一夏「セシリアと同室になった」(210)

一夏「はぁ・・・」

一夏(まさか本当に男が俺だけだなんて、いやまあ当たり前なんだけど)

一夏(このいつも誰かに見られてる感じが辛い・・・)キョロキョロ

「きゃあっ」

「目が合った!」

「違うよわたしと合ったんだよ!」

一夏(・・・囲まれる前に部屋にたどり着かないと)



一夏(ここか)

ガチャッ

一夏(おぉ、結構広い・・・ってなんだこの荷物!?)

一夏(これは・・・鏡台か?一体いくらするんだこれ・・・)

一夏(この段ボールにはなにが・・・ていうか俺の部屋になんで荷物が?)

一夏(まさか誰かと同室なんてことはないだろうし、部屋間違えたか?)



一夏(部屋は間違いない)

一夏(うーん・・・しかし凄い家具だ。IS学園って金あるんだなぁ)

ガチャッ

一夏「ん?」

セシリア(タオル一枚)「えっ?」

一夏「あ、ちが」

セシリア「きゃあああああああああ!!!」

一夏「すまん!!」ダダダッ

バタン


一夏「はぁはぁ・・・なんで?」

一夏(なんで俺の部屋にタオル一枚の金髪さんがいるんだ!?)

一夏(意味がわからん!しかもあれ確か同じクラスで代表なんとかって言って絡んできた奴じゃ)

ザワザワ・・・

「なんか叫び声聞こえなかった?」
「あ、織斑くんだ」
「織斑くんの部屋ここなのか!」
「もしかして叫び声聞こえたの織斑くんの部屋?」

一夏「いや、その」

一夏「・・・くっ!」ダダダ

「あ!逃げた!」


職員室

一夏「あ、いた!千冬ねえ!なんか俺の部屋に凄い荷物と金髪女子がいたんだけd」
千冬「織斑先生だ」バシッ

一夏「ふげっ!」

一夏「ってそれどころじゃなくて!まさか女子と同室なんてことはないよな!?」

千冬「ある」

一夏「あ、ある?」

千冬「お前の一人部屋を用意できなかった。当分はおとなしくあの部屋で生活しろ」

一夏「それいろいろまずいんじゃ」

千冬「まずいことをするのか?」

一夏「するわけないだろ!」

千冬「なら大人しく部屋に戻れ」

一夏の部屋

コンコン

一夏「失礼しまーす」

一夏(自分の部屋なんだけどな・・・)

ガチャッ

一夏「ど、どうも」

セシリア「・・・」ジロッ

一夏「あの、さっきはすまん。まさか俺の部屋に誰かいるとは思わなくてさ」

セシリア「俺の部屋?」

一夏「ここ、俺の部屋」

セシリア「あなたが同室ということですの?」

一夏「そうらしい」

セシリア「絶対に認めませんわ!!誰が決めたんです!?」

一夏「千冬ねえ」

セシリア「千冬、織斑先生ですわね!?替えていただきます!!」

バタン!

一夏「無理だと思うけどなぁ」

ガチャッ

セシリア「なんなんですの!?もう!!」

一夏「まあ千冬ねえが決めたことを覆すのは無理だし、仲良くやろう」

セシリア「いきなりレディの入浴を覗くような猿と仲良くなんてしようとも思いません!!」

一夏「覗いてないだろ!?」

セシリア「わたくしの肌を見ておいて言い訳をするつもりですの!?」

一夏「勝手に肌出して出てきたのはそっちじゃないか!」

セシリア「なんですって!?どこまで無礼な人でしょうか!!」

ガチャッ

千冬「静かに出来ないなら校庭で寝てもいいぞ?」

 

セシリア「・・・ルールを決めますわ」

一夏「ルール?」

セシリア「書き出すので少し黙っていて下さい」



セシリア「出来ました。この部屋で生活をするのであればこのルールを守って頂きます」


・わたくしが着替える際は部屋を出てわたくしの許しがあるまで入らない
・わたくしより先に起きて、または後に寝て寝顔を見てはいけない
・このベッドより奥には一歩たりとも入ってはいけない
・部屋のシャワーを使用してはいけない
・わたくしの私物には一切手を触れない

セシリア「こんなところでしょうか。必要があれば随時追加いたしますわ」

一夏「却下」

セシリア「あなたに拒否権なんてありませんわ!」

一夏「一個目はわかる。俺もそうしようと思う」

一夏「でもその次からが意味がわからん」

一夏「俺より後に寝てはいけないって関白宣言か!逆だけど!」

セシリア「・・・?」

一夏「別に寝顔なんか興味ないしから!」

セシリア「嘘おっしゃらないで下さい!先程なめ回すように身体を見ていたくせに!」

一夏「見てない!それと次、部屋の奥全部そっちのスペースかよ!」

セシリア「当然ですわ」

一夏「1番問題なのは次だ!なんだよ部屋のシャワー使うなって、俺は浴場も使えないのにどこで身体洗えっていうんだ?」

セシリア「雨でも浴びたらいかがですか」

一夏「原始人か俺は!」

一夏「とにかく、疲れたしシャワー浴びるからな」

セシリア「わたくしが使ったあとのシャワーでなにをするつもりですか!」

一夏「シャワー浴びるだけだって!」

セシリア「変態!これだから礼儀を知らない極東の島国になんて来たくなかったのです!」

一夏「はいはい」ガチャッ

セシリア「いやーー!やめて下さい!」

一夏「一緒に入るつもりか?」ヌギッ

セシリア「っ!?」カァァァ

一夏「覗かないでくれよ」

バタン


シャアアアア・・・

一夏(・・・疲れる・・・)

風呂

ガチャッ

一夏「ふぅ・・・」

セシリア「・・・」ジロッ

一夏「・・・はぁ」



一夏「そろそろ電気消すぞ」

セシリア「!?く、くく暗闇でなにをするつもりですの!?わたくしは軍で訓練を受けているしいざとなったらISもあるんですから!!」

一夏「寝るんだよ!!」


一夏「・・・」

セシリア「・・・」ジー

一夏「・・・あのさ、そう睨まれるとまったく眠れないんだけど」

セシリア「あなたが眠るのを確認するまでは眠るわけにいきませんわ!」

一夏「じゃあ睨むのやめてくれ・・・」

 

セシリア「眠りましたか?」

一夏「起きてる」



セシリア「眠りましたか?」

一夏「起きてる」


セシリア「眠りましたか?」

一夏「・・・」

セシリア「眠ったんですの?」

一夏「こんな5分も経たないうちに声かけられて眠れるわけないだろ!」

セシリア「あなたがさっさと眠らないのがいけないんですわ!」

 
セシリア「ねむ・・・すぅ・・・zzz」

一夏(結局自分が先に寝てるし・・・)

一夏「はぁぁ・・・」

一夏(初日でこんなに疲れるとは・・・寝よう)





一夏「ふああぁ・・・」ムクッ

一夏(明けない夜はないんだな・・・)チラッ

セシリア「くふっ・・・くふふ・・・zzz」

一夏(黙ってれば可愛いのに・・・いかんいかん)

一夏(うるさく言われる前に支度してしまおう)

 
一夏「・・・」シャコシャコ

一夏「・・・ぺっ」



セシリア「・・・zzz」

一夏(いつまで寝てるんだろう。でも起こしたら騒ぐだろうし、ほっとくか)ヌギッ

セシリア「んっ・・・あふ」ムクッ
一夏(半裸)「あっ」

セシリア「まひ・・・」

一夏「まひ?」

セシリア「・・・!?」

セシリア「きゃあああああああああああああああ!!」

一夏「またかよ!!」

バタン

「また叫び声・・・うわあ!」

一夏(半裸)「あっやべっ」

「裸の織斑くんだぁーーーーーー!」
「きゃーー♪」
「どこだどこだ!」
「きゃーー♪」
「いやーーん♪」

一夏(半裸)「くっ!」ダダッ

千冬「朝からなにをやっているんだ馬鹿者!!」バシーン!

一夏(半裸)「ほぎゃっ!!」



一夏「かくかくしかじかで・・・もう無理だ」

千冬「男ならこの程度でねをあげるな」

一夏「男だから!男だからこの状況は」

千冬「これも修業だと思え。以上だ」

一夏「そんな・・・」

食堂

一夏(部屋に戻ろうとしたら女子みんなにじろじろ見られるし張本人の金髪はいないし・・・)

一夏(せめて朝メシは美味いものが出るといいな)

一夏「ん?」

一夏(あの集団の真ん中にいるのは)


セシリア「夜はいつの間にか眠っていて・・・今にして思えばなんらかの手段をもちいてわたくしを眠らせたとしか思えませんわ」

黛(新聞部)「ほうほう、それで朝の悲鳴は?」

セシリア「わたくしが目を覚ますと・・・うぅ」

黛「覚ますと?」

セシリア「今にも襲い掛かろうとする半裸の男が!」

「「「「きゃーー♪」」」」

黛「ではあの悲鳴は襲われそうになった瞬間のものだと」

セシリア「えぇ、もし気づくのが遅ければ・・・どうなっていたか」

一夏「どうもなってねえ!!」

セシリア「あなたっ、よくわたくしの前に顔を出せましたわね!」

一夏「なに勝手なこと言い触らしてんだ!?」

黛「今の話は事実ではないと?」

一夏「事実なわけないでしょう!こいつが起きるとうるさいから」

セシリア「こいつですって!?」

一夏「ぐーすか寝てる間に着替えて出ようとしただけです!!」

セシリア「ぐーすかとはなんですの!襲おうとしたくせに!」

一夏「あんな涎垂らしてぐふぐふ笑って寝てる奴なんて誰が襲うか!!」

セシリア「んなぁっ!?だっ、誰が涎なんて!レディにむかってなんて失礼なことを!」

黛「セシリアちゃんは涎でぐふぐふ、と」メモメモ

セシリア「メモしないで下さい!!」


箒「・・・」モグモグ

一夏「とりあえず今俺が言ったことが本当だから、みなさん信じて下さい」

「まあそうだよねー」
「入学早々襲うとかしないもんね」
「しかも千冬お姉様の弟が」
「わたしは襲って欲しいけど」


黛「よしっ、貴重なお話しありがと!またね~」


一夏「はぁ・・・」

セシリア「変態」

一夏「・・・」スタスタ

セシリア「まっ、待ちなさい!あなたが半裸だったのは事実ではありませんか!」

一夏「はいはい悪かった悪かった」スタスタ

セシリア「なんですのその態度は!あなたはやはり代表候補生であるわたくしに対する敬意が足りませんわ!!」

一夏「A定食下さい」

「はーい」

セシリア「無視するんじゃありません!!」

教室

千冬「クラス代表を決める。代表は今度のクラス対抗戦や色々な行事に参加することになる」

千冬「自薦他薦は問わん。やりたい奴はいるか?」

セシリア「わt」

「織斑くんがいいです!」
「わたしも!」
「絶対織斑くん!」
「決定です!」

セシリア「わたk」

「織斑くんしかいないよね!」
「唯一の男子だもん!」
「他のクラスに自慢出来る!」

千冬「だそうだ」

一夏「いや俺は」

セシリア「ちょっとよろしくて!?」バン!

千冬「・・・」ジロッ

セシリア「あっ、も、申し訳ございません・・・んんっ、わたくし以外に代表に相応しい方はいらっしゃらないと思いますわ!!!」

「いや織斑くんでしょ」
「どうかんがえても」
「空気よめー」

セシリア「こんなISの操縦もまともに出来ないシャワーは覗くレディの寝顔は盗み見るすぐ服を脱ぐような野蛮な男に代表なんてつとまるわけがありません!!」

一夏「別に俺は代表やるなんて一言も言ってないけど」

セシリア「そうですわ。あなたは大人しくわたくしの華麗な代表っぷりを地上で眺めているのがお似合いですもの」

一夏「あんな涎垂らして華麗ね」

セシリア「垂らしていません!!実力でわたくしに勝てないからと言ってそのような言い掛かりをつけるなんて、まったく情けない男ですわ!」

一夏「なんだと?代表候補生だかなんだか知らないけど同じ一年生じゃねーか」

セシリア「はぁ?」

「お、織斑くん流石にそれは」
「代表候補生だよ?」

一夏「今の時点では俺よりIS使うのが上手いかもしんないけど、練習すりゃわからないだろ」

セシリア「そうですわね、100年後には足元くらいには追いつけるかもしれませんわ」

一夏「一週間ありゃ十分だ」

セシリア「おほほほ」

一夏「なに笑ってやがる」

セシリア「ここまでおバカさんだとは思わなくて。ふふっ」

千冬「わかった」

千冬「お前ら勝負しろ」




ナレーション「教室に響く千冬の声・・・口でとやかく言う前に拳で語れ」

ナレーション「男も女も関係ない。強い奴が正義だ」

ナレーション「この後、ガチンコIS学園に衝撃が走る!!」

おやすみ

鈴「あ、あれ?!ほんとにこれで終わり?!」

>>1「だって2組だし」

鈴「冗談じゃないわよ!今すぐ書きなさい!」

>>1「書いてもいいけど、箒ほど嫌われるタイプじゃないし、セシリアみたいにモデルになれるタイプでもないって事は…」

>>1「ラウラと同じ肉奴隷エンドだよ?それも変化をつける為にそこらの便所にくくりつけられて公衆便所にされちゃうような」

鈴「うわっ…この>>1最低のクズだわ…」

>>1「だからむしろ出番がないって幸せでしょ?」

鈴「…今回はもういいわ。また今度普通の時によんで…」

>>1「一応山田先生を生徒との不順異性交遊疑惑で排除するのと、のほほんさんをラウラを使って排除するの考えたけどぐだりそうなので終わります」

鈴「明日は月曜日だしね♩」

>>1「お仕事だZE!」


最後まで読んでいただきありがとうございました
乙!!明日からまた頑張ろ…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月04日 (木) 21:38:19   ID: I-FqSDR0

黒歴史

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom