杏「ここ杏の家なんだけど」 (46)

モバマスssです。
杏の家であれこれな感じっすわ。
よろしくお願いたします。

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菜々「いや、そうなんですけどね」

杏「なんで元旦から菜々さんが杏の家来てるの? 暇なの?」

菜々「まあ、アイドルとしての仕事は三日までお休みですし」

杏「菜々さん人気ないの?」

菜々「違いますよ! 人気ありますよ! 今や国民の7割はミンミン=ウサミンの認識ですよ!!」

杏「杏はミンミン=餃子だけどな~」

菜々「元旦から杏ちゃんの家にお伺いしたのは、申し訳ないと思っていますけど……」

杏「ホントだよね~。杏の初夢を妨害した罪は重いよ~」

菜々「いや、特にいつもの杏ちゃんと変わらないですよ……」

杏「違うよ! 2014年の杏を見くびっちゃ駄目だよ!!」

菜々「ど、どう違うんです?」

杏「見て分からない、菜々さん」

菜々「わ、分からないです」

杏「だから菜々さんはアレなんだよ」

菜々「アレってなんですか!! アレって!!」

杏「それは菜々さんの方でアレして、アレしちゃってくださいよ」

菜々「どういうこと!?」

杏「もう菜々さん細かいこと気にしてると老けるよ」

菜々「菜々は17歳です!!」

杏「はいはい、ウサミン星は電車で1時間」

菜々「完全に舐めてますね」

杏「杏が舐めるのは飴だけだよ」(ドヤァ

>4 あざっす。書き溜めないんで遅いかもなんですが、頑張ります。

菜々「上手いこと言ったつもりですか!」

杏「これが2014年最高の杏だよ」

菜々「もうMAXですか」

杏「そうだね。ここからはもう下り坂だよ」

菜々「去年と何も変わらないですよ!」

杏「菜々さんは変わらないよね~」

菜々「そうですか!?」

杏「うん」

菜々「いや、菜々ちょっとそういうことで相談があったんですけど」

杏「うん?」

菜々「あのですね。この間のクリスマスあったじゃないですか」

杏「え、ちょ、菜々さんタイム、タイム」

菜々「あ、はい」

杏「何? 菜々さんは相談するために杏の家来たの?」

菜々「まあ、そういうことになります」

杏「元旦に?」

菜々「去年のうちに解消しておきたかったんですけど、年末番組の収録とかで忙しかったんですよ」

杏「菜々さん……。杏を何だと思ってるの?」

菜々「ニート、アイドル?」

杏「ニートだろうが元旦はあるんだよ! 杏にも人権はあるんだよ!」

菜々「うっかりなんです! ウサミン星だと今日はまだ暦上12月32日なんです!」

杏「ウサミン星ではコミケが4日目まであるんだね」

菜々「今はビックサイトでしたっけ。アイドルになってから言ってないですね~」

杏「菜々さん、幕張時代なんて平成生まれは知らないよ」

菜々「なななななな菜々だって知らないですよ!!」

杏「菜々さん実家から近くて楽できたんじゃないですか~」

菜々「いや、案外遠いですよ」

杏「もうウサミン星は千葉だよ」

菜々「そんなこと……いや、あの」

杏「どうしたんですか? いつもなら否定するところじゃないですか」

菜々「ま、まあその、杏ちゃんは薄々気付いていたと思いますけど」

杏「?」

菜々「ウサミン星ってないんですよ……」

杏「……」

菜々「あ、急なことで驚いたり、しました?」

杏「あ、まあ、うん、おど、驚いたよ」

菜々「え、あ、嘘!? もしかして杏ちゃんウサミン星信じてました!!??」

杏「いや、菜々さんがウサミン星を否定したことに驚いてる」

菜々「いや、そろそろ厳しいかなーと思いまして……」

杏「うんまあ、菜々さんが今まで続けて来たことが凄いよ」

菜々「ただのアイドルじゃいけないと思った故の言動だったんですが」

杏「言った以上は責任は取らないとね」

菜々「最近結構、周囲の子たちが妙に気を使ってる気がして」

杏「Pさんも今や何とも思ってないけどね」

菜々「そうだったんですか!!」

杏「なん……だと……!?」

菜々「Pさん、菜々のプロフィール書き換えないからてっきり」

杏「それはPさんの優しさってやつだよ」

菜々「そうでしたか......。Pさんは菜々を大切にしてくれていたんですね」

杏「ウチの事務所は可愛い子が多いけど、その数だけ人間性にクセが強いからね。扱いミスると辞められるか、引きこもるか、刺されるかするから、Pさんの立ち回りも大変だよ」

菜々「でも、菜々だって直ぐに撤回するつもりだったんですよ! ですが、それがあれよあれよと火がついて、菜々の人気上昇に影響しちゃいまして......」

杏「別に杏は悪いことだと思わないし、多分菜々さんのファンの人も大半ウサミン星はないと思ってるんじゃないかなー」

菜々「マジで?」

杏「え?」

菜々「え?」

杏「いやいやいやいや菜々さん!! さすがに自分でそこまで言ってて、ファンの人が本気でウサミン星の存在を信じていたと思っていたんですか!?」

菜々「だって、だって皆ファンレターの宛先に事務所の住所とウサミン星って書いてあったから......」

杏「菜々さん純粋すぎて、杏がなんだか悪いことしてるような気がしてきた」

菜々「いいの杏ちゃん。全部、これは菜々が悪いんだから......」

杏「そりゃそうなんだけど、それで菜々さんはどうしたいの?」

菜々「2014年は電波キャラを卒業して、本格的にアイドル声優として頑張りたいんです!!」

杏「勝手に頑張ってくれて構わないけど、なんでそれを杏に話すかなー。ふつーPさんとかが先でしょ」

菜々「まずは同業者に話した方がいいかなーって」

杏「だからって杏に話す~?。同じキュートならもっと話聞いてくれる子いるよ?」

菜々「さ、最初はまゆちゃんとか、みくちゃんとか話そうと思ったんだけど......」

杏「けど?」

菜々「なんか目の敵というか、嫌われてると思うんだよね......」

杏「」

菜々「ウサミンとか言ってる3X歳は絡み辛いのかな......ハハハハハハ」

杏「おい大丈夫か安部」

菜々「一人称が菜々ってのもアウトじゃないかな……」

杏「おい、安倍」

菜々「私ホント何がしたいんだろ……」

杏「おいおいおい!! 勘弁してくれよー。元旦にこんな爆弾持ち込まれても、杏は処理できないよ!! もう間違って赤いコード切ってるレベルじゃないよ!!」

菜々「うううう......」

杏「......はぁ、いろいろ言いたいことあるけど、ひとまず正座」

菜々「はぃ......」

いまさらだが元旦じゃなくて元日じゃないの?

間違いじゃなかったらスマソ

杏「で、菜々さん。どうして杏にこんな話したのさ」

菜々「正直もう、キツいと思うんですよね、17歳とかウサミン星とか言ってる場合じゃないというか......」

杏「うん」

菜々「卯月ちゃんとか、まだ本当に菜々のこと17歳と思ってそうな子もいて、カルマ値が由々しき事態で」

杏「うん」

菜々「もう辛いんですよ!!  これ以上このキャラやり続けることが!!」

杏「だからってそれ、杏に話すことじゃないよ。絶対」

菜々「だって、杏ちゃんぐらいしか気軽に話せないし」グスン

>>23
元旦は1月1日の午前中までのことで、元日は1月1日のことを言うそうです(知恵袋参照)。
安倍さんは元旦に来たわけで、それは杏ちゃんぐも切れますわな。

杏「頼ってくれるのは嬉しいけどさ~」

菜々「杏ちゃんなら元日も暇だと思ったし」

杏「おい、安倍」

菜々「とにかく真剣な悩みなんです!! 菜々は、菜々は本気とかいて、マジで悩んでます!!」

杏「もう勝手に悩んでほしいけど、相談された以上は答えなきゃ駄目なの?」

菜々「年下の杏ちゃんに聞くのはどうかと思うけど、業界的には菜々より先輩な訳だし」

杏「そんなに変わんないけどね」

菜々「それに忙しそうじゃないし」

杏「喧嘩売ってるの?」

今日は更新少ないけど、また今夜あたりで一気に最後まで書きます。
おやすみでーす。

杏「でもさ、そういうのも含めて菜々さんのキャラじゃない」

菜々「けど」

杏「けどじゃなくてさ、ファンの皆も杏たち事務所のメンバーも、ウサミン星の17歳であってこそ菜々さんなんだよね」

菜々「杏ちゃん……」

杏「今菜々さんがウサミン星を捨てるってことは、今までの菜々さんは否定するんだよ」

杏「杏は今の杏がいいし、無理に働くアイドルになっても周りが困っちゃうしね」

菜々「それでもやっぱり周りに変な気を使わせているというか……」

杏「別に良いんだよそんなのは」

杏「杏たちはアイドルだよ? 夢を売るのが商売さ」

杏「おかしな個性も言動も全て認められているんだよ」

菜々「…………」

杏「でもさキャラじゃないけど、菜々さんはファンの前以外でも徹底的にそれを貫いてるでしょ」

杏「だったらもはやそれは安倍菜々なんだよ。ウサミン星も、永遠の17歳も。安倍菜々という人間を作り上げている要素じゃないのかな」

菜々「私は……私はこのままでいいんでしょうか?」

杏「そんなのは知らないよ~。杏は他人の心配できる程、器用な人間じゃないし」

杏「ただ、菜々さんが今の自分を受け入れられなくなったら、それはどうにかした方が良いのかもね」

菜々「菜々は……菜々は」

菜々「菜々は、今の自分が好きです」

菜々「例え安倍菜々さんじゅうななさいと呼ばれようと、ウサミン星は千葉県と言われようとも」

菜々「そう言ってくれるファンの皆さんは大切ですし、今の菜々を認めないことはファンを裏切るような気がします」

杏「なんだよ、最初から答え出てるじゃん」

安倍じゃないぞ?『安部』だ
次からは間違えるなよー

>>36
サーセン

菜々「菜々自信出てきました!!」

杏「はいはい、じゃあ杏はようやく寝るから邪魔しないでね」

菜々「ありがとうございます、杏ちゃん!!」

菜々「2014年の菜々はよりパワーアップして、ウサミンパワーを振り撒きますよ!!」

杏「もう勝手に…zzz」

菜々「菜々頑張ります!!」

こうして2014年の安部菜々さんじゅうななさいは幕を開けた。

彼女たちの戦いはまだまだ始まったばかりなのである……。

といわけで、おしましです。

なんだかこんなはずじゃなかったんですけど、初めてだったんで多めに見てください汗

また次の作品でお会いしましょうノシ

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