真「プロデューサーなんか大嫌いだ!!」 (42)

P「あ!おい真!!」

真「プロデューサーのバカー!!」

P「……」

小鳥「……一体何をしたんですか?」

P「……いや、最近真に弁当を作ってやってるんですけどね」

小鳥「え?」

P「卵焼き作る時間なくて弁当に入れられなかったんですよ……そしたら……ああなって」

小鳥「……」

小鳥「は?」

P「いやですから」

小鳥「いや言ってることは分かるんですけど意味が分かりません」

P「と、言われましても……」

小鳥「……まぁ、とりあえずは真ちゃんを追いかけてきてください」

P「は、はぁ……」

小鳥「……」

小鳥「ぬああああん羨ましいもおおおおおん!!」

小鳥「何弁当って!!私もプロデューサーさんの手作り弁当食べたいわよ!!」

小鳥「青春しやがってこんちくしょう!!」

美希「ハニーの手作り弁当……?」

小鳥「あっ」

美希「小鳥、詳しく聞かせるの」

小鳥「いやぁ今日は天気が良いわねぇ」

美希「聞かせるの」

小鳥「はい」



P「……ったく、真のやつ、何処に……ん?」

真「……はぁ」

P「……真」

真「ひゅい!?ぷ、プロデューサー!?」

P「……ごめんな、卵焼き入れられなくて」

真「プロデューサー……」

P「……まぁ、その、なんだ。明日からは忘れないようにするからさ、機嫌直してくれよ……」

真「……ごめんなさい、プロデューサー」

P「ど、どうした?」

真「プロデューサーのことも考えないで、大嫌いなんて言っちゃって……」

P「……それは別にいいさ。気にするな」

真「でも……」

P「……じゃあ、明日からの弁当も美味しく食べてくれ。それでいいぞ」

真「……」

P「俺の作った弁当を食べてる時の、真の笑顔が好きなんだから、さ。な?」

真「……はい!」

美希「……許せんの」

美希「なんなのなのあの恋人みたいな会話は……」

美希「……ミキだってハニーのお弁当食べたいのに」

美希「真クン……ふ、ふふふ……」

美希「……なら、真クンのお弁当、ミキが全部食べてやるの!!」

美希「覚悟するの真クン!!ハニーのお弁当はミキのものなの!!」



真「ところで美希はあんなところで何をやってるんでしょうかね」

P「……さぁ?」

真「なんかハニーの弁当が云々とか聞こえましたけど」

P「……もしかして俺に作って欲しいのかなぁ」

真「うーん……?」



美希「こうしちゃいられないの」

美希「明日に向けて完璧なスケジュールを……」

千早「……あら、美希。何してるの?」

美希「あ、千早さん。実は」

千早「それは由々しき事態ね」

美希「まだ何も話してないの……」

千早「私も協力するわ」

美希「えっ」

千早「私もプロデューサーを食べたいわ」

美希「えっ」

真「千早が増えましたよ」

P「……なんか俺を食べたいとか聞こえたんだが」

真「えっ」



千早「……もとい、プロデューサーのお弁当が食べたいわ」

美希(冗談に聞こえないの……)

千早「というわけで美希、協力するわ」

美希「あ、あの千早さんは遠くで見守ってて欲し」

千早「協力するわ」

美希「はい。……なの」

千早「それじゃ、作戦を考えましょう」

美希(どうしてこうなったの)

P「俺喰われるのかなぁ」

真「いや流石にそれは……」

P「だってなんか怖いもん……悪寒がするもん……」

真「だ、大丈夫ですよプロデューサー!ボクが守ってみせます!!」

P「真……」

真「プロデューサー……」


千早「まずは真をこの世から消して」

美希「まずは落ち着いて欲しいの……」

千早「この方が手っ取り……」

美希「超えちゃいけないラインは考えるべきなの……」

千早「甘いわ美希。それはスタートラインでしか無いのよ」

美希(どうしたらいいのか分からないの)


真「なんかボクにも悪寒が……」

P「と、とりあえず事務所に戻ろうか……」

千早「……プロデューサーと真が移動するわ」

美希「千早さん、一つ約束して欲しいの」

千早「何かしら?」

美希「そのどこから出したか分からない包丁は捨てて欲しいの……」

千早「え?」

美希「え?じゃねーの!!危ないったら無いの!!」

千早「でも」

美希「でももへちまもねーの!!」

千早「……分かったわ」

美希(もう誰か助けて欲しいの……)

P「……ただいま戻りました」

小鳥「あら、プロデューサーさんお帰り……なんか、疲れた顔してますよ」

P「いや……なんか……」

小鳥「真ちゃんまで……」

真「いや……なんか……」

小鳥「?」

P「……こう、死神に目を付けられたというか……」

真「なんか……そんな気分です……」

小鳥「は、はぁ……」

小鳥(……もしかしたら、美希ちゃんのせいかしら)

小鳥(いやでもそこまでは……)

千早「ただいま戻りました」

美希「ただいま……なの」

小鳥(あっ)

真「プロデューサー……なんかまた悪寒が……」

P「……俺もする」

小鳥(こりゃアカンやつですわ……千早ちゃんのハイライトが消えてますわ……)

千早「……音無さん、どうかしましたか?」

小鳥「ひぇい!?な、何でもないわよ!?」

千早「……はぁ」

小鳥(あれはアカンって……)

小鳥「……美希ちゃん」

美希「……小鳥」

小鳥「何があったの?」

美希「……ハニーが真クンにお弁当を作ってるということが千早さんにバレたの」

小鳥(予想通り過ぎて笑えない)

小鳥(……ん?でも、それならプロデューサーさんが千早ちゃんにも作ってあげれば済む話じゃないかしら)

千早「……真」

真「はいぃ!?」

千早「ちょっと……話があるの」

真「え、いや、あの、えっと、その」

千早「……話があるの」

真「ぷ、プロデューサーぁ……」

P「こ、ここじゃ出来ないのか?」

千早「はい」

P「ど、どんな話なんだ?」

千早「……ちょっと、真に個人的な話ですよ?」

P「ひっ」

真「こ、今度じゃ……」

千早「それだと困るわね」

真「あ……あぁ……」

小鳥(プロデューサーさん!)コソッ

P(な、なんですか?)コソッ

小鳥(多分……というより、まず間違いなく、千早ちゃんはプロデューサーさんに弁当を作ってもらえなくてそれでああなってるんだと……)

P(えぇ!?)

小鳥(だから千早ちゃんにも作るって話をすれば……)

P(そ、そんな事で千早が収まりますかね?なんか殺気を垂れ流しにしてますけど……)

小鳥(いいから!してみてください!!)

P「あー、えっと……千早!」

千早「……なんですか?」

P「ひっ……い、いやだな、その……」

千早「早くして下さい」

P「え、えっと……そ、そうだ!なんかだな、千早に弁当を作ってやりたくなったんだよ!!」

千早「……何故ですか?」

P「い、いやそれは……」

美希「……み、ミキもバニーのお弁当食べたいの!千早さんもそうだと思うの!」

千早「……まぁ、確かにそうね」

P「な、ならさ。明日から作ってやるからさ、楽しみにしてくれよ!!な?」

千早「はぁ……」

うさぎになっとる

小鳥「ほ、ほら良かったわね!プロデューサーさんの手作りお弁当よ!」

千早「……」

美希「こ、これでみんな一緒なの!」

P「俺の卵焼きは絶品だぞ!?食べたくないか!?」

千早「……分かりました。じゃあ、明日からお願いします」

千早「……命拾い、したわね?」

真「ひっ……あ……あぁ……」

P(……なんで)

小鳥(なんでプロデューサーさんの手作りお弁当で……)

美希(こんな事になったの……)

千早「……お弁当、楽しみにしてますね?」

P「お、おう!任せておけ!!」

>>31
すまん寝ぼけてる

真「はぁぁ……ボクだけの特権が……」

P「ま、まぁ……仕方ない、だろ……」

真「だけど……はぁ……」

P「……その代わり、こっそりと美希や千早よりも卵焼き、大きくしてやってるからさ、落ち込むなよ……」

真「……ありがとうございます、プロデューサー」

P「……バレないようにな」

真「はい……」


美希「なんかよく分からないけど結果オーライ……なの……?」

千早「確かに美味しいわ……プロデューサーの卵焼き……」

小鳥(結局私はコンビニ弁当……ははは……)

千早「ご馳走様でした」

美希「美味しかったの!」

P「お、おう!そうか!」

千早「……プロデューサー」

P「な、なんだ?」

千早「……私の分の卵焼きも、大きくしておいてくださいね?」

P「ひぃ!?」

真「?どうかしましたかプロデューサー」

P「い、いやなんでもないぞ!!」

P(……はは、ははは……)

P(……なんで、俺の作った弁当でこうならなきゃならんのだ……)

千早「ふふっ、明日のお弁当も楽しみね」

P(……)

P(……)

P(あっ。プロデューサー辞めよう。うん)

千早「無駄ですからね?」

P()



P(……なんでこうなったんだよぉぉぉ……)

終わり

なんで真を可愛く書こうとしたのにこうなるんだよ

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