ミサト「シンジ君ってマッサージが超上手いのよ」(134)

ミサト「あ、ん、そこそこ」

アスカ「なんて声出してんのよ。変態」

ミサト「わざとじゃないわよ。シンジ君にしてもらうとめちゃくちゃ効くんだから」

シンジ「僕は普通にしてるつもりなんですけど……」

ミサト「んんっ、あ、あ、ぁん」

アスカ「///」

アスカ「……」スクッ

シンジ「あれ。アスカもう部屋戻るの?」

アスカ「年増のみっともない声なんて聞きたくないの」

バタン

ミサト「お年頃ね~、ただマッサージしてもらってるだけなのに。シンちゃん、続きお願い」

シンジ「はい」

ミサト「く……あ~いいわ、もっと強くして」

シンジ(ミサトさん、そんなに気持ちいいのかな。今だって、背中をぐいぐいしてるだけなのに)

ミサト「あ、ん、ぁっ」

シンジ「……」

シンジ(じゃあ、"わざと"してみたら、もっと効くのかも)

シンジ(えいっ)

ミサト「ふぁ!」

シンジ(えいっ、えいっ、こうかな?)

ミサト「ぅっ、くふ、んんッ!」

ミサト(ちょ……!? なにこれ、ヤダ、マジで声抑えないと)

グリッ

ミサト「フゥん~、ンンンンン~~~~…………!」

はよ

シンジ(なんだ。やっぱり、反応あんまり変わらないや)

ミサト「……ハァ、ハァ」

シンジ「ミサトさん。もう少し強くしたほうがいいですか?」

ミサト「…………オネガイ」

シンジ「はい」

グリ、グリッ

ミサト「ぁぁッッん」

シンジ「痛かったら言ってくださいね?」

グリリッ

ミサト「ふ、ゥゥゥゥ~~~~~♥」ブルブルブル

シンジ「はぁ。じゃ、そろそろ終わりにしてお風呂洗ってきます」



ミサト(す……凄かった……)

翌日。

ミサト「ふぅ……」

リツコ「今日はため息が多いわねミサト。何かあったの?」

ミサト「ん……ちょっちね、つい反芻しちゃったりして」

リツコ「?」

ミサト(うーん。シンジ君のあれって、ひょっとしてお金取れるんじゃないかしら)

ミサト「リツコ。あんたって肩凝ってる?」

リツコ「肩だけならむしろありがたいところね」

ミサト「マヤちゃんは?」

マヤ「私ですか? そりゃあ、職業病みたいなものですから」

ミサト「……そう」

ミサト「来た来た。悪いわねえ、もう帰るところを呼びだしちゃって」

シンジ「なんですか?」

ミサト「ほら、シンジ君ってマッサージが得意でしょ? その話をしてたのよ」

シンジ「得意って、ミサトさんは褒めてくれたけど、別に得意ってわけじゃ」

ミサト「そういや、他の人に今までしたことなかったわけ?」

シンジ「ええ。ずっと……一人で暮らしてたようなものだったから」

ミサト(重……)

マヤ「あの~」

ミサト「あ、ごめんマヤちゃん。でねシンジ君。今度は試しに、マヤちゃんを揉んでみて欲しいのよ」

マヤ「え!?」

シンジ「マヤさんを?」

ミサト「そ。その次はリツコね。別室に待たせてあるから、一人ずつやってみて」

シンジ「??」

ミサト「あらやだ、お目々ぱちくりしちゃって、シンちゃんったら可愛い」

マヤ「か、葛城さん。私、シンジ君呼び出して言いつけるほど凝ってるわけじゃ……」

マヤ(それに相手が子供でも、あまり男の人に触られたくないし……)

ミサト「まーまー。肩コリほぐして能率高めるのも、使徒と戦う準備のうちってね」

マヤ「……」

ミサト「じゃシンジ君、やってみて」

マヤ(はぁ……肩だけなんだし、少しだけガマンすれば済むわよね)

シンジ「えっと……あ、あの、失礼します」

マヤ「宜しくね。シンジ君」

シンジ「はい」

モミッ

マヤ「……」

モミッモミッ

マヤ「……ン」

モミッモミッ

マヤ「ンぅ……ン……ぁっ」

ミサト「!」

マヤ(やだ。今の、ヘンな声に聞こえたかも)

モミモミッ

マヤ「ぁン!」

wifi接続が途切れまくるので目印

マヤ(こ、今度のは、絶対聞こえちゃった!)

モミッモミッモミッ

マヤ「ん、あ、んっん」

シンジ「どうですか? ミサトさんは効くって言ってくれたんだけど。少しは気持ちいですか?」

マヤ「ぅ、うん、上手。上手だから、ちょっと待って」

シンジ「? はい」スッ

ミサト「ダメよシンジ君。手抜きしないで」

シンジ「えっ」

ミサト「昨日、私にマッサージした時の後半くらい強くしなさい」

マヤ「!?」

ミサト「ま、これもパイロット仕事っていうか、テストの続きだと思って真剣にね」

シンジ「ミサトさん……? わ、分かりました」

グリッ

マヤ「ひぁっ!?」

グリッグリグリッ

マヤ「ふぁ、あぁぅ、ぁン!……んむぐぐ」

ミサト(手で口を押さえたか。ま、ここじゃ布団に顔押しつけることもできないものね)

ミサト「シンジ君、その調子よ」

グリッグリッグリッ

マヤ「んんん~、ひン、ンンっ! ンンン~~~!」ブルブル

マヤ(どうして、私こんなの……! 肩だけで……身体中、陶酔に浸されてくみたい……!)

マヤ(あ……きもちぃ……ぃ)



シンジ「あの、もう終わりでいいですか? マヤさん、疲れてうたた寝しちゃってるみたいだし」

マヤ「……♥」ピクピク

ミサト「そうね。じゃ、リツコのところ行きましょっか」

ミサト「リツコ、白衣は脱いどいて」

リツコ「はいはい。まったく、あなたの遊びにあまり時間を使わせないでね」スル…

ミサト「……白衣の下は、ラインもろ出しのシャツにタイトスカート……なんつーかっこよ。シンジ君が目のやり場に困ってんじゃない」

シンジ「い、いえ ///」

リツコ「ミサトに言われたくないわ。で?」

ミサト「そこの診察台にうつ伏せに寝て。そう、それでOK」

リツコ「ここまでさせて、効果抜群と言ったのが冗談だったら笑ってあげないわよ」

ミサト「びっくりするわよ~。あ、それでリツコ、どこが凝ってるんだっけ?」

リツコ「肩から背中、腿から足裏まで、数えきれないくらい」

ミサト「ふ~ん、つまり全身ねえ。こりゃ楽しくなりそう……シンジ君、やっちゃいなさい!」

葛城宅。

シンジ「リツコさん、無事に帰れたのかな……」

ミサト「心配? まーまさか私も、あのリツコがあれほど叫んで乱れるとは予想外だわ」

シンジ「本当に良かったんですか? 途中でやめないで」

ミサト「やめたらそれこそ恨まれるわよ」

シンジ「……?」

ミサト「それより確信したわ! これは商売になる!!」

シンジ「商売??」

アスカ「あれ、やっと帰ったんだ。どこで道草食ってたのよ」

ミサト「ちょうど良かったわ。アスカも聞いてちょうだい」

アスカ「なによ」

シンジ「なんか、商売の話だって」

アスカ「はぁ?」

ミサト「いい? 現状、我が葛城家の家計は綱渡り。日々に潤いをもたらす余分なお金はなく、なにか急な出費あれば即破綻しかねないわ」

シンジ「知ってます」

アスカ「ミサトの車の修理費やら維持費やらと、高い酒ばっか買うせいじゃない」

ミサト「う゛。まぁでもほら、育ち盛り二人、プラスペンペンを抱えているからでもあるのよ?」

シンジ「そうですね……それで、だから商売するって事ですか?」

ミサト「ご名と~う」

アスカ「プランは?」

ミサト「マッサージ店よ」

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