モバP「プロダクションを建ててフェスへ行こう」(273)

P(アイドルのプロデュースに夢見てプロダクションを建てて約半年……。)

P(所属アイドルが佐城雪美、小早川紗枝、浜口あやめ、喜多見柚、桃井あずき、望月聖の6名…。)

ちひろ「………」カタカタ

P(…………)

ちひろ「Pさん、メール来てますよ。」

P「えっ!あ、ありがとう確認するよ。」

P(もしかして……。)カチカチ

『 モバイルプロダクションの皆様

  プロダクションマッチフェスティバル本戦のご案内
  お世話になっておりますフェス運営事務局です。
  (中略)
  それでは、当日お待ちしております。

                      フェス運営事務局』

P「………………」

期待

ちひろ「………来ましたね。」

P「えぇ……」

ちひろ「当日は私も行きます。Pさん頑張って行きましょう!」

イヴ「頑張って下さい!私も事務所から応援してますねぇ~!」

P「ありがとう、二人とも。」

ちひろ「あ、あれ?テンションが低いですね…?」

P「違いますよ、何だか不思議と落ち着いてるんです。」

P「多分、皆のおかげでしょう。俺の周りには素晴らしい仲間が集まってくれた。」

ちひろ「……ふふっ、喜ぶのはまだ早いですよ。」

P「もちろん、勝ちにいきますよ!この勝負!」

ちひろ「皆で予選を勝ち抜いてきたんですから、きっと本戦も大丈夫ですよ。」

P「予選はFからDランクプロダクションのリーグ戦でしたが…」

P「本戦はランクに関係なく入り乱れる戦いになりますからね。」

P「当然、S3ランクプロダクションのCute、Cool、Passionも出てきます。」

P「実際の戦いはこの本戦からになりますよ。」

イヴ「あれ?Eランクからは私達のプロダクションだけしかでれないんですかぁ?」

P「あぁ、ランクによって枠数は違うからね。」

P「FからDで1枠、CからAで2枠、SからS3で3枠の全部で6プロダクションの対決になるよ。」

ちひろ「うちみたいなEランクプロダクションが本戦呼ばれただけでも異例になるんですね……。」

P「まぁぶっちゃけた話、Dランク以下は数合わせって意味合いが強いですね。」

イヴ「で、でも皆さんならきっとそのS3ランクにも負けませんよぉ!」

P「………もちろん、俺もそう思ってるさ。」

ちひろ「Pさん、メールに本戦のルール資料が添付されてますよ。」

P「わかりました。えーっと。予選と違う部分は……。」

 ・試合期間は2日間。

 ・LIVEバトルに参加するのはフロントメンバーのみとする。バックメンバーを含まない。

 ・1試合に行われるLIVEバトルは攻守一回づつとする。

 ・1試合の時間は20分。10分で攻守交替とする。

 ・1試合後のファン投票数の合計が多い方が勝者とする。

ちひろ「バックメンバー無しなんですね?」

P「バックメンバーはプロダクションの資本力で差がでるから無いらしいです。」

ちひろ「確かにうちは6人しかいませんからね……。」

ちひろ「なんにせよ、バックメンバー無しとはうちにとってかなり有利なルールですよ!」

P「えぇ、チーム編成もしっかり考えてありますよ。」

イヴ「早速、皆さんにもこの事を伝えておきますねぇ~。」

しえん

かなり間が空いてしまったのですが、前に立てた

モバP「プロダクションを建ててから久々にゆっくり……」

というスレの続きです。

モバプロ所属のアイドル

浜口あやめ(15)
ttp://i.imgur.com/EyFdT.jpg

佐城雪美(10)
ttp://i.imgur.com/qsZMA.jpg

小早川紗枝(15)
ttp://i.imgur.com/s4zei.jpg

喜多見柚(15)
ttp://i.imgur.com/yW8QE.jpg

桃井あずき(15)
ttp://i.imgur.com/ggfBV.jpg

望月聖(13)
ttp://i.imgur.com/zPG0i.jpg

ひじりんprpr

------ そして、フェス当日…

P「よし、皆。準備は良いか?」

ちひろ「私はもう準備はできてますよ。」

雪美「……大丈夫……。」

紗枝「うちもいつでも宜しいどすえ。」

あやめ「今から気持ちが昂るのを感じます!」

柚「さーて!身体暖めていこ!」

聖「………行きましょう。」

あずき「Pさん、もう作戦はバッチリだよね?」

P「当たり前だ、任せとけ。」

あずき「ふふっ、みんなで作戦実行だね!」

P「そうだな……。よし、皆は車に乗ってくれ。」

真奈美「やぁ、気合いは充分のようだね。」

P「木場さん!それに拓海も。」

真奈美「私達は後から出発して観客席から応援させてもらうよ。」

拓海「わざわざ応援してやんだから、負けんじゃねーぞ!」

P「ありがとう。頑張ってくるよ。」ニャー

拓海「ん?ペロ達もつれて行くのかよ?」

P「そうだな、ペロ達もモバプロの一員だから大事な応援団さ。」ニャー ニャー ニャー ニャー ニャー

真奈美「前から多いなとは思っていたが、こんなにいたんだね。」

P「拓海がどこからか拾ってきますからね、まぁ雪美の言う事を聞くんで世話に苦労はしないですけど。」

拓海「し、しょうがねぇじゃねぇか!?見捨てておけねーだろ!」

P「別にかまわないよ。先に車に乗っててくれ、ペロ、ペロツー、ペロサード、ペロクワトロ、ペロサンク。」

ニャー ニャー ニャー ニャー ニャー

真奈美(ネーミングセンスは相変わらずか……。)

イヴ「Pさん、私も事務所から応援してますねぇ~。」

ブリッツェン「フゴッ!」

P「イヴ、ブリッツェン。二日間、留守は任せたよ。」

イヴ「任されましたぁ~!」

ブリッツェン「フゴッ!フゴッ!」

イヴ「『P殿に勝利の栄光を!』って言ってますぅ~。」

P「ありがとう、ブリッツェン。」

原田美世「………あ、あのPさん。」

P「………美世」

美世「今日と明日で優勝したら終わりなんだよね。」

P「あぁ、そうだな。」

美世「あの……行く前に…抱きついて良い?」

P「皆見てるし駄目に決まってるだろ……帰ってくるまで我慢してくれ。」

美世「うぅ……、じゃあメールとか電話しても良い?」

P「それなら大丈夫だよ。」

美世「やった……、じゃあ一杯送るね!あの、あたしは事務所からだけど……。応援……してるね。」

P「安心しろ、皆と一緒に優勝報告を持って帰ってくるさ。」

美世「うん!待ってる!」

美世「Pさん!レーサーは常に冷静であれ!だよっ!」

P「なんだそりゃ?」

美世「お守りの言葉……、Pさんは皆のドライバーだから。」

P(なるほどね……。)

しえーん

原田美世(20)
ttp://i.imgur.com/HiIj1.jpg

イヴ・サンタクロース(19)
ttp://i.imgur.com/cr2d4.jpg

木場真奈美(25)
ttp://i.imgur.com/rsEEY.jpg

向井拓海(18)
ttp://i.imgur.com/1Sjm6.jpg

支援するよー!!

------ フェス会場

P「ふぅー、着いたな。」

ちひろ「流石本戦になると、凄い人の数ですね…。」

紗枝「ふぇすの開始まではまだぎょうさん時間があるのに、なんでこんなにいはるんですか?」

P「多分、当日販売券の購入待ちや自由席の場所取りだろうな。」

聖「何だか………落ち着きません。」

P「俺達は関係者入口から入るからちょっとの間の我慢だよ。」

あやめ「……………」

柚「あれ?あやめチャンふるえてんじゃん?」

あやめ「こ、これは武者震いです!」

雪美「………………」

あずき「雪美ちゃんは相変わらずだね。」

P「まぁ、さっさと控室に行こうか。」

------ 控室

ガチャッ

P「ここが控室か。えらく豪華な場所だな。」

ちひろ「しばらくはここで待機ですね。」

P「俺は試合の抽選に行かないといけないから。皆はここで少しゆっくりしててくれ。」

柚「Pサン出て行っちゃうの?」

P「あぁ、ちょっと行ってくるよ。」

雪美「……P……ついて行っても……良い…?」

P「駄目だよ、大人数で行くわけにもいかない。」

紗枝「でも、Pはん?一人くらいやったら付き添いでついていってもええんとちゃいます?」

あやめ「P殿!見知らぬ場所では常に危険が付きまといますよ!」

聖「………………」

P「わかったよ………じゃあ、あずきが一緒に来てくれるか?」

あずき「うんっ、あずきにまかせて!Pさん!」

----- マッチング抽選会場

CuP「Pくぅん!会いたかったよ!」

P「CuPかお前ももう来てたんだな。」

CuP「もうちょっとで抽選の時間だからね、早めに準備しとかないと。」

P「後ろにいるのは島村卯月ちゃんだね。以前、一度会ったと思うけど改めて…。」

P「モバプロのPと、うちのアイドルの桃井あずきです。宜しく。」

島村卯月「はいっ!宜しくお願いします!」

あずき「………………」

卯月「………………?」

あずき「し、島村卯月ちゃんだよねっ!握手してくれるかなっ?」

卯月「はいっ!どうぞ!」

あずき「あずき大ファンなの!感激だなぁ!」

CuP「ふふっ、Pくんもなかなか面白い子を見つけたね……。」

P「………さぁ、何の事かな?」

支援するよー!!

------------

P「CoPじゃないか!」

CoP「P、お前ももう来てたのか。」

P「あぁ、ちょっと早めに会場入りしてたからな。」

CoP「お前にしてはやけに念入りだな…。その後ろの子は桃井あずきという子か?」

P「あれ?知ってたのか?」

CoP「お前の所の所属アイドルはすでに調べてある。」

P「準備の良い事で……。」

あずき「渋谷凛ちゃんっ!握手してくださいっ!!」

渋谷凛「ど、どうぞ……。」

あずき「Pさん、あずきホントに幸せ者だよ!」

凛(雪美ちゃんといい、モバプロの人達って変わった人が多いな……。)

------------

あずき「♪~」

P「ご機嫌だな、あずき。」

あずき「ねぇねぇ、Pさんがあずきを連れてきたのも作戦なの?」

P「あぁ、おそらくニュージェネレーションの3人に会う事になると思ってたからな。」

P「あずきなら物怖じせず、逆にテンションを上げれるかなと思ってさ。」

あずき「ふふっ、Pさんの作戦はいつも大成功だね!」

P「しかしまぁ、そのニュージェネレーションと戦う事にはなるんだがな……。」

あずき「ねぇ、Pさん……あずきもあんな風になれるんだよね?」

P「当たり前だろ。あずきの素質は充分だ。」

あずき「うん……。Pさんにはあずきのトップアイドル計画をお願いしてるからね!」

P「その作戦はもう実行中だよ。」

あずき「頑張っていこうねっPさん!一緒に……ねっ?」」

P「……あぁ、もちろんだ。」

P「さて、そろそろ時間だな。ちょっと行ってくるからここで待っててくれ。」

------------

P「お待たせ、終わったよ。」

あずき「PさんPさん、どうだったの?」

P「………こんな感じだな。」

1日目

 1回戦(勝ち点:2)
  モバイルプロダクション VS Nプロダクション(Aランク)

 2回戦(勝ち点:3)
  モバイルプロダクション VS Coolプロダクション(S3ランク)

 3回戦(勝ち点:2)
  モバイルプロダクション VS Sプロダクション(Bランク)

2日目

 4回戦(勝ち点:3)
  モバイルプロダクション VS Passionプロダクション(S3ランク)

 5回戦(勝ち点:4)
  モバイルプロダクション VS Cuteプロダクション(S3ランク)

 決勝戦

あずき「これってどういう意味なの?」

P「なんだ、知らなかったのか?」

P「各プロダクションと総当たりで勝負して勝ち点を多く稼いだ上位2チームで決勝戦をするんだよ。」

あずき「ふーん……、勝負によって勝ち点が違うんだね?」

P「そうだな。初戦は勝ち点2を争ってNプロダクションと対決だ。」

あずき「勝ち点2かぁ……。」

P「………問題は勝ち進んでいくと2回戦でCoolプロ、4回戦でPassionプロ。そして5回戦でCuteプロと当たる。」

P「高い勝ち点がかかってる戦いが全部S3ランクプロダクションとの対決なんて運が良いのか悪いのか……。」

あずき「……勝てるよ。」

P「ん?」

あずき「予選も皆で頑張ってきたんだもん!誰が来てもあずき達は負けないんだからっ!」

P「……そうだな、あずき」

あずき「えへへっ!あずきとPさんのコンビは最強だよ!」

PaP「おうおう、言ってくれるじゃねぇか!」

P「PaPじゃないか!」

PaP「なかなか自信たっぷりの嬢ちゃんだな!お前との戦いが楽しみになってきたぜ!」

PaP「すぐにドロップアウトすんじゃねぇぞ!」

P「あぁ、当たり前だろ。」

あずき「あーっ、本田未央ちゃんだっ!応援してます!握手してください!」

本田未央「えへへ~、ありがとー!」

P(……ニュージェネレーションの本田未央。)

P(そして………シンデレラガール十時愛梨か)

十時愛梨「?」

P「君は十時愛梨ちゃんだね、モバプロのPです。宜しく。」

愛梨「え?アタシですか?……はい!よろしくですっ。」

P(やはり出てきたか……。)

------ 控室

ガチャッ

P「ただいま、今戻りました。」

あずき「ただいまー。」

ちひろ「Pさん、あずきちゃん、お帰りなさい。どうでしたか抽選は?」

P「えぇ、俺達の初戦はAランクのNプロダクションと対決になりました。」

ちひろ「そうなんですか、まだ勝てる望みの高い相手ですね。」

ちひろ「……そういえばCuPさん達とはどういう感じで当たるんですか?」

P「勝ち点3、4の戦いはCute、Cool、Passionプロと当たりましたね……。」

ちひろ「せめて勝ち点2の戦いなら少し余裕ができたのに……。」

P「強敵だからといって避ける事を考えてちゃ優勝はできませんよ。」

ちひろ「……そうですね。ちょっと弱気になってました。」

P「いえ、ちひろさんの気持ちもわかります。」

紗枝「Pはん、安心しておくれやす。うちらはPはんの育てたあいどるどすえ?」

あやめ「そうですよ!P殿、わたくし達を信じて下さい!」

柚「Pサンにはアタシがついてるから大丈夫だよ!」

あずき「あずきの作戦があればバッチリよ!」

聖「Pさん……私……全力で頑張ります」

雪美「Pと……いっしょなら……私……負けない……」

P「……やれやれ、本来は俺が皆を元気づけてやらなきゃいけないのにな。」

ちひろ「ふふっ、頼もしいメンバーですね。」

P「さて、戦うメンバーだけど……。」

あやめ「5人しか出れないのですよね?」

P「あぁ、フロントメンバーのみだからな。初日は攻防共に聖以外の皆に出てもらう。」

聖「………わかりました。」

柚「Pサン、ひじりんはいつ出るの?」

P「聖は2日目からだ。2日目はPassion、Cuteとの連戦になる。」

P「聖はうちの切り札だからな。初日からでると聖の事を研究される時間を与えてしまうし、温存しておきたい。」

聖「皆さん……頑張って下さい。」

あやめ「お任せ下さい!聖殿!」

P「初戦の相手はAランクプロダクションだが、皆の力を合わせれば充分勝てる相手だ。」

P「まずは初戦突破、頑張って行こう!」

雪美「……わかった……」コクッ

あずき「ファンの皆をメロメロにしちゃうんだからねっ!!」

紗枝「ふふっ、なんやわくわくしてきましたわぁ。」

------ そして、初戦開始前…… モバイルプロダクション ステージ裏

P「皆、準備はもう大丈夫か?」

紗枝「Pはん、うちの新しい衣装、いかがどす~?まるで天女の羽衣のようやと思いまへんかぁ?」

P「あぁ、良く似合ってるよ。織姫みたいで紗枝のイメージにピッタリだな。」

紗枝「………うち、Pはんの織姫になれとりますやろか?」

P「ん?そうだな。紗枝みたいな綺麗な織姫だと彦星も鼻が高いだろうな。」

紗枝「ふふっ、おおきに……。」

あずき「Pさん、あずきは見返り美人って感じで決めてみたの!」

P「おっ、あずきの衣装もバッチリだな。」

あずき「あっ、喋り方も艶っぽく……ね。ん~、こほん。私の見返り姿、いかがですか……?」

P(紗枝とあずきが二人合わさると予想以上に力を発揮してくれそうだな……。)

あずき「Pさん、Pさん、いかがですか?」

P「………とびっきりの美人だぞ。」

あずき「ふふっ、Pさんをメロメロにしちゃった!」

P「よし!皆そろそろ出番だぞ!」

支援するよー!!

------ 観客席

拓海「すげぇ人の数だな。」

真奈美「うむ……、フェス本戦はかなり大きなイベントだからね。」

拓海「予選の時とはえらい違いだぜ……。」

真奈美「予選と違いこちらは今をときめくトップアイドル達が出てくるんだ。」

真奈美「激戦は必至というわけさ。人が集まるのも当然か。」

『それではただいまより、一回戦、第一試合を開始します』

『モバイルプロダクション The Wild Flowers の登場です!』

拓海「木場さん!雪美達が出てくるみたいだぜ!」

真奈美「そのようだね、しっかりと見守ってやるんだ。」

真奈美(皆、負けるんじゃないぞ……。)

------ モバイルプロダクション ステージ

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

雪美「………………」

紗枝「ぎょうさんの人どすなぁ……」

あずき「う………」

あやめ「あわわ………」

柚(あちゃー、あずきチャンとあやめチャンが固まってるじゃん……。)

紗枝(予選の時の数倍の人らが詰めかけてはるし、なんとか二人の緊張をほぐさんといけまへんなぁ…。)

P『あやめ、あずき!頼んだぞっ!』

あずき(こんな所で緊張してたら、作戦実行できないね。よしっ!)

あやめ(P殿の見てくれているのに、半端な心持ちで舞台に立ってはならぬっ!)

紗枝(ふふっ、二人とも見事に眼の色が変わりましたわぁ。)

柚(さっすがPサン!一発で持ち直しちゃったよ。)

------ モバイルプロダクション ステージ裏

ちひろ「ステージ裏からステージに声が届くんですね?」

P「えぇ、これなら直接指示を出せるので助かります。とはいえあんまり叫んでも皆の邪魔になりますが……。」

ちひろ「そうですね、ここぞという時に指示を出していかないといけませんね……。」

ちひろ「それにしても、皆こんなに大勢の観客の前で大丈夫でしょうか?」

P「本戦はかなりの観客数になりますし、聖以外はこれだけの人の前で歌うのは初めてですからね。」

P「雪美と柚と紗枝は大丈夫でしょうが、あやめとあずきは緊張しているかも知れません……。」

聖「……大丈夫です。」

P「………聖?」

聖「さっきのPさんの言葉で……目の色が変わりましたから。」

P「そっか……なら安心だな」ナデナデ

聖「あっ……嬉しい……です。」

聖「……Pさん……私の時も……はげましてくれますか?」

P「あぁ、お安い御用だ。」

聖「私……Pさんが応援してくれたら……頑張れます。」

------ 事務所

鷹富士茄子(20)
ttp://i.imgur.com/yIYN1.jpg

『The Wild Flowers、ファン投票数をグングンと上昇させています!』

『フェス本戦初参加となる無名のプロダクションでしたが、これは強力なユニットが出てきました!』

イヴ「美世さん~!雪美さん達凄いですぅ!」

ブリッツェン「フゴッ!フゴッ!」

美世「うん、皆ホントに凄いね……。」

ガチャッ

茄子「失礼します~。」

美世「茄、茄子ちゃん?どうしてここに?」

茄子「ふふっ、私も美世さん達と一緒に観戦しようと思いまして。」

イヴ「茄子さん~!どうぞどうぞこちらへ~!」

茄子「イヴさん、ありがとうございます。お邪魔しますね。」

美世「茄子ちゃん、早くしないと一回戦を見逃しちゃうよ!」

茄子「ふふっ、わかってますよ。」

------ Passionプロダクション 控室

『勝者!モバイルプロダクション The Wild Flowers!!』

PaP「………ほう、Aランク相手にやるじゃねぇか、あいつら。」

未央「わ~っ♪素敵なライブだったね!」

?「なかなかイケてんね★あれがプロデューサーの注意しろって言ってたチームなの?」

PaP「そうだぜ、明日は奴らが相手になるから気を抜くなよ?」

愛梨「確か……さっきお会いした人達でしたよね?」

未央「そだね、あずきちゃん達のチームだよ。私、彼女達とのライブが楽しみになってきたよー!」

PaP「それにしてもあのチーム、隠し玉をもってやがるな……。」

愛梨「そうなんですか?」

?「まぁ、でもアタシ達ならイケるっしょ?」

PaP「当たり前だろ!油断しなけりゃな!」

------ モバイルプロダクション 控室

P「皆、一回戦お疲れ様だったな。よくやったぞ!」

ちひろ「やりましたね!初戦は勝利です!」

聖「皆さん……お疲れ様でした。」

雪美「……勝った………」

紗枝「うち、精一杯やりましたわぁ。えへへ。」

あずき「んっふっふー、まずは一勝だねっ!」

あやめ「あの歓声を聞くだけで、この舞台に立った価値がありますね!」

柚「やっぱり、LIVEって最高だよねっ!」

P「あぁ、順調な滑り出しだよ。」

P「次の試合までは結構時間あるな。」

あやめ「次の相手はどこになるのですか?」

P「……二回戦目の相手はCoolプロだ。」

P「渋谷凛をリーダーに他のメンバーもかなり強力だな。」

ちひろ「Pさん、そろそろうちも二回戦のオーダー表を提出しておかないといけませんよ。」

P「わかりました、すぐに作ります。」

柚「二回戦も同じ編成だよね?」

P「あぁそうだな、みんなには攻撃、防御のフルで出てもらう。」

聖「応援……しています。」

雪美「……がんばる………」

紗枝「次もPはんの期待に答えれるよう頑張りますえ。」

あやめ「何でもお申し付けください、P殿!」

柚「へへっ、任せてよPサン!」

あずき「がんばっちゃうぞっ!」

P「よし、試合まで自由時間にするからゆっくりしててくれ。」

------

『勝者!Passionプロダクション!!』

ちひろ「やっぱりPaPさん達は強いですね……。」

P「うん……、本田未央、諸星きらり、城ヶ崎姉妹以外にも強力なメンバーが揃ってますね。」

ちひろ「Cuteプロに勝利するとは流石です。」

P「Cuteプロも善戦しましたが、あと一歩でしたね……。」

ちひろ「うーん、この3プロダクションに勝つ必要があるなんて……。」

P「さて、どんな編成で来るのやら……。」

お、続き来てたか

『それでは一回戦の試合結果を振り返ってみましょう。』

ちひろ「あっ、勝敗の速報が出てますよ。」

一回戦結果(勝利チームには勝ち点2)

 (勝)モバプロ   VS Nプロ(負)
 (勝)Passionプロ VS Cuteプロ(負)
 (勝)Coolプロ    VS Sプロ(負)

 モバイルプロダクション:勝ち点 2
 Cuteプロダクション   :勝ち点 0
 Coolプロダクション   :勝ち点 2
 Passionプロダクション :勝ち点 2
 Nプロダクション     :勝ち点 0
 Sプロダクション     :勝ち点 0

P「大方予想通りの結果ですね。」

ちひろ「S3ランク同士の戦いは勝敗が見えないからこれから荒れそうですね………。」

ちひろ「そう言えばCoolプロのオーダー表が届いてますよ。」

P「わかった、確認しておくよ。」

Blue Tears(Coolプロダクション) オーダー表

 リーダー:
  渋谷凛

 攻フロントメンバー:
  北条加蓮
  神崎蘭子
  塩見周子
  高垣楓

 防フロントメンバー:
  神谷奈緒
  多田李衣菜
  川島瑞樹
  高橋礼子

P「………………」

ちひろ「か、勝てるんですか?これ?」

P「まぁ……、もちろんそのつもりですよ。」

防御の方に紙の川島さんがいるから大丈夫や
多分

渋谷凛(15)
ttp://i.imgur.com/R7oYa.jpg

北条加蓮(16)
ttp://i.imgur.com/DoiDU.jpg

神崎蘭子(14)
ttp://i.imgur.com/ULl70.jpg

塩見周子(18)
ttp://i.imgur.com/2417D.jpg

高垣楓(25)
ttp://i.imgur.com/ImGos.jpg

神谷奈緒(17)
ttp://i.imgur.com/h62nP.jpg

多田李衣菜(17)
ttp://i.imgur.com/sUvwy.jpg

川島瑞樹(28)
ttp://i.imgur.com/FCwap.jpg


高橋礼子(31)
ttp://i.imgur.com/z0ljM.jpg

ちひろ「勝算はあるんですか?」

P「皆が全力を出して1割、運が良くて2割ってとこでしょうね。」

ちひろ「最高でも勝てる確率は20%しかないんですか……。」

P「優勝候補を相手にして設立半年の俺らが20%もあるんだと喜ぶべきですよ。」

P「でも、単純な力では五分五分だと俺は思っています。流れを引きこめば充分に勝機はあるでしょうね。」

ちひろ「やっぱりCoolプロは一筋縄では行かなさそうですね……。」

P「あれ?そう言えば皆はどうしたんですか?」

ちひろ「Pさんが試合ばっかり見ててつまんないって遊びに行きましたよ。」

P「やれやれ……、大人しく観戦して欲しかったんですがね。」

ちひろ「でも、そろそろ呼びもどしてきた方が良いですね。」

P「俺が探してきますよ。ちひろさんは帰ってきたメンバーは控室に居るように言っておいてください。」

ちひろ「はい、わかりました。何かあったらメール下さいね。」

P「わかりました、じゃあ行ってきます。」

------ 会場屋外

P「ここにはいないか……」

ジャカ ジャカ ジャカ ジャーン!!

P「な、なんだ?」

?「みんなーっ!盛り上がってるーっ?へへっ、今日は最後までロックに行くよーっ!」

P「………………」

?「さぁみんなノってくよーっ!!ひょうっ!」 ピョン ドテッ

P(あ、ジャンプ失敗してこけた………。)

?「いたたた……、失敗失敗……。あっ!?」

P(先を急ぐか……。)

ガシッ

P「!?」

?「い、今のもしかしてみてました?」

P「み、見て無いよ……。」

?「う、嘘っ!目をそらしてるじゃないですか!」

やっときたか
待ってたで

P(この子はCoolプロの多田李衣菜か、また変な子につかまってしまった……。)

多田李衣菜「CoPさんは私のロック魂をわかってくれないんです!」

P(でも、何で俺は愚痴を聞かされてるんだ……。)

李衣菜「PさんはCoPさんのお知り合いなんですよね?Pさんからも言って下さい!」

P「あいつは頭固いから俺から言っても無理だよ。」

李衣菜「んー、困ります……。やたらとカワイイ衣装を進められるし……。」

P「カワイイ路線で行こうとしてるんじゃないのか?」

李衣菜「か、カワイイ衣装も嫌いじゃないですけど……、やっぱり私はロックなアイドルになりたいです!」

P「うーん、君にとってのロックって例えばどんなんなんだ?」

李衣菜「最近はえっと…U、UKロックとか…」

P「ふーん、なるほどなぁ、イギリスねぇ。」

李衣菜「そ、そうです!それです!」

P「まぁ、でもCoPにそのロック魂を見せてやればやらせてくれるんじゃないのか?」

李衣菜「それが、何故かまだ駄目だって言われるんですよ……。」

李衣菜「私もはやくなつきちやCoPさんに認められたい!」 ジャカ ジャカ ジャカ ジャーン!!

P「………」

李衣菜「どうしたんですか?」

P「そのギターちょっと貸してみな。」

P「………」

P「………これでよしっと。」

李衣菜「なにをするんですか?」

P「まぁ見てなって。」

ジャジャジャ! ジャジャジャ! ジャーン!!

李衣菜「うっひょー!凄いです!!」

P「ギターのチューニングが出来て無かったから俺の感覚でだけどやっといた。ほら返すよ。」

李衣菜「このギターさえあれば……ついに…私の時代が…ついに…」

P「そんな、大げさな……。」

李衣菜「Pさんはギターをやってたんですか?」

P「まぁ趣味でちょっとな。」

李衣菜「……あ、あのPさん?良かったら私に教えてもらえませんか?誰にもバレないように特訓したいんです!」

P「ギターを?なんでまた?」

李衣菜「その……ギターとか…始めてみようかな…って。ほら、ロックと言えばギターじゃないですか?」

P「……そういうわけじゃないと思うけどな。」

李衣菜「だったらPさんにとってのロックってなんなんですか?」

P「ロックね……考えた事も無いな。」

李衣菜「おぉー、なんかロックっぽいですね!カッコいいです!」

P(なんだそりゃ……)

P「じゃあ、君にとってのロックってなんなんだ?」

李衣菜「ろ、ロックとは……」

李衣菜「己の信じる道を突き進む!それが私にとってのロックなんですよ、Pさん!」

P「……ははっ、面白いな。」

李衣菜「笑わないで下さいっ!」

P「……でも、君みたいなやつは嫌いじゃ無い。俺でよければいつでも教えてやるよ。」

P「その代り厳しくいくから覚悟しとけよ?」

李衣菜「気合いですよ、Pさん!いえ、師匠!よろしくです!」

P(師匠ね……)

ロックとは概念である

------ 会場売店

雪美「……………」

あずき「雪美ちゃん、猫缶売って無かったね。」

雪美「……こまった…ペロ…お腹すいた……って……」ニャー

あずき(普通は売店に売って無いと思うけど……)

渋谷凛「あれ?雪美ちゃん。」

北条加蓮「あーっ、雪美ちゃん。」

神谷奈緒「こんなとこで何してんだ?」

雪美「……凛……加蓮……奈緒……」

あずき「ゆ、雪美ちゃんって渋谷凛ちゃん達と知り合いだったの??」

雪美「………うん………」

凛「ふふっ、雪美ちゃんとは京都で初めてあってからちょくちょく会ってるもんね。」

あずき「雪美ちゃんって顔が広いね……。」

加蓮「あなたは桃井あずきちゃんかな?」

あずき「えっ、あずきの事知ってるの?」

奈緒「そりゃ、本戦に出てる奴らの顔ぐらい嫌でも覚えんだろ……。」

あずき「んっふっふー、雪美ちゃん聞いた聞いた?あずきも有名人だよっ!」

雪美「……そう……」

あずき「これでPさんもあずきにもっと注目してくれるよね?」

雪美「……それは……ない……」

あずき「えぇっ!?」

凛「………雪美ちゃんは相変わらずだね。」

加蓮「でも凄いね、予選をトップで勝ち抜くなんて。」

あずき「あずき達の作戦勝ちだよっ!」

奈緒「しかし、あの雪美がここまでくるとはたまげたぜ。アイドルになってまだ半年くらいだろ?」

雪美「……Pのために……頑張った………」

凛(それをやってのけるのは口で言うほど簡単じゃないんだけどな。)

あずき「このままあずき達は優勝を目指すからねっ!」

加蓮「………悪いけど、そうはいかないかな。CoPさんは最高のプロデューサーだって、証明しないといけないからね!」

あずき「!?」ゾクッ

奈緒「珍しく凛と加蓮の三人のステージなんだ、アタシ達もまけられねーからな。」

あずき(……な、なにいきなり雰囲気が…変わった?)

凛「雪美ちゃん、あずきちゃん……勝ちは譲らないよ。」

雪美「……私…も……本気…」

凛「ふふっ、じゃあ本気の勝負だね。」

加蓮「みんなに負けないように、私達は私達のLIVEをするよ!!」

奈緒「あたし1人じゃないし……みんないるんだ……わりいが勝負はもらったぜ。」

雪美「……………」コクッ

あずき(ゆ、雪美ちゃんってよく物怖じしないなぁ……。)

------ 会場裏口

紗枝「やっぱりこういう静かなところが落ち着きますなぁ」

柚「控室にいてもPサンずっとテレビ見てるからね。」

紗枝「柚はん、Pはんはうちらのために頑張ってくれてはるんやから……。」

柚「わかってるよ、アタシも迷惑かけられないからね……。」

?「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」

紗枝「……………?」

柚「えっ?」

?「初めての人には伝わんないよ。……久しぶりだね、紗枝ちゃん。」

紗枝「これは……お久ぶり……どすなぁ。」

柚(この人達は……。)

?「まさか紗枝ちゃんがアイドルになるなんてねぇ。」

紗枝「うちから言わせれば、周子はんの方が意外どしたけどなぁ……。」

柚(塩見周子サン……と神崎蘭子チャンか……)

塩見周子「あたしもアイドルになるとは思わなかったけど、実家から追い出されたらからさ、仕方ないよねー。成り行きってヤツで。」

紗枝「ふふっ、相変わらずどすなぁ。」

神崎蘭子「我が友周子…。この者達も聖なる光に選ばれし者達か……?(周子さん、この人達もアイドルなんですか?)」

周子「モバプロの『The Wild Flowers』の二人だね。次の対戦相手だよ。」

紗枝「小早川紗枝言います、よろしゅうに。」

柚「喜多見柚だよ。はじめまして、神崎蘭子チャン、塩見周子サン。」

周子「およ?あたしってば意外に有名?」

蘭子「ククク、見抜かれていたか……。(ふふっ、なんか恥ずかしいですねっ!)」

紗枝「周子はん、いつも八つ橋おおきになぁ。またお礼言っといてもらえますやろか?」

周子「紗枝ちゃんはお得意様だからねー、もっと買っていってくれるとうちも助かるよ。」

柚「じゃあいつもお土産に買ってきてくれる八つ橋ってこの人の?」

周子「お土産も買ってたんだ。紗枝ちゃんはよくできた子だねー。あたしには真似できないや。」

紗枝「そうどすなぁ、実家に帰る時は周子はんの実家の和菓子屋に寄らせてもろてますからそのついでに。」

周子「昔から付き合いがあんのよ。妹みたいなもんかな。」

蘭子「あなた達も禁断の果実の虜になったのね……(みなさんもお好きなんですね、私も大好きですよ!)」

周子「……で?何で紗枝ちゃんはアイドルになったの?」

紗枝「別に難しい理由はありまへん。ただうちの事を見て欲しい人ができただけどす。」

周子「ふーん、それにしても紗枝ちゃんならCuteプロやうちでも全然イケると思うのにな。」

紗枝「周子はん……うちの願いは…もちろん、とっぷあいどるになることどす。」

紗枝「それはPはんと一緒なら、きっと叶う夢やと思てます。」

周子「………へぇ。ここまで言わせるなんてなんか妬けちゃうね。」

柚「へへっ、紗枝ちゃんも中々言うねっ!アタシも負けてられないなっ!」

蘭子「ハハハッ!光の道を歩む者よ、我の祝福を与えん!(紗枝さんの事、応援してますね!)」

知り合いか

蘭子「時に、喜多見柚。先程の宴、なかなかの魔力を感じたぞ。(そういえば、さっきの柚さん達のステージ、凄かったですね!)」

柚「そう?へへっ、なんか嬉しいね!」

蘭子「己の覇道をつき進む姿、久々に魂が揺さぶられたわ。(いえいえ、初めての舞台で勝利なんて凄いですよ!)」

柚「……まぁ、Pさんが期待してくれたからね。」

蘭子「終焉の地であなたに恐怖の意味を教えてあげる……。(2回戦、楽しみにしてますね!)」

柚「………」

蘭子「今から魂が猛るわ…。あなた達に聖なる裁きを与えん…。(一緒にLIVEできるのが待ち遠しいです!)」

柚「あー……、そうだねアタシも楽しみにしてるよっ!」

紗枝「ゆ、柚はん。理解できてるんどすか?」ヒソヒソ

柚「何となくわかるけど変化球はきついかナ……。」ヒソヒソ

周子「んー。ま、あたし達は行くよ!んじゃね!」

蘭子「ふふっ、終焉の地で会いましょう…。(2回戦でまた会いましょうね!)」

------------

柚「紗枝ちゃんの知り合いの人、なんかサッパリしてるね。」

紗枝「ふふっ、周子はん、あれでええ人どすえ?」

柚「それは何か分かる気はするよ。」

紗枝(でも、周子はんと敵対する事になるやなんて、昔のうちやったら考えられまへんなぁ……。)

柚(あの二人、強敵だな……)

------ 会場入口

あやめ(わたくし達がこの舞台に立てるなんて、夢にも思いませんでしたね……。)

?「………あら?」

あやめ「おや……。あなた様はCoolプロの高垣楓殿でしょうか?」

高垣楓「えぇ、そうです、あなたは『The Wild Flowers』の浜口あやめちゃんですね。」

あやめ「その通りです!初めまして!」

楓「ふふっ、初めまして。一回戦おめでとうございます。」

あやめ「ありがとうございます!楓殿のCoolプロとの対戦も楽しみにしております!」

楓(……忍者の相手なんてなんてかんにんじゃ……駄目、強引すぎるかしら……)

あやめ「どうかされましたか?」

楓「い、いえっ、なんでもないです……。」

あやめ「なるほど、楓殿は街角でスカウトされたんですね。」

楓「そうですね、買い物してたらいきなり声をかけられて……びっくりしました。」

あやめ「でも、今や押しも押されぬトップアイドルでは無いですか!そのCoP殿の目は確かだと思います!」

楓「ふふっ、ありがとう。でもあやめちゃんも素晴らしいアイドルになれると思いますよ。」

あやめ「そう言って貰えると嬉しいです!あやめもP殿と二人で忍ドルとして日々精進せねば!」

楓(……忍者なのにござるって言わないのかな……)

あやめ「どうかされましたか?」

楓「い、いえっ……。」

あやめ「それにしても楓殿の曲も素晴らしいですね、わたくしのお気に入りです!」

楓「ふふっ、でもCDなんて出せるとは思って無かったんですよ?人と話すのも苦手な私が……。」

あやめ「そうなんですか?今の楓殿と話してると全然そんな感じはしませんね。」

楓「今でも苦手ですよ。でも、少しづつだけど自分の気持ちを伝えられるようになったんです。」

あやめ「素晴らしいですね……、わたくしも楓殿を見習っていきたいでござる。」

楓「あっ!?今、ござるって言いましたね!!」

あやめ「えっ!?」ビクッ

楓「……あー、あの、その私はそろそろ控室に戻りますね。」

あやめ「は、はい。引きとめて申し訳ありませんでした!」

あやめ(さすが神秘の女神と言われるだけの事はありますね。独特な雰囲気を感じます……。)

楓(ござるって言ったのが、う、嬉しすぎて声に出てしまった……。)

------ 会場廊下

?「ふぅ、もうそろそろ試合だというのにみんなどこへ行ったのかしら?」

?「プロデューサーも人使いが荒いわね、私達まで人探しに駆り出されるなんて。あら?」

聖「………」

?「あなたはモバプロの望月聖ちゃんかしら?」

聖「はい……そうですけど?」

高橋礼子「はじめまして。私はCoolプロの高橋礼子よ、こっちは川島瑞樹。」

川島瑞樹「この子がCoP君が気にしてた聖夜の天使なのね。」

聖「はじめ……まして。」

瑞樹「なかなかカワイイ顔してるわね。ハーフなのかしら?」

聖「いえ……違います。」

礼子「うふふっ、こんなカワイイ子を捕まえてくるなんてあなたのプロデューサーはなかなかのやり手ね。」

聖「や、やり手……?」

投下間隔大丈夫か?

>>67 今のトコは大丈夫です。かなり話が長くなってしまったのでなるべくテンポよく投下します……

瑞樹「確かPさんって言ったかしら?そのPさんとはどこまでいったの?」

礼子「何言ってるの瑞樹、この子はまだ13歳のはずよ?」

聖「あの……それは……どういう事……でしょうか?」

礼子「あなたは知らなくて良いのよ、オトナの話だから。」

聖「オトナ……知りたいです。」

瑞樹「この純粋な瞳……わ、若いわね……。」

礼子「私は責任取らないわよ……。」

瑞樹「ふふっ、でもその気持ちわかるわ。それで、聖ちゃんはオトナになったならどうするの?」

聖「そ、それは………」

礼子(わかりやすいわねぇ……。)

瑞樹(後、5年もしたらこの子かなりの美人になりそうね…。でも、まだまだ若い子には負けないわよ!)

聖「あ、の……私は…何をすれば…。」

瑞樹「Pさんを魅了するっていうのはどうかしら?」

聖「魅了………?」

瑞樹「そういうのは礼子さんの方が得意よ。」

礼子「期待されてもポロリはないわよ。」

瑞樹「期待して無いわよ。」

礼子「言うわね……。」

聖(ポロリ……?)

礼子「ふぅ、魅了というかそういうのは結局言葉で伝えるのが一番早いんじゃないのかしら?」

聖「言葉……ですか……」

礼子「うふふっ、そうよ行動も大事だけど自分の気持ちを素直に言葉で伝えるのが一番よ。」

瑞樹「L・O・V・E……なんて!」

礼子「あなたはちょっと黙ってなさいな。」

瑞樹「『私を温めて!』とか、『私を食べて!』とかなかなか良いんじゃないかしら?」

礼子「………………」

聖「がんばって……みます。」

礼子「その方向には頑張らない方が良いわよ……。Pさんが逮捕されてしまうわ。」

聖「それは……困ります……。」

礼子「Pさんはあなたに対してどんな感じなの?」

聖「Pさんは……私の歌……好きって……言ってくれました……。」

聖「だからもっと……歌…聴いて…欲しい…。」

礼子「うふふっ、自分の長所を知っているのは強いわよね。」

瑞樹「私も早くCoP君と添い遂げないと。」

礼子「……もうあなたは喋らない方が良いわよ。」

kwsmさんはやっぱどっかネジが外れたな

瑞樹「じゃあ、そんな感じでPさんに言えばバッチリよ♪」

聖「わかりました……ありがとうございます。」

タッタッタッ

瑞樹「ああいうピュアな子を見てると……昔のトレンディドラマとか、思い出しちゃうわよね…。」

礼子(そのピュアな子になんて事教えてるのかしら……。)

------------

P(あー、皆、どこへ行ったんだ。)

聖「…………Pさん。」

P「聖、良かった。探してたんだぞ。」

聖「………………」ダキッ

P「ん?どうしたんだよ。」

聖「わ、私を……好きに……していいのは……Pさん…だけ…」

P「はぁ!?」

聖「こう言えば……Pさんが……喜んでくれるって」

P(だ、誰なんだ。聖にそんな事を教えたのは……。)

------ モバイルプロダクション 控室

P「ただいま。」

ちひろ「Pさん、聖ちゃん。お帰りなさい。」

P「他のみんなは帰ってないですか?」

ちひろ「えぇ、まだ誰も戻ってないですよ。」

聖「………」ギュッ

ちひろ「聖ちゃんどうしたんですか?Pさんにくっついてるなんて珍しいですね。」

P「俺が知りたいですよ……。」

聖(は、恥ずかしくて……Pさんの……顔が見れない…。)

P「とりあえず他のメンバーも探してきますね………。」

ちひろ「わかりました、じゃあ私は引き続き待ってますね。」

聖「………」クイクイ

P「ん?どうした?」

聖「おいて……いかないで下さい。」

P「……はぁ、じゃあ一緒に行こうか。」

------

P「よし、皆集まったな。」

ちひろ「間に合ってよかったですね。」

P「次の戦いはニュージェネレーションの渋谷凛達との対決になる。」

P「正直かなり厳しい戦いになるだろうが、この一戦、勝ちにいこう。」

雪美「………うん……」

紗枝「気を引き締めて行かんといけまへんなぁ………。」

柚「へへっ、準備はバッチリだよ!」

あやめ「行きましょう!わたくし、この一戦、必ず勝ちとって見せます!」

あずき「あずき達の力、しっかりと見せてあげないとねっ!」

聖「私も……精一杯応援……します」

P「よしっ、ステージに向かおうか!」

------ 観客席

拓海「弁当付きとはありがたいな!」モグモグ

真奈美「招待客ってのはかなり待遇が良いみたいだね。ステージも良く見える。」モグモグ

拓海「木場さん、まだ弁当は余ってるのか?」

真奈美「あぁ、本来来る予定だった美世君と茄子君の分が余ってるよ。」

拓海「貰って良いか?」

真奈美「私は自分の分しか食べないよ。」

拓海「へへっ、じゃあいただきっ!」モグモグ

真奈美「しかし、君は良く食べるね?」

拓海「ハラが減ってはなんとやらってやつだぜ!」

真奈美(戦をするのは拓海君ではないんだがね……。)

>>1
フェス参加しろよ

>>76 まったりプロなんでポチポチやってます。
------ 事務所

ブリッツェン「フゴッ」

イヴ「ごちそうさまでしたぁ~。」

茄子「ごちそうさまです。」

美世「…………」

茄子「美味しかったですね~。」

イヴ「はい~、出前を取る時はいつもここから取ってるんですよぉ~。」

『2回戦第2試合 モバイルプロダクション 対 Coolプロダクションの試合は間もなく行われます。』

美世「…………」

茄子「美世さん、食べないんですか?」

美世「えっ?あっ、食べるよ。」

イヴ「あの~、美世さんのうどん、もうすっかり伸びてますけどぉ……。」

美世「あ……ホントだね。」

茄子「ふふっ、美世さんは心配でご飯が喉を通らないんですよ。」

美世「そ、そ、そんな事ないんだけど……。」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

P「………」

雪美「……P……」

P「どうした、雪美?」

雪美「私……すこし……気持ち……ドキドキ……」

P「ははっ、まぁ大勝負の前だからな。緊張するのは仕方ないよ。」

雪美「違う……わくわく……」

P(驚いたな……このステージを楽しんでるってのか。)

雪美「Pとなら……出来る……もっと……見て……私……嬉しい……」

P「………雪美がリーダーで良かったよ。」

雪美「…………」

P「頑張ってこいよ、見守ってるさ。」ナデナデ

雪美「……これで…大丈夫……迷わない……から。」

P「ありがとう雪美。」

P「………よし!みんな行こう!Coolプロを圧倒してやれ!」

しえん

------ Coolプロダクション ステージ裏

CoP「作戦は以上だ。こちらは後攻になる。防御メンバーと凛はすぐに出れるようにしておけ。」

凛「うん、いつでもいけるよ。」

奈緒「さくっと終わらせてくるからちょっと待ってろよ!」

李衣菜「師匠との対決、負けられないです!」

CoP「師匠って誰だ?」

李衣菜「おっと!それは秘密ですよ!」

CoP(Pのやつ、李衣菜に何か吹き込んだな……。)

瑞樹「そろそろ……私の出番かしら?」

CoP「えぇ、川島さんもスタンバイお願いします。」

礼子「こういう衣装が着こなせるのは、大人の特権よね。」

凛「礼子さんの衣装凄いね……。」

礼子「やり過ぎくらいが丁度良いのよ。CoP君の趣味なんだから。」

奈緒「千枝やありすにやたら気を使ったりと、CoPさんの趣味ってよくわかんねぇな。」

CoP「……勝手に話が進んでいるが、決して俺の趣味で決めているわけではない。」

奈緒「じょ、冗談だよ……。」

礼子「CoP君、今夜志乃オススメのワインバーに誘われてるの。あなたも一緒にどう?」

CoP「祝杯は勝ってからです。」

瑞樹「ふふっ、楽しみな事が一つできたわね!」

李衣菜「そろそろですよ!行きましょう!」

瑞樹「アイドルミズキ、行くわよ♪」

凛「……行こう、前を向いて!」

------ 観客席

『それではただいまより、2回戦第2試合を開始します』

『モバイルプロダクション The Wild Flowers 対 Coolプロダクション Blue Tearsの対決です!』

『先攻はモバイルプロダクションになります!』

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

拓海「なぁ、木場さん。LIVEバトルってどういう風に勝負が決まるんだ?」

真奈美「何だ、1回戦を見てたのに知らなかったのかい?」

真奈美「まぁ簡単に言えば足し算さ。個々の力を合計して大きい方が勝ちだ。」

拓海「じゃあ、勝負は最初っから決まってるってことかよ?」

真奈美「いや、他にも個人個人に特技というものがある。雪美なら歌、紗枝なら舞と言ったようにね。」

真奈美「その力をうまく引き出すとさらにファン投票をより多く獲得できるだろう。」

真奈美「まぁ時間的に特技を披露できるのは3人が限度だから。誰が前に出るかを考えないといけないね。」

拓海「ふーん、何かよくわかんねぇな……。」

真奈美「後は実際に見て覚えると良い、普通なら無いが、こんな観客の多い舞台だとファン投票数も目まぐるしく変わるさ。」

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始時 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :50922
(防)Blue Tears     :67361

ワー! ワー! ワー! ワー!

雪美(………………)

紗枝(初期投票は遅れをとっとるみたいやなぁ…。)

柚(流石ニュージェネレーション、最初っから飛ばしてくるね。)

あやめ(隙を見せてはいけませんね。)

あずき「みんな、最初はあずきが行くよっ!」

雪美「……わかった……。」

あずき「んっふっふー、あずきのアイドル大作戦!今回は艶っぽく、よ・ろ・し・く!」

紗枝(あずきはん、あんな事もできたんやなぁ…。)

あずき「お魅せしますっ!」

つまりカードゲーmゲフンゲフン

>>84 まぁ真面目にやったら勝てるわけ無いので、ここでの発揮値は演出みたいなもんとしてお願いします…

------ Coolプロダクション ステージ

試合開始1分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :76012
(防)Blue Tears     :73409

ワー! ワー! ワー! ワー!

凛(票が動いたね……。)

奈緒(早速、仕掛けてきやがったか。)

李衣菜(おぉ、やりますね!でも今の私は無敵ですっ!)

瑞樹(なかなかやるわね。でも、そう簡単に勝たせるつもりはないわ。)

礼子(面白いじゃないの、あの子達……。)

凛「皆、ここは私に任せてほしいな。」

奈緒「よしっ!いったれ!」

瑞樹「ふふっ、最初は若い子に譲るわ。」

凛(プロデューサー、私たちなら最高のステージを作れるよね?)

凛「……手加減はしないよ」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

試合開始2分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :82492
(防)Blue Tears     :90019

ちひろ「抜いたと思ったら、抜き返されちゃいましたね……。」

P(渋谷凛一人で全体を抑えられたか……。)

聖「あの人は……雰囲気だけで……票を集めました。」

P「そうだな、静かな闘志ってところかな。眼の色が変わってたよ。」

ちひろ「そんな……、まだ『Never say never』は歌って無いのに……。」

P「渋谷凛のソロ曲はおそらく攻撃の時に出してくるつもりなんでしょう。」

ちひろ「他にもソロ曲を持っている高垣楓さんと神崎蘭子ちゃんは攻撃側ですよね?じゃあ防御はソロ無しって事ですか?」

P「……いや、そうじゃないと思いますよ。」

聖「どういう……事ですか?」

P(まさかここで使ってくるとは思いたくないけど……。)

------ Coolプロダクション ステージ裏

試合開始3分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :89837
(防)Blue Tears     :96371

周子「さっすが凛ちゃん、やるねぇ。」

蘭子「世界に漂う音の波を集めよ!(ファンの歓声が聞こえる!)」

CoP「……ふん」

加蓮「どうしたのCoPさん?」

CoP「馬鹿げてるな、『The Wild Flowers』……」

楓「どういう事ですか?」

CoP「望月聖が出ていない。」

周子「それってあの聖夜の天使とか言われてた子だったっけ……」

加蓮「そ、そんなに凄い子なの?」

CoP「もし出ているなら彼女一人に全力を尽くさないといけない。復活していればの話だが。」

楓「復活と言うと?」

CoP「彼女は金のために歌う事を嫌いプロダクションと揉めて人前で歌えなくなり解雇、それで業界に嫌気がさしていた。何故、その望月聖がPの所にいるかは謎だがな。まったく、Pはよくわからんやつだ……。」

しえ

------ Coolプロダクション ステージ

試合開始4分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers : 94873
(防)Blue Tears     :102938

凛(よしっ!良い感じだね。)

奈緒(へへっ、笑顔でやってやるさ。)

瑞樹(まだまだここからよっ!)

礼子(凛ちゃん、ここに来てまだ集中力をあげてきてるわね。)

李衣菜「凛ちゃん、交代だよっ!」

凛「うん!お願いっ!」

りーな! りーな! りーな! りーな!

李衣菜(私のファンがこんなに……!?)

李衣菜「…………」

李衣菜(……へへっ、CoPさん、これですよこれ!私はこういうのを求めてたんです!)

李衣菜「派手に行くよーっ!『Twilight Sky』!!」

李衣菜(私のロックなハート!見せつけてやりますよっ!)

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始5分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :101827
(防)Blue Tears     :122394

りーな! りーな! りーな! りーな!

雪美(……暴れ……回ってる……)

紗枝(無茶苦茶しはりますなぁ……。)

柚(あの勢いは侮れないかな……、ちょっとヤバいかも……。)

あやめ(……流れは完全にあっちに持っていかれて、一体どうすれば!)

あずき(あ、あずきの力だけじゃどうにもならないよぉ……。)

------ モバイルプロダクション ステージ裏
試合開始6分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :106947
(防)Blue Tears     :128273

ちひろ「し、新曲!?こんなの聞いて無いですよ!!」

P「まいったな、ここで使ってくるとは……」

ちひろ「Pさんは知ってたんですか?」

P「噂だけですけどね、このフェスの前にCute、Cool、Passionの3大プロから新曲が出るとは聞いてました。」

P「誰が出すかまでは知りませんでしたが。」

聖「注目が……Coolプロの方に……。Pさん……やっぱり私。」

P「駄目だ、どういう状況になろうとも聖を出すわけにはいかない。」

ちひろ「なんでそこまで頑なに聖ちゃんを出さないんですか?四の五の言ってられる状況じゃ無くなってますよ!」

P「………聖の歌唱力はずば抜けています。おそらく、このフェスでもトップクラスの実力でしょう。」

ちひろ「確かに聖ちゃんの歌声は凄いですからね……。」

P「そうなると、当然聖に注目が集まってきますよね?」

ちひろ「そ、そうですね。聖夜の天使が復活という噂はちょくちょく耳にしています……。」

聖「Pさん……私……大丈夫です……昔より……上手に歌えます。」

P「聖なら恐らく並みのチームだと1対5でも勝てるでしょう。しかしここで戦うチームはトップレベルです。」

P「今日、聖を出すという事は聖夜の天使が復活したという事をそんな相手に知られることになります。……明日の試合を捨てるようなもんですよ。」

ちひろ「結局、聖ちゃんに頼るしかないんですね……。」

P「いえ、そんな事は言ってませんよ。」

聖「Pさん……どういう事ですか?」

P「何言ってんだ、言ったろ?勝つつもりだって。」

P「……聖は雪美達の事を凄いと思うか?」

聖「はい……皆さんとっても……素敵だと思います。」

P「そう言う事だ、聖の歌唱力は凄いけど、雪美達には聖には無い武器がある。それはCoolプロの面々にも負けていないと思う。」

P「雪美、紗枝、あやめ、柚、あずき、そして聖。皆が集まってこそ『The Wild Flowers』はトップにも負けない強さになる。」

P「俺は心底思ってるよ、フェスで戦うメンバーにこの6人が集まってくれて良かったって。」

ちひろ「ふふっ、そうでしたね。私、勘違いしていました……。」

P「聖には明日、全力を出し切ってもらうさ。信じてるからな、聖の歌がファンを笑顔にするとこをな。」

聖「うん……Pさん」

P(しかしこの勢い……、最悪の事態にならなければ良いけど……)

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始7分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :112931
(防)Blue Tears     :128283

あずき(あ、多田李衣菜ちゃん新曲出してる!)

紗枝(うちらもうかうかしてられまへんなぁ。)

柚(よぉーし、こっちも反撃に出るとするよっ!)

あやめ「ここはわたくし達の出番ですね!行きましょう雪美殿!盛り返しますよ!」

雪美「……………?」

あやめ「ニンッ!マイクさばきもお手のものです♪」

雪美「わかった……ふたりで………歌う………」

あやめ「あやめ達の舞台をご覧あれ!」

柚(えっ!?な、なんで……?)

------ Coolプロダクション ステージ
試合開始8分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :133371
(防)Blue Tears     :134019

凛(雪美ちゃん、流石だね……。)

奈緒(雪美の奴……、この舞台でも全然緊張してねぇな。)

礼子(あら?盛り返してくるなんて……。)

李衣菜「川島さん、最後お願いしますっ!」

瑞樹「ふふっ、やっと出番が来たわね……。」

瑞樹「ハーイ!みんなのアイドル、川島瑞樹のスペシャルライブに来てくれてありがとーっ☆」

シーン……

瑞樹「……コホン!みんな、元気ないねっ!?せっかく私のライブに来てくれたんだから、全身で楽しんでいってね♪ねっ♪」

ウォォォォォーーーー! ミズキ! ミズキ! ミズキ! ミズキ!

瑞樹(ふふっ、CoP君が見てくれてるってわかるわ。全力で行くんだからっ!)

凛(か、川島さんだけのライブじゃないんだけどな……。)

瑞樹(CoP君っ!私の人生、ここまで大きく変えたこと、幸せに思ってよねっ!少なくとも、私は幸せなんだからっ♪)

瑞樹「みんな、応援よろしくーっ!『Angel Breeze』!!」

------ Coolプロダクション ステージ裏
試合開始9分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers :137492
(防)Blue Tears     :151938

CoP「…………」ゾクッ

楓(……プロデューサー、青ざめてる……)

蘭子「嗚呼!長きに渡り鍛えられし熟練の音が聞こえる!(川島さんの歌、凄いです!)」

周子(本人の前で言ったらぶん殴られんじゃないの……?)

加蓮「確かに川島さんの新曲。凄い素敵だね。」

CoP「初披露だったが、良い方向に向かったようだな。」

CoP(それにしても、票差はそこまで離れていない。雪美ちゃんとあの浜口あやめという子……侮っていたな。)

CoP(望月聖だけのワンマンチームじゃ無いという事か、面白いじゃないかP……。しかし、残念だが……。)

CoP「さぁ、そろそろ交代の時間だ!勝負を決めるぞ!」

楓「CoPさん、このLIVEバトルに勝ったら、ご褒美……期待してますからね♪」

蘭子「ククク……、待ちわびたぞ。私の魔力で煉獄に導いてくれるわ!(ワクワクしてきました!)」

周子「んじゃまぁー、行きますか!何事も楽しまないと損ってね!」

加蓮「うん!CoPさんのために勝ってくるね!」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

試合開始10分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :147201
(攻)Blue Tears     :158371

『ただいまより、攻守交替です!』

ちひろ「ここから交代ですね、相手も本気で攻めてきますよ!」

聖「皆さんなら……きっと大丈夫です。」

P「………」

ちひろ「Pさん?」

P「えっ?あ、あぁ……そうですね。」

聖「どうか……したんですか?」

P(おかしい……。)

聖「心配な……顔を……しないで下さい」ギュッ

聖「Pさんが……そんな顔してると……私、不安になります。」

P「あぁ、済まなかったな聖、大丈夫だよ。レーサーは常に冷静であれってな!」

P(なぜ……あのタイミングで動いたんだ?)

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始11分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :198271
(攻)Blue Tears     :223942

雪美(……加蓮……出てきた……)

あずき(投票数がグッと増えたのはメンバー交代時の投票数が加算されたのかな?)

あやめ(誰が来ようとわたくし達は負けるわけにはいきません!)

柚(本格的にまずいよ……Pサン。)

紗枝「落ち着いていきましょか……、うちに任せてもらって宜しおすか?」

雪美「……紗枝……任せた…」

柚「紗枝チャン!頼むよっ!」

紗枝(この流れ、きっと取り戻して見せますっ!)

うーん、少人数すぎて大変そうだ

------ Coolプロダクション ステージ

試合開始12分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :214039
(攻)Blue Tears     :228472

周子(おぉ、紗枝ちゃんやるねぇー、ここまで本気だったんだね……)

凛(あの子、確か京都でライブを見てた子だよね。)

楓(あら?綺麗……。今度教えてもらおうかな……。)

蘭子(面白い、深淵の声を呼び醒ます儀式ね……。(素敵な舞ですね、私も負けてられない!))

加蓮「行こう凛!ファンが待ってるよ!」

凛「ふふっ、今度は私達が頑張る番だね。」

ワー! ワー! ワー! ワー!

加蓮(この感じ……やっぱり良いな……。)

加蓮(ファンのみんなに教えてあげたい!夢は叶うんだってことを!)

加蓮「いくよ…きらめくステージへ!」

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始13分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :215948
(攻)Blue Tears     :234938

あずき(票数がぜんぜん上がって無い!?)

紗枝(あの北条加蓮はんの影響どすか……)

雪美(……加蓮の……笑顔……かわいかった…)

柚(紗枝チャンのおかげでこのモヤモヤ消せると思ったけど。)

柚(また、ペースを乱されたな、ゆきみんには影響なかったけど……。)

柚(……アタシも動いた方が良いかな。)

あやめ(くっ、このままでは!)

------ モバイルプロダクション ステージ裏

P「……まずい。」

ちひろ「えっ!?どうしたんですか、Pさん?」

聖「皆……浮き足……だってます。」

P「このタイミングで揺さぶってくるなんてえげつない事するなCoP……。」

ちひろ「ど、どういう事ですか?」

P「みんなの相手の攻撃にペースが乱されてます。」

ちひろ「でも、何とかしのげるんじゃ……?」

P「いや、まずいのはそこじゃないです!」

聖「Pさん……」

しえ

------ モバイルプロダクション ステージ

あやめ「わ、わたくしが前に出ますっ!みなさんバックアップを頼みます!」

柚「あやめチャン!駄目だよっ!」

P『あやめ!止めろ!』

あずき(えっ!?ど、どうしたの?)

紗枝(Pはん!?)

雪美(………………)

あやめ「行きますっ!」

P『あずき!避けろ!』

あずき「えっ!?」

あやめ「!?」

あやめ(あ、あずき殿!な、何故そこに……)

------ 観客席

試合開始14分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :217392
(攻)Blue Tears     :239847

拓海「お、おい木場さん……」

真奈美「…………」

拓海「どうなっちまったんだよ、あいつら。」

真奈美「……負けられないという気持ちが強すぎたようだね」

------ 事務所

ブリッツェン「フゴッ……」

イヴ「う、うぅ……」

茄子「これは……」

美世「…………」

美世(みんな……。)

------ Coolプロダクション ステージ裏

李衣菜「『The Wild Flowers』が……」

CoP「……終わったな」

礼子「プロデューサー、わかっててやったでしょ?」

CoP「…………」

瑞樹「CoP君も人が悪いわね……。」

奈緒「お、おい!CoPさんこんなことってありかよ!?」

CoP「これで諦めるならその程度だったって事だ。」

奈緒「で、でも……。」

CoP「勝負というものはそういうものだ、弱点があれば狙われる。俺達も逆なら同じ事をされている。」

奈緒「…………」

CoP(さて、お前はこんな事で諦める奴じゃないだろ?)

支援

おお、新作来てた
首を長くして待ってたよ

------ モバイルプロダクション ステージ

あやめ「……な、なにがおきて。」

あずき「いたた……。」

柚「みんな大丈夫!?」

あやめ「わ、わたくしは!」

あずき「あやめちゃんが急に突っ込んできたんだよっ!それであずきにぶつかってみんな巻き込んで倒れて……」

あやめ「えっ!?」

柚(アタシもとっさにゆきみんが手を引いてくれなかったら巻き込まれてたな……。)

雪美「……柚……紗枝……が……」

紗枝「つっ…………」

あやめ「さ、紗枝殿!?」

P『柚!紗枝とあやめを連れて戻ってくるんだ!』

柚「う、うん!紗枝チャン、立てる?」

紗枝「……足を…痛めたみたいどす……。」

あやめ「あっ……」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

P「大丈夫か!紗枝!?」

紗枝「……Pはん。うち失敗してもうたわぁ……。」

P「……何言ってんだ、良くやってくれたよ。」

P「ちひろさん、俺は紗枝をおぶって医務室に行ってきます!この場は任せました!」

ちひろ「は、はいっ!」

聖「紗枝さん……」

P「柚、ステージに戻って雪美達のフォローをお願いできるか?」

柚「う、うん!」

あやめ「P、P殿……」

P「……あやめはここで試合を見てろ。」

あやめ「…………」

------ Coolプロダクション ステージ

試合開始15分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers :182038
(攻)Blue Tears    :243940

凛(アクシデント、起こしちゃったんだね。)

加蓮(まさかこんな事になるなんて……)

楓(大丈夫かしら……)

蘭子(混沌の渦に巻き込まれたようね……。(結構派手に転んでたなぁ……。))

周子(紗枝ちゃん……怪我してたね。)

CoP『凛!終わらせて来い!』

凛「……わかった。」

凛(雪美ちゃん……、悪いとは思わないよ。)

凛「……さぁ、走りだそう。『Never say never』!!」

------ モバイルプロダクション ステージ

あずき「し、渋谷凛ちゃんのソロ曲!こんな時にっ!」

柚「あずきチャン、ゆきみん、お待たせっ!」

雪美「……じゃあ……もう一回…最初から……」

あずき「ゆ、雪美ちゃん!?あずき達三人だよ??」

柚「…………」

雪美「…………」

あずき「どうしたの、二人とも……?」

柚「何言ってんの?まだ試合は終わって無いよっ!」

あずき「ゆ、柚ちゃん……。」

雪美「……諦め……たければ……勝手に……すればいい……」

あずき「えっ?」

雪美「……私は……一人でも……Pとの……約束を…果たす……」

柚「へへっ!ゆきみんもなかなかきつい事言うリーダーだねっ!アタシも付き合うよっ!」

あずき「……あずきも!まだ負けたわけじゃないもん!」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

あやめ「みなさん……こんな状況になってまで。」

聖「あやめさん……私達はまだ……負けてません。」

あやめ「し、しかし!」

ちひろ「あやめちゃん。」

あやめ「…………」

ちひろ「きっとPさんも紗枝ちゃんもまだ試合を諦めていないわ。」

あやめ「でも、わたくしのせいで全てが……」

ちひろ「あやめちゃん、あなたも皆を信じて見守ってあげて。」

あやめ「ちひろ殿……。」

あやめ(雪美殿、柚殿、あずき殿……すみません、この試合…任せます……。)

支援

------ モバイルプロダクション ステージ

『そこまで、試合終了!!』

『ただいまの試合 223847 対 275812 で……』

『勝者!Coolプロダクション Blue Tears!!』

雪美「……負けた……」

柚「はぁはぁ……やっぱり3人でCoolプロを抑えんのはきっついね……。」

あずき「あずき達はこれで終わりなのかな……。」

ピシッ!

あずき「痛っ!雪美ちゃん、なんでデコピンするのぉ!?」

雪美「……凛には……決勝で……勝てばいい……」

柚「ゆきみんって、口数少ない癖にポジティブだよね。」

雪美「……柚は……違う……?」

柚「へへっ、アタシはPサンのために優勝目指してるから一回負けたくらいでウジウジしてる暇は無いよっ!」

あずき「よしっ!あずきも次のリベンジのために作戦考えるよっ!」

------ Coolプロダクション ステージ裏

CoP(あの状況で最後まで諦めない姿勢……敵ながら天晴れと言うべきか。)

凛「……終わったよ」

加蓮「CoPさん。私達、これで良かったのかな?」

CoP「……Pのやつからメールが来ている。」

奈緒「え!?な、なんて来たんだ?」

CoP「『素晴らしいステージだった、決勝戦でまた会おう』だとさ。」

CoP(こんな時にこちらにまで気を使うとはあいつらしいな……。)

周子「紗枝ちゃんは大丈夫なの?」

CoP「あぁ、軽く足をひねっただけで心配はいらないそうだ。」

凛「良かった……、心配する必要は無かったみたいだね。」

礼子「ふふっ、安心して勝利の美酒を飲めそうね。」

瑞樹「明日のために気合いを入れないとね!」

楓(焼き鳥食べたい……)

礼子「ワインバーだから焼き鳥も日本酒も無いわよ。楓。」

楓「……………」シュン

CoP「何を言ってるんですか、まだ3戦目のPassionプロとの戦いが残っています。」

蘭子「審判の時は近い……、私の右腕がうずくわ!(今日最後の戦いも負けられませんね!)」

アンコール! アンコール! アンコール!

CoP「その前に……ファンの声援に答えてやってくれ。」

凛「うん、行ってくるね!」

CoP「…………」

奈緒「ん?CoPさんどうしたんだ?」

CoP「いや、何でも無い。」

CoP(3人だけであそこまで追い上げてくるとはな……。)

加蓮「行こう奈緒。凛が待ってるよ!」

奈緒「うしっ!行ってくるか!」

李衣菜(『The Wild Flowers』……決勝戦で待ってますよ!)

おぉ、クライマックス編来てた
支援支援

------ モバイルプロダクション ステージ裏

P「終わってたか………」

雪美「……P……」

柚「ごめん、Pサン……逆転できなかったよ。」

あずき「あずき達、力不足だったよ……」

P「気にするな、皆良くやってくれたよ。」

ちひろ「Pさん!紗枝ちゃんは大丈夫なんですか?」

P「えぇ、軽く足をひねっただけです。腫れても無いんですぐに治るでしょう。」

聖「良かった……です。」

P「……ただ、今日、最後の試合は無理だ。」

あやめ「!?」

P「紗枝は出るって言ってたが、大事を取って休ませることにした。」

あやめ「P、P殿……」

来てたーーー!
ずっと待ってたぜ支援

P「……あやめ、紗枝から伝言を預かってる。」

P「『うちがどんくさいばっかりに迷惑かけてすんまへん……』だってさ。」

あやめ「紗枝殿……そんな事ありません……グスッ……」

P「後悔してるか?」

あやめ「うぅ……ヒック…当たり前……グスッ……です。」

P「素敵な事じゃないか。」

あやめ「P殿………どういう事ですか?」

P「あやめは一人じゃ無いだろ?次は失敗しなければ、それで良い。」

雪美「……あやめ……次…勝てばいい……」

柚「あやめチャン!まだ終わったわけじゃないよっ!」

あずき「んっふっふー!あずき達は優勝するんだからね!」

聖「あやめさん……信じてます。」

あやめ「皆さん…グスッ……」 ボロボロ

P「リーグ戦はまだ始まったばかりだ、泣いてる暇は無いぞ」 ポンッ

あやめ「P殿……かた…じけ…ないです」 ボロボロ

熱いな。
なんか昔の「the star」っていうマンガを思い出した。
あっちは後半格闘マンガになっていたがw

------ モバイルプロダクション 控室

prrrr……

P(美世からメールか……。)

美世『Pさん、Coolプロの試合、残念だったね……。紗枝ちゃんは大丈夫なの?』

P(『大丈夫だ、軽く足をひねっただけで大事ではないよ』っと……。)

prrrr……

P(返信早いな……。)

美世『良かった……。CoPさんとの対決、惜しかったね。……でもね、あたしは思うの』

美世『もし、並みのレーサーとトップクラスのレーサーに差があるとすればそれは、執着心と根気の差。』

美世『みんなならきっと負けて無いと思うよ!』

P(何でF1に例えるんだろう?『ありがとう、俺もそう思ってるよ』っと……。)

しえん


つハピ粉

P(おっと、二回戦の速報がやってるな。)

『それでは二回戦の試合結果を振り返ってみましょう。』

二回戦結果(勝利チームには勝ち点3)

 (勝)Coolプロ VS (負)モバプロ
 (勝)Cuteプロ VS (負)Sプロ
 (勝)Nプロ  VS (負)Passionプロ

 モバイルプロダクション:勝ち点 2
 Cuteプロダクション  :勝ち点 3
 Coolプロダクション  :勝ち点 5
 Passionプロダクション :勝ち点 2

 Nプロダクション    :勝ち点 3
 Sプロダクション    :勝ち点 0

P(勝ち点3を逃したか……いや、それより……妙だな…どういうことだ…。)

そえん

雪美「……P…ちひろは……?」

P「ちひろさんは紗枝に付き添って貰ってるよ。」

柚「あれ?紗枝チャンは大丈夫なんじゃないの?」

P「見張って無いと試合に出るって聞かないからな……」

あずき「紗枝ちゃんは責任感強いからね……」

聖「でも……気持ちはわかります。」

あやめ「…………」

柚「そう言えば、三回戦は紗枝チャンの代わりにひじりんが出るの?」

P「……いや、4人で行こうと思ってる。」

雪美「……わかった……」

聖「Pさんが言うなら……かまわないです。」

柚「んー、まぁしょうがないね……。ここでひじりんが出ちゃったら隠してきた意味ないし。」

あずき「そ、それなら今すぐ作戦を考えないとっ!」

あやめ(紗枝殿……わたくしきっと勝ちます。)

P(しかし紗枝を欠いたうちのチームでは……恐らく、次の試合は……。)

------ 医務室

P「…………」

紗枝「あっ、Pはん……。」

P「紗枝、足は大丈夫か?」

紗枝「ふふっ、もう痛みはありまへん。」

ちひろ「明日の試合に出る分には問題無いみたいです。」

P「そうですか……。まぁ大事を取って今日はあんまり動かすなよ。」

紗枝「Pはん?心配しすぎとちゃいます?」

P「そう言うなよ、ケガには心配しすぎな方が良いさ。」

紗枝「もう……子供やないんやから……。」

ちひろ「ところで三回戦はどうだったんですか?」

P「……負けましたよ。」

紗枝「!?」

ちひろ「ま、負けたんですか!?確かSプロダクションとの対決ですよね?」

P「えぇ、三回戦の試合結果をプリントアウトしてきました。」

三回戦結果(勝利チームには勝ち点2)

 (勝)Sプロ    VS (負)モバプロ
 (勝)Passionプロ VS (負)Coolプロ
 (勝)Cuteプロ   VS (負)Nプロ

 モバイルプロダクション:勝ち点 2
 Cuteプロダクション  :勝ち点 5
 Coolプロダクション  :勝ち点 5
 Passionプロダクション :勝ち点 4

 Nプロダクション     :勝ち点 3
 Sプロダクション     :勝ち点 2

ちひろ「そんな……Sプロダクションなら充分勝てる相手なのに。」

紗枝「Pはん……もしかして…うちのせいどすか?」

P「そんなわけないだろ。」

ちひろ「で、でもこの状況だと……。」

P「えぇ、明日のPassionプロとCuteプロの連戦に負けるわけにはいかないでしょうね。」

ちひろ「Coolプロと同レベルの相手に2連勝ですか……」

紗枝「…………」

P「……とりあえず今日はホテルに帰りましょう。」

------ 会場入口

prrrr……

P(美世か……。)

美世『Pさん、初日お疲れ様!苦しい状況だと思うけど、Pさんならきっと逆転してくれるって信じてる。』

美世『大事なことは、失敗を糧にして次につなげること。だよ!』

P(また誰かの受け売りなのかな?えっと、『当たり前だ、任せとけ』っと……。)

拓海「オイ!」

P「拓海、木場さん。」

真奈美「今日の試合、残念だったね。」

P「えぇ、やはりCoolプロは強敵でしたね。」

真奈美「皆はどうしたんだい?」

P「先に車に乗ってもらってますよ。今から宿泊先のホテルに行きます。明日のために今はしっかりと休息を取らないと。」

真奈美「その意気だ、私達はまた明日も応援に来させてもらうよ。」

拓海「……頑張れよ……。」

P「……ありがとう二人とも。」

追い付き支援

------ 事務所

イヴ「う、うぅ……皆さん、大丈夫なんでしょうかぁ…。」

美世「……大丈夫だよ!」

美世「雪美ちゃん達は皆凄いアイドルだし、Pさんもついてる。ここから優勝するんだから。」

茄子「そうですね、皆さんならきっと大丈夫です。」

イヴ「わ、私も明日も全力で応援しますぅ~!」

ブリッツェン「フゴッ!」

茄子「……では、そろそろ私は帰りますね。」

美世「茄子ちゃんはどこかに泊るの?」

茄子「えぇ、今からホテルを探そうと思っています。」

美世「それなら、うちに来ない?布団はあるよ?」

茄子「良いんですか?」

美世「ま、まぁ……茄子ちゃんには……お世話になったから。」

茄子「?」

美世「な、何でも無いよ!とにかく大歓迎だから!」

------ ホテル

P「結構豪華なホテルだなぁ。」

ちひろ「大会からホテル代が出てるなんてありがたいですね。」

雪美「……晩御飯……楽しみ……」

あずき「疲れたからゆっくりできるのはありがたいかも……」

聖「Pさん……ここには……Coolプロの方々は……いらっしゃるんでしょうか?」

P「いや、他のプロダクションはもっと大きいホテルらしいな。」

柚「えーっ!じゃあアタシ達はランクが低いって事?」

P「何言ってんだ、俺達はペロ達を連れてるだろ。ペットOKのとこしか無理だよ。」ニャー ニャー ニャー ニャー ニャー

あやめ「…………」

紗枝「あ、あの…Pはん?うち、大丈夫やから、おろしてもらってもええどすか?」

P「駄目だ、今日は紗枝が移動する時はおんぶする。」

ちひろ(お風呂とかトイレとかどうするつもりなのかしら……。)

------ 2時間後…… ホテル 庭園

P(それから俺達は夕食を取り、各自自由時間とした。)

P(皆、負けた事にそれ程ショックを受けておらず、むしろ明日の2連戦に闘志を燃やしてくれているようだ。)

P(あやめ一人を除いては……。)

P(しかし、手痛い敗北だったな……、これで明日の二連戦、落とすわけにはいかなくなった……。……俺は間違ってたんだろうか。)

紗枝「Pはん?なにやってるんどすか?」

P「紗枝か……、駄目じゃないか歩き回っちゃ。」

紗枝「ふふっ、そやかてPはんがおらんかったんどす。」

P「そうきたか……、まぁ俺はちょっと外の風に当たりたくなっただけだよ。」

紗枝「隣、お邪魔しても宜しいどすか?」

P「かまわないよ。」

紗枝「涼しい場所どすなぁ、ホテルの中やのに素敵な庭園で……。」

P「あぁ、そうだな。リフレッシュにはもってこいだよ。」

紗枝「……もしかして今日の事、責任感じてはります?」

P「……あぁ、そうだな。皆にあんな思いをさせるとは思って無かったよ。」

ポスッ

P「ん?」

紗枝「少し……もたれさせてもらいます。」

P「あぁ、かまわないよ。」

紗枝「うちはPはんが悪いとは思うてまへん。Pはんの思いを読み取れなかった未熟さがあっただけやと思うとります。」

P「そんなことないさ、皆は本当によくやってくれてるよ。」

紗枝「ふふっ、それならPはんも良くやってくれとります。いつも……おおきに。」

P「………」

紗枝「……Pはん、一つ聞かせてもろても宜しいやろか?」

P「なんだ?」

紗枝「……なんで、あやめはんを責めへんかったんどすか?」

P「……この2回戦と3回戦を落としたのは、正直言ってあやめが原因と言ってもいい。」

紗枝「………」

P「……でも、俺はこの2戦に負けた事で全てが終わったとあやめに思って欲しく無かった。」

P「あやめは良いアイドルだ、負ける事が彼女をさらに強くする。そして、より力強く羽ばたける。」

P「そのためなら2回負ける事なんて些細なことさ。責めるなんてお門違いだよ。」

紗枝「……ふふっ、流石どすなぁ。うちも同じ思いどすえ?」

P「ん?どういう事だ?」

紗枝「そう思いまへんか?あやめはん?」

あやめ「………」

P「……まいったな、紗枝。一杯喰わされたよ。」

紗枝「ふふっ、何の事ですやろ?」

あやめ「P殿、わたくしは……。」

P「………」

あやめ「わたくしは……足手まといでしょうか……?」

P「あやめ」

あやめ「……はい」

P「俺は負けた事よりも、お前を失う事の方が辛い。」

P「失敗がなんだ、お前の失敗を責める奴はうちにはいないさ。」

P「だから、またお前の忍術で皆を魅了して来い……忍ドル!」

あやめ「……グスッ……ここはまだ道の途中ですよね、P殿!」

P「そうだな、あやめお前はまだまだ強くなるさ。」

あやめ「……明日が……最後…ヒック……わたくしの勝機を……そこに見出しましょう!」ボロボロ

P「あぁ、明日の試合。期待してるからな。」

紗枝(やっぱり、Pはんについてきて良かったと思いますわぁ……)

------ 深夜 ホテル Pの部屋

P(あれからあやめは元気を取り戻し、これで残っていた不安要素も消えたわけだ。)

P(いや、フェスに挑む前より強くなったな……。紗枝には感謝しておかないと。)

P「っと、明日の戦略はこんなもんか……。」

P「決勝はCute、Cool、Passionのどれが上がってきてもおかしく無いな……。」

prrrr……

P(ん?美世から電話?)

ピッ

P『もしもし』

美世『もしもしPさん?』

P『どうしたんだ、こんな時間に?』

美世『……理由が無かったら電話しちゃいけない?』

P『い、いや、別にかまわないけどさ……。』

美世『初日お疲れさまだったね、厳しい状況だけど……。』

P『それ、メールで聞いたろ?』

美世『もう!こういう事は直接言いたいじゃない!』

P『そういうもんか?』

美世『そういうもんだよ。』

P『まぁ、色々あったがチームの士気は上がってるし、明日は聖も参戦する。こっから巻き返すさ……。』

美世『うん、頑張ってねPさん。レーサーは常に冷静であれ!だよ?』

P『それって誰かが言ってたのか?』

美世『ううん、あたしが考えただけ。』

P『そうだったのか……』

美世『ねぇ、Pさん?優勝目指すのはなんのため?』

P『そりゃ、俺の夢のため、アイドルになってくれた皆をトップアイドルにするためだよ。』

美世『…………』

P『後、美世のため。』

美世『あっ、う、うん!そ、そ、それはそんなに考えなくても良いよっ!』

P『そうか……。』

美世『で、でもちょっと頭の片隅には置いておいて欲しいかな、ほんのちょっとで良いから……。』

P『まぁ、常に考えてるよ。』

美世『う、うん。……ありがとうPさん。遅くなるといけないからそろそろ切るね。』

P『あぁ、また明日な。』

ピッ

P(俺もそろそろ、寝るか……。)

------ 美世の家

ピッ

美世「うぅ~~~!」

ジタバタ ジタバタ

茄子「美、美世さん?どうしたんですか?」

美世「あっ………」

美世(茄子ちゃん居たんだった……。)

美世「ほ、ほら……く、車のマネだよ!」

茄子「く、車ですか?」

美世「ブロロン!ブロロン!……なんちゃって」

茄子「は、はぁ……美世さんってそんな隠し芸持ってたんですね……。」

美世「…………」

茄子「…………」

美世(ど、どん引きされてる……。)

可愛すぎる

アンソロ思い出したじゃねーかwww

------ 翌日…… モバイルプロダクション 控室

P「早めに来たから試合までは結構時間あるな。」

あやめ「次の相手はPassionプロですよね?」

P「あぁ、そうだ。」

紗枝「Passionプロ言うと、きらりはんや茜はんが出はるんどすか?」

P「そうだな、彼女達も出てくるだろう。そして……」

雪美「……………?」

P「シンデレラガール十時愛梨も出てくる。」

柚「やっぱり出てきたんだね。」

聖「Pさん……そのシンデレラガールというのは?」

P「シンデレラガールって言うのは前に行われたアイドル総選挙1位の称号さ、ようは名実ともにトップアイドルってわけだ。」

あずき「昨日会った時は普通の女の子って感じだったのになぁ……。」

P「ある意味ニュージェネレーション以上に厄介な相手だろうな。」

ちひろ「Pさん、そろそろうちもオーダー表を提出しておかないといけませんよ。」

P「わかりました。」

柚「今日からはどんな編成で行くの?」

P「ここからの攻撃は柚以外のメンバー、防御はあやめ以外のメンバーで行くぞ。」

P「紗枝、あずき、聖にはフルで出てもらう。」

紗枝「うちの足も治ってるさかい、昨日の遅れを取り戻しますえ。」

あずき「うん、あずきに任せてよっ!」

聖「………うん」

P「柚とあやめは片方しか出ないが、それぞれ頑張ってもらう事があるからな。」

あやめ「わかりました、バックアップはお任せ下さい!」

柚「了解、気合い入れて行くよっ!」

ちひろ「わかりました、ではそれでオーダー表を提出しておきますね。」

P「よし、試合まで自由時間にするからゆっくりしててくれ。」

------

ちひろ「Passionプロとの対決ですか……、なんか荒れそうですね。」

P「うん……、攻撃的メンバーだから防御に気を使わないといけないですね。」

ちひろ「Pさん、そういえばさっきPassionプロのオーダー表が届きましたよ。」

P「ん、見てみよう。」

オレンジサンシャイン(Passionプロダクション) オーダー表

 リーダー:
  本田未央

 攻フロントメンバー:
  城ヶ崎美嘉
  諸星きらり
  日野茜
  喜多日菜子

 防フロントメンバー:
  十時愛梨
  城ヶ崎莉嘉
  高森藍子
  大槻唯

P「………………」

高森キター

藍子

藍子・・・?

藍子ちゃん防御高かったかな……

可愛いからいいか

本田未央(15)
ttp://i.imgur.com/jgc99.jpg

城ヶ崎美嘉(17)
ttp://i.imgur.com/lpg4Z.jpg

諸星きらり(17)
ttp://i.imgur.com/DvNUB.jpg

日野茜(17)
ttp://i.imgur.com/9ocTB.jpg

喜多日菜子(15)
ttp://i.imgur.com/tyYM1.jpg

十時愛梨(18)
ttp://i.imgur.com/W1OHq.jpg

城ヶ崎莉嘉(12)
ttp://i.imgur.com/UdzNb.jpg

高森藍子(16)
ttp://i.imgur.com/CeT4X.jpg

大槻唯(15)
ttp://i.imgur.com/k0WK3.jpg

ちひろ「予想通りというか何というかですね……。」

P「うん、攻撃の比重が高いな。防御も充分高いけど……。」

ちひろ「今回はどうするんですか?」

P「聖が出る事によりこっちの全体的な力はアップしています。攻撃には攻撃ですよ。」

ちひろ「Passionプロ相手に捨て身の戦法ですね。」

P「もちろん、何の策も無しに突っ込む事はしません。」

ちひろ「期待してますよ、Pさん!」

P「ん?皆はどこへ行ったんですか?」

ちひろ「また遊びに行きましたよ。」

P「……はぁ、そうですか。」

ちひろ「呼び戻しにいきます?」

P「えぇ、そろそろ準備しないとまずいんでそうするとします。」

あい

------ 会場屋外

P(皆どこへ行ったんだ。)

P「ん?あれは……。」

「なぁ~、いいじゃん。ちょっと付き合ってよ。」

愛梨「い、嫌ですっ!離して下さいっ!」

P(……揉め事は起こしたくないんだけどな。)

「冷たい事言わないでさぁ。」

愛梨「……い、嫌っ!」

ガシッ

P「それくらいにしとけ。」

「何だよ?」

P「あぁ!?ぶっ飛ばすぞテメー?」

「……チッ、覚えてやがれ!」

P(拓海の影響で口が悪くなったな……。)

愛梨「…………」

言葉だけで追い払うとは

P「大丈夫かい?」

愛梨「え、えーっと………。」

P「君は目立つんだからほっつき歩いてると危ないぞ?」

愛梨「………」ポーッ

P「え?」

愛梨「い、いえっ……あっ、あのっ、ありがとうございます!……ええと?」

P「じゃあ、俺は急いでるから。」

愛梨「待って下さいっ!」

P「何か用か?」

愛梨「あのっ…何でしたっけ…飛んじゃった…。」

愛梨「……あっ、そうだ。一緒についていっても良いですか?」

P「断る」

愛梨「えぇ!?な、なんでですか?」

P(なんか嫌な予感しかしないからな……。)

------ 会場裏口

雪美(……みんなと……はぐれた……)

?「ん?あなたは?」

雪美「………?」

?「やっぱり!『The Wild Flowers』の佐城雪美ちゃんだよね?」

雪美「……誰……?」

城ヶ崎美嘉「はじめまして★城ヶ崎美嘉だよー。モバプロとは次で対戦になるのかな。」

美嘉「アタシ達もナンバーワンになりたいからね!へへっ、絶対負けないよ★」

雪美「……そう………」

美嘉「あ、あれっ?あんまし興味無いカンジ?」

雪美「……ううん……」

美嘉(こ、この子全然しゃべらなくない?)

?「お姉ちゃーん☆」

美嘉「あ、莉嘉!」

城ヶ崎莉嘉「なにしてんのー?」

美嘉「ちょっとこの子とお話してたんだよ。」

雪美「………………」

莉嘉「あれ、この子メアリーの友達だよね?」

雪美「……メアリー……知ってるの……?」

美嘉「そうなんだ、じゃあアタシ達とも友達だね★」

莉嘉「アタシは城ヶ崎莉嘉だよー。お姉ちゃんやメアリーと一緒にアイドルやってるから!へへ、よろしくねっ!!」

雪美「………よろしく………」

莉嘉「あっ、友達でもLIVEバトルは別だからね~!アタシ超ガンバっちゃうぞー☆」

美嘉「アタシと莉嘉で『The Wild Flowers』を圧倒するからね!」

雪美「……負けない……」

美嘉「そ、そうだね……。」

莉嘉「そうだ!せっかく友達になったんだから。カブトムシあげる☆」

雪美「……ありがと……」

P「雪美、ここに居たのか。」

雪美「……P………」ダキッ

P「駄目じゃないか、勝手に出歩いたら。他の皆はどうしたんだ?」

雪美「……はぐれた……」

P「皆バラバラになったのか……。まぁ、何事も無くて良かったよ。」

雪美「ねぇ……P…私…いい子…にしてたから……」

P「そうだな、雪美は良い子だよ」

雪美「ふふっ……Pなら…きっと……見つけてくれると…思ってた……信じてた」

美嘉「さっきと全然反応違くない!?」

莉嘉「うわぁー、オトナな関係だよね~☆ハァ…羨ましいなー…」

P「君達は、Passionプロの城ヶ崎姉妹か。うちの雪美が迷惑をかけて申し訳ない。モバプロのPです。」

美嘉「へへ、知ってる。プロデューサーの知り合いだよね!LIVEではアタシの歌響かせてあげるよ★」

莉嘉「負けないよ~!」

P「あぁ、俺達も全力でいかせてもらうよ。」

P「……迷惑ついでに申し訳ないんだが、こいつを回収してもらって良いかな?」ズイッ

愛梨「あんっ……、Pさん!首筋を持つのは駄目ですっ!くすぐったいですっ!」

雪美「……P…カブトムシ……貰った…」

P「なんで春にカブトムシがいるんだ……。とりあえずこいつに預けといてくれ。」

雪美「……わかった……」

愛梨「やっ……、あっ……。Pさん!カブトムシを持つのって初めてですよっ!」

美嘉(な、何なのこの光景……。)

莉嘉(愛梨ちゃん、何だか楽しそう!)

カブトムシww

やっぱりPaは癒される

おいしいですよね、カブトムシ

------ 会場廊下

あやめ「紗枝殿、急にお付き合い頂いてありがとうございます。」

紗枝「ふふっ、うちも気分転換したかったさかい、別にかまいまへんえ。」

あやめ「でも、皆さんとはぐれてしまいましたね……。」

?「………むふふ♪」

あやめ「!?」

あやめ「紗枝殿!お下がりくださいっ!」

紗枝「ど、どうしたんどすか?」

あやめ「そこっ!成敗!!」シュッ

パシッ

あやめ「バカな!?わたくしの手裏剣を受け止めた!?」

?「………いきなり、危ないじゃないですかぁ?」

紗枝「あら?彼女は確か喜多日菜子はんやないんどすか?」

日菜子「日菜子の事知ってるんですねぇ~。」

紗枝「えぇ、Passionプロの試合は目を通しとるさかい。」

日菜子「そういうみなさんは小早川紗枝さんと浜口あやめさんですねぇ。むふ♪」

紗枝「ふふっ、そうどす。宜しくお願い致しますえ。」

あやめ(この人、何を考えてるか読めませんね……。)

高森藍子「日菜子ちゃん、ここにいたのね。」

紗枝「あら、藍子はんやありまへんか?」

藍子「紗枝ちゃん!あやめちゃん!お久しぶりです。」

あやめ「お久しぶりです。藍子殿!」

日菜子「あら、藍子さんのお知り合いだったんですねぇ~。」

Paはメンツが濃いなぁ

藍子「そうですね、昔Passionプロに遊びに来てくれた時がありましたから。その頃からのお付き合いかな。」

日菜子「そう言えばそんな事もありましたねぇ~、日菜子も男の人にあられもない姿を見られた気がします。むふ♪」

あやめ「男の人というと……、P殿の事ですかね?」

紗枝「ふふっ、そうどすかぁ……。」

あやめ(なっ!?紗枝殿から殺気を感じる??)

藍子「あ、あはは……。いつもの妄想なんで気にしないで下さい。」

日菜子「むふふ♪夢見るぱわーで王子様を振り向かせるんです!むふ♪」

紗枝「Pはんたらいけまへんなぁ……。」

あやめ「さ、紗枝殿。怖いですよ。」

藍子(なんか地雷を踏んじゃったのかな……。)

------ 会場売店

柚(ピョッキー買えたけど、皆とはぐれちゃったなぁ……。)ポリポリ

PaP「喜多見ちゃんじゃねーか!」

柚「ん?……なんだPaPさんか。」

PaP「なんだとは御挨拶だな!相変わらずP以外には冷てぇー奴だな。」

柚「別にそういうつもりはないんだけどナ……」ポリポリ

未央「プロデューサー、この子はモバプロの子だよね?」

PaP「ん?そうだぜ。まぁ俺達の地元の知り合いでもあるけどな。」

日野茜「なるほど、プロデューサーのお知り合いなんですね!!」

柚「PaPさん、モバプロの控室ってどっちか知ってるかな?」

未央「それなら、そこの道を真っ直ぐ行けば大丈夫だよ~!」

柚「ありがとっ!そんじゃアタシは戻るからまたねー。」

PaP「まぁ、まてよ喜多見ちゃん。」

柚「?」

N+柚ちゃんがかわい過ぎて生きるのが楽しい

PaP「お前さん、このフェスが終わったらうちに来ないか?」

PaP「給与は今の3倍以上は出すし、事務所でも全面バックアップしてやるぜ!」

茜「凄い待遇じゃないですか!ニュージェネレーション並みですね!」

柚「…………」

未央「プロデューサーが他プロから引き抜きなんて珍しいねぇ~。」

PaP「喜多見ちゃんはCuPやCoPも狙ってたからな、どこでも通用するぜ!」

柚「そういや、そんな話されたっけ?まぁでも……興味無いかな。アタシはモバプロが良いよ。」

PaP「あちゃー残念だなこりゃ!やっぱりPがいる方が良いのか?」

柚「Pサンがいてくれるだけでアタシ頑張れるんだ、へへっ!」

PaP「相変わらずPにベッタリだな!まぁそれならしゃあねぇ、引きとめて悪かったな!」

柚「別にかまわないよ、じゃーね。」

タッタッタッ

未央「彼女ってそんなに凄い子なの?」

PaP「まぁな、本気を出した時の実力は未知数だろうぜ。本気にさせるのが難しいがな!」

茜「そんな相手と戦えるんですね!私燃えてきましたよー!!」

------ 会場入口

聖「皆さんと……はぐれてしまいましたね。」

あずき「もぉー、皆何で勝手に行動するかなぁ?」

聖(あずきさんが……偵察大作戦とか言って……勝手に走りだしたのに……。)

あずき「でも聖ちゃんは流石だよっ!しっかりついてきてるもん!」

聖(手を引っ張られた……だけなんですけど。)

聖「でもPさん達に……心配かけるのは……あまり良く無いです。」

あずき「んっふっふー、大丈夫だよ、すぐに戻るから!」

?「にょわ?」

?「あれれー?」

あずき「ん?この人達はもしや……。」

聖「Passionプロの……諸星きらりさんと……大槻唯さんですね。」

あずき「じゃあ次の対戦相手なんだね!」

諸星きらり「………………」

あずき「?」

きらり「ぬっふー☆かわうぃー☆」ナデナデ

あずき「な、なに?」

聖「あ……あずきさん!?」

大槻唯「きゃはーっ☆まーたはじまったー!きらりんにロックオンされたら逃げられないよーっ♪」

聖「えっ……いや、そういうこと……じゃなくて」

きらり「んふふふー☆ハピハピすぅー!」ナデナデ

あずき「何かずっとナデナデされてるよ?」

唯「きらりんぱわー注入中だじぇ!きらりんは小さい物とか好きだかんねー。」

聖(あずきさんより……背が高くて良かった……。)

あずき「あずきはちっこくないよ!」

きらり「おやつ食べゆー?」

唯「貰っといたら?きらりんのおやつ美味しいよ?」

あずき「うんっ!ありがときらりさん!」

きらり「あなたも食べゆ?」

聖「は、はい……ありがとうございます。」

あずき「何か買収された気分だよ……。あっ、でもこのクッキー美味しいっ!」モグモグ

聖「本当……ですね」モグモグ

きらり「にゅふふー、まだまだ一杯あるにぃ!皆で食べゆ~☆」モグモグ

あずき「LIVEバトルの前に対戦相手とおやつを食べるとは思わなかったよ……。」

唯「マジ!?じゃああんたたちが『The Wild Flowers』なの?」

聖「えぇ……そうですけど。」

きらり「にょ?じゃあきらりん達の次の相手って事かにぃ?」

あずき「そうだね、あずき達が相手になるよ!」

唯「へぇー、じゃあうちらライバルじゃん?本気でいっちゃうョ♪」

きらり「にゃっほーい!きらきらきらりん☆ってきらりぱわーあっぷしちゃうよー☆」

唯「きらりん!」

きらり「唯ちゃん!」

きらり・唯「せーの、きーらりん☆」

あずき「聖ちゃん、あずき達もあんな決めポーズ考えといた方が良いかなぁ?」

聖「お願いですから……止めてください……。」

支援

唯「じゃあ、次会う時はステージの上だね!じゃーねー!!」

きらり「まったにぃー☆」

聖「あ、あの……きらりさん?」

きらり「にょわ?」

聖「どうしたら……私も……きらりさんみたいに……素直に気持ちを表現できるんでしょうか?」

きらり「簡単だにぃ!抱きついてハピハピすればいいにぃ☆」

聖「ハピハピ……ですか。」

あずき「聖ちゃん何する気なの?」

聖「な、なんでも……無いです。」

P「聖、あずき。ここに居たのか。」

あずき「あっ、Pさん!あずき達は敵の偵察をしてきたんだよ!」

雪美「……あずきは……迷子……」

あずき「ま、迷子じゃないよっ!」

愛梨「P、Pさ~ん。このカブトムシどうしたら良いんですかっ!」

聖「…………」ダキッ

P「ん?聖どうした、急に抱きついて?」

聖「P、Pさん……い、いつも……あ、あ…り……が……とう……」

P「……え?なんて?」

聖「うぅ………」ポカポカ

P「な、なんだよ?」

あずき「聖ちゃんって意外に大胆なんだね……。」

雪美「……聖……あなどれ……なかった……」

愛梨「あっ……、ちょっと……カブトムシが暴れて……P、Pさん!いい加減助けて下さいっ!」

なんでとときんついてきてんだよww

アカン聖がパッションになってまう

------ モバイルプロダクション 控室

P「よし、皆集まったな。」

ちひろ「間に合ってよかったですね。でも何なんですかこの状況?」

雪美「……P…は…私……のもの…」ムスッ

紗枝「……Pはん?後でゆっくり……お話しまへんか?」

柚「Pサン、何か一人増えて無い?」ポリポリ

あやめ「あずき殿、何食べてるんですか?」

あずき「ん?クッキーだよっ!何か大量にもらっちゃったんだよっ!」モグモグ

聖「Pさんの……バカ」

愛梨「Pさん、ここ熱いから脱いでも良いですか?」

P「駄目に決まってんだろ。」

愛梨「なーんて……脱ぎませんよっ!ひっかかったーっ!」

P「…………」

愛梨「P、Pさん!アームロックは勘弁してくださいっ!」

ちひろ「ちょっと!?控室で暴れないで下さい!」

なんでとときんいるんだw

着いてきてるじゃねぇかwww

P「次の相手はPassionプロだ。この勝負、勝ちに行こう!」

雪美「……うん……がんばる……」

紗枝「強敵相手に、うちのあいどる魂が燃えてきはりましたわぁ。」

あやめ「いくでござる!ニンニンッ!」

柚「アタシ達の出番が来たね!みんな!対決の準備はいい?」

あずき「さて、あずき達の作戦を見せてあげないとねっ!」

聖「私……歌う…たくさんの人に……聴いて…欲しいから……」

愛梨「えへへーっ、みんなと一緒~♪」

ちひろ「どうやって機嫌をなおしたんですか」ヒソヒソ

P「ご飯を奢る事になりました……」ヒソヒソ

愛梨「Pさん、ご飯楽しみですっ!」

P「っていうか、お前そろそろ帰れよ。」

愛梨「えぇっ!?」

------ Passionプロダクション ステージ裏

美嘉「プロデューサー!へへ、今日のアタシもバッチリっしょ!」

PaP「うしっ、お前ら気合いは充分みてぇだな!」

日菜子「むふふが止まらないですね♪」

茜「今回も全力で頑張るぞーっ!!!」

未央「プロデューサー!私のステージ、見ててよね♪」

きらり「きらりんふるぱわーでみんなハピハピにしちゃうきゃー☆」

美嘉「今日もアタシは全力だよ~っ★」

PaP「いいか?やつらはどこで仕掛けてくるかわからねぇからな。最後まで油断すんなよ!」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

P「…………」

柚「Pサン!」

P「どうしたんだ?」

柚「どう、お雛様の格好なかなかカワイイっしょ?」

P「……あぁ、よく似合ってるよ。」

柚「やっぱりPaPサンとの戦いは心配?」

P「まぁ……そうだな、特に今日は落とせない戦いだからな。」

柚「えいっ!」ダキッ

P「おいっ、柚、苦しいだろ。」

柚「Pサンの元気が出るように、今回はPサンの為に歌おっと……みんなには内緒だぞ♪」

P「………ありがとな、柚」

柚「……うん。Pサンと仕事続けるためにアタシもっと頑張るからねっ!」

P「………よし!」

P「皆!行こう!この戦い、絶対勝つぞ!」

しえん

------ 観客席

『それではただいまより、四回戦第三試合を開始します』

『モバイルプロダクション The Wild Flowers 対 Passionプロダクション オレンジサンシャインの対決です!』

『先攻はPassionプロダクションになります!』

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

拓海「あぁ、くそっ!相変わらずうっせぇーなぁ!」

真奈美「ニュージェネレーションとシンデレラガールがいるPassionプロだ。」

真奈美「固定ファンもかなりの数がいるだろう。」

拓海「チッ!P達は常にアウェイってわけかよ!」

真奈美「……いや、固定ファンも大事だがこういう大きな舞台は予想もできない事が起きるもんだよ。」

拓海「?」

真奈美「より多くの観客を魅了した方が勝つだろうね。」

拓海「なら、こっちにも充分勝機があるじゃねぇか!!」

真奈美(その通りだ、充分勝機はある……。)

------ Passionプロダクション ステージ

試合開始時 ファン投票数
(防)The Wild Flowers   :64938
(攻)オレンジサンシャイン:70129

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

未央(掴みはおっけーかなー☆)

未央「みんな、準備はいい?いっくよー!」

茜「さぁ!!燃えて行くぞーっ!!」

日菜子「王子様……むふ、きっと見てます」

きらり「うきゃー!最初は美嘉ちゃん任せたにぃ!」

未央「えへへっ♪美嘉ちゃん!最初っから全開だよ!」

日菜子「日菜子もお手伝いしますぅ」

美嘉「おっけー!じゃ、いっくよー★『TOKIMEKIエスカレート』!!」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

試合開始1分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :70392
(攻)オレンジサンシャイン:85839

ちひろ「いきなりこんなに差をつけられるなんて……。」

P「………………」

あやめ「P殿!これは一体?」

P「ん?城ヶ崎美嘉の力だな。」

ちひろ「でも、それだけでいきなりこんなに票が動くんですか?」

P「彼女の力はメンバー全員に影響をもたらしている。チーム全体の勢いがましてますね。」

あやめ「…………」

ちひろ「Pさん、えらく落ち着いてますね?」

P「もう迷う事は無いですからね、今の皆なら……勝てる。」

あやめ「わたくしも皆さんを信じます!」

P「そうだ、それで良い。」ナデナデ

あやめ「あ、あははっ……やはりP殿は最高の……主です……。」

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始2分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :77039
(攻)オレンジサンシャイン:91029

雪美(……美嘉…の…ソロ……)

紗枝(うちらも仕掛けんといけまへんなぁ……。)

柚(へへっ、今日のアタシ達は一味違うよっ!)

あずき(早速、秘密兵器使っていっちゃうんだからっ!)

雪美「……聖……」

聖「バックアップは……任せて下さい。」

雪美「………」コクッ

------ Passionプロダクション ステージ

試合開始3分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :89201
(攻)オレンジサンシャイン:96840

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

未央(あららー?あんまり突き放せてないかな……。)

茜(体を動かすって最高ですよね!!)

日菜子(断然はりきっちゃいますぅ!)

美嘉「きらり!交代だよ!」

きらり「んふふふー☆いっぱいいっぱい歌うにぃ☆」

美嘉「へへ、期待してるよ★」

きらり「にゃっほーい!きらりんがステージをもっともっと盛り上げちゃうよ!」

ハピハピ! ハピハピ! ハピハピ! ハピハピ!

きらり(みんなと一緒のステージだから絶対成功させるにぃ☆)

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始4分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers   : 96247
(攻)オレンジサンシャイン:110293

雪美(……はぴはぴ………)

聖(きらりさん……凄い表現力……。)

あずき(何か威圧感があるなぁ……。)

柚(へへっ、連続で仕掛けてきたねっ!)

紗枝「……あずきはん?ちょっとだけうちの舞にあわせてくれまへんか?」

あずき「……う、うん。わかったよ。」

紗枝「ほな、うちらの舞をお披露目いたしますえ~!」

あずき「まかせてっ!」

柚(紗枝チャン……よしっ!アタシもそろそろ準備しとかないとねっ!)

------ Passionプロダクション ステージ裏

試合開始5分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :108293
(攻)オレンジサンシャイン:115654

莉嘉「お姉ちゃんもきらりさんすごーい☆」

唯「はひゃー!この調子で勝っちゃうもんねっ♪」

PaP「おいおい、どうなってんだ……。」

藍子「プロデューサー!?どういうことですか?」

PaP「何言ってやがる、投票数こそは勝っているが差はどんどん縮まってるじゃねぇか。」

藍子「た、確かに……。」

莉嘉「大丈夫だよ~、お姉ちゃん達が頑張ってんだもん!後はアタシ達にお任せ☆」

唯「PaPちゃんの言う強敵に勝ちたいじゃん!最後はゆい達が勝つからね!」

PaP(オーダー表を見た時まさかとは思ったが、望月聖はやっぱり復活していやがったか。)

PaP(それも去年とは比べ物にならねぇ程、成長してやがる。バックにいる癖に何て影響力だ……。)

愛梨(私のステージをPさんが見ててくれるってわかります。なんとなく!)

愛梨(Pさんにいいとこ見せたいな……、頑張らなきゃっ!)

  _, ,_     興味深いスレですヨネ
( ・∀・)   
( ∪ ∪    
と__)__)旦~~

------ モバイルプロダクション ステージ裏

試合開始6分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :115394
(攻)オレンジサンシャイン:120875

あやめ「皆さん、凄いです!」

ちひろ「この勢いなら逆転できますね、Pさん!」

P「……いや、おそらく逆転する事は出来ないでしょう。」

ちひろ「ど、どういう事ですか?」

P「おそらく最後の三分の楽曲は本田未央の新曲で来るはずです。」

ちひろ「新曲!?本田未央ちゃんってソロ曲を出すんですか?」

P「間違いないでしょうね。そうなると一気に差をつけられる事になる。」

あやめ「なるほど、そこで……。」

P「あぁ、柚に頑張ってもらう……。」

P(つーかなんで、うちの戦いの時にだけ新曲出してくるんだこいつら……。)

>>197
ヨネさんフェスはどうしたんだ

------ Passionプロダクション ステージ

試合開始7分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :120199
(攻)オレンジサンシャイン:126812

茜(凄い!!やりますね!!私達も負けてられませんよ!!)

日菜子(これは何が起こってもおかしくないですよねぇ~! )

美嘉(んじゃ、アタシ達のリーダーに決めてもらいますか!)

きらり「未央ちゃん!おにゃーしゃー☆」

未央「えへへっ♪任せて~!」

未央「…………」

未央(私の初めてのソロ曲……)

未央(凛ちゃんや卯月ちゃんに比べて出遅れちゃったけど、プロデューサーを信じて頑張ってきて良かったな。)

未央(プロデューサーに今までお疲れさまと、これから頑張ろうの気持ちを!)

未央「見逃さないでよね♪『ミツボシ☆☆★』!!」

とときんかわいい

------ モバイルプロダクション ステージ
試合開始8分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers   :125649
(攻)オレンジサンシャイン:145884

雪美(……………)

聖(あの歌……強い思いを感じます。)

紗枝(うちらの舞の影響だけじゃ、ここは抑えきれまへんなぁ……。)

あずき(作戦通りならここで……。)

柚(……へへっ、Pサンも人使いが荒いねっ!あの子とやりあえってさ。)

柚(でも……面白そうじゃん!)

柚「行くよ、皆!バックアップ宜しくっ!」

紗枝「…………」コクッ

雪美「……柚……に……合わせる……」

聖「…………わかりました」

柚「みんなー!ここからはアタシの全力にビックリしてね♪」パチン

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

あずき(柚ちゃん凄い!ウィンク一つで流れを呼んだよ!)

ちゃんみおが報われて良かった

防御は柚の専売特許だもんな

------ Passionプロダクション ステージ裏

試合開始9分経過 ファン投票数
(防)The Wild Flowers  :142213
(攻)オレンジサンシャイン:152938

PaP(未央に喜多見ちゃんをぶつけてくるとはな……。)

藍子「未央ちゃん凄いですね!ステージが凄く盛り上がってますよ!」

莉嘉「いけーっ!未央ちゃんやっちゃえーっ!」

唯「はあー、こんなに目立っちゃお仕事殺到しちゃうねーっ!」

藍子「ふふっ、今の未央ちゃんの勢いならこの勝負も大丈夫ですよ!」

愛梨「……そうですか?私はそうは見えないですけど?」ボソッ

莉嘉「ど、どういうことっ?愛梨さん?」

愛梨「……えっ?私、何か言いましたか?」

藍子「…………」

PaP(こいつ、この事態のヤバさを直感的に気づいているな……。)

------ モバイルプロダクション ステージ裏

試合開始10分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :148391
(防)オレンジサンシャイン:155647

『ただいまより、攻守交替です!』

P「よし、頼んだぞ!あやめ!」

あやめ「待ちくたびれてしまいました。さぁ参りましょうか!ニンッ!」

ちひろ「差はかなり縮まりましたね。ひっくり返せるんでしょうか?」

P「あのPassionプロ相手に皆が頑張ってくれてるんです。ひっくり返しますよ!」

柚「Pサン、ただいま!」

P「柚、おかえり。頑張ったな。」

柚「へへっ、この試合終わったらあまーいお菓子ね、Pサン!」

P「……あぁ、ロイヤルピョッキー買ってやるよ。」

P(ここからが正念場だ、勝機を見逃すなよ。俺!)

------ Passionプロダクション ステージ

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

未央「よしっ!もっともっと皆をアツくするよ!」

莉嘉「アタシ達、すぐにファンを魅了しちゃうんだから☆」

藍子「精一杯、行きましょうねっ!」

唯「イエーイ!ノリノリで行くよー☆」

愛梨「あ、衣装がズレ……で、出番!?」

未央「唯ちゃん、莉嘉ちゃん最初は任せたよ~!」

莉嘉「全力ラブアタックでいくよ~、DOKIDOKIリズム!」

唯「あははー!ゆい達オンリーのステージにするよ♪」

さるさん大丈夫か?

>>196でとときんだけ相手プロダクションのために頑張ってるのは気のせいか?

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始11分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :194394
(防)オレンジサンシャイン:229283

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

紗枝(ま、まだ票数の上昇が止まらへん!?)

あずき(じょ、冗談だよね!?攻めてるのはこっちだよ?)

雪美(……P……)

聖(ここに来て……一気にきましたね。)

あやめ(皆さん!耐えて下さい……。諦めなければきっと勝機がきます!)

------ 観客席

試合開始12分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :199872
(防)オレンジサンシャイン:234053

拓海「オ、オイ!どーなってんだ?」

真奈美「………………」

拓海「木場さん!追いついたと思ったらまた差を広げられちまったじゃねーか!?」

真奈美「あぁ、そのようだね。」

拓海「落ち着いてる場合かよ!?」

真奈美「静かにするんだ!」

拓海「!?」

真奈美「私達が騒いでどうする?皆の目を見ろ。まだあきらめていないだろ?」

拓海「………………」

真奈美「しっかり見守ってやれ、彼女達の戦いを。」

>>209
多分間違ってない

>>209 とときんは変な立ち位置になっちゃったんで、多少の違和感はお許しを……

------ 事務所

試合開始13分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :204627
(防)オレンジサンシャイン:239874

イヴ「うぅ~、皆さん頑張って下さい~!!」

ブリッツェン「フゴッ!フゴッ!」

茄子「これは、厳しいですね……。」

美世「………………」

茄子「美世さん?」

美世「Pさんが負けるわけ無いじゃない!約束したんだから!!」

イヴ「ど、どうしたんですかぁ~?」

茄子「ふふっ、そうですね……。」

このP、フラグ構築能力高すぎだろw
すれ違うだけでアイドルが濡れるレベル

------ Passionプロダクション ステージ裏

試合開始14分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :210238
(防)オレンジサンシャイン:243948

美嘉「イェーイっ★さっすが莉嘉!楽勝楽勝~★」

きらり「莉嘉ちゃんのお歌可愛すぎゆ~☆」

茜「見てください!!あの熱い闘志!!弾ける汗!!輝く笑顔!!素敵ですよね!!」

日菜子「むふふふ、みんなに祝福されてるみたいですね♪」

PaP「なんか釈然としねぇな……。」

美嘉「プロデューサーは心配しすぎだってば!」

美嘉「いくらダークホースっつってもそうそうアタシ達に追いつけるわけないっしょ☆」

PaP「そうあってほしいもんだがな……」

>>214
ワロタ

>>214
でももうルート決まってるからな…

------ Passionプロダクション ステージ

試合開始15分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :215273
(防)オレンジサンシャイン:248271

未央(絶対負けないぞ~!このままリードを守り切るからねっ!)

唯(この勝負もらったっしょ?楽勝モード!)

莉嘉(えへへー、これはもうアタシ達の勝ちかなぁ~。PaPくんに褒めてもらおっと!)

藍子(唯ちゃんと莉嘉ちゃんの動きが変わった?)

愛梨「莉嘉ちゃん!唯ちゃん!気を抜いちゃ駄目ですよっ!」

未央「あ、愛梨さん!?」

唯(どうしたんだろ?)

----- モバイルプロダクション ステージ裏

P「!?」

P「今だみんな!一気に攻めるぞ!!」

ちひろ「P、Pさん!?どうしたんですか?」

柚「ちひろサン、もしかして気づいて無いの?」

ちひろ「え、え?何がなの?」

柚「今、オレンジサンシャインの動きが鈍ったんだよ、勝てると思って気が抜けたのかナ。」

ちひろ「じゃあもしかしてPさんはそれを待ってたの?」

柚「うん、そーだね。ここからひじりんの本領発揮だよ!」

P(間に合ってくれよ……)

慢心はアカン

ちひろさんがエナンザムのタイミングを逃す訳ないだろ!

------ モバイルプロダクション ステージ

雪美「……聖……」

聖「わかってます………みなさん……行きましょう!」

紗枝「あずきはん!聖はんのバックアップにいきますえ!」

あずき「りょーかいっ!いくよっ紗枝ちゃん!!」

ワー! ワー! ワー! ワー! ワー!

聖(この感じ……みんなの応援……)

聖(歌うと…みんなが笑顔になって……とても嬉しいの……)

聖(たくさんの人に…歌、聴いてもらえる…幸せ……)

聖(Pさんが…くれた…このステージ……私……Pさんに…出会えたこと…感謝しています……)

遂に来るか

------ Passionプロダクション ステージ

試合開始16分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :247592
(防)オレンジサンシャイン:252839

未央「う、嘘っ!!」

未央(メインはあの子一人だけなのに……凄く響く綺麗な歌声……。)

唯「ち、ちょっと、なんで??」

莉嘉「えっ……なんで追い上げられてるの!?」

藍子「み、みんな落ち着いてっ!」

愛梨「ちょっと前に出ますっ!」

愛梨(Pさんに嫌われるような事はあんまりしたくないですけど……。)

愛梨(私も負けるわけにはいかないんですっ!許して下さいねっ!)

藍子「あ、愛梨さん!?」

藍子(す、凄いダンス!?愛梨さんのあんな動き初めてみた……。)

PaP『なにやってんだ!十時をメインにさっさと立て直せ!!』

未央「………皆!愛梨さんのバックアップに回って行くよっ!」

------ Passionプロダクション ステージ裏

試合開始17分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :255810
(防)オレンジサンシャイン:264930

PaP「………やっぱり仕掛けてきやがったか!!」

美嘉「さっきまでこんなんじゃなかったのになんでっ!?」

PaP「望月聖か……、ここに来てメインに来るとはな……。」

PaP(その上、雪美ちゃんがバックアップで力を押し上げてやがる…。)

きらり「うぅ……勢いが止まらないにぃ。」

茜「みんなーっ!!!熱くなれっ!!!」

日菜子「王子様との間には困難もつきものです。むふ……あー、興奮します♪」

美嘉「で、でもまだリードが保ててるから……。」

PaP「いや、十時のダンスが無かったらとっくに抜かれてる……。」

PaP(それにしても、十時のやつ…あんな動きができたのかよ……。)

PaP「ここは何としても守りきれっ!」

------ モバイルプロダクション ステージ裏

ちひろ「凄いです!このまま追い抜けますよ!!」

P「………」

柚「………」

ちひろ「どうしたんですか?二人とも?」

柚「……とっくに抜いてなきゃ駄目なのに追いつけないね。」

P「まさかここで動いてくるなんて……。」

P(流れの変化を見逃さないのは流石シンデレラガールといったところか……。)

柚「Pサン!もう時間が無いよ!」

P「……わかってる!」

ちひろ(柚ちゃんって、こんなに鋭い子だったの……?)

きてたのね支援

------ Passionプロダクション ステージ

試合開始18分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :262439
(防)オレンジサンシャイン:269392

未央(愛梨さんのおかげで何とか持ち直せたよ~!!)

唯(もう、手は抜かないからねっ!勝ち抜くってちなったんとも約束したし♪)

莉嘉(このまま燃え尽きるまで、いっくぞー☆)

藍子(今までのレッスンの成果、見せますっ!)

愛梨(なんだろう……あっちのステージなんかへんだなぁ……。)

愛梨(あっ!?)

PaP『気を抜くんじゃねぇ!まだ来るぞ!!相手のステージを見ろ!』

未央(!?)

未央(な、なんで……『The Wild Flowers』が4人しかいないの!?)

支援

俺の柚が出る数少ないss

------ モバイルプロダクション ステージ裏

P「残念だったなPaP、気づくのがちょっと遅い!」

柚「よしっ!最後の反撃だよっ!」

ちひろ「こ、これは……」

P「行って来い忍ドル!!お前の独り舞台だ!」

------ モバイルプロダクション ステージ

試合開始19分経過 ファン投票数
(攻)The Wild Flowers  :268854
(防)オレンジサンシャイン:273019

パァン!!

あやめ「呼ばれて飛び出て、くノ一あやめ、華麗に参上!みんなの声援が何よりの力になります!」

あやめ「さぁ、くノ一になったわたくしのステージ、とくとご覧あれ!!」

あやめ(皆さん!ここまでありがとうございます!!後はお任せ下さい!!)

雪美(……あやめ……まかせた……)

聖(後は……お願いします。)

紗枝(あやめはん、やっときてくれはりましたか……。)

あずき(花吹雪で登場なんて派手な忍者だなぁ……。)

あやめ(今までの舞台の経験、それがわたくしを支えてくれています!忍びは日々成長するのです!!)

あやめ「皆さん行きますよ!忍術・名刀乱舞!いざ参る!」

------ Passionプロダクション ステージ

唯(に、忍者!?)

藍子(今までどこに隠れてたの……。)

莉嘉(と、投票数が!!)

愛梨(ん~、ちょっとまずいかもしれないです………。)

未央「このまま負けるわけにはいかないよっ!!」

『そこまで、試合終了!!』

未央「あっ………」

あやめPの俺歓喜

------ 観客席

『ただいまの試合 282038 対 280212 で……』

『勝者!モバイルプロダクション The Wild Flowers!!』

拓海「木場さん!!」

真奈美「………見事だ」

拓海「あんな強敵に勝ちやがって……はは、流石だ」

真奈美「ふふっ、まったくとんでもない大番狂わせなチームだよ。」

真奈美「一定数の差をキープし続け、隙をついて一気に逆転……」

真奈美「古典的な手段だがそれをPassionプロ相手にやってのけるとはな。」

真奈美「もっとも、タイミングが少し遅れていたら間に合わなかったが……。」

拓海「雪美達なら大丈夫だぜ!」

真奈美「……ふふっ、そうだな。」

なんとギリギリな

------ 事務所

『今回初参加となるモバイルプロダクション The Wild Flowers!』

『なんと優勝候補のPassionプロダクションを破り、勝ち点3を獲得しました!!』

イヴ「やりましたぁ~!!茄子さん!美世さん!」

ブリッツェン「フゴッ!フゴッ!」

茄子「皆さん凄いですっ!」

美世「Pさん……グスッ……凄いよ、ホントに…。」

イヴ「美、美世さん!泣かないで下さい~!」

茄子「美世さん……、Pさん達ならきっとこのまま優勝してくれますよ。」

イヴ「そ、そうですよぉ~。皆さんならきっと優勝できますぅ~。」

美世「………うん!」

王道だがこういう展開はいいな

>>217
ハーレムルートの可能性も…

------ モバイルプロダクション ステージ

紗枝「うちらの……勝ちなんやなぁ」

あずき「やった…やったよぉ!あの本田未央ちゃん達に勝ったんだよ!!」

聖「あやめさん……素晴らしい……ステージでした。」

あやめ「いえ、これも皆さんが耐え抜いてくれたおかげです!」

雪美「……あやめ……」ピース

あやめ「やりましたね!雪美殿!」ピース

紗枝「ふふっ、相変わらず騒がしい忍者どしたけどなぁ。」

あやめ「さ、紗枝殿、それは言わない約束ですよ……」

------ Passionプロダクション ステージ裏

PaP「……負けちまったな。これで俺達は決勝戦に残る事はでき無くなったわけだ。」

莉嘉「うわぁぁあん!!みんなごめんなさい~!!」

美嘉「莉嘉………。」

唯「グスッ……ゆいが……気を抜いたから」

未央「私のせいだよ、もっと早くあっちの動きに気づいていたら……。」

きらり「うぅ……誰も悪く無いにぃ……。」

PaP「まぁ、しゃーねーや!!」

藍子「プ、プロデューサー??」

PaP「別にかまわねぇだろ?フェスはまたあるんだし、あいつらには次に勝てばいい。」

莉嘉「………」

PaP「細けぇことは良いんだよ!あいつらは強かった!それだけだ!!」

PaP「俺らはもっとレッスンして、次はあいつらをあっと言わせてやろうぜ!」

莉嘉「……グスッ……アタシ、次は負けないんだから!!」

美嘉「一緒にトップアイドル目指すって約束したもんね!へへ★」

唯「……ゆいももっと成長しなきゃね!プロデューサー、ありがと!」

きらり「うきゃー!友情ぱわーでおっけーい☆」

藍子「私……このステージでみんなとLIVE出来て、本当に幸せです!」

茜「みんなっ!!夕日に向かって走りましょう!!」

日菜子「次のために日菜子に手取り足取りダンスを教えて下さいねぇ……むふふふ」

愛梨「またみんなで一緒にがんばりましょうね!」

PaP(絶対優勝しろよP……)

とときんがとうなるか気になる

茄子さんが出なくて良かった(震え声)

>>243
茄子ちゃん出ると勝ち確だもんな

下手するととときんは移籍ありえるからな

------ モバイルプロダクション ステージ裏

ちひろ「勝ちました!Pさん!あのPassionプロに勝ちましたよ!」

柚「やったね!Pサン!」

P「………あぁ、皆本当に良くやってくれたよ。」

P(このチーム……、俺の想像以上に……。)

あやめ「P殿~!」

P「おかえり、良いステージだったぞ!」

雪美「……ちょっと……危なかった……」

あずき「ギリギリだったからね、いつGoサインが出るかヒヤヒヤしたよぉ。」

紗枝「ふふっ、でも聖はんの力がほとんどでしたなぁ。」

P「いや、必死に差をキープしてくれた紗枝、あずき、柚」

P「そして、雪美、聖、あやめ達の力で逆転できた。」

P「良く頑張ってくれた。ありがとうみんな。」

聖「Pさんが……見てくれたから…頑張れました。」

ちひろ「ふふっ、勝ちは勝ちですよ!私、感動しました!」

あやめ「P殿?」

P「どうした、あやめ?」

あやめ「わたくしの術で、P殿は虜になりましたでしょうか?」

P「ははっ、そうだな最後の登場には虜になってたよ。」

あやめ「LIVE中にP殿の視線を感じておりました。わたくしはもっと見て頂いて構いませんよ♪」

P「………あぁ、もっと色んなあやめを見せてくれ。」

っ④

------ 会場裏口

P(今回の試合の速報か……。)

四回戦結果(勝利チームには勝ち点3)

 (勝)モバプロ  VS (負)Passionプロ
 (勝)Coolプロ  VS (負)Cuteプロ
 (勝)Nプロ    VS (負)Sプロ

 モバイルプロダクション:勝ち点 5
 Cuteプロダクション   :勝ち点 5
 Coolプロダクション   :勝ち点 8
 Passionプロダクション :勝ち点 4

 Nプロダクション     :勝ち点 6
 Sプロダクション     :勝ち点 2

P(俺達はPassionプロの試合に勝利し、首の皮一枚が繋がった状態になった……。)

P(Passionプロは五回戦の組み合わせでは決勝に上がるための勝ち点が足りない……。)

P(……一歩間違えば俺達が逆の立場になっていたって事か。)

P(五回戦はCuteプロと決勝進出をかけて戦う事になる。気が抜けないな……。)

P「ふぅ、ここは風が涼しくて息抜きに丁度良いな……」

P(…………)

あずき「あれ?Pさん何してるの?」

P「あずきか、ちょっと外の風に当たりに来ただけだよ。」

あずき「そうなんだ。……ねぇねぇ、あずきも一緒にいて良いかな?」

P「別にかまわないぞ。」

あずき「うん。じゃあ、お邪魔しまーす!」

あついの!

Nプロ強くね?

PaP「ん?おめぇら何してんだ?」

P「PaPじゃないか。ちょっと休憩中さ。」

PaP「そうか、俺もそのつもりだったんだが被っちまったな!」

未央「えへへっ!おそろいだねぇ~♪」

あずき「あっ、本田未央ちゃんだ!」

未央「あずきちゃん、さっきのLIVE凄かったよ!私、びっくりしちゃった!」

あずき「ふふっ、みんなが居てくれたから頑張れたんだよっ!」

未央「えへへっ!私達に勝ったんだから絶対に優勝してね!」

あずき「うん!あずき達も負けないよっ!」

P「………」

PaP「じゃあ俺達はそろそろ行くとするぜ。」

P「あぁ、またな。」

>>252
Paプロにも勝ってるしな
不気味

PaP「おう!お前らも5回戦頑張ってこいよな!応援してるぜ!」

P「ありがとう、頑張ってくるよ。」

あずき「あっ、もうちょっとお話ししたかったのに。」

P「………あずき」

あずき「ど、どうしたのPさん。」

P「やめとけ」

あずき「う、うん………」

>>252
NがノーマルのNだと思っていたが違うんだろうか

------

PaP「あいつら決勝に勝ち残れるかねぇ。」

未央「あずきちゃん達なら大丈夫だよきっと。」

PaP「ん?なんか理由はあんのか?」

未央「えへへっ♪なぁに、もー☆」

PaP「おめぇらしいな。まぁ、俺達も負けてらんねぇな。」

未央「私、これまで以上にいーっぱい頑張るから、これからもよろしくね!」

PaP「………」

未央「プロデューサー?どうしたの?あ、あれっ?」

未央「お、おかしいな……グスッ…悲しく無いのに……何で涙なんか出るんだろ?」

PaP「みんなの前では空元気しやがって、でもやっとこさ気が抜けてきたみたいだな。」

PaP「トップアイドルっつったって万能じゃねぇんだ。全力でやりきっても駄目な時はある。」

PaP「今は誰もいねぇから、好きなだけ泣け。」

未央「……グスッ……うん。」ボロボロ

ハゲかっこいいな

PaPがハゲだという風潮
CoPが変態だという風潮
CuP…はこの話でもホモだったなうん

>>256
ナムc…おや、誰か来たようだ。

面白い
しえんた

------ モバイルプロダクション 控室

ガチャッ

P「ただいまー。」

ちひろ「お疲れ様です。皆はお昼に行きましたよ。」

P「そうですか、俺も何か食べるかな……」

ちひろ「ふふっ、でもPassionプロに勝った事で皆、勢いづいてますね。」

P「えぇ、この勢いを保ったまま、次も行きたいですね。」

ちひろ「Cuteプロはうちと同じような勝率ですよね。なんででしょうか?」

P「ん?確かCuPのとこはフェスにはそんなに積極的じゃ無かったはずですよ。」

ちひろ「なら、Passionよりは勝率が高いんじゃないんですか?」

P「そうだと良いんですけどね……」

P(後、2勝……か)

おわり

ん?



次回も期待してる

え?

今回も、お付き合い頂いた方々、支援頂いた方々。ありがとうございました。

今回で全部乗せてしまおうと思ってたのですが、

思った以上に時間を喰ってしまい、時間切れになってしまったので半分に分けます……。

また、時間のある時に投下します。

最後の3文字見えぬ

つづくのか
おっつおっつばっちし☆

Nプロは765なんじゃないかと思ったが冷静に考えると初戦で当たってるんだからそれはないな

フェス終わってやっと追いついた
お疲れ様でした

また次回お待ちしてます

着た途端にこれかよ!
まあ仕方ない乙乙
次も期待してる

乙乙
いや、本当にお疲れ様。いよいよクライマックスだな!

待ってるよ!

おつおつ

おつ

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