アカギ(8)「ククク……バレンタインか……」(31)

ここは帝愛小学校……!!
後に伝説の勝負師となるこの男に与えられる伝説のバレンタインチョコ……!!
今、伝説が幕をあける……


カイジ「はあ……あの日だな……今日は……」

三好「そうですね……」

石田(子)「俺が貰えねえのはこの遺伝子……クソ親父のせいだ……俺は素晴らしい男なのに……!!」

カイジ「お前はまたそうやってすぐ親父のせいに……!それがダメなんだ…!!ダメ息子…!!」

女子1「根暗グループがなんか言い合ってるよww」

女子2「ホントwwかわいそうwww」

バレンタイン……
それは、モテない男達にとっては死の時間……
自尊心を打ち砕き、「もしかしたら貰えるかもしれない」
そんな淡い期待をも簡単に破壊する悪魔
……悪魔の時間……!!

そして…
この男…
赤木しげるは……
そんな悪魔の時間を……楽しむ……!!

新作期待…!

>>3この前のを見ていてくれたのか…!感謝…!!


アカギ(下らないな…なぜやつらはこんなことでいちいち喚くんだ…)


アカギ「お前たち」

カイジ&三好&石田「?」

アカギ「お前たちは、バレンタインがそんなに嫌なのか?」

カイジ「はあ……アカギ……お前な……こんな習慣……女子共が男選んでチョコ渡す……つまり、差別、格差を作り上げる悪魔じみた習慣が嫌かって……!?ふざけろ……!!嫌とか嫌じゃないとか、そんなこと以前の問題だろ…!!」

三好「そうだ…カイジさんの言うとおりだ…!!」


カイジ力説……!!
モテない男達の心情をクラスの端で代弁……!!
三好、即座にそれに便乗…!!
圧倒的便乗廚…!!

アカギ「なるほどね……やっぱりダメだ……お前らじゃ貰えない…いつまでも……チョコは……!!」

カイジ「なんだと……!!どういうことだ…!!」


アカギ「ククク……世の中なんて元々理不尽……不合理……その不合理を楽しめるか楽しめないか…それだけ……」

カイジ「……は…?」

三好「…ぇと…」

石田(こいつホントに小2かよ…)

アカギ「アレをみな…」クイ

カ三石「…!!」

女子「一条君……チョコって好き……?//」

一条「チョコは好きですが、アナタがくれるものなら、例え嫌いなものでも美味しく食べられますよ」ニコ

女子「!!//」

カイジ「あ……あぁ……!!!!一条ぉぉぉぉ……!!あの野郎………!!」ボロボロ

カイジ…落涙……!!
親友(?)の勝ち姿を見て落涙……!!
残酷……!!あまりにも残酷……!!


村上「社長……//」

一条「え……?」

村上「チョコとか好きですか……?//」

一条「え…あ…うん、まあ…」

村上「じゃあ、今日の放課後、校門の所にいてください…!!//」

一条「え」

女子「」

村上「大丈夫…チョコ渡したら…いつも通りに2人で(帰宅)しましょう…//」

一条「ちょ」

女子「…」

女子「あんまりよ……一条君……」タッタッタ

一条「」

落涙……!!
一条も落涙……!!

わろた


アカギ「見たかい、アイツのモテ具合を」

カイジ&三好&石田(後半のは同情もんだったけどな……)

アカギ「お前らもあんな風になりたいなら、先ずは高めろ……自分を……その先に初めて勝利はある…」

カイジ「偉そうなこといいやがって……!!なら勝負だアカギ……!!俺とお前、どちらが今日中に多くチョコを貰えるか……!!」

宣戦布告……!!
カイジ、ここにきてまさかの宣戦布告……!!

アカギ「…ククク…面白い……いいよ……乗ろう……」ニヤ

カイジ(こいつ…なんだ…この自信……!)

カイジ……今になって気付く……
「アカギはいくつチョコを貰えるかは検討がつかない」と…

カイジ(だが…かりに、多く見積もって3個…多分、それくらいのはず……コイツがどれくらいモテるのかは分からないが、この基本無口な男がそんなにモテるとは考えづらい…考えたくもない……!!だから3個…それ以上より多いことは…)

-ありえない……!!-

アカギ(コイツは……俺がチョコを貰える数が多いかもしれないという可能性を…ねじ曲げている……認めたくないんだろ……?カイジ……!どんなに多くても俺が貰うチョコの数は…そうだな、大方3個位だとでも思っているだろう。1個ではあまりに少なく2個ではキリが悪い、そして4個以上は「あってはならない、あってほしくない」そんな風に考えているはず…コイツの性格を考えれば簡単に読める……手に取るようにな……!!)

アカギ「ククク……4つくらいは貰えるといいな、チョコ……」

カイジ「……!!」

アカギ「じゃあ、またな」

カイジ(あの野郎……やはりアイツは……ただ者じゃない……)

アカギ(4個……そんなもんじゃない……圧倒的な差を見せつけてやるさ……)


そして放課後……!!
チョコが作り手の元を離れ、想いを貰い手に届かせる時間……!!

解放の時……!!


女子「これ…//」

男子「え…?ありがとう…//」

カイジ「…」

三好「カイジさん……大丈夫なんですか……?あんな勝負しちゃって……」

カイジ「…ああ……大丈夫だ……俺は勝つ……勝てるんだ……!!」

カイジ「作戦もある……!!」

その頃アカギは……

アカギ「…」スタスタ

女子「アカギくん…//」

アカギ「ん?」

女子「これ……もらってくれる……?//」ドキドキ…

アカギ「ありがたい。頂くとするよ。」

女子「ありがとう……!//」

アカギ……開始13分で早くもチョコを手にする……!!
迅速……!!

アカギ(俺が去年…手にしたチョコの数は6個……特に多いというワケではないが…俺は顔がいい…小2の幼い感性など顔が良ければ大抵気に入っちまうもんさ…まあ…お前も顔は悪くないがそれを持ってもカバーしきれない悪態があるからな……カイジ……)


カイジサイド……!!

三好「作戦……?」

カイジ「ああ‥…!ふふ……遠藤先輩……!!」

遠藤「おう……」

カイジ「今朝話した通りだ……!アカギの様子をチェック&チョコを渡しそうな女を邪魔してきてくれ……!!」

遠藤「報酬のあれはちゃんと渡してくれるんだろうな……?」
カイジ「ああ……「清楚なお嬢様女子高生を調教~快楽に溺れる淫乱jk24時」…ちゃんと明日わたすぜ……!!」

遠藤「馬鹿野郎……声がでかい……!!」

三好「なにそれ…//」

石田「ギンギンに立っちまうぜ……//」

カイジ「まあそういうわけだ、頼むぜ……!!」

遠藤「おう……!!じゃあいくか……!!」

カイジ「お願いします!!」

遠藤…出陣…!!

カイジ「そして三好……!!」

三好「はい?」

カイジ「チョコもらってこい……!!」

三好「え…?」

カイジ「残念だが俺は貰える見込みがない……だが三好、お前ならいける……!!貰え……!!そしてそれを俺によこせ…!!」

三好「え…えぇ……そんなの無理ですよ……!!」

カイジ「うるせえ……!!いけ…!!さっさといってこい……!!」

カイジ横暴……!!
アカギに渡されるはずのチョコは妨害により渡されなくなり、自分はチョコを貰うのを諦め三好にチョコを集めさせて自分のものにする…!!
そんな悪魔じみた作戦……!!

三好「そんなあ……」


遠藤「さあて…アカギの野郎は…と…」

アカギ「…」

遠藤「…!!」

ざわ……
ざわ…
ざわ……
ざわ……!!

遠藤「なんだ……あの数は……!!」

アカギ…開始28分…手にした数は…6……!!それを手に持つ……見せつけるように……!!

遠藤(…あの量……逆転は難しいんじゃないのか……?)

女子「アカギ…これ……//」

アカギ「ありがとう…」

また増える……!!
アカギの手持ち……!!
増え続ける……!!


遠藤「……か…勝てねえ…こいつには……」

遠藤……荒唐無稽なチョコの多さに唖然…!!
妨害できずにただ傍観…!!
突っ立ってるだけ…!!
役立たず…!!


アカギ「こんなもんじゃない…もっとだ…もっと集める…カイジ……地獄を見せてやるよ……クク……」


カイジサイド…!!

カイジ「だーかーら…!!お前なら貰えるって期待してるんだぞ…!!いけよ…!!」

三好「う…うぅ…」ポロ

カイジ「あーもう…泣くなよこれくらいで…」

石田「カイジ…嫌がってるんだから止めろよ…とりあえずお前は美心から一個は貰えるわけだし…」

カイジ「あいつは今日休みだ…肝心な時にいねえ…」

石田「そ、そうだったか…」

展開の進まぬカイジら一行…!!
その時…!!

この勝負、どう転んでもカイジに勝ち目ないよな……

女子「カイジ君…!!また三好君のこといじめてるの…!?」

カイジ「あ…いやこれはそういうんじゃなくて…その…」

女子「三好君大丈夫?コミュ障カイジにいじめられたの?」

カイジ「コミュ…!!」

その時カイジの心臓に電流が走る…!!

三好「大丈夫…ありがとう…」

女子「なら良かった…でも、無理しないでね。あとこれあげる♪」

三好「あ……あ…ありがとう!!//」

女子「いいの//じゃあまたね//」

カイジ(さんざん貰えと言ったが…いざとなると……殴りてえ…)

三好「やったあ!!」

カイジ「よかったな…三好……!!みろ…!!お前はチョコをもらえるんだ…!!」

三好「はい…!!ありがとうございます…!!」

カイジ「そういうわけだ…チョコをはやく」

カイジ…暴虐の一言…「俺によこせ」と発言しようとする…

が…!!そのとき…!!

女子「い…石田君…//」

石田「え?」

女子「あのこれ…もらって!!//」

石田「えぇ!!いいのか…!?俺が!!//」

カイジ「…」

アカギサイド…!!

アカギ「遠藤さん、アンタも大変だったね。変な役やらされて」

遠藤「いやあ…でもまあお前がアレ…なんだっけタイトル…あ、「美人女社長をレイプ~裏切りの悦び」をくれるなんて言うからなあwwなんもしないでしかも貰えるならそっちのが得さw」

アカギ「遠藤さん、声大きいよ……」

遠藤「すまんすまん…クク…さて、カイジらはいくつもらってるかな」


カイジ…アカギ…合流…!!
2つの勢力…交わう…!!


遠藤「ん…?」

カイジ「な゛ん゛でお゛ま゛え゛ら゛ぞん゛な゛に゛モ゛デる゛ん゛だよ゛お゛お゛お゛……!!う゛あ゛あ゛あ゛!!」

石田「んなこといってもなあ…?」

三好「そうですよねぇ…」ドヤあ

カイジ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

カイジ…試合開始から制限時間である2時間が立ち、結果手にしたチョコレートの数は…0…!!
それどころか…「もてない仲間」として認識していた者たちが女子からチョコを渡される姿を目の当たりにし…発狂…!!

アカギ「ククク…カイジ…チョコはいくつ貰えたんだ…?」

カイジ「……っ!!」キッ

アカギ「お供のお二人さんはけっこうモテるみたいだね…ククク…で、カイジ…いったいどこにチョコを隠してるんだ……!?俺を驚かせてくれよ……!!」

カイジ「ま…まずお前から…お前から見せて見ろ…!!」

遠藤「はいよ……14個……だな…」

カイジ「…!!…!…!!」ぐにゃあバタ

三好「カイジさん…?」

アカギ「あらら、気絶してら……」

アカギ「まあ、アンタらはわかったろ?そんなに悲観しなくても自然にしてりゃチョコなんて貰えるんだよ…自信をもちな」

三好&石田「はい……!!」

アカギ「ククク…カイジ…お前はもっと謙虚になることだ…お二人さん、起きたら伝えておいてくれ」

アカギ(…ククク…バレンタインか…今年は中々面白かったな…)


バレンタイン…!!
それはモテない男達には絶望を与える悪魔の日…
だが、逆に言えばチョコを貰えればこの上ない「勝ち」を実感できる…!!
それはギャンブルのそれと変わらない…!!
立ち上がれ…!!
男子よ…!!
勝て…!!


…完!!


ちなみにこの一件以来…カイジは女子からの人気を集めたいがためにぎこちない言葉で話しかけ無駄に多いボディタッチをしクラス中の女子を敵に回したのはまた別の話である…!!

乙...!

泣いた
乙!

経験談なのかね
おつ

圧倒的乙…!

ありがとう…!

>>27そうだな…小中はこのカイジ程ひどくはないがまあ同じような気持ちを味わっていたかもしれん…

カイジ不憫すぎて泣いた

美心は…
次も期待!

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