P「歌の内容が実際に起こる?」(102)

占い師「そうじゃ。おぬし音楽に関わる職に就いておるだろう」

P「は、はぁ」

占い師「隠さなくてもよい。それは近日中に必ず起こる……」

P「ええっと……じゃあすみません俺急いでるんで」

P「遅れてすまん響!」

響「もうっ! 遅いぞプロデューサー!」

P「ごめん……前の仕事も押してたんだが変な占い師に捕まっちゃって……」

響「そういっていつも遅れるじゃないかー!」

P「本当にすまん……」

響「ま、まあ自分は完璧だから許してあげるけど……」

P「お詫びといっては何だが……プレゼントがある」ゴソゴソ

響「えっ?」

P「ほい。開けてみてくれ」

響「 こ、これって……指輪!?///」

P「この前ジュエリーブランドとタイアップをしただろう? あれが凄い好評でお礼に、って新作を貰ったんだ」

響「指輪……プロデューサーからの指輪……///」

P「いや、俺からじゃないんだけどな」

響「まるで『コーヒー1杯のイマージュ』みたいだね!」

P「……まあ『遅刻してプレゼント』ってことだとそうなるのか?」

P(ん? となると歌の内容が、ってのが起こったことになるのか……?)

P(でもあの時既に指輪は持ってたわけだし……偶然だろう)

P(あの占いが本当だとすると……どうなるんだ?)

P(恋の歌が多いけど……皆アイドルだから恋愛ご法度なことくらいわかってるはずだし)

春香「プロデューサーさん今日はお疲れ様でした!」

P「おう、お疲れ様」

春香「それじゃあお先に失礼します!

P「気をつけて帰れよ」

春香「はいっ……ってうわあああああ!?」ドンガラガッシャーン

P「大丈夫か春香!?」

春香「いったたたた……だ、大丈夫です!」

P「本当に気をつけて帰れよ?」

春香「は、はい!」

P(春香はいつも通りか……)

P(個人差があるのか?)

P(まあ春香だしいいか)

P「うーん、まあ気にすることでもないか」

律子「どうしたんですかプロデューサー?」

P「ん? いやちょっと考えごとをな」

律子「もうすぐでお仕事終わりなんですから、ちゃっちゃとやっちゃいましょう」

P「そうだな」

P「……」カタカタ

律子「……」ジー

P「……」カタカタ

律子「……」ジー

P(律子がずっとこっちを見てくる……)

P「律子、どうしたんだ?」

律子「ええっ!? な、なんですか!?」

P「いや、なんかずっと俺のこと見てるから……用でもあるのか、と」

律子「み、見てました?」

P「俺じゃなかったのか?」

律子「い、いえ! 私も考え事をしていただけです。気にしないでください」

P「まあ、なにもないならいいんだけど」

律子「え、えっと……プロデューサー殿?」

P「ん?」

律子「あ、あのですね……その……今度新しい眼鏡を買おうと思いまして」

P「うん」

律子「えっと……それで……今の私の眼鏡、好きですか?」

P「ま、まあ好きだけど……?」

律子「あ、ありがとうございます!」

小鳥「お二人で何イチャイチャしてるんですか!!!」ドンッ

律子「い、イチャイチャって……///」

P「す、すみません音無さん」

小鳥「私が仕事を終わらせるために頑張って集中してるってのに……」

P「まだ時間に余裕ありますけど……なにかあるんです?」

小鳥「花金! 花金Fridayですよプロデューサーさん!」

P「は、はぁ……でも俺も小鳥さんも明日仕事あるじゃないですか」

小鳥「これが飲まずにいられますか! 行きますよプロデューサーさん律子さん!」

P「ええっ!?」

律子「わ、私も!?」





P(律子も音無さんも特に何もなしか……)

P(やっぱり気にするようなことじゃなかったんだな)

~翌日~
伊織「それで律子に酒を飲ませたってわけね」

P「申し訳ない……」

伊織「まあ私のほうは順調に終わったけど、亜美とあずさのほうはどうするのよ?」

P「ああ、そっちは音無さんが行ってくれてるから大丈夫なんだ」

伊織「そ、そう……」

伊織「……」

P「しかし伊織と2人っきりで、ってのも珍しいな」

伊織「そ、そうね」

P「いつもは竜宮小町と一緒だったり伊織を担当することがないからな」

伊織「そうね……」

P「この後少し時間あるけど……どこか寄ってくか?」

伊織「!!!!!」

P「といっても行くところがないか……」

伊織「い、いきゅ!」

P「ほ、ほらほら落ち着いて」

伊織「~~~!!///」

P「といってもどこに行くんだ?」

伊織「そ、それくらいエスコートしなさいよ!」

P「……ぶらぶらショッピングでもするか」

伊織「じ、じゃあそれで……///」

P「ふぅ……なんだかさっきの伊織はいつもと雰囲気違ったな」

P「気分転換にもなったしたまにはいいもんだな」

P「さて仕事仕事」



やよい「うっうー! おっはようございまーっす!!!」

P「おっ、いつもに増して元気いっぱいだなやよい!」

やよい「はいっ! 実はいいことがあったんですっ!」

P「ほうほう。何があったんだ?」

やよい「『幸せになれる壺』ってのを買ったんです!」

P「」

P「やよい、それは誰から買ったんだ?」

やよい「この前お会いしたファンの方です!」

P「oh...」

やよい「お家に飾ってるだけで幸せになれるっていう壺で」

やよい「私のためだけのすっごくお得な情報だって」

やよい「それでもちょっと高かったけど私のお給料で余裕が出てきたし皆が幸せになれるなら……」

P「……」

P「やよい。その壺を俺に売ってくれないか」

やよい「えっ?」

P「実は俺……壺コレクターなんだ」

やよい「そ、そうなんですか?」

P「家族のために買ったものかもしれないけどどうしてもその壺が欲しいんだ! 頼むやよい……!」

やよい「そ、そんな土下座なんてしなくても大丈夫ですよプロデューサー!」

P「じゃあ……?」

やよい「『願いが叶うランプ』も一緒に買いましたから!」

P「そっちも売ってくれ!!!」

やよい「あっ、えっと……」

P「頼む……壺だけじゃなくて骨董品全般が好きなんだ……」

やよい「えっと、じゃあ……いいですよ」

P「ありがとう……ありがとう」

やよい「プロデューサーが幸せになれるなら私もすっごく嬉しいです!」

P「ありがとうやよい」ナデナデ

やよい「えへへ……」

P「ついでに相手の業者さんの名前を教えてくれないか? お礼をしたいんだ」

やよい「あっ、はい。えーっと……」

P「あとこれからは何か買う時は俺に相談してくれ」

やよい「はい!」




prrrrrr

P「伊織、ちょっと話が……」

P「何? 雪歩も一緒なのか?」

P「それは丁度いい。話ってのはだな……」

P「ハァー……」

P「やよいが売れて有名になったのはいいけどそれを狙う人間が出てくるのか……」




亜美「兄ちゃんヒマ~」

P「……もう今日は予定ないんだし帰ればいいじゃないか」

亜美「真美がお仕事なんだもん!」

P「そういえば真美もいつも亜美を待ってたっけ」

亜美「あっ、そうだ! カラオケ行こうよ兄ちゃん!」

P「いや、今はちょっと……」

亜美「お仕事?」

P「仕事は終わったんだが考え事が……」

亜美「悩んでも仕方ないよ!」

P「……まあ気分転換にもなるし行くか」

P「お疲れ様真、一度も失敗しなかったな」

真「プロデューサーお疲れ様です!」

P「俺はこれから他の現場に行かなきゃならないんだけど……1人で大丈夫か?」

真「はいっ、大丈夫です!」

P「そうか、それじゃあまた明日事務所で」

真「は、はい、お疲れ様です」

P「さて早く雪歩の所に行かないと……」

真「ち、ちょっと待ってください!」

P「ん、どうした真?」

真「えっ……と……ボクは……その……」

P「?」

真「……やっぱりなんでもないです」

P「そうか? 悩み事があるならいつでも言ってくれていいんだぞ?」

真「は、はい」

P「じゃあ今度こそお疲れさ……」

ギュッ

P「うおっ!?」

真「……」ギューッ

P「ど、どうしたんだ真!?」

真「えへへ……何でもないです! それじゃあ本当にお疲れ様でした!」

P「お、おう?」

P「雪歩、お疲れ様」

雪歩「あっ、プロデューサー!」

P「ちょっとディレクターと話してたら長引いちゃって……先に帰っててもよかったんだぞ?」

雪歩「これくらいへっちゃらですぅ!




雪歩「それより家からお茶持ってきたんですけど飲みませんか?」

P「んっ、じゃあいただこうかな」

P「……ん? なんだ……?」

P(身体が熱い……!?)

雪歩「ふふふ……プロデューサー……」

P「ゆ、雪歩、いったい何を……!?」

雪歩「大丈夫です。すぐ終わりますから……」

P「こ、このお茶に何を入れたんだ!?」

雪歩「私もこのお茶を飲みましたから……ほら、こんなに……」

P「ゆ、雪歩!? 何をしてるんだ!?!?」

雪歩「一度の火遊びでいいですから……」

P「な、何を言いたいかわからない!」

雪歩「……なら身体に教えてあげます」

雪歩「プロデューサーのマッチで私を燃えさせてください……」

P「ぐっ……おっ……」

雪歩「ふふっ、マッチなんて大きさじゃないですね……ズボンの上から凄い……」

P「……アイドルに手を出すわけにはいかない!!!」ダッ

雪歩「あっ! プロデューサー!」

P「ハァ……ハァ……なんとか逃げ切ったか……」

P「雪歩があんなことするなんて……」

P「はっ!? そういえば占いのことをすっかり忘れてた!!」

P「もしかして雪歩の奇行は……」





貴音「『Little Match Girl』ですね」

P「貴音……」

貴音「ふふっ、どうやら面妖なことになっているようですね」

P「どうしてそのことを……」

貴音「あなた様、私が捧げる歌が何かお分かりになりますか?」

P「わ、私はアイドルかな?」

P(フラワーガールは平和な気がするけど……風花ってどんな歌だっけ? )

P(もしかしてPrincess Snow Whiteで雪山に拉致される!?)

P(いや、ソロ曲じゃないとしたら……!)

チュッ

P「!?」

貴音「ふふっ、私から捧げる歌は『KisS』でございます」

P(体が動かない!?)

貴音「さあ何十回でも何百回でも何千回でも」チュッ

貴音「何億回でも何兆回でも」チュッ

貴音「このひと時を楽しみましょう」チュッ

P「」

貴音「んっ……んふっ……ジュルッ……」

P「」

貴音「チュッ……んっ……」




貴音「ふふっ、そろそろ唇以外のところにも……」

P「や、やめるんだ貴音……」

貴音「例えば……ここですとか……」サワッ

P「やめろ貴音!! そこはまじでやばい!!」

貴音「ふふふ……身を委ねてくださいまし……」

P(あっ! 体が動く!)

P「すまん貴音!!!」ドンッ

貴音「きゃあっ!」

P「ハァ……ハァ……765プロって危険な歌多かったんだな……」

P「明日から雪歩と貴音になんて顔して会えば……」



prrrrrr



P「んっ? 電話……」

真美『兄ちゃん!! まだー!?』

P「へっ?」

真美『今日は遅くなるから車で送る、って言ったの兄ちゃんじゃん!!』

P「えっ……ああっ!? すまん真美!! すっかり忘れてた!!」

真美『早く来てよー!』

真美「もー! 兄ちゃん酷すぎっしょー!」

P「すまん真美……」

真美「……お詫びに海連れてって」

P「いや、寄り道してたら帰る時間がもっと……」

真美「真美のこと忘れてまたせただからデートくらいしてくれたっていいっしょ!」

P「……まあちょっとだけならいいか」

ブロロロロロロロロロ

真美「兄ちゃーん、喉乾いたー」

P「俺のカバンの中に何か入ってないか?」

真美「んー…………あっ、お茶。兄ちゃんも飲む?」

P「少し飲もうかな」




真美「ハァ……ハァ……兄ちゃん……」

P(やばい)

P(俺のカバンにも入れてたのか雪歩茶……)

真美「熱い……熱いよぉ……」

P(逃げるも何も真美を車に乗せてるわけだし……)

P(いかん……完全に怒張してしまったから運転がうまくできない……!)

P「う、海に着いたからちょっと休憩していこう」

真美「ふっ……ハァッ……ハァッ……」

真美「兄ちゃん……なんだか真美、身体が熱い……」

P「か、風邪でもひいたのかな? 早く帰らないとな」

真美「ハァ……んっ……」

P(中学生のくせに雌の匂い振りまきおって……!)

真美「んっ……んんっ……」クチュックチュッ

P(やめるんだ真美!!! 俺も我慢の限界が……!!!)

真美「兄ちゃん……なんとかしてぇ……」

P「」プッツン




P「うおおおおお真美ー!!!」

真美「にいちゃぁん……///」

~翌日~

P(やばい)

P(やばいやばいやばい)

P(完全に一線を越えてしまった……)

P(アイドルがどうこう以前に犯罪じゃないか……)

P(俺はいったいどうすれば……)

真美「おはよー……」

P「お、おはよう真美」

真美「に、兄ちゃん……!!!///」

P「ま、真美、昨日のことは……」

真美「あぁう……あぅあぅぅ……//////」プシュー

P「な、何もなかった! 昨日は何もなかった!」

真美「ひ、ひゃい!」

P(ダメだ……完全に混乱してる……!)





「……」

P「ふぅ……真美はレッスンに行ったけど誰にもばれてない……よな」

P「さて仕事の続きを……」ガチャン

P「?」ガチャガチャ

P「手錠?」



美希「ハニー……」

P「美希!?」

美希「ハニー、真美に手を出したんだよね」

P「な、なんのことかな?」

美希「ハニー、ケモノさんになったんだよね」

P「ち、違っ……あ、あれは……」

美希「ミキを襲ってくれなかったのは残念だけど……ミキもう待たないの」

P「ま、待つんだ美希、落ち着くんだ」

美希「ミキ、ハニーがケモノになるまで待ったの」

美希「ふふっ……ミキ、肉食系なんだよ?」

P「待……んぐっ!?」

美希「んふっ……」チューッ

P「んっ……ぐっ……」ゴクリ




P「……ぷはぁっ! も、もしかしてこれは」

美希「雪歩が置いてったお茶なの」

P「ぐおおおお……」

美希「んふっ、いただきますなの☆」

P「アイドルに逆レイプされるだなんて……」

P「未成年の担当アイドル2人も手を出して俺はどうすれば……」

P「……明日は休みだし落ち着いて考えよう」




P「ただいまー……」

千早「時は流れるもの時代は変わるもの人は愛するものとして」ブツブツ

P「」

千早「どんな気持ちをどんな言葉でどんな表情から伝えれば幸せと呼べるのだろう」ブツブツ

P「」

千早「本当はわかってるでもできない自己矛盾と首尾一貫がめぐりゆく世界を歩いてゆく」ブツブツ

P「」

P「ち、千早サン……」

千早「おかえりなさいプロデューサー」

P「ど、どうして俺の家に……」

千早「プロデューサー? もしプロデューサーの秒針を止めることが出来たらそれは永遠だと思いますか?」

P「」

千早「それとも廻り続けるからこそプロデューサーはプロデューサーであるのでしょうか? どう思いますかプロデューサー?」

P「お、俺にはその例え話は難しすぎるかなーって」

P「千早? 包丁は危ないぞ? な?」

千早「ふふっ、ふふふふ……真のことでも心が壊れそうだったのにあの後あんなことになるだなんて……」

P「ち、ちょっと待て、ずっと見てたのか!?」

千早「ふふ、ふふふふふふ……さっきの質問、私はどちらでもいいと思うんです」

P「お、落ち着こう、な? な?」




千早「只一つ言えるのは」

千早「全て」

千早「私であるためにある」

ューサーさん……



P「…………」



「プロデューサーさん……」



P「ん……」



「プロデューサさん!」



P「はっ!? ここはっ!?」

あずさ「どうしたんですかプロデューサーさん? 凄くうなされてましたよ?」

P「夢……?」

P「そうか夢か……」

あずさ「さあさあプロデューサーさん、せっかくのお酒の席なんですから、悪い夢なんて忘れて楽しみましょう!」

P「そう……ですね……。よーし、今日は飲むぞー!」

あずさ「ふふっ、はーいプロデューサーさんが好きなウイスキーですよー」

P「ありがとうございます」

あずさ「悪い夢なんて忘れて……・」



                 END

最後の6人がやりたかった
反省はしていない

後半はともかく前半の曲は何?

>>98
一応

春香 強い女
千早 inferno
美希 ショッキングな彼
雪歩 LMG
真 自転車
やよい キラメキラリ
伊織 ハニカミファーストバイト
あずさ Mythmaker
律子 いっぱいいっぱい
亜美 ポジティブ
真美 HHB
響 コーヒー1杯
貴音 KisS
小鳥 ID[OL]

春香は手抜きじゃないよ本当だよ本当だよ

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