杉下右京「君はビアンカさんを選びますか」 (31)
亀山「え?ビアンカを選ぶのが常識なんじゃないですか?」
右京「果たしてそうでしょうか?」
亀山「右京さんはフローラ派なんスか?」
右京「どちらかと言われればフローラさんですねぇ」
亀山「ええー?」
亀山「だって、フローラは有り得ないッスよ」
右京「その根拠は?」
亀山「だってだって、フローラってポッと出の金持ちじゃないですか。
それに対してビアンカは昔からの幼なじみ。普通はビアンカ選びますよ」
右京「なるほど。しかし、それは決定的な理由にはなり得ませんねぇ」
亀山「ええ!?」
右京「もし君の言うことが絶対であるならば、世の男性は皆幼い頃から知っている女性と結婚しなければなりません。
それは逆に恐ろしいと僕は思うのですがねぇ」
亀山「でもですよ。いくら何でもフローラは無いでしょ~」
右京「それはどういった理由でそう断言するのでしょうか?」
亀山「だって、あの状況でフローラ選ぶ人は明らかに財産目当てじゃないですか」
右京「それは偏見だと思いますよ。それにフローラさんと出会って結婚するまでにはいくらかの時間があります。
その間に彼女を好きになることは決しておかしいことでは無いと思いますよ」
亀山「でも、ほら、フローラにも幼なじみがいるじゃないスか。フローラに惚れたあの何とかって奴」
右京「アンディ…でしたか?」
亀山「そう!そいつそいつ!アンディ!
フローラはアンディとくっつくのが一番じゃないスか?」
右京「それは君、フローラさんの気持ちを全く考えていないじゃありませんか」
亀山「フローラの気持ち…スか?」
右京「ええ。彼女…フローラさんは親であるルドマン氏の思いつきで結婚相手を選ばないといけない状態にあり、本人もそれほど望んではいなかった。参加者にアンディ氏がいても、その気持ちは変わりませんでした。
その気になれば、断ることも出来た筈です。最悪、家を出るという方法もあったでしょう。
しかし、彼女はそうしなかった。何故だか分かりますか?」
亀山「いや、分かりかねますけど…」
右京「主人公がいたからですよ。彼がいたから、彼女は結婚を受け入れた。
…そんな彼女を僕はとてもいじらしいと思いますよ」
亀山「まさか、右京さんに女心を教えられるとは思わなかったッスよ」
角田「暇か?」
右京「角田課長、お早うございます」
亀山「見ての通りですよ」
角田「何だ。朝からドラクエⅤの嫁談議か。いいね、おたくら特命は暇で」
亀山「ちなみに課長は誰派なんですか?」
角田「俺か?俺はそうだな…フローラだな」
亀山「ええ!?」
角田「あんな金持ちと結婚出来たら、老後も安泰だろ。へへっ」
亀山「あ。そういう…」
亀山「ちなみに、お二人は?」
大木「自分はビアンカです」
小松「同じく」
角田「かーー、お前ら遊び心がねえなあ。大体、ビアンカと結婚したら、いい装備手に入らないだろ」
大木「でも課長。どうせ主人公は一国の王ですから、町の金持ちレベルと結婚するメリットは無いと思いますよ?」
角田「え?そうなの?」
亀山(課長、知らなかったのか…)
米沢「失礼します。杉下警部、この間お借りしていたCDを返しに来ました」
右京「どうでしたか?」
米沢「いやあ。枝雀は何度聴いても素晴らしいの一言ですな」
亀山「米沢さんは誰派ですか?Ⅴの嫁」
米沢「…自分はデボラさんですな」
亀山「え?それ、一番有り得なくないですか?」
米沢「ああいう愛情を欲する時もあるということです」
亀山「へ、へー…」
角田「おい、デボラって誰だ?」
亀山「あ、課長はもう大丈夫です」
角田「何だよー、つれねえなあ」ソソクサ 退室
米沢「では、自分も失礼いたします」
陣川「お早うございます!」
亀山「あ、陣川警部補」
右京「どうも」
陣川「聞いてましたよ!嫁は誰がいいか、ですよね?」
亀山「え…あ、はい(聞いてないっつーの…)」
陣川「断然ビアンカです!」
右京「そうですか。君はそれでいいと思いますよ」
陣川「流石杉下さん!分かって下さると思ってました!!それでは!!」
亀山「行っちゃった…何しに来たんスか、あの人?」
大河内「……ポリポリ」
亀山「あ、大河内監察官!」
右京「今日はよく来訪者が来ますねぇ」
大河内「…勤務中に嫁談議とは、少し緊張感が足りないのでは?」
亀山「あ、す、すみません」
右京「返す言葉もございません」
大河内「…大体、嫁があの三人しか選べないのは面白くない」
亀山「へ?」
レス付かないのでもう止める
んじゃ
反応無いと書くモチベーション保てん
眠いから寝る
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