恵美「真奥が記憶喪失・・・」(108)

注意
このSSには実に遺憾ながら佐々木が登場します
佐々木が苦手な方、巨乳キャラに嫌悪感を覚える方は注意してください。

真奥「・・・」ジー

漆原「・・・」ジー

芦屋「・・・」ジー

真奥「おい、どうするんだこれ?」

芦屋「いえ、私など差し置いて真奥さまがどうぞ」

漆原「なにそれずるいよ僕だって食べたい!」

真奥「芦屋、お前が俺に差し出してしまうと不公平が生じる自重しろ」

鈴乃「何だおまえ達アイスくらい買ってこればいいじゃないか」ヤレヤレ

真奥「これが普通のアイスなら・・・な」ゴクリ

鈴乃「??」

真奥「これは大家がこころ優しく譲ってくれた高級アイス(一個400円+税)なんだ!」

鈴乃「・・・」

芦屋「しかも、我が家にはアイスが足りないなら買ってくる、などという余裕もない」

真奥「つまりこれを食べることが出来るのは」

漆原「ただ一人・・・」ゴクリ

鈴乃「呆れた・・・」ハァ

真奥「ナンダト?」

鈴乃「ほれ、金ならやるから買ってこい、もちろん私の分もな」ヒラヒラ

芦屋「な、なんたる態度!真奥さまこのような挑発に乗ってはいけません!」

鈴乃「ほれ、金ならやるから買ってこい、もちろん私の分もな」ヒラヒラ

芦屋「な、なんたる態度!真奥さまこのような挑発に乗ってはいけません!」

真奥「いってきまーす!」ガチャ

芦屋「魔王さまーーーーーー!」

漆原「僕はバニラがいいな!」

鈴乃「抹茶で」

真奥「はいよぉ」

真奥「それにしても日本は暑いな」ダラダラ

真奥「まあそれより気になることが一つ」

真奥「おい!」クルッ

恵美「!!」ビクッ

真奥「何かあるなら出てこいよ」

恵美「何もないわよ!勇者たる私が魔王を監視するのは当然じゃない!」

真奥「さいで・・・」テクテク

恵美「あ、待ちなさいよ!」

恵美「それで?何処に行くのよ?」テクテク

真奥「別にいいだろ、なんでも」テクテクテク

恵美「言えないってことは何か企んでるってことね!」テクテクテク

真奥「あーもうそれで良いよ!」テクテクテクテク

恵美「やっぱりそうなのね!さあ何を企んでるの?白状しなさい!」

真奥「・・・」テクテクテクテク

恵美「ちょっと無視しないでよ!」ウルッ

真奥「・・・」テクテクテクテクテクテク

恵美「無視すんな!」ウルウル

真奥「あー、もううるせー」クルッ

真奥「!!」

恵美「何よ?」ウルウル

トラック「ぶーーーー」セマリクルー

真奥「恵美あぶねー!」ドンッ!

恵美「えっ!?」

ドーーンッ!ゴロゴロゴロ

ドーーンッ!ゴロゴロゴロ

真奥「・・・」ダラダラ

恵美「魔王・・・?」

真奥「・・・」ドクドク

恵美「ねえ・・・真奥?」ユサユサ

真奥「・・・」

恵美「ねえ、ねえってば!」ウルウル

ピーポーピーポー

病院・手術室前

恵美「・・・」アオザメタカオー

鈴乃「エミリア!」タッタッタ

芦屋「遊佐!」タッタッタ

恵美「・・・ベル・・・芦屋」

鈴乃「エミリア無事か!?」

恵美「私は平気・・・でも」

芦屋「魔王様・・・」

恵美「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」ガタガタ

鈴乃「・・・心配するな、あんなのとはいえ魔王だぞ。トラックなどに負けるものか」ギュッ

恵美「で、でも」ポロポロ

芦屋「遊佐!バカにするのもいい加減にしろ!魔王さまをなんだと思っているんだ!」

恵美「でももしもの事があったら・・・私・・・」ガタガタポロポロ

鈴乃「大丈夫、大丈夫だから」ギュー

芦屋(魔王さま、どうかご無事で・・・)

ウィーン

医者「真奥さんのご家族の方ですか?」

恵美「!あ、あいつは真奥はどうなったんですか!?」

医者「お、落ち着いてください」

芦屋「私は同居人の芦屋と申します、真奥に家族はおりません。ですので私たちが」

医者「はい、分かりました。ではこちらへ」

恵美「・・・」

鈴乃「エミリア立てるか?」

恵美「うん、大丈夫」ウルウル

恵美「うん、大丈夫」ウルウル

鈴乃「・・・」

テクテクテク

真奥「・・・」スースー

恵美「真奥!」ダッ!

芦屋「遊佐!」

医者「大丈夫ですよ。出血は酷かったですが命に別状はありません。脳にも異常はありませんでしたし、奇跡としか言いようがありまえんね」

恵美「よかった・・・よかった・・・」ポロポロ

鈴乃「エミリア・・・」ホッ

芦屋「言ったであろう?真奥さまなら大丈夫だと!」フフン

鈴乃「すこし目が潤んでいるぞ?」

芦屋「おまえこそ」

鈴乃「これは!///」

真奥「・・う、うう」ガサゴソ

恵美・鈴乃・芦屋「魔王(さま)!」

真奥「・・・どなたですか?」

一同「・・・え?」

事情説明

真奥「なるほど・・・それで僕が助けた女性っていうのは?」

芦屋「それが・・・」

真奥「まさか・・・たすけらなかったんじゃ?」ゼツボウ

芦屋「いえ、あそこで膝を抱えながら泣いているところを慰められているのがそれです」

恵美「・・・グスッ」ポロポロ

鈴乃「ほらエミリア、魔王は元気そうだから大丈夫だ。とにかく顔をあげて」ユサユサ

恵美「だって・・・グスッ」ポロポロ

鈴乃「あーよしよし怖かったねー」ギュー

真奥「・・・彼女大丈夫なんですか?」オロオロ

芦屋「問題ありません、少し気が動転しているだけです。しかし・・・」

恵美「・・・グスッ」

芦屋「はぁ勇者とあろう者が情けない・・・」

鈴乃「おい芦屋!今のエミリアは弱り切っているんだ、これ以上傷つくようなことを言うな!」プンスカ

真奥「あの、エミリアさん?」

恵美「!」ダッ!ギュ!

真奥「!!!???」

鈴乃(あのエミリアが真奥に躊躇無く抱きついただと!?)

恵美「よがっだぁ~真奥~」エーン

真奥「・・・なんかごめん」ギュッ

鈴乃(抱き返した!)

恵美「ねえ、ホントに大丈夫?」ウルウル

真奥「う、うん大丈夫、凄く元気」コンワク

鈴乃「おい、エミリア。魔王も困ってるではないか、少し落ち着いて」

恵美「そ、そうね///」スンッ

真奥「すいません。えっと・・・」

恵美「あ!私は恵美、遊佐恵美よ」

鈴乃「ちなみに私の名前は鎌月鈴乃だ」

真奥「恵美さん・・・恵美さんは僕の恋人とかですか?」

恵美・鈴乃・芦屋「え?」

真奥「なんとなくですけど、距離が近いし・・・」

恵美「・・・そうね!そうとも言えるわね!」

鈴乃・芦屋「!!!」

鈴乃・芦屋「!!!」

鈴乃「エミリア何を!」

芦屋「そうだ遊佐!気でも触れたか!」

恵美「黙ってて!そうなの私と貴方は恋人同士!いつも私は貴方の部屋に通ってたわ!」

鈴乃「まああながち間違いではないが・・・」

恵美「真奥、ううん貞夫!」

芦屋(もうどうでもいいや・・・)

恵美「死んじゃうかと思ったんだからぁ・・・グスッ」ギュッ

真奥「・・・ごめん」ギュッ

鈴乃(あまりに自然すぎて突っ込みどころがない・・・)

芦屋「さて、私は一回家に戻ります」スッ

鈴乃「わたしも・・・」スッ

鈴乃・芦屋(正直この甘ったるい空間に留まっていられない)

昼ご飯のため少し休憩いただきます

鈴乃「エミリアはどうす・・・?」

恵美「残る」フンス

鈴乃「なら病院に許可を取ったほうがいいな、私が聞いてこよう」

芦屋「漆原も一応心配してるでしょうし、失礼します」

ガラッ

真奥「・・・」

恵美「///」

真奥「あの・・・遊佐さん?」

恵美「恵美よ!」

真奥「え!?」

恵美「あなたはいつも愛を込めて恵美って呼んでくれたわ!」

真奥「そうなんだ・・・えっと、恵美?」

恵美「なに、貞夫?」ニコッ

真奥「あの、いつまで手を握ってるんですか?///」

恵美「ずっとよ!私はこの手を決して離さない!」

真奥「さいですか・・・」

恵美「ねえ貞夫・・・」

真奥「は、はい!」ビクッ

恵美「退院したら一緒に暮らさない?///」

真奥「え!?」

恵美「あなたも記憶が無くて不安でしょ?かといって今の貴方の部屋だとエアコンもなくて不便で健康に良くないと思うの!」

真奥「でも女性の部屋に住むなんて・・・」

恵美「大丈夫!貴方と私は恋人同士なんの問題もない!むしろ時期が早まっただけよ!」

真奥「う、うん?」

恵美「いいのね!」キラキラ

真奥「い、いやでも・・・」

恵美「嫌なの?」ギロッ

真奥「い、いえ滅相もございません」

恵美「じゃあ決まりね」ニコッ

アニメ最終回でエミリアがエロかった

>>72
いつから最終回だと錯覚していた?

ダンッ

真奥・恵美「!?」

佐々木「真奥さん!」

恵美「チッ」

真奥(誰だこの子は・・・はっ!まさか二股でも掛けていたというのか俺は!)

佐々木「ま、真奥さんがトラックに跳ねられたって芦屋さんが・・・」

恵美「芦屋殺す」ボソッ

真奥「恵美、こちらは?」

恵美「ああ、貴方の『バイトの後輩』の佐々木さんよ」

佐々木「え?」

恵美「佐々木さん、貞夫は大丈夫だから」ニコッ

真奥「佐々木さんわざわざありがとうございます」ペコリ

佐々木「さ、佐々木さん?」ウルッ

真奥「ど、どうかしましたか?」

恵美「大丈夫よ、貞夫も疲れてるでしょ?寝なさい。私が佐々木さんを外まで送るわ」

真奥「お、おう」

佐々木「え?え?」

恵美「さあ行きましょ佐々木さん」グイッ

佐々木「え、あ、ちょ!」

ガララ

佐々木「遊佐さんどういう事ですか?」

恵美「なにが?」ギロッ

佐々木「!!」ブルッ

恵美「あいつは今不安定な状態なのあまり出しゃばらないでもらえる?」

佐々木「どういう意味ですか?」

恵美「はぁ・・・あなたも鈍感ね。あいつは今、自分のことも全く憶えていない状況なのエンテイスラのことも、日本に来てからのこともね」

佐々木「大変じゃないですか!なら」

恵美「それでね・・・アイツに極力刺激を与えたくないの。言ってる意味わかる?」

佐々木「わかりません」

恵美「はっきり言うと邪魔なの、必要以上にあいつに近づかないで」

佐々木「な、なんで!」

恵美「これ以上貴方に言うことはないわ。さようならさ・さ・き・さん」

ウィーン

真奥「恵美どうしたんだ?」

恵美「ううん。なんでもないの気にしないで、ちょっと疲れただけだから」ヘヘヘ

真奥「もう遅いし。一度家に戻ったらどうだ?」

恵美「ううん、今日は泊まってく」

真奥「そっか・・・」

恵美「でもそうね、一度家に帰るわ。お風呂も入りたいし」

真奥「そっかじゃあ俺はその間寝てるよ」

恵美「うん、後でね」ニコッ

恵美「・・・」テクテク

漆原「あんまり女子高生を虐めちゃだめだよー」

恵美「なんでニートが外に出てきてるのよ」テクテク

漆原「いやニート=引きこもりじゃないから」

恵美「そう・・・」

漆原「すこし後悔してる?」

恵美「なにが?」

漆原「言わなくても分かってるでしょ?」

恵美「さて、なんのことかしら?」

漆原「僕はとめないからね」

恵美「私もやめないわ・・・絶対に」

漆原「まあ頑張りなよ。堕天使は応援してるよ」

恵美「やめないわ絶対に・・・」ボソッ

真奥「・・・・・・」スースー

恵美「ねえ貞夫」スッ

真奥「・・・・・・」スースー

恵美「これで良かったのかな?」

真奥「・・・泣いてるのか?」

恵美「ううん、泣いてないわ。だからもう少しこうやっていさせて」

真奥「ああ分かった・・・」

次の日

真奥「お世話になりました」ペコリ

恵美「じゃあ行こっか」

真奥「とりあえず俺ん家に行くのか?」

恵美「先に私の家に行きましょ、ていうかこれからは貴方の部屋よ?」クスッ

真奥「そ、そうだったな」

恵美「それで要るものを一緒に買いに行きましょ」

バイトなので
10時くらいには戻ります
もしのこってたら書きます

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