東郷あい「ふぅ、まったく...」 (64)

のんびりと書いていきます

コミケ行きたかったなぁ...

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---事務所---



あい「ふむ、降ってきたな...」

薫「あいお姉ちゃん、どうかしたの?」

あい「薫、外を見てごらん」

薫「あっ、ゆきだ!すごーい!」

ちひろ「ここ最近グッと寒くなりましたからねぇ」

あい「今年も残すところわずかだからね、まさに年の瀬という感じだ」

薫「ねえねえ、あいお姉ちゃん!いっしょにゆきを見に行こうよ!」

あい「構わないが外は寒いから厚着をするんだよ」

薫「はーい♪」

薫「わぁ、すごいねー!」

あい「そうだね、これは積もりそうだ」

薫「ほんと?じゃあじゃあ、つもったらゆきがっせんできる?」

あい「ああ、もしかしたらできるかもしれないな」

薫「わーい!ゆきがっせんゆきがっせん♪」

あい「薫は雪が好きなのかい?」

薫「うん!だって冷たくてきれいだし、それにこんなに白いもん♪」

あい「なるほどね」

薫「春に見たさくらも好きだけど、ゆきも同じくらい好きー♪」

あい「そうか...積もるといいね」ナデナデ

薫「えへへ♪」

>>6

ありがとうございます

本来なら行けたけど職場の人がインフルエンザにかかって急遽行けなくなった...

あい「しかし本当にすごいな、私もこんなに降るのを見たのは久しぶりだ」

薫「あいお姉ちゃんもゆきがっせんする?」

あい「薫さえよければね」

薫「じゃあせんせぇとあいお姉ちゃんと三人でゆきがっせんしようね!」

あい「Pくんとかい?それはいい考えだ」

薫「せっかくゆきがふったんだもん!おもいっきり遊んでもらいたいなー♪」

あい「きっと遊んでくれるよ」ナデナデ

薫「あっ、でもたくさんつもったらゆきかきが大変かも...」

あい「そうかもしれないね、この事務所だとPくんがやる事になるのかな....」

薫「せんせぇがやるの?じゃあかおるもいっしょにゆきかきするー♪」

あい「きっと大変だよ?」

薫「かおるががんばってお手伝いして、せんせぇがたいへんじゃないようにするの!」

あい「....薫はやさしいね」

薫「えへへ、ありがと♪」

あい「さあ、冷えるといけない、そろそろ事務所に戻ろう」

薫「うん!」

薫「ただいまー!」

ちひろ「おかえりなさい、どうでした薫ちゃん?」

薫「すごかった!いっぱいふってたよー!」

あい「これは積もるかもしれないよちひろさん」

ちひろ「あら、なら除雪の道具を用意しておかないと....」

紗南「そんなに降ってたんだ?」

薫「紗南ちゃんも見に行く?」

紗南「あたしはいいや、寒いの苦手だし」

あい「紗南君、もう夜だぞ?帰った方がいいのではないか?」

紗南「もうちょっとだけ、このゲームクリアしたら帰るから♪」

薫「ゲーム?かおるもやりたーい!」

紗南「おっ、じゃあ勝負しようよ♪」

薫「うん、するするー!」

あい「やれやれ...」

ちひろ「あいさん、コーヒーどうぞ」

あい「ああ、ありがとうちひろさん」

ちひろ「あいさんもそろそろ帰った方がいいんじゃないですか?今日のお仕事はもう終わりですし....」

あい「そうだね、だがPくんはまだ仕事をしているのだろう?」

ちひろ「仕事というか、今日はテレビ局のディレクターや色々な人たちとの忘年会らしいですから」

あい「大変だなPくんも...」

ちひろ「今日は事務所に帰ってきてそのまま寝るって言ってましたよ?」

あい「家に帰らないのかい?」

ちひろ「終わらせておきたい業務があるそうで....」

あい「ふぅ、まったく....」

ちひろ「私も休めばいいのにって言ったんですけど...」

あい「だとしたらなおさら誰か残っていないとね」

ちひろ「でもプロデューサーさんが帰ってくるのは多分夜遅くだと思いますよ?」

あい「構わないよ、私が残るからちひろさんは適当なところで帰るといい」

ちひろ「だけどそれじゃあいさんが....」

あい「疲れて誰もいない事務所に帰ってくるのは、さすがに辛いだろう?」

あい「戻ってきたら暖かいコーヒーでも淹れてやるさ」

薫「えいっ!あ、あれ?」ピコピコ

紗南「はい、またあたしの勝ちー♪」

薫「むぅぅ、これむずかしいねー」

あい「なにをしているんだい?」

薫「あいお姉ちゃんもやろうよ!はいこれ!」

あい「わ、私がかい?あまりこういうのは得意ではないんだが....」

紗南「簡単だよ、同じ色のを4つ繋げればいいだけ、繋げ方によっては連鎖できるからね♪」

あい「ふむ、そうなのか....」

紗南「んじゃあたしと勝負だね、いっくよー」

あい「えーっと、4つ繋げる...?」

薫「あいお姉ちゃん、がんばってー!」



\ファイヤー/ \アイスストーム/ \ダイアキュート/



あい「わっ、わっ!なんだこれは!?」

紗南「連鎖を決めると相手にそれが行くんだー♪」

あい「えっと、どうすれば....」



\バタンキュー.../



あい「ま、負けた....」

紗南「へー、あいさんにも苦手な物とかあったんだ」

あい「ゲームは...あまりやらないからね」

薫「あいお姉ちゃん、こんどはかおるとやろ!」

あい「また負けそうだな...」

薫「大丈夫!ほらやろうよ!」

あい「わかったわかった....」

紗南「二人で楽しんでてよ、ちひろさんあたしもお茶飲んでいい?」

ちひろ「いいですよ、今淹れてあげますからね」


薫「えーいっ!」

あい「むっ、こうかな...?」


紗南「.....」ジーッ

ちひろ「はい、お待たせしました」

紗南「あっ、ありがとね」

ちひろ「どうかしたんですか?」

紗南「んっ、いやあの二人がさ...」

ちひろ「仲良しですね♪」

紗南「うん、そうだけど...なんていうか...」



紗南「まるで親子みたいだと思ってさ」

薫「すぅ...すぅ....」

あい「もうこんな時間か...」

紗南「うーん、そろそろあたしも帰ろっかな」

あい「その方がいいだろう、今タクシーを呼ぶよ」

紗南「いいよ別に、寮まで歩くから」

あい「ダメだ、もうこんなに暗いしなにかあったら大変だからね」

紗南「はーい...」

あい「ちひろさんは薫の御両親に電話してもらえるかい?」

ちひろ「はーい、わかりました」

紗南「一人でも大丈夫なのに....」

あい「紗南君になにかあったらPくんが悲しむだろう?」

紗南「ま、まあそれもそうかな...」

あい「いい子だ」ナデナデ

紗南「むぅぅ...なんだかあいさんに丸めこまれたような...」

あい「単に紗南君が心配なだけさ、他意はないよ」

紗南「わかってるって、ありがとあいさん」

------


ちひろ「薫ちゃん、ご家族が迎えに来ましたよ」

薫「んんぅ....ママ?」

あい「やれやれ仕方ない、運ぶとしようか」ヒョイッ

薫「あいおねーちゃん....?」

あい「ああ、ここにいるよ」

薫「せんせぇとゆきがっせん....」

あい「約束するよ、必ずしよう」

薫「うん、やくそく....」

あい「今日もお仕事よく頑張ったな薫、えらいぞ」ナデナデ

薫「えへへ、ありがと....」

あい「さあ、もうゆっくり休むといい...」

薫「はーい....おやすみなさい....」

あい「おやすみ...」

------


ちひろ「本当にいいんですか?」

あい「問題ないよ」

ちひろ「じゃあ鍵預けておきますから、なにかあったら連絡くださいね?」

あい「わかっている、ちひろさんもこんな時間まで大変だね」

ちひろ「いえ、いつもの事ですから....」

あい「今日ぐらいは早く帰ってのんびりするといいよ」

ちひろ「うーん、じゃあお言葉に甘えて...」

あい「ああ、お疲れ様」

ちひろ「もし帰る時は戸締まりだけお願いします」

あい「了解だ、おやすみちひろさん」

ちひろ「はい、おやすみなさいあいさん」バタン



あい「さて、後は待つとするか...」

------


あい「.....」ペラッ

あい「....ふむ」



ガチャガチャ...


あい「来たか...」


ガチャッ


P「ちひろさーん?まだいたんですか~?」

あい「彼女ならもう帰ったよ」

P「ちひろさん....じゃない、あいさん?」

あい「生憎だったね、ちひろさんじゃなくて」

P「な、なんでここに....?」

あい「まあ大した理由はないが....」



あい「しいて言うならPくんを待っていた...とでも言えばいいのかな?」

P「そう...ですか...」

あい「そうさ、それよりもかなり飲んだのかい?」

P「ええ、まあ....」

あい「日付が変わるまで飲むとはPくんもなかなかやるね」

P「そんなことは....ただ注がれると断れなくて....」

あい「やれやれ、その様子だと家に帰らなくて正解だったかもしれないな、フラフラしてるぞ?」

P「そうかもしれま...うっ」

あい「大丈夫かい?」

P「....すみません、ちょっとヤバい...」

あい「ああもう、ほらこっちだ」

P「すみません....」

あい「我慢してくれ、ここで吐かれると色々とマズイ」

------


P「うぅぅ....」ヨロヨロ...

あい「ほら、ソファーに横になって....」

P「すみません....本当に....」

あい「気にする事はないよ、ほら水だ」

P「はい....」ゴクゴク...

あい「待っててくれ、今毛布を取ってくる」スタスタ...

P「申し訳ないです....」



あい「お待た....」

P「すぅ...すぅ....」



あい「寝てしまったか....」

あい「なにも心配する事はない....」

あい「ゆっくり休んでくれ...」ナデナデ


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------


P「んんっ....」

あい「起きたかい?」

P「あれ...俺...どうやって...」

あい「昨日の事は覚えているか?」

P「えっと...飲み会が終わって事務所に帰って、それから....」

あい「すごく酔っ払っていたよ、たどり着くなり吐いてしまってね」

P「んん...うっすらと記憶が...」

あい「身体は大丈夫かい?ソファーに横になるなり眠ってしまったからね、すごく心配していたんだ」

P「うーん、全身がダルいです....」

あい「無理もないよ、少しゆっくりしているといいさ」

P「あいさん...ずっと傍にいてくれたんですか?」

あい「もちろんだ、君に何かあったら大変だろう?」

P「本当にすみません...ずっと付きあわせてしまって...」

あい「構わないさ、それに....」

あい「君の寝顔を見るというのは貴重な経験だったからね....」

P「そ、そうでしたっけ....」

あい「フフッ♪」

P「ところで今、何時なんですか?」

あい「4時だよ、朝のね」

P「そんなに眠ってたのか...」

あい「無理はよくない、もう少し寝ているといい」

P「いや、やっておきたい仕事が...」

あい「Pくん」ギュッ

P「は、はい...」

あい「今の君には眠る事が一番重要な仕事だ」

P「でも...」

あい「吐くほどアルコールを取ったんだ、この短時間では頭など回るはずがないさ」

あい「もう少し仮眠を取って休養するんだ、いいね?」

P「わ、わかりました....」

P(だ、ダメだ...言い返せない...)

あい「安心したまえ、Pくんが眠っている間は私が傍にいるからね」

P「そんな、悪いですよ...」

あい「人の行為は素直に受けるものだよ、さあゆっくり寝るんだ」

P「じゃあ...2時間だけ...」

あい「わかった、2時間たったら起こしてあげよう」

P「はい...あと...」

あい「どうした?」

P「その...そろそろ握ってる手を離してもらえないかと....」

あい「あっ....」

P(あいさんの手、柔らかいな....)

あい「......」

P「あ、あいさん?」


ギュッ


あい「....Pくんが起きるまで....こうしていようか...」

------



P「すぅ...すぅ...」

あい「フフッ、よく眠っているな...」

あい「なにも今日くらい休めばいいものを...」

あい「だが、それほど真剣にプロデュース業に打ち込む姿勢は....嫌いじゃないよ」

あい「やはり私のプロデューサーはPくんだけだな」

あい「それと....なんというか....」

あい「君はニブすぎだろう....」ギュッ

あい「まあ、それでこそPくんなのだが....」




P「すぅ....すぅ...」

あい「....さすがに夜通し起きているのは少し辛いな....」

あい「これほど気持ちよさそうに寝ているPくんを見てると...」

あい「とても...眠く...」ウトウト...




P「むにゃ...」

あい「すぅ....すぅ....」ギュッ

いったん中断します 続きはひと眠りしてから

それにしても寒いですね 徹夜組の人は風邪ひくんじゃないでしょうか?

少しずつ再開します

------


チュンチュン...


あい「んっ....」パチッ

P「.....」カタカタカタ...

あい「Pくん...」

P「あっ、おはようございますあいさん」

あい「寝てしまっていたのか、私は...」

P「ええ、起こすのもかわいそうだと思ってそのまま寝ててもらってました」

あい「すまないな、君を起こすはずが私が眠ってしまうとは....」

P「とんでもないです、むしろ一晩中起きてくれてたんですから申し訳ないくらいですよ」

あい「今は何時だ?」

P「7時ですよ」

あい「Pくんの身体の調子はどうだい?」

P「まだ少しボーっとしますけど、だいぶ元気になりました」

あい「それはよかった、では眠気覚ましのコーヒーを淹れてくるとしよう」

P「いえ、俺が....」

あい「いいよ、そのまま仕事を続けてくれ」

P「すみません....」

あい「謝る事はないさ、ちょっと待っててくれ」

P「.....」カタカタ...

あい「お待たせ、どうぞ」

P「ありがとうございます」

あい「砂糖は二つでよかったかい?」

P「ええ、大丈夫です」

あい「しかし君はタフだな、あれだけ酔っ払った次の日の朝からデスクワークをこなすとは...」

P「まあキツくないって言ったらウソになりますけど、この仕事は年内の内に終わらせておきたいので....」

あい「まったく感心するね、一生懸命なのは感心だが身体を壊さないでくれよ?」

P「わかってます、それとあいさん、昨日は本当にありがとうございました」ペコッ

あい「よしてくれ、弱っている君を放ってなどおけないよ」

P「あいさんがお世話してくれなかったら俺は今ごろ大変な事になっていたと思いますから...」

あい「気にする事はない、いつもPくんにはお世話になっているんだ、たまには私が世話をしたっていいだろう?」

P「あいさん....」

あい「それよりコーヒーは冷めないうちに飲んだ方がいいと思うぞ」ズズッ

P「ええ....いただきます」ズズッ

P「おいしいです、あいさんの淹れてくれたコーヒー...」

あい「そうかな?特別な事はしていないんだが....」

P「すごく暖かくて、優しい味がしますね」

あい「フフッ、飲んでもらいたい人の事を考えながら淹れたからかもしれないな」

P「飲んでもらいたい人、ですか?」

あい「ああ、仕事や付き合いで疲れて帰ってきたある人に、これを飲んで少しでもゆっくりして欲しかったんだ」

P「ある人、ですか...」

あい「いつも頑張ってくれるのは嬉しいし、見ていてとても素敵だとは思うんだが...」

あい「時々危なっかしくてね、少しは自分の身体の事を考えてほしいと思ってるんだ....」

P「それって...」

あい「困ったものだよ、まあそういう所が気に入っているんだけどね」

P「あいさん....」

少し中断します 夜になってから再開します

再開します もう少しで終わります

あい「Pくん、仕事をするなとは言わない、熱心にプロデュースをする君はとても好ましい」

あい「ただな....」


ポフッ


あい「無理はしないでくれ、君に何かあったら私はとても悲しいよ....」

P(あいさんが身体を預けてくる....)

P(なんだかドキドキする...)

あい「フッ、やはり私のキャラではないな、こういうのは....」

P「そんなことないです!」

あい「....えっ?」

P「その...あいさんにそう言ってもらえて、とっても嬉しいです!」

あい「Pくん....」

P「さっきだって眠ってても俺の手をずっと握っててくれたじゃないですか」

P「寝顔もすごく綺麗で、とっても可愛かったです!」

P「あいさんは優しくてとっても素敵で魅力的な女性です!自分を卑下なんてしないでください!」

あい「.....そうかい?」

P「はい!」

あい「.....悪くないね、君にそう言われると」

P「もっと自信を持っていいんですあいさん!だってあいさんは....」

あい「わかったわかった、もうその辺にしておいてくれ、なんだかむず痒いよ」

P「でも、本当のことですから」

あい「フフッ、君は本当に正直だな」

あい「ただ....」ススッ

P「っ!?」

あい「アイドルを口説くというのは、どうだろうね?」

P「べ、別に口説いてなんて....」

あい「なるほど、ということは天然でやっていたのかい?だとしたらある意味才能だな」

P「あ、あいさん...ち、近い....」

あい「そうだね、こんなに近いと....」



あい「うっかり唇が触れ合ってしまいそうだ....」


ガチャッ


薫「おっはようございまー!!」

あい「やあ薫か、おはよう」

P「お、おはよう薫...」

薫「ふたりともおはよっ♪あれ、せんせぇ?」

P「ど、どうかしたか?」

薫「お顔がまっかだよ?具合わるいの?」

P「い、いや!なんでもないぞ!」

あい「薫、Pくんは疲れてるんだよ」

薫「そうなんだー、大丈夫?かおるがおせわしてあげよっか?」

P「へ、平気だよ、ありがとな薫」

ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん大丈夫ですか?」

P「え、ええ...なんとか...」

ちひろ「あいさん、昨日は戸締りおまかせしちゃってゴメンなさい」

あい「いいさ、今日は薫と二人で来たのかい?」

ちひろ「はい、来る途中でばったり会って...」

薫「えへへ♪あっ、そうだ!せんせぇお外みて!すごいよ!」

P「外?なんだ一体....」ガチャッ

あい「おお、これは....」

P「ちょっとですけど、雪が積もってる...」

薫「ねえねえせんせぇ、ゆきがっせんしよ?」

P「雪合戦?」

薫「しようよ♪ねっ?」

P「そうだな....ちょっとくらいなら...」

あい「大丈夫なのかPくん、昨日の今日だぞ」

P「平気ですよ、あいさんのおかげで調子が戻ってきましたから」

あい「そうか....君がいいなら構わないが...」

薫「ほら、あいお姉ちゃんも!」

あい「ああ、約束だったね」

薫「うん!やくそくやくそく♪」

P「いいんですかあいさん?」

あい「たまには悪くないだろう、こういうのも...」

薫「せんせぇ、あいお姉ちゃん!はやくはやく!」

P「わかったわかった」

薫「せんせぇみてみて!すごーい!」

P「あんまりはしゃぐと転ぶぞ?」

薫「平気だよ!」

P「元気だなぁ薫は....」


スッ...


P「んっ?」

あい「もっと厚着をしないと、風邪をひくよ?」

P「あ、ありがとうございます....」

あい「薫、元気なのはいいが転んでケガをしないようにね」

薫「はーい!」

P「すみません、なにからなにまで....」

あい「気にすることはないよ」

P「いえ、昨日からお世話になりっぱなしで....」

あい「フフッ、確かにそうだな、昨夜から今まで君のことばかり見ているよ」

P「あいさん....」


ボフッ


P「おわっ!」

薫「えへへっ♪当たっちゃった!」

P「か、薫...」

薫「せんせぇも投げていいよ!いっしょにあそぼ♪」

P「やれや....ぶっ!」

あい「フフッ♪油断は禁物だよ?」

P「あ、あいさんまで...」

あい「安心したまえ、ちひろさんに暖かいココアを淹れてくれるように頼んでおいた」

あい「それに暖房も強めにしておいてくれとね、心おきなく雪玉に当たってくれ!」

P「ち、ちょっと....うわっ!」

薫「あはは!せんせぇ、まっしろになったー!」

P「こ、このー!こうなったらー!」

薫「わぁ、せんせぇがおこった!」

あい「薫、もっとぶつけてやるんだ!」

薫「うん、えい!えーい!」

P「負けるかー!」

ガチャッ


紗南「おはようございまーす...わっ、暖かい....」

ちひろ「あら紗南ちゃん、おはようございます」

紗南「ちひろさんおはよー、なんか甘い匂いがする」

ちひろ「ふふっ、ココアですよ♪紗南ちゃんも飲みますか?」

紗南「うん、ちょうだい」

ちひろ「はい、じゃあちょっと待っててくださいね」

紗南「そういえば事務所の近くの公園でPさんたち見かけたよ」

ちひろ「どうでしたか?」

紗南「雪合戦してた、Pさんぶつけられまくってたなぁ...」

ちひろ「ふふっ、楽しそうで何よりですね♪」

紗南「まあね、でもあれじゃどう見たって親子だよね」

ちひろ「そうですねぇ、でもとっても仲がよさそうで何よりじゃないですか」

紗南「それもそうだね」

ちひろ「はい、ココアですよ」

紗南「サンキュー♪」

------


あい「はぁ...はぁ...そろそろ帰ろうか...」

P「ええ...そうしましょうか...」

あい「薫、帰るよ」

薫「うん...かおるもつかれちゃった....」

あい「事務所にいけばちひろさんがココアを淹れてくれているよ」

薫「ほんと?じゃあ早くかえろ!」

P「ああ、ちょっと待ってくれ...疲れた...」

あい「フフッ、ずいぶんとぶつけられたね」

P「あいさんからもですけどね」

あい「でも気のせいか、君は私や薫からの雪玉をほとんど避けなかったような気がするが....」

P「まあ、避けまくってちゃおもしろくないですし....」

P「なにより俺が雪玉に当たると薫がとっても喜んでましたからね」

P「薫が喜んでくれるのなら、雪玉くらいどうってことないですよ」

あい「ふぅ、まったく...」

P「なんですか?」

あい「君といると本当に気苦労が絶えないと思っただけさ」

P「気苦労?」

あい「それで風邪をひいたらどうするんだい?」

P「そ、それは....」

あい「まあ君らしいと言えば君らしいね」

あい「安心したまえ、もし風邪をひいても私がPくんのお世話をしてあげよう」

P「あ、あいさん...」

あい「君は誰かが見ておかないと大変だからね....」

P「すみません、いつも心配をかけて....」


チュッ


P「....へっ?」

あい「悪くないよ、君の事を心配するのもね....」

P「い、今...口に...」

薫「ふたりともー!帰ろうよー!」

あい「ほら、薫を待たせてしまうよ、早く行こう」ギュッ

P「ち、ちょっとあいさん、今の...」

あい「んっ?気にするな....」




あい「ちょっとだけ、私の気持ちを見せただけさ」




おわり

駄文失礼しました~
あいさんは劇場見て一気にファンになりました
カッコいいだけじゃなくて女性らしさも見え隠れしているのが好きです
あと個人的に薫との組み合わせは美優さんと仁奈と同じくらい好きだったりします
どっかであいさんと薫の画像見て書かねば、と思い書いてしまいました
ではまた~

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