クリスタ「入れ替わって」ユミル「しまった」(53)

――とある朝

クリスタ「」ファア

クリスタ(あー…眠てぇな…)

クリスタ「取り敢えず起きるか…」ボリボリ

クリスタ「ん?私の髪の毛ってこんな長かったか?」

クリスタ「それに髪色も金に…」   

クリスタ「……あれ?」

クリスタ「え?どういう訳だこれは?」

サシャ「あ、クリスタ、おはようございます~」

クリスタ「クリスタ? それは私の事か」

サシャ「そうですが」

クリスタ「おい、芋女、私とクリスタとどうやったら間違えんだ?」

サシャ「え?く、クリスタ、一体どうしたんですかその口調は!?」

クリスタ「は?」

サシャ「いくらユミルが好きだからって、口調まて真似なくてもいいじゃありませんか」

クリスタ(何言ってんだこいつ、んなもん私が本人なんだからよ)

クリスタ(…もしかすると…)

クリスタ「サシャ、少し手鏡貸せ…貸して欲しいな」 

サシャ「? 分かりました」

クリスタ「」ジー

クリスタ「クリスタだ…」

サシャ「そうですね」

クリスタ(何で入れ替わってんだ? 巨人の能力の副産物…な訳ないか)

クリスタ「」チラッ

クリスタ(確かに、冷静に見たらこのベッドは私のじゃない)

クリスタ(…じゃあ、私のベッドの中にクリスタが…)

クリスタ(クリスタ…私を起こすか)

クリスタ「おいクリスタ!起きろ!」ユサユサ

ユミル「……ん」

クリスタ「クリスタ!」ユサユサ

ユミル「あと五分だけ寝かせて~…」ゴロン

クリスタ(クリスタ本人がやったら可愛いが… 私がやったらキモいな)

クリスタ「そんな悠長な事言ってる暇なんかねえんだよ!」ユサユサ

ユミル「私が私を起こす声がするなぁ…」ゴロン

クリスタ「寝ぼけてねえで、さっさと起きやがれ!!」バサッ

ユミル「あわっ、布団剥がさないでよ!!」

クリスタ「おはよう」

ユミル「おは…、あれ?私?なんで?」

クリスタ「…の格好をしたユミルさんだ ついでに、お前は私になっている」

ユミル「え?え?」

クリスタ「どういう訳だが、入れ替わってしまったみたいだ…」

ユミル「えぇえ!?」

ユミル「ちょ、ちょっと待って!なんでそんな事なっちゃったの!?」

クリスタ(うげぇ、私がそんな女らしい言葉使ってんの本当に嫌だわ)

クリスタ「解らねぇ…」

クリスタ「まあ、鏡を見ろ」

ユミル「うん…」ジー

ユミル「本当だ、ユミルになってる…」

クリスタ「こういう事になった理由は、さっぱり解かんねえ」

クリスタ「治る方法も、検討がつかん」

ユミル「じゃ、じゃあ一生このまま…とか?」

クリスタ「かもな」

ユミル「うー…」

クリスタ「…」

クリスタ(ヤバイな)

クリスタ(何かの拍子でこいつが怪我とかすれば、一発で私が巨人だという事がバレる)

クリスタ(それだけは避けたい)

クリスタ(出来るだけ早く元に戻りてえ…)

ユミル(わ、私がユミルに… もしかしたら、一生…)

ユミル(それって少し好都合じゃないかしら?)

ユミル(私の家のいざこざが関係無くなる …それにユミルならなんとかできそうだし…)

ユミル(ユミルには悪いけど、私だけの得を考えればこのままがいいかも知れない)

クリスタ「クリスタ!」

ユミル「ユミル!」

クリスタ「あ、いや、お前の方から…」

ユミル「いやいや、ユミルの方からで…」

クリスタ「…早く元に戻りたいな」

ユミル「そうは思わないけど…」

クリスタ「え?」

ユミル「え?」

ユミル「あ、そうね、早く元に戻りたいわね!」

クリスタ「あ、あぁ…」

クリスタ(何かの企んてるのかこいつ)

どっちが脱糞するんだろ?

>>10
キモイ

>>11
ブーメラン

それ言うなら鏡じゃね?

早く続き続き

そうだな。ブーメランじゃなくて鏡だな

クリスタ「取り敢えず、今日はどうすごすかだな」

ユミル「入れ替わった事を言う?」

クリスタ「いや、もし話したとしても、誰か信じてくれると思うか?」

ユミル「」フルフル

クリスタ「だろ?」

クリスタ「だから、二人の秘密って事で」

ユミル「そうね」

ユミル「じゃ、じゃあ私がユミルを演じなきゃいけないのね」

クリスタ「そうなるな」

クリスタ「でも大丈夫だろ、お前とわたしはいつも一緒に居たんだ」

クリスタ「私はクリスタを演じれる気がするが?」

ユミル「そ、そうよね!私も出来る気がするわ!」

クリスタ「ほら、駄目よそんな口調じゃ」

ユミル「そ、そう、だな! 私も演じれるぞ!」

サシャ「クリスタ~鏡返してください~」

クリスタ(ほらきた、早速私の出番だ)

クリスタ「ごめ…」

ユミル「うん、解った!」

ユミル「あっ」

クリスタ「」

サシャ「んん?なんでユミルが返事するんですか?」

クリスタ「あーそれはだな…じゃなくて、それはね、サシャ」

クリスタ「ユミルにも鏡を貸してたからよ」

サシャ「なる程」

ユミル「そうだぞう」

クリスタ「…」

クリスタ「ユミル、サシャに返してあげて」

ユミル「うん」

サシャ「もう、又貸しは駄目ですよ!」

クリスタ「ごめんなさい」

サシャ「じゃ、先に食堂行ってきますね」タッ

クリスタ「いってらっしゃい」

タッタッタッ

ユミル「…」

クリスタ「…」

クリスタ「このっ」

ユミル「!?」

クリスタ「くりすたあぁああ!!」ホッペビョーン

ユミル「あひゃう、ほ、ほへんなはい~!!」

クリスタ「…」ゾッ

クリスタ「…」パッ

ユミル「あれ、もう終わり?」

クリスタ「私の頬を引っ張っても全然面白く無いわ…」

クリスタ「それに、そんな間抜けな声、鳥肌立つ」

ユミル(確かに、あんな声初めて聞いたなあ…)

クリスタ「ともかく、だ」

クリスタ「お前は今ユミルなんだ、で、クリスタは、私」

クリスタ「解ったかしら?ユミル?」

ユミル「うん、わ、解ってるぞ!」

クリスタ「…誰の真似だそれ」

ユミル「ユミルよ」

クリスタ「…本当にお前大丈夫かよ…」

ユミル「え、えぇえ…!」

クリスタ(この先心配だ…)ハァ

期待

でもクリスタの話し方に違和感ある
進撃は「~よ」とか「~だわ」とかのフィクション的な女言葉は使うキャラは一人もいなかった気が

――食堂

サシャ「なんか今日、クリスタとユミルの様子がおかしいんですよ」

ミカサ「おかしい、とは?」

サシャ「なんだかあべこべというか、なんというか…」

エレン「あべこべ?」

ミカサ「よく解らない」

サシャ「取り敢えず、おかしいんですよ!」

アルミン「まあまあ 百聞は一見に如かずだからね」

アルミン「ほら、ちょうど二人が来たよ」

アルミン「おはよう、クリスタ」

クリスタ「あ、アルミンにミカサに死に…エレン」

クリスタ「おはよう」ニコッ

アルミン(天使だ)

ミカサ「おはよう」

エレン「よう、おはよう」

アルミン「…いつものクリスタだけど」ヒソヒソ

ミカサ「」ウンウン

サシャ「ええ、でもおかしかったんですって!」ヒソヒソ

ミカサ「ユミルも、おはよう」

ユミル「皆、おはよう」ニコッ

ミカサ「」

アルミン「」

エレン「」

サシャ「」

クリスタ「」

サシャ「見ましたか今のユミルの笑顔」ヒソヒソ

アルミン「あんな無垢で純粋な笑み見た事無い」ヒソヒソ

エレン「というかアイツあんな笑顔できんだな」ヒソヒソ

ユミル「あれ、一体どうしたん…」

クリスタ「あー!ユミルユミル!早くご飯取りに行こう!」

ユミル「あ、ああ…」

エレミカアルサシャ「「「…」」」

ミカサ「クリスタはともかく、ユミルがおかしい」

サシャ「でしょうでしょう?」

アルミン「何?純粋なキャラで行こうキャンペーン実施中なのかな?」

エレン「あいつに純粋もへったくれも無いだろ」

サシャ「一体本当にどうしたんでしょう…」

ユミル「ね、ユミ…クリスタ!今の完璧だっただろ?」

クリスタ「どこがだよ」

ユミル「ちょ、ちょっと素が出てるよ素が!」

クリスタ「…お前、その姿であんな満面な笑みすんなよ」

ユミル「満面な笑みって…あぁ!」

ユミル「これの事?」ニコッ

クリスタ「キモいなやめろやめてくれ」

>>22
そうだな。

別にそんなに気にならないけどなあ
あんまりひどいのならともかくここは普通じゃない?

原作読んでないなら気にならないかもね

まってるまってる

クリスタ「その笑みでサシャや死に急ぎ野郎達の顔が引きつってたぞ」

ユミル「…もしかして、稀にやらないような笑みだったの?」

クリスタ「ああ…」

ユミル「見たかったなぁ、そんな笑顔」

クリスタ「あとで鏡の前でやっとけ」

クリスタ(というか、あんな笑みできんだ、私)

クリスタ(中の人が純粋だったらそれに見合った笑顔になるんだな…)

ユミル(あ、もしかして、今だったら中々ユミル本人からは見れないような表情やポーズをやり放題って事!?)

ユミル(ちょ、ちょっとこの体で遊びたいな…)ウズウズ

クリスタ「」モグモグ

ユミル「」モグモグ

サシャ「クリスタ、パァンくださいパァン!」 

クリスタ「ごめんね、今日はお腹が空いてるんだ(誰かお前なんかにやるか)」

サシャ「うう…」

サシャ(いつもなら快くくれるんですけどねえ…)モグモグ

クリスタ(いつもサシャにパンやる姿が気に食わなかったんだ)モグモグ

クリスタ(…あれ、もしかするとこの体だといつも見ていて気に食わなかった事を拒否れるんじゃないか…?)

ユミル「今日の午前中は対人格闘技だ…な」

クリスタ「そう…だね」

ユミル(対人格闘技はいつも二人でやってるから、変な気も使わなくていいし)

クリスタ(対人格闘技は不真面目でも点数には加えられないからな)

ユミル(不幸中の幸い…)

クリスタ「あっ」

ユミル「どうした?」

クリスタ「髪ゴム忘れた」

クリスタ「どこにいつも置いてる」ヒソヒソ

ユミル「赤い箱の中」ヒソヒソ

クリスタ「了解」ヒソヒソ

クリスタ「ちょっと取ってくるね」

ユミル「ああ」

タッタッタッ…

ユミル(ユミル行っちゃった…)

ユミル(というか今は私がユミルなんだけどね)

ユミル(よし、ユミルが居ない間に、笑顔の練習しておこう)

ユミル(元に戻ってもこの笑顔しか出来なくなる位ね)

ユミル「」ニコッ

ユミル(確かになんか普段使わない筋肉が動いてる気がする)

コニー「うわっ、気持ち悪い」

ユミル「コニー」

コニー「誰も居ない所でそんな満面な笑み見せるなんて、とうとう気でも狂ったのか」

ユミル(コニー、ねぇ…)

ユミル(ずーっとユミルの事ブスブス言ってて嫌だったんだ…)

>>29
普通じゃない

ユミル(よぉし…)

ユミル「私だって女の子なんだ、笑顔の練習くらいする」

コニー「ブスが女の子らしく、なんて合わねえよ」

ユミル「ブスって…」

コニー「ん?」

ユミル「…そんな事言わなくてもいいだろ…」

コニー「」

コニー「えっ えっ?」

ユミル「そんな率直に言ったら私だって傷つくんだ…」

コニー「そうだったのか…」

ユミル「そうだよ」

コニー(…どうしたんだ今日のユミルは)

コニー(いつもだったらブスって呼ぶ事気にしねえのに)

コニー(もし、不快だったとしても暴力に走る奴が…)

コニー「…しおらしい…」

ユミル「何言ってんだ、私は元々しおらしい」

コニー「えっ?」

コニー「もしかして俺、『しおらしい』って意味を間違えて覚えてたのか…?」

コニー「か弱いって意味だと思っていたが、実は暴力的で乱暴だって事か…」

ユミル「違う 元々の意味であってる」

コニー「…嫌絶対しおらしく無いだろ…」

ユミル「そう!それだよ!」

コニー「へ?」

ユミル「本当は内心傷付いてたんだ 私を貶したりするのをやめて欲しかったんだ」

コニー「貶すのはお前もだろ」

ユミル「…(確かに)」

ユミル「と、ともかくやめてくれるよな?」

コニー「やめれるかよ今更 ブスには変わりないんだし」

ユミル「……嘘だ」ウルッ

コニー「!?」

コニー「お、おい泣くなよそんな事で!」

ユミル「…だったらやめてくれよ…」

コニー「あー!!解ったよやめればいいんだなやめれば!」

ユミル「…本当にやめてくれるんだな?」

コニー「お、おう! だから泣き止め!」

ユミル「あぁ…」

コニー(なーんか今日のユミルやりづれえ…)

コニー「さ、先に対人格闘する場所に行くからな!」

ユミル「…」

タッタッタッ…

ユミル「…」

ユミル「ふふ、ふふふ…」

ユミル「あー!スッキリした!」

ユミル「これでコニーもきっとユミルの事ブスって言わなくなる筈!」

ユミル「あと私の演技も今日一番良かったんじゃない!? ユミルに見て欲しかったなあー…」

ユミル「…それにしても凄い、嘘泣きしようと思ったらいつでも出来るもの」

ユミル(よし、スッキリした所で私も対人格闘技する広場に行こう!)

まさに泣きっ面のブスってヤツだな(笑)

クリスタ「…ったく、この長い髪の毛も邪魔だ」

クリスタ(でもクリスタの長い髪好きなんだよな)

クリスタ「ま、そんな事言って無いで早く広場に行くか」

タッタッタッ

クリスタ(そこの曲がり角を曲がったら近道…)タッタッ

クリスタ「ん?」

ライナー「うあっ!?」

ドッシーン

クリスタ「ったた…」

ライナー「だ、大丈夫かクリスタ!」

クリスタ「げっ、ゴリライナー!」

ライナー「えっ」

クリスタ「あっ」

クリスタ(しまった、つい怒りで素が…!)

ライナー「ゴリ、ライナー…?」

クリスタ「あはは、ごめんなさいライナー 、ついうっかり」

ライナー「そ、そうか…(ついうっかりで出てくる単語なのか)」

ライナー「クリスタ、立てるか?」テヲサシノベ

クリスタ「大丈夫(誰がお前なんかの手を借りるか)」スクッ

ライナー「…」

クリスタ(しかし、クリスタから見たらライナーはデカブツだな…)

クリスタ(150cmにも満たない所から見た185cmだもんな こんな奴にクリスタがと思うと…)

進撃の世界にゴリラっているの?

ベルトルト「二人共大丈夫?」

クリスタ「うわっベルトルさん尚高ッ!」

ベルトルト「へ?」

ライナー「えっ?」

クリスタ「…」

クリスタ(あーまた素が出たよ素が…)

クリスタ(エレンの時はなんとか『死に急ぎ野郎』と言うのを我慢出来たが… やっぱりずっと呼んでた呼び名を変えるのは難しいな…)

ライナー「今日のクリスタおかしくないか…? なんかユミルに似てるというか…」

クリスタ「えへへ、じ、実は今ユミルの真似してたんだ」

ベルトルト「真似?」

クリスタ「そ、そう!」

クリスタ「『 ほら、そこどきやがれ!』…って」

ライナー「成る程な…(咄嗟に真似が出てくるものなのか)」

ベルトルト「確かに似てる(どっちかと言えばさっきの方が)」

クリスタ「ね?(ごまかせた…か?)」

クリスタ(…そうだ、いい事思いついた)

クリスタ「私、今頑張ってユミルの真似してるんだけど、少し見てくれないかな?」

ライナー「俺達がか?」

クリスタ「うん! ね、いいでしょう?」

ライナー「も、勿論だ!な、ベルトルト!」

ベルトルト「え、あ、うん…いいけど…(早く広場に行きたい…)」

クリスタ(流石クリスタ、チョロい)

更新あると信じて

ないよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月28日 (日) 21:57:22   ID: L7ibUV3T

声だして笑ったwwww
続き期待してます!!!!!

2 :  なぎ   2016年11月19日 (土) 03:06:38   ID: _nG9Z60J

ゴリライナーwwwwwwwww
続き読みたい

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