P「野生のぷちどるってどうやって生きてるんだ?」(158)

「そろそろ時間なのでレッスンに行ってきますね」

「気をつけてな」

「ちひゃー、プロデューサーに迷惑かけちゃダメよ」

「くっ」コクン

そういって千早は出て行った

残されたのは一人と一匹

「さて、残った仕事を片付けるか」

「くぅ…」キョロキョロ

「くっ」キョロキョロ

ちひゃーは何かを探しているようだ

いや、何かを確認しているようだった

そして…

「くっ」ピヨーン

「くっ くっ」ペシペシ

これはちひゃーなりのスキンシップらしい

「なんだちひゃー?ブラッシングか?」

「くっ くっ」ペシペシ

嬉しそうに頭を叩き続ける

支援

「はぁ~また律子に文句いわれんだろうなぁ…まぁいいか、ほらおいで」

「くっ」ポフ

今は冬

ちひゃーの髪はそれはそれはすげーことになっている

「くにゃ~///」

「まったく、すこしは髪切ったらどうだ?バリカンならここにあるぞ?」

「くっ くっ くぅぅ」ブンブンブン

「冗談に決まってるだろ、常識的に考えて」

「くっ」ジトー

また虐待スレじゃないよな…

「くぅぅ」ガタガタ

「そうですか、ねだられて…それでは私はレッスンに戻ります」

千早は事務所を出て行った

「あれ?あいつ何を忘れたんだ?」

千早はなにもとっていかなかった

「くっくぅ」ブルブル

「どうしたちひゃー?寒いのか?」

この文体はやっぱ虐待思い出すよなぁ…

「くっ」ピヨーン

「おいおいブラッシングはまだ終わってないぞ?」

なぜか逃げようとするちひゃー

「もうすこしだからじっとしててくれ」

「くぅ くぅ」ブルブル

「?」

数時間後

「きれいになったぞ、ちひゃー」

「く…」ツヤツヤー

「どうしたんだ?さっきからおかしいぞ?」

「まぁいいか、俺は仕事してるから千早が戻ってくるまでおとなしくしてろよ?」

「くっ」コクン

その後ちひゃーは千早が戻ってくるまで部屋の隅で丸くなっていた

「ただいまもどりました」

「おつかれ千早」

「?ちひゃーは…」

「そこでおとなしく待ってたよ」

「そうですか。ちひゃー、帰るわよ」

「くっ!?」ブルブル

「さっきからこの調子でな」

「構いません」

そういって千早はちひゃーをつかみあげた

期待

どうせ虐待だろ

「おつかれさまでした、プロデューサー」

「くぅっ くぅっ」ジタバタ

「明日の収録開始は一時間遅れだからな、予定表確認しとけよ」

「はい、それでは」

「くぅっ くぅっ」ジタバタ

千早とちひゃーは出て行った

「ちひゃーどうしちまったんだ?」

奇をてらって虐待に見せかけた普通のぷちますにしたところで
読んでる側は気持ちのいいものじゃないしなぁ

千早のアパート

「さて、言ったわよね?私のプロデューサーに迷惑かけるなって…」

「くっ くっ くぅ」ブンブンブン

「あなたは私との約束を破った、これはおしおきね」

「くっ!?!?」ビクッ

「くっ」トテテテテー

逃走を図るちひゃー、しかし千早は簡単に捕らえた

「約束を守らないあなたが悪いのよ」

「くーっ くーっ」ジタバタ

千早がちひゃーの服を脱がす

虐待は飽きたから普通の読みたいな

age

その小さな体は傷だらけで無残なものであった

「今日は何にしようかしら?」

そう言いながら千早はたばこに火をつけた

「げほっ けほっ どこがいいのかしら?これ?」

もちろん千早が吸うためではない

「くっ くっ」バタバタ

「まだ逃げようとするの?そうね、その足がいけないのね?」

そういうと千早はたばこをちひゃーの腹に押しつけた

「ぐゃぁぁぁぁ!?!?」

悲鳴があがった

虐待つまんね

またいつもの奴かよ
生きてて楽しい?

支援

最近、虐待書く人が増えて嬉しい

たばこって吸わなきゃ火つかないんじゃないの?

「ごめんなさい、足だと思ったらお腹だったのね」

千早が白々しく言う

「あなたの体なんて顔と胴体しか見分けつかなくて」

そう言いながら尻に押しつける

「ぐぎぃぃぃぃ!?!?」

「私のプロデューサーの頭を叩くとか、下等生物が調子に乗ってんじゃないわよ?」

「ぐぎゃぁぁぁぁぁ」

肉の焦げるにおいがしてきた

咳き込んでるってことは吸ってんじゃないの

貧乳こじらせちゃったか

「まったく、どうしていつもいつもやるなって言われてることをやるの?」

「ぐぎゅぅぅぅぅぅ」

「馬鹿なのかしら?こんなに頭はでっかいのに」

千早は大きくため息をついた

「あら?火、消えちゃったわね…」

箱を振るが、これが最後の一本だった

「今日はこのくらいにしといてあげる。これからはちゃんと言うこと聞くのよ?」

そう言ってちひゃーをゴミ箱に投げ捨てた

「くぅ くぅ くぅ」ハァハァハァ

支援

>>3>>11>>17>>21支援感謝
>>5ちょいと違うんだ
>>7そうか?
>>12そう思うかい?
>>14すまんな
>>16すまん
>>19いつか良さがわかるよ
>>20たぶん人違いだ
>>22下手でスマン
>>23>>25の言う通り

深夜

「くっ」ソローリソローリ

「くっ くぅぅ」トテトテトテ

千早が完全に寝静まったのを見計らって

ちひゃーは家出をした

765プロの関係者に助けを求めることも考えたが、普段千早に運んでもらっているちひゃーには事務所の場所すらわからなかった

しかしちひゃーには勝算があった

自分には歌がある、千早以外が可愛いといってくれる容姿もある

なんとかなるだろう、と

ちひゃーはテレビで、路上に空き缶をおいて歌を歌う人たちを見たことがあった

その真似をしよう

アイドルがぷちどるを虐待するのはあまりなかったよね

支援

アイマスで虐待やキャラディスは異常に叩かれてるけど所詮SSなんだし過剰過ぎると思うけどね
支援する

夜が明けた

「くっ」ヒョッコリ

「くっ くっ」トテトテトテ

人通りの多いところにがま口を持ったちひゃーが現れた

ここがどこだかはわからない

でもこれでいいんだ

第二の人生の始まりだ

「くっ」コホン

咳払いをして

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」エンカ

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」ドエンカ

「くぅぅぅ♪く♪く♪く♪くぅぅぅんにゃ♪」メッチャエンカ

歌いきった

自分ではよく歌えたほうだと思った

しかし…

涼ちんちんぺろぺろ

72い

道行く人は誰もちひゃーなど気に留めなかった

「くっ?」

ちひゃーには理解できなかった

自分はラジオで歌ったこともあるのに…

ちひゃーはめげずに歌った

なにかの間違いだと

すると

「きゃー!なにこれ!マジ可愛いんだけどぉ!」

頭の悪そうな女子高生集団に気づかれた

「くぅぅぅ♪く♪く♪く♪くぅぅぅんにゃ♪」フンス

歌い終わったちひゃーは金をくれ、とアピールした

「くっ くっ くっ」ピョンピョン

支援

「これ新種の猫?」

「歌ってたよね?」

「持ち帰りたーい」

などと騒ぐばかり

「じゃーねー」

一円ももらえなかった

結局夜まで歌い続けだが、この日の収入は0だった

「くぅぅ…」トボトボ

都会といえども冬の夜は寒い

ついでにちひゃーは昨日の夜から何も食べてなかった

寒さをしのげる場所

それをもとめてふらふらさまようちひゃー

「くっ!」

見つけた

千早と何回か行ったことのあるコンビニという店

デザインは違うが店の中は暖かかった気がする

「くっくっくー」ピョーン

走ってコンビニに入るちひゃー

記憶どおり店の中は暖かかった

「くぅ」ホッ

そして目の前には食べ物があった

支援

ちひゃーはここの物はお金を払わないと食べられないことは知っていた

「くくくくぅ」キャッチ

そこでちひゃーはパンをとるとレジへ向かった

そして

「猫?」

と驚く店員を前に

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」

「くぅぅぅ♪く♪く♪く♪くぅぅぅんにゃ♪」

と歌った

おでんにいれるか揚げられるか

そしてパンを持ち店の外へ出ようとしたが

「お客さん!お金!」

「くっ?」

呼び止められてしまった

聞き足りないのかと思って

「く♪く♪く♪…」

と歌いかけた瞬間パンを取られてしまった

「お金がないなら売れないですよ?」

店員は言葉が通じてるのかどうか怪訝な顔をしながら言ってきた

「くっ!くっ!くぅっ!」イカリ

今自分の歌を聞いただろ!その代金としてパンをもらっていくんだ

ちひゃーは怒った

こういうのは新鮮だぜひ書ききってくれ

が、結局店から追い出されてしまった

「くぅぅ」トボトボ

そのまま歩き続けたちひゃーは公園にたどり着いた

公園にはダンボールが大量に捨ててあった

「くっ くっ」ガサゴソ

ゆきぽがいつもダンボールで寝ていたこと思い出し使えそうなものを漁る

「くっ!」フンス

今夜の宿が出来上がった

しかし

「くっくぅぅぅぅ」ブルブルブル

温室栽培されていたちひゃーにとって、野宿はとてもつらいものだった

こうして家出一日目は過ぎていった…

虐待自体マジキチだが、何より歌手がタバコって時点でもう

支援ぜひ書いてくれ

次の日もちひゃーは通りに出て歌い続けた

「くぅぅぅ♪く♪く♪く♪くぅぅぅんにゃ♪」

この日の昼、初めてがま口にお金がはいった

ちひゃーが一日半歌い続けて得た収入

それは100円だった…

お金を恵んでくれた人がどんな人だったかちひゃーは覚えていない

ただ自分で稼ぐことができたと思うと嬉しさで胸がいっぱいだった

「くっくっくー♪」ピョイピョイ

さっそくちひゃーは近くのお店を探した

「くっ!」

ここにしよう、ちひゃーはそう思った

それは通称スーパーと呼ばれるものだったがちひゃーにそんなことはどうでもよかった

何がダメって
虐待書く奴って読んでないかよほどワンパターンなのしか書けないのよね
ゆっくりにしても他のでもなんでぎいいいいいとかぎゃああああなんだよ
少なくともぷちはそんな声出せねえよ

「くくくー♪」トテテテ

一目散に食料品売り場を目指す

「くくぅ!くっくー♪」

もともとちひゃーはそんなに食べるほうではない

しかし今ならいくらでも食べられる気がした

悩んだ末にちひゃーはお茶と弁当を選んだ

そしてレジへ向かう

「…いらっしゃいませ?」

珍客に戸惑う店員

しかしレジを打ち

「二点で512円になります」

「くっ!」ドヤァ

ちひゃーがだしたのは100円だった

「あの、お客様…512円なのですが…?」

「くっ?」キョトン

「ですからあと412円を…」

「く………」

ようやくちひゃーはお金が足らないことを理解した

「くぅ…」トボトボトボ

どうやって店から出たのかちひゃーは覚えていない

ただ食事をするのにもっとたくさんのお金が必要なことはわかった

この日の午後、ちひゃーは歌うことをやめた

はよ

しえ

かわりにがま口を持ってお金を恵んでくださいアピールをすることにした

「くぅー くっくぅー」ペコペコ

「くっ くっ くぅー」ペコペコ

その必死さが通じたのか、夜にはもう100円もらうことができた

「くぅぅ…」ションボリ

しかし今のちひゃーは200円では弁当すら買えないことを知っている

「くぅぅ」トボトボ

「くっ!?」

歩いていると目の前に大きく100の文字が

しかもどうやら飲食店らしい

かわりにがま口を持ってお金を恵んでくださいアピールをすることにした

「くぅー くっくぅー」ペコペコ

「くっ くっ くぅー」ペコペコ

その必死さが通じたのか、夜にはもう100円もらうことができた

「くぅぅ…」ションボリ

しかし今のちひゃーは200円では弁当すら買えないことを知っている

「くぅぅ」トボトボ

「くっ!?」

歩いていると目の前に大きく100の文字が

しかもどうやら飲食店らしい

「くっ?」ビクビク

不安げに店内に入るちひゃー

「…いらっしゃいませ?」

店員の態度にももうなれていた

「店内でお召し上がりですか?」

「くっ」コクン

よくわからないがメニューの隅に100円と書かれた品があった

「くっ くっ」ペチペチ

「ハンバーガーがお二つ…でよろしいでしょうか…?」

幸いにもこの店員のコミュニケーションスキルは高かった

「くっ」コクン

「二点で200円になります」

「くっくー!」フンス

「商品とこちらレシートのお返しです」

全財産使ってしまったか…

「くー!」トテトテトテ

トレーを受け取りテーブルへと急ぐちひゃー

「ありがとうございましたー」

店員の声すらもう聞こえていなかった

テーブルにつき包み紙をはがす

二日ぶりの食事だった

「くー♪くー♪くーー♪」ガツガツ

おいしかった

かつてこんなにおいしいものをちひゃーは食べたことがなかった

「くっ」ゲップ

瞬く間に一つ食べ終えると、二個目に手を伸ばし…

やめた

次に食事を取れるのはいつなのかわからない

二個目はもって帰ることにした

「くー」トテテテテ

寒空のしたちひゃーは走り、昨日の公園に戻ってきた

が、公園は昨日とは様子が違っていた

大き目の遊具の横にはちひゃーのダンボールの家が

そしてなぜかトイレの横にもう一つダンボールがあったのだ

「くぅぅ」ソーーー

そっと忍び寄るちひゃー

拾ってあげてください、と書かれたダンボールの中には

「にゃおん?」

一匹の子猫がいた

くっ くっ

「くっ…」

捨てられたのかとちひゃーは察した

「にゃー」グルルルル

子猫はお腹をすかせていた

もともとちひゃーは動物が好きだ

お使い途中で犬と遊んで目的を忘れてしまうくらいに

「くぅぅぅ…」カンガエチュウ

悩んだ末にちひゃーは

「くっ」ポイ

とっておいたハンバーガーを子猫にやった

Pの元にいけば…


壁にバレるか

「にゃーにゃーにゃー」ガツガツガツ

子猫は嬉しそうに平らげた

「くっ くっ」ナデナデ

ちひゃーは仲間ができたことを喜んでいた

しかし子猫のほうはそんなちひゃーの気も知らず

「くにゃーーー」

と大あくびして眠りだした

「くっ」ピョーン

するとちひゃーも子猫のダンボールに入り込んだ

一人と一匹で過ごす夜は、一人で過ごす夜よりは暖かかった

タマネギ入ってるかもだからあげちゃらめええええ

>>31>>32>>37>>40>>53支援感謝
>>34お…おう…
>>42そのネタもらった
>>44>>47まかせろ
>>46吸ってる訳じゃないんだ、火をつけてるだけなんだ
>>49SSなんだし細かいことは気にすんな
>>52すまんな、これ以上の速度は…
>>57こんな時間まで見ててくれて感謝
>>60くっ?
>>62ばれるな
>>64猫じゃねーし

次の日

子猫に別れを告げて、ちひゃーは再び路上で歌いだした

仲間ができたことでちひゃーはやる気を取り戻していた

「くぅぅぅ♪く♪く♪く♪くぅぅぅんにゃ♪」

しかしちひゃーの歌にお金を払ってくれる人は現れなかった

それでもちひゃーは歌い続けた

午後

「あーちょっと君ぃ」

「くっ!?」

歌い続けるちひゃーに話しかけてくる二人組みが現れた

「困るんだよねー、こんなとこでパフォーマンスされちゃ」

「許可とってやってる?ほんとなら罰金なんだけど…」

「くっ?」

こんなちんちくりんな生物が歌を歌っていたらそれだけでニュースになる

ツイッターなどでは大騒ぎだった

冗談だろうと思いつつ、暇つぶしに二人の警官がやってきたのだ

しかし

「君、免許ある?なにか身分を証明できるものは?」

「くっ?」

「家はどこなのかな?お父さんやお母さんは?」

「くぅ」

話にならなかった

「どうする?これ?」

「とりあえず署まで連れ帰ります?」

「どうやって調書作るんだよ?」

「知りませんよ」

「はぁ、捜索願いでも出てなかったかなぁ?」

「くっ!?」ピクン

捜索という言葉にちひゃーは反応した

白と黒の車に乗った青いやつら

迷子の捜索を生業とする警察というやつなのかもしれない

もし千早が警察に相談していたら、またあそこに連れ戻されてしまう

「くぅー」ソローリ

「本部、本部、捜索願いの確認をお願いします」

「えーっと髪は青、筋肉モ…」

「おい、いなくなってるぞ」

「な、なんだってー」

「くっ」スタコラサッサ

「おい君、待ちたまえ」

「くっくー」ニゲロニゲロ

………無事に逃げ切れたようだ

しかしもうこのあたりで歌うことはできなくなってしまった

気がつけば日も暮れる

帰りたかったが子猫の存在が頭をよぎる

何か食べられるものを…と、辺りを見回したちひゃーに焼き芋の販売車が見えた

「くっ?」トテトテトテ

近づいてみると

「一本150円」

という看板が見えた

「くぅぅ」ションボリ

ここでもお金か…

確認しなくてもお金がないことは分かりきっていた

あきらめきれないちひゃーは一途の望みをかけて

「くー」クィクィ

店員に声をかけた

「なんなんだこの生き物はぁ?」

いつも通りの反応の後

「くっくー くぅぅ」グルルルルル

腹の虫で空腹をアピールする

一本でいいから恵んでくれ、と

しかし

「汚い猫だな、あっち行け!しっしっ!」

追い払われてしまった

「くっ」ションボリ

あきらめて公園に向かって歩き出すちひゃー

「くぅぅ」ノロノロ

昨日食べられただけに余計空腹が身にしみる

こんなはずじゃなかったのに…と思いながら歩いていると、後ろから物音が聞こえてきた

ゆっくりしていってね!

「くっ?」クルッ

女性が焼き芋らしき袋をかかえてこちらに歩いてきたのだ

「くぅぅぅ」イライライラ

なんでお前らばっかりお金を持ってるんだ!こっちは死ぬほど大変なのに!

ちひゃーはその女性に怒りを感じた

さらに子猫の存在が免罪符となったのだろう、ちひゃーは物陰に隠れた

そして女性が近づいてきた瞬間

「くっ!」ガブリッ

「きゃぁぁぁぁぁ」

ちひゃーは女性の足に噛み付いた

そして驚いた女性が落とした焼き芋の袋を奪い

「くっ くっ!」トテテテテテテ

逃走した

女性が何か叫んでいたが気にせず走った

そろそろか

「くっ くっ くっ」ハァハァハァ

気がつけば公園前

そして手には食べ物

「くー」ホッ

手段はともかく今日の食料が手に入ったことにちひゃーは安心した

「にゃー」

子猫の声が聞こえた

「くっくっくー!」ピョーイ

ちひゃーは駆け寄ってダンボールの中を確認した

「にゃおん?」グルルルル

昨日と同じ状態だった

「くー」フンス

ここでようやくちひゃーは強奪品の袋の中を確認した

焼き芋が…一本だけだった

「くっ」ガッカリ

さすがに足らないがちひゃーは子猫と半分に分けた

「くー くー」モグモグ

「にゃーにゃーん」ガツガツ

子猫のほうは満足したのか

「くにゃー」

と鳴くとちひゃーに擦り寄ってきた

するとちひゃーも気持ちよかったのか

「くにゃー///」

と鳴きながら子猫と戯れた

「にゃおーん」

「くっ くっ」ナデナデ

帰るところがあるっていいなと思いながら、ちひゃーは眠りについた

支援

次の日

「くっくー!」

「にゃー!」

子猫におはようをいってからちひゃーは出かけた

今日はいつもと違う場所で歌うことにした

昨日の二人組みに見つからないようにするためだ

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」

今日は好調だった

なんと日が暮れるまでに720円ももらえたのだ!

やっぱり場所が悪かったんだ

ちひゃーは確信した

「くっくっくー♪」ピョイピョイ

がま口が重かった

嬉しい重さだった

「くっ?」

今日の夕食はどうしようと考え

「くー♪」トテトテトテ

一昨日のハンバーガー屋に行くことにした

「いらっしゃいま…きゃーーー!」

「くっ?」

店員が悲鳴を上げると同時に、奥から店長らしき人物が出てきた

「どうした?」

「な、なんかボロ雑巾みたいなのが…」

「くっ?」キョロキョロ

ちひゃーはゴキブリでも出たのかとあたりを見回した

「おいおいなんだよこれ?」

「知りません!いきなり店に入ってきたんです!」

ちひゃーは気づいてなかった

ここしばらくの野宿のせいで自分の見た目、臭いがいかに悲惨なのかを…

髪はボサボサでネコ耳っぽさはどこにもなく、茶色いコートは牛乳を拭いた雑巾のような臭いがした

いいねえww


支援

「追い払ってくださいよぉ~店長!」

「わかった落ち着け!」

そして

「しっしっ」ペンペン

店長がモップで叩きだした

「くー!くー!」ヒッシ

お金ならある!なにをするんだ!と抗議したが結局店から追い出されてしまった

「くぅぅ!」プンスカ

ちひゃーは怒った

金がないと何も手に入らない…金があっても売ってくれない…ならどうすればいいんだ!

「くっ!?」アッ

別の店に行こう、簡単なことだ



支援ありがとう!お前ら大好きだぜ

「くくぅぅ」トテテテテ

昨日の焼き芋屋を見つけた

「くー?」ソーット

とりあえず店員の反応を見るために慎重に近づく

すると

「お前昨日の!?」

よかった、気づいてもらえた

「くっくー♪」ピヨーイ

これで今日も食事がとれる

しかし

しあ

「くぐぎぃぃぃぃぃ!?!?」

店員に蹴られた

ここでようやくちひゃーは昨日自分が何をしたのか思い出した

「この薄汚い泥棒猫が!いい根性してやがる!」

店員は続けて踏みつけてきた

「くっ!くっ!」

必死で抵抗するちひゃー

「昨日!うちの!常連を!襲ったんだって!?」

「ぐっ!」

何度も腹にけりが入る

「俺が!知らないとでも!思ったか!?」

「ぐぅぅっ!」

顔面も蹴られた

「もう二度と現れんな!」

「ぐひゃぁぁ!」

細い道路だったが、反対側まで蹴り飛ばされた

がま口がこわれてお金が飛び散ったが

「くぅっ!くぅっ!」ズルズル

今は逃げるのが最優先だった

足を引きずりながら焼き芋屋が見えなくなるところまで逃げた

「くぅくぅくぅ」ブルブルブル

ちひゃーは震えた

きのう焼き芋を奪ったのは確かに自分が悪い…けどこの仕打ちはあんまりだ

お金を失った挙句体中が痛む

「くぅ…」トボトボ

いつもより重い気分で公園に向かう

その途中

「みゃー」

「くっ!?」キョロ

聞きなれない猫の声がした

今の自分の状態を考えたら早く公園に帰ったほうがいいのは明らかだったが

「くぅっ」テトテト

ちひゃーは声のするほうに向かった

曲がり角をまがるとそこには一軒のレストランの裏手だった

猫の集まっているところは生ゴミ置き場だった

猫達はゴミ置き場の扉は開けられないが、ちひゃーなら開けることができそうだ

ちひゃーは迷った

もしかしてまだ食べられるものがあるかもしれない

でもゴミ漁りなんて…

数分の後、ちひゃーはゴミ置き場の中に入った

「くっくー!!」

そこには食べ物がたくさんあった

まだ食べられそうなパンに肉、ケーキのかけらもあった

「くっ!くっ!くっ!」ガサゴソガサゴソ

ちひゃーは次から次へとゴミ袋を荒らした

「くーくー!」ガツガツガツ

「くっ!」ゲップ

満腹だった

食べ物を手に入れるのってこんなに簡単だったのか、と満足感の中で考えた

「みゃーみゃー」

「くっ?」

猫達にも分けてやるか

そう思ったちひゃーはゴミ置き場の戸を全開にした

「みゃおーん」

なだれ込む猫を尻目に、ちひゃーは子猫への食料を持って公園に帰っていった

酷い一日だったけど、最後にいいことあってよかったと思いながら

「くぅっ」ブルブル

やはり夜は寒い、かってに歩みが速くなる

公園に戻ったちひゃーは子猫に今日の食料を与えようとしたが…

今日は先客がいた、それも人間の

「くっ!?」

まさか…と思った次の瞬間

子猫はその人の腕の中にいた

そして子猫は嬉しそうに喉を鳴らし公園から去っていった

「…」

残されたのは

ちひゃーと

ちひゃーのダンボールの家と

子猫のいたダンボールの家だけである

oh…

拾われて良かったのう
これでちひゃーにニヤニヤに集中出来るぜ

「くっ!くっ!くっ!くぅぅぅぅっ!」バシバシバシバシ

ちひゃーは悔しかった

なぜ子猫は拾ってもらえて自分には引き取り手がいないのかと

ちひゃーは寂しかった

一人じゃなくなったと思ったのに

「くぅぅっ!くぅぅっ!くぅぅぅぅ!」シクシクシク

ちひゃーは泣きつづけた

そして

子猫のダンボールを公園の入り口に置いて、その中に潜り込んだ

道路から見れば拾ってあげてくださいの文字が目立つ

たしかゆきぽもダンボールにはいってたところを拾われたはずだ

そんなことを考えているうちにちひゃーは眠りについた

その夜

「ガウッ!ガウッ!」

「……くっ?」ノソノソ

ちひゃーは犬のほえる声で目が覚めた

「グルルルルッ!」

「!」

そこにいたのはペットとはかけ離れた野良犬だった

野良犬の狙いは子猫用に持ってきていた食料だった

「しゃーーーー」ビシビシ

そんなことはわからないちひゃーは、木の棒を持って野良犬を威嚇しだした

それがまずかった

「ガウッガウッ!!」

野良犬は興奮してちひゃーを襲いだした

「くっ!?」

ちひゃーに勝ち目などなかった

「ガウッ!」ガブリ

「ぎゅぅぅぅぅ!?」

野良犬の牙がちひゃーの体に食い込む

「ぎゅぁぁぁ!?」

噛まれたところから血が流れ出す

「ぐぅっ!ぐぅっ!」ペシペシ

全力で抵抗するちひゃーだが

こうかはいまひとつのようだ

「ガルルル!ガウッ!」スパッ

「ぎゃぅぅぅ!?」

野良犬の爪がちひゃーの体を切り刻む

「ガウッ!」スパスパッ

「ぐぎゃぁぁぁぁ」

頚動脈か大動脈が切れたのか、噴水のように血が噴き出した

「ガルルルッ!」ガブッ

「くぎゅぅぅぅぅ」

気がつくとちひゃーは血まみれのまま動かなくなっていた

「ガウッ!ガウッ!」

野良犬は最後に何度かほえた後、ちひゃーが子猫のために持ってきた食事を食い荒らしどこかへ去った

ゆき保

「くっ」ブルブル

ちひゃーはまた震えていた

痛みにはなれていたが…

お気に入りだった茶色のコートがボロボロだった

まるでシュレッダーにかけられたかのように

まるで赤い絵の具をぶちまけたかのように

「くぅ…」

もちろんシャツもズボンも使えたものではない

「くっ…」コソコソ

とりあえず頭髪で体を隠した

冬毛にくるまりダンボールの中に入ると惨めさがました

「くぅ」シクシクシクシク

この夜ちひゃーは一晩中泣き続けた

ちひゃーさんマジ頑丈

つ、強すぎるだろ…

翌朝

「くぅぅ」ズキズキ

体中が痛んだ

「くぅっ」ブルブル

寒さも限界だった

この日一日ちひゃーはダンボールの中にいた

首だけを外に出し

「くー くー」

鳴き続けた

>>110
ピラミッドから発掘された個体がいるぐらいなんだから、生命力は相当なものだと思う
ちひゃーは能力的には下位の部類っぽいけど

誰かに気づいてもらえるように

誰かに拾ってもらえるように

「くっくー くー」

たまにちらっとちひゃーを見る人はいた

しかし今の汚いちひゃーを拾おうと思う物好きはいなかった

それでもちひゃーは鳴いた

「くっ くっ」

自力で生きていくことが不可能だと思い知らされた、小さな生物の精一杯のSOSコールだった…

こうして誰にも相手にされずに一日を過ごした


>>109>>110 このちひゃーはHB極振りですぞwww 耐える以外ありえないwww

次の日

ちひゃーは歌っていた

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」

このほうが気がまぎれるから

「く♪く♪く♪くぅぅぅ♪」

このほうが注目される気がするから

「くぅぅぅ♪く♪く♪く♪くぅぅぅんにゃ♪」

ダンボールの中で全裸を冬毛で隠しながら歌を歌い続けるちひゃー

気がつけば夜だった

今日も誰にも声をかけられなかった

考察なんかどうでもいいから幸せにしてやれよ…

動かなくても腹は減る

「くっ」ノソノソ

ちひゃーはそっとダンボールから抜け出て例のレストラン裏に向かった

「くっ くっ」トテ…トテ…トテ…

人に見られないようにそっとそっと移動する

そしてようやく着いたゴミ置き場には

「くっ!?」

鍵がかかっていた

「くー くー」ガコガコ

いくら揺すっても鍵はびくともしない

この鍵は前回ちひゃーが派手にゴミ置き場を荒らしてしまったために設置されたものだった

「く…」ボーゼン

ちひゃーの体から力が抜けた

この世界はゴミ漁りすら許してくれないのか

「くぅ」トボトボ

裸体を隠そうともせずちひゃーは帰路についた

「くっ」トスン

まっすぐにダンボールの我が家に帰ってきたちひゃー

今のちひゃーに食料を探す元気などなかった

こうしてまた一日が過ぎていく

ゆきぽ・やよみたいな身体能力があるわけでもないし、目立った特殊能力もない
ぷちの中ではあふぅの次ぐらいに野生環境への適応が難しいだろうな



もうちひゃーには今日がいつなのかわからなくなっていた

千早の家を出たのが12月の頭だったから、そろそろクリスマスかな?

そんなことを考えながら

「く…く…く…くぅぅぅ…」

ちひゃーはまだ歌っていた

「く…く…く…くぅぅぅ…」

歌と呼べたものではなかったが

「くぅぅぅ…く…く…く…くぅぅぅ…」

ラジオの歌のコーナー、楽しかったなぁ

ゆきぽの演奏、嬉しかったなぁ

プロデューサー、いつでもかまってくれて……

「おい!ちひゃー!?ちひゃーなのか!?」

意識がなくなる直前だった

目の前に見慣れたスーツ姿の男性が現れた

「くぅ…?」パチクリ

「この馬鹿野郎!今までなにやってたんだ!みんな心配してるんだぞ!」

「くぅ…」

「こんなにボロボロになって…」

「…」

「まったく…さぁ帰るぞちひゃー」

「くぅ くぅ」フルフル

「千早か?安心しろ、内緒にしといてやる」

「くぅぅ」ブルブル

「事務所じゃなくて俺のアパートなら安心だろ?」

「くくくぅ」ギュッ

「まずは風呂だな、こんなに汚れちまって…その後はブラッシングか?」

「くぅ くくぅ」コクコク

「あぁ、服も買わなきゃなぁ」

「くぅ」ピトッ

「じゃ行くとするか」

「くぅぅ」コクン

これがちひゃーが最後に見た夢だった

12月の中旬

青い毛の

歌が大好きだった

哀れで

愚かな

下等生物の命が

儚く消えていった

HAPPY END

2次創作ssはあまり書いたことないけど 、なんでわざわざ原作キャラを壊すのかな。
それならオリキャラでやれば?て思うのは俺(モバゲー出身携帯小説家)だけ?

俺HAPPY ENDの意味間違えて覚えてんのかな

イイハナシダッタナー

イイハナシカナー?

こんな時間まで付き合ってもらってありがとう
もともとは「週刊!ぷちます!」第二回になるはずだったんだけど、話がずれにずれて…
で、結局別物として作り直しましたとさ

そういうわけで今週末?本来のちひゃー虐待をやるかも
ネタがあれば

支援してくれた皆に感謝!!

>>129
態々設定とキャラを作るのが面倒なんだろう

乙乙


じわじわと不幸になってく感じがよかったよ

>>129
会社の上司とかでむかつくやついない?
そういうのをヌッコロす妄想の延長みたいなもんだと思って

>>134
Pからの暴行なんかは無しで(他ぷちとの絡みではあり)、ちひゃーのストレスの溜まる形で飼育
その影響でちひゃーの声が出なくなり、元気よく歌ってた頃のテープなんかを流して更に追い詰めるとかどうざんしょ?

>>139
ありかもしれん

当初は温泉行って
サウナに閉じ込めて
死にそうなところにスピリタスの差し入れ
結局死にたくなくて飲んで声が悪くなる
数日後自殺
って流れを予定していた

声のでないちひゃーを励まそうと、懸命に歌うゆきぽにキレるちひゃーとかイイトオモウヨ
噛み合わない善意の受け渡しって最高だよね
Pから暴行パターンは反抗心強めの奴の方が似合うかと

>>141
物理で殴られる役はあふぅの予定だ
内容は何も決まってないが

問題は前回ゆきぽを殺しちまったんだよなぁ…
役者の幅が減るんだよなぁ…

気にしないで出しちゃえばいいよ

>>143
そういうもんか

もう疲れたので寝ます
支援してくれた皆、本当にありがとう
ぷ虐SSでまた会おう!

>>144
早く死ね糞ニート

やっぱりぷちたちはいじめられるためにいると思うな!

ゆ虐もよろしくな

虐待虐待言われてるがタイトル何?

>>149
無数にあるよ

内容は別として後書きとかの臭さやばいな

ぷちます!どこにも売ってねぇ
こんな内容じゃないよな?

>>152
アイドル達の小型版の生き物とほのぼのするお話だね

昔のゆっくり虐待みたいなもんで
今はゆっくりよりぷちますだなみたいなレスが過去スレであったけど

ぷちますはゆっくりみたいなそっち系の要素があったキャラと違って
マスコット漫画だからな?

なんか元から虐待用キャラでしたーみたいな扱いになりつつあるのが恐ろしいわ

>>153
だよな、よかった

アイドルマスターのマスコットキャラ……『ぷちます』ってよォ~

虐待としてジャンルがあるのはわかる……スゲーよくわかる。
うん、それが好きなのもいるだろーし個人の好みは勝手だしな…

だがなあ
「ぷちますのSSがほぼ虐待だけ」ってのはどーゆうこったァァッ!

ぷちますを見てたりするのが虐待を求めている奴らだけかっつーのよ─────ッ!
虐待のためにだけあるキャラじゃねーんだよッ!!
それが公式みたいな、多数派のあたりまえの現象みたいに振る舞うんじゃねーよ~~~ッッ!

なめやがってこの風潮ォ、超イラつくぜェ~~~ッ!!
公式の漫画が虐待ものかってんだ!
虐待漫画にしか見えないのなら説明してみろってんだ、チクショー!!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
虐待ばかりって、どういう事だッ!
ナメやがって、クソッ!クソッ!

なんか実装石の虐待スクみたいだった

>>154
そっち系の要素もたしなむ身だが、ぷちますにはその手の要素かなりあると思われる
あふぅの魔の手によりゆきぽがダンボールに閉じ込められちゃうシーンとかあるけど、
ああいうのもその道が好きな人にとっては極上の餌に成りうる

>>156
ほのぼの可愛い路線は本編がよく出来てるからねぇ

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