さやか「へそからお茶が沸くってほんとですか!?」(135)

マミ「え」

さやか「へそからお茶が沸くってほんとですか!?」

マミ「いや…そんなはずないじゃないの…」

さやか「でもこれがほんとなら世紀の大発見ですよ!」

マミ「いやいや…」

マミ「あのね美樹さん。お茶がへそから沸いてくるわけないでしょ?」

さやか「でも沸くかもしれないですよ!」

マミ「…その知識はどこで仕入れてきたの?」

さやか「忘れましたけど…どこかで聞いたような気がするんですよねぇ…」

マミ「……それって諺じゃないかしら?」

さやか「ことわざ?」

マミ「へそで茶を沸かす」

さやか「あ!それだ!それ聞いたことあります!」

マミ「やっぱり…」

さやか「なんか崇高な文書で見かけた気がします!」

マミ「国語の教科書ね」

さやか「昔からある言葉ってことはやっぱりへそからお茶が沸くんですよ!」

マミ「いやいや」

マミ「ことわざ理解できてないの?、死ねい強パンチ」

さやか「あべし」

マミ「美樹さん。ことわざって知ってる?」

さやか「焼肉定食!」

マミ「それ四字熟語ね。犬も歩けば棒に当たるって知ってる?」

さやか「もちろん知ってますよ。馬も木から落ちるってやつですよね」

マミ「大分大変なことになってるわよ美樹さん。間違ってるわ」

さやか「でも馬が木から落ちるって普通のことなんじゃないのかなぁ…?」

マミ「まず馬が木の上にいることがおかしいと気付いて美樹さん」

さやか「だったらへそでお茶が沸くのも普通のことなんじゃ…!?」

マミ「その理屈はおかしいんじゃないかしら」

さやか「逆転の発想ですよマミさん」

マミ「そこで自らの発言に疑問を持たないことが美樹さんの長所でもあり短所でもあるのよね」

さやか「というわけでさっそくへそでお茶沸かしましょうよ!」

マミ「ちょっとまって美樹さん。まずそれを実験するのは美樹さんの自由なのだから大いに構わないわ。先輩として止めておきたいとは思うけどね」

マミ「でもどうして私のうちでやるの?」

さやか「お茶と言えばマミさん。マミさんと言えばお茶。あとケーキ」

マミ「え」

さやか「マミさんならきっと美味しいお茶沸かせてくれますよね!」キラキラ

マミ「そ、その期待の眼差しが痛いわ…」

さやか「あたし、マミさんならとびっきりのお茶を沸かせてくれるって信じてます!」

マミ「まぁまぁ美樹さん。そんなことよりも美味しいケーキがあるのだけど…」

さやか「わぁ!いいなぁマミさん!」

マミ「美樹さんもどうぞ」

さやか「え、食べてもいいの?」

マミ「えぇ。お茶も淹れたから一緒にどうぞ」

さやか「わーい!」

さやか「美味しい!」

マミ「美樹さんが喜んでくれてよかったわ」

さやか「マミさんの淹れたお茶は何度飲んでも飽きませんねぇ」

マミ「ふふ。お世辞がうまいんだから」

さやか「いえ!めちゃうまっす!」

マミ「じゃあおかわりもどうぞ」

さやか「わーい!いただきまーす!」

さやか「今日はありがとうございました!」

マミ「いえいえ。私も美樹さんとお喋りできて楽しかったわ」

さやか「マミさんのケーキもお茶もすごく美味しかったですし…やっぱりマミさんは女の子の憧れって感じですねぇ…」

マミ「まぁ…美樹さんったら。うふふっ」

さやか「また遊びにきていいですか?」

マミ「もちろんよ!また美味しいケーキ用意しておくからね!」

帰り道

さやか「いやぁマミさんのケーキ美味しかったなぁ。今度お礼に濡れ煎餅もってこ」

さやか「お茶も美味しかったなぁ。あたしもあんかお茶淹れてみたいもんだ」

さやか「…………あ!しまった!マミさんにへそでお茶沸かせてもらってない!」

翌日

さやか「へそからお茶が沸いてくるってほんとですよねマミさん!?」

マミ「いや知らないわよ…というか来るの早くない?」

さやか「早くマミさんのへそから沸いたお茶が飲みたくて!」

マミ「だから…へそからはお茶は沸かないの」

さやか「沸きますよきっと!昔の人も言ってたし!」

マミ「あのね美樹さん。ことわざっていうのは教訓や風刺の意味を含んだ言葉であって、そのままの意味ではないのよ?」

さやか「……なに言ってるかわかりません…」シュン

マミ「えぇ…?」

さやか「そんな難しいこと言われても…あたしまだ中学生だし…」

マミ「私も中学生なのだけど…」

マミ「美樹さん。昔の人もね?へそでお茶を沸かせたからそんな言葉を残したわけではないのよ?」

さやか「そんなことないです!」

マミ「そんなことあるのよ」

さやか「昔の人は本当にへそでお茶を沸かせたかもしれないです!今の現代人達が皮肉にも歪曲して伝えていったに違いない!」

マミ「夢のある新説ね…」

さやか「大丈夫です!マミさんになら出来ます!あたしが保証します!」グッ

マミ「残念ながら美樹さんの保証はなんのプラスにもならないわ…」

さやか「あんなに美味しいお茶を淹れられるマミさんがへそでお茶沸かせられないわけがない!」

マミ「そんなに私の淹れたお茶は美味しいかしら?」

さやか「そりゃもう!めちゃうまっす!」

マミ「ふふ。ならどうぞ美樹さん」コトッ

さやか「わーい!今日もマミさんのお茶が飲めるぞ!」

さやか「あぁ…癒されるぅ…マミさんのお茶ぁ…」

マミ「美樹さんってばそんなに私のお茶が好きなのねぇ」

さやか「だってこんなに美味しいんですもん…はふぅ」

マミ「うふふふ…おかわりどうぞ♪」

さやか「いただきます!くぴっ!」

さやか「はふぅ…」

さやか「あぁ…しやわせですぅ…」

マミ「遠慮しないでどんどん飲んでいいのよ」

さやか「どうもです!…………あれ?」

マミ「どうかした?」

さやか「なにか忘れてるような…」

マミ「…………」

さやか「なんだろ…」

マミ「おトイレ?」

さやか「それだ!おしっこしたかったんだった!さすがマミさんだ!すごいすごい!」

マミ「早く行ってきなさい」

さやか「いやぁ~今日もなんだかお世話になりました!」

マミ「いいのいいの。私も楽しいんだから」

さやか「あ、これよかったら貰ってください!あたしの好きなキャラメル味ですから!」

マミ「チロルチョコ…」

さやか「今度はちゃんと濡れ煎餅持ってきますね!ではお邪魔しました!」

帰り道

さやか「ふんふんほーん。今日もいい日だったなぁ」

さやか「マミさんは優しいし頼りになるし格好いいしきっと友達もいっぱいいるんだろうなぁ」

さやか「なんだかお姉ちゃんができたみたいでさやかちゃん嬉しいぞ」

さやか「頼りになると言えばー………………あ」

さやか「またマミさんのへそから沸き出てくるお茶を飲みそびれたじゃないか!なんてこった!」

翌日

さやか「今日こそはマミさんのへそから沸いてくるお茶を飲ませてください!」

マミ「また来たのね美樹さん」

さやか「また来ました!」

マミ「残念だけど今から買い物に行くのよ。今日はお茶は振る舞えそうにないわ」

さやか「え、今からですか?結構外寒いですよ?」

マミ「そうねぇ…でも買い物は行かないとマズイじゃない」

さやか「じゃあお供します!荷物運びは任せてください!」

マミ「あらそう?じゃあ行きましょうか」

さやか「しめしめ。これでいつでもマミさんのへそから沸くお茶を飲めるぞ」

マミ(聞こえてるわよ美樹さん。私のお腹を見つめるのやめてくれないかしら)

マミ「あ、焼き鳥屋さん」

さやか「くんくん…はっ!いいにおいですね!」

マミ「食べる?」

さやか「食べたいです!」


マミ「美味しいわねぇ」

さやか「ハフハフ…あづっ…ハフハフ…」

マミ(美樹さんが焼き鳥に夢中になってくれてよかったわ)

マミ「スーパーに着いたわね」

さやか「わぁ…広いですね…」

マミ「じゃあ私、タイムセールに行ってくるから美樹さんはこのメモに書いてあるのをお願いね」

さやか「は、はいっ!ラジャーです!」

マミ「ではいくわよ!とうっ!」テケテケ

さやか「戦地に赴くマミさん格好いい!」

さやか「よし…まずあたしは…」

さやか「お菓子コーナーどこ?」

マミ「きゃーっ♪大漁よ!」

さやか「さすがマミさん!買い物上手っ!」

マミ「ふふふ。これでしばらくは大丈夫ね…ん?」

マミ「美樹さん…私お菓子買っていいなんて言ってないわよね…?」

さやか「あ、いえ…マミさんが食べたいかなって…」

マミ「タマゴボーロなんて食べません!返してらっしゃい!」

さやか「うぅ…タマゴボーロ…」

マミ「ふぅ…やっと家に着いたわね。疲れたぁ」

さやか「いっぱい買いすぎですよマミさぁん」

マミ「手伝ってくれてありがとね美樹さん。お茶出すからあがっていって」

さやか「わーい!お邪魔します!」

マミ「今茶菓子も出すわね」

さやか「はい!………………ん?」

さやか「はっ!思い出した!マミさんのへそから沸いてくるお茶飲みたい!」

さやか「マミさんマミさん!今日こそはマミさんのへそから沸いたお茶を…」

マミ「はい。お茶淹れたわよ」

さやか「それも美味しいですけど今日はマミさんのおへそのお茶を……」

マミ「美樹さん…はい、お茶菓子も」

さやか「こ、これは……!タ、タマゴボーロ!!」

マミ「実は美樹さんのご褒美に買っておいたのよ。ふふっ!」

さやか「美味しいですっ!マミさんのお茶とよく合いますっ!」

マミ「お茶のおかわりいる?」

さやか「いただきます!」

帰り道

さやか「えへへ…マミさんのご飯、ごちそうになっちゃった!」

さやか「美味しかったなぁ…マミさんのご飯も…タマゴボーロも…えへへぇ」

さやか「なんといってもお茶だよね!マミさんの淹れるお茶は天下一品!」

さやか「……………………」

さやか「ややっ!またしてもマミさんのへそ茶を飲み過ごしちゃったぞ!?」

翌日

さやか「マミさんマミさん!」

マミ「はいいらっしゃい、美樹さん」

さやか「あ、お邪魔します」

マミ「たった今ケーキが焼き上がったところなのよ。食べて食べて」

さやか「ほんとですか!ぅわーい!」

さやか「………………」

さやか「おっと!また忘れるとこだった!今日はマミさんのへそ茶ですよへそ茶!」

マミ「へそ茶ってなによ…」

さやか「実はあたし!マミさんの家にきた理由はマミさんのへそから沸いたお茶が飲みたいからなんです!」

マミ「知ってたけど…だから私のへそからはお茶なんか沸かないって何度も言ってるでしょ」

さやか「諦めないでくださいっ!」

マミ「!?」

さやか「マミさんならきっと出来ます!マミさんは今までだって何度も困難を乗り越えてきたじゃないですかぁっ!!」

さやか「あたし…信じてます…!マミさんのほんとの実力を…!」

マミ「なんでも根性論で乗り越えられると思ったら大間違いなのよ美樹さん」

マミ「大体へそで沸いたお茶が美味しいわけないじゃない」

さやか「そんなことないです!マミさんのお茶なら美味しいに決まってます!」

マミ「じゃあ私が淹れたお茶を飲んだらいいじゃないの」

さやか「それとこれとは違いますよ!あたしはマミさんのおへそで沸かしたお茶が飲みたいんです!」

マミ「……それはつまり私が淹れたお茶は飲みたくないってこと…?」ウルル

さやか「ひぇっ!?」

さやか「い、いや…あのあのっ…マミさんの淹れたお茶が飲みたくないわけじゃ…!」

マミ「だって私が淹れたお茶なんかよりもへそで沸かせたお茶がいいんでしょ…?」ウルル

さやか「や、やぁっ…!」

マミ「…私が美樹さんの為に愛情込めて淹れたお茶はもう…いらないって言うのね…」グシュン

さやか「の、飲みたいですっ!マミさんの淹れたお茶が飲みたいですっ!」

マミ「あらそうなの!よかった!ではお茶をどうぞ!」

さやか「は、はいっ!いただきます!」

マミ「ほらほら♪どうぞどうぞ♪」

さやか「うぃ…もうのめまひぇん」タプーン


マミ「あら…私のお茶が飲めないって言うの…?」ウルル

さやか「の、飲みます!おかわり!」タプーン

マミ「うふふ~ケーキもどうぞ。はい、あーん」

さやか「あーん…」タプーン

マミ「どう?」

さやか「美味しゅうございます!」ドタプーン

マミ「嬉しいわ♪」

帰り道

さやか「うぃ……けぷっ…」

さやか「あ…あたしのお腹…マミさんのでいっぱいになっちゃったよ…」

さやか「でもやっぱりマミさんのへそ茶は諦められない…うぬぬ…」

さやか「こうなったら…奥の手だ!けぷっ」

ピッポッパ

prrrrr

ガチャッ

まどか『もしもしさやかちゃん?

さやか「まどか!まどか!マミさんのへそ茶が飲みたいよ!」

まどか『相変わらず言ってることがちんぷんかんぷんだよさやかちゃん』

さやか「実はね…」



まどか『で、最終的には人に頼っちゃうんだねさやかちゃん』

さやか「だってマミさんが泣いちゃう」

まどか『でもそれならなんとかなるよさやかちゃん』

さやか「え?」

翌日

さやか「来ました!」

マミ「まぁ来るでしょうね。勝手に上がっていいわよ?」

さやか「まどかも来ました!」

まどか「私も来ました!」ヒョッコリ

マミ「え、鹿目さん?」

さやか「マミさんのお茶が飲みたいそうです!」

まどか「マミさんのお茶が飲みたいです!」

マミ「あらあら…」

まどか「おいしい!」

さやか「でしょ。これ淹れたのマミさんなんだよ」

マミ「ふふ。鹿目さんもいっぱいおかわりしてね?」

まどか「はい!」



まどか「おかわり!」

マミ「あの…そろそろ茶葉が…」

まどか「え?おしまいですか?」

さやか「だってまどか30杯くらい飲んだじゃない。あたしだって27杯くらいしか飲んでないのに」

マミ「ごめんなさいね…ここ数日、美樹さんにいっぱいお茶を淹れてあげてたらお茶っ葉がもう切れちゃったみたいで…」

まどか「私まだマミさんのお茶が飲みたいな」

マミ「うんと…買いに行かないとお茶は淹れられないわ…」

まどか「あ、そうださやかちゃん!マミさんは他の方法でもお茶を作れるらしいじゃない!」

マミ「!」ビクッ

さやか「へ?なにそれ」

まどか「だからねさやかちゃん…マミさんはおへそからお茶沸かせるんでしょ?」

さやか「あ!そうだ!これがまどかの作戦か!」

まどか「作戦って言っちゃ駄目でしょさやかちゃん」

さやか「あ、そっか。うっかり」

さやか「ということでマミさん!へそからお茶沸かせてください!」

マミ「あわわわ…」

まどか「もうお茶っ葉がないからお茶でさやかちゃんを誤魔化すのは不可能ですよ」

さやか「それに今日は忘れないよ!ほら見てマミさん。手のひらにいっぱいへそ茶って書いたの」

マミ「こわっ」

さやか「あたし、マミさんの美味しいへそ茶が飲みたいんです!お願いします!」

マミ「むぅ……わかったわよもー…」

さやか「わーい!やったねまどか!」

まどか「ごめん…私トイレ…」

マミ「もう美樹さんが満足するまで付き合ってあげるわよ…」

さやか「はい!では仰向けになってください!」

マミ「はぁい」ゴロン

さやか「じゃあおへそ出してください!」

マミ「え…」

さやか「うん?」

マミ「それはちょっと…恥ずかしいのだけど…///」

さやか「そんなこと言ったって…へそからお茶が沸いたときに服が濡れちゃうじゃないですかー」

マミ(沸くわけないじゃないのよぉ…)

さやか「出来れば上着もスカートも脱いだ方がいいと思うんですけど…」

マミ「そそ、それはムリよ!?///」

さやか「…濡れちゃったらまた洗濯すればいっか…ジュースよりはシミになりにくそうだし…」

マミ(…美樹さん本気だし…)

さやか「じゃあ服…まくりますね?」ペローン

マミ「う…」

さやか「おぉ!これがマミさんのおへそ!」

マミ(な、なんだかおへそだけ露出するのって…恥ずかしい…)

さやか「つん」

マミ「ひぁっ?」

さやか「…ぷにぷにだぁ…」ツンツン

マミ「ちょ…おへそつんつんしないでぇっ…!?」

さやか「さすがマミさん…おへそも綺麗だ…」ツンツン

マミ「やっあっ…美樹さんったらっ」

さやか「なんかマミさんのお腹って落ち着きますねぇ…」

マミ「も、もう!お腹に顔くっつけないでよ!」

さやか「あ、マミさんのお腹…コポコポって音がします!」

マミ「う、うぅ~…早く終わってぇ…///」

さやか「そういえばへそ茶飲まなきゃ…マミさんのお腹に惑わされるとこだった…危ない危ない」

さやか「ぃよし!じゃあ沸かせてください!」

マミ「沸かないわよっ!」

さやか「えぇ!?そんな馬鹿な!」

マミ「馬鹿は美樹さんよっ!」

さやか「頑張って!頑張ってマミさんのへそ!」

マミ「だから無理だってば!」

さやか「フレー!フレー!マミさんのへそ!」

マミ「出ないってぇ…」

さやか「きっと出ます!マミさんふんばって!」

マミ「ぅ…うーん…!」

さやか「もっともっと!ふんばってマミさん!」

マミ「うーん!うーん!」

さやか「もうちょっとです!いっけぇー!」

マミ「うーんっ!…………あっ…」

まどか「ふぅ…」

さやか「あ…!ま、まどか…!」

まどか「さやかちゃん、マミさんからお茶出た?」

さやか「う、うん…出たには出たけど…」

まどか「えっ!うそ!?ど、どんな味だったの!?」

さやか「ま、まま、まどかのはんなり癒し系っ!!味とかそんなんわかるかぁーっ!!」

まどか「えぇーなんで?飲まなかったの?」

さやか「…きょ、今日のとこはもう帰っといてよまどか。お願いっ」

まどか「え、なんで?」

さやか「ごめん…それは言えないけど…」

まどか「そっか…じゃあ今度かりんとう持って遊びにきてね」

さやか「…濡れ煎餅じゃだめ?」

まどか「飽きたよそれ」

マミ「しくしくしくしく…」

さやか「えーっと、えーっと…ま、まどかは帰りました…」

マミ「しくしくしくしく…」

さやか「ゆ、床はあたしが拭いときましたんで…」

マミ「しくしくしくしく…」

さやか「えと…あ、あの…えっと…」

さやか「マミさんのお茶…と、とても綺麗な色でした…」

マミ「…ひぐっ…うぇぇぇぇぇん……」

さやか「あわ、あわわわわわ…」

さやか「だ、大丈夫ですから!あたし誰にも言いませんから!」

マミ「ち、違……」

さやか「え?」

マミ「違うの…私…ぐすっ、先輩なのに…美樹さんのお姉さんなのに…こんなとこ見られて…」

マミ「美樹さんは…ひっく、私のことかっこいいって言ってくれたのに…こんなのってぇ…」

マミ「…美樹さんに、嫌われちゃうよぉ…ひっく…」

さやか「…安心してよマミさん」

さやか「あたしはどんなマミさんだって、たとえかっこわるいマミさんだって、全部ひっくるめてマミさんが大好きなんだもん…」

マミ「うぅ…」

さやか「よしよし、マミさんは可愛いなぁ…」ナデナデ

マミ「や、やめてよ…私の方がお姉さんなんだからね…」

さやか「だってマミさん可愛いんだもん」ナデナデ

マミ「もぉ…ぐす…」

さやか「えへへ…マミさんって格好よくておしとやかでお菓子作りも上手でお茶もおいしくて…」

さやか「その上可愛いだなんて!どれだけ完璧なんですかマミさん!」

マミ「そんなことないんだから…もぉ…」

マミ「くすん…」

さやか「落ち着いた?」

マミ「うん…」

さやか「もう疑わないでくださいね?」

マミ「え…?」

さやか「あたしはマミさんに憧れてるんです!嫌いになれるわけないじゃないですか!」

マミ「……うんっ…私も…美樹さんが大好きよっ」



マミ「今思えばまさにへそで茶を沸かすような話だったわねぇ…」

さやか「お茶出すマミさん可愛かったです!」

マミ「もうっ!美樹さんには私の淹れたお茶をいっぱい飲んでもらう刑よ!」

さやか「わーい!いただきます!」


終わり

ちいさいほうのつもりだったんですけどね…

おやすみなさい

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