モバP「怠惰な白鳥」 (51)

モバマスSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402756829

こんばんは。

最近は副業の関係でどうにも土曜日や日曜日に投稿するのが精一杯ですね。

すみません。

事務所

莉嘉「Pくんおつかれー」

P「お疲れ様」

莉嘉「なんか甘いものない?」

P「杏の飴ならあるけど」

莉嘉「いいのーそれ?」

P「まぁ、俺が買ってるから平気だろ」

莉嘉「それじゃ貰うねっ!」アーン

P「…投げろって?」

莉嘉「優しく放ってね?」

P「ほれ」ヒョイ

莉嘉「ん。ん~生き返る」

P「大袈裟だな」

冒頭に書き忘れてしまいましたが、古典シリーズです。

杏「いや、実際人は飴によって生かされていると言っても過言じゃないよね」

P「お、杏いたのか」

杏「まぁね。それより杏にも飴くれ」

P「ほれ」

杏「ん。ありがと。それじゃ杏は行くね」

P「どこに?」

杏「どこかに」

莉嘉「…杏ちゃんの行先聞かなくていいの?」

P「まぁ、仮眠室かレッスン室だろ?」

莉嘉「ちょっと、仮眠室見てくるね」

莉嘉「…Pくんすごーい」

P「だろ?」

莉嘉「何でも知ってるんだね」

P「そんなことはないと思うけど」

莉嘉「莉嘉のクラスの男子たちより全然大人だしさー」

P「それは当たり前だ」

莉嘉「だよねー」

美嘉「あ、莉嘉いたんだ」

莉嘉「あ、お姉ちゃん!」

美嘉「それじゃ、アタシらは帰るから」

P「お疲れ様」

美嘉「じゃね★」

莉嘉「ばいばーい」

ちひろ「元気ですね美嘉ちゃん達」

P「元気なのが一番ですよ」

菜々「な、ナナも元気ですよっ」

P「あ、お疲れ様です。湿布入りますか?」

菜々「へ、平気ですってば」

菜々(もう貼ったし)

P「まぁ、それは冗談にしてもしっかりマッサージやストレッチはしておいてくださいね」

菜々「そうですね。肉離れとかしたら大変ですし」

P「ですね」

菜々「やっぱり体が資本ですし、自己管理はしっかりとですよねっ」

P「そうですね」

菜々「一緒にレッスンでもどうですか?」

P「俺ですか?それこそ肉離れしちゃいますって」

菜々「徐々に慣らしていけばいいじゃないですか」

P「…まぁ、機会があれば」

菜々「待ってますからね」

事務所
ガチャ

杏「んー」ポリポリ

P「おはよう」

杏「おはよ」

ちひろ「寝てたんですか?」

杏「まぁ、ベッドの上に横たわってたよ」

ちひろ「寝てたんですね」

杏「そうとも言うね」

P「杏、明日の予定な」

杏「えー、面倒だから代わりにやってよ」

P「印税で暮らすんだろ?しっかりやれよ」

杏「うぐ…はーい」

ちひろ「杏ちゃんって割とプロデューサーの言うこと聞きますよね」

杏「聞かないとそれはそれでマズイじゃん」

ちひろ「確かにそうですけど」

杏「ま。そんな打算的な訳じゃないんだけどね…」

ちひろ「…?」

杏「ほら、杏の楽したいセンサーがPさんの言うことを聞いておいた方がいいって言ってるんだよ」

ちひろ「そうなんですね」

ちひろ「って十分打算的じゃないですか」

杏「まぁ、そうとも言う。そう言えば、周子は?」

P「ん?今日は家にいるんじゃないか?」

杏「そっか。それじゃ、Pさん家まで送ってってー」

P「前後関係がよく分からないが分かったよ」

ちひろ「それじゃ、あんまり遅くまでいないで下さいね」

P「分かってますって」

杏「はーい」

ちひろ「それじゃお先に失礼します」

事務所

P「…さて」

杏「あとどれくらいで終わりそう?」

P「大体目途は付いたが…30分はかかるな」

杏「そ」

P「そう言えばさ」

杏「…なに?」

P「レッスンはどうだ?」

杏「普通だね」

P「そうか」

杏「まぁ、杏は杏らしくやってるよ」

P「ならいいが」

P「最近ファンも増えてきたよな」

杏「みたいだね。差し入れも増えたね」

P「食べ物は何が入ってるか分からないからNGだけど、それ以外も増えたな」

杏「だね」

P「俺がテストした時のこと覚えてるか?」

杏「ん?」

P「正直癪だったけど、杏は凄かったな」

杏「ただ、トレーナーの真似しただけなんだけどね」

P「体と意識が直結してるんだな」

杏「よく分からないや。それで何が言いたいの?」

P「ん?いや、もしかしたら杏の最初のファンは俺かもなって話」

杏「…っ!あーもー」ハァ

P「どうした?」

杏「色々言いたいことはあるけど、どうせ皆の最初のファンは大体…Pさんでしょ?」

P「まぁな」

杏「だよね…」ハァ

杏「ちょっと出掛けてくるね」

P「一人で帰るのか?」

杏「そんなわけないじゃん。一カ月は行方くらますよ?」

P「勘弁してくれ」

P「それで、どこ行くんだ?」

杏「デリカシーがないね」

P「そうか悪かった」

杏「別に。三十分くらいで帰ってくるから」

P「分かった」

杏「それじゃ」バタンッ



P(あいつはどこ行ったんだ…?)

P「ちょっとだけ探してみるか…」

P「トイレにいない…。仮眠室にもいないしなぁ…」

P「どこかに買い物か?いや、そんな柄じゃないしなぁ」

杏「ん?なにしてんの?」

P「杏か?どこ行ってたんだ?」

杏「屋上にね」

P「屋上か。星でも見てたのか?」

杏「そんなロマンチックなわけないじゃん」

杏「何となく気持ちいいかなって」

P「そうか」

杏「でも、雨に降られて濡れちゃったよ」

杏「全く飴だったらよかったのに」

P「そうだな」

P(雨なんて降ってたか…?)

杏「仕事終わったの?それじゃ帰ろ」

P「おう。分かった」

車内

P「着いたぞ」

杏「ん?あぁ、どうも」

P「大丈夫か?」

杏「うん。それじゃおやすみ」

P「おやすみ」

翌日

レッスン室

凛「杏」

杏「ん?」

凛「靴破けてるけど変えたら?」

杏「あ、いいよ。面倒だし」

凛「怪我するよ?」

杏「大丈夫。怪我するほど練習しないから」

凛「…でも、前はもっと靴綺麗だったよね?」

杏「あー、ほら杏って靴洗わないんだよね無精だから」

凛「そうなんだ」

杏「そういうこと」

凛「私のも傷んで来てるから今度一緒に買いにでも行く?」

杏「んー、杏は通販で買ってるからいいかな」

凛「分かった。早く新しいのに替えなよ?」

杏「はーい」

凛「うーん…」

卯月「どうしたの?」

凛「あ、ちょっといい卯月?」

卯月「うん。なになに?」

凛「レッスン用の靴ってどれくらいで傷んじゃう?」

卯月「うん?うーん…分からないなぁ…結構持つんじゃないかな」

凛「だよね」

卯月「凛ちゃんの靴破れそうだね」

凛「そうなんだよね」

卯月「凛ちゃんくらい練習してたらすぐに破けちゃうのかもね」

凛「そうなのかな…?」

卯月「そうに決まってるよ」

卯月「それにしてもなんでいきなりそんなことを?」

凛「ん、ちょっと気になることがあってね」

卯月「気になること?」

凛「杏のことなんだけど」

卯月「うん?」

凛「あのね――」

卯月「なるほどね。確かに杏ちゃんって謎が多いよね寝てばっかりだし」

凛「気が付くと仮眠室にいるよね」

卯月「うーん…杏ちゃん本人に聞いても教えてくれないだろうし…」

凛「卯月も気になるんだ」

卯月「ちょっとだけね」

事務所

杏「Pさんや」

P「なんだ?」

杏「ちょっとパソコン貸して」

P「何に使うんだ?」

杏「ん?靴を注文するから」

P「レッスンのか?」

杏「それ以外何があるの?」

P「確かにな」

杏「えっと……あ、面倒だからPさん打っといてくれない?」

P「全くお前は…」

杏「前回と全く同じでいいから」

P「分かった分かった」

杏「ありがとねー」

事務所

P「そういや杏」

杏「ん?」

P「アイドル楽しいか?」

杏「まぁまぁかな。それだけ?」

P「一人でレッスンするのもいいが無理はするなよ?」

杏「…杏は仮眠室で寝るね」バタン

P「さて…こんなものか」

ガチャ

凛「お疲れ様」

卯月「お疲れ様でーす」

P「ん?どうした?」

凛「杏は仮眠室?」

P「出て来てないからそうだと思うが…」

卯月「みたいだよ凛ちゃん」

P「何かする気か?」

凛「ちょっと気になってね」

P「何が?」

凛「杏の一日の生活が」

P「まぁ、確かに寝てばかっかりだしなぁ…」

卯月「気持ちよさそうに寝てるなぁ…」

ガチャ

杏「ん?二人共どしたの?」

凛「レッスン終わって話してたんだよ」

卯月「そうなんですよ」

杏「そ。それじゃ、ばいばい」

凛「もう帰るの?」

杏「撮影もレッスンもないしね。杏は眠いのだ」

卯月「お疲れ様でーす」

P「悪いな、今日は送れそうにない」

杏「え、ホント?」

P「悪いな」

杏「杏的には送って貰えるまで待ってたいんだけど…」

P「それじゃ、一時間くらい待てるか?」

杏「まぁ、それくらいなら…」

杏「適当に時間潰しとくね」

P「分かった」

凛「どこに行ったのかな?」

卯月「追いかけてみよっ!」

P「お前らあんまり遠く行くなよ?」



凛「杏のことだからこのビルの中にいると思うけど…」

卯月「レッスン室の電気は消えてるしどこだろう…?」

凛(私の予測は外れだったかな?)

卯月「うーん…屋上でも行ってみる?」

凛「そうだね」

屋上

ガチャ

凛「星が綺麗だね」

卯月「だねー」

卯月(Pさんとここでお話したなぁ…)

凛「ここにもいないかな」

卯月「…ん?」ピク

凛「どうかしたの?」

卯月「なんか音楽が聞こえる気が…」

凛「…あっちかな」

卯月「杏ちゃんかな…?」

凛「あ、杏だ」ヒソヒソ

卯月「杏ちゃんだね」ヒソヒソ

杏「……」ボケー

凛「何してるんだろう?」

卯月「イメトレかな?」

杏「これがこうで、これがこうだからこうだね」ウンウン

凛「あれ、杏の次の歌の振付だよ」

卯月「そうなの?」

凛「うん」

杏「こんなもんで完璧でしょ」フゥ

杏「それで、どしたの?二人共」

凛「バレてた?」

卯月「ごめんね。盗み見するつもりはなかったんだけど」

杏「ま。別にいいけど」

凛「練習してたんだ?」

杏「まぁ、たまたまね」

杏「星が綺麗だねー」

卯月「流れ星とか来ないかなぁ…」

凛「やっぱり、その靴の汚れは練習してたからなんだね」

杏「ん?どうだろ」

卯月「しっかり練習してるんだね~」

杏「た、たまたまね」

杏「普段は寝てるけど」

凛「ふーん」ニヤニヤ

杏「な、なにさ?」

凛「いや、別に何もないけど?」

凛「正直さ」

杏「ん?」

凛「ちょっと嫉妬してたんだ」

杏「んん!?」

凛「練習しないで何でも出来るなんてさ」

杏「いや、そりゃあり得ないでしょ」

凛「でもさ、Pさんが言ってたんだよ『杏は天才だ』って」

杏「多分言葉のあやか何かだと思うけどね」

卯月「ちゃんと練習してたんですねー」

杏「と言うか、杏は最低限は皆とレッスンしてるじゃん」

凛「そうだっけ?」

杏「そうだよ。全く…イメージだけで語らないで欲しいね」

卯月「たまにいないけどね」

杏「うぐ…。たまに布団が杏を離してくれなくて」

凛「そう言えば、耳に挟んだんだけど杏がアイドルやってる理由って…」

杏「お金の為だよ」

凛「本当なんだ?」

杏「霞を食べて生きてられないからね」

卯月「でも、CDの印税が結構入ったんじゃ…?」

杏「あー、気づいたらスタドリに変わってたんだよね…」

凛「そんなこともあったね」

卯月「それじゃ、お金貯まったらどうするの?」

杏「さぁね?その時のことはその時にならないと」

杏「でも、まぁ、ちょっと位は恩も感じてるし…」

卯月(辞めるとは言わないんだ…)

杏「まぁ、ほんの少しならアイドルも楽しいかもしれないし…」ポリポリ

卯月「わ、私は杏ちゃんとお仕事出来ると嬉しいですよっ!」

杏「え、あ、うん。どうも」

杏「正直、柄じゃないよね。杏っぽくない」

杏「もっと、こうぐだぐだしてるのが杏だよねうん」

杏「こうソファとかベッドで寝そべりながらお菓子食べてるのが杏っぽい」

凛「世間的イメージはそうだよね。もしかしたらPさんでさえそう思ってるかも」

杏「そこはどうか分からないけど…」

杏「柄じゃないって分かってるのに、こんなことするなんて杏は思ってもみなかったよ」

凛「そうなんだ」

杏「うん。今までのアイドルやる前の杏とは全く違うよね。ニュー杏だよ」

卯月「新型なんですねー」

杏「魔法使いに働かなきゃいけない呪いでも掛けられちゃったかな」

凛「呪い?」

杏「杏は白鳥に変えられちゃったんだよ」

卯月「…?」

杏「うーん分からないか」

凛「優雅に、なんでも出来るみたいに見せなきゃいけないってこと?」

杏「まぁ、そんな感じかな」

杏(それと、優雅に見せるために影で努力しなきゃいけないってことなんだけどね)

ガチャ

P「なんだこんな所にいたのか」

凛「どうかしたの?」

P「仕事が早く片付いてな。皆一緒に送ろうかと思って」

杏「やっと帰れる…」

凛「ありがと」

卯月「ありがとうございまーす」

車内

P「お疲れ様」

杏「ばいばーい」

P「さて、帰るか」

杏「そうだね」

P「屋上でなにしてたんだ?」

杏「三人で天体観測」

P「いいなそれ」

杏「半分冗談だけどね」

P「そうか」

杏「Pさんは杏のキャラどう思ってるの?」

P「ん?」

杏「杏がだらだらしてても怒らないけどどう思ってるのかなって」

P「怒って欲しいのか?」

杏「そういうわけじゃないけどね」

P「そうだな。別にいいんじゃないか。評判も悪くないし」

P「別にそこまで迷惑掛けてる訳でもないしな」

杏「あ、そ。ならいいや」

P「そもそも言っても治らないだろ?」

杏「まぁね」

杏「一つ聞きたいんだけど」

P「なんだ?」

杏「魔法使いに呪いを掛けられたらどうすればいいんだろ?」

P「随分とファンタジーな話だな」

杏「たとえ話だからね」

P「そうだなぁ…ベタに王子様にキスでもして貰えばいいんじゃないか?」

杏「白雪姫とかで見てて思うけど、王子様に呪いが感染しないのかな」

P「そこはほら、物語だから」アハハ

杏「まぁ、そうだね」

杏「しかし、王子様もキスするって随分と察しがいいよね」

P「まぁ、言われてみればそんな気もするな」

杏「台本でもあったのかな?」

P「そこはほら…愛の力ってことにしておこうな」

杏「察しがよくない王子様に当たってたらお姫様はまだ呪いの中だね」

P「まぁ、そこら辺の人とのキスで呪いが解けたら嫌だしな」

P「さ、着いたぞ」

杏「ん。ありがと」

P「レッスン室以外で自主練はほどほどにしとけよな」

杏「…何の話?」

P「なんでもない。例えばの話だ」

杏「そ。それじゃ、ばいばい」

P「じゃあな」

杏「……全くさ」ハァ

杏「杏のトコの魔法使い兼王子様はどうにもこうにもやってられないね」

杏「鈍感だか敢えてなのか、愛だの恋だの口にしないんだから」ヤレヤレ

杏「いつになったら解けることやら…」ハァ

終わりです。
読んで下さってありがとうございます。

それでは、簡単な解説です。

今回は、本当僅かに「白鳥の湖」を参考にしました。

バレエの演目ですね。内容はハッピーエンドとバッドエンドがありますね。

いや、多分ほとんど参考に出来てない気がしますけど。

なにかあればどうぞ。

面倒でなければプロダクションの所属メンバーを教えて欲しい

また、今回の作品とは関係ありませんが、動画を少しずつ作成中です。

とりあえず、新しい話で書いてます。

どうぞお願い致します。

応援して頂けると幸いです。

http://tmblr.co/Z24_Ln1Ib5_uh

>>44

事務所所属

渋谷凛
島村卯月
神崎蘭子
岡崎泰葉
塩見周子
双葉杏
古澤頼子
鷺沢文香
城ケ崎美嘉  
城ケ崎莉嘉
相葉夕美

輿水幸子 
高垣楓 
安部菜々



鷹富士茄子
白坂小梅
イヴ・サンタクロース
佐久間まゆ
一ノ瀬志希
長富蓮実
北条加蓮
本田未央

とかだったような気がします。

簡単な表を作りました。

http://www1.axfc.net/u/3258833

pass:imas

それでは失礼いたしました。

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