【艦これ】夕張と五月雨と鎮守府の仲間 (600)

初SSです。


地の文があったりなかったりします。

オムニバス的な感じです。

文章おかしかったりするかもです。


のんびりいきます。


キャラ崩壊・口調崩壊に注意。

ではよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393743886

五月雨と夕張と膝枕

水底から引き上げられるような感覚と共に、意識が覚醒に向かう。
艤装にもたれて眠っていたようだ。

「…いつの間にか寝ちゃってたか」

夕張は、小さく欠伸と伸びをして立ち上がろうとしたが、膝…腿の違和感に行動を遮られた。

「…え?」

夕張の膝で、五月雨が眠っていた。
何があったのか、眠る前のことを思い出せずに混乱する。

落ち着け、思い出せ、と自分に言い聞かせて、深呼吸。
確か、五月雨が前大戦のときの悪夢を見たと言って急に部屋へやってきた…うん、間違いない。
普段なら夜中に押しかけたりする性格ではないので、面食らったことも思い出した。
それで、自分を見て泣き始めてしまった彼女を膝枕したのだった。
はぁ、と溜め息をついて、五月雨の髪を撫でる。
癖のない、柔らかで綺麗な髪だ。
羨ましい。
彼女の目尻にはまだ涙が溜まっていた。
それを指で軽く拭ってやる。
またすぐに涙は溜まる。
また拭う。
それを何度か繰り返し、夕張は再び溜め息をついた。


―――五月雨ちゃんは優しいね。

夕張がいくら軽巡洋艦の中で小型であっても、駆逐艦での曳航がどれ程難しいか。
だから、五月雨は自分を見捨てたわけではないのだと、何度言っても彼女は聞き入れはしなかった。
夕張は、自分が五月雨の心に消せない傷をつけてしまったのだとわかっている。
例え夕張の沈没が仕方のないことだったとしても、五月雨は自分の責任だと思っている。
余りに優しくて、純真で、真っ直ぐ。


「…五月雨ちゃん」

夕張の声に、眠ったままであるが、五月雨はわずかに反応した。

「大丈夫。私はここにいるから」

今の夕張には、そう言うのが精一杯だ。
長門型戦艦の陸奥に相談したことがある。
五月雨の心を癒すにはどうすればいいか。
陸奥は、あらあらといつもの調子で…それでも少し考えて、

「私が長門にしているように、少しでも傍にいてあげること、かしらね」

姉妹艦ならばたやすいだろうその方法は、なかなか難しく感じられた。
しかし、五月雨は誘えば必ず部屋に来てくれたし、自分から来ることも最近は増えた。
時計を見る。
時刻は深夜2時を過ぎたところ。
五月雨の頬を人差し指で優しくなぞりながら、夕張は、再び眠りにつくべく目を閉じた。

こんな感じでゆっくり行かせてもらいます

夕張と五月雨と提督と

割と凝り性なところはある。
新型艤装のデータの収集や集計を始めたら、終わるまで手が離せなくなることは珍しくない。
料理についても―――それほど気にしていなかったが―――そういう気質があるのは間違いない、と自己分析する。
夕張は深夜の誰もいない調理場で、黙々と葱を刻んでいた。
大きな鍋には大量のお湯が沸かされている。
そして、葱が刻まれているまな板の近くには蕎麦。

「…ふぅ」

葱を刻み終え、人参の飾り切りも終わった。
焼いた椎茸の傘も、いい色合い。
そばつゆも準備は出来ている。
後は、蕎麦を茹でるのみ。

手打ちの蕎麦を作ったのは初めてではないが、この瞬間は緊張するものだ。
ぐらぐらと煮え立つ鍋へ、蕎麦を投入する。
茹ですぎは当然、早過ぎもよくない。

「何事も程々ってことかしら」

ひとりごちてから、程々などという言葉が自分とは無縁だと思い至る。
艤装の僅かなスペースにも兵装を積もうとしてしまうのだから、どの口が程々と言うのか。
蕎麦が茹で上がる。
手際よく蕎麦をザルで掬い上げ、しっかりと湯切りして丼へ。
2人前を用意して、だしを加えて人参、椎茸、葱を添えた。

「完成ー!」

後はこれが伸びてしまう前に運ぶ。
場所は、執務室だ。
片付けは後回し。
提督と、秘書艦のあの娘がきっとお腹をすかせている。

執務室の扉を前にして、夕張は困り果てていた。
両手が塞がって開けられないのだ。
足で扉を蹴るのは行儀がいいとは言えないし、深夜なので大声も出せない。

「…仕方ない」

彼女は扉に近づくと、頭をごつんと打ち付けた。
目の奥で火花が散って、クラクラする。
蕎麦をひっくり返さないように気をつけながら、夕張は軽く頭を振った。
パタパタと駆け寄る音が聞こえ、扉が開く。

「夕張さん!?」

秘書艦、五月雨は夕張の姿にとても驚いた様子だった。

それを見て、少しだけ嬉しくなる。
サプライズを決めてやった、という悪戯心も満足。

「遅くまでお疲れ様、五月雨ちゃん。提督。お腹すいたかなって思って、お蕎麦作ってみたよ」

部屋の奥から、提督が顔を覗かせる。
五月雨は、夕張から蕎麦の丼の乗ったお盆を受け取り、その提督へと差し出した。

「ありがとう、夕張。助かるよ」

ここ数日まともに眠っていないとは五月雨から聞いていたが、隈が酷いことになっている。
南方の海域の突破に苦戦している現状、睡眠時間を削って作戦を練っているのか。


「提督、体壊しますよ?」

「私もそう言ったのですが…」

しょんぼりとする五月雨。
今すぐにでも頭を撫でてあげたくなったが、そこを堪えて提督を見る。

「根を詰めすぎると、上手くいくことも失敗するようになります」

自分で言っておいて、ああ、これは完全にブーメランだ。と思う。
先程の調理場での独り言と同じ。

「…確かにそうかもな」

提督はそう呟き、肩を竦めた。

五月雨がホッとしたのが、見ずともわかる。

「じゃあ、五月雨。夕張特製の蕎麦を食べたら寝るか」

「あ…はいっ!」

やれやれ、今度は夕張が肩を竦める番だった。
そんな彼女を見た提督は、悪戯っぽく笑うと、

「五月雨に余り夜更かしさせると夕張が怒るからな」

ボッ!
まるで火がついたかのように顔が熱く、赤くなったのが自分にもわかった。
五月雨だけがキョトンとしている。
夕張は、馬鹿なこと言ってないで早く食べる!と言うと慌ただしく振り向いて、扉を開き、

「後で感想聞かせてね!」

そう言い残して出ていった。

夕張の最新兵装実験艦という勘違いは何処から来たんだろうな・・・
載ってる兵装は今まであったものでしかないのに

あくまでも兵装の「配置」を実験した艦だから
少ない排水量にどんだけ効率的に積めるかというのが問題で
追加で新武装なんてのは考慮外な放置された艦なんだよね

MVPのご褒美に、提督が間宮羊羹を赤城にあげたようです



赤城「もぐもぐ」ヒョイパクヒョイパク


加賀「……」ジー


赤城「……加賀?」


加賀「……何でもありません」フイッ


赤城「!」ピコーン


赤城「はい、あーん」


加賀「!?」


赤城「加賀も欲しかったなら言ってくれればよかったのに」ニヘラ


加賀「赤城さん……」


赤城「ほらほら、あーん」


加賀「」カァァ


加賀「あ…あー……ん」



カシャッ!


赤城「うん?」


加賀「」


青葉「青葉、見ちゃいました!」ダッシュ


加賀「……頭にきました」ゴゴゴ


加賀「(赤城さんとのんびりできていただけでもよかったのに……)」


加賀「(あ……あーんまでしてもらえたのに……それを邪魔した者は)」


加賀「艦載機で爆沈させます……!」ダッ


赤城「あらあらまあまあ…」ヒョイパク


青葉「アッー!」




こんな日常
なお、青葉はこの後加賀の艦載機に攻撃された上、
霧島に捕まり、とんでもない目にあったとかなんとか

夕張と五月雨と怒った比叡


ゴォン!

まるで鋼鉄同士をぶつけたような音がドックに響き渡った。

「な…なんでぇ!?」

同時に、五月雨の悲鳴。
夕張はその理由を知っていたし、五月雨の性格…というか性質上、仕方ないことかなとは思ったが、まさかげんこつをするとまでは考えてもいなかった。

「夜戦で視界が利きづらいのはわかりますが! 味方に攻撃するとは、前方不注意がすぎます!」

右拳を握り締めたままで、金剛型二番艦の比叡が五月雨を怒鳴っていた。
一緒に出撃していた戦艦の榛名や、空母の赤城がまあまあ、と比叡を諌めようとしている。


「うぅ…ごめんなさい」

よっぽど痛かったのか、げんこつされた頭を抑えた五月雨は、涙目で頭を下げた。
比叡の怒りは収まらない様子。

「直撃しなかったからよかったものの、直撃したらどうなるかくらいわかりますよね!?」

むしろヒートアップしているようにも感じる。
夕張はさすがに度が過ぎるのではないかと思ったが、比叡の言わんとすることもよくわかる。
どうしようか、と考えていると、赤城が榛名に何か伝えている。

「金剛さんと霧島さんを…」

金剛型の姉妹全員でないと止められないと、赤城は判断したようだ。
榛名も、頷くとすぐに駆け出して行く。


「私が深海棲艦に見えましたか!?」

「……」

五月雨は無言で俯き、首を横に振る。
肩がふるふると震えている。

―――泣いてる?

それを見た夕張の頭に血が上る。
何で泣かせるほど怒鳴る必要があるのか。
ガタンと音を立てて夕張は立ち上がった。
今回の戦闘で中破していたため、バランスを崩しながらも、五月雨の前に立って比叡と対峙する。

「…そこまで言わなくてもいいんじゃないですか」

「あなたには関係のないことです!」

さすが戦艦。
威圧感は抜群だ。
だが、頭に血が上った夕張は一歩も引くつもりはない。


「そもそも、比叡さんが敵を撃ち漏らしたのが今回の夜戦の原因ですよね」

赤城が頭を抱えるのが横目に見えた。
そして、比叡がさらに怒るのをなんとなく感じる。

「それと誤射は関係ありません!」

今にも殴り掛かってきそうな気配すら感じる。
背後の五月雨が、自分の服をギュッと掴む感覚。

「関係ありますよ。夜戦にさえ入らなければ五月雨ちゃんが誤射することはなかったんですから」

その一言が、比叡の逆鱗に触れた。
比叡は左手で夕張の胸倉を掴み、右拳を思いっ切り振り抜いた。
五月雨の悲鳴が聞こえ、赤城が比叡を止めようと慌てる声がする。


「……比叡」

だが、身構えた衝撃はいつになってもこなかった。
代わりに、普段の彼女からは考えられないほど低い声が耳を突く。
比叡の右腕を、夕張に届く直前で掴み止めた金剛。
さらに、夕張自身が気づかない内に握り締めていた拳を包むように止めている霧島。
そして、榛名はもしもの可能性を考えたのか、五月雨を保護していた。

「夕張も落ち着くネ」

「……」「……」

比叡の表情から、怒りが少しずつ引いていく。
金剛はそれを見て、掴んでいた手を離す。

「榛名から原因は聞いてマス。比叡は流石に言い過ぎネー」

「で…でもっ」

「夕張のキモチも理解できマース」

不満げに声を上げる比叡を遮り、金剛は話を続ける。

何と言うか…少し怖い。

「だけど夕張。あなたのやったことは、比叡のミスを過剰に指摘して逆上させることデース」

決して褒められたことではありまセーン。と金剛は続けた。
比叡はすっかり落ち込んでしまった。
そんな比叡を見て、いくら五月雨が泣いて頭に血が上っていたとはいえ物凄く失礼なことを言ってしまった、と冷静になってから思う。
いたたまれない気持ちになったが、この場から離れることなどできるはずもない。

「五月雨ちゃんはもう少し落ち着いて、周りをよく見ることデース」

榛名に頭を撫でられていた五月雨は、こくりと頷く。

それを見た金剛は満足げに、うんうんと笑顔を見せ、

「比叡と夕張は執務室に直行ネー。お説教が待ってるヨー」

「ヒェ…ッ」「…むぅ」

比叡と夕張に向いた金剛の笑顔は、五月雨に見せたものとは別の―――目が笑っていないものだった。
比叡が息を呑み、夕張は唸る。
提督は優しいが、説教は物凄く長く、それに加えて秘書艦―――金剛も明らかに怒っている。
あの赤城が一度の説教で、ボーキサイトのつまみ食いをしなくなってしまうレベル。
比叡も夕張も、青ざめた。


「その前に」

金剛が比叡と夕張を対面させる。

「まずはお互いに謝ることネー」

面と向かって謝るというのはなかなか照れ臭く、相手の顔を見ることがしにくい。
が、金剛は問答無用で向かい合わせにする。
こうなった金剛を止められる者はここにはいない。
赤城も霧島も榛名も、五月雨も成り行きを見守るだけだ。

「……あ、あの…言い過ぎました。その…ごめんなさい」

夕張は思い切り頭を下げる。
比叡には世話になっているのだ。
これが原因で、ギクシャクとしてしまうのは嫌だった。

「私も言い過ぎました…。五月雨さんも夕張さんもごめんなさい」

比叡も頭を下げた。
それを見て、再び金剛は満足げに頷いた。
榛名と霧島も顔を見合わせ、小さな溜め息をつく。

「…さァ、テートクのところにレッツゴー!」

「ひぇぇ…」「あぅぅ…」

金剛に引きずられるように、二人がドックから出ていく。
五月雨が心配そうに夕張を見ると、目が合った夕張は大丈夫、と親指を立てた。
その表情は、全く大丈夫という風には見えなかったが。

夕張が大変なようです

食堂にて



最上「五月雨を、集めたメロンがニッコニコ」


夕張「なんなのそれ!?」バターン


鈴谷「いやー、さすがだねぇメロンちゃん!」ニヤニヤ


夕張「メロンちゃんとか…」


熊野「私、メロンは好きですわ!」ジュルリ


鈴谷「いや、熊野の想像してるメロンとは違うから」アハハ


夕張「…航巡になると人をからかいたくなるのかしら?」ハァ


三隈「それだけ貴女が好意を寄せられている証拠ですよ」


最上「五月雨を……」


夕張「それはもういいからっ!」ビシィッ


熊野「そういえば夕張さん…」


夕張「?」


熊野「服の色とか、どことなく……メロン、ですわね」ジュルリ


夕張「」


鈴谷「おーい、熊野ー?よだれよだれー」


廊下



夕張「(何がメロンなのよ…全く)」スタスタ


??「お? なんだ、メロンじゃねーか」


夕張「メロンとはご挨拶ね…天龍」イラッ


天龍「どうした? なんかイラついてるみたいだけど」


夕張「(あなたがメロン呼ばわりするからなんだけど、無自覚かぁ…)」ハァ


夕張「何でもないわ…」


天龍「?」クビカシゲ


天龍「まあいいか。 お前、第三艦隊の旗艦で遠征に出ることになってたぜ」


夕張「はあ!?」


天龍「その様子だと、やっぱり知らなかったみたいだな」


夕張「初耳よ…」ガックリ


天龍「(なんだか疲れてるのか?)」


夕張「知らせてくれてありがとう、天龍」


天龍「あ、ああ……。 あんまり無茶するなよ?」


夕張「……善処するわ」

出撃ドック



夕立「あ、メロンちゃんきたっぽい!」


島風「メロンちゃんおっそーい!」


夕張「」


夕張「(なんでみんなそんなに私をメロンメロンって言うの?)」


夕張「(まともに名前呼んだの熊野さんだけじゃない…)」ハァ


夕立「メロンちゃんなんか疲れてるっぽい?」


雪風「雪風、メロンは好きなのです!」


島風「まだ出撃してないのにもう疲れてるの? メロンちゃん」


夕張「(何? なんなの?)」


夕張「(なんでみんなメロンって……!?)」


夕張「何これ……体が…!?」


島風「……やっと始まったのね。 おっそーい」ニヤニヤ


夕立「美味しいメロンになってくっぽい!」ニヤニヤ


雪風「雪風、早く食べたいです!」


夕張「(体がメロンに…!? 何これ……わけがわからない!)」


夕立「もう手遅れっぽい」ジリ


島風「私からは逃げられないよ」ジリ


雪風「しれぇと一緒に食べたいです」ジリ


夕張「いっ……いやぁぁっ!」ダッ

入渠ドック付近



夕張「なんなのよ…なんなのよこれっ!」


夕張「(体が重い…!どんどん動きが鈍く…)」


ドンッ


夕張「きゃあっ」


赤城「?」


夕張「あっ…赤城さっ…助けて…!」ブルブル


赤城「なんでこんなところにメロンが…?」


夕張「赤城……さん……?」


赤城「加賀と一緒に食べようかしら」ウキウキ


夕張「(食べ…?え? ちょ、ちょっと! 赤城さん!)」


夕張「(声が出ない…!? 私、何が…)」


赤城「いい香りのするメロンね」ヒョイッ


夕張「(私…完全にメロンに……!?)」


夕張「(あれ……なんだか意識が…)」


赤城「ふふっ」ニコニコ

食堂




??「……と!」


??「ちょっと! 夕張!」


夕張「―――ッ!」ビクッ


鈴谷「大丈夫? なんだかめちゃくちゃうなされてたけど」


夕張「(ゆ……夢……?)」


鈴谷「んー? 大分疲れ溜まってるんじゃない?」


夕張「」ポロッ


鈴谷「ちょ!? どーしたのさ夕張!?」





慌てた鈴谷が提督を呼び、夕張の過労が発覚。
悪夢の話をすると皆に笑われたが、本人にはとんでもないトラウマ。
以降、夕張をメロンと呼ぶ者はいなくなったとか。

夕張好きだから期待してるよ

夕張は改二になりたいようです


夕張「だからですね、提督…」

提督「あー、わかったわかった。 だがな夕張…」

夕張「?」

提督「お前これ以上近代化改修できないだろ」

夕張「」ガーン

夕張「だっ…だったら改二! そうよ、神通とか那珂みたいに改二になれば!」

提督「一体どれだけの艦が改二を心待ちにされてると思ってるんだ…」ヤレヤレ

提督「金剛型のふたりも、利根型も、航戦組も、それに川内だって待ってるんだぞ?」

夕張「む…」

提督「まあ、お前の改二も待ち侘びている人は多いだろうから気長にだな…」

夕張「待てません! 私このままじゃ…」

夕張「このままじゃ、東京急行のドラム缶持ちポジションで固定されちゃう!」

提督「……使い勝手はいいからな…」

夕張「それなのに道中でたまに大破したら舌打ちされるなんて…堪えられない」オヨヨ

提督「そりゃあ……うむ…とりあえず、お前の改二は大本営の発表待ちだ」

夕張「あんまりだぁぁ」

夕張「(改二が来なくても、せめて装甲がもうちょっと高ければなぁ…)」

夕張「(こう…バリア! みたいな雰囲気のさぁ)」

夕張「!」ハッ

夕張「(逆に考えるんだ私…。 装甲を上げられないのなら、当たらなければいいのだと)」

夕張「当たらなければどうということはないッ!」キリッ

島風「何言ってるの夕張?」

夕張「」

夕張「(気配を感じさせずに近寄ってきていたとはぁぁ…!)」

島風「(夕張隙だらけだし私速いもん)」ドヤッ

夕張「(こいつ…直接脳内に!?)」

島風「冗談は置いといてー、夕張悩み事?」

夕張「ちょっとねぇ…。 はぁ…島風ちゃんみたいに速かったらなぁ」

島風「おぅっ?」

夕張「ほら、私足遅いし装甲も堅くないじゃない? それでちょっと悩んじゃって」タハハ

島風「うーん…島風には難しいことはよくわかんないけど、この前五月雨がね?」

島風「夕張さんには他の軽巡の方にはできないことだってできるんだって、自分のことみたいに言ってたよ?」

夕張「私にしかできないこと…」

島風「凄い誇らしげだったなぁ」

夕張「……島風ちゃん、ありがとう」

島風「私役に立ったの?」

夕張「うん!」

島風「えへへ」テレテレ

夕張「提督!」バァン

提督「うわっ!びっくりした!」

夕張「私、私にしかできないこと、一生懸命やります!」

提督「あ、ああ…」

夕張「航巡にだって負けないんだから…!」

提督「何だかよくわからんが、やる気になってくれたならよかった」

夕張「(私にしかできないこと……夜戦連撃しつつ潜水艦対策!)」

提督「夕張、とりあえず次の出撃の予定だ」

夕張「はーい」ピラッ

5-4

夕張「」

提督「ドラム缶満載で頼んだ!」

夕張「航巡にも負けないって言ったけど……」ハァ

夕張「……でも、頑張ろっ!」

        \マッサージ/
提督に胸部装甲を 強 化 してもらって名実ともにメロンになっちゃう夕張改二の話はありますか…?

愛宕5積み改修すると 巨乳になれるよ

>>39
から電波受信したので

夕張が胸部装甲強化を頼むようです


夕張「というわけで」

提督「……ちょっと待て」

夕張「?」

提督「いや、不思議そうにこっち見られても待て服を脱ぐな着ろ早く」

夕張「皆がメロン(笑)とか言ってくるから…その、どうしたら大きくなるのか相談したんですよ」

提督「……誰にだ」

夕張「千歳さん、千代田さん、五十鈴に龍田、あとは潮ちゃん」

提督「……龍田の入れ知恵か」ハァ

夕張「その…揉んだら大きくなるって」

夕張「天龍のも龍田が揉んでたら大きくなったらしいし…」

提督「待て、だからって何で俺のところにきた」

夕張「五月雨ちゃんには恥ずかしくて頼めないし!」

提督「俺に頼む方が恥ずかしいだろう普通は!」

夕張「…べ…別に提督のこと……ゴニョゴニョ」

提督「なんだって?」

夕張「別に提督のこと嫌いじゃないからって…!」

夕張「ああもう! いいから私の胸部装甲大きくするの手伝ってくださいよ!」カアアッ

提督「……本気か?」ジッ

夕張「え…? あ…う…」///

提督「どうなっても……」グイッ

夕張「きゃあっ」ドサッ

提督「知らんぞ」

―――――
―――


夕張「……提督」

提督「…すまん」

夕張「別に…嫌じゃ…なかったです」カアア

夕張「激しかった…」

提督「…なぁ夕張」

提督「一日二日で大きくなるものなのか?」

夕張「……」ハァ

夕張「察しが悪い…ですね…提督」

夕張「これから毎日…お願いしますよ…」ウワメヅカイ

提督「」ズギューン

提督「(あーもう、どうにでもなれー)」ガバァ

夕張「ちょっ! 提督!?」

アーッ

戦 闘 続 行 !!



愛宕×5で近代化改修



夕張「本当に大きくなるのかしら…」

提督「まぁ、ものは試しだ」

提督「いくぞー」カチッ

夕張「……」ドキドキ

シーン

夕張「……?」

提督「あっ、近代化改修MAXなの忘れてた!」

夕張「」

提督「もしかして…対空上げるために龍驤を使ったのが原因じゃ…」

夕張「……」ジワァ

提督「あー! 俺がちゃんと手伝うから! だから泣くな! な!?」













龍驤「なんや、物凄い失礼なこと言われた気がする」

>>45-46は>>40から電波受信してました

比叡と榛名と南方海域攻略戦

南方海域の攻略に挑み始めてから一週間。
距離がありすぎるが故に、戦闘海域に到着する頃には日が暮れてしまい、夜戦を余儀なくされる。
旗艦の比叡は、妹の榛名をはじめとする第一艦隊がはぐれずに着いてきているかを確認しながら進む。
前回は五月雨に誤射されたり、対潜水艦の夕張が中破したりと散々だったが、今回は潜水艦を相手にするのは雪風に任せる。

…南方棲戦鬼が護衛するほどの輸送物資、絶対に阻止しないと…。

深海棲艦が何をしようとしているかはわからないが、この海域の最深部には輸送艦を旗艦とした部隊がいる。
比叡たちが仕掛けた波状攻撃で今は行動できないようだが、時間が経てば逃げてしまうだろう。

敵FlagShipの夜戦火力は尋常ではなく、比叡や榛名たち、戦艦ですら直撃すれば中破や大破は免れない。
最深部はすでに目の前だが、榛名が小破、夜戦火力の要となる熊野と鈴谷が中破している。
航巡への強化を済ませた二人の重巡は、ボロボロではあるが大丈夫だと言っている。
駆逐艦の雪風と夕立は無傷のまま。
このまま押し切る。
白み出した空は、雲ひとつない。
夜戦が終わる。
もう不意打ちはありえない。
ソナーに反応があったことを、雪風が告げた。
恐らくはFlagShip級の潜水艦ヨ級。
近い。

戦闘海域に侵入してすぐ、潜水艦から雷撃が放たれた。

狙われたのは榛名だ。

海面に向かって機銃を掃射して、魚雷を破壊する。


「榛名!」


「榛名は大丈夫です!」


水柱で一瞬姿が見えなくなった榛名だが、無事迎撃に成功したようだった。

比叡は南方棲戦鬼を睨みつけて、主砲を放つ。

この化け物がいる限り、旗艦への攻撃はそう通らない。

とにかく火線を集中させて、一隻ずつ撃沈するしかない。


「夕立、突撃するっぽい!」


砲撃の間を縫うように蛇行しつつ、夕立がFlagShipタ級へと肉薄。

榛名がそれを援護し、熊野が夕立を狙うもう一隻のタ級を砲撃する。

>>51ミスった…先こっちです


「皆さん!敵は目前です!」


比叡が声を張り上げる。


「気合い!入れて!」


この一戦で沈める。
こちらはだれも沈ませない。


「行きます!」

比叡は雪風の進撃ルートを確保するために南方棲戦鬼を牽制し、ヨ級へと雪風が爆雷を投下していく。

そして、鈴谷はFlagShipヘ級に直撃弾を叩き込む。


「いける…!」


そう呟いた瞬間。

何かを察して、体が勝手に動いていた。

次の刹那には目の前が真っ白になった。

海面にたたき付けられて、意識が明滅する。


「姉様!」


榛名に呼ばれた気がしたが、比叡は反応を返せない。


「……ッ!」


南方棲戦鬼の主砲が、こちらを向いていた。

ニィ、と頬を歪めている。


「……お姉様譲りの装備をこんなに……!」


それを見て、比叡の意識が急速に覚醒する。

体勢を立て直し、満身創痍の他の敵には目もくれず。


「許さないんだからぁぁッ!」


南方棲戦鬼を狙い撃つ。

余裕を見せていたその表情が、戦慄へと変わる。

榛名の援護射撃、熊野、鈴谷の駄目押しが南方棲戦鬼を大破にまで追い込んだ。


「雪風さん、夕立さん!」


榛名が声を張り上げ、二人の駆逐艦は同時に雷撃を敢行。

その魚雷は、動きの鈍った南方棲戦鬼をすり抜けて輸送艦ワ級を捉えて炸裂した。


「比叡さん!やっちゃってぇ!」


「今しかありませんわ!」


鈴谷と熊野の声に、水柱が収まらぬ内から比叡が加速。

タ級、ヘ級の残骸を蹴散らし、南方棲戦鬼へと突撃する。

大破した艤装を展開し、体を回転させて零距離へ。

時が止まったかのような錯覚を覚える。

南方棲戦鬼と比叡の視線が交錯、敗北が決定的となったにも関わらず高圧的な目つきを、比叡は負けずに睨み返した。


「―――沈めッ!!」


零距離からの主砲の一撃は、南方棲戦鬼を貫いて爆破、撃沈に成功する。


終わった…。


肩で息をしながら、比叡が周囲を見回す。

駆逐艦二人の雷撃で、敵旗艦は爆沈しており、敵の姿は見えない。

比叡は雪風に潜水艦の行方を確認させ、大きく息を吐いた。

無傷の雪風の周囲をくるくると旋回する夕立も、無傷。

鈴谷と熊野も中破のまま。

自分を気遣って傍までくる榛名は小破止まりだ。


「…お姉様に褒めて貰えるかな?」


「榛名が保証します、姉様」


比叡に肩を貸し、榛名が笑顔を向ける。

えへへ、と比叡は笑い、


「みんな、帰ろう!」


右拳を突き上げて宣言した。

このssを読んでたらal30でメロンが来ました
ありがとうございます

>>43-44
ありがてえ、ありがてえ…!!



比叡が金剛に怒られたようです



南方棲戦鬼との戦闘を終えて、艦隊が帰投した後。

ボロボロの比叡は、榛名に支えられて鎮守府へと帰ってきた。

比叡「ありがとう、榛名」

榛名「いえ、榛名は当然のことをしたまでです」

比叡「榛名らしいや」クスクス

榛名「あっ、霧島!」

霧島「比叡お姉様!その傷は…」

比叡「派手にやられたけど、大丈夫。お姉様は?」

霧島「あそこに……!?」ビクッ

榛名「」

比叡「」

金剛「ひーえーいー!」ゴゴゴ

金剛「また無茶をしたのデスね! あれほど気をつけろと言ったのに!」

比叡「でっ、でも金剛お姉様…」

金剛「でもじゃありまセーン!」

比叡「これは南方棲戦鬼に攻撃されて…」

金剛「比叡は悪い子デース! テートクにも霧島にも私にも心配ばかり……」クドクド

比叡「」グスッ

霧島「(あらまあ……大方、金剛お姉様に褒めてもらえるんじゃって思っていたんでしょうけど…)」ヒソヒソ

榛名「(榛名が無責任なことを言ったばっかりに……)」ヒソヒソ

榛名「あ、あの、お姉様」

榛名「比叡姉様の指揮は文句のつけようがありませんでした。砲撃が直撃したのは不運だっただけで失敗したわけでは…」

金剛「……」ハァ

金剛「そんなこと、言われなくてもわかってマース」

金剛「比叡が頑張ったことも、榛名が頑張ったことも」

比叡「お姉様……」

金剛「比叡はもっと自分を大事にしないと駄目なのデース」

金剛「私にはお見通しネー。 あなたが被弾したとき、あなたの後ろに誰かがいたこと」

榛名「えっ…?」

比叡「それは……」

金剛「比叡は隠し事が下手なのデス」フフッ

金剛「隠し通すなら、しっかり相手にもそう言っておかないとネー」

比叡「雪風さん…」ハァ

榛名「(全然気がつかなかった…。だからあの時お姉様は被弾を……私もまだまだ、ですね)」


金剛「さて、比叡」

金剛「熊野、鈴谷、榛名と一緒に入渠してきてネー」

比叡「はい…お姉様」

金剛「あっ」

比叡「?」

金剛「今回は御手柄だったネー比叡。 私も鼻が高いヨー」エヘン

金剛「榛名もよく頑張ったのネー。 鈴谷から聞いてるヨ!」

比叡「お姉様ぁ!」パァァ

榛名「私はまだまだです、お姉様」テレテレ

霧島「おーおー、照れてる照れてる」ニヤニヤ

榛名「霧島ったら!」

金剛「四人分の高速修復剤もドックに置いてあるからちゃんと使うように!」

金剛「入渠が終わったらテートクが待ってるヨー!」

榛名「はいっ! 行ってきます!」

比叡「気合い! 入ります!」キラキラ

霧島「(単純ねぇ)」フゥ

霧島「(でも、そこが比叡お姉様のいいところでもあるのだけど)」


金剛「……霧島」

霧島「はい」

金剛「この先の海域……きっと想像もつかないような強敵が出てきマス」

霧島「…はい」

金剛「だけど、私は、私の妹たちを絶対守りマス」

金剛「だから霧島…」

霧島「お姉様」

霧島「それは私たちも同じ思いです。昔みたいに離れ離れになるのはゴメンですし」

霧島「きっと指令も同じはず」

金剛「霧島……」フルフル

金剛「比叡が大破してきて動転してたみたいネー」アハハ

金剛「これから先も、ずっとずっと一緒ネー!」

霧島「はい!お姉様!」

予告…次は長門と陸奥の話です

昨日比叡とケッコンカッコカリしました


おめでとう

酉つけときます
投下ー



長門と陸奥と


長門は夕日で紅く染まった水平線を、ぼんやりと眺めていた。

砂浜に押し寄せては引いていく波の音が心地好い。

鎮守府の方から飛んできたカモメが、長門の傍へと舞い降りる。

それをちらりと一瞥し、長門は彼女らしからぬ様子で溜め息をついた。


「陸奥のやつ……本気で叩くとは」


夕日で水平線と同じく染まった長門の顔には、大きな掌の跡がついていた。

砂浜の外周にある堤防に座り、長門はカモメに話し掛ける。


「私はただ、あいつが第三砲筒の調子が悪いと言っているのを聞いたから、点検を手伝ってやろうとしただけなのだ」


困惑した様子の長門。
さらに続ける。


「そうしたら長門は触るな、ときた。 私には頼れないということか?」


話していると、少しずつ悲しくなってきた。


普段は常に気を張って、戦艦としての誇りを胸に振る舞っている。

しかし、長門は戦艦―――艦娘である以前に少女だ。

機械ではない。


「……私は…ただあいつの不安を取り除こうとしただけだったのだがな…」


大丈夫だ、と点検を続けようとした長門を、陸奥は平手打ちした。

工廠は沈黙に包まれ、居合わせた駆逐艦や潜水艦の少女たちは息を呑んでいた。

しかし、長門には周囲を見る余裕はなかった。

ただ、怒りに震えるようにこちらを見下ろす陸奥を見つめるだけ。

そして、長門はそんな彼女に追い出される形で、砂浜まできたのだった。

自嘲気味に笑う長門。


「あいつが爆沈したとき、助けることができなかったから……今度は…絶対に……」


長門を動かしたのは、過去の記憶。

陸奥を失うことは、二度と御免だ。

やっと逢えた妹なのだから。

彼女に拒絶されたことは、長門自身の予想以上にダメージを与えていた。


「…頼りないだろうか、私は」

ジンジンと痛む頬。

自然と、涙が伝う。

戦艦として、陸奥の姉として。

全力でやってきた。

提督にも、その強さは認められている。

だが、妹の行動一つで、その強さを支えてきた心は折れてしまった。


「…こんな…情けない姿……誰にも見せられないな…」


乾いた笑みを浮かべ、長門は言った。

じっと長門を見ていたカモメが、突然飛び立つ。




「長門さぁーん!」


名前を呼ぶのは、見覚えのある駆逐艦。

何度も共に出現している、五月雨。

急いで目を擦って、涙を拭う。


「……どうした?」


自然な声を出せただろうか。

戦艦長門は弱みなど見せてはいけない。

そう気を張って五月雨を迎えたが、彼女は長門の様子などに構うこともなく、


「陸奥…さんの…! 様子が…!」


「陸奥がどうかしたのか!?」


息を切らす彼女の肩を掴んで、長門は叫んでいた。


「ドックで…艤装が解除されなくて…!」


長門の顔から血の気が引く。

また艤装が爆発する?

そんなことあって堪るか!


「五月雨、陸奥はドックにいるんだな?」


確実な情報を五月雨から聞かねばならない。

長門は努めて冷静に、そう聞いた。


「はい…陸奥さん…誰も近寄るなって…」


「―――わかった。先に行くぞ、五月雨」


これは戦闘ではない。

疲労は気にしても意味がないし、陸奥のためならば何の苦もない。

長門は五月雨の頭を軽く撫でると、鎮守府へと全力で駆け出した。

鎮守府の門を潜り、工廠を抜けてドックへと飛び込む。

陸奥に追い出されたのだろう提督や加賀、金剛などの主戦力がいたが、気にしない。

途中で潜水艦娘たちが心配そうに見てきたが、言葉を交わす余裕もない。


「陸奥!」


ドックの扉を蹴破る勢いで、長門は陸奥へと駆け寄る。

艤装は、誰が見ても異常とわかるほど熱を帯びて赤く変色しかかっていた。


「な…長門……!?」


苦しそうにこちらを見上げる陸奥。

長門は陸奥の傍へと屈み込み、艤装の連結部分に手をかける。


「ダメ…! 早く離れて長門!」


「お前をもう失って堪るか……!」


長門が両手に力を込める。

触れた艤装は熱く、長門の手を焼くが、そんなことは問題にならない。


「痛みは一瞬だ陸奥…! だから目を閉じているんだぞ…!」


言葉を失い、ただ長門を見つめる陸奥は、長門が何をしようとしているのか察して目を閉じる。

金属が捩切れる音がドックに響き、陸奥は激痛で悲鳴を上げそうになる。

長門が陸奥の艤装を引きちぎり、強制的に解除したのだ。


「長…門ぉ…」


「まだだ、待っていろ。陸奥」


長門は陸奥の艤装を抱えると、今度はドックから飛び出す。

駆け抜けた道を逆走し、中庭に出たところで、足を止めた。

工廠にいた艦娘、提督が長門のただならぬ様子を見守る。


「ぬうぅああぁっ!!」


体を思い切り捻り、長門は陸奥の艤装を空へと投げ上げた。

高い。

鋼鉄の塊が空へと昇る。


「皆! 頭を抱えて伏せていろ!!」


長門は叫ぶと、自身の艤装を展開して空を仰ぐ。

殆ど同時に41cmの主砲が、輝きを放った。



「……バカ長門」


「そうだな」


「失敗したらどうするつもりだったのよ」


「この長門が失敗すると思うか?」


「……はぁ」


溜め息しか出ない。

陸奥の艤装は大爆発を起こし、長門はその爆炎に巻き込まれた。

鎮守府にいた全員が息を呑んだが、長門はほぼ無傷で姿を現したのだった。


「お前のためなら何でもできるぞ、陸奥」


真顔でそんなことを長門が言う。

陸奥は照れ臭くなり、視線をそらしてしまった。


「…叩いてごめん、長門」


「…ああ、あれは効いた」


長門は自嘲気味に笑う。


「あの光に焼かれたときよりも、ずっと効いたぞ、陸奥」


「ごめん……」


「だから」


陸奥の顔を両手で包み、長門がその目を見据えて、


「罰として、お前は二度と私から離れるな」


笑顔で、そう言った。

火がついたように真っ赤になった陸奥は、顔をそらすこともできずに呟くしかなかった。


「……ばか」




「……」


工廠。

夕張は絶句していた。

長門の主砲と、自身の熱によって爆発した陸奥の艤装。


「……こんなの修理できるかなぁ」


妖精たちも不満げにしている。


「提督……鋼材の備蓄なくなっちゃうかも」


夜の工廠で、夕張は溜め息混じりにひとりごちた。


次回…ケッコンカッコカリ系でひとつ

あ、夕張や五月雨に関係なくても、電波を送信してもらうと>>1は喜んで受信します

おつおつ

そろそろ花粉症が辛くなる季節
艦娘達も例外ではないじゃろう

いいねいいね

>>77から受信しました



艦娘たちが花粉症に悩んでいるようです


ドック




摩耶「鼻水がぁ涙がぁ…」ズビー


天龍「眼帯してない方の目が痒くて痒くて…」


龍田「天龍ちゃん、目を擦っちゃダメよぉ?」


木曾「……クシュッ」


球磨「……木曾のくしゃみが可愛らしいクマ」


木曾「///」カァァ


鈴谷マスク(小)装備「おぉう熊野、随分大きいマスクだねぇ」


熊野マスク(極大)装備「花粉が酷すぎますわ…」ゲンナリ


赤城「花粉症?…いえ、知らない子ですね」


加賀「クシュン!」


赤城「……」


加賀「……」フィッ


赤城「……」ジッ


加賀「…クシュン!」


赤城「加賀、マスクをしましょう」


加賀「五航戦と一緒に…クシュン!しないで」


赤城「マスク決定です」ニコォ


加賀「」


瑞鶴「翔鶴姉大丈夫?」


翔鶴「大丈夫よ瑞鶴…」ズビー


瑞鶴「わわっ、翔鶴姉鼻水鼻水!」


執務室




夕張「早急に手を打たないときっと大変なことになりますよ、提督」


提督「俺もすでに…花粉症なんだが」ズビー


夕張「これ以上被害者が出る前に空気清浄機をドックに!」


提督「いや…しかしな夕張…ぶえっくしょい!」


夕張「」サッ


提督「……」


夕張「すいません、つい」


提督「…とりあえず空気清浄機を設置する費用がないのが現実だ」


夕張「現実って残酷ですね…」


提督「そんなものだよ」チーン


夕張「ごみ箱がいっぱいいっぱいですね」


提督「この時期は仕方ないさ」


提督「ぶえっくしょい!」


ドカーン


グラグラグラグラ


提督「」


夕張「」


提督「なんだ!?地震か!?」


夕張「てっ、敵襲かも!?」


ドック




扶桑「……」


山城「……」


大和「……」


日向「……」


伊勢「派手にぶっ放しちゃったねぇー」


日向「これは……提督が泣くな」


扶桑「くしゃみと同時に主砲暴発なんて…」


山城「お姉様のせいじゃありませんよ」アセアセ


大和「……」


伊勢「大和ぉ?どうなのさ」


大和「私の油断が招いた結果です……ックシュ!」


日向「…提督がこの惨状にどう反応するか…」


山城「だからあれ程マスクの着用を勧めたのに」


扶桑「……私がいたからかしら…不幸だわ」


大和「…提督に謝ってこないと…ックシュ!」


伊勢「大和がくしゃみをするたびにその主砲が暴発するんじゃないかってハラハラものだよ」


執務室




提督「……46cmか」ハァ


大和「申し訳ありません…」


提督「花粉症は仕方ないからな…ぶえっくしょい!」


大和「」サッ


提督「…泣いてもいいかな」マスクツケテルノニ


提督「まあ…夕張の言う通りになってしまったし」


夕張「うーん…嫌な予感は当たるものですね」


提督「空気清浄機を上層部に依頼しておくか…」








この依頼は聞き入れられる。

理由は不明だが、どこの鎮守府でも艦娘の主砲暴発が相次いだというのが堅いようだ。

(青葉リサーチ)

もうちょっとなんかできた気がする…
大和?うちの鎮守府にはいませんが

俺もくしゃみが止まらなくて困ってる

艦娘達の料理対決が見てみたいな

>>86
承った



艦娘たちが料理対決をするようです


食堂


比叡「選ばれたからには! 美味しい料理! 作ります!」ガッツポーズ


夕張「私が1番上手く料理を作れるんだから!」ウデグミ


加賀「……ここは譲れません」フンス


那智「こういうのはあんまり得意ではないのだが…」エプロンソウビ


暁「一人前のレディなんだから、料理くらい朝飯前よ!」ドヤッ


58「ごーや、作りまーす!」ニヘラ


提督「…なんだこれは」


鳳翔「なんというか…各艦種の中で1番料理が上手いのはだれか、というところから始まって」


鳳翔「気づけば全艦種から頂点を決める争いに…」


提督「言い出しっぺは…」アタマカカエ


鳳翔「……加賀さんと金剛さんです」


提督「なんで金剛が参加していないのかはさておき」


提督「比叡はヤバい。あいつは余計なアレンジさえしなければ美味しいものを作ることができるのに」ガクブル


鳳翔「提督のためだってみんな張り切ってますよ?」


提督「……そんなこと言われたら、食べざるを得ないじゃないか」


鳳翔「優しい提督は好きですよ?」ニッコリ


提督「……そうか」




霧島「それでは改めて! 今回の出場者を紹介しましょう!」


提督「司会が霧島……やる気満々だな」ヤレヤレ


霧島「駆逐艦代表、暁!」


霧島「軽巡洋艦代表、夕張!」


霧島「重巡洋艦代表、那智!」


霧島「空母代表、加賀!」


霧島「戦艦代表、比叡!」


霧島「そして潜水艦代表、伊58!」


霧島「時間制限は60分! 審査は提督と鳳翔さん、赤城さんにやってもらいます!」


赤城「わくわく」


鳳翔「怪我には気をつけてくださいね」


提督「あー、特に暁と58は指を切らないようにな」


暁「子供扱いしないでよ!」プンスカ


58「はーい!」


霧島「それでは、調理開始っ!」


-審査員SIDE-


提督「なぁ霧島。 金剛はなんでいないんだ?」


霧島「本当は比叡お姉様じゃなくて金剛お姉様が出るはずだったのですが」


霧島「どうやら比叡お姉様のカレーにやられたようでして」メソラシ


提督「」
鳳翔「」


提督「あいつ…自分の姉も餌食に…!」


霧島「金剛お姉様は気力で完食しましたが…無念です」


鳳翔「金剛さんを亡き者にしないでください」


赤城「わくわく」


提督「…鳳翔、最悪の場合は俺が全て食べ切るからな」


鳳翔「……いえ、ご一緒します」


霧島「とりあえず、うちのお姉様の料理を猛毒扱いするのは辞め……」


霧島「辞めてと言えないのは辛い……」クッ


赤城「わくわく」


軽空母…

軽空母誰が出る?→鳳翔さんでしょ
→鳳翔さん出たら優勝確定じゃないですかやだー
→審査員でお願いします

みたいな

あるいは正規空母軽空母でまとめて空母組とか

嫁である那智さんに頑張って欲しいがしかし
比叡の色んな意味で大勝利も見てみたい
わくわく

料理でなにを競うかは



-調理SIDE 加賀-




「鎧袖一触よ。 問題ないわ」


玉葱をくし切りにし、ジャガ芋の皮をむいて4つに切り、丁寧に面取りする。

それを水に放ってからザルに上げ、表面の余計な澱粉質を取り除き、酸化も防ぐ。

続いて加賀は、人参の皮をむいて半月切りにした。

素晴らしい手際のよさに、鳳翔も唸るほど。

さやいんげんの軸側を少し切り落とし、塩ゆで。

糸蒟蒻は水気を切り、食べやすい長さに切る。

鍋にたっぷりの水と一緒に入れて煮立つまでしばらく待つ。


「空母代表加賀、これは肉じゃがかー!?」


「…そうね」


やけにノリノリの霧島の実況に、加賀のほうが恥ずかしくなってしまう。

煮立ったお湯から糸蒟蒻をザルに上げ、水洗いして水気をきる。

下準備は終わった。

加賀は調味料を混ぜながら、時計を見る。


「…余裕ね」


ぽつりと呟いた加賀。
その表情は真剣そのものだ。

やるからには負けない。
それが一航戦の誇り。


「勝ちは譲れません」



鍋にサラダ油を熱し、玉葱がしんなりするまで炒め、牛細切れ肉を炒める。

これだけでも十分に美味しく食べられるだろう。

赤城には少々酷な絵面かもしれないな、と加賀は思った。

自身も食欲をそそられるのだから。

肉の色が変わった。
ジャガ芋、人参、糸蒟蒻を投入、炒め合わせる。

全体に油がまわったら、面取りで取った部分のジャガ芋も投入、ひたひたのだし汁を加える。

「…ゴクリ」


提督が喉を鳴らした。
これがまずいはずがない。

煮立ったら弱めの中火にし、灰汁を取りながら10分位煮る。

再度時計を確認、余裕を確かめて、加賀は一息ついた。



-審査員SIDE-




提督「加賀の安定感は凄いな」


鳳翔「そうですね…。ほとんど完璧と言っても過言ではないでしょう」


赤城「うう…」キュルルル


提督「そういえば軽空母の代表がいないのは……」


鳳翔「?」ニッコリ


提督「ああ、やっぱりな。 料理で鳳翔に勝る軽空母なんて思い当たらないし」


鳳翔「…それは口説き文句ですか?」///


提督「ん? 俺の素直な感想だ」


鳳翔「///」テレテレ


赤城「うぅ…」キュルル


霧島「…口の中がじゃりじゃりしそうな会話禁止禁止!」


霧島「さあ、調理は進む! 重巡洋艦代表、那智の料理は―――」




-調理SIDE 那智-




「私はこういうのは苦手だと…」


そう言いながら、おっかなびっくり包丁を手にする那智。

ぎこちない手つきでごぼうをささがきにしていく。


「見ているこちらもドキドキしますね」


「うっ…うるさい!」


霧島の声に思わず反応してしまうが、言われても仕方ないと自分でも思ってしまった。

なんとかごぼうを水につけるところまでは終わった。

灰汁を抜かないとえぐみが残って食べられたものではない。

次は人参。
薄切りの短冊にするのだが、手が震えてしまっている。


―――そもそもなんで私なんだ!
こういうのは羽黒か妙高の得意分野だろう…!


たまたまじゃんけんで負けただけ…というのは秘密である。

里芋をひと口大に切って塩でもむ。
余計なぬめりが消える、大事な工程だ。

提督はこれが何なのか、ピンときていない様子で見ているが、鳳翔はすでにわかったようで、うんうんと頷いている。

那智の名前の由来にもなった山のある和歌山の郷土料理。

おつけ…どじょう汁だ。

今回はどじょうではなく鰯を使うようである。

鰯を手開きにして中骨を除去。
勝手を掴んだのか、調理の動きがスムーズになったように見えた。

油あげと竹輪を薄く切り、葱も食べやすい大きさに刻む。

ここまでくれば、後は簡単。

那智も加賀と同じように時計を見遣り、余裕を確かめる。


―――せっかく作ったのだ…。 どうせなら美味しく食べてもらいたいな。


「……司令官に」


ボソッと呟く那智。
下ごしらえを終えた具材を一気に炒める。

そこにだし汁を加えて一煮立ちさせ、灰汁を丁寧に取り除く。


―――勝ってみせる…!




-審査員SIDE-




鳳翔「那智さんの表情、変わりましたね」クスクス


提督「そういえばそうだな。 なんというか…やる気が満ちてるように見える」


鳳翔「そうですね」


鳳翔「(誰かを想って作る料理はきっと美味しくなります。 だから頑張って、那智さん)」


赤城「……お腹減りました」キュルル


提督「なあ霧島」


霧島「はい?」


提督「これさ、1番美味しい料理を作ったら何かあるのか?」


霧島「……」


霧島「(くっ…早くもそこに気づいてしまいましたか…!)」


提督「?」


鳳翔「ほ…ほら、暁ちゃんが頑張ってますよ、提督」


霧島「(ナイスフォローです鳳翔さん!)」


提督「? あ、ああ」




-調理SIDE 暁-




「電や雷と一緒にたくさん練習したんだから!」


とは言ったものの、練習したのはカレーだけ。

とりあえず、人参、玉葱、ジャガ芋の皮を剥く。

のだが。


―――ピーラーがない…


包丁は危ないから、と1番馴れている電が使っていたことを思い出す。

暁はいつもピーラーで皮剥きをしていたのだ。

誰かに言えば出てきたかもしれないが、それは悔しい。


「……こうなったら」


暁は皮のついたままのジャガ芋と人参を、慣れない手つきで切りはじめた。

ひとつのジャガ芋を四等分にし、鍋へ。

人参も細かく切ることはできず、形もバラバラのまま鍋へと投入する。


「く…駆逐艦代表、暁はカレー?のようですね」


霧島の実況も耳に入らない。

暁は豚肉を、これまた不器用に切り分けてフライパンで炒める。

油もひかず、まだ温まりきってもいないフライパン。

肉はこびりついてしまう。


―――なんで!なんでよ!
練習のときは上手くできたのに!


それでも暁は一生懸命だった。

-審査員SIDE-



霧島「(これは比叡お姉様以上の逸材かもしれない…)」サクラン


鳳翔「(今度駆逐艦の子たちに料理教室でも開こうかしら…)」アラアラ


提督「(ジャガ芋の芽だけは取ってあってくれ…!)」ガクブル


赤城「カレーは飲み物!」フンス


霧島「…赤城さんはブレませんね」


霧島「…さあ、潜水艦代表、伊58は……!?」


提督「!?」


鳳翔「これは…!」ガタッ


新艦娘、Z1ちゃん可愛いです
うちには潜水艦4人いないのでおあずけですが…
昨日やっと阿賀野をお迎えできたので19と8もお迎えできるように頑張らないと

各艦から代表選抜したせいで予想外の長さになってます
読んでくれている方々ありがとうございます
とりあえず今日はここまでです

乙です

乙乙
Z3もビスマル子もかわいいね

ビスマル子って言われるとピーヒャラピーヒャラなおかっぱ娘が出てくる

ビスマルクがドストライクでした
デイリーで8をお迎えしたのでZ1ちゃんお迎えのための遠征開始

少しですが投下します



-調理SIDE 伊58-




「安直だけどゴーヤーチャンプルーでいくでち!」


ゴーヤーの下ごしらえをしながら、58はだれとなく呟く。


「チャンプルーっていうのは混ぜこぜって意味なんだよ! そうめんを使ったソーミンチャンプルーも美味しいからオススメでち!」


手慣れた様子で食材を切り分けていく58。
提督が指を切らないように注意したが、全く危なげもない。

それどころか、加賀に匹敵する手際のよさである。


「…まっ…まさかのダークホース!」


霧島が上擦った声を上げるのも仕方ない。
58は霧島の声には反応せずに、下ごしらえを続ける。

ゴーヤーのワタを取り除いて下茹で、同時に木綿豆腐の水分をしっかりと切る。


「ホントは島豆腐を使うんだけど…木綿豆腐で代用もできるよ!」


豚肉を細かく切り分け、塩胡椒で下味をつけたら、あとは炒めるだけ。

簡単で美味しい。
58はにっこりと笑うと、


「提督さんのために頑張るでち!」


そう言った。



-審査員SIDE-




提督「…予想外だ」


鳳翔「(168ちゃんからは聞いていたけどこれほど…)」


霧島「完全にわからなくなってきましたね」


赤城「豚肉…スパム…うっ、お腹が」キュルル


提督「見ている感じだと…」


提督「加賀と58は抜きん出ているな」


鳳翔「夕張さんも…ですね」


霧島「さすが安定してますね、夕張さんは」


提督「ああ、あいつは何の問題もないだろう」


霧島「……問題は」


提督「……言うな。お前の姉だろう」


霧島「……」ハァ


鳳翔「あれはハンバーグ……なのでしょうか」


提督「なんだろうなホント…」


赤城「…食への冒涜…」ブツブツ




-調理SIDE 比叡&夕張-




夕張は慣れた手つきで大きな中華鍋を振るう。

中は黄金色に輝く炒飯だ。


「毎回お蕎麦じゃ飽きられちゃうからね…よっ、と」


具材は卵とベーコンのみ。
シンプルイズベスト。

その夕張の横で、比叡は四苦八苦していた。


「涙が…涙が!止まりません!」


玉葱を刻んでいたようだが、慎重を期すぎて顔を近づけた結果―――。

目に玉葱の汁が入ったようだ。

作るものはハンバーグ。
一度だけ榛名に作り方を教わった。

カレーだと何故か提督は逃げるし、金剛も硬直してしまったが故に、自信はないがハンバーグを選んだのだった。

すでに挽き肉を混ぜているのに、涙が止まらない。


「ひえぇー!」


「うるさい!」


霧島が怒鳴る。
比叡はしょんぼりとしながら作業を続け、そしてとある食材を取り出した。

それに戦慄する審査員SIDE。


「…カレーにも合う納豆なら、ハンバーグにも合うはず!」


榛名に教えてもらったのは普通のハンバーグ。
比叡は自らアレンジを加える。



-審査員SIDE-




提督「納豆ハンバーグ……」


鳳翔「さすがに聞いたことがありませんね」


霧島「またしても余計なアレンジを…」プルプル


赤城「夕張さんの炒飯美味しそう」ゲンジツトウヒ


鳳翔「……そろそろ時間でしょうか?」


霧島「ええ。タイムアップ目前です」


提督「(暁と比叡が不安すぎる…)」


提督「食べる順番は?」


霧島「事前に決めてあります。 えーと」


霧島「重巡、駆逐、潜水艦、空母、軽巡、戦艦ですね」


提督「最後に…アレか……」


鳳翔「……」メソラシ


赤城「加賀さんの肉じゃが楽しみです」ゲンジツトウヒ


霧島「……」ハァ


ひき割り納豆ならまだいけるいける(白目)

最後にまとめてエチケット行き・・・
ある意味食べ順ダイエットだな(白目)

元々覚悟出来る比叡より暁だろヤバいの
納豆ハンバーグ自体はあるし
(生焼けは勘弁だが……あ、マズい通り越して味が全くしないパターンもあるか)

愛のエプロン復活しないかね

レス一つ一つがモチベに繋がります
ありがとうございます

ちょっとだけ投下



-実食-




霧島のタイムアップ宣言と同時に、全員が盛り付けを終えた。

これから提督が自分達が作った料理を食べるとあって、緊張感が漂う。


「では、私から参るぞ」


那智は器に持ったどじょう汁を審査員席へと運ぶ。

ふんわりと立ち上る湯気、香る味噌。
そしてうどんが食欲をそそる。


「食べていいのか?」


提督が霧島に確認を取る。
今にも飛び掛かりそうな赤城を、鳳翔が抑えていた。


「こほん。では、実食!」


咳ばらい。
勿体振りながら霧島は宣言した。


「……」


自分の腕を抱きしめるようにして、提督の表情を窺う那智。

慣れない料理だったが、失敗はしていないはず。


「これは……」


「……まぁ」


「……!」


那智の心配は完全に杞憂に終わった。

提督が自分に笑顔を向けて、


「凄く美味いぞ、那智」


なんて言うものだから、那智は真っ赤になってしまった。

鳳翔もうんうん、と頷き、赤城に到っては既にお椀が空だ。


「……よかった」


心底安堵したように、那智は呟いた。



「次は暁の出番ね!見てなさい!」


自信満々な様子の暁だが、心中は穏やかではなかった。

どう考えても他の艦―――比叡を除く―――に勝てる見込みがないからだ。

ゴロゴロと、皮も剥かれていないジャガ芋、玉葱、人参が転がるカレー。

提督は苦笑い。
鳳翔も困ったような笑顔。


「さ、さぁ! 食べてよね!」


提督が一口。
続けて鳳翔と赤城もカレーを口へ運ぶ。

そして―――


「……甘いな」


「甘口…」


「ハフッモシャモシャモグモグゴックン……甘いですね」


ルーの色から予想はついたが、その味はやはり甘口。
それもかなりの。

とりあえずまずいと言われなかったことに暁は安堵した。


「暁ちゃん、今度駆逐艦の皆向けの料理教室を開くから是非来てくださいね」


鳳翔がニコッと笑いかけると、暁は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。


「……一人前のレディになるには料理だってできなきゃ、だから頑張るわ!」


それからモゴモゴとそう言うと、ペこりと頭を下げて先程まで座っていた席へと戻っていく。


「…ジャガ芋の芽だけは絶対取るように教えてやってくれ」


「…はい」




「海の中からじゃないけどこんにちはー!ごーやだよ!」


水着にエプロン姿の58に、提督は少し目線を反らしている。

漂うゴーヤーチャンプルーの美味しそうな匂いに食欲が刺激されて、赤城はまた飛び掛かりそうな勢いだ。


「いっぱい食べてほしいでち!」


その申し出は有り難いが、食べすぎて後の料理が食べられないのは辛い。
が、


「……美味い!」


「これは美味しいですね…」


「もっとだ!もっとくれ!」


「…赤城さん、キャラ変わってますよ」


えへへ、と照れ笑いする58。


「19とか8が壊滅的だから…ごーや頑張ってるでち」


8はともかく、19は確かに料理出来なさそうだなぁ。

提督はそんなことを考え、気づけば皿の上からゴーヤーチャンプルーが綺麗さっぱりなくなっていた。


「苦味が程よくて、食べやすかったぞ」


「ご飯が進みそうですね」


そう話す提督と鳳翔を見ながら、霧島はちらりと58のフライパンを見遣る。


―――少し食べたい…


しかし、司会進行役である以上、それはできないという妙なプライドがある。



「霧島も食べるか?」


「ひゃいっ!?」


そんなに物欲しげに見ていただろうか。
提督に突然声をかけられ、うろたえてしまった。


「どーぞ!」


丁寧に58も皿を持ってくるものだから、断る訳にもいかなくなる。

一口……


「こ…これはっ!」


次の瞬間には、一心不乱にゴーヤーチャンプルーを頬張る霧島がいた。

決して掻き込んでいる訳ではなく、丁寧なのだが、そのスピードはかなりのもの。


「凄く…美味しいです…」


あっという間に完食してしまった。


「みんなに喜んでもらえたみたいで嬉しいでち!」


―――ああ、天使か…


霧島はニコニコ笑う58を見ながら、そんなことを思った。

乙―

更新遅れてるのは暁以外の料理実際に作ってみてるからです
もうしばしお待ちを…

全員分いけるいける(適当)

暁以外ってことは比叡のも作ってるのか

比叡のは料理にカウントされてないから大丈夫です!

うちの鎮守府にレーベちゃんとマックスちゃんが着任しました
なおビス子は…

比叡のもやりました



「…どうぞ」


加賀の肉じゃが。
提督は一度食べたことがあったが、これより美味しい肉じゃがは存在しないと言い切れるレベルだったことを覚えている。


「待ってました加賀!」


きゃいきゃいと騒ぐ赤城の前に置かれたお椀は、丼サイズかつ中身もテンコ盛り。


「赤城さんホントによく食べますね…」


鳳翔が引き攣った笑顔でそれを見つめる。


「でも私より加賀の方もがっ!」


「赤 城 さ ん」


加賀が赤城の口へとお玉を突っ込み、物凄い形相で睨みつけている。

霧島と提督の顔色が変わるほどの気迫。


「え…えっと、じゃあいただきます」


食べ始めたものの、加賀はまだ赤城にお玉を突っ込んだままで、美味しいはずの肉じゃがは、緊張で味が感じられない。

赤城も涙目でもがもが言うことしかできない状態だ。


「口は災いの元…ですよ赤城さん」


「はい…ごめんなさい加賀…」

ようやく引っこ抜かれたお玉。
すっかり意気消沈した赤城は、シクシクと加賀に頭を下げるのだった。


「……はっ!」


―――しまった…!やりすぎた……




「私としたことが…」


「ふふん、これは私が貰いましたよ加賀さん」


肩を落として戻ってきた加賀とすれ違いながら、夕張は胸を張る。


「ふっ……無い胸を張らなくても」


「ほっといてください!」


鼻で笑い、やれやれと肩を竦める加賀と、噛み付かんばかりの勢いで怒鳴る夕張。


―――もっと提督にお願いしようかしら…
五月雨ちゃんは少し大きくなったって気づいてくれたし…


「こら夕張! 煩悩に浸ってないで早く持ってきなさい!」


皿の載ったお盆を持ち、ぽやぁっとした表情を浮かべていた夕張は、霧島の声で我に返った。


「あっ、はいはいただ今!」


目の前に置かれた炒飯に、提督は不思議そうな顔をした。


「気にはしてたんだが、蕎麦じゃないんだな」


「毎回蕎麦だと飽きるだろうから今回は炒飯にしてみました」


仄かに香るコショウが鼻腔をくすぐる。

鳳翔がまずレンゲを入れて、感心したように声を上げた。


「強火で、かつ短時間で炒めたからパラパラしてますね」


「……美味しいです」


まだ気持ちが盛り上がらないながらも、もぐもぐと赤城は食べ進めている。

具はベーコンのみ。
噛むと溢れるベーコンの脂が香ばしい。


「さすが夕張だな」


「ですね」


顔を見合わせ頷く提督と鳳翔。
夕張はホッと胸を撫で下ろした。


―――でも、実際誰でも簡単に作れるのが問題な訳で…


夕張が危惧していたのは、シンプルな炒飯は誰でも作れるということだ。

実際、加賀や那智の料理にかかったような手間はほとんどかかっていない。

そこが評価に響くかもしれない。


―――やっぱり得意なお蕎麦にすればよかったかなぁ。


席へと戻りながら、夕張はそんなことを考えていた。

置かれた皿に乗る、黒い塊。
表面にも見える大豆。

提督はまるでこの世の終わりのような青ざめた表情で、えへんと胸を張る比叡を見遣る。


「……」


「さぁさぁ! 榛名に教わったハンバーグの比叡スペシャルです!」


「何故教わったままにしなかったんだ…」


さすがの赤城も、手が出ない。
霧島は我関せず、鳳翔は引き攣ったぎこちない笑みを浮かべて、提督を見ている。

先に戻っている艦娘の表情も、哀れむようなもの。

ハンバーグのソースは納豆のたれに一工夫加えたものだろう。

言葉では自信満々を装う比叡。
それに気づけないほど提督は鈍くはない。

やれやれ、とため息を吐き、ナイフとフォークでハンバーグを切る。

一口サイズのそれを口に運び―――提督は、思わず目を白黒させていた。

まずは比叡に突き付けてやるべきだよ、現実をね

下手な人は基本自分で味見しないからな、味見しても馬鹿舌だと意味ないし…

実際やってみて
予想裏切られました

ごくり。
比叡が緊張しているのは霧島にもよくわかった。

提督に向けられた視線は不安そのもの。

ゆっくりと咀嚼したそれを嚥下した提督は、再びため息を吐く。


「……やられた」


赤城と鳳翔が、不思議そうに首を傾げる。

提督は再びハンバーグを頬張り、


「ああ―――めちゃくちゃ美味いぞ比叡!」


その言葉に、比叡以外の艦娘が疑わしげな表情に変わる。

そんな表情を気にもせず、自身の分を全て平らげた提督。


「あの、本当に…?」


なおも手をつけていない赤城に、提督はうんうんと頷いた。

鳳翔が恐る恐るハンバーグを食べる。
続いて赤城。


「…!」


「これは…っ!」


後は言うまでもない。
二人が完食するまで、時間はかからなかった。



「指令…あの、本当に美味しかったですか?」


怖ず怖ずと比叡が聞く。
いたずらをして怒られる前の子供のようだ。


「ああ、美味かった。 今度はカレーも榛名と練習してくれよ」


そんな比叡の頭をがしがしと撫でて、提督は笑った。


「…もうちょっと辛さを抑えてくれると有り難い」


「…頑張ります!」


ようやくいつもの調子に戻ったな、と提督は頷き、戻っていく比叡の後ろ姿を見送った。



霧島「全員の実食が終わりました」


霧島「一番美味しかったのは誰か発表―――の前に! 感想を聞いてみたいと思います」


鳳翔「皆さんの料理、とても美味しく戴きました。 これなら私が代わっても―――」


提督「それは勘弁」


鳳翔「あらあら」ウフフ


赤城「余計な一言で大変な目に遭いました…」グスン


提督「あー…なんだ、そんなこともあるよね…」


加賀「(…赤城さんの為に肉じゃが作っておきましょう)」


提督「皆が作ってくれた料理、大変満足した。 満足しすぎて食べ過ぎだ」


提督「今日は皆ありがとう」


提督「…で、だ。 霧島?」


霧島「?」


提督「一番美味しかった艦娘には何があるのかそろそろ教えて貰おうか」


霧島「…」ギクッ


鳳翔「ここらが潮時ですよ、霧島」


霧島「実は…ケッk―――」


??「その発表! ちょっと待ったぁぁぁぁ!」



霧島「!?」


提督「金剛!」


金剛「私が参加していないのに勝手に話を進めてもらっちゃ困るネー!」


比叡「お姉様ぁ!」キラキラ


提督「比叡カレーの後なのに……元気だな金剛」


金剛「うっ……空元気ネー」ドヨーン


金剛「とにかく! テートクの胃袋とハートを掴むのはこの私デース!」


那智「私だって負けてはいないぞ!」


加賀「…それだけは譲れません」


暁「あ…暁だって負けてないわ!」


58「ごーやもその権利はあるでち!」


夕張「私が一番提督と親しいんだから!」


鳳翔「あらあら…もうこれは収拾がつきませんねぇ」


霧島「というか那智…本音が」


赤城「加賀も…」


那智「ハッ!」カァァ


加賀「(やっぱり肉じゃがはなしですね)」ゴゴゴ


提督「…つまりどういうことだ?」


霧島「…ケッコンカッコカリの権利をかけていたんですよ指令」


提督「」


夕張「提督! 当然私とですよね!?」


加賀「私です」


金剛「No! 私デース!」


那智「く…私だって!」///




提督「そのことについては」


シーン


提督「まだ誰とも決めていないし、料理の上手い下手で決まるものでもない」


提督「それに…だ」


提督「あれは一人だけ、とは決まっていないからな」


鳳翔「…つまり私にもチャンスはありますね」ニコッ


霧島「…つまり私とも…」///


比叡「わ…私にはお姉様が…いや、でも…」


58「えへへー…ごーや楽しみにしてるでち!」


那智「ふ…不純だ! しかし…」///


夕張「(絶対私が一番なんだから!)」


暁「れっ、レディなんだから当然よっ」///


加賀「(最初の座は譲れません。 例え赤城さんであっても)」


赤城「(…加賀まだ怒ってるかしら…肉じゃが…)」シュン


金剛「NOー!! 最初は絶対! ぜぇぇぇったい! この私デース!」

-解散後-


霧島「実際…」


提督「ん?」


霧島「誰の料理が一番でしたか?」


提督「…言わないとダメか?」


霧島「今は私と指令だけです」


提督「……」ハァ


提督「58の腕前には驚いた。 比叡も予想を裏切る美味さだった」


提督「暁だって鳳翔と練習すれば上手くなるさ」


提督「加賀は…今回は味がわからなかったな…。 夕張もさすがにシンプルすぎた」


霧島「では…?」


提督「那智のどじょう汁が一番美味かった」


霧島「本人には内緒…ですね」


提督「ああ。 秘書艦になった時にでも話すさ」


実際に作って食べた結果、
個人的には那智さんのどじょう汁が一番美味しかったです
郷土料理は偉大!

料理対決 END

次回→艦隊のアイドルと五月雨

実際に作って食べた上で書くあたり、>>1が最も偉大だと心から思うわ。乙

何ともはや……とにかく乙です

>>150の金剛の台詞はやっぱりアレ?

乙です

乙ありです

>>155
あれ、と言うと?

ひとつ投下します

霧島と榛名

提督不在の鎮守府


霧島「……静かねぇ」


榛名「そうね……」


霧島「なんだって急に」


榛名「実装されるって、聞いたから」


霧島「ああ…改二」


榛名「お姉様から随分待ったけれど」


霧島「そう、ね」


榛名「改二、おめでとう霧島」ニコッ


霧島「ありがとう榛名」


榛名「私はいつになるかしら」


霧島「……きっと」


霧島「きっとすぐよ」


榛名「―――」


榛名「気を遣ってくれてる霧島は珍しいし嬉しいわ」クスクス


霧島「茶化さないでよ…」///


榛名「照れ島貰いましたっ」


榛名「(私はいつ…お姉様たちに追いつけるのかしら)」


霧島「照れ島って何よ! もう!」


榛名「青葉さんが言ってたわ」クスクス


霧島「……ほーう」


榛名「あっ、手荒なことはダメよ霧島」


霧島「…それは青葉次第ってことで」


榛名「(…私もすぐに追いつくから)」


榛名「(本当におめでとう、霧島―――)」





霧島改二おめでとう

榛名改二も待ってるよ!

というわけで今度こそ
次回→艦隊のアイドルと五月雨

四水戦コンビか

史実はあんまり考えてないです
浜風卯月が出ません
弾薬が4000切りました

投下します

五月雨と頼れる艦隊のアイドル【過去】



那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよ~! よっろしくぅ!」


五月雨「」


那珂「んー? どうかした?」


五月雨「いっ、いえ! 今までにない感じの自己紹介でびっくりしただけで…」


那珂「ホント!? 那珂ちゃんオリジナリティ求めてるからねー!」


五月雨「(そういう意味じゃないんだけど…)」


那珂「神通ちゃんや川内ちゃんはいる?」


五月雨「まだ…です。 この鎮守府、活動始めたばっかりで…」


那珂「じゃあ、那珂ちゃんと一緒に頑張っていこー!」




これはまだ、私が提督さんと出逢って間もない頃。

まだ夕張さんも、赤城さんも加賀さんも、比叡さんや金剛さんもいない、
本当にスタートしたばかりだった頃の、頼れるアイドルさんのお話。

演習


那珂「五月雨ちゃん、よーく狙ってぇ!」


五月雨「えぇーいっ」ライゲキッ


ドーン


那珂「おー! しっかり命中したよ五月雨ちゃん!」


五月雨「やったぁ!」


那珂「こうやって少しずつ練度を上げて、いざって時に備えないとねっ」


五月雨「はいっ」



那珂さん…ちゃんをつけて呼んでってよく言われました。

那珂ちゃんと一緒に頑張って、少しずつ仲間も増えていきました。

私の中では那珂ちゃんはアイドル、というよりはとにかく頼りになる先輩でした。

普段から明るくて、場を和ませるムードメーカー。

提督さんも那珂ちゃんのことを頼りにしていたと思います。

出会って数ヶ月…


五月雨「那珂ちゃん」


那珂「何何~?」


五月雨「今日の海域ってあの……」


那珂「うん。 沖ノ島だよ」


五月雨「私……怖いんです」


五月雨「だって、比叡さんや赤城さんが突破できなかった海域なんですよね?」


五月雨「私…不安で……」


那珂「……」


那珂「五月雨ちゃん、おいでー」



那珂「那珂ちゃんはアイドルだから、ホントはお触り禁止なんだけど、五月雨ちゃんは特別だよー」ニッコリ


五月雨「あ…あの?」


那珂「ほらほら」アタマナデリ


那珂「前回の挑戦はね、羅針盤がおかしくなったから突破できなかったみたい」


那珂「だから、五月雨ちゃん」


五月雨「…」


那珂「いつもみたいに、一生懸命頑張っていこー! ね?」


五月雨「……はいっ!」


那珂「(本当は敵艦も強力なんだけど…。 私が頑張らないと…!)」



あの時、私は那珂ちゃんに頼りっきりでした。

那珂ちゃんのこと、何も知らなかったんです。

いつも笑顔なのは、本当の自分を隠すためだったなんてことを知ったのは、神通さんがいらしてからです。

沖ノ島海域


那珂「那珂ちゃんセンター! いっくよー!」


榛名「旗艦に続きます!」


比叡「突っ込みすぎるのは危険です!」


飛び交う砲弾と機銃掃射。
私はすっかり萎縮してしまっていました。

那珂ちゃん、比叡さん、榛名さん、赤城さん、加賀さんに私。

6人で挑む分厚い敵艦の壁。


比叡「戦艦ル級…!」


榛名「お姉様、砲撃開始します!」


加賀「赤城さん!」


赤城「艦載機、発艦!」


那珂「海はお肌が荒れちゃうなぁ…」


五月雨「っ!」



敵がどれだけ強くとも、那珂ちゃんは場を盛り上げるためにマイペースを貫いていました。

比叡さんから聞いたところ、さりげなく私をフォローしてくれたりもしたそうですが、私は自分のことで精一杯でした。


この時、少しでも私の心に余裕があれば。


あるいは、私がもっと強かったなら。


あんなことにはならなかったはずなのに。



加賀「空母ヲ級…ここが最深部で間違いないようね」


比叡「気合い! 入れて! 行きます!」


那珂「…五月雨ちゃん」


五月雨「…はい」


那珂「中破してるみたいだから、少し離れたところから砲撃してね」


五月雨「……はい」


沖ノ島最深部。


私は中破、比叡さんと赤城さんが小破していました。


那珂ちゃんはほとんど無傷だったように見えました。


ヲ級の艦載機は強烈で、赤城さんと加賀さんの艦載機の尽くを撃墜してしまいました。


続く爆撃で榛名さんが中破、加賀さんも中破。


戦局は圧倒的に不利になってしまいます。


でも、那珂ちゃんと比叡さんは諦めてはいませんでした。


那珂ちゃんの連装砲で距離を測り、比叡さんが主砲でヲ級を撃沈。


続けて戦艦ル級も撃沈したのです。


私は自分も役に立たないと、と思い、少しだけ距離を詰めました。


本当に少しだけ。


それを後悔することになるとは露知らず…。



那珂「っ! 五月雨ちゃん!!」


那珂ちゃんの声で我に返ったときには、私の目の前で那珂ちゃんが吹き飛ばされていました。

五月雨「…えっ?」


呆然とする私の前にすぐさま比叡さんが割り込み、砲撃。


比叡「那珂さんを早く!」


五月雨「は…はいっ!」



かろうじて海面に浮かんでいた那珂ちゃんの元へと私は急ぎました。


那珂ちゃんはいつものように笑顔で私を見て、やれやれだよーと笑っていたのを覚えています。


那珂「五月雨ちゃんったら無茶するんだもん」アハハー


五月雨「あ…う…」


那珂「大丈夫大丈夫、アイドルは沈まない設定だからね!」


那珂ちゃんの言うことが、初めて信じられなかった。

艤装は完全に壊れて、那珂ちゃん自身にも傷は及んでいて。

無事なはずがなかったんですから。


那珂「…ねぇ、五月雨ちゃん」


五月雨「……」


那珂「川内ちゃんと神通ちゃんに伝えてほしいことがあるんだぁ」


五月雨「…そんな…こと言わないでください…!」


那珂「那珂ちゃんアイドルだから、アイドルの発信する情報は貴重だよー?」エヘヘ




那珂「那珂ちゃんは、頑張ってたよって、伝えて?」


五月雨「いやです…!いやです!」グスッ


五月雨「自分で伝えてください…!私のせいで沈みそうになったって!」ポロポロ


那珂「んー…」


那珂「それは違うかなー? だって那珂ちゃんは那珂ちゃんの大切なお友達を守れたんだから」


那珂「…だから満足だよ」ニコッ


五月雨「ダメです…!ダメですぅっ!」




加賀「……」


赤城「……」


榛名「……」


比叡「……」




気がつけば砲撃音は止み、戦いは終わっていました。


夕張自室



夕張「それで五月雨ちゃんは…」


五月雨「夕張さんが仲間に入ったとき、私は自分を責め続けてました」


夕張「あの時の五月雨ちゃん…見てられなかったなぁ」


五月雨「川内さんも神通さんも、私を責めたりしませんでした」


五月雨「那珂ちゃんの分まで頑張るしかないんだよって」


夕張「川内ならそう言いそうだね」


五月雨「私はあの時の私が許せません…。今も私はドジばっかりですけど…でも」


五月雨「だからこそ私は頑張らないといけないんです」


夕張「(比叡さんと私が喧嘩した時…提督が比叡さんに言ってたのはこのことだったのね)」


夕張「……五月雨ちゃんは一人でしょい込んじゃダメだからね」


五月雨「え…?」


夕張「川内も神通も私も、軽巡はみんな頼ってもらえることを待ってるから」


夕張「特に天龍とか神通はさ」


夕張「だから、一歩ずつ一緒に進もう?」


五月雨「……」


夕張「当然、私ももっと頼られたいしねっ」


私の部屋に飾ってあった写真。
私と那珂ちゃんのツーショット。


五月雨「……はいっ!」


今手に持ったその写真の中で、那珂ちゃんがウインクしてくれたような。

そんな気がしました。

悲しいのぅ・・・

五月雨退室後


夕張「五月雨ちゃんが戦いのときにちょっと距離置いているのはそんな理由だったのねー」


神通「…ですね」フトンカラゴソゴソ


夕張「隠れてないで聞いてあげればよかったのに」


神通「私がいたら五月雨ちゃんはきっと泣いてましたよ?」


夕張「それは困る」リセイテキナイミデ


神通「あの写真」


夕張「五月雨ちゃんが大事にしてるあれね」


夕張「五月雨ちゃんの部屋で飾ってあったあれについて聞いたら、話してくれたんだけど」


神通「大切にしてくれていて、私も嬉しいです」


夕張「ちょっと妬けちゃうね」


神通「ふふ…そうですね」ニコッ


夕張「私ももっと頑張らないとなぁ」


神通「川内も同じことを言ってました」


夕張「なんだかんだでネームシップだしねぇ。思うところはあるんじゃないかな」


夕張「(改二置いてきぼりになってるとか)」


神通「私も負けてはいられませんね」




夕張「いつか私だって追いついてやるんだからね」フンス


神通「はい」


神通「川内も私も一緒に、頑張りましょう」ニコッ


工廠


五月雨「提督…急に来てくれって」


提督「…逢わせたい艦娘がいてな」


五月雨「?」


五月雨「あ……っ!」


提督「新入りだ。 仲良くしてくれ」




「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー! よっろしくぅ!」


可愛い那珂ちゃんを書こうと思ってたのに何故かこうなっていた

次回→未定(電波受信待ちor短いのをちょいちょいと)

これはいい那珂ちゃん

ディケイドのDVD見てたらティンときた

航空戦艦ディケイド



五月雨「ディケイド…」ムクリ


五月雨「またあの夢……なんでいつも泣けるんでしょう」ゴシゴシ


モブ「ちょっと!寝てる場合!?」ガシッ


五月雨「ひゃあっ!」


モブ「何よこの写真!」


ガヤガヤガヤガヤ


五月雨「て、提督っ」


ガヤガヤガヤガヤ
チョットヒドスギルンジャナイノ!
ナンダヨコレ!


提督「あわあわ」


五月雨「ちょっと! ちょっと待ってください!」


五月雨「もしかして…日向さんが撮った写真…?」


モブ「写真撮りましょうかなんて言ってきたからモデルになってあげた訳」

モブ「世界で一枚だけの写真とか言ってさぁ!」

モブ「わざわざ受け取りにきてやったのに、これ!?」ピンボケー

マッタクウツッテナイシ
ナンナノコレードコミテンノ
ヒドクナイ!?


五月雨「…酷い! これは酷すぎます!」パシッ


ピンボケシャシンイレニポイッ


提督「いや、でも皆さん。これはこれで芸術的でいいじゃないですか」


ゲイジュツテキ!?ヒドイ!
ワタシノカオッテコンナッテコト…


提督「い、いやいやいや」アセアセ


ガヤガヤガヤガヤ




五月雨「……」ゴゴゴ


五月雨「日向さん…今日という今日は…!」タッ


提督「あっ五月雨!どこ行くんだ!」


五月雨「日向さんに文句言ってきます!」


五月雨「どうせいつもの場所ですから」プンスカ




伊勢型戦艦二番艦日向
ふらっと町に現れて、そのまま居着いた艦娘

未だにどこから来たのかも、何をしたいのかも
何にも話さない

たくさん食べるし本当に迷惑な―――


キィィ―――ィイン


五月雨「……?」キョロキョロ


鏡の中「タタカワナケレバイキノコレナイ!」


五月雨「!?」


鏡「」


五月雨「……」




モブ「おい!」


日向「ん……?」


モブ「こんな写真に金!払えるか!」ズイッ


モブ「私が全てを撮ってやるって…それがこのトンデモ写真か!」ポイッ


日向「……ああ、またダメか」


アアン!?ナンダトコラァ!
モブ「ハナッカラマトモニトルツモリナカッタンカコノ…!」ブンッ

日向「…」ヒョイッ


モブ「ゴラァ!」ブンッ


日向「…」スカッ


日向「……」シャシンジーッ


モブ「…なんでこんな写真を撮る」


日向「上手く撮れないからさ」


日向「私はこの世界の全てを写したいと思っている」


日向「だから…上手く撮れるまで撮ってるだけさ」カシャッカシャッ


ボヤァァ…


日向「?」


??「ディケイド…」


??「今日、貴女の世界は終わります」


日向「……ディケイド?」


モブ「なーにやってんだおめぇは」


五月雨「あのっ! すいませんでした!」ペコーッ




五月雨「日向さん……提督秘伝…!」ゴキゴキッ


五月雨「笑いのツボっ!」ドンッ


日向「ゔっ!」


日向「アハハ―ッハハハハハ!」


日向「ハハハハッ! さっ…五月雨ぇハハハハ! お前また…」ヨロヨロ


モブ「おっと」
モブ「気持ち悪い…もう帰ろ!」


五月雨「本人も泣き笑いながら謝っておりますので!」ペコーッ

ハハハハッ!

五月雨「本当に、すみませんでした!」




日向「笑いのツボって…こういう意味ではないだろう…」ゼーッゼーッ


日向「五月雨ンコン!」


五月雨「」イラッ


五月雨「これに懲りたら!反省してください!」


五月雨「なんであんな変な写真ばっかり撮るんですか!」


日向「言っただろう。 私はただ、私の世界を撮りたいだけだ」


五月雨「…世界?」


五月雨「それがどうしてあんな写真になるんですか」


日向「私は…ただ撮りたい」


日向「だが世界が私に撮られたがっていない」


日向「勝手に歪んでしまう」


五月雨「え…?」


日向「街も光も人も」


日向「私から逃げていく」


日向「ここも、私の世界ではない」フゥ…


五月雨「……貴女の世界?」


日向「私に写される資格を持った世界ということだ」デコピン


五月雨「っ」


五月雨「とにかく!」キッ


五月雨「これ以上うちの鎮守府を貴女の代理店扱いするのはお断りですから」


五月雨「立て替えたフィルム代も占めて…」


日向「あぁ…」スクッ


日向「大体わかった」



五月雨「大体じゃなくて!」


日向「それより」


日向「今日はなんだか変な風が吹く」


五月雨「日向さんも感じてましたか…」


日向「早く帰った方がいいぞ」カメラノゾキ


カシャッ
ビュオォォォーッ


五月雨「きゃあっ」


日向「……ん?」


タテモノホウカイ


日向「えっ!?」


深海棲艦の群れ
ギャーギャー

ズドォン!


日向「うわっ!」


五月雨「きゃあっ!?」


日向「く…!」ガバッ


日向「五月雨ンコン!」


ミエナイカベ


五月雨「何…これ!?」


五月雨「日向さん!」ドンドン!

日向「おい!五月雨ンコン!」ドンドン!


五月雨「何なんですかこれ!」

ボヤァァ…


日向「……?」


五月雨「(日向さん側が暗く…!?)」


五月雨「日向さん!日向さん!」




日向「ハッ」


日向「おい!」


日向「向こうが見えなくなった…」


日向「五月雨ンコン!五月雨…」


ズドォン!
戦艦ル級「ォォォ――!」


日向「うわぁっ!」ズサァッ


日向「ぐ……なんだここは…」キョロキョロ


日向「ハッ…!」



??「ディケイド」


??「今日がその日です」


日向「…君は誰だ」


??「……」ユビサシ


日向「?……なっ―――」


日向「(月がいくつもの地球に…それがぶつかって…)」


日向「うわっ!地震か!?」


日向「危ないだろう!」


??「バックルとカードはどこです?」


日向「…魔法のカードは作らない主義だ」


??「世界を救うためには貴女の力が必要です」


日向「(まさかの航空戦艦の時代……いや、そういう意味ではないな)」


背景グルグルー


日向「……!」


日向「……」キョロキョロ


日向「…五月雨?」


日向「どこだ五月雨!」ダッ

キャァァ!
ニゲロー!


五月雨「はぁっはぁっ…!」


ミエナイカベ


五月雨「あぁっ!」


五月雨「(建物が消えていく!?)」


モブ「うわぁああ!」バタン


駆逐イ級「……」


キャァァァァァ!
ニゲロー!


深海棲艦の群れ「ヌゥン」


五月雨「や…嫌ぁっ!」


シュン
ザァァァーッ


五月雨「何で急に雨が…?!」


バタン!
ウワァァァ!


五月雨「くぅ…!」


五月雨「(この化け物達…逃げないと…!)」




シュゥゥン
ドサッ


五月雨「きゃっ!?」


??「お前の望みを言うのデース…」


五月雨「」


??「どんな!望みも!叶えてあげます!」


??「あなたの払う代償はたったひとつです!」


??「さあ、このマイクにあなたの望みを!」


五月雨「嫌!嫌ぁっ!」


??「ほらほら早く言うのデ…What!?」ズシャァ


??「ああ!お姉様!」


五月雨「」ダッ


シュゥゥン


五月雨「また…っ」


ドゴォォ!
ズドォン!


五月雨「大きな…怪物…!?」

廃墟


五月雨「あれは…?」バックル&ライドブッカー


五月雨「(夢の中の…どうして…)」


日向「おい!五月雨ンコン!」


五月雨「ハッ! 日向さん!」


ミエナイカベ


日向「聞こえるか!」ドンドン


五月雨「無事だったんですね!…よかった」


日向「…無事という状況ではないだろう」




ジャリッ


日向「……な…!?」


五月雨「ひっ」


日向「五月雨がもう一人…!?」


??「……」ニヤリ


軽巡ハ級「フシュー」


五月雨「あ…ぁ」


日向「おい! 五月雨!五月雨ぇ!」ドンドン!


日向「このぉぉっ!」


ズドン!


日向「こんなものなのか!」


日向「世界が終わる日っていうのは……!」


日向「……?」


日向「(貴女のバックルとカードはどこです……?)」


日向「それか!」




日向「五月雨! それを渡せ!」


五月雨「えっ? でも…!」


日向「世界を救ってやる」


日向「……多分な」


五月雨「……えいっ!」


ミエナイカベ「アッー」


日向「(通り抜けた! 貰うぞ五月雨…)」


五月雨「きゃああっ!」


深海棲艦の群れ「ゲヘヘ」


五月雨「来ないでっ!来ないでぇ!」




日向「……」


バックル装備


カード構え


日向「……変身!」


KAMEN RIDE


DECADE




ミエナイカベ「ウボァー」

バリーン

深海棲艦の群れ「アッー!」破片ドーン


五月雨「あ…?」


五月雨「日向さん…? どうして…」


深海棲艦の群れ「クロックアップ」


日向「…ちょこまかと」




日向「ふん!」


カード構え

KAMEN RIDE

KABUTO


軽巡ハ級「ヌゥン!」


日向「……」


ATTACK RIDE

CLOCK UP


日向「はっ!」

シャキン!

シャキン!

ダッテハヤイモン!

シャッシャッシャッドーン!


深海棲艦の群れ「ウボァー」


ズドォン!


ヒュンッ


日向「何で私は今このカードを…」


続かない


電波募集してマース!

陽炎型の一人追加されたし
陽炎型集めよう

乙です

>>207
浜風出まセーン

書けば出るらしいので(SSでも可かは知らない)書いてみた

番外編
yaggyの憂鬱



陽炎「……」


黒潮「……」


不知火「……」


陽炎「危機的状況よ」


不知火「……そうね」


黒潮「陽炎型って多いからなぁ」


陽炎「黒潮、アンタ大分影薄いわよ?」


黒潮「」


不知火「不知火はまだ人気がある方ですから」ドヤァ


陽炎「でもさ」


陽炎「雪風には性能で遥かに劣るし、初風、舞風、秋雲にはレア度で勝てっこない」


陽炎「おまけに浜風なんて……なんなのあの胸…」ブツブツ


不知火「……」フニフニ


不知火「はぁ…」ズーン




黒潮「でもな陽炎」


陽炎「おお、復活した」


黒潮「SSの陽炎の登場率…不知火と比べたら偉いことやで?」


陽炎「」


不知火「……フッ」


陽炎「わ…私は公式小説で主人公だからいいのよ!……いいのよ……」


陽炎「というか不知火! 鼻で笑ったわね!?」


不知火「不知火に落ち度でも?」ドヤァ


黒潮「ドヤ顔やめーや!」


陽炎「とにかく!」


陽炎「このままだと私たち居場所がなくなっちゃうわ!」




陽炎「……ネームシップなのに妹に居場所を取られていくなんて」シュン


不知火「……」


黒潮「……」


雪風「あっ!いましたね!」トビラガラッ


陽炎「雪風?」


黒潮「…と?」


不知火「浜風…」


浜風「駆逐艦浜風です。よろしくお願いします……お姉様方」


yaggy「」


雪風「しれぇが、浜風ちゃんを頼むって言ってました!」


浜風「あの…何か気に触ることでも……?」オロオロ


陽炎「(可愛い…)」


黒潮「(こら勝てんわ)」


不知火「(お手上げです)」


雪風「?」クビカシゲ




黒潮「頼むって具体的に何すればええんやろ?」


陽炎「陽炎型艦隊でも組むのかしら」


不知火「陽炎型艦隊……?」


不知火「(陽炎、黒潮、不知火、雪風、秋雲、初風、舞風、浜風……八人!!)」


不知火「それ以上言ってはいけない」


陽炎「…そうね」


浜風「あの?」タユン


陽炎「(潮ちゃんを超える逸材…)」


不知火「(……くっ)」


黒潮「(……)」


不知火「どうやって」


浜風「?」


不知火「その胸部装甲はどうやって大きく…!」


浜風「!?」


雪風「雪風も気になります!」


浜風「ちょ…っ雪風!?」


陽炎「頼むって言われたんだし…」ジリジリ


黒潮「姉妹やしな」ジュルリ


浜風「」


不知火「ご指導ご鞭撻」ジリジリ


陽炎「しっかりさせてもらうわよ!」バッ


浜風「嫌ぁぁーっ!?」


陽炎型の新入りは必ずyaggyに食べられてるという妄想

浜風持ってないのでキャラがよくわからない

いい時間になったので
夕張と提督の夜戦を書き上げ次第投下します

それが終わったら夕張が一度は絶望に堕ちるもなんとか這い上がり心身共に大きく成長する話を…
流石に難しいですかね?

>>217
把握しました
頑張ります!

夜戦…難しい…
投下します

夕張と提督と



「提督はもっとちゃんと仕事をしてください!」


そんなことを言う夕張。
しかし、座っているのは提督の膝の上。


「どうせお前には計算じゃ勝てないよ…」


やれやれ、と嘆息する提督。
夕張の耳朶に口を寄せながら、じゃあこの計算は?と囁く。

頬を染め、少し肩をピクリと反応させつつも、夕張は


「簡単ですよ!私…計算は……っん…つっ……強いん…ですから…ぁっ」


耳たぶを甘噛みしながら、左手で彼女の控え目な胸をまさぐる。

敏感な反応を見せる夕張の双丘の頂点を両手の人差し指で、服の上から突いてやる。




「も…もう…計算…んっ、できないじゃないですか…」


不満そうな声を上げる夕張。

今度は少し力を込めてやる。


「あっ…てっ…提督…ぅ」


鼻にかかった声。
硬さを増していくその頂点を、提督は軽くつねった。


「やぁっ…ん!」


「……お前の弱点は全部把握しているからな」


そう言うと、嫌々と体をよじる夕張の耳を、再び口へ含んだ。
舌でくすぐると、夕張の体から力が抜けた。



「あっ…耳はダメぇっ!」


言葉では拒否しているが、それはいつものこと。

提督はマシュマロのような柔らかさの乳房の先端を再び摘み、夕張の体を執務机へと持ち上げた。

そして仰向けに寝かせる。
下着を見られることには抵抗があるのか、羞恥心に顔を真っ赤にした姿に、劣情をそそられる。


「お前がどうなっているのか、大体わかるからな」




太ももを押し広げ、下着の上から秘部を軽く摩る。


「や…あぁ…下着汚れ…ぁんっ」


「もう遅いさ。こんなヌルヌルにしていては、な」


軽く摩っただけで、粘着質な音が響くほどに夕張のそこは濡れていた。

彼女のブラウスをめくりあげ、乳房を露出させる。

その双丘すらほんのりと赤くなっているようだ。

スカートを脱がし、下着を剥ぎ取り、提督は夕張を組み敷いた。


「あ…う」


「びしょびしょだな」


「言わないでください…」




最初は胸を大きくしたいという彼女の希望から始まった。

気づけば週に一度はその体を抱いている。

ギンギンになっている彼自身を、夕張の秘部へと宛がう。


「挿入るぞ」


「はっああんっ!」


挿入しただけでビクビクと震える彼女の中。

初めはゆっくりと、その嬌声を楽しむように。

少しずつ動きを大きく、速くしていく。


「ふっ…くっ…あぁん!」


夕張が高まっていくのがわかる。
提督自身、彼女の締め付けがきつく、長くはもたない。


「て…とくっ!」


結合部から粘液を零しながら、だらしなく開いた口の端から唾液を零しながら。


「好きぃ…っ!大好きですぅっ!」


「く…っ!出すぞ夕張…っ!」


「ふあああんっ!」


一際奥まで突き上げたその奥で、提督は白濁を吐き出した。



「……提督」


「んー?」


執務室の奥にある提督の自室で、シャワーを浴びる夕張。
提督は一日分の書類を全て終わらせて、夕張の声を聞く。


「五月雨ちゃんには内緒ですよ?」


「……あいつはああ見えて割と鋭いぞ?」


夕張と五月雨が、゙そういう関係゙なのかどうか、提督は知らない。

ただの友人なのかもしれないし、恋人―――同性だが―――なのかもしれない。

それとも、ただ単に駆逐艦には早い、と思っているのかも。


「確かにそうかもしれないですけど…」


「加賀辺りは感づいていそうだがな」


うげ、と風呂場から声。


「まあ、それでも」


夕張はその扉を開けて、タオルを巻いただけの姿で現れた。

提督の前に立ち、


「私は負けませんから」


にっこりと夕張は笑うのだった。

難しいですね夜戦
次もし機会があったらキングクリムゾンですわ

ハラショー…もっと書いてもいいのよ?

乙です

息抜きに書いたやつをひとつ

加賀は瑞鶴(レベル1)が心配なようです



加賀「……」チラ


赤城「まだ3分しか経ってないわよ加賀」


加賀「……」アセアセ


赤城「そんなにあの娘が心配?」


加賀「い…いえ、そういうわけでは」


赤城「相変わらずごまかすのが下手ね」クスクス


加賀「ぐ……」


赤城「五航戦と一緒にするなって口癖のように言っていたのに」


加賀「まだあの娘はここに来て日が浅いですから…」ゴニョゴニョ


赤城「貴女の烈風や流星改を貸してあげているのだから、大丈夫よ」


赤城「それに、彼女は私たちの後輩。一航戦ほどではないけれど、実績はあるわ」


加賀「……そう、ですね」


赤城「(二航戦のときもそうだったけれど、加賀は心配性ね)」クスクス


5分後


加賀「」ソワソワ


赤城「(可愛い…)」


次回→夕張と島風【過去】
那珂ちゃんのときとはまた違う感じで…轟沈あります

乙です

なんと

料理対決以上の長さが見込まれます
ある程度書き溜め次第投下していきます

>>217より

夕張と島風と雪風【過去】

鎮守府廊下


夕張「……」


五月雨「夕張さん!」


夕張「…どうしたの?」


五月雨「いえ…あの、何かありました?」


夕張「……何にもないよ」


五月雨「そう……ですか」


夕張「(…やっぱり五月雨ちゃん鋭いなぁ)」


五月雨「……」ギュッ


夕張「」


五月雨「居なくなっちゃいそうで嫌です…」


夕張「……」ハァ


夕張「五月雨ちゃん。約束したでしょ?」


五月雨「……」ギュウ


夕張「いつでも側にいるって」ポフポフ


五月雨「……はい」


夕張「…ちょっと嫌な夢を見ただけだから」


夕張「(私が゙こごに来る前の―――)」

アイアンボトムサウンド


私はあの日…
金剛(旗艦)
榛名
天龍
島風
涼風
の5人と突き進んでいた。



夕張「ぐ…っ」中破


島風「夕張!」


夕張「まだ試してない装備があるのに…!」ギリッ


島風「よかった、まだ戦えそうね!」ホッ


島風「それにしても…」


夕張「今までの海域の最深部にいたような深海棲艦ばかり…」


島風「さすがにちょっとしんどいね」


夕張「そういえば提督…出現前に何か言っていたような……」


島風「…さ、さあ!行くよ夕張!遅いと置いてっちゃうから!」


榛名「……」中破


天龍「…ちっ」小破


金剛「……っ」


涼風「大丈夫…大丈夫だから」中破


夕張「(何だかみんなの様子が……?)」

アイアンボトムサウンド最深部



金剛「あれが飛行場姫…」


飛行場姫「ナンドデモ…ミナゾコニ…シズンデイキナサイ…」


夕張「地上にいるのね…」


天龍「雷撃は当たりそうにもねぇな…!」


金剛「…三式弾、Fire!」


ドゴォ


飛行場姫「……!」


榛名「効いた……!」


天龍「ボサッとすんな!敵はあいつだけじゃねぇぞ!」


島風「戦艦二人にあのでかいのは任せるよ!」


夕張「私たちは取り巻きを!」


涼風「あたいに出来ることは…他のヤツを沈めること…!」ライゲキッ


ハ級「!!」撃沈


タ級「……」ギロッ


涼風「ひっ…!」ビクッ


島風「足を止めちゃダメ!涼風っ!!」




夕張「な…なんで……?」


島風「涼風…バカ…!」


天龍「畜生がぁっ!」ライゲキッ


タ級「!?」大破


夕張「涼風ちゃん!」


涼風「……」


島風「夕張…指令はこう言ったのよ」


島風「大破してでも、轟沈してでも進撃して必ず飛行場姫を破壊しろ」


夕張「そんな…それじゃ私たち…」


島風「旗艦の金剛さん以外は…」


天龍「ああ、沈んでも構わないんだとよ!」


榛名「……」フイッ


金剛「……」


夕張「涼風は……提督に捨てられ……」


ズドォン!


天龍「ちっ!」大破


天龍「おい金剛!龍田に伝えろ!」


金剛「……っ!」


天龍「……不甲斐ない姉で悪かった。俺の事を引きずらないで元気でなって…なぁ!」


夕張「天龍!」



タ級の主砲の直撃により、涼風轟沈。


天龍特攻。
リ級を巻き込み酸素魚雷を自爆させ、轟沈。




金剛「こんなの…!」ギリッ


夕張「なんで…こんな……!」

榛名「お姉様、榛名が道を拓きます」


金剛「そんな…っ!」


榛名「榛名は幸せでした。……トドメはお姉様が」


金剛「―――ッ!」


金剛「………」コクン


島風「タ級は私が引き付けるから」


夕張「島風ちゃん!」


島風「…夕張」


島風「金剛以外は…見捨てられてるんだよ……」


夕張「っ!」


夕張「……タ級、私も一緒に」


島風「……うん」


これはひどいでち
みんなは捨て艦なんてやっちゃダメでちよ
ゴーヤとの約束でち

捨て艦ダメ絶対

それはさておき、でち公あとオリョクル10週行ってこい

やめようよ…

―――――――
―――――
―――


「……」


気がつけば、私の艤装はほとんど使い物にならない状態で。

榛名さんの姿は無く。

島風ちゃんは私のすぐ傍で海面に浮いていた。

夜は明け、砲撃音も聞こえず、金剛さんもいない。

捨てられた。
そう思い知る。

胸の奥に溶けた鉛を流し込まれたような疼きが生まれる。

艤装はダメだが、体に大きなダメージはないようだ。


「……島風…ちゃん」


ピクリとも動かない彼女の名前を呼ぶ。

自慢の連装砲がひとつも残っていない。
艤装も私と同じように完全に壊れている。


「…夕…張…」


しばらくして、名前を呼び返された。

よかった、一息つく。
涼風ちゃんと天龍も近くにいないかと見回してみたが、いない。

あの地獄絵図は夢ではなかった。



「……夕張…」


思考の渦潮に入っていた私は、弱々しい呼びかけにハッとして島風ちゃんの方を向く。

色素の薄い金色の髪が水面に広がる様は、まるで夢のように美しい。


「こんな……ところで終わりなんて…悔しいよぅ…」


島風ちゃんの口から零れた言葉。
私は俯くことしかできない。


「金剛は悪くない…。だって最後まで指令に食らいついてたもん…」


「……」


私が艦隊に組み込まれたのは出撃直前。
聞いていなかったのは仕方ない…と言って終わらせられることではないが。

島風ちゃんは涙をいっぱいに浮かべた目で、私を見る。


「榛名いなくなっちゃったんだもん……」


「……っ」


金剛さんは榛名さんを亡くしたんだ。
大切な妹を。
悔しくないはずも、悲しくないはずもない。

彼女のことだ。
榛名を旗艦にしろとでも言ったのか、それとも、出撃自体を辞めろと言ったのか。

恐らくは後者だろう。
それでも、提督は。
あの男は止まらなかった。



潜水艦の娘たちを強引に駆り出し始めたのはいつからだったか。

それだけじゃない。

疲労を気にしなくなったのは?
小破や中破では入渠もさせてはもらえなくなったのは?

初めて逢ったときから、彼は変わってしまった。

少なくとも、昔の彼はそんなことはしなかった。

何で?

ねぇ…提督?

何で変わってしまったの?




ドクン


「……?」


なんだろうこの感じ…。
文字通り、胸が熱くなるみたいな…。


島風ちゃんは声を上げて泣き始めてしまった。

私があの鎮守府に着任してから、ずっと一緒にいた中で。
彼女が泣いたところなど一度として見たことはなかった。


「…せ……い」


捨てられたという絶望感。
味わった恐怖。
胸で荒れ狂う―――怒りと憎しみ。

それらが混ざり合い、抑えることのできないものとなって体がガクガクと震える。


「許せ…ない……」


「夕張……ぁぐっ…」


冷静な思考を失いかけていたが、島風ちゃんが上げたうめき声で現実に引き戻された。


「島風ちゃん!」


良く見れば、彼女は私とは違い、体にもダメージが及んでいた。



「タービンが……っぐ…ね」


上半身を抱き起こすと、彼女がどんな状態なのか、すぐにわかってしまった。


―――浮いていられることが奇跡。


「島風ちゃん……!」


私は何故彼女を治せないのだろう。
私が応急修理の妖精ならよかったのに。


「……夕張」


涙を溜めた瞳が私をしっかりと見据える。
聞きたくない。
聞いてしまったら島風ちゃんは…


「絶対……生きて…ね?それで…また―――どこかで―――」


――――――
――――
―――


独りになってしまった。

島風は静かに息を引き取り、海中へと消えてしまった。

身を焼き尽くすような無念と憎悪が夕張の中で膨らんでいく。


「……ふふ」


クスクスと笑いが零れた。
絶望感に包まれ、これが終わりなのかと自嘲し、そしてすべてを憎む笑い。

ゆらりと洋上へと立ち上がる。

―――ドクン


「……許さない…から」


壊れた艤装を強引に動かしたことによって流れ出す燃料。

血のようなそれは、音もなく海面へと広がった。


「……わたシが…」


こぼれ落ちた弾薬は波紋を生み、その波紋は夕張の足で跳ね返って消えていく。


「……必ズ…殺シてヤる…」


鼓動が熱く、激しくなるにしたがって、体は軽くなった。


「……皆ノ痛ミモ無念モ悲シミモ…!」


吐き出す怨嗟。

一歩踏み出したとき、そこにいたのはすでに【軽巡夕張】ではなかった。


「全テ私ガ叩キツケテヤル―――!」




―――だから待ってて、島風ちゃん―――



ひぇっ…



なるほど、この夕張は深海経験者か……

ブラ鎮死すべし、慈悲はなし。



「伊8、だったか」


男はアイアンボトムサウンドを突破した功績で与えられる予定の潜水艦娘の資料を眺めて、ニヤリと笑った。

何度挑んでも正攻法では突破できず、最終的には艦娘を使い捨てることでの制覇。

上層部には、攻略には必要な犠牲だったとでも言っておけばいい。

金剛型戦艦一隻を失ったのは痛いが、潜水艦が手に入るなら大したことのない損失だ。

駆逐艦や軽巡洋艦の代わりなど、いくらでもいる。


「このまま武勲を上げ続け…いつかは元帥に…」


「テートク……」


「なんだ金剛」


「……何でもありまセン…」




「……」


「(単騎デキテシマッタガ…マァイイ)」


「邪魔スルナラダレデアッテモ薙ギ倒スダケ」


「絶対…絶対ニ許サナイ」


鎮守府内



「(構造ヲ知ッテイレバ、侵入ハタヤスイ)」


「…アレハ」


「(金剛…)」


金剛「……」ハァ


金剛「(天龍、涼風、島風、夕張……榛名)」


金剛「……」グスッ


「(泣イテ…?)」ジャリッ


金剛「誰かいるのデスか!」バッ


「(……ドウスル?絶対ニ障害ニナル…ナラ)」


金剛「……気のせい…?」


「動クナ」


金剛「な…っ!?」


金剛「深海棲艦…それもタ級っ!?」


「……」


タ級「帰ッテキタヨ…金剛。アイツヲ殺スタメニ」


金剛「帰って―――榛名……なの?」ジッ


タ級「(違ウト言ウノハ簡単ダガ……)」


タ級「ソウダッタカモシレナイ」



タ級「(泣キ出シテシマッタ)」


金剛「……ぐすっ…ひっく…」


タ級「(金剛ハ悪クナイ……悪クナイノニナンダコノ感情ハ…)」


タ級「(自分トハ違ッテマダ生キテイル…ソノコトガ憎クテタマラナイ)」


タ級「……」


金剛「テートク……に、手を出すのは…榛名でもダメデス…」


タ級「(決メタ)」


金剛「榛…名…?」


タ級「オ前カラ―――殺ス」


健気だねぇ……

そうだね…

なんでだろ…捨て艦したことないのに…心が…


金剛が気づいたとき、周囲は火の海になっていた。

タ級に放り投げられ、中庭に落ちたところまでは覚えているが…

ハッとした。


「テートク!」


「……コノ男カ?」


炎の中に佇むタ級。
その手に首を掴まれて持ち上げられた、見慣れた顔。

金剛は軋む体を起こして、吼えた。


「テートクを離しなさい…!」


「断ル。コイツハ…コイツダケハ殺ス」


タ級の怒りに震える目が、金剛の視線を正面から受け止める。


「離せ…化け物…!」


「誰ノセイデコウナッタト思ッテイル!」


逃れようと暴れる男の首を絞める力が、強くなった。
タ級が叫ぶたび、男は呻く。



「化け物が…!」


「貴様ハ散ッタ者ヲ悼モウトモシナイノカ」


「お前のような化け物なんて知るか!」


「……」


タ級は無言で男を見据えた。
わずかながら残っていた想いは消え果てた。

それを惜しむように。

消えた想いを塗り潰し、既にタ級を突き動かすのは憎悪のみ。


「モウイイ……死ネ」


「や…っ!やめて榛名!テートクを離して!」


金剛が悲痛な叫びをあげる。

タ級はチラリと金剛を見て、吐き捨てた。


「私ハ榛名デハナイ!―――夕張ダッ!」




「―――!?」


「ゆ…夕張だと……!?」


男も金剛も、驚愕の表情を浮かべた。


「……皆苦シンデ、悲シンデ、無念ノ中デ散ッテイッタ!」


胸中を吐露し、激情に任せて男を金剛へと投げつける。

骨の一つや二つ折れただろうが、そんなことは関係ない。


「今度ハ…オ前達ノ番ダ!!」


軽巡洋艦から一気に戦艦か…怨念の力はやばいな

軽巡洋艦から一気に戦艦か…怨念の力はやばいな…


金剛が艤装を展開し、主砲をタ級へ向ける。
タ級が身を屈めて金剛へと突進する。

僅かにタ級のほうが速い。

照準がぶれすぎて主砲は発射できず、タ級が0距離に肉薄。

振り抜かれたタ級の拳が、金剛の鳩尾に突き刺さった。


「がっ…!?」


肺の空気を強引に全て吐き出されて、そのまま崩れ落ちる金剛。

しばらくは動けないだろう。
炎に照らされたタ級が、男を見下ろす。

「…覚悟ハイイナ」


「こんなことになるなら…使い捨てるのは駆逐艦だけにしとけばよかったな」


「貴様ッ!」


天龍が、涼風が、榛名が、島風が!
どんな想いで戦ったと思っている!


渇いた笑いを漏らす男に、タ級は迷わず主砲を向けた。

歯が軋んで、砕けるのではないかというほどに噛み締め、憎しみの眼光を黄色く放つ。


「勝てばいいんだよ!」




「勝てば官軍!負ければ賊軍!戦争ってのはそういうものだろうが!」


男は口角泡を飛ばしながら叫び、タ級を正面から睨み返した。


「敵に最大限のダメージを与え!自軍は最小限の被害に抑える!当然じゃないか!」


タ級はただ、男の言葉を聞く。
噛み締め過ぎた口の端から血を零しながら。


「修理!補給!それだけじゃない!お前達が被害さえ受けなければ!俺はこんな手段を使う必要もなかった!」


「……」


「先発隊も旗艦の霧島以外は全滅さ!結局駆逐艦は盾と!攻撃できるなら矛として!散る以外の道はないんだよ!」


血走った目。
男の叫びはタ級を静めるどころか、怒りを増長させていく。


「お前達の犠牲の上で俺はさらに上を目指す!俺はアイアンボトムサウンドを制覇したんだからな!」


息を吐いた。
もう聞く必要も、情けをかける必要も、ない。


「……モウ喋ルナ」


タ級が主砲を放つ―――瞬間。


「―――攻撃しろ!駆逐部隊!」


男の号令で、大量の砲撃がタ級に襲い掛かった。


訳がわからなかった。

皆光を失ったような目で、泣きそうな表情で、それなのに砲撃をしてくる。


「ナゼ…ナゼソイツノ指示ニ従ウ…!?」


駆逐艦の砲撃とはいえ、距離が距離だ。
無傷では済まない。

膝をつく。


「俺の艦隊だ!俺の指示を聞くのは当然だろう!」


「……ッ!」


頭に受けた砲弾の衝撃で、体が吹き飛ばされた。
仰向けに倒れてしまう。


「……いい様だな夕張」


男はタ級を見下ろし、その胸を踏み付けて吐き捨てるように言う。


「単騎で来たのが間違いだったな」


それを聞きながら、タ級は震えることしかできなかった。


皆の無念を晴らすこともできず、憎んでも憎み足りない男に見下ろされ。

悔しさと怒りに震える。

受けたダメージは大きく、意識はぼんやりとしていた。

男に呼ばれた誰かが自分に砲を向けているように見え、意識が途切れる直前。

目の前が閃光で覆われた。



「……」


次に目が覚めたとき、視界には見慣れない天井が映ってきた。

体が重い。
視界に入る腕は、深海棲艦の水死体のような灰色のものではなく、肌色をしていた。


―――戻って……?


「気がついたか」


聞き慣れない女性の声。
目線だけをその声の方へと向ける。

身長の高い女性だった。
霧島と同じくらいだろうか。

シワ一つない白い軍服がよく似合っている。


「夕張だな?」


「……かもしれないわ」


凛とした声に、曖昧に応えた。
女性が溜息を吐く。


「あの男は大本営に引き渡した。」


女性はそう言うと、夕張の頬を撫でた。
声や見た目からは想像もできない、優しい触り方。


「どうやら色々と好き勝手をやっていたようだからな…」


許すことはできん、と続けた彼女は、ふと思い出したように口を開いた。



「あの鎮守府の艦娘たちは、全員別の場所へと異動になったよ」


「……」


「もっと早くあの男の異常な行動に気づけていればよかったんだがな…」


「……口ではどうとでも言えるわ」


信用できない。
恐らくは、嘘など言っていないのだろう。

それでも、夕張には信用できなかった。

意外そうな表情を浮かべた女性は、苦笑いして頷く。


「そうだな。お前が言うことは間違ってない」


夕張の頬から手が離れ、そして、夕張は自分が涙を流していたことに気づいた。


「だが、私のことは信用して間違いないぞ?」


「……いきなりは無理、よ」


視線を逸らして夕張は言った。
女性の方は見ていないが、何と無く肩を竦めているような気がした。


「また来る。ああ、そうだ」


彼女の声が少し離れた。


「私のことは、そうだな―――夕月、とでも呼んでくれ。一応元帥を務めている」

―――――
―――


夕張「(あの人、この三日間毎日きてる)」


夕張「(私が話さなくても関係ないみたいし)」


夕張「……」ハァ


夕月「どうした溜息など吐いて」


夕張「」ビクッ


夕張「…いるならいると言ってほしいわ」


夕月「くくく…すまないな」


夕張「……」


夕月「体の方はどうだ?」


夕張「……別に、普通よ」


夕月「それはよかった」


夕月「お前はとりあえず私の艦隊の一員ということにしてある」


夕月「色々とややこしいからな…。私はややこしいことは嫌いなのだが」ブツブツ


夕張「……私をまだ戦わせるの?」


夕張「まだ、私に戦えと言うの?」


夕張「こんなことならあの時島風ちゃんと一緒に―――」


夕月「そこまでだ」




夕月「島風がお前になんと言い残したのか、お前がうなされながらよく言っていた」


夕張「っ」


夕月「彼女の想いを踏みにじるな」


夕月「お前は生きて、生きて生き抜け」


夕張「……」


夕月「お前が望むなら戦闘配備は先延ばしにしておく」


夕月「……私を頼れ。私は元帥だからな」


夕月「大抵のことなら、なんでもできる」


夕張「…職権濫用というのよ、そういうの」


夕月「違いない」ククッ


急に香ばしくなってきたな

書き溜め一気に落とします

数日後



??「しれぇー!」


ガチャリ


夕張「…夕月なら来てないわよ」


??「夕張さん…ですね!陽炎型駆逐艦の八番艦、雪風です!」ビシッ


夕張「雪風…奇跡の駆逐艦?」


雪風「ただ運がよかっただけですよ」


夕張「…運も実力の内よ」


夕月「雪風…はここにいたか」


雪風「あっ、しれぇ!」


夕張「(ニコニコしちゃってまあ…)」ハァ


夕月「―――という訳だから、雪風はしばらく夕張の世話係を頼む」


雪風「はいっ、頑張ります!」


夕張「勝手に決められるのは迷惑なんですけど」


夕月「まあ、そう言うな。雪風はいい娘だから」


雪風「ご迷惑にならないようにしますねっ」ニコニコ


夕張「……」フイッ

さらに数日後



雪風「……こんなことがあったんです!」


夕張「ふぅん…」


雪風「キス島の時は……」


夕張「ねえ」


雪風「?」クビカシゲ


夕張「あなたは私が怖くはないの?」


夕張「深海棲艦よ?」


雪風「…今は違いますし、もしそのままでも」


雪風「きっと夕張さんは優しい方ですから」ニコッ


夕張「……」


夕張「…ありがとう」




夕月「これを見てくれ」バサッ


夕張「これ…水上機と…瑞雲の設計図?」


夕月「ああ。大本営が水上機の強化を提案してきてな」


夕月「お前の意見を聞こうと思ったのだが」


夕張「…私は水上機載せられないしわからないわ」


夕月「意見だけでいいさ」


夕月「五月雨が支えている鎮守府に配備しようと思っているんだ。色々あるようでな…」


夕張「(五月雨…)」


夕張「五月雨ってあの白露型の…」


夕月「…かつてお前の最期を看取った艦だ」


夕張「…そう」


夕張「特に私から指摘する部分はないわ」


夕張「これ、あなたが書いたのでしょう、夕月さん?」


夕月「(鋭いな。専門外のこともよくわかっている)」


夕月「ああ、昔取ったきねづかってやつさ」


夕張「凄いのね」


夕月「私は元帥だぞ?ほとんど何でもできるさ」


夕張が目覚めてから一ヶ月



雪風「夕張さーん」


夕張「どうかした?」


雪風「難しいカオしてたので…」


夕張「……」


夕張「雪風ちゃん、ちょっとだけ聞いてほしいの」


雪風「はいっ!雪風、一生懸命聞きます!」


夕張「……私、自分だけがこんなことでいいのかってずっと考えてて」


夕張「夕月さんが悪い人じゃないというのは理解しているの」


夕張「理解しているのだけど、信用しきれない」


夕張「人間なんて皆、いざとなったら私達を捨てるんじゃないかって、」


夕張「私じゃなくて島風ちゃんが生きててくれたらって」


夕張「私だけが沈まなかったこと、私が生きてること」


夕張「皆が憎んでるんじゃないかって」


夕張「怖いの…凄くね…」


夕張「急に…ごめんね雪風ちゃん」



雪風は黙って聞いていた。
この一ヶ月、ほとんど毎日夕張と過ごしてきた。

少しずつ、夕張が変化しているのを感じていた。
彼女が攻撃的に変貌したのは多重人格に近いものだと、元帥は言っていた。

今、雪風の前で苦しい胸中を吐露したのは、深海棲艦ではない、艦娘としての夕張自身。

どうしたらいいのかわからず、壊れそうな自分に揺れていること。

雪風には痛いほど理解できた。


「雪風は…」


ぽつり、と口を開いた。
夕張がこちらを見る。


「雪風は、出撃の度に仲間を失ってきました」


動揺する夕張の瞳をしっかりと見据えて、雪風は続ける。


「死神だと呼ばれたりもしました。…今思えば辛かったです」




「夕張さんと同じように、仲間の最期を看取り、あるときは仲間を介錯して。理不尽な命令にも従いました」


言いながら、雪風は泣いてはいけないと自分に言い聞かせる。

夕張は乗り越えなければならないのだ。
仲間の死を受け入れて、憎しみを捨ててその先へ。


「雪風は戦争を生き残りました。仲間の皆さんの想いを託されて。……夕張さんは、誰かに何かを託したりはしませんでしたか?」


「っ―――五月雨ちゃん…夕月ちゃん…」


「夕張さんは島風さんから託されたんです。きっと島風さんは、自分の分まで夕張さんに生きてほしかったから」


涙を流す夕張を、雪風は抱き締めた。
身長差があるせいで様にはならないが。


「夕張さんは、やっぱり優しい人です」




夕張「元帥!」


夕月「私のことは夕月と呼べと……」


夕張「雪風ちゃんから聞いたわ。本名じゃないって」


元帥「やれやれ、あの娘はまったく」


夕張「……あの」


夕張「ありがとうございます」


元帥「!」


夕張「私、雪風ちゃんに気づかされたんです」


夕張「乗り越えないと駄目なんだって。憎んでいるだけじゃ変わらないんだって」


元帥「……」


元帥「……いい顔になったな、夕張」


夕張「…それで」


元帥「なんだ?」


夕張「お願いがあるんです」


数日後、横須賀鎮守府



元帥「行ったか」


雪風「はい」


元帥「まったく…困ったやつだな雪風は」


雪風「しれぇだって偽名使ったりわざと五月雨さんの話をしたりしたじゃないですか」ブー


元帥「お互い様か」クククッ


元帥「(いつか夕月が来た時は、真っ先にお前に逢わせてやるさ)」


元帥「(今のお前なら…いや、もう乗り越えたか。今度は五月雨とあの鎮守府の提督を導いてやってくれ)」

執務室



五月雨「新しい艦娘…ですか?」


提督「ああ…横須賀から来てくれるらしい」


五月雨「…そう、ですか」


提督「(那珂のこと、やはり引きずっているな…俺がしっかりと指揮していれば)」


コンコン


提督「…入れ」


「失礼します」




夕張「兵装実験軽巡「夕張」、到着致しました!」


【現在】鎮守府廊下



夕張「五月雨ちゃん」


五月雨「?」


夕張「…ありがとう」


五月雨「え、えっと…どういたしまして?」


夕張「ふふっ、あ、そうだ」


夕張「私の部屋で「アレ」見る?五月雨ちゃん。今日から続きも始まるのよ」


五月雨「あっ、「アレ」ですか?」


五月雨「えーっと、「あぁんまりだぁぁ!」の!」


夕張「それそれ!五月雨ちゃん物まね上手ね」アハハ


夕張「(ここには島風ちゃんも、金剛さんも榛名さんも、天龍や涼風ちゃんもいる)」


【現在】鎮守府廊下



夕張「五月雨ちゃん」


五月雨「?」


夕張「…ありがとう」


五月雨「え、えっと…どういたしまして?」


夕張「ふふっ、あ、そうだ」


夕張「私の部屋で「アレ」見る?五月雨ちゃん。今日から続きも始まるのよ」


五月雨「あっ、「アレ」ですか?」


五月雨「えーっと、「あぁんまりだぁぁ!」の!」


夕張「それそれ!五月雨ちゃん物まね上手ね」アハハ


夕張「(ここには島風ちゃんも、金剛さんも榛名さんも、天龍や涼風ちゃんもいる)」




今はまだ、弱くて脆い私だけど


いつか必ず


元帥にも笑われないような


そんな艦娘になってみせるんだから


だから、見ててね


島風ちゃん





「夕張と島風と雪風【過去】」END

ぐお連投…
表現力が足りない!

次回→思い付き次第

乙なのです

ACDCのモノマネかwwww

乙です

乙。こーいう色々背負いながらも、前向きなキャラは大好きだ。

乙ありです

思い付いたので少し投下

長くなるか短くなるか微妙なところ

霧島と榛名 その2


「やれやれ…」

溜息を吐きながら、霧島は自身の肩を軽く叩く。
秘書艦としての雑務、第一艦隊旗艦としての出撃、それらを全て終えたところだ。

出撃の損傷は軽微であったが、明日は五月雨が秘書艦ということもあり、提督から

「ゆっくり入渠して休んでくれ」

と言われていた。
最近は、艦隊全体の練度を上げる為に比較的出撃の少なかった艦娘に出撃命令が下ることが増えた。

霧島もその一人。
ある程度の練度はあったが、旗艦を務めはじめたのは最近だ。

出撃する海域は暑かったり寒かったり、夜だったりと慌ただしく、疲れもよく溜まる。

ドックの扉をくぐり、1番ドック使用中の表示をスイッチを押して点灯させる。

とりあえずお風呂に入りますか。

霧島は、浴室に続く誰もいない廊下を歩きながら呟いた。


艤装は全て工廠へ預けて、妖精と夕張に微調整を行ってもらっている。

今日一緒に出撃した他の艦娘は既に入渠や修理を終え、ドックには霧島のみ。

脱衣籠にいつも着ている巫女のような服――の装甲――を軽く畳んで入れ、その上にカチューシャを置く。

眼鏡は外さない。
外してしまうと何も見えなくなってしまうからだ。

手ぬぐいとボディタオル、シャンプーやリンスなどの入った洗面器を片手に、霧島は浴室の扉を開けた。

銭湯のような浴場は広い。

提督が最優先で拡張したらしいが、その頃はまだ比叡以外の姉妹は着任前だった。

篭った熱気で眼鏡が真っ白に曇るが、慣れているので問題ではない。

シャワーのカランを捻り、まず眼鏡を軽く流して曇りを除いた。

温度を確かめ、それから髪を洗う。
比叡が一度、シャワーの温度を確かめずに浴び、熱湯で飛び上がっていたことを思い出した。

遠視でも乱視でも近視でも色と輪郭はわかるし身体障害者用の突起でシャンプーリンスはわかる
後メガネのレンズはコーティングされているからお風呂はNG
良い子の皆は霧島みたいにかけたままお風呂入っちゃダメだぞ
目が良くて分からない子は伊達メガネを買ってラーメン食べてみよう、気持ちが良く分かるぞ

ダメなのは知っているがシャワーぶっかけよくやる

か、艦娘専用眼鏡なんじゃないかな(震え声)

ダメなの知っててもやってますサーセン

投下


「……ふぅ」

誰もいない浴場は、ガランとしていて、背後に何かがいるのではないか、などと考えてしまう。

バカバカしい、と自嘲し、湯舟に肩まで浸かりながら、霧島は軽く目を閉じる。

眼鏡は湯舟の縁に置いてある。

眠気はそうでもないが、とにかく目が疲れていた。

一日中書類を見、敵を探し、酷使してきた目を、軽く揉みほぐす。

―――遠征の効率は大分よくなったし、装備も揃ってきた。

赤城や加賀は艦載機に余裕がないとよくぼやいているが、それももうしばらくの我慢だろう。
となると、足りないのはやはり練度。

まだしばらく時間があるとはいえ、大きな作戦が迫っている。
あまり余裕はない、と霧島は考えていた。
彼女自身、もう一段階上への改装を受けなければならないのだから当然といえば当然だったが。

「金剛お姉様も榛名も私も、まだ足りないのよね」


この鎮守府へ最初に着任した比叡以外の姉妹は、練度が低いわけではないが、改装が可能なほど高くはない。

それは歯痒かったが、慌ててもどうにかなるものでもない。
提督が金剛姉妹を優先的に出撃させているのは、練度を少しでも比叡に近づけるためだった。

そんなことは霧島にもよくわかっている。

わかっているが―――

「姉とはいえ、差があるのは悔しいし…」

「そんな風に思ってたのね霧島」

「ふぇっ!?」

独り言を呟いていたつもりだったが、突然かけられた声に驚き、変な声が出てしまった。

湯をバシャバシャと波立たせながら、慌てて振り向く。

眼鏡を外していても、彼女はすぐにわかる。

眼鏡をかけていない自分にそっくりな姉。

「は…榛名!」

―――――
―――


いたずらっぽく笑う榛名。
驚かされたことで顔を真っ赤にした霧島。

湯舟に入り、隣でじっとこちらを見つめる榛名は、今日は出撃していなかったはず。

となれば、自分と同じようにゆっくり休めと言われて、お風呂に入りにきたに違いない。

――見た目だけではなく思考まで似ている。

しばらく沈黙が続く。
霧島――戦艦や空母の艦娘は――傷を負っておらずとも割と長風呂である。

「…榛名」

「なぁに?」

沈黙に耐えかねた霧島が口を開いた。

「榛名は比叡お姉様の次にここに来たのよね?」

「そうね」

「その頃の話を聞かせてほしいわ」

「そうね…今と余り変わらなかったと思うわ」

榛名が着任したのは比叡の次。
最後が金剛だった。

榛名はその頃を思い出しながら、少し上を見て考えている。

「五月雨さん、夕張さんはその時から今と変わらず秘書艦を務めていたし、比叡お姉様の練度は群を抜いていたわ」


初めての戦艦が比叡だったこともあり、提督が頼らざるを得なかった、というのと、

比叡はその信頼に応えるだけの能力があった、ということだ。

「榛名は」

榛名は上を見るのをやめ、またこちらをじっと見ている。

「そんな比叡お姉様についていくだけで精一杯です」

「……」

霧島は無言で榛名から視線を反らした。

榛名と自分はよく似ている。
榛名は比叡についていくだけで精一杯だと言うが、それを悔しいと思わないはずはない。

「霧島の本音は聞けたから」

「内緒にしておいて」

「あとびっくりしたときの可愛い声――」

ザバッ

余りに恥ずかしく、それを全て言わせまいと霧島は榛名に飛び掛かった。


浴槽の端で榛名を挟むように両手を着き、追い詰めた霧島。

じっと、榛名がこちらを見つめている。

「……」

「……」

しばしの無言。
ややあって、霧島は榛名から離れた。

深い溜め息を吐く。
榛名にじっと見つめられるのは苦手だった。

自分によく似ているし、心の中まで見透かされているようで。

「……キスされるのかと思ったわ」

突然、榛名がそうこぼした。

「……してほしかったの?」

ああ、自分はきっとのぼせているんだな、と霧島は思った。

普段よりも短いけれど、言ってしまったことを自分で取り繕うには、これ以上ない言い訳。

「してほしかった、と言ったら―――」

榛名の瞳がすぅ、と細くなる。獲物を捕らえた猫のよう。

「どうするのかしら、霧島?」

気がつけば、今度は霧島が榛名に追い詰められていた。

しっかりと両手で逃げ場を塞ぎ、じっと正面に居座る。

「だ、誰かきたらどうするの!?」

榛名がそんな行動を取るとは予想もできず、霧島は上擦った声を上げた。

抗議するべきはそこではなかったのだが。

「大丈夫。多分」

「多分って――」

榛名の顔が近づく。
その唇を見ていると、ああ柔らかそうだなぁなどと見当違いなことを考えてしまうので、霧島は目をギュッと閉じた。

いつの間にか榛名の腕は霧島を抱くように回され、振り払わなければ逃れることなど叶わない。

榛名と霧島の唇が触れる―――瞬間。

ガターン!という大きな音が浴場に響き渡った。
同時に、聞き慣れたひえぇーっという叫び声も。

霧島は顔を真っ赤にしていた。
榛名に取られた行動もそうだし、それを比叡に見られたこともそう。

何より、榛名とのキスを少しだけ期待していたことに対して。

榛名と比叡を置いて、逃げるようにしてドックから出てきた霧島は、高ぶった鼓動を落ち着かせようと深呼吸する。

「眼鏡を忘れてしまったじゃない全く……」

毒づく霧島。
ぼんやりとしか回りが見えない。
取りに戻るのも躊躇われた。

「なんだか疲れたわ…」

再び深い溜め息。

眼鏡はまあ、比叡か榛名が持ってきてくれるだろう。
自室に予備もある。

「……」

脳裏に焼き付いた榛名の唇を思い出してしまい、霧島は自分の鼓動が速くなるのを感じる。

「しばらく意識してしまいそうで嫌だわ…」

今日三度目の溜め息を、霧島は吐いた。

百合百合するのもありかと思ってたけど、ハイエロ粒子が足りないので断念

次回→未定
>>313の艦娘でひとつ書いてみようかと

楽しみにしていた深夜アニメの録画予約がいつのまにか消されてしまい、タ級人格で激おこの夕張ちゃんを

>>313
早いww
了解しましたー

乙です

龍田、荒潮、愛宕によるちょっぴり恐ろしい談義とか見てみたいかも
あらあらうふふの中に潜む怖さ、的な

霧島と金剛のレベリング頑張ってました
やっと改二になりました

投下

執務室



夕張「んふふー」ニコニコ

提督「何かいいことでもあったのか?」

夕張「べ、別に楽しみにしてたアニメがあって今日仕事が終わったら見ようなんて思ってませんよ!?」ワタワタ

提督「全部言ってしまってるんですがそれは」

夕張「」

提督「別にアニメが好きだとかそういうのについて俺は偏見はないからな」

提督「今日の仕事はほとんど片付いたし、録画してるんだろ?見てくるといい」

夕張「でも…」

提督「大丈夫だから行ってこい」アタマナデリ

夕張「…はい」///




自室前



夕張「楽しみだなぁ」ルンルン

ガチャ

夕張「あれ?鍵が開いてる…」

夕張「(五月雨ちゃんかしら?)」

夕張「んー?」キョロキョロ

夕張「誰もいない…おかしいなぁ」

夕張「(ま、いっか。早く見よっと)」テレビオーン

ピッピッ

夕張「…あれ?」

ピッピッ

夕張「ない…」

ピッピッピッピッ

夕張「何で…来週の分はちゃんと予約してあるし録画ミスはありえないし…」

ピッピッピッピッ

夕張「……」ズーン

夕張「何で…」

夕張「(鍵が開いてて、録画が消えてて…誰かがいじった?)」

ガタンッ!

夕張「!?」バッ

??「あちゃー」

??「逃げろっ」ダッ

夕張「(もしかしてハードディスクに悪戯したんじゃ…それで消えちゃったんだそうだそうに――)」

夕張「違いない…!」

お、来てる


五月雨「ない…ない…!」アタフタ

五月雨「夕張さんの部屋の鍵が…ない…」

五月雨「落としたのかな…いやでも首からかけてたし…」

五月雨「……ドック!」

ドック前



五月雨「(お願い…あって…)」タタタ

ドンッ

五月雨「きゃあっ」

加賀「っ!?」ガシッ

赤城「何事…って五月雨さん?」

五月雨「あわわ…」

加賀「…前はちゃんと見なさい」

五月雨「は、はい…すみません」ペコ

五月雨「あ!加賀さん、赤城さん」

加賀「?」

赤城「何かしら?」

五月雨「脱衣所で鍵を見ませんでしたか?」

赤城「鍵…?」

加賀「…いえ、見てないわ」

五月雨「そう、ですか…」

加賀「大事な鍵なの?」

五月雨「夕張さんのお部屋の鍵なんです…」シュン

加賀「……」

赤城「……」

五月雨「私、ただでさえドジばっかりなのに、鍵まで無くしたなんて……」

五月雨「夕張さんに嫌われちゃいます……」

加賀「……」ナデリ

五月雨「!」

赤城「(…加賀から頭を撫でに!)」

加賀「大丈夫よ。それくらいで夕張はあなたを嫌ったりはしないわ」


五月雨「で…でも」

加賀「大丈夫」

加賀「だから、他の心当たりも当たって――」

五月雨「加賀…さん?」

加賀「そういえば私達が入る前に何人か駆逐艦の子達が入っていたわ」

赤城「ああ、確か…卯月さん、文月さん、浜風さん、初風さんだったかしら」

加賀「もしかしたら間違って持って行ってしまった可能性もあるから、行ってみなさい」

五月雨「…ありがとうございます!」

五月雨「行ってみますっ」タタタ

加賀「前はよく見なさい!」

加賀「…」フゥ

赤城「珍しいこともあるわね」

加賀「……」フイッ

赤城「五航戦の二人にもあれくらい素直に――」

加賀「赤城さんのご飯がなくなりますよ?」

赤城「ごめんなさいでした」

乙です

E-3までなんとか突破して天津風入手しました
資源自然回復上限ちょっとだったから大変だ

廊下



夕張「待てぇぇ!!」ダダダッ

夕張「(卯月ちゃんだったのね!)」

卯月「待てないっぴょん!」ダダダッ

卯月「うーちゃんは、夕張が録画してた、アニメを見ようと、しただけっぴょん!」

卯月「見終わった、後に、電源を切ろうと、したら消えちゃったんだぴょん!」

夕張「」ブチッ

夕張「私より先にあれを見て!しかも全部見てから消したなんて……!」

夕張「……!」ブワッ

卯月「ひぃっ!?」ビクゥッ

夕張「工廠ニ送ッテヤル!」

卯月「たっ、助けてっぴょぉーん!」ナミダメ


卯月「(怖い!怖すぎぴょん!)」

夕張「オノレ卯月…!ユ゙ル゙ザン゙!」

卯月「ひぃぃ!」

卯月「(ど…どうしよう…!)」

卯月「あっ!」コケッ

卯月「(足、もつれて!)」

夕張「…ココマデダ」ジリジリ

卯月「あ…う…」フルフル

卯月「(見た目変わらないのに…な…何か目が黄色く光ってるぴょん…Flagshipみたいに…)」

夕張「私ガアレヲドレダケ楽シミニシテイタカ…!」

夕張「……」ギソウテンカイ

卯月「え?え…!?」

卯月「怒るとかじゃなくて撃つぴょん!?」

夕張「工廠送リト言ッタナ…?アレハ嘘ダ」

卯月「」

夕張「覚悟ハイイカ…!」


??「ちょ…ストップ!」

夕張「……」ピタッ

卯月「」ヘナヘナ

??「何やってんのさ夕張!」

夕張「…アニメ」

??「は?」

夕張「私ガ楽シミニシテイタアニメノ録画ヲ…消サレタ」

??「」

??「……はぁ?」

夕張「飽キレ顔ヲヤメロ!」

??「あんたが楽しみにしてたアニメってあれでしょ?五月雨ちゃんと見るーって言ってた…」

夕張「ソウダ」

??「鈴谷様も録画してあるからさぁ、卯月のこと許してやってよ」

夕張「……デモ」

鈴谷「五月雨ちゃんに言うぞ」

夕張「」

夕張「……はい」シュン

鈴谷「全く…あのままぶっ放してたら卯月大破どころじゃなかったかもしれないよ」

夕張「う…撃つつもりは」

鈴谷「撃つ気満々だったでしょ」

夕張「う…」

鈴谷「あんたの裏人格は狂暴すぎるの!」


鈴谷「とりあえず執務室で提督に絞られてきなさいな」

夕張「……」

鈴谷「卯月かわいそーじゃん?気絶してるし…」

夕張「私は…私はただ…」

夕張「っ」ダッ

鈴谷「あっ!夕張!?」

鈴谷「あー…言い過ぎたかな」

鈴谷「(夕張の過去を知ってるのは私と提督と雪風だけだし)」

鈴谷「やれやれ、向こうから来た身はつらいねぇ」

そら怒りますよ、夕張なにもわるないやん

E-5がツラいです

明後日から帰省でしばらくカキコミできなくなりますが、携帯で書き溜めするので読んでくれてる方は待っててもらえると助かります

待ってる…

卯月はこのまま夕張に謝らないままでいいの?

E5クリアで初イベ制覇しました!
谷風も拾えたのであとはツチノコを…

書き溜めすると言ったな?あれは嘘だ
田植えの手伝いで時間ありませんでしたごめんなさい
少し投下します

睦月型相部屋



鈴谷「やれやれ、ドラム缶運ぶよりも疲れたよ」

弥生「…卯月…何したの?」

卯月「うーちゃんが悪かったんだぴょん…」エグエグ

鈴谷「いたずらしたい気持ちはわかるけどね」

鈴谷「度が過ぎると痛い目見るよってことかな」

弥生「ああ…」

鈴谷「(何か思うところがあるみたいねぇ)」ヤレヤレ

鈴谷「その鍵、ちゃんと夕張に返すようにね」

卯月「…」コクリ

鈴谷「じゃあ鈴谷は行くよ。多分提督と夕張が来るから」

鈴谷「(熊野待ってるだろうし早くいかないと)」

バタン

執務室



夕張「……」

提督「――それで卯月を撃ちかけた、と」

夕張「…はい」

提督「卯月には俺からもよく言い聞かせるし、睦月にも頼んでおく」

提督「お前には…そうだな」

夕張「……」

提督「……」

提督「どちらかと言えばお前が今回は被害者だからな…。俺から罰則はなし。代わりにちゃんと卯月に謝れよ?やりすぎたって」

夕張「それでいいんですか…?」

提督「あれだけ楽しみにしてたんだ。それに、お前の気持ちもわかるからな」

提督「(ああ、夕張の気持ちはよくわかる。……元帥め)」ハァ

提督「だから、ほら。俺も一緒に行ってやるから」

夕張「……」コクリ

しばらく後


コンコン

弥生「どうぞ…」

提督「ちょっと邪魔するぞ」

夕張「……」

卯月「……」ピクッ

提督「(こりゃあ…俺が何か言うまでもないな)」ヒソヒソ

夕張「(……やり過ぎました)」ヒソヒソ

卯月「あ…あの」

卯月「ごめんなさい…」

夕張「……」

弥生「…もう、悪戯しないように言うから、許してあげてほしい…です」

提督「…ほら」

夕張「私も…」

夕張「私もやり過ぎたから…ごめんね、卯月ちゃん」

卯月「うぅ……」

卯月「ふぇぇーん…!」

夕張自室前



五月雨「……」

五月雨「(みんなは遠征に出てるし、卯月ちゃんはいないし…)」ハァ

五月雨「どうしよう…」

夕張「五月雨ちゃん?」

五月雨「!」ビクッ

夕張「…どうかした?」

五月雨「えっと…その…」

五月雨「(ちゃんと言わなきゃ…!)」

五月雨「夕張さんから貰った鍵を無くしてしまって…」シュン

夕張「ああ…」

夕張「(それで卯月ちゃんが…)」

五月雨「ごめんなさい…」

夕張「…ん、大丈夫よ。ここにあるから」

五月雨「!?」

夕張「ちょっと色々あったんだけど、五月雨ちゃんにまた預けるから」ニコッ

夕張「今度は無くさないでね」

五月雨「……はいっ!」


五月雨「色々って何が…?」

夕張「…色々よ」

五月雨「?」

夕張「あ、例のあれ録画出来てなかったの。…鈴谷が撮ってくれてるらしいから、もうちょっと待っててね」

五月雨「そうなんですか…」

五月雨「次回は確か、「当て身!」っていう所ですよね」

夕張「うん。あと飛行機が墜落したり、有名な人が出てきたり…ね」

五月雨「楽しみです!」キラキラ

オマケ
埠頭



鈴谷「……」コソコソ

鈴谷「…熊野は……まだ来てない、と」

熊野「随分遅かったですわね」

鈴谷「」

熊野「この熊野を待たせるなんて、鈴谷といえど……」

鈴谷「あ、あははー」

鈴谷「(お説教は勘弁…!)」ガバッ

熊野「」

熊野「」///

鈴谷「(あー、熊野いい匂い…)」

熊野「も、もう!こんな場所で抱き着くなんて!」///

鈴谷「色々あったんだよ熊野ー」ギュー

鈴谷「熊野分を補充しとかないと…」

熊野「うう…」///

熊野「や…夜戦なら自信がありましてよ!」///

鈴谷「ほぉーぅ…」

鈴谷「ならばその実力ぅ…見せてもらおうかなっ!」



このあとめちゃくちゃ夜戦した
End

イベントお疲れ様でした!

次回→VS離島棲姫
あらあらうふふは時間かかるかもですがやらせていただきます!

乙!
夕張が暴走しちゃうのはよく分かるよ

乙です

やり過ぎは確かにそうかもしれないが
実際に撃つまで行ったわけではないし

やられた事を考えたら喧嘩両成敗みたいになってるのは全く納得いかんよな
卯月なんて最初謝罪もせずに煽るように逃走したわけだし
夕張の優しいところを強調する為の処置だったんだろうがね


VS離島棲姫


「霧島っ!」

比叡が叫び、霧島の身体が弾かれたように水面を吹き飛んだ。

二度目の改装を終え、新調した艤装と装甲も破壊されて散る。

「ぐ…ぅ…」

霧島はこれ以上戦えない。
旗艦の比叡は即、そう判断して撤退を伝える。

金剛、霧島、陸奥、赤城、加賀、そして比叡。

提督が戦力を出し惜しみしていないことなど、全員が理解している。

しかし、何度も何度もこの海域に進撃しているが、最奥部に行き着けた回数は多くない。

最奥部の新たな敵、離島棲姫は凶悪な攻撃能力を持つ上、あの戦艦棲姫が同じ海域に複数いるのだ。

苦戦は免れない。
それでも、敵戦力にも底は見えてきていた。


反復出撃で敵戦力を消耗させて撃破する。

その指示に、提督は頭を抱える。

重巡リ級FlagShip改、戦艦ル級FlagShip改、ピーコック湾での港湾棲姫戦、潜水ソ級の強襲。

激しい戦いに、それ程多くはなかった資源が底を尽きかけ、高速修復剤は無くなってしまっていた。

ここで諦めるのは簡単だ。
艦娘たちに無理をさせて轟沈させてしまえば、後悔所の話ではなくなってしまう。

それでも退けない理由があった。

阿賀野型の末っ子である酒勾の存在である。
大本栄曰く、離島棲姫の出現地点で酒勾らしき反応があったとのこと。

まだ能代と矢矧がいないこともあり、それを聞いた阿賀野の真剣な想いを受けた提督は、必ず離島棲姫を撃破することを約束していた。


現実は非情だ。

貯蓄は減り、被害は増え、皆が疲弊していく。

五月雨たち駆逐艦は資源を求めて遠征に行き続け、主力となる戦艦や空母は修理と補給を待つ。

今までにない状況に艦娘たちも提督も、焦っていた。

「くそ…っ!」

最奥部に辿り着けること自体が稀。
提督は拳を机に叩き付けた。

「戦艦棲姫…」

海域中央に待ち受ける最大の難関の突破は容易ではない。


「提督…」

不意にかけられた声に、提督は我に返った。

夕張が不安そうな表情で立っている。

以前の鎮守府で強引な進撃で仲間を失い、深海棲艦になってしまったことがある夕張には、この状況はトラウマ以外の何物でもなかった。

「…大丈夫だ。誰も失わせたりしない」

不安を取り除くことができるかはわからないが、本心を伝える。

「はい…」


こんなことなら、装備開発をもっとしておけばよかった、などと嘆いても後の祭り。

46cm砲、零式水上観測機は一つしかないし、今から開発するのも資源が間に合わない。
大和や大鳳がいれば少しは違ったのかもしれないが、所詮は無い物ねだり。

ならばあるものだけで道を切り開くしかない。

霧島だけでなく、金剛も第二改装を終えた。

旗艦は比叡。
決して諦めないその真っすぐさが、艦隊だけでなく提督も奮い立たせてくれる。

比叡、金剛、霧島、陸奥、赤城、加賀。
決戦艦隊が出撃するのを、榛名と長門は見つめていた。

「…私にもっと力があれば、な」

「それは榛名も同じですよ」

姉妹艦が出撃するのを見ているしかできないことを、二人は歯痒く思う。

(酒匂は「匂」であり「勾」でないことと離島棲「鬼」だということは指摘しておくべきだろうか…)

(というかあれで鬼とか姫になったらどうなっちまうんだよ)

>>351
oh…
指摘ありがとです
以降修正しときます


「……小破といったところね」

加賀は飛行甲板のダメージを確認しながら、周囲を見回していた。

とにかく敵の艦載機が多いが故に、攻撃性能のある流星などは積めない今、制空権だけは敵に譲るわけにはいかない。

そして、少し前には潜水ソ級が潜んでいた。
カ級やヨ級を超える雷撃能力は、潜水艦に攻撃する術のない空母や戦艦にとって、最大の天敵であった。

―――赤城さんは中破しているけど戦艦は損傷軽微…今度こそ…。

波は高く、雲は低い。
発艦した烈風が切り裂く空の向こうには、離島棲鬼がいる。

赤城自身、中破しているが下がるつもりはない。
艦載機が着艦できないなら、自身を敵の攻撃の盾にしてやろうと考えていた。

一航戦は、伊達ではない。


黒に塗り潰された巨大な島。
離島棲鬼は静かに目を開け、来訪者を見つめる。

口の端をにぃ、と吊り上げて呟く。

―――ココマデ……クルトハ……ネ……。イイ……デショウ―――


赤城と加賀が放つ烈風が、離島棲鬼の艦載機と激しい制空権争いをしている。

真っ正面から敵艦隊へと向かう形。
比叡は提督が託した、鎮守府にひとつしかない46cm三連装砲の狙いを定める。

制空は優勢。
しかし、もう赤城は攻撃ができない。

「お姉様!」

「撃ちます!Fire!」

比叡の呼びかけに呼応した金剛が、浮翌遊要塞に砲撃。
続けて、霧島と陸奥も砲撃を開始する。

「くる…!」

霧島が空を睨んで呻くように言う。
次の瞬間、比叡と赤城の周辺の水面が爆裂した。

「一航戦の誇り…!ここで失うわけには…!」

赤城の飛行甲板が炎を上げる。
戦艦棲姫、戦艦ル級FlagShipの砲撃だろう。


「…より取り見取り、ね」

強がるように呟きながら、陸奥が三式弾を発射。
先に飛ばした水上偵察機からの情報を得て、もう一撃を放つ。

2隻の浮翌遊要塞が沈黙した。
こちらはまだ戦える。

加賀と赤城はわざと目立つように動き、敵の攻撃を引き付ける。

しかし。

ズドン、と響く鈍い音。
崩れ落ちる金剛。

離島棲鬼の攻撃が直撃してしまったのだ。

「お姉様!?」

霧島が叫び、陸奥も砲撃を止める。
だが、比叡は動かなかった。

「比叡あなた……っ」

それを見た陸奥が非難の声を上げそうになるが、

「お姉様のことは任せます……!」

唇から血が流れるほどに、握った拳から血が落ちるほどに。
比叡は怒りに震えながら陸奥にそう告げて、離島棲鬼に向かって一気に加速する。



―――金剛お姉様の妹分、比叡です!

―――………

―――…あの?

―――やったぁぁぁ!戦艦だぁぁ!

―――!?

―――あ、ああすまない。君が初めての戦艦だからついはしゃいでしまった。

―――そうですか…。なら、これから一緒に!気合い!入れて!行きましょう!




―――比叡!撤退だ!

―――駄目です…!ここで沈めなかったら…次はいつになるか…!

―――君は大破しているだろう!?

―――それでも、それでも攻撃はできます!




―――無茶苦茶しやがって…

―――えへへ…すいません

―――今後は絶対認めないからな

―――後一歩というところでもですか?

―――奴らを沈めても、お前達が沈んだら何の意味もない

―――司令…

―――もう誰かが沈むのは嫌なんだよ

―――……わかりました



―――!

間一髪で比叡は目前に迫っていた砲弾をかわした。

昔のことを思い出していた。
走馬灯…だとしたら縁起でもない。

キッと前を見据えて突き進む。

離島棲鬼の巨大な武装部分が唸りを上げて艦載機を放出する。
しかし、それも赤城と加賀の開幕航空戦で激減していた。

かわすことなど、たやすい。

立ちはだかる戦艦棲姫。
46cm三連装砲を向けて、放つ。

「くぅぅ…!」

本来ならば積めるはずのない主砲だ。
衝撃で手が痺れるが、止まれない。
止まれば、狙い撃ちにされる。


戦艦棲姫は僅かに怯んだ様子だったが、すぐさま反撃してくる。

こいつさえ抜ければ離島棲鬼は目の前だというのに。

「行きなさい!比叡!」

「止まることは…許しま…せんよ…比叡!」

陸奥と金剛の声。
同時に、戦艦棲姫の艤装が爆発した。

大破。
これで、比叡を追うような速さは出せない。

「―――っ!」

戦艦棲姫を擦り抜けた、その影から戦艦ル級FlagShip。
完全に不意を突かれた。

ル級の能面のような顔に、ニヤリとした笑みが浮かび―――

それが横からの衝撃で吹き飛んだ。

「全門斉射…間に合ってよかった…!」

的確に敵を撃ち抜いたのは霧島だった。

「これで終わりにしてください!比叡姉様!」

しまった途中であげてた


離島棲鬼は抵抗しなかった。
否、できなかった。

艦載機をすべて失い、三式弾を装填した戦艦を前にして、抵抗のしようがなかった。

暴れ回る艤装部分を狙い、比叡は砲撃を放ち、そして離島棲鬼の人型の部位へと突っ込む。

勢いそのままに、強く強く握り締めた拳を、その顔面へと打ち込んだ。


「……」

「提督…」

夕張は日の暮れかけた海を見つめる提督の横に立っていた。
長門と榛名もいる。

作戦が成功しようが失敗しようが、艦隊はもうすぐ帰投するだろう。

失敗していた場合、次の出撃は非常に厳しいものとなる。

夕張は誰も欠けずに戻ってくることだけを祈るのみ。

「無線は?」

長門が提督に聞く。
首を横に振り、提督は壊れているみたいだ、と零した。


ドックは全て空け、かき集めた高速修復剤も全員分確保してある。
遠征に出撃している駆逐艦や軽巡達も、待機しているほかの艦娘も今日はすでに自由行動だ。

鎮守府の海側の窓から全員が顔を覗かせているが。


不意に、フワリとした風が吹いた。
同時に、鎮守府の方から歓声が上がる。

「帰ってきた―――!」

VS 離島棲鬼
END


榛名の改二はまだですか…
短いのをちょこっと落としていきますね

【G】



五月雨「……暑くなってきましたね」


提督「ああ…」


五月雨「そろそろあれが出ますね…」


提督「…綺麗にしていてもどこからともなく現れるんだよな」


五月雨「去年は曙ちゃんが大泣きしたり、金剛さんが主砲撃ったり…大変でしたね」トオイメ


提督「あったな、そういうことも…」トオイメ


提督「Gといえば…日本ではないが明日から公開だな」


五月雨「?」


提督「ゴジラだよゴジラ」


五月雨「???」


提督「……夕張に今度五月雨にも見せるように言っておくか」

艦娘とはいえゴジラ相手じゃ部が悪いな

平成シリーズで護衛艦がバンバン沈められてたし

>>370
沈められた中にひえいがいたとか…

ゴジラシリーズの海自の護衛艦の運用は下手過ぎませんかね…

【スタンドアップ、ヴァンガード!】



58「オリョクルシンクタンク!あ、違った、オラクルシンクタンクでち!」


19「…なんだか不穏な名前なのね」


168「ごーやとファイトしたら、いつもクリティカルトリガー二枚引きされたりジャストヒールされたりして辛い」


8「高い運は伊達じゃない…と」


提督「ま、俺のメガコロニーが軽く蹴散らすんだけどな」ドヤァ


終盤


58「じゃ、バトルシスターぱるふぇで攻撃でち!」


提督ダメージ4
手札5


提督「ガード!トリガー二枚で貫通だ!」


58「トリガーチェック!」


クリティカル、クリティカル


提督「」


168「だから言ったのに…」


8「ま、仕方ないですね」


19「お仕置きなのねー!」


58「ごーやのトリガーはお利口さんでち!」

乙ー

酒匂と比叡




比叡「ひえぇー!」


酒匂「ぴゃー!」


比叡「ひえぇー!」


酒匂「ぴゅー!」


提督「」


提督「おい霧島…あれ、何やってるんだ」


霧島「……」


霧島「未知の言語はわかりませんね…」ヤレヤレ


比叡「ひえぇー!」


酒匂「ぴゃー!」


比叡「ひえぇー!」


酒匂「ぴゃー!」


提督「(猫か犬が喧嘩してるようにしか見えん…)」


??「クマー!」


提督「!?」

矢矧着任



提督「特別指令もなんとか乗り切ったし、大型建造…行ってみるか!」


シゲンガヤバイカラサイテイチデー


1時間


提督「!?」


提督「(能代か!?矢矧か!?いやまて、これは罠かもしれない…!)」


提督「深呼吸して、バーナー!」


提督「……」


矢矧「……」


提督「やったぁぁぁ!」


矢矧「!?」


提督「阿賀野、酒匂!姉妹が増えるよ!」


矢矧「それはやめてください」

阿賀野さんばっかり出るのはなんなんだろう…

>>377
今まで何十とやって1時間一回のみ、それが矢矧でした(遠い目
能代さん早くきてください…

運命のガイアメモリ



夕張「……」テレビガンミ


TV〈キライジャナイワ!〉


夕張「……」ゴソゴソ


夕張「んふふ…」モウフカブリ


夕張「変…身!」エターナルポーズ


夕張「さァ、地獄を楽しみな!」ドヤァ


夕張「ガイアメモリほしいなぁ…なんt」


提督「……」


夕張「」


提督「一応ノックはしたんだが…」


夕張「///」カァァ


提督「…みんなには黙っておくよ」

夕張と卯月




卯月「ぴょんぴょん♪」


夕張「あ、卯月ちゃん」


卯月「」ビクッ


夕張「」


卯月「えーっと…こんにちは?」


夕張「ええ…こんにちは」


夕張「ねぇ、卯月ちゃん」


卯月「ぴ、ぴょん?」


夕張「間宮さんいこっか」ニコッ


卯月「間宮さん…!」


卯月「あ、でも五月雨は…?」


夕張「五月雨ちゃんも誘って行くから大丈夫」


卯月「…行くっぴょん!」


夕張「それじゃ行きましょう」


卯月「……」


卯月「あ、あの!」


夕張「んー?」


卯月「この前は本当にごめんなさい」ペコッ


夕張「……」キョトン


夕張「…もう怒ってないよ」


夕張「さ、五月雨ちゃん誘って…あ!弥生ちゃんも連れて行ってあげようかしら」


卯月「弥生もきっと喜ぶぴょん!」


弥生と提督



弥生「…」ジッ


提督「……」カキカキ


弥生「…」ジッ


提督「……」カキカキ


弥生「…」ジッ


提督「……」カキカキ


弥生「……」ウルウル


提督「……」カキカ…


提督「どうした!?」


弥生「…別に…どうも…しません」シュン


弥生「せっかく…秘書艦なのに…見ているだけ…で」


弥生「…寂しくなんか…ない」


提督「……」フゥ


提督「弥生、こっちこい」


弥生「」


提督「もうちょっとしたら休憩するからな」ナデナデ


弥生「」///




夕張「(だ…ダークホース!?)」


提督の傍の座が奪われるかもしれないという危機感。

五月雨と那珂ちゃんと演習




五月雨「やぁーっ!」


MISS!


那珂「お肌が荒れちゃうなぁ」


CRITICAL!


五月雨「那珂ちゃん…さすがです」


那珂「五月雨ちゃんはもうちょっと腕を前に出して撃つといいかもー」


五月雨「は、はいっ」


那珂「あとはね―――」






夕張「提督だけじゃなくて五月雨ちゃんまで…!」


夕張「私だって…私だってできるのに!」


提督「夕張、遠征の旗艦任せたぞー」


夕張「五月雨ちゃんと一緒に出撃できないからぁぁ!」ウワァァァン

全スロドラム缶な夕張ちゃんマジドラム艦

乙です

ジェネレーションギャップ




夕張「これ、NINTENDO64…」


提督「ああ、久しぶりにぬし釣りがやりたくなってな」


夕張「また懐かしいものを」


提督「確か母親のぬしはあっさり釣れるんだよな」


夕張「ですね。それで、お父さんのは難しいと」


弥生「…?」


提督「弥生はさすがに知らないか?」


夕張「大分前のゲームですしねぇ」


弥生「……これ、何ていうゲームですか…?」64ユビサシ


弥生「弥生は…Wiiからしかわかりません…」


提督「」


夕張「」


夕張「これがジェネレーションギャップ…!」


提督「何という破壊力…!」ガクッ

頑張れ翔鶴




ドック


赤城「んしょ、んしょ」甲板掃除中


翔鶴「あ、赤城さん」


赤城「あら翔かk……また大破してるのね」


翔鶴「お恥ずかしながら…」


赤城「加賀が見たらまたどやされるわね」


翔鶴「私が至らないばかりに…」


赤城「加賀は不器用だから、あなたや瑞鶴にきつく当たるけれど」


赤城「実力は認めているわ。当然、私も」ニコッ


翔鶴「……」


赤城「だから頑張りなさい」


翔鶴「……はい、ありがとうございます」ペコッ




物陰


加賀「……あの子、また大破して…」ハラハラ

金剛と提督




金剛「Hey!テートク!」


提督「ん?」


金剛「離島棲鬼と戦ってから私たちの練度も大分上がりましター」


提督「そうだな。あの戦いで艦隊の練度不足を痛感したからなぁ」


金剛「だ・か・ら!」


金剛「今日はデートに行きまショ?」


提督「どうしてそうなる」


金剛「私たち最近は休みなく出撃してマース!」


金剛「……たまには休んでテートクとゆっくりしたいデス…」


提督「……」


提督「仕方ないやつだな、金剛は」ヤレヤレ


金剛「う…」シュン


提督「この書類だけ終わらせてからでもいいか?」


金剛「っ!」パァァ


金剛「ま、待ってマース!」


提督「よっ……と」ゴソゴソ



金剛「(テートクとふたりっきり…!久しぶりデース…)」


金剛「(ん?)」


金剛「(あれは…)」


金剛「夕張?」


1時間後


提督「……」


提督「……」


提督「金剛のやつ何やってるんだ…?」


提督「あいつは身支度に時間がかかるタイプじゃないんだが…」


バターン!!


提督「!?」


比叡「……」ゼーッゼーッ


提督「比叡!扉はもっと静かに―――」


バシィッ


提督「っ」


比叡「……何でですか」ブルブル


比叡「何で金剛お姉様を泣かせたんですか…!」


提督「何…?」


比叡「っ!このっ…!」グイッ


比叡「とぼけないで!」




霧島「比叡姉様!」


榛名「駄目です!」


比叡「離して!」


提督「……霧島、比叡を外へ出してくれ」


比叡「比叡は!比叡は司令を信頼していたのに…!」


提督「霧島、頼む」


霧島「……わかりました」


パタン


提督「榛名は状況がわかっているか?」


榛名「……はい」


提督「なら榛名に説明してもらう」


提督「……何で俺が比叡に殴られたのか」



榛名「提督の部屋から戻ってきた金剛お姉様は凄く楽しそうでした」


榛名「霧島が服装をチェックした後、すぐに提督の所に向かったのですが……」


榛名「何故かまた戻ってきたんです。涙を流しながら」


榛名「金剛お姉様のその様子を見た比叡お姉様は、提督に何かされたに違いない、と部屋を飛び出して―――」


提督「俺は殴られた、と」


榛名「提督が金剛お姉様に何かするとは、榛名には思えません」


榛名「こう言ってしまってはちょっと……語弊があるかもしれないのですが」


榛名「提督は夕張さんとよさ気な雰囲気なので……」



提督「夕張……夕張?」


提督「(ひょっとして…)」


提督「榛名、俺は金剛には手を出してない。……恐らく原因がわかった」


榛名「えっ?」


提督「金剛に会わないといけない」


榛名「……わかりました」


榛名「比叡お姉様は榛名と霧島で抑えます」


提督「頼む」

金剛型相部屋




金剛「(楽しみだったのになぁ……)」


金剛「(テートクはやっぱり夕張のことが好きなのかなぁ……)」


金剛「……」グシグシ


金剛「はぁ……」


コンコン


「すまんが入るぞ」


金剛「!」


金剛「テートク……」


金剛「!その頬っぺた…」


提督「こんなものは何でもない」


提督「(かなり腫れてるし口の中めちゃくちゃ血の味だけどな)」




提督「遅いじゃないか」


金剛「……sorry」


金剛「テートク……今日はやっぱり行かないネー」


提督「……行かないのは構わないが」ゴソゴソ


提督「これは受け取ってもらわないと困る」


金剛「……?」


金剛「このネックレス、夕張にあげるやつでショ?」


提督「やっぱり誤解していたか……」


提督「少し遅れたが、これはお前の誕生日プレゼントだよ」


提督「夕張に見せていたのはだな……その……」


提督「金剛が受け取ってくれるかどうか不安だったからな…聞いていただけだ」



金剛「ホント……?」


提督「ああ、勘違いさせて悪かったよ」


金剛「う……うぅ……」ブルブル


金剛「テートクゥ!!」ガバァ


提督「うおっと…!」


金剛「大事に…大事にしマース!」


提督「そうしてくれるとありがたい」


金剛「テートク!大好きネー!」

おまけ




比叡「」ガクブル


提督「……」


夕張「……」


金剛「……」


比叡「ひ…ひえぇ……」


金剛「比叡?霧島から全部聞いたネー」


金剛「テートクは優しいから比叡に殴られたなんて言わなかったけど」


金剛「私は激おこネー」


夕張「私が勘違いさせたのが原因だけど、いきなり殴るのはどうなんでしょうねぇ?」


提督「まあ二人とも、比叡だって金剛のためを思って行動したんだからそう怒らずに―――」


夕張「提督は」
金剛「テートクは」


夕張金剛「黙ってて!」


提督「……はい」


金剛「今日から夜私のベッドに入ってきたら許さないからネー」


比叡「えっ…」


比叡「そんなぁ…」ウルウル


夕張「(そんなことしてたのね…)」




さすがに比叡がかわいそうだったので提督が金剛をなだめて事なきを得ました。

提督と真夏日




提督「あちー……」


キャッキャッ


提督「28度……本当に五月かよ」


ツメターイ!


提督「ん?」


提督「外が騒がしいな……」ヨッ


そこにはホースの水を掛け合う艦娘たちが!


提督「(五月雨と涼風、第六駆逐隊と……千歳と千代田?)」


提督「駆逐艦はともかく……千歳千代田は何やって―――」


提督「!!」


提督「(千歳千代田の服が透けているッッ!?)」


提督「言うべきか……?」


夕張「そうですね」


提督「だよなぁ……んん!?」


提督「いつの間に……」


夕張「ノックはしましたよ?」


夕張「あんな立派なのに透けさせてさらに目立たせようだなんて………」ブツブツ


提督「oh...」


夕張「でも五月雨ちゃんたちは可愛いですねぇ…」


提督「…無邪気なのはいいことだな」

夕張と改二




夕張「中型艦複数の改二実装……!」


夕張「これは私が改二になってさらに装備が積めるに違いない!」


夕張「ふ…ふふ……!」


夕張「あれは……霧島さんと榛名さん?」


霧島「あー……」


榛名「はい、榛名は大丈夫です……」


霧島「ほら、きっと夏にはくるから…」


榛名「用意されてるのがわかっているだけ、榛名は幸せです……」


夕張「……」


夕張「私は明言もされてないから……」


夕張「ぬか喜びするくらいなら今日もドラム缶背負って遠征に行こう……」




夕張改二お願いしますよ運営さん!

見果てぬ夢を掴むメロンアームズ。

あらあらうふふ




愛宕「提督、何かご用ですか?」


荒潮「私も呼び出されたのだけれど…」


龍田「あらぁ?」


陸奥「あらあら、呼ばれてきたのにいないじゃない」


龍田「せっかく天龍ちゃんと一緒だったのにぃ」


愛宕「んー?」キョロキョロ


荒潮「遠征でもなさそうねぇ」


陸奥「ちょっと待ってれば帰ってくるかしら」


愛宕「それもそうねぇ」



10分経過


龍田「あらぁ」


20分経過


愛宕「うふふ」


30分経過


陸奥「あらあら」


40分経過


荒潮「あらー?」


50分経過


提督「すまない、所用が長引いてし…まっ……て」


陸奥「あら、あらあらあら…」ゴゴゴ


龍田「うふふ…」ゴゴゴ


荒潮「勝利の女神も何もいないわよぉ…うふふ」ゴゴゴ


愛宕「あらー…呼び出しておいてこんなに待たされるなんて思わなかったわー」クスクス


提督「」



この後めちゃくちゃあらあらうふふされた

乙です

間が空きましたすいません。
今日中に一つ落とします。

百合百合してます

了解



阿武隈と北上と




提督「というわけで、南西海域に出撃してもらう」


阿武隈「えっ……」


北上「んー……?」グリン


提督「あー、喧嘩しないようにな」


北上「……まあ、このスーパー北上様とじゃ喧嘩にもならないでしょ」


阿武隈「……」


北上「(あ、あれ?いつもなら噛み付いてくるのに)」


提督「旗艦は阿武隈、北上はサポートに回ってくれ」


提督「大井と夕張、龍驤、瑞鳳の六人で出てもらう」


提督「いいな、阿武隈」


阿武隈「……はい」


北上「……?」


提督「出撃まで時間がある。阿武隈は少し艤装にダメージがあるから入渠しておいてくれ」


阿武隈「了解……です」

ドック




阿武隈「……」


阿武隈「(北上さんと同じ艦隊……しかも北上さんがサポートだなんて)」


阿武隈「(……っ)」ブルルッ


阿武隈「は…ァ…っ」


阿武隈「(北上さん……北上さん……っ!)」


阿武隈「(誰か……きたら……見られ、んぅっ)」


阿武隈「きたか、み……さっ―――」


ガラッ


阿武隈「―――っ!?」


北上「……」


阿武隈「(な……んで、北上さんが……)」


阿武隈「(ひ……だめ、だめっ!)」ビクビク


北上「阿武隈っち……は、さ」スッ


阿武隈「あンっ!?」


北上「あっ!ご、ごめ……痛かった?」


阿武隈「(痛かったらこん、な声出るわけ……)」



目の前でぴくんぴくんと震える彼女の姿に私は、困惑と何か妙な感情が胸を満たすのを感じた。

触れたい。

私を想ってこうなった彼女に。
子猫のように震える彼女に。

すっと手を伸ばして彼女の胸に触れると、予想を超える勢いで身体が跳ねた。

力を入れすぎたのだろうか、と不安になる。
私自身、彼女の姿に高ぶりを隠せない。

自分とは違う、きらびやかな彼女には羨望に近い感情を抱いていた。

その彼女が今、私の前で震えている。

「……阿武隈っち、ごめん」

「え……?」

「ちょっと我慢できそうにないや」

理性はあっさりと欲望に飲み込まれた。


「ん……むっ……」

ふたりきりのドック。
ドック全てを使用中の表示に変え、さらに場所は区切られたシャワー室。

誰も邪魔は来ない。

彼女の舌に、自分のそれを絡めていく。
完全に口を塞がれた彼女が苦しそうに眉を潜めるが、私は気にしない。

すでにひとりで高まっていた彼女の瞳は潤み、熱で浮されたかのように顔が赤い。

流れるシャワーの音に混じって、唾液の撹拌される粘着質な音が淫靡に響く。

ひとしきり彼女の唇を堪能した私は、最後に強く舌を吸い上げる。

「んんっ……!」

私の腕の中で、彼女の身体が跳ねた。

放心したように床へへたり込む彼女に、私はさらに攻撃を仕掛ける。

「阿武隈、っちは、さ」


焦点の合わない瞳でこちらを見上げる彼女。

ああ、可愛い。

昔の事故のせいで、私のことは苦手だと聞いていた。
実際、避けられているのは何となく感じていたし、同じ艦隊になった時には明らかに嫌そうだった。

だから、気になっていたんだ。

「私のこと、キライなの?」

それを口にした瞬間、彼女のぼんやりとしていた瞳に光が戻った。

「キライ……な、ワケ……」

もごもごと口ごもる姿が可愛らしくて、自然と頬が緩む。

嫌われていなくてよかった。

そう思ったら、なぜか視界がぼやけていた。
胸がいっぱいになって、声が詰まる。

「北上、さん?」

「あ、あははっ」

ごまかそうとして笑ってみたけど、私の視界をぼやけさせた雫は頬を伝って零れていく。


「うれし、くて」

呟く。

だって、私は。

「阿武隈っち、のこと、スキだったから」

ああ、これは恥ずかしいな。
冷静な私が、そう考える。
けれど、そんな冷静な私も、次の瞬間にはいなくなってしまう。

彼女に抱き着かれて、口を塞がれたから。

お互い裸で、さっきのキスよりも身体が密着しているからか、胸の先が触れ合う。

じわじわとした感覚に、私の身体も、彼女の身体もぴくりと反応する。

ひやりとした壁に背中がついて、心地好い。

気がつけば、攻守は逆転。
私が責められていた。

「く、ふっ…」


舌を絡ませながら、胸を責められて身体が跳ねる。

優しく這い回る彼女の白い指が、頂点に触れるたびに声が漏れてしまう。

妹に比べて慎ましすぎる私の胸。
サイズが故に敏感なのかもしれない。

彼女が顔を離すと、ふたりの間に細い橋が生まれて、ぷつり、と切れた。

「はっ…はっ…」

ふたりして浅い呼吸を繰り返し、私がぐったりとしていると、彼女はいたずらっぽく笑った。

「がら空きなんですけどぉ……」

「んあぁっ!?」

次の瞬間、くちゅり、という音と同時に身体を電流が走り抜けた。

「あ、あァっ…」

彼女の指が、私の、女性の最も敏感な部分を押し潰していた。


身体から力が抜けて膝がガクガクと震える。
頭の中が真っ白になって、目の奥で火花が散った。

「北、上さん……敏感、なのね」

一撃でイカされた。
反論しようにも、身体は痙攣していて声も出ない。

上擦った声音で呟く彼女に、私は胸を吸われていやいやと首を振るだけ。

「もォ、イッ……たから、ぁんっ!」

鋭敏になった性感帯を思い切り刺激されて、思わずのけ反った。

親指と人差し指で先端を摘み、扱きながら、彼女の舌が私の首筋をつぅ、と這う。

「く……んっ」

やられっぱなしは、性に合わない。
与えられる快感を堪えて、私のお腹を跨いだ彼女の最も敏感な部分に触れてやる。


ぬるり、とした感触で人差し指が滑り、彼女の身体が大きく跳ねた。

「ふぁ…んっ!?」

力が抜けて、私の下腹部に彼女が尻餅をつく。

少し重い、が都合がいい。

身を起こした私は、彼女の脚を開いて自分の脚と絡める。

私がやろうとしていることを察したのか、彼女も協力してくれた。

所謂、貝合わせ。

「阿武隈っち……」

目と目があって、ふたりの大事な所が、粘着質な音と共に一つに合わさる。

ビクン、と全身を貫く快感に身体が震える。

その震えがさらなる快感を呼び寄せて、お互いに腰が勝手に動き始めた。

これじゃあ長くはもたないなぁなんて、私はどこかでぼんやりと考えてしまう。

大きくなる彼女の声は、高くて可愛らしい。

そんな彼女の声を知るのは、今のところ、私だけなんだろう。

蓄積する快楽に身を委ねながら、私は呟く。

執務室




提督「よかったのか?」


大井「世話の焼ける人だから」


提督「そうか」


大井「私は当然北上さんが好きですよ?」


大井「でもそれは阿武隈さんの好き、とは違う好きですから」


提督「LOVEではなくLIKE、と」


大井「ええ」ニコッ


大井「……好きな人には好きと言わないと」


大井「……見ているだけでは伝わらないですから」チラッ


比叡「……っ」


大井「では、魚雷管を整備しないといけないので、これで」




比叡「……」


提督「どうした?」


比叡「いえ、なんでもありません……」


比叡「(私は……)」ギュッ




大井「はぁ……」


木曾「どうかしたのか?」


大井「うん、ちょっと、ね」


木曾「(北上姉だなこりゃ……)」


木曾「……」


木曾「俺にはよくわからないが」


木曾「自分に嘘を吐いてまで、応援することはなかったんじゃないか?」


大井「……」


木曾「……ほら」


木曾「マントの中なら、誰にも見られないからな」


大井「……っ」グスッ


大井「あなたには、見られてしまう、わね……」


木曾「俺は何にも見ちゃいないからな」フイッ


木曾「辛いときは、誰かに頼るのも大事だ」


木曾「アイツが……まるゆが俺を頼ったように、な」


大井「……」グスッ


大井「……」ギュウ


木曾「全く、世話のやける姉さんたちだぜ」

阿武隈→←北上さん←大井っち
あると思います。

描写難しい

乙です


大井っちがサイコレズじゃない!?

乙ありです

>>419
クレイジーでサイコじゃない大井っちがいてもいいと思います(真顔

少し投下します



比叡と榛名【1】


どうも、比叡です!

最近、気がついたら榛名を目で追っていて、目線が合うと何となく気恥ずかしさを感じるようになっていました。

榛名は霧島と同じ艦隊になることが多くて、私は金剛お姉様と同じ艦隊での出撃が多い、って……司令の作戦なんですけどね。

あ、何度も言ってますけど、私はこの鎮守府に最初に着任した戦艦で、榛名は次だったから、最初は一緒の出撃も多かったの。

でもこの前のピーコック島の戦いでは榛名は出撃していないし、何となく寂しいな、と思ってました。

今日、たまたま私と榛名が一緒に出撃することになって、その海域が南方の深部だと聞いて、少し不安になりました。

戦うことに不安を覚えていてはどうしようもない、と長門さんは言ったけど。

私は戦うことに不安を覚えたんじゃない。
ふと、誰かが、自分が沈むことが怖くなったんだって。

そう、司令に伝えたら、

「死ぬことを怖れなくなったら、それは死んでいるのと変わらない。だからお前は正常だ」

と言われて、少し気が楽になりました。


結局、攻略は失敗。
最深部に辿り着けませんでした。

だけど、相手の悪魔のような戦艦は撃退したし、痛み分け、といったところかな。

帰投してそんなことを考えていたら、目の前に榛名がいて、

「何でそんなに被害を受けているんですか」

なんて聞いてくる。
出撃したメンバーは皆それなりにダメージを受けてはいたけれど、私は大破してしまっていたからかな。

……旗艦の榛名を庇って。

あの悪魔が放った雷撃を止められる距離にいたのが私で、狙われたのが気づいていない榛名だったから。

そう言ったら、頬をひっぱたかれた。

痛い。
榛名に叩かれたのは初めてかもしれないな、なんて場違いなことを思いました。

榛名が私を叩いたのを見て、一緒に出撃していた陸奥さんや赤城さんが何事かと立ち上がっちゃいました。

こういうの、前にもあったなぁ。
あの時も榛名と出撃してて、雪風を庇って大破して。

金剛お姉様と司令に怒られたっけ。


私を睨む榛名は、金剛お姉様より少し身長が高い。

私は姉妹で1番小さいから、見下ろされる感じ。

もう一度、頬にぱしん、という衝撃がありました。

一瞬視界がぼやけます。

榛名の綺麗な瞳に、涙が浮かんでた。
そんな顔しないでほしいな。

だって、榛名は旗艦で、私はその随伴艦。

榛名を守るのが私の役目で、それは私の心に潜んでいたあなたへの想いそのもの。

金剛お姉様は尊敬の対象で。
あの人は司令に一途だから。

「榛名、は……っ!大丈夫です…!」

呆然とした感じで、私は涙ぐむ榛名を見ていました。

「比叡っ、お姉様に…何かあったら……!」

榛名は霧島と一緒にいて、この前ドックでキスしそうになってて…。

―――私の思考がぐるぐると混乱し始める。


そのあとのことはあんまり覚えていません。

ハッとしたときには私は部屋のベッドに腰掛けていて、榛名はいなかった。

何度か叩かれたような気がする。
ジンジンと熱を持つ頬をさすり、俯いたら、

見ているだけでは伝わらない。
大井さんに言われたことが、ふと脳裏を過ぎます。

そんなこと言われたって……

霧島も榛名も傷つけたくない。

私が言わなければ、ふたりの関係が、姉妹の関係が壊れることはないんだ。

だから、このまま。

「榛名……」

小さく小さく呟いた。
次の出撃には、きっといつものように話せるから。

「私、頑張るから……見捨てないで……」

頬が、痛みを増したような気がしました。

百合ってのは良いもんだな……>>1

ちょっと遅いけどキソーさん男前過ぎぃ!

木曾さんはイケメンで苦労人

投下!



夕張と五月雨



「夕張さんって」

五月雨ちゃんが話かけてきたのは、鎮守府近海に現れた潜水艦掃討任務が終わって、帰投したときだった。

艦隊に被害はほぼなし。
龍驤と扶桑さんが少しかすり傷を受けたくらいで済んだから、明石さんに修理お願いしようかな。

「五月雨ちゃ……きゃあ!?」

話しかけながら、五月雨ちゃんは私のお腹をいきなり触ってきた。

予想外の刺激に思わず声。

「すべすべですよね」

私の声を意に介さず、五月雨ちゃんはぺたぺたとお腹を触ってくる。

凄く……くすぐったいです……

「ちょ……五月雨ちゃん……!」

難しい表情でむにむにと触ってくるものだから、私はくすぐったい感覚を堪えてプルプルする。

「夕張さん」

その手が止まった。
少し躊躇うように、伏し目がちに五月雨ちゃんは言葉を紡ぐ。

「昨日、提督と何をしてたんですか?」

その言葉に、私は凍りついた。


現在、私は五月雨ちゃんを自分の部屋に招いて、どう説明しようか悩んでいる。

内緒だと言ったのに、よりによって五月雨ちゃんに見られていたとは。

どうしよう。

五月雨ちゃんはこの鎮守府の最古参で、提督と1番付き合いが長くて……

素直に言うしかなさそうだ。

「夕張さん」

「う……」

凄く言いづらい。

「あの、ね」

緊張しすぎて口の中がカラカラだ。

「提督に……その、む……胸を大きくしてって頼んだのっ」

途端に五月雨ちゃんの表情が怪訝なものに変わり、そしてみるみるうちに真っ赤になった。

「な、何のことですかそれ!」

「だから、提督とえっちして―――へ?」

五月雨ちゃんは今にも爆発しそうなほどに真っ赤だ。

ちょっと待って。
もしかして私、物凄い勘違いを……


「私が見たのは、たくさんの資源を持ち出してる夕張さんと提督ですよ!」

あっ、私墓穴掘った。

「わ、忘れて!五月雨ちゃん!」

ああああ、女の子同士だけどそういうのは凄い恥ずかしいし、何より他の提督のことが好きな艦娘に知られたらどうなるか…!

慌てて五月雨ちゃんの肩を掴んで揺するけど、まあ…時すでに遅し。

「お願い忘れて!なんでもするから!」

そう言った途端、

「!」

五月雨ちゃんが、何か思いついたような顔をする。
嫌な予感。


「じゃ、じゃあ」

五月雨ちゃんが、肩の私の手をそっと握る。
グローブ越しに、柔らかい感触。

「……私に、キス、してください」

この子ときたらとんでもないことを言い出した。

やめて、上目遣いでこっち見ないで、うるうるした目で見ないで、理性がもたな……

ああ、五月雨ちゃん可愛いからいいやー。

私が手に力を入れたのを合図に、五月雨ちゃんは目を閉じる。

あーもう!なんでこの子こんな可愛いの!

ドキドキする。
提督とするときとは違うドキドキ。

ちゅっ、と唇同士を触れさせた。

「……」

急いで顔を離す。
目を開けた五月雨ちゃんは、何故か不満そうな表情。

あれ?

「提督としたキスは、私にはしてくれないんですか」

この子ったら…!

もう我慢はいらない。
どうなっても知らないからね、五月雨ちゃん。

とりあえずここまで!
続きは……どうしよう

需要ありそうなら書きますね

乙です


需要ありまくりですよ!

ワッフルワッフル

ここで止めたら承知しねえからな乙

間が空いて申し訳ないです
戦果稼ぎ一生懸命でした

では、続き投下しますね


薄暗い部屋で、五月雨をベッドへと押し倒して馬乗り。
ほかの白露型の姉妹とは違う服のボタンを外す。

たっぷり10分は口づけしていただろうか。
すっかり蕩けた五月雨は、抵抗せずに夕張のなすがまま。

白いシーツに広がる淡い色の髪が綺麗で、夕張は慈しむように五月雨の頭を撫でる。

それから、ここにこうしていられること、五月雨に出会えたことを心から嬉しく思うのだ。

額に口づけを落とし、五月雨の胸に掌を乗せる。
早鐘を打つように高ぶる鼓動に、夕張自身も同調する。

「ふぁ……っ」

今度は首筋に口づけて、そのまま舌を下へと這わせていく。
身体の下で五月雨がぴくんと跳ねたが、やめない。

漏れる喘ぎは普段の五月雨の声とは違う。
きっと夕張しか知らない声。

気分が高翌揚する。


夕張自身より控えめな彼女の胸は、女性的というよりは、まだ子供、だ。

しかし、それは見た目だけ。
駆逐艦も長い時を重ねて現在に至るのだから当然だ。

右手で五月雨の胸を触り、左手は彼女の手を握る。

「ふ……ぅんっ」

眉を寄せて悩ましい声を上げる五月雨。
提督が知らない彼女の姿。

「手……」

五月雨は呟くと、握っていた夕張の左手を両手で包んで、指をちろちろとアイスのように舐めはじめた。

ゾクゾクとした感覚が、夕張の身体を震わせる。

唾液でぬらぬらと光る指を舐める姿は、非常に煽情的で美しい。

口に含まれ、舌に弄ばれ、ちゅうちゅうと吸われて、夕張は知らず知らず熱い吐息をこぼす。


馬乗りの体勢を変えて、五月雨の横に座る夕張。

左手を五月雨に掴まれたまま、夕張は彼女の臍へ舌を差し入れる。

「やぁ……んっ」

そして、夕張の舌はなめくじの這ったような跡を残しながら下腹部へ。

むせ返るような熱を帯び、すでに濡れそぼったそこは、綺麗なサーモンピンクだった。

「ひっ…」

指を舐めながら、五月雨が引き攣った声を漏らす。

夕張は迷うことなく五月雨のそこへと口づけた。

途端に五月雨がびくびくと震えて、身体を突っ張る。

声を漏らすまいと、夕張の指を吸う力も強くなった。

「んふふ……」

ぴちゃぴちゃと、子犬がミルクを舐めるような音をわざと立てて、夕張が五月雨の羞恥心を煽る。


吸っても舐めとっても、後から後から溢れてくる五月雨の愛液。

夕張は右手を五月雨の胸へと差し伸ばし、やわやわと揉みしだく。

「んっ……ふ…っ」

与えられる刺激に震える五月雨は、ともすれば消えてしまうかのような声で喘ぎ、夕張の感情を高ぶらせていく。

「五月雨ちゃん、初めてだよね」

濡れているものの、固さがあるその部分に疑問を持ち、顔を上げて夕張が問えば、五月雨は真っ赤に上気した顔で静かに頷いた。

初めてでここまでになるとは、よっぽど感じやすい体質なのかそれとも―――

「ゆ……ばりさんに、触ってもらえてるって考え、たら」

「―――っ!」

予想の斜め上。
可愛いすぎる。


蕩けているが、堅く入口が閉じたそこへ、夕張が人差し指をゆっくりと沈めていく。

異物感があるのだろう、五月雨は息を呑んで堪えている。

「く……ぁんっ」

まだ第一関節だというのにこの痛がりよう。
夕張が、ゆっくりと指を引き抜こうとすると、

「やめ、ないで、くださっ……い」

痛みに零れる涙を堪えて、五月雨が言う。

困ったように夕張は微笑んで、自分の初めてのときのことを思い出す。

不安で仕方なかったのを、和らげたのは……

夕張は五月雨の上に覆い被さって、口づけをする。
そうしながら、秘部に指を沈めていく。

「んぅ……むぐっ」

「はァ、はァ……」

痛みを堪える五月雨が愛しくて、夕張の眦にも涙が浮かぶ。

艦のままでは絶対になかった距離、関係。
夕張は巡り会えたことを素直に嬉しく感じた。


そうこうしている内に、夕張の人差し指はすべて五月雨に飲み込まれていた。

舌を絡ませていたせいでこぼれた唾液で、口許はどろどろだ。

「ん……ん……っ」

五月雨はキス好きなんだろうな、と夕張は思った。
自分から積極的に舌を絡めてくる。

夕張は人差し指を中で曲げ、親指で小さな肉芽を優しく撫でた。

「あ、ぁあっ」

きゅう、と指を締め付ける五月雨の身体は、電気が流れているかのように震えて跳ねる。

「ゆう……り、さっ」

途切れ途切れに助けを求めるように声を上げる五月雨に、夕張は優しく微笑みかける。

「ぅあっ、ぁ、あぁっ」

夕張が五月雨の肉芽の包皮をつるり、と剥いて、親指でそれを押し潰した。

「ゃあァっ、夕張、さ、ァんんんっ!」

五月雨のそこから飛沫が散って、夕張は彼女が絶頂したことを悟る。


時折大きく痙攣する五月雨を優しく抱きしめて、夕張は耳元で、

「好きだよ、五月雨ちゃん」

と囁いた。
半ば意識の飛んだ五月雨も、その言葉にはしっかりと頷き、えへへ、と照れ臭そうに笑う。

「提督には内緒ね」

「はい」

二人だけの秘密。
五月雨はそれが妙に嬉しくて、夕張の胸に顔を埋めて目を閉じた。

こういう描写はワンパターンになっちゃって困ります
夕張と五月雨可愛いなぁ

やったぁ!補給!

あ^~

乙です

鯨……?




雪風「鯨さんですか」


島風「え?おお……くじら?」


夕張「おおくじらって……シロナガスクジラですか?」


鈴谷「さすがにあのサイズを釣り上げるのは大変かも……」


比叡「気合い!入れて!釣ります!」


赤城「……」ジュルリ


加賀「鯨肉……さすがに気分が高揚します」





19「……違うって言えない雰囲気なの」


58「空母と戦艦が怖いでち」


川内なのか、長良なのか




川内「お帰り、神通、那珂!」


那珂「ただいまー!」


神通「ただいま」


那珂「大変だったよぉ」


川内「その様子見ればすぐわかるよ」アハハ


神通「探照灯が活躍してくれました」


那珂「夜戦にはいかない予定だったんだけど、敵もしつこくって!」


川内「!」


川内「……そう、なんだ」


神通「(……!)」


神通「それじゃあ、私と那珂さんは入渠に行ってきますね」


那珂「ちょ…神通!待ってよぉー!」


ぱたん


川内「……」


川内「私だって……活躍、したいのに…」

ドック




那珂「神通、慌ててどうかしたの?」


神通「川内さんの表情が曇ったので…」


那珂「もしかして私が夜戦の話をしたからかな……」


神通「いえ、恐らくは……改装、じゃないかしら」


那珂「!」


那珂「そっか…。川内はまだだから」


神通「こればかりは、提督にお願いしてもどうしようもないこと…」


那珂「うーん……」


那珂「待つしかできないよね…」


神通「…そうですね」ハァ



川内「まだ第二改装が来ないから危険な海域には出してもらえない」


川内「天龍や龍田と一緒に遠征ばかり」


川内「神通と那珂と一緒に夜戦……したいなぁ……」シュン


この>>1は毎度良いエロを書くなぁ、乙

>>452
そう言ってもらえると嬉しいです

ちょっと投下

比叡「気合い!入れて!釣ります!」




提督「とか言って俺の釣竿持って飛び出して行ったが」


提督「何を釣りに行ったんだ……」


青葉「今の時期に釣れる魚……」


提督「俺は適当な釣りしかしないから詳しくはないんだ」


青葉「んー、今日の晩御飯に期待、ですね!」


しばらく後



提督「」


比叡「ひえぇ……」


提督「まさか竿が折られて戻ってくるとは」


比叡「とんでもない引きで……」


提督「まあ竿は仕方ない。で、どんな魚だった?見えたか?」


比叡「すみません……」


比叡「えっと、大きいクラゲみたいな感じの……」


提督「……それ、空母じゃないのか」


提督「多分、ヲ級」


比叡「」


比叡「ひ、ひえぇー!」

どうしてこうもヲ級はよく釣れるんだwww

それだけ数がいるとかかな…

ヲ級釣りは提督の嗜みってだれかが言ってた

ほぼ内定おめでとう




提督「川内いるかー」


提督「……いないか」


提督「(最近元気なかったからなぁ)」


那珂「あれ?提督どうかしたの?」


提督「ああ、川内を探してるんだが」


那珂「川内ちゃんならお部屋に……」


那珂「あれ?いないや」


提督「歩きながら探してみるか。すまないな那珂」


那珂「気にしない気にしない!」フリフリ



川内「……」ポケー


夕張「……」


瑞鶴「(さっきからずっと水面眺めてるけどどうしたのかしら)」


瑞鶴「(こっちには気づいてないみたいし)」


川内「はぁ……」


川内「夜戦以外でも活躍できるってところ見せたいのに」


川内「妹二人に置いてきぼりにされちゃってさ」


川内「提督も提督だよ」


川内「遠征と演習しかさせてくれないし」


瑞鶴「悔しいの?」


川内「そりゃ悔しいに……決ま……って」


瑞鶴「大きな独り言だから聞いちゃった」


川内「……」フイッ


川内「瑞鶴にはわからないよ」

川内「空母だし、色んなところに出撃してるしさ」

夕張と瑞鶴間違えた(´・ω・`)



川内「一航戦とも張り合えるんだから」


瑞鶴「……」


瑞鶴「で、しょぼくれてこんなところにいたってわけ?」


川内「神通も那珂も、私よりとっくに高いところに行っちゃってる!」


川内「妹に追い抜かれる気持ちなんて、わからないでしょ!」


瑞鶴「わからないわ」


川内「だったら……」


瑞鶴「それがどうしたの?」


瑞鶴「私は翔鶴姉にも加賀さんにも……ううん、空母には誰にも負けたくない」


瑞鶴「だけど敵わないことだってある」


瑞鶴「私は私。翔鶴姉は翔鶴姉」


瑞鶴「一人一人にできることは必ずあるのよ」


川内「……っ」


瑞鶴「夕張が悩んでたこと、あんた知らないでしょう」




瑞鶴「ドラム缶しか載せてもらえないって嘆いていたわ」


瑞鶴「でも夕張は島風に言われて気づいた」


瑞鶴「自分にしかできないことを一生懸命にやればいいって」


瑞鶴「あんたにはあんたのいいところがある」


瑞鶴「こんなところで愚痴ってる暇があったら、提督のところに直訴でもなんでもしてみなさいよ!」


川内「……っ」ポロッ


川内「……」グスッ


瑞鶴「(あっ……私言い過ぎた!?)」


川内「覚えて、なさい……瑞、鶴っ」グスン


川内「空母、なんてっ!夜戦なら負け、ないんだから……!」ダッ


瑞鶴「あっ、ちょっと!」


瑞鶴「……はぁ」




川内「提督ぅ!!」ダダダ


提督「お、川内!探して……」


川内「私を改造してよ!」ドゴォ


提督「肘が鳩尾にぃ!?」ゴフゥ


提督「や、やるな川内……」


川内「……」ゼー、ゼー


提督「?」


提督「お前、泣いたのか?」


川内「そっ、そんなことはどうでもいいの!」


川内「私も早く改二に……!」


提督「お前の改装はまだ認められていないだろ……」


川内「それなら、それなら私を実戦に出して!」


川内「お願いだから…!」


提督「……」


提督「やれやれ」




提督「川内型軽巡洋艦1番艦川内」


提督「お前に第二改装の実施許可が下りた」


川内「え……?」」


提督「改二だ、川内」


提督「よかったな」ニコッ


川内「ぅう……ふえぇん!」











川内改二おめでとう!

梅雨と五月雨




どんよりと重い雲が覆う空。
シトシトと雨が降り、中庭の片隅に繁った紫陽花が青い花を開いている。

五月雨は提督のいない執務室の窓から空を仰いでいた。

夕張、那珂は遠征の旗艦で出撃している。

窓ガラスに当たって弾ける雨粒を目で追って、また上へと視線が戻る。

かれこれ15分はこうしている。

ふと、視界の隅に蝸牛が映った。
下からずっと登ってきたのか。

執務室は2階だから、人の身には大したことはない。
蝸牛には長い距離だろう。

そうやって窓ガラスを登る蝸牛を眺めていると、今度は中庭を突っ切って走る艦娘の姿。

長門と島風だ。

全力で走る島風を、長門が困ったように追いかけている。

二人ともびしょ濡れ。
風邪をひかなければいいな、と五月雨は思った。


蝸牛が見えなくなった。
窓ガラスを登りきったのだろう。

そっちに行っても食べ物はないだろうに。

五月雨は小さく溜め息を吐く。
退屈、というわけではない。
提督がいなくとも、大本営から送られてくる資源はあるし、その帳簿をつけるのは秘書艦の役目だ。

それを終えてしまったのが今の五月雨なのだが。

また誰かが中庭を走っていく。

あっ、転んだ。

ぬかるんだ地面で滑ったようだ。
前半分が泥まみれになってしまったのは、阿賀野型の末っ子酒匂だろうか。


後から来た矢矧が呆れ顔で手をかして、酒匂を立たせている。

照れ隠しに笑っているのがわかった。

矢矧はやれやれ、と肩を竦めると、自分に泥が着くのも構わずに酒匂を傘へと引き入れて、見えなくなった。

少しだけ眠気を感じ、窓から視線をそらす。
ガランとした執務室。

提督の意向で備えられたソファに、五月雨は身を投げる。

そして、そのまま睡魔に誘われて目を閉じた。

今日明日には利根とケッコンできそうです

乙です

ネタが浮かんで来ない…!

ネタ募集!
あ、鯨ちゃんはいないので無しでオナシャス…

>>472-475で

飛鷹と植物園に紫陽花を見に行く話

大和

夕張のドロドロした過去編また見たいな

ブラ鎮提督支持派と反対派の艦娘同士の闘争とか

摩耶

はい、ありがとうございます!
順番前後+時間かかるかもですが書かせてもらいます!

夕張の過去、というよりブラ鎮提督が壊れたみたいな話に…うごご

夕張の過去


ようやく君に会えた。

最初に聞いた言葉がそれだった。
秘書艦は雷がよく務めていた。

夕張が着任したときも、嬉しそうな彼の傍には雷がいて、夕張はそんな二人を微笑ましく思った。

着任してしばらくは平穏そのもので、時折出撃しては帰還し、遠征に向かう日々が続く。

だが、その平穏はとある出来事によって終わりを迎える。


あれは酷い風雨の日だった。
出撃が休みだった夕張は、工廠で艤装の整備を終え、艦隊の帰還を出迎えようと埠頭に向かっていた。

その異変に気づくのには時間はかからなかった。

艦隊帰投の報告、同時に上がる悲鳴。
そして、夕張は見た。

たったひとりしか戻らなかった艦隊を。


「雷ぃ!」

走ってきた彼が満身創痍の雷へと駆け寄る。
雷の血に塗れた身体を抱き寄せる。

「しれ……か……」

すでに目も見えていないのか、雷は抱き寄せられた彼の顔を見てはいない。

「何が、何があったんだ雷!」

「……奇襲……され……」

一言を発するたび、彼女の身体から力が抜けているのが夕張にはわかった。

恐らくは、その場にいた全員が。

「くそ!ドックだ!高速修復材を用意しろ!」

雷を抱き上げた彼が吠える。
駆逐艦の子たちが慌てて走って行くが、それを雷は止めた。

「もう……ダメだ……て……わか……」

焦点の合わない瞳で、血の流れる口の端を少し上げて。
雷は笑った。

「そんな……顔、して……ダ、メじゃ……ない……しれ……」

言い切ることすらできないまま―――雷の腕がダラリと下がった。


第一艦隊全滅。

雷。

千代田。

瑞鳳。

伊勢。

青葉。

大井。







遺された艦娘たちは皆一様に悲しみ、涙を流し、深海棲艦を倒すための出撃を願った。

そして、その日以降。

彼は変わった。


「……」

中破や大破のまま待機させられる艦娘が増えた。
夕張は彼女たちの艤装の整備をしていたが、壊れ方が酷いと修理もできない。

活気のあった鎮守府はすっかり落ち込み、常にだれかが痛みを堪えて泣いていた。

雷の代わりに秘書艦を務めることになったのが金剛だ。

金剛が彼に皆の入渠を懇願しても、彼は応えない。

特定の海域のみに出撃し、新しい艦娘が着任したらまた出撃。

そして被害が大きくなると艤装を解体されてその艦娘はいなくなる。

そんなことの繰り返し。

フラストレーションが溜まるのは必然で、艦娘同士のぶつかり合いは起きるべくして起きた。


長門、日向、赤城の三人が彼に詰め寄ったのをきっかけに、彼を守ろうと金剛型姉妹が立ちはだかり、それは鎮守府内で大きな戦いにまで発展してしまう。


夕張は戦闘には参加していなかった。

艦娘が戦うべきは深海棲艦であり、艦娘ではないと考えていたからだ。

夕張と同じ考えの艦娘もたくさんいた。

島風がその一人だ。

「ばっかみたい」

島風は争い始めた戦艦や空母を見て呟く。

「何やってるんだろうね…」

夕張も島風につられたように言った。

彼がこれを見たらなんと言うだろう。
…何も言わないかもしれない。

もっとも、これを止めようとしない時点で彼女たちにも正常な判断はつかなくなってきているのは明らか。

鎮守府において、提督の行動は艦娘に多大な影響を与える。

憔悴しつつある彼女たちは、そのことにすら気づくことができなかった。


彼は、自らの命令を聞かない艦娘を全て解体した。

長門も日向も赤城も、いなくなった。

最後まで抵抗した長門は、金剛と霧島の攻撃で大破してもなお彼への怒りを吐き続けた。

「それが……トップに立つ者のすることか……ッ!」

金剛も霧島も苦虫を噛み潰したような表情をしていたが、それでも彼のために動く。

「お前たちもわかっているはずだ……!こんなことを続けていけばいずれここは……!」

長門の腹部に、金剛が主砲を向ける。
距離が近い。
どうなるか、それは考えなくともわかる。

「……忘れンぞ……絶対ニ……!こノ…!怨ミヲ……!」

「……バイバイ、長門」

ずどん

轟音と共に長門の身体から力が抜けた。


比叡がいなくなったのは、それからすぐのことだった。

敵泊地の発見と強襲の指示が出される半月ほど前だったか。

戦艦タ級と相打ちになったということになっているが、あれは長門なのではないか、と夕張は思った。

霧島からそれを聞いた彼は表情一つ変えずに、そうかとだけ呟いた。

金剛が元気を失い、榛名が笑わなくなったのも、この辺りからだ。

霧島は表面では冷静に見えていたが、心中穏やかではないことを、艤装の使い方で夕張は気づいていた。

駆逐艦たちを解体や轟沈の恐怖で縛り、指示に従わない者は即処分。

だが、ある程度の練度がある艦娘は補給も入渠もしっかりとされていた。

夕張も島風も、残された三人の金剛型姉妹もそうだ。


「ちっ……!」

彼は苛立っていた。
作戦が上手く進まない、練度の高い艦娘も大破して戻ってくる。

「この作戦を勝利で飾れば、俺はもっと上に立てる……!」

彼を駆り立てるものは、地位と新たな艦娘。

「潜水艦が手に入る……」

作戦を進めるために再度資料に目を落としたとき、彼は気づく。

「夜戦……?」

夜戦が得意な艦といえば―――。





「腐るほどいるんだ……使い捨てて、また作ればいい」





そして、アイアンボトムサウンドへの攻撃が始まる。

摩耶より妙高さんが目立ってる気もしないでもない

摩耶(女性提督)




最近、摩耶の様子がおかしい。
食材が少し足りない。

愛宕と妙高からそう報告を受け、私は摩耶を執務室に呼び出した。

とりあえず食材は後回し。
摩耶の件からいこう。

私は着任してまだ日が浅い。
摩耶は少し苦手なタイプだった。

罵られるし、口は悪いし。
傷を負ったと聞いたから心配して話し掛けたら「ウザい」なんて言われ、酷く落ち込んでしまった。

「なんだよ提督」

執務室に入るなり、開口一番これだ。
私は自分のメンタルがへにょりと折れるのを感じながら、口を開く。

「最近夜中に出歩いているらしいけど、どこへ行っているの?」

ちっ。
舌打ちされた!

「何でもないから気にしないでほっといてくれよ」

うう、そう言われても。
心配だし……。

「一応私も提督だから……ね、艦娘のこと把握しとかないと―――」

「ほっといてくれって言ってるだろ!」

ビクッ!

摩耶が上げた怒声に、私は思わず身を竦めてしまった。


摩耶は萎縮した私を一瞥して、再び舌打ちすると部屋を出て行ってしまった。

何が悪かったんだろう。
わからない。
摩耶の機嫌が悪かっただけなのかな……。

「沖ノ島を攻略したばかりの新米だから仕方ないのかも……」

「……提督」

突然扉が開いて、妙高さんが顔を覗かせる。
何やら抱えているようで、しきりに胸元を気にしている。

「妙高さん?」

「私のことは妙高でいいのに……。それよりも」

妙高さんが執務室に入る。
同時に胸元を気にしていた理由がわかった。

「……犬?」

「先程鎮守府の門の付近にいるのを朝潮さんが保護したそうです」

そう言って、妙高さんが私に見せたのはころころとした仔犬だった。


「可愛いね」

「そうですね。朝潮さんも見たことのないような表情をしていましたから」

くすくすと妙高さんは笑った。
毛玉が動いているような仔犬は、しかし野良犬にしては健康的に見える。

もしかして、と私の中で仮説が立つ。

摩耶の様子がおかしい。
食材がなくなる。
そしてこの仔犬。

摩耶が世話をしていたのかも。

「妙高さん。この仔犬、しばらくうちで面倒を見ましょう」

「宜しいのですか?」

「本当はよくないけど、でも私がなんとかするから」

また捨ててこいなんて言えないし、上官には番犬です、と言えばいい。

まあ番犬になんてなりそうにないけど。


夜中。
私は鎮守府の門を眺めていた。

摩耶が出ていくのを確認するためだ。

仔犬のことはまだ朝潮ちゃんと妙高さんしか知らない。
朝潮ちゃんには内緒にするように伝えたから、間違いない。

今は私の寝室で眠っているだろう。

時計の針が2時を指した頃、門の付近に人影。

「摩耶……」

小さな袋を持った摩耶がコソコソと門を潜って出ていく。

それから30分ほど過ぎると、がっくりと肩を落とした摩耶が、トボトボと帰ってきた。

時折腕で顔を拭っている。

袋は恐らく食べ物。
やはりあの仔犬を世話していたのは摩耶だったようだ。

いなくなった仔犬を探していたのだろう。

私は摩耶に対する見方を改めないとな、と思った。


翌日。
私は再び摩耶を呼び出した。

妙高さんが一緒に話そうと申し出てくれたけど、断った。

摩耶とはちゃんと話さなきゃ。

仔犬の首をこしょこしょとくすぐっていると、またノックもなしに扉が開いた。

「なんだよ提督!用事って……の……は……」

入ってきて、私の手の中でじゃれる仔犬を見て、摩耶が硬直した。

「なんでそいつがここに……」

「摩耶」

私は動揺する摩耶をしっかりと見て、言う。

「この仔犬の世話に毎晩行ってたの?食材を少し持って行ってたよね?」

「……う……ぐ」

「摩耶」

私が名前を呼ぶと、彼女は諦めたように頷いた。

「そうだよ……」

「そっか。一人で出撃したりしてたわけじゃないんだね」


「そいつをどうするんだよ」

摩耶が仔犬を指差して口を開く。
指差された仔犬はキョトンとしている。

「保健所に……」

「ダメだ!絶対そんなところ……」

「本来なら保健所に、ってなるんだけどね」

「……はあ?」

「摩耶が大切に世話してたみたいだから、この仔犬はうちで預かることに決めました」

私の言葉に、摩耶は凄く嬉しそうな笑顔を浮かべた。
こんな表情もするんだな、なんてことを思ったのは内緒。

私に駆け寄って、仔犬を撫でながら、

「やったな!」

なんて言うんだから。
愛宕が言ってたことに、今なら納得がいく。

口は悪いけど、本当は優しい子だって。



彼女の鎮守府に、他にも動物が来ることになるのはまた別のお話。


後は

大和
飛鷹と紫陽花を見に植物園へ

ですね
大和出ないですわ……

乙です


ここいいスレだな

>>499
ありがとうございますm(__)m


戦果稼ぎで突っ走ってました
かなり空きましたが投下します

大和と女性提督




「ねぇ妙高さん」

「はい?」

私はふと、書類整理をしてくれている妙高さんに声をかけた。

手を止めてこちらを見る妙高さんに、疑問を投げる。

「大和さんの胸についてなんだけど」

「大和さんの……ああ」

妙高さんも思い当たるところがあった様子。

「あれは九一式徹甲弾……でいいんだよね?」

独特の形状と色。
何故あれを胸に入れているのか。

「あんなの入れなくても十分なサイズなのに」

自分の控えめなそれに目を落として呟くと、妙高さんがくすくすと笑った。

「提督も十分なサイズですよ」

「そうかなぁ……」

それからしばしの沈黙。
書類を片付けていく音だけが執務室に響く。


コンコン

「あの、大和です」

扉がノックされ、凛とした声が鼓膜を震わせる。

私はまだ新米だけれど、艦娘たちにはかなりの経験を積んだ娘が何人かいる。

妙高さんや大和さんもそれになる。

別の鎮守府から異動して、私のところにきてもらったのだけど、異動の経緯はほとんど知らない。

上層部が―――というか元帥が何やら動いたらしいけど、その理由なんて知らされるはずもなく。

私も、首を突っ込むつもりはないから、それでいい。

「どうぞ」

「失礼します」

私が声をかけると扉が開いて、大和さんがすっ、と入ってきた。


力強さと可憐さを併せ持つ、戦艦の頂点と言っても過言ではないその姿には、いつも圧倒される。

「演習の報告書です」

大和さんから手渡された書類に軽く目を通して、頷く。

「大和さんの活躍がすごいね」

敵撃沈判定を3つ。
それも一撃で、というのだからとんでもない。

「援護してくれた皆のおかげですよ」

深海棲艦との戦いにおいて、大和さんは切り札と言って間違いない。

妹の武蔵さんもやっぱり同じくらい強いのだろう。

「あ、演習に出撃していたみんなに間宮さんのアイスがあるから食べてね」

私がそう言うと、大和さんははいと頷いて

「たくさん食べますね!」

にっこりと笑った。


戦艦はたくさん食べる。
それはわかっていたけど、大和さんは別格だった。

食べる量がとんでもない。
あの体のどこにそんなに入るのか、というくらい食べる。

ああ、食べた分胸が大きくなっているのかも……なんてことは思っても口には出さない。

その夜。

仕事を全て終えた私は、大浴場の湯舟にぼんやりと身を沈めていた。

明日は出撃と大本営から物資の補給がある予定。

大和さんがいるからと言って補給物資が増えるわけでもないから、割と鎮守府の財政は厳しい。

そんなことをみんなに言ったところで士気が下がるだけだし、それをなんとかするのが私の仕事でもある。

だからできることはすべてやる。

からから

浴室の扉が開いた。
私が入っている湯舟は入口からは見えないので、誰が入ってきたのかわからない。

かけ湯をする音が響く。

静かに入ってきたから、うちの駆逐艦や軽巡の娘を鑑みるに、可能性は低い。

誰だろう、と思い顔を出すと、柔らかい感触と共に目の前が肌色に塗り潰された。


「あの、提督?」

柔らかい。
それになぜかいい匂いがする。

顔を離すと大和さんが困ったようにこちらを見ていた。

抜群過ぎるプロポーションに、女である私も思わず目が釘付けになる。

「お隣り、いいですか?」

断る理由はない。
私はうん、と頷いた。


「提督に姉妹はいらっしゃいますか?」

唐突に大和さんが尋ねてきた。
私は首を縦に振って、

「妹が一人いるよ」

答える。

「妹ですか……」

少し寂しそうに大和さんは微笑む。

大和さんにも妹が…と言いかけて気づいた。

大和型二番艦武蔵。
大切な妹が大和さんにもいることを。

「…大和さん」

「?」

「いつか必ず武蔵さんをここに着任させてみせるから」

自分でも大きな口を叩くとは思うし、大和さんも呆れているだろうけど、絶対に。

「だからその日まで頑張ろう」

大和さんの目を見つめて、伝えた。



「―――はい、よろしくお願いします。提督!」




彼女が武蔵の胸に衝撃を受けるのはまた別のお話。


乙です

飛鷹と紫陽花(夕張の提督ではありません)


ふぅ、と、飛鷹は溜め息を吐く。
外は土砂降り、今日は非番。

やることがないのだ。
艦載機の整備はとうに終わり、ただのんびりとしていることにも飽きてしまった。

隼鷹は入渠で不在、戻るのは夜中になるだろう。

こんな雨では余程緊急でもなければ出撃もできない。

というか提督が出撃させてくれない。
特に空母は。

少し眠って時間を潰そうか、と思ったところで、扉がノックされた。

「はい……提督?」

廊下に立っていたのは見慣れた提督の姿。
若いとは言えないが、年寄りというほどでもない。

「飛鷹が暇をしているだろう、と隼鷹が言っていてね」

妹のお節介。
飛鷹は、後でお仕置きしてやろうと心に決めて、首を横に振る。

「別に暇はしてないわ」

「そうか……残念だな」

提督が肩を落とす。

「……どこか行くの?」

提督の服装を見れば、どこかに出かけるのはすぐわかった。

飛鷹は彼の秘書艦を務めて長い。

「いや、飛鷹が退屈なら一緒に外出でも、と思ったんだがね」

ポリポリと頬を掻いて、

「何か用事があるならまた今度―――」

「行くわ」


提督は苦笑する。
飛鷹は基本的に気が強い。
そして、若干面倒臭がりなところがある。

彼も慣れたもので、

「じゃあ先に下で待っているよ」

と言うと、扉をパタンと閉じて行った。

残された飛鷹。
小さくガッツポーズをする。

―――提督と二人で出かけるなんて久しぶり…

いやがおうでも気持ちが高ぶる。
身仕度に時間をかけてしまっては、彼に悪いし一緒にいられる時間も減る。

何故提督が来たのがこのタイミングだったのかはわからないが、飛鷹はバタバタと準備を始めるのだった。


結局飛鷹はいつもの服装で出てきていた。
提督が開いた大きめの傘に入り、水溜まりを踏まないように歩く。

二人が入ってもなんの問題もない傘。
提督はそれでも飛鷹が濡れないように、気を遣っていた。

「それで、どこに行くの?」

提督の顔を見上げて飛鷹が問う。
まだ何も聞かされていなかった。

彼はいたずらっぽく笑った。

「ついてからのお楽しみだな」

こういうときの彼は絶対にこちらの望む答えを言わない。
飛鷹は溜め息を吐き、恨めしげに空を睨んだ。


飛鷹の目の前にはみずみずしく葉を広げ、淡い色の花を咲かせた紫陽花が、綺麗に植えられていた。

植物園。
鎮守府の近くにこんなところがあるなんて、飛鷹は知らなかった。

梅雨の時期は、紫陽花をメインにしているとのこと。
敷地もかなり広い。

「……綺麗」

ぽつりと呟く。
鎮守府にも紫陽花はあるが、これ程立派ではない。

そこはかとなく、花の香りがする。
優しい香りだ。
心が落ち着く。

「どうだい?飛鷹」

「……」

「最近何か思い詰めているようだったからね」

「お見通しだってことね…」

やっぱり提督には敵わない、と飛鷹は言う。

「昔の……まだ艦娘になる前の夢を見たの」

俯きがちに呟くように。

「客船に戻りたかった……なんてわけじゃないけれど」

心境を吐露する。


「冷たい海の底へ沈むのは、自分も仲間も、もう見たくない」

雨脚が強まる。
水煙が、周囲と傘の中を別世界のように変えていく。

「私は私にできる全力を尽くす。それが、みんなの、ため、になる、なら」

「……馬鹿め」

提督は傘を持たない左手で、飛鷹を抱きしめた。

微かに震える肩。
彼女の背中を撫でながら、

「お前が一人で抱え込んでどうする。俺だってお前たちの内だれか一人でも沈むのは勘弁だよ」

雨と紫陽花の影になり、二人の姿は近くにこないと見えない。

「そうさせないために俺は作戦を立てる。お前たちが絶対に沈んだりしないように、ね」

「……」

「だから泣くんじゃない。飛鷹」

提督の胸の中で、小さく飛鷹は頷いた。



提督。
ありがとうございます。
私、頑張ります。
愚痴ってごめん……って、え?
いいの……?



紫陽花の花言葉は

「辛抱強い愛情」

時間かかりすぎて申し訳ありませんでした

6月は500位以内入れたので今月はのんびりできます…

こんなのでよければ書きますのでネタは随時募集です

乙です



夕張と五月雨と七夕



生憎の天気だ。
五月雨は重く雲が覆う空を見上げて溜め息を吐く。

今日は七夕。
晴れていれば綺麗な星空と天の川が見えるはず、なのだが。

朝から雨。

「てるてる坊主が足りなかったかな……」

駆逐艦のみんなで作ったてるてる坊主。
執務室の窓にたくさんぶら下がっている。

「五月雨ちゃーん」

聞き慣れた声に呼ばれて振り向けば、夕張の姿。
遠征帰りだろう、びしょびしょに濡れている上、ドラム缶から零れた燃料であちこちが汚れていた。

「夕張さん!」

五月雨はそんなことも気にせずに、夕張に抱き着く。
久しぶりに会った気がする。

最近はお互いの遠征と帰還のタイミングが全く合わなかったのだから、仕方ない。


五月雨の頭を優しく撫でながら、夕張は空を見上げる。

「どうかしましたか?」

そんな夕張に、小首を傾げながら五月雨が問う。

「五月雨ちゃんが何を見てたのかなって」

「空です。今日は七夕だから晴れないかなって思ったんですけど」

残念そうに呟く五月雨。
夕張はくすくすと笑って、再び彼女の頭を撫でる。

「いいこと教えてあげようか」

「?」

「遠征の帰り道、雨は降ってなかったのよ」

パアッと、五月雨の表情が明るくなった。
それはつまり、この雨がもうすぐ止むということ。

「天の川が見られますね!」

嬉しそうにはにかむ五月雨。
夕張はうんうん、と頷くと、

「じゃあ二人でお風呂行こっか」

自分に抱き着いたせいで汚れた五月雨を見ながら笑った。



「このゼリー美味しい!」


「間宮さんと一緒に駆逐艦のみんなで作ったんですよ」


「あーもう!五月雨ちゃん好き!」


「///」




五月雨が吊した短冊。


―――鎮守府のみんなが笑顔でいられますように―――

七夕のことすっかり忘れていたのが私です

乙です

おつつ



ごーや「はっちゃんがすごいらしいよ!」


いく「車もひっくり返すくらいらしいのね!」


いむや「ここにもくるらしいわ」


まるゆ「ま、まるゆは大丈夫ですから!」


いく「まるゆもひっくり返っちゃうかもしれないの!」ニヤリ


まるゆ「ふえぇ…」


ごーや「まるゆいじめちゃダメでち!」


いむや「喧嘩はだめよ」


いく「冗談なのね」


まるゆ「えへへ…」


ごーや「正直はっちゃんが怖いでち」


いく「鎮守府も壊れるかも…」


いむや「そこまでいかな……いやわからないわね」


まるゆ「……」ガクブル





はち「!?」






そんな台風八号
備えはしっかりしましょう

は、はっちゃんつえぇぇ……まだ私んとこには来てないが

青葉と衣笠


とにかく湿度が高く、なかなか寝付けない。
私は薄い夏用の布団をベッドの隅へと追いやり、身を起こす。

衣笠の寝息だけが聞こえる暗い部屋。
じんわりと吹き出す汗は非常に不快で、私は嘆息した。

窓は開いている。
網戸の向こうからは、規則正しい波の音が聞こえてくる。

衣笠を起こさないように、そっと窓辺に歩み寄った。
僅かに入り込む夜風が涼しい。

ぼんやりと、網戸越しに外を眺める。
空は雲もなく晴れていて、綺麗に星空が広がる。

窓辺に設置された机に腰掛けて、私は衣笠の寝顔を覗き見る。

普段から頼られることが多い衣笠。
だけど、眠っているときはそんなナリは息を潜め、守ってあげたいなぁ、と思ってしまう。

「衣笠」

声に出さずに口を動かしてみる。
明日は衣笠が第一艦隊で出撃の予定。

私は非番だ。
普段ならカメラ片手にうろうろするところ。

明日は衣笠のためにお菓子でも用意しますかね。

間宮さんのところに行こうと決めた。

夜は長い。
私は寝付けない。
衣笠の寝顔を眺めるだけ―――。

乙ー

こそっと投下
暑いですね…


比叡と榛名


暑い。
私は重たい瞼を開きました。

今日は秘書艦で、指令に休憩してこいと言われたから一旦自室に戻ったのは覚えてます。

その後少し眠くなって、寝転がって……

「ひ、ひえー!眠り込んでたぁ!!」

ガバッと体を起こそうとした私は、しかし起き上がれなくて、暑さの原因に気づく。

自分を抱き抱えるようにして寝息を立てる妹。

―――!?

榛名。

なんで榛名がいるのか寝過ごしたヤバい暑いなぁ今日の晩御飯なんだろう金剛お姉様気合い入れて行きます!

大混乱を起こす私と、正反対にすぅすぅと眠り続ける榛名。

深呼吸をして、じっと榛名の寝顔を見てみる。

しっかりと抱き抱えられているから、顔が、顔が近い!


ほのかにいい匂いがして、鼓動が早まるのを自覚して。

またしても大井さんに言われたことを思い出す。

私が我慢すればいいんだ。
だってそうすれば霧島も榛名も笑えるんだから。

今やらないでいつするんだ。
身を引いていては得られないぞ。

私は葛藤を始めてしまう。
そんな私を追い詰めるように、榛名はギュッと腕に力を込めます。

「…はる…な」

小声で、高まりすぎた鼓動で掠れた声で、榛名を呼んだ。

「……んぅ」

起きない。
起きなかったことに安堵した私が、いた。

ごめんね、霧島。
私、我慢できない。

右手で榛名の顎をくい、と持ち上げて。

許してね、榛名。
寝ているあなたにこんなことをする私を。

そっと、口づけ。


触れた場所からじわりと広がる甘い感覚。

下唇を軽く啄んで、もう一度唇を触れさせて。

「……っ」

一度始めてしまえば、戻れないってわかっていたのに。

私は顔を離して溜め息を吐いて、榛名の腕を掴む。

馬鹿げてるんだ、こんな感情、こんな行為。

早く起きて指令のところに行かなきゃ―――

ぐいっ!

「……っぁ!?」

起き上がろうとした私を、そうはさせまいと思い切り引っ張る榛名。

浮いていた体がベッドへ倒されて、彼女とまた顔合わせ。
さっきと違うのは、榛名がこちらを見ていること。

「なっ……あ……」

眠っていなかった―――?

再度混乱状態に陥る私を、榛名はじっと見つめてくる。


その榛名の顔がすっと近づいてきて、唇同士が触れ合いました。

私の左手に、榛名の左手がギュッと結ばれて、押し付けられて、

「比叡お姉様が」

榛名が私の上に移動する。
やめさせないと、と思う意志は彼女の言葉でズタズタに。

「眠っている私にしたこと」

「あ……う……」

吐息が触れ合う距離で、

「同じことをもう一度しましょう」

榛名が見せた笑みは、とても輝いて見えた。

続きはない!
今更だけど榛名改二おめでとう

下3つくらいでネタを募集しますー

乙です。百合は素晴らしい。
一気にこのスレ読んでしまいました。雰囲気最高です。

二航戦に先に改二越されて嫉妬する一航戦と五航戦

乙です

一航戦、二航戦、五航戦了解ですー
時間かかるかもですが書きますね

待ってる…

>>545
保?保ってなんぞ

保守のこと

これだからもしもしは

百合はいいなぁ、百合は

E6ラストダンス終わり次第投下します
待ってくれてる方々ありがとうございます

了解
>>1に武運を

終わった(倒せたとは言ってない)にならないように祈ります

この板は自動では落ちないから保守の必要は無いぞ

そうだったのか
前イッチが失踪して数ヶ月後datが落ちてたからてっきり自動かと

正確には1ヶ月間誰の書き込みも無いまたは2ヶ月間作者の書き込みが無い時に落とされるだったはず
ここの作者はちょくちょく書き込んでるし落ちる心配はしなくていいと思う

レスありがとうございます
ラストダンス無事終了しました(毛根が無事とは言ってない)

今日もしくは明日投下しますね

>>1及びAL/MI作戦に参加した提督さん、お疲れ様でした!

        __            __
      / ◎ \        / ◎ \ .O―~,
      ヽニニニノ       ヽニニニ    || 鬱':|
      |(●) (●)      /(●) (●)\ ||―~'
   /ノ| (__人__) |   /^):::⌒(__人__)⌒:: ヽ

  /^/ .|  `⌒´ |   / / |    `⌒´    |
 (  ' ̄ ヽ   _/ヽ (  ' ̄\      _/
   ̄ ̄| = V // | |   ̄ ̄| = ̄ //  | |

     |   // | |     |   //   | |

了解

違う感じになってしまった…
投下します



赤城「さてみなさん……」

加賀「……」

翔鶴「……」

瑞鶴「……」

赤城「これはゆゆしき事態です……」

加賀「五航戦(喧しい方)ならまだしも……私たち一航戦までもが……」

瑞鶴「ちょっと加賀さん!それどういうことですか!?」

翔鶴「瑞鶴!すいません加賀さん…」

加賀「妹のしつけはちゃんとしてほしいものね」フゥ

瑞鶴「しつけって…もう頭きた!」ガタン

赤城「静まりなさい!今は争っている場合じゃないわ!」

加賀「……」

瑞鶴「……」チッ

翔鶴「……」

赤城「今日集まってもらったのは他でもありません」

赤城「これは我々空母にとってゆゆしき事態です」

赤城「このままでは明日のボーキサイトにもありつけないかもしれません…」

加賀「それは一大事ですね……」

瑞鶴「一航戦(青い方)の暴飲暴食が抑えられるのはいいことじゃないんですかね」ボソッ


加賀「何か?」ギロッ


瑞鶴「いーえ何も」フイッ


翔鶴「……」アセアセ


赤城「先日二航戦こと蒼龍そして飛龍が改二になりました」


赤城「これ自体はいいことです、我々正規空母部隊としても誇らしいです」


赤城「しかし二航戦が改二になってからというもの提督は二航戦をいつも連れて歩いてます」

赤城「このままでは我々一航戦、五航戦の示しがつきません」


赤城「というわけで皆さんに集まってもらった次第です」


加賀「……」


瑞鶴「……」


翔鶴「……あの」


赤城「はい、翔鶴」


翔鶴「別にそこまで焦らなくても……提督は皆さんに優しいですし…… 」


赤城「翔鶴!あなたはわかっていません!」


翔鶴「はい?」




赤城「確かに提督は誰にでも優しいです、きっと私たちも平等に接してくれるでしょう」


赤城「しかし!それは今ではない!つまり私たちはいますぐにボーキサイトを食べることができないのです!」


翔鶴「は、はぁ…」


瑞鶴「もういっそのことみんな改二にしてくれればいいのに」


赤城「それです!」


瑞鶴「はい!?」


赤城「我々も改二になりましょう!」


加賀「でもどうやって?」


赤城「それは…これから考えましょう」


瑞鶴「ダメじゃないですか…」


翔鶴「そもそも鎮守府の古参である一航戦のお二方ならともかくまだ着任したての私たち五航戦は練度が…」


赤城「それなら心配ありませ ん」


翔鶴「?」


赤城「なぜなら我々がこれからなる改二はいわばかりそめ!」


加賀「カイニカッコカリ……ということね」



赤城「改二になるとスタイルもよくなると聞きました」


加賀「そうね…胸が窮屈になってしまって戦闘に支障をきたしても困るわ」



??「ハックション!誰や!胸の話してるんは!?」


赤城「他には…改二になると…」


翔鶴「強くなる分燃費も悪くなるのかしら?」


赤城「なんですって!?」


加賀「赤城さん?」


赤城「それは……大変です…」


赤城「もっとボーキサイトがたべられるんですね!」ジュルリ


瑞鶴「(この人に一航戦の誇りなんてあるのかしら……)」


赤城「我々も改二実装に向けて頑張りましょう」


加賀「そうね」


瑞鶴「(何をどう頑張るのかしら)」ボソッ


翔鶴「(瑞鶴…)」シッ



蒼龍「あの…みなさん?」ソォッ


赤城「あら蒼龍、どうしたんですか?」


蒼龍「実は新しい海域で空母を基幹にした機動部隊が必要らしくて、みなさんに任せたいと提督が―――」



翔鶴「どうやら改二になる必要はなかったようね」クスクス


瑞鶴「提督さんも真面目に考えてるのかしら?」


加賀「…そうね」


赤城「さぁ…一航戦並びに五航戦…出撃します!」

嫉妬してない
赤城さんが食欲魔神
すまぬ…すまぬ…

次回は百合百合しようそうしよう

乙です

乙です

乙です

今日の夜もしくは明日にひとつ投下します

了解

ほっぽっぽのお話ができたのでこちらを投下



北方棲姫ととある軽空母(1)


真新しい緑色の艦載機を大事に抱き抱え、北方棲姫はぼんやりと空を見る。

つい最近、艦娘と戦い敗北した。
その際、今まで抱えていた艦載機が壊れてしまった。

北方棲姫は負けたことよりも、壊れてしまったことを悲しんだ。

ずっと独り。
北の荒海の島にいるだけ。

かつての戦いで拾った艦載機は宝物であり、唯一の遊び相手だった。

浮翌遊要塞や護衛要塞はふわふわと漂うだけで言葉は話さないし、タ級やル級、ヲ級は近くに来ない。

だから、艦娘との戦いも彼女にとっては少し激しい遊びだった。

島や周りを壊されるから来るな、帰れ、と拒絶はしたが。

そんな艦娘との戦いが終わり、自分を倒して帰投する直前に声をかけてきた軽空母がいた。

唯一の宝物が壊れたショックにポロポロと泣いていた彼女に、その軽空母は自身の艦載機を渡してきた。


―――内緒やで。


と一言残して。

軽空母が残した艦載機は、「烈風」。
帰ってからどう説明したのかなど、北方棲姫にはわからない。

だけど、また会いたいとは思う。
いつか、楽しい海で。
いつか。


艦娘達が北方棲姫と戦う(遊ぶ)のは、意外にもすぐのこと。


その際、彼女の烈風に気づいた艦娘にある軽空母が茶化されるのだが、それは別のお話。

続き、というかその軽空母とほっぽっぽのお話はちょいちょい書きたいと思います

ほっぽっぽが可愛すぎて3-5は上ルートしか行ってません

乙です

烈風わたしちゃアカン
おつつ

烈風デイリー回して出てきたけどレア感があんましないなぁ


ほっこりするお話おつでした

ひとつ投下します



提督の誕生日(女性)



第六駆逐隊の面々は今夜の事を話し合っていた。

場所は食堂。
わいわいと騒がしく相談する四人を、間宮と大鯨、鳳翔が暖かく見守る。

議題はずばり、提督への誕生日プレゼント。

どこかに買いに行くつもりは端からなく、四人で何かを手作りしようということまでは決めていた。

が、その何かが決まらない。

出来るだけ役に立つ物や夕食、果てには資源など突拍子もないアイディアが飛び出しては没になる。

「……決めたわ!」

バァンと机を叩いたのは暁。
その音にびくりと肩を震わせる電と、腕を組んで暁を見る雷。
そしてヴェールヌイは無言で暁の意見を待つ。

「家具を作るのはどうかしら」

「家具……?」

疑問符を浮かべる三人に、得意気な表情でふふん、と鼻を鳴らして暁は続ける。

「執務室に飾る掛け軸を作るのよ!」

ヴェールヌイは現在の執務室を思い浮かべる。

執務室、と呼んでいいのか疑問になる現状。
壁には小さなフラワーアレンジメントがかけてあるだけだったはず。

「……いいんじゃないかな?」

彼女はきっと喜んでくれるはず。
ヴェールヌイはそう確信して頷いた。


暁が明石から紙を分けてもらい、雷がデザインを考える。
そして電とヴェールヌイが文字を書く。

……が。

「む、難しいのです……」

「これはなかなか……」

字を書くのは下手ではないが、それが筆となると話は別だ。

普段の書き方では上手くいかない。

「そんなんじゃ駄目よ!」

雷がそう言ってチャレンジしたが、やはり失敗。
ごみ箱に紙が増えていく。

「そうだ」

ヴェールヌイはふと思い出して立ち上がった。

「電。神通か大和にコツを聞こう」

あの二人は以前に掛け軸を書いていたし、かなりの達筆だった。

「暁、雷。掛け軸にするために家具職人に依頼を」

夜までもう余り時間がない。
失敗はできないし、絶対に間に合わせなければ。

この鎮守府において、ヴェールヌイに練度で勝る艦娘はいない。

彼女に信頼されているのだから。
だからこそ、プレゼントを送りたい。

感謝の気持ちを込めて。




―――暁が企画して、雷がデザインを決めて、電が書いたんだよ。

―――え?私からはないのか?

―――……これを。

―――さすがに、恥ずかしいな……。

―――これからも、宜しく。

―――誕生日おめでとう司令官。



完成した第六駆逐隊掛け軸。
その上には、大きぐすぱしーば゙と書かれた掛け軸が飾られている。

今すぐにでも、掛け軸を手に入れたくなった

乙 そこに家具職人が余ってるじゃろう?

乙です

>>587
家具職人?いえ、知らない子ですね。(涙目)

更新してないのは俺だけじゃないよな?他スレであったから怖いんだが

あの、ほんっとに誰かいるよね

>>1さんもいる?

日本語勉強してから来いよ気持ち悪いな

生存報告をば…
近いうちに二本上げます

了解

了解です

まだかなー

あぶね

>>1はピチュッたか


     三(^o^)

三(^o^)(^o^)^o^)(^o^)   (^o^)三(^o^)三(^o^)      (^o^)三(^o^)三(^o
     三(^o^)      (^o^)      三(^o^)    (^o^     三(^o^)
   o^)三(^o^)       (^o^)     三(^o^)    .(^o^)三(^o^)三(^o^)
  o^) 三(^o^)              三(^o^)    .(^o^)    三(^o^)
 o^)  三(^o^)             三(^o^)     .(^o     ..三(^o^)
.o^)   三(^o^)            三(^o^)            三(^o^)
o^)   三(^o^)           三(^o^)             三(^o^)

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