ミカサ「『友達になって下さい』」 ライナー「唐突だな」(15)


ライナー「ミカサが俺に話しかけてくるなんて珍しいと思えばそんな話か」ハハ

ミカサ「駄目……だろうか?」チラ

ライナー「いやいや、それくらいのことなら別に構わんぞ?むしろ喜んでなってやるよ!」

ミカサ「!……じゃあ私とあなたはもう友達?」モジモジ

ライナー「おう」ニカ

ミカサ「……ありがとう!」パァ




ライナー「……」


ミカサ「そうだ!折角友達になったのだから、明日の朝のランニングは一緒に走ろう」

ライナー「おぅ、いいぞ    ただ、その―――」

ミカサ「?」


ライナー「エレンはいいのか?いつも一緒に走ってたろ?」

ミカサ「……!」


ミカサ「……エレンは今、関係ない……」ゴニョゴニョ

ライナー(あー……、絶対これエレン関係だな)



ライナー「もしかしてエレンと何かあったのか?」

ミカサ「別にライナーには関係ない、あなたは黙って私の友達になればいい」

ライナー「相談に乗ってやるのも友達の役目だぞ?」

ミカサ「……」ムッ



ミカサ「実は……」

ライナー(あ、思ったより口軽い)


――――――――――――――――――――――――

エレン「ミカサってさ、いつも俺に絡んでくるけど友達といんのか?」

ミカサ「えっ」

エレン「仲間を作るのも兵士として大切なことだぞ、俺以外にもたまには絡みに行けよ!」

ミカサ「で、でもエレンやアルミンがいれば……」アセ

エレン「……俺とおまえは家族、アルミンは幼馴染!ここでも仲間を作っておくくらい余裕がないとこの先やっていけないぞ?」

ミカサ「(家族……///)」ググッ




ミカサ「……そう、エレンがそういうのなら努力しよう」

エレン「おう」

――――――――――――――――――――――――



ミカサ「というわけで、私はエレンを安心させるために友達を作らなくてはならない」

ライナー(俺にはエレンが厄介払いしたようにしか聞こえないが気のせいだな)



ミカサ「そこで、ライナーあなたの出番」ビシッ

ミカサ「私のために私と仲がいいアピールを明日からしてほしい」

ライナー「ちょっと待て」

ミカサ「?」



ライナー「俺はエレンにアピールするための道具扱いか?」

ミカサ「……」

ライナー「俺がいわゆるお人よしだからどんな頼みも訊いてくれると思って友達になろうとか言ったのか?」

ミカサ「……」




ミカサ「……」グス

ライナー「!!!?」


ミカサ「気分を害したのならごめんなさい」グスッ

ライナー「え、な、泣いてんのか?」ビクッ



ミカサ「私……友達なろうとか気軽言っちゃって……ごめんなさい」ヒック

ライナー「え、いや、べ、別にそれ自体はいいんだぞ?いいんだが……」アセ

ミカサ「こういうの初めてで、相手の気持ちがよくわからない……の」グス

ライナー「あ、あぁ!そうか!誰にだって初めてはある!だから怒ってごめんな?な?」アセアセ

ミカサ「うん……許そう」グス




ライナー(なんかおかしいけどまぁいいか)ホッ



ミカサ「……実はちゃんとあなたを選んだのには理由がある」

ライナー「お?」

ミカサ「アルミンが友達になるには趣味が近いものがいいと言っていた」

ミカサ「私の趣味、エレン……そして強いて言うなら筋トレ」

ライナー(趣味:エレンってなんだよ)

ミカサ「あなたもその体を見るに、筋トレは好きなはず」」

ライナー「え?いや、好きというか……好きだな」

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