男「優しさという病について考えてみた」 (6)

登場人物

男(16)
10年前に起きた銀行強盗事件の人質のひとり。
事件の際に母親を失っており、そのトラウマからかどこか達観した態度を見せる。
根が暗く皮肉屋、友人は両の手の薬指を曲げて数えられるほどしかいない。

幼馴染(15)
特徴的な一人称を持つ少女。
容量がよく、才色兼備と表されることも少なくない。
カンニングや万引きなど反社会的な行動が多いが、そのほとんどは露呈しない。
人をコントロールする術に長けているが、思い通りに行かなかった時はすぐにヒステリックになる。
10年前の事件にある関わりを持つらしいが、真偽は不明。

友(16)
アルピノ体質。
薄い金髪のセミロングで、その端整な容姿からよく女性に間違えられる。
苛められていたことがあり、卑屈でおどおどしたところがある。
男に好意に近い憧れを持っているが、自分でも気付いていない振りをしている。

ガブガブ様(420)
悪霊が学校に居着き神格を得たもの……という語りから始まる七不思議。
願い事を叶えてくれるが、必ずそれ以上の何かを奪って行くという。
男が10年前の事件の犯人が捕まるように願ったのがことの発端。

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