上条「ザ・チルドレン!解禁ッ!!」薫紫穂葵「「「はーい」」」 (842)

みたいなの書きたいんだけど。

                ,r=''""゙゙゙li,

      _,、r=====、、,,_ ,r!'  ......::;il!
     ,r!'゙゙从人´    `'ヾ;、, ..::::;r!'
    ,i{゙, , ,∩__∩>>1;∵ :l}..::;r!゙
.  ,r!'゙´ (:::::   )・;∵、;;;:....:;l!:;r゙
 ,rジ  ⊂ノ::::: つ  `~''=;;:;il!::'li
. il .... ⊂○::. ノ   .:;ll:::: ゙li

..il'   ' ' '‐‐ し'=;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il!
..ll    YWW   `"゙'' l{::: ,,;r'゙
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,    _、、ィ,._

 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、 ゞ´   ヾ
  ゙i、            ::li:il:: ゙'゙'\Z ,w'レviゞ
  ゙li、      ..........,,ノ;i!:...::,.ヾ(` (l. ゚ -゚ノ  その幻想をぶち殺す !!

   `'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、゙\   と)
     `~''''===''"゙´        \/ /つ

上条当麻は不幸である。
上条当麻を襲う不幸は様々な形で日常的に彼の人生に組み込まれている。
故に、彼は常日頃から運命的に、絶対的に不幸である。

小萌「はーい、じゃあこの問題は……土御門ちゃんに解いt「バンッ!」ひいっ!?」

明らかな授業妨害も甚だしい、突然教室の扉を乱暴に開けて侵入して来た黒服の男達によって

?「上条当麻はこのクラスにいるか」
上条「え?」
?「連行しろ」
部下「「「了解」」」
上条「え?ちょ、あんたら誰、ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁ…あぁぁぁぁっ!?待って!財布が机の中にぃぃぃぃ!!!」
小萌「」
土御門「」
青ピ「」
ぐるぐる巻きに縛られた上に、どこか知らない町へと連行されるような事だって日常茶飯事なのである。

────────────

?「起きろッッッ!!!」
上条「はいぃぃぃっ!!……あれ?」

上条当麻が本日二度目に目が覚めたのは、全方位コンクリート固めの小さな部屋だった。
?「貴様は上条当麻で間違いないな?」
上条「お、俺は確かに上条さんですが。ここは一体どこでせうか」
?「ここは内務省特務機関超能力支援研究局、通称BABELの独房だ。」
上条「何で独房!?俺が一体何をしたっていうんだよ!!?」
立ち上がって異議を叫ぼうにも、体がパイプ椅子に縛られていて動けない。しかも何故か亀甲縛りである。

?「私はこのBABELの局長、桐壺帝三だ」
口を真一文字に結んでいる眼前の男性は不機嫌そうに、上条を睨みつける。般若のごとく。

桐壺「何で独房か、だと?私はお前が嫌いだからに決まっておるだろうがぁぁぁぁあ!!!」バキイッ!
青筋を浮かべた桐壺渾身の右ストレートが上条の頬を打ち抜いた。
上条「い、いきなり何するんだよおっさん!!」
桐壺「うるさい愚か者が!お前みたいなナヨナヨしたどこの馬の骨とも分からん奴に国から辞令が下る事自体がありえんのだ!このロリコンがぁぁぁあ!!!」
上条「さっきから酷い言われようだな!?あんた一体なんなんだよ!!あと俺の足を踏むな!小学生のイジメか!!!」

「局長。」

ひんやりとした声が独房中に響くと、桐壺の背後の扉からスーツ姿の女性が現れた。
柏木「さっさと彼に今の状況を説明してください。」
桐壺「だ、だが柏木クン!こんなウニ頭のボンクラ高校生に彼女達を任せる事になると思うと不安で不安で…ッ!」
溢れんばかりの涙を流しつつも、上条の足を踏む行為を止める事はない。

「うっわ。局長、男の子いじめてるぜ」
「あっちゃー。ウチの1番嫌いなタイプやわー」
「最低ね。」
再び扉の向こうから姿を見せたのは3人の小学生程の幼女。
上条「(ピアスやら指輪やら…最近の小学生はませてやがるなぁ…)」
桐壺「ち、違うんだよ君達。これは教育、そう!教育なのだよ!!」
急に態度を豹変させる桐壺。ドン引く上条。
おまえがロリコンじゃねぇかとつい叫びかけてしまった。というか叫んだ。
桐壺「誰がロリコンだ貴様ぁぁぁ!!!」
上条「痛たたたたた!!俺の髪(アイデンティティ)がぁぁぁ!!」

結果、ウニの棘の数本を引き千切られる事となった。

────────────

上条「…で、こっちから順に明石薫ちゃん、念能力者。野上葵ちゃん、瞬間移動能力者。三宮紫穂ちゃん、接触感応能力者という事でおk?」
薫「…」
葵「…」
紫穂「…」
無視。アウトオブ眼中である。各々がどこから取り出したのか、ゲームやら雑誌やらお人形やらで遊び始めていた。しかも赤毛の幼女はアダルト雑誌である。
上条「なんか…無視されているのですが」
桐壺「当たり前だ馬の骨早く死んでしまえ。」
上条「このおっさんなんなんだよ本当に…やばい足の感覚無くなってきた」

縄から解放された上条は局長室のデスク上に広げられた資料に目を落とした。

上条「学園都市外でも能力が実用化されてるとは…しかもあの女の子達全員が学園都市でのLEVEL5相当ってどういう事だよ…」

>>15
縄から解放された上条は局長室の←訂正

ようやく縄から解放された上条は、案内された局長室の

桐壺「先程も説明したように、国家超能力対策プロジェクトの一環として、学園都市から監視役を求める事になった訳だが。何故貴様のような無能力者の一般人が監視役なのだ!!帰れ!!」
上条「無理矢理連れて来たのはそっちだろうが!!!家に帰せ!!」
桐壺「上からの命令なのだ帰れると思うなよ帰れ!!」
上条「言ってる事が矛盾してんだよ!!」
柏木「はぁ…。」
ボッコボッコと資料、説明そっちのけで殴り合う上条と桐壺。

ふと、
「うるさい。」
上条「へ?」
桐壺「お、おぉぉぉぉぉ!!!?」
突如桐壺の身体が宙に浮き、ガラス張りの壁を突き破って外に飛んで行ってしまった。

上条「……え?」
薫「…あれ?」
上条「お、おい大丈夫なのか!?あのおっさんここからダイブしたけど!!?」
壁の外は上空100mはあろう空中である。
常人ならば接地とともに地面にぐちゃぐちゃのトマトもどきを撒き散らす事は確実。
柏木「…あぁ、大丈夫ですよ。あの程度では死んではくれませんから」
上条「何この秘書怖い。」

柏木「あなた説明の最中もずっと足踏まれてましたし、天罰でしょう」

上条「…」

涼しげな顔で微笑む顔はどこぞの暴飲暴食シスターの噛みつき攻撃1秒前を思わせた。
あいつ、ちゃんと飯食ってるかなぁ。

薫「おいそこのお前。」

上条「ん?俺?」

振り返ると眉毛を寄せて睨みつけている赤毛の幼女である。
何故この組織の人間とはこうも不機嫌な顔のが多いのだろうか。

薫「お前に決まってんだろ。」

上条「…うん、まぁ、何か用か?(口が悪いなぁこの子)」

薫「お前何モンだ?さっきあたしの念力があんたにだけ通用しなかったぞ。」

紫穂「ホントね。死ぬほどのトラウマを読もうとしても何も見えないわ」

葵「ウチも。瞬間移動で床と合体させようとしてもできへん」

両手をいつの間にか残りの2人に掴まれていた。

上条「ひ、姫様方?もしかして上条さんを殺そうとしてませんか。」

薫「何で超能力が使えねーのか説明してくれたら命だけは生かしておいてやるぜ。さっさとゲロっちまいな」

上条「」

葵「別にこの人テレポートできへんくても、鉄柱を真上にテレポートされれば潰れるんやないの?」

紫穂「持ち物からはトラウマとかトラウマとかトラウマとか読めるかしら?」

上条「」

上条「俺の右手には幻想殺し(イマジンブレイカー)ってのが宿っていてだな、超能力だろうが神様の奇跡だろうが打ち消しちまうんだ。つまり俺に向けては誰も超能力は使えない。」

上条の説明に対して3人と1人(柏木)の反応は、

「「「「ズルい」」」」
であった。

薫「歩くESPリミッターじゃねぇかよ。信じらんねー…」

葵「こんなんがウチらの監視役やったら…」

紫穂「もっと自由が制限されちゃう、わね」

ジト目の視線が痛い。心を開くどころか敵対心剥き出しである。
上条「あ、あはは…(ズルい…か)」

柏木「上条クン。これがESPリミッターの解除端末よ」

手渡されたのは携帯電話のような機械。

上条「あの、俺学校とかあるんですけど…」

柏木「その点は大丈夫よ、特別にBABELで超☆高等な授業を受講できるから。もちろん、大学に入りたくても大丈夫。働き口も大丈夫。」

上条「え、それはどーゆうことでせうか」

柏木「上条クンにはこの組織に骨を埋めてもらうっていう義務を国から命じられたって事よ。」

上条「( ゚д゚)」

柏木「上条クンの住む家はここになるから、後はもう帰っていいわよ。お疲れ様。」

上条「( ゚д゚)」

薫「…まぁ、ドンマイ。」b

葵「精々がんばり」

紫穂「よろしくね、上条さんっ」

上条「ふ、」

薫葵紫穂「「「?」」」

上条「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

柏木に手渡された地図を元に辿り着いたのは、普通のマンション。だが室内は前住居である寮よりは格段に広かった。

上条「ベットも運び込まれてる…マジで上条さんは骨を埋める場所が決まってしまったのでせうか神様」

神様に頼るのは無粋というものだ。何故なら自分の右手が本人の意思に背いて、ソレを拒絶しているのだから。

上条「今日は…もう寝よう」

上条当麻は久しぶりに泣き寝入りする事となった。

こんな感じなんだが。無理矢理繋げてもいいんだろうか

─────────深夜。

ゴソゴソ…

上条「…ん?」
不自然な物音によって上条当麻は目を覚ました。僅かながら、話し声もする。

上条「泥棒?…不幸だ…」
寝室から出て、音のする方へと忍び足で向かう。上条の武器は右手に宿っている不条理と不幸の権化。あらゆる能力を無効にする幻想殺しのみ。

上条「銃とか武器とか持ってたら不幸だ…絶対太刀打ちできねぇ…」

扉の陰からリビングを覗き込む。
全身黒服の不審者と目が合ってしまった。
その間、僅か数cm。
手には銃。その他にも10名程。

上条「不幸、だっ!」
目の前の不審者を殴り飛ばす。
2m弱吹き飛ぶと仲間同士でぶつかり合い、不審者3人がぐったりとした。

上条「新手のテロ組織ですか!?やっぱり原因はBABELなんでせうか!?クソが不幸だオラぁぁぁぁ!!!」

殴る。殴る。蹴る殴る。
普通の高校生とは言えない運動能力。
当然といえば当然である。彼は腕を切り落とされても、記憶を失っても、世界をその右手一本だけで救って来た。
高々十数人で相手にできるような相手ではない。
たとえ、銃を持っていようとも。

上条「…なーんて上手く行くわけないですよねー不幸だー。」
6人程気絶させた辺りで背後から銃を突きつけられ、降参。
やはり太刀打ちできなかった。

上条「俺の人生最近ありえないだろ本当に…上条さんは泣けてきましたよ…」

不審者達は何かを話している。
上条「(大方コイツをどう始末してやろうかとでも考えているんだろうなぁ…不幸だ。)」

パパパッ
唐突に家中の電気が点灯された。
上条「? ??」
頭の上に「?」を浮かべつつも改めて不審者を見直すと、背中に《BABEL》の5文字。
上条「」

薫「あーあ。やっちまったなー」

上条「か、薫ちゃん!?」

葵「自分トコの組織を殴り飛ばしてどないすんねんこの人」

紫穂「でも10人相手に素手で飛び込んで行ったのは無謀とはいえ称賛するわ。実際半分以上倒してたもの」

上条「何で全員いるんだよ!?」

薫「別に好きでここにいるわけじゃねーよ。命令だっつーのバーカ」

葵「薫が事あるごとに前監視役も前々監視役もその前の監視役も能力使ってぶっ飛ばしてまうから、BABEL本部では手に負えんゆーて、監視役とは同居することが義務付けられたんよ。つい30分前」

上条「はぃ!?」

紫穂「あの人達はこの部屋の工事を手伝ってくれる人達よ。薫ちゃんの念力で攻撃しても壊れないように壁やガラスを取り替えてるの」

薫「まぁお前がBABELから首切られるまでの間だから辛抱しろよー。まぁ、あたし等はお前が夜中に夜這いに来ようものなら全力でKILLするけどな」

葵「襲う!?フケツや!!?」

薫「だから葵のが奪われる前にあたしが先に奪っといてあげるー!!ハアハア」

葵「ぎゃぁぁぁぁぁくんなアホーーー!!」


上条「なんなんだ…」

紫穂「困ったものね」

上条「なんかお前は落ち着いてるんだな…えーっと、紫穂ちゃん」

紫穂「紫穂でいいわ上条さん。薫は女の子でも中身はおっさんみたいな性格だから…」

上条「あぁそういえば初めて会った時もエロ本読んでた気がする…」

薫の将来が案じられる。

葵「こっちにくんなって……


言うとるやろがこのボケーーーっ!!」

薫「へ?」

葵の繰り出す、痴漢撃退にしては女の子に似合わない背負い投げ。しかし投げた先が悪かった。

運悪くも、薫はガラス製のテーブルに顔から突っ込んでしまう形に投げられたのだ。

薫「(能力じゃ…間に合わないっ!!)」

上条「危ないッッ!!」
薫「!?」

上条はテーブルと薫の間に勢いのまま飛び込むと、背中からテーブルに突っ込んだ。
ガッチャァァァン‼︎‼︎‼︎

薫「…いてて…」

上条「ケガ…ないか、薫。」

薫「ふ、ふぇっ?!どどどドコ触ってんだよ変態!!」
上条に抱き締められる様に地面に倒れ込む薫。

上条「待て、頼むからちょっと動くな。危ないから。」

薫「…!せ、背中っ!血、血がっ!!」
尋常では無い量の血が、上条の背中から流れている。背中には大中の鋭いガラスが突き刺さっている。

上条「…俺は大丈夫だ。お前の顔の横、ガラス片があるから気をつけろよ。」

薫が上条の腕から抜け出すと、上条はその場で気を失った。

ハイスピードで事が進み過ぎて申し訳ない

もちょっと上手く書けるよーに頑張りますのでよしなに

────────────

「キミはこんなところでも死にかけるようなケガをするんだね?」

上条「はぁ…面目ありません。先生も学園都市の外に居たんですね」

上条は、病室という場所で何度もお世話になった、ゲコ太顏の医者と偶然にも再開したのだった。

ゲコ「僕はちょっと野暮用でね?」

上条「学園都市の外でも能力開発が行われていたなんて…初耳でしたよ」

ゲコ「学園都市外での能力者は殆ど原石だね?私”達”としてはものすごく興味深いね?」

上条「達?」
上条が珍しく違和感に気付く。

ゲコ「こっちの話だね?…そうそう、ところで。キミに可愛らしいお見舞いが来てるね?僕は出ていくからごゆっくりね?」

はぐらかす様に話を変えた医者を上条はもやもやを抱えたまま見送る。

ゲコ「(アレイスター…このタイミングで僕の患者を学園都市外に出すなんて…何を考えている…)」

コンコン

上条「どーぞー」

扉を開けて入って来たのは3人の女の子。

薫葵「「…」」

紫穂「…はぁ。おはよう、上条さん」

上条「あぁ、おはよう。昨日はよく眠れたか?悪ぃな、俺の血で床を汚して…って俺の家だったっけ。」

紫穂「…2人共、何か上条さんに言うことがあるんじゃないの?」

薫「…えと、その」

葵「あの、ウチ…」

もじもじと手を弄ったり目を背けたりしながらも、何か言いたげな2人。

上条「?」

一方、こっちの朴念仁は全く何を言いたいのかわかっていないご様子。

紫穂「…私、お茶買ってくるわね」
うじうじと気まずそうにしているだけで、何も言おうとしない2人にイライラした紫穂は、頬を膨らませて回れ右。

実に逆KY。空気の読める女の子。
しかし足元には気をつけていなかった。

足が滑る。世界が廻る。

上条「気をつけろよ。紫穂。」

またしても少女のピンチに手をさしのばす上条。

足が滑りかけたその時には、既にベットを跳んでおり、紫穂の身体を受け止めたのだった。

紫穂「あ、ありがと…上条さん」

紫穂は瞬間、身体が熱を帯びるのを感じた。
今までどんな人の心を覗いても感じることのなかった燃えるような感情。
その状態を知るのはまた後のお話。

上条「って痛ぁぁっ!?」

上条が背中を抑えたままのたうち回る。
当たり前である。ゲコ太先生曰く、20針は縫ったというのだ。さらに入院してから24時間経ってすらいないのに無理に動けば、完治はおろか、傷口が開くのが関の山である。

薫「だ、大丈夫か!?」
葵「ウチがテレポートでベットに乗せたるっ!」
薫が一時的に持ち上げ、葵がベットに運ぶ。一連の動作が実にスマートだった。

上条「お、おぅ。2人共ありがとうな」

ポンポン、と2人の頭を撫でる上条。

その状態を知るのは→その正体

毎度毎度すみやせん

どういうことだってばよ

薫「何で…怒らないんだよ…」
ボソリ、薫が呟く。
上条「ん?」

薫「原因はあたし等なのに、どうしてお前は、何で怒らないんだよ!!」

葵「せやのに…背中まで怪我して、”ありがとぉ”なんて言わんで!心の底からウチ等を怒ったらええやん!!!」

葵も薫と同様、涙ながらに叱れ、怒れ、と訴えかける。

上条「えーと、お前等は自分達を叱れって言いたいわけか?しかも何で怒らないのかとか?」

コクン、と同時に首を縦に振る2人。
呆れたようにその様子を見守る紫穂。

上条「…じゃあ叱るからな…っ?」

ビクリ、と目をつぶる薫と葵。

>>58
病院に運ばれたってところをカキコしたはずなんだがカキコまれてないぽいですな



申し訳ない

>>60
病院はわかるけどかみやんが浮かされてテレポートされてだよ

>>61
ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!やっちまったぁぁぁ!、!!

>>55書き直すスマソ


またしても少女のピンチに手をさしのばす上条。

足が滑りかけたその時には、既にベットを跳んでおり、紫穂の身体を受け止めたのだった。

紫穂「あ、ありがと…上条さん」

紫穂は瞬間、身体が熱を帯びるのを感じた。
今までどんな人の心を覗いても感じることのなかった燃えるような感情。
その状態を知るのはまた後のお話。

上条「って痛ぁぁっ!?」

上条が背中を抑えたままのたうち回る。
当たり前である。ゲコ太先生曰く、20針は縫ったというのだ。さらに入院してから24時間経ってすらいないのに無理に動けば、完治はおろか、傷口が開くのが関の山である。

薫「だ、大丈夫か!?」
葵「ウチがテレポートでベットに乗せたるっ!」

上条「お、おぅ。俺にはテレポート効かないから、大丈夫だから。2人共ありがとうな」

ポンポン、とベットによじ登り、2人の頭を撫でる上条。

薫「何で…怒らないんだよ…」
ボソリ、薫が呟く。
上条「ん?」

薫「原因はあたし等なのに、どうしてお前は、何で怒らないんだよ!!」

葵「せやのに…背中まで怪我して、”ありがとぉ”なんて言わんで!心の底からウチ等を怒ったらええやん!!!」

葵も薫と同様、涙ながらに叱れ、怒れ、と訴えかける。

上条「えーと、お前等は自分達を叱れって言いたいわけか?しかも何で怒らないのかとか?」

コクン、と同時に首を縦に振る2人。
呆れたようにその様子を見守る紫穂。

上条「…じゃあ叱るからな…っ?」

ビクリ、と目をつぶる薫と葵。

薫「何で…怒らないんだよ…」
ボソリ、薫が呟く。
上条「ん?」

薫「原因はあたし等なのに、どうしてお前は、何で怒らないんだよ!!」

葵「せやのに…背中まで怪我して、”ありがとぉ”なんて言わんで!心の底からウチ等を怒ったらええやん!!!」

葵も薫と同様、涙ながらに叱れ、怒れ、と訴えかける。

上条「えーと、お前等は自分達を叱れって言いたいわけか?しかも何で怒らないのかとか?」

コクン、と同時に首を縦に振る2人。
呆れたようにその様子を見守る紫穂。

上条「…じゃあ叱るからな…っ?」

ビクリ、と目をつぶる薫と葵 。

薫「何で…怒らないんだよ…」
ボソリ、薫が呟く。
上条「ん?」

薫「原因はあたし等なのに、どうしてお前は、何で怒らないんだよ!!」

葵「せやのに…背中まで怪我して、”ありがとぉ”なんて言わんで!心の底からウチ等を怒ったらええやん!!!」

葵も薫と同様、涙ながらに叱れ、怒れ、と訴えかける。

上条「えーと、お前等は自分達を叱れって言いたいわけか?しかも何で怒らないのかとか?」

コクン、と同時に首を縦に振る2人。
呆れたようにその様子を見守る紫穂。

上条「…じゃあ叱るからな…っ?」

ビクリ、と目をつぶる薫と葵

上条「家の中で暴れない!喧嘩しない!!家具を壊さない!!!以上ッッ!!」

薫葵「「へ?」」

上条「壁やら窓やらは丈夫になったかもしれんがな、家具は壊れるから!!あと、お前達みたいな女の子が顏や身体に傷なんかつけるような事になったらだめだ!!…わかったな?わかったら返事!!」

薫葵「「は、はいっ!!」」

上条「うむ。」

薫「…え、それだけ?」

葵「よくも俺をケガさせてくれたなー!とか、ないん?」

上条「それ以外に上条さんは言うことはありません!俺が怪我したのは俺が自分でテーブルに突っ込んだのが原因。それだけだ。この件はコレで終わり。」

薫「…うん、分かった!」

葵「う、ウチも!もう喧嘩せーへんし家具も壊さへん!!」

上条「よし。」

薫はともかく葵と志穂は良くて4くらい

薫「じゃあ早速お世話してあげるよ上条!主に下とか!例えば下とか!ていうか下とかーーーっ!!!」

葵「薫!?そ、そんならウチも!!ど、ドコをお世話して欲しいんや上条はん!!!」

紫穂「やっぱり下のお世話ってえっちな事…かしらね?」

上条「うぉマジかよここで薫ちゃんのおっさん化!?葵ちゃんと紫穂までのっからなくていいからーーーっ!!!とりあえずベットからおーりーろーー!!!!!女の子がはしたない事するもんじゃありません!!!」

ピタッ、と2人が行動を止める。

上条「わ、分かってくれたか。」

薫葵「「名前。」」

上条「はい?」

薫「紫穂だけ名前で呼んでる。(助けてくれた時は呼び捨てでよんでくれたケド…)」

葵「ウチ等も名前で呼んで!!」

上条「え、あ、薫に葵…?」

>>74
葵の場合、淡希と同性能な上
自分を瞬間移動で空中で止まってるように見せるくらい連続テレポート出来るからな・・・

薫葵「「うむ。」」

上条「それは上条さんのマネでせうか…」

薫「って事で!お世話再開ー!!!」
葵紫穂「「おー!!!」」

上条「ぎゃぁぁぁぁやめなさい!死ぬ!社会的に上条さんは死んでしまうですのことよーー!!?」

桐壺「やぁ上条くん。入院したってねぇ?ざまぁみろ」

ガラガラ

上条→3人を押し倒しているの図

桐壺「かぁぁぁぁぁぁぁみぃぃぃぃぃぃじょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

上条「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁつ!!!!」

────────────

上条「解せぬ」

薫「何が?」

上条「何で俺はあのおっさんに殴られなければならないのか、あと植木鉢を窓際に所狭しと並べられなければならないのか、とかだな。」

比較するなら宿木くんとシイタケとか……?
でも宿木くんの精神支配は人間なら1人だし自分のからだ受け渡すし完全に負けてるなぁ
ザ・ダブルフェイスの二人の能力も完全に上回ってるし、精神感応系としてはシイタケマジチートだな

柏木「上条クン大丈夫?あと局長は植木鉢に入れる苗木やら爆弾やらを取りに行ったみたいよ?」

上条「殺すつもりか!?まったくあのおっさん…」

柏木「ダメよ上条クン。BABELに居る限りは局長って呼ばないと。」

上条「( ;´Д`)」

柏木「露骨に嫌な顔するわね…」

上条「まぁ善処しま……っ!?(なんだこの胸!戦闘力…1000…10万…くっ!測りきれん!けしからん!!)」

柏木「上条クン?」

上条「デレ~ッ」

薫葵紫穂「「「デレデレすんな!!!」」」
バキイッ
上条「ぶべらっ!?」

柏木「皆!?」

薫葵紫穂「「「あんたは出て行け!!」」」

>>80
そこ比較するならシイタケとファントムドータ―だろ・・・

柏木「ウチの子達は思春期…」
「「「出てけ!!!」」」
ガラガラ バタン

薫「…あの変態にはきっちり説教しておかないとなぁ…!」

葵「胸か?胸がええんか?結局は胸なんかーーっ!?」

紫穂「右手を切り落としてしまえば…能力も無くなるんじゃないかしら…そしたらつるぺったんな胸しか愛せないように精神にブツブツ…」

上条「ひ、姫様方…?各々が部屋の隅で何を言ってらっしゃるのでせうか…薫花瓶浮かせるの止めて葵壁パンしないで紫穂に関してはその鉈どこにあったんですかーーっ!?」

薫葵紫穂「「「あぁ?」」」

上条「すみませんでしたっ!」

薫「さて、どうしてくれようか…」

ウーッウーッウーッ‼︎

上条「はい?サイレン?」

薫葵紫穂「「「!」」」

柏木「上条クン!ザ・チルドレン!出動準備!事件よ!!」

上条「──────────はい?」

紫穂「予知科の予知で、強盗が立てこもりしている銀行の裏にある原子力発電所にバスジャック犯の乗ったバスとハイジャックした飛行機が突っ込むのを観測したらしいわ」

上条「な、何からどう手をつければいいんだよ…」

病院に迎えに来たのはヘリのような機体。
バベル・1というそうだ。

柏木「現場でチルドレンに支持を出すのはキミよ、上条クン。どこからあたるの?」

上条「俺が決めるんですか!?え、えーっと…バスジャック、とか?」

薫葵紫穂「「「了解!」」」

薫「じゃー、アレ。やっとく?」

上条葵紫穂「「「えぇぇ…」」」

薫「せーのっ!」

上条「ザ・チルドレン!解禁ッッッ!!」
キリッ

薫葵紫穂「「「…」」」

上条「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

薫葵紫穂「「「ー!っっ!!」」」←声にならない笑い声

上条「ヒグッ…バスジャック犯とっ捕まえるぞオラァァァァァ!グスッ」

紫穂「ご、ごめんなさ…ククッ」

薫「わ、悪かったって…ブフッ」

葵「か、上条はん…ごめんな…ププッ」

柏木「アハハハハハッッ─────────ッッッブハハハハハハッッ…あー面白かった。」

上条「( ゚д゚)」

ちょっと飯乙る

葵「ほな、上条はん。行ってくるわ」

薫「んじゃ、行ってくるよー」

ヒュンッ

上条「白井みたいな能力だよな…。でも相手に触ってなくても瞬間移動できるってことは……あの年で白井より上のLEVELって事か!?あ、でも白井も去年まではランドセル背負ってたんだよな…」

紫穂「…上条さん?また他の女の事を考えてるの?」

上条「そんなんじゃねーよ。…他の女ってなんだ」

紫穂「…別に、なんでも無いわ。」

サイキックー 緊急停止ッ‼︎

上条「おいおい…念力で無理矢理バス止めちまったぞ…あ。葵がテレポートで手錠かけた。」

紫穂「上条さん。そんなに身体をヘリの外に出すと落ちちゃうわよ」

上条「っとゴメン…おわぁっ!?」
グラッ

不可抗力(ラッキースケベ)が発動した瞬間だった。

この男。年齢容姿問わずラッキースケベな自体を引き起こす能力の持ち主でもある。

ローマ正教幼女シスターのスカートの中に顔面を突っ込んだ事もあったようななかったような。

ヘリの機体が風に煽られ、大きく揺れる。
それに伴って上条の体も後ろに倒れ、紫穂を押し倒す形におさまった。左手は小さな膨らみの上にあるのだが。

紫穂「」
上条「す、すすすすすスマン!!すぐどくから!!」

紫穂「ガッシリ」
上条「なんで服を掴んで離さないのでせうか姫」

パシャッ
上条「写メ…だと」

紫穂「ニッコリ…ところで御坂さんって誰かしら?」

上条「な、なんで心を読め…左手ッ!!」
左手「ウィッス」

紫穂「成る程…初めに触った時は右手だったから駄目だったと。つまり右手以外に触れば心が読めるってわけかしら?あ、でもあんまり深くは読めない…
…で、何で私の胸触った時に御坂さんって人が出て来たの?上条さん

上条「いや、それは…っ」

紫穂「私の胸が小さかったとでも…いうのかしら?」
ニッコリ…
紫穂の口元に青筋が浮かび上がっている。

テレパシーの類い全部きかないんじゃ?

紫穂「げんころ…?そうね、確かに胸が小さいのが幻想だとしたら上条さんが触れば胸が大きく”戻る”のよね?じゃあ何で戻らないのかしらね?いやそれよりまず何で私の胸を揉んでおいて他の女の事なんて考えてるのかしらぁ…?」

上条「待て、落ち着け紫穂。というかお前はまだ小学生だって待て待て待てそれは人に向ける用ではない方向にメモリが逝ってるスタンガンだぞビリビリはもうや…あっ…あばばbbbbbbbッッ!!!」

紫穂「ふんっこれで懲りたかしら。」

上条「ふ、フフフ…俺はこの程度では死なないぜ紫穂…こんな時だけどサンキュー御坂…お前のお陰で電気耐性+100万Vは行けそうだ…」

紫穂「…まぁいいわ。体は動かないようだし…あらぬ写真を撮りまくってやろうかしら」

上条「な、何をするだァー(棒」

紫穂「なになに。そんな根性を小学生ロリが持ち合わせてるわけが無い、と。」

上条「俺の心ーーーーっ!!」

紫穂「完ッ全に…ロリコンと疑われるような写真を撮って私達から離れられない様にしてあげるわよ上条さん(はぁと)」

上条「なぁ紫穂。俺はロリコンじゃないがお前達の事は大好きだぜ?」

紫穂「し、しし知ってるわ。うん、知ってる。…たった1日で私達がここまで懐いてるんだもの。そうでないと困るもの。だけど、保・険☆」

上条「Oh...」

>>103
一方通行の時に触れればOUTーみたいになってたからイケるかな、と。見逃してくれ。

ヒュンッ
薫葵「「ただいまー」」

紫穂「お帰りなさい」ツヤツヤ

薫「上条。紫穂はなんであんなにツヤツヤしてやがんだ?」

上条「さぁな…」グッタリ

葵「何があったんや。白状しーや!」

上条「か、堪忍してやー!」ヒィィィ

葵「マネすんなやアホぉ!」

柏木「上条クン。飛行機が見えたわ。墜落しかけてる。」

上条「ッ!アレは…大型旅客機?!あんなの…どうしろって言うんだよ…!」

ツンツン
ふいに背中をつつかれる

上条「はい?薫?」

薫「アレ止めれたらさー。デートしてくれる?」

上条「いやいやいやいや。無理だろアレ!」

>>103
実際錬金術師の記憶消去も一時的には効いたししいたけのデーター送りは出来たから
それに一応紫穂もLV7だし・・・

葵「か、薫!?ずるいわウチも!!」

紫穂「薫ちゃん?独り占めなんて許さないわよ…?」

薫「わ、分かってるって!」

上条「いや、でもだな…」チラッ

柏木「上条クン。もし人が死ぬようなことがあれば…どうなるか分かるわよね?」
柏木の胸元から覗いたのは…銃。

上条「よしデートしよう!俺なんかでよければ全然オッケーだむしろお願いします!」ドゲザー

葵「ちょぉ!上条はんどこに頭突っ込んでんのや!?」

上条「はい?」

上条が顔をあげると、目の前には白い逆三角形が浮かんでいた。ワンポイントにピンクの小さなリボン。

上条「何だこr」パシャッパシャパシャッ

上条「まさか」
ちょこちょこちょこ、とゴキブリよろしく這いつくばりながらバックオーライ。

葵「~~~ッッッ!!!」
そこには顔を真っ赤にしてスカートを抑える葵の姿があった。

紫穂「証拠確保っ☆」キャピッ

薫「上条…」

葵「上条はんのフケツーーー!!」

上条「わ、悪い!悪かったから!テレポートでいろいろぶつけるのやめてください!!」

葵「うぅぅ~っ!!!」

上条「申し訳ございませんでした葵姫本当にすみませんでしたっっ」ドゲザー

葵「もぉやめてぇぇぇぇぇ!!!」
ポカポカポカポカ
────────────

上条「ふふぉぅふぁ…(不幸だ…)」

葵「ケーキ!」

上条「ふぁぃ?」

葵「デート+ケーキで許したる!!」

上条「ふぁふぁふぃふぁふぃふぁ…(分かりました…)」

葵「薫!はよぉ行くで!!」

薫「お、おう…(上条顔ボコボコ…)」

風呂乙

ちょっと待ってくださいぬ

禁書触りしか知らないけど
かみやんしか出ない感じで?

>>118
頑張って他のも出そうとしてますまる

サイキックゥゥゥ エア・ポインティング‼︎

上条「すげぇ…空中で止めた…」

紫穂「(顔が元にもどった…)」

上条「まずいぞ…このままでは俺にロリコンの刻印を刻まれてしまう…」

紫穂「…」

────────────
シュンッ
葵「次でラストや!」

薫「ちょっと休憩~…上条ぉぉー…肩こったからマッサージしてー」

上条「はいはい。次も頑張ってくれよ~」

薫「んっ」ピクッ

上条「おい…変な声あげんなよ…」

薫「だって…」

上条「ちょっと我慢しろ」

薫「あっ…!」ブルブルッ

葵「なんや、声だけ聞くと変な感じやな。」
紫穂「そうね」⚫︎REC

【バベル・1着陸】銀行前────
桐壺「上条ォォオォオ‼︎」

上条「うげっ…局長」

桐壺「貴様なんぞに局長と呼ばれる筋合いはないわぁぁぁぁぁ!!!」

上条「いやあるだろ!!」

上条と桐壺が殴り合っている中、紫穂が銀行の窓全てを覆っているシャッターに触れる。

紫穂「強盗は…7人。2人が銃を持ってるノーマル。残り5人はそれぞれ超度3の念能力者ね」

薫「サクッとやっちゃいますか!」

桐壺「私達もシャッターをこじ開けて突入する!それまで頼むぞチルドレン!!」

葵「ウチ等だけで大丈夫やって…ほな行くで」
ヒュンッ

上条「…何か、嫌な予感がするな」

葵「正義の味方、登・場☆」

「な、なんだお前ら!」

薫「速攻!サイキックぅぅぅぅぅ!!


めり込みパンチ!!!」
「「「「「ぐふぅぅぅ…」」」」」

葵「終わるの早ッ。テレポート手錠っ」

紫穂「さて、帰りましょうか。」

葵「ん。テレポート」

薫「…」

紫穂「…」

葵「…あれ?」

葵「え?あれ?テレポート!テレポート!!」

薫「ど、どうしたんだよ葵!」

紫穂「まさか…ッッ!!」

「フ…フフフ、待ってたぞBABELの犬め!」
そこには妙に大きな装置と思わしき機械と共に、銃を持った男女が立っていた。

紫穂「ECM…!どうしてこんなところにっっ!!」
紫穂が必ず当たるはずだった銃を構える。

女「ふっ」パァンッ

紫穂「あぁっ!!」

薫葵「「紫穂っ!!」」

女「ふん。肩を撃ち抜いただけだ、死にはしないさ。精々我等が資金を持ち去るのをそこでおとなしく見ているがいい。」

薫「…紫穂、大丈夫か?」

葵「血が出とる…こんな…こんな筈やないっ…」

紫穂「大丈夫…それより、この状況をどう脱するかの方が問題よ…」
左肩を抑えながら忌々しそうに男女を睨む紫穂。

男「あぁ?何か文句でもあんのか?」

サングラスをかけた男が拳銃片手に、部屋の隅で固まっている3人に歩み寄る。

薫「な、なんでもねーよ!…覚えてろ、ぜってー逃がさねーからな!!」

葵「薫!刺激したらあかん!」

男「ムカつくガキだな…年上には敬語を使えって学校の先生に教わらなかったのか?おい」

男は薫の胸倉を掴み上げる。

薫「離せ!離せ!!」

宙ぶらりんになった薫も負けじと足を振り回す。

男「ぐふぉうっ!?」

男の紳士の急所に運良く直撃した。

薫「けっ、ざまぁみろよ」

男「この…っ、クソガキィィィッッッ!!」

紫穂「やめてぇぇっ!!」

葵「薫っっ!!」

薫「(上条っ!!)」

今まさに薫の頭に向けて、死を呼ぶ引き金が引かれようとした。その瞬間。

彼女等のピンチに、”彼”が背後より右手を振りかぶって助けに駆け付ける。

上条「こんの…ボケがぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

男「がっ……!!?」
渾身の右ストレートが男の顔面に突き刺さった。

薫葵紫「「「上条(はん)(さん)!!」」」

上条「お前そこに正座しろ正座ァァァァ!女の子の首しめるたぁいい根性してんじゃねぇかよアァン?しかも俺の大切な人達泣かしてんじゃねぇよその幻想殺すぞ!いやお前を殺してやる!!!」

女「おい貴様!何をしている!!」

上条「男女皆平等パンチ!!」

女「がはぁぁぁぁっ!!?」

上条「薫!葵!紫穂!大丈夫か!?怪我は無いか!?」

紫穂「えっと…」肩カラ血ダラー

上条「…」スッ

男「ヒッ」

上条「テメェェェッッ!!」バキドコグシャ

男「ギャァァァァァ助っ、助けっっ、助けてっっ!!」

上条「なーにしてくれてーんのー?マジでその幻想(イノチ)ぶっ殺しちゃーうよー?」バキッバキッ

男「ひぶっ!げふっ!ごふっ!!」グシャッグシャッグシャッ

上条は殴る。顔の判別がつかなくなる程に拳を落とす。一心不乱に目の前の汚い幻想を殺そうと拳をねじ込む。

>>141は無かった事でおねがしやす
ボツネタ落としちゃった

上条「薫!葵!紫穂!大丈夫か!?怪我は無いか!?」

紫穂「えっと…」肩カラ血ダラー

上条「…紫穂!?待ってろ!今救急車まで運ぶからな!!葵!そこの奴らに手錠頼む!薫は逃げないように念能力!」

薫「お、おう!」

葵「了解!」

上条「紫穂!痛くないか?痛まないか?大丈夫か?」オヒメサマダッコ→ダッシュ

紫穂「ひゃっ!?…う、うん…ダイジョブ…//」

桐壺「上条ォおおおお!!紫穂たんがケガしてるではないかどぉゆう」

上条「うるっせぇ!さっさと救急車呼べ!!」

桐壺「は、はいぃぃぃぃ!!」

柏木「上条クンすごい剣幕…なのに何でピンク色の空気を纏ってるのかしら…」

───────救急車で紫穂搬送──→

薫「上条ー!」

葵「上条はーん!」

上条「薫!葵!」ダキシメ

薫「かっかかかかかっ!?」
葵「かみじょじょじょはんっ!?」

上条「ゴメン、ゴメンなぁ。もっと俺が早く駆けつけてればあんな怖い思いしなくてすんだのになぁ…本当に、ゴメンなぁ。」

薫「…上条、そんな事ないよ。」
葵「せや。ウチ、上条はんが来てくれて嬉しかったし!」

上条「お前ら…、あっ。」

葵「上条はん?」
薫「どーした?」

上条「傷口…開いた。」バタッ←背中真っ赤

薫葵「「上条(はん)ーーーっ!!?」」

支援

「おきろーーーーっっっ!!!」
上条「はいぃぃぃぃっ!!!ってまたこのパターンかよっ!!」

目が覚めたのは再び病室。しかも先刻と同じベット。
何と無く積まれている植木鉢が増えているような気がするのは気のせいだろうか。

葵「お、上条はん起きた。やってみて損はなかったなぁ。」

上条「あお…い?」

葵「よっ」
ニコニコと笑う顔が眩しい。気力を分けられるようである。

上条「あー傷口開いたんだったっけ。」

葵「上条はん…あんたホンマに無理し過ぎやわ。」

上条「んー、なんていうか心配になっちまってさぁ」

葵「ウチが?(笑)」

上条「おう」

葵「えっ」
予想外の返答に固まる葵。

上条「一目惚れってやつ、なのかな。はは、まるでロリコンじゃないか。」

葵「ちょ!ちょい待ち!」

上条「何かあったらって思うと心配で心配でたまらなくなるんだ。」
ふいに葵の手を握る上条。

葵「かかかかみじょじょはん!?」

上条「大きな力を持ってるとはいえ、まだこんなに小さな手だ。こんなに可愛らしい女の子だ。そう考えると…」

葵「そ、そんな、ウチ、まだ心の準備が…っ、」

上条「”お前ら3人の事が”気になって仕方ないんだ」

葵「… … …は?」

上条「ん?」

葵「え?いや、…え?」

上条「ど、どうした葵」

                        _ _ _            _ _
                 、 _,.'"´: : : : : : : : ``ヽ、    ,.'"´    ``ヽ、
                  `フ. : : : :/: /: : : !: : : : : : ヽ, .. (          ヽ
        ,.'"´ ̄``ヽ   /: : : : : :l :/: : : :.|:_:_: : ,. ´.:.::::::.`ー‐‐ '´.:`ヽ o   !
       /      ノ¨´ ̄ ``ヽ.: :ィ´/: / : ト、: :7./.:.:.〃::::l::::::!:::::::::::::::.:.: :`ヽ ノ
      /    ,.ィo/    、 、ぃい l/. l/ヽ: l V.:::l::::::l::! ::::レ'´ト、::..|::::!::::::.:.:.: :ヽ
    /    /_/     l  l ) ノr=ミヽ `,r=ミ:l::::ハ:ト、::l >|.´ヽト、l.:.:.:.:l::::.: : ',
    (   /     l  ,..ィレイレイぃ' ' '   ′ ' ' 'ヽl:N ニ、 ゝr==ミ1‐:l.:.:::/::::::.:: :i
    `T´  〃  WWl,.ィ レ'´ ,r=ミい.、  「 ̄ `!   .l: : !'´ ]´`ー ‐┘ .!.:/ハ:::::: : :l
      ノ   〃 WW, ィノノく   、' 'ヽ `ヽ ヽ___ノ   ノ: : 「´ r==    ノノ ,.イノ: : :.l
   /    l l  ,. イ{ 〃⌒     } )ノ.、 _ , ィ´: : : ハ、 V __ノ    /l ノ:::::.:.:. l
   V´   いぃ  `ヽヽ' ' ' ' /|  ノノ¨¨``ー<二二コ::::\,. -─- く._|:::::::::.:.:. l
    V´(  いぃ   ) .)    `ー' /     ∩「| | ト、 ̄`ヽく´ ̄ `ヽ、.\!:::::::.:.: : l
     いぃ いぃ ,.ィ´ ̄`ヽ- <=== 、 _」 || | | | !    \    ;  l::::::::.:.:.:. l
       `ー`ーイ /   ,. '´/  ̄ ̄`¨¨`い   l        /  .!::::::::::.:.:. l

          / 〈     /          L/⌒Vーr‐-、    /   !:::::::::.:.:.:. l
            l   \             ',  ̄ V   \ __ノ   /::::::::::::::.:.:.:l
支援

葵「いや、だって…はっ!」
葵は向かいのベットから視線を感じた。

紫穂「ニヤニヤ」・REC

葵「か、上条はんのアホぉおおおおぉ!!!」シュンッ

上条「ガビ━━━∑(゚Д゚)━━ン !!!!!」

紫穂「フフ…恥ずかしがらなくてもいいのに。」

上条「紫穂!お前、肩大丈夫か?」

紫穂「大丈夫じゃ、ない…痛いよお…」

上条「看護師さァーーーーーーーん!!!」

紫穂「冗談よ」
澄ました顔でペロッと舌をだす紫穂と、ガックリと肩を落とす上条。

上条「びっくりさせんなよ…」

紫穂「えへへ。」

自分のベットから降りて、上条のベットに飛び乗る紫穂。

上条「ど、どうした?」

紫穂「頭」

上条「え?」

紫穂「朝、私だけ頭撫でてもらってないわ」
またもジト目である。

上条「あぁ、そうだっけ?」

紫穂「…ちゃんと撫でて」

上条「…なんか照れるんだけど」

紫穂「ロリコンだからかしら?」

上条「ははっ…そーかもなぁ」

頭を撫でる上条と、撫でられる紫穂の顔を窓から照らす夕日が赤く染めた。

上条「やっぱりなんか照れる」

紫穂「まだだーめよ」

薫「あたしも撫でろ上条ー!!」

上条「…ん?ごっは!!」

開いた窓から飛び込んできた薫のボディプレスである。

傷が開く。

上条「すまん…ナースコール頼む…」グッタリ

薫「あああ!?上条ごめん!!」

紫穂「…はぁ。」

退院─────────

上条「久しぶりの我が家だ…というかこのマンションこんな高かったんだな。今更だけど。」

薫「ほら行くぞ上条ー!」

葵「お腹減ったわぁ…」

紫穂「上条さん、何かお料理できるの?」

上条「ん、まぁそれなりに…カレーでいいか?」

薫「あたしのはチキンカレーな!」

葵「ウチはビーフカレー!」

紫穂「私はボルシチがいいわ」

上条「統一してくれ!!」



??「あんの馬鹿…なんで子供なんかと一緒にって…一緒に入って行った!?まさかロリコン…?!認めない、認めないわよそんなの!!」バチバチッ

上条達の後ろ姿を何者かが見ていた。
感情に合わせて、身体から電気を放ちながら。

上条「薫ー。この鍋に切った人参入れてくれ」

薫「おっけー」フワフワッ

上条「便利だなぁ。」グツグツ

薫「…」

上条「今何もかもーがゼーロでーも…きっと見つけ出ーせる~♪」グツグツ

薫「か、かみじょー?」

上条「んー?何だー?」フンフーン グツグツ

薫「す、好きな女って、…どんなタイプ?」

上条「んー?…んー、お前等みたいなのかなー?」グツグツ フンフーンフーン

薫「!そ、そそそそっか!!あはは!」

上条「薫は本当に元気だなぁ。ちょっと待てよ、もうチキンカレーできるから」

薫「うん!」

上条「よーしできたぞー」

薫「1番食いー!」

上条「いただきますを言いなさいチョップ!」

薫「あひんっ」

葵「やーい薫怒られたー」

紫穂「葵もちゃんと座りなさい。」

上条「よし、皆座ったな。いただきm」

薫葵紫穂「「「いただきます!」」」

上条「…いただきます」

薫「うっっっっまっ!!!」

葵「ホンマ!めっちゃ美味しい!」

紫穂「やるわね…お店出せるわよこのカレー」

上条「ふふん。上条さんの秘密レシピですよー」ドヤァ

上条「2種類のカレールーとビーフシチューの元を混ぜて云々…」

紫穂「……こんなに料理も上手だと彼女さんとか居たんじゃないのー?」

薫葵「「!」」ピクピクッ

上条「うっ…そんな素敵な出会いなんて、上条さんには少しもなかったですのことよー…」

薫葵紫穂「「「ホッ」」」

葵「上条はんは、その、元の所に帰りたいとおもってるん?」

上条「全然」

葵「即答!?ちょっと躊躇したウチの気持ちを返してー!」

上条「暴飲暴食シスターはイギリスに連れて帰ってもらったし、電気ビリビリ娘に追いかけ回されることもないし、収入もちゃんとあるらしいし。天職だなBABEL。骨埋めてもいいかもだよ本当。」

紫穂「その、電気ビリビリ娘というのが、御坂さんっていう人?」

上条「正解。まぁ、根は妹想いのいい奴なんだけどなぁ。随分上条さんを嫌っておいでのようで…」

薫葵紫穂「「「へぇぇ」」」

薫「あ!上条、明日は土曜日だぞ!」

上条「お、おう。どうした薫」

薫「もちろんあたし等と、デ・ー・ト♡」

上条「あー…」

葵「まさか忘れたとは言わせへんで上条はん…ウチのスカートの中に顔をうずめといて!!ケーキも忘れんといてな!!!」

薫「わー上条だいたーん(棒」
紫穂「えっちー(棒」

上条「わ悪かったって!で、でもちゃんといい匂いしたぞ!?」

葵「ばっ…!ばかぁぁぁ!!!」ヒュヒュヒュン‼︎

上条「フォーク投擲テレポートは止めてくださいぃぃぃ!!」

紫穂「それで、デートはどこにするの?」

上条「そう言われてもなぁ…俺ここら辺の土地まだ知らないんだよ」

薫「しゃーねーなー。じゃあ今回だけはあたし等がエスコートしてやるよ!」

葵「その代わり日曜日もデートやから!ちゃんとエスコートしてな♡」

上条「おっと出費が。柏木さんに前借りするか…」

紫穂「給料3ヶ月分…(ボソッ」

薫葵「「!」」ピキーン!

薫「上条ぉ!あたしダイヤモンドがいっぱいついてるやつがいい!!」

葵「薫ズルい!上条はん!ウチは金のやつがえぇ!!」

紫穂「私はそんなにお金がかからないやつでいいわ。いいお嫁さんになるでしょ?」

薫葵「「!!」」グヌヌ…

上条「おいおいなんの事だよ…カレー食い終わったら早く風呂に入って来い」

薫葵紫穂「「「えー」」」

上条「1番最初に風呂まで行った方には手作りデザートプレゼントー」

薫「!」ダッ!

葵「ニヤッ」ヒュンッ

紫穂「…」♪♪♪~

アオイテレポートズルイ!
ズルクナイデスゥー!

上条「紫穂は?早く行かないのか?」

紫穂「さっき3つ分ちゃんとあるのを見かけたもの。デザート食べた後にゆっくりお風呂に入るわ。」ニヤニヤ

上条「紫穂には叶わねぇなぁ。…でも言うこと聞かない悪い子にはあげませーん。俺が食べますー」

紫穂「いやん、ずるい!!」ダッ

上条「はっはっは、まだまだ甘いな」

翌日・朝───────────
上条「どーいうことだ。」
薫「zzz...」
葵「zzz...」
紫穂「zzz...」

上条「やけに寝苦しいと思ったら…特に薫。お前は上に寝る以外の選択肢はなかったのか。」

薫「ぐ、ぐーぐー!」ピクッ

上条「ん?……おい葵。」

葵「す、すーすー。」ピクッ

上条「紫穂。」

紫穂「zzz...」

上条「何で俺のベットにいるのかなー?(紫穂はマジ寝か…)」

薫葵「「ぐ、ぐーぐー!」」 ドキイッ

上条「ほーう。その心意気やよし。…おらー!!」

コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…

薫「ぶわっはっはっはっ!!!」
葵「か、かみひょーはん反則やっはっはっ!!!」

上条「寝苦しいから今後こんな事はないように!わかったら歯を磨きに行く!」

薫「ちぇー。ふゎーい」トテトテ…

葵「あーい」ヒュンッ

上条「紫穂起きろー。朝だぞー」ユッサユッサ

紫穂「ん…んぅ…」

上条「朝飯作ってくるから起きろよー」

紫穂「わかっ…たわぁ…」

上条「さて、朝は何にしますかねーっと」



紫穂「フフフ…上条さんもまだまだ甘いわね。……上条さんの匂い…」

乙女の演技は常に男性の予想の遥か上を行く。

上条「朝はホットケーキとミルクですのことよー」

薫「1番食…」

上条「キラーン」

薫「…いただきます」
葵紫穂「「いただきます」」

上条「はい召し上がれ。」

薫「ぅんまっ!!」
葵「ほっぺが落ちるぅぅ」
紫穂「本当に女子力高いわね…」

上条「ホットケーキくらいなら誰でも作れるから、一緒に作ってみるか。」

薫葵紫穂「「「やる!!!」」」

上条「飲み込んでから喋りなさい!!」

薫葵紫穂「「「ごちそーさまでした」」」

上条「はい、お粗末様でした。」

薫「上条出かけるぞ!今すぐ出かけるぞ!」

葵「最初はどこ行こかなぁ。やっぱり無難にショッピングかなぁ!」

紫穂「とりあえず貴方たち着替えなさい」キラーン

葵「紫穂着替えるの早いなぁ!?」

上条「ちょ、待って俺の財布がない!!不幸だ!!!」


薫「ほら行くぞー!…なんか上条の頭チクチクして痛い!」

上条「上条さんの肩は椅子じゃないですのことよ!!」

葵「じゃあウチらは」
紫穂「両・手♪」

上条「おおぅ…ビックダディの気持ちが分からんでもない。」

ちょっと30分くらい休憩…orz

ショッピングモール──────

紫穂「まずは無難にショッピングよね」

上条「何を買うんだ?」

薫葵紫穂「「「ださださの上条(はん)(さん)の服を選ぶついでに自分達の服を選ぶ」」」

上条「俺…そんなに変かな…」orz

紫穂「行くわよ」

上条「ご指導お願いします…」

薫「GOGO!」

葵「上条はん!ウチも買ぅてええ?」

上条「あんまり高いのは無しだぞ」

葵「やりぃー☆」



「あの馬鹿…本当にロリコンじゃない!折角このアタシが学園都市総括理事を脅してまで辞令を手に入れて来てやったってのに!」
「別にイイじゃねェか。三下も、分かるようになったかァ…俺嬉しくて泣きそォだぜェ…」
「いいこいい子ーって、ミサカはミサカは頭を撫でてみる!」

上条「これ…着るのか」

薫「ウルトラマンみたいだろ?」

上条「いや…俺の知り合いがこれ着てるから…」

ハックシュン‼︎
ダイジョウブッテミサカハミサカハー

葵「コレはー?」

上条「浴衣か…もうすぐ夏だし、買っとくか。」

紫穂「コレとコレとコレ」

上条「はい?」

紫穂「試着して来て」

上条「これ紫穂がコーディネートしたのか?」

紫穂「な、何か変?」

上条「いや、すげえカッコイイ。やるじゃん。」

紫穂「あ、ありがと…」カアアア

薫葵「「むむむむ…」」

薫「コレ!」

上条「そのホストっぽいのも俺の知り合いが同じやつ着てる」

ハッ、ハッ、…メルヘン‼︎
ナァンデクソメルヘンガコンナトコニイヤガルンダヨォ‼︎

葵「これは!?」

上条「下駄を買うの!?…あぁ、夏用ね」

紫穂「…コレ」

上条「さっきから紫穂がナイスなチョイス過ぎる。」



「お会計:8万9800円です、とミサカは請求します。」

上条「( ゚д゚)…。…あれ?御坂妹?」
19685「ミサカは19685号です、と初めましての自己紹介をします」

上条「あぁ。学園都市外組ね」
19685「はい、その通りです。とミサカはお釣りの200円をお返しします。」

上条「あ、俺しばらく…ってか一生かもしれないけどこの街にいるから。困ったら連絡してくれよ。家の電話番号書いとくから。」ハイヨ つ【番号】

19685「ほ、本当ですか!?とミサカは驚きを隠せませ「上条ー!早くー!!」」

上条「すまん、人待たせてるからまた今度な。」

19685「…神は死にました。今なら私はニーチェと友達になれます。とミサカは露骨に落ち込みます。」


上条「すまんすまん。偶然知り合いにあったもんでな」

薫「この街に来たばっかりなのに?」

上条「あぁ。俺もめちゃくちゃ驚いてる。…あとお前等の服高過ぎだろ何着買ったんだよ。」

薫葵紫穂「「「1人3着セット」」」

上条「…うん、まぁ、デートだし。」



「デートですって…!?あんなに小さな女の子達と!?」
「三下ァ…裏山だぜェ」
「あなたはミサカじゃダメなのー?ってミサカはミサカは泣き目になってみる」
「そ、そんな事ねェぞ打ち止めァ!!」

面白い

上条「次は?」

薫「ゲーセン!!」

上条「マジか。デートでゲーセンっていいのか。」

葵「別にえぇよ。そんならゲーセンの次はウチがお待ちかねのケーキ屋やし。」

紫穂「皆がいいなら私もいいわ」

上条「じゃあ行くか!」



「あれ?あいつ学園都市の無能力者(笑)じゃね?俺よりメルヘンな右手のアイツだよな?…面白い事になってきたなぁオイ」

垣根さんホモっぽいぞ

薫「エアホッケー!!超絶必殺スマッシュ!!!」

上条「お前今能力使っただろ!リミッターあってもお前超度3なんだぞ!?負けるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


葵「上条はん!ダンスゲームやろー!」

上条「ダンスゲーム…?このステージの上でステップ踏むのか??」
結果

葵 98点 【Perfect!】
上条 3点 【お前帰れよマジで】

上条「酷い…」

葵「予想以上や…」

上条「しかし葵は本当うまいな。踊ってるときすっげぇ綺麗だったぞ。98点も頷ける」

葵「サラッとそんな言わんといて…恥ずいわ…」

薫「むっ」

紫穂「むー」

紫穂「上条さん。シューティングゲームするわよ。」

上条「おっと、それはワタクシ上条さんの十八番ですのことよ?」

紫穂「フフン」



上条「フンフンフーン」
紫穂「…」

結果

紫穂【Perfect!】1000000点
上条 【EXELENT】 879600点

上条「全弾命中のヘッドショット…ですと」
紫穂「フフン」ドヤァ

薫「上条ー!最後にプリクラ撮ろー!!」

上条「俺撮ったこと無いんだけど、大丈夫か?」

葵「ウチらに任せときー!」

紫穂「なんとかなるものよ」

葵の音楽センスは・・・まぁいいか

薫「フレーム選んで~」

サツエイスルヨ‼︎3.2.1

薫「皆笑って!」

パシャッ

上条「目をつぶってしまった…不幸だ…」

薫「あと2枚あるからだいじょーV!」

サツエイスルヨ‼︎3.2.1

薫「布団が吹っ飛んだ」

上条葵紫穂「「「ブフッ!」」」

パシャッ

薫「あっははは!皆変な顔ー(笑)」

上条葵紫穂「「「ああぁ!?」」」

>>210
書いてて思ったけどもういいやってなったスマソ

サイゴニモウイチマイサツエイスルヨ‼︎3.2.1

薫「チュッ」

上条「へ…?」

パシャッ‼︎

薫「あたしの初ほっぺにちゅーだぞ!ありがたく受け取っとけよ!!」

上条「う、あ…?うん、え…?」

葵「薫!抜け駆けは許さんってゆーたやろ!!」
紫穂「薫ちゃんずるいよ!」
薫「はっはっは!早くラクガキやろーっと」

上条「……なんてこった。」


上条はラクガキやらなんやらは全く分からないので、一切を彼女等に任せた。

上条「薫、3枚目すっげえ恥ずかしいんだけど。」
薫「絶対ケータイに貼れよな!」

紫穂「上条さん!次は私とプリクラだからね!!」

葵「違う!次はウチ!」

上条「ははは、また今度皆で一緒に来ような。」

葵「とにかく、今からはお待ちかねのケーキ屋や!!」

上条「その前に飯食わないか…?その後ケーキ屋に向かおうぜ。」

薫「あたしもお腹減ったー」

紫穂「私も…」


葵「しゃーないなぁ。もうお腹減ったんかー?」グゥゥ~

上条「ぷはっ」

葵「うぅぅぅぅ~!!」

上条「よし、飯食いに行こうか。」

ほしゅー

>>1は消えた?

かなりキてる無敵のパワーマジでいい感じ~

任せるにゃーん
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

薫が1番可愛い

ごめんねねおちてた

レストラン────────
薫「あたしハンバーグ!」

葵「ウチはナポリタンで」

葵「わたしはサイコロステーキにしようかしら」

上条「すいませーん注文お願いしまーす」



薫葵紫穂上条「「「「いただきまーす!」」」」

薫葵紫穂「「「上条(はん)(さん)あーん!」」」

上条「お、おぉ!?むががががっ!!?」

薫「ちぃぃっ!考える事は皆同じだったか!!」

葵「それでも負けへん!」

紫穂「…一旦休戦よ。上条さんが窒息しちゃうわ」

上条「げホッ、ゴホッ…ごめんな。ちょっと水取ってくれ。ゴホッ」

薫「いきなり口に突っ込んだりしてごめんな…」

葵「ごめんなさい…」

上条「気にすんなって。…お前等のも美味しそうだし、後で一口ずつ分けてくれないか?」

薫「…!うん!」

葵「薫!紫穂!順番ジャンケン!!」ポンッ

薫「グー」

葵「グー」

紫穂「パー」ニヤニヤ

薫「紫穂心を読んだだろーーっ!!」

葵「卑怯や!もう一回!!」

紫穂「偶然ですー(棒」

上条「ん?最初は紫穂からくれるのか。えーと、すいませーん取りz」

紫穂「上条さん。はい、あーん。」

上条「…えーっと。しなくちゃダメか?照れるんですけど。」

紫穂「わ、私だって恥ずかしいもん!…は、早く私を食べて。」

上条「私を!?…えぇぃままよ!!」アーン パクッ

紫穂「…」

上条「…」モグモグ

紫穂「ど、どうかしら…?」

上条「うん、すげぇうまい。ありがとな」

紫穂「べ、別に大したことじゃないわ。」

薫葵「「ぐぬぬ」」

上条「…なんでお代わりなんてしたんだよお前等…ケーキ食べれなくていいのか?」

葵「だって!負けとぉなかったんやもん…」

薫「そうだそうだ!」

上条「何にだよ…。まぁいいや。今日の晩飯のデザートに食べれるようにケーキを買ったら帰ろうか。」

紫穂「あ、あの店よ。」
イラッシャイマセー

御坂「え」
一方通行「アァ?」
打ち止め「ほよ」
垣根「おっと」
上条「」

上条「皆、店間違えたみたいだ。帰ろうか。」スタスタ

御坂「ちょちょ!待ちなさいアンタ!!」バチバチッ

上条「ひぃ本物!?何で学園都市の外にいるんだよお前等!!!」パキーン

御坂「辞令を貰ったのよ!(脅してだけど)」

一方「ご丁寧に俺あてにも辞令が届いてンのが腑に落ちねェがなァ(レールガンが脅してだけど)」

打ち「こんにちわー!って、ミサカはミサカはヒーローさんに元気良く挨拶してみる!」

垣根「俺の所にも辞令が矢文で届いた。窓の外に向けてケツ出してたら突き刺さって興奮した。」

上条「まさかお前等もBABELに…?」

「「「「正解」」」」

上条「…」グッタリ

薫「上条?こいつら誰?」

葵「特に女の方は誰や」

紫穂「…」

紫穂「この人が御坂さん?」

上条「ん、あ、あぁ。こいつがダイナミック電撃娘ビリビリこと、御坂美琴だ。」

御坂「どんな紹介の仕方してんのよアンタ…」

紫穂「…ふーん」
そう興味なさげに呟くと、紫穂は上条の右腕をとり、見せつけるように抱きついた。

御坂「!?」

紫穂「お生憎様。今日は私達と”デート”だから貴女が入り込む隙間なんてこの世の何処にも存在しないわ」

葵「あ!また紫穂だけ!」
左腕には葵。

薫「ここはあたしの指定席だからな!」
肩には薫。

御坂「~~!」ワナワナ

一方「三下…流石だなァ」

垣根「ケツに矢…何か閃きそうなんだが…」

上条「何で空気がこんなに険悪なんでせうか…。薫、葵、紫穂。ケ、ケーキ買って帰ろうか」

一方「すまねェ三下ァ。ケーキならレールガンが全部買い占めちまったぞ。」

上条「お前までインデックスみたいに…」アキレ

御坂「」

御坂「ちち、違うわよ!別にやけ食いしようとしてたわけじゃ…」ハッ

上条「…。皆、今日もまたデザートは手作りでいいか?シュークリーム辺りなら早くできそうだ。」

薫「おっけー!」

葵「そーと決まれば買い出しに行くで!」

紫穂「…”そーいう事”だから、さようなら、オバサン?」

アリガトウゴザイマシター

御坂「お、おば…まだ中学生なのに…」グスッ

一方「中学生はもうババアだ諦めろレールガン」ポンッ

垣根「閃かねぇ…いや待て、まずはケツから離れて頭の方に…」ブツブツ

支援してくださってるみなさん大変申し訳ないです。昼過ぎまで用事が入ってしまったので少しだけ落ちますorz

それまで保守して頂ければ幸いです。
何卒よろしくお願い致します。

それではまた後で。

おまたせしました>>1です

薫葵「「…」」ムスッ

上条「…なぁ紫穂。なんかさっきから2人が機嫌悪そうなんですが上条さんの気のせいでせうか。」

紫穂「上条さんが他の女とイチャイチャするからじゃないかしら。」ジト

上条「紫穂まで何の事だよ…。」

薫「じゃあさっきの短髪は上条の何なんだよ!楽しそうにラブラブしやがって!!」

上条「ラブラブ!?俺と御坂が!?…冗談もいい加減にしてくれ…そんな事言ったらまた御坂がキレて上条さんは真っ黒焦げになってしまいますよ……」

葵「じゃー、その御坂って人とは何にも無いんやな!?」

上条「何も無いけど?」サラッ

葵「…まぁ、そんなら、ええけど。」

上条「なんなんだ…。なんでそんなに怒ってるんだ…」

紫穂「上条さんのそれが素なんだとしたら、罪ね。原罪レベルで。」

上条「俺ってそんなに罪深いの!?…今度ステイルに診てもらおう…」

紫穂「(また知らない人の名前…)」

気まずい雰囲気で歩く4人。目的地のスーパーに着いた途端に3人の態度が一変した。

薫葵紫穂「「「お菓子買っていい!?」」」

上条「300円までな」
やはりまだまだ子供である。

薫「えー。そんな遠足レベルまでかよ」

上条「言うこと聞かない子は10円ガムだけですー」

薫「ちぇー。せ、せめて消費税は許可して!」

葵「315円とかばっかりやからな」

上条「分かったから早く行ってこい。すぐ帰るぞ。」

薫葵「「はーい」」ヒュンッ

上条「紫穂はいいのか?」

紫穂「私はいらないわ。」

上条「遠慮しなくても…」

タダイマヨリ タイムセールデス! タマゴヒトパック50エン‼︎オヒトリサマ2パックマデ

上条「すまんちょっと付き合ってくれ紫穂」

紫穂「付き合… うん、わかったわ。」

上条「…ところでさっきあんなにキラキラした目でお菓子買っていいか聞いたのに、何でいらないんだ?」

紫穂「も、もうそんな子供じゃないもの。立派なレディーはお菓子なんかいらないわ。」

上条「…無理しちゃって。紫穂はまだ小学生くらいの女の子なんだから、遠慮しないでもっと甘えてもいいんだぞ?」

紫穂「だ、だって…」

上条「そんなに急いで大人にならなくてもいいんだ。俺は今のお前達も大好きだからな」

紫穂「ゔっ…だ、だからサラッとそんな事を言わないで!」ダッシュ

上条「あぁ!?待ってせめてタイムセール… まぁ、いっか。」

「お会計 35820円になるのである」
上条「( ゚д゚)…、 アックアが見える」
アックア「おぉ上条当麻。久しぶりである」

上条「本物かよ!お前何してるんだよ!!」
アックア「このスーパーの店長として勤めているのである」
上条「マジか… 薫に葵に紫穂!!」

薫葵紫穂「「「ドキイッ」」」

上条「後で話があるから家に帰ったらリビングに集合だからなー?」

背後をそーっと通り抜けようとする3人を上条は見逃さなかった。
葵「や、やばっ」
上条「おっとテレポートは無しだ。」ミギテデツカム
葵「か、上条はん…?めめめ目が怖いっ」

上条「怖くなーい…怖くないぞ~?家に帰るまで手を繋いでようなー?」

葵「あかん今回は全然嬉しくあらへん!!」

薫「葵、お前の犠牲は忘れないっ!」ダッシュ

葵「薫ー!?紫穂もおらん!!?」

上条「逃がしたか…」

上条「さて、この山積みのお菓子とジュースの量から見て…お前達の晩御飯はこれから先ずっとお菓子でいいと言うことだな?」

葵「(あ、それもいいかも…)」

上条「栄養バランスくずして太って体壊してしまってもいいって事だなー?」

葵「え…」

────────────

葵「上条はーん」ブクブクデブーン

上条「俺は…太った女の子は嫌いなんだ…」
葵「そんなぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
────────────


葵「やっぱり嫌ぁぁぁ!!ごめんなさい!ウチらが悪かったですぅぅ!!」

上条「…よし。ちゃんと謝れる子は上条さんは大好きだ。」

葵「…ぁぅ」

上条「でもお前達は1ヶ月間おやつ抜き!このお菓子達はBABELで配る!!」

葵「上条はん堪忍してぇぇーーーっ!!!」

上条「なら他の2人を捕まえるお手伝いをしろ。そーしたら2週間おやつ抜きに縮めてもいい。」

葵「せ、せめて1週間…」

上条「分かった3週間だな」

葵「2週間でお願いします!」

上条「よろしい。じゃあ探すか」

葵「あ、服とか食材だけ先に家にテレポートで持って行くからちょっとの間だけ解禁してや」

上条「マジか。…局長達には内緒だぞ?ザ・チルドレン!解禁!!」(キリッ

御坂「」
一方「」
打ち「」
垣根「」
上条「( ゚д゚)」

葵「…い、行ってきますー。」

続きはよ

一方「三下ァ。お前実はなかなか愉快な野郎だったんだなァ…ブフッ」

垣根「解禁!(キリッ ぶはっwwwwwwww」

御坂「プププッ…くっ…ふふっ…」

打ち「大丈夫だよヒーローさん!かっこよかったからってミサカはミサカは心にも無い事を言って励ましてみる。」

上条「身内に…見られたっ…!!」orz

一方「ザ・チルドレン!」

垣根「解禁!(キリッ」

一方垣根「「wwwwwwwwww」」ジタバタ

上条「やめろォォォおおお!!!」



葵「ただいま上条はーん!…って…うわ」

垣根「もー1回言ってみ上条?せーの、ザ・チルドレン!wwww」バサッ←羽

上条「(;´Д`A」

垣根「ほらもー1回!もー1回!」

上条「。・°°・(>_<)・°°・。」

葵「上条さん何泣かしてけつかるんじゃワレこのクソメルヘンがぁぁぁぁ!!!」

垣根「メルヘンっ!?」カキーンッ‼︎

葵必殺・テレポートキックが、垣根の…いや、紳士の急所に減り込む。

葵「嫌っ、何か変な感触したっ!上条はーん!!」
ヒットアンドアウェイ。露骨に表情を歪めた葵は垣根を沈黙させた後、上条の背後にテレポートする。

垣根「垣根は死すとも自由は死せず…」ピクピク

上条「葵ー。今回はGJだけど今後一切あんな所を蹴ったらダメだぞ?葵が穢れるからな…」ガクブル

一方「ガクブル」

打ち「あなたもヒーローさんも何でお股をおさえて震えてるのってミサカはミサカは素朴な疑問をぶつけてみる。」

御坂「打ち止め、聞いたらダメよ。」

壊金だな

上条「葵、解禁終わりだからな。」ピッ

葵「あーこれでまた超度3に逆戻りや」

御坂「…キミ、凄いわね。黒子よりもテレポート能力高いんじゃない?」

葵「ひっ」

御坂が興味深そうに葵を覗きこむ。

上条「ふっふーん。こいつ達は日本で唯一の超度7…学園都市で言うところのLEVEL5だからな!」ドヤァ

御坂「何でアンタがドヤ顔なのよ。」

一方「ロリでLEVEL5とかすげェなァ。しかも原石だろォ?…強ェのかねェ…?」ニヤァァ…

葵「ぅぅぅ…」ブルブル

上条「お前顔怖いから止めろ。ウチの葵が怖がってるだろうが」

一方「うるせェ。生まれつきだ三下。」

垣根「昔の一方通行はこんなに可愛かったのに…おとーさん悲しいよ」ピラッ
http://i.imgur.com/7eW2GWo.jpg

一方「かァァァァきねクゥゥゥゥン‼︎何だこの写真はよォォォォ!!!?」

上条「……え。お前。女の子だったの…?」

御坂「あ、何か、今までごめんね…?」

一方「ンな訳あるか三下共がァァァァ!!」

垣根「JKモンのAVと合成してみた。」

一方「余計な事してンじゃねェェェよクソメルヘンがァァァァァ!!!!素敵なオブジェに変ェちまうぞゴラァァァァ!!!!!!」

鈴科百合子か…続けたまえ

ギャーギャー‼︎

葵「…上条はん」ツンツン

上条「ん?」

葵「この鏡見てみ」
葵が取り出したのはコンパクトタイプの手鏡。

上条「あ。…見つけた。お手柄だぞ葵」b
鏡には、柱の陰からこちらの様子を伺っている少女2人の姿が映っていたのだった。

上条「ちょっと忘れ物したから待っててくれー」
わざと大声で周囲に聞こえる様に口を開いた後、上条は元来た道を走って戻って行った。

葵「薫、紫穂。友達を売る様な事して、ごめんな。でも、あんたらもウチの事売ったし、おあいこやろ?」

そう呟く葵は、とてもとても素敵な笑顔を浮かべていた。

────────────柱の陰

薫「マズイな…このままだと家に帰れねぇ…」

紫穂「逃げたのは失敗だったようね…」

ザチルドレン カイキン‼︎

薫「うぉ、何か解禁された。」

紫穂「荷物を家に運ぶ為に解禁…局長が聞いたら怒るわね。」

ンナワケアルカ サンシタァァァァ‼︎

薫「あの白い人怖ぇぇなぁ…」

紫穂「またあの茶髪の人ぉぉぉ…っ!」ゴゴゴゴゴ…

チョットワスレモノシタカラー

薫「あ、上条走った。」

紫穂「忘れ物?何を忘れたの?」

その時。

葵「…」

薫紫穂「「!?」」

葵がこちら側を振り向いた。
偶然では無い。しっかりこちらと目があっている。

葵「…」ニヤッ

何を思ったのか、手に持った鏡をひらひらと見せびらかした。

薫「なーんだ。葵、気づいてたのか」

紫穂「何か…嫌な予感がする。…鏡…上条さん…まさかっ!」

上条「つーかまーえたー」ガシイッ

時既に遅し。
薫と紫穂が理解するよりも早く、2人は背後からこっそりと接近していた上条に捕獲されてしまった。

上条「さーて…どうしてくれようかねこの悪い子達は…!!」ヒクヒク
上条は顔が引きつっていた。こめかみに青筋立てていた。
やはり怒っていた。

薫「え、えーっと…ごめりんこ☆」キャピッ

紫穂「えへへ…ごめんなさい」キャピッ

上条「3人とも。2週間おやつ抜きだ。あの山盛りお菓子はBABELで配る!」

薫紫穂「「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

ちょっと飯乙します

しばしお茶でもどうぞ つ 旦

ただいまでごぜーやす
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

────────────帰り道

一方「おい三下ァ。お前ン家の晩飯は何だァ。」

上条「あ?鍋だけど。」

薫「何でお前らまで皆ついて来てるんだよー」

葵「せや!はよ帰り!」

一方「いいじゃねェか別によォ。腹減ってンだよ。」

上条「おいおい。人数分ねぇから足りなくなるんだが」

一方「材料なら大丈夫だ。クソ垣根が買って来てくれるからよォ」

垣根「あぁ?吹き飛ばすぞモヤシ野郎。誰がお前みたいなのにパシられてたまるか」

一方「垣根クンマジイケメソ」

垣根「知ってますぅ~」

一方「…垣根クンマジメルヘン」

垣根「買ってくるぜ任せとけ!黒毛和牛でいいよな!?」バサァッ

一方「(ちょれェ)」

上条「垣根は相変わらずだな…」

薫「飛んでったぞ上条!羽!羽が生えてる!!」

上条「ん?あぁ。アレがあいつの能力…って事でいいんだよな一方通行?俺未だにアレの意味がわかんねーんだ」

一方「相変わらずのバカだァ三下もよォ。…あのメルヘン野郎の能力は、この世界に存在しねェ物質を自由に生み出す能力だァ」

紫穂「つまり作り出す物質の性質を調整して、翼を生やしたり宙に浮かんだりが出来るようになる…って事なのかしら?」

一方「…おい三下。手前ェ幼女に負けてやがンぞ。」

上条「紫穂は賢いからなぁ」ヨシヨシ

紫穂「…//」

薫「上条ー。結局こいつらも一緒にご飯食べるのか?」

上条「久しぶりに再開したんでな…ダメか?」

薫「…上条がいいなら別にいい」

葵「…ウチも」

上条「ありがとうなぁ。」ヨシヨシ

薫葵「「…//」」

一方「フラグ建築能力はご健在のご様子ですなァ三下ァ。何でお前幼女にまでモテやがンだよォ。」

御坂「…」ムム… バチバチッ

上条「御坂はこんなところで放電しない!」

打ち「あなたはやっぱりミサカじゃダメなのねってミサカはミサカは悲しみに耐えながら困ったように笑ってみる」

一方「あァ!?そ、そそンな事ねェよ打ち止めァ!!俺ン中じゃァお前がナンバーワンでオンリーワンだァ!」

打ち「あなた…ってミサカはミサカは感動に胸をうたれてみる!」

上条「えぇ話や。やっぱり素直が1番だなぁ。」

御坂「…!と、ととと、とうm」

薫葵紫穂「「「!」」」キラーン!

薫「上条!もう家が見えたぞ!早く飯!!」

葵「お客はん来るんに片付いてないんよ!?早よせな!!」

上条「お、おお!?」

紫穂「…ふっ」チラッ

御坂「!」グヌヌヌ…‼︎

一方「修羅場ってンなァ」

上条家──────────

一方「オイオイ…前の狭ェ部屋からすりゃァ格段に立派じゃねェか」

御坂「広…」

上条「ふふーん」ドヤァ

一方「三下。メシ」

上条「わかったわかった。とりあえずリビングで待っててくれ。」

御坂「ア、アタシも何か手伝ってあげないこともないわよ!(素直に…!)」

薫葵紫穂「「「!!」」」 ピキーン

紫穂「お客さんにそんな事させられませんよ。とっととリビングに行って待っててください。私達でお手伝いするから手は足りてますから。」 ニッコリ

薫「そ、そーだそーだ!お客さんは黙って座ってろー!!」

葵「ほな、”3人で”お手伝いしてくるわ」ヒュンッ

御坂「…ううう…勝てないっ!」orz

打ち「おねーさまがんばれ!ってミサカはミサカは精一杯励ましてみる!」



上条「ふんふーんふーん♪」

薫「上条!お手伝いに来たぞ!!」

上条「ん、ありがとよ。」

葵「何からしたらええ!?ウチ何でもする!」

紫穂「私はとりあえず野菜を洗っておくわ」

上条「おう。薫と葵は……包丁は危ないよなぁ…お米を炊いといてくれ。早炊きで。」

薫葵「「了解!」」

上条「(初めて会った時は無視されたりで上手くやっていけるか心配だったけど)」♪♪♪~

薫「お米洗うぞ!」

葵「ご、ごめん薫。ウチちょっとお花詰んで来るっ!すぐ戻るからその間頼むわ」ヒュンッ

上条「(お手伝いもしてくれるくらいに仲良くなれたような気もするし)」♪♪♪~

薫「えーっと。食器用洗剤…あったあった」ゴシュゴシュ

上条「(なんだかんだで俺もこいつらの事が大切だ。)」♪♪~

薫「うわっ、何か泡だってきた」

上条「(そう、大切…)」♪~

薫「あれー?」
葵「薫ごめんなー…って何しとるん!?」
紫穂「上条さん!薫ちゃんがお米を洗剤で洗ってる!!!」

上条「」

薫「ごめん…」

上条「いいっていいって気にすんな。誰にだって苦手くらいはあるさ。今度料理を教えてやるから、いつか一緒に作ろうな。」

薫「…!うん!!」パァァァ

葵「上条はんウチも教えて欲しい!」

紫穂「勿論、私も教えてほしいわ」

上条「よーし、上条さんに任せときなさい!…って事で今日のところはリビングにお皿を持っていってくれ。…葵は…お米、炊けるよな…?」

葵「当たり前だのクラッシャーや!」

上条「よし、頑張るぞ!(クラッカーか…)」

薫葵紫穂「「「おー!!!」」」

prrrrr...

上条「んぉ?すまん薫、携帯取ってくれ」

薫「ほーい」フワー

上条「えーっと…?」

【ていとくん】

上条「なんだ垣根か。ピッ 垣根?どーかしたのか?」

垣根「お前の部屋何号室だよ!ずっとオートロックと睨めっこだよ!!」

上条「あぁ、すまんすまん。607号室だ。もう出来上がるから早く来いよー」ピッ

ピンポーン

上条「早ッ!」

葵「ウチが出てくるわー」

ガチャッ

メルヘーン‼︎
イエノナカデハ ハネヲシマエヤ アホー‼︎

上条「騒々しくなりそうだなぁ。」

────────────
上条「それではみなさんいただきm」

「「「「「「「いただきます!」」」」」」」

上条「…うん、召し上がれ。」

薫「上条!あーん!!」

上条「待て待て待て、自分で食べれるからっ…熱っい!!」

葵「薫、ちゃんと冷まさなあかんよ。 ふー、ふー…上条はん、はいあーん」

上条「いや自分で食べもぐっ!?」

葵「女の子にはいあーんさせといて食べんのは無しやで上条はん!」

上条「んぐ、もぐもぐ。 す、すまん。」

紫穂「上条さん、はいあーん…え?」

上条「どうした紫穂…なんだこれ。」

紫穂の箸の先にあるのは… モザイクがかった白いモノ。

垣根「あ、それ俺の未元物質」

一方「ブーーーーーッ!!うげェおォォォォ半平かと思って食っちまったオげァァァァァッ!!」

上条「垣根…」

垣根「まぁ待てよ、とりあえずその殺人右手をしまえ。身体に害は無い。ちょっと媚薬成分が入ってるだけだって。」

「「「「「!」」」」」ハッ!

垣根「それなら大丈夫だろ?」
上条「ダメに決まってんだろ!!」

薫「上条。」 スッ

葵「上条はん。」 スッ

紫穂「上条さん。」 スッ

御坂「…」 スッ

打ち「あなた」 スッ

一方「う、打ち止めァ…?」

上条「ひ、姫方?その箸の先にあるのは何でせうか…?」

白い羊と黒い羊に、5匹の狼が迫る。

「「「「「食べろーーーっ!!!」」」」」

一方「ど、もごぉ!?」

上条「どうしてこーなったっもがががががぁっ!?」

ギャータスケテカキネモゴゴゴ
オチツケウチドメァーモゴォ

垣根「おーおー。盛ってるねぇ」
prrrr
垣根「ん?電話…もしもし」

『もしもし、垣根さんですか?』

垣根「そ、その声はマイスイートエンジェル初春飾利!?」ガタッ

初春『や、やめてください恥ずかしいですから!!』

垣根「どど、どーしたんだ初春!何かあったのか?ケガとか病気してないか?お前から電話してくれるなんて夢にも思わなかったぜ!?」アセアセ

初春『え、えへへ。その…私、【学園都市外能力者研修】に応募したら当たったので、そっちに行ける事になったんです!』

垣根「マジか!いつだ?いつ来れるんだ!?いっそそっちに迎えに行こうか!!?」アセアセ

初春『い、いいですよ!明日にはそっちに飛行機が着くことになってますから!!』

垣根「そ、そうか。じゃあ空港まで迎えに行く!」

初春『そ、それは嬉しいです…じゃあお願いしますねっ!』ピッ

垣根「神は死んでなかった…すまん俺用事があるから帰るぜ!」


上条「おい垣根…俺しこたま食わされたんだが…何も変化がないぞ…?」

垣根「お前右手で腹さすってるじゃん」

上条「」

打ち「あなたもっと食べて食べて食べて
食べて食べて食べて食べて食べて食べて
食べて食べて食べて食べて食べて食べて
食べて食べて食べて食べて?おいしいよね?おいしいよね?
エッチな気分になってない?まだ?じゃあもっと食べてよ食べて食べて食べて
食べて食べてってミサカはミサカはうふふふふ食べて食べて食べて」

一方「」

上条「…一方通行が死にかけてる」

薫「あ、あたし皿洗ってくるな!」

葵「ウチも!」

紫穂「私も…」

御坂「あ、アタシも…」

上条「お前らは正座っ!!」

ガミガミガミガミガミガミガミガミ

薫葵紫穂御坂「「「「ごめんなさいでした…」」」」

上条「なにより食べ物を粗末にしない!返事!!」

薫葵紫穂御坂「「「「はいいっ!」」」」

上条「騒いだ時にこぼれた分も掃除!今から皆で掃除!!垣根もだ!!!」

垣根「えーめんどくさくないうん、悪かったからその右手をしまってくれ。」

上条「葵はゴミ袋をとってこい!薫はこぼした具を拾え!御坂もテーブルを拭く!!紫穂はテーブルを拭く!垣根は…お前は全部やれ…」

垣根「!?」

一方「…」フラッ

上条「おぉ、一方通行。目が覚めたか。」

一方「…フヒヒ」

上条「…お前まさか。」

一方「三下ァァァァァ!!!」

なんかおかしくなってきた。

風呂入って頭冷やして来ますすぐ戻ります
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

いやぁ申し訳ない。
昨日の夕方からほぼここに食いついてたんで脳みそラリっちまってたみたいですわ

至らぬとこはありますが、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

上条「うぎゃぁぁぁぁぁぁ」ヒョイッ
垣根「うお?」

一方「垣根クゥン…お前…イケメンだよなァ…」

垣根「お前待て何かおかしいぞ目!特に目がイッてる!」

打ち「相手が違うってミサカはミサカはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ビリビリバチイッ

一方「あばbbbbbbb!!!!」

打ち「はぁ、はぁ、危なかった…ってミサカはミサカは胸を撫で下ろしてみる。」

上条「もうお前らやっぱり帰れよ。あとは俺と薫と葵と紫穂でやっておくから。垣根は一方通行運べよ!!」

垣根「へーい、お邪魔しましたー。」
打ち「またねヒーローさん!ってミサカはミサ」バタン

上条「打ち止めってあの口調めんどくさくないのかな…御坂も帰っていいぞ」

御坂「ふぇ!?う、うん…ごめん。お邪魔しました…あの明日っt」バタン

上条「さて、片付けるか」

薫「…」グッタリ

葵「…」グッタリ

紫穂「…」グッタリ

上条「既に綺麗になってる…だと…」

薫「おー…上条ー。…あたし頑張ったぞ…」

葵「ウチも…」

紫穂「この上なく疲れたわ…」

汗だくでソファに転がる3人。

上条「お疲れ様。洗い物やっておくからお風呂入って来い。」

薫葵紫穂「「「!」」」

薫「いやー、上条。それ無理だわ」
上条「はい?」

薫「へとへとで体を洗える気がしない」

上条「いやお前達汗だくじゃねぇか」

薫「このままあたし等が自力で入ったら湯船で溺れちゃうなー(棒」

上条「つまり…どーいう事だってばよ…」

葵「ホンマ鈍感やなぁ…」

紫穂「誰かが背中を流さないと体を洗えなーい」

上条「…まさか」

薫「ふふふ…」 ニヤニヤ
葵「一緒に」 ニヤニヤ
紫穂「入りましょ?」 ニコォ

上条「」

────────────

上条「これは仕方ない事だったんだ俺は悪くない。そうだ、やましい気持ちなんて何もないんだ。所詮子供じゃないか。興奮なんてするはずがないんだ。」

ブツブツと浴室の鏡に写った自分に言い訳を続ける上条。

上条「どうしてこうなった…インデックスとすら入った事のない風呂にもっと幼い女の子と入る事になろうとは…不幸だ…」

ガラガラ

上条「(覚悟を決めろ上条当麻ッッ!)」バッ

意を決して後ろを振り返る上条当麻。
そこには

薫「上条ー。背中流してー!」

葵「ぅ…ウチもうお嫁に行けへん…」

紫穂「あら、私達には上条さんがいるじゃない。」

葵「うぇ!?いや、それもそやけど…上条はん、あんま見んといて…!」チラチラ

スクール水着を着た3人が立っていた。

上条「……」ホッ
先刻の打ち止めよろしく胸を撫で下ろす上条。
紫穂「助かったというかそれはそれで残念だったというか…ですって。」

上条「紫穂!?また読んだな!!?」

紫穂「カマをかけてみただけよ?そもそもリミッターついてるのにそこまで読めるわけないじゃない。…もしかして図星?」 ニヤニヤ

上条「」

葵「上条はんの不潔!」キャーッ

薫「うぇっへっへっへ。上条は正直だねぇ」 ニヤニヤ

上条「…不幸だ…」



薫「そこそこーっ あ”~。」
ゴシゴシ
上条「お前本当に女の子とは思えないような声だすなぁ…」

薫「うるせー」

葵「次はウチ待ってるんやけど。」

上条「あ、あぁ。……(心頭滅却煩悩退散…こいつらの背中を流してるだけじゃないか。それだけだ!それだけなんだ!
こんなところで興奮なんてしてみろ。社会的抹殺なんてもんじゃない地獄を見るんだぞ上条当麻!今は耐えろっ!!)」

葵「あー…気持ちぃー…」

薫「上条ってなんか…全身傷だらけだよな」

上条「そうか?」

紫穂「明らかに一般人には無いような切り傷なんかが背中や腕にいっぱいよ?」

上条「まぁ、いろいろあってな。」

葵「いろいろ?例えば?」

上条「世界を救った」

薫「…おぉぉ!かっけぇ!!!」

上条「あれ?ここは一応疑うとこですのことよ?」

紫穂「まぁ上条さんの体質なんかからして考えられないことでもないわ。それくらいじゃなければ私達の監視役になんてなれないでしょうし。」

上条「おぉぉ…初めて信じてもらえた…」

葵「……あっ!もしかしてロシアにおったんやないの!?テレビに出てた!!」

上条「うぉ、よく知ってんな。」

葵「そのツンツン頭…どこかで見たような気がしてたんよ… まさか第三次世界大戦のど真ん中にいたなんて…」

薫「マジもんかよ!上条すげぇな!!」

紫穂「…じっくりと見ると右肩に切れた跡もあるわね。」

上条「あぁ、それは…アウレオスに右腕が切断された時だな。」

葵「ふぇぇぇ!?」

紫穂「それはなんとも…」

薫「グロいな…」

上条「まぁ、色々あって。今の上条さんがいるって事なんですよー。…はい終わり!俺は上がる!」

薫「えーなんでー?」

紫穂「…興奮するから?」

上条「しねぇよ!窮屈だから!それだけ!!」

葵「上条はん!デザートは!?」

上条「プリン…おっと。ちゃんと100数えてから風呂上がれよ?」ガラッ ピシャッ

葵「ぶー」

────────────

上条「マズイな…少しだけだけど意識しちまった…匂いとか…って何考えてんだ俺!馬鹿か!変態か!!」

壁パンならぬ壁頭突きで煩悩の芽を摘む上条。額から血が出ている。

上条「…よし。プリンを冷蔵庫から取り出してソファにダイブ。完璧。上条さんは冷静。もうそのまま寝てしまおう」

上条はフラフラとリビングに向かった。

────────────

薫「ちぇー。上条とお風呂にも入りたかったのになー」

葵「そ、そないな事してしまったら心臓が爆発してしまうわ!」

紫穂「でもあの様子だと…少しは意識してたわね」 フフフ

薫「マジで!?っしゃぁ!!」

葵「か、かか上条はんがウチらの事意識してたん!?…ぅぁ…」//

紫穂「上条さんも罪な男のヒトね。」

薫「…99…100!」

葵「よっしゃ!プリンや!!」

紫穂「ちゃんと体を拭きなさい!!!」

────────────

薫「あ。上条寝てる。」

葵「本当や。えーっと…えいっ」ヒュンッ

葵が毛布をテレポートで上条の上に転移させる。

紫穂「さ、早くデザート食べたら寝ましょ。明日もデートなのよ?」

薫「明日こそは…!」
葵「給料3ヶ月分…!」

紫穂「あらあら」 フフッ

────────────翌朝
上条「遥か心に刻んだ夢を~♪」

葵「上条はんおはよぉー…」

上条「今日は葵が一番乗りだな。2人はまだ寝てるのか?」

葵「うんー…」

上条「起こすのも可哀想だからな…起きてくるのを待つか。」

葵「上条はん朝ごはんー…」

上条「はいはい。今朝は無難にご飯と味噌汁と鯖の味噌煮ですよーっと」

薫「おはよー… … 。」

紫穂「おはよー …」

上条「2人共起きたな。早く朝飯くってくれ。」

薫紫穂「「はぁーい」」

────────────

薫「上条!今日もデートだぞ!!」

上条「ご飯は逃げないから飲み込んでから話せよ」

紫穂「珍しく薫ちゃんがビリね」

薫「……ごちそーさまでしたっ!!」

上条「お粗末様でした。」

薫「今日もデートだぞ!」

エラーが出てカキコできないんですが

上条「今日はどこに行くんだ?」

薫葵紫穂「「「遊園地!!」」」

上条「遊園地だな。…どこにあるんだ?」

薫「バスで行くからだいじょぶ!」

紫穂「ここからすぐの所よ」

上条「オッケー。じゃあ早速準備しろ。俺と葵はもう着替えてるからな。」

紫穂「覗く?」

上条「覗かねえよ」

薫「別に上条ならいーぜー?」 ニマニマ

上条「覗かねえよ!!」

できったー!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

薫「そんじゃあ、出ぱーつ!!」
葵紫穂「「おー!」」

上条「バスの中では静かにしなさい!!…まったく…」

「あらあら…お兄ちゃんとおでかけかい?」

上条「あ、すみません。ご迷惑でしたか」

葵「お兄ちゃんっていうか…なんやろ?」

紫穂「うーん…」

薫「夫?」

葵「夫!?」

紫穂「夫…」

ザワッ
上条「か、かかか薫!?あなた様は何を言ってらっしゃるのでせうか!!?違うんです!誤解です!そこのお姉さんは携帯で110番しないで!!!」

薫「上条はあたし等が嫁…って…嫌…?」ウルウル

上条「いや、そーじゃなくてだな!?」

葵「上条はんの嫁…よよよめ…ぅぁぅぁ」

紫穂「問題は戸籍ね…」フム

上条「まてまてまてまて!!やめて上条さんが社会的に死んじゃう!!!俺たちはそんな仲じゃn」

薫「お風呂も一緒に入ったのにか!?」

上条「ギャァァァァァァやめてくれぇぇぇぇぇ!!!」

垣根「っはっはっは!風呂まで一緒に入ったのか!…ラブラブだな!」バシバシ

上条「他人事だと思いやがって…ん?」

垣根「ん?」

上条「垣根!?」

垣根「おう、俺こそが世界のメルヘン、垣根帝督その人だが?」

上条「何で居るんだよ!?おま、なんで!?よりによってなんで今!?」

垣根「そんなんデートの為に決まってんだろ。」

上条「デー…ト?」

垣根「あぁ。ほら、あの花の子。俺の嫁」

初春「か、垣根さん!?」

上条「…えーっと…御坂や白井達といつも一緒にいるー…何さんだったっけ?」

垣根「オイオイ学園都市一…垣根帝督の嫁にしたいランキング世界編で1位を受賞した初春飾利たそに決まってんだろ?」

初春「///」

上条「ラブラブで何よりだよ…」

垣根「そして上条。
世界繋がりでこれだけは言っておくぞ。


”世界には重婚が許される国があるらしい”」

上条「そげぶ!!」
渾身の右ストレート!!

垣根「メルヘンっ!?」

運転手『お前ら降りろやぁぁぁぁぁ!!!」

──────────バス強制下車
薫「上条騒ぐなよー。追い出されちゃったじゃねーか」

上条「…申し訳ない…上条さんとした事が…」

垣根「やーいやーいwwざまーみろーwww」

上条「もう勘弁ならねぇぇぇぇ!!説教タイムの始まりですよーー!!!」

チョ、ミギテハズルイゾギャァァァァァァ‼︎
ソゲブゥゥ‼︎

初春薫葵紫穂「「「「はぁ…」」」」

薫「お前も大変だな。」

初春「あはは…。」

──────────遊園地
上条「結局歩いて遊園地まで来るとは…」

葵「もぉ昼前や…お腹空いたぁ…」

紫穂「じゃあ何かランチを食べてから遊園地でデートする?」

上条「そーするか…」

薫「あたしハンバーグ!」

上条「薫はハンバーグが好きだな…」

垣根「しゃーねーなぁ。俺のせいってのもあるから昼メシくらいもってやるよ。」

上条「マジで!?」

薫「ハンバーグがある店だからな!!」

垣根「わーったわーった。ほら行くぞ」

初春「垣根さんバック忘れてますよ!!」

垣根「おぉ、悪ぃな。流石は俺の嫁。行って来ますのチューとかは無いのか?」

初春「ちょ、垣根さん!人がいる前で!」

上条「リア充爆発しろ」

垣根「お前にだけは言われたくねぇ」

─────────レストラン。

「ご注文はお決まりでしょうか、とミサk

薫「ハンバーグください!」

上条「ちょっと待て。まだ皆決めてないから。」

紫穂「私はミートドリア」

紫穂「笊蕎麦定食!」

垣根「俺はメルヘンを胸一杯に」

初春「ありませんよ垣根さん。オムライス2つ」

上条「決めてるの!?お、俺はステーキ定食!」

「ではご注文をご確認します。ハンバーグセット1つ。ミートドリア1つ。笊蕎麦定食1つ。オムライス単品2つですね、とミサカは最近意味合いを感じなくなってきた注文のオウム返しをします。」

上条「お前は…」
「ドキドキ」

上条「19685号だろ。」

19685「な、なんで分かったのですか!?とミサカは驚愕に身を震えます。」

上条「なぜだか知らんが、お前だけ泣きぼくろがあるって事が分かったんだよ。」

19685「なっ…そ、それはミサカの事をちゃんと見てくださっているという事で

薫葵紫穂「「「早く!」」」

19685「…ミサカは幼女が嫌いになりそうです…」トボトボ



薫「上条!いけないんだぞ!!」

葵「せや!上条はん最低!!」

上条「な、なんで!?」

垣根「デート中に他の女と話する男は論外だわー。」

上条「う、す、すまん…」

薫「いただきまーす!!」ガツガツ

初春「良い食べっぷりですね…見てるこっちが余計にお腹空いてきました…」

垣根「未元物質食べるか初春?」

初春「遠慮しときます」

垣根「初春が冷たい…」

初春「そんなことないですよ。…いつも垣根さんの事で頭がいっぱいですから。」

垣根「うーいーはーるーぅ!!!」

初春「外では抱きつかないでください!!」

上条「凄いいちゃつきっぷりですね。見てるだけで余計にはらわた煮えくりかえってきましたよ上条さんは。」

薫「あたし等もイチャイチャする?」

上条「しない!」

葵「いただきまーす!」

紫穂「いただきます」

垣根初春「「いただきまーす」」

上条「上条さんだけまだこないですよ…」

──────────10分後

葵「おいしぃなぁ」

紫穂「…んー。微妙ねぇ」

垣根「初春!はいあーんしようぜ!」

初春「恥ずかしいですから!!」

上条「…」グゥゥ~

──────────さらに30分後

葵「ご馳走様でした!」

紫穂「ご馳走様でした」

垣根初春「「ご馳走様でした」」

上条「…」ゲッソリ

─────────さらに10分後

上条「明らかに遅いだろぉぉぉぉ!!!」

垣根「デートの時間なくなっちまうから、もう出るぞ。」

上条「垣根!?そんな殺生な!!」

垣根「ほら早く。」

上条「嘘だぁぁぁぁぁぁ!!」

アリガトウゴザイマシター

──────────遊園地
上条「不幸だ…」

葵「今12:40や。」

薫「死ぬ程遊ぶぞー!」

葵紫穂「「おー」」

垣根「まずはジェットコースターだろ」

初春「わ、わたしは遠慮しておきますね…?」

垣根「行くぞ」ヒョイッ

初春「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

薫「あたしもジェットコースターのりたい!」

葵「王道やな」

紫穂「…わ、私はちょっと遠慮して…」

薫「行くぞー」フワフワッ

紫穂「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

上条

>>415は誤爆ですまる

ギャァァァァァァ‼︎
イヤァァァァァ×2
ウオオオオオ‼︎

初春「うぅぅぅぅ~!」シクシク

垣根「悪かった。無理矢理乗せたりして悪かったって。ほら未元物質あげるから泣き止めって。」

紫穂「…」グスッ

上条「紫穂、怖くなかったか?」

紫穂「…」フルフル

上条「歩けるか?」

紫穂「…腰が、抜け、、」シクシク

上条「あら…。しょーがないな」ヒョイッ

紫穂「ふぁっ……」//

葵「ウチもお姫様抱っこー!」

上条「ちょ、今揺するんじゃない!」

葵「うー!」

垣根「上条はへっちゃらどころか澄ました顔してやがるな。そんなにビビらなかったのか。」

上条「俺の場合は…7000km/hオーバーの旅客機乗ったことあるから。」

垣根「なにそれおもしろそう。」

上条「精々期待してろよ。…紫穂、もう歩けるか?」

紫穂「え、えぇ。大丈夫。」

葵「ウチもウチもー!!」

上条「また今度な。」

葵「うー!!」

薫「上条ー!お化け屋敷あるぞー!!」

垣根「いいじゃんいいじゃん。お前センスあるなロリっ娘!」

初春「」

葵「」

上条「葵?」

─────────お化け屋敷。
上条「…」

葵「」ガクガクブルブル

薫「~♪」

紫穂「…」

垣根「そーらーを自由にー、とーびたーいなー。 はい!未元物質~(ダミ声」

初春「」ガクガクブルブル

ゾンビ「グラァァァァァァ!!!!」
葵初春「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」

上条垣根「「何ウチの女泣かしてんだこの腐れゾンビがぁぁぁぁぁ!!!」」コゴゴゴゴ

ゾンビ「マジすいませんっした!!!」

上条「…ここのお化け屋敷長いな…先が見えん。…紫穂は怖くなさそうだな。」

紫穂「だって作り物だsひゃぁぁぁっ!?」ガコン
初春葵「「ビクッ」」

垣根「あー、踏んだら凹む床か。よくあるよな。」

上条「…」

紫穂「び、びっくりしてない!」

薫「ボンキュッボンの美女のゾンビとか出ないかなぁ…ハァハァ」

垣根「それ素敵」

初春「…垣根さん…?」ピクピク

垣根「初春のが怖いから却下」

<オラァァァァァァ‼︎

初春葵「「ビクッ」」
垣根「聞き覚えのあるロリコン声がする。」

またさるりましたわ

一方「アァ?何打ち止め泣かしてくれてやがンですかァァ?!」

垣根「おいモヤシロリータ。その仕掛け人怖がってるからやめてあげろ。」

一方「だれがモヤシだクソ垣根。…垣根?何ンでお前がいやがンだァ?」

上条「うわ一方通行じゃん」

一方「三下じゃねェか」
打ち「ヒーローさんだー!わーい!」

薫「!」ピタッ

打ち「おぉぉ!?ヒーローさんに飛び込んだハズなのに空中に停止した自分の体にびっくり!ってミサカはミサカはテンションを上げてみる!」

上条「薫。大丈夫だから念力解いていいぞ。」

薫「あ、うん。」

打ち「とぉー!ってミサカはミサカは華麗に着地…わわわっ!」

一方「はァ…。すまねェな三下。」

上条「あぁ、大丈夫。お前らもデートか?」

一方「ン…。まァそンなとこだァ。打ち止めが一昨日スーパーの福引で当てやがったンでな。」

打ち「えっへん!ってミサカはミサカは未来ではぼいーんになってる胸を張ってみる!」

一方「そいつが垣根の彼女かァ。」

垣根「あぁ。かわいいだろ?可愛すぎるだろ?手出したら殺すぞ?」

一方「はン、そンなババァに興味なんてネェよ。」

初春「あ!あの時のアホ毛ちゃんじゃないですか!!」

打ち「アホ毛!?アホ毛じゃないもん!ってミサカはミサカは大憤慨!!」

垣根「あぁ?初春のどこがババァだこのモヤシロリータが。殺すぞ?」

一方「やってみろよ三下ァ。またミンチにしてやンよォ」

上条「…はぁ。」

薫「お化け役が引っ込んでいく…」

葵「…!」パァァァ

紫穂「葵ちゃんすっごく嬉しそう。」

──────────お化け屋敷出口付近

上条「全ッ然おもしろくなかったな。」

紫穂「一方通行さんと垣根さんの殺気に当てられて引っ込んでしまったみたいだから…」

葵「全然怖なかったわぁ。あはははは」
初春「本当にー。あはははは」

「ギャァァァァァァ!!!」

葵初春「「ひぇぇぇん!!ごめんなさぁぁぁい!!!」」

上条「あー。最後の手前で驚かす仕掛けかぁ。よくあるよな。」

紫穂「葵ちゃん大丈夫?」

葵「もぉ嫌ぁぁぁぁぁっ!!!」ヒュンッ

上条「あ、逃げた。…まぁ大丈夫か。外に脱出してるハズだろうし。」

「イヤァァァァァァァなんでお化けおるんやぁぁぁ!!」」

上条「前言撤回。ちょっと迎えに行ってくる。先に出ててくれ。」

紫穂「焦って瞬間移動するポイントをずらしちゃったのね。大幅に。」

上条「じゃ、垣根に一方通行。こいつらの面倒頼むわ」

垣根「あいあいさー」

一方「ン、了ォ解ィ」
薫「ねぇ白いの!あたしあの飴食べたい!」
紫穂「あ、じゃあ私アイスクリームがいいわ」

一方「はァァァァァァ!?」

────────────

上条「はぁ…どこに飛んだもんかね…」

「イヤァァァァァァァ!!!」

上条「成る程。悲鳴に向かって歩けばいいのか。」

「ふぇぇぇぇぇえん!!!!」

上条「お、近くなってきた」

葵「いやぁぁぁぁん!来んといてぇぇぇえ!!!!」

A「恨メシィ…!」
B「憎…憎ィィィィィ!!」

上条「…おぃ、落ち武者共。度が過ぎるぞ。ウチの葵泣いてんだろうが。」

葵「上条はん!!」

A「恨メシィイィィィ!!」
B「憎ィィィィィィ!!!!」

上条「天☆罰・パンチ!!!」

パキィィィィン

上条「あれ、砕けた。」

葵「上条はぁぁぁぁぁん!!!!」ヒュンッ ダキイッ

上条「ん?あれ?ん?まぁいいや。葵、大丈夫か?」

葵「ぅぅぅぅ~!!怖かったぁぁぁぁ!!!」ブワッ

上条「よしよし。出口まで行くからそのまま、おぶられてろよ?」

葵「あぃ…」シクシク

────────────

薫「うまうまー!」

一方「どンだけ菓子食うンだよこのガキィィィィ!!!」

紫穂「薫がごめんね…一方お兄ちゃん…?」

一方「…!?お、おォ…別にいいけどよォ…」ドキッ

打ち「!?」ガーン

紫穂「(ちょろい)」

上条「おーい!待たせてすまん!!」

垣根「おかー」

薫「葵は?」

上条「後ろ」

葵「…」シクシク

薫「はっはっは!葵は怖がりだなぁ」

紫穂「尋常じゃない怖がり方ね…何かあったの?」

上条「落ち武者役が執拗に葵を脅かしてた。」

紫穂「落ち武者?」

垣根「何で落ち武者?」

上条「え…お化け屋敷だからだろ?」

紫穂垣根「「…洋風の病院が舞台なのに?」」

上条葵「「え」」

────────────
「恨メシィイィィィ!!」
「憎ィィィィィ!!!」


上条「天☆罰・パンチ!!」

パキィィィィン←!?

────────────

上条「」

葵「…」グラッ

垣根「後ろの嬢ちゃんが気絶した!?」

上条「葵も目が覚めたみたいだし、次はどこにいこうか。」

葵「次、コーヒーカップ乗ろ!」

紫穂「あの、さっきの落ち武者なんだけど…」

上条葵「「気のせいだ(や)」」

紫穂「…うん。そうね」

垣根「マジもんの幽霊とかいるもんだな…てか上条の右手って除霊もできんのか…」

初春「?」

一方「オイ、コーヒーカップ着いたぞォ」

打ち「早く乗りたい!ってミサカはミサカは猛ダッシュ!!」

<コーヒーカップヲマワスサイハ マワシスギナイヨウニ…

一方「イイねイイねェ!最ッ高だねェ!」ギュオオオオオオオオ‼︎‼︎‼︎
打ち「目が回るーーっ!ってミサカはミサカはーーーっ!!!」

初春「か、垣根さん?絶対に、絶ーっ対に速く回さないでくださいね!?」
垣根「え?初春何か言った?一方通行!負けねーぞオラァ!!!」
初春「いやぁぁあぁぁぁ!!花が!花が散っちゃいますぅぅ!!!」
ギュオオオオオオオオ‼︎‼︎‼︎

上条「はっはっは。各々が楽しんでるってのは良い事だなぁ。」

薫「上条あたしも回したいーっ!!」

上条「ん、いいけどくれぐれも速く回したらダm」
葵「あかん」
紫穂「Σ(・□・;)」

薫「おりゃぁぁぁーーーっ!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオッッッッ‼︎‼︎‼︎

一方「おォ!?戦る気かァ!?その喧嘩買ったァァァ!!!」

垣根「嬢ちゃんやるじゃねぇか!負けねぇぞ!!うおおぉぉおぉお!!!」

薫「白いのにメルヘンもやるじゃねぇか!だけどあたしもザ・チルドレンの名にかけて負けられねぇ!!」ギュイイイイイイン‼︎

垣根「よく言った!全力で迎え撃ってやる!!」ギュイイイイイイン‼︎

一方「俺は…こいつの前だけは最強であり続けなきゃいけねェンだよォォォォ!!」ギュイイイイイイン‼︎

歳・容姿・性別そんなものはここには無い。あるのは意地とプライドのぶつかり合いのみ。コーヒーカップはその力のぶつかり合いに軋むような悲鳴をあげる。
観客(上条他4名)の意識なんてとっくに飛んでしまっている。

一方通行、垣根帝督、明石薫。
3人による限界を競い合う決闘。
誰も間に入り込めない、灼熱の色を帯びた戦い。
その勝負の結末は。

プーップーップーッ‼︎

一方垣根薫「「「え?」」」

危険信号を感知したコーヒーカップの緊急停止装置によって引き分けとなった。

紫穂「…ん。」

葵「お、紫穂目ぇ覚めたか?」
紫穂が目を覚ましたのはベンチの上。

紫穂「うん…一体何が…?頭の中をシェイクされた気分よ…上条さん達は?」

葵「あー…」クイッ
葵が躊躇がちに指差す報告。つまりベンチ裏の茂みである。
そこでは。

上条「薫もやり過ぎの加減がガミガミガミガミガミガミガミ垣根と一方通行もいい歳こいてガミガミガミガミガミガミガミガミ‼︎」←説教モード

”上条般若”が薫、一方通行、垣根を正座させて説教をしている光景が広がっていた。
一方通行と垣根だけは腿の上にコンクリートブロックを積まれている。

紫穂「…何か飲み物でも買ってこようかしら」

葵「ウチも行くわ」

打ち「あの人達がヒーローさんに怒られてるからミサカ達も行くー!」

初春「わたしもいいかな…?」

紫穂「勿論。行きましょ。」

上条「────わかったら返事!!」

薫一方垣根「「「はいっ!!」」」

上条「よし。…あれ?他の皆はどこ言ったんだ?」

垣根「飲み物を買いに行くとかちらほら聞こえたぞ。」

上条「飲み物…この辺だとフードコートのところの自販機か?」

一方「ゼェ、ハァ…」

薫「白いの、大丈夫か?」

一方「全然…」

ピンポンパンポーン
上条「迷子でも呼び出されたか?」

『我々は超能力排斥を叫び続ける反エスパー団体、”普通の人々”である!この遊園地内の、ある施設を拠点として立てこもっている!』

上条「」

垣根「ある施設に立てこもってる?どこだ?」

一方「やべェ!三下を黙らせろォ!!」

垣根「え?…そういうことかッ!!」

一方「くっ…!間に合ねェ!!!」



上条「フードコートとかに立てこもってるんだったら…不幸だなぁ…。今から迎えに行くのに。」

『我々はフードコートに立てこもっている!!』

上条「不幸だぁぁぁぁぁ!!」



垣根「すまねぇ…俺には止められなかった…」

一方「いいンだ…お前はよくやった。」
肩を抱き合って悔し涙を流す一方通行と垣根であった。

上条「あ、でも葵も紫穂もいるから大丈夫だろ。解禁すれば…」

一方「テメェはそれ以上喋ンなぁぁぁぁ!!!」

『我々は種型ECMも所持している!既に遊園地内では能力の使用はできない!抵抗しようなどと考えようとはしない事だ!』

薫「だってさ、上条。」

上条「不幸だ…」

垣根「…本当に能力使えなくなってるか?」バサッ

一方「…いや、使えてンなァ」カチッ キュィィ…

薫「でもあたしは使えねーぞ?」

上条「…どーいうことだ。ECMは発動してないのか?いや、だとしたら薫が能力を使えない事が不思議だ。」

一方「学園都市外の能力者の殆どは原石なンだよなァ垣根」

垣根「そーなるな。」

一方「…原石と学園都市内で開発受けたヤツだと仕組みが違うのかもなァ。だから俺達は使えてン…のかもしれねェ」

垣根「成る程なぁ。さすが第一位様だ」

おはようございます。

寝落ちしていましたんで投下し始めます

一方通行の脳みそが回転を始める事で導きだした答え。そしてそれが分からないのが上条クオリティ。馬鹿だもの。

上条「…よく意味が分かってねぇけど…つまりお前らは能力使えるんだな?」

垣根「ウィ」

一方「おォ」

垣根「この状況で、どう見積もってもやることは一つだろ。」

一方「さっさと行こうぜ三下ァ。打ち止め達が待ってらァ」

上条「あぁ…



殴り込みだっっっ!!!」

リーダー「我々普通の人々は国にエスパー共の排斥を訴える!これは日本をより良く進歩させるための革新である!革命である!!」

「リーダー!前方入り口より侵入者を3名確認です!!」

リーダー「侵入者?…馬鹿め。捕らえろ。」

「そ、それが!奴等おかしな能力を使っていて思うように近づけませぐぁぁぁぁっ!!」ブツン

リーダー「能力、だと?…新型ECMは確かにここで起動している…なのに何故能力を使用できる者がいるのだ!!」




一方「何でだろォなァ?」

リーダー「!?貴様が侵入者か!!」バンバンッ

一方「反射ァ」カキン

リーダー「念能力の類かッ!!だが動くな!!こっちには人質がいるんだぞ!!」グイッ

葵「痛いわ!女の子はもっと丁寧に扱えへんのかこのアホ!!! 馬鹿!すっとこどっこいの大間抜け!!!」

一方「…よォ。元気そうだなァ」

葵「あ。白い人やん。」

一方「三下にECMっつゥ装置をぶっ壊すよォに言われて来たンだけどよォ。お前どれか分かるか?」

葵「コレやろ?」ガンガン‼︎

縦横数メートルはある巨大な装置。能力を封印する、というのはやはりあのアンテナが関係しているのだろうか。

一方「有効なのは電波で人体に干渉…ってとこかァ」ジロジロ

リーダー「装置を蹴るな!分かっているのか人質なんだぞ貴様は!!」

葵「じゃかぁしいわ!さっきどさくさにお尻触ったくせにこの変態!!」

リーダー「誤解だ!誰が貴様のようなガキの尻なんぞ触るか!!」

一方「ッエーイ」 ベクトルパンチ

ECM「遺憾である」ドゴォォオン‼︎

リーダー「」

一方「意外とモロいじゃねェか。もっと頑丈に作れやァ。」

垣根「一方通行~!武装してるのがちょっと多いから手伝ってくれ~」

一方「自分でやれ」

垣根「ちぇっ。 どこでも未元物資~!くらいやがれ!むしろ喰らいやがれ!!下痢ピーが止まらなくなる未元物資だぜ!!」

上条「葵!」

葵「上条はん!!薫に紫穂も!!」

上条「すまん、初春さん達を逃がしてたら時間がかかった!!
ザ・チルドレン!解禁ッッ!」(キリッ

薫「っしゃ!あたしらも負けてらんねーぞぉっ!!」 サイキックオシツブシ‼︎

葵「ただ単に気絶し易い高度に移動させるだけテレポート」グシャグシャグシャ

紫穂「絶対当たる麻酔銃」パンパンパン アフッ

垣根「オイ一発俺の頭に当たったぞ。俺の頭のメルヘンが漏れちまったらどうしてくれる」

一方「ちょォどいいじゃねェか。お前の頭はメルヘンで湧いてるからなァ」

垣根「よせよ照れるだろ」テレテレ

一方「褒めてねェ」

上条「一方通行!ECMはどこだ!?」

一方「ソレ」

(元)ECM「」

上条「一方通行ァァァァ‼︎確保するだけって言っただろうがぁぁぁぁあ!!!」

一方「あァ?Youぶっ壊しちゃいなよォとか言わなかったか三下ァ。」

上条「言ってねぇよ!!1台いくらすると思ってんだ!!!」

垣根「ねぇ頭がクラクラしてきたんだけど。これ大丈夫?大丈夫だよな紫穂ちゃん??俺また初春と再開できるよな???」

紫穂「…(汗」

葵「テレポート手錠…終わりっ。上条はんBABELに連絡!」

上条「さっき入れといたからもう着くだろ。」

薫「今何時だ!?」

葵「午後5時!」

薫「まだ遊べる!!!」

上条「マジか。」

薫「あたしまだ観覧車もゴーカートもメリーゴーランドも乗ってない!!」

葵「上条はんと観覧車乗りたいー!」

志穂「ゴーカートはちょっと、だけど。観覧車は乗りたいわ」

垣根「観覧車とか子供の乗るモンだろ?俺はパース」

打ち「あなたー!ってミサカはミサカはあなたにかけよ痛っ!?」

一方「おいおい大丈夫かァ?膝擦りむいてねェか?」

垣根「過保護乙w」

一方「殺すぞ」

初春「垣根さん、私も…その、観覧車乗りたいかな、って…/」

垣根「是非乗ろうか」

打ち「ミサカもミサカもー!ってあなたに観覧車に乗りたい事をアピールしてみる!」

上条「じゃあ最後に観覧車に乗って終わり。それでいいな?」

薫「そうと決まれば観覧車まで競走だ!」

上条「おいおい元気だな」

一方「イイぜ?かけっこでも俺は最強だァ」

垣根「かけっこwwwまぁ俺もやるけど」

上条「」

葵「よーい、ドン!」

薫「あぁ!メルヘンも一方通行も飛ぶのズルいぞ!!」

一方「ズルくないですゥ~個性ですゥ」

垣根「俺はコレがデフォだし?(笑)」

薫「うぅぅ!上条!解禁!!」

上条「やらせねぇよ!?」

──────────観覧車

薫「高ぇぇぇ~っ!!」

葵「ウチもここまで高くはなかなか来ないから新鮮や…」

志穂「夕日がすごくロマンチックね」

上条「そうだな…綺麗だ。」

薫「上条上条!見て見て!隣の奴等キスしてる!!」

上条「お盛んな事ですねぇっと。…どこのアホ面か拝んでや」

垣根「」
初春「」

上条「ダメだあの2人にはムードがあり過ぎて俺には直視できないっっ!!」

薫「すげぇ…本当にキスだ…エロ本とかのじゃなくて綺麗なキスだ…」

葵「わわわわわ…」

志穂「イライラしてきたわ。写真でも撮っといてやろうかしら」

薫「……」

上条「薫?」

薫「か、上条は…さ。キスとか、し、したい?」

葵志穂「「!?」」

上条「は、はぁ!?何を言ってんだお前!!」

薫「いや、その……上条なら、いっかな…って」

上条「」

葵「ちょい待ち!そんならウチもや!上条はんならキスされてもえぇ!」

上条「」

志穂「この流れで私が言おうとすることが分からない訳ないわよね、上条さん?」

上条「」
上条は窓に顔を近づけると、垣根と初春のラブラブオーラ全開のゴンドラに向かって叫んだ。

紫穂

上条「おい垣根ぇぇぇぇ!!ウチの子達が変な風に興味持っちまったじゃねぇか!そんなの家でやれ!!!」

垣根「…フッ」

初春「え、ぇぇぇ!?みみみ見てたんですか!?」

上条「あの不敵な笑み…アイツ絶対確信犯だ…!」

「「「上条(はん)(さん)」」」

上条「…な、なんでございましょうか姫方。」
背後からの声に、ブリキのオモチャのように首を動かす上条。

薫「…その、だからさ。」

葵「…女の子に、どこまで言わすん…あほ」

紫穂「上条さんと私達。今、最高にロマンチックじゃない?」

上条「お落ち着け、落ち着けお前達!わわわわわっ!!」

薫「口にチューだと思った?残念!あたしはおでこでした!」
葵紫穂「「ほっぺでしたー☆」」

上条「(燃え尽きたよ…真っ白にな…)」

薫「あ。上条気絶した。」

葵「そ、そんなに嫌だったんかなぁ…」

紫穂「緊張の糸が切れたのね。世界まで救うくせに、意気地なしだわ」

三者三様。それぞれの思いが絡み合うこの瞬間から。物語の歯車は回りだす。

朝飯乙

汚ったない文体で申し訳ありません。
なにぶん書きダメなんてしていないもので焦ってはミスの繰り返しのグダグダとなってしまいました。

>>500ご指摘ありがとうございます。

以後気をつけますのでどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

粗茶ですが。つ 旦

ただいまです

上条「……」

「で、エスパーと一般人の脳波計測相違に基づいて…聞いてるかしら?」

上条「あ、大丈夫です。」

「質問はある?」

上条「…、貴女様はどなた様でせうか」

「あれ、自己紹介してなかったっけ。私の名前は蕾見 不二子。BABELの管理官よ。これから沢山お世話すると思うからよろしくね?」

上条「は、はぁ。」

蕾見「あら?何で目を逸らすのよ」

上条「直視できないからです!」

蕾見「ほほーう。この胸か?胸が気になるんかー?」

上条「ちょ、当たってますから!!」

蕾見「あててんのよ」

蕾見 不二子。ナイスバディの超絶美人であるが、実年齢86歳である。説明以下略。

上条「ノートは取りました!頭の悪い上条さんでも頑張って覚えようとしてるんです!これ以上煩悩を募らせないで欲しいですのことよーー!!!」

蕾見「これ以上?」

上条「ハッ」

蕾見「まーさーかー?あの子達に対して煩悩を抱いてるわけじゃないわよねー?」

上条「は、はははは。そんな事あるわけないに決まってるじゃないですかー」
目が泳いでいる。それはもう泳いでいる。バタフライしている。

上条「(ダメだ…あの日からあいつ等の事がきになって仕方が無い!!)」

夕日が照らす観覧車。
3人の少女と1人のウニ頭高校生。

上条「うわぁぁぁぁぁぁーーーッ!!」
棘頭を掻き毟る上条。重症である。
蕾見「…これは。面白い事になってるわね。」

上条「とにかく!今日の授業は終わりのハズって事で先生さよーなら!!!」

蕾見「あ、待ちなさい!」

─────────BABEL支局廊下

上条「誰か助けてくれ…これ以上上条さんは社会に責任を負わされるのはさすがにまずいですよ…」

鬱なオーラを背負って歩きながら、深いため息をつく上条。道行く職員(♀)の強い視線を引いているような気もする。

上条「どんな悪い噂を流されてんだろうな…不幸だ…」
性犯罪者だろうか。ロリコンやペド野郎だろうか。悪口であれば無限の如く思いつく。

上条「確かに俺はあいつ等にロリコンかもな(笑)って言っちまったけど…そんな…」

薫葵紫穂「「「上条(はん)(さん)!」」」

上条「!…うわぁぁぁぁぁぁっ‼︎やめろ思い出すのはまずいーーーッ!!!」

廊下を歩く時は前を見て歩きましょう。

「きゃあっ!?」

上条「!?ご、ごめん!大丈夫か!?…oh」

「あ、いえ…大丈夫です。そ、それでは!!」

上条「行っちまった……黒」

女性ものの下着を見るのは葵以来だな…何を考えてるんだ俺は変態ですかー!?人っこ1人いない廊下に叫び声が響く。



「あの小僧…我が愛しのナオミの下着を…見たなッッ!!!」

──────────自宅。
上条「ただいまー。」

薫「お帰りっ!お腹空いた!」
開口1番それかい。

上条「おう。2人は?」

薫「ゲームしてる。」

上条「そか。今から昼メシ作るからちょっと待ってろよ?」

薫「ハンバーグ!?」

上条「今日は麻婆豆腐にしようと思うんだけど。」

薫「辛いのはちょっと…」

上条「甘口で作るから大丈夫だよ。」

薫「ならおっけー!何分でできる!?お菓子食べていい!?」

上条「20分くらいかな。…お前達は明日までお菓子抜きの約束だろ。」

薫「ちぇっ。まぁいいや。お手伝いは?」

上条「ん、簡単だから大丈夫だ。ゲームしてていいぞ。」

薫「はーい!」

上条「…良い子だ」
ココに住んでいる3人の少女を考えると自然と口を突いた言葉だった。

上条「ここ1週間で良い子さに磨きがかかって上条さんは嬉しさで胸がいっぱいですよ…」
麻婆豆腐用の豆腐を切りながら涙ぐむ上条。

上条「これって信用されてるって事だよな。好かれてるって事だよな?よかった…これからもチームでやっていけそうだ…」

────────────
薫「か、上条は…さ。キスとか、し、したい?」
葵「上条はんにならキスされてもえぇ!」
志穂「この流れで私が言おうとすることが分からない訳ないわよね、上条さん?」
────────────

ザクッ。派手に左の掌を切ってしまった。

上条「うんそっちの好かれてじゃねぇぞ上条当麻?アレはアレだ。思春期特有の『キスってなぁに?症候群』だ。気にする事はない。クールに行こうぜ上条当麻。」

紫穂「…上条さん?何やってるの?」

上条「おぉ紫穂。ちょっと手相を増やしてみようと思ってな。」

紫穂「包丁で刻むのはどうなのかしら…」

上条「紫穂はどうしたんだ?お手伝いならもう豆腐入れるだけだから大丈夫だぞ?」

紫穂「キスがどうの、って聞こえたから気になったの。」

上条「え、あ、それはだな、」
ザクッ ザクッ

紫穂「上条さんそれ豆腐じゃなくてスポンジよ。…やっぱりあの時キスして欲しかったりする?」

上条「ばっ!違っ!お前達のそれは思春期特有の症状でだな!?」

しゃがみ込んで紫穂と同じ目線で必死に弁明する上条。

紫穂「…」
少し考えるそぶりを見せた紫穂は、自分の唇に人差し指を押し付けると、その指を上条の唇に押し付けた。

上条「」

紫穂「思春期とかじゃなくて、女の子の、私達の気持ちもちゃんと考えて。上条さんは逃げたらダメ。ちゃんと私達の心を受け止めて。」

少し頬を赤く染めた紫穂が走り去る様子を気の抜けた様子で見送る上条。

上条「…あいつ…俺なんかよりよっぽど大人だなぁ…」

その後上条は調理中、何度も自分の唇に残る指の感触を思い出しては頬をビシビシ叩いた。


紫穂「…私…なんであんな事…うぁぁ…」

葵「紫穂?」

薫「紫穂の様子がおかしい」

上条「おーい、ご飯できましたよー」

薫葵紫穂「「「いただきます」」」

上条「はい召し上がれ。」

葵「上条はん」

上条「なんだ?」

薫「紫穂の様子が変なんだけど何か知らねーか?」

上条紫穂「「ブフッ!?」」

葵「あんたら…何かあったなぁ?…ちょっと何があったか吐いてみようか。」

上条「か、かか上条さんは何も知りませんよ!」

紫穂「あ葵ちゃん私は大丈夫よ!?」

葵「声裏返ってんの気づいて言うてるん?紫穂にしちゃ動揺し過ぎや。」

キラーンと、葵の眼鏡が怪しく光る。

上条「(鋭い…)」

葵「上条はんのその表情…まさか!」

上条「!?」
紫穂「!?」
薫「?」

まさか葵が予知能力者も驚くような鋭い直感を…!!

葵「まさか紫穂のスカートにまで顔を突っ込んだんか!?性懲りも無く!!」

上条「」

持っていなかった。

紫穂「葵ちゃん…私今ショートパンツよ…」

薫「ショーパンに突っ込むのか…上条はアブノーマルな性癖を持ってんなぁ。まぁSMとかよりはいいか。」

上条「それらはお前のような歳端もいかないような女の子が言っていい単語達じゃないから!早くご飯食べなさい!!後俺は何もしてないから!」

薫葵「「俺”は”?」」

上条「」

紫穂「」

鋭過ぎである。

紫穂「」

上条「(すまん紫穂…)」

薫葵「「ごちそうさまでしたー!」」

葵「じゃあ、ちょーっと部屋でお話しよか。紫穂。」

薫「何だ何があったんだ!ナニか!ナニなのか!?」

紫穂「ごちそうさまでした………あぁ!私ちょっとBABELに用事があったんだったわ!!ごめんね薫ちゃん葵ちゃん!!!」

お茶碗を机に下ろした直後、紫穂は玄関に向かって決死のダッシュした…が。

薫「はいはーい。こっちが先ー」

薫の念力に捕まってしまった。

紫穂「嫌!嫌ぁぁぁぁぁぁ!!上条さん助けてぇぇぇぇぇ!!!」

上条「お、おいかおr」
薫「あ”ぁ?」
上条「申し訳ございません私上条当麻はお皿を洗って参ります故ごゆるりとゲームなりお楽しみくださいませ」

ドスの効いた睨みを使う事ができる幼女がこの世に存在するか?答えはYesだ。

紫穂「上条さんの裏切り者ーーーっ!!!」

そして3人共々、葵の瞬間移動で完全にリビングから消えた。

上条「紫穂には後でケーキ買ってやろう…」

シャカシャカと皿洗いに泣き目で勤しむ上条。

掃除洗濯炊事等々、あらゆる家事を完璧に終え、ソファに座って休んでいると3人がリビングに戻って来た。

薫葵紫穂「「「…」」」
ズン、ズン、とやけにプレッシャーを与えるような歩き方で迫る薫と葵。
俯いている紫穂を除いて御二方ご立腹のご様子である。

上条「わ、私めに何の用事でございましょうか姫様方…」

薫葵「「何の用事でございましょうかぁ…?…そこに正座ぁぁぁぁ!!!!」」

上条「」

薫葵「「ガミガミガミガミガミ‼︎ガミガミガミガミガミガミガミガミガミ‼︎」」

上条「(あれ…俺って何で怒られてるんだっけ…)」
やはり無自覚である。

薫葵「「分かったら返事ぃぃぃぃぃぃ!!!」」

上条「はぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」

申し訳ありません。昼メシ乙させて頂きます

薫「…ぷは~…コレ気持ちいいなー!」

葵「説教をするのがこんなに素敵なことなんて初めて知ったわ…言いたい事言えて胸がスーッとする…」

上条「紫穂…すまんかった…」

紫穂「…」
そっぽを向かれてしまった。

上条「紫穂ぉぉぉぉお!!」


薫「あ。もうBABEL行かねーと。」
葵「検査の時間や」

上条「検査…?あぁ、医療研究科の先生の所に行くんだったな。何て名前の先生なんだ?」

紫穂「賢木先生よ。超度6の複合能力者。」

上条「まじですか。そんな凄い人と会うのか俺。」

上条「週1で受けてるんだったか?」

葵「今んとこは」

薫「まぁいつも問題無いで通るんだけどな。」

上条「超度6…学園都市ではどれくらいなんだろうなぁ…LEVEL4.5くらいか…?」

薫「学園都市…あたしも行ってみたいぜ!おもしろい能力とか強えぇやつとかいっぱいいるんだろ!?」

上条「そんな難易度高めのダンジョンみたいなとこじゃないから。」

葵「ほな、そろそろ行こ?あと5分やし」

上条「間に合わないんですが!?」

葵「ウチの瞬間移動で行ったら…あ、無理か。」

上条「」

葵「じゃ、先行くから早よ来てなー」

薫「早く来ないと局長に怒られるぞー」

紫穂「…」

上条「行ってしまった…しかも紫穂にあっかんべーってされた…不幸だ…」

このマンションからBABEL本部まで徒歩約20分。走れば…間に合うだろうか。

上条「とりあえず走らんことには変わらないよな…よし、死ぬ気で走るか」

────────────6分後

上条「着い…た…」

柏木「上条クン。1分遅刻。今月のボーナスカット。」

上条「不幸だぁぁぁぁぁあ!!」

柏木「冗談よ。賢木先生とチルドレン達が待ってるわ、行きましょう。」

上条「失礼しまーす。」

「お前がザ・チルドレンの新しい現場監督主任だな?」

広めの診察室に出た上条当麻に声がかかる。

上条「は、はい!」

賢木「俺は賢木修二、接触感応能力と念動力の混ざった複合能力者だ。一応、医療研究科って事でチルドレン達の健康調整を任されてる。よろしくな。」

上条「学園都市から来ました、上条当麻です。能力は…」

賢木「あぁ。それは聞いてる。そんなことより俺が聞きたいのはもっと重要な件だ。」

上条「重要な、件」
賢木の真剣な眼差しにゴクリ、と固唾をのむ上条。

賢木「あぁ、重要な件だ。




お前の知り合いに可愛い女はいるか?」

上条「…」

薫「お、上条。やっと来たな」

葵「賢木はんの戯言は無視してもええよ」

賢木「おまえらも冷てぇなぁ…」

葵「女たらしはウチらの敵や!」

上条「薫に葵。…2人だけか?」

葵「紫穂はお花詰みに行っとる」

上条「何で花?」

葵「…あー。」

薫「トイレだよトイレ。あと様子だとうn」

紫穂「~~!!!」

そこへ、鬼の形相で顔を真っ赤にした紫穂が上条に全力疾走からのドロップキックをお見舞いした。

上条「なんで…俺…不幸…だ…」
理不尽な事態に横腹をおさえてうずくまる上条。
この際だから今までの罪を悔い改めるといいよ、と赤毛神父の声が聞こえた様な気がした。

薫「ホント上条はデリカシーの欠片もねぇな。」

葵「薫、それあんたもや。」

賢木「おまえら診察始めるぞー」

賢木「…3人とも異常ナシ。健康優良児だ。」

上条「あ、終わりですか。」

賢木「お、丁度いいところにいたな上条。」

上条「丁度いいところにいたも何も、上条さんはずっとここにいたのですが。」

賢木「お前、この女どう思う?」
賢木がデスクの中から取り出したのは写真集。

上条「こっ、これは!!」

付箋のページに載っていたのは超絶美人。
ボンキュッボンの赤毛美人の水着セクシーショット写真である。

上条「な、なんつーけしからん美人!神崎もこれ程じゃなかったっ!!」

賢木「お前…分かってるなぁ兄弟!!」

鼻血を右手で抑え、食い入る様に見つめる上条と共感者を得た賢木の間に謎の絆が生まれた瞬間である。

上条「なになに。名前は明石好美… 明石?」

何処かで聞いた名前。
何処で聞いたんだったか。

賢木「あぁ、その女の人。薫の姉貴。」

上条「マジで!!!?」
サラッととんでもない事を言った賢木。

上条「(薫も成長したらこんななるのかなぁ…「姉がこうなら母親もすげぇんだろうなぁ…とか考えて無ーだろうなぁ上条?」

上条「か、かかかか薫…?」
修羅の如く怒りのオーラを纏う薫がいつの間にか背後に立っていた。

賢木「おっと…くわばらくわばら…すまん上条。また来世で会おうな。」

見捨てられた。

上条「賢木センセー!?」

薫「上条も姉ちゃんや母さんがいいのか…」

上条「薫、おち、落ち着け。そうじゃなくてだな俺が考えてたのはお前の未来…」

薫「やっぱり最後は胸なのかーーっ!!!私達というものがありながらーーーーっっっ!!!!」

上条「待て、テーブル浮かすのはまずい、上条さんの幻想殺しじゃ物理攻撃は防げませんのことよ!!」

薫「粛清ーーーーっ!!!!!!!」

上条「不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

薫「ハァ、ハァ…」

賢木「…派手に暴れたなぁー。もしかしてそこのベットとデスクと椅子やら棚やらの下に埋葬されてるのは上条か?」
いけしゃあしゃあと安全区域(外)から戻って来た賢木。

上条「賢木センセー…何で見捨…て…」

賢木「あ、気絶した。」

葵「なんや煩いな…うわ!?なんやこれっ?!」

紫穂「恐らく何らかの拍子で怒った薫ちゃんが上条さんを埋めたのね。」

葵「ほへー…容赦無いなぁ…」

紫穂「まぁ原因は賢木先生よね?」
ジロッと威圧するように賢木を見上げる紫穂。

賢木「あー、ちょっとばかし薫の姉貴の凄さを教えてたら薫が背後に立ってた。それだけだ。」

葵「薫の?」
紫穂「お姉さん?」

賢木「ホラ、すっげぇ美人だろ」
懐から取り出したグラビア雑誌の付箋ページをもう一度開く。

葵「…こ、これはあかん、勝てへん…」

紫穂「こんなの見て上条さんが興奮してたのなら私でも怒るわね…!!」

顔が真っ青になる葵と青筋を浮かべる紫穂。どちらも違う意味で震えていた。
言わずもがな、葵は”恐怖”、紫穂は”怒りと嫉妬”である。

賢木「俺その人のファンでさぁ。その本限定版で手に入れるの大変で…ってぁぁぁぁぁ!?紫穂お前何してやがる!!」

紫穂「…スクラッパーにかけてるだけよ?」

賢木「なん…だと…」
この場にいた全員が、賢木の口からふっ、と魂のような何かが出て行ったように錯覚した。

葵「…立ったまま気絶しとる」
葵がトン、と軽く押すと崩れるようにして倒れた。

紫穂「上条さんに余計な事をするからよ。……私だって大人になれば凄いはずなんだから。」

葵「…早よ上条はん掘り起こさな。」

紫穂「薫ちゃーん」

薫「……え?紫穂に葵?」

紫穂「その下に上条さんが埋まってるからそこのガラクタ全部どかしてー。」

薫「な、なんで上条が埋まってるんだ!?大丈夫か上条!!」
我に返った薫は慌てて上条を埋めているものを念動力で持ち上げた。

上条「…上条さんは今度こそ死を覚悟しましたよ…」

葵「まぁ上条はんに非が無いわけやないんやから、我慢して?」

上条「…やっぱり男としては興味がないという訳ではないというかなんというか。」

薫「…」

紫穂「…」

葵「…」

上条「すまん冗談だ。上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きですだから許してそんな目で見ないで…」

薫「…今の言葉に嘘偽りは無いな?」

上条「ありません!はい!」

賢木「うわぁ…上条やっちまったなお前。」
引いた目で上条を見つめる賢木。そして手には…?

上条「元は誰のせいだよ!…あとその手に持ってるのは…マイクっぽいのですが…」

賢木「え? レコーダー?」

上条「キョトンとした顔で何してやがるそれをこっちに寄越せぇぇぇぇぇ!!!」

賢木「ヘイ チルドレン、パース。」

薫葵紫穂「「「Yes!」」」

上条「あんた本当何してくれてんだ!!お前達それを渡せぇぇぇぇぇ!!!じゃないと今日の晩飯は抜きにす」

薫「じゃ、上条。あたしら先に帰るわ。晩御飯はハンバーグな。」

葵「ウチはおうどん!ちゃんと卵も入れてな!」

紫穂「私はボンゴレのパスタがいいわ」

上条「ふざけんな統一しろ!」

『上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きです』

上条「」

薫「にひひ。じゃ、晩御飯の買い出しよろしく!お菓子も買って来いよー」

そう言い残して葵のテレポートで消えた。

上条「不幸だぁァァァァァァァあッッッッ!!!!!!!」

────────────

上条「なんで俺は毎度毎度不幸なんだ!畜生!ひき肉が安い助かった!!」

ブツブツと文句をつぶやきながらスーパーを歩き回る上条当麻を周囲は避けて通る。
怖いを通り越して、不気味なのだった。

上条「あとはボンゴレ…ボンゴレ…ボンゴレって何だ知らない」

「ボンゴレっていうのはアサリ貝のことですよ」
上条の自問自答に、ニッコリ笑顔で微笑みながら 答えてくれて親切な”銀髪”の青年の事を上条当麻は忘れない。いや、正確には後々嫌でも思い出す事となる。

上条「え?…あ、そうなのか。ありが…あれ?まぁいいや。アサリアサリ…っと」

そして鼻歌混じりにスーパーの人混みに上条は姿を晦ました。






「彼が上条当麻…。僕の女王達の新しい現場監督主任。」

少し遠い位置から上条当麻を見ている銀髪の青年は、学ランのボタンを留め直すと瞬間移動をしたようにその場から消えた。

用事が入ってしまいました。すぐに戻ります。

──────────自宅
上条「…ただいま。」

薫「おかえり上条ー!お菓子ー!!」

上条「わかったわかった。ご飯の後でな。」

薫「今食べたいんだよ!」

上条「わがまま言うな!晩飯入らなくなっちまうだろ!!」

『上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きです…』

上条「!」

薫「おっ、紫穂ナイス!」

紫穂「ごめんなさい上条さん。私もお菓子食べたいの☆」

上条「…」

葵「も、もうその変にしとこ?やっぱり良くないわこんなん…」

上条「……分かった。沢山買って来たから食っていいぞ。」

薫「やほーっ!」

紫穂「葵ちゃん、部屋で食べよ」

葵「う、うん…上条はんごめんな。」



上条「……ちょっと甘やかし過ぎたからな…今回の説教はちっとばかしキツいぞ…?」
そう呟くと、上条は物語に出てくる道化のように。不気味に嗤った。


数分後。

上条「おーいご飯できたぞー。」
上条はとても穏やかな笑顔で3人を迎えた。

薫「ハンバーグ!いただきます!」

紫穂「いただきます。」

葵「いただきます…(上条はん…なんか変や。)」
この時その異変に気付いたのは、上条から言質を取ったときからずっと上条を気にかけていた葵だけだった。

そしてさらに数分後。

薫「…」

紫穂「…」

薫と紫穂の手が進まなくなってきた。

上条「おい2人共手がゆっくりになってきてるけど大丈夫か?お前達がいいって言ったハンバーグとボンゴレだぞ?…もしかして美味しくないか?」
上条はまだ笑顔。とても爽やかである。

薫「…えーっと…お、おいしいぞ!」

紫穂「あ、あはは…ちゃんと食べてるわよ?」

上条「そうか、よかった!おかわりもあるからじゃんじゃん食べてくれよ!」
露骨に喜ぶ上条。

薫「!?」

紫穂「…」
そして複雑な顔を浮かべる2人。

上条「どうした?」

薫紫穂「「な、なんでもない!」」

葵「…」

時は過ぎ、さらに10分後。
とうとう薫と紫穂の手が止まった。

薫「…」
紫穂「…」

葵「…ご馳走様でした!」

上条「はい、お粗末様でした。…薫と紫穂は半分も食べてないじゃないか。身体でも悪いのか?」

薫「…ちょ、ちょっと…」
紫穂「…お腹一杯…かしらね」

上条「そうか…じゃあ仕方ないな。じゃあもう台所に下げてもいいぞ。捨てとくから。」

薫「捨てるの!?」

上条「あ、あぁ。勿論。作る人間は振舞う人に無理矢理食べて欲しくはないからな。」

紫穂「でも食べ物を粗末にするな、っていつも上条さん言うじゃない。」

上条「あぁ。だから今回は俺が悪いな。お前達が食べ切れると思った量を食べ切れなかったから…お前達の分だけ明日は今日の半分の量で作るよ。」

薫「いや…その、今日はちょっと入らないだけで…(お菓子を食べ過ぎたから…)」

紫穂「…そ、そんなに考えなくてもいいわよ」

上条「いいや。そうはいかない。この家の料理を作るのは俺の仕事だからな。お前達にあった量を提供するのは義務だ。明日はちゃんと半分の量で出すよ。」

薫紫穂「「うっ…」」

上条「じゃ、風呂に入ったらもう寝ろよ?」

葵「…」

──────────翌日の晩。
薫「…」

紫穂「…本当に半分の量ね…」

昨日に比べて大きさの小さいハンバーグと、量の少ないボンゴレが2人の前にならんだ。

上条「今日は食べられる…よな?まだ多いか?」

薫「あ、いや、そのー。少ないかなー…って」

上条「昨日はそれくらいしか食べられなかっただろう?いっぱい食べてくれるのは嬉しいけど、無理に多く食べなくていいんだぞ?お腹でも壊したりしたら大変だからな」
今日もニコニコ上条スマイル。日に日に爽やか度が増していく。

紫穂「…お、お代わりは?」

上条「え?…ないぞ?」

紫穂「!?」

上条「昨日作った分も余ったやつは全部捨てちまったからな。余分に作り過ぎても勿体無いしさ。」

紫穂「…そう。」

そして翌日も。
さらに翌日も上条の”心遣い”によって晩御飯の量は減っていった。

上条「よし、もう風呂に入って寝ろよー」

薫「…」

紫穂「…」


その夜。

薫「お腹減った…何か食べ物ぉ…」

紫穂「薫ちゃん…あなたも?」

薫「当たり前だろ…サイコロ1個みてーなハンバーグじゃ食った気にならねーよ…」

紫穂「そうよね…台所に何かないか行ってみましょうか…」

薫「おー…」

─────────台所。
上条「おぉ、薫に紫穂。どうしたんだ?」
やはりニコニコ笑顔。揺るぎない。

薫「か、上条…」

紫穂「上条さんこそ…何してるの?」

上条「俺はちょっと明日の晩御飯の量を調節しててな…お前達は今日の量でもあまりいい顔してなかったから、もっと減らさないといけないなぁ…って思ってな。」

紫穂「!?」

薫「も、も…」
薫紫穂「「もう限界‼︎」」

上条「ど、どうした!?」

薫「ごべんなさいぃぃ!最初はお菓子食べ過ぎてご飯入らなかっただけなんだよぉおぉぉ‼︎‼︎」

紫穂「もうご飯の前にお菓子を食べない…上条の言う事もちゃんと聞くから…」

薫紫穂「「ご飯作ってーーーっ!」」

─────────台所。
上条「おぉ、薫に紫穂。どうしたんだ?」
やはりニコニコ笑顔。揺るぎない。

薫「か、上条…」

紫穂「上条さんこそ…何してるの?」

上条「俺はちょっと明日の晩御飯の量を調節しててな…お前達は今日の量でもあまりいい顔してなかったから、もっと減らさないといけないなぁ…って思ってな。」

紫穂「!?」

薫「も、も…」
薫紫穂「「もう限界‼︎」」

上条「ど、どうした!?」

薫「ごべんなさいぃぃ!最初はお菓子食べ過ぎてご飯入らなかっただけなんだよぉおぉぉ‼︎‼︎」

紫穂「もうご飯の前にお菓子を食べない…上条さんの言う事もちゃんと聞くから…」

薫紫穂「「ご飯作ってーーーっ!」」

薫「…っ」

紫穂「…っ」

上条の顔にはニコニコ作り笑顔が消え、真剣な表情が浮かんだ。
無言のまま数十秒が過ぎ、やがて。

上条「………よし。よく言えたな。」

薫紫穂「「!」」

上条「もうご飯の前にお菓子を食べない、俺の言う事をちゃんと聞く、…それが本当に守れるって約束できるなら。今まで減った分を上乗せするくらい今から腹いっぱい飯を作ってやる。」

薫紫穂「「する!」」

上条「よし!少し座って待ってろよっ」


上条は”本当”に笑って料理を作り始めた。
ハンバーグの皿3枚にパスタ3枚。おかずも2皿ほど。

薫紫穂「「いただきます!!」」

上条「食べ終わったら水に浸けといてくれ、明日の朝洗うからな」

薫紫穂「「ふぁいっ!!」」

上条「うん、良い返事だ。2人共おやすみ。」

ゆっくりと閉めた扉の向こうからは『おいしい、おいしい』と嬉しそうな声が聞こえる。
それを聞いた上条は。
ふふっと微笑を浮かべて、

上条「…やっべー…やりすぎた…。本当は2日目で終わるつもりだったんだが…正直いつ限界が来るか分からなくて心配してたんだよな…ごめんな2人共…」

真剣に頭をかかえた。

葵「上条はん。」

上条「…葵。起きてたのか。」

葵「2人の声が聞こえたから、起きてみたらこの有様や。……まぁ最初から変や思ってたんやけどな。」

上条「気付かれてたのか…葵は本当に感が鋭いな。」

葵「まぁ結果よければ全て良し、や。コレも返しとくな。」
葵が放り投げたのはレコーダー。上条の言質が録音されているものである。

上条「ありがとよ。」

葵「…まだ寝ぇへんの?」

上条「あぁ。久しぶりに腹いっぱい食べてるあいつらを、もーちょっとだけ見てたくてな。」

上条は扉のガラス越しに2人を見ながら返事を返す。

葵「…そか。じゃぁ、ウチも見よかな。」

上条「もう夜の2時だぞ?」

葵「ええねんええねん。ウチも2人の食べてるとこ見たいんよ。」

上条「じゃあ一緒に見ようか。……っはは、薫のやつ泣きながら笑ってるぞ。」

葵「紫穂もや。あんな紫穂久しぶりに見るなぁ…」

上条「しまった。もうちょっと作っとけばよかったかもなぁ。」

葵「それは、また今日の晩御飯でや。

…まずは、今から一旦寝てから、




4人で朝ごはん食べよ!」

─────────BABEL 局長室




桐壺「上条。お前をここに呼んだのは他でもない。…こいつを知っているか?」

上条はデスクに置かれた写真を手に取った。

上条「………………あ。この前スーパーで会いましたよ。」

桐壺「なんだとっ!!?何故報告しなかった!!!」

上条「いや何で報告するんですか…」

柏木「上条クン…この人は今対エスパー用の監獄の最奥部に収監されてるのよ。」

上条「…は?」

ちょいと落ちます。

よるぐらいにまたカキコしに戻って来ます故、よろしくお願いします。m(_ _)m

上条「こいつは…何者なんですか。」

桐壺「エスパー史上最低最悪の凶悪犯罪者、兵部京介。容姿は若いが、年齢は既に80を越えている。老化遺伝子を超能力でいじって老化を抑えているのだ。」

上条「な、老化を抑えるなんて…そんな馬鹿な話聞いた事が……」

『上条ちゃーん』

上条「…無いわけでもないかもな…」

桐壺「とにかく!私は今から彼が収容されている筈のイーストエデン、エスパー専用刑務所に向かう。…上条当麻、貴様はチルドレンからひと時も離れる事を禁ずる!!命令だ!」

上条「はい!」

柏木「こういう場合に備えて、学園都市から優秀な能力者を2人派遣してもらっていたのよ。」

上条「はい?」

柏木「入って」

局長室の扉を乱暴に開けて入って来たのは、旧知の友。

垣根「よう上条!」

一方「1週間ぶりくらいか?三下ァ。」

上条「なんだ垣根か…一方通行どうしてお前が!?」

垣根「ちょっと待てなんかおかしい」

上条「なんだよ垣根」

垣根「いや、なんか違う。なんか俺の時だけちょっとがっかりしてた!」

上条「そういえば御坂は?見かけてないけど。」

垣根「…」
翼を生やした垣根は自分のソレで涙を拭った。

一方「レールガンなら学園都市総括理事に帰投命令出されて帰った。元々あいつのは正規の辞令じゃなかったしなァ。」

上条「…何やってんだあいつ」

柏木「知り合いのようね。一方通行ちゃンとイケメルヘン君には今日1日はチルドレン達の身辺警護。明日からは…」

一方通行「ちょっと待てェ!誰が一方通行ちゃンだァァァ!!」

上条「イケメルヘンくん…?」

柏木「でもこの書類にそう書いてあるのよ。貴方たちこっちに来る時書類に名前や性別なんかの個人情報を書いたでしょう?」

一方「俺ァ書いてねェ!!」

垣根「あぁ、一方通行のだったら俺が書いといてやったぞ?お前は気づいてなかったかもしれないけど同じ飛行機だったしな。感謝しろよ!」

ドヤ顔で胸を張る垣根。激怒する一方通行。不幸な何かを予感する上条。
空気が混沌としている。

一方「余計な事してンじゃねェ!!!大体イケメルヘンってなンなンですかァ!?」

垣根「事実に決まってんだろー!」

上条「柏木さん。あの金髪ホストが垣根帝督で、細いほうが一方通行”君”です。」

柏木「変更しておくわね。…じゃあよろしくね、上条くん。この2人は貴方達のマンションの隣のホテルに泊まる事になっているわ。」

上条「分かりました。では局長も、お気をつけて。」

桐壺「うむ。警戒を怠るなよ。」

上条「はい!…ほら一方通行、垣根、行くぞ!!」

垣根「おい!俺を最初に呼べよ!俺が受けなんて嫌だ攻めがいい!!」

上条「何言ってんだよお前」

垣根「まぁ俺には嫁がいるから一方通行なんてお断りだ!残念だったな!!」

一方「行こうぜ三下ァ」

上条「おう。」

垣根「うぇーんおいてかないで~」


桐壺「…騒がしい連中だな。」

柏木「ですが、能力を測定してみてら二人とも超度7。実力は確かです。」

桐壺「そうか。…さて、私も出る。私のいない間、ここの指揮権を君に預ける。頼んだぞ。」

柏木「はい!」

一方「行こうぜ三下ァ」

上条「おう。」

垣根「うぇーんおいてかないで~」


桐壺「…騒がしい連中だな。」

柏木「ですが、能力を測定してみても二人とも超度7。実力は確かです。」

桐壺「そうか。…さて、私も出る。私のいない間、ここの指揮権を君に預ける。頼んだぞ。」

柏木「はい!!」

毎度毎度打ちミススマソです

一方「行こうぜ三下ァ」

上条「おう。」

垣根「うぇーんおいてかないで~」


桐壺「…騒がしい連中だな。」

柏木「ですが、学園都市が誇る第1位と第2位。実力は確かです。」

桐壺「そうか。…さて、私も出る。私のいない間、ここの指揮権を君に預ける。頼んだぞ。」

柏木「はい!!」

─────────BABEL前
垣根「で、俺たちは何からあのお嬢ちゃん達を守ればいいわけ?」

上条「兵部京介っていう能力者なんだけど…顔以外殆ど何も知らないんだ」

兵部「僕の事が知りたいのかい?」

上条「!?」

突如上条の真横に姿を現れた学ランの男。
件の兵部京介その人である。

上条「なっ、お前」


一方「三下ァ!全力で伏せやがれェ!!」


上条「っ!」
一方通行は叫ぶが早いか、ベクトルを操作して発生させた小さな竜巻を兵部に向けて放った。

一方「やったかァ…?」

垣根「馬鹿モヤシ野郎!後ろだ!!」

一方「クソがッ!」

兵部「まぁ待ちなよ君達。」
一方通行の後ろ回し蹴り、垣根の未元物資の翼。兵部の身体に触れる数センチ前で壁でもあるかのように止まる。

垣根「…!」

一方「体が…動かねェ…ッ!」

上条「…兵部京介。とりあえずお前を拘束させてもらうぞ。」

兵部「お断りだよ。僕には目的があるからね。」

上条「目的?」

兵部「その通り。僕の目的は君のチルドレンを



僕だけのメイドさんにすることさ!!」

上条「」

兵部「僕みたいに年をとらない、永遠の小さなメイドさん…それは全男の夢!!」

一方「テメェ…分かってやがンなァ…」

兵部「分かってくれる同志がいてくれて嬉しいよ一方通行クン。だから邪魔をしないでくれ」

一方「だがお断りだァ。俺は三下に借りがあるンでなァ。」

チラッと上条を見る一方通行。かつて自分を闇の世界から引き上げてくれた右手の持ち主に報いる為にも。ここで借りを返す。

一方「なンと言われよォとお断」

兵部「君の打ち止めちゃんも一緒にいかがだい?」

一方「お断……………………………、………りだァ!!!」

上条「今の間は何だぁぁぁあちょっと迷ってんじゃねぇか!!!!!」

一方「ま、迷ってねェ!!」

垣根「…お前馬鹿だなぁ。何もわかってねぇよ兵部とかいうやつ。」

兵部「垣根クン、君の初春ちゃんも永遠に愛しいままで居て欲しくないかい?」

垣根「馬鹿か。俺は初春が好きだが初春の顔だけが好きってわけじゃねぇ。俺はあいつの心に惚れたんだ。例えあいつがゴキブリみたいに酷い顔でも、俺はあいつを愛してる自信があるね。」

上条「垣根がかっこいい」

兵部「…成る程。確かにそうだね。」
顎に手をおき、考える仕草をする。

上条「諦めてくれたか。」

兵部「そうだ、じゃあ僕の嫁にするよ。」


上条「お前の幻想殺す。」

兵部「無駄だよ。君は今ぼくの催淫によって体が動かないハズだ。一方通行クンと垣根クンみたいにね。」

上条「そげぶ!!!」

兵部にとっては思いもよらぬ右ストレートがみぞおちに刺さる。

兵部「っは…!?な、何故っ、…腹付近の老化細胞にかけていた能力が強制解除…⁉︎」

上条「あれ、…効く感じか?そげぶ・2!」

2発目はマズイと感じたのか、瞬間移動で後方に逃げる兵部。

兵部「っ、覚えておくがいい…!いつかキミのチルドレン達を迎えに行く…っ!」
兵部は捨て台詞を残して瞬間移動で姿を眩ました。

上条「少しの間はあいつらの周りで警戒しておくべきだな…垣根!一方通行!行くぞ。」

催淫と催眠は間違えちゃいけないと思うの

>>625
おぅふ
どうしてこうなった

兵部「…成る程。確かにそうだね。」
顎に手をおき、考える仕草をする。

上条「諦めてくれたか。」

兵部「そうだ、じゃあ僕の嫁にするよ。」


上条「お前の幻想殺す。」

兵部「無駄だよ。君は今ぼくの催眠によって体が動かないハズだ。一方通行クンと垣根クンみたいにね。」

上条「そげぶ!!!」

兵部にとっては思いもよらぬ右ストレートがみぞおちに刺さる。

兵部「っは…!?な、何故っ、…腹付近の老化細胞にかけていた能力が強制解除…⁉︎」

上条「あれ、…効く感じか?そげぶ・2!」

2発目はマズイと感じたのか、瞬間移動で後方に逃げる兵部。

兵部「っ、覚えておくがいい…!いつかキミのチルドレン達を迎えに行く…っ!」
兵部は捨て台詞を残して瞬間移動で姿を眩ました。

上条「少しの間はあいつらの周りで警戒しておくべきだな…垣根!一方通行!行くぞ!」

晩飯食ってきます
毎度毎度すみませんm(_ _)m

どうもこんばんは。昨日の昼頃軽トラに撥ねられた>>1です。
ただいま帰りました。どうせなので風呂に入ってスッキリしてきました。頭の傷にしみました。

──────────自宅。

上条「ただいまぁ!!」
もし家の中にあの銀髪ロリペド詐欺ジジイがいたらどうしよう、と不安にかられながら家に飛び込んだ。

薫「お、お帰り。どーしたんだよそんなに慌てて。」

葵「お、お化けでもおったんか!?」

紫穂「何があったの?」

上条「(よかった…全員無事だ…)」
心の底から安堵した上条。

上条「お前達。いいか良く聞け、お前達の”身体”を狙ってるロリペド変態野郎がこの周辺にいる。」

薫葵紫穂「「「!?」」」

上条「名前は兵部京介。ライトノベルの主人公みたいな名前だが立派な変態だ。」

薫「で、でもあたし等超度7だぜ?命知らずも甚だしいだろ…」

葵「身体を狙ってる!?嫌や変態過ぎて気持ち悪いぃっ!」

紫穂「…特徴は?」

上条「銀髪で学ラン」

薫葵紫穂「「「」」」

上条「…お、おまえ達?」

薫葵紫穂「「「さっき外で話し掛けられた…」」」

上条「あの野郎っ!!…いいか、もし声をかけられたら大声で叫べ。戦おうなんてするんじゃないぞ?アイツの超度はお前等と同じ…いやそれ以上だ。」

薫「あたし等以上…!?な、なんでそんなやつがあたし等なんて…」

紫穂「何で私達を狙うの…?」

上条「…メイドさんにするとか…嫁にするとか言ってた…」

葵「どんな変態や!?メイドさん?メイドさんになったら何させられるん!?」

兵部「僕が眺めるだけだよ。」

上条「兵部!!」

薫「お前が…兵部」

兵部「こんにちは僕の女王。早速だけど僕と結婚してくれないか」

薫「嫌だ!」

兵部「フられた( ゚д゚)」

葵「おあいにく様やけどウチらにはもうハニーがおるんや!早よ帰り!!」

兵部「やれやれ手厳しいね。人の心は変わりやすいものなのに。」

紫穂「…っ、!」
スキをみて紫穂が兵部の手を掴んだ。

紫穂「(この人…心が読めない!?)」

兵部「僕は3ヶ月程仕事で海外に出るからお別れに来たというのに。…まぁいいよ。帰国した時にゆっくり話でもしよう。…それじゃあね。愛しの女王達。」

またも瞬間移動で姿を消した兵部。

上条「…局長達に連絡を入れておくか。」


その日、上条はいつの間にかベットに潜り込まれた3人によって寝苦しい夜を強いられる事となった。

数日後。

上条「薫達を学校に行かせてやりたいです。」

桐壺「何を言っているんだね上条当麻!とうとう頭の針が脳みそを潰してしまったのか!!」

上条「違ぇよ!…薫達がたまにボーッと登下校中の小学生をベランダからみてるんです。普通なら小学校で勉強をしている年なんですよ!?」




上条「って事でお前等にはシミュレーションを受けてもらう。」

薫「はぁ!?」

葵「べ、別に学校なんて行きたくあらへんし!」

紫穂「私達は今のままで十分満足してるわ」

上条「おいおい…折角局長を正座させて説得(説教)したんだ、試しにやってみようぜ?」

薫「だって…」

葵「局長を正座云々はスルーかいな」

上条「お前達はこの家の周りだけじゃなくてもっと広い世界を見て欲しい。そうすれば、お前達にとって楽しいものも欲しいものもたくさん見つかる。
…その第一歩として、学校に行くんだ。」

薫「そう言われても…今更だし…」

葵「……」

紫穂「…もしもそのシミュレーションで合格したら、学校に行ってもいいの?」

紫穂が意を決したように話を切り出した。

薫「紫穂!?」

紫穂「……行きたくないって言ったら嘘になるわ。それに、折角上条さんが掴み取ってきてくれたチャンスを無駄にしたくない。」

上条「… 薫と葵はどうだ?」

薫「紫穂がそういうなら…。いいか上条!紫穂が言うからだからな!別に行きたいわけじゃないからな!!」

葵「…ウチは、2人が行くところなら何処でもついてく。」

上条「よし決まりだ。」

ちょっと本気出す

────────BABEL

薫「学校かぁ…どんな事するんだろ」
葵「友達100人できるかなぁ」
紫穂「授業も受けてみたいわ」

3人共さっきから学校についての話題で盛り上がっている。微笑ましい光景である。

上条「(なんだかんだ言って、やっぱり楽しみなんだろうなぁ)」

俄然やる気がわいてきた。

上条「局長ー!チルドレンつれて来ましたよー!!」

なんとしてでもお前達を学校に行くことができるようにしてやる!そうこころの中で叫んだ上条は、目の前を通った桐壺を呼び止めた。

桐壺「え?何で」

上条「いや、だからシミュレーション…」

桐壺「そんなすぐに準備できるわけないだろう馬鹿ウニ。」

上条「」

桐壺「今速攻で作らせてはいるが、せいぜい完成するのは明日の夕方だ」

薫「…上条」

上条「…すまん。」

紫穂「…どうせなら、今から最後の平日デートしましょうよ、上条さん。」

上条「え?」

薫「最後のデート!?もう上条とデートできなくなるのか!?」

葵「嫌や!そんならウチは学校行かへん!!」

紫穂「そうじゃないわ。私達はこれから平日はシミュレーション…よくて学校に行くわけだから、デートができなくなっちゃうもの。だから、最後の”平日デート”」

葵「紫穂それ名案!上条はん今から行こ!!」

薫「明日の夕方にシミュレーションするやつができるんだったら、シミュレーションは明後日からだな!2日間もデートできるぞ上条!!」


上条「まぁ、上条さんはお前達がそれでいいならいいのですが…(というか俺の方こそ勉強は大丈夫だろうか…)」

学園都市のメンバー呼び寄せて学校ゴッコしようぜw

>>656
すごく使いたいけど展開が分からない件

>>657
クラスメイト全員木原でもいいのよ?

今更ですが
ここまで付き合ってくださって皆様ありがとうございます。

真昼間に風呂に入っていると、ふと
「上条×絶チル書きてェ」って考えてしまったのです。

今後ともよろしくお願いします。

>>659
委員長はびょーりさん

一方が先生役でも面白そう

>>662

授業が高レベルw

────────2日後。

桐壺「では早速!【ザ・チルドレン 小学校編入シミュレーション】を開始する。尚、生徒先生役は学園都市からプロの方々をお招きしている。」

教室をモチーフにした巨大なジオラマ。
1番隅の席に窓側から薫、葵、紫穂。そして何人かが生徒役、先生役として、配置されている。

上条「また学園都市からか…ってなんで俺まで生徒役!?」

青ピ「よーかみやん。久しぶりやー!」

上条「青ピ!?何でお前がここにいるんだよ!?」

青ピ「小萌てんてー居るところにボクもおるんやでー!!」

上条「てことは担任は小萌先生か…」

小萌「上条ちゃん?先生はこっちなのですよー?」
真横から声がした。

上条「…」

小萌「えへへ。お久しぶりなのです!先生は心配してましたよー!元気そうで何よりなのです。」

上条「…なんか、しっくりきてますね」

小萌「それはどーいうことですかっ!」

上条「…逆に何で小萌先生は小学生じゃないのか不思議ですね?」

小萌「むきー!大人のレディに対して失礼ですぅっ!」

浜面「よぉ大将。こんなところで会えて嬉しいぜ。」

上条「浜面!久しぶりだなぁ元気してたか!!?」

浜面「話したい事が山程あるn」
チャイムが鳴った。始まりの合図である。

浜面「また後で!」


一方「一時間目は算数の授業を始めまァす。」

上条「(一方通行…)」

一方「まずは、2×5=…」

青ピ「先生!」

一方「なンだ青髪ピアスくン」

青ピ「何でこのクラスにエスパーがいるんですか!納得いきません!!」

薫葵紫穂「「「!?」」」

上条「青ピ!?」

青ピ「ただでさえエスパーの犯罪が多いのに、こんな化け物を同じクラスに入れるなんておかしいです!追い出してください!!」

薫「黙って聞いてりゃこの野郎ぉーーーっ!!!!」

青髪ピアスの”演技”が薫の逆鱗を撫で回した。

上条「よせ!薫!!」

青「あ?なんや結局能力で暴れるんか?出て行けよ化け物!」

薫「お前がでていけーーっっっ!!!」

薫の念力によって持ち上げられた青髪ピアスは、ジオラマの外の機材に頭から突っ込んだ。

上条「確かにこれはシミュレーションにしては、やり過ぎだな。」
だがこんな状況があるわけが無いとも言い切れない。常に最悪の場合をBABELは想定して、シミュレートする。

薫「…うっ、ううっ。」

上条「…局長、始めてすぐで申し訳ないんですが…今日はこれで終わりにできませんか」

桐壺「…あぁ。わかった。」

上条は泣き崩れる薫の元へ歩み寄る。

上条「薫、大丈夫か。」

薫「…大丈夫じゃなぃ。こんなシミュレーションだったら…あたし無理だよ…」

上条「薫。お前がその能力を本気でさっきみたいに使ってたらどうなってた?」

薫「多分…死んでた。」

上条「…実はな、上条さんは今お前達のリミッターを解禁してました。…気づかなかっただろ?」

薫「えっ!?……ほんと。解禁されてる…」

上条「怒りに任せて全力で力を入れたつもりでも、心が自動的に力にストップをかけたんだ。そんな優しい事できるやつが化け物な訳ないだろ。」

薫「上条…!」

上条「ほらあっち見ろ。青ピなんてピンピンしてやがる。」

青ピ「ごめんなー」

上条「…いいか、薫。それに葵に紫穂。このシミュレーションはさっきみたいに言われた時に、チカラに頼らず、どんな風に言い返せるか、クラスの人と仲良くなれるかをテストしてる。」

薫「…うん。」

上条「さっきみたいに言われたら我慢なんてするな。言い返せ!どんな文句でも言っていいから絶対に屈したらダメだ」

薫「何て言ってもいいの?」

上条「あぁ。」

薫「…童貞野郎とか?」

上条「ごめんそれは勘弁してあげて。俺も童貞だから。…とにかく、お前達が3人いれば何にも負けない。絶対無敵のザ・チルドレンが犯罪者の1/100も怖くないクラスの子供に負けるな!」

薫「うん!」

上条「葵に紫穂も、今日はもう終わりだから明日からでいい。勇気が出るように、今日はお前達が食べたい物、いくらでも作ってやるぞ。」

葵「ほんま!?」

紫穂「上条さん…」




一方「…お楽しみの青春シーン中で申し訳ねェんだがよォ三下ァ。」

上条「…なんだよ空気読めよ」

一方「俺はテメェの先生役としても勉強を見るように言われてるンでなァ。」

上条「」

一方「お前はあと2、3時間ここで勉強していけやァ。」

上条「」

おはやうございます
保守ありがとうございますm(__)m

一方「お前今高2だろォがァ!こンな単純な数式問題も解けないンですかァ!?」

上条「お前の出してる問題のレベル分かって言ってんのか!?それ大学入試レベルの問題だぞ間違えて買った参考書で見たことある!!だが解き方は知らん!!!」

一方「煩ェ。さっさと解けェ」

上条「なんて投げやりな!せめて解き方を教えてくれ一方通行先生!!」

一方「…数学はもォいいや。三下ァ、お前文系行けよ」

上条「諦められた!?待って!見捨てないで!!」

青ピ「zzz...」

一方「ベクトルチョーク!」

青ピ「ぐはっ!?」

一方「俺の授業で居眠りたァいい根性してンじゃねェかよォ。」

小萌「うっうー…一方通行ちゃんの問題レベルが高いのです…先生も先生なのに頭を悩まされますよー」

上条「(…難しい。…だが、あいつらの見てる前でかっこ悪いところなんて見せられねぇ!)」

一方「お、やりゃァできンじゃねェか三下ァ。」

上条「マジで!?」

一方「おォ。…今日の授業は終わりだァ。お前等宿題出しとくからやっとけェ」

「「「ありがとうございましたー」」」

そして終了のチャイムが鳴る。


薫「上条ー!帰ろー!!」

葵「お腹空いたわー」

青ピ「…なぁ上やん。ボクも行ってえぇ?」

上条「お前は何かダメだ。」

青ピ「そんなぁ!再開記念で久しぶりに上やんの手料理食いたいんよー!!」

上条「お前の目的はウチの子達だろうが!!死んでも手は出させねぇぞ!!!」

浜面「大将、俺もお邪魔していいか?スキルアウトの連中に振舞った事がある大将の飯が楽しみで来たようなもんでよぉ。」

小萌「…せ、先生もできればお邪魔したいのです。」

上条「あー、でもなぁ…」
今日は薫達の為に料理を振る舞う、と先程約束したばかりである。
上条も懐かしい面々と話をしたいとは思うが、…さて、家に上げていいものか。

薫「あたし等は全然いいぞ上条。」

上条「え?」

薫「そのかわり飯はちゃんとあたし等の食べたいやつな!」

葵「そ・れ・に♡」

紫穂「上条さんが学園都市でどんな人だったかも聞きたいわ♪」

上条「上条さんがどんな人だったかなんて聞いても面白くないですよ…」

青ピ「よっしゃ決まりやな!」

上条「お前には最新の注意をはらう。もしウチの子達に手を出してしまった暁にはお前の幻想(命)を殺す。」

青ピ「肝に銘じますっっっ!」
上条の尋常でない殺気に当てられた青髪ピアスは思った。あぁ、こいつもロリコンだ、と。

上条「土御門は来てないのか?」

小萌「今日はちょっと用事があったみたいで欠席ですー。上条ちゃんのお家に来るように連絡しときますねー。」

上条「そうですか。……よし、薫達は小萌先生と姫神を家に案内してくれ。」

姫神「!? …上条くん、気づいてたの?」
扉の陰からこちらの様子を伺っては暗い表情を浮かべていた姫神。
上条にしては珍しく気づいていたのだった。

上条「何言ってるんだよ。最初からずっと気づいてたぞ?早くこっち来いよ」

姫神「ほ、本当…。すごく、嬉しい」

照れる姫神。顔を顰める薫と葵と紫穂。
今も昔もこれからも、上条が女性と接する度に身近な誰かが青筋を顔に浮かべるのだった。

上条「垣根もいるんだろ、出て来いよ、飯食うぞ!」

垣根「あーい」

上条に名前を呼ばれた垣根は天井から翼を広げて降りてきた。メルヘンである。

昼メシ食べて来ます

すぐ戻ります

上条「一方通行、お前も来るだろ?」

一方「あァ?…打ち止めも連れて行っていいかァ?」

垣根「あ、じゃあ俺の嫁もっ!」

上条「大丈夫大丈夫。連れて来い」

垣根「上条、忍びねぇなぁ」

上条「かまわんよ。」

垣根上条「「wwwww」」

上条「よし、野郎は揃って買い出しだっ!!」

「「「「うぉぉぉぉーーっ!!!」」」」

薫「上条の友達っておもしれー」

葵「ウチらも学校行ったらおもろい友達とかできるんかなぁ」

紫穂「まずは明日から頑張らないとね。」

────────────自宅。

初春打ち「「お邪魔しまーす」」

垣根「おぉ、待ってたぞ初春。本当は迎えに行きたかったんだけど手伝いがあったんでな。すまん。」

初春「いえいえ、大丈夫ですよー」

一方「花女、わざわざすまねェなァ。」

初春「は、花…あはは、大丈夫ですよ」

打ち「あなたー!ってミサカはミサカはあなたの胸に勢いよくダイブしてみる!」

薫「はいそこまでー。って薫は薫は能力でアホ毛っ子を空中で止めてみる」

打ち「むむっ!ミサカの邪魔しないでってミサカはミサカはぶーたれてみる!」

薫「白いのは上条の手伝いで皿運んでるんだからそっちこそ邪魔しないでって薫は薫は能力でリビングにアホ毛っ子を運んでみる」

打ち「さっきから真似しないでー!ってミサカはミサカはーーっあなたーー!!!」

一方「…。上条ォ、この皿出し終わったら何すればいいンだァ?」

上条「垣根と一緒にそこで野菜洗ってくれ」
一方「あいよ」

葵「上条はん、飲み物出し終わったー!」

紫穂「お客さん用の椅子とテーブルも薫ちゃんと運んだわ。」

上条「ありがとう。人数が人数だから鍋もやろうと思うんだ。鍋とカセットコンロも出しとくれ。」

葵紫穂「「はーい」」

青ピ「上やんボクはー?」

上条「ぶっちゃけ飲み物が足りるか分からんから急いで買い出しに…」

土御門「カミやーん!久しぶりだにゃー!」

上条「土御門!久しぶりだな!」

土御門「パーティするって聞いたから折角ジュースとか”色々”飲み物買ってきたにゃー」

上条「土御門ナイス!青ピ、予定変更そこのフライパン見ててくれ。手が回らなくなってきた!!」

青ピ「了解や!」

小萌「上条ちゃん、お刺身盛り付け終わりましたよー」

上条「姫神ぃ!刺身と醤油持って行ってくれ!!」

─────────10分後。

垣根「うぉおぉ終わりが見えねぇ!!」

一方「水流のベクトルを操作ァ」

垣根「お前ずりいぞ一方通行!こうなったら未元物資で腕を更に2本増やす!!」

一方「四妖拳キメェ」

上条「うぉおぉ忙し過ぎる!!こんなに忙しくなるとは思わなかったぁぁぁ!!!」

浜面「大将!…うわ…、リビングの仕事はもう殆ど終わりだ!」

上条「わかった!こっちももう終わる!!他の奴等は座らせといてくれ!!!」

浜面「分かった!!」

上条「お前等ラストスパートだ!!気張れぇぇぇぇぇ!!!!」

青一方垣根小萌「「「「おー!!」」」」


後に浜面はこう語る。
あの時の上条はまさに修羅だった、と。

「「「うぉ…」」」
2つのテーブルに並べられた数々の上条印の料理達。真ん中には鍋。ハンバーグにパスタに蕎麦等々。薫達の好物をしっかりとカバーしつつ、10皿以上のおかずができあがっていた。

全員が「これマジで上条1人で料理したのか」と若干引いていた。

打ち「相変わらずヒーローさんは家庭的だね!ってミサカはミサカは久しぶりに食べられるヒーローさんの料理に舌舐めずりしてみる!」

浜面「大将の料理…本当久しぶりだぜ…」

上条「…上条さんはもうしばらくは動けないから先に食べてて構いませんですのことよー…」
と台所から聞こえたが早いか、一同揃って

「「「頂きます!」」」


おかずの奪い合いが始まった。

初春「お、おいしい…!」

垣根「上条の料理はプロ顔負けだからな。」

土御門「飲み物も沢山買ってきたからにゃー。」

一方「おォ、気が効くじゃねェか土御門。」

土御門「一方通行も居たのかにゃー…まぁ”色々”あるから飲んでくれにゃー」

一方「?」

打ち「誰かハンバーグとってー!ってミサカはミサカはお願いしてみる!」

葵「ほな、ウチが取ったるわ」

打ち「おぉ!?葵お姉ちゃんはテレポーターなんだね!ってミサカはミサカは突然お皿に現れたハンバーグを見てびっくり!」

薫「あたし上条におかず持って行ってくるー」

紫穂「私も行くわ。葵ちゃん、取り皿とってくれない?」

薫「はいはーい」

土御門「…楽しくなりそうにゃー」

土御門「飲み物も沢山買ってきたからにゃー。」

一方「おォ、気が効くじゃねェか土御門。」

土御門「一方通行も居たのかにゃー…まぁ”色々”あるから飲んでくれにゃー」

一方「?」

打ち「誰かハンバーグとってー!ってミサカはミサカはお願いしてみる!」

葵「ほな、ウチが取ったるわ」

打ち「おぉ!?葵お姉ちゃんはテレポーターなんだね!ってミサカはミサカは突然お皿に現れたハンバーグを見てびっくり!」

薫「あたし上条におかず持って行ってくるー」

紫穂「私も行くわ。葵ちゃん、取り皿とってくれない?」

葵「はいはーい」

土御門「…楽しくなりそうにゃー」

訂正申し訳ない

上条は台所の椅子にもたれ掛かって、天井を仰いでいた。
上条「…あー…疲れた…結局何人来てるんだっけ…13人か。足りるかなぁ…」

薫「上条~おかず持って来たぞー」

上条「…ありがと、ちょっと今は食えないからそこの上に置いといてくれ…」

葵「上条はんが…燃え尽きてる」

上条「それはもう真っ白にな…ジョーって最期どうなったんだっけ…」

紫穂「上条さんお疲れ様。飲み物はいる?」

上条「…くれ」

紙コップに入った飲み物を煽る上条。

上条「……紫穂、これ多分チューハイだぞ」

紫穂「え?サングラスかけた男の人がくれたんだけど…」

上条「土御門か…?」

────────────
土御門「”色々”飲み物買ってきたにゃー」

────────────

上条「…まさか!」

上条の予想は当たっていた。

リビングは既に地獄と化していた。

打ち「あれー?あなたが3人もいるーってミサカはみひゃかわー…」

初春「垣根さん!脱いでくだひゃい!」

垣根「うううう初春!?積極的なのはウェルカムだが俺達にまだそーいうのは早いような早くないような!?」

一方「ふェェ…上条さァン…珈琲飲みたいよォォ…」

小萌「じゃんじゃん持って来いでふー!!」

浜面「大将!このピンクの子こんなに飲んで大丈夫なのか!!?」

姫神「踏んであげる…ふふふふふ」

青ピ「あぁぁん!姫神様もっと踏んでぇぇぇぇぇ!!!」

上条「おっふ…」

どこにも土御門の姿が見えない。

上条「あの野郎…こうなることが分かってて逃げやがったな…」

薫「…上条ぉぉいつもごめんなぁ…」

上条「な、何で泣いてるんだ薫!?」
いつの間にか上条の横に立っていた薫が涙ながらに謝ってきた。
上条「(俺何かされたっけ…)」

思考を巡らせる上条の脳裏を土御門が過る。そういえば薫の顔が赤いような気もする。


上条「…薫…お前まさか酒飲んでないよな?」



薫「…いつも迷惑かけてごめんなぁ…っく、本当にっく、ごめんなぁぁぁ」

上条「土御門おぉぉぉぉぉぉぉ!!…まさか、葵と紫穂も!!?」

紫穂「私は飲んでないわ。」

上条「おぉ、紫穂は無事だったか。」

紫穂「飲んでないわ。飲んでないの。飲んでないんですよ。うへへへへ。っく…」

上条「」

葵「…上条はん」

上条「…葵は飲んでないよな?」

葵「そんな警戒せんでええて…ウチはち、ちっとだけ。本当にちっとだけ!口につけてすぐ変な味やったからすぐ戻してん。」

上条「…良かった…葵は正気だな。お前は酒に強いのかもしれん」

葵「…それって喜んでええんか」

上条「薫と紫穂をテレポートで部屋に送ってくれ、ここは危ない。」

葵「了解。」



上条「…さて。…上条さんはなにから手をつければいいんでせうかね。」

たった数分でごっちゃごちゃである。鍋の中身は床にブチまけられ、コップは2個程割れ、チューハイとビールの缶は散らかりまくり。
救いがあるとすれば、鍋以外のおかずは完食しているという事である。

浜面「た、大将。ピンク髪の子、まだ飲んでるぞ。」

上条「あー小萌先生なら大丈夫。その人の実年rぐはっ!?」

小萌「上条ちゃーん?女性の年齢云々は御法度ですよー?」

上条「わかりました、わかりました…だから鳩尾にビール瓶ねじ込むのはやめでくだざい…」

いつもの笑顔が一転、カツアゲする不良のような表情を浮かべるロリっ子(外見)は上条にとってアニェーゼ以来のような気がした。

小萌「上条ちゃん、もうアルコールはないんですかー?」

上条「無いでず…小萌先生の周辺に転がってるビールやらが最後でじだ…不幸だ…」

小萌「チッ、じゃあ先生は煙草すってくるのですよー。ついでにお酒とおつまみも買ってくるのですー」

浜面「煙草まで吸うのかこの子!?」

上条「浜面…その人外見がアレだけど実は割と歳食ってる大人だ騙されるな…」

浜面「なん…だと…」

小萌「行ってくるのですー上条ちゃんは後ですけすけみるみるの刑ですよー」

上条「!?…不幸だ…」

浜面「どんな刑なのかは知らねぇけど…とりあえず片付け手伝うぜ大将」

上条「とりあえずこいつら起こすぞ。人手が足りん…おーい、初春さん起きろ」

初春「んん、んぅ…」

肩を揺する上条と抱きつく初春。
おかしい。この流れはおかしい。そしてなにやら嫌な予感がする。

そしてそんな矢先、リビングの扉が空き、廊下から1人の人物が現れた。



垣根「ふぃ~酒飲んだ後はよく出るねぇ~っと。おぉ上条、お前何して…」



上条「」

初春「んむぅ…垣根さ…、あれ?上条さん!?なななな何してるんですか!!?」

垣根「上条ォオォォォ!!!テメェ他人の嫁の寝込み何襲おうとしてやがるッッッ!見損なったぞこの野郎!!!!!!」

上条「ち、違う違う違う!!誤解誤解誤解誤k……不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」



しかし上条にとってこの事態はトランプで言うところの10番のカードでしかなかった。

垣根「つまり、初春が寝ぼけてたと。」

浜面「あぁ。俺も見てたから間違いない」

初春「ご、ごめんなさい上条さん!」

垣根「…すまんかった…」

上条「ははは、大丈夫大丈夫。慣れてるから…」

顔中ボコボコ、タンコブ青あざなんでもござれのボロボロ高校生、上条当麻その人は今日ももれなく不幸である。

薫「上条ー!遊ぼう遊ぼうあはははは!!!」

上条「か、薫!!?」

突然リビングに飛んで来たのは未だ酔いの醒めていない薫withダンボールと本棚。

上条「待て待て!ソレは俺の荷物!!」

薫「ドッジボールな!そりゃぁぁぁ!!」

上条「ダンボールっっ!!ぐっはぁぁ!!」

今度はJのカード。

上条「おげぇぇぇっ…また鳩尾に入ったっ…」

上条がダンボールを取り落とす。

葵「上条はーん!薫が…… ほぇ?」

取り落としたダンボールから出て来たのは本や雑誌やDVD。

マトモな本と一緒に混ざっているのがR
18モノであった。

しかもそこに鉢合わせたのがテレポートでリビングに集合したザ・チルドレンの面子である。


これがQのカード。

紫穂「」

葵「」

上条「ち、違、これはだな、若気の至りというかなんというかであってだな、処分しようとしていたもので…」

葵「か、」

上条「か?」

葵「上条はんのフケツーーーッッッ!!」

上条「ッ!!」

顔を真っ赤にさせた葵が上条の頭上にテレポートさせたのは、冬用の大きめのストーブ。

上条「ぐぅおおっ!!」

奇跡的に受け止めるものの、開いた蓋からもれた大量のガソリンを被った上条。

上条「あ、危なかった…」

葵「なんやの!?上条はんなんやの!?上条はん『上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きです…』って状況は状況でも言ってくれたやん!!!せやのに…巨乳もんなんて!!」

上条「おいぃぃぃぃぃっ!今皆いる前でそれを言うなぁぁぁぁあっっ!!」

騒ぎに気付いて目を覚ます面子。
冷めた視線が集まる。

葵「そんな裏切り者の上条はんなんていらへん!出てけ出てけ出てけーーっ!!」

上条「押すな押すな押すな!痛ぁぁっ割れたコップ踏んだっっ!!?」

廊下まで押し出される上条。

ここまでがKのカード。

そして最後を飾るAのカードは。
玄関の扉を開けて入ってきた人物によって齎された。

小萌「ふぃぃ~コンビニが近くて助かったのですよー。もう身分証明書を提示させられるのは慣れっこなんですけどねー」

月詠小萌である。

上条「こ、小萌先生?」

それは一瞬かつ偶然の出来事だった。

小萌「上条ちゃん?何して…ぅぁぁっ!!?」

上条に近づいてきた小萌が何もないところで転び、両手いっぱいの酒瓶と口に咥えていた煙草が宙を舞い、上条に降り注いだのだ。

上条「」

着火。

上条「今日はいつにも増して不幸だぁぁぁ不幸過ぎる死ぬぅぅぅぅっっ!!!」

まさに不幸のロイヤルストレートフラッシュ。
全身に炎を纏った(比喩ではない)上条当麻が地面に崩れ落ちた。

薫「うぉぉおぉぉ!?上条ぉぉぉ!!!?」

紫穂「上条さんーーーーっ!!?」

葵「ゆ、湯船のお湯をテレポートッ!」

垣根「消火用の未元物資!!!」

一方「炎のベクトルを操作ァァッ!!!」



そうして能力者一同の消火活動の末、


上条「…」

上条当麻(こんがり)が全治3週間で入院することとなったのだった。
身体の火傷は酷くはなかったが、左足の火傷は酷く、ゲコ太似の先生の全力を持ってしても歩くのに3週間を要するという事だった。

ゲコ「やぁ上条当麻くん。君も病院が好きだねぇ。」

上条「あはは…今回もお世話になります…」

ゲコ「僕がいなかったらその左足は切除だったからね、感謝して欲しいね?」

上条「それはマジせうか…いつもお世話になります…」

ベットの上で首から上以外包帯だらけの上条当麻。全身が痛むのか、時々呻くような声をあげる。

ゲコ「火傷以前に打撲や切り傷、足にはガラスが刺さってたね?家で何をしてたのかな?」

上条「あはは…ちょっと色々ありまして…」

ゲコ「とりあえず絶対安静にね?お見舞いも来ているようだから通すね?」

さるってました

晩飯行ってきます

ストーブにガソリンとか自殺志願者かよ…

>>768
書き方が悪かったですな、一応これは誤爆じゃないのでよろしくお願いします。

飯の途中なんでもちょっと待ってください
m(_ _)m

ていうか自分で投下してやっちまったって感じが今してますわ。

なんとかいいように捻じ曲げて投下します。

入って来たのは昨夜あの部屋にいた面子。
だが、薫と葵、それに小萌の姿が見えない。

上条「あははは、わざわざすまんな。お見舞いなんてよ。」

無言の膠着の中、最初に口を開いたのは垣根だった。

垣根「…昨日お前がストーブから被ったのは…ガソリンだった。どういう事だ。」

一方「お前ェ…あまりに不幸過ぎて自殺でもするつもりだったのかァ?」

青ピ「…上やん。」

上条「…?…あ。そういえば去年インデックスが…」

思い出すように語り出す上条。

上条「…灯油を買いに行かせたらどういう訳かガソリン買って来ちまってな。
どうしたもんかと放置してたらすっかり忘れてたぜ。冬を迎える前に気付いてよかったよ。」

やっぱり廊下は黒焦げかなぁ…まぁ生きてただけで儲けモンだよな、と苦笑いを浮かべる上条。

上条「お前達は大丈夫だったか?爆発とか……そういえばしてないな。」

一方「そもそも爆発てねェのが……そこのメルヘンがばら撒いた未元物資のお陰だァ。」

垣根「キレたメジャーハートにぶっかけられたことあってな、臭いでわかった。だからガソリンを分解する未元物資を急いで蒔いたわけよ。」

一方「かけられた事あンのかよォ…」

垣根「まぁ急ぎだったんでお前のその左足と、身体の所々はカバーできなかったがな。…学園都市1のイケメルヘン、垣根帝督ともあろう俺が情けないぜ。あとぶっかけられたって何かエロいな。」

やれやれと首をふる垣根。

垣根「お前が右手にもガソリン浴びてなくて助かった。未元物資を打ち消されたらたまんねぇわ。大事だからもう一回言うけどぶっかけられたって何かエロいよな?」

上条「じゃあ全身のは…あぁ、あの時のアルコールか。……紫穂、薫と葵は?青ピ、小萌先生は?」

垣根「うん、上条は元気だ。」

紫穂「…2人なら部屋に引きこもってるわ。」

青ピ「小萌先生は…ホテルや。『学園都市に教育免許を返しに行くのですー!!』って言い出したんで、縛り上げて部屋に閉じ込めとる。薫ちゃん達共々責任を感じてんやろーなぁ」

上条「そんな…、責任なんて」

偶然に偶然が、さらに偶然が重なっただけ、とはいえ。薫がダンボールを投げなければ、葵がストーブをかけなければ、小萌が煙草を吸っていなかったら。

責任を感じるのは当然だ。

上条「誰も悪くない、悪いのは…俺の不幸だ。」

不幸という名の、憎むべき運命である。
仕組まれた宿命である。

上条「3人の所に行く。…まずは小萌先生だな。」

垣根「オイオイ、冗談は頭のトゲだけにしろよ?意外と硬いんだぜそれ。」

上条「今は巫山戯てる場合じゃねぇ!」

垣根「こっちの台詞だこのクソウニが。」

垣根は上条の左足に勢い良く拳を落とした。

上条「…ッが!?垣根手前ェっ!!」

垣根「こんな足で来られても逆に気を使うだろうが。向こうから来てもらうのが筋だ。…たとえそれがお前の不幸でもな。」

一方「まァ、そりゃそォだなァ。」

上条「一方通行!」

一方「あァ?それともなンだ三下。お前ェは足引きずって行って気を使ってもらいてェのかァ?」

上条「そういう訳じゃ」

青ピ「ほな、ボクは小萌先生迎えに行ってくるわ。上やんが死にそうな声で先生を呼んどるって言えば来てくれるやろな」

──────────数分後。
小萌「…」

軽いノックの後、上条の病室の扉から青ピと共に月詠小萌が入ってきた。

上条「小萌先s」

小萌「上条ちゃんごめんなさいです!!」
言うが早いか、扉のすぐ手前で謝る小萌。

上条「いや…先生は悪くないですから。」

小萌「違います!上条ちゃんが丸焦げになってしまったのは先生のせいで間違ってないのです!!先生が煙草何て吸ってなければ…お酒なんて買いに行かなければ上条ちゃんは今ここにいないです!!」

上条「…」

小萌「先生は先生失格なのです。生徒さんをこんがり肉にしてしまうような先生はダメダメなのです…だから先生は先生を辞めます!」

上条「…じゃあ先生は、先生が教師を辞めれば俺が許すと思うんですか?」

青ピ「!」

小萌「…っぅ。」

上条「先生が教師を辞めたら俺の火傷は治りますか?」

小萌「っ…!」

上条「先生が教師を辞めたら俺はこの痛みから解放されるんですか?」

小萌「…ごめ…なさぃ…です…」

上条「…俺は先生を許しません。そもそも許さないといけない事が何もないんです。もし、先生が俺が痛がってるのが自分のせいだと思ってるなら。俺も先生に痛みを味わってほしい。それでおあいこにしましょう。」

青ピ「上やん!テメぇッ!!」

垣根「やめろ。お前の出番じゃない。」

青ピ「せやかて!」

小萌「…ゎかり、ましたです…」

上条のベットの近くに来ると、ギュッと目を瞑った小萌。


上条「……………………………えいっ」


小萌「ぁぅっ」

デコピン。

上条「これでおあいこですよ。」

小萌「」

上条「やべぇ先生泣きそう。そんなに強かったっけ。」

小萌「上条ちゃーーーーんっ!!!」

上条「待って先生抱きつくのはちょっと痛たたたたたたたたたたたっ!!!!」

小萌「ごめんなさい、ごめんなさいなのですよーーっ!!!」

上条「…先生。」

小萌「…はいです。」

上条「学園都市で、俺のいたあの学校で、ずっと先生でいてください。」

小萌「はいですっ!」


青ピ「Hey 上やん。」

上条「おお青ピどうし痛たたたっ!!!!?」

青ピ「小萌てんてーに何してけつかるねんゴルァ」

上条「」

上条「紫穂。2人は?」

紫穂「…家の電話に出ないの。」

上条「…こっちのリミッターの通信にも反応は無しだ。どうしたもんかね。…垣根?」

垣根「ん?」

上条「…何してんだ?」
垣根の挙動のおかしさに気がついた上条。
またもやどこかで見たような、白い何かをこねくり回す垣根。

垣根「未元物資でカブトムシ作ってんの。」

上条「…なんで?」

垣根「形はどうでもいいんだけどな…何と無くこれの方がいいかなって」

上条「???」

垣根「よしできた。」
手の中には2匹のカブトムシ(白)。それの片方を垣根が窓の外に投げると、どこかへと飛んでいった。

上条「………」

垣根「…………」

上条「……………」

垣根「………………」

初春「…垣根さん、何をしたんですか?」

垣根「ん、もーちょっと待てよ。」

上条「…?」

────────────更に10分後

垣根「よし着いた…中に入れた」

上条「何をしたんだ?」

垣根「……上条すまねぇな。」

そう言うと垣根は、左足を思い切り引っ叩いた。

上条「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」

「「「「「!!!?」」」」」

垣根「…」

上条「…垣根っ…てめぇ何してッッ!」

更に叩く垣根。叩く叩く叩く叩く。
その度に死ぬ程の悲鳴を上げる上条。

浜面「大将!てめぇ何してやがる!!!」

初春「垣根さんっ!何をしてるんですか!!」

小萌「や、やめてくださいですーっ!!?」

何人にも取り押さえられながら垣根は上条の左足を叩き続ける。

一方「……成る程なァ。」

打ち「あ、あなた…メルヘンさんは何をやってるのって…ミサカはミサカはっ。」

一方「まァ見てろ。すぐ分かる。」

上条「やめろやめろやめてくださいやめてくださいませの三段活用ーーーッ!!」

垣根「…」

上条「っッ!?」
さらに鳩尾。馬乗りになって上条の顔にも拳を入れる。

上条「っガ、垣ッ、っぁ、!!」

一方「…まだかァ?」

垣根「………」

ついに、トドメとでも言わんばかりに拳を振り上げたその時。


「「上条(はん)から離れろーーーーーっ!!!!」」

垣根が窓を突き破って吹き飛んだ。

上条「……お前達。」

薫「上条!大丈夫か?死にかけてないか!?」

葵「あのエセホスト…地球圏外にテレポさせたろか!」

一方「ほらなァ」

最初からわかっていた様な口ぶりでにやけた一方通行。

初春「ど、どういう事ですか…?」

一方「お前ェの彼氏がカブトムシ作っただろォが。三下の頭の上に浮いてンのがマイク代わりになってたンだろォ。もう一体はスピーカーとして三下ン家に飛んだ…って訳だァ」

垣根「なんだ、分かってたのかよ一方通行。」

薫葵「「!」」

翼を生やした垣根が窓から舞い戻る。

垣根「まぁ上条には申し訳ねぇが囮に使」

話の途中でまたも吹き飛ぶ垣根。

一方「…」

初春「…」

上条「…薫、葵。」

薫葵「「…ごめんなさい」」

上条「…」

薫「あたし等のせいで…上条そんな事に…」

葵「…本当に、ごめんなさい」

上条「お前達は悪くないさ、悪いのは俺の不幸が原因だからな。」

薫「でも…」

葵「…」

上条「…悪いが、俺はお前達の現場監督主任を離れる。」

薫「!」

紫穂「」

葵「…、そら、そうやな。ウチら…化け物やもんな。」

上条「…すまない」

葵「ううん、今までありがとぉ。…ほな、さよなら。」

上条「えっ」

たまらなくなった葵が、テレポートでどこかに飛んだ。


上条「…何か誤解を生んだような気がする。」

紫穂「…上条さん、どういう事?」

上条「いや、ここで療養して全治3週間だけど、学園都市で治療したら1週間で治るから一時的に帰る事にしたんだ。」

紫穂「…」

薫「でも、あたし等は化け物だし…」

上条「馬鹿なことを言うな。俺が今の今までお前達を化け物呼ばわりした事があったか?」

薫「……無い。」

上条「何より大事なお前達にそんな事言う訳ないだろ。」

薫「んなっ、馬鹿!よくもそんな恥ずかしい事が言えるな!!」

上条「今葵に『すまない、そういう事じゃないんだ』って言おうとしたんだけど…途中で飛ばれた…」

浜面「それは誤解されるわ。」

垣根「折角呼んだのに何してくれてんだよ上j」

ずどん。

薫「……メルヘン嫌い。」

上条「まずったなぁ…薫、そこの松葉杖とってくれないか。」

薫「う、うん。」

紫穂「どうするの?」

上条「決まってんだろ。」

松葉杖を脇に挟んで、上条は立ち上がる。

上条「探しに行く。」

浜面「大将、鼻血鼻血。」

上条「…」

紫穂「…葵ちゃんは、落ち込んだ時は意外と近くに居るわ。多分この病院の敷地内。」

初春「…中庭、とかですかねぇ」

上条「わかった。行ってくる。」

一方「三下ァ。無茶はすんなよォ」

上条「珍しいな、心配してくれてんのか。」

一方「そ、そんなんじゃねェ!別にお前ェの為じゃねェンだかなァ!!」

上条「はは、確かにそんなガラじゃねぇなお前は。ありがとよ」

一方「おォ。行ってきやがれェ」


垣根「一方通行。お前実はツンデレだろおっと薫ちゃんもう念力はやめてくれ。そろそろ死ぬ。」

薫「…」

一方「もォやめてやれェ。そもそもお前ェ等が連絡に出なかったのが原因だァ。」

────────────

上条「いや中庭広ぇよ。」
中庭ってか校庭レベルで広いこの病院。
迷惑極まりない。

上条「…どんだけー。…おや」

上条にしては幸運にも、病院の中庭、真ん中に立っている松の木の下のベンチに葵の姿を見つけた。




葵「…はぁ」

上条「姫様。そんなところでうずくまって、何をされているのでせうか?」

葵「ほっといてや。今それどころじゃないい……か、上条はん」

上条「その通り、学園都市において不幸さでは右に出るものはいない上条当麻さんですよー。…言ってて悲しくなってきた。隣、座るな?」

葵「…うん。」

上条「さて、先ずはお前に与えてしまった誤解を解こうか。」

葵「…誤解?」

上条「葵が化け物って言った時、俺はすまないって言っただろ?」

葵「…、うん」

上条「『すまない、そういう事じゃないんだ』って言おうとしたんだがなぁ。どこぞのお姫様は慌てて飛び出してしまったんだ。」

葵「…え。」

上条「それに、お前達の現場監督主任を離れるってのは火傷の治療の為だ。 決してお前達のせいじゃない」

葵「…じゃあ」

上条「あぁ。治療が終わればまた戻ってくるさ。…一週間くらいかな。」

葵「……嘘じゃないんよね?」

上条「おいおい、今まで俺はお前達に嘘なんてついた事があるか?」

葵「……………………………………、…、無い。」

上条「なんでそこちょっと迷った」

葵「だって…えっちな本。」

上条「(忘れてた)」

葵「忘れてたって思ってるやろ。」

上条「…はい。でも昔の話だぜ!?今はそう!お前達のが好きだ!!」

葵「ちょ、何叫んどるか分かっとるんかあんた!!!?」

上条「何だよ、分かってくれるまで叫ぶつもりだぞ?俺は巨乳なお姉さんタイプよりもお前達が好きだ!外見なんて関係ない、お前達ザ・チルドレンが好きなんだ!!」

葵「わかった、わかったから!もう静かにしてやぁぁぁ恥ずかしいねんてぇぇぇ、!!」

上条「はっはっは、まだ足りないねぇ俺はぁぁ」

「少しすいません、特務エスパーの者ですが。未成年エスパー淫行未遂で同行できますか?」

上条「」

葵「あ、ナオミはん」

梅枝「あら、葵ちゃん。……それに、あなたは何処かで見かけた顔ですね。」

上条「あ、黒の人……ハッ」

梅枝「」

梅枝「やっぱ見てやがったかこの童○野郎!!!」

上条「豹変した!?」

梅枝「サイキック スタン サブジェクション!!」

上条「わわわっ!」

ナオミの電撃が理不尽な右手によって打ち消されたのは言うまでも無い。

上条「み、御坂かお前は!!」

梅枝「…打ち消された…?そんな馬鹿なっ」

上条「待って!上条さんは今まともに戦えませんのことよ!!」

葵「ナオミはん、誤解や誤解。上条はんはウチと淫行なんてしてへんよ。…まぁ将来はなってもええけど…」

梅枝「!?」

上条「?」

明らかにナオミよりも近い距離なのにこの最後の部分が聞き取れない。
ライトノベル主人公特有の「難聴」である。

「上条当麻ァァァァァ!!!」

上条「え?何あのオッさブバッ!?…不幸…だ…」

全身焼けようがなんだろうが、見ず知らずのオッさんに殴られる事も日常的な不幸であった。

谷崎「私のナオミに、私のナオミにまで手をだしおって!!そんな事はこの谷崎一郎が許さんぞ!!!」

梅枝「誰がお前のナオミだ死ねこの変態ジジィ!!!」

谷崎「ぐぁぁぁぁぁやめろ私のナオミぃぃぃぃぃっ!!!」

梅枝「ィィ加減死にさらせぇぇぇぇ!!」


葵「すいまへん、この人(上条)運ぶんで車椅子かしてもろてええですか。」

上条「……学園都市でもそうだったけど、何回目だろうな。こうして気絶から目が覚めるのは。」

見慣れたような見慣れないような。

上条「早速明日には学園都市に戻らないといけないのに…荷物も整理してないし…ん?」

上条以外誰もいない病室の机の上に置かれた数枚の紙と、キャリーバック。

上条「…『必要最低限の下着と着替えだァ。餞別の金も少し入れといてやンよォ』……あいつ手紙でもこんな喋り方なのか。」

いつもすまねぇ、と呟いて次の紙を読む。

上条「垣根か。『お前の留守の間は嬢ちゃん達の世話はやっとく。さっさと直して帰って来い』…何でいつもこんな風に真面目じゃないんだろ。」

最後の1枚は薫、葵、紫穂からの手紙。

『さびしくなるからかおはみせねー! かおる
はよかえってきてや!それだけ! あおい
かえってきたらさっそくデートだから、たのしみにしててね。 しほ

だいすき!』

上条「……目にしみるじゃねーか馬鹿野郎…っ。」


こうして上条は、学園都市に舞い戻った。

そして時は流れ一週間。
御都合主義?
そんなの知るか、ロリが待ってる。

一人の少年が大きなマンション前のバス停で、下車した。

「よォ三下ァ。一週間ぶりだなァ」
「ちゃんと、お世話してやっといたぜ。」

上条「一方通行。垣根。…ありがとな」

一方「俺達はいいからさっさと部屋にいってやれやァ。昨日ォも一昨日もその前の日もそわそわしてやがったンだからよォ。」

垣根「ほれ、鍵。」

上条「本当に助かった。マジで感謝してる。」

エントランスに駆け出すウニ頭。

一方「めっちゃくちゃにやけてたなァ」

垣根「喜びすぎだろって思った」

上条「ただいまっ!!」

薫葵紫穂「「「おかえりなさいっっ!!」」」

元気に迎えてくれる3人の声。
この一週間、どれほどこの愛しい声を聞きたかった事か。

薫「おせーぞ当麻!」

葵「当麻はん待ちすぎて死にそうやったわぁ。」

紫穂「さ、デートに行きましょ?当麻さん」

準備は万端、さっそくお出かけコースですねわかります。

上条「いつの間にか当麻…はは。
ところで…お前達、改めて言っておくぞ!!」

「俺はお前達が大好きだ!いや、愛してるね!!」

部屋の中心で大好きだと叫んだ。
今この瞬間に

薫葵紫穂「「「知ってる!!!」」」

キャリーバックを放り投げた上条当麻に飛びつく3人。
日本で最強のエスパーチーム、ザ・チルドレンがついているのに、犯罪者の1/100も怖くない不幸なんかに負けるはずがない。

この4人はいつまでも、どこまでも一緒に歩み続ける。

────────────

柏木「上条クン、チルドレン、お願い!」

上条「お前達行くぞ!ザ・チルドレン!解禁ッ!!」

薫葵紫穂「「「はーい」」」


ここまでへんてこりんな文章に付き合ってくださった皆様ありがとうございます。>>1です。

木曜の昼ごろ。シャワーを浴びてるとふと、「あれ。上条×絶チルssとか作りてぇ…」と頭に何かが降りてきてそう呟いて行ったのがきっかけとなりました。

なにぶん書き溜めなんてしないもので、とても長くなってしまいました。

今度またss書くような事があれば、またお会い出来る事を楽しみにしております。

それではまたいつの日か。

P.s. 皆様支援ありがとうございました。

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