男「……願いを叶えてくれるねこのみさま?」 (3)

男(はぁ……結局、三年なっても女さんと話せなかったな)

根暗「あ、あの、えっと」

男(女ちゃん、高校どこに行くんだろ)

根暗「ね、ねぇ男くん」

男(俺には関係ない話だけどさ)ハァ

根暗「ねぇ、聞こえてる、男くんってば」

男「ああ、ごめん、ちょっと考えごとしててさ」クスッ
(うっぜーな……ちょっと前までなら気づかない振りで巻けてたのに)

根暗「え、えっとね、その……今日、お昼ごはん、わたしとい……いっしょに……」

男「本当に? 誘ってくれて嬉しいよ」ニコッ

根暗「え、えへへ、へへ」

男「あ、でも、今日はもう友の奴と約束してたっけな……すまん、また今度な」

根暗「あ……う、うん。またっ! また、今度ね……うん」

友「おいおい気にするなって、グループのひとりぐらい欠けてても誰も迷惑しないって」ケラケラ

男(っ! あいつ……俺が根暗のこと煙たがってんの知っててわざと言いやがった)

友「じゃあ、おふたりで仲良くどーぞ」ニヤニヤ

根暗「じゃあ、じゃあ、お昼ごはん、男くんと私で……」

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