サトシ「ポケモンバトルで必要なのは戦術だ」(169)

サトシ「気合いや根性なんて考えはもう古い」

サトシ「そんな事を言うのは自分の実力の無さをそんな軽い言葉でごまかし、ポケモンに自分の身勝手な考えを押し付ける弱いトレーナーだ」

アイリス「きゅ、急にどうしちゃったのサトシ?」

サトシ「……ふん。まぁ、見ていろ」

ポポポポポン

ミジュマル「ミジュマ~♪」

チャオブー「チャオチャオ!」

ツタージャ「タージャ?」

ワルビアル「ワッビー!」

ダンゴロ「ダゴッ」

サトシ「ふん……」

サトシ「やはりな。揃いも揃ってゴミ個体。育てる気にもならん」

アイリス「個体?何それ?」

サトシ「個体値も知らないのか。まあ、いい。とにかくこんなポケモン共では戦術どころかまず勝負にもならん」

サトシ「今すぐ俺の前から消え失せろ」

ポケモン達「!?」

ミジュミジュマー!?チャオ!タジャタージャ?ワッビワッビィ!ダゴッ!?イッツテイスティングターイム!?

サトシ「喝!」

ポケモン達「」ビクッ

サトシ「今から俺は強くなる。その為のポケモンも新しく捕獲しなければならない」

サトシ「そうなるとお前達は邪魔だ。とっとと消え失せろ」

アイリス「ちょっと!そんな言い方って……」

サトシ「うるさい!もう決めた事だ。……早く行け!」

ポケモン達「……」

ポケモン達「」

サトシ「うるさい!もう決めた事だ。……早く行け!」

ポケモン達「……」

ポケモン達「」トボトボ

アイリス「ああ!みんな!?ちょっとサトシ!本当にみんな行っちゃったじゃない!」

サトシ「これでいいんだ。……ん?」チラッ

ピカチュウ「ピカピ……?」

アイリス「!?ちょっと!まさかピカチュウまで逃がすつもり!?」

サトシ「……いや。コイツとはカントーの頃から一緒だったから俺の考えるコンビネーションに合わせやすい。レベルも高いしな」

ピカチュウ「」ホッ

アイリス「そう……よかった」ホッ

アイリス「……それでも他のポケモン達への言い方はおかしい!もっと他の言い方が……」

サトシ「これがこれからの俺のやり方だ。使えない奴はすぐに切り捨てる」

サトシ「ああやって強く言わないといつまでも着いてこようとするからな」

アイリス「でもあんなのって……」

サトシ「過ぎた事はもういい。それよりも新しいポケモンを探さなければいけない。とっとと出発するぞ」

アイリス「…………わかった」

デント「んんーwwじゃあ行こうかーwwww」

テクテク

アイリス「……そういえば、預けてるポケモン達はどうするの?」

サトシ「あいつらもいずれ逃がすさ。これといって使えるポケモンもいないしな」

アイリス(やっぱり逃がすんだ……)

デント「それにしてもサトシ、どこに向かおうとしてるんだい?」

サトシ「港だ」

デント「港?」

サトシ「ああ、一度イッシュに戻ろうと思う」

デント「そりゃまた何でだい?」

サトシ「俺はイッシュのポケモンだけでチャンピオンを倒す。ピカチュウは例外だが、コイツだって使えないと感じれば即切り捨てる」

ピカチュウ「……」

サトシ「もちろんイッシュのチャンピオンは通過点に過ぎないが、いずれは他の地方にも足を向ける」

デント「んんーwwそれはいい考えだねーwwww」

アイリス「……」

サトシ「ああ、まずはデントのジムがあるサンヨウシティまで戻る」

デント「ええー?サンヨウシティまで?そりゃなかなか斬新なフゥレイバーだねぇww」

サトシ「ああ、ジムももう1回ずつ巡ってジムリーダー全員を完膚なきまでに叩き潰す」

デント「コーンとポッドに早く会いたいなー♪」

サトシ「話を聞けよ」

アイリス「ねぇ、サトシ」

サトシ「何だ」

アイリス「サンヨウシティまで戻るのはいいんだけど、それってものすごく時間がかからない?」

サトシ「安心しろ。既にアララギ博士にそらをとぶを覚えたケンホロウ3匹をイッシュの港に待たせておくように頼んでおいた」

アイリス(準備が早い……)

―船内―

デント「いやー、船はいいねーwwwwこの風に運ばれてくる海の優しいスメル。さらに静かな波の音が海辺のポケモン達の声と素晴らしいハーモニーを奏でている!」

デント「ふぅ……」

アイリス「デントは相変わらず面倒臭いわねー」

サトシ「まあ、それがあいつらしいところでもあるがな」

アイリス「船はあとどれくらいでイッシュに着くの?」

サトシ「ざっと3時間ってとこだな」

アイリス「じゃあ、私その辺を適当にぶらついてるわね」

サトシ「ああ」

デント「海を見てると虚しくなってくるな」

アイリス「ねぇ、サトシ……」

サトシ「ん?」

アイリス「やっぱり考えを変えることは……」

サトシ「しつこいぞ。俺は俺のやり方でやる。誰の指図も受けない」

アイリス「そう……。そこまで意志が固いなら私は何も言わない……でも」

アイリス「あのポケモン達と過ごした思い出だけは忘れないで欲しい」

サトシ「……ふん」

アイリス「じゃ、またあとで」

サトシ「ああ……」

サトシ(思い出、か……)

サトシ(!……駄目だ!バトルに関係ない感情は全て排除すると決めたんだ)

サトシ(俺は俺の信念を貫く)

デント「サトシー?」

サトシ「……ん?ああ、何だ?」

デント「イッシュに着くまで暇だしさ、ポケモンバトルでもやらないかい?」

サトシ「ポケモンバトルと言っても俺は今ピカチュウしか……」

サトシ「……!……よし分かった。バトルをやろうじゃないか。でもその前にちょっと時間をくれ」

デント「全然オーケーさ☆」

サトシ(よし……俺の考えの正しさを証明する為の第一歩だ)

サトシ「じゃあ、勝負形式はダブルバトルにしないか?」

デント「え?僕は一向に構わないけどサトシはピカチュウ1匹しかいないじゃないか」

デント「あ、もしかしてサトシ自身を入れて2匹ってことかい?wwwwこれはなかなか熱いマリアージュだねぇwwww」

サトシ「そんな訳ないだろ。ピカチュウは確定だが、もう1匹は今用意する」

デント「え?それって……」

サトシ「ちょっと待ってろ」

船の端まで行くサトシ

パシャッ

サトシ「あいつでいいかな……」

サトシ「ピカチュウ、あいつに向かって10万ボルトだ。威力は抑えろ」

ピカチュウ「ピーカチュー!」ビリビリ

サトシ「よし、今だ」シュッ
パシッ

サトシ「……よし、デント。準備完了だ」

デント「ええ?まさか今捕まえたばかりのポケモンをピカチュウと組ませるのかい!?」

サトシ「ああ、そうだ」

デント「それはあまりにも無謀過ぎやしないかい?そして僕を甘く見過ぎなんじゃないかい?」

サトシ「甘く見てなんていないさ。ただ俺のやり方が現段階でどこまでお前に通用するのかが知りたいだけだ」

デント「……分かったよ。じゃあ、いくよ!マイ・ビンテージ!ヤナップ、マッギョ!」ポポン

ヤナップ「ナップ!」

マッギョ「マギョマギョ」

サトシ「ヤナップとイワパレスできたか。よし行け、ピカチュウ、バスラオ」

ピカチュウ「ピカッチュ!」

バスラオ「シャー」

>>95訂正

デント「ええ?まさか今捕まえたばかりのポケモンをピカチュウと組ませるのかい!?」

サトシ「ああ、そうだ」

デント「それはあまりにも無謀過ぎやしないかい?そして僕を甘く見過ぎなんじゃないかい?」

サトシ「甘く見てなんていないさ。ただ俺のやり方が現段階でどこまでお前に通用するのかが知りたいだけだ」

デント「……分かったよ。じゃあ、いくよ!マイ・ビンテージ!ヤナップ、マッギョ!」ポポン

ヤナップ「ナップ!」

マッギョ「マギョマギョ」

サトシ「ヤナップとマッギョできたか。よし行け、ピカチュウ、バスラオ」ポポン

ピカチュウ「ピカッチュ!」

バスラオ「シャー」

デント「バwwスwwラwwオwwそんなポケモンじゃ僕は倒せないよ!」

サトシ「まぁ、やれば分かるさ。バスラオ!マッギョにアクアジェット!」

バスラオ「シャッ」バシャシャシャ

デント「な、はやっ……」

ガッ

マッギョ「マギョッ」ズサッ

デント「マッギョ!大丈夫かい?」

マッギョ「マ!…ギョ」プルプル

デント「アクアジェット一発でマッギョがこんなに疲労するなんて……」

サトシ「このバスラオの特性は『てきおうりょく』。自分と同じタイプの技の威力が上がる」

デント「なるほど、サトシも考えるようになったね。」

デント「次はこっちの番だ!マッギョ!バスラオに!10万ボルト!」

マッギョ「マギョー!」ビリビリ

サトシ「ピカチュウ。電気を受け止めろ」

ピカチュウ「ピッカァ!」ビリビリ

デント「なっ……」

サトシ「ピカチュウは電気タイプ。バスラオの弱点である電気タイプの技も余裕で受けきれる」

サトシ「バスラオ。相手2匹に向かってみずびたし」

バスラオ「シャー!」ザパー

サトシ「これでヤナップとマッギョは水タイプになった」

サトシ「ピカチュウ。とどめの10万ボルト」

ピカチュウ「ピーカーチュー!!」バリバリバリ

ヤナップ「ヤナー!」バタッ

マッギョ「マギョー!」バタッ

デント「ああ、ヤナップ!マッギョ!」

サトシ「みずびたしのおかげで普通なら電気の通らないマッギョや、効果が薄いヤナップにも大ダメージを与えられる」

サトシ「勝負ありだな」

サトシ「戻れバスラオ」シュン

デント「お疲れ様。ヤナップ、マッギョ」シュシュン

デント「それにしても、まさか2匹同時にやられるとはね……。いやー、実にファンタスティックなバトルだったよサトシ!」

サトシ(以前よりもずっとスムーズにいいバトルが展開できた)

サトシ(やっぱりこのやり方で間違いないんだ)

アイリス「あれ?何やってたの?」ヒョコ

デント「今サトシとバトルをしてたんだよ。サトシの戦術が見事にマッチングして僕の完敗さ☆」

アイリス「そ、そう……」

アイリス「サトシもすごいのね。デントにあっさり勝っちゃうなんて」

サトシ「まだまだ課題はところはありそうだがな」

デント「そうこうしてる内にイッシュが見えてきたよ~、んん~♪」

アイリス「あ、ほんとだ!」

サトシ「早くポケモンを揃えないとな……」

かくしてサトシ一行は再びイッシュの地へと足を踏み入れることとなった


やめていい?

―ヒウンシティ―

アイリス「んーっ、やっと着いたー!」ノビー

デント「さあて、早速サンヨウシティまで行こうか!」

サトシ「あ、サンヨウシティ行く前に1回アララギ博士の研究所に寄ってもいいか?」

デント「僕は構わないよ」

アイリス「私も」

サトシ「じゃあ決定だな。まあ、このケンホロウ達をアララギ博士に返しに行くだけなんだけどな」

デント「じゃ、行こうか」

ケンホロウ×3「クルックー!」

バサバサバサバサ

てかイッシュに行く前のサトシたちはどこにいたの?

>>159
イーストイッシュ

今日の夜まで残ってたら続き書くけど需要ないなら落としていいです

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