岡部「フェイリスで抜いてしまった……」(136)

岡部「いくら溜まってたとはいえ、フェイリスで抜くなんて……」

体育教師「はーい二人組みつくってー!」
るみほ「・・・」
体育教師「なんだまた一人か?先生と組むか?」
るみほ「あ、はい・・・」

岡部(ラボメンをオカズにしてしまうなんて……これではダルの事を言えないくらいHENTAIではないか)

岡部「はあ……」

フェイリス「凶真、ため息なんか吐いてどうかしたかニャ?」

岡部「なっ、フェイリス!? なんでここに……」

フェイリス「今日はオフだからラボに遊びに来たのニャ!」

岡部「それなら挨拶くらいしろ……急に入ってこられると心臓に悪い」

フェイリス「ニャニャ? ちゃんとフェイリスはお邪魔しますって言ったニャ」

岡部「そ、そうだったか?」

フェイリス「でも、凶真ってば何か考え中みたいだったから気付いてくれなかったのニャ……」

岡部「す、すまん……」

フェイリス「そう言えば、他のみんなは?」

岡部「まゆりはレイヤー仲間とコスの採寸をするから今日は来ない。助手とダルはガジェットに必要なパーツをそれぞれ買い出しに行っている」

フェイリス「ニャるほど、つまり凶真とドキドキの二人だニャ!」

岡部「二人きり!?」

フェイリス「うにゃ? どうかした?」

岡部「いや……」

岡部(ただでさえ抜いた後で会話しにくいというのに……よりによって二人など)

フェイリス「それで、凶真」

岡部「なんだ?」

フェイリス「さっきはニャんでため息を吐いていたのニャ?」

岡部「なっ……」

フェイリス「凶真がため息を吐くなんて珍しいニャ……ま、まさか!?」

岡部(ば、バレた!? い、いや、そんな事は……)

フェイリス「遂に奴らが復活したのかニャ!?」

岡部「はあ……?」

フェイリス「なんとか前に封印したと思ってたけど、まさかもう封印が解けるなんて……」

岡部「……」

フェイリス「フェイリスと凶真の二人で協力したなんとか封印したあれが、また解き放たれるなんて……ため息を吐くのも分かるニャ」

岡部(良かった、どうやら気付かれてないみたいだ……)

フェイリス「でも安心するニャ! 凶真とフェイリスがまた二人で協力すれば、愛の力で奴らを再び封印できるのニャ」

岡部「あ、愛ぃ!?」

フェイリス「凶真……?」

岡部「な、なんでもない……」

岡部(普段はスルーするような冗談の言葉でも、反応してしまう……マズいな)

岡部(とりあえず、いつも通りフェイリスに話を合わせて怪しまれないように……)

フェイリス「……」ジー

岡部「おい、なぜそんなに睨み付ける……」

フェイリス「凶真はニャにかフェイリスに隠し事をしてるニャ……」

岡部「!?」

岡部「か、隠し事だと!? バカめ、我が真名を忘れたか!この鳳凰院凶真が嘘など……」

フェイリス「凶真、フェイリスの目を見るニャ」

岡部「ぐっ、だから隠し事など……」

フェイリス「さっきのため息も、その隠し事が原因かニャ?」

岡部「なっ」

フェイリス「ふふ、凶真は隠し事が下手ニャ」

岡部「ち、違う!俺は……」

フェイリス「無駄ニャ! フェイリスの眼を全ての真実を見抜くのニャ!さあ、凶真!全てを晒すニャ」ジー

岡部「や、やめっ」

フェイリス「凶真はどんな隠し事をしてるかニャ~♪」ジー

岡部「み、見るな……」

フェイリス「ニャフフ~ん」ジー

岡部「こ、後悔するぞ……」

フェイリス「そんニャこと……えっ」ジー

岡部「くっ」

フェイリス「……」ジー

岡部「……フェ、フェイリス?」

フェイリス「はぅ」

フェイリス「えっと……きょ、凶真?」

岡部「そ、その……すまん」

フェイリス「あ、う、ううん……」

岡部「……」

フェイリス「……」

岡部(き、気まずい……)

フェイリス「お、岡部さんも、男の子だもんね……し、仕方ないよ」

岡部(フェイリスが素になってる……そこまで動揺してるのか)

岡部「お、お前には隠し事はできないな。ダルもしてるのか?」

岡部(ば、バカか俺は!? なんて事を聞いているんだ!!)

フェイリス「ううん」

岡部「……えっ」

フェイリス「ダルニャンは最近、彼女ができたから……」

岡部「そ、そうか。意外に律儀だな。あいつ……」

フェイリス「……」

岡部「……」

岡部(俺は、ダル以上のHENTAIという事か……)

フェイリス「あの……」

岡部「な、なんだ!?」

岡部(や、やはり嫌われたよな……最悪、ラボメンを辞めるなんて言い出す可能性も)

フェイリス「お、岡部さんはどうして……」

岡部「り、理由か? 最近はガジェットの開発で忙しくてろくに処理できなかったんだ……すまない、こんなのただの言い訳だ」

フェイリス「あ、その……違うの」

岡部「違う?」

フェイリス「その……」モジモジ

岡部「……?」

フェイリス「ど、どうして岡部さんは、私で……したの?」

岡部「ど、どうしてって……」

フェイリス「クーニャンやマユシィの方が岡部さんの傍によく居るのに……」

岡部「幼馴染みのまゆりを今更そんな目で見れない。紅莉栖は……あまり異性として意識した事がないな」

フェイリス「ルカニャンやスズニャン、モエニャンは……?」

岡部「なぜその三人が……あとルカ子は男だ」

フェイリス「岡部さん……」

岡部「そうは言ってもな……」ポリポリ

岡部「しょ、処理しようと思った時に最初に思い浮かんだ女性がお前だったんだよ」

フェイリス「!?」

アニメしか見てないんだがPSPやPS3とかで出ているらしいから買おうかなと思っている
アニメじゃ色々と分からない部分があったし原作やるべきかね

>>60
個別ルートだとオカリンが鈴羽レイプしようとしたり、フェイリスがオカリンにセクロス迫ったり、ルカ子と子づくりするよ

岡部「ラボメンでこんな事をするなど……とんだリーダーだ」

フェイリス「岡部さんが、私で……」

岡部「こんな男と二人きりなど、気持ち悪いだろ。今日は帰った方がいい」

ムギュ

岡部「えっ……」

フェイリス「……そんな事で帰らなきゃならないなら、ラボメンガールズみんな岡部さんと顔合わせできないよ?」

岡部「はあ? それはどういう……」

チュ

フェイリス「んっ……」

岡部「なっ……」

岡部「フェ、フェイリス!?」

留未穂「いまは、留未穂って呼んで……」ギュ

岡部「な、な、なんで……俺は、お前を」

留未穂「私も、同じだから」

岡部「えっ」

留未穂「その、岡部さんで想像して……し、してる、から」モジモジ

岡部「な、ん……だと……」

留未穂「だから、岡部さんが気に病む必要なんてないの……」

岡部「な、なんで」

留未穂「……?」

岡部「なんで、俺で……」

留未穂「気付かない……?」ギュ

岡部「あっ……」

留未穂「こんなに、想ってるのに……」

岡部「じゃ、じゃあ、まさか……」

留未穂「うん……岡部さんは?」

岡部「お、俺!?」

留未穂「岡部さんは、どう想ってるの?」

岡部「お、俺は……」

岡部(俺が抜こうとした時、なぜフェイリスの、留未穂の顔が思い浮かんだ?)

岡部(抜いた後、留未穂の顔を見て感じた顔の紅潮は恥じらいのせいか?)

岡部(こうして留未穂に想いを告げられ、鼓動が早くなっているのは異性に初めて告白されたから……?)

岡部(違う、そうじゃない……)

岡部(そうだ、俺は、俺は……)

岡部「……留未穂」

留未穂「なに?」

岡部「俺も、お前の事が……」

ガチャ

紅莉栖「ふぅ~疲れた。ったく、橋田が余計なものを買うせいで余計な時間がかかったじゃない」

ダル「ええ~そううう牧瀬氏だって……あれ、フェイリスたん?なんでオカリンに抱き付いて……」

岡部「マズい……」

紅莉栖「お、岡部!? あんた、フェイリスさんに何してんのよ!」

ダル「男女二人きりのラボ、これは……僕と由季たん以降の二組目のカッポゥの予感www」

紅莉栖「ちょ、橋田!なに馬鹿な事を言ってんのよ!」

岡部「……」

フェイリス「にゃはは、クーニャンの言う通りニャ。フェイリスはただ凶真から魔力を分け与えて貰っ」

ムギュ

フェイリス「えっと……凶真?」

岡部「改めて言う。フェイリスいや、秋葉留未穂よ。俺もお前と同じ想いだ」

フェイリス「えっ」

紅莉栖「なっ……」

ダル「ほぅ」

岡部「俺は、お前が好きだ」

――――
――

留未穂「んっ……朝?」

岡部「おはよう、留未穂」

留未穂「岡部、さん……? どうして、岡部さんが」

岡部「まだ、寝ぼけてるようだな……」ナデナデ

留未穂「んっ……あ、昨日……っ」モジモジ

岡部「いまの自分の姿を見ればすぐ思い出せただろ」

留未穂「きゃっ……」バッ

岡部「今更、隠す必要もないだろ」

留未穂「そ、それでも恥ずかしいよ……昨日は、あのまま、寝ちゃったんだよね」

岡部「体は、大丈夫か……? 初めてだったから、その、痛かっただろ」

留未穂「まだ少し体が重いけど、大丈夫だよ。ありがとう、心配してくれて」

岡部「お前は俺の大切な恋人なんだ。当然だろ?」ナデナデ

留未穂「えへへ……ねえ、岡部さん」

岡部「なんだ?」

留未穂「その、私で良かったの?」

岡部「何がだ?」

留未穂「私が、恋人で、本当に……」

チュ

留未穂「んむっ!?」

岡部「馬鹿者、お前以外で良い訳がないだろ」

留未穂「岡部さん……」

岡部「俺は、もうお前以外有り得ないんだ。だから、二度とそんな事は言うなよ」ギュ

留未穂「うんっ……」

岡部「しかし、これからどうするか……」

留未穂「あの時、岡部さんが告白したあと、クーニャンたちに追いかけられて……」

岡部「逃げてる途中に追っ手の人数が増えていつの間にかラボメン全員に追いかけ回されるはめになっていたな」

留未穂「……なんとか、私の家に逃げ込んだけど」

岡部「ラボには当分戻れんな」

留未穂「なんだか、駆け落ちみたいだね」

岡部「確かにな……」

留未穂「岡部さんは、今日どうする?」

岡部「お前が良ければ、もう少しここに居させて貰えると助かる」

留未穂「それじゃ、私も岡部さんと一緒に居ようかな」

岡部「そうか、なら……今日はずっと一緒だ」

留未穂「ううん、違うよ」

岡部「なに?」
ギュ
留未穂「これからも、ずっとだよ」

岡部「ふっ、そうだった。だってこれが」

留未穂「シュタインズ・ゲートの選択、だね」

おわり

書き溜ないから遅くてごめんね

読んでくれた人、ありがとニャンニャン

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom