右京「STAP細胞ですか・・・興味深いですねぇ」 (46)

イマワダイノリケジョガー

亀山「右京さん右京さん!見てくださいよこれ~!」

右京「おやおや、万能細胞ですか」

亀山「いやね、この小保方って人が言うにはこの前話題になったIPS細胞よりずっと簡単で低コストで作れるらしいんすよ!」

右京「それはそれは、素晴らしい発明ですねえ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398684672

右京「IPS細胞は、2006年に誕生した新しい多能性幹細胞です。
    再生医療を実現するために重要な役割を果たすと期待されています。」

亀山「へぇ~!すごいっすね!」

右京「他にもありますよ、IPS細胞を使えば人体ではできないような薬剤の有効性や副作用を評価する検査や毒性のテストが可能になり、新しい薬の開発が大いに進むと期待されています」

亀山「流石、なんでも知ってますねww」

亀山「それよりすごいのが、今テレビでやってるSTAP細胞ってことですか?」

右京「そのようですねぇ」


角田「よっ暇か?」

亀山「あっ課長、おはようございます」

角田「おっこれ今話題の小保方女史じゃないの!」

亀山「課長ご存じなんですか?」

角田「そりゃぁね!STAP細胞の開発が進めば俺のココも治るかもしれないからね!」

亀山「ハハハッ」

角田「それにしても最近はすごいね~」

亀山「何がです?」

角田「ついこの間IPS細胞が出てきたと思ったら次はSTAPだろ?
   時代の流れは速いね~」

右京「ええ、ここ最近の化学技術の発達には目を見張るものがありますからねぇ」

角田「それにあれだよ!小保方春子、中々別嬪さんだろ?」

亀山「んーまぁ、あんまり研究者って感じはしないですよね」

角田「あんな派手派手な指輪なんてジャラジャラつけちゃってさ
   こんな人たちもオシャレするような時代になったんだね」

亀山「確かに、すごいっすよねあの指輪」

右京「すべての指に一つずつ付いていますねえ」

角田「実験の時に邪魔にならないのかね」

ハッハッハ・・・

花の里


美和子「んでね!その小保方さん、今すごい話題なんですよ!」

たまき「え~そんなに?」

亀山「ここ最近のニュースはそれ一色だもんなぁ」

美和子「しかも小保方女史、記者会見の時に割烹着着て出てきたのよ!」

亀山「ふーん?」

美和子「これはお婆ちゃんのです~って言ってね!」

亀山「まぁ、家庭的ってことだろ?ねぇ、右京さん」

右京「そうですねぇ・・・少なくとも研究者に相応しい格好とは言えませんねぇ」

美和子「ですよね!しかも実験中にも着てるらしいのよ!狙い過ぎてない?両手指全部に指輪ジャラジャラつけちゃってさ~!」

亀山「なんか、エライ手厳しいな美和子・・・」

右京「美和子さんの言うことも一理あります。研究者とは仕事の際は常に清潔であるべきだと、僕も思います。」

美和子「プライべートならまだしも仕事場でそこまで着飾るのはなんか違う気がするんだよね~」




たまき「でも小保方さん、若いのにすごいですよね~」

亀山「ですね、あの研究が進めばノーベル賞もの何じゃないですか?ねぇ、右京さん!」

右京「そうですねぇ、少なくとも人類にとって大きな一歩になるでしょうねぇ
   
   これからの彼女らの研究に期待しましょう」


三浦「こりゃひでえな・・・」

米沢「死後数日は経過してると思われます」

タッタッタ

芹沢「先輩!身元割れました!えー、被害者はたかし35歳、新宿在住だそうです」

伊丹「なになに?・・・理化学研究所所属?」



右京「理化学研究所といえば、小保方晴子女史の所属する研究所ですねぇ」

芹沢「あぁっ!なんでまたいるんすか~!」



伊丹「コルァ!特命係の亀山ァ~!」

亀山「あっどうも」

伊丹「どうもじゃねぇよ!捜査の邪魔だとっとと帰れ!」

三浦「困りますね警部殿」

右京「すみませんね、邪魔はしませんので」

亀山「すみませんねww」

伊丹「チッ、あの野郎~!」



右京「どうも」

米沢「相変わらずお早いですなぁ」

右京「死因は?」

米沢「後頭部を殴打されたことによる脳挫傷ではないかと」

右京「もみ合ったような形跡は無し・・・背後から一撃ですかねぇ」

米沢「恐らくそうでしょうなぁ」

三浦「いつまでもいられると困るんですがね警部殿」

右京「すみません、では我々は行きましょうか、亀山君」

亀山「はいっ」



理化学研究所

所長「お待たせ致しました」

右京「お忙しいところ申し訳ありません、警視庁特命係の杉下と申します」

亀山「同じく亀山です」

所長「ええと、どう言ったご用件でしょう?」

右京「たかしさんという方なのですが、そちらの研究所に所属していますね?」

所長「ええ、たかしはウチの研究員ですが」

右京「そのたかしさんは、職場ではどういった方なのでしょう?」

所長「そうですね、あまり職場では話さないほうですが、とても優秀な奴ですよ。あの・・・たかしがどうかしましたか?」

亀山「そのたかしさんなんですけどね?今朝、遺体で発見されました」

所長「!?」

右京「何か、たかしさんに関する事でお話していただけることがありましたらと思いまして」

所長「うーん・・・先程も言ったように彼はあまり話す方ではありませんでしたし、同じ研究所の人間とも最低限のコミュニケーションしか取りませんでしたからね」

右京「そうですか、どうもありがとうございました」

右京「亀山君、いきましょう」

亀山「はい、どうも失礼しましたっ」

小保方「所長、たかしさんの研究の件ですが・・・」

所長「あ、ああ」

右京「失礼・・・もしかすると、小保方晴子さんでいらっしゃいますか?」

小保方「え、ええ、あなた方は?」

右京「申し遅れました、警視庁の杉下と申します」

亀山「同じく亀山です」

小保方「警察の方・・・ですか」

右京「先程たかしさんの研究の件についてと仰いましたが、具体的にどのような内容なのでしょう?」

小保方「STAP細胞を利用した・・・いわゆる、細胞の若返りをさせる実験です」

亀山「ほぉっ、若返りですか!」

小保方「ええ、他にも彼はクローン細胞の生成などの研究もしていました」

右京「クローンに若返りですか・・・素晴らしい研究をされてらっしゃったんですねぇ」

小保方「ええ、彼は私にとって最高のパートナーでした」

右京「そうですか、ちなみに、クローンというのは実現可能なのでしょうか?」

小保方「は・・・?」

右京「いえ、これは個人的な質問です。実は僕自身STAP細胞にはとても興味がありましてねぇ」

右京「なんでも、以前山中教授が発表されたIPS細胞より短期間で効率的に作ることが可能な万能細胞であるとお聞きしています」

小保方「刑事さん、よくご存知ですね」

亀山「ハハッ、この人何でも知ってますから」

右京「いえ、テレビで見た知識を言っているまでです」

小保方「ええと、クローンは実現可能かどうか、ですよね?」

右京「ええ」

小保方「そうですね、ハッキリ申し上げますと理論上では可能です。」

右京「そうですか!」

小保方「ですが・・・どうでしょうね、STAP細胞が実用化されるまではまだまだかかりますから」

小保方「・・・実はこのSTAP細胞、本当は別の名前にしようと思ってたんです」

所長「・・・・・」

右京「それはそれは!よろしければ、お教え願えませんか?」

小保方「ええ、STAP細胞はこれまでの万能細胞と異なり、眠っていた力を呼び覚まして、自ら万能化する・・・」

小保方「王子様にキスされて目覚めるお姫様をなぞらえて、プリンセス細胞・・・P細胞と名付けようと思ったんです」

亀山「プリンセス細胞ですか・・・ハハ」

所長「小保方君」

小保方「あっすみません」

右京「いえ、とても素敵な名前だと思いますよ」

小保方「ありがとうございます、杉下さんはロマンチストですね♪」

右京「ンフフフ、そんなことありませんよ」

亀山「アハハ、ハハ・・・」

>>1です
STAP細胞についてはあんま考えなくていいです
とりあえず何でもできる凄い細胞くらいに思ってくれてていいです
ネットで言われてることも全部鵜呑みにするくらいの気持ちで読んでください
右京さんの解説も全部コピペです


亀山「それにしても凄いですね、その指輪」

小保方「これですか?皆大事な指輪なんです」

亀山「お高いんじゃないですか?」

小保方「ええ・・・まぁ」フフ

右京「それでは我々はそろそろ行きましょう、亀山君」

亀山「はい」

右京「大変お忙しい中どうもありがとうございました」

亀山「ありがとうございましたっ」

小保方「いえいえ、またいらしてください」

所長「・・・」ペコリ



ブロロロロ

亀山「なーんか隠してますね」

右京「隠してますねえ」

亀山「あの所長って人、被害者の研究の話題になった途端、喋らなくなりましたしね」

右京「気になりますねえ・・・」

小保方「ところで所長、どうして警察の方たちが?」

所長「・・・たかしが死んだ」

小保方「えっ!?」

所長「まずいことになったぞ・・・あいつがいないと研究が・・・」

小保方「そんな・・・」


伊丹「すみません、小保方晴子さんでいらっしゃいますか?」

小保方「え、ええ・・・」

伊丹「警視庁捜査一課の伊丹です。」

三浦「よろしければ詳しくお話お聞かせ願えませんかね」

所長「またですか?」

伊丹「また・・・?」

ブロロロ

亀山「それにしても小保方晴子、実際に見るとアレっすねw」

右京「はい?」

亀山「なんだか不自然でしたよね」

右京「不自然とは?」

亀山「化粧とか。肌も荒れてましたし、やっぱり研究所で寝泊まりとかしてるんすかね?」

右京「・・・そうですねぇ」

たかし家

ピンポーン

亀山「すいませーん」

J('ー`)し「・・・はい」

亀山「警視庁の亀山といいます、亡くなったたかしさんの事についてお話しいただけませんか」

J('ー`)し「帰ってください・・・」

右京「お時間はとらせませんので」

J('ー`)し「帰ってください!!!」

ガチャン


亀山「・・・無理そうっすね」

右京「そうですねえ」

右京「我々は別の所から探ってみましょうか」



伊丹「コルァ!亀!」

亀山「何でついてくるんだよお前は!」

伊丹「お前が俺たちの行く先々に現れてんだろーが!」

三浦「まさか、被害者遺族にあったんじゃないだろうな」

亀山「ああ、そうだけど?」

芹沢「あちゃ~・・・今はダメっすよ~」

亀山「な、なんだよ」

三浦「バカ野郎!少しは被害者の気持ちも考えろ!」

亀山「なっ・・・」


右京「・・・亀山君、行きましょう」

亀山「・・・はい」


伊丹「・・・フン」

鑑識

米沢「ああ、杉下警部」

右京「どうも、被害者の所持品、拝見できますか?」

米沢「ええ、こちらです」

右京「コートにバッグ、財布・・・」

亀山「現金は抜き取られてないみたいですね」

米沢「物盗りの線は薄そうですなあ」

亀山「被害者の所持品のリストにノートPCってありますけど・・・」

米沢「被害者はいつも自分のノートPCを持ち歩ていたようです、それがこちらになります」

亀山「うわっひどいなこりゃ」

米沢「ハードディスクの損傷がかなり激しく、データの修復は難しいでしょうなあ」


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