キルラキル×シャーマンキングss 後編 (25)


新設します。スレの無駄遣いすみません。
前編ではマナー違反などしてしまい、すみませんでした。
でもあのまま終わると気持ち悪いので、誰も支持してくれなかったとしても最後まで書きます。

よ、よろしく…


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391390136


皐月「貴様の言うとおりだ…縛斬は、貴様の神衣をも貫けるぞ」ギラッ

流子「……!」

皐月「ム!?」ピタッ

ダダダダダダンッ

流子「ジャミング弾!?まさか、」

黄長瀬袖「二つ、いいことを教えてやろう」ジャキッ

    「一つ。お前たちは高速道路を思いっきり塞いでいる」ダダダダダダッ

皐月「ふんっ!」カンカンカンカンカンッ

流子「あだっ、あだっ!」プスプスプスプスッ

袖「二つ!」ポチッ

 「俺は邪魔が嫌いだ」ドッカーンッ!

皐月「時限爆弾か。小賢しい」フンッ

流子「高速にまで仕掛けてんのかよ、あいつは!?」ビリビリ・・・

揃「皐月お嬢様ー!予備の飛行機が到着いたしましたー!」プロペラ音

皐月「纏流子!」ピカー

  「今回は、引き分けということにしておいてやろう…」梯子スルスル

流子「え。意外とあっさり引くんだな…」

鮮血『流子が押され気味だったからな。我々にとっては都合がいいのだが…』

皐月「だが!戦局はこれから大きく動く!何も知らないお前には、到底太刀打ちできんぞ!」

流子「だからそれを教えろって言ってんだろうがこの太眉への字口ぃー!」ジタジタ


三木杉「見事だったよ、流子くん」発光ポワー

流子「どわぁっ!み、三木杉!なんで」

三木杉「僕は大阪に行く途中だったんだ…。当然この道は通るだろ?」

   「話は変わるが、確かに皐月お嬢様の言うとおりだ。ここからの隠し事は、無意味だからね。」

   「約束通り、君にすべてを話そう」

流子「!?」

三木杉「さあ!一緒に来たまえ!」カモン裸の流星号!

流子「うわっ、」後部座席

葉「おおー」後部座席

三木杉「…君は誰だ?」

葉「オイラは麻倉葉。シャーマンだ」

三木杉「流子くん。知り合いか?」

流子「まあ、そんなような…?」

三木杉「ならいいや。いざ行かん、我らが本部、ヌゥーディスト・ビィイーチへ!」ブロロロロ…

流子「やっぱりふざけてんじゃねェかっ!」

  「て、あれ?アンナちゃんは?」

葉「アンナは、他にやることがあるんよ…」(背後で前鬼見張中)


アンナ「行ったわね…」チラッ

   「居ることはわかってんのよ。いい加減、出てきたらどう?」

縫「あははは―♪やっぱ、ばれてたー?」瓦礫ガシャッ

 「皐月様もひどいよねー♪パイロットを置いて、先に行っちゃうんだもん♪」

アンナ「悪いけど、アンタが後ろから狙ってるのもバレバレだったし、あたしはアンタに構ってる暇ないの」

縫「えー、やだやだぁ。そんなのつまんなーい♪」

 「そうだ♪その大事そうに抱えてる赤ん坊、」

 「壊してあげたら、君も本気になってくれるよね…?」

アンナ「や、やめなさい。この子には手を出さないで…」ジリッ・・・

縫「君の本気が、見たいなぁー♪」チャキッ ヒュンッ

アンナ「!」


縫「あ、あれれ?」カチカチカチ・・・

 「ハサミが動かないぞ♪」

アンナ「よくもあたしの花に手を出そうとしてくれたわね…」後鬼OS

   「いいわ。見せてあげるわよ。誰にも見せられない、あたしの本当の力を…」

   「変・身」

ビッカァアアアア!

アンナ「温泉旅館の美人女将とは仮の姿――。その本質は、地獄ネェからもらった仏の力で悪を討つ、和風魔法少女アンナちゃん!地獄の鬼と仏に代わって、成敗するわよ!」ビシャアアンッ!

縫「すてきー♪君も変身できたんだぁ♪うんうん、その姿、すごくいいよ♪」

 「その姿で、どのくらいボクのことを楽しませてくれるのかなー♪」ヒュッ

アンナちゃん「ふん…」


ガッキィインッ!!!!


―ヌーディストビーチ本部―

ヌーディストA「おかえりなさい、三木杉さん!」

三木杉「上も焼け野原だったが…宝多奪還作戦の影響で、本部もだいぶ破壊されてしまったな。乃音にはしてやられたよ」

黄長瀬「だが、命はある。生きてさえいれば、戦える」

ヌーディストB「三木杉さんの指示通り避難しておいて正解でした。もう少し早く到着してくださればもっとよかったのですが…」

流子「自分らで高速破壊するから到着が遅れんだよ…」

葉「それはお前が言えることじゃねェと思うぞ?」

鮮血『お前が一番、言えることじゃないがな』

三木杉「よーし、皆席につけ!うん、プールでいいや。では、問おう!」

   「服とは何か!?」

流子「…いや、服は、服だろ」

三木杉「そう、宇宙から来た生命体、俗にいうエイリアンだ!」

鮮血『なんだとっ!それじゃ、私もか!?』

流子「…エイリアンだあ?」

葉「zzzz」

―大阪:焼け野原のあたり―

生徒A「こいつ!敵前逃亡して今まで遊んでやがったなぁ!」

生徒B「粛清だぁっ!」ブンッ

満艦飾マコ「ひゃー、ごめんなさーい!マコ、大ピンチ!」クネクネ

バコッ

凪田信二郎「ぐふぅっ!」ズサァーッ

マコ「あ、凪田さん!どうしてここに?」

凪田「マコくんは、僕に構わず逃げろ!僕は、こいつらの注意をひきつける!」メガホン スチャッ

  『鬼龍院皐月の、あほー!!!』ガー、ピー

生徒AB「なんだと貴様ぁ!皐月様を侮辱するとは許せんっ!」ドドドドッ

凪田「うわああああ!助けてぇえええ!」ドピュンッ

マコ「あ、凪田さ――」

アンナ「こんなところに居たのね、満艦飾マコ」

マコ「ふええ?ど、どなたですか?」

アンナ「あたし?あたしは…。そうね、纏流子の知り合いよ」

マコ「え、流子ちゃん?もしかして、流子ちゃんも襲学旅行に来てるの!?」キョロキョロ

アンナ「彼女は今、大阪の道頓堀に居るでしょうね。自分の運命に立ち向かうために」

マコ「ふんっ!」ハーレルヤッ

マコ「だったら、」
{脱、タラ(魚の)}

マコ「マコも、流子ちゃんのところへ連れて行ってください!」
{藻       心太 釣れる 炒って 管 サイ}

マコ「流子ちゃん、ホントはとってもさびしがり屋なの!」
        {本 ドア 取っ手 錆び ガリ(寿司屋)}

マコ「服に名前着けて、お友達にしちゃうくらいなの!」
  {水着の名札 頬ずり 20世紀少年 暗いから明かり}

マコ「だから、そんな大事な時には、」
  {サントリー  大臣 トキ(鳥) 庭}

マコ「お友達の私が、付いていなきゃいけないのぉー!!」パァアアッ!
   {従者 立ち 憑く 手    池   脳}

アンナ「だめよ」キッパリ

マコ「ええーっ!」ガッカリ

アンナ「アンタが行くべき場所もやるべきことも、他にある」

   「もしお友達の手助けがしたいのなら…黙って、あたしについてきなさい」

マコ「うん、わかった!マコ、流子ちゃんのために頑張るねっ!」

アンナ「いいわ。その意気よ」ニッコリ

花「あぶー」


―ヌーディストビーチ本部―

葉「zzzzzz」
流子「鮮血は、仲間殺しのために作られた兵器だぁ?私たちに、世界の平和のために戦えだぁ?」

  「ふざっけんなよぉおっ!!」ドカッ

  「こいつにはこいつの意志があるんだ!私は、鮮血、お前を着ては戦えない!」脱ぎっ

鮮血『流子っ、なにをする!』脱がされっ

黄長瀬「二つ、いいことを教えてやろう」ジャキンッ

   「一つ。戦わない神衣に存在価値はない。二つ、協力しないのなら、俺は今すぐそいつを[ピーーー]」

流子「やるなら私をやってからにしな…!」

葉「zzz…はっ!な、なにやっとるんよ。確かに、オイラもその姉ちゃんの裸は見たいが、銃で脅してまで見るもんじゃねぇだろ」

三木杉「君は一体どういう誤解をしてるんだね?」

ハオ「まったくだ。相変わらずだな、葉」

黄長瀬「何者だ?」

流子「あんた誰だ!?」

三木杉「どうやってここに忍び込んだ…!?」

葉「あ、兄ちゃん」

一同「に、兄ちゃん!?」

ハオ「纏流子。君のその気持ちも、もっともだよ。けど、そのことについて考えるのは無意味だ。できればなるべく干渉せずに物語の進行を見守ってやりたかったが…僕には時間がないんでね」

  「近々、本能寺学園で大文化体育祭が開催される。チャンスは一度…。君はただ、今までどおりに行動していればいい。生命繊維のことなんか気にせずにね」ニコッ

流子「貴様、何者なんだ!?」チャキッ!

ハオ「地球の神だよ。ま、不信任にされそうなんだけどね…」

ハオ「ヌーディストビーチの面々と葉には、僕が後で指示を出す。嫌でも、大団円になりたければ従ってもらうよ」

  「それと葉、僕は兄ちゃんじゃない、シャーマンキングだからな」スゥウウ・・・

葉「消えちまったな…」

流子「どーいうことなんだよ、麻倉葉!」

葉「オイラに聞かれても…。でもまあ、今は焦っても仕方ねぇ。いずれ何とかなるだろってことじゃねぇか?」

流子「はぁ…またこれだよ…」

葉「ウェッヘッヘッ」

黄長瀬「ふん。興がそがれた」銃おろす

三木杉「(なぜか知らんが…場が和んだな)」


―高速道―

蒲郡苛「(しまった…。満艦飾を置いてきてしまった!)」自家用車ブーン

   「まさかもう居ないとは思うが、もし万が一!帰りの旅費もなく、途方に暮れていた場合!生徒会長として学園まで送り届けなければ…!」

マコ「あー!蒲郡せんぱーい!」手ブンブン

蒲郡「ぬぉおおおー!」キキキキィーッ

  「なっ、何をしているか満艦飾!高速のど真ん中だぞ!」

マコ「もー!ひどいですよ蒲郡先輩!私を置いて帰っちゃうなんてぇ!」プー

蒲郡「む。す、すまん。お詫びといっては何だが、家まで送ろう」

マコ「わーいやったやった!新車だー!穴ぼこも修理されててピカピカだー!」シート フカフカ

  「あっ、そうだ、いけないいけない!忘れるとこだった!」

蒲郡「む。何をだ、満艦飾」(安全運転)

マコ「あー、えーっと、その、ポンチとコンチに探らせて、じゃなくてその後!」

蒲郡「?」

マコ「そうだ、皐月様だ!えと、これは噂なんですけど、皐月様、純潔を着るときに結構無理してるらしくて…」

蒲郡「なんだとっ!」キキィッ!

  「それは本当か、満艦飾!」

マコ「うわぁ!う、噂ですよ、噂!それで、人衣圧倒状態が長いと、なんかぐったりしてるというか…お風呂もしみるみたいだし」

蒲郡「なんだとぉっ!」ブオオオンッ

マコ「だ、だからただの噂ですってばぁ!」キャー


―スラム街―

マコ「蒲郡先輩、送ってくれてありがとうー!」手ブンブン

蒲郡「うむ。明日は学校だ。今日は早めに寝るんだな」ブオオオオオンッ

マコ「…こんなんで、よかったのかな?アンナちゃん」

アンナ「ええ、上出来よ。アンタの言うことなら、あいつは聞くわ」

   「そしてこれが、本能寺学園の内部分裂につながる…!」ビシャァアン!



―翌朝:生徒会室―

蒲郡「――という噂を耳にしたのだが」

猿投山渦「おいおい。ただの噂だろ?」

犬牟田「いや…ただの噂ではないかもしれない」

蛇崩乃音「どーいうことよ、メガネ」

犬牟田「確かに、純潔を着るようになってからの皐月様は少しやつれておいでのようだ。てっきり纏流子の裸に対抗してダイエットでもしているのかと思ったが…」

猿投山「そうか?俺は気づかなかったが…」

犬牟田「まあ、監視カメラの映像その他を分析してようやくわかる程度の些細な違いだから、気にすることもないのかもしれないな」

蛇崩「映像って…。アンタまさか、シャワールームにも監視カメラ付けてんじゃないでしょうね?」

犬牟田「? 悪いのか?」

一同「……」


―大文化体育祭前日の夜―

シャワァァー… キュッ

皐月「…シャワー中だぞ。四天王が、そろって何の用だ」

蒲郡「皐月様!もう、純潔を着るのはおやめください!」

皐月「何かと思えば…くだらん」

猿投山「明日になれば、当然、纏流子も動く。そうなれば、皐月様。あんただって人衣圧倒にならざるを得ない」

犬牟田「伊織の口も割らせたよ。今までのデータで、彼の嘘はすべて見破れるからね。だから、もう知ってしまっているんだ」

蛇崩「皐月様…。あと一回でも人衣圧倒状態が長引いたら、服に取り込まれちゃうんでしょ!?」

皐月「いやそこまでじゃないんだが…」

猿投山「いや、俺は死んでしまうと聞いたぞっ!」

皐月「話が大きくなっていないか?」

蒲郡「とにかく!それでも皐月様が純潔を着るというのなら、」

  「力づくで…止めさせていただく!」

皐月「ふっ。悪いが、それは無理だ」

  「纏流子が神衣をまとっている以上、私も」

犬牟田「だからなんだって言うんだ?放っとけばいいじゃないか」

   「纏流子が学園を壊したいというのなら、壊させてしまえばいいんだ」

皐月「…どういうつもりだ」

猿投山「それ以前に、纏を倒すのはこのオレだけどなっ!」

蛇崩「皐月様がこの学園を守るために純潔を着るくらいなら、こんな学園なくなっちゃえばいいって言ってんのよ!」

  「私たちみんな、この学園にじゃない、皐月様についてきたの!学園のためじゃない、皐月様のために頑張ってきたの!私たちは―――」

皐月「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや!」カッ

  「多少の無理は承知の上だ!お前たちにはわからないだろうが…私には、命を賭してもやらねばならぬことがある!」

蛇崩「そういえば、そうだったわね。一度決めたことは、絶対に曲げないのよね…」

  「でも、わかってないのは皐月ちゃんの方よ!」

四天王「「「「変身っ!」」」」ピカァッ

皐月「…貴様ら、わかっているのだろうな。その行動が何を意味しているのかを」

蒲郡「無論!」

猿投山「わかってるさっ!」

犬牟田「本気でやらなきゃ、」

蛇崩「止められないってこともねっ!」

四天王「「「「うおりゃぁあ!」」」」

皐月「…裸の私になら、勝てるとでも思ったか」縛斬 スっ…

キンッ・・・

ズバァッ! ドサッ、ドサッ、ドサッ、ドサァッ

皐月「その忠誠心に免じて、切るのは服だけにしておいてやろう…」

  「だが、貴様ら全員、破門(退学)だ」カツ、カツ、カツ・・・


皐月「ふう…」椅子ドサッ

揃「皐月お嬢様…」

皐月「お茶を頼む。揃」

揃「…かしこまりました」

皐月「(忠誠ゆえに、か…)」


―大文化体育祭:当日―

皐月「これより!大文化体育祭を執り行う!」ピッカァアア

マコ「あちゃー!本当に四天王のみんなが居なくなっちゃってるよぉ!」

アンナ「ふっ、計画通りね」

花「あいー」

マコ「そういえば!アンナちゃん、保護者でも生徒でもないのに学校に入ってきていいの?」

アンナ「ばれないわよ。これだけ人が多けりゃ」

   「それより…ほら、来たわよ」

流子「待たせたなぁ!鬼龍院皐月!」バアンッ

皐月「来たか、纏流子」カツンッ!

  「本能寺学園の生徒らに告ぐ!祭りの余興だ。纏流子を倒した者に、今の身分に関係なく三ツ星極制服をやろう…」


シーン…

皐月「むっ!?」

流子「き、鬼龍院皐月がシカトされただと…!」

ザッ!

流子「しかもご丁寧に、私のために道まで開けてやがる…!」

  「まさか罠かっ!?」ジャキッ!

蒲郡「いいや!そのまま進め、纏流子!」

流子「が、蒲郡!?何でふんどし!?」

  「いや、蒲郡だけじゃない!犬牟田も蛇崩も下着しか着てねぇ!猿投山に至っては…」

  「何企んでやがんだ、四天王!」////

犬牟田「罠ならもっと上手く張るさ。安心して進みたまえ」

猿投山「何より、お前を倒すのはこのオレだからな!」

蛇崩「転校生―!そのまま、純潔を斬っちゃってぇ―!」

流子「はぁ?」

皐月「どうした、本能寺学園!私の命令を聞かない者は、制服を―――」

蛇崩「みんなー!いくわよぉー!」ポーンッ

鮮血『生徒が…全員服を脱いで上空に放っただと…!?』

流子「無星まで脱いでやがる…ってことは、マコもか?」キョロキョロ

蒲郡「何をしている、纏流子ぉ!さっさと戦維喪失せんかぁ!」

流子「え、お、おう!」戦維喪失っ! ズバババババババ、バンッ!

鮮血『これだけ多いと、吸収するのも一苦労だな』キュイイイイ…

流子「もう、何が何だか…」


犬牟田「これでわかっただろう、皐月様も」

蛇崩「結局、わかってないのは皐月ちゃんだけだったのよ」

  「本能寺学園の生徒だって、制服や贅沢な暮らしのために通ってる子なんて、ほんの一握り。あとは皆、皐月ちゃんが好きだから、従ってたのよ!」

皐月「貴様ら…!」

「自分たちが何をしているのか、わかっているのか!このままでは、」

流子「ほーう、地球の平和でも守る気だったのか、皐月サマは?」ダッ

皐月「纏っ!そこまでわかっていて、なぜにお前はっ!」人衣圧倒!

「「うおおおおおっ!」」


ピタっ…

鬼龍院羅暁「皐月…なんだ、この体たらくは」

皐月「お、お母様…!」

縫「じゃじゃーん♪」

流子「針目縫…!」ギリッ!

縫「そんなに怒らないでよ♪久しぶりの再会じゃなーい♪もっと楽しまなきゃぁ♪」

 「裸のキミが、また見たいなぁ―♪」スルッ、チャキッ

流子「あっ、しまっ――」バッ

凪田「ま、と、い、くーん!!!」ドドドドドッ ♪サンビカ

縫「ええーっ♪」

流子「な、凪田ぁ?ウソだろ!?」

がしぃっ!

縫「ちょっと♪離しなさいよ♪って、あれ?」

凪田「離さない!離さないぞ、針目縫!」

流子「凪田、お前…実在したのか!?」

凪田「いいから、纏くん!今のうちに、こいつを―――!」

流子「わかった!」

  「針目縫、父さんの、仇だ!」

ザクッ…!

流子「わ、綿!?」

縫「よ、く、も…よくもよくもよくもよくも」

 「やってくれたわねぇえええ!」

凪田「うわぁっ」

流子「鮮血、行くぞ!」

鮮血『ああ!』

戦維、喪失ッ!!! ズバアンッ!

縫「っぎゃぁああああ!」パサッ…。

流子「ぬいぐるみ…だったのか」

凪田「纏くん!」

流子「え、あ、はい」

凪田「遅くなってすまない!ずっと君の手助けがしたかったんだ!でも、もう会うことはないだろう!なぜなら僕は引っ越すことになったからだ!」

流子「え、あ、はい」

凪田「だが僕は!決して君のことを忘れない!では、さらばだ、纏くんん!」バビュンッ

流子「なんだったんだ、あいつは…?」


鮮血『流子!鬼龍院皐月の方も気にしてやれ!』

流子「はっ、そうだった!」

羅暁「お前はまだ、ふさわしくは無いようだな…。鬼龍院一族の跡取りにも、そして、」

  「その神衣にも…」

皐月「あっ…!」

ハオ「そこまでだよ、鬼龍院羅暁。いや、エイリアンと言った方が正しいかな?」

流子「お前、こないだの!」

三木杉「いやあ、まったく。人使いの荒い神様だよ」ボロッ

黄長袖「確かにな…」ボロボロ

葉「ウェッヘッヘ…」ボロッ

流子「みんなボロボロじゃねえか!」

鮮血『満身創痍といったところだな』

ハオ「でも、そのおかげで原初生命繊維の核以外は破壊できたんだ。感謝するんだな、纏流子」

流子「原初生命繊維…?」

ハオ「針目縫を倒したのなら、ハサミは完成しているだろう?ちょっと貸してくれないか?」

流子「お、おう…」ヒョイ

ハオ「さぁ、これが何だかわかるな?鬼龍院羅暁」赤い毛糸玉

羅暁「そ、それは…!やめろ、それには手を出すな!やめ――」

じょきんっ!

羅暁「」どさっ

皐月「お母様!?」

「くっ!…なんだ!?純潔が…!」シュウウウウ・・・ 変身解除

流子「どうしたっ、鮮血っ!しっかりしろ!」キュィイン・・・ 変身解除

ハオ「どうやら、原初生命繊維はほかの生命繊維ともつながっていたみたいだね」

流子「そんなッ!じゃあ、まさか鮮血は――!」

鮮血『う、流子…私は、だいじょうぶだ』

流子「鮮血!よかった!」

皐月「だが、もう変身はできないだろうな。いや、する必要もない」

  「私の純潔も、今はただの布キレにすぎんからな」フウー

流子「ほんとだ!変身できねぇ!」ピンッ、シーン・・・

皐月「それでは、どうする?纏流子。ハサミと剣で戦うか、それとも…素手で殴り合うか?」グッ

流子「もう戦わなくたっていいだろ?私の父さんを殺したのは針目縫だ。お前じゃない」

  「それに、気づいてるか?」


流子「お前はもう、私たちと同じところまで降りてきちまってるって」

皐月「ふ…。そうだな」

流子「もうお前は何にも縛られてないんだ。そろそろデレたっていいんだぜ…?」ニヤッ

皐月「え、遠慮しておこう!///// それに、貴様の方の縛りは、まだ解けてはいないようだからな!」

流子「私の?」

皐月「何をしている。蒲郡、蛇崩、犬牟田、猿投山。学校の再建だ、これから忙しくなるぞ」

  「…また、付いてきてくれるか?私と一緒に」

蒲郡「ありがたき幸せ!」

蛇崩「あったりまえでしょー!私はしつこいの!どこまでも付いてくわ!」

犬牟田「光栄です、皐月様」

猿投山「異論などっ。あるはずも無しっ!」

皐月「そうか。…ありがとう」

ざっ


マコ「ありゃりゃー、皆どっかいっちゃったねー。ここ、私と流子ちゃんしか居ないよ!」キョロキョロ

流子「うっ…」ガクッ

鮮血『流子!?』

マコ「流子ちゃん!?」

流子「うぐっ…ひっぐ、ぐすっ…」ポロポロ

マコ「な、泣いてる!どうしたの、お腹痛いの?拾い食い!?」アワアワ

流子「ち、違うよ…マコ、お腹が痛いわけじゃない」グスッ

  「ただ、なんか急に…父さん、死んだんだな、って…」

マコ「え、でもさ、半年前なんだよね?」

流子「はは…。そうだよね、おかしいよね」

  「でも、なんか、目先の目標が無くなったというか…針目縫を殺しても、やっぱり、何も変わらなかったって、気づいたというか」

マコ「流子ちゃん…」

流子「私、父さんが居なくて寂しかったんだよ。もっと、父さんといろんなこと話したかったんだよ」

  「父さんと一緒に…家族で食べる、ご飯が食べたかった。それだけだったんだよ…」

アンナ「そんなの、本人に直接言えばいいじゃないの」

マコ「わっ、アンナちゃん!」

流子「いっ、居たのかよ!」ゴシゴシっ!

鮮血『本人に直接…?どういうことだ?』

流子「そういやアンタ、あの世とこの世を結ぶ者だって…!」

アンナ「まあ、それはそうなんだけどね」指ビッ!

   「さっきあそこで会ったから…」

流子「は?」


纏一身「流子、それならそうと言ってくれれば、ワシも時間を作ったのに…」

ネズミ「チューッ」

流子「へ?」

鮮血『纏博士!お久しぶりです』

一身「おお、元気にしとったか、鮮血!」

三木杉「纏博士!?バカなっ!」

流子「と、父さんが…」ふらっ ばたん

鮮血『流子がショックで気を失った!?』

マコ「わっ!流子ちゃん、しっかりしてー!流子ちゃぁーん!」ユサユサ

一身「おー。すまんな、今の今まで入院しとったせいで連絡もつかなんだ」

三木杉「勘弁してくださいよ!もうちょっとでお墓作るとこだったじゃないですか!」

葉「死んでから半年後に作るって…遅くねえかな?」


アンナ「さ、用も済んだし帰るわよ!」

花「だー!」

葉「うわあアンナ引きずるの止め…いてててっ!擦れて痛っ!」ずるずる…

アンナ「なによ、もう目的は達成したじゃない。それとも、まだ何か未練が…?」ゴゴゴゴ

葉「い、いやいや何も無いんよ!?何も無かったんよ!?」汗

 「ま、何はともあれ、ホント良かった」

 「凪田の魂が救われて…」


―グレート・スピリッツ内部―

凪田『本当に、ありがとう!君はボクのっ!いや、…やっぱりボクの恩人だっ!』

ハオ『ふっ…。いつまでもここでビービ―泣かれても困るからね』

  『しかし、君も厄介な存在だねぇ。纏流子に救われたと感じていた人が、凪田信二郎に感情移入して生まれた魂なんて、さ』

  『そして魂が生まれた直後に、凪田は縫になって纏流子をボコボコにした…。そりゃあ、浮かばれないよね』

  『葉から聞いた話だと、纏流子の背後霊になって、べそべそ泣いてたらしいじゃないか』

凪田『これでボクも…最後に、纏くんの役に立てた!それだけで、ボクは成仏できる!』

  『神様、ありがとうー!』スウウウッ・・・

ハオ『まあ、いい暇つぶしにはなったかな…』クスッ


―マコん家―

一身「いやー、流子がお世話になりまして…」

薔薇蔵「いいってことよ!」

マコ「あれ、でも、流子ちゃんのお家焼けてなかったっけ?」

好代「それなら、良かったら泊まっていきませんか?ついでに、晩御飯も…」

一身「い、いやいや、そこまで甘える訳には」

流子「父さん」裾ギュ、

  「甘えさせてもらおうよ?」

一身「…!ああ、そうじゃな…」

又郎「(流子の姉御…。やっぱり、ファザコンだったのか…!?)」

薔薇蔵「又郎よ…そんなことは、どうでもいいんだ」

又郎「父ちゃん?」

薔薇蔵「問題は、もうすぐ流子ちゃんが居候をやめるということ!」

又郎「なるほど…つまり、そろそろ見納めってことだな、父ちゃん!」

薔薇蔵「おう!しかと目に焼き付けておけよ!」

流子「大声で覗きの相談してんじゃねー!」バコーン

「「ごめんなさーい」」キラーン


―完―


二度に渡るお目汚し、失礼しました。
これでほんとに終わりです。もう書き込まないです。大丈夫です。
もし読んでくださった人がいたら、ありがとうございました。

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