池田「みんなー、お薬の時間だし」(135)

荒川病院隔離病棟、地下10階


憧「ポン!」

和(聴牌濃厚ですね)トン

竜華「ここはちゃうやろー」トン

美穂子「そこが通るなら、これも通りますよね」トン



憧「あー!もう!相変わらず防御が堅いわね。いいわよ自分でツモるから」

支援

憧の口調が違う気が

和「いいんですか、聴牌してるの言って?」

憧「どーせ、バレてるでしょ。何年このメンツで打ってると思ってるのよ」

竜華「せやせや。和がダマテンしてんのも知ってんで」

美穂子「竜華さんもですね。あらあら、聴牌してないのは私だけですか。どれ切るか、迷いますね」



ガラガラ

池田「おーい、お前達。ご飯とお薬の時間だし。ってまた麻雀か。今日は誰が一位だし?」

憧「私よ、私」

池田「ふーん、どれどれ」

池田(原村の不要牌が当たり牌かー。これは振り込むかな)

和「」ヒュ


憧「待ってました!それロン!」

和「…はい」ジャラ



竜華「おっ、二位の和から直撃で、一位は憧かー」

美穂子「残念。明日は勝ちますよ」


憧「じゃあ、和のこのお菓子貰うね」

和「それ新作のお菓子なんですよ!?よりにもよってそれを選びますか!」

池田「残念だったし。まぁでも、総合では一位なんだし、たまにはいいだろ」

美穂子「ちょうど、今日の対局で1000回目になったわね」

竜華「いっぱいやったなぁ。もう完全に、あんたらの癖から考え方までわかったで」

憧「そうね。いつになったら、退院出来るんだろうね。私達」



池田「…もうすぐだし。心の病が治ったら、いつでも退院出来るし」

レズでもこじらせたか

これはおもしろそう

竜華「池田さんの料理おいしいわー」モグモグ

美穂子「そーいえば、華菜。貴方の妹さんは、元気かしら?」

池田「えぇ、三人とも元気ですよ。来年には高校生になりますし。全員風越に受かりましたし」

和「へぇー、池田さんの妹さんが三人も風越に…」

憧「阿知賀は灼が、先生になってるんだって。全国大会行けるといいけど」

竜華「あぁ、千里山と対戦した時の副将戦の子やろ?一番目立ってたし、よーく覚えてるで」

竜華「そんで、大将戦で阿知賀の子が…」

憧「・・・」ズキッ

和「そうそう、あの時」


池田「その話、ストップだし!お前達、この薬飲むし」

美穂子「これ頭がキーンとなって、苦手なのよね」

竜華「せやな…。頭の中から大事な記憶がごっそり抜けて行くみたいな」

和「はい。飲んだ後の喪失感が、すごく嫌いです」

憧「なんか頭痛い…。飲まなくていい?」

支援

池田「ダメだし。退院出来ないぞ。飲むし」

みんな「…」ゴクゴク


竜華「頭がクラクラする…」

憧「あれ…私、なんで晩成じゃなくて阿知賀に入ったんだっけ?」

和「今まで麻雀打って、一番強かったのは…、宮永照さんだったかな?」

美穂子「私がキャプテン…、確か龍門渕さんと加治木さんと…、染谷さんの提案で合同合宿をしたのよね?」


池田「…みんな、ゆっくり寝るし。朝起きたら、忘れてるし」

みんな「はーい」

あかんこれは・・・

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憩「で、経過の方はどうなん?」

池田「はい、今の所順調ですし。言語機能や日常生活に異常は見当たりませんし」

憩「そっか…。じゃあ、このまま投薬を続けて行こう。経過を見て、本人達とも面会させてみようか」

池田「そうですね。まだ早いとは思いますけど」

憩「せやね。全てを忘れる事が出来たら…、晴れて退院やな」

あわわわわ

ほう

池田「しかし、人の恋愛感情を制御するっていい事じゃないですよね」

憩「まぁ…それはな。けど、この実験が上手くいけば犯罪の抑制とか、犯罪者の更生とか色々とめちゃくちゃ役に立つで!」

池田「それはそうですけど…」

憩「科学の発達に犠牲は不可欠やで。まぁ、両想いの恋人や夫婦を引き裂くわけやないんやから」

池田「そうですね…。重すぎる愛は、毒か…」

憩「せやで。人類の偉人も愛や欲ゆえに失敗した人も少なくないんや。この実験で、人の感情が支配出来たら、もっといい世の中になるで」

半年後

池田「おーい、先生からテレビの設置許可が出たぞー」

竜華「なんやて!?」

憧「テレビ!わーい、ドラマとか見れる」

和「プロの麻雀の試合とかも見れますよ」

美穂子「私はあまりテレビを見る習慣はなかったけど、いい暇つぶしになるわね」



池田「早速、つけるし」ポチッ

実況末原『さて、日本プロ麻雀リーグも最終戦。宮永咲と宮永照の姉妹対決が今年もやってまいりました』

解説藤田『後二人は、江口と愛宕か…。みな同じ世代の子達だな』

末原『えぇ、特に主将…ではなく愛宕洋榎さんは、初めての大将を任されており、緊張が見えますね』

藤田『姫松は中堅がエースだったからな。って解説の私より、お前の方が詳しいんじゃないか?』



竜華「あっ、セーラや!プロに入ってたゆうてたけど」

憧「へぇー、やっぱプロになったんだ。これに勝った人が、今年の優勝みたいだよ」

しえん

美穂子「みんなあんまり変わってないわね」ウフフ

池田「キャップはテレビに映ってる人と、全員対局経験がありましたね。大丈夫ですよ。キャップが退院すれば、プロの即戦力ですし」

美穂子「そうだといいわね。いつか私もあの場にね」

和「・・・」



末原『先制は、やはり宮永照!一本場なので、誰も止められないかー』

藤田『あの子の一本場は、プロ最速聴牌だから、厳しいね。瑞原プロが居れば、一本場でも対抗出来なくもないが』

はやりん何歳だよ

末原『宮永照の連荘で、宮永照の親番が来てしまったー!』

藤田『そろそろ止めたい所だな。まぁ、誰か動くだろう』


咲『カン!嶺上開…』

洋榎『おっと、待ちや。それ槍槓や』


末原『宮永(妹)が動いたかと思いましたが、なんと愛宕の槍槓が成立!』

藤田『宮永(妹)の嶺上開花は、珍しくとも何ともないが愛宕の槍槓はレアだな』



和「えっ?藤田プロは、何を言ってるんですか?嶺上開花も珍しいと思いますが…」

>>25
34か・・・
もはやアラサーでさえないのか・・・

池田「どうしてそう思うし?」

和「嶺上開花が起こる確率知ってますか?確率は5%程度です。しかも、宮永照さんのリーチがかかってるのにカンだなんて…」

和「オカルトめいた打ち手のようですね」

池田「…そうだな。私も散々、苦しめられたし」



憧「えっ…、和。覚えてないの?自分の高校のクラスメイトでしょ?」

竜華「せやで。あんたが副将で、咲ちゃんが大将やったやん」

和「あれ…、そうでしたか?私のクラスメイト?」

和「この宮永照さんの妹の事が書いてある雑誌かなにかありませんか?」

池田「選手名鑑ならあるし」


和「ふむふむ」パラパラ

和「本当ですね。私と同い年で、清澄高校出身ですね…」

和「優希が面会に来た時に聞いてみます」

池田(片岡にはすでに口裏を合わせるように言ってあるんだよなぁ)

末原『決まったーーーーー、宮永(妹)の数え役満が炸裂だーーーー!』

藤田『ほぅ…、姉に勝ったか。てっきり今年も姉が勝つかと思ってたが』

末原『選手、監督みんな出てきて、胴上げです!小鍛治プロが抜けて以来の初めての優勝になりました!』



久『咲、おめでとう』ギュッ

咲『ひ、久。テレビの前だからね、家に帰ってからね』



美穂子「・・・」ズキッ

美穂子「あれ…、眩暈が…」

美穂子「さっきまで何とも無かったのだけど…」

池田「キャップ、お薬飲むし」

美穂子「えぇ、そうするわね」



末原『そーいえば、宮永(妹)は今年優勝出来たら、結婚すると言ってましたね』

藤田『なにぃ!?また一人、結婚するのかー。って、久と?姉さん女房か』

末原『お知り合いですか?』

藤田『君も見た事あるだろ。清澄高校の部長だった子だよ』

末原『あぁ…、主将と対戦してた…。髪の毛が伸びてて、わかりませんでした』

和「・・・」フラッ

和「池田さん、私にもお薬下さい」

池田(こっちもか)

池田「はいはい、ちゃんと飲むし。飲んで全てを忘れるし」



竜華「ええなー。結婚かー」

憧「私達も、入院さえして無ければ、誰かとしてたかもね」

竜華「○○と?」

憧「ん?今、なんて?」

竜華「○○、○○。あれ?私、何言おうとしてたんやろ?セーラ、泉、浩子?」

憧「二文字じゃないの?ってか、竜華は女子校でしょ?男の知り合い居たの?」

咲久とか無いわ

あーそういうわけか
誰も悪くない分キツイやつ

竜華「男…。いや、友達すらおらんで」

憧「結婚って、男とじゃない?普通は」

和「IPS細胞のおかげで、同性と結婚するケースも最近は多いですよ」

憧「そっかー。そーいえば、お姉ちゃんも晴絵と結婚したな」



美穂子「ぐっ…」ズキィ

美穂子「加治木さんも、後輩の女の子と結婚しましたよ」

憧「ふーん、じゃあ私も…。○○と。あれ?」

和「玄さんか宥さんじゃないですか?穏乃と灼さんは、三文字ですし」

憧「う、うん。そうだね。玄か宥?初瀬?なんか違う気がする」

灼ちゃん頑張ったのに報われずか…

池田「ち、チャンネル変えるし」ピッ


いちご『ここが最近、話題のラーメン屋じゃけー。美味しいと巷で評判なんで、ちゃちゃのが突撃レポートするんじゃ』

いちご『ごめんくださーい』


怜『はい、お冷お待たせです』

いちご『どうもー。店で一番おすすめのラーメン一つじゃ』

怜『はい、しばしお待ちを』テクテク



竜華「…看板娘かいな?健気で可愛らしい子や」

いちご『う、うまい!』ズルズル

いちご『秘伝のタレは何をベースにしてるんじゃ?』

穏乃『イノシシ…えー、あっそれは秘密です!』

怜『コホン、旦那はラーメン好き過ぎて、ラーメン屋を自分で開店するに至りました。私も病弱やけど、人手が足りんので店に出てるんです』

いちご『はー、なるほど。これだけ美味しかったら、さぞ忙しいんじゃろうな』

穏乃『そうなんですよ。アルバイトも募集して…』


ピッ

憧「・・・」ムスッ

池田「どうしたし?」

憧「なんかテレビ見てる気分じゃない。麻雀しよ」

竜華「せやな。久しぶりに最高潮まで持って行けそうやわ」

なんてカップリングだ……

この子達も一歩間違えれば健気で可愛らしい子達やったんや…

なんもかんもレズ推奨の作風が悪い

・・・コレとっつかまってる意味なくね?

憩「で、どうやった?」

池田「は、はい。大丈夫そうでしたし。具合が悪くなる程度で…」

憩「あの子らが、入院したての頃はひどかったな…。暴れるわ、物壊すわ、泣き喚くわ…」

池田「そうだし。とても一般人と同じ病棟は、危険過ぎるし」

憩「今や、防弾ガラスで部屋全体を覆ってる…。素手で強化ガラスをぶち壊した時は、オシッコちびったな」

池田「象を眠らせる麻酔銃で鎮圧したし」



憩「この治療もいよいよファイナルフェイズやで」

池田「はいだし」

シエンスルデー

そして三か月後

久「ほ、ホントに大丈夫なんでしょうね?」カタカタ



憩「大丈夫です。理論上は、もう完全に竹井さんの事は覚えてません」

池田「監視カメラもあるし、警備員もいっぱい配備してるし」

久「いきなり刺されたりしないかしら…」

憩「刺されたら、すぐ治療出来るで」

池田「先生、その冗談笑えないし…」

ファッキューヒッサ

久「はぁ…和は後輩だし、美穂子はいい友人だものね…。元に戻るなら戻って欲しいわね」

憩「じゃあ、覚悟決めてちょいと面会して来てや。まぁ、死にはせんやろ」

池田「そうだし。キャップの退院がかかってるんだし」

久「わかったわよー。行くわよ!」



ギィィィィィ

久「ど、どもー。和、元気にしてるかしら?」

和「あれ…部長じゃないですか。あぁ、今は竹井さんですかね」

憧「清澄の元部長だー」

竜華「そーいや、見た事あるな。ってこの前、テレビで見たな」

美穂子「…どなたかしら?」



久「和。ごめんね。面会になかなか来れなくて。新子さんと清水谷さんね。名前は知ってるわよ」

久「そして…。初めまして福路さん」ニコッ

美穂子「えぇっと…、初めまして?なのかしら」


美穂子「~~ッッ」ポロポロ

美穂子「ご、ごめんなさい。なぜかはわからないけど、涙が溢れて来て…」ポロポロ

憧「あーもう。急にどうしたのよ?はい、ティッシュ」

久「・・・」






久「ふふふ、それでね須賀君ってば…」

和「須賀君らしいですね。優希とお付き合いしてるんですか?」

久「そうなのよ。あら、こんな時間。そろそろ帰らないとね」

美穂子「・・・」

竜華「また来てやー」

憧「次は麻雀してみたいな」

久「じゃあ次は、今日本で一番強い雀士連れて来るわね♪みんな、またねー」フリフリ

池田「どうでした?」

久「みんな普通だったわね。とても心の病を患ってるとは思えないくらい」

池田「キャップはどうですし?」

久「あまり目を合わせてはくれなかったけど…。初対面だと思ってるなら、こんなもんじゃないかしら?」

池田「そうですか…。先生」

憩「そやな。福路さんは、もうそろそろ退院でいいかもな」

久「私の事も一度も上埜さんって呼ばなかったし、大丈夫なんじゃない?」

池田「次は原村か…」

久「咲、連れて来るわね。咲も、久しぶりに和に会えて喜ぶんじゃないかしら?」

みんな幸せなのが一番なんや…

クロチャーはまた宥姉の胎内に

怜とシズの馴れ初めが気になるな
接点ないから

咲「み、みなさん。こんにちわ」

久「貴方が緊張してどうするの」

竜華「麻雀のプロでも人見知りするんやなー」

憧「いやー、高校生の時もこんな感じの人だったよ」ケラケラ



和「初めまして。宮永プロ、いくつか質問したいのですがよろしいですか?」

咲「は、はいどうぞ」

美穂子「宮永さん、この子、貴方の大ファンなんです。対局の牌譜を熱心に研究したりして」フフフ

和「あ、あれはオカルトを否定したくて色々と調べただけです!」

久「へぇー、和が…。じゃあ、咲と打ってみたら?」

和「いいんですか!?」

久「えぇ、いいわよ。私も福路さんと打ってみたいし…」


久(そうゆう指示なのよね)

美穂子「…わかりました」



竜華「うちも打ちたいー」

憧「私もー」

久「また後でね」

あらたそは今頃やえたそといちゃいちゃしてるよ

久(さて…聴牌。ここはで悪待ち行くか。美穂子は初見のはずだしね)

久「リーチ」

久(三枚出てる北単騎待ち)



咲「」トン

和(部長がリーチかけると、やっかいですね。待ち牌が読みにくいんですよね)

和(現物から)トン



美穂子(私も高目を張りました…)

美穂子(どう考えても、いらない北を捨てればリーチかけれますが…)

ラスほ

美穂子(リーチかけた、うえ…竹井さんは、多分萬子のこの辺で待ってるでしょうか?)

美穂子「・・・」ジーーー

久「・・・」



美穂子(まぁ、9割以上安全牌ですね。迷う事なんかありませんね…)


ドクン!

美穂子「ッッッ!?」

美穂子(リーチかけた、うえ…竹井さんは、多分萬子のこの辺で待ってるのでしょうか?)

美穂子「・・・」ジーーー

久「・・・」メヲソラス



美穂子(まぁ、9割以上安全牌ですね。迷う事なんかありませんよね…)


ドクン!

美穂子「ッッッ!?」

しえんた

美穂子(駄目…なぜかはわからないけど、これだけは捨てれない)

美穂子「」トン





久「ちぇ、上がれると思ったのになー。聴牌」パラッ

和「ノーテン」

咲「ノーテン」

美穂子「…聴牌です」パラッ



久「北単騎待ち!?私の当たり牌を止めてたの?」

美穂子「はい、作り変えました。上がり牌が無いのは承知の上で」

部長はよ逃げて

なに
こわい

憧「流石、美穂子」

竜華「うちなら、多分捨ててたなー」

久(初見で、私の悪待ちを見抜いたのかしら?)





和「ツモ、満貫です」

久「あちゃー、マクられたか…」

咲「・・・プラマイゼロで二位です」

美穂子「最下位ですか」ズーン

憧「和、すごいじゃん!プロに勝っちゃったよ!」

竜華「まぁ、時の運もあるからな、麻雀は」

久「たまにはプロも負けるわよ(また咲の悪い癖が…)



咲「…原村さん、ぜひ退院したらプロを目指して下さい」ニコッ

和「・・・」

和「・・・」

和「・・・」バン


和「宮永プロ、私は本気を出すに値しない麻雀打ちですか?」ギロッ

咲「えっ…」

荒川収容所の地下10階とか
バキの死刑囚並みの扱いだな

むしろプラマイ0が本気

はわわわわわわわ

咲「えっと…誤解です。確かに私は、アマチュアや一般の方と麻雀打つ時は、勝って貰って自信をつけて貰うためにわざとプラマイゼロにする事もあります」

和「…確かに私はアマチュアですが」

咲「今のは本気でやった結果こうなりました…。わかりました、もう一局だけお相手します」

和「はい、お願いします」



池田「宮永、お前が本気出すと蛍光灯が全部割れるしー。手加減してくれー」

咲「蛍光灯割らない程度に頑張りますね」

突然興奮する患者

先生、これ以上は危険です

咲「では…失礼しました」ペコリ

久「和。また来るわね」

和「…はい。宮永プロ、竹井さん。ご結婚おめでとうございます」



久「あら…気づいてたの?」

和「テレビで見ましたし…。それに同じ指輪つけてますよね。婚約指輪ですか?」

咲「う、うん。この前の日本プロ麻雀リーグの賞金で買ったの///」

竜華「ひぇーーー、高そうやな」



和「さ・・・宮永さんが幸せそうで何よりです」ニコッ

咲「あ、ありがとうございます。ぜひ、またプロでお会いしましょう」

こんなレズサイコパスは塞いどけと言ったではないか

はやく亦野獄長をよべー!間に合わなくなっても知らんぞっ!

憧「いやー、生で見る嶺上開花はすごいわね」

竜華「せやな。連発してたなー。あんな事、ありえるんやな」

和「そんなオカルトあ…りえます」

美穂子「あらどうしたの?いつもなら否定するのに」

和「嶺上開花だけは、どうにも否定する気分になれないんですよね」



竜華「でも一巡先を読める方がもっとすご…って、私は何言ってるんやろ?」

憧「千里山で居たよー。確か名前は…。何だったっけな?」

もう(麻雀じゃ)ないじゃん・・・

憩「どうやらもう大丈夫そうやな」

池田「はいだし。次は高鴨さんと園城寺さんを呼ぶし」

憩「今は二人とも、高鴨ちゃうかったか?」

池田「あー、そうでしたね。もうお子さんも居るんだとか」



そして

穏乃「和、久しぶりー」

怜「あっ、どうも。みなさん初めまして」ペコリ

和「あぁ穏乃、お久しぶりですね」

怜「・・・」ジーー

竜華「ん?うちの顔になんかついとるか?」

怜「いえ…、別に」

憧「カワイイ子供だね。私に抱かせてよ」

怜「あっ…うん」チラッ

穏乃「」コクン

平然と他人の振りができる怜が恐ろしい

ホットドックの仲

憧「高い高いー」

子供「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」

憧「シズに似て、やんちゃそうな子供だなー」

穏乃「えっ、私?」

憧「あぁ、ごめんね。なんか自然と口に出ちゃった。高鴨さんだよね」

穏乃「…好きな方で呼べばいいよ」

憧「じゃあ、高鴨さんかな」

心が痛む…

子供「ばぶばぶー」テクテク

竜華「う、うわぁ…。うちの所に来よった」

子供「」スリスリ



竜華「太もも、スリスリしてくるで!?えらいスケベな子供や」

穏乃「いやいや、スケベって。清水谷さんの太ももが気に入ったんですよ」アハハ

怜(ええな…、うちは我慢我慢)

アミバまじで何でシズと結婚したん?

シズの野性的な所に惹かれたから?本人、病弱だから…

竜華「はははーこいつー、もう少し大きくなったら膝枕してやろうかなー。流石、ときの子供」

怜「!?」ビクッ

怜「あ、あの…うちの名前、園城寺怜って書くんですけど、よくレイと間違えられるんですよ」

竜華「怜で、レイ?うちには、トキって読めるわ。何でやろうな?」

憧「私はレイだなー」

和「私もです」

美穂子「同じく」

竜華「まぁ…、どっちでもいいやん。えーっと、怜さん?園城寺さんか?今は高鴨さんか。ややこしいな」

怜「好きなように呼んで下さい」

穏乃「また退院したら、うちのラーメンでも食べに来て下さいね」

和「はい、必ず行きます」

美穂子「私も」

竜華「…考えときます」

憧「…私、ラーメン好きじゃないから」




穏乃「じゃあ、また。行くよ、怜」

怜「わかった。ほら、挨拶して」

子供「ばぶー」

切ないけど怖い

畜生は部長だけだった

カッコウの巣の上で思い出すわ
キャップ…

和「子供ってカワイイですね」

美穂子「はい。プロの雀士も憧れますけど、保育園の保母さんとかやって見たいです」

和「福路さんにお似合いですよ」




竜華「なぁ…、憧。あの子供、抱いた時どう思った?」

憧「高い高いして、キャッチしなかったらどうなるんだろうなーとか」

竜華「うちも首絞めたら、どうなるんやろうかとか考えてた」

憧「子供って嫌い」

竜華「嫌いって言うか、憎い。なんでやろうな?」

憧「知らない。私は子供とか好きだったはずなのに」

静かな狂気

まだまだ病気じゃないですかー

おいおい
やめてくれよ

こーわーいー

そしてさらに一か月が過ぎて…


池田「キャップ、お前達。退院おめでとうだし」

竜華「んーーーーー、外の空気は新鮮やー」

憧「そうね。久しぶりだなー。阿知賀のみんな元気にしてるかな」

和「私も気になりますね。久しぶりに遊びに行ってもいいですか?」

美穂子「私もいいかしら?長野には帰りたくない気分なの」



憩「そーいえば、今日はクリスマスイブか…。来年は、恋人でも作ってリア充しーやー」

池田「先生もいい年なんだし、作ればいいし」

竜華「恋人ねぇ…。考えもせんかったわ」

あかん、まだ病んでるで…

野に放ってしまった

今年のクリスマスは中止や!中止!

阿智賀が第二の津山30人殺しの舞台になってしまうのか

>>103
むっきーが何かしたのかと思った

そして更に丸一年が経った…


竜華「いぇーい!女だらけのクリスマスパーティーや!」

憧「いぇーい!恋人居ない歴=年齢だー!」

和「リアルは爆ぜるべきです」

美穂子「隕石とか落ちてきたら、ステキなイブになりますよね♪」



竜華「よっしゃー、飲むでー、飲むでー」

和「一番原村和、脱ぎます!」ポヨヨーン

憧「この中でおもち力、一番低いの私じゃんか!?女子力は一番高いけどね(キリッ)」

竜華「さて、丸一年もあったわけやけど、みんな何してた?」

憧「遊んで遊んで遊びまくってた」

和「麻雀のプロになりました」

美穂子「私も」



竜華「うちはフリーターしてたで。泉も浩子もちゃんと就職してたわー」ガハハ

憧「私も玄の所でバイトしてたわよ。まぁ、融通聞くし」

竜華「ふーん。で、一番肝心な質問です」

和「はい」

竜華「誰か…、新しい恋は出来たか…?」



和「・・・」

美穂子「・・・」

憧「・・・」



竜華「やと思った。もちろんうちもや。心にポッカリ穴が開いたまま、毎日をダラダラ過ごしてた」

こーわーいー

和「半年前に、咲さんの結婚式に行ったんですよ」

竜華「ほぅ」

美穂子「私も行きました。上埜さんが幸せなら、それでいいんじゃないか、祝福出来るんじゃないかと思いました」

憧「ふむふむ」



和「結婚式の途中で、具合が悪くなったと言って退場しまた」

美穂子「私もです。最後まで居たら、何をしでかしたかわかりません」

上…埜……

ふむ

(アカン)

竜華「そうか…。実はうちも穏乃ちゃんのラーメン屋に一度も足を運んでないんや」

憧「私は同窓会にも行かなかった」

和「ですよね。会うと辛いですもんね」

美穂子「会わなくてもつい考えてしまいますね」



竜華「ってかみんな思い出してたんや」

憧「穏乃の顔、久しぶりに見た時にね」

美穂子「私もそうです。病院では、忘れたフリをしてました」

やべぇよ…やべぇよ…

愛は偉大というかなんというか…

池田の監視はボロボロ

こーわーいー

池田ァァッ!!しっかりみはってろ!!!!

竜華「そっか…女が死ぬ時は、恋を諦めた時や…」

憧「この世界に、私達の居場所はないわよ。居ても異端扱いだもの」

美穂子「何のために生きているのかわかりません」

和「もう私に思い残す事はありません」

竜華「もし…次に生まれ変わる事が出来たら…」

憧「シズとずっと一緒に居たい」ポロポロ

和「咲さんの隣に私が居ますように…」ポロポロ

美穂子「上埜さんが最後に私の元に帰って来てくれるような…」ポロポロ



竜華「そんな素敵な世界があるといいな…。じゃあ、練炭に火をつけるで」

みんな「うん」



こうして、誰にも見つからない山奥の山小屋で、四人は静かに息を引き取った…。


終わり

こらKちゃん責任問題やな

荒川 無能 患者 自殺

Kちゃんがマッドサイエンティストという風潮

素敵な世界わああああああああは


池田も疲れてるだろうからね

おもちドクターならきっと救ってくれると思う

なんかこうどうしようもない感じがきっつついなぁ



池田ァァッ!!はコーチがもらってくし

池田ァ!憩ちゃんと同期だろが!

>>59

場に三枚、北出てたら、国士無双しか上がり無い気がする


久(さて…聴牌。ここはで悪待ち行くか。美穂子は初見のはずだしね)

久「リーチ」

久(すでに場に二枚出てる北単騎待ち)

>>131
ほほう!!!

あわわ

乙なのよー

>>131
いやリーチしてんじゃん

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