幼咲「ここどこー」煌「幼女が迷子、すばらです!」(361)


駄目ですかね…?

はよ

よくも騙したぁぁぁぁぁ!

煌ロリ咲も良いと思うな

需要ないのか…

誰か…

煌「迷子の幼女をスルーする。こんなにすばらくないことはありません」


幼咲「…?」グスグス

煌「私、花田煌と申します。お嬢ちゃんのお名前は?」カガミ

幼咲「グスッ…さき……みやながさき」


煌「よく言えましたっすばらです!」ナデナデ





こういうことなの?

>>15
すばらですありがとうございますお願いします

お願いします…

煌「お父さんお母さんがいなくなってしまったのですね」ナデナデ

幼咲「グスッ…うん…さっきまでいっしょにいたのに…おとーさん…おかーさん…!」グスグス

煌「そうですか。…わかりました。では、お姉さんがお父さんお母さんがいる所に連れて行ってあげます」

幼咲「…ほんとうに?」グスグス


煌「本当ですとも」ナデナデ

幼咲「…じゃあ……おねーちゃんといっしょにいく…」グスグス

煌「お任せあれっ!」



書き慣れてないんで相当遅いです。

それでもよければ

食事タイムでちょいタンマ

煌「(さて、どこに行きましょうか。さっきまで一緒に居たということは、ここの周辺か近場の交番か…)」

幼咲「おねーちゃん…どうしたの?」

煌「おっと、何でもありませんよ。さぁ、行きましょう」テヲツナギ

幼咲「うんっ」ギュ

煌「泣き止みましたね。すばらっ」ナデナデ

幼咲「………すばら?」キョトン

煌「えぇ、泣き止むことはすばらです」

幼咲「…わたし…すばら?」

煌「すばらです咲ちゃんっ」ニコッ

幼咲「すばらっ」

煌「すばらなすばらです咲ちゃんっ」

幼咲「すばらっ!すばらっ!」ニパー

煌「すばらっ!」

交番内

煌「(早速アテが外れてしまいしまいました。ノーすばら)」

幼咲「すばらおねーちゃん…おとーさんおかーさん…いないよ」ウルウル

煌「大丈夫です。きっとここに来ます。それまでおねーちゃんも咲ちゃんと一緒にいます」ナデナデ

幼咲「……ほんとう?」ウルウル

煌「本当です。ですから、泣かないでください。泣くのはすばらくありません」ナデナデ

幼咲「……じゃあ…泣かない」

煌「すばらっ」

煌「ほうほう、咲ちゃんは麻雀が打てるのですか。実にすばらです」

幼咲「うんっ!でも…わたしはあんまりつよくないの…おねーちゃんはすごいすばらなのに…」

煌「はじめはみんなそうですよ。打ち続けていれば必ず強くなります」ナデナデ

幼咲「すばらおねーちゃんもまーじゃんできるの?」

煌「ええっ。絶対に飛ばない女。高遠原中の花田煌とは私のことです!」

幼咲「すばらおねーちゃんはてるおねーちゃんよりつよいの?」ワクワク

煌「(てる…みやながてる…ですか。聞いたことがありませんね。
ということは咲ちゃんと歳はそう変わらないはず。…なら)」
煌「えぇ。咲ちゃんのお姉ちゃんよりかは強いでしょうね」
幼咲「すばらおねーちゃんすごいすごいっ!」ピョンピョン

幼咲「すばらおねーちゃん。おとーさんおかーさんまだかなー」ワクワク

煌「きっともうすぐ来ますよ」ナデナデ

幼咲「あ…」ピタッ

煌「…どうしました?」

幼咲「でも…おとーさんおかーさんきたら…すばらおねーちゃん…いなくなっちゃう…」ウルウル

煌「(短時間で随分懐かれたものですね…)」

幼咲「すばらおねーちゃんがいなくなるのもいやだよぉ…」ウルウル

煌「…いなくなりません。きっと…いえ、必ず、絶対また会えます」

幼咲「…うそつかない?」

煌「うそじゃありません」ナデナデ

幼咲「…じゃあ…ゆびきり」スッ


煌「えぇ。ゆーびきりげーんまんうーそついたら」

幼咲「まーじゃんぱいのーます」

煌「!?」

幼咲「ゆびきった!」

咲「やくそくだよっ!ぜったいだよおねーちゃん!」

煌「えっ…えぇっ。もちろん…!」

幼咲「えへへ…」ギューッ
煌「(な…なにやら不穏なセリフが混ざっていたような)」

幼咲「~♪」ニコニコ

煌「(…どうみても天使。幻聴ですね)」


そのちょい後

父「咲っ…!」

幼咲「おとーさん!」ギューッ

煌「(感動の親子の再開…すばらっ)」

幼咲「おとーさん。おかーさんとおねーちゃんは?」

父「別の所を探しているよ。すぐに会えるからな」ナデナデ

煌「良かったですね咲ちゃん」

幼咲「うん!ありがとうすばらおねーちゃん!」

咲父「君が咲をここに連れて来てくれたんだな。本当にありがとう…すばらさん」

煌「…煌です。花田煌」

父「ありがとう花田さん。何かお礼のひとつでもしたいのだが」

煌「いえ、お気持ちだけで結構です。それに私、これから部活がありますので」

父「そうかい。ほら咲、お姉ちゃんにきちんとおわかれしなさい」

幼咲「……おねーちゃんっ」ギューッ

煌「…咲ちゃん…」ナデナデ

幼咲「ぜったいだよ…やくそくだよ…?またあえるよね?」
煌「えぇ。絶対です」ナデナデ

父「(…ふむ。人見知りの咲がここまで)…花田さん。これを」カキカキスッ

煌「…これは、住所?」

父「気が向いたら是非とも遊びに来てくれ。君なら大歓迎だ」

煌「ありがとうございますっ。必ずお伺いします」

幼咲「すばらおねーちゃんまたねーっ!」ブンブンッ

煌「えぇ。また…」フリフリ

煌「ふぅ…とてもすばらな時間でした。ではっいざいかん麻雀部…!」


部活中

和「ロン。12000です」

煌「すばっ!?」

タコス「今日は花田先輩の飛ぶところが見られそうだじぇっ」

煌「うぐぐ…」

すばら回想中

幼咲「すばらおねーちゃんまーじゃんつよいんだ!すごいすごい!」

回想終了

煌「(いけないっ!このままではすばらくない!)」ゴッ!

和「…!?」

タコス「花田先輩の霊圧が…!?」

幼咲「~♪」カキカキ

幼照「さき、なにかいてるの?」

幼咲「すばらおねーちゃん!」

幼照「あぁ。まいごになったさきをたすけてくれたひとか」

幼咲「うんっ!すばらおねーちゃんはね、やさしくてすばらでてるおねーちゃんよりまーじゃんつよいんだよ!」

幼照「…わたしより?」ムッ

幼咲「うんっ!」ニコニコ
幼照「…それはどうかな」

幼咲「すばらおねーちゃんはうそつかないもん!
てるおねーちゃんよりまーじゃんつよいにきまってるもん!」

幼照「(…すばら…すばらめ…!)」

父「咲、照。そろそろお風呂に」

幼咲「おとーさん!すばらおねーちゃんはすばらだよね!」
父「あぁ、すばらだな」ナデナデ

幼照「(おとーさんまで…!すばら…すばらぁ…!)」

何日か後

父「あぁ、わかった。楽しみに待っているよ」

幼咲「おとーさん。だれからでんわ?」

父「すばらおねーちゃんからだよ」

幼咲「ほんとっ!?なんて!?」

父「明日、遊びに来るってさ」

幼咲「やったー!!」ピョンピョン

母「ようやく私も件のすばらな子に会えるのねっ。すばら!」
幼照「(くびをあらってまっていろ…すばら…!)」ゴゴゴ





煌「さ…寒気が…!?」ブルブル

煌「(ついにこの時が来ましたね…いざっ!)」ピンポーン

父「やぁ、いらっしゃい」

煌「こんにちはお父さん。本日はお世話になります」ペッコリン

父「すばらな挨拶だ花田さん。さぁ。入って、どうぞ」

煌「お邪魔しますっ」

幼咲「すばらおねーちゃーん!」ダダダッ
煌「お久しぶりです咲ちゃんっ」

幼咲「すばらおねーちゃん!きてくれるってしんじてたよ」ギューッ

煌「ありがとうございます咲ちゃん」ナデナデ

母「本当によく懐いてるわ。噂通りすばらな子ね花田さんは」

煌「初めましてお母さん。花田煌と申します」ペッコリン

母「初めまして花田さん。すばらにゆっくりしていってね」

幼照「……」ジーッ

煌「(あの子が…咲ちゃんのお姉ちゃん?)」

幼咲「おねーちゃん!このひとがすばらおねーちゃんだよ!すばらでしょおねーちゃん!」ニコニコ

幼照「………」ムーッ

煌「初めまして照ちゃんっ」ニコッ

幼照「……」プイッ

煌「!?」ガーン

母「こら照!ちゃんと挨拶出来ない子はすばらくないわよ」

幼照「……どうも」ペコリ

煌「(嫌われてた…子どもに初対面で嫌われた…ショック)」ガーン

煌「(なーんてことは思いません。まぁ…ショックはショックですが。嫌われてる理由は分かりませんけど…今の評価が最低なら後は上げるだけですからね!)」フンスッ

煌「今日はよろしくお願いします照ちゃんっ!」ニコッ

幼照「(…おもしろくない)」ムーッ

幼咲「すばらおねーちゃん!まーじゃん!まーじゃんやろうよ!」ピョンピョン

幼照「(さっそくきた…!)」

父「おいおい咲。来たばっかりなんだから先ずはお茶でもゆっくり…」

煌「構いませんよお父さん」

幼咲「わーい!」ピョンピョン

父「悪いね花田さん。咲のわがままに付き合ってもらって」
煌「いえいえ、私も楽しみにしていましたから」

母「じゃあ私はすばらに準備してくるわ」

幼照「ふふ…ふふふふふふ…」ゴゴゴッ

母「すーばらすばらー♪」スタスタ

準備完了

咲父「一人余るな…では私が」

幼咲「わたしがぬける!すばらおねーちゃんのまーじゃんみたい!」

咲父「わかったよ咲。花田さん。よろしく」

煌「よろしくおねがいします」ペコリ

幼照「…よろしく」

母「すばらよろしく」

幼咲「…ここでみる!いいよねすばらおねーちゃん!」ヒザニスワリ

煌「もちろんですとも」ナデナデ

幼照「(ぬぐぐ……!)」ゴゴゴ

幼照「(まずは…様子見)」トンッ

煌「」トンッ

父「」トンッ

母「(テンパイ…したけどモロ裏筋な上ドラ跨ぎ。ここはダマ…)」トンッ

幼照「(おかーさんがテンパイ…ダマってことはモロ裏筋…かな)」トンッ

煌「(……ここですね)」トンッ

母「ロン。3900(ダマとはいえあっさり…)」パタン

煌「はい」チャッ

幼咲「すばらおねーちゃん…だいじょぶ?」ジーッ

煌「咲ちゃん。私を信じて下さい」ナデナデ

幼「うん…」

幼照「(なんだろう…なにかがみえる…けどうまくみえない…)」

煌「」トンッ

父「よしっリーチ」

母「(手なりのピンフ系ね…)」トンッ

幼照「(ぜったいにまけない…まけたくない…
だからここはもういちどようすみ)」トンッ

煌「(ここっ…)」トンッ

父「ロ…ロン。一発ピンフ裏いち7700」

煌「はい」チャッ


母「(…おかしい)」

幼照「(…まただ…なにかがみえたような…きのせい…?)」

幼咲「すばらおねーちゃん…」ギューッ

煌「(残り13400…まだまだ)」

次局

母「(…確かめてみましょうか)リーチ!」

幼照「(もういちど…もういちどだけ)」トンッ

煌「」トンッ

父「」トンッ

母「(一発は…無しか)」トンッ

幼照「」トンッ

煌「…(ここ)」トンッ
母「ロン…タンヤオ三色ドラ3裏いち12000」パタン

煌「はい」チャッ

幼咲「うぅ…」ウルウル
煌「…だいじょぶだいじょぶ」ナデナデ

おい裏乗って倍マンになってるぞ

幼照「(もういい…つぎはわたしのおやばん…このきょくこれでさくっとあがって…)」トンッ

煌「(……)」トンッ

幼照「ロン。1300」

煌「はい」チャッ


母「(照は…気付いてないか。まだまだ子どもね)」

幼咲「う…うぅぅ…」プルプル

煌「……」ギューッ

次局

五順目

幼照「(つもった…けどこれをあがるとすばらのとびでおわり…いちいにはなれない。ここで6そうをきって6-9そうまち。
9そうをつもあがればピンツモ純チャンさんしょくばいまんぎゃくてん)」ジー

煌「」

父「」

母「」

幼照「(すばらのてはよくみえないけど…おとーさんもおかーさんもたぶんもってない。かわにもない。
やまにいる…わたしのうちすじじゃないけどここはつもあがってさきにいいとこみせる!)リーチ!」

>>77

ミスりました。ハネマンってことで

煌「カン」パタン

幼照「(9ソウ!?)」

煌「ツモ。ツモリンシャン。カンドラが表示牌8ソウ…ドラ4。3000-6000です」

幼照「…うぐぐ」

幼咲「すばらおねーちゃんすごい!」

父「リンシャンか…珍しい役だなぁ」

母「(……すばら)」

次局


幼照「(おちつけ…たまたまだ…たまたま。)」チラッ

煌「()」トンッ

幼照「(みえない…おちつけ…もっとよくみれば)」

幼照「(たぶん…ふりこみはわざとだ…そこになにかひみつが」

父「」トンッ

母「」トンッ

幼照「」トンッ

煌「ロン。11600」タン
幼照「…うぅ」チャッ

母「(振り込んだ分の点棒は回収してやや+…か)」

またミス

母「(これで振り込んだ分の点棒ほぼ回収大体±0か)」

幼照「(わからないわからないわからない……」

煌「リーチ」

幼照「(親のダブリー!?)」


父「こりゃ降参だなぁ」

母「…」トンッ

幼照「(うぅ…うぅぅぅ…)」トンッ

煌「ツモ。ダブリー一発ツモ三暗刻裏2。8100オールです」

幼照「(……飛んだ…そんな…)」

幼咲「すばらおねーちゃんすごいすごいすごーい!」

父母「すばらっ!」

父「さすがだ花田さん。噂通りのすばらっぷりだ」

母「すばらとしか言いようがないすばらですばらっ!」

幼咲「すばらおねーちゃんすごすばらっ!」


煌「いえいえ…たまたまです」

煌「(これも全て…部活の仲間達との特訓のおかげっ!)」

回想中

煌「お願いします皆さん!私の特訓に付き合って下さい!」ペッコリン

和「花田先輩…!?頭を上げて下さい…!」

タコス「そうだじぇ花田先輩!私たちはいつも先輩によくしてもらっているんだから、特訓くらいいくらでも…」

煌「いえ、ダメです。私が強くなりたい理由は極めて個人的で勝手ものなのですから…」


和「わかりました…わかりましたから頭を上げて下さい」

タコス「花田先輩。強くなりたい理由に良し悪しなんてないじぇ。もし…花田先輩の言うように身勝手な理由だったとしても
花田先輩はいつもみんなに気を使って、部を支えてくれている。そんな花田先輩のわがままなら喜んできくじぇ!」

和「そうですよ。煌さん!さぁ、早速特訓を開始しましょう!」

煌「み…みなさん…すばらっ…」ウルウル

和「では早速牌効率を徹底的に…」


タコス「ちっちっちっ。甘いじぇ。実は前から試したかったことがあるんだじぇ」

和「…なんですかそれは?」

煌「なんでもどんとこいですっ」

タコス「知っての通り、花田先輩は飛ばない…だったら」

煌「だったら…?」
タコス「花田先輩だけ0点スタートでやろうじぇ!」

煌「!?」

和「それに何の意味が…大体絶対飛ばないなんてそんなオカルト」

タコス「現に私達は花田先輩が飛んだ所を見たことがないじぇ」

和「ぐ…でも…」

タコス「…これを機に花田先輩を飛ばせばオカルトがひとつこの世から消え去る事に…」

和「花田先輩、覚悟して下さい」

煌「ひぃっ!?」

こうして目指せ極限状態に身を置くことでパワーアップする少年漫画の主人公特訓がスタートした


一日目

花田「ツモっ!!」

和「くっ…しとめそこなった…」

2日目

和「ロン。花田先輩…覚悟…!」

花田「すばーっ!?」
3日目


タコス「ツモっ!600012000!」


煌「ぎ…ギリギリっ!」


四日目

煌「ツモ。12000通しっ!」

和「…っ!?」

タコス「すごいじぇ花田先輩…!」

5日目

煌「つ…つもっ…!…少し…休みませて…くださ…」ガクン

タコス「お疲れ様だじぇ!」

和「(花田先輩との対局の牌譜…見返してみると…)」

タコス「ふっふっふ…気付くのが遅いじぇワトソン君」

和「誰がワトソンですか誰が。こんなもの偶然に決まって…」
タコス「花田先輩の戦績は基本的に四着…当然だじぇ。0スタートだから、三着でもすごいくらいだじぇ」


和「けどたまに、五万点台のデカトップを取ることがある。しかもトップを取る時は必ず五万点台ないし四万八千~九千強…すごい偶然ですね」
タコス「…偶然…かな?」ニヤリ

和「偶然ですっ!」

タコス「そういうことにしておいてやるじぇ」

タコス「(五万点台…花田先輩が原点スタートだった場合倍の点数…0点スタートを振り込んだ結果と仮定すると…まさか)」
煌「うぅぅ…おっぱいが…おっぱいが襲ってくるぅぅ…」


タコス「(振り込んだ点数の倍…あがる?」

回想終了

幼咲「すばらおねーちゃんっ!ほんとうにてるおねーちゃんよりつよかったんだね!すばらすばらっ!」ギューッ

幼照「っ…」ビクッ

母「さすが、だてにすばらが口癖じゃないですばらね」

父「…母さん。すばらの使い方かすりもしてないよ」

煌「誉めすぎです。調子が良かっただけですよ」チラッ

幼照「…」プルプル

幼照「…トイレいってくる」スタスタ

のどっちデカトップとかどの口で言うんだよ

幼照「(まけた…かんぺきにまけた…)」ジワッ

幼照「(まーじゃんがつよくて…やさしくて…すばらで…わたしなんかよりなにかもうえ…)」ウルウル

幼照「(このままじゃ…さきがとられちゃうよ…)」グスグス

煌「照ちゃん」

幼照「…っ」ビクッ

煌「とてもすばらな対局でしたね」

幼照「……なぐさめのつもり…?」プイッ
煌「いえ、もし途中で見るのを諦めなければ結果は違ったでしょうね」

幼照「っ!?きづいてたの…!?」

煌「勘、ですがね。何だか背中がむずむずして…ひょっとしたら、と」

幼照「(そっか…そこまでみられてたんだ…かんぱいじゃないか…!)」グス

幼照「うぅ…ひっく…ぐすん…うぇぇぇ…!」グスグス

煌「悔しいのですね」ナデナデ

幼照「くやしい…くやしいよ…!」グスグス

煌「すばらっ!」

幼照「ふぇっ!?」

>>116

すいません探り探りでやってるんで…細やかな所に気を配る余裕がないもので…

煌「負けて悔しいと思う。こんなにすばらなことはない」

幼照「へ…」

煌「勝負というものは、負けた時にどう思うかで勝ちが大きく左右されるもの
。負けるのは悔しい。悔しいと思うからこそ勝ちたいと思う」

煌「そして、負けを省み、努力し、勝利を目指しひた走る。悔しいと思うその心こそが勝利への何よりの糧」


煌「負けを本気で悔しがる照ちゃんは、私よりももっともっと強くなれますよ」ナデナデ

幼照「…でも…すばらももっとつよくなるんでしょ?」

煌「…強くなりたいと思っています」

幼照「だめ…つよくなっちゃだめ…そしたらずっとおいつけない…さきに…みてられちゃう」ウルウル

保守ありがとうございます。

携帯代払ってなくて止まるわ。パソで書こうとしたら規制されてるわ…

すぐ書きます

煌「見捨てられる…?(なるほど…それが本音ですか)」ナデナデ

幼照「だって…すばらはわたしよりまーじゃんがつよくてやさしくて…すばらで…わたしなんかよりずっと…」グスグス

煌「照ちゃん…麻雀を始める前はどうでしたか?」

幼照「え?」

煌「照ちゃんのこと無視したり嫌いだって言われたり…しましたか?」ナデナデ

幼照「…ううん。いっつもわたしのあとをついてきて…おねーちゃんおねーちゃんってあまえてきてた」フルフル

煌「でしょう。咲ちゃんは、麻雀が強いから照ちゃんのことが好きなんじゃありません。
照ちゃん自身のことが大好きだからなんですよ」ギューッ

幼照「あっ…」

幼照「(あったかい…)」ギューッ

煌「それに…咲ちゃんが照ちゃんを見捨てるような悪い子じゃないこと
を一番よくしっているのは照ちゃんでしょう?」

幼照「…うん。さきはだれかのわるぐちいったりしないやさしいこ…」

煌「ほら、なにも心配いりません」

幼照「…うん」

煌「照ちゃんはおねーちゃんをやることに少し頑張りすぎちゃったんですね。焦らないで下さい。
照ちゃんは、心も体も麻雀も、まだまだこれからなんですから」ナデナデ

幼照「(……すばらっ)」

煌「ただいま戻りましたっ!」

幼咲「おそいよすばらおねーちゃん!てるおねーちゃ…!
(てるおねーちゃんとすばらおねーちゃん…て…つないでる!?)」

煌「そんなに焦らなくとも私も照ちゃんも麻雀も逃げ出したりしませんよ」

幼照「ん…すばらおねーちゃんのいうとおり」

幼咲「(すばらおねーちゃん!?)」

父「(…照とも打ち解けたのか。すばらっ)次は誰が抜けようか?」

母「(どこまでもすばらな子ね)そうね、次は私が…」

幼照「わたしがぬける。わたしもすばらおねーちゃんのまーじゃんみたい」

咲「え…?」

照「…?さき、わたしのいったこと、そんなにへん?
すばらおねーちゃんのまーじゃんはとってもすばら。じっくりみたい」

咲「そ、そんなことないよ!すばらおねーちゃんのすばらさ、わかってくれたんだね。てるおねーちゃん!」

照「うん。よく…よくわかった」

煌「ではでは、はじめましょうっ」スワリッ
照「……」ストン

咲「(てるおねーちゃんがすばらおねーちゃんのひざのうえに!?)」

母「(あら…)」

父「(ふむふむ。なるほどなるほど)」

幼照「おもくない?」

煌「羽のように軽いですよっ」

幼咲「…(てるおねーちゃんがすばらおねーちゃんと
なかよくなったのはとってもすばら…すばらだけど)」トンッ

幼照「……」ギューッ

煌「照ちゃん。抱きついていたら見づらくありませんか?」ナデナデ

幼照「ん…ばっちりみえる」

幼咲「……(むーっ…!)」

父母「すばら…」

幼照「ここはこっちをきるんだ…すばら」
煌「ありがとうございます照ちゃん」

幼咲「(むぅぅぅぅぅ…!)」

オーラス

幼咲「ツモ。2000-4000!」

煌「(ギリギリ一位…照ちゃんも咲ちゃんも末恐ろしい…)」

母「惜しかったわね咲。裏が乗ればぎゃくて…」

幼咲「つぎはわたしがぬける!てるおねーちゃんはいって!」

幼照「やだ。もういっかいみる」

幼咲「だめー!!わたしがぬけるのー!」
煌「(ふむ)咲ちゃん。入ってくれませんか?私はもう一度咲ちゃんと打ちたいのですが」


幼咲「…わたし…と?」ピクッ


煌「だめですか?」
幼咲「ふ…ふーん、そっか~。すばらおねーちゃんはわたしがいいんだー。わたしとうちたいんだー」ニヤニヤ

煌「えぇ、咲ちゃんと打ちたいです」

幼咲「えへへ…じゃ、もういっかいねっ!」ニパーッ

幼照「(さき…たんじゅん)」

なんやかんやで時は過ぎ

父「おや、もうこんな時間か…楽しい時はあっというまに過ぎるな」

煌「とても楽しく有意義な時間でした。私はそろそろ…」

幼咲「すばらおねーちゃん…かえっちゃうの?もうちょっとだけ…だめ?」ウルウル

幼照「……」ジーッ

煌「うぐっ…」

父「…花田さん。君さえよければ今日は一泊していかないか?」

幼咲「っ!」パァァッ
幼照「っ!」ガタッ

煌「そこまでしていただくわけには…」

幼咲照「」ガクッ

父「そう言うだろうと思ってね、実は花田さんの分の夕飯も作らせてあるし…君のご両親の許可も得ているんだよ」

幼咲照「(すばらっ!)」

煌「(これは、断る方が失礼…ですね)」

幼咲照「…」ドキドキ

煌「わかりました。一晩お世話になります」ペコリ

父「あぁ、自分の家だと思ってゆっくりくつろいでくれ」

幼咲照「っ!」ハイタッチ

煌「ですが着替えは…」

父「先ほど花田さんのご実家から速達で届いたよ」

煌「すばらっ」

咲「すばらおねーちゃん!今日はずっと一緒だね!」ギューッ

煌「えぇ、ずっと一緒です」ナデナデ

幼照「わたし…うれしい。すばらおねーちゃんもうれしい?」

煌「勿論ですともっ」ナデナデ

夕食中

煌「すばらな夕食ですお母さんっ」

母「お口に合ってよかったわ。たくさん食べてね」

幼咲「…」コソコソ

幼照「さき、こっそりにんじんをすばらおねーちゃんのおさらにいれようとしない」

幼咲「てるおねーちゃん!言わないでよぉっ」

母「まったく…咲ったら」

父「咲、好き嫌いはいけないな。ちゃんと食べないと」

幼咲「だって…美味しくないんだもん」
煌「…咲ちゃんはにんじんが嫌いなんですか?」

幼咲「うん…」

煌「そうですか。ですが、にんじんは咲ちゃんに意地悪をしたくて
咲ちゃんが嫌いな味に生まれてきたわけではないのですよ」
幼咲「……」

煌「咲ちゃん…もし咲ちゃんが、自分は何も悪いことはしていないのに
出会ったばかりの人に嫌われたら、どう思いますか」

幼咲「…さみしい」

煌「そういうことです」

幼咲「…にんじん、たべる」

煌「すばらっ」ナデナデ

父「(中学生…なんだよな?)」

母「(中学生…よね?)」

幼照「…すばらおねーちゃん。わたし、すききらいないよ。なんでもたべられるよ」


煌「すばらっ」ナデナデ

夕食後

母「悪いわね花田さん。片付け手伝ってもらって」

煌「すばらな夕食のお礼ですっ」

母「ふふっ、ありがとう。花田さんには感謝してもしきれないわ」

煌「食器洗いくらいで大げさな」

母「わかっている癖に…二人のことよ。人見知りの激しい咲とあっさりと打ち解けた上に、咲の方からわがままを言う程の仲になるわ、にんじん食べさせるわ…
照の背伸びしておねーちゃんぶり過ぎる悪癖を出会って小一時間で直すわ…
今まで以上に二人を麻雀に夢中にさせるわ…母親の面目丸潰れよ」

煌「…す…すみません?」


母「やだわ。すばらなイジワルよ。真に受けないで」

煌「はぁ…」

母「ねぇ花田さん。あの子達の麻雀の才能、どう見る?」

煌「二人ともプロになるために生まれてきたような子どもですね。私とは天と地です」

母「私は、あの子達の才能を伸ばしてあげたいわ。
それはお父さんも同じ気持ちよ。煌さん、何かいいアイディアはないかしら?」

煌「急に言われましても…」

母「ふふ…困っちゃうわよね。私、ついさっき思いついたんだけれども…
お年玉を賭けるなんてどうかしら?」

煌「…お金を賭けるんですか?」

母「賭けると言っても大した額じゃないわよ。
ただ、真剣味を出される手段としては効果的じゃない?」

煌「………」

煌「(どうしましょう…いくら仲良くさせて頂いているとはいえ…そこまで口を出していいものやら)」
選択肢は二つ

1 同意する

2 反対する


煌「(なんて、ね。二人のことを思えば…答えは明白)」

煌「…お金を賭けるのは、反対です」


母「…どうして?」

煌「彼女達が好きな麻雀は競技としての麻雀です。賭博としての麻雀ではありません。
麻雀に賭博としての面があることすら知らないでしょう。自分の大好きな麻雀に、
賭博というマイナスイメージの強い面があると知った時…幼い感性はどう受け取るでしょうか」

母「……」

煌「不安要素を挙げれば切りがありません。ならば彼女達が大好きな
競技としての麻雀に慣れ親しませるのが確実かと。プロを目指すなら尚更」

母「……」


煌「何より彼女達は、お金がかかっていないからと言って緩慢な一打を打つほど不真面目ではありません」

母「………」

煌「出過ぎた真似をしているのは百も承知ですが…楽しそうに麻雀を打つ彼女達が、
渋い面持ちで嫌々牌を握る姿なんて、絶対に見たくないんです」

母「……………そうね。同感だわ」

煌「お母さん…」

母「馬鹿ね私は…そこまで考えてなかったわ…母親失格ね」
煌「子どものためを想い盲目になるのは親の特権です。
もし私があの子達の母親だったら…同じセリフを言えるかどうか」

母「…ありがとう。煌ちゃん。本当にありがとう…
今日からは貴女に足を向けて寝られないわね」

煌「こちらこそ、若輩者の生意気な主張に耳を傾けて頂き、誠にありがとうございます」

母「はー。何だかスッキリしたわ。喉に引っかかった小骨が取れた感じよ」

煌「それはすばらっ」

母「あっ…煌ちゃん。もう一つ訊いておきたいことがあるんだけど」

煌「なんでしょうか?」

母「すばらって、なんなの?」

煌「…すばらっ」

幼咲「すばらおねーちゃん!おはなしおわったんだよね?いっしょにおふろはいろっ」ギューッ

煌「っ!!聞こえて…ましたか?」

幼照「ううん…おとーさんが、すばらおねーちゃんとおかーさんは
たいせつなはなしをしているからじゃましちゃだめだって」

煌「そうですか」ホッ

咲「ねー。そんなことよりおふろ、おふろいっしょにはいろ?」

煌「はいっもちろん」

幼咲「やたー!」

幼照「…」グッ

父「煌ちゃん。お風呂に入るんだろ?着替えはこっちにあるから来なさい」


煌「承知しましたっ」スタスタ

幼咲「はやくきてねー」

幼照「まってる」フリフリ

父「煌ちゃん。私からも礼を言わせてもらうよ」スタスタ

煌「ですから私のあれは余計なお節介で…」スタスタ

父「ところで煌ちゃん。話はガラッと変わるんだが…」

煌「はぁ」

父「iPS細胞というもので同性の間でも子どもができるらしい」

煌「…???」

父「すばら凄い時代になったものだよ」

煌「…えぇ、そうですね」

入浴タイム

まこ「残念キンク」

塞「しまった!キンクリだわ!私が塞いでいる内に早く…早く行くのよ!」グググッ



幼咲「すばらおねーちゃん!からだあらってあげるね」ゴシゴシッ

幼照「わたしもあらう」ゴシゴシッ


煌「ひゃっ…!?ちょ…そこはすばらくな…や…やめ…!」

幼咲「やめないよっ。おかーさんが、おんなのこのここは
きちんとあらわなきゃいけないっていってたよ」

幼照「いかどうぶん」

煌「自分で洗いますから…ひゅっ!?」
煌「あ…まっ…て…あーっ!」

煌「…もうお嫁にいけない」シクシク

幼咲「…なかないですばらおねーちゃん。わたしがおねーちゃんのこともらってあげるから」

幼照「わたしがもらう。いっしょうたいせつにする」

幼咲照「…」ムッ

煌「こんな汚れた私に手を差し伸べてくれるなんて…すばらー!」ギューッ

幼咲照「」バチバチバチ

煌「お風呂、頂きましたっ」

母「煌ちゃん。お湯加減はどうだった?」

煌「すばらでした」

母「そう、すばらでよかった」

幼咲「すばらおねーちゃん!わたしたちのおへやでいっしょにおはなししよう」

幼照「おもにしょうらいのこととか。こどもはなんにんほしいかとか」

母「ごめんね二人とも、煌ちゃんと大切なお話しがあるの?」

煌「(何やら嫌な予感が…というかてるちゃん…こどもって…?)」

幼咲「えー!またー!?」

幼照「すばらおねーちゃんどくせんきんしほういはん…」

母「すぐに終わるから、ね?」

幼咲照「はーい…」スタスタ

母「………煌ちゃん」

煌「はいっ」ビクッ

母「最近の世の中って大変よねぇ…野菜の高騰とか、円高ドル安とか、消費税増税とか」

煌「………」

母「iPS細胞とか…同性の間でも子どもが出来るとか…」

煌「………………」

子供部屋にて

幼咲「ねーねーすばらおねーちゃん!あいぴーえすさいぼうってしってる?」

煌「…うーん」ウツラウツラ

幼照「すばらおねーちゃん…ねむいの?」

煌「すみません…最近色々と頑張っていたもので」ウツラウツラ

幼咲「じゃ、もうねようでんきけーしてー」カチリッ

幼照「すばらおねーちゃんはまんなか」
煌「えぇ」

幼咲照「おやすみなさーい」

煌「えぇ」ムニャムニャ

幼咲「(ねてる?)」
幼照「(ねてる)」

煌「…」ムニャムニャ

幼咲「…(あったかい)」ギューッ

幼照「……(あったかい)」ギューッ

煌「うー…ん」ゴロンッ

幼照「っ!!」

幼咲「(すばらおねーちゃん…むいしきにわたしをもとめているんだねっ)」ドキドキドキドキ

幼照「(すばらおねーちゃん…そっちじゃない…こっち、こっち)」グイグイッ

幼咲「えへへへ…」ギューッ

幼照「っ!!!!」グイグイグイグイ

煌「う…うぅ…」ムニャムニャ

幼咲「(すばらおねーちゃんのかお…めのまえに)」ドキドキドキドキドキドキ

幼照「」グイグイグイグイグイグイグイグイ

幼咲「」チューッ

煌「んむ…?」ムニャムニャ

幼照「!?☆◇○▽」

幼咲「」スースー

幼照「(キスをしたくらいであんしんしてねむるとは…まだまだだなさき)」

幼照「(わたしはもっといろいろとしってる…けどやらない)」

幼照「(ねてるひとにあ…あんなき、きすするなんていけないんだ…!えっちなんだ…!)」

幼照「(でも…しなきゃさきとのさをちぢめられないから…だからこれはしかたない)」スッ

煌「……」ムニャムニャ

幼照「(もっと近づいて…)」ドキドキドキドキドキドキ

煌「……」ムニャムニャ

幼照「(あついあついあついあついちかい!)」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

幼照「…(や…やっぱりやめとこう。うん、よくない。よくないよ。さきのしたことははんそくだ。
わたしはせいせいどうどう…すばらおねーちゃんとキスするんだ)」

幼照「(………すればよかった)」ウルウル

こうして

幼咲「またねー!すばらおねーちゃん!」

幼照「またあおうね」

母「また機会があればいらっしゃい」

父「その時は歓迎するよ」


煌「すばらっ」

月日は流れ

母「照ー!?咲ー!?どこいったのー!?…ん…この紙は」
(おかーさんへ。すばらなのでしんぱいしないでください)

母「すばらなら大丈夫か」

女生徒「花田さーんお客さんだよー」

煌「はて、お客さん…?」

幼咲「すばらおねーちゃんっ!」ギューッ

幼照「あいにきた。あいゆえに」ギューッ

煌「二人共!?どうしてここに!?」

幼咲「あいたかった!」

幼照「いえすっ」

和「花田先輩…誰ですかその子達は」

タコス「熱烈な愛を感じるじぇ」

新たな出会いが出会いを生み

幼咲「つもっ。りんしゃんかいほう」

和「またですか…よく偶然が続きますね」

煌「咲ちゃんはリンシャン牌で必ず有効牌を引くんですよ」
和「そんなオカルトありえません!!」

幼咲「」ビクッ

和「あ…」

幼咲「」プルプル

タコス「やーい。なーかしたーなーかーしたー」

和「えぇっと…あの…そういうことも…ないこと…もない…ですかね」アタフタ

幼照「(さきをなかせた…ゆるすまじおっぱい)」ゴゴゴッ

出会いがあれば、別れがある。そんな当たり前のことも知らない位、彼女は子供だった。


和「花田先輩」

煌「なんですか?」

和「転校の件、あの二人は知ってるのですか」

煌「…いずれ話します」

タコス「花田先輩…あまり後に回さないほうがいいじぇ」

煌「分かっています。分かっていますが…皆が言うほど、私は人が出来ていないんです」

母「うん、うん。わかったわ…そうね…そろそろ言わなきゃいけないわ。うん…それじゃ明日…」ピッ
母「咲ー!照ー!」
幼咲「なにーおかーさん!?」

幼照「りょうりのてつだいならやめておきな…いのちがおしいならな」

母「明日…煌ちゃんが二人に大事なお話しをしに来るってさ」

幼咲「だいじな…!」
幼照「おはなし…!?」

(咲ちゃん。毎朝私のために味噌汁を作って下さい)

(照ちゃん…私の遺伝子、欲しくありませんか?)

幼咲照「」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ


父「…」

母「…」

翌日

幼照「……」ソワソワ

幼咲「……」ソワソワ


母「二人共、煌ちゃん来たわよ」

幼咲照「」ビクッ

幼咲照「」カチコチ


煌「咲ちゃん、照ちゃん。こんにちは」ニコッ

幼照「こん…にちわ」

幼咲「こここここにちわっ」

煌「すばらな挨拶です」ストン


煌「知っているとは思いますが…今日は二人に大切なお話しがあります」

幼咲「(もうっ!?はやいよ…!)」

幼照「(まだ心の準備が…)」

煌「来年、私は福岡に転校します」

幼照「…!」

幼咲「…え?」ポカーン
煌「もっと早く伝えられるはずだったのですが…すみません…」

幼照「…さみしくなるね」

幼咲「え?え?まってよてるおねーちゃん…ふくおかに…てんこうって…おひっこしするんだよね」

煌「はい…」

幼照「ふくおかにいってもすばらおねーちゃんならだいじょうぶ。すごいすばらだから」


煌「ありがとう、照ちゃん」ナデナデ

幼咲「…だからまってってば!いままでみたいにあえなくなっちゃうんだよ!?てるおねーちゃん!なんでそんなへいきなの!?」

幼照「…っ!…しかたがない。しかたがないことなんだよさき」

幼咲「なんで…なんでいっちゃうの…?ふくおかに…わたしとかてるおねーちゃんとかおっぱいおねーちゃん
とかたこすおねーちゃんとかといっしょにあそぶよりたのしいことがあるの?」ウルウル


煌「…すみません」

幼照「さき…すばらおねーちゃんをこまらせないで」

幼咲「いっしょにいてくれるって…いったのに…」

煌「」ズキッ

幼咲「すばらおねーちゃんのバカー!!」ダダダッ

煌「咲ちゃん…!」

幼照「さき…」

煌「……」

幼照「おいかけないの?」

煌「照ちゃん…」

幼照「わたしはだいじょうぶ。おねーちゃんだから」

煌「すみません照ちゃん…今はおねーちゃんを頑張ってくれますか?」

幼照「おまかせあれ」

煌「…行ってきます」ダダダッ

幼照「きす…すればよかったなぁ」ポロポロ


幼咲「(ひどいよすばらおねーちゃん…うそつき…うそつき…うそつき!)」ダダダッ

煌「待ってください!」ダダダッ

幼咲「(はやい…おいつかれちゃうよぉ…)やだ!うそつきのすばらおねーちゃんなんてきらい!」ダダダッ

煌「咲ちゃんが私のことを嫌いでも私は咲ちゃんのことが好きなんです!」ダダダッ


幼咲「な…なにそれ!なんできらいなひとのいうことなんてきかなきゃいけないの!?」ダダダッ


煌「今日まで散々咲ちゃんのわがままを聞いてきたじゃないですか!たまには私のわがままも聞いてください!」

幼咲「きいてほしいなんていってないもん!!」

煌「止まる意志はないようですね!なら力付くでいかせてもらいます!」ガバッ

幼咲「はなして、はなしてよすばらおねーちゃん…!」ジタバタ

煌「離しません」ギューッ

幼咲「うぅ…(あったかい)」

煌「話し…聞いてくれますね」

幼咲「(このあったかさも…ふくおかにいっちゃうんだ…)」ウルウル

煌「……」ナデナデ

幼咲「(やっぱり…やだよぉ)」ポロポロ

煌「咲ちゃん…落ち着いて話しをきいて…」ギューッ

幼咲「……」ポロポロ

煌「帰ってきます。時間はかかりますが…必ず帰ってきます」


幼咲「うそだ…すばらおねーちゃんうそつきだもん」

煌「本当です。信じてください」

幼咲「ぜったいにしんじない」

煌「信じてくれるまで離しませんよ」

幼咲「…いいもん」

煌「そうですか…結構、注目されてるのですが」

幼咲「え?」キョロキョロ
ザワザワヒソヒソ

仲の良い姉妹だなー
小さい子…泣いてるわよ…

だだこねておねーちゃんを困らせてるのね…微笑ましいわ

ちょーかわいいよー

幼咲「はなして!はなしてってば(はずかしいはずかしいはずかしい!)」ジタバタ

煌「信じてくれますか?」ギューッ

幼咲「しんじる!しんじるからはなして!」

煌「逃げませんか?」

幼咲「にげない!」

煌「一緒に帰ってくれますか?」

幼咲「かえるっ!」


煌「私のこと、好きですか?」

幼咲「すき!だいすき!………ふぇ?」

煌「私も大好きです」パッ

幼咲「…うぅぅぅぅ…!」ウルウル

煌「では、帰りましょうか」ナデナデ

幼咲「…………ばか」

幼咲「しらなかったよ。すばらおねーちゃんがこんなに
わがままでずるくていじわるだったなんて」トボトボ

煌「その通り。真の花田煌は優しいおねーちゃんではなくずるくてわがままでいじわるなのです」


幼咲「……」プイッ

煌「まぁ、寝ている人間の唇を奪う咲ちゃんのほうがよほどずるくていじわるでわがままだと思いますが」

幼咲「お、起きてたの!?」

煌「あんなに身体をグイグイ引っ張られたら誰でも起きますよ」

幼咲「…うぅ…てるおねーちゃんめ…!」プルプル

煌「…キスされるのが嫌なら避けてますよ」

幼咲「へ…?えっ…えええええ!?」プシューッ

煌「……これも信じてもらえませんか」ナデナデ

幼咲「……………しんじてもいい」

煌「ありがとうございます。てっきりもう一度キスしてくれ
たら許してあげる…なんて言われるものだとばかり」

幼咲「そ…それ…!」

煌「時間切れです」ニコッ

幼咲「うぅ…」

煌「…必ず帰ってくる」

幼咲「…」

煌「信じてもらえますか…?」

幼咲「きす…してくれたら…」カァァッ

煌「唇以外なら」

幼咲「なんで…!?」

煌「正直、私の好きが咲ちゃんの好きと同じか…わからないのです」

幼咲「でも…きすされるのいやじゃなかったんじゃ…」

煌「可愛い妹の微笑ましい悪戯…程度の認識じゃなかったといえば嘘になります」

幼咲「…」シュンッ

煌「咲ちゃんを騙すような真似はしたくないのです」

幼咲「すばらおねーちゃん…」

煌「我慢、してください」

幼咲「くちびるいがいなら、どこでもいいんだよね…?」ジーッ

煌「はいっ」

幼咲「(きょうはすばらおねーちゃんにさんざんこまらせられたんだ…さいごくらいこまらせてやれ)えーと…えーっと…!」

幼咲「ふくらはぎ…とか」

煌「わかりました」
幼咲「……あれ?」
煌「しかし公共の場でやるわけにはいきませんから…」キョロキョロ

幼咲「だ、だよね!やっぱりふつうにほっぺた…」

煌「おっ丁度いいところに公衆トイレが。あそこなら問題ありませんねっ」ガシッ

幼咲「やぁっ!やめ…!うそうそうそつきましたごめんなさいちょっと
すばらおねーちゃんをこまらせたくてそれで…」ズルズル

煌「はいはいっ入って入ってー」ガチャン

幼咲「やぁぁぁぁ!?」

煌「はい、足上げてー」

幼咲「み…みえちゃう…みえちゃうよぅ!」

煌「ふくらはぎにキスするんだから当たり前じゃないですか(正論)。おー…綺麗な純白、すばらっ」


幼咲「ばかー!すばらおねーちゃんのばかー!!ひぅっ!?いきふきかけないでよぉ!っていうかそこふとももだよ!?」

煌「違いますよ(無知)暴れない暴れない」チューッ

幼咲「ひゃっ…!するならするっていってよー!!」

幼咲「うぅ…こんなむーどのないきすやだよぉぉ!」

煌「災難でしたね」ナデナデ

幼咲「バカー!」


この日より約半年後、すばらお姉ちゃんは福岡に転校した。

その間、あのずるくてわがままでいじわるなすばらお姉ちゃんは影を潜め、
いつもの優しいすばらお姉ちゃんに戻っていた。

今思うと、あの時の私は羞恥心との戦いに必死で、すばらお姉ちゃんがどんな顔をしていたのか、よく思い出せない。

きっと、すばらお姉ちゃんは顔を見られたくなかったのだろう。
照お姉ちゃんがお姉ちゃんを頑張っていたように、すばらお姉ちゃんもお姉ちゃんを頑張っていたんだ。

福岡に転校した煌さんには、苦難が待ち受けていた

件の振り込んだ点数の倍アガる能力も、絶対に飛ばない能力も消失してしまった。

煌さんは

煌「あれで一生分の偶然を使い切ったのでしょう」

と事も無げに答えるだけにとどまらず

煌「能力を失ったおかげで、如何に私の麻雀の基礎がなっていないかよく解りました。すばらっ!」

笑顔でそう言った。

二年後。努力という言葉では収まりきらないだろう努力を経て
見事団体戦レギュラーメンバーの座を勝ち取った。


オカルト的な能力も無く、特別牌に愛されているわけでもないすばらお姉ちゃんが全国の怪物達と、
真っ向から打ち合うその闘牌は、多くの人々の胸を打ち、誰よりも注目された。
ベスト8という結果にも関わらず、その年の優勝校の生徒よりも
インタビューを受け、麻雀雑誌にも大きく取り上げられたほどだ。

これ以降、尊敬している麻雀プロは誰かという問いに対し、
地方プロですらない花田煌の名を挙げる女子中高生が急増。
彼女達は花田煌世代と呼ばれ、全国、プロの世界で大活躍した。

高校を卒業したすばらお姉ちゃんは、長野の大学に進学した。

事前連絡もなく…。

私がそのことを問い詰めると

煌「帰って来ると、約束したじゃありませんか」

相変わらずの笑顔で言う。顔から火が出た。後、驚愕する。

煌「麻雀はやめます!他にやりたいことが見つかりましたからっ!」

教育学部に進学したすばらお姉ちゃんのやりたいことは明白で、
けれどもやめることはないじゃないかと、照お姉ちゃんとおっぱいお姉ちゃん
、タコスお姉ちゃんの四人で説得したものの

煌「中途半端はすばらくありません」

の一言で一蹴された

そして、すばらお姉ちゃんは存分にやりたいことに打ち込んだ。

そのおかげで、二人っきりになるチャンスもなく、たまに掴みかけるもことごとく照お姉ちゃんに阻まれた

まだ諦めていないらしい。すばらお姉ちゃんを誘惑しようと
過激なスキンシップを行う…寸でで赤面逃走する不毛な日々を送っている


二人切りになれない理由は他にもある。すばらお姉ちゃんは時たまふらっとどこかに旅に出る

何でもお姉ちゃん力を上げる旅だそうな。何をしているのか問いただしても秘密ですの一点張り。


一体…なにをしているんだろう。

岩手某所

煌「一人旅はいいですね。いかに自分が誰かの助けを得て生きているか…
見つめ直すことが出来ます。それこそが、お姉ちゃん力アップの近道…すばらっ」

?「……」

煌「…お嬢ちゃん。年頃の女の子が道縁に座り込むのは関心しませんね」

?「…歩くのダルい。おぶって」

煌「おまかせあれっ」

?「(…花田煌…だよなぁ?何で岩手に?)」


大阪某所

煌「(都会のコンクリートジャングルに身を投じることでお姉ちゃん力をアップさせるはずがあっさり迷子に…)」

?「あー!花田煌やー!」

?「ほ、ほんまや!お姉ちゃん!サインもらお!」

長野某所

煌「灯台下暗し。意外と身近な場所にお姉ちゃん力アップの秘訣が…」

?「…」トボトボ

煌「お嬢ちゃん。下を向いて歩いている所をみるに…落とし物でも探しているのですか?」

?「お姉さん…私のことが見えるんすか?」


奈良。某所

煌「山で遭難。そんな経験も悪くない…わけない!ピンチです!大ピンチです!誰かー!誰かー!」

?「っと!大丈夫ですか!?」ガサッ


煌「…はいてない?」

?「へ?」キョトン

咲「ふーん…これがお姉ちゃん力アップの旅の成果…なんだ花田先生」ヒクヒクッ

煌「さ…咲ちゃん…怖いです」ビクビク

モモ「咲ちゃん、すばらお姉さんをいじめるのは許さないっすよー」

照「私も許さない。けどビクビクするすばらお姉ちゃん可愛い…どうしようモモ」

モモ「照先輩はどうしようもないっす」
洋榎「ツモっ!6000オール!」

穏「おー!洋榎さんすばらっ」

洋榎「せやろーすばらやろー」

白望「絹…だるい。おぶって」

絹「いいゆう前に既におぶさってるやんか!!」

咲「で…なに。照お姉ちゃん以外皆花田先生の家に下宿してるんだってね…」ヒクヒクッ

煌「は…はい…」ビクビクッ

咲「私、知らなかったんだけど」

煌「それは…その…サプライズで…」ビクビク

咲「隠す必要、あります?」

煌「………それは…その…」

咲「その?」

煌「お姉ちゃん力アップのために色んなタイプの子に好かれようと努力した結果…いつの間にかこんなことに」

咲「え?それ…言い訳なの?花田先生」ヒクヒク

煌「そ…そのつもりでつ」

モモ「咲ちゃん。それ以上すばらお姉さんをいじめると存在感ステルスするっすよー」

照「えっ…出来るのそんなこと?なら私の存在感をステルスして。そうすればすばらお姉ちゃんの着替えもお風呂もトイレも覗き放題」

モモ「照先輩、実行には移せないヘタレじゃないっすか」

洋榎「咲ちゃん。そんくらいで勘弁したってやー。すばらお姉ちゃんには悪気はないんや」

絹「せやせや。すばらお姉は私らのわがまま叶えてくれただけなんや」


穏「そうだよ宮永さん!すばらお姉ちゃんはすごくすばらなだけなんだよ」

白望「…すばら姉ぇマジすばら」

咲「う…うぅぅぅぅぅぅぅぅ…!」ウルウル

煌「さ…咲ちゃん?」

咲「(みんな…すばらお姉ちゃんすばらお姉ちゃんすばらお姉ちゃんって…!)」プルプル

咲「すばらお姉ちゃんのことすばらお姉ちゃんって呼んだのは私が一番最初なんだからぁぁぁぁぁ!!」

咲「すばらお姉ちゃんのばかーーーー!!」ダダダッ


煌「あぁ!咲ちゃん!違うんですこれは全て咲ちゃんに愛されるための!」ダダダッ

咲「うるさいばかーーー!」ダダダッ

煌「それに他の子には手を出してません!キスだって咲ちゃんに夜這いされた時とふとももだけですしっ!」ダダダッ

咲「夜這いっていうなー!!ふ…ふともものことは思い出させるなばかーーー!!」
煌「大好きです!咲ちゃん!」

咲「うぅぅぅぅ…!」プルプル

咲「ばかーーー!」

咲「はぁ…はぁ…」
煌「はぁ…はぁ…さ…さきちゃ…はぁ」
咲「…ふんっ。昔は捕まえてくれたのに…!」

煌「無茶…言わないでください。10代の女の子と20代後半にさしかかった女性とじゃ体力が違いすぎます…」

咲「ど…どうせ下宿の女の子たちと…その…そういうことばっかりしてるんでしょ!」カァァァッ


煌「ですからそれは誤解なんです…」

咲「…信じられない」プイッ

煌「…どうすれば信じてもらえるのですか?」

咲「…………キス」
煌「……」

咲「キスしてくれたら信じむぅぅ…!?」

煌「……」チューッ


咲「っぷはぁっ」カァァァッ

煌「信じてくれますか?」

咲「すばらお姉ちゃん…ここ学校だよ?」

煌「はい」

咲「バレたらマズいよ。社会問題だよ」

煌「咲ちゃんのためなら、しかたありませんね」

咲「…うぅぅ………」プシュー

煌「咲ちゃん」

咲「わかったよ…!信じるよもう!わかってたよっ!他の子に手を出してないなんて!
照お姉ちゃん以外は純粋に慕ってるだけだって!」

煌「ありがとうございます」ギューッ

咲「…本当に私でいいの?」ギューッ


煌「はい」

咲「やきもちすごいよ」

煌「はい」

咲「めんどくさいよ」

煌「はい」


咲「それから…それから…」

煌「咲さん」

咲「っ…」

煌「大好きです」

咲「……私も大好き。すばらお姉ちゃん」ギューッ


カン

終了です。長期保守本当にありがとうございました。

次からは書きためてからやります。

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