八幡「ユリアを落とす練習中?」ラオウ「ハッピバースデーう~ぬ~?」 (30)

ラオウ「ハッピバースデー ディア ユリア~?」

ラオウ「……北斗剛掌波!」

雪乃 結衣「きゃ?!」

八幡「ああ!せっかく用意したケーキが闘気でミンチに…」

平塚「もう!そのケーキ高かったんだぞ!」

ラオウ「ぐぉ!?ロウソクを見ると闘気で火を消す鍛錬を思い出してつい!」

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20XX年
世界は核の炎に包まれず、それなりに平和だった

そんな感じで平和に生活してる奉仕部の元に
世紀末覇者になる予定の男が相談にやってきた

その男は「ユリアに好まれるにどうしたらよい?」
と、相談を持ちかけてきたのだ
奉仕部はその相談の解決に四苦八苦していた

平塚「…皆で食べようと思っていたのに」

結衣「跡形もなく消えてなくなってるね」

八幡「というか、現代日本でかめはめ波出せるとか怖すぎだろ」

結衣「そのカメハメ波の対象ががケーキと言うのもシュールだね」

ラオウ「ぐぬぅ…」

ラオウ「もうよい!肉食系男子からゆるふあ男子へのジョブチェンジ訓練は終わりだ!」

ラオウ「そもそも我は天を動かす漢!俺がユリアに媚を売ることが間違いだったのだ!」

雪乃「ラオウさん!落ち着いてください!」

結衣「このままじゃ興奮のあまり身体が肥大化して、教室が壊れちゃうよ!」

八幡「なんで身体のサイズが変幻自在なんだよ!拳王は全身海綿体かよ!」

平塚「ええいラチがあかん!海老名!」

海老名「はいはい、呼ばれて飛び出て~」(ガラッ

ラオウ「ぬぉぉぉぉぉ!」

海老名「…この世にはね、腐っていない作品など何一つないのだよラオウ君」(ボソッ

ラオウ「ぐはぁ…!?」

海老名「貴方がモヒカンにゴニョゴニョされる…(ヒソヒソ…ホモホモ…」

ラオウ「」

八幡「ショックのあまり、立ったまま気絶してる…」

海老名「まさかここまで腐ってる作品が苦手とは…」

八幡「トキ先生、ラオウの弱点は腐関連と言いましたが…何かあったんですか?」

トキ「む、それはな…昔、ラオウはイラストサイトでユリアの絵を集めようとしていてな」

八幡「意外と女々しいな拳王」

トキ「その時に「北斗の拳」と入力したら…」

海老名「もしかして、腐のマイナス検索をし忘れて…」

トキ「そうだ…それで耐性がないのにモロに腐作品を直視してしまってな」

八幡「oh…住み分けは大切だって言ったじゃないですかーーーー!」

トキ「それ以来そういう作品が苦手になってしまってな」

トキ「本屋で立ち読みしている時に、間違ってその手の作品を手にとった時もあった」

トキ「その時は本棚を殴り飛ばそうをしたのを止める事に難儀したな」

八幡「どんだけ苦手なんだよ…」

結衣「ねぇ、ゆきのん。腐ってなーに…?」

雪乃「この世には知らなくても良い事があるのよ…」

トキ「ああ、後二次グロも苦手でな。魍魎の匣の漫画でお気に入りのキャラが
   グロい事になった所を見て、悲しみを背負っていたこともあったな」

八幡「アレだけ世紀末でモヒカン共をちぎっては投げていたのに駄目なのかよ…」

トキ「ああ、あのギャグみたいなグロとは訳が違うと嘆いていたな」

雪乃「あの作品、バラバラ殺人事件を題材にしてますしね…
    ミステリーだと思って手に取ったら、登場人物の一人が記憶が見えるとかで驚きましたが」

八幡「榎木津か、確かに人の記憶が見えるが事件解決には全く活用してないがな」
     
海老名「榎さん…ハァハァ…、姑獲鳥の夏の漫画…続き…まだかな…」

トキ「あの作品一時期ラブプラスとコラボしていたが…
   あれ恋人同士て読んでも大丈夫な内容なのか?」

八幡「さぁ?一応愛欲があるっちゃある話ですが…」

八幡「そもそも、何が楽しくていい大人の相談を受けなきゃならんのか…」

平塚「致し方あるまい、盟友で拳王である彼が私に頭を下げたのだぞ
    断る道理がない」

トキ「南斗の人々にも相談しようとしたが、色々と立て込んでいるらしいしな」

八幡「色々?」

八幡「いや、だからといってなんでその願いを奉仕部に持ってくるんですかね…?」

平塚「……だ、だって私は男女の付き合い方とか距離感とか分からないんだもん…」

結衣「そんな可愛く言うなし……」

八幡「そうですよ先生、可愛く言ってもアラサーの悲鳴にしか聞こえ 」

平塚「なぁ、は~ちまん~。お前の身体に北斗七星を作ってやろうか~?」

八幡「え、いや、さっきのは言葉のアヤで…その…あの…
    トキ先生助けて!」

トキ「……傷跡を残さないように治療することは出来るぞ」

八幡「え、トキ先生?なんで…」

平塚「何本目に死ぬかな~?はちまーん!」

八幡「や、やめてくれぇ!あああああああ!」

トキ「この状態の平塚先生を相手にするのは私でも危険なのでな…すまぬ…」

海老名「ああ、あんな所にずっぽり入ってる…」

雪乃「それにしても、ここまで失敗が続くとはね」

結衣「どうしたらいいか分からなくなっちゃうよ…」

雪乃「まず世紀末っぽい服装からの卒業をさせようとしたけど・・・」

~服屋~

ラオウ「店員よ、用がある」

店員「はい!何でしょうか?」

ラオウ「大きなサイズの服は置いておらぬのか?」

店員「…申し訳ございせんがこれ以上のものは…
    ですが、これでピッタリだとは思いますが」

ラオウ「いや、我は戦闘になると体型が二、三倍ほどになるから」

店員「…えっ?」

雪乃「あの時の店員には申し訳ないことをしたわね…」
   
結衣「きょとんとしてたよねー、あの店員さん」

雪乃「そんなこと言われれば誰だってそんな顔するわ…」

トキ「おまけに、『翌週になったら破けても元に戻る服ないのか』とか言い出してたりしてな…」

結衣「あはは…もう笑うしかないよ」

結衣「それに参考にするファッション雑誌も間違えたかも」

雪乃「ラオウさんの体型ではJOKE○は厳しいかったわね…」

結衣「そうだねー、どちらかと言うとメンズナック○を参考にすべきだったのかも」

トキ「『後ろのやつ、全員我の軍団員だから』とか『男ならモヒカンの返り血に染まれ』とか
   『シュレンが燃えても、我の身体は燃えぬ』紹介されるラオウ…うーむなかなか…」

雪乃「今思えば、デートスポットの調査でも躓きがあったわね」

結衣「あはは…ラオウさんを引き連れて遊園地巡りは無理があったね」

雪乃「ネズミの被り物をしながら遊具に乗るラオウさんは…
なかなか…シュールな光景だったわね…」

トキ「に、兄さん…何楽しんでるのさ…」

平塚「ふぅ…」

雪乃「あら、八幡への制裁は終わったのですか?」

平塚「ああ、3本目で限界だと根を上げてな」

トキ(むしろ、よく3本目まで耐えたな)

八幡「…小町…小町…」

トキ(目が虚ろになっている…)

八幡「…小町…星が綺麗だな…普段見えない星まで見える…ふふ…」

トキ「い、イカン。このままでは」

平塚「ああ、そうだ。スイーツ巡りでは一人で調査していたようだがな」

平塚「有名店に二時間並んで食べてたな、一人で」

結衣「大男が…」

雪乃「一人で…」

平塚「並んでる途中で職務質問されそうにもなってたな…」

トキ「兄さん・・・誘ってくれば一緒に行ったのに…」

海老名「兄弟による禁断の愛…ムホォォー!」

トキ「兄さん、そろそろ起きないと話が進まんよ」

ラオウ「……ハッ?!」

雪乃「あれこれと手を回したけど」

結衣「キャラ替えは難しいね―」

八幡「……なぁ、むしろキャラを変える必要があるか?」

ラオウ「…それはユリアを得るためだ」

ラオウ「ユリアを略奪しようとしたら、本人に『吐き気がする』と言われたしな」

トキ「アソコまで拒絶されるとは思わなかったよ」

八幡「そのためとはいえ、迫ってくる男が急にキャラ変わってみろ
    違和感しかないぞ」

八幡「綺麗なジャギ、それくらいの違和感がある」

ラオウ「確かに、うぬの言うとおりだな」

トキ「…ジャギ外伝(ボソッ」

八幡「…あれはアンナのくだりがキツイです…」

雪乃「比企谷君の目が急に綺麗になったら違和感しかないわね」

八幡「そう、いい例えだ…自分で言ってて悲しくなってきた…」

八幡「ここまでやってもキャラが変わらないとなると
    キャラを変えるのも厳しいしな」

八幡「もういっその事今までのキャラを貫くしかないだろ」

八幡「略奪とか強引なやり方は控える方向でいいんじゃないか?」

八幡「というか、筋骨隆々なあんたがゆるふあ系男子を目指す事自体が失敗なような…」

ラオウ「むぅ…」

トキ「面白そうだったから黙っていたが、それには同意見だ」

ラオウ「トキよ…思っていたならせめて止めてくれないか…」

平塚「ラオウの性格を鑑みても、言われてもやめんだろ」

トキ「その通り」

雪乃「それに付き合わされるこっちの身にもなってください…」

トキ「…兄さんがこの生活を楽しんでる所を見るのが楽しくつい、な」

トキ「あの暴力と絶望しかない世界ではないのだ…」

八幡「だからと言って、人の恋人を寝取ろうとする所を止めないのはどーかと思います」

トキ「寝取り寝取られっていいよね!(愛するがゆえに 見守る愛もある)」

八幡「おい、考えが口に出てるぞ」

結衣「うわぁ…」

雪乃「…トキ先生、いえ、トキさん…軽蔑するわ」

トキ「その視線も…良い…」ビクンビクン

平塚「トキ…病さえなければ…」

ラオウ「変わらなくてもいい…か…」

ラオウ「俺は、我の生き様を貫く…皆に世話になったな」

八幡「さっそく一人称がブレてんぞ…」

平塚「こまけぇ事はいいんだよ!」

ラオウ「ええい!茶化すな!礼として皆を宴会に招待しようとしたのだぞ!」

トキ「黙っていたが、この依頼の礼として宴会を催してな
   南斗の将に宴会の準備を依頼していたのだ」

八幡(まずい、これだと隅で暇を持て余す羽目に…?!)

八幡「世紀末覇者殿…俺は遠慮し…」

ラオウ「そう言うな!そのマイナス思考は気に食わんが
     一番世話になったしな(ガシッ」

八幡「あが!やめて握らないで!内蔵でちゃう!」

ラオウ「ふぁはははは!トキ!このまま宴会の準備をするぞ
     南斗の将も集め、盛大なモノにしようぞ!
      
トキ「ああ、分かったよ兄さん
   平塚先生もご一緒にどうです?お酒も出ますよ」

平塚「ふむ!もちろん参加するさ!雪ノ下!由比ヶ浜!海老名!
    一緒に行くぞ!」

雪乃「ええ…?」

結衣「…あはは、もうこりゃ行くしかないね…」

海老名「筋骨隆々の男たちの宴…は、鼻血が…」

この後会場で酔った平塚先生がシンに南斗獄屠拳をかましたり
サウザーが八幡に愛のぬくもりと哀しさを諭されて、目が濁ったり綺麗になったり
トキがラオウの背中を追っていたことを雪乃に話したりしたり
海老名がユダにBLの素晴らしさを教えたりしたりとさ

おわり

以上で終了です

ラオウ「ハッピバースディ うーぬー」を見て書いてしまった
今はとても後悔している

後、京極堂シリーズのクロスSSを探していたら
作者本人がこち亀とのコラボ小説を書いていて腰が抜けた

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