初春「佐天さんはクリスマス誰と過ごすんですか?」佐天「‥‥‥」 (200)

初春「もしかして相手いないんですか?」

佐天「‥‥‥」

初春「そんなわけないですよね。佐天さん美人だしクラスの子の恋愛相談とかよく受けてますし」

佐天「‥‥‥」

初春「でもその相談も恋愛漫画や小説の受け売りしか話してないんじゃ、って噂が最近立ってるんですよ」

初春「失礼な話、佐天さんがそんな惨めな嘘つく必要なんてないじゃないですか」

佐天「‥‥‥」

初春「佐天さん?」

初春「佐天さ‥‥佐天さん!?」

佐天「‥‥‥」

初春「し、死んでる」

初春「今日の佐天さんは無口ですね」

初春「クリスマス前夜ですよ?テンションアゲアゲ↑でいきましょうよ」

佐天「‥‥‥」

初春「まあ今から素敵な彼と最高にロマンチックな夜を過ごすんですから緊張してるんですよね」

初春「羨ましいなぁ~。私もそんな彼氏が欲しかったです」

佐天「‥‥‥!」ピクッ

初春「あれ?佐天さん今一瞬嬉しそうな顔しませんでした?」

佐天「ッ‥‥‥!」フルフル

初春「ホントですかぁ~?」

初春「もしかして『初春はクリスマスは一人で過ごすのかな?』とか思ったりしてません?」

佐天「‥‥‥」フルフル

初春「ですよねー。佐天さんがそんな親友の不幸を喜ぶような下衆なわけないですもんね」

佐天「‥‥‥」コクコク

初春「ちなみに私は独り身の女の子達で集まって鍋パーティするんですよ。虚しいですよ~」チラッ

佐天「あぅ‥‥‥」

佐方の佐天「スカートを上位に初春を下位に!」

バサッ!

初春「もうっ!佐天さん!」

初春「あれ?何か佐天さん物欲しそうな表情してますけど、もしかして」

初春「『 誘 っ て 欲 し い 』とか思ってません?」

佐天「‥‥!?」ビクッ

初春「そんなことあり得ませんよねぇ~?」

初春「彼氏とクリスマスを過ごすはずの佐天さんが、そんな独り身の寄り合いなんかに興味を示すなんて」

初春「考えられませ~~~ん」

佐天「‥‥‥‥」グスッ

初春「誘って欲しいのかァ?」

初春「でも‥‥」

佐天「‥‥‥?」

初春「クリスマスを前にして彼氏と喧嘩する。仲直り出来ないまま聖夜を迎えてしまった」

初春「周りも彼氏と過ごすものだと思ってお誘いを遠慮した結果、予定が空いてしまった」

初春「そういう事はあり得ますよね?」

佐天「‥‥‥!」コクコク

初春「あれ?なんで嬉しそうなんですか佐天さん?」

佐天「ぅぁ‥‥‥」ジワッ

初春クズだな

かわいいけど

初春「ふーん。まあいいですよ」

初春「さて、話は戻るんですけど」

佐天「‥‥‥?」キョトン

初春「佐天さんの恋愛相談の事なんですけど」

初春「何だか相談内容に対して、佐天さんの答えに具体性が無いって噂があるんですよねぇ」

初春「よく言えば万人向け、悪く言えばありきたり」

佐天「‥‥‥」

初春「あと、生々しい内容になってくると途端に話のキレが無くなってくるっていうか」

初春「『あれ?こいつ実は恋愛経験無いんじゃね?』とか」

初春「あ、あくまで噂ですよ?」

佐天「ぅぅぅ‥‥‥」ジワッ

初春「まったく、酷い話じゃありませんか」

初春「幼稚園の頃から告白されまくりで今現在も大学生の彼氏(7人目)と付き合ってる佐天さんに対する嫉妬混じりの暴言です!」

初春「相手にしちゃいけませんよ?」

佐天「‥‥‥」

初春「あと、これも噂なんですけど」

佐天「‥‥‥?」ビクビク

初春「彼氏との写真を見せてと頼んでも佐天さん絶対見せてくれないじゃないですか」

初春「なんでクラスの中で『佐天さん実は彼氏いるって見栄張ってるんじゃね?』っていう噂が立ってるんですよ」

佐天「!?」プルプル

初春「あと、佐天さんの恋愛遍歴についてなんですけど」

初春「佐天さんと同じ幼稚園・小学校に通ってた子に聞いてみると」

初春「みんな口を揃えて『佐天さんに彼氏なんていなかった』って言うんですよ」

佐天「‥‥‥ぃゃ」プルプル

初春「変ですよねぇ~?証言した人達は別次元からでもやって来たんですかねぇ~?」ニヤニヤ

初春「あ!そうそう!まだありましたよ」

佐天「ぇ‥‥!?」

初春「佐天さんフェイ○
ブックやってますよね?」

佐天「‥‥‥?」コクリ

初春「私も佐天さんと友達状態なんでたまに佐天さんのプロフ見るんですけど」

初春「交際状況、白紙ですよね?」

佐天「‥‥!」ピクッ

初春「彼氏さん、フ○イスブックやってないんですか?」

佐天「‥‥‥ぅん」コクコク

初春「ふーん、そうですか」

初春「大学生になれば当然みんな携帯持ってますし自前のPCだって持ってます」

初春「その所持率に比例してSNSの登録率も極めて高いと思うんですよね」

初春「それに彼女持ちのリア充大学生ともなれば登録してない人なんて天然記念物クラスです」

初春「ホントに彼氏さんは○ェイスブックやって無いんですかねぇ?」

佐天「‥‥‥」

初春「まあいいですよ。奇跡的に彼氏さんがフェ○スブック嫌いの奇特なリア充だとしましょう」

初春「じゃあ他のSNSはやってないんですか?」

佐天「‥‥!」コクコク!

初春「え~?ホントですか~?」

初春「ツイ○ターも?ミ○シィも?モ○ゲーも?グ○ーも?ア○ピグも?」

佐天「‥‥」コクコク!

初春「そんなぁ~!今時何のSNSもやってない大学生なんて存在するんですかぁ?」

初春「もはや文明を知らない未開人クラスですよそれは~」

初春「さっき言ったSNSのアカウント私持ってるので私もお近付きになれればなぁ~と思ったのに」ヤレヤレ

佐天「‥‥‥ょ」ボソボソ

初春「なになに?『彼はそういうのが好きじゃないんだけだよ』?」

初春「そうですか~。なら仕方ないですね~」

初春「まぁそんな電子情報上のやり取りより手っ取り早い方法がありますよね!」

佐天「‥‥?」

初春「簡単なことですよ」

初春「佐天さんの彼氏さんに会わせてくれませんか?」

佐天「!!!」フルフル

初春「え?ダメなんですか?なんでなんでぇ!?」

佐天「‥‥‥ぃ」ボソボソ

初春「なるほど。『彼は友達の友達とかがあまり得意じゃない』と言うんですね?」

佐天「‥‥‥」コクコク

初春「ふーむ。確かにたまにそういう人はいますよね。」

初春「一対一の真っさらな状態で出会うのと、友達というファクターを通して出会うのじゃ大分違いますもんね」

初春「私自身はそういう事は無いんですけど、苦手な人がいるのは理解できます」

初春「友達の前での自分と、初対面の人の前での自分にギャップがあるんですよね?」

佐天「‥‥!」コクコク

初春「‥わかりました。直接会うのはやめておきましょう」

佐天「‥‥‥ふぅ」ホッ

初春「なら、デートの様子を遠くから見させてもらえませんか?」

佐天「‥‥‥!?」

初春「ホントに彼氏さんの顔をチョビっと見るだけで良いんですよ!」

初春「ほんの5分!いや、1分だけでいいですから!!」ズイッ

佐天「‥‥ッ!!」ブンブン

初春「お願いします佐天さん!一生のお願いです!」

初春「彼氏さんを見させて下さい!」ドケザー

佐天「ぁゎゎ‥‥」オロオロ

初春「一週間クレープおごりますから!」

佐天「‥‥‥!」ジュルリ

初春「ダメ‥‥ですか?」ウルウル

佐天「はぅぅ‥‥!?」キュンキュン

佐天「‥‥‥」




佐天「ぃぃょ‥‥‥」

初春「‥‥‥!?」


初春「や、やったぁ☆ありがとうございます佐天さん!」ピョン

初春「これでみんなへのお土産話‥‥じゃなくて冥土の土産が出来ました!」

佐天「ぅ‥‥ぅん」

初春「明日のデートは何時から(の設定)ですか?」

佐天「‥‥‥ぃじ」ボソボソ

初春「7時ですね?分かりました!集合場所は‥‥セブンスミストとかですか?」

佐天「ぁ‥‥ぅん」

初春「了解です!」

初春「ちゃんと邪魔しないように物陰からこっそり見てますから!」

初春「恥ずかしくないように私一人だけで覗きますよ!」

初春「あ、鍋パーティーですか?8時集合なので問題ないです!」

初春「明日のクリスマスデート!楽しみにしてますねぇwwww」

初春「では佐天さん!いいクリスマスを!」タッタッタ

佐天「ぅん‥‥‥バィバィ」フリフリ

佐天「‥‥‥」





佐天「どうしよう‥‥」
ジワッ

~ 1時間後、とあるカフェ ~


美琴「それで!佐天さんは見栄張って彼氏とデートすることにしちゃったわけだ」

黒子「自業自得ですの」フンス

佐天「そんなぁ‥‥」

美琴「正直に初春さんに話したら?多分今なら笑い話で済むわよ」

佐天「そんな事できません!もう私は後には引けないんです!」

佐天「もし彼氏なんか実はいなくて、今までの恋愛遍歴が全部嘘だって事がバレたら‥‥うわぁああああ!」ガンッ!

佐天「しね!今までのわたししんじゃえええええ!」ガンッガンッ

美琴「ちょ、ちょっと!みんな見てるから!机にヘドバンかますのはやめて!」

黒子「哀れですの」

佐天「はぁはぁ‥‥」ボロッ

黒子「やっと落ち着きましたの」

美琴「そもそも何でそこまで追い込まれる程嘘ついちゃったのよ?」

佐天「あ、あはは!」

佐天「最初はちょっとした見栄張りだったんです‥」

佐天「一回友達の前で小学校の時告白されたって話をしたら、みんな『いいな~いいな~』って‥‥」

佐天「すごく、気持ちよかったんです。みんなより少し先に進んでるような気がして」

佐天「ユウエツカン?って奴ですかね。とにかくその日からどんどんそういう話をみんなにするようになってしまったんです」

黒子「分からなくはないですわね」

佐天「最初の内は良かったんです‥‥適当にでっち上げた彼氏とのやり取りとか、デートの内容とか」

佐天「でも、次第にみんなもエスカレートしてきてもっと詳しい事を知りたがるようになりました」

佐天「私もそれに応えようと色んな設定が膨らませて、それで‥‥」

美琴「‥‥パンクしちゃったのね」

佐天「はい‥‥テヘヘ☆」

黒子「笑ってる場合じゃありませんの」ハァ

佐天「ゴ、ゴメンナサイ」ペコリ

>>40訂正
誤:佐天「私もそれに応えようと色んな設定が膨らませて、それで‥‥」

正:佐天「私もそれに応えようと色んな設定を膨らませて、それで‥‥」

美琴「よし!大体話は理解したわ。肝心の対策だけど」

黒子「何度も聞くようですけが、正直に話すのは無理でs」

佐天「 無 理 で す 」ビシッ

黒子「‥‥よーく分かりましたの」

美琴「うーん、じゃあ今から彼氏を見つけるとか!」

黒子「今23日の午後5時ですのよ、お姉様」

美琴「だよねぇ‥‥」

佐天「御坂さんか白井さんが男装して彼氏役になるとかどうでs」

美琴「却下!」白井「採用!」

佐天「は、疾い!!」

美琴「ちょっと黒子!何言ってんのよアンタ!」

黒子「お姉様こそ。佐天さんの案が現状の最良策ではありませんこと?」

黒子「お姉様こそ何か対案があって反論なさっているんですわよね?」

美琴「それは‥‥」

黒子「ふっ、異論は無いようですわね!」ダラダラ

佐天「白井さん‥‥鼻血もとい下心が出てますよ」

美琴「あんたは『ソレ』目当てでしかないでしょうが!」ビリッ

黒子「あぁぁん!////」

美琴「うーん‥‥この案もダメってなると」

黒子(な、ナチュラルに無かったことにされてますの!)

佐天「誰か男性に彼氏役をやってもらう‥‥とか?」

美琴・黒子「!!」ピクッ

佐天「でも、私そんな事頼める程仲のいい男性いないんですよね‥あはは‥‥」

黒子(これは‥‥千載一遇のチャンス!?)キラーン

美琴(嫌な予感がする‥‥)ズキ

黒子「い、いいアイデアだと思いますの!」

佐天「ほ、ホントですか!?」パァァ

黒子「ええ。この白井黒子にお任せあれ!」

佐天「わぁ~!心強いです!!」

美琴(もしかして黒子の奴‥‥!)ギリッ

美琴「ちょ、ちょっと待って!」

黒子(やはりそう来ましたの‥‥)チッ

黒子「どうしました?お姉様。」

美琴「その彼氏役って誰にやらせるつもり?」

黒子「そうですわねぇ」

黒子「さっきあのような大言をしておいて何なのですが‥‥」

黒子「わたくしもそれ程男性のお知り合いは多くありませんの」

佐天「そ、そうなんですか‥‥」ガックシ

黒子「でも!一人だけ、クリスマスの予定が空いていそうでなおかつ私達の依頼を受けてくれそうな人物がいます!」

佐天「ホントに!?何ていう人ですか?」

美琴(黒子‥‥やっぱりアンタ‥!)

黒子「類人猿ですの!!」

佐天「‥‥‥」

佐天「へ?」

佐天「る、るいじんえん?」

佐天「類人猿ってあのオラウータンとかチンパンジーとかのアレですか?」

黒子「えぇ、その通りですの」

佐天「ちょっと白井さ~ん!めちゃくちゃ期待させといてからかわないでくださいよ~!」

黒子「確かに彼は類人猿に限りなく近いお方ですがギリギリ人間として分類されますの」

佐天「?? 結局人間なんですか?猿なんですか?」

美琴「‥‥確かに、アイツなら適任かもね」

佐天「あれ?御坂さんも知ってる方ですか?」

美琴「えぇ‥‥」

佐天(ん?なんか心無しか御坂さん怒ってない?)

黒子「さすがはお姉様!わたくしと同じ意見だと思いましたの!」

美琴「現状ベストな選択かもね。お人好しのアイツなら多分断らないし‥‥」

美琴(誰に対しても‥‥ね)

黒子(やけにあっさりしてますわねお姉様。ちょっと拍子抜けですの)

黒子「ならば善は急げですわ!早速連絡しましょう!」

佐天「あ、あの!何て人ですか?」

黒子「その方の名は‥」

美琴「上条当麻」

黒子(!)

佐天「上条さん‥‥ですか」

黒子(やはりおかしいですの‥‥。)

黒子(あのお姉様のこと。多少強引にでも撤回させると踏んだのですが)

黒子(何か企んでますの‥‥?)

佐天「上条さんはどんな方なんですか?こう‥‥見た目とかお人柄的に」

美琴「高校1年生、頭がウニみたいにツンツンしててそれ以外は平々凡々ね。背はそんなに高くない。あ、顔は別に悪くないわよ?」

美琴「困ってる人がいると放っておけないタイプ。多少強引でおせっかいなとこがあるけど」

美琴「なのに普段は常に逃げ腰で人をバカにしてて真剣に向き合おうとしないしとにかくウザいしムカつくし!」ペラペラ

佐天(き、嫌いな人なのかな‥‥)

黒子(お姉様‥‥分かりやす過ぎますの)

佐天「あ、ありがとうございます!それだけ知れれば満足ですから!」

美琴「会う度に違う女を取っ替え引っ換えに‥‥ってもういいの?」

佐天「はい!あとは会えば大体分かりますし」

美琴「そう、それもそうよね」ウズウズ

黒子(まだ話足りなさそうですの‥‥)

黒子「じゃあ早速連絡してみましょう。お姉様」チラッ

美琴「え?く、黒子がしなさいよ!」

黒子「生憎、わたくしはお姉様程あの方と仲良くないんですの」

黒子「ですからお姉様から要件をお伝えになった方が事がスムーズかと」

美琴「あぅ‥‥分かったわよ‥」

美琴「えーと‥かみじょう‥‥」ピッポッパ

黒子(登録名が『鈍感野郎』になってますの‥‥)

プルルルルルル…ガチャ

上条『よぉ御坂。何か用か?』

御坂「あ!あの、えっとちょっと頼み事があって」

上条『頼み事?珍しいな。お前からの電話なんていつも上条さんに罵詈雑言浴びせるくらいなのに』

佐天(何やってんですか御坂さん‥‥)

黒子(あぁ‥お姉様‥‥)

御坂「う、うるさい!」

上条『さ、さいですか。んで頼み事の内容って何だ?』

御坂「あの、私じゃなくて友達の事なんだけど‥‥」

かくかくしかじか説明中

上条『‥なるほどね。その友達の彼氏役をやればいいんだな?』

御坂「うん‥‥あのっ!迷惑だったら全然構わないし予定があるんなら」

上条『いいぜそれくらい。モテない上条さんにクリスマスの予定なんてありませんし』

御坂(こぉの鈍感ウニ坊主ぅぅぅ!!)ミシミシ

佐天(あぁ‥‥何か大体分かってきたかも)

上条『えっと明日の夕方5時にセブンスミストに集合で良いんだよな?』

御坂「‥‥えぇ。じゃあ明日はよろしくね」ピキピキ

上条『りょーかい。ていうかビリビリ、お前さっきから怒っt』ピッ

美琴と御坂で表記揺れしてたゴメン


美琴「怒って‥‥怒ってなんか、ないわぁぁぁぁぁぁ!!!」ビリビリッ

佐天「ちょ、ちょっと御坂さん!公共の場ですし電撃は!」

黒子「怒っているお姉様も素敵ですのぉ‥‥」ポケー

佐天「白井さんも自分の世界にいかないでくださいよ!」ビシッ

美琴「ふぅーー!ふぅーー!」ピキピキ

佐天「‥‥落ち着きました?御坂さん」

美琴「‥悪かったわ佐天さん。約束はちゃんと取り付けたから」

佐天「いえいえ!私が持ち込んだ問題ですし!感謝します!」

佐天「それに安心してください!私上条さんの事取りませんって!」ニコッ

美琴「へっ?////」カァーッ

美琴「べっ別に私はあいつのことなんか何とも!」

佐天(御坂さん分かりやすっ!)

佐天「まあまあ御坂さん!私は年上は好みじゃありませんから!」

黒子(佐天さん‥‥その認識は甘過ぎますの)

美琴「だっかっらっ!」

美琴「私はアイツなんてどうでも良いんだから!」

黒子(泥沼の予感が‥‥‥)ハァ

>>63で集合時間夕方5時って書いちゃったけど正しくは夜7時です。ゴメンナサイ

~翌日の午後6時30分、セブンスミスト前~

佐天「遅れないように出たら30分前に着いちゃった」

佐天「まぁ遅れるよりはいいよね?」

佐天「上条さんは‥‥まだいないか」ホッ

ピロピロリン♩

佐天「あっ、初春からメールだ‥‥」


『佐天さん!私は近くのガラス張りオープンカフェから見てます!彼氏さん期待して待ってます!!フヒヒwwwwwwww』


佐天「うわぁ、何か嫌な文面だな‥‥」

佐天「まぁしょうがないかぁ‥‥。散々嘘ついてきたのは私だし」

佐天「はぁー、あんな見栄張らなきゃ良かった‥‥‥」

佐天「はっ!ダメダメ!ネガティブになるな涙子!」カオパチン!

佐天「今日は仮初めとはいえ彼氏との(人生初)デート!上条さんにも失礼だし思いっきり楽しまなきゃ!」

佐天(御坂さんには悪いけど‥‥)

初春「写メの用意しなきゃねwwwwwwwwふふふwwwwwwww」





美琴「ヘッキシ!」

美琴「さむっ‥‥」

~セブンスミスト前、ベンチ~

美琴(なーんでこんなとこまで来ちゃったんだろ‥‥わざわざ帽子とマスクで変装までして)

美琴(アイツとの約束は取り次いだんだし私がこれ以上干渉する理由はないはず)

美琴(佐天さんにアイツが変なことしないか心配だから?うん‥そういう事にしとこ)

美琴「しっかしアイツ遅いわねぇ。佐天さんもう待ってるじゃない!」

美琴「女を待たせるなんて最低よ!男なら前持って1時間くらい‥‥」

黒子(心の声が漏れてますわよ、お姉様)

佐天「6時45分‥‥そろそろかな」

上条「おーい!佐天さーん!!」タッタッタ

佐天「あ、えっと上条さん‥‥ですか?」

上条「さいです。待たせてごめん!」ハァハァ

佐天「いいえ、私が勝手に早く来てただけですから!」

佐天「でも、よくこの人混みの中で私のこと見つけられましたよね?御坂さんから写メでも受け取ってたんですか?」

上条「いんや、御坂からメールで『黒髪ロングの可愛い子が1番大きい街路樹の下で待ってる』って聞いてたから」

佐天「かっ、可愛いって////」

佐天(ん?何で御坂さん‥‥)

上条「ん?どうかした?」

佐天「あっ、すいません!何でも無いんです!寒いし早くどこか入りましょう。」

上条「ならいいんだけど。あれっ?佐天さん手に何持ってるの?」

佐天「あっ忘れてました!これっ上条さんにと思って」

上条「うおっ、これあったかい!カイロが入ってるの?」

佐天「はいっ!カイロを薄手の布で包んでるだけなんですけど‥‥」テヘヘ

佐天「男の人でも見た目が野暮にならないようにエスニック柄が織り込んであります」

上条「へー‥‥ってこれ手作り!?」

佐天「はいっ!昨日の夜に頑張って作りました!」ニッコリ

佐天「ちなみに私のは全国各地のゆるキャラが織り込んであるんですよ♩このキャラは‥」ホクホク

上条「え、ええ子や‥‥」ジーン

佐天「! なんで上条さん泣いてるんですか!?」

上条「だって‥最近こんな優しさに触れてなかったから‥‥」ウッウッ

佐天(この人どんな環境で生活してるんだろ‥‥)

佐天「‥‥‥‥ぷっ」

上条「?」シクシク

佐天「あはははははは!ご、ごめんなさいなんか笑えてしまって!あははは!」

佐天「あはは、はぁはぁ‥‥あーお腹痛いw」

佐天「話に聞いてた通り面白い人ですね上条さん」

上条「上条さん的にはここのところの苦難が心に浮かんで悲しいばかりですが、はい‥‥」シクシク

佐天「うふふ、そうでしょうね!」

佐天(御坂さんや白井さんと知り合いってあたり、この人もハチャメチャな生活してるんだろうなぁ)シミジミ

佐天「なら!クリスマスくらいドーンと楽しみましょうよ!」

佐天「普段の鬱憤をここで晴らしましょう!」

上条(前向きだなぁこの子‥‥)

上条「そうだな‥よし!佐天さん!」

上条「今日は思いっきり楽しもう!!」グッ

佐天「はい!えい!えい!おー!」ピョン

上条「おー!」ピョン


~初春サイド~

初春「な、なんで!?あれが佐天さんの彼氏!?」

初春「やる気の無さそうな顔をしていますがなかなか整った顔立ち‥‥」

初春(聞いてないですよ‥‥佐天さんには彼氏などいないというのがクラスメート一致の見解だったはずです‥‥)

初春(それどころか‥‥小学校6年間通じて特に親しい男子もいなかったとの報告も)

初春(それがどうして‥‥)

~美琴サイド~

美琴「何よあいつっ!佐天さんにプレゼント貰ったからってヘラヘラして‥‥」

美琴(ていうか!佐天さんも、初春さんを誤魔化すだけならあんなことする必要ないじゃん!)

美琴(べっつにあのツンツンが佐天さんと仲良くなろうがどうでも良いけど!)

美琴(‥‥‥)



美琴(良いよね‥‥?)

黒子(嗚呼お姉様、おいたわしや‥‥‥)

美琴(はぁ‥‥もう帰ろうかな)

黒子「お姉様!お姉様!」

美琴「えー?何よ?」

黒子「2人が移動します!お早く!」

美琴「分かったわよ‥‥」

黒子(え?お姉様が付いて行くと言い出したのにこの手のひらの返しようはなんですの‥‥?)

黒子(なんか納得いきませんの‥‥)

~フレンチっぽいお店~

佐天「うわぁ~♩こんなオシャレな店入るの初めてです!」

佐天「メニュー表見ても値段載ってないし、いいんですか?ホントに奢ってもらって」

上条「あぁ。上条さんにとってこれぐらい訳ないですよ!好きなのを選びたまえ」キリッ

上条(‥なわけないんですよね!何でこう見栄張ってるんでしょ)

上条(小萌先生から貰ったディナー招待券あるとはいえ何とかなるかな‥‥)

佐天「やった!どれにしよっかな~♩」ルンルン




監視カメラ「」キュイーン

~初春サイド~

初春「近隣施設の防犯システムをハックして佐天さんを見つけたはいいものの‥‥」

初春「なんかいい感じじゃないですか!やだー!!!」

初春「中学生には不相応な高級オシャレレストランに入ってるし!」

初春「ウキウキでメニュー表見てるじゃないですか!子供か!」

初春「あっ、余所見してたからドリンクこぼした!やーいやーい!ざまぁwwwwwwww」

初春「え?そこで彼氏が優しく胸ポッケからハンカチーフを取り出す!?そして佐天さんの手と触れ合って‥‥」

初春「かぁぁぁもおおおおお青春ですか!?青春してるんですか!!?」

ウェイター「あのー、お客様?」

~美琴サイド~

美琴「な、なによあれ‥‥!」ワナワナ

黒子(お姉様!お静かに!バレてしまいます!)ヒソヒソ

美琴(だってさっきの見た‥?手をギュッと握られただけで佐天さん赤面して黙っちゃってさ!)ヒソヒソ

黒子(良いではありませんかそれくらい‥‥)ヒソヒソ

美琴(ダメよ!佐天さんの貞操は私が守らなきゃ!)ヒソヒソ

黒子(やれやれですの‥‥)

佐天(男の人の手って‥‥あんなに大きいんだ)

佐天(なんか、安心する‥‥)

上条「佐天さん?大丈夫?」

佐天「あ!えっとす、すいません!私おっちょこちょいで‥‥」ショボン

上条「いーえの。これぐらいそんなに謝らなくても」

佐天「でもっ、上条さんのハンカチ、オレンジジュースで真っ黄色になっちゃったし‥‥」

上条「上条さんはオレンジジュース好きですから。オレンジの匂い付きも悪くないよ」

佐天「ふふふっ、それ本当ですか?」クスッ

上条「本当ですとも!お金のない時はポンジュース炊き込みご飯を作る男だし」

佐天「な、なんかゲテモノっぽいですけど!」

上条「失礼な!ポンジュース炊き込みご飯は‥」



美琴「なんか‥普通にイイ感じね‥‥‥」ガビーン

黒子「‥‥‥ですの」

~ディナー後~

佐天「話し込んだらいつの間にか2時間もたっちゃいましたね♩」ホクホク

上条「いやぁ楽しいディナーでしたよ。味も美味しかったし」

佐天「ですね!クリスマス限定ディナーコースを選んで正解でした!」

上条「ははは、おかげで店員にカップルに間違えられたりもしたしね」

佐天「あれはえっと、その~間違いではないというか////」ドキッ

上条「そうだった!俺たちその名目で来てたの忘れてましたよ」

佐天「あ!それ上条さん酷いですよ~!」クスクス

上条「す、すみません!」


佐天(カップルか‥‥‥)

佐天「あの!上条さん!」

上条「ん?どうしたんでせうか?」

佐天「ちょっと聞きたいんですけど‥‥」

佐天「‥‥‥」

佐天「私とカップルに見られた時どう思いました?」

佐天(あれ?私何聞いてるんだろ?)

上条「え?えぇ~っと‥‥」

佐天(御坂さんは上条さんのことを‥‥)

佐天「ちなみに!」

佐天「私は上条さんとカップルって言われて‥‥」

佐天(これ以上は‥‥言ったら‥)




佐天(何かが、壊れる気がする)




佐天「とっても‥嬉しかったですっ!」

上条「!!」



美琴「ッ‥‥‥!」

黒子「地獄の釜が開きましたの‥‥」ゲッソリ

佐天(私は上条さんのこと好きなのかな?)

佐天(むむぅ‥‥‥‥)

佐天(んー、まだ分かんないや)

佐天(それでも‥‥!私は思ったことを言っただけだもん!)


上条「俺も‥‥嬉しかったよ!」

佐天「ほ、ホントですか!?」パァァ




上条「佐天さんみたいな可愛い後輩と来れて!」



佐天(こ、後輩ぃ!?)

佐天(なるほど‥御坂さんが手を焼くはずだ‥‥)


佐天「はぁ~‥‥厳密には私は上条さんの後輩ではありませんけどね!」

上条「そうなの?年下の学生ならみんな後輩だろ?」

佐天「広い意味ではそうですけどね。はぁ‥」

上条「あ、あれ?なんか怒ってらっしゃる‥‥?」

佐天「怒ってません!あーあ。言うの結構緊張したんだけどなぁ」

上条「何が?」

佐天「何でもありません!べぇーだ!」ベー



監視カメラ「‥‥‥」

~初春サイド~

初春「気付けば鍋パーティーをドタキャンしていました‥‥」

初春「そんなことより!」

初春「先ほどの佐天さんの覚悟を決めたような表情‥‥」

初春「そして、数瞬流れたあの独特の空気!」

初春「この防犯カメラ旧式で音が拾えないので詳しいことは分かりませんが‥」

初春「佐天さんが メ ス 犬 の表情をしているぅぅぅぅ!!!」

初春「それだけはガチ!揺るぎない事実!!」






初春「いいなぁ‥‥‥」

~美琴サイド、路地裏の陰~


美琴(やっぱり‥‥こうなるんだ)

美琴(まだ佐天さんは自分の意思にはっきり気付いてないみたいだけど、きっと『他の女達』と同じように‥‥)

美琴(じゃあ私は‥?)

美琴(私は佐天さんみたいに‥素直になれない‥‥)

美琴(あいつと会えば反目してばっかり。)

美琴(顔を合わせれば電撃と悪口浴びせて‥‥)

美琴(最低じゃん‥‥)




黒子(み~つめぇあ~うとぉ~、すなぁ~おにぃ~♩)

美琴(‥‥‥かえろ)コツコツ

黒子「お姉様、本当に帰るんですの‥‥?」

美琴「!」ピタッ

黒子「いえ、言い換えます。本当にここで帰っても後悔しないんですの?」

美琴「わたしは‥‥みんなみたいに素直になれないや」

美琴「少なくとも、今の私はあいつのそばにいる資格はないの」

美琴「ちゃんと自分の想いを口にすらできない私は‥‥」

黒子「お姉様‥‥‥」




美琴「帰るわよ黒子。2人の邪魔よ」

佐天「すっかり夜も更けちゃいましたね」

上条「あぁ。気温も一層下がってしばれるなぁ」

佐天「ほんと、しばれますねぇ。‥‥これって使い方正しいんですかね?」

上条「わからん!」ドーン

佐天「あはは!北海道の人に怒られちゃいますね。」

上条「あ、そういえばアテもなく歩いてるけど、寮の門限とか無いの?」

佐天「大丈夫ですよ!‥‥‥‥多分」

上条「それって大丈夫じゃないパターンだと思いますですよ」

佐天「ですよねー‥‥」

佐天(もっとこうやって話していたかったのになぁ)

上条「そうじゃなくても俺は高校生で佐天さんは中学生。」

上条「社会通念的にこれ以上、上条さんが佐天さんを夜の街を連れ回すのはマズいからさ」

佐天「そう、ですか‥‥」

上条「送るよ、夜の学園都市は危ないし」

上条(いやマジで)

佐天「え?イイですよ!こっから駅まで結構遠いですし」

上条「遠慮はしなくていいんです。先輩の顔を立てると思ってさ?」

佐天「でも‥‥」

上条「いいよ」

佐天「じゃあ‥‥お言葉に甘えさせてもらいます!」


佐天(センパイ‥‥か)

~駅までの帰り道~

佐天「‥‥‥」コツコツ

上条「‥‥‥」コツコツ

佐天(何故かあの会話以来喋ってない‥‥)

佐天(会話が無いと緊張しちゃうなぁ)ソワソワ

佐天(何か話題、何か‥‥あっ!)

佐天「あ、あの!上条さん!」

上条「ん?なに?」クルッ

佐天「ちょっと前に先輩後輩の話したじゃないですか?」

上条「あぁー佐天さんは厳密には俺の後輩じゃない、ってやつね。それがどうしたの?」

佐天「あんなこと言っといて何ですけど、これから上条さんのこと、先輩って呼んでいいですか?」

上条「先輩?何でまた?」

佐天「えーと‥‥ドラマや漫画なんかで見て昔からこの呼び方に憧れてまして」

佐天「異性の親しい先輩が出来たら『先輩!』って元気よく呼びたいなぁーって////」テレテレ

上条「なるほどね、じゃあ俺は佐天さんのこと涙子って呼ばなきゃな!」キリッ

佐天「え!?な、何でですか?////」

上条「あれ?センパイって言われたら親しい後輩を呼び捨てにするもんじゃないでせうか?」

佐天「そ、そういうもんです!そういうことにしておきます!」

佐天「‥‥‥‥涙子、ふふっ♩」

上条「お、気に入ったみたいだな!」

上条「よし!じゃあ涙子!」

佐天「は、はいぃ////」ドキッ




上条「駅に着いたからここでお別れだ!」

佐天「えぇ~‥‥‥?」ズコー

上条「ん?どうしたんでせうか?涙子さん」

佐天「なんでもないです!『 セ ン パ イ 』がどういう人間か!今正しく理解しました!」

上条「な、何でセンパイを強調して急に怒り始めるんでせうか‥‥?」オロオロ

佐天「知りません!ふんっ!」プイッ

上条「ふ、不幸だ‥‥‥」トホホ

佐天(天然ジゴロにも程があるなこの人‥‥)

佐天「‥‥では私は3番ホームなので、お見送りはここまでで結構です!」

上条「さ、さいですか。お気をつけて」


佐天「‥‥‥‥」

佐天「先輩!ちょっと右向いてくれません?」

上条「右?右に何か‥」

佐天「ふふふ♩」スタスタ




佐天「んっ‥‥」チュッ

上条「えっ」

佐天「今日はホントにほーんとに楽しかったです!ではではサヨナラ~!」タッタッタッ‥



上条「あー‥‥‥」

上条「‥‥‥‥」ホッペサスサス

上条「‥‥‥‥」




上条「‥‥‥‥キス?/////」

~初春サイド~

初春「‥‥‥‥」


初春「あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!」

初春「俺は佐天さんがリア充騙りだと思っていたら いつのまにか本物のリア充になっていた」

初春「恋愛相談だとかエア彼氏だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ」

初春「もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ‥‥」




初春「‥‥‥お家に帰ろう」グスッ

~大晦日、とある神社~

ワイワイガヤガヤ

初春「佐天さん!こっちです!」

佐天「ご、ゴメン遅れて!」ハァハァ

初春「いいですよー‥‥って」

初春「うわぁ!すごい綺麗な着物!どうしたんですかこれ!」

佐天「コレ着付けてたら遅くなっちゃった!」

初春「えー!?佐天さん着物の着付け出来るんですか!」

佐天「うん!自分で着る時は母さんに手伝ってもらうんだけどね」テヘヘ

ゲス春(憎らしいまでに高スペック!流石はリア充‥‥)ジー

佐天「う、初春?」

初春「な、何でもないですよぉ~?」ニコニコ

佐天「そっか。じゃあ早速お参りに行こう!」

初春「おー!‥‥あれ?あそこにいるのは御坂さんと白井さん!」

佐天「み、御坂さん‥‥?」ビクッ

美琴「あ、佐天さんと初春さんも来てたんだ!」

黒子「一週間振りですの」

初春「あれ?白井さん達と佐天さん一週間前に会ってたんですか?一週間前っていったら‥」

黒子(わ、忘れてましたわ!ヤバいですの!)

御坂「えぇ。黒子と服見てたら街中で偶然会ったのよ」

黒子(お姉様!ナイスフォローですの!)

初春「そうだったんですか~」






御坂「ええ、彼氏さんと一緒にいるところをね」

また表記揺れしてます、すんません


黒子(核爆弾投下確認‥‥!)

佐天「ッ‥‥‥!」

初春「あ!御坂さんも見たんですか!?」

美琴「うん、見たわよ」

美琴「確か名前は‥‥カミジョウさんだったかしら?」

初春「へ~、そんな名前だったんですね」

佐天「あの、御坂さん‥‥!」ビクビク

美琴「良かったわねぇ~佐天さん!」ギロッ

美琴「あんな 素 敵 な 彼 氏 が出来て」

美琴「私も嬉しいわ」

黒子「お姉様!!ちょっと‥‥!」

美琴「どうしたの黒子?そんな怖い顔しないでよ」

黒子「‥‥‥」

黒子「佐天さん、初春さん。会ったばかりで申し訳ないんですけれど、わたくしとお姉様はお暇しますわ」

初春「え?お参りはもう済んだんですか?」

黒子「ええ、もう‥」

美琴「まだよねぇ?黒子」ユラッ

美琴「お参りが済んでないのに帰るなんて勿体無いじゃない?」

黒子「くっ‥‥‥!」ギリッ

初春(な、何だろうこのピリピリした空気!)

初春(全然事情が呑み込めないよ!)

美琴「せっかく初春さんや佐天さんとも会えたんだし、一緒に参っていきましょう?」

美琴「ね?佐天さん‥‥?」

佐天「ぁぅ‥‥‥はぃ‥」プルプル



初春(佐天さんがこの間虐めた時みたいになってる‥‥かわいい////)

~賽銭前の行列にて~

黒子「はぁ‥‥‥」

美琴「どうしたの黒子?溜息したら幸せが逃げるわよ?」

黒子「以後気をつけますの‥‥」ムスッ


黒子(お姉様は何を考えてらっしゃいますの‥‥?)

黒子(昨日寮に帰った後も、散々お姉様の彼に対する気持ちを確認して納得させたというのに‥‥)

~24日、常盤台学生寮~


黒子「もう11時30分ですの。そろそろ2人も帰った頃ですわね」

美琴「だといいけどね‥‥」

黒子「んもー!お姉様ったらあれだけの啖呵を切っておきながらまだ未練がありますの!?」

美琴「だってさぁ‥‥」

黒子「いいですか?あの男は確かに類人猿ですけど、年下の女子中学生を深夜まで遊び歩かせない程度の分別はあると思いますの」

黒子「第一!そもそも未練があるならさっさと宣戦布告すればよいのです!」

美琴「宣戦布告ぅ?」

黒子「そう、宣戦布告ですの!」

美琴「それってどうやんの?」

黒子「簡単な話ですの!佐天さんに自分は誰が好きか、どれぐらい好きなのかをはっきり伝えればよろしいのです!」

黒子「その上でターゲットをお互い煮るなり焼くなり好きにすればよろしいのですわ」

美琴「た、ターゲットって‥‥」

黒子「分かっていますの?お姉様‥‥」

黒子「恋愛は過酷なサバイバル!最後まで相手を愛した方が勝つんですの!」

黒子「やってやれないことはないですわ!」

美琴「あんた‥‥‥」






美琴「ホントに黒子?」

黒子「ヒドいですわ!」

~再び大晦日、とある神社前~

黒子(昨日は宣戦布告をするとあれだけ息を巻いていましたのに‥‥)

黒子(これでは状況が悪化する一方ですの‥‥)

美琴「佐天さん、一つ聞いてもいい?」

佐天「は、はぃ!何でしょうか御坂さん‥‥」

美琴「そんな大した事じゃないから安心して」

佐天「はい‥‥」

美琴「佐天さんは今から神様に何を祈るの?」

佐天「何を祈るか‥‥?」

美琴「そう。例えば家族の健康とか、商売繁盛とか、スポーツ上手くなりたいだとか、色々あるじゃない?」

佐天「そう、ですね‥‥」

美琴「私ね、正直今までこういうの真剣にお祈りしたこと無かったのよ」

美琴「小さい頃から能力開発続けてたから、他の子より多少スレてたってのもあると思うんだけど」

佐天「はぁ‥‥」

美琴「でもね、今年、初めてお願いしたいこと出来たんだ」

佐天「それは‥‥‥?」





美琴「上条当麻と結ばれますようにって」

佐天「!!!」

佐天「御坂さん‥‥!」

黒子「お姉様っ‥‥!」

初春(あ、あれ?カミジョウさんって佐天さんの彼氏じゃ‥‥)アワアワ

美琴「ごめんね」

佐天「‥‥‥‥」

佐天「‥‥いいえ。謝らないでくださいよ」



佐天「これで私も、後ろめたさ無しに戦えますからっ‥‥!!」

美琴「そう‥‥。やっぱり佐天さんってすごいよ」

佐天さん「そうでしょうか‥‥‥?」

美琴「うん。何の保証も後ろ盾もなしに戦えるんだもん。私にはできなかった」

美琴「‥‥あの夜まではね」

美琴「佐天さんと、黒子が気付かせてくれた」

美琴「やっと私もスタートラインに立てる」

美琴「ここからだねっ‥‥‥!!」ニコッ

佐天「!!」


佐天「‥‥はいっ!」

黒子「お、ほねえさまぁ~‥‥」ポロポロ

美琴「ありがとうね黒子」ギュッ

初春(美少女同士の抱擁!眼福眼福ぅ!)

初春(でも、蚊帳の外過ぎてちょっと哀しい。針の筵だよぉ‥‥)

佐天「初春!」

初春「な、何ですか佐天さん!?」

佐天「さっきから放っていてごめんね」ギュッ

初春「さ、佐天さんが抱きついてきてぇぇぇぇぇ!!」ハワワ





初春(前言撤回、ここは天国やでぇ)グヘヘ

~エピローグ~


佐天「あ、御坂さーん!白井さーん!」タッタッタッ

美琴「よっ!お疲れー佐天さん!初春さんは?」

黒子「初春は学園都市の防犯システムに私的目的で不正アクセスした疑いにより現在聴取を受けてますの」

美琴「初春さんらしいわね‥‥」

黒子「まったくですの」ヤレヤレ

佐天「そうなんですよー。ホントに初春には困っちゃいます!」

佐天「何でまたそんなことしたんですかね?」

美琴「さぁ?」

黒子(犯行時刻から大体想像は付きますの‥‥)

初春だったら、そんな侵入ログくらい簡単に証拠隠滅できるのでは

佐天「あ、そんなことより!」ガサガサ

佐天「じゃーん!ここの駅前にこの前オープンしたスイーツショップの食べ放題券です!」

佐天「今から3人で行きませんか!?」

美琴「いいわねぇ!行きましょ!」

黒子「せっかくのお誘い申し訳ないんですけど、わたくしは今からジャッジメントのお仕事がありますの」

美琴「あれ?毎週この時間はお休みじゃないの?」

黒子(とても初春の聴取の仕事とは言えませんの‥‥)

黒子「まぁ、たわいもない雑務ですわ」シレッ

佐天「そっかぁ残念です‥‥」

>>168 初春もテンパってたってことで許してください


黒子「気にしないでくださいの。お二人でスイーツを楽しんでください。それでは」ヒュンッ

佐天「ありゃ、行っちゃった」

美琴「相変わらず便利ねーあいつの能力」

佐天「ですねぇ。じゃあ寂しいですけど2人だけで行きますか!」

美琴「そうね!善は急げよ!」ダダダッ

佐天「うわわっ、待って下さいよー!」

~駅前スイーツショップ~

ワイワイガヤガヤ

佐天「うわぁ~!流石に混んでますね!」

美琴「新規オープンに加えて今ちょうど3時、オフィス街から休憩中のOLがわんさか来るからね。」

佐天「人の波が収まるまでそこのベンチで待ちませんか?時間はありますし」

美琴「そうね、ダッシュして疲れちゃった!」フゥ

佐天「そうですよぉ~。御坂さんが急にダッシュなんかするから!」ハァ

美琴「ふふふ♩ごめんごめん。なんか急に走りたくなっちゃってさ!」

佐天「もぉ~、でも御坂さんだから特別に許してあげます!」フンスッ

美琴「やったー!ありがと佐天さん♩」

佐天「ほんとに特別ですからね?」チラッ

美琴「うん‥‥‥‥」

佐天「‥‥‥‥?」

佐天「どうしました?」

美琴「ん?いや、あの夜からもう1ヶ月たったんだなーって思ってさ」

佐天「クリスマスの、夜‥‥」

美琴「そう。クリスマス」

美琴「あの時の私は気持ちがまだあやふやで」

美琴「あいつとデートをするっていう佐天さんに、どういう言葉をかければいいか分からなかった」

佐天「はい‥‥‥‥」

美琴「でも、考えれば簡単な事だったのよね。自分の気持ちに気付いて正直になれていればあんなに悩む必要も無かった」

美琴「すぐに行動に移せていれば‥‥だけど」

美琴「自分でも不安だったの。私は本当にあいつの事が好きなんだろうかって」

佐天「‥‥‥‥」

美琴「あいつを前にするとどうしようもなく腹が立っちゃって」

美琴「でもその根源がどこにあるかが分からなくて‥‥」

佐天「私も、経験あります」

美琴「ふふ、フォローありがと♩」

美琴「結局ムカついてたのは自分自身に対してだったんだよね。想い・気持ちを言葉にできない自分に」

佐天「でも、今は違いますよね?」

美琴「‥‥うんっ!」コクリ

美琴「今ならはっきり言える」

美琴「あいつの事が‥‥大好きだって!」






「ビリビリ、お前好きな人がいるのか?」

美琴「‥‥‥へっ?」ヒクッ

美琴(この声はぁぁぁぁぁぁ!?)クルッ

佐天(ま、まさかああああああああ!?)クルッ

上条「よっ、2人とも何してるんだ?」

佐天「せ、先輩!いくらなんでもタイミング悪過ぎです!」

上条「わ、悪い!話しかけようと近付いたら聞こえちまって

美琴「あっ ‥‥あたっあっあたしは////」テンヤワンヤ

佐天「ほらっ!先輩のせいで御坂さんオーバーヒートしちゃったじゃないですか!」

上条「お、俺のせいなのでせうか?」

佐天「先輩のせいでしかないです!!」プンスカ

美琴「あー佐天さん、なんかお星様がミエルノー!オモシローイ☆」アハハ

佐天「御坂さん!早くこっちの世界に戻ってください!まだ昼の3時ですよ!」

佐天「ていうか先輩ぃ!何で女の子連れて歩いてるんですかー!!」ガルル

美琴「ハッ!またアンタは新しい女を~!!」

上条「え?えーとですねこの子は五和っていう人で‥‥」アタフタ

五和「ど、どうも初めまして‥」ボイン

佐天(で、デカい!!)

美琴(なにあれ?ミサイル?)

五和「あのー、私はどうすれば‥‥」オロオロ

佐天「とりあえず先輩から離れてください!」グイグイ

五和「え?」

五和「それは!い、嫌です!」

美琴(この反応‥‥まーたこの男はぁぁぁぁぁ!!)ビリビリッ

上条「え?え?み、御坂さん?」

佐天「やっちゃって下さい御坂さん!」

美琴「一回!死に晒せえええええええ」バリバリバリバリ!



上条「うわぁーーやっぱり不幸だああああああああ!!!!」

おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom