さやか「…待たせちゃったね」 (36)


ちょっと未来の話しですが、本編後とか叛逆後とか考えず書いてるんで、適当に補完しといて下さい。

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まどか「…はぁー、良い式だったね」

さやか「うん…」


二次会会場


仁美「…皆さん、今日はこうしてお祝いをして頂いて…本当にありがとうございます」

さやか「あははっ親友のお祝いだもん!あったり前でしょー?」

さやか「仁美、ちょー綺麗だったよー」ヒック


仁美「さやかさん…」

さやか「きょーすけぇ、仁美泣かせたらぶっ飛ばすから?!あははは」

恭介「…さやか、大丈夫かい?」

さやか「大丈夫大丈夫!だってさやかちゃんですよ??」

まどか「さ、さやかちゃん…」

杏子「おいさやか、さすがに飲み過ぎだって。その辺にしとけ、な?」サスサス

さやか「うう?ん…」

杏子「…じゃあ、あたしこいつ送ってくから」

恭介「あ、タクシー呼ぼうか?」

杏子「んー、いや平気平気!さやかん家すぐそこだし…ちょっと風あてた方が良さそうだ。んじゃ、皆飲み過ぎんなよー」
ガララッ


杏子「おーい、さやか歩けるかー?」

さやか「んんー…大丈夫だってば…」

杏子「ほら…しっかり掴まっとけっての」

杏子「…ったく、弱い癖に無茶な飲み方しやがって」

さやか「んんー…大丈夫だってば?…先生?」


杏子「…はぁ」

一人ミキハウス


ガチャッ
杏子「…よっと」

ドサッ
さやか「ん…水ぅ…」

杏子「ったくよぉ…」ジャー

杏子「ほれ!」

さやか「んー…」ゴクゴク

さやか「…」zzz

杏子「っておーい、せめて着替えてから寝なよ…さやかー?」ペチペチ

杏子「……このまま襲っちまうぞー?」

さやか「んん…」

さやか「…す…き……」

杏子「!」

さやか「きょう……ムニャムニャ…」

杏子「…」



杏子「…どっちの"きょう"なんだよ。それ」ペシッ


杏子「おやすみ…さやか」


チュンチュン

さやか「うー…朝?…ぅっ頭痛ぁ…」

さやか「…ん?」ピラッ


"仕事行ってきます。朝飯作ったから、起きたら食え。杏子"


さやか「…杏子、さっきまでいたんだ」



ピーンポーン
さやか「ん?…はーい」

ガチャッ
さやか「あれ、まどかに…ほむら?」

まどか「うぇひひ…大丈夫?一応、二日酔いの薬買ってきたよ」

ほむら「…ちゃんと帰れたようね」

さやか「あー…ありがと。まぁ上がってよ」

ほむら「…あなた、酔い方が酷かったからまどかが心配していて」

さやか「う…ごめん。そんなに?」

ほむら「え!…ま、まさか!あれを覚えていないの?酔った勢いとはいえ…あんな」

まどか「ほむらちゃん!…忘れてた方が良いって…」

さやか「えっえっ!?ちょっ、何…私何したの…!?」

まどか「…」

ほむら「…っ」

さやか「…ね、ねぇ…」

ほむら「ふふっ…冗談よ」

まどか「うぇひひ」

さやか「!?」

さやか「…えー…何?ちょっ止めてよそういうの?…」ハァ~

ほむら「これに凝りたら、もうあんな飲み方やめなさい」

さやか「…肝に銘じます」

まどか「実はね、杏子ちゃんからメールがあったの。…時間あったら様子見てくれないかって」ティヒヒ

さやか「え…そうなの?」

ほむら「すっかり保護者ね。…昔は逆だったように思えたけど」クスッ

さやか「あはは…そういえば二人共、今日は休みなんだ?」

まどか「私はまた夕方には空港向かわないとなんだけどね…」

さやか「へー…さっすがバリキャリ」

まどか「うぇひひ。まぁね…」キョロ

まどか「ね…杏子ちゃんと住んでるの?」

さやか「ん?…んー、正式にはまだだけど…まぁ、頻繁に泊まりには来てるよ。あいつ」

まどか「…そっか」

さやか「二人で住むにはさすがに狭いしね、この部屋。もっと広い所引っ越そうかなって」

さやか「で、そういう二人は?」

ほむら「えぇ、もちろん」

まどか「…住んでないよ」

まどか「たまに何故かほむらちゃんが家で待ってるんだけど…」ジト

さやか「へ、へぇー…」

ほむら「ま、まどかが心配なのよ!それに…そうでもしないと中々会えないし」

まどか「はいはい。じゃあ、また美味しいご飯作って待っててねー」ナデナデ

さやか「なんだ…結局ラブラブな訳?」

まどか「うぇひひ♪」ナデナデ

さやか「…ねぇ、まどか」

まどか「ん?」

さやか「まどかはさ、迷いとかないの?…その、女同士って…」

まどか「んー…」

ほむら「ある訳ないでしょう。ね?まどか」

まどか「…そりゃ、全くない訳じゃないよ。今でもたまに思うもん。これで良いのかなって」

ほむら「ま、まどか!?」

まどか「…でも」

まどか「お仕事で色んな国に行くようになって、色んな考えを持った人達に出会ってね、自分が知ってる世界の狭さに気付いたんだ…。だからあれこれ悩んでも、結局はこれで良っかって…そう思うんだよね」

ほむら「まどか…」

さやか「…まどかさ、変わったね」

まどか「うぇひ?そうかな?」

さやか「…うん。変わってないって思ってたけど、やっぱり変わった。昔のオドオドしてたまどかとは大違い」

まどか「てぃひひっ何も変わらないよぉ。私は、さやかちゃんが知ってるまどかだよ?…でも」チラ

ほむら「?」

まどか「…もし私が変わったんだとしたら…それは

プルル
まどか「!あ、ちょっとごめん…」

まどか「はい……えっ?あー…分かった。先方には私も一緒に行く。…うん。大丈夫だから…あ、一旦会社寄るから…うん、じゃあ」ピッ

まどか「ごめんっさやかちゃん、ほむらちゃん…!私行かないと」

さやか「仕事?」

まどか「うぇひひ…うん、ちょっと…。今度埋め合わせするから!」

ガチャッ
まどか「じゃ、行って来るね」

まどか「…あ、さやかちゃん」

さやか「ん?なぁにまどか」

まどか「さっきの続き…私が変わったんだとしたら、それはほむらちゃんのおかげだよ」コソッ

さやか「え」

まどか「ほむらちゃんが、いつも変わらずに待っていてくれるから、どんな私でも受け入れてくれるから…私はどこへだって行けるし、どんな自分にもなれるの」

さやか「!…そっか」

まどか「うぇひひっほむらちゃんには、内緒だよっ!」コソッ

ほむら「何?何なのまどか?」

まどか「何でもなーいよ♪じゃあ、私もう行くね!……ほむらちゃん!」チュッ

ほむら「!」

まどか「行ってきます」

ほむら「…行ってらっしゃい」

パタン…

さやか「ふーん」ニヤニヤ

ほむら「…何よ」

さやか「いや、あんたもそういう顔するんだなぁってさ」

ほむら「なっ///…うるさいわね」

さやか「見送り行かなくて良かった訳?」

ほむら「…またすぐに会えるもの。“行ってらっしゃい”と“行ってきます”だけで、私達は充分なのよ」ファサッ

さやか「…あんたら、やっぱりお似合いだわ」

さやか「さて、と。ほむら、この後予定は?」

ほむら「いいえ、特には。本当は、夕方までまどかと過ごす予定だったのだけれど…」

さやか「おし!じゃあ、丁度良いや」

ほむら「?」

さやか「…私とデートしない?」

ほむら「…あなた、まだ酔ってるの?」

さやか「…」

さやか「…いや、何かもう良いや。良いから外行こ外!」グイ

ほむら「あ、ちょっと…」

喫茶*ピュエラマギ

カランカラン

マミ「あら、美樹さんに暁美さん」

さやか「どーも!来ちゃいました」エヘヘ

マミ「珍しい組み合わせねぇ。どうぞ座って?…暁美さんはいつもので良いかしら?」

ほむら「えぇ。お願い」カタン

さやか「って、ほむらあんた知ってたの?」

マミ「彼女、もうすっかりここの常連よ?」クスクス

さやか「へぇー…。あ、マミさん、この間はケーキありがとうございました。仁美達感動してましたよ!」

ほむら「あぁ、あれやっぱり巴さんのだったのね。確かに良い出来だったわ」

マミ「ふふっ。ありがとう」

マミ「あ、そうそう!美樹さん、せっかく来てくれたのにごめんなさい。あの子、ちょっと買い出し頼んじゃって…今外してるのよ」

さやか「そうなんですか…」

マミ「…多分もうちょっとで戻ると思うんだけど。それまでいてくれて構わないから」

ほむら「…今日は、杏子とあなただけなの?」

マミ「え?…あぁ。あれ」チラ

ほむさや「「?」」

なぎさ「ぅ?!」カリカリ

マミ「…定期試験が近いから、それまではお店は休ませてるの」

マミ「あの子ったら、一人にさせるとすぐサボろうとするから。こうしてここで勉強させてるの」フゥ

さやか「ありゃぁ…学生は大変だぁ」

マミ「ね、暁美さん、良かったら見てあげてくれないかしら?今日のお茶とケーキ代でどう?」

ほむら「ほむぅ…仕方ないわね」カタン…スタスタ

マミ「ありがとう♪なぎさちゃーん、しっかりね!」

なぎさ「うぅ?鬼ぃ?!」

マミ「クスクス」

さやか「…」

さやか「…あの、私に何か話しでも?マミさん」


マミ「あら、随分察しが良いのね」

所々文字化が

ほむら「…今日は、杏子とあなただけなの?」

マミ「え?…あぁ。あれ」チラ

ほむさや「「?」」

なぎさ「ぅぅーっ!」カリカリ

マミ「…定期試験が近いから、それまではお店は休ませてるの」

マミ「あの子ったら、一人にさせるとすぐサボろうとするから。こうしてここで勉強させてるの」フゥ

さやか「ありゃぁ…学生は大変だぁ」

マミ「ね、暁美さん、良かったら見てあげてくれないかしら?今日のお茶とケーキ代でどう?」

ほむら「ほむぅ…仕方ないわね」カタン…スタスタ

マミ「ありがとう♪なぎさちゃーん、しっかりね!」

なぎさ「うぅーっ鬼ぃー!」

マミ「クスクス」

さやか「…」

さやか「…あの、私に何か話しでも?マミさん」


マミ「あら、随分察しが良いのね」

マミ「佐倉さん…」

さやか「?…杏子?」

マミ「えぇ…美樹さん、佐倉さんと何かあった?」

さやか「杏子と…?いいえ?」

マミ「そう?…あの子、朝来た時から元気がない気がしたから…」

マミ「今日だけじゃなくって、妙に落ち着きがなかったり…最近様子がちょっとおかしいのよね」

マミ「夕べは美樹さんの所にいたんでしょう?…何か知らないかしら」

さやか「夕べ…。実は、夕べは私かなり酔っ払ってて…記憶がないと言いますか……」ゴニョゴニョ

マミ「もうっ。美樹さんも良い大人なんだから、お酒の飲み方くらいちゃんと覚えないとね」ツンッ

さやか「はい…」

マミ「でも、そう…美樹さんも分からない、か」フム

さやか「…」

マミ「?…美樹さん?」

さやか「あっ、いえ…その」

さやか「…」

ちょっと席外す

マミ「えぇっ!?プ、プロpモガッ」

ほむなぎ「「!?」」ビクッ

さやか「しー!しーっ!マミさん声大きいですって!!」コソッ

マミ「ご、ごめんなさい」

マミ「まぁ、何かあるとすれば美樹さん関連だとは思ってたけど…そう、そんな事が」

さやか「やっぱり、あいつマミさんにも話してないんだ…」

マミ「…」

マミ「ね、美樹さんはどう思うの?佐倉さんとどうなりたい?」


さやか「え?」

さやか「…ど、どうって」

マミ「聞き方が妙だったわね」

マミ「ただ、なんとなく今の美樹さん…まだ迷いがあるように見えたから」

さやか「…」

マミ「まぁ、簡単な事じゃないものね…色々と」

マミ「美樹さん」

さやか「…」

マミ「佐倉さんの事、好き?」

さやか「…っ……」

さやか「………好き」



なぎさ「なぎさは、マミが片付くまで色恋沙汰は遠慮しておくのです」

ほむら「よく躾けられてるのね」

さやか「好き…です。杏子の事」

マミ「どういう意味で?」

さやか「…それは」

マミ「あ、待って…」

ガチャッ…

杏子「ただいまー。ったく、コキ使いやがって…」

杏子「!…さやか」

マミ「ご苦労様。…佐倉さん、それしまったらもう上がって良いわよ」

杏子「え、でも…」

マミ「お客さんも丁度引いたし、今日はもう店仕舞いよ。新しいレシピ開発をしたいの」

杏子「?…ふーん。じゃあ…」ドサッ…ゴソゴソ

マミ「後は本人同士で…ね?」コソッ

さやか「ま、マミさん」

さやか「好き…です。杏子の事」

マミ「どういう意味で?」

さやか「…それは」

マミ「あ、待って…」

ガチャッ…

杏子「ただいまー。ったく、コキ使いやがって…」

杏子「!…さやか」

マミ「ご苦労様。…佐倉さん、それしまったらもう上がって良いわよ」

杏子「え、でも…」

マミ「お客さんも丁度引いたし、今日はもう店仕舞いよ。新しいレシピ開発をしたいの」

杏子「?…ふーん。じゃあ…」ドサッ…ゴソゴソ

マミ「後は本人と話しなさい」コソッ

さやか「ま、マミさん」



杏子部屋

コンコン
さやか「…杏子、入っても良い?」

ガチャッ

杏子「おー。ちょっと着替えるから、適当に座っててくれ」

さやか「う、うん…」

杏子「ははっ…何緊張してんだよ」シュルッ

さやか「えっ…いや、別に…」チラッ

さやか(…杏子、肌綺麗だなぁ)

杏子「…なぁ」

杏子「あんま見んなよ///着替えづらい…」

さやか「へっ?…あ、ごめん///」

さやか「…結構、綺麗にしてるんだね。部屋」

杏子「んー、散らかすとマミがうるさそうだしな。…つっても、元々荷物が少ねぇってのもあるけどさ」

杏子「ほらっ、あたしって結構フラフラしてんじゃん?だから、あんまり増やさないようにしてたんだよね」

さやか「…ぁ」

過去作までほむらの出番が皆無だったから嫌いなのかと思ってた

さやか「…あのさ!」

さやか「…い、一緒に暮らそうって話し、覚えてるよね?」

杏子「…」

さやか「今の私の部屋じゃ狭いしさ、やっぱり引っ越そうと思うんだよね!あーえっと…杏子はさ、どんな部屋が良いと思う?」

杏子「さやか…」

さやか「か、家具とかもさ、新しく揃えちゃったりとか?ね、杏子」

杏子「さやか」

さやか「…」

さやか「…どこにも行かないでよ」ボソ

杏子「…」

杏子「…さやか、本当にあたしで良いって思ってる?」

さやか「…え?」

さやか「…私、そんなに信用ないかな」

杏子「…そういう訳じゃねぇけど」

さやか「やっぱり私のせい?マミさんが、杏子朝から元気なかったって…」

さやか「私がはっきりしないから、マミさんにも言えなかった?私達の事…」

杏子「…」

さやか「迷ってるように…見える?」

杏子「…ぶっちゃけ」

さやか「…私、私はね」

杏子「…いや、悪りぃ。困らせたい訳じゃないんだ。そのままのさやかで良いって言ったのにな…あたし」

さやか「…杏子」

さやか「私…好きだよ。杏子の事…」

杏子「…“友達”として?」

さやか「…どうかな」

杏子「っ…どうかなって」

さやか「…最近さ」

さやか「何してても、杏子の顔が浮かぶんだよね…」

さやか「ちゃんとご飯食べてるかなとか、今頃仕事頑張ってるのかなとか、もう寝たかなとか…」

杏子「…」

さやか「…こういう風に、杏子も私の事考えてたりするのかな、とか」

さやか「不安にさせてごめん…。私、最近まで恭介の事も整理ついてなかったから…自分自身、中々ちゃんと答え出せなくて」

杏子「さやか…あたしは」

さやか「ちゃんと聞いて」

杏子「…!」

さやか「…昨日ね、あんたの夢を見たんだ」

杏子「え…」

さやか「朝、目が覚めた時、あんたが隣にいなくって…ちょっと寂しかった」

さやか「…確かに、最近まで恭介の事引きずってたのも事実だけど…でも、あんたが元気ない事の方が気になる」

さやか「恭介が結婚した事よりも…それよりも、杏子が…そんな顔してる事の方が嫌…。…きっと、とっくに答えは出てたんだと思う」

杏子「…さやか」

さやか「杏子…待たせちゃったね」

さやか「私の人生、あんたにあげる。だから…あんたの人生、私にちょうだい」

さやか「一生かけて、あんたの心に近付いていくから…」

杏子「…」

さやか「…好きだよ。杏子…」

杏子「……っ///」

杏子「さやかぁっ!」ギュッ

さやか「!…///」

さやか「…杏子」チュッ

さやか「…迷った時は、ちゃんと手引いてよね///」

杏子「…離さねぇよ。手」

さやか「…うん///」

杏子「…あー、えと…新居、探しに行くか///」

なぎさ「マミ、それが新作なのですか?」

マミ「ん?うふふっちーがーう♪これは、二人の新たな門出のお祝いよ」

ほむら「二人?…あぁ」



マミなぎほむ「「「…丸聞こえのあの二人」」」


《さやかー!》《杏子ー!》


マミ「お店閉めて正解だったわね…」


終わり

>>29
嫌いじゃないけど、ちょっと絡めづらくて…

以前書いた
杏子「どぎマギメモリアル?」 - SSまとめ速報
(http://sp.logsoku.com/r/news4vip/1391930090/)
とかならほむら出てきます



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