妹「おしっこしたい」男「トイレ行けよ」妹「こたつあったかい」 (23)

男「……」

妹「……」

男「しょんべんしたいんだろ? 行けよ」

妹「こたつあったかいんだもん」

男「だからどうした」

妹「出たら寒いんだもん」

男「だからどうした」

妹「出たくない」

男「しょんべんは?」

妹「出したい」

男「じゃあどうすんだよ」

妹「こたつ引っ張ったままトイレまで行く」ずるずるずる

男「おい」

誰か続き書いて

妹「何?」

男「こたつ引きずったままトイレまで行けると思ってんのかよ」

妹「大丈夫、コンセント抜いてどうにか余熱で我慢するから」

男「そういう問題じゃねえよ」

妹「どういう問題なの?」

男「お前がこたつ持ってったら俺が寒いだろうが」

妹「あ、そっか。我慢して」

男「この場合我慢するのは10:0で妹の方だよな」

妹「もうコンセント抜いちゃった」

男「お前そういうのだけは手早いのな」

ずるずる……。

ずるずる……。

ずるずる……。

妹「ふあー、やっとトイレまで着いた」

男「すげえよな、こたつここまで持ってくる根性あるならちょっとくらい寒さ我慢しろよ」

妹「もしこたつから出た拍子にあまりの寒さにおしっこ漏らしちゃったらどうするのよ」

男「明日妹の友達に言いふらす」

妹「最低死ねクソ兄貴」

男「あひぃっ」

妹「それは冗談として、なんでお兄ちゃんがここまでついてきてるの?」

男「だって寒いんだもん」

妹「それなら仕方ないよね」

男「仕方ないな」

妹「それじゃ……っと」ぬぎっ

男「待て待て待て」

妹「どうしたの?」

男「お前、俺の目の前でしょんべんする気かよ」

妹「仕方ないじゃんお兄ちゃんがいるんだもん」

男「親しき仲にも礼儀ありっつってだな」

妹「その話し長くなる? 私早くおしっこしたいんだけど」

男「自分の排尿行為を他人に見せつけて失礼だとは思わねえのかよ」

妹「興奮する」

男「ふえぇ……」

妹「そんなに見たくないなら戻ってれば良いじゃん」

男「寒いんだよ」

妹「我慢しなよ」

男「わかったよ我慢するよ」

妹「最初からそうしてれば――」

男「我慢してお前の排尿行為見てるよ」

妹「すぅー……っは」

男「さっさと腹に溜まってるもん出して戻ろうぜ。余熱がなくなってきてるし」

妹「ちょっと待っててね」

男「なんだよ」

妹「さすがにトイレの中までこたつは入れないじゃん」

男「うん」

妹「この一歩分の距離が長い」

男「そのくらいは我慢しろよ」

妹「いや怖い。外に出た瞬間おしっこ漏らしそう、寒さで」

男「俺だって我慢してんだからお前もそこは割り切れよ」

妹「……」

男「頑張れ」

妹「うんわかった!」

ガチャッ!

姉「ただいまー! 寒いおしっこ漏れる! あれ二人ともそんな所で何やってるの? トイレトイレ」ガチャンッバタンップシャアアアアアアアア!

男・妹「……」

妹「しまった……」

男「どうした?」

妹「完全におしっこする気分になってたから……」

男「まさか、お前」

妹「……ぐすん、ひっぐ、ふええん」

男「暖かい謎の液体が俺の靴下にしみ込んできてるんだが」

妹「お兄ちゃんの靴下でふいといて」

男「靴下の吸水率に収まる量じゃねえだろこれ」

妹「じゃあ残りは飲んどいて」

男「一回落ち着こうな」

妹「……ふっうぅ、はあ」ブルルッ

男「出し切ってんじゃねえよ」

妹「途中で止めるなんて無理だよ」

男「じゃあ仕方ない」

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