憧「巫女さんプレイ?なら別料金で2万ね」(759)

はい

初瀬「うっ……た、高すぎだよ憧!」

憧「しょうがないでしょ。こっちだって商売なんだから」

初瀬「それでも通常料金に加えて2万は……!」

憧「通常料金分はサービスしてあげてるんだから。巫女服って意外と着るの面倒くさいんだよ?」

初瀬「でも私今月ピンチだし……」

憧「それじゃこの話はナシってことで」ニッコリ

憧「私人気だから他の人からも指名が……」

初瀬「わ、分かった! 払う! 払うよ憧!」

憧「毎度アリ♪」

初瀬「うぅ、諭吉さんが三人も……」

憧「サービスしてあげなかったら5人飛んだんだから、良い買い物だって」

憧「その分楽しませてあげるしね……」ギュ

初瀬「!」

初瀬「あ、憧……」ドキドキ

憧「その前に。料金は先払いでお願いね♪」

初瀬「はい……」シュン

初瀬(いつもやめなきゃって思ってるのにやめられない……)

憧(ふふ、初瀬はお得意様だから大切にしないと……)

いいぞ
もっとだもっとくれ

――――――――――――――

憧「お待たせー」

初瀬「!!」

初瀬(か、可愛い……)ドキドキ

憧「ふふ、鼻の下伸びてるわよ?」

初瀬「うっ……そ、そんなことないっ……」

憧「巫女服が好きとか初瀬も物好きだよねー……制服が良いとかって人はよくいるけど」

初瀬「憧の実家神社だから……その……」

憧「神聖な巫女にそんなことしたいんだ……初瀬は変態だね」クスッ

初瀬「っ……!」

憧「ま、お金で私を買ってる時点でそんなこと分かりきってるけど……」ニヤニヤ

初瀬「う、うるさい! 憧は余計なこと言わないで私にサービスしてればいいの!!」

憧「ふふ。で、今日はどうしたいの?」

憧「して欲しい? それともする……?」

初瀬「今日は……私がしたい……」モジ…

憧「それもそうだよね」アハハ

憧「こんな服まで着せたんだから……攻めないと損だよね……」

初瀬「っ……」ゴクリ

初瀬「あ、憧っ……私……」ギュッ

憧「あっ……いいよ、来て……初瀬の好きにしていいから……」

初瀬「憧……!!」

憧「やぁっ……今日は積極的だね、何かあった……?」

初瀬「別に何もないよ……街で憧を、見かけたくらいで……」サワサワ

憧「ぁっ……」

初瀬「憧、キスしよ……」

憧「キスはオプション5000円だけどいいの……?」

初瀬「そんなの知ってるっ……」

憧「んっ……」

初瀬(憧の唇、柔らかい……)チュウゥ

憧「ん……」

初瀬(好き……)

これで憧がお金を貯める理由が穏乃にプレゼント挙げるためだったらゾクゾクする

憧「んっ……んん……」

初瀬「ぷはぁ……はぁ……憧、憧……」スッ…

憧「ゃっ……そこ、だめっ……」

初瀬(どうしよう、いつもよりすごくドキドキする……)

初瀬(すごい背徳感だよ……本物の巫女である憧に、こんなこと……)サワッ

憧「ぁっ……!」

初瀬「憧……」チュ

憧「んっ……」

初瀬(首元、キスマーク付けて……)チュゥゥ

憧「や、やだっ……! やめて初瀬……! 痕残っちゃう……!」

初瀬「んんっ……!」

憧「初瀬ぇ……!」

初瀬「ぷは……」

初瀬(あんまり綺麗に付いてない……)

憧「もうっ……バカ! そういうことしないでって言ったでしょ!?」

初瀬「キスの料金払うんだから別にいいじゃん……」

憧「私は初瀬だけのものじゃないの! あぁもうバカっ……! ちょっと付いてるし……」

初瀬「今は私だけのものだよ……今日はいっぱい痕付けるから……」スッ

憧「ちょ、ゃっ……!」

初瀬「ん……」カプ

憧「ぁっ……!」

初瀬(あの子にバレればいいんだ……憧が影でこういうことしてるって、あの子に……)チュウゥ

憧「は、初瀬っ……!!」

初瀬「ん……ずいぶん嫌がるんだね。珍しいじゃん。いつもは余裕満々なのに……」

初瀬「もっと見えやすい場所に付けてあげようか……?」

憧「ぜ、絶対やめて! そんなことしたら許さないから……!」

初瀬「ふふ、たまにはこういうのも良いね……すごく新鮮……」サワッ

憧「ゃっ……」

初瀬「いつもは攻めてもらってばっかだから……」チュ

憧「ん……」

初瀬「ん……ぁ……」

憧(今日の初瀬、なんかいつもと……)

初瀬(キス、気持ちいい……憧とこれするのが一番好き……)

憧「ぁ……」

初瀬(あの子は憧といっぱいしてるんだろうな……こういうこと、いつも……)

憧「んん……!?」

憧(し、舌っ……入って……!)

初瀬(ずるい、ずるいよ……私はこういう形でしか憧と触れ合えないのに、あの子は……)

憧「ん……ぁ……」

初瀬(もうずっと、このまま……)

憧「んぁっ。は、初瀬ちょっとストップっ……!」

初瀬「なによ憧……止めないで」ジト

憧「な、なんか今日ねちっこいんだけど」

初瀬「別にいいでしょ……憧は私にされるがままになってればいいの。止めないで」

憧「さっき舌入れたけど……深い方は追加で5000円って知ってるわよね……?」

初瀬「分かってる……ちゃんと払うから……」

憧「初瀬……」

初瀬「だから今日は憧にいっぱいキスさせて」

憧(いつもは私が気持ちよくしてるだけなのに……)

初瀬「キスマークもいっぱい付けるから……」チュ

憧「ゃっ……そ、それはダメっ……!」

初瀬「憧は都合が良すぎるよ……裏でこんなことしておいて、それを好きな人に知られたくないなんて」

憧「は、初瀬……?」

初瀬「今日、街で見かけたよ……? 二人で楽しそうにデートしてる、憧とジャージの子」

憧「っ……」

初瀬「憧、あんな風に笑えるんだね……知らなかったよ。私、憧と3年間も一緒に居たのに」

憧「わ、私は初瀬と一緒の時でも笑って……」

初瀬「全然違う! 私と一緒にいるときの憧は、あんなにも優しい目してない……」

初瀬「あんなにも幸せそうな顔、してない……」

憧「……」

初瀬「もしかしたら、とか思ってたんだ……もしかしたら、憧が心変わりするかも、って……」

初瀬「でも昨日、憧たちのことをたまたま見かけて確信した……そんなことあり得ないって」

初瀬「本当に好きなんだね、あの子のこと」

憧「っ……」

初瀬「きっとこういうことしてるのもあの子のため……」

初瀬「私が払ったお金もみんなあの子に……」

憧「……」

初瀬「私ね、憧がこういうことしてるのバレればいいのにって思ってるの」

初瀬「そうすればあの子に嫌われて、憧が私に振り向いてくれるようになるのかもって……」

憧「そんなこと……」

初瀬「初恋だから。あり得ないって分かってても……」スッ

初瀬「そう簡単には諦められないんだよね」

憧「ゃっ……!」

初瀬「だから今日は時間が来るまで、憧の体中にいろんな痕を付け続ける」

初瀬「キスの痕でも、縛り痕でも……私の痕跡を少しでも残して、あの子に気付かせる……」

憧「や、やだっ……! 初瀬ぇっ……!!」

初瀬「巫女服着てもらったのもそのため……」

初瀬「それ憧の私物だろうから、ちょっとでも汚して怪しまれればって」

初瀬「ここに持ち込んだだけでも、気付かれたら何かあるかもだしね」ニコ

憧(そこまでして私に……)

初瀬「今日は覚悟してね、憧……ついでにいっぱい楽しませてもらうから……」チュゥ

憧「ん……ゃっ……!」



憧「あぁっ……!」

――――――――――――――

憧「うぅ……最っ悪……ここにも付いてるし……」

初瀬「ふふ、ごめんね。これも仕事だと思って♪」ツヤツヤ

憧「バカ初瀬……もう指名受けてやんないから……」

初瀬「そんなこと出来ないくせに」クス

憧「バカ……」

初瀬「憧、またよろしくね。次はもっと色々な方法考えて来るよ」ニコ

憧「今日のサービスの清算に入らせてもらいます!」

憧「2時間パック基本料金1万円、巫女服サービス2万円」

憧「オプションでバードキス、ディープキス、拘束プレイ。締めて2万円」

憧「合計5万円頂きます」ギロ

初瀬(た、高い……)

憧「ふんっ。基本料金のサービス抜いてやってもいいくらいだわ」

初瀬「うぅ……お小遣いすっからかんだよ……」

憧「初瀬の家お金持ちなんだから別にいいでしょ……」

初瀬「憧がお金無しでも私の相手してくれるようになればいいんだけどなぁ」

初瀬「どうせお店から何割か持ってかれてるんでしょ? それなら私が個人的に……」

憧「バカ。初瀬一人だけにしてるわけじゃないんだから、そんなこと出来る訳ないでしょ」

初瀬「煩わしいなぁ」

憧「社会にはルールってものがあるの」

憧(会員制で信頼のある客しか来ないからこそ、私自身色々な人の相手してるわけだし……)

初瀬「また来月……は無理でも再来月あたりに指名するよ。その時はよろしくね」ニコ

憧「こちらこそ。その時はサービスしないけどね」

初瀬「そんなぁ……」

憧「当たり前でしょ。そう簡単には忘れないんだからね……」テクテク

JKがJKを買うしかできない店だよ
おっさんは金だけ払って京太郎の相手してる

初瀬「……ねえ、憧」

憧「なに?」

初瀬「私、諦めないから」

憧「……」

憧「またよろしくね」バタン


――――――――――――――――


憧「ただいま戻りましたー」

久「おっかえりー。今日もお疲れ様」ニコ

憧「本当に疲れました……」ハァ

久「あら。今日はいつもの子だったと思うんだけど……何かトラブル?」

憧「いえ、トラブルって訳ではないんですが……」

おもちの大きい子を紹介してください!!

久「えらく情熱的なのが首元についてるけど……何か関係ある?」クス

憧「なっ……」

久「あはは。まあよくあることよ」

憧(うぅ……! あのバカこんなところにも……!)

久「憧の次の仕事は5日後だから、それまでには消えるでしょ」

憧「ここのシフトなんてアテになりませんよ」

憧「急に指名入ったとか言われるのしょっちゅうなんですから……」ハァ

久「プロ意識が高いのは素敵なことだわ。流石ウチのエース」

憧「褒めても何も出ませんよ」

久「売り上げは出してもらわないと困るわね」アハハ

憧「はぁ……私もうあがりますね。お金はいつもの場所に置いてるんで」

久「お疲れ様。珍しく5日も空くんだから休みを楽しんで頂戴」

憧「それも確定じゃありませんけどね……」

久「人気があるのはいいことだわ。まあ、ウチの子は基本みんな人気だけど」アハハ

憧「そういえば私以外に何人くらい働いてるんですか? ここ」

久「5人くらいね。まあウチは少数精鋭だから」

憧「ふぅん……まあどうもでもいいですけど……」

憧「それじゃあ、お疲れ様でした。お先失礼します」

久「お疲れ様ー」

ふぅ、飯食ってきます
あと……二人分くらい書ければいいかなぁ

淡咲のあわあわ攻めこそ至高にして究極

乗っ取りだし5人とかも適当だし
誰が嬢役とかなんにも考えてないから保守がてら案ください

ああもう誰で行くか決められん

嬢役>>118

あわあわ

――――――――――――――

淡「おはようございます……」フワァ

久「おはよう大星さん……ってなんだか眠そうね」

淡「休みの日なのに麻雀部の朝練あって……お仕事休むか迷っちゃった」

久「休まれると洒落にならないから本当にやめてね」アハハ

淡「今日はどんな子が相手なのー?」

久「ここに来るのが初めての子よ。つい最近身辺調査が終わって、正式に会員になったわ」

淡「へぇー。そうなんだー。ってことは私がリードしてあげなくちゃだね!」

久「ふふ、そういうことね」

久「ちゃんと考えて大星さんを相手にしてるから、きっと相性良いわよ♪」

淡「どういうこと?」

久「ま、会ってからのお楽しみってことで」ニコ

ふむふむ

淡「サービスの内容はどんな感じ? なんか持って行くものとかある?」

久「無いわね。事前予約だと2時間パックのオプション無しだから」

淡「そうなんだー……」

久「初めての子だし、大星さんの裁量で扱ってくれていいわ」

淡「いっぱいサービスして常連さんにするんだね!」

久「ふふ、察しが良くて素晴らしいわねー」ニコ

淡「それじゃあ行って来る! 何号室にいるの?」

久「302号室よ」

淡「おおー……一番良い部屋だ……これも初めてサービス?」

久「個人的サービス」ニコ

淡「はて?」

久「まあそれは置いといて。そろそろ時間よ」

淡「了解! 行ってきまーす」

咲か照か尭深か…

―――――――――――――――-

淡「さてさて。初めてって言ってたけどどんな子なのかなー」

淡(個人的に初顔合わせの人が一番ワクワクするんだよねー……)キラキラ

淡「ふふ、この高級感溢れる部屋の鍵を使ってっと……」ガチャ

淡「お邪魔しまーす!」

咲「ひゃ、ひゃい!?」

淡「あなたが今日のお客さん!?」

咲「は、はい……そそ、そうです……」オドオド

淡(うわぁ……)キラキラ

咲「え、えっと。あなたが……」

淡「可愛い!」

咲「ふぇ!?」

淡「やっぱりここに来るお客さんは美少女揃いだね! お目が高い!」

咲「あ、あの……一体なにを……?」

淡「あ、ごめんなさい……タイプの子だからちょっとテンション上がっちゃった」アハハ

咲「っ……」カァァ

淡「私大星淡、16歳。あなたは?」

咲(同い年……)

咲「……あっ。わ、私は宮永咲って言います」

淡「サキって言うんだね! よろしくサキ!」

咲「こ、こちらこそよろしくお願いします大星さん」ペッコリン

淡「?」

淡「サキは何歳なの?」

咲「えっ……じゅ、16歳ですけど……」

淡「おお! 同い年だ!!」

淡「年下なのかと思ったけどそうじゃないんだね」クス

咲「ど、どういうことですか……?」

淡「敬語で名字呼びなんておかしいってこと。サキも私のこと淡って呼んで」ニコ

咲「っ……」ドキ

淡「サキ?」

咲「で、でも私たち初対面で」

淡「そんなこと関係ないよ。短い時間しか一緒にいられないんだから、堅苦しいのはナシ♪」ギュ

咲「あっ……」

淡「ふふ、初めましての握手だよ?」ニッコリ

咲「っ……」カァァ

咲(あ、会ってから5分も経ってないのにどうしてこんな……!)アワワ

淡「あ、そうだ。サキ、連絡先交換しよう!」

咲「ふぇっ……?」

淡「うん、きっとそれがいいよ! こんな場所で同い年の私たちが出会えたことなんて奇跡だから!」

咲「ご、ごめんなさいっ……私携帯持ってなくて……」

淡「えっ……流石にその嘘はキツいと思うよ……?」ドンビキ

咲「ほ、本当だよ! なんで引いてるの!?」

淡「だって16歳で携帯持ってないとかあり得ない……」

咲「うっ……」

淡「本当に持ってないの? 私と連絡先交換するのが嫌とかじゃなくて?」

咲「そ、そんなことないよ……本当に持ってなくて……」

淡「そっか……」ショボーン

咲「ご、ごめんね……?」

咲(どうしてそんなにも落ちこんで……)

淡「携帯買ったら真っ先にここに来てね? 電話帳の一番は私が貰うから」

咲「う、うん……ありがとう……」

淡「はっ。無駄にお話しちゃったね! 2時間なんてあっという間だから早くサービスを……」

咲「そ、そのことなんだけど……私、こういうことするの初めてで……何すればいいのか……」

淡「私がしっかりリードするから安心して」ニコ

咲「うん……」

淡「それじゃあまず……お風呂入ろっか」

咲(お風呂……やっぱりこういうことする時って先に入るんだ……)

咲「わ、分かった。それじゃあ私、先に……」

淡「何言ってるの? 一緒に入るんだよ?」

咲「えっ……?」

――――――――――――――――

咲(ほ、本当に一緒に……!)アワワ

淡「なにしてるの咲? 早く脱ぎなよ」

咲「で、でも……こんな狭い場所で一緒にお風呂入るなんて……」

淡「ここの浴室はかなり広い方だよ? もしかして咲、すっごいお金持ちとか?」

咲「そそ、そういうことじゃなくて……」

淡「時間勿体ないから早く脱いで!」グイグイ

咲「ちょ、ああ、淡ちゃんっ!?」

淡「あ、サキ胸無いね」

咲「っ~~~!!」

――――――――――――――――――

淡「やっぱりここのお風呂は良いねー」

咲「あ、あのっ……淡ちゃんっ、タオルを……」カァァ

淡「どうせ裸になるんだから要らないでしょ!」

淡「はいサキ。ここ座って。頭洗ってあげる」ニコ

咲「う、うん……ありがと……」

淡「なんで前隠すの」アハハ

咲「ふ、普通は隠すよ……」

淡「知ってるサキ? 全部見えるより微妙に見えてない方がえっちなんだよ?」

淡「今のサキはすごいえっち」ニッコリ

咲「っ……!」

支援

9行目修正
淡「今のサキはすごくえっち」ニッコリ

淡「シャワーかけるねー」

咲「う、うん……」

咲(誰かに頭洗ってもらうとか、子供のとき以来だな……)シャアアアア

淡「ねえねえ。サキはどうしてこのお店に来たの?」

淡「こういうことするの初めてなんだよね? ってことは私たちにえっちなことするつもりで来たわけじゃ無さそうだし……」

淡「逆にえっちなことをされに来た?」

咲「……す、すごいね淡ちゃん。その通りだよ」

淡「ほほぉ……どうしてまた? 初めては大切にした方が良いと思うよ?」

咲「……あげたい、って思ってた人がいなくなっちゃったから……」シュン

淡「……」

のどっちになにがおきた

のどっちだよ(憤怒

淡「フラれちゃった?」

咲「ううん、告白なんてしてない。元々叶う恋じゃなかったから」

淡「叶う恋じゃない……その人に恋人でもいたの?」

咲「うん、それも正解かな。正確には、その人に恋人が出来て諦めちゃったんだけど」アハハ

淡「そんなことで諦めるなんて勿体ないよ……もしかしたら別れることだってあるのに……」

咲「もし別れて独り身になったとしても、ダメなの」

咲「 私とその人は、絶対に結ばれないの……結ばれちゃいけないの……」

淡「どういうこと……? 意味分かんないよ、そんな悲しいこと……」

咲「……お姉ちゃんなんだ」

淡「!」

咲「私、血の繋がった実の姉を好きになっちゃったの」アハハ

咲「おかしいよね、こんなこと……」

       {   !         ____ |
ィ彡三ミヽ  `ヽ         ,.' ´        |
彡'⌒ヾミヽ   `ー   {少′  / ,i  l ト、 |
     ヾ、       Y /  /// | l| | ハ|
  _    `ー―'  イ ′ / | { | 从、| }| 
彡三ミミヽ         { | l |ィ爪 {(リ八「ノ.|
彡'   ヾ、    _ノ.リ、_! l リィチfト::::::::::::'行|    
      `ー '      l_,以 { ヒtリ:::::::::::::::ヒz|
 ,ィ彡三ニミヽ  __ノ...「 l 「ト'"   '     '|
彡'      ` ̄      } } ハ  'ー=-'   .|
        .___ノ ./ /,イ| |l>、    ,ィ|
   ,ィ彡'       / /リ |:! !仏ィ_〕¨   . |
ミ三彡'       /⌒/ / r廾 .|「{: |-、  __| 
      ィ=- '   〈 イ ∧V /:.:.: :|__´__(二つ
    ,ィ彡'.      ..} } /`Y'| {:.:.:.:.:.l    /(二⊃
  / /.       /.j/ }`ー冫j\:.:.:|  /.:: ト、二)
彡'     __,ノ    ト ン′`ヾ >-r'< `ト-

和「私がいますよ!!咲さん」

淡「……」

咲「ずっと分かってたつもりだった」

咲「私の恋は絶対に叶わなくて、どれだけ求めても家族愛以上のものは帰って来なくて……」

咲「それでも私はお姉ちゃんを思い続けて、もしかしたら結ばれるかもしれないと信じ続けて……」

淡「サキ……」

咲「でもね、そんな望みも無くなったんだ。つい最近、お姉ちゃんに恋人が出来ちゃったから」アハハ

咲「ホント、馬鹿みたいだよね……」

咲「頑張れば頑張った分だけ、一緒に居られるようになった分だけ……悲しくなっただけなんだから」

咲「私が今までしてきたことはなんだったんだろう、って思うとね……」

咲「ぐずっ……涙が止まらなくなるんだ……」ポロポロ

淡「泣かないでサキ……泣いてる咲を見てると、私辛いよ……」ギュ

咲「淡ちゃん……」

淡「私ね、サキの気持ちすごくよく分かるの……」

淡「サキみたいに結ばれちゃダメとかそういうのは無かったけど……私も大好きな人にフラれたことあるから」

咲「淡ちゃんも……?」

淡「うん、高校の先輩にね……」

淡「私がここで働くようになったのも最近で、それがきっかけなんだ……」

三行目修正
淡「泣かないでサキ……泣いてる咲を見てると、私辛いよ……」ギュ

やばいマジで疲れてる。修正が修正出来てない

三行目修正
淡「泣かないでサキ……泣いてるサキを見てると、私辛いよ……」ギュ

咲「フラれたのがきっかけでこの仕事に……?」

淡「うん。新しい恋をすれば辛い気持ちを忘れられるって思ったの」

淡「ここに来るお客さんはみんなすごく綺麗で良い人ばかりで」

淡「そんな人たちの誰かと新しい恋が出来ればと思って……」

咲「そうなんだ……」

咲「私もね、このお店をぶちょ……知り合いの人に紹介してもらって」

咲「ここで気持ちいいことすれば、辛い気持ちも忘れられるって言われて……」

淡「そっか……それじゃあ私たち、フラれた者同士似た者同士だね」ニコ

咲「ふふ、そうだね」ニコ

                           _,....::―:::...
                         ,..:'´::::::::::::::::::::::\
                    ___     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /  ヽ  ̄`/:::::::://:.:/:.:.:.:.::::.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                \ ,..-‐=、_/::::::::/:i:.:/:.:/ハ:|.:.|:.:.:.:..::::::::i
                f/::::::_:::i:|:::::;!.:.|.ハ:.ハ:| |:!、:!、:| |: |. i

                {::::::/:-i::|:::{^|:.:|,ィ≧y. リ |;ヒト、:|:.:!:::..i    わたしは
             _..;;=≠'"´ ー|::|:::::、ヘ:|弋ン...:::::..ぞソ/iハノ\!
            /'"       ゝi、::::::ヽ     _ _゙  /        悪くない
           `ヽ、      //\:i、:`:....、__,..ィ'

              \、   //  /゙ ー-L
                >\//   /  ー-、_ \
              /:::\/               ::\
               /:::      >ー-、___,.// >、
            /::    _,...-≠  ..:ノ{:::i::ヽ\/ ,ィ'  `:..、
               /::           / ゙、:ヽ::丶  ̄ \   \
            /:        ...::::/    |:::::i:::::丶   \_   \
          r{\::.     :::: .:{     }::::::|ヽ:::::i       ` 、_.  \
            /::::\ィー-ァ--‐イコ〕     /:::::/  }::::i        ` .、  ヽー-、
         /::    ̄ ̄ ̄Y´  |  <_;::-‐'   |::::|          ` 、__゙、
       /          メ -‐へ、       i:::::i

淡「私たち絶対に仲良くなれるよサキ」

淡「だってこんなにも似た境遇の二人が同い年でここにいるなんて奇跡だもん!」

咲「淡ちゃん……」

淡「だから携帯買ったら真っ先に私に教えてね。一緒に遊んだりご飯食べたりいっぱいしよ」ニコ

咲「……!」パァァ

咲「うん!」

淡「ってもう1時間過ぎてる!? ヤバいヤバい!?」アワワ

咲「わ、私はもう十分満足だよ? 淡ちゃんにお話聞いてもらってすごく胸が楽になったし、それに友達にもなれて……」

淡「ダメだよ。サキにはもっと幸せになってもらわなくちゃ……」スッ

咲「あ、淡ちゃん……?」

淡「大丈夫。安心してサキ。辛い気持ちもその人への恋心も全部……」


淡「私が忘れさせてあげるから」

 

咲「ひゃっ……」

咲「あ、淡ちゃん……? いい、一体何を……?」

淡「サキ、体洗ってあげる。私ね、体洗うのすっごく得意なんだー……」ヌルッ

咲「ひぁあ!?」

淡「ふふ、こうやって体全体を使って洗うんだよ……? スポンジなんていらないの……」ヌリュッ…

咲「~~~っ!!」ビクッ

咲「や、やだっ……やめて淡ちゃん……これっ、こわい……」ブルブル

淡「気持ちよくなり過ぎるのが怖いんだよね……」

淡「それに初めてなら尚更、自分がどうなるのかが分からなくて……」チュゥ

咲「ぁっ……!」

淡「ふふ、可愛い……すごく可愛いよサキ……」

淡「私がいっぱい気持ちよくしてあげる……全部、忘れさせてあげる……」

背徳感大好きです

咲「ゃっ……! そこっ、ダメぇっ……!」」ブルブル

淡「どうして……? こうやっておっぱい弄られるの気持ちいいでしょ……?」サワサワ

淡「先っぽ弄るともっと気持ち良いんだよ……」クリクリ

咲「んぁああっ!! あ、あわいちゃっ……!!」ビクッビクッ

淡「ふふ、サキすっごく敏感だね……喘ぎ声も可愛いし……」チュッ

淡「もっといじめたくなっちゃうよ……」クリクリ

咲「やぁああっ……! そこっ、ぁあぁっ……!」

淡「耳も小さくて可愛い……」ハム

咲「っ……!!」

淡「ふふ、みみなふぇるのふひ……」レロォ

咲「んぁあ……!」

咲(やだっ……なにこれっ……)

咲(頭の中っ、真っ白に……!)

淡「ん……体、どんどん熱くなってきてるよサキ……?」

淡「ずっと震えっぱなしで、びくびくしてっ……ふふ、こんなにも敏感な子初めてだよ……」

淡「そんなにも気持ちいいんだ……」チュッ

咲「あわいちゃん……わたし、おかしくっ……」ウルウル

淡「大丈夫だよサキ……女の子は気持ち良いとそうなるの……」

淡「ここが固くなってね、ここがぬるぬるになって……」グジュッ

咲「ひっ……!」

淡「ふふ、すごいねサキ……ローション使ったみたいになってる……」スリスリ

咲「ふぁぁ……!!」

                                         //::::/:::::::  ..::/:::i:::..       \
                                        //:::::::/:::::::/ ..:::/::::::i::::::.        ヽ
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                                       / ../....::::::::i:::::i:」::::{::::!....:::::::::!::::!:::i:::!..:|:::::|::::::i::::i
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          ,. - ――‐ 、                       ̄/ ̄i::::::i::::i ァ≠ミ八!:::::::::l:::|::::|::厂iメイ::::::::::::::|
        /     ノ ___>'⌒   .                       i::::::i::::〈 r':::::::}ヾ\:::::|八八テメ、/リ::::::::|:::::i    支援
.      /こフ ,.ーr< _)          `ヽ                   i::::从:ハ 弋シ′   ヽ{   r':::::::ハi/:::::::从:::′
       ゝ.. ノ/ヽ._____,,. -‐く     |      __           |イ八:i:{ ,,,        弋,シ /::::/::::ハ′
    , -― < /      //        「ハ ≦´  `ヽ、       ___ 八       '       ,,,  /:/:::::::/
.    {     ,\   ∠∠..       /   Vハ Vハ      ̄ ̄`ヽ彡'⌒ヾヽ::::\    ー        イ:::ノハ,′
    ` ー-〈   ヽイ ⌒ヽ `ヽー<     Vハ Vハ         V´ ̄  \\:::\       . .イ:/
.         ヽ._ノ人               }::::} }::::::}ヽ              }ト、\:::` ー‐= 7く´j/
           \  ̄`丶        /::://:::::/⌒ヽ               リ \\i    /i:::::ヽ_
            \    \     /::://:::::/             〉     /    iヽ \_____!:::::::::::`ヽ_
               ` ¬´ ̄` ー―ァ':::://:::::/             ,′   ,′   |::::::\\ j:::::::::::::::::i ト、
                    | : : : : : : /::::://:::::/                       、:::::::\ヽ.:::::::::::://l ヽ
                   \: : : ∠:::::/.::::/         /  / /      \:::::::\ヽ:::::/// jト、|
                       ̄ ̄ ̄` '<         ∠..、 / /         \::::::≧彡'イ ノ⌒ヽ
                         ` ー―┬‐<     \.イ            丁丁 r‐ュ.{    i、
                             └───-=ミV| : : .           フ:i:{    |    \
                                        Ⅵ : : : .          /.:::|:|     |     \

淡「ねえサキ……私が初めて貰っても良い……?」

咲「ふぇえっ……!?」

淡「なんかね、私もすっごくドキドキしてるんだ……」ヌチャッ

淡「サキ、私が好きだった先輩にすごく似てて………」スリスリ

咲「あ、あわいちゃっ……んぁあっ……!!」

淡「抱きしめてる感じとか、いろんな匂いとか……本当にそっくり……」

淡「顔つきも、どことなく似てて……」ポーッ

淡「私、ちゃんと責任取るから……だから……ね?」ヌリュッ

咲「んぁあっっ!!?」ビビクン

淡「ちょっと挿入ったよ……サキの中、あったかい……」ハァハァ

なにが!?ねえなにgA!?

咲「や、やだ……やだぁ……!」ビクッビクッ

咲「こわいっ……私怖いよ淡ちゃんっ……」ポロポロ

淡「私がいるから大丈夫だよ……リラックスして……」ギュッ

淡「すぐに気持ちよくなるから……」ググッ

咲「ぁっ……! んぁあっ……!」

咲「中に、どんどん入ってぇ……!!」ブルブル

淡「ふふ、サキは初めてなのに痛くないんだね……なんだか嬉しい……」

咲「んんっ……! ふぁっ……」

まだだろ

淡「あともう少しだから……頑張って……」

咲「はぁ……はぁ……」

淡「大丈夫、終わるときは一瞬だから……」

淡「……いくね。サキ」

咲「っ……!」ギリッ

淡「……」グリュッ

咲「っ~~~!!」



淡「ほら、もう終わりだよ……全部挿入った……」

咲「ひぐっ……あわい、ちゃんっ……」ポロポロ

淡「よく頑張ったね……痛かった……?」

咲「うん……ぐずっ、ちょっとだけ……」

>>94
なんてやつか気になる

咲(でも、凄かった……体、ふわふわして……)ポーッ

淡(サキ、乳首触った時もそうだったけど……ちょっと乱暴にした方が気持ちいいのかな?)

淡(さっきは初めてだから優しくしたけど、そこまで反応良く無かったし……)

咲(私の中に、淡ちゃんの指……)ハァハァ

淡「ねえサキ、もう一本挿入れるね」ヌッ

咲「ふぇっ……!?」

淡(次は強めに!)グッ

咲「んぁあああっっ!!?」ビビクン

咲「ぁっ……ぁあっ……」ガクガク

淡「やっぱり……こっちのが気持ちいいんだね」フフ

咲「あ、あわい、ちゃ……」

淡「動かすね」ボソッ

咲「ふぁああぁっ!!」

>>205
それかはわからんが憧「ホ別三万でどう?」みたいなやつがあったな

淡「ふふ、中、ぐちゃぐちゃにしてあげるから……」

咲「ら、らめっ……」

淡「サキの蕩けた顔、すっごく可愛いよ……」グジュッ

咲「ッッ―――!!!」



「ふふ、サキ……サキ……」

「ふあっ! んぁあ!! ら、らめっあわいひゃっ……~~~っ!!」

―――――――――――――――――

淡「や、やり過ぎちゃった……」

咲「ぁ……」ヘナ

淡「ご、ごめんねサキ……ここまでするつもりなかったんだけど……」

淡「あ、よだれ垂れて……」スッ

咲「んぁ……あわいちゃ……」

淡「ゆ、指抜くね」ヌリュッ

咲「んんっ……」ビクンッ

淡(血、結構ついてる……当たり前だよね……)

淡「……」ドキドキ

淡「あむ……」

淡「んっ……」ペロ…

淡(わ、私なにしてるんだろ……)ドキドキ

プルルルル

淡「!!」

淡(や、ヤバっ……時間忘れてた……)

咲「ん……」

淡(サキ、気失っちゃってるし……)

淡「……」



「はいはい。あっ、ごめんね。連絡忘れちゃってた……えっと、このまま延長で時間は―――」

支援

―――――――――――――――――

咲「ん、んぅ……」

咲(ここ……どこ……?)

淡「おはようサキ。サキって以外とねぼすけさんなんだね」ウフフ

咲「あなたは……」ポケー

淡「いくら寝ぼけてても怒るよ!? 私のこと忘れちゃったのサキ!?」

咲「あっ……淡ちゃん……」

咲「ってことはここ……」

淡「うん、店のベッドだよ。サキ気絶しちゃったから体拭いて運んで来たの」

咲「そうなんだ……って裸……!?」アワワ

淡「えへへ、私もだよー。あったかくてすっごく寝心地良かった」ニコ

すばらです

咲「あ……淡ちゃん、今何時……?」オソルオソル

淡「えっと……朝の6時」

咲「」

咲(どどど、どうしよう……!? 指定された時間、5時間以上オーバーして……!)アワワ

淡「あはは、安心してサキ。時間は大丈夫だから」

咲「えっ……どうして……?」

淡「私のお金で延長してるから」ニコ

咲「なっ……そ、そんなのダメだよ淡ちゃん!?」

淡「ダメなことないよ。サキ気絶させちゃったの私だし」

淡「それに私、もっとサキと一緒にいたかったから」ニッコリ

咲「あ、淡ちゃん……」

淡「私今ね、ここで働いてて良かったなあ、って心の底から思ってるの」

咲「どうして……?」

淡「ふふ。だって新しい恋見つけたんだもん」

咲「……えっ」

淡「ねえサキ。今日一日暇?」

咲「う、うん。大丈夫だけど……さっきのはどういう……?」

淡「よし! それじゃあ一緒に携帯買いに行こう!」

咲「ええぇ!?」

淡「大丈夫! お金無いなら私が買ってあげるから!」

咲「なな、何言ってるの淡ちゃん!?」

淡「私お金持ちだから心配しなくて大丈夫だよ」

淡「そうだ! どうせなら私と同じ会社で同じ機種のヤツを……」

咲「ま、待って待って!?」

咲「携帯買うならお父さんとかにも相談しないとだし、そもそも淡ちゃんのお金でだなんて……!!」

淡「もう、気にしないでよ。昨日サキが私を買ったみたいに、今日一日私がサキを買う。それでいいじゃん」

咲「で、でもそんなっ……」アワワ

淡「よし! そうと決まれば今すぐ行こう! 着替えて咲!」

咲「こんな時間からじゃお店空いてないよ!?」

淡「はっ、それもそうだ」

咲「ふふっ……淡ちゃんっていつもこんな感じなの……?」クス

淡「私はいつでも私だよ!」

             _ _       /  す な ま
.            /: : : : : : :\     l   ば ん ぁ
.          /: : : : : : : : ヽ: :\   <   ら に
         ,:/: : : |:∧: x: : l: :l┴- 、 |   で せ
        斗|: :マ: |{ ∨|: 从: |l\: :トJ   す よ
.      〃:ハヽ」 `、   ,=-、レv_r┘: : ト、  よ
      l: `=zYレ'⌒   '' /人´: : : / \!    /
.      \:彡' ヽ、 ( フ ィ-、 Z彡'     ―‐
.           -‐n≧-/ぅ`` L       -┼
         /   ||  |フ /  丿∧     __|_
        ∠、   レ '´ ∧ 〈  ∧    、/
        ∨_ > '´  //∧ ∨┬}   / ``

咲「ふふ、そっか……」

咲(本当に明るい子だな……快活で、天真爛漫で……)

咲(一緒にいるとすごく楽しそう……)フフ

咲「私今、すごく幸せかも……」ボソ

淡「サキ?」

咲「……淡ちゃん。ありがとうね」

淡「??」

咲「あと……これからもよろしく」ニッコリ

淡「……!」パァァ

淡「こちらこそよろしくサキ!!」

三行目修正
咲(一緒に居ればとっても楽しそう……)フフ

まだですかねえ

――――――――――――――――――

淡「ただいま戻りましたー」

戒能「グッドモーニング。お疲れ様です淡嬢」

淡「うわっ。オーナーだ」

戒能「こうやって会うのはそこそこ久しぶりですね。昨日はグッドナイトでしたか?」

淡「もちろん! すっごく良かった!!」

淡「ってこんなとこで何やってるの?」

戒能「店番ですよ。一日中彼女に任せるわけにもいかないので」

淡「それもそっか」アハハ

淡「あ、売り上げいつものとこに入れてるから!」

淡「あと私今からデートだから店あがるね! お疲れ様でした!」ダダ



戒能「はて。何故か稼ぎ頭が一人減りそうな予感がするのですが……」

戒能「杞憂であると願いたいですね」

淡咲は素晴らしい

うーん、あと一人いけるかなぁ……
とりあえず腹減ったんで飯食ってきます
戻って来なくても恨まないでください

問題は次が誰かだよな

ほっしゅほっしゅ

ここは部長の悪女っぷりをぜひ拝みたいんだけど

あーたーらしーいあーさがきったー

ほしゅー

――――――――――――――――――

豊音「おはようございまーす」

戒能「グッドモーニング豊音嬢。今日も相変わらず麗しいですね」

豊音「ほ、褒めても何も出ませんよー?」

戒能「事実を述べる事が褒める事だとは思いません」フフ

豊音「でもありがとうございます。ちょー嬉しいです」ニコ

戒能「さて。今日のお仕事ですか……指名が入ってますよ」

豊音「指名ですかー……ってことは」

戒能「初めてご利用の方です」

豊音「えっ……?」

姉帯さん!

豊音「初めてで指名……ですか?」

戒能「はい。非情に珍しいパターン、というか例外中の例外なんですが」

戒能「お客様の強い要望で」

豊音(初めてで私を指名する人って……)

戒能「部屋は103号室。事前予約では2時間パックのオプション無しだそうで」

豊音「こういうことって珍しいですよねー……?」

戒能「初めての方には基本店の方から嬢をあてがいますからね」

戒能「しかし、身辺調査の結果でも非情に信頼出来るお客様だと判断したので。大丈夫かなと」

豊音(どんな人なんだろう……! ちょー気になるよ……!)ワクワク

戒能「これ鍵です。初めての方なのでサービスは……裁量に任せます」

豊音「??」

戒能「それでは御武運を」キリ

―――――――――――――――――――

豊音(一体どんな人なんだろう……)

豊音(103号室ってことは、そんなにお金に余裕がある人じゃ無さそうだけど……)

豊音「……」ウーン

豊音「ま、いつも通りに。だね」

コンコンコン

豊音「失礼します」ガチャッ

豊音「あれ? 」

豊音(誰もいない……)

豊音「あ、トイレか……」

豊音(すぐ出てきそうだね、中に入って待ってよう)

豊音(こういう時間ってちょっとドキドキするよねー……)ドキドキ

ガチャ

豊音(来た!)

豊音「きょ、今日はよろしくお願いします! 姉帯とよ……ね……」

シロ「……」

豊音「……」

シロ「あ、えっと……よろしくお願いします。小瀬川白望です」ペッコリン

豊音「し、シロ……?」

シロ「ここで働いてるって本当……豊音」

豊音「うそ……どうして……」ガクガク

8行目修正
シロ「ここで働いてるって本当なんだね……豊音」

豊音「どうしてシロがここにいるの……?」

シロ「……豊音にそういうことしに来た」

豊音「なっ……」ドキ

シロ「ってわけじゃないんだけどね」

豊音「えええ!?」ガーン

豊音「ま、ますます意味分かんないよー!? 本当に何しに来たのシロ!?」

シロ「豊音こそこんなところでなにしてるの?」

豊音「っ……」

シロ「部活、最近休んでるよね」

豊音「それは……」

シロ「事情、説明してよ」キッ

豊音(し、シロ……)オドオド

シロ「おかしいよね。学生がこんな場所で働いてるなんて」

シロ「学生じゃなくても普通のことじゃないよ」

豊音「っ……」

シロ「……今まで隠してたんだから、私たちに話せないことなんだとは思う。でも」

シロ「話して欲しい。何があったのか、どうしてこんな場所で働いてるのか」

シロ「なんで私たちに相談しなかったのか……包み隠さず、全部」

豊音「シロ……」ウルウル

シロ「ごめんね豊音。知られたくないことなんだよね」

シロ「私もどうすることが豊音にとって一番為になるのか考えた。でも……」

シロ「……何も知らずに放っておくことは出来ないよ」

豊音「ひぐっ……ぐず」

シロ「お願い豊音。訊かせて欲しい……豊音が何を考えてるのか」

豊音「……みんなにだけは、知られたくなかった」

シロ「……」

豊音「シロにだけは……知られたくなかった……」ポロポロ

シロ「豊音」

豊音「うん、分かってる……全部、話すから……」

豊音「もう少しだけ……ひぐっ、待ってくれるかな……」

シロ「……いくらでも待つよ」ギュッ

豊音「っ……」

シロ「豊音がいいって言うまで……いくらでも」ポンポン

豊音「……!!」



豊音「うわぁああんっ……!! シロぉ……!!」ギュウウッ

シロ「んぐっ!?」

――――――――――――――――――


シロ「勘当された……?」


豊音「うん……」

豊音「インターハイでの成績が良く無かったから、大会が終わってすぐに村に帰って来いって言われて……」

シロ「……」

豊音「でもね、私卒業するまで……ううん、卒業してもみんなとお別れするのが嫌で……」

豊音「だからここに残りたい、って勇気を出して言ったの……ひぐっ。そしたらね……」

豊音「『ふざけるな、そんなことは許さない。今すぐ帰って来い』って聞いてくれなくて……」ポロポロ

シロ(そんなことが……)

豊音「私は絶対に帰りたくなかったら、生まれて初めて両親と喧嘩して……」

豊音「……最後は『二度と帰って来るな』って言われて勘当されちゃったの……」アハハ

シロ「……」ギリッ

豊音「仕送りも止められて、住んでる場所の家賃も学費も払ってもらえなくなって……」

豊音「路頭に迷いそうになっていた私に声をかけてくれたのがここのオーナーさんなの」

シロ「……」

豊音「その人は私に本当に良くしてくれて、住む場所もお仕事も全部用意してくれて……」

シロ「……その紹介してくれた仕事がこれってこと?」

豊音「うん……住んでる場所もここの一室なんだけどね」アハハ

シロ「……」

豊音「今話したことが、私がここで働いてる理由」

豊音「部活に行けてないのは最近お仕事が忙しくて……」

シロ「……ごめん」

豊音「えっ……?」

シロ「私たちがもしインハイで結果を残せてたら、豊音はこんなことっ……」

ラスト修正
シロ「私たちがインターハイで結果を残せてたら、豊音はこんなことっ……」

豊音「や、やめてよシロ! シロたちは何も悪く無いよ!」

豊音「もし結果を残せてたとしても、時期が延びるだけで私は村に連れ戻されてたから……」

シロ「……」

豊音「みんなと一緒に居たいと思ったら、遠からずこうなる未来だったの」

シロ「でも……!」

豊音「私ね……今、すごく幸せなんだよ……?」

シロ「……?」

豊音「学校ではみんなといっぱい遊んで、いっぱい笑って……」

豊音「それ以外の時はこの仕事を通して色々な人と出会って、色々な人の話を聞いて……」

豊音「みんなやここに来るお客さんたちのおかげで、私は知ることが出来たの」

豊音「世界はこんなにも広くて、素敵なんだってことを」ニコ

シロ「豊音……」

豊音「だからね、私の今の境遇について負い目を感じないて欲しいよ……」

豊音「何も知らない人が見れば、親に勘当されてこんな仕事して、私はすごく可哀想に見えるかもだけど……」

豊音「そんなことは絶対にないし、むしろ私はとっても幸せだから」

シロ「……豊音のその笑顔、信じてもいいんだよね?」

豊音「ふふ、勿論だよー。こんなにも自由で幸せで、私なんかが本当にいいのかな、って思ってるくらい」ニコ

シロ「そう……ならもう何も言わないよ」

豊音「うん。心配してくれてありがとうね、シロ」

豊音「で、でも。みんなのこと心配させたくないから、このことは秘密にして欲しいなー、って……」

シロ「うん、わかった。絶対に言わないよ。約束する」

豊音「ちょーうれしいよー」ニコ

シロ「はぁ……なんか安心したらどっと疲れが……」クタ…

豊音「だ、大丈夫?」

シロ「うーん、大丈夫じゃないかも……ちょっとベッド借りるね……」トサッ

シロ「はぁ……」

豊音「飲み物とか持って来ようか……?」

シロ「お気遣い無く」

豊音「そ、そう言われても……シロはお客さんだし……」アワワ

シロ(お客さん、かぁ……)

シロ「……この仕事って、やっぱりそういうことするんだよね」

豊音「う、うんっ……どういうことするかは人によりけりだけど……」

シロ「例えば?」

豊音「……キス、したり?」カァァ

シロ「……他には?」

豊音「えっと、妹になったり、ナースになったり、縛られたりもするかな……たまにだけど」アハハ

シロ「本当に大丈夫なのこの仕事……?」

豊音「お、お客さんはみんな良い人だから! 会員制だし、審査とかもかなり厳しいとかで……」

シロ「そうなんだ……」

シロ(私は大丈夫だったのか……お金持ちなわけでもないのに……よくわかんないなぁ)

豊音「せ、せっかくだし。シロも、その……してみる?」

シロ「うーん……豊音がしてくれたりはしないの?」

豊音「ふぇっ?」カァァ

シロ「いや、私やり方分かんないし、なんかダルそうだし……」

豊音「……ふふ、シロはシロだねー」クス

シロ「で、してくれるの? そういうこと……?」

シロ(興味が無いといえば……嘘になるかもしれない)

豊音「もちろん。断る訳ないよ」

豊音「これが私のお仕事だから」ニコ

シロ「っ……」ドキ

シロ(なんだろう……今の感じ……)

豊音「わっ。あと1時間ちょっとしかない……」

豊音「早速させてもらうね……シロ」ギュッ

シロ「うん……」

シロ(豊音、やっぱり大きいなぁ……)

シロ(こうやって抱き込まれる感覚って、かなり新鮮だ……)

シロ(良い匂いするし、落ち着く……)

豊音「あむっ……」

シロ「っ……!?」ビク

豊音「ん……ちゅ……」

シロ(耳っ……)

豊音「ぁ……」レロォ…

シロ(なんか……ぞわぞわするっ……)ブルッ

豊音(シロって、こういうことで気持ちよくなるのかなー……)ハム

豊音(女の子だから、他の人が気持ちいいところは気持ちいいと思うけど……)カジカジ

シロ「っ……!」

豊音(ちょっと反応薄い……かな……?)

豊音「シロ……触るね」ボソ

シロ「……?」

豊音「……」サワ…

シロ「んっ……!」

豊音(わぁ……シロ、胸おっきい……)サワサワ

シロ「ぁ……」

シロ(なんか、変な感じ……どうしてこんなも、ドキドキして……)ビク…

豊音(シロはあんまり声出さないんだねー……)

豊音(体は時々反応してるから、感じてるんだとは思うけど……)

シロ「ん……」

豊音(シロはどこが弱点なんだろう……)サワサワ

7行目修正
シロ(なんか、変な感じ……どうしてこんなにも、ドキドキして……)ビク…

豊音(胸、じゃなさそうだし……耳でも無かったよねー……)

豊音(お腹……?)サワ

シロ「……」

豊音(背中……)ツー

シロ「っ……」

豊音(太もも……)スリ…

シロ「……」

豊音(うなじ……)チュゥ

シロ「ぁっ……」

豊音(うーん……耳とうなじが良い感じだけど……)レロォ

シロ「ん……!」

豊音(丸であって二重丸じゃないって感じなんだよねー……)チュ…

豊音「うーん……」

シロ「はぁ……はぁ……」

シロ(これ、ヤバいかも……少しでも気を抜いたら、声出そう……)

シロ(流石にそれは恥ずか……)カァ

豊音「あ、分かった!」

シロ「……?」

豊音(唇だ……)

豊音「シロ、こっち向いて」

シロ「なに……?」

豊音「ん……」チュゥ

シロ「……!?」

豊音「ん……ぁ……」

シロ「んんっ!!」ビクッ

豊音(やっぱり……すごく反応良い……)

豊音(舌入れたら、もっと……)

シロ「~~~っ!!?」

シロ(な、なにこれっ……舌……!?)

シロ(豊音の舌、中にっ……!)ビクッ

シロ「んんっ……んん……!」

豊音(シロの中、あったかい……体もビクビクして……ちょーかわいいよー……)

シロ「んぁっ……」ビクン

豊音(シロ……いつもありがとう。私のこと、心配してくれて……)

豊音(今日はそのお礼……いっぱい気持ちよくなって……)ギュッ

シロ(キスって、こんなにも気持ち良いんだ……)

シロ(すごい……)



「ん……ちゅ……ぁ……」

―――――――――――――――――

シロ「はぁ……はぁ……」

豊音「だ、大丈夫シロ……?」

シロ「大丈夫じゃ……ないかも……」ヘナ

豊音「うっ……」

豊音(今のシロ、すごくえっちだよー……)ドキドキ

シロ「私、初めてキスした……」

豊音「えっ」

シロ「まさかファーストキスが豊音になるとは……」

豊音「ごご、ごめんなさい!? 私そういうこと全然考えてなくて……!」アワワ

シロ「別に気にしてないから……逆に初めてが豊音で良かったかも……」

豊音「えっ……?」

シロ「キスがあんなにも気持ち良いとは思わなかったから……」

シロ「これも豊音のおかげかな、って」

豊音「……ねえシロ。もっと気持ちよくなってみる……?」

シロ「え……」ドキ

豊音「ここ……」スッ

シロ「……!!?」ビクッ

豊音(やっぱり……ちょーぬれてるよー……)

シロ「う、嘘っ……私さっき、トイレ行ったのに……」カァァ

豊音「こ、これはおしっこじゃないよ?」

シロ「……?」

豊音(し、シロって本当にそういうことに興味ないんだー……)

豊音(私もこの仕事始めるまでは全然知らなかったけど……)ドキドキ

ホシュ・クリングホッファー

長い間、保守ありがとうございました
再開します

シロ「変、かな……? 18歳にもなってこんな……」

豊音「そそ、そんなことないよ! 私もついこの間までは何も分からなかったし……」

豊音「こういうことも上手な方じゃないし……」シュン

シロ(これで上手じゃないんだったら、上手な人は……)ゾクッ

豊音「ど、どうしよっか……? 時間的にはまだ大丈夫だけどー……」

シロ「……ちょっとタンマ」

シロ「……」ウーン

豊音(やっぱり初めては好きな人との方がいいのかな……)

豊音「……」

シロ「……うん、決めた」

豊音「!」


シロ「これ以上はダルそうだからやめとくね」


豊音「……」

シロ(正直、これ以上はちょっと怖い……)

シロ「もし延長ってなったら、お金払えなくなると思うから」

豊音「そ、そこは大丈夫だよ! シロはここに来るの初めてだし、延長料金くらいはサービスして……」

シロ「そうなの?」

豊音「う、うん! だからお金の心配はしないで!」

シロ(こういう店ってガメツいイメージがあるけど……案外そうでもないのか……)

シロ「ま、お金云々はただの建前だけど」

豊音「え」ガーン

シロ「さっきね、豊音にキスされて……すごく気持ちよかったんだ」

シロ「それは初めての感覚で……自分でもよく分からなくて」

豊音「……」

シロ「こういうことって普通好きな人同士でして」

シロ「好きな人同士だから気持ちよくなると思うんだけど……豊音はどう思う?」

豊音「えっ?」

シロ「その理屈で考えたらさ、私は豊音のことが好きってなるでしょ?」

シロ「ってことはつまり……そういうことなのかな」

豊音(シロなりに悩んでることがあるんだねー……)

豊音「え、えっとね。こういうことはその、相手がどうであれ気持ちよくなると思うよ?」

シロ「本当に? 自分が嫌いな相手でも?」

豊音「き、嫌いな人とは例外だと思うけど……そもそもこういうことしないと思うし……」

シロ「……」

豊音「でも、好きな人同士でしたらちょー気持ちいいのは本当だよ?」ニコ

豊音「私はシロのこと好きだから……ふふ、気持ちよかった」

シロ「……」ドキ

シロ「それなら私も豊音のこと好きだと思う……」

豊音「そ、それを断言するにはまだ早過ぎると思うよー?」アハハ

シロ「……?」

豊音「その、ほら。吊り橋効果? とかって言うし、ちょっとこういうことして気持ちよかっただけで好きって言うのは……ね?」

シロ「……豊音は私のこと好きなんだよね?」

豊音「愛してるなのかただの好きなのかはまだ分かんないや」アハハ

豊音「だからシロもさ、これからゆっくり確かめていけばいいと思うよ?」


豊音「私たち、これからもずっと一緒にいられるんだから」ニッコリ

シロ「っ……」

豊音「ちょうど時間だし、終わろっか」スッ

シロ「……」

豊音(シロには悪い事しちゃったなー……私のこと心配して、ここまで来てくれて……)

豊音(お金、本当は私が出したいんだけどシロなら絶対に)ギュッ

豊音「……」

豊音「……シロ?」

シロ「……待って」

シロ「サービス、してくれるんだよね……」ボソ

豊音「っ……!」ゾクッ

シロ「確かめさせてよ……私のこの気持ち……」サワ

豊音「ぁ……」



シロ「豊音……」

エイスリン「シロ…ユルサナイ!ウワキハNice Boatノケイ」

――――――――――――――――――――

豊音「ふぅ……ただいま戻りましたー……」

戒能「お疲れ様です豊音嬢。……あれから今までお客様の相手を?」

豊音「いや、流石に少しは寝ましたよ?」アハハ

戒能「仕事熱心なことはグッドですよ。しかし、あなたが朝帰りとは珍しい……」

豊音「あ! ご、ごめんなさい! 私これから学校なんでもう行きますね!」

戒能「いってらっしゃい。道中にお気を付けて」



豊音「ふぅ……お待たせ。行こっかシロ」ニコ

シロ「うん……流石に眠い……」

豊音「ふふ、おぶってあげようか?」

シロ「……恥ずかしいからいい」

エイスリン「……」
胡桃「……」
塞「……」

―――――――――――――――――――――

恒子「ごちそうさまですお二方! 流石トッププロ、ホント良い店知ってますよねー」

咏「職業柄、外食が多くなるのはしょうがないからねー。店を漁る機会も多いってわけだ」

恒子「にしても! あの堅物二人はなんなんですかね! せっかくの二次会なのに!」

はやり「えりちゃんは仕事で、すこやんは用事だっけ?」

恒子「私も明日仕事なのに! 先輩のクセに本当に情けない!」ウガー

咏「いや、こーこちゃんのが情けないと思うけど」

恒子「すこやんに至っては意味分かりませんよ! なんですか用事って! 家でテレビでも見るのか!!」

はやり「すこやんってしょっちゅうそう言って消えるよね?」

咏「案外飲みたくないだけかもだぜー。あの人お酒あんまり強く無いし」

恒子「それにしたって付き合いってもんがあると思うんですよ私は!!」

咏(酔ってるせいか荒れてるなぁ。面白いから別に良いけど)キャッキャ

はやり「まあまあ落ち着いてこーこちゃん。そんな気持ちも三次会で吹っ飛ばそう!」

恒子「おごりですか!?」キラーン

はやり「もちろんだよ! 帰った二人の分もみんなで思いっきり楽しもう!」

恒子「楽しもー!!」

咏「あー、ごめんよー。私はこれで抜けるわ」

恒子「何故!?」

はやり「ここまで来て裏切るの咏ちゃん!?」

咏「いや知らんし。普通に明日試合あるから」

恒子「午後からでしょ? それならちょっとくらい飲んでも……」

咏「二日酔い明けで打つバカなんて居ないぞ新人アナウンサー?」アハハ

咏「はやりんはオフだから好き放題出来るだろうけどねー」

はやり「試合ならしょうがないかぁ……よしこーこちゃん! 私たち二人だけで行こう!」

恒子「任せてください瑞原プロ! 地獄の果てまで付いて行きます!」

はやり「流石! それでこそ我が同胞だよ!」

咏「こーこちゃんはマジでほどほどにしとかないと地獄見るぜー」

恒子「大丈夫です! 私元気だけが取り柄なんで!」

咏「あっはっは」ケラケラ

咏(ダメだこりゃ)

はやり「よーし早速案内しようじゃないかこーこちゃん!」

恒子「何のお店に行くんですか!? ちなみに飯も酒ももう入りません!」

はやり「お腹もいっぱいお酒もいっぱい、それなら行く場所は一つしか……」



咏「私タクシー拾って先帰っとくよー」

咏(って聞いてねえか)アハハ

―――――――――――――――――――――

恒子「ってここ……」

はやり「ふふ、こーこちゃんもまだまだお若い女の子なんだから、こういうことも楽しまないと♪」

恒子(どう見たって風俗だ……)

恒子「な、なるほど。食欲を満たしたなら次は性欲、って訳ですか……?」

はやり「そういうことだねー」

はやり「性欲も満たしたあとぐっすり寝れば、三大欲求コンプリート♪ スーパー幸せだぜ!」

恒子「な、なるほどなるほどぉ……」

はやり「おや? こーこちゃんこういうお店は初めて?」

恒子「普通に生きてたらお世話になることはまず無いと思いますね!」

はやり「その私が普通に生きてないみたいな言い方やめてくれないかな?」アハハ

これはアラフォーつかまされてチェンジフラグ

恒子(しかし綺麗なお店だなぁ……いわゆる高級ソープってヤツ?)

はやり「ふふ、会員制の超高級優良店だから、出て来る女の子にハズレは無いよ」フフン

恒子「え、出て来るの女の子なんですか?」

はやり「えっちで気持ち良くなるなら同性同士が一番だからねー。常識だよ?」

はやり「それに女性用風俗はこういうの珍しく無いし」

恒子「マジですかー……」ドキドキ

はやり「ふふ、もしかして怖かったりする?」

はやり「オトナの世界だよー? 今なら引き返せるよー?」ニヤニヤ

恒子「な、何を言いますか! これくらいスーパーアナウンサーの前では敵じゃありません!!」

はやり「くふふ、そうこなくっちゃ♪」

はやり「それじゃこーこちゃん! 先に受付済ませちゃって!」

はやり「お金は私が払うからいくらでも楽しんでいいよ。時間も気にしないで」ニコ

恒子(こういうお店ってめちゃくちゃ高いだろうに……トッププロすげぇ……)

恒子「そ、それじゃあお先に失礼しますね」

はやり「いってらっしゃーい。ドはまりするのだけは気を付けてねー」キャッキャ



恒子(受付……あの人か)

恒子「あ、あのー……」

久「はい、福与恒子様ですね、お待ちしておりました。瑞原プロからお話は聞いております」

久「今日はどういった子がお好みでしょうか?」

恒子(な、なんかこういうのテンション上がるかも……)ドキドキ

恒子「えっとー……写真付きの名簿みたいなのは無いんですか?」

久「申し訳ございません」

久「当店は女の子たちの個人情報保護のためにも、そういったものは用意しておりません」

久「しかし、事前調査とアンケートの結果を踏まえ、お客様にあった最高の女の子を用意させて頂きます」

恒子「な、なるほど……」

恒子(高級店ならではのこだわりってヤツか……)

久「少しだけアンケートに協力してもらいますね」

久「女の子の年齢はどうしましょうか?」

恒子「年齢……えっとじゃあ年上で」

久「髪の色は?」

恒子(そ、そんなとこまで指定出来るんだ……)

恒子「えっと、黒でお願いします」

久「胸の大きさは?」

恒子「うーん……大きすぎなかったら別にいいです」

久「身長のご希望などはありますか?」

恒子「身長……小さめで」

久「セクシーかキュートならどっちがお好みですか?」

恒子「……キュート。ですかね」

久「ご協力ありがとうございました。条件に完璧にあった女の子がいたので、案内させて頂きます」

恒子(マジですか!?)

久「時間はどうしましょうか? オプションなどの設定もございますが」スッ

恒子(な、なんかいっぱい書いてる……)

恒子「えっと、よく分かんないでお試し的な感じでお願いします。オプションも要らないです」

久「それでは2時間パックのオプション無し、で案内させて頂きますね」

久「部屋の鍵です。3階の302号室にて5分ほどお待ちください」スッ

恒子「あ、ありがとうございます」

恒子(高そうな鍵だなぁ……)

久「女の子が気に入らない場合や延長の時はお電話ください。すぐに対応させて頂きますので」ニコ

久「それでは、お時間まで存分にお楽しみください」ペコ

――――――――――――――――――――――――――

恒子(うん、ヤバい。めっちゃ緊張してきた)

恒子(部屋の内装凄いしベッド広過ぎだし、なんか怪しげな道具いっぱいあるし……)

恒子(何よりどんな人が来るんだろ……)ドキドキ

恒子(条件にピッタリってことは、それは私のストライクゾーンど真ん中の人であって……)

コンコンコン

恒子「は、はい!!」

すんません、飯食って来るんで自保守しときます

再開します

健夜「失礼します」ガチャ

恒子「えっ」

健夜「今日の相手を務め……」

恒子「……」

健夜「……」

恒子「す、すこやん……?」

健夜「こ、こーこちゃん!?」

健夜「なな、なんでここにいるの!?」

恒子「いや、割りとマジで私の台詞なんだけど……」ボーゼン

恒子「あ、そっか。すこやんもお客さんとしてここに来てて、部屋を間違えて……」ブツブツ

健夜「そ、そんなわけないでしょ!?」

恒子「えっ……ほ、本当にすこやんだよね……?」

恒子「そっくりさんの大鍛冶さんとかじゃないよね……?」アワワ

健夜「な、何言ってるのこーこちゃん……」

恒子「だって……すこやんが風俗嬢だなんて……そんな……」カタカタ

健夜(あ、改めてそういう言い方されるとちょっと傷つくな……)

恒子「ほ、ホントのホントに? 正真正銘偽り無くここで働いてるの……?」

恒子「そういうお店、なんだよね……? ここ……」

健夜「……」

恒子「……何か言ってよ。すこやん」

健夜「うん。本当の本当だよ。私はここで嬢として働かせてもらってます」

恒子「っ……!!」

健夜(こーこちゃん……)

恒子「……はぁ」

恒子(よし、落ち着こう私。動揺し過ぎてわけワカメになってるから。ここは冷静に……)

恒子「えっと……なんでこんなことしてるの?」

恒子「マンションの家賃払えなくなって風俗に落とされたか?」

健夜「そそ、そんなことあるわけないでしょ!?」

恒子「じゃあ億単位の詐欺にあって借金を返すために……」

健夜「こ、こーこちゃん。心配しなくてもそんな漫画みたいな理由じゃないから」

健夜「別にお金に困ってる訳でもないし……」

恒子「なら何故に?」

5行目修正

健夜「そそ、そんなことあるわけないでしょ!? ってマンション持ってないし!?」

健夜「……別にこーこちゃんには関係ないでしょ」ボソ

恒子「は?」ピキ

健夜「こ、怖いよこーこちゃん!? なんでそんな顔するの!?」

恒子「あ、ごめん。本気でイラっとして」

健夜「へ……?」

恒子「えっと……そんなにも話したくないことなの? 働いてる理由」

恒子「そりゃこんな場所で働く時点でただならぬ事情があるんだとは思うんだけどさ」

恒子「少しくらい相談してくれたって……」イライラ

健夜「こ、こーこちゃん……あの、そんなにも心配してくれなくて大丈夫だから……」

恒子「意味分かんないよ。どういうこと? 私に心配されるのがそんなにも迷惑?」

健夜(な、なんか今日のこーこちゃん雰囲気が……)

恒子「話してよすこやん。てか話すまで帰らないから」

健夜「いや、それは無理だと思うけど……」

恒子「今日瑞原プロの奢りで来てるから何時間でも延長してあげる」

健夜「えええ!? てかあの人も来てるの!?」

健夜「私、瑞原プロの紹介でここに来てるし」

健夜(うぅ、まさかこんなことが……)

恒子「用事ってこのことだったんだね……おかしいと思ったよ……」

恒子「恋人がいる気配皆無のすこやんが用事用事って……影でこんなことしてたなんて……」

健夜「……軽蔑する?」

恒子「事情を聞けば分からないけど、少なくとも今はね」

健夜「そっか……」シュン

恒子「……ぐずっ。こんなの絶対におかしいよ……」ウルウル

健夜「え?」

恒子「麻雀界のスーパーヒーローであるすこやんが、日本を背負って戦ったあのすこやんが……こんなこと……」ポロポロ

健夜「な、泣かないでこーこちゃん!? てかなに恥ずかしいこと言ってるの!?」

恒子「恥ずかしくなんかないよ! だって事実だもん!」

恒子「元世界二位のスーパーヒーローが今は風俗嬢とか……マスコミに知られたら終わりだよ……」

健夜(こーこちゃんはマスコミ側の人間だと思うけど……)

健夜「はぁ……そういう心配はしなくていいから……」

恒子「何故に?」グスン

健夜「ここはすごく信頼出来るお店だから」

健夜「まず確実にバレないし、バレてもそういう部分の根回しもしてくれるだろうし……」

恒子「そんなの分からないよ! もし客の中の誰かがマスコミに……」

健夜「私はここで働いて3年くらいになるんだけど」

恒子「え」

健夜「今までそんな噂聞いた事ある?」

健夜「私とすごく身近なこーこちゃんでも、今この瞬間まで知らなかったんだよ?」

健夜(本来ならこーこちゃんにも知られる訳ないしね……)

恒子「でも……!」

健夜「心配してくれるのは嬉しいけど、大丈夫だから」

健夜「好きでやってることだしね……」ボソ

恒子「……?」

健夜「こーこちゃんこそどうしてこんな場所にいるの?」

恒子「え?」

健夜「お客さんとしてここに来るのも結構アレだと思うんだけど」ジト

恒子「わ、私は瑞原プロのお誘いだよ。三次会で……」

健夜「えっ……さ、三次会……!?」

健夜「こーこちゃん明日仕事だよね……?」

恒子「ほら、私元気だから」アハハ

健夜「はぁ……」

健夜「うわ、もう30分も経ってる……」

恒子「別にいいんじゃない? 延長すればいいだけだし」

健夜「誰のお金で延長すると思ってるの……」

恒子「好きなだけ楽しんで来いって言われたからね!」

恒子「……ってダメだよすこやん!? こんな仕事今すぐやめよう!?」アワワ

健夜(よ、酔ってるのかな……さっきから言動が不安定な気が……)

恒子「どうしてこんな仕事してるの! マスコミにバレないのは分かったけど、それでもおかしいよ!」

健夜「そ、そういう話はまた今度にしよう。こーこちゃん」

健夜「お金だって無限にあるわけじゃないんだから、勿体ないよ?」

恒子「むぅ……またそうやって話をそらそうとして……」ジト

健夜「あ、あはは。やだなぁ。そんなことないよ?」

健夜(ここはもうさっさと気持ちよくなってもらって……)

恒子「私はすこやんが訳を話すまで帰らないからね!」

恒子「場合によってはやめてもらう!」

健夜「ふふ、明日の仕事の時間までに私を説得出来たらいいね」

恒子「むむ……!」

健夜「あ、こーこちゃん。喉渇いてない?」

恒子「……渇いてるかも」

健夜「飲んだ帰りだろうし、さっきあんな剣幕で話してたしね」

健夜「何か持って来るから待っててよ」スッ

恒子「お、流石すこやん! 気が利くね!」

健夜「ふふ、どういたしまして」ニコ

―――――――――――――-――――――

健夜「お待たせ。アイスティーで良いよね?」

恒子「うん。なんでもいいよ」

健夜「ここの茶葉すごく良いの使ってるからとっても美味しいんだ」

恒子「ほうほう。では早速……」ゴクゴク

健夜「ふふ……」

恒子「ぷはぁ! うん、美味しい!」

健夜「紅茶をそんなビールみたいな飲み方するのはこーこちゃんくらいだね」アハハ

恒子「すこやん、おかわり頂戴」ニコ

健夜「いいよ。いっぱい飲んでね」トクトク

――――――――――――――――――――――

恒子「……」ポー

恒子(なんだろう……体、あったかくなってきてる……)

恒子(頭も、ぼーっとして……)

恒子(どうしちゃったんだろう、私……)ドキドキ

健夜「こーこちゃん。お風呂どうする? 明日の朝入る?」

恒子「うん、そうする……なんか今、変な感じで……」ボー

健夜「そっか……変な感じか……」

恒子「……」


健夜「こーこちゃん、そろそろすることしちゃおっか」ニコ

恒子「え……?」

健夜「ん……」チュゥ

恒子(えっ……)

健夜「ぁ……」チロ…

恒子「んんっ……!」

恒子(す、すこやんっ……!?)

健夜(知り合いの人とこういうことするって、なんかある意味新鮮かも……)

恒子「ん、んぅっ……んぁっ……!」

恒子(し、舌っ……絡み付いて……!!)

健夜(このままベッドに押し倒して……)グイッ

恒子「っ……!?」トサッ

健夜(ふふ、これでだいぶやりやすく……)チュウゥ

恒子「っ~~~!!」ビクゥ

健夜(薬のおかげか、かなり感度良くなってる……)

健夜(このまま蕩けさせちゃお……)

恒子(これっ、ヤバいっ……)

恒子(体、力入んなくて……何も考え……!)

健夜(ふふ、こーこちゃん可愛いなぁ……)

健夜(早く終わらそうと思って強引な事しちゃったけど……)

健夜(ちょっとその気になってきたかも……)ドキドキ

恒子「ん……ぁ……」

健夜(ふふ、いっぱい気持ちよくしてあげる……)レロォ

恒子「ん、んんっ……!!」

―――――――――――――――――――――

恒子「はぁ……はぁ……ん、ぁっ……」

健夜「ふふ、気持ちよかった? 今のがオトナのキスだよ」

恒子「ふぁ……」

健夜「可愛い顔してるね、こーこちゃん……そんな顔初めて見るよ……」ナデナデ

恒子「んっ……すこ、やん……」

健夜「こーこちゃんあんまりこういうことしたことなさそうだもんね……」

健夜「まだまだ若いし……ちょっと刺激が強過ぎたかな?」クス

恒子(私、すこやんに……キス……)ハァハァ

健夜「そんなにも可愛い顔してるともう一回しちゃうよ……? こーこちゃん……」チュ…

恒子「ゃっ……! す、すこやんっ、ダメっ……!!」



恒子「んっ、んん……!」

――――――――――――――――――――――

健夜「はぁ……ぁ……」

恒子「んっ……はぁっ……」ビクッ

健夜「すごいでしょ……キスだけでこんなにも気持ち良くなれるんだよ……」

健夜「ここはこういうお店……私の仕事はこういうことをお客さんにすること……」

恒子「ぁ……」

健夜「少しは分かってくれたかな?」

恒子「……」ポケー

健夜「一番弱いヤツを混ぜたんだけど……こーこちゃんにはそれでもキツいみたいだね……」ナデ…

恒子(私……すこやんのこと何も知らなかったんだな……)

恒子(すこやんと一番仲が良いのも、誰よりもすこやんのことを知ってるのも……)

恒子(私だと思ってたのに……自惚れもいいとこだ……)

健夜「ふふ、もっと気持ちよくしてあげようか……?」

恒子「っ……」ゾクッ

健夜「この部屋に無い物はないから……」ゴソゴソ

健夜「こーこちゃんちょっとマゾっぽいし、こういうのとか嬉しいのかな」チャラ…

恒子「そ、それって……」

健夜「ふふ、手錠♪」

恒子「す、すこやん……その、そういうのはやめよう……?」

健夜「自由を奪われるって、それだけですごく興奮するらしいんだ」

健夜「私はよく分かんないんだけどね」アハハ

恒子「や、やだっ……!」ググ

健夜「こーこちゃんすごく華奢だよね……薬のせいでもあるのかな?」カチャン

恒子「あっ……」

健夜「こーこちゃん手錠似合うね……なんか、見てるだけでドキドキしてくる……」

恒子「す、すこやん……もうこういうことはやめよう……?」

恒子「ほら、私たち友達じゃん……?」ブルブル

健夜「今はお客様としがない風俗嬢だよ?」ニコ

健夜「この部屋を任せられた以上、満足して帰ってもらわないと」

恒子「す、すこやん……」

健夜「ふふ、目隠しもしてあげるよ。こーこちゃんきっとすごく似合う……」スッ

恒子「ゃっ……」

健夜(今さらだけど、私完全にスイッチ入っちゃってるなぁ……)シュル…

健夜(もはや職業病だね……)アハハ

恒子(な、何も見えない……)

恒子(怖いっ……)

健夜「気分はどう? こーこちゃん」ボソッ

恒子「ひっ!」

恒子(や、やだっ……耳元でっ……!)

健夜「目が見えないと、次に何をされるのか分からないから怖いんだよね……」

健夜「その分感度も良くなって……」ツー

恒子「んぁあ!?」

健夜「くふふ、こーこちゃん可愛い……普段は私がいじられてるのにね……」

恒子「す、すこやん……」カタカタ

健夜「大丈夫、もうすぐ終わらせてあげるから……」チュゥ

恒子「ひゃっ……」

健夜(えっと、確かこの辺に……)ゴソゴソ

恒子「な、なにしてるのすこやん……?」

恒子「何を探して……」

健夜「うん、これでいいかな」スッ

健夜「私、こういうのはあんまり好きじゃないし普段は使わないんだけど……」カチャカチャ

健夜「単純に快楽だけを求めるならやっぱり一番だと思うよ」ヴヴヴヴ

恒子(な、なに……? この音……?)

健夜「これ使ったらこーこちゃんがどうなるんだろ、っていう好奇心はあるかも」アハハ

恒子「っ……!」ゾクッ



健夜「いっぱい気持ちよくなってね、こーこちゃん」ボソッ

―――――――――――――――――――――

恒子「ん……」

恒子(あれ、私なにして……)

健夜「おはよ、こーこちゃん」

恒子「すこやん……?」

恒子(ってなんで同じベッドで……)

恒子「あぁああ!!?」

健夜「あ、朝から耳が痛いよ……」キーン

恒子(私昨日、すこやんにめちゃくちゃにされて……!)カァァァ

健夜「わ、私の相手する人はみんなあんな風になっちゃうから気にしないで……」アハハ

恒子「すこやんのバカ!?」

健夜「あぅっ」

恒子「なな、なんであんなことしたのさ!?」

健夜「いや、それが仕事だし……」

恒子「私ダメって言ったのに……!!」

健夜「みんなそう言うけど大抵悦んでくれるから……」アハハ

恒子「すこやんの淫乱!」

健夜「酷い!?」

恒子「私、初めてだったのに……」ウルウル

健夜「えっ……」

恒子「初めてはもっと雰囲気が良い場所で、一生の思い出になるようにしたかったのに……」ポロポロ

健夜「だ、大丈夫だよこーこちゃん」

健夜「ほ、ほら。中には挿入れてないし膜は……」アワワ

恒子「そういう考えになる時点ですこやんはおかしいよ!?」

健夜「あぅっ」

恒子「膜とかそんなの関係ないのに……」

恒子「うぅ……すこやんに穢された……すこやんはもっと穢れてた……」シクシク

健夜「ご、ごめんなさい……あと、私は穢れてな……」

恒子「……責任取って」

健夜「え」

恒子「私の処女奪ったんだから責任取って!!」

健夜「ええー……」

恒子「なんで面倒くさそうな顔してるの!?」

健夜「め、女々しいよ……女々し過ぎるよこーこちゃん……」

健夜「そもそもこんな場所に来といてやることやられたら責任取れって、どう考えてもおかしいし……」

恒子「うるさい! やめてって言ったでしょ!」

健夜「あんなのもっとしてにしか聞こえないよ……」

恒子「淫乱……」ジト

健夜「それやめてくれるかな!?」

恒子「……どうしてこの仕事してるのか、それだけ教えてくれたら今日は許してあげる」

健夜「うっ……」

恒子「教えてくれなかったらもう絶対に許さない……」

恒子「すこやんが淫乱だってこと新聞の一面にしてやる……」

健夜「しゃ、洒落にならないんだけど……」

恒子「……」ムスー

健夜「……はぁ。分かった、話すよ……」

恒子「!」

健夜「その代わり、どんな理由でもちゃんと機嫌直してね?」

恒子「もち!」

健夜「あと責任とか取れないからね?」

恒子「早く!」

健夜「はぁ……ただ単に人肌が恋しいだけだよ」

恒子「え……?」

健夜「お金も名誉も全部手に入れて、でも私の心は満たされなくて……」

健夜「ある日突然将来の不安とか、自分が手に入れた物に対しての虚しさが込み上げて来て……」

健夜「結局自分にとっての本当の幸せが何なのか考えた結果、行き着いた場所がここなの」

でもこのめんどくさいこーこちゃんが可愛いと思ってしまう

恒子「……つまり?」

健夜「えっ。十分簡潔にまとめたと思うんだけど」ガーン

恒子「えっと、人肌が恋しいからこんな爛れたことをしてるの?」

健夜「その言い方やめて!?」

健夜「……まあ、下心を覗かせれば結活も兼ねてるというか」モジ…

恒子「こ、結活?」

健夜「私はこーこちゃんみたいに若く無いの!! アラサーなの!」

健夜「……しょうがないでしょ」

恒子「……」

健夜「……」

恒子「もっと重大な理由があると思ってたのに……結活って……ふふっ」

健夜「な、なにがおかしいの!? いくらこーこちゃんでも許さないよ!?」

誤字修正
結活→婚活

なんで女しか来ない店で婚活するんだ?

>>560
そういうもんなんだよ

恒子「ってことは私とすこやんの思惑は一致してるんだね」フフ

健夜「ど、どういうこと?」

恒子「私はすこやんに純潔散らされて責任取って欲しい」

恒子「すこやんは将来の相手が欲しい」

恒子「ねっ?」ニコ

健夜「……」

健夜「いや、そこはもうちょっと冷静になって考えた方が……」

恒子「反応冷め過ぎだよすこやん!?」

健夜「あ、こーこちゃん今日仕事だよね。そろそろシャワー浴びないと間に合わないよ?」

恒子「えっ……今何時……?」

健夜「8時ちょうどだけど……」

恒子「やっばっ……!?」

健夜「はぁ……服とか用意しといてあげるから。入って来なよ」

恒子「ありがとう! 任せたすこやん!」ダダッ

健夜(こーこちゃんと一緒に暮らし始めたらこんなのが日常になるのかなぁ……)

健夜「……それはそれで楽しいのかも」クス

――――――――――――――――――――――

健夜「確かこの辺りに備え付けの下着が……」

健夜(ん? あれって……はやりちゃん? それにあの小さい子は……)


はやり「えへへ♪」

綾「はぁ……」


健夜「……み、見なかったことにしよう……」

―――――――――――――――――――――

健夜「ただいま戻りましたー……」

戒能「お疲れ様です健夜嬢」

健夜「あ、良子ちゃん……ってそっか。もう朝だもんね」

戒能「はい。こうやって顔を合わすのは久しぶりですね」

健夜「まあ、私自身たまにしかここにいないしね」アハハ

戒能「同じくです」フフ

健夜「こっちの分の料金ははや……じゃなくて」

健夜「連れ添いのお客様が出してくれてるはずなんだけど……」

戒能「既にお代は頂いてますから問題ナッシングですよー」

健夜「そっか。それじゃあ私はもうあがるね。お疲れ様」ニコ

戒能「お疲れ様です。また指名が入り次第連絡させて頂きますね」ニコ



健夜(次会うときは卓上なのか、ここでなのか……)クス

とりあえずちょっと休憩がてら風呂入ってきます
次でラスト誰か書いて、締めます

部長オナシャス

20分くらい誰で行くか迷ってましたすんません
再開します

――――――――――――――――――――

久(……今日はこのあと0時から、か)

久(ありがたい話なんだけど、同じ日に二人相手するのはちょっとしんどいわねー……)ハァ

春「んぅ……久……?」

久「春……起こしちゃった?」

春「うん……久がいなくて、寒くて……」

久「そっか……でもごめんね、私もうすぐ行かなくちゃ」ギュッ

春「やだ……もっと一緒に居たい……」ギュッ

久「また今度会えるから……ね?」ナデナデ

春「私、まだお金あるよ……? だから、今日は延長して……」

久「本当にごめんなさい……このあとどうしても外せない用事があって……」

春「っ……」

春「他の人の指名……?」ウルウル

久「ううん違う。本当に大切な用事……家族に関係してること」

春「家族……」

久「そのお金は次の時に取って置きましょう?」

久「次も安くするから」ニコ

春「久……」ポロポロ

久「またメールするわ。学校の話、また聞かせてね」ニコ

春「うんっ……」ギュウ

久「好きよ、春……」チュ

春「……!」

春「私も大好きだよ……久」ニコ

7行目修正
久「またメールするわ。学校の話、たくさん聞かせてね」ニコ

―――――――――――――――――――――

久「はぁー。ただいま戻りましたー」

豊音「お帰りなさい。……今日はいつにも増してお疲れ気味だね?」

久「うっ……分かる?」

豊音「それはもう。ちょー疲れてるって感じだよー」アハハ

豊音「理由はあの子かな?」クス

久「うら若き高校生がこんなことにハマってるのを間近で見てるとね……」

豊音「それはしょうがないよ……こういうお仕事なんだもん」

豊音「そういう子たちのおかげで私たちは生きていけるんだし……」

久「馴れてくると体よりも精神にガタがくるって最近気付いたわ」アハハ

豊音「次のお客さんは1時間後だけど……大丈夫?」

久「余裕。ぱっとシャワー浴びて準備してくるわ」

久「指名なのよね? 大体見当は付くけどお相手は……」

豊音「……」スッ

久「!」

久(202号室の鍵……)

久「……どうして」

豊音「久……」

久(あれだけ言ったのに、なんでっ……)

豊音「分かってると思うけど……」

久「ごめんなさい。心配しないで」

久「私なら大丈夫だから……」

豊音「……」

久「っ……」ギリ

――――――――――――――――――

久(……コースは2時間パック。オプションはキス各種)

久(今の時刻は……もうこんな時間か。それなら間違いなく……)

久「……」チラ

久「……5」

久「4、3、2、1」

コンコン

久「……どうぞ」

美穂子「失礼します」ガチャ

久「……」

美穂子「お久しぶりです……上埜さん」

久「美穂子……」

美穂子「……」

久「……」

美穂子「……サンドイッチ、作ってきました。食べませんか?」ニコ

久「っ……」

美穂子「上埜さんのことですから、きっと何も食べてないだろうと思って……」

久「……」

美穂子「ここの紅茶はとても美味しいですから、きっと合うと思います」

美穂子「すぐに淹れてきますね。そこで待っていて」

久「私、言ったわよね……」

美穂子「……」

久「もう来ないでって……」ポロポロ

久「どうしてなの……? なんでっ……!」

美穂子「ごめんなさい……」

久「謝るくらいなら最初から来ないでよ!!」

美穂子「っ……」

久「美穂子、私言ったわよね……?」

久「もうあなたには会いたくないって……」

美穂子「……」

久「私たちは一緒に居ちゃダメなの……」

久「あなたのような人間がここに来てはいけないの……」

久「何度も言った。私だって辛かった。それなのにっ……!!」


久「どうして……」ポロポロ

美穂子「本当にごめんなさい、上埜さん……」

美穂子「私がここに来る事であなたが傷つくと分かっていても……」

美穂子「私は自分を止める事が出来ませんでした」

美穂子「ただ自分が救われたいがためだけにここに来ました……」

久「ぐずっ……みほこ……」ポロポロ

美穂子「許してくれとは言いません……私のことを受け入れろとも言いません……」

美穂子「ただ……少しの間だけでいいです……」


美穂子「私の側にいてください……」ギュッ

久「っ……」

美穂子「うえのさんっ……」ポロポロ

寝た?

風呂敷広げ過ぎてどうまとめるか迷ってるだけです、すんません

ゆっくり書けばいいよ

             _人人人人人人人人人人人人人人人_
             >   ゆっくりしていってね!!!   <

         __ _,  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄イ:`゛∧,___
    / ̄ ̄    ( ゝ○C――- ..,,_          ァ<_r「::::_ゝL:::V:::\ノハ、<
   /      _ o○ィ    / ̄\ヽ     __,!ノ´   ̄     `゛''<_:::'ノi 〉':、
  ,'       __l '/    \ /\ヽ  Y     ヽ´,   ノ          ゛`弋メ ヽ
  i .(⊂i´ ̄ /,-..,__,ィ    ヽ   ',.   Y ! i _!_   ! ヽ  !ハ、  ヽ ヽ ト、
  |  'J   ' /  /  ヘ、 〉  i |  |   ヽ ヽ.ハ´_(,_ ハ  i _!___`ヽ  ',  ト、!ノ
  /  ! ハ 、ノ,' -‐弋 ノ  ル 弋i乂.| ,ィ     ), i Y´ノ_」_ノレ' レ' ソ `〈! ,J ノ (
 ノ‐ T´   リ {i (ヒ_]     ヒ_ン) }∧}T       'レヘハ (ヒ_]     ヒ_ン )  iV  `ヽ )
 |__!     ヽ ""   ,___,  ""!オ ヽ、    ハヽゝ'"  ,___,    "' .!  !  `'y
   |     ( ゝ   ヽ _ン   人ヽ_<    !  ハ'   ヽ _ン   ゛'゛'<´_, ノ ,  ! `、
   \ヾ、 _Ζ_> .、_ , 、< ‐―'     ヽノ ヽ >.._       ,∠ハ(   (_ノ、 ノ
       二≠==ト`一--'ィ_ ̄\        ゝンヽ `i:'=ー='' ´,i人\ノ(\ム)ノ´

久(あぁ……どうしてこの子はこんなにも……私の心を揺れ動かすんだろう……)

久(昔から、ずっと―――)

―――――――――――――――――――――――

久『初めまして。今日のお相手を勤めさせて頂きます、竹井久です』ニコ

久『よろしくお願いします』ペコリ

美穂子『……あ、あの』

久『はい、なんでしょう?』ニコ

美穂子『私のこと……分かりませんか……?』

久『……申し訳ございません。お客様とは初対面だと思うのですが……』

美穂子『っ……』ジワッ

久『うっ……』

美穂子『そうですよね……ひぐっ、私のことなんて、覚えてませんよね……』ポロポロ

久『す、ストップ。分かった、分かったから……泣かないで福路さん……』

美穂子『上埜さんっ……!』パァァ

久『はぁ……知り合いにだけは当たらないようにってお願いしてたのに……どうして……』

美穂子『ご、ごめんなさいっ……』

美穂子『私、上埜さんがここで働いてるって訊いて、その……』

久(新米の私に常連客を付かせるため、なのかな……)

久(とは言え流石にこれは……)

美穂子『迷惑、ですよね……』

久『えっ?』

美穂子『本当にごめんなさい……でも私、上埜さんのこともっと知りたくて……!』ウルウル

久『わ、分かった! 分かったから泣かないでちょうだい! ね?』

美穂子『うぅぅ……』

久(確か今日2時間だけだったよね……)

久(泣き止ませるだけで終わりそうなんだけど……)

美穂子『ひぐっ……』シクシク

久(と、とりあえず……)

久『よ、よしよし……』ナデナデ

美穂子『う、うえのさん……?』

久『迷惑でもないし、むしろ知り合いに会えて嬉しかったりするし……』

久『だからその、泣かないで?』



久『泣いてる顔よりも、あなたの笑っている顔が見たいわ』ニコ

美穂子『っ……』ドキ

―――――――――――――――――――

久『失礼します……って……』

美穂子『……こ、こんばんは。上埜さん』ペコ

久『あなたどうして……』

美穂子「また……来ちゃいました』エヘヘ

久『き、来ちゃいましたか……』アハハ

美穂子『この前はすごく楽しかったです……』

美穂子『上埜さんといろんなお話が出来て……上埜さんのことを知れて……』モジッ

久『ってことは今日も……』

美穂子『はい。お話、しに来ました』ニコ

久『っ……』ドキ

美穂子『迷惑、でしょうか……?』

久『とんでもない! 私を目当てに来てくれるのはとても嬉しいことだけど……』

久『あなた、ここが本来何をするところなのか分かってるわよね?』

美穂子『うっ……』カァァ

久『お話するのは全然構わないんだけど……』

久『話してるだけってことがバレたら私怒られちゃうから……』

美穂子『そ、そんなっ……私のせいで上埜さんに迷惑がかかるのは嫌です!』

美穂子『私はどうすればいいんですか……?』ウルウル

久『そ、そうね……普通に私にしたいことをすればいいんじゃないのかしら?』

美穂子『上埜さんにしたいこと……?』

久『例えば……キスとか?』

美穂子『っ……!!』カァァァ

久(はは、無理そうね……)

久『よし、それじゃあハグしましょう』

美穂子『は、ハグ……』ドキドキ

久『ちょっとずつ、色々なことが出来るように頑張っていきましょう』ニコ

久『あなたもあんまり初心じゃ恋人が出来たとき大変よ?』アハハ

美穂子『は、はぃ……』

久『それじゃあ、はい。来て』ニコ

美穂子『で、でも……』ドキドキ

久『ふふ、それじゃあ私からしてあげる』

美穂子『えっ!?』

久『そりゃっ』ギュッ

美穂子『きゃああ!?』

久『どう? 案外気持ちいいものでしょ?』クス

美穂子『うう、うえのさ……!!』

久『あはは。顔真っ赤よ?』

―――――――――――――――――――

久『こんばんは美穂子』ニコ

美穂子『こんばんは、上埜さん』ニコ

久『あなたも物好きね……これで5回目かしら?』

美穂子『もうそんなにも……』

久『初めてここに来たのは3ヶ月前ほど前ね。つい最近のことだからよく覚えてるわ……』

美穂子『ここに通うようになったおかげで、上埜さんのことをより知れた気がします』

久『私も美穂子のことについてはだいぶ詳しくなった気がするわ』フフ

美穂子『……上埜さん。今日は少し訊きたいことがあるのですが……よろしいですか?』

久『なにかしら? スリーサイズでもなんでも答えるわよ?』

美穂子『も、もうっ……真面目な話だから茶化さないでください!』

久『あはは、ごめんごめん……で、なにかしら?』

美穂子『上埜さんはどうして……ここで働いているんですか?』

久『……』

美穂子『話しにくいことだとは思います……』

美穂子『でもやっぱり……! 学生がこういうお店で働くのは普通じゃありません!』

久『ええ、私もそうだと思うわ』

美穂子『家庭の事情、ですか?』


久『……両親がね、夜逃げしたの』


美穂子『……!!』

久『詳しい事情は分からない……ただ、修学旅行から戻った日の夜、いなくなってたわ』

美穂子『そん、な……』

久『私に残されていたのは、郵便ポストに入っていた一枚の紙』

久『そこに書かれていたのは……このお店の住所だったわ』

美穂子『……』

久『あとの話は単純』

久『ここで住み込みで働かせてもらいながら学校に通う』

久『そんな新しい平穏な日常を手に入れたってだけ』

美穂子『……ひぐっ……ぐずっ』

久『泣かないで美穂子……私、今の境遇を不幸だとは思わないし、むしろ幸せだと思ってるから』

美穂子『幸せ……?』ポロポロ

久『ええ。私今、とっても幸せよ』ニコ

久『オーナーは優しいし、同僚の子もお客さんも良い人ばかり……』

久『ここで働いたお金のおかげで大学にだって進学出来る……』

久『それに何より……美穂子とこんなにも仲良くなれた』

美穂子『……!』

久『これ以上の幸せ、今の私には思いつかないわ』ニッコリ

美穂子『上埜さん……』ポロポロ

久『美穂子、本当にありがとうね……私のためにこんなにも泣いてくれて……』ギュッ

久『私……ぐずっ、とっても嬉しい……』

美穂子『っ……』ギュッ

久『こんな時にこんなこと言うのはずるいかもしれないけどね、聞いて欲しい……』

久『私ね……美穂子のことが好きなの』

美穂子『っ……!』

久『優しくて、一緒にいると楽しくて……』

久『とっても初心で恥ずかしがり屋で、そういうところもすごく可愛い……』

久『そんなあなたが大好き……』

美穂子『私もです……』ウルウル

久『えっ……?』

美穂子『私も好きです……上埜さんっ…』ポロポロ

美穂子『ずっとずっと好きでした……』

美穂子『ここに初めて来たときから、全国の舞台で再開したときからずっと……』

久『美穂子……』ジワッ

美穂子『上埜さん……もしよろしければ私と……』

久『待って』

美穂子『え……?』

久『それを美穂子に言われるのは嫌……私から言わせて頂戴……?』ニコ

美穂子『う、上埜さん……』

久『好きです……私と付き合ってください』

美穂子『っ……』



美穂子『はいっ……!』ニコ

―――――――――――――――――――――

久『……ねえ、美穂子』

美穂子『……なんですか、上埜さん』

久『私今、すごく幸せ……』ギュッ

美穂子『ふふ、私もです……』

久『……本当はあなたにお金なんて払ってもらいたく無いのに』

久『もっともっと、あなたと一緒に居たいのに』

久『本当にごめんなさい……』

美穂子『その話はしないでって、いつも言ってるじゃないですか』ニコ

美穂子『本来の半額以下の料金にしてもらって』

美穂子『私が指名した分のお金まで返してもらって……』

久『それでも、あなたがお金を払ってるのに変わりはないっ……』

久『私がここをやめればずっと一緒に……!』

美穂子『ダメです、上埜さん』

久『っ……』

美穂子『それだけは……ダメです』

久『美穂子……』

美穂子『上埜さんと私がこうして巡り会えたのも、今こうやって触れ合えてるの……もこのお店があったからです』

美穂子『そんな大切な場所を裏切るなんて……絶対にしないでください』

久『でもっ……!』

美穂子『私なら大丈夫です』ギュッ

久『……』

美穂子『会えない時間が愛を育む。そんな言葉があります……だから、ね?』ニコ

久『ぐずっ……分かった……』ギュウ

6行目
美穂子『上埜さんと私がまた巡り合えたのも、今こうやって触れ合えてるのも……このお店があったからです』

美穂子『大丈夫、私たちはずっと一緒です』ギュッ

美穂子『私は上埜さんを置いて行ったりしません……』

久『っ……』

美穂子『来年には同じ大学に進学して、一緒に居られる時間もずっと増えます』

美穂子『だから……それまではこのままで』

美穂子『お金の心配はしないでください。大丈夫ですから』ニッコリ

久『分かった……美穂子を信じるわ』ニッコリ

美穂子『ふふ。上埜さん……キス、しますね……』

久『うん……来て……』



美穂子『好きです、上埜さん……』チュゥ

久『ん……』

―――――――――――――――――――――

戒能『久、少しよろしいですか』

久『あら良子……何かご用かしら?』ニコ

戒能『福路美穂子について、大切なお話が』

久『美穂子……?』

戒能『実は……』






久『えっ……?』

―――――――――――――――――――――

美穂子『こんばんは、上埜さん』

久『……こんばんは、美穂子』

美穂子『少し来る暇が無くて……前回から間隔が空いてしまいました。すみません』ニコ

美穂子『おにぎり作ってきましたから、一緒に……』

久『ねえ、美穂子』

美穂子『はい、なんですか?』


久『お金、親から盗んでたって本当なの……?』


美穂子『……!!』

久『う、うそだよね……? 美穂子がそんなこと、するわけないよね……?』

美穂子『……』

久『美穂子……?』

美穂子『……上埜さん、おにぎり食べましょう』ニコ

美穂子『今日は上埜さんが好きな……』

久『答えて!!』

美穂子『っ……』

久『もし本当なら……』

久『私は私自身を絶対に許せない……』

美穂子『……!』

美穂子『う、上埜さんは何も悪くありません!!』

美穂子『悪いのは全部っ、勝手な事をした私で……!』

久『話は全て聞かせてもらったわ……』

久『夜な夜な家を抜け出すあなたが不審がられていたことも……』

久『家のお金を盗んでいたことが両親にバレたことも……』

久『それが原因で別の大学へ進学させられそうになっていることも……』


久『全部、全部……聞かせてもらった……』

美穂子『っ……』

久『どうして』

久『なんで今まで……黙ってたの……』ポロポロ

美穂子『上埜さんと、一緒に居たかったから……』ジワッ

久『私も一緒に居たい!』

久『でもっ……』

久『美穂子にそんなことをさせてまでっ……あなたの手を汚させてまでっ……!』

久『……一緒にいたくなんかない』ポロポロ

美穂子『ひぐっ……上埜さん……』



久『……別れましょう、私たち』

美穂子『……!!』

美穂子『そん、な……』ガクガク

久『これ以上私と一緒に居たら……あなたはこれからもっと不幸になるかもしれない』

久『あなたの日常が……私によって壊されてゆくかもしれない』

久『私にはそんなこと……絶対に耐えられない』

久『だからもう……』

美穂子『嫌です!!』

美穂子『絶対に嫌……別れるなんて、そんなっ……!!』

久『私だって嫌よ! 別れたく無い!! ずっと一緒に居たい!! でも……!』


久『私たちは自分一人の力じゃ生きていけないの……』

久『私と美穂子が力を合わせても……二人だけの力じゃ何も出来ないのっ……』

美穂子『ひぐっ……うえの、さん……』ポロポロ

久『美穂子……もう二度とここには来ないで』

美穂子『っ……!!』

久『互いの事はもう……忘れましょう』

美穂子『そん、な……』

久『きっと時間が解決してくれるわ』

久『この辛い気持ちも……やるせなさも』

久『私たちの恋心も全部……』ポロポロ

美穂子『嫌です!! 忘れたくなんてありません!!』

美穂子『この気持ちだけは……上埜さんのことが好きって気持ちだけは……絶対に……!!』

久『美穂子……もう時間だわ』

美穂子『えっ……』

久『今までありがとう……あなたと出会えて本当に幸せだった』

美穂子『い、嫌です! そんなのやめて……!!』

久『美穂子、愛してる』ニコ

美穂子『っ……!』



『ん……』チュゥ


 




 

――――――――――――――――――

美穂子「ひぐっ……ぐずっ……」ギュウゥ

久(必死に忘れようとした……時間の流れが風化させてくれるって信じてた……)

久(でもっ……)

久「忘れられるわけないじゃない……こんなにも大切な気持ち……!」ギュゥ

美穂子「っ……」

美穂子「うえの、さん……」ポロポロ

久「美穂子っ……!」



久(そこから先、私たちに言葉は要らなかった)

久(会えなかった時間、互いのことを思い続けた分だけ……)

久(私たちは……)

――――――――――――――――――――

久「ねえ、美穂子……」

美穂子「なんですか、上埜さん」

久「どうしてまたここに来たの?」

美穂子「……」

久「何か大切な理由があるのよね」

久「あなたがただ私に会いたいがためだけに……ここに来るようなことは絶対にしないと思うから」

美穂子「……」

久「美穂子……?」

美穂子「上埜さんに……知ってもらいたい事があって……」

久「……」


美穂子「実は私……来月に結婚するんです……」


久「な……」

飯食って来るんで自保守しときます

ホシュ・クリングホッファー

                                         //::::/:::::::  ..::/:::i:::..       \
                                        //:::::::/:::::::/ ..:::/::::::i::::::.        ヽ
                                       / (:::::::::/:::::::/ :::::/:::::::::!::::!:::.   :. :.  :.
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                                       / ../....::::::::i:::::i:」::::{::::!....:::::::::!::::!:::i:::!..:|:::::|::::::i::::i
                                   /.:::::/::i::::::i::::i:::「i::::`ハ::i::::::::::::::!::::!::ハ!:::l::::ノ:::...l::..|

          ,. - ――‐ 、                       ̄/ ̄i::::::i::::i ァ≠ミ八!:::::::::l:::|::::|::厂iメイ::::::::::::::|
        /     ノ ___>'⌒   .                       i::::::i::::〈 r':::::::}ヾ\:::::|八八テメ、/リ::::::::|:::::i    保守
.      /こフ ,.ーr< _)          `ヽ                   i::::从:ハ 弋シ′   ヽ{   r':::::::ハi/:::::::从:::′
       ゝ.. ノ/ヽ._____,,. -‐く     |      __           |イ八:i:{ ,,,        弋,シ /::::/::::ハ′
    , -― < /      //        「ハ ≦´  `ヽ、       ___ 八       '       ,,,  /:/:::::::/
.    {     ,\   ∠∠..       /   Vハ Vハ      ̄ ̄`ヽ彡'⌒ヾヽ::::\    ー        イ:::ノハ,′
    ` ー-〈   ヽイ ⌒ヽ `ヽー<     Vハ Vハ         V´ ̄  \\:::\       . .イ:/
.         ヽ._ノ人               }::::} }::::::}ヽ              }ト、\:::` ー‐= 7く´j/
           \  ̄`丶        /::://:::::/⌒ヽ               リ \\i    /i:::::ヽ_
            \    \     /::://:::::/             〉     /    iヽ \_____!:::::::::::`ヽ_
               ` ¬´ ̄` ー―ァ':::://:::::/             ,′   ,′   |::::::\\ j:::::::::::::::::i ト、
                    | : : : : : : /::::://:::::/                       、:::::::\ヽ.:::::::::::://l ヽ
                   \: : : ∠:::::/.::::/         /  / /      \:::::::\ヽ:::::/// jト、|
                       ̄ ̄ ̄` '<         ∠..、 / /         \::::::≧彡'イ ノ⌒ヽ
                         ` ー―┬‐<     \.イ            丁丁 r‐ュ.{    i、
                             └───-=ミV| : : .           フ:i:{    |    \
                                        Ⅵ : : : .          /.:::|:|     |     \

久「け、結婚……?」

美穂子「はい……」

久「あ、相手は?」

美穂子「両親が決めた方です」

美穂子「まだ会ったことも、話したこともありません……」

久「っ……」ギリッ

美穂子「上埜さん……」

美穂子「これがあなたが守ろうとしてくれた……私の未来です」

久「……」



美穂子「あなたが望んだ私たちの今は……ここにありますか……?」

久「私は……」

美穂子「今日は最後のお別れに来たんです」

美穂子「最後に……あなたの温もりを感じたかったから……」

久「私はっ……!」

美穂子「さようなら、上埜さん……」

美穂子「愛しています」ニコ

久「っ……!」



「んっ……」チュ…



久(あの時と反対だった)

久(あの時。私から別れを告げ、キスをしたように……)

久(今度は美穂子から私に別れを告げ、キスをした……)

久(震えが、涙が止まらなかった……)

久(私は心の奥底どこかで……信じていたから)

久(いつか美穂子と……また結ばれる日が来ることを……)

久(ただそれも全てこの瞬間に崩れ落ちた)


久(私の初恋が……終わった)


久(気付いたときにはもう美穂子の姿はなかった)

久(私は彼女が残した面影の中、泣き続けた)

―――――――――――――――――――――

戒能「久」

久「……」

戒能「そんなところに居ては風邪を引いてしまいますよ」

久「……」

戒能「久」

久「……」

戒能「……これ、羽織っておいてください。少しは温かいと思いますから」ファサ…

久「……」

戒能(まるで廃人ですね……)

戒能(彼女の存在がここまで大きかったとは……)

久「……」

戒能「……私はいつまでも待ちますよ」

戒能「あなたの笑顔が……また見られるその時を」


終わり

>終わり


…は?(威圧)

心と体の隙間を埋めるためにおしごとにハマっていったり
結婚式に「待ったー!」する展開はどうした!?乙

>>737
式場

神父「───愛を誓いますか?」

新郎「…誓います!」

美穂子(…上埜さん…)

美穂子「…ちk」

扉「バーーン!!!」

久「ちょぉっと待ったぁああああ!!」



までやるのが筋ってもんだよな

――――――――――――――――――――

戒能「久。今日はここで働きたいという子が来てるので、面接してあげてください」

久「面接? いつもは良子がするのにどういう風の吹き回し?」

戒能「私は事務仕事の方が忙しくて」

戒能「それに裏方で働きたいという子なので、私が見るまでもないかな、と」

久「なるほどねー……」

戒能「受付は豊音がやってくれてるので、ぱぱっとお願いします」

久「りょーかい。どこでやればいいの?」

戒能「202号室です」

久「なんでまたそんな部屋を……」

戒能「他に空いてる場所が無いので」

久「ふーん……まあなんでもいいけど」

戒能「よろしくお願いしますねー」

久(202号室……)

久(あれから3年も経ったのか……)

久「……ま、だからなんだって話だけど」ガチャ

久(しかし裏方、か……私や豊音みたいに嬢もやってる子から補充すればいいのに……)

久(綾とかも最近は受付やってるし、雇う必要性あんまり感じないけど……)

コンコン

久(お、来たわね)

久「はいどうぞー」

ガチャ

美穂子「失礼します」

久「……」



美穂子「採用面接を受けに来ました。福路美穂子です。よろしくお願いします」ペコ



今度こそ終わり

ご支援ありがとうございました
お疲れ様でした

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