」

滝壺「第22学区は地底都市なの。ほら、あそこ。あそこのゲートに入って」

番外個体「はー、これはまた凝ったことを……」

滝壺「目的地は第3階層だからね」


 ゴトゴトッ


海原「……スピードが上がりましたね」

白井「外の景色を見る限り、第22学区に入ったようですの」

婚后「あの……なにかすごい勢いで旋回してる気がするのですが……」

絹旗「地下都市に入って、下り通路まわってるんだと思いますよ」

婚后(酔いそう……)

 :
 :
 :

番外個体「うっひゃー、たーのしいー☆」

滝壺「みさわ、スピードスピード」

番外個体「あ、ゴメン、つい飛ばしちゃった」

滝壺「もっと出して」ワクワク

番外個体「」


~第22学区 第3階層~


番外個体「……あのさ、私、道間違えてないよね?」

滝壺「あってるよ」

番外個体「ここ地下なんだよね? なんで星空が見えるの?」

滝壺「あれは外の景色をスクリーンに投影してるの」

 :
 :
 :

結標「もうすぐ着きそうね」

海原「意外と早いものですね」

絹旗「やっぱり車を用意して超正解でしたね」

婚后「」

白井「婚后さん、大丈夫ですの?」ユサユサ

婚后「ゆ、揺らさないでくださいまし……」


滝壺「あ、見えてきた。あの建物だよ」

番外個体「あの神羅カンパニーみたいなビルだね。おkおk」

滝壺「なんか、温泉以外にもいろいろあるみたい」

番外個体「その気になれば一晩ぐらい軽く過ごせるかもねー」

 :
 :
 :

結標「あら、洗顔フォーム忘れちゃったわ」ゴソゴソ

白井「あ、あの……よろしければ、わたくしのをお使いください」

結標「えっ、い、いいの? 私は貴女のこと……」

白井「あら、わたくしはいつまでも過去に囚われるほど小さい人間じゃございませんわよ」

結標「……そうね、小さいのは胸と身長だけで十分よね」

白井「んなっ!? わたくしはまだ発展途上なだけですの!」ムキー

結標「はいはい、10年後に期待してるわ」

白井「い、今はどうあっても適わないだけに余計悔しいですの……!」プルプル

絹旗(この二人の会話がここまで続くのは初めて見ました)


番外個体「むー、参った。駐車場が空いてないね」

滝壺「あ、みさわ、あっち。あそこ空いた」

番外個体「ホントだ! よし逃がさない」フミッ

滝壺「わ、アクセルベタ踏みなんてはまづらでもしないよ」

 :
 :
 :

絹旗「さっきから超トロトロと走ってますね」

海原「車を停める場所を探しているのでしょう」

結標「この分だと、中も結構混んでそうn(グンッ)きゃっ!?」

海原「おっと」

結標「ちょ、海原、アンタどこ触ってんのよ!」バキッ

白井「な、なんですの、この急加速は」

婚后「」

白井「婚后さん! お気をたしかに!」


~スパリゾート安泰泉 ロビー~


結標「ほら、座った座った」

婚后「う……申し訳ございません……」

番外個体「なんかゴメンね、飛ばしすぎちゃったかな」

婚后「いいえ、わたくしは元々乗り物に弱いので……ミサワさんが気負うことはありませんわ」

絹旗「時間はありますし、超ゆっくり休んでてください。入場の手続きはしておきますので」

滝壺「こんごう、飴買ってきたから食べて食べて」

婚后「あ、申し訳ございません、頂きますぅ……」モグ ボキボキバキ

海原「まあまあ、ご無理はなさらず。時間はまだまだありますよ」

白井「帰りは助手席にお乗りになった方がいいかもしれませんわね」


絹旗「戻りました。あ、バ海原はあとでお金出してくださいね」

海原「あ、はいはい……あれ? 分割じゃないんですか?」

絹旗「超細かいことを気にする男ですね。鬼が笑いますよ」

結標「それ、使い方が違うわよ」

絹旗「こまけぇこたぁいいんです。みなさん、これ付けておいてください」つ◯

番外個体「リストバンド?」

絹旗「ICチップ入りで、ここの施設を利用するときに必要だそうです。
    あと、ロッカーの鍵も兼ねてますので、超絶対に失くさないでください」

白井「この数字はロッカーの番号ですのね」

婚后「……あら? 滝壺さんは?」

滝壺「ただいま、パンフレットもらってきた」トテトテ


番外個体「どれどれ(ガサガサ)わっ、すっごい」

結標「ショッピングモールにゲーセン、ボーリング場……温泉だけじゃないのね」

絹旗「超折角ですし、全部いきましょう!」キラキラ

白井「楽しそうですが、全部かどうかは時間と相談ですの」

滝壺「温泉に行くなら最後にしたほうがいいね、汗もかくかもしれないし」

海原「どこかで夕食もとりたいですね」

婚后「食事直後の入浴は消化に悪いので、順番を考えませんと」

結標「あら、もう大丈夫なの?」

婚后「ええ、どうにか……ご心配おかけしました」

番外個体「婚后さんも復活したし、適度に歩いてみよっか」


今回はここまでです
次回からみんなで遊んだりお風呂に入ったりします
次回投下は未定です、間が空くようでしたら当スレにてご連絡致します


お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

ごめんなさい、言葉足らずでした……
日付変わりまして今日、9/1の22時です


それでは、始めさせて頂きます
前回から引き続きスパリゾートで楽しむ一行をお送りします


~スパリゾート安泰泉 アウトレットモール~


絹旗「おお、すごい規模ですね」

結標「」ウズウズ

番外個体(あ、なんかヤな予感)

結標「真琴、行くわよっ」ガシッ

番外個体「えっ、ちょっ、待tt」

白井「(これは大きいお姉様の様々なお姿を見るチャンス!)わたくしも参りますの」トテテテ

絹旗「行ってしまいましたね」

滝壺「」ジー

婚后「滝壺さん? 何を見て……あれは、アンティークショップ?」

滝壺「なんか面白そう」

婚后「いいですわね、ちょっと覗いてみましょう」


海原「行ってしまいましたね」

絹旗「……」ジー

海原「僕らはどうします?(なんでしょう、この視線は)」

絹旗「滝壺さーん、私も超行きますー」トテテテ

海原(あれ? なにか怒らせるようなことしましたっけ?)

海原「まあ、集合場所代わりにここに座ってましょうか」

海原「ふう……今の僕ら、一方通行さん風に言うと"平和ボケ"なんでしょうけど」

海原「悪くないものですよ、こういうのも」

海原「男一人、時折居心地の悪さは感じますけどね(苦笑)」


結標「あ、ねえねえ、これ試着してみなさいよ」

番外個体「ちょっと、また私を着せ替え人形にするの!?」

結標「いいじゃない、何を着ても似合うんだからさ、何を着ても」

番外個体「この前の買い物でゴスロリ着せられた時、帰ったら死のうと思ったんだけど」

結標「えー、可愛かったわよ?」

白井「結標さん、お言葉ではありますが……」

番外個体(助かった?)

白井「大きいお姉様にはこちらの方がお似合いかと」スチャ

番外個体「!?」

結標「あら、いいじゃない。これから暑くなるんだし、これぐらいは許容範囲よね」

番外個体「これ服なの? 水着じゃないの?」

白井「? 水着はもっと露出が激しいものですの」

番外個体(この子にとって、水着ってのは絆創膏かなにかなのか……?)


結標「サイズはどう?」

番外個体『サイズとかいう前に布が少ない』

白井(なんだかんだ言いながら試着なさいますのね……)

結標「わがままさんねー、じゃ今度こっち試着してみなさい」

番外個体「プリントTシャツ? これはマシd……淡希、これ書いてる言葉の意味分かってる?」

結標「ロシア語なんて分かる訳ないじゃない」

白井「どういう意味ですの?」

番外個体「……言わなきゃダメ? さすがの私でもコレは……」

結標「えー、気になるー、教えてよー」グイグイ

白井「もったいぶらずに教えてくださいな」グイグイ

番外個体「あなたたちねぇ……」プルプル


婚后「あら、この子いいお顔立ちですわね」ナデナデ

滝壺「かわいいね、オッドアイなんだ」

絹旗「西洋人形ですか……夜中に泣いたり髪が伸びたりしそうで超怖いです」

婚后「それは偏見ですわ。泣いたり髪が伸びたりするのは、魂が宿り心が通じ合った証拠ですのよ」

滝壺「こんごう、こっちの子見て、双子なのかな」

婚后「あら、同じオッドアイなのに配色が逆? 双子さんのようですわね」ホワーン

絹旗「……うっは、なんですか、なんでこんな値段するんですか」

婚后「これなら安いほうですわ。有名作家の作となると新車一台買えるぐらいしますのよ」

絹旗「新車って……」

滝壺「きぬはた、この双子、私達の部屋に一つずつ置こうか」

絹旗「イヤですぅ! 超怖いですぅ!」


婚后「この可愛さが分からないなんて……」

絹旗「超精巧で生きてるみたいで、逆に怖いんですよ……お、おお? あれはもしや」フラフラ

滝壺「きぬはた?」

絹旗「(*゚∀゚*)」

婚后「アートポスターですか? 古い映画のものを揃えていますのね」

滝壺「あ、この映画みたことある」

絹旗「滝壺さん、超お目が高いですね。この映画は―(5分経過)―で、監督の表現したいこと―(10分経過)
    それでもって、こっちのポスター―(15分経過)―主役の演技がですね―」

滝壺(きぬはたの病気が始まっちゃった)

婚后「き、絹旗さん、そろそろ皆さんと合流しませんと」

絹旗「むう、まだ超喋り足りないのですが……仕方ないですね」

 :
 :
 :

海原(超暇ですね)


~スパリゾート安泰泉 レストラン街~


番外個体「うう……また遊ばれた……身体を弄ばれた……」ブツブツ

婚后「ミサワさんから黒いオーラが出てるのですが……」

結標「気にしないでいいわよ、その内元に戻るから」

滝壺「ご飯何にしようか」

絹旗「たまには焼肉とかどうですか。最近家にいると菜食中心ですし」

白井「カロリーが気になりますが、たまにはいいかもしれませんの」

海原「では、そこのお店などどうでしょう。食べ放題だそうですよ?」

絹旗「超決定です。いきましょう」


~とある焼肉店~


結標「」バシッ

番外個体「ふぎゃっ。な、なんで急に頭はたくのさ!」

結標「このバカ! タレから網に乗せるなんて何考えてるの!」

番外個体「?」

結標「ああ、もう、ほら貴女はニンジンだけ食べてなさい」ヒュンヒュン

番外個体「ちょ、やめて! 私の皿に座標移動しないで! ごめんなさいごめんなさい!」

絹旗(まさか焼肉奉行だったとは)

滝壺(ここは逆らっちゃ駄目)

海原(結標さんの本領発揮ですね)

白井(大きいお姉様……運転までなさったのに、報われませんの……)

婚后(これが焼肉パーティ……弱肉強食の世界ですのね)


番外個体「わー、私のお皿にニンジンがいっぱい」

白井(だいぶ克服してるようですわね……レイプ目じゃありませんの……チッ)

海原(僕としたことがカメラを忘れてくるとは)

滝壺「むすじめ、ここらへんのは食べても平気?」

結標「……うん、よさそうね」

滝壺「きぬはた、ほら、食べて食べて」ヒョイヒョイ

絹旗「あ、滝壺さん、お気持ちは超ありがたいのですが……私、臓物は」

滝壺「きぬはた」

絹旗「」ゾクッ

番外個体「絹旗さん、お互い頑張ろっか」ポリポリ

絹旗「うぅぅ……超どうしてこうなった」モギュモギュ

婚后(あら、内臓というのも美味なのでございますね、斬新ですわ)モギュモギュ


~スパリゾート安泰泉 ゲームセンター~


滝壺「あ、ガンシューティングだ」

結標「これ、みたことないわね。新作かしら」

番外個体「ね、やってみていい?」ウズウズ

絹旗「あ、私も。超やりたいです」ウズウズ

海原「どうぞどうぞ、ぜひ腕を披露してください」

番外個体「足ひっぱらないでよ?」チャリン

絹旗「それはこっちのセリフです」チャリン

白井(大きいお姉様、銃を構える姿が様になってますの///)

滝壺「きぬはた、頑張って」


<Mission start!!


番外個体「」ドカドカドカドカドカドカ

絹旗「」ドカドカドカドカドカ

婚后「すごい……百発百中ですのね」

海原(このお二人の構え方……実弾を撃ったことがあるようですね)


<Stage clear!!


番外個体「やるじゃん」

絹旗「そちらこそ」

白井「……この分ですと、オールクリアまでかかりそうですの」

結標「ちょっとその辺を見てきましょうか」


 :
 :
 :

婚后「まあ、あのヘビの縫いぐるみ、なんと愛らしい……///」

結標「UFOキャッチャー? よかったらとってあげましょうか?」

婚后「まあ、よろしいんですの?」

結標「お安い御用よ(ヒュン)はい」つ乙

婚后「」

滝壺「むすじめ、それは犯罪」

婚后「結標さん、今回はお気持ちだけ……中に戻してくださいな」

婚后「むー……わ、わかったわよ。じゃ、せめてとりやすい位置に……」

滝壺「ダメだよ、むすじめ」


番外個体「なーにやってんのさ」

絹旗「UFOキャッチャーは超つぎこんでナンボですよ」

結標「あら、終わったの?」

絹旗「はい、エンディングまで到達しました」

海原「まったく、見事な腕前です。いいものを見させて頂きました」

白井「大きいお姉様の勇姿を堪能できましたの」ホワーン

番外個体(なにこの子こわい)

滝壺「ねえ、きぬはた、あれやってみたい」

絹旗「あれ? プリクラですか?」

結標「この人数だと厳しいでしょ」

海原「僕を抜きにしても6人……キツイですね」

滝壺「じゃダメだね。今回は諦めよう。全員じゃないと意味ないし」

海原「滝壺さん……」ジーン


結標「いい感じに疲れたし、そろそろお風呂いきましょうか」

滝壺「そうだね、帰りの時間を考えると丁度いい頃かも」

白井「それじゃまいりますの」

婚后「広いお風呂なんて久しぶりですわね」

海原「お、どうやらこっちのようですよ」

番外個体「ちょっと待った。なんで海原さん来てるの?」

海原「? この期に及んでハブられるんですか? 流石に傷つきますよ」

絹旗「いや、こっち女湯なんですが……」

海原「……あ、失礼。僕は向こうですね、ははは」

結標「……海原、貴方まさか」

海原「違いますよ! 流れで付いてきてしまっただけです!」

女性陣「……」ジトー

海原「あっ、じゃあ、僕は向こうに。また後ほど、ごゆっくり!」ピューッ

結標「……気を取りなおして、入りましょうか」


今回はここまでです
ちょいと内容がダレ気味ですが、次回はようやく入浴編です
次回投下はまだ未定です、間が空くようでしたら当スレにてご連絡いたします

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

海原「フフッ、至高の映像を期待しててください」

>>1です
このスレも気がつきゃ500レスかぁ

今日(9/3)の夜は時間がありそうです
何時頃か分かりませんが、日付が変わるまでには開始したいと思います

今日誕生日なんだ
きぬはた荘のみんなにお祝いしてもらいたい

絹旗「男さん超おめでとうございます」とかさ…

空しいぜェ…

>>1です
今しがた帰宅したので、今しばらくお時間を頂ければと思います

>>525
おめでとうございます。きぬはた荘を代表してこの人が駆けつけてくれました

海原「お誕生日だそうで、おめでとうございます。次の一年が貴方にとって
    最高の年となるよう、祈っておりますよ」ニコニコ


それでは、始めさせていただきます
今回はスパリゾート~入浴編から一気に終了まで
いよいよ黒子が本領発揮ですの


~女子脱衣所~


婚后「ええと、このリストバンドの数字がロッカーの番号でしたわね」

番外個体「……なんで私だけこんなかけ離れた数字なの」

絹旗「超偶然ですよ」

番外個体「まあ、そうなんだろうけど……じゃ、私向こうだから」ノシ

白井「また後ほどに」

滝壺「私たちも早く準備しよう」

結標「そうね、なんだかんだ言って楽しみだったしね」


結標「ゴメンなさい、髪まとめないといけないから先行ってて」シュルシュル

白井「あ、わたくしもですの」

婚后「申し訳ありません、わたくしも」

滝壺「いいよ、待ってる」

絹旗「長いといろいろ大変ですね」

滝壺「それにしても、むすじめとしらいは髪解くと別人だね」

白井「こういう時でもないと下ろしませんものね」

絹旗「そういえばミサワさんは日によって下ろしたりまとめたりしてますね」

結標「単に気分でしょ、あの子の場合は」



番外個体「っくしゅん」


~男性チーム~


海原「おや、思ったよりも空いているんですね」

海原「ええと、確か日本のお風呂は……最初にかけ湯というものをするんでしたね」

海原「うん? かけ湯とありますね、これを使えばいいのでしょうか」


 ザバァ


海原「あづぁーーーー!?」

海原「熱い熱い……油断できませんね、こんなところにトラップとは……」

海原「おや? "熱いので水でうめてご利用ください"?」

海原「ははは、これはやられてしまいました」


~女性チーム~


番外個体「入り口から一番遠いロッカーってどういうことよ……」ペタペタ

番外個体「さすがにもうみんな中にいるだろうなぁ」


 ガラッ


結標「あら、やっときたのね」

滝壺「遅かったね」

番外個体「なんだ、意外と空いてるんだね」

滝壺「時間もだいぶ遅くなってきたしね」

白井「!(大きいお姉様……なんとスレンダーな///)」

絹旗「ミサワさんもちゃっちゃと洗っちゃってください」ワシワシ

白井(これはよりお近づきになるチャンス!)


白井「大きいお姉様ー、お背中お流しいたしますの♪」

番外個体「し、白井さん? いや、そこまでしてくれなくても……」

白井「いーえー、大きいお姉様には運転もしていただいておりますし、労らないと罰が当たりますの」

番外個体「そう? じゃあ、お願いしようかな」

白井「お任せくださいな♪」

 :
 :
 :

番外個体「前から気になってるんだけど、なんで私、大きいお姉様って呼ばれてるの?」

白井「は、それは……ごく個人的な事情ですの」

番外個体「(あっ、ツライ事聞いちゃったかな)まあ、いいけどさ」


番外個体「ところで何使って洗ってるの? タオルじゃないよね?」

白井「タオルで泡立てて、素手で洗ってますのよ。この方が肌が傷付きませんの」

番外個体「は、はぁ!? 素手!?」

白井「それにしても、キメの細かい肌ですの……ロシア美人というヤツでしょうか」

番外個体(そりゃ生まれてから一年も経ってないから、経年劣化してないだけだよ)

白井「ですが、髪の毛先は痛んでおりますわ、きちんとケアしませんと」クンカクンカ

番外個体「あんまり気にしたことないなー」

白井「これからは気になさってくださいな、一手間かけるだけでも違いますのよ?」クンカクンカ

番外個体「……ねえ、どうしたの? そんなに私の髪はいい匂いなのかなー?」

白井「(気付かれてた!?)あ、そ、その、はい……」

番外個体「ふふっ、白井さんってちょっと変わってるよね」

白井「よ、よく言われますの」


白井(それにしても、後姿はお姉様と瓜二つですのね)

白井「ちょっと失礼致しますの」

番外個体「ひゃっ!? 白井さん!?」

白井「? どうかされましたの?」

番外個体「い、いや、前は自分でやるからいいよ!」

白井「遠慮なさらにずに。乗りかかった船、毒を食らわば皿までですの♪」

番外個体「意味わかんn やっ、どこさわって……!」

白井(お胸はお姉様よりもありますのね……)モニュモニュ

白井「大きいお姉様、あまり動いたら転んでしまいますの」

番外個体「だったらやめ……ひゃう……ちょ、くすぐった……ぁ……!」プルプル

白井(ああ、今なら死も恐れませんの……///)ハァハァ

番外個体「(? 手がちょっとずつ下に……)っ! そ、そこはダメェ!!」ガシッ

白井「はっ」ピタッ


~男性チーム~


海原「あっ、すいません。ちょっと失礼しますよ」ザブザブ

海原「おっと、少々熱めですね」

海原「……はい? 僕ですか? いえ、今日は連れと来たんですが、全員女性でしてね」

海原「……うらやましい、ですか? ははは、そんなの幻想ですよ」

海原「現実には居場所がないわ吊るし上げられるわで大変ですよ」

海原「……え? でも楽しそうな顔してる? 僕がですか?」

海原「ふふ、それは否定できないかもしれません」

海原「? どうしたんです? なぜ皆さん、怖い顔をなさってるんですか?」


~女性チーム~


番外個体「……やりすぎ」

白井「も、申し訳ございません、ついつい……」シュン

番外個体「……ねえ……もう流していいよね?」

白井「あっ、そ、そうですわね。では、シャワーを……」

白井(お姉様よりも忍耐強いお方ですの……良いことを知りました)シャワワワ

番外個体「はあ……まあ、ありがとね。ほら、次白井さんの番」

白井「はい?」

番外個体「されっぱなしもヤだからね。さあ、座った座った」

白井「で、では、お願いしますの」

白井(まさか! まさか大きいお姉様に流していただけるなんて!)

番外個体「かゆいところはないですかー」ゴシゴシ

白井「もっと優しく……できれば素手で」

番外個体「調子に乗らない」


 :
 :
 :

番外個体「じゃ、あと流すからねー」

白井「あの、大きいお姉様……前がまだですの」

番外個体「」

白井「前がまだですの」



<いい加減にしろ(ビリッ)
<きゃぅっ


絹旗「さて、いい雰囲気の二人は超ほっといて、先にお湯に入っちゃいましょうか」ドボーン

滝壺「なかよしだね、あの二人」チャプ

婚后(前からうすうす思ってましたが……もしや白井さんは女性に……?)


結標(……滝壺さんて、普段の服装じゃ分からないけど立派なものをお持ちなのね)ジー

滝壺「? むすじめ? どうしたの?」

結標「あっ、ごめんなさい、なんでもないの」

絹旗「」ジー

結標「絹旗さん?」

絹旗「あの……いったい何をしたら、そんなに胸育つんですか?」

滝壺「さあ?」

婚后「気が付いたらなってましたわね」

結標「婚后さんってまだ中3でしょ? 中3でそれは反則よね」ツンツン

婚后「やっ、急に触らないでくださいな」


絹旗「……超くやしいです」

婚后「ま、まあ、これは個人差ですわよ。それほど気に病むこともありませんわ」

滝壺「妊娠すると大きくなるらしいよ」

絹旗「滝壺さん、それは色々とすっ飛ばしすぎです!」

結標「牛乳飲んだり適度な刺激を与えたりするといいかもね」

絹旗「適度な刺激……マッサージとかですか」

結標「誰かにさわってもらえばいいんじゃない?」クスクス

絹旗「誰か……誰かといいますと……」


<大きいお姉様ー、もっとお優しく……
<変な声出さないでよ! 誤解されるからぁ!


絹旗「……私もあそこに混ざれば」

結標「アレはやめときなさい」


絹旗「」ムニムニ

滝壺「結局自分でやるんだね」

結標「絹旗さんはまだ望みがあるわよ、年齢的に考えて」

絹旗「そ、そうですかね……」

婚后「大丈夫ですわよ、同い年の白井さんよりはあるのですから」

白井「そ、そうですよね!」



番外個体「んじゃいい加減ながすよー」シャワワワ

白井「びゃーー!?」

番外個体「えっ……? あ! ゴメン! 水だった!」

白井「」gkbr


~男性チーム~


海原「ふう……いいお湯ですね」

海原「……おや? ミストサウナがあるのですか」

海原「どれ、ちょっと入ってみましょうか」


 ガチャ


海原「すいません、おじゃましm」

怖い兄ちゃんA「」ジロリ

怖い兄ちゃんB「」ギロリ

怖い兄ちゃんC「」チラリ

怖い兄ちゃんD「」セロリ

海原「すいません、おじゃましました」


 バタン


~女性チーム~


番外個体「寝るなー、しっかりしろー」

結標「……なんで貴女、一糸纏わぬ白井さんをお姫様抱っこしてるのよ」

番外個体「ミスって水ぶっかけちゃった」

絹旗「ああ、だから超震えてるんですね」ムニムニ

白井「」gkbr

滝壺「待って、いきなりお湯にいれたら心臓マヒ起こすかも」

番外個体「若いんだから平気でしょ」

結標「その発言、オバサンっぽいわよ」

番外個体「オバっ……」ガビーン


 ドボン


滝壺「あ、しらい落とした」

婚后「白井さん、しっかりして下さいまし」ザバァ

白井「……っは、わたくしはいったい……」


 :
 :
 :

白井「死ぬかと思いましたの」チャプ

番外個体「そしたら私の能力で人間AEDしてあげる☆」

白井「ちょっと冷水シャワー浴びてきますの」

結標「やめなさいよ、バカ」

絹旗「」ムニムニ

滝壺「」フニャー

婚后「滝壺さん、のぼせそうですわ。そろそろあがりましょう」

滝壺「うん」

結標「私たちもあがりましょうか。ほら絹旗さん、いつまでやってるの」


絹旗「……これで少しは」

結標「そんなすぐ変わる訳ないでしょ。こういうのは継続が大事なの」

番外個体「あれ? もう出るんだ?」

結標「ええ。貴女たちは後から来たんだし、もう少しイチャついてていいわよ」

番外個体「私はノーマルだよ!」

白井「まぁまぁ、照れてるお姿も魅力的ですの///」

番外個体「ちょっと、抱きつかないでよ!」

結標「それじゃ、ごゆっくり」ノシ


<こら、はーなーれーろー!
<いーやーでーすーのー


絹旗「」ゴキュゴキュ

結標(さっそく牛乳飲んでるのね……)

婚后「絹旗さん、喉が渇いてるのはわかりますが、タオルぐらいまかないとダメですわよ」バサッ

絹旗「おお、これは超失礼しました」

滝壺「あ゛~~い゛~~」 ~【扇風機】ゴォー

結標「滝壺さん、そこ陣取ってたら他の人が使えないわよ」

絹旗「プハー、もう一杯」

結標「やめなさい、お腹壊すわよ」


<ちょっといつまでそうしてるのさ!歩きづらいんだけど!
<もう少し、もう少しだけですのー


婚后「あら? まだやってましたの」

番外個体「婚后さん、これ引き取ってもらえないかな」

婚后(御坂さんから離れてしまった反動でしょうか)

番外個体「はーなーれーてー、私のロッカー向こうだから!」

白井「うぅん、仕方ありませんの。今日はお姉様成分を補給できましたし……」

番外個体「まーったく、もう……それじゃ、また後でね」

白井「ああ、行ってしまわれましたの……」

結標「あまり疲れさせちゃダメよ。運転できるのはあの子だけなんだから」ペタペタ


婚后「それにしても、リフレッシュできましたわね」

白井「また来たいものですの(そして大きいお姉様と……グフフ)」

結標「そうね、2~3ヶ月に1回は来てもいいかもね」ペタペタ

絹旗「? 結標さん、さっきから何ペタペタしてるんですか?」

結標「乳液だけど……貴女たちは使わないの?」

絹旗「超使ったことないです」

滝壺「ないね」

白井「冬場で乾燥する日なら使いますが……」

婚后「普段使いはしませんわね」

結標(えっ、何この疎外感)


絹旗「」ゴォーッ

白井「ドライヤー終わったら貸してくださいな」

絹旗「超少々お待ちください」ゴォーッ

結標「婚后さんの髪、この長さでこのツヤなんて羨ましいわね。コツとかあるの?」

婚后「特にありませんわね。敢えて申し上げるなら……」ゴォーッ

結標「」メモメモ

婚后「実家のお母様が贈ってくださる特製シャンプーがいいのかもしれませんわ」

結標「……特製?」

婚后「ええ、詳しくは存じませんが、蜂蜜やらプロテインやらを私用に配合したものだとか……」

結標(セレブにゃ勝てねーや)


~スパリゾート安泰泉 休憩コーナー~


海原「お、みなさんいらっしゃいましたよ」

番外個体「あ、きたきた、遅いよー」

結標「いや、貴女やけに早いじゃない」

番外個体「? 身体ふいて服着るだけでしょ? どこに時間かかるのさ」

白井「……大きいお姉様、髪乾かしてませんの?」

番外個体「ほっときゃ乾くじゃない」

絹旗「結標さんみたいに、乳液とか化粧水とかパックとかもしていないんですか?」

結標「そこまでしてないわよ!」

番外個体「乳液? 化粧水?」

結標(そんな無頓着でも、このレベルを保てるなんて……ムッカつくー)

番外個体「?」


 :
 :
 :

白井「大きいお姉様はまたコーヒーですのね」チュー

番外個体「白井さんだって、コーヒー牛乳飲んでるじゃない」

白井「ブラックコーヒーとコーヒー牛乳を同列に比べないでくださいな」

絹旗「」ゴキュゴキュプハー

滝壺「きぬはた、また牛乳?」

婚后「お腹によろしくないですわよ?」

結標「絹旗さん……牛乳ってね、意外とカロリー高いの」

絹旗「」


海原「みなさん、アイスをどうぞ。僕の奢りです」

絹旗「わ、私は超遠慮しておきます」

結標「あら、食べないの?」

婚后「いただきますわね、海原さん」

滝壺「(ガサガサ)ほら、きぬはたが大好きなビターキャラメル味があるよ」

絹旗「ぅ……」

番外個体「あー、冷たくてあまーい☆ あれー、絹旗さんは食べないのー?」

白井「お風呂上りのアイスは格別ですのよ♪」

結標「残念ねー、じゃあ、これは私がもr」

絹旗「ダメですぅ! 超ビターキャラメルは私のです!」

海原(みなさん、道連れを作ろうと頑張ってますね)


~帰宅路~


 ブロロロロ...


絹旗「」スピー

滝壺「」スピー

白井「」スピー

結標「」スピー

海原(超居づらい)

 :
 ;
 :

婚后「」スピー

番外個体「ははは、孤独だ」


絹旗「」スピー

滝壺「」スピー

白井「」スピー

結標「」スピー

海原(暇だし、顔に落書きでもしましょうか)

 キュッキュ

海原(絹旗さんの額に"内"。我ながらシュールですね)

 :
 :
 :

番外個体「うん? うそ、渋滞?……地上に出るのに詰まってるのか……最悪」

婚后「」スピー


~2時間後~


婚后「あら、着きましたの……? ミサワさん、お疲れ様でした」

番外個体「チカレタ」

 :
 :
 :

結標「んー、すっかり寝ちゃったわね」

白井「ブッ……絹旗さん……」プルプル

絹旗「?」

滝壺「おでこ、どうしたの?」つ【鏡】

絹旗「……なんですかこりゃぁぁぁ!」

海原「」コソーリ

絹旗「うーーーなばらぁぁぁぁ!!!」

海原「あっ……ハハハ、バレました?」


番外個体「ふー……外の空気が気持ちいいね」

婚后「夜風が心地いいですわ」



<まずは落ち着きましょ、ね?
<超ちっそパーーーーンチ!!


 バリーーン



番外個体「……今、音速で飛んでいったのって海原さんだよね」

婚后「……きっと、気のせいですわ。人間が音速で飛ぶなんて有り得ませんもの」

番外個体「……そ、そうだよね。疲れてるのかな、早く寝よっか」


今回はここまでです
スパリゾート編もこれにて終了です

次回からはミサワさんがメインを張るお話をお送りします
番外通行成分もちょいと含んでおりますので、下記に該当する方は寛大な心で
スルーして頂ければと思います

 ・>>1の書く番外個体のキャラ崩壊っぷりが許せない方
 ・番外通行を受け付けない方


次回は本日9/4の22時頃を予定しています

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

>>525
あのさ、昨日これなかったけど俺も誕生日だったんだ。

>>575
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ∫  お  誕  生  日  お  め  で  と  う  ! !   ∫
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ∧_∧ おめで㌧!

 ( ´Д` )     n
 ̄     \    ( E)                    ∧_∧ おめでとう!
フ ./⌒i /ヽ ヽ_//                    ( ´∀` )
/  / |  \__/ ()     ()      ()   パチパチ (つ⊂ )
    |  |   .  ,, ,().|| ,ヘ ,,||,  ,ヘ ,,||  ,ヘ,()    | | |

- イ .| | ..,'_~ () ||~|| <介>゙_||_~<介>_ ||'_<介>|| ~ _' ,(_(__)
  / ( ヽ//:ヽ゚|| .|| ()「 happy birth day !()゙.|| ./.:ヽヽ   ∧∧ デカイな・・

/   ヽ、!(: : :)|| .,ヘ, || ,ヘー―,ヘ―‐ ,ヘ,-.|| ヘ(: : :) i    (゚Д゚;∩        オメデトウ !
     |ヽ。,,_~ <介>||<介>  <イト>  <介> || <介> ,_,ィ'|   (|  ,ノ     ∧∧___
     |∧∧~~"""''''''''ー―--゛-"-――'''''''"""'~~   |    |  |~  /(゚ー゚*) /\
     |゚Д゚ 彡。∧∧ 。/■\ 。 .∧∧ 。 ( ´∀`)|   し`J   /| ̄∪∪ ̄|\/
     | ⊂。 (゚ー゚*⊃(´∀` ∩ (,,゚Д゚∧∧  。   |         |        |/
  .。-―|し  ,._., ∪∧_∧⊃ ∧ ∧     (*゚∀゚) (・∀・)|ー-。、      ̄ ̄ ̄ ̄

 ヽ_  ヽ,_。  。(・∀・ )。(,,^д^) ゚ヽ(`Д´)ノ  _,,。ィ __ノ
   /     ~~"""''''''''ー―-----――''''''''''"""~~    \
   (_ イ       へ         へ      ト 、_ノ
      ヽ。  _/  \      /  \___ノ
      ∵∴パーン!    ヽ、_  _/
  ∧_∧\ξ/

 ( ・∀・) ∇            、@,     /■\
(((つ───つ タンジョウビ イイ!!  ;@@^   (´∀`∩  誕生日ワッショイ!!
  < <\ \       (・∀・)つ|/`    (つ  丿

 (__) (__)                  ( ヽノ
                          し(_)


>>575
超おめでとうございます


それでは、始めさせて頂きます
今回からはミサワさんニート脱出劇をお送りします


番外個体「むー、まずい。貯金がそこを突きかけてきた」

番外個体「"一方通行ブッチギリ☆大作戦"の任務準備金をそっくりネコババしたけど、
       そもそも大した金額じゃなかったしね……」

番外個体「……そろそろ動かなきゃならないか」

番外個体「………」pipi pi

番外個体「……あ、もしもし。求人広告を見てお電話させて頂いたのですが……」

番外個体「はい、面接ですか? わかりました……はい、ではその時間で……」ピッ

番外個体「め、面接って、どんな服でいけばいいんだ?」


~数日後 番外個体個室~


番外個体「…………」

 【携帯電話】

番外個体「…………」

 [[携帯電話]] <ドーローローノーノーウーズーイー シャララシャカシャカ シャララシャカシャカ♪

番外個体「! はいっ、もしもし」

番外個体「はい、私です……はい……あ、ありがとうございます」

番外個体「……え? 明日からですか? だ、大丈夫です……はい、失礼します」

 【携帯電話】ピッ

番外個体「……き、決まった……」


~翌朝 きぬはた荘 玄関~


番外固体「それじゃ行ってくるね。夜は先に食べてていいから」

滝壺「いってらっしゃい。頑張って」


バタン


トテトテトテ


絹旗「ふわぁ……おはようございまふ。ミサワさんはお出かけですか?」

滝壺「うん。今日からアルバイトだって」

絹旗「ミサワさんが……そういえば、前に病院代がどうとか言ってましたね」

滝壺「……無理はしないでほしいな」

絹旗(滝壺さんも体晶中毒に超苦しめられましたし、通じるものがあるのかもしれませんね)


~第7学区某所 隠れ家的喫茶店~


番外個体「今日からよろしくお願いします」ペコ

マスター「うむ、当店は常連以外の客はあまり来ない。固くならず、自然体でやるのである」

番外個体「は、はいっ」

マスター「それでは、説明に入るのである。まずは――」

 :
 :
 :

番外個体(フヒー、覚悟してたけど、やっぱ大変だね)

番外個体(コーヒーの種類と淹れ方、レジの打ち方、掃除……覚えるだけで一杯)

番外個体(慣れてきたら軽食もやってもらうって言ってたな……こりゃ大変だ)

番外個体(さすがにケーキとパンを焼くのはマスターだけど)


<カランカラン♪


番外個体「いらっしゃいませー」

常連A「あれ? 新人さんかい?」

番外個体「はい、今日からお世話になるミサワと申します」

常連A「そうかいそうかい。ここのマスターは怖そうだけど、実は紳士だからさ。
     分からないことがあったらどんどん聞くといいよ」

番外個体「は、はいっ」

常連A「あ、それと、私が"いつもの"っていったらツナトーストマヨネーズ抜きだからね。はっはっは」

番外個体「え? あ、はい」

マスター「Aさん、うちの店員に手を出すのはやめて頂きたい」

常連A「おお、怖い怖い。あ、いつもの一つね」


 :
 :
 :

番外個体(……こういうお店って、コーヒー1杯で1~2時間は普通なんだね)

番外個体(回転率わっるいなぁ……)


<カランカラン♪


常連B「ごめんくださいな、いつもの一つね」

番外個体「いらっしゃいませー。あの、いつものっていうのは……?」

常連B「おやおや、新人さんかい? 私の"いつもの"はケーキセットBとバタークッキーだよ」

番外個体「かしこまりましたー」

番外個体(……まさか、常連の人数分だけ"いつもの"を覚えなきゃいけないの? ありえねー)


~昼休み~


番外個体「なんか作って昼食にしていいって言ってたな……」

番外個体「どうしようか」ガサゴソ

番外個体「あれ? この卵、賞味期限明後日までだ」

番外個体「これでいいや、目玉焼きトーストにでもして……」

 :
 :
 :

番外個体「はー、分かってたけど立ち仕事は大変だ」マグマグ

番外個体「でもマスターも最初はガチムチで怖そうだと思ったけど、結構優しいし」

番外個体「頑張れそう、かな」


~午後の部~


番外個体「…………」ポケー

番外個体(昼過ぎたら一気に暇になっちゃった)

番外個体(食器……全部洗った。仕込み……終わってる。掃除は……閉店後)

マスター「…………」

番外個体(マスター、新聞読み始めたよ)

番外個体「…………」

マスター「ミサワさん、ちょっとよいか」

番外個体「はい、なんでしょう」

マスター「客もいない時間帯なので、買い物にいってもらいたい。
      買う物はここにリストアップしているのである」つ□

番外個体「わかりました、いってきまーす」


~第7学区 大通り~


番外個体(この辺にスーパーなんてあったかな……)

番外個体(一番近いところであそこのスーパーか……そこでいいや)

番外個体「さあ、行こ行こ」トタタタ

 :
 :
 :

番外個体「ええと、なんだっけな……」ガサガサ

番外個体「卵 20個、小麦粉 たくさん、レタス 1玉、ベーコン、ヨーグルト……」

番外個体「……たくさんってなんだよ」


番外固体「……うん、これで全部」

番外固体「あ、すいません、領収書ください」

番外固体「はい? 名前? あー……ミサワで。片仮名でいいです」



~その頃~


一方通行「ったく、なにが"終わったら迎えにこい"だァ」

一方通行「病院ぐらいもう一人で行けるだろォが……」

一方通行「……まあ、たまにゃガキの我侭に振り回されるのも悪くねェか」

一方通行「おォ? ンなところに喫茶店なんてあったか?」

一方通行「時間つぶしにゃ丁度いいか」カランカラン


マスター「いらっしゃい」

一方通行「ホット一つな」

マスター「銘柄は」

一方通行「あー……マンデリンってあるかァ?」

マスター「了解した。空いてる席に座って待っているのである」

一方通行(この威圧感……なにもンだ、こいつは)

 :
 :
 :

番外個体「お、重い……しかも、卵割らないように運ばないと……」

番外個体(小麦粉20kgは買い過ぎだったかな)

番外個体「はー、もうちょいだ……」


一方通行(ン、そろそろ時間だな)

一方通行「ごっそさン、いくらだァ?」

マスター「260円になるのである」

一方通行「はいよォ」チャリ

マスター「うむ、たしかに」


<カランカラン♪


番外個体「ただいまもどりましたー」

一方通行「……オマエは」

番外個体「え……えっ?」


今回はここまでです
まだ半分も進んでいませんが、キリがよいので
次回は引き続き、ミサワさんニート脱出劇をお送りします

次回は明日投下できればしたいですが、確約できる状況にありません
申し訳ありませんが、ひとまず未定とさせて頂きます


こっから先は番外通行だァ! 苦手な方は要注意ってなァ!

打ち止め「(´・ω・`)」

>>615
何言ってんだ本編でもヒロインは登場時から俺らのワーストだったろ?
ずっと寝てるだけの打ち上げさんはペットみたいな存在だよ

>>619
打ち止め「(´;ω;`)」


第5まで行くかはわかりませんが、現在作成中のお話と投下ペース、
読み手さんの反響を鑑みるに、このスレでは収まりそうもありません

書いては消し、書いては消し、気が付いたら当初予定の1.5倍の量になってました
今日で終わるつもりでしたが、折角なのでさらに2回に分けます
ちなみに、あまあまえろえろな展開を期待しちゃダメですよ
このスレは全年齢向けのいたって健全なスレだかんな!


それでは、始めさせて頂きます
前回から引き続き、ミサワさんニート脱出劇をお送りします


番外個体「……一方通行……」

番外個体(なっ、なんでいるの!? 会ったとき何から話すかまだ決めてないよ!)

マスター「ああ、ミサワさん、買い物ご苦労であった」

番外個体「えっ、あ、はい」

一方通行「あァ、悪ィ。邪魔しちまったみたいだなァ」


<カランカラン


番外個体「あっ……(行っちゃった……)」

マスター「……?」


 :
 :
 :

一方通行「……なァ、ワーストってやつ、覚えてるかァ?」

打ち止め「もちろん覚えてるよ! お姉様よりもお姉様なミサカだよね、ってミサカはミサカは即答してみる」

一方通行「アイツが今どこでなにしてるか、わかるかァ?」

打ち止め「うーん、無理かも。ロシアにいたときにあなたの脳波操作とミサカからの最高位命令で、
       MNWから強制遮断してからは一度も繋いでないみたいだから、ってミサカはミサカはちょっと心配」

一方通行「だよなァ」

打ち止め「それに、それを言い出したのはあなただよ? ってミサカはミサカは指摘してみたり」

一方通行「アイツの脳はMNWから負の感情を拾いやすいよォにできてンだろォ?
       だったら接続しなきゃいいだけの話だ」

打ち止め「失敗したら脳が損傷して再起不能になる恐れもあったのに、ってミサカはミサカはあなたの大胆さに驚き」

一方通行「いいだろォ、アイツが望んだことだ。憎しみに支配されたまま生きても面白くねェだろォ」

打ち止め「うん、番外個体って本来の性格はイタズラっ子だったよね! ってミサカはミサカは懐かしんでみたり」

一方通行「まァな……(アイツ……ンなとこで何やってたンだ?)」


マスター「今日はそろそろ閉店である。お疲れ様であった」

番外個体「はい、お疲れ様でした」

 :
 :
 ;

番外個体「はぁ……」コツコツ...

番外個体(初日からこんなことになるなんて)

番外個体(会いたいと思ってたのに、いざ会うと何もできなかったな)

番外個体(……いや、私は会って何がしたかったんだろう)

番外個体(……会えるだけでいい? 違う……私は何がしたいの?)

番外個体「あーもう、ムカつく……自分が超ムカつく」グシャグシャ


~同日深夜 番外個体個室~


番外個体「……はあ」

結標「さっきから鬱陶しいわね、なんなのよ」

番外個体「うーん、なんだろうね。自分でもよく分からない」

結標「……なに、恋する乙女みたいなこと言ってるのよ。らしくもない」

番外個体「こ、恋!? いや、そんなんじゃ……」ワタワタ

結標「え、なに、まさか図星なの?」

番外個体「あ、う……どうなんだろう」

結標「なになに、お姉さんに詳しく話してみなさい」wktk

番外個体「同い年でしょ……なんか面白がってない?」

結標「ぜーんぜん」


 :
 :
 :

番外個体「……ということなんだけど」

結標(一方通行なんかに会うためにロシアから? 大した行動力ね)

番外個体「やっぱり変だよね」

結標「それは貴女、恋ってやつよ」

番外個体「恋? そうか、これが恋……いや、なんか違うような」

結標「違うの?」

番外個体「人を好きになるって、どういうことかよく分からないけど……」

番外個体(そもそも、恋とか愛って概念がよく分からない……)

結標「なら、憧れって表現の方が近いかしらね」

番外個体「憧れ? 好きってことと違うの?」


結標「好きと憧れの違いは難しいわよ。その気持ちの持ち主ですら分からないものなんだから」

番外個体(こんなの、学習装置も教えてくれなかった……)

結標「貴女はさ、抱きしめてほしいとかキスしてほしいとかほっぺすりすりしてほしいとか思ってる?」

番外個体「んなっ///」ボシュッ

結標(あーもう、可愛いなぁ)

結標「ほらほら、どうなの?」

番外個体「そ、そこまでは……そりゃしてくれたら嬉しいかもしれないけど……」

番外個体「私はただ、あの人のようになりたいなって……」

結標「それじゃない」

番外個体「?」

結標「あの人のようになりたい、自分にはない物を持つ人に対する憧れでしょ?」

結標「人によってはそれを恋と言うのかもしれないけどね」

番外個体「自分にはない物……そっか、私は……」


 :
 :
 :

結標「それじゃ、私はそろそろ部屋に戻って休むわ」

番外個体「あ、うん、遅くまでありがとね」

結標「ちょっとはお役に立てたかしら?」

番外個体「さっきまで頭の中ドロドロだったけど、今はスッキリしたよ」

結標「それはよかったわ。……じゃ、頑張りなさい」ウィンク


<バタン


番外個体「…………」

番外個体(なんで分かんなかったんだろ……)

番外個体(ロシアであの人に助けられたとき)

番外個体(最終信号のために形振り構わないあの人を見たとき)

番外個体(溜め込んだ憎悪を押しのけるぐらいに強く、実感してたハズなのに)

番外個体(あの時、離れたくないと思ったのも、きっと)


番外個体「ふー……」カシュッ

番外個体「私がブラックコーヒー飲み始めたのは、離れた直後からだったね」クスクス

番外個体「……近付きたいから……」

番外個体(……ちゃんと伝えよう)

番外個体(いまさら多くは望まないから……せめて、これだけは)



~結標個室~


結標「あーあ、らしくもないこと言っちゃったわ」ゴロン

結標「ブラックコーヒーでもやし……じゃなくて、もしやとは思ってたけど、まさかドンピシャとはね」

 [[携帯電話]]<アイシアウー フターリー シーアワセノーソラー♪

結標「? 真琴から?」ピッ


差出人:三澤真琴
     <m-worst@comodo.ne.jp>
件名:
日付:20yy/m/d 23:40
───────────────
さっきはありがとね、だいぶ自分
の気持ちを整理できた気がする

今度、私がバイトしてる店で何か
奢るからね


結標「ふふ、余計な気使ってるんじゃないわよ」

結標(この場で一方通行の連絡先をリークしてもよかったんだけど)カチカチ

結標(想い人の連絡先は自分でゲットしてナンボよ)カチカチ

結標「送信、っと」





差出人:あわきん
     <move_point@comodo.ne.jp>
件名:Re:
日付:20yy/m/d 23:48
───────────────
じゃ、アイスカフェオレとレアチーズ
ケーキね


今回はここまでです
次回は引き続き、ミサワさんニート脱出劇をお送りします

次回投下は明日夜を予定しています、21時は確実に過ぎるかと

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて


それでは、始めさせて頂きます
前回から引き続き、ミサワさんニート脱出劇をお送りします

って、ニート関係ないよな、もう


~一週間後 隠れ家的喫茶店~


<カランカラン♪


番外個体「いらっしゃいませー♪」

常連A「おっ、ミサワちゃん、だいぶ営業スマイルが定着してきたね」

番外個体「営業じゃないんですけどねー。"いつもの"でいいですか?」

常連A「いや、ミサワちゃんのためにも売り上げに貢献しないといけないね。
     今日はピザトーストとアイスコーヒーにしておこう」

番外個体「はぁい、少々お待ちくださーい」


<カランカラン♪


番外個体「いらっしゃいませー♪」

結標「はーい、来たわよ」ノシ

番外個体「げっ」

結標「何よ、その反応」


 :
 :
 :

<カランカラン♪


番外個体「いらっしゃいませー♪」

一方通行「……やっぱ本物だよなァ」

番外個体「あ、また来たんだ」

一方通行「おィ、それが客に対する反応ですかァ?」

番外個体「ご注文は?」

一方通行「ホット一つ、マンデリンなァ」

番外個体「はーい、少々お待ちくださーい」


番外個体「お待ちどうさま」カチャ

一方通行「はいよォ」

番外個体「……ね、私もうちょいで昼休みなんだけど」

一方通行「だからなンだよ」

番外個体「ちょっと付き合ってくれない?」

一方通行「……チッ、メンドクセェ」



~しばらく後 とある公園のベンチ~


一方通行「でェ? なンの用だ?」

番外個体「…………」

一方通行「おィおィ、呼び出しといて黙秘ですかァ?」

番外個体「……一方通行」


一方通行(コイツ……しばらく見ねェうちにいい顔つきになったな)

一方通行「ンだよ」

番外個体「私、あなたに会いたくてロシアからここまで来たんだよ」

一方通行「へェ? 随分と物好きなこって」

番外個体「茶化さないで聞いて!」

一方通行「……悪ィ」

番外個体「それでね……なんで会いたいと思ったのか、この間まで分からなかった」

一方通行「……そンで?」

番外個体「ようやく分かったんだよ、あなたに対する私の気持ち」

一方通行「……一応聞いといてやらァ、満足いく答えが返ってくるとは限らねェがなァ」

番外個体「……そう。なら、単刀直入に言うね?」クスッ


番外個体「私、あなたの生き様をもっと見ていたい」

一方通行「なに?」

番外個体「だから、せめて、見えるぐらい近くに居たくて……」

一方通行「っ……」

番外個体「付き合えとか彼女にしろとか、それは分不相応だって 「おィやめろ」

一方通行「……本気で言ってンのか? 俺がテメェにどんな仕打ちしたか忘れたのかよ?」

番外個体「……最終信号を助けるために、私と闘ったんだよね」

番外個体「私が腕を折られたのも、何回も殴られたのも、そのためだよね」

番外個体「でも……最後には敵である私のことも助けてくれて」

番外個体「用済みになって処分されるしかなかった私を受け入れてくれたでしょ」


一方通行「…………」

番外個体「過去のあなたが何をしたのか、知らないワケじゃないよ」

番外個体「でも、私が実際に間近で見たあなたは、命を懸けて大切なものを護ろうとする不器用な人」

番外個体「壊すための存在として造られた私とは真逆の存在」

番外個体「そんな私でも、出来るのなら……」

番外個体「あなたみたいに、生きてみたいんだ」



一方通行「……へっ、やっぱ物好きだわ、オマエ」

一方通行「どこぞのヒーローとか、オマエのオリジナルとか、他に手本になりそうなヤツァいるだろォよ」

番外個体「かもね。でも、私が心を動かされたのはあなただけだよ」

一方通行「……そォかい。だったら好きなようにしやがれ」


一方通行「だがよォ、一つだけ気に食わねェな」

番外個体「な、なにかな?」

一方通行「自分のことを"造られた"とかいうのは金輪際やめろ」

番外個体「え、だって私は本来なら生まれt 「うるせェ!」

一方通行「ンな下らねェこと言うために命張って負の感情から開放されたのか? 違ェだろ?」

一方通行「こっちゃテメェが生まれた経緯なんざ知らねェし、興味もねェンだよ」

一方通行「テメェがテメェの意思でもってここで生きてる、それだけありゃ十分だろォ」

一方通行「少なくとも俺は……テメェのことを模造品だとか作り物だとか思ってねェ」

一方通行「二度と自分を軽く見ンじゃねェぞ。分かったなァ?」

番外個体「……一方……通行……」ポタポタ

一方通行「ばっ……オマエ、泣くヤツがあるかァ!」

番外個体「うっ……だって、私……ふぇ……ごめんなさい……」ガシッ

一方通行(こォいうのは俺の役じゃねェンだがな……今だけだぞ)ナデナデ


――世界の全てを憎んでいた。憎む以外の接し方を知らなかったから。

   死ぬまでのごくごく短い人生、目に映る物全てに憎しみを抱いて生きていく、ハズだった。

   そんな私が、騒々しい同居人達と騒ぎ合い、静かなカフェの店員をしている。

   世界にとってイレギュラーな存在の私が、普通の日常を送れるようになった。

   その何もかもは――




番外個体「あなたのせいだ……」ギュッ




――生き方を選ぶ自由があるのなら、この人のように生きてみたい


 :
 :
 :

一方通行「落ち着いたかァ?」

番外個体「うん……なんとかね」

番外個体「あ、そうだ、一方通行ちょっといい?」

一方通行「あァ? まだなンかあンのか?」

番外個体「」スッ

一方通行「? (ンで顔を近づけてきやがる?)」

番外個体「……少しの間、じっとしててね」

一方通行「あ? あァ」

番外個体「」グッ


番外個体「かみなりパーンチ」ビリバキッ

一方通行「がっ……!?」ビターン

番外個体「ロシアであなたにボコボコにされた分はこれでチャラね。
       女の子を加減なしで殴った罪は……あれ?」

一方通行「」ピクピクッ

番外個体「え、ウソ……一発で?」

 :
 :
 :

一方通行「いってェな! ンとによォ!」ズキズキ

番外個体「ごめんにゃさーい。まさか一発でのびるとは思ってなかったもん」

一方通行「こンのやろォ……もォ一回、体内電流と脳波いじって性格矯正する必要がお有りですかァ?」

番外個体「遠慮しときますぅ。むしろそれ、自分にやったら? そのひねくれた性格にさ」

一方通行「余計なお世話ですゥ」


番外個体「そうだ! そんなことより連絡先教えてよ」

一方通行「……しょォがねェなァ。携帯だせ」つ□

番外個体「はいはい……うん、通信完了」つ□ pi

一方通行「……あ? おィ、この三澤真琴ってのは誰だァ?」

番外個体「あ、それ私。学園都市IDゲットしたの」

一方通行「え? マジ? ンなことできンの?」

番外個体「カードもあるよ、ほら(スチャ)ミサカワースト、でミサワね」

一方通行「ミサカじゃねェのな。……あァ、だから一人称も矯正したのかァ」

番外個体「うん、そんなとこ……ねえ、何あなたのこのメルアド」

一方通行「うっせェなァ! クソガキが勝手に設定しやがったンだよ!」

番外個体「これはないわー」プギャー

一方通行「…………」ヒクヒク


一方通行「……あ、そ、そォいや、今日のコーヒー、オマエが淹れたんだろ?」

番外個体「? そうだけど、なんで分かったのかな」

一方通行「クッソ不味かったからなァ。この店は客に泥水を出すのかと思ったぜェ」ケラケラ

番外個体「は、はぁ!? やっぱあなたサイテーだ! 謝れっ! あなたを追ってロシアからやってきた私に謝れっ!」ポカポカポカポカ

一方通行「また近いうちに顔出すからよォ、それまでに腕上げとけ」ガシガシ

番外個体「っ……ちょ、髪グシャグシャになるでしょ……///」

一方通行「ン……そろそろ時間だわ。クソガキ迎えにいかねェと」

番外個体「クソガキって最終信号? 元気にしてる?」

一方通行「元気すぎてウゼェぐらいだ。……テメェのこと心配してたぞ、たまにゃァ子守でもしてやってくれ」

番外個体「そっか……分かった。その内ねって伝えといて」

一方通行「気が向いたらなァ」ノシ

番外個体「うん、またね」


一方通行「……おィ」

番外個体「?」

一方通行「なンかあったらいつでも連絡してこい。気分次第で手を貸してやらねェこともねェ」

番外個体「そう? じゃ、頼りにさせてもらうね」クスッ

一方通行「ンじゃな」



番外個体「……素直じゃないよね、お互いに」

番外個体「ありがとね、一方通行」

番外個体「…………さて、と」

番外個体「店に戻らないとね」


~同日夜 番外個体個室~


番外個体「…………」

 【携帯電話】

番外個体「…………」

 [[携帯電話]] <トーキヲカーケー アナターノ スーガタサーガーシ イーキテーキタ♪

番外個体「きたっ!」ピッ


  □ 新着メール 1件


番外個体「……メールだとキャラ変わるんだね」クスクス

番外個体「なんか嬉しいな。あの人のこと、また一つ知れたみたいで」カチカチ

番外個体「送信、と」ピッ


  ⇒ メールの送信を完了しました


今回はここまでです
何も考えずに着手したミサワさんのお話ですが、ここで一旦終わりです
この二人のお話はまだ続きがあるかもしれませんが、それを語るはまた別な機会にて

次回はどれをいつ投下するか決めかねてます
申し訳ありませんが、ひとまずは未定とさせて下さい

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて


こんな時間ですが始めさせて頂きます
今回から、きぬはた荘に家族が増えるようです


絹旗「さて……滝壺さんに頼まれてた仕事を終わらせますか」

絹旗「裏庭の掃除でしたね、ええとホウキは……」ゴソゴソ



~きぬはた荘 裏庭~


絹旗「考えてみたら裏庭なんて普段使いませんね」ザッザッ

絹旗「どうりでゴミやら落ち葉やら、超たまってる訳です」ザッザッ

絹旗「む、空き缶? 誰ですか、人の家に投げ込んだバカは」


 トスン


絹旗「? 頭上に何か落ちて……?」

絹旗「」

絹旗「ぎゃーーー!! 虫ーーーーー!!!」


 :
 :
 :

絹旗「あぅぅ……この格好は失敗でした」

絹旗「脚を蚊に刺されまくり……かゆいです、超かゆいです」


 ガサガサッ


絹旗「? 何かいるんですか」


 ガサッ


絹旗「こっちから……?」

絹旗「どちらさんですか?」トテトテ


 シュバッ


絹旗「え? あっ……」


~同日夜 きぬはた荘 リビング~


番外個体「もうすぐメシだぞー」ガンガンガンガン

滝壺「あれ? きぬはたは?」

白井「靴はありましたので、自室にいらっしゃるのでは?」

婚后「具合でも悪いのでしょうか?」

海原「そんなまさか、元気だけが取り柄の方ですよ」

結標「それ、本人が聞いたらタコ殴りにされるわよ」

番外個体「見てこようか?」

滝壺「みさわは夕飯の支度があるから。私が行ってくるよ」



 コンコン


滝壺「きぬはた、もうすぐご飯だけど大丈夫?」

絹旗『た、滝壺さん!? はい、超「フニャー」大丈夫です!』

滝壺「……?」

絹旗『あっ、こら! 布団をかじっちゃダメですよ!』

滝壺「??」

絹旗『痛い! 痛いです! 頭に登らないでください!』

滝壺「???」

絹旗『あ、滝壺さん! 超すぐに行きますので!』

滝壺「? うん、わかった」


~夕食~


結標「ねえねえ」ツンツン

番外個体「?」

結標「想い人には告白したの? 返事はどうだった?」

番外個体「」ブーッ

白井「んなっ!? お、大きいお姉様、どういうことですの!」

海原「なんと……ミサワさんにもそんなお相手が……?」

番外個体「ちょ、な……淡希、バラすなって約束だったよね!?」

結標「そうだったかしら?」

白井「是! 非! 詳しいお話を聞かせてほしいですの!」

結標「いいじゃない、私としてもあの第1位がなんて返したか気になるし」

海原「なん……だと……」

番外個体「」プルプル


<ワーワー
<ギャース
<ギャフン

婚后「あら? 絹旗さん、髪に何かついてますわよ……これは、動物の毛?」

絹旗「ち、ちょ、超違います! 白髪です! 最近増えてて困ってるんです!」

婚后「え……白髪、ですか……?」

絹旗「超白髪です!」

婚后「は、はあ……大変ですのね」

滝壺「……」



番外個体「あーわーきー!」グリグリ

結標「やっ、痛い痛い!」

白井(こんなときでも無闇に電撃を使わないあたり、お優しい方ですの///)

海原「だい……いちい……」ポカーン


~きぬはた荘 キッチン~


番外個体「まーったく、もう……」カチャカチャ

滝壺「ねえ、さっき何の話してたの?」フキフキ

番外個体「…………ナイショ」カチャカチャ

滝壺「ちぇっ」フキフキ

絹旗「ミサワさん」

番外個体「わっ!」ツルッ

滝壺「あぶない」キャッチ

番外個体「び、びっくりさせないでよ……どうしたの?」

絹旗「超お腹が空きました」

滝壺「? ついさっきご飯食べたばかりでしょ?」

番外個体「ボケちゃった?」

絹旗「ボケてないです! いたって正常です! えと、その……超成長期なんです!」

番外個体「……まあ、とにかく何か食べたいんだね」


絹旗「はい、何かあれば……」

番外個体「パンかお菓子ぐらいしかないよ? あとは食材だけだし」

絹旗「むー(ゴソゴソ)あっ、これでいいです。持っていっても平気ですか?」

番外個体「? そんなもんどうするの?」

絹旗「食べます」

滝壺「そのまま?」

絹旗「はい」

番外個体「そのままで食べれるんだろうけど……まあいいや、中途半端に残ってたヤツだし」

絹旗「超ありがとうございます!」


 トテテテ...


番外個体「……自分の部屋で海苔かじるのかな……変な子」

滝壺「……」


~絹旗個室~


絹旗「さあ、どうですか? ホレホレ」

絹旗「おお、食べてます食べてます!」


 パリパリパリパリ


絹旗「いい食べっぷりですね。もう一枚いっときますか?」


 チョイチョイ


絹旗「そんながっつかなくても、海苔は逃げないですよ」


 パリパリパリパリ


絹旗「うは、超可愛いです……」ホワーン



<コンコン


絹旗「」ドキッ

滝壺『きぬはた、今大丈夫?』

絹旗「滝壺さん? どうしたんですか?」

滝壺『さすがに海苔だけじゃどうかと思ったから、飲み物とお菓子持ってきたよ』

絹旗「ええと、ちょっと待ってくださいね、今着替え中でしたので」

滝壺『お互いの着替えぐらい何度も見てるよ、私は気にしない』

絹旗「いや、その、人にお見せできる身体でもないので、超待って頂けると……」

滝壺『わかった、待ってる』

絹旗「ええと、どうしましょ……と、とりあえずここに入っててください」

絹旗「少しの間ですので、超大人しくしててくださいね」グイグイ


 ガチャ


絹旗「ゴメンなさい、超お待たせしました」

滝壺「ううん、いいよ。ほら、みさわがカフェオレ作ってくれた」

絹旗「おお、現役カフェ店員のみさわさんの作ですか。超期待です」


<2ャーン


滝壺「?」

絹旗「」


<ガリガリガリガリ


滝壺「……」

絹旗「」ダラダラ


滝壺「きぬはた、何かいr 「超ごめんなさい!」

滝壺「何がいるの? とりあえず出してあげよう」

絹旗「は、はい……」


 パカッ


白猫「(・ω・三・ω・)」

滝壺「わ、猫だ。まっしろだね」

絹旗「今日、裏庭にいるのを見つけたんです。超可愛くてつい連れ込んで……
    首輪とかなかったので、野良だとは思うんですが……」

白猫「(* -ω-)」スリスリ

滝壺「きぬはたにすごい懐いてるね」


滝壺「飼うの?」

絹旗「う……」

滝壺「飼うのはいいと思う。みんながいいって言ってくれれば」

絹旗「い、いいんですか? 怒られるか反対されるのかと……」

滝壺「ちゃんとお世話できるんならね」

絹旗「します! 超します!」

滝壺「じゃ、この子をみんなにも紹介しよう」


 ツンツン


滝壺「?」

白猫「・ω・」ジー

滝壺「……か、かわいい……///」ズキュゥゥゥン


~きぬはた荘 リビング~


絹旗「という訳で、家族が増えます。どうか許可してください」ペコリ

番外個体「か、かわいい……触っていい? いいよね?」スッ

白猫「( ゚ω゚)」ビクッ

番外個体「えっ?」

白猫「(-ω-#)」ガクブルガクブル

絹旗「お、どうしたんですか?」

白井「大きいお姉様……これは発電能力者の方の宿命ですの……」

結標「ああ、身体から電磁波かなにか出してるのね」

番外個体「……お姉様のせいだお姉様のせいだお姉様のせいだお姉様のせいだ」ブツブツ

婚后「ミサワさん、黒いオーラを出さずに。今度わたくしのペットと触れ合いましょう」


番外個体「あれ? 婚后さんも何か飼ってるの?」

婚后「今は預けている身ですが……それはもう、すごく可愛い子ですのよ♪」

番外個体「へえ……じゃあ、楽しみにしてるね」

白井(婚后さんの……? まさか、エカテリーナさんですの?)

海原「皆さんの反応を見る限り、反対意見はないようですね」ナデナデ

白猫「(*´ω`)」ゴロゴロ

結標「そういえば、この子は名前なんていうの?」

絹旗「……言われてみれば、考えてないです」

滝壺「よし、今決めよう。みんなも考えて」

番外個体「名前、かあ」

白井「いざ考えてみると、なかなか浮かばないものですの」


今回はここまでです
次回、新しい家族の名前が決まります
次回投下は日付変わりまして今日、9/12 22時頃を予定しています

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

やったね!さいあい
家族が増えるよ!

>白猫「・ω・」ジー

>滝壺「……か、かわいい……///」ズキュゥゥゥン

はまづら終了のお知らせ

白猫の名前はセロリだね

 ∧∧
(・ω・)⌒々
 ととλπ/ 俺じゃ…これが限界だ…


>>737-738
俺も書いてるときにそれ思った
結局、考えることはみんな同じって訳よ

>>749
おや? その猫、さっきミサワさんが抱えて走り去りましたよ


遅くなりまして失礼致しました

それでは、始めさせて頂きます
前回から引き続き、白猫のお話です


結標 「メンチ」

絹旗 「メ、メンチ?」

結標 「ダメかしら? 美味しそうな名前でしょ?」

絹旗 「超ダメです! 非常食じゃないんですから!」

海原 「はい」 ノ

滝壺 「はい、うなばら」

海原 「クロコ、などいかがです?」

絹旗 「? 白いのにクロコなんですか?」

海原 「ええ、しろい(白井)のにクロコです」

白井 「」

白猫 「(・ω・三・ω・)」


番外個体 「クロコが二人もいたら、間違えそうだね」

絹旗 「そうですね……白井さん、名前変更って出来ます?」

白井 「なっ、なぜわたくしが変える側なのですか!」

婚后 「折角ですし、もう少しエレガンスさを取り入れませんと」

絹旗 「と言いますと?」

婚后 「エリザードとかいかがですか」ナデナデ

白猫 「(`ω´ )」プピー

婚后 「あら、お気に召しませんの?」

絹旗 「そこいらのミックスに付けるには、高貴すぎるかと……」

婚后 「うーん、残念ですわね」



エリザード 「いーっくしっ」


結標 「ちょっと気になったんだけど、この子は男の子なの? 女の子なの?」

滝壺 「どうだろう。ちょっとごめんね」ヒョイッ

白猫 「(*´д`)」

滝壺 「女の子だね」

海原 「では、名前も女性らしさがあったほうがいいでしょうかね」

番外個体 (全身真っ白……白い……一方通行……アクセニャレータ……)

結標 「真琴、それはやめときなさい」

番外個体 「なっ、なんにも言ってないよ!?」

結標 「その表情を見れば大体わかるわよ」ハァ

婚后 「?」


白井 「絹旗さんは、何か思いつきませんの?」

絹旗 「わ、私ですか? むう……」

滝壺 「<◯> <◯>」ジー

白猫 「(・ω・)?」

絹旗 「白猫……白き幸、ホーリーナイト」

結標 「それを言うなら黒き幸でしょ」

絹旗 「ではナイトロジェン」

番外個体 「ナイトロジェンって……窒素?」

白井 「ご自分の能力名から付けましたのね」

海原 「響きはいいですね、響きは」


~3時間後~


絹旗 「もう議論はつくしたと思います」

滝壺 「そうだね、あとは本人がどう思うかだね」

番外個体 「呼びかけてみて、返事してくれりゃOKなのかな」

結標 「じゃ、呼んであげましょうか」

婚后 「悪い名前ではないと思いますが」

海原 「こればっかりはやってみないと分かりませんよ」

白井 「じゃ、いきますの。せーの」





全員 「ユーリーコ」


ユリコ 「ミ^ω^)」ミャゥ


絹旗 「決まりですね。お前は今日からユリコです」ヒョイ

ユリコ 「(*´ω`)」スリスリゴロゴログリグリゴロゴロ

番外個体 (いーなーいーなー! すりすりぐりぐりしてもらえて超羨ましいなー!)

白井 「大きいお姉様、代わりにクロコがしてさしあげますの♪」スリスリ

番外個体 「なんで!? なんでみんな私の思考を読んでくるの!?」

結標 「貴女は顔に出すぎなのよ」

白井 「大丈夫、わたくしはそんな大きいお姉様を全力で応援しますの!」グリグリ

番外個体 「いいから離れて!」グイグイ

ユリコ 「∩(・ω・)∩」ヨジヨジ

絹旗 「わっ、ちょっと」

ユリコ 「( -ω-)=3」フンス

滝壺 「きぬはたの頭の上が気に入ったんだね」


絹旗 「これ、首が超疲れるんですが」

番外個体 「中身が軽い頭のほうが好みなんだね」

絹旗 「かっ、軽い!? 失礼な!」ウガー

番外個体 「ほらほら、暴れるとユリコ落ちちゃうよー?」

絹旗 「く、この……!」

番外個体 「( ゚3゚)~♪」

結標 「飼うのはいいけど、色々必要なものもあるんじゃない?」

滝壺 「そうだね、明日行ける人で買いにいこうか。きぬはたはゆりこと留守番ね」

絹旗 「超了解です!」

ユリコ 「( ^ω^)」ミャ

海原 「行ける人というと……」

白井 「わたくしと婚后さんは言うまでもなく学校ですの」

番外個体 「私はバイトだね」

結標 「じゃ、3人ね」


~翌日 とあるホームセンター~


海原 「昨夜、ユリコさんは結局どうしたんですか?」

滝壺 「きぬはたと一緒に寝てたよ」

結標 「もうすっかり仲良しね」

海原 「さて、そのお二人のためにも必要なものを揃えませんと」

滝壺 「何が必要かな」

結標 「……えーと、おやつ?」

滝壺 「……おもちゃ?」

海原 「……考えてみれば、僕らは猫の飼い方とかなにも分かりませんね」

結標 「動物を飼うなんて初めてだしね」

滝壺 「……先に探すものがありそうだね」


~本屋~


結標 「」パラ...パラ...

海原 「結標さん、それ子猫の写真集じゃないですか」

結標 「あまりに可愛くてね……」パラ...パラ...

滝壺 「あった、これでいいかな」

海原 「"ネコでも解るネコの飼い方"? いや、猫ご自身なら理解してそうですが」

滝壺 「でも、必要なことは書いてあると思うよ」

海原 「……おお、必要なもの、食べ物について、病気の対処……色々書いてますね」

滝壺 「まずはこれ買ったほうがいいと思う」

海原 「そうですね、これ1冊あればなんとかなりそうです」

結標 「」パラ...パラ...


~再びホームセンター~


滝壺 「ええとね」パラパラ

滝壺 「まずはご飯だね」

海原 「これでいいでしょう。安すぎず高すぎず、猫用と書いてありますし」

結標 「次は?」

滝壺 「毛布とかタオルケット」

結標 「それだったら家の余り物で代用できるわね」

滝壺 「次に、ストレス解消グッズ……遊び道具とかだと思う」

海原 「何種類か適当に選んでおきましょうか、飽きることもあるかもしれません」

結標 「あとは?」

滝壺 「……フードディッシュってなに?」


海原 「これでしょう。フードディッシュって書いてありますよ」

結標 「ああ、ご飯用のお皿のことね」

海原 「こんなもんでしょうかね」

滝壺 「あとは爪切り、シャンプー、くし、キャリーケース……」

結標 「いろいろ必要なのね」



~その頃 きぬはた荘~


絹旗 「」スピー

ユリコ 「」スピー


 :
 :
 :

滝壺 「色々買ったね」

結標 「いやー、こういうとき男の人が居ると頼りになるわー」

海原 「すいません、これ全部となるとなかなかの重さなんですが」

結標 「もう少しで家なんだから頑張って」

海原 「は、はぁ……結標さんの能力で飛ばせないものですかね」

結標 「こういう時間も大事なのよ。無闇に能力に頼るもんじゃないわ」

海原 「ははは、手厳しいですね」

滝壺 「大丈夫? 私はうなばらを応援してるよ」

海原 「ありがとうございます」


~きぬはた荘 玄関~


海原 「ふー、やっと着きました」ドサッ

滝壺 「ただいまー」

結標 「戻ったわよ」


 トテテテテ


ユリコ 「三(*・ω・)」ミャー

結標 「あら、ユリコ?」

滝壺 「ゆりこ、ただいま」ナデナデ

ユリコ 「(*´ω`)」ゴロゴロ

海原 「しかし、こうやって改めてみると人懐っこい子ですね」


ユリコ 「(・ω・)」ピョーン

海原 「おっと?」キャッチ

結標 「あら、良かったじゃない、モテて」

海原 「一番苦労したのが誰なのか、お分かりなようですね」ナデナデ

ユリコ 「(*・ω・)」スリスリ

滝壺 「あれ? そういえばきぬはたは?」

結標 「中にいるんじゃない?」

 :
 :
 :

絹旗 「」スピー

海原 「おやおや」


結標 「起こすのも可哀想ね」

滝壺 「先に買ってきたもの、確認しよう」

海原 「ユリコさん、一旦降りてくださいね」

ユリコ 「(・ω・三・ω・)」


 ピョーン


ユリコ 「(*・ω・)」ペチペチ

絹旗 「ん……」スピー

海原 「なんと微笑ましい光景でしょうか」

結標 「どっちも猫みたいね」クスクス

絹旗 「」スピー


今回はここまでです
きぬはた荘に新たな住人、ユリコ(ミックス♀/推定1歳)が加わりました

次回投下は9/15(水)の夜を予定しています

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

絹旗 「」スピー
ユリコ「」スピー
セロリ「」スピー

ユリコ「にゃー」
ツッチー「にゃー」
セロリ「にゃァ」

ユリコ「にゃー」
ツッチー「なんか吐いてる人がいるぜよ」
セロリ「失礼な三下だニャァ」


それでは、始めさせて頂きます
今回からは庶民の外食模様をお送りします


~某日夕方 きぬはた荘 リビング~


【テレビ】<味のAIMバーストやー


絹旗 「回転寿司なんて、もう何ヶ月行ってないですかね」

滝壺 「前に(アイテムの)みんなで行ったとき、鯖しか食べない人いたよね」

絹旗 「鮭しか食べない人もいましたね、鮭ばかり30皿は超圧巻でした」

滝壺 「きぬはたはケーキばっかりだったね」

絹旗 「超別腹ってヤツです」

婚后 「あの……素朴な疑問なのですが」

滝壺 「うん?」

婚后 「なぜお寿司がまわってるんですか?」

絹旗 「なぜ、と言われましても……」


白井 「そういえば不思議ですの。板前さんを置いておけば済むでしょうに」

絹旗 「……むしろ私には廻ってない寿司のほうが馴染みが薄いのですが」

滝壺 「うん、私も」

婚后 「もしや……わたくしが頂いたことのあるお店がおかしかったのでしょうか」

絹旗 「いや、おかしくないと思いますよ」

婚后 「??」

絹旗 (超温度差を感じます……)


<ただいまー x2


絹旗 「お、超いいところに。結標さん、寿司って廻ってますか?」

結標 「? どういうこと?」

滝壺 「廻ってないお寿司は食べたことある?」

結標 「……言われてみればないわね。廻ってる方なら何度かあるけど」


番外個体 「なに、何の話?」

白井 「大きいお姉様ー、おかえりなさいませー♪」シュン

番外個体 「うわっ、テレポートで抱きつくなって何度も言ってるでしょ!」グイグイ

結標 「ねえ、貴女は廻ってないお寿司って食べたことある?」

番外個体 「? オスシ?」

結標 「ああ、ないのね」

婚后 「やはりわたくしが世間からズレて……」ズーン

絹旗 「いやいや、ズレてる訳ではなくてですね……ええと、文化の違いと言いますか……」

結標 「あれこれ言うより、いっそ行っちゃったほうが早いんじゃない?」


<ねえ、この家にAIMジャマーかキャパシティダウン設置しようよ!
<そんなことおっしゃらずにー!
<あれは電気代かかるからダメ


結標 「静かにしなさいっての」ゴンッ

番外個体 「い゛っ……いったぁぁぁい!」

白井 「む、結標さん、それはやりすぎですの!」

絹旗 「あれ(軍用懐中電灯)で頭殴られたら超痛いでしょうね……」

番外個体 「え、な、なんで私だけが叩かれてるの!?」ズキズキ

結標 「この家で一番年上なんだから。お姉さんだから我慢しなさいってヤツよ」

番外個体 「ふ、不幸だ……(実年齢は0歳なのに)」

絹旗 「そんなことより、回転寿司に連れてってくれるんですか」wktk

滝壺 「」wktk

結標 「いい機会だし、行ってみましょ」

番外個体 「そんなことよりって……」ズキズキ

白井 「大きいお姉様、大丈夫ですの?」ナデナデ


絹旗 「じゃあ、今日の夕食当番の人はお休みですかね」

滝壺 「今日って誰だっけ」

結標 「私だけど?」

絹旗 「超行きましょう」

滝壺 「行こう行こう」

番外個体 「さあ、準備をしよう」

白井 「思い立ったが吉日ですの」

婚后 「善は急げということですわね」

結標 「」



白井 「あら? そういえば海原さんのお姿が見えませんの」

結標 「…………仕事よ(まさか超電磁砲を見かけて尾行していったとは言えないわ)」


絹旗 「皆さん準備はいいですか? それじゃそろそろ」

滝壺 「きぬはた、あれ」

絹旗 「?」

ユリコ 「壁]ω・)」

絹旗 「うっ……ユ、ユリコ、留守番をお願いしますね」

ユリコ 「壁]ω・)ジー」

絹旗 「あぅぅ、そんなイノセントな瞳で見つめないでください……」

結標 「さすがに連れて行けないし、仕方ないわよ」

絹旗 「おみやげを、かならず超おみやげを買ってきますので!」

ユリコ 「壁]ω^)ノ」

滝壺 「おーけーみたいだね」

絹旗 「ち、超いってきます!」


~くっぱ寿司 第7学区駅前店~


番外個体 「うひゃぁ、並んでるねー」

結標 「庶民の味方だしね」

店員 「いらっしゃいませ、何名様ですか?」

絹旗 「超6名でお願いします」

店員 「(超?)ただいま30分ほどお待ち頂きますが、よろしいですか?」

滝壺 「いいよね? 30分なら」

白井 「まあ、それぐらいでしたら」

婚后 「わたくしは依存ありませんわ」

番外個体 「時間がきたら起こしてね」

結標 「寝たら置いてくわよ」


 :
 :
 :

店員 「ええと、次は……6名でお待ちの超絹旗さまー、こちらへどうぞー」

絹旗 「お、呼ばれましたね」

番外個体 「さてさて、誰がベルトコンベア側に座るのかなー」

結標 「私たちは通路側でいいわよ、欲しいのがあったら言うから」

絹旗 「それではわたs…………」

滝壺 「?」

絹旗 「回転寿司初体験の白井さんと婚后さんが奥に座ってください」グイグイ

婚后 「ちょっと、押さないでくださいな」

白井 「よろしいんですの?」

結標 「その場所は忙しいわよ? 他の人の注文も捌かないといけないからね」クスクス

番外個体 「らしいよ、せいぜい頑張ってねー♪」



   ( ( (【鮪】 ( ( (【鮭】 ( ( (【鯖】


婚后 「すごい……本当に廻ってますわ」

白井 「いざ実物をみると、これはこれで合理的な気がしてきましたの」

婚后 「この、お皿の模様が違うのはどのような意味なんですの?」

結標 「この店だとワサビが入ってるか入ってないかの区別ね」

白井 「値段じゃありませんのね」

滝壺 「ここはどれもこれも100円だからね」

婚后 「や、安っ……!?」

番外個体 「安いかなー、お腹いっぱいまで食べたら2000円とかなるよ?」

絹旗 「2000円って20皿? どういうお腹してるのよ……」


婚后 「そういえば、ミサワさんは結構食べる方ですわね」

番外個体 「……そうなの?」

絹旗 「超食べてますね。コーヒーのお供にお菓子は欠かしませんし」

滝壺 「この間、夜中にLチキ買いに行ってたよね」

結標 「バイト終わったら、売れ残りのケーキも貰ってるわよね」

白井 「……ちょっと信じ難いですの」

番外個体 「え、なんで私がイレギュラーみたいな空気になってるのかな」

結標 「イレギュラーよ、自覚しなさい」

婚后 「その生活スタイルでその体型を維持できるのは羨ましいですわ……」ハァ

番外個体 「まあ、体質だし?」

他全員 (うわあムカつく)


 :
 :
 :

絹旗 「あっ、白井さん、それ、それ取ってください!」

白井 「はい、どうぞ」カタッ

滝壺 「……きぬはた、ケーキばっかりだね」

絹旗 「甘い物は超別腹です」

白井 「……? これ乗っかっているのは、ハンバーグ?」

結標 「こういうお店は、結構いろんな物作るわよ」

婚后 「なんだか新鮮ですわね」

番外個体 「ゴメン、お茶おかわり」

婚后 「あぁ、はいはい。お待ちくださいませ」


婚后 「申し訳ございません、少々濃くなってしまいましたわ」

番外個体 「いいよ、苦いぐらいが丁度いいよ」

婚后 「あ、食べ終わったお皿も片付けましょうか?」

番外個体 「片付ける?」

婚后 「食べ終わったお皿は、こちらに戻すんじゃありませんの?」

番外個体 「そうなの?」

絹旗 「」

結標 「婚后さん、後で枚数カウントするから、戻しちゃダメよ」

婚后 「えっ」

滝壺 「あ、いくら、しらい、いくらとって」

白井 「はいはい、ただいま(わたくしが食べる暇がありませんの……)」


滝壺 「♪」プチプチ

結標 「滝壺さん、イクラが好きなの?」

滝壺 「うん、大好き」

番外個体 「はじめて食べたけど、美味しいもんだね」マグマグ

結標 「なんで貴女だけ皿タワーが出来てるのよ」

番外個体 「いや、なんかヒョイヒョイ口に入るんだよね」

絹旗 「超わかります。回転寿司だと、なぜかペースアップしますね」

滝壺 「で、後で後悔するんだよね」

絹旗 「」

番外個体 「まあ、食べちゃったもんはしょうがないし」マグマグ


滝壺 「あっ……」

絹旗 「どうしました?」ムグムグ

滝壺 「メロンとろうと思ってたんだけど、話してたら見逃しちゃった」

結標 「また来るのを待つしかないわね」

滝壺 「むすじめ、ヘルプ」

結標 「ダーメ、それはズルってもんよ」

滝壺 「むう」



~その頃 きぬはた荘~


ユリコ 「(・ω・*三*・ω・)」

ユリコ 「三三三(ノ・ω・)ノ ドタタタ」 ←家の中を探検中


今日はここまでです
次回、今回の続きから投下します
次回投下は9/18(土) 夜を予定しています

廻ってない寿司でもリーズナブルな店は一杯あるんだよ!
って出番がないシスターさんが仰ってたことを付け加えておきます

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて

読み返してみたらなーんかおかしい……と思ったら
>>802でのミサワさんの発言が回転寿司食べたことあるとも取れちゃうのか
単に「20皿ぐらいでお腹一杯かな、じゃ2000円かな」というニュアンスで受け取って頂けると幸いです

稚拙な文章力で申し訳ないです


遅くなりまして申し訳ございません

>>1が書きたいのはゆっくりとした日常なので、確かに能力の出番は少ないですね。
テレポコンビとか俺のミサワさんの能力ならまだしも、婚后さんとか滝壺さんの能力だと
余計に日常生活における使いどころが難しく……ここは一考の余地がありそうです。

それでは、始めさせて頂きます
前回より引き続き回転寿司にきた皆さんのお話です


超補足:超精密な座席表

 ↑
 ↑婚絹番
 ↑テーブル
 ↑白滝結
 ↑

多人数で回転寿司にいって、黒子ポジションだと自分が食う暇があまりないですよね


~同時刻 第7学区某所~


海原 「」

海原 「いや、驚きました。まさか御坂さんの帰る先が彼の部屋だとは……」

海原 「ふふふ、あの時交わした約束、きちんと守ってくれているようですね」

海原 「彼が護ってくれるのならば、心配はいりませんね」

海原 「僕は今の居場所から、僕にできることをしましょう」

海原 「あのお二人の……ひいては、御坂さんの幸せのために、ね」

海原 「さて、そろそろ帰らないと滝壺さんに怒られてしまいますね」

海原 「今日の夕食は……たしか結標さんでしたか」

海原 「今日は医者のお世話にならないように……おや? 急に足が重く……どうしたんでしょう」


 :
 :
 :

婚后 「楽しいですが、お味は値段相応ですわね」

絹旗 「超違いが分かるって人ですか」

結標 「私は違いがわかる舌は持ってないしね」

滝壺 「こんごうが食べたことあるのって、どれぐらいしたの?」

婚后 「前に……会計は供の者がしていたので総額は分かりませんが……」

結標 (この時点で住む世界が違うと実感したわ)

婚后 「例えば、大トロでしたら2500円ほど、他に」

絹旗 「あ、もういいです。なんとなく伝わってきました」

白井 「1貫で2500円……そちらの皿タワーより高いですの」

番外個体 「? なにかな?」

結標 「いえ、なにも」


絹旗 「にしても、随分積み上げましたね。ひい、ふう……もういいです。数えるの面倒くさい」

番外個体 「22皿だね」

滝壺 「全部積み上げると高さを実感できるね」

白井 「大きいお姉様……重ねるなら10皿ずつとか分けたほうがよろしいかと」

結標 「そうね、見てるこっちが危なかっしいのよ、これ」ツンツン

番外個体 「わっ、やめてよ。こっちに倒れてくるでしょ」

結標 「逆に言えば、私の方に倒れてくる危険もあるんだけど」

番外個体 「そんときはそんとき」

結標 「貴女えぐるわよ?」

滝壺 「? みさわ、携帯鳴ってない?」

番外個体 「えっ、わっ、ホントだ(ガツン)あっ」


 ガシャガシャゴツッガシャーン


婚后 「……とうとうやってしまいましたか」

絹旗 「私の目が狂ってなければ、結標さんの眉間に一枚ほど超クリーンヒットしましたね」プルプル

結標 「……真琴、今日寝る前でいいから、一回私の部屋に来なさい」

番外個体 (ヤバイ、これマジで怒ってるときの目だ)gkbr

白井 (残骸事件のときでも、ここまでの気迫は出てませんでしたの)gkbr

番外個体 (こんなタイミングでメール送ってきたアイツのせいだ)

結標 「まったく……だから危なかっしいって言ったのに」ハァ



~その頃~


海原 「ただいまもどりました(ガチャガチャ)あれ、開かない?」

海原 「鍵が……皆さんお出かけでしょうか?」

海原 「ええと……おや」

海原 「困りました、鍵を忘れてしまったようですね」


 :
 :
 :

絹旗 「ッ!?」

滝壺 「?」

絹旗 「(´゚Д゚`)」

結標 「どうしたのよ、急に」

番外個体 「……そのお皿、ワサビ入り食べちゃったんだね」

白井 「も、申し訳ございません、よく見ておりませんでしたの……」

絹旗 「超derftghyujiklo:p['1@」ツーン

婚后 「?」

滝壺 「"超気にしないでください"だって」

番外個体 「なんで分かんの……」


絹旗 「」ゴキュゴキュゴキュ

婚后 「本当に辛いものが苦手なのですね……わたくしも得意ではありませんが」

番外個体 「前に絹旗さんの夕食だけちょっと辛めにしたら、涙目になってて可愛かったなー」フヒヒ

絹旗 「……それ、もしかして麻婆豆腐ですか?」

番外個体 「うん」

絹旗 「やっぱり! 超おかしいと思ったんです! 私の分だけ色が黒かったんですから!」

結標 「何を入れればそうなるのよ」

番外個体 「四川豆板醤っていう調味料、あとは山椒どっさりに黒唐辛子を少々☆」

滝壺 「キッチンに謎の黒い調味料があったけど、みさわが使ってたんだね」

結標 「思い出した。やたらと辛い麻婆豆腐の日があったわね。……あれより辛くしたの?」

白井 「そこまでやると"ちょっと辛め"では済みませんの」

番外個体 「うーん、評判悪いな……黒唐辛子余ったから、ジャムにしようと思ってたのに」

結標 「……貴女、舌大丈夫?」


番外個体 「食べるのは私とは限らないよ」ニパー☆

結標 「その小首をかしげてのバイト用捏造スマイルやめなさい」

白井 「」キュンッ

番外個体「でもさ、辛くても美味しかったよね?」ナデナデ

絹旗 「はあ!? あのときは冗談比喩超抜きで火を噴くかと思ったんですよ!」ガシッ ミシミシ

番外個体 「痛い痛い! ヘッドロックしないで! でも残さず食べれたでしょ!」

絹旗 「残すと海原さん以外の全員に怒られるから超頑張って食べたんです!」ミシミシメキャッ

滝壺 「二人とも、お店で騒いじゃダメ」

絹旗個体 「「はいっ」」ピタッ

婚后 (みなさん、滝壺さんには逆らえませんのね)ヒソヒソ

白井 (滝壺さんのようなタイプこそ、いざ怒らせると一番怖いんですのよ)ヒソヒソ

絹旗 「次からは超甘めでお願いします」

番外個体 「超甘い麻婆豆腐なんてあるの?」


結標 「愛知にそういうのを出すお店があるらしいけど」

絹旗 「愛知ですか……気軽にいける距離じゃありませんね」

結標 「絹旗さんみたいな甘党にはいいお店と評判よ」

絹旗 「むう、いつかは超行ってみたいものですね」

 :
 :
 :

白井 「さて、そろそろ参りますの」

結標 「そうね、さすがに全員満足したでしょう」

絹旗 「」ケフッ

滝壺 「きぬはた、12皿は新記録だね」

番外個体 「お腹いっぱいになったら、なんだか眠いんだ」

結標 「寝たら伝票残して置いておくわよ。あ、婚后さん、そこのボタン押してくれる?」

婚后 「はい、これですわね」ポチットナ


結標 「店員さんが来る前にお皿一箇所にまとめちゃって」カチャカチャ

絹旗 「でもそうすると誰が何枚か分かりませんよ」ズズイ

婚后 「自分の枚数ぐらいは把握しておきましょうよ」カチャカチャ

結標 「いいわよ、今回は私とこの子で払ってあげるから」

番外個体 「え!? 聞いてないよ、そんな!」

結標 「言ってないもの。別にいいでしょ、ほとんど貴女一人で食べたに等しいんだから」

番外個体 「そ、そこまでかな……」

滝壺 「ごめんね、二人とも」

絹旗 「超ゴチになります☆」

白井 「大きいお姉様、今度身体で支払いますの」

婚后 「ここで遠慮するのは逆に無粋ですわね」


結標 「残念、もう引き返せないわね」

番外個体 「むー、分かったよ。あ、白井さん、支払わなくていいからね」

店員 「お待たせしました。お会計でよろしいですか?」

結標 「ええ、お願いね」

店員 「はい、では、ええといちにいさんよん………………」

店員 「合計で5600円になります、こちらをレジまでお持ちください」ビリッ

結標 「はい、ありがと」

番外個体 「払うのは2800円……まあまあかな」

絹旗 「では、超いきましょう」



~第7学区 某所~


絹旗 「むー、お腹いっぱいすぎで歩くのが超ダルイです……」トテトテ

滝壺 「家まで歩けば丁度いい運動になるよ」

婚后 「ああいったお店は初めてでしたが、楽しいものですわね」

白井 「そうですわね、次に行くならわたくしは通路側に座りたいものですの」

結標 「言ったでしょ? あの席は忙しいって」クスクス

白井 「今にして思えば、絹旗さんは分かってて譲ってくださったのですね……」

絹旗 「超ミサワさん、おんぶしてください」グイグイ

番外個体 「だが断る。なんで奢った上におんぶまでしなきゃいけないのさ」


婚后 「そういえば、ユリコさんへのおみやげはどうしますの?」

絹旗 「超ちゃんと考えてますよ。ちょっとあそこのコンビニよっていいですか?」

白井 「どうぞどうぞですの」

番外個体 「一人で大丈夫?」

絹旗 「バカにしないで下さい! では、さっさと行ってきます」

 :
 ;
 :

結標 「何買ってきたの?」

絹旗 「ユリコの超好物の焼き海苔です」

婚后 「あまり人間の食べ物をあげるのはよろしくないかと……」

絹旗 「大丈夫です、こういうときでもないと食べさせませんので」

白井 「では、あまり遅くなる前に帰りますの……何か忘れている気がしますが」

番外個体 「なんだろ、なんか忘れてる気がするんだよね」

結標 「忘れるってことは大して重要じゃないってことよ。気にしない気にしない」


~その頃 きぬはた荘 リビング~


海原 「いやはや、自分の部屋の窓を開けっ放しにしておいて助かりました」

海原 「それにしても、みなさんどこに行ってしまったのでしょうか」

海原 「ユリコさん、何か聞いてます?」

ユリコ 「(・ω・)?」

海原 「そうですか……困りましたね」

海原 「ちゃんと皆さんの携帯電話の番号を聞いておくべきでした」

海原 「しかし、お腹空きましたね。ユリコさんは空いてませんか?」

ユリコ 「(*・ω・)オアーン」

海原 「ではユリコさんの分だけ用意しましょうか。ええと、たしか餌は……」ゴソゴソ

ユリコ 「三(ノ・ω・)ノ トテテテ」


今回はここまでです
今度、海原にも美味しい場面を用意してあげないといけませんね……

次回からどうするかはちょっと考える時間を下さい
並行して書き溜めてるお話が複数あって、どれにするか決めかねています
次回投下日は未定です、間が空くようでしたら当スレにてご連絡致します

お付き合い頂きありがとうございました
それでは、これにて


スレも残り100ちょいなので、10レス以下で完結する超短編を3つ投下したいと思ってます。
ところで、モンハンネタって大丈夫かな、やってない人は置いてけぼりな話が混じっちゃって。
問題あるようでしたら他2つに留めておきますので。


LEVEL5序列第6位=肉体操作能力者のお姉さん=青ピの正体
という電波を受信した

雑談を危惧するご意見もありましたが、スレも残り僅かですし、
それで埋まるならそれはそれでいい気がしてきました。
ので、超短編を3つ、本日22時頃に投下致します。


それでは始めさせて頂きます
今回は幕間劇場として、下記3本立ての超短編をお送りします

 ・おっきいミサカとちっさいミサカのコンタクト
 ・とある大能力者の狩猟生活
 ・常盤台中学学生寮のその後


☆幕間劇場 おっきいミサカとちっさいミサカのコンタクト☆


~某日夜 第7学区 とあるマンションの一室~


一方通行 (ン? またアイツからメールか……よく飽きねェもンだ)

一方通行 「」カチカチ

打ち止め 「ねーねー、最近携帯いじってること多いねー、ってミサカはミサカは訝しんでみる」

一方通行 「別にいいだろォが」

打ち止め 「まさか浮気? ってミサカはミサカは疑ってみたり」ジトー

一方通行 「浮気ってのはなァ、相手がいる人間がやらかして初めて成立するもンだ。よってこれは浮気じゃねェ、以上Q.E.D.」

打ち止め 「だからー、あなたにはミサカが 「明日からお父さンって呼ンでもいいぞォ」

打ち止め 「むきーーーー!! なんであなたはミサカの積極的アプローチに反応しないの!
       ってミサカはミサカはポカポカ殴ってみる!」ポカポカ

一方通行 「はいはい、いいから風呂入ってこい」

打ち止め 「むーーー……ミ、ミサカはミサカは諦めないんだからね!」ドタタタ バタン

一方通行 「おィ、家ン中走るなァ! 下の部屋の人に迷惑だろォが!……ったくよォ」



一方通行 (アイツといいクソガキといい、ンでこンなのに好意を持つかねェ……)

一方通行 (こンな腐れ外道によ)


 ――二度と自分を軽く見ンじゃねェぞ


一方通行 (……へっ、自分で言っておきながらご覧の有様か)

 :
 :
 :

打ち止め 「出たよー、ってミサカはミサカは貴方の背中にだいぶ♪」

一方通行 「熱い、重い」

打ち止め 「あ、熱いはともかく、重いはヒドイんじゃないの!? ってミサカはミサカは憤ってみる!」

一方通行 「成長してるって喜んでるンじゃねェか、背は伸びてねェけどな。オマエも素直に喜びやがれ」

打ち止め 「伸びてるもん! ちょっとずつ伸びてるもん! ってミサカはミサカはポカポカ!」ポカポカポカポカ

一方通行 「はいはい、打ち止めちゃンはおっきくなりましたねェ」


打ち止め 「むぅー……そういえば誰とメールしてたの? ってミサカはミサカは携帯チェック」カチカチ

一方通行 「あっ、コラ! やめ 「演算解除えいっ」 qaswedrftgyhujikolp;[]'」ビターン

打ち止め 「ワースト? ってもしかして番外個体? ってミサカはミサカは演算復活」ビビビッ

一方通行 「テメェ! それヤメロって何度も言ってるだろォが! そォだよ! 番外個体だよ!」グリグリ

打ち止め 「いたいいたいいたい! やめて! グリグリやめて!」ジタバタ

一方通行 「あとなァ、人の携帯勝手に覗くのはいけねェことなンだぞ!」グリグリ

打ち止め 「ごめんなさいごめんなさい! もうしないから放してー!」

 :
 :
 :

一方通行 「反省しましたかァ?」

打ち止め 「はい、ごめんなさい……ってミサカはミサカはとりあえず謝っておく」

一方通行 「……まァ分かったンならいいわ。今日は遅ェからもォ寝ろ」


打ち止め 「待って、ミサカにもワーストのアドレス教えて! ってミサカはミサカは頼み込んでみる」

一方通行 「あァ? なンでだァ?」

打ち止め 「ミサカもワーストとメールしたい! ってミサカはミサカはあなたの腕にしがみついてみる」

一方通行 「オマエなァ、こういうのは本人の許可なしにバラしちゃいけねェンだよ」

打ち止め 「おーねーがーいーだーかーらー」グイグイ

一方通行 「だァァ! ぶら下がるな! アイツに聞いてやるからちょっと待ってろ!」カチカチ



~同時刻 きぬはた荘 番外個体個室~


番外個体 「……あ、電話。え? 一方通行から!?」

番外個体 「ど、どうしたんだろ。電話してくるなんて初めてだよ……?」

番外個体 「ま、まさか告白!?……なワケないよね」

番外個体 「あの人は私をそういう対象に見てくれないだろうし……」

番外個体 「深呼吸して……よし」


一方通行 (……さっさと出やがれ、何してンだ)


 カチャ


番外個体 『や、やっほう。ど、どうしたのかな』

一方通行 (? ンで声が上擦ってやがる……なンかマズったか?)

一方通行 「今大丈夫か? ダメなら掛けなおしてやってもいいが」

番外個体 『大丈夫! 全然大丈夫だよ!』

一方通行 「あのよォ、クソガキがオマエとメールしたいっつうンだけど、アドレスだけ教えても大丈夫か?」

番外個体 『クソガキって最終信号だよね? うん、大丈夫だよ』

一方通行 「あ、そォ。なら教えるわ」


番外個体 『……ね、最終信号って携帯持ってるの?』

一方通行 「あ? あァ、緊急連絡用にGPS発信器付きの持たせてある」

番外個体 『…………過保護?(ボソッ)』

一方通行 「あァ!? 今なンか聞こえましたけどォ!?」

番外個体 『なんでもないでーす。じゃーねー』ピッ

一方通行 「……チッ、なンなンだ」

打ち止め 「ねーねー、ワーストなんだってー? ってミサカはミサカはわくてか」

一方通行 「教えてもいいってよ、ほら携帯だせ」

打ち止め 「……あれ? アドレスだけ? 番号はー? ってミサカはミサカは催促してみる」

一方通行 「長電話のもとになるからダメだ」

打ち止め 「長電話なんてしないもん! ってミサカはミサカはー!」ポカポカゲシゲシ


 :
 :
 :

番外個体 「ふふっ……あの二人、仲良くやってるみたいで安心だね」

番外個体 「あれ、早速メールだ」



 差出人:misaka20001@mnw.ne.jp
 件名:ミサカでーす♪
 日付:20yy/m/d 22:36
 ───────────────
 ワーストお久しぶりー♪(*´3`)
 あの人友達いないから、ワースト
 も仲良くしてあげてね(≧∀≦)



番外個体 (はー、今時の若い人ってのはこういう顔文字を使うんだ……)

番外個体 (それはともかく……仲良く、ね)

番外個体 (上位個体命令に逆らうワケいかないよね)クスクス


おっきいミサカとちっさいミサカのコンタクト ここまで

続きますよ


☆幕間劇場 とある大能力者の狩猟生活☆


絹旗 「超ヒマそうなミサワさんに用があります」

番外個体 「なんか引っ掛かる言い方だけど……なにかな?」

絹旗 「」つ【PSP】

番外個体 「ああ、そういうこと。いいよ、付き合ってあげる」

絹旗 「今日こそは、今日こそはティガ2頭クエを超クリアするんです」 カチ

番外個体 (無闇に正面突破する癖を改善すれば、そんな苦戦しないと思うけどね) カチ


 【PSP】<チャーチャー


絹旗 「集会所01でよろしいですね」

番外個体 「ちょっと待ってて、肉焼いてくるから」

 :
 :
 :

番外個体 「準備おk」

絹旗 「よし、では始めますよ」



~30分後~


絹旗 「轢き殺されました……ムカつく、超ムカつく……」

番外個体 「だから顔の真正面に立つなって言ってるじゃーん」

絹旗 「だって頭が超弱点じゃないですか」

番外個体 「弱点だからこそ、いつでもどこでも狙えるモンじゃないっての」

絹旗 「むむむ……」

番外個体 「あと、ずっと気になってたんだけど……なんで防具マフモフ(超初期装備)なの」

絹旗 「武器と回復アイテムに全財産をつぎ込んでますから」

番外個体 「……なんでそんなやり込みプレイみたいなことしてんの」

絹旗 「攻撃こそが最大の防御なんです! 最強の矛なんです!」



~再チャレンジ~


絹旗 「わっ、怒った、超怒ってます!」

番外個体 「一旦退いて、怒ったときの攻撃力はヤバイ」

絹旗 「むう、止むを得ませんね……」

番外個体 「やっ、ちょっと、なんでこっちに逃げてくるの! 巻き込まれるよ!」

絹旗 「私が逃げた先に偶然ミサワさんがいたんです!」

番外個体 「あ」

絹旗 「……吹っ飛んできた雪玉に二人まとめて吹き飛ばされましたね」

番外個体 「絹旗さんのせいだ」

絹旗 「超連帯責任です!」


海原 「おや、盛り上がってますね」

絹旗 「あ、海原さんいいところに。手伝ってください」

海原 「お力になれるでしょうか……結標さんにも加わっていただきましょうか」

番外個体 「あ、そうだ、淡希もいたんだ。あいつ何してんの?」

海原 「2階のべランダでユリコさんの写真撮ってましたよ」

絹旗個体 「「なんだと」」

番外個体 「それは是非ぼっしゅ……分けてもらわないとね」

結標 「なんか呼ばれた気がしたんだけど」

絹旗 「うひゃあっ!?」

結標 「何よ、驚き過ぎじゃない?」

絹旗 「結標さんのテレポ、白井さんと違って無音だから気付かないんです」ドキドキ


~4人で再開~


結標 「さっさと捕獲したほうが楽ね」

絹旗 「殴り殺してこそ華があると思うんですが」

番外個体 「物騒なこと言わないでよ」

海原 「閃光玉は材料込みで満載してきました。これならどうにかなるでしょう」

番外個体 「閃光弾とかないのかなー、あったら使いたいなー」

 :
 :
 :

海原 「おや、結標さんの方に向かいましたよ」

結標 「危ないっ……弓はやたらとヘイト稼ぐのが問題ね、防御は濡れ紙なのに」

番外個体 「あ、麻痺った。淡希の麻痺攻撃きいたね」

結標 「ほら、絹旗さん出番よ」

絹旗 「超やってやります!」


~20分後~


結標 「罠張ったから、こっちに誘い込んで。真琴はアレの準備しといてね」

番外個体 「∑」

絹旗 「もう捕獲したも同然ですね」

海原 「いや、妙に手こずってしまいましたね」

番外個体 「……あのさ、すごい言いづらいんだけど」

結標 「どうしたのよ」

番外個体 「麻酔弾を忘れてきたことに今気付いた」

結標 「」

海原 「」

絹旗 「」

番外個体 「ごめんなさいごめんなさい! そんな目で見ないで!」


絹旗 「結局最後はタコ殴りでしたね」

結標 「捕獲したほうがレア素材出やすいのにね」

番外個体 「ゴメンナサイゴメンナサイ」

海原 「いやしかし、ここでは僕のリクエストを受け付けてもらえてありがたい限りです」

番外個体 「ここでは?」

海原 「いつものメンバーでは、僕は完全に引き立て役ですからね」

結標 (いっつも土御門と一方通行に押し切られてるのよね)

海原 「まあ、そっちの人たちはLEVEL5級のプレイヤースキルを持っていて、
     僕が引っ張ってもらってるようなものなので文句は言えませんけどね」

絹旗 「超感謝することですね」フンス

海原 「ええ、感謝してますとも」


とある大能力者の狩猟生活 ここまで

もうちっと続きますよ


☆幕間劇場 常盤台中学学生寮のその後☆


寮監 『……ということだ。婚后にも伝えてあげてくれないか?』

白井 「はい、かしこまりましたの」

寮監 『では失礼する。何か困ることがあれば私に連絡してくれ』

白井 「はい、わかりました。わざわざありがとうございました。……はい、失礼致します」ピッ

滝壺 「お母さんから?」

白井 「いいえ、寮監ですの」

絹旗 「りょうかん? 三国志の武将ですか」

白井 「それぐらいの実力はお持ちの方ですわね。わたくし達を監督する立場の方ですの」

絹旗 「日常生活まで監督されるんですか。超息が詰まりそうですね」

白井 「まあ、そういう校風ですし、慣れればどうということもありませんの」


白井 (おや? そういえば絹旗さんも常盤台の生徒では……)

婚后 「それで、寮監はなんと仰られていたので?」

白井 「それが……寮が改修されるのが大分延びてしまったらしくて」

婚后 「あら、いったい何がありましたの?」

白井 「なんでも――」

~~~~~

常盤台理事長 「だいぶ古かったし、いい機会だから全部建て直そうず!」

~~~~~

白井 「と、いうことらしいですの」

婚后 「あら、まあ……確かに老朽化は進んでましたが、急なお話ですわね」

絹旗 (安価で決めたとかじゃないですかね)


白井 「そういうことになりましたので、もうしばらくはここでお世話になりますの」

婚后 「もうしばらく、よろしくお願い致します」

滝壺 「全然大丈夫だよ、好きなだけ居ていいから」

絹旗 「そうですとも。なんだかんだで超上手くやってるじゃないですか」

婚后 (……もうしばらく……ですか)


<ただいまー x2


滝壺 「あ、帰ってきた」

絹旗 「あれ、今日の夕食は誰でしたっけ」

滝壺 「きぬはただよ」

絹旗 「マジですか、すっかり忘れてました」


番外個体 「ほら、頼まれたもの買ってきたよー」

結標 「こっちに持っていってどうするの、冷蔵庫に入れないとダメでしょ」ガシッ

番外個体 「わっ、ちょっと引っ張らないでよ、ちょ」ズルズル

絹旗 「さてさて、早速準備にとりかかりますかね」トテトテ

ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」ポテポテ


<引っ張るなー、伸びるから
<今更そんなこと気にする仲でもないじゃない
<ユリコ、つまみ食いは超ダメですよ
<フミィ


滝壺 「仲良しだね」

白井 「結標さん……羨ましすぎですの」

婚后 「……」


~同日夜 白井個室~


白井 「さて、明日の準備もこれで終わり、と」

婚后 「白井さん、つかぬことを伺いますが」

白井 「? どうしましたの?」

婚后 「白井さんは、寮が完成したら戻るおつもりですか?」

白井 「……どうでしょうか、分かりませんの」

婚后 「そうですか……そうですわね」

白井 「なぜそのようなことを?」

婚后 「わたくし、正直ここでの生活が気に入ってしまいまして……」

白井 「……」

婚后 「いざ離れなければならないときが来たとき、決断できる自信がございませんの」


白井 「確かに、ここの皆さんとは仲良くして頂いておりますし……」

白井 (お姉様成分も補給できますし)

婚后 「すっかり馴染んでしまいましたわね」

白井 「まあ、その時はその時ですの」

婚后 「と申されますと?」

白井 「戻れと言われれば戻りますし、言われなければそのまま……ですの」

白井 「そしてそれは、今の段階からあれこれ言って決まるものじゃありませし」

白井 「でしたら、その時が来るまでは今の生活を満喫しておいた方がお得というものですの」

婚后 「そういうものですか……」

白井 「それに、どのような結果であれ、ここの皆さんなら受け入れてくれますの」

婚后 「そうですわね……少々考えすぎてしまったようですわ」


白井 「いつもの婚后さんなら"わたくしと住めることに感謝して頂きたいですわ!"」

白井 「ぐらいは言ってますの」

婚后 「そ、そこまで不貞不貞しくはありませんわ!」

白井 「まあまあ、そろそろ明日に備えて休みますの」

婚后 「あ、あら……もうこんな時間でしたか」

白井 「こんな時間でも寮監の雷が落ちないのは気楽ですわね」

婚后 「遅くまで付き合わせてしまいまして……わたくしも部屋に戻りますわ」

白井 「話したいことがあれば、いつでも来てくださって結構ですの」

婚后 「ありがとうございます。ではお休みなさいませ」キィ パタン

白井 「お休みなさいませ……ってもういないですの」



~一方その頃~


一方通行 「おィ、いったいどォいうことだァ!」

電話男 『一方通行、自分がしでかしたことをお忘れですか?』

一方通行 「あァ、確かに俺は常盤台の寮の"一部"を吹っ飛ばしたよ」

電話男 『お分かりのようで安心しました』

一方通行 「ンで、老朽化してたし丁度いいから全部建て直すってンだろォ」

電話男 『はい、ご認識の通りです』

一方通行 「なンで建替え費用が全部俺の借金に乗っかってきてンだよォ! おかしいだろォが!」

電話男 『一方通行、自分がしでかしたことをお忘れですか?』

一方通行 「だからなァ! 俺が吹っ飛ばした部分の修理費用と、生徒への保証金までならまだ分かる」

電話男 『今回の金額にはそれも含まれていますよ』


一方通行 「含まれているじゃねェ! 丸ごと建替えはテメェらの意思だろォが! ンで全額俺もちなンだァ!」

電話男 『敢えて言うなら、折角だから?』

一方通行 「」プルプル

電話男 『わかって下さい、一方通行。学園都市もお金を湯水のように使える訳ではないのです』

一方通行 「俺の知ったことかァ!」

電話男 『それにね、貴方の借金残高を考慮すると、常盤台の寮ごとき修正誤差程度ですよ』

一方通行 「……嫌なこと思い出させないでくれ」

電話男 『まあ、でも今のペースで減らし続ければ再来年には完済できそうですね』

一方通行 「あーあー、そォですねェー」

電話男 『借金完済したら、ちゃんとちび超電磁砲さんを迎えに行ってあげてくださいね』

一方通行 「ンでそォなるんだァ! 用件は済ンだなァ!? 切ンぞ!!」ピッ

一方通行 「……どォしてこうなった?」


今回はここまでです
いつもと少し違う形の投下としましたが、お楽しみ頂ければ幸いです

次回投下は次スレになるかと思います
次スレの準備が出来ましたら当スレにてご案内させて頂きます

お付き合い頂き、ありがとうございました
それでは、これにて

一方通行と番外個体、後他の妹個体のアドレス以外は受信拒否にしてるんだろ? ここは直接登録してもらうのが定石だろjk

っつーわけでちょっと打ち止めに会ってくるわデュフフフフ

この夜、

>>943「ぐはぁぁぁぁ」

アックア「死ぬのである」

テッラ「死にましょうねー」

電話男 『君、借金八兆円』

一方通行 「自己破産するわ」

電話男 『 』


それでは始めさせて頂きます
埋めネタ代わり、きぬはた荘のとある初夏の一日です



~某日深夜 絹旗個室~


絹旗 「…………」

絹旗 「く…………ぅん」

絹旗 「…………」ゴロン

ユリコ 「」スピー

絹旗 「…………ぁぅ」

絹旗 「…………」ゴロゴロ

ユリコ 「」スピー


 ガバッ


絹旗 「だー! 超あちぃーー!」

ユリコ 「Σ( ゚ω゚)」ビクゥ


絹旗 「なんですか! なんなんですか! この蒸し暑さは!」

絹旗 「超寝れるわけないじゃないですかぁ! こんな状況で!」

絹旗 「大体、この家風通し悪すぎなんですよ……」

絹旗 「最近リビングに全員揃ってる時間が多いのは、唯一エアコンがあるからですね」

絹旗 「……そうか、その手がありました」

絹旗 「そうと決まれば、リビングに……」

絹旗 「……おっと」

絹旗 「こんな超あられもない姿で出歩くわけにいきませんね。ええと、下着に服……」ゴソゴソ

ユリコ 「 ( ( ( ・ω・)」ポテポテ



~きぬはた荘1階 リビング~


滝壺 「」スピー

結標 「」スピー

番外個体 「」スピー

絹旗 「……」

ユリコ 「(・ω・三・ω・)」

絹旗 「ソファー1にミサワさん、ソファー2に結標さん」

絹旗 「テーブルの下に滝壺さん」

絹旗 「結局、考えることはみんな同じって訳ですか」

絹旗 「あと空いてる場所は……」

ユリコ 「( -ω-)」コテン


絹旗 「テーブルの上……は、行儀悪いですよね」

ユリコ 「」スピー

絹旗 「ユリコ?……お、フローリングですか。そこは冷たくてよさそうですね」

絹旗 「寝るにはちょっと超硬いですが……」

絹旗 「まあ、いいでしょう。枕をスタンバイして……」ボスンッ

絹旗 「おお、これは、冷たくて超いいかん、じ……」スピー

 :
 :
 :


 ユサユサ
 ユサユサ


絹旗 「むぅ……?」

番外個体 「絹旗さん……? どうしたの、そんなところで」

絹旗 「……?」ポケー

番外個体 「フローリングに直に寝たら、身体痛めちゃうよ」

絹旗 「……むー」コテン

番外個体 「わっ、ちょっと……」

絹旗 「」スピー

番外個体 「膝枕にされた……どうしろっていうの」

絹旗 「」スピー

番外個体 「……また起こすのも可哀想だよね」

ユリコ 「( -ω・)」


番外個体 「……あ、ゴメンね。今動けないんだ」

番外個体 (それにしても、なかなかユリコとお近付きになれないな)

ユリコ 「( ・ω・)ノシ」ベチベチ

番外個体 「!……ウソ、触ってくれた……ねこぱんちだけど……」

番外個体 「あれ……ねこぱんちってことは嫌われてる?」

ユリコ 「(・ω・)」クンカクンカ

番外個体 「……?」

ユリコ 「」ゴロン

番外個体 「!!」

ユリコ 「」スピー

番外個体(今なら死んでもいい今なら死んでもいい今なら死んでもいい今なら死んでもいい)



~翌朝~


白井 「……なんですの、この有様は」

結標 「」スピー

滝壺 「」スピー

絹旗 「」スピー

番外個体 「」スピー

ユリコ 「」スピー

白井 「絹旗さんにユリコさん……大きいお姉様の膝枕とは、なんとうらやまけしからんですの……」

婚后 「おはようございます。……あらあら、これはどうしましたの」

白井 「昨夜は暑かったですから……きっと、エアコンがあるこの部屋に来てしまったのかと」

婚后 「あの程度の暑さで情けないですわね」

白井 「そういうセリフは、額と首筋の冷えピタを剥がしてから言ってくださいな」


婚后 「はっ(剥がし忘れてましたわ……///)」

白井 「ほら、みなさんも起きてくださいまし」ユサユサ

結標 「んー……? あら、もう朝なの……?」

絹旗 「む……なぜ、私はミサワさんの太ももで寝てるんですか」

番外個体 「覚えてないの?」

絹旗 「覚えてないです。ていうか、筋肉質なんですね、超硬かったです」

番外個体 「」


<ゴンッ☆


滝壺 「……いたい」サスサス

白井 「そんなところで寝るからですの」


海原 「おはようございます……おや、今日は僕が最後ですか」

婚后 「さあさ、揃ったところで朝食にいたしますわよ」ベリベリ

結標 「その前に、ちょっと着替えてくるわ」

番外個体 「淡希~」グイッ

結標 「ちょっとシャツ引っ張らないで、伸びるでしょ」

番外個体 「足が痺れて立てないから運んで」

絹旗 「」ツンツン

番外個体 「ひっ!?」ジンジン

絹旗 「超おもしろいです☆」

番外個体 「誰のせいだと思ってるの!」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベチベチベチベチ

番外個体 「やっ、ちょっとユリコだめっ! ダメだってばぁ!」ジンジン

結標 (なんか可愛いからほっときましょ)



~朝食後~


絹旗 「……熱いです、重いです」

ユリコ 「( -ω-)=3」

滝壺 「すっかり定位置なんだね、きぬはたの頭の上」

結標 「よほど居心地がいいのね」

白井 「ところで、なぜ皆さんリビングでお休みに?」

滝壺 「暑かったから」

番外個体 「暑かったから」

結標 「暑かったから」

絹旗 「超暑かったからです」

海原 「まあ、確かに。この家は風通しがよくないですからね」


結標 「私が来たとき、もうこの子は居たわよ」

番外個体 「しょうがないでしょ、暑かったんだから」

婚后 「もしや、日本の夏は初めての経験ですか? 慣れないと大変でしょう」

番外個体 (いや、夏そのものが初体験なんだけどね)

滝壺 「私がいったらソファー占領されてた」

白井 「だからテーブルの下で……?」

滝壺 「うん」

結標 (滝壺さんってしっかりしてるのに、たまに理解できないわ)

絹旗 「お陰で私にはフローリングしか残ってませんでした。超ミサワさんのせいです」

番外個体 「なんで私なのさ」


絹旗 「加えて、あんな硬いところで寝たせいで関節が痛いです。超ミサワさんのせいです」

番外個体 「え、だから夜中に一回起こしてあげたじゃん!」

絹旗 「まったく記憶にないんですが……」

番外個体 「ユリコは? 夜中にあったこと見てたよね?」

ユリコ 「(・ω・)オアーン」

番外個体 「ほら、覚えてるって!」

絹旗 「む、むう……私が超寝ぼけてたということですか」

結標 (こいつらおバカ可愛い)

白井 (近頃大きいお姉様と絹旗さんの息が合ってきてますわね……負けられませんの)


 :
 :
 :

白井 「では、わたくし達は学校に行きますので」

婚后 「行って参りますわね」

ユリコ 「( ・ω・)ノシ」

絹旗 「超いってらっしゃい」

滝壺 「いってらっしゃい」

海原 「お気をつけて」

番外個体 「暑さに気をつけてね」

結標 「車にも気をつけてね」

絹旗 「超子供扱いですね」


結標 「子供じゃないけど、私達から見れば」

番外個体 「妹みたいな感じだし」

絹旗 「? お二人っておいくつでしたっけ?」

結標個体 「「17」」

絹旗 「えっ、割と近いんですね。私の倍ぐらいはあるもんだと」

結標 「絹旗さん♪」ニコニコ

番外個体 「何か言ったかな♪」ギロリ

結標 「(ゾクッ) ち、超なんでもないです」

滝壺 「ちなみに私もセブンティーン」


結標 「私たちが一番年上っぽいのは分かったけど……」

番外個体 「一番年下は……(チラッ) まあ、絹旗さんか」

絹旗 「超断定するより前に聞いてくれてもいいじゃないですかぁ!」ウガー

滝壺 「そういえば、きぬはたっていくつだっけ」

絹旗 「14です」

滝壺 「じゃあ、しらいと同じなのかな?」

絹旗 「白井さんに聞いたことはありませんが、たぶんそうかと」

海原 「僕は婚后さんの一つ上なので、ちょうど中間ですね」

番外個体 「それ意外。海原さんってしっかりしてるから年上だと思ってた」


結標 (しっかり? こいつが? ただの変態紳士よ)プギャー

絹旗 「結標さんはなんで笑いを堪えてるんですか?」

結標 「いえ、なんでもないわ」キリッ

番外個体 「そういえば、ユリコは何歳なの?」

絹旗 「この大きさは、たぶん1歳ぐらいじゃないですかね」

結標 「猫の1歳って……人間でいうとどれぐらい?」

滝壺 「だいたい20歳ぐらい」

絹旗 「」

海原 「おぉ、そんなに違うんですか」

絹旗 「ユリコが一番年上でしたか」ヒョイッ

ユリコ 「(・ω・三・ω・)?」


 :
 :
 :

結標 「そろそろお昼ね、どうしましょ」

絹旗 「ピザとかでいいんじゃないんですか」

結標 「イヤよ、太るから」

番外個体 「ピザでいい人、手挙げてー」 ノ

絹旗 「」 ノ

ユリコ 「」 ノ

滝壺 「」 ノ

海原 「」 ノ

番外個体 「賛成5、反対1。はい決まり」

結標 「こ、これは数の暴力よ! 卑怯者!」



~30分後~


結標 「」バリバリ

海原 「結局サイドメニューのサラダを食べるんですね」モシャモシャ

結標 「うるさい、食べても太らない体質の人に私の努力は伝わらないのよ」

滝壺 「」ミュニーーーー ←チーズを噛み切れない滝壷さん

ユリコ 「つ・ω・)つ ミャーミャーミャーミャーミャーミャー」

絹旗 「こら、ダメですよ。これはユリコには超しょっぱすぎです」

番外個体 「……コーヒーほしい」カタッ

結標 「私アイスカフェオレね」

絹旗 「私はミルク砂糖マシマシでお願いします」

番外個体 「……私が立つの待ってたね?」

結標絹旗 「「現役カフェ店員のお茶が飲めるなんて(超)幸せ♪」」



~同日夕方~


絹旗 「ユリコ、そろそろ首が超疲れたので降りてもらえませんか?」

ユリコ 「 ( -ω-)=3」

絹旗 「だ、ダメですか」


<ギィィィィ バタン


白井 「ただいまですのー」

婚后 「ただいま戻りました」

番外個体 「あ、おかえり」カチカチ

白井 「大きいお姉様、またPSPですの? 目によろしくなくてよ」

番外個体 「暇潰しにはちょうどいいんだよねー、今日バイトしてる店休みだし」


婚后 「そういえば、ミサワさんがバイトしてらっしゃるお店というのは?」

番外個体 「客のいないカフェだよ。マスターは第2の人生とか言ってたけど」

白井 「是非行ってみたいですの」

番外個体 「売上に貢献してくれるならねー」

婚后 「お茶のお味はいかがなのですか?」

海原 「美味しいですよ。僕が保証します」

白井 「あら、ますます行きたくなりますの」

番外個体 「……? 海原さん、来たことあったっけ?」

海原 「ははは」ニコニコ

番外個体 「?」


白井 「……あら? 結標さんと滝壷さんはいらっしゃいませんの?」

海原 「結標さんは夕食の準備、滝壷さんはそのお手伝いをしてますよ」

ユリコ 「∩(・ω・)∩」ピョーン

絹旗 「ありゃ? ユリコ?」

婚后 「きゃっ、ユリコったら……甘えん坊さんですわね」 \スリスリグリグリ/

絹旗 「……」

番外個体 「絹旗さんには無いものに甘えてみたかったんだね」

絹旗 「自覚してます! 超自覚してますとも!」ガシッ グイーッ

番外個体 「ひああああ!? 折れる! 折れるからぁ!」ミシミシ

海原 「おお、見事な腕ひしぎ十字固めですね」●REC


白井 「大きいお姉様! 加勢いたしますの!」ヒュンッ

絹旗 「えっ? うわっ!」ヒュー ドスン

番外個体 「う、痛かったぁ……」

絹旗 「よ、よくも空中に転移などという荒業を……!」

白井 「ここからはこのわたくしがお相手仕りますの!」

絹旗 「こうなったら手加減しませんからね!」

白井 「望むところですの!」


 ワーワー
 ギャース


婚后 「こ、これはどうすれば……」オロオロ

海原 「まさかキャットファイトが始まってしまうとは」●REC


絹旗 「くっ、やるじゃないですか!」

白井 「伊達に風紀委員やっておりませんの!」


 フッ


海原 「」サッ

結標 「さっきからうるさーい! 家の中で何騒いでるの!」ズビシッ ズビシッ

絹旗 「いてっ」

白井 「ふぎゃっ」

婚后 「ミサワさん、腕は大丈夫ですか?」

番外個体 「……痛いよぅ」ジンジン

ユリコ 「( ・ω・)つ」ナデナデ

                                ――ギャフンEND


今回はここまでです
思いつくまま書き散らしたら収拾がつかなくなる好例ですね、申し訳ない

残りレス数とネタのストック数を鑑みると、今度こそこのスレでは最後の投下になるかと思います
振り回してしまって申し訳ないです

お付き合い、頂きありがとうございました
それでは、これにて


次スレですが、本日中には建てるつもりです
最終回の構想は固まってますし、そこに至るまでのネタもいくつか用意してますので
はまづらや海原にもいい役回りを用意してあげたいですしね

立てたら、当スレにてご案内させて頂きます


寝ようと思ったら埋まりそうだったので、慌てて建ててきますた

絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 その2号室

以下、獄中のはまづらにエールを送るスレ

はーまづらぁ、元気でやってるか!?

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