佐天「スマホをタップして対象を絶頂させる能力かぁ」 (62)

初春「……はい?」

佐天「あ、よくわかんない初春?」

初春「えーと、佐天さんが能力発現させて、その能力がどういうものなのか聞いていたんですよね」

佐天「そうだよ?」

初春「……すいません、もう一度どんな能力なのか言って貰えませんか?」

佐天「よし、じゃあ論より証拠って事で実際に初春を対象に使ってみるね?」ニヤリ

初春「えっ!?ちょっと佐天さん?!」ギクッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387666057

佐天「この能力は段取りが重要なんだよ初春、まずね、あたしのスマホのカメラで初春を撮るの」カシャ

初春「待って下さいってば!!やめて下さいよ佐天さん!?」ワタワタ

佐天「で、次なんだけど、ここは説明しても多分わかんないだろうからあたしが能力発現させる為に必要なアプリを起動させるって感じで理解しとけばいいかな?」ポチポチ

初春「佐天さん話聞いて下さいよ!?怒りますからね!!」

佐天「怒った初春もかわいいよー?」シレッ

初春「佐天さん!!」

佐天「よし、準備出来た、あとは画面に表示された初春をタップすると…」ポチ

初春「ひんっ!?」ピクン

佐天「あたしのスマホの中の初春と本物の初春がリンクします」ポチポチ

初春「ひゃ?!あぅっ!?」ゾクゾク

佐天「うふふふふふふふふふふ」ツー…ポタポタ…

初春「なんで鼻血出してるんですか!!やめ…ふぁ!?」ビクン

佐天「……ふぅ、なんだろ興奮してるっぽい」フキフキ

初春「……佐天さんの変態…」ウルウル

…………

初春「…………」ムスッ

美琴「初春さんどうかしたの?なんか怒ってない?」

黒子「また佐天さんが貴女をからかったりしたんですの?」

佐天「あはは、白井さん当たりです、ちょっと怒らせちゃって」

初春「……もうやらないで下さいね佐天さん」ジト

佐天「えー」

美琴「なにしたかわかんないけどさ、初春さんが嫌がってるならやっちゃダメよ佐天さん?」

佐天「いや、あたしの勘が言ってます!初春はホントは嫌がってないって!!」

初春「…佐天さん」ジロリ

佐天「冗談だよ初春?そんな怒んないでよ謝るから、ね?」

初春「……もう私に佐天さんの能力使わないで下さいね、約束してくれたら許しますから」

佐天「可能な限り善処しまーす」

白井「そんな責任逃ればかりする政治家の常套句みたいな台詞を誰が信じるんですの…」

美琴「佐天さんの能力?もしかして、佐天さん能力発現したの?」

佐天「ああはい、そうですよ御坂さん、つい先日」

美琴「へぇ…良かったじゃない佐天さん!!おめでとう!!」

美琴「で?どんな能力なの佐天さん?」

佐天「…気になります?」

美琴「もちろんよ、佐天さんが悩んでたの知ってるし、佐天さんの念願叶って手に入れた能力だもん、気にならない訳ないでしょ?」

白井「そうですわねぇ…気にならないと言えば嘘になりますわね」

初春「………」

佐天「…よし、なら論より証拠ということで実際に御坂さんに…」スチャ

初春「佐天さん、止めて下さい」ガシッ

佐天「…対象、初春じゃないよ?」

初春「人に向かってポンポン使って良い能力じゃないですよね?自重して下さい!!」

佐天「…えー」

初春「えーじゃなくて!!風紀委員としても友人としても能力の使用を許可なんて出来ませんからね?!」

美琴「初春さんが本気で怒る能力か、ますます気になるわね」

黒子「外傷を与えるような能力ではなさそうですわね、それなら佐天さんが初春を対象に能力を発現させるなど考えづらいですし」

美琴「そうね、となると…精神に干渉するタイプとかかしら?」

黒子「……ふーむ、わたくしとしてはそれも考えづらいですわね、いくら初春でも佐天さんが躊躇い無くそれを使用しますでしょうか?」

美琴「そっか、なら…なにかしら?」

黒子「聞いた方が早いと思いますわよお姉さま?それで佐天さん、どんな能力なのですか?」

佐天「よし、なら白井さんに実際に使用しながら説明を…」ガタッ

初春「………」

佐天「…あれ?止めないの初春?」キョトン

初春「……何かの間違いで白井さんの御坂さんへの感情発露が佐天さんに向かう可能性があり、それを受け入れる覚悟があるならどうぞ」

佐天「あ、それはやだ、やめとく」

初春「分かれば良いんです」

黒子「へ?」キョトン

美琴「ん?」

佐天「仕方ない、やっぱり初春を使って説明しよ」スチャ

初春「ちょっ佐天さん!?」

佐天「だって口で説明してもさっきの初春みたいに半信半疑のままイメージつかないだろうしさ」

初春「さっき約束したのに!!」ウルウル

佐天「善処はしたよ?誠に遺憾ながら使用せざる得ない状況なんだよ初春」

初春「やめて下さい!!ホントにやなんですよ!?」

佐天「んじゃさっそく」

美琴「待って佐天さん、初春さん嫌がってるのに無理矢理はダメよ」

佐天「…む、ならどうしろと…」

黒子「口で説明は出来ませんの?」

佐天「多分ピンと来ないと思う、特に御坂さん」

美琴「へ?なんで私?」

佐天「いや、なんか純情そうだから」

美琴「…んん…ならさ、私にやってみてよ佐天さん、ケガとかする能力じゃないんでしょ?」

初春「御坂さん!?なに言ってるんですか!?」

黒子「…お姉さま、よろしいんですの?初春の嫌がり方はけっこうガチですのに」

美琴「物は試しよ、それに佐天さんだってせっかくの能力なのに使えないのは嫌だと思うし、発現したばかりの頃ってとにかく使ってみたくなるもんでしょ?」

黒子「…まあ、確かにそうですけれど」

佐天「よし、ならお言葉に甘えてさっそく!!」

佐天「えーと、まず御坂さん、そこの壁に手を付いて…こう、こんな感じでお尻を突き出すようなポーズ取ってくれません?こんな感じで」クイッ

初春「…佐天さん」

黒子(何かをおねだりしてるような悩ましいポーズですの)

美琴「……まあいいか、こう?」クイッ

黒子「」ブフォ

佐天「完璧です流石御坂さん、では」カシャ!!

美琴「なんでカメラ?」

佐天「必要なので、ああ、もうポーズはしなくて良いですよ、ありがとうございました」

黒子「…佐天さん佐天さん」クイクイッ

佐天「なんです?」

黒子「その画像添付してメールを…」ソワソワ

佐天「で、次にさっき撮った画像をあたし専用の謎のアプリに取り込んで起動して」ポチポチ

黒子「………」ショボン

美琴「次は?何かする事ある?」

佐天「あとはこっちでいろいろやるだけてすから大丈夫ですよ、ちょっと待ってて下さい」

佐天「よし、準備完了です、お待たせしました!!」

美琴「けっこう前準備が必要なのね」

黒子「能力使用に道具を必須とするタイプですか…その条件だと強力な能力の可能性がけっこうありますわね」

初春「御坂さん、やめておいた方が…」

美琴「大丈夫よ、どんな能力でもそれなりに対処する自信はあるし、佐天さんならそこまで無茶もしないだろうから」

初春「……どうなっても知りませんからね?」

美琴「あはは、大げさよ初春さん」

佐天「…………」ムッ

黒子「…佐天さん?」

佐天「…流石常磐台中学のエースの御坂さん、能力発現したばっかりのあたしなんて問題だと思ってもない、か」

美琴「え、あ、いや、ごめん佐天さんそんな風に佐天さんを見てる訳じゃ…」アタフタ

佐天「いいですよ、間違いじゃないですし」

美琴「佐天さん…」

佐天「…でも、ちょっとくらいはあたしでもがんばれるってとこ!!身体で思い知ってもらいますからね!!」

美琴「え、身体で?」

佐天「えいっ」ポチ

美琴「っ?」ピクン

佐天「とうっそりゃ!!」ポチポチ

美琴「えっ?!にゃっ!?」ビクンッ

佐天「どうですか?気持ち良い御坂さん?」ポチポチポチポチ

美琴「あ、やっ、ひっ?!あぅ…ぁ…ん!?」ピクン…ゾクゾク

佐天「うふふふふふふふふふふ」ボタボタボタボタ…

初春「ああまた鼻血が…佐天さんティッシュティッシュ」

佐天「…ああごめん初春、あー、こーふんするわー」フキフキ

黒子「え?なんですのこれ?」

美琴「わ、わかんない…い、いきなりお…おしりがいじられてるようなよくわかんない感覚が…」オロオロ

佐天「うははははは!!これがあたしの能力だ!!さっきのお尻どアップ画像に御坂さんの感覚がリンクして!!画像をタップすると御坂さんの感じちゃう!!もちろん性的な意味で!!」ボタボタボタボタポチポチポチポチ!!

美琴「ひんっ!?やっ!?やめっ!!ふぁ!?」ビクン

黒子「な、なんですと…」ワナワナ

初春「佐天さん興奮し過ぎですよ、鼻血が服に…ああもう…」

佐天「ここか、ここがええのんかーうはははははは」ポチポチポチポチ

美琴「ふぁっ!?やぁっ?!」ゾクリ

佐天「ていうか御坂さんすっごい感じやすい?初春より反応すごい」ポチポチポチポチ

美琴「そんにゃ…わかんにゃ…あひん?!」ビクンッ

黒子「佐天さん!!」ガシッ

佐天「へ?え?なに?」

黒子「……わたくしにもそれ、やらして下さいまし」クワワ

佐天「……出来るのかな?まあいいか、どうぞ」

黒子「うっひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ポチポチポチポチ

美琴「……はぁ、はぁ…よ、ようやく何も感じなくなった…」クタ…

黒子「………え」ポチポチ

佐天「やっぱり無理か、返して白井さん」

黒子「………うぅ」ガックリ

佐天「という能力なんですよ、分かりました?」

美琴「……十分わかったわ、だからもう良いから」グッタリ

黒子「お姉さま、お辛いのでしたらそこの喫茶店に入ります?」

美琴「…うん、ちょっと休憩したいかな」

初春「…佐天さん、やり過ぎですよ」ジト

佐天「いや、見返してやろうとむきになっちゃって、あはは」

美琴「………やっていいなんて言わなきゃ良かった…」ゲンナリ

また後で来るわ、元ネタは広告でよく見るであろうタップで女の子をなんちゃらであってる、やりだしたらどはまりしちゃった(´・ω・`)

………

初春「せっかくですから何か頼みます?」

佐天「そだね、ちょっとゆっくりしてよっか」

美琴「…………」

黒子「お姉さま?どうかいたしまして?」

美琴「え、あ…うん、ちょっとね…」

初春「ちょっと具合悪そうですね?」

美琴「………う、うん」

黒子「お姉さま、体調がすぐれないのでしたら寮にお戻りになられませんと」

美琴「…いや、あの…黒子ちょっと耳貸して?」

黒子「はい?なんでしょうか?」

美琴「…あのさ……ゴニョゴニョ…」ヒソヒソ

黒子「えっ」

美琴「…こんなの同室のあんたにしか頼めないのよ…お願い行ってきて」ヒソヒソ

黒子「ま、まあ…そうでしょうけれど…わ、分かりましたの、至急手配致します」シュン

初春「白井さんに何か頼み事ですか?行っちゃいましたけど」

美琴「…う、うんちょっと…」モジモジ

佐天「……御坂さんもしかして…」

美琴「………私ちょっとトイレ行ってるから、その、黒子来たら伝えてね?」トタトタ

初春「……御坂さん?」

佐天「……あーそっかなるほど」

初春「御坂さんお腹痛いんですかねぇ?」

佐天「ん?違う違う、あたしのせい」

初春「はい?」キョトン

佐天「たぶんまともに歩けないくらい下着とかがえらい事に…」

初春「……そ、それって…」

佐天「ねぇ初春、御坂さんにキチンととどめさした方が良いのかな、丁度トイレにいるし」

初春「どういう意味ですか」

佐天「寸止めって一番辛いらしいじゃん?どうせパンツは白井さん持ってくるだろうし」

初春「」

佐天「よし、じゃあそういう訳で」スチャ

初春「待って下さい!?後ですんごい怒られますよそんなの!?」

佐天「でも収まんないと出てこれないよトイレから、良いの初春?」

初春「そ、それは御坂さんが…その…自分でなんとかするんじゃ…」カァァァ

佐天「しないんじゃないかな?御坂さんそういう事は頭でっかちで常識人だし」

初春「…………喫茶店でなんでこんな事話してるんですか私たち…」ゲンナリ

佐天「アタフタの能力がこんな卑猥な時点で諦めよーよ初春、開き直りが肝心だよ」

初春「…それ、私もなんですか」

佐天「うん」

初春「…………」

ミス

佐天「アタフタの能力←×


佐天「あたしの能力←○

佐天「とりあえず御坂さんを楽にしてあげよう、大丈夫、怒られるのはあたしだから」スチャ

初春「あぁぁぁ…絶対怒られるのに…」

佐天「えーと、優しく擦るように画面をひたすらスワイプっと」スリスリスリ


ウニャァァァァァァァ!?

初春「!?」ビクッ

佐天「無警戒だったからびっくりしたのかな、すごい悲鳴」ポタポタ

初春「佐天さんまずいですよぉ…ていうかまた鼻血…」

佐天「あたしってそういう趣味だったのかな?すごい心臓がドキドキ言うんだよね、うふふふふふふふふふふ…」フキフキポチポチスリスリ

上条「なんだ今の悲鳴?」ガタッ

禁書「トイレの方からかも」

上条「…ちょっと見てくるか、インデックス、お前はここで待っててくれ」

禁書「うん、わかったかも…危ない事だったなら無茶はあんまりしないでねとうま」

上条「ああ、様子を見るだけだから平気だよ、行ってくるな?」スタスタ

佐天「ん、あれ?上条さんだ」ポチポチ

初春「上条さん?ああ、御坂さんと仲が良いっていう…」

上条「ん?ああ…佐天さんだっけ?」

佐天「奇遇ですねぇ、上条さんもお茶ですか」ポチポチポチポチ

上条「ツレと一緒にな、佐天さんも友達と?」

佐天「はい、ここに居る初春の他に御坂さん、それに今居ないけど白井さん達と」ポチポチスリスリ

上条「御坂も居るのか…何処に行ったんだ?」キョロキョロ

初春「えと、御坂さんはちょっと御手洗いに…」

佐天「初春!!ちょっと!?」

初春「へ?あ…」ギクッ

上条「…トイレに?まさか、さっきの悲鳴…御坂か?」

佐天「……えーと」

初春「あわわ…」オロオロ

上条「…アイツが悲鳴上げるなんて何かあったのかホントに…!!」タタタッ!!

佐天「げっ、ちょ、ちょっと上条さん待って!!今はダメだから!?」アタフタ

初春「女性トイレですよ?!男性はまずいです!!」

上条「無事かどうか確認するだけだ!!そのくらい良いだろ!!」タタタッ!!

佐天「あー…やばい、御坂さんが本格的にピンチに…」

初春「どうするんですかこれ…」

佐天「仕方ない、ちょっと男の人にやるのは気が引けるけど!!」スチャ

初春「え、佐天さん?」

佐天「上条さん!!ちょっとこっち向いて!!」

上条「なんだよ急いでるのに!?どうした!?」クルッ

佐天「はいチーズ」カシャ

上条「……意味わからん!!もう良いよな!?」タタタッ

初春「…マジでやるんですか?」

佐天「もちろん、御坂さんの恥態を上条さんに気付かせる訳いかないもん、よし準備完了」

上条「御坂!!居るか!?おい!!」ドンドン!!

ピィッ!?

佐天「ちっ、ノックはされちゃったか、でも!!」ポチポチポチポチ

上条「はふん!?」ビクンッ

佐天「そらそらそらそらどうしたどうしたどうしたぁ!!」ポチポチポチポチポチポチポチポチ!!

上条「はう!?んあ!?んんんっ!?」ビクンッ

佐天「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」ズダダダダダ!!!!

上条「のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?なんなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」ダダダダダ!!バタン!!

初春「おお…上条さんが男性用トイレに駆け込みました…」ゴクリ

佐天「…ふぅ、あぶないところだった…」ボタボタボタボタ

初春「お疲れ様です佐天さん、はいティッシュ」

佐天「ん、ありがと初春」フキフキ

禁書「……!!」ピクッ


佐天「とりあえず御坂さん出てきてくれないとまずいかな…白井さんまだかな?」ポチポチ

初春「ていうかまだやってるんですか?」

佐天「うん、今は上条さんの乳首を執拗に責めてるところ」タタタターン!!

初春「…楽しいんですか?」

佐天「うん、かなり」ボタボタ

禁書「……このあたり…」キョロキョロ

佐天「ん?」

初春「はい?」

禁書「…それ、そのケータイデンワーからかも」

佐天「えと、なにがかな?」ポチポチポチポチスリスリスリスリ

禁書「……魔力、日本の陰陽道に連なる式神?もしくはそれを応用した傀儡化の術式かも、わたしの魔導書に記載された方式に似ているけれども、何処か違う、拙くて違和感があるけれど間違いないんだよ…でもどうして?」

佐天「はい?なにそれ?」ポチポチポチポチポチポチ!!

初春「もしかして佐天さんの能力の事ですかシスターさん?」

禁書「能力?違うかも、れっきとした魔術なんだよ、この街の学生が何故使えるのかは疑問だけれど」

佐天「…魔術?なにいってんのこの子?」

初春「…えーと?」

美琴「」ヨロヨロ

黒子「お姉さま大丈夫ですの?」

佐天「あ、御坂さん出てこれたんですね」

美琴「………」

佐天「御坂さん?」

初春「…佐天さん、多分御坂さんめちゃくちゃ怒ってますよ」

佐天「……あーやっぱりそうかな?」

美琴「……う"…さてんさんのばかぁ…」ウルウル

黒子「お姉さまに悪戯するなんて許せませんの」ムカムカ

佐天「あはは、ごめんなさい」テヘッ

禁書「わたしの話を聞いてほしいかも!!もし偶然、それが魔術だと気付かずに行使しているのならすごく危険なんだよ!?」

美琴「ん、あれ?あんたなんで居るのよ?」

禁書「とうまと一緒にごはん食べていたんだよ、でもそれはどうでもいいかも!!短髪からもこの子に話を聞くように説得してよ!!」

美琴「あいつと…そういえばいきなりノックされたわね…死ぬかと思った…」ゲンナリ

黒子「あの殿方が?どちらに居るんですの?」キョロキョロ

佐天「上条さんなら男性用トイレで悶えてるはずですよ」ポチポチポチポチポチポチ!!

美琴「え、そ、それ…」

佐天「御坂さんが恥態を晒してるトイレに突撃しようとしてたので、やむなく」ダラダラボタボタ

美琴「」

初春「佐天さん、もういっそティッシュ鼻に摘めててくれませんか?」

佐天「えー、それはビジュアル的にどうかと思うし…」フキフキ

黒子「鼻血垂れ流しもビジュアル的によろしくありませんのでは?」

禁書「だから!!話を聞いてってば!!」

禁書「…もう良いよ!!とうまに頼んで来るから!!」タタタッ

美琴「え、ちょっと!!」

黒子「あのシスターさん、なんの話だったのです?」

佐天「んー…よくわかんないですけど、あたしの力は能力じゃないとかなんとか」ポチポチ

初春「ちょっとオカルト的な事言ってましたね」

美琴「……能力じゃない?」

黒子「現に力を行使しているではないですか、学園都市で開発された能力以外に何があると言うんですの?」

佐天「ですよね、訳わかんない」ポチポチ

美琴「…もしかしてさ、あの子…魔術だなんだとか言ってた?」

佐天「え、ああはいそんな感じの事言ってましたよ?」

初春「非現実的な単語をバシバシ使ってましたね」

美琴「………………もしかして、ホントにそっち系?あの子嘘付いたりする子じゃないし」ブツブツ

黒子「お姉さま?」

美琴「……ごめん、私もあいつに用事出来ちゃった、ちょっと行ってくるから待ってて」タタタッ

佐天「御坂さん?」

黒子「お姉さま、どうしたのでしょうか?」

初春「さあ?」

………

禁書「………」モジモジ

美琴「あれ?アイツと話をしに来たんじゃないの?」

禁書「う、うん…でも…」カァァァ

美琴「…トイレの中か、ちょっと入りたくないのは分かるけど佐天さんが危ないかもしれないのよね?」

禁書「う、うん…だから、話を聞いてくれないのならとうまの右手であのケータイデンワーに触れてもらって、とりあえず身の安全を確保してあげようと思ったのだけれど…」モジモジ

美琴「なるほどね、手っ取り早く解決するにはアイツの力、便利だものね…佐天さんにはその後説明すれば良いし」

禁書「で、でも、ちょっととうまはいまそれどころではないようだから」モジモジ

美琴「そうは言っても、急いだ方が良いんでしょ?こういう時アイツなら急かすぐらいはするわよ、実際さっきノックされたし、女性用トイレなのに」ガチャ

禁書「ま、待って!!ダメかも!!今はそっとしておいてあげて!?」

美琴「うるさいわね、良いのよ半分仕返しなんだから、おーいちょっとー?」コンコン

「ぬっふぅ!?み、みみみみみみさかぁ!?」

美琴「話があるから早く出てきて、トイレ入ってる人に急かすのはちょっと気が引けるけどそうも言ってらんないみたいだし」

「お、おおおおうよ!?ちょっと待ってね!?すぐに宥めるから外で待っててお願いだから…んあ!?ひぅ!?」

美琴「……も、もしかして…佐天さんまだ?」

「あん!?はぅ?!両方一気に責められたら右手じゃカバー仕切れな……アッーーーーー!!!!」

美琴「」

禁書「……とうま」

佐天「………」ポチポチポチポチポチポチポチポチ

初春「…あの、佐天さん?」

佐天「……ん、なに?」スリスリスリスリスリスリ

初春「どうしてまだいじってるんですか?」

佐天「いやさ、なんかね?」ボタボタボタボタ

初春「…はい」

佐天「あの上条さんがね?トイレの扉越しだけど御坂さんの前でよがり狂ってると思うとさ?」ダラダラ

初春「…………」つティッシュ

黒子「………あんまり良い趣味ではないですわね」

佐天「なんというか、辞められない止まらない的な?うふふふふふ…」フキフキ

初春「佐天さんって前から思ってましたけど、いじめっこですよね」ジト

佐天「やっぱりそう思う?だよねー」ポチポチポチポチ


美琴「ちょっと佐天さん!?いい加減にしなさいよ!!」タタタッ

黒子「お姉さま、上条さんとお話は?」

美琴「あんな状態で出来る訳ないでしょ!!もう声掛けてもよくわかんない悲鳴っぽい返事しか返って来ないわよ!!」

佐天「………ふぅ」ゾクゾク

初春「……すごい満足げですね」

佐天「うん、あたしヤバいよねこれ、どSじゃん」

黒子「……殿方なんて弄り倒してなにが面白いんだか」

美琴「いいからやめてよ!?アイツが何したってのよ!!」ムカムカ

佐天「分かりましたよ、すいませーん」

………

「………………」シーン

禁書「…とうま、だいじょうぶ?」オロオロ

「……………………うん………」

美琴「止めさせて来たわよ!!平気?!」タタタッ

禁書「とりあえずはだいじょうぶみたいかも」

美琴「そっか…よかった」ホッ

「…………よごされちゃった………しにたい…」ウルウル

美琴「………えーと…」

禁書「…とうま、仕方ないよ、対処方法もわからない内に仕掛けられたのだし…」

「…………………無理矢理ってこわい…思ってたよりはるかにこわい…」

美琴「………その、なんていうか、その…」オロオロ

禁書「…とうま、その怖い事が、とうま以外の人にも向けられるかもしれないの」

美琴「…ち、ちょっと…!!」

禁書「みことが言いたい事は分かるよ、落ち込んでいるとうまに動いて貰うのが嫌なんだよね?」

美琴「…そうよ、わざわざ被害者に更に被害にあえっていうのあんた?私はそんなの許せない」

「………………」

禁書「すごく分かるよ、わたしだってそうだもん」

美琴「なら、こいつはそっとしておいてあげてよ、今回だけでも…」

禁書「…ダメ、きっととうまはそれじゃ納得しない、絶対に自分と同じ人間を生み出さない為に動いてしまうんだよ」

美琴「………それは」

禁書「みことなら、とうまのこと分かるでしょ?」

美琴「………うん、確かに…そうね、こいつはそういう奴か」

「……………本人の目の前でむず痒い事言うなよ…確かにそうだけど…」

禁書「とうま、平気?」

「……ああ、不幸慣れした上条さんを舐めんなよ?」

美琴「ふぅ、どうやら平気みたいね、ちょっと安心したわ」

「…悪いな、心配かけて」

美琴「よし、ならさっさと出てきて、今なら佐天さんも店の中だし、簡単な事が運ぶ」

「……………ああうん、そうだな」

禁書「とうま?早く出てきてよ」

「………………」

禁書「………とうまってば」

美琴「どうかしたのやっぱり?」

「………インデックス、頼みがある…この場ではお前にしか頼めない大事で重要な事だ」

禁書「え、う、うん…なにとうま?」

「………………お家から俺のパンツ持ってきて…」

禁書「………え?」キョトン

美琴「は?」

「……頼む、とにかく大至急頼む…」

禁書「なんでパンツ?」

美琴「……………」

「……さっきまで履いてたのは履ける状態じゃないんだよ!!!!恥ずかしいんだから言わせないでくれよ俺だって頼みたくて頼んでるわけじゃないんだよちくしょお!!!!」ウルウル

禁書「…え、あ、ごめんとうま」オロオロ

美琴「えーと、あの…お、おおお男でも、その…履けなくなるほど、あの、その…すごいの…?」ソワソワ

「………………………ノーコメントだ」

禁書「………みこと、はしたない」

美琴「だ、だって…」カァァァ

禁書「でもとうま、とうまの部屋まで取りに行っていたら時間がかかるかも」

「……………そんな事言われても…おれにフルチンで佐天さんに近づけってのか」

美琴「ふ、ふるち…!?」

禁書「…………」

「……時間がないなら尚更急いでくれよ、急げば30分くらいだろ」

美琴「…って、そんなにかかるの?ならそこらのコンビニで買いなさいよ!!その方が早いじゃないの!!」

「ダメだ、金が無い」

美琴「……お金が無いって…ああもうなら私が貸すから!!」

「……上条さんに貸りた金を返済するあてがあると思ってるのか?」

美琴「高くても千円くらいよね?それすら?」

「………そうだ」

美琴「なら奢るわよ!!はよ出てこれる算段しろ!?」

「……中学生にパンツ奢られる高校生とか上条さんやだ」

美琴「あんた出てくる気がホントにあるのか!?文句ばっかりじゃん!!」

「だってインデックスが急げば良いし…」

禁書「……もういいよ、わたし行くから…みことはあの子を見張っていて欲しいかも」タタタッ

美琴「ちょい待ち、あんたいないとそっち関係の事分かる奴居なくなるでしょ!?足止めするにもあんたも居ないと困るから!!」

禁書「でも、とうまが…」

「……早く出たいんだけど」

美琴「あんたがそれ言うな!!良いわよ黒子に頼むから、部屋の鍵と検索出来るように住所と部屋の番号!!早く教えて!!ほら!!」

「……白井に?大丈夫かな…」

美琴「うっさい、文句言う権利あんたにないから!!」クワワ

………

黒子「わたくしまでトイレに呼びつけたかと思えば……はぁ…」

美琴「ごめん黒子!!お願い行って来て!!」

黒子「……なんでわたくしが類人えn…コホン、上条さんの下着なんて…」ブツブツ

「すまん、でも手が空いてる奴居ないんだ、頼むよ白井」

黒子「……行かないとは言っておりませんわよ…お姉さまの頼み事ですし、なによりわたくしの友人がしでかした事ですもの、多少なりとも協力は致しますの」

美琴「ありがとう黒子、ホント助かるわ」

禁書「お願いしますなんだよ」

黒子「礼には及びませんの、では行って参りますお姉さま」シュン

美琴「お願いねー!!」

「………………」

禁書「とうま、黙っているけれどどうかしたのかな?」

「…いや、なんか不幸な予感がな?」

美琴「いつもの事でしょ、あんた不幸だ不幸だ常に言ってるし、とりあえず佐天さんの所に私達は行くから、あんたは黒子待ってなさい、良いわね?」

「ハイハイりょーかいですよっと、あっさり解決する事を願ってるよ」

…………

初春「白井さんまで呼びつけてトイレで何の話をしているんですかね、佐天さん」

佐天「…んー、さあ?」グデー

初春「…なんかダレてますね」

佐天「…鼻血出しすぎたかな、ちょっとダルい」

初春「自業自得だと思いますよ?」

佐天「わかってるってば、ヤバいかなーとは思ってたんだけどね?止めらんなくてさ」

初春「そんなに面白いんですか、人をいじるの」

佐天「うん、ダメだと思うけど面白い、めちゃめちゃハマるよこれ」

初春「…調子乗ると御坂さん辺りにお仕置きされちゃいますよ?」

佐天「……まぁねー…電撃って痛そうだしこれ以上怒らせるのは不味いって思うんだけどさ」

初春「ならやめておいた方が…」

佐天「………初春さ、自分の能力げ初めて使えるようになった時、嬉しかった?」

初春「私の、ですか?」

佐天「うん、初春はレベル1だし一応は能力使えるじゃん?だから」

初春「……そりゃ、まあ…自分の能力が微妙でつまらない、って思いはありましたけど、やっぱり嬉しかったですよ、学園都市に来て、能力開発をずっと受けて来て、ようやく手に入れた力だったんですから」

佐天「でしょ?あたしもそうだよ初春」

初春「佐天さん…」

佐天「あたしもこの能力が人に自慢出来る能力じゃないのわかってる、でもさ、それでも…あたしはもうレベル0じゃないんだー!!って思ったらさ、すごく嬉しいの…やっとこの街に来た結果が残せたんだもん、ちょっと卑猥で下らない能力だけど、ヒトに説明するのは恥ずかしい能力だけど、あたしはもう無能力者じゃないって思ったらそんな事小さい事だし」


初春「……そう、ですね…そうですよね佐天さん!!それ考えたらついつい能力でいたずらもしたくなりますよ!!私だって最初は無意味にホッカイロとか何日も温度をキープしてたりしましたし!!」

佐天「あはは、それ効率悪そうだね初春」

初春「新しいの買った方が良いのは間違いないですね、実は保温…サーマルハンドってわりと疲れるんですよ」

佐天「……はは、まあ、あたしみたいにエアロハンドじゃなくてエロハンドだったとかよりマシじゃないかな」

初春「あはは…」テヘッ

美琴「…………」

禁書「……みこと?」

美琴「………どうしよ、だいぶ言いづらい…」ゴクリ

佐天「あれ?御坂さん話は終わったんですか?」

美琴「…う、うん」

初春「白井さんが居ないですね、それに上条さんも」

美琴「黒子はちょっと用事頼んでるから出張ってるわ、あいつはまだトイレよ」

佐天「そうなんですか、あははは…上条さんにはちょっとやり過ぎちゃいましたよね…大丈夫でした?」

美琴「……まあ、大丈夫だと思うわ、うん」

禁書「…みこと」

美琴「え、うん…わかってる」

佐天「……?」

初春「御坂さん、何か大事な話ですか?すごい真剣な顔ですけど…」

美琴「……………」

禁書「…みことが言えないならわたしが説明するよ、ちょっといいかな?」

佐天「はい?」

美琴「ま、待って!!ちょっと待って!!」

禁書「…………」

美琴「…こ、このままさ、自粛させるだけって訳にはいかない、かな…?」

禁書「だめ、それはだめだよ」フルフル

美琴「…………」

禁書「みこと、みことはとうまの戦いを見たよね?この街だけじゃなくて、いろいろな国、様々な場面で」

美琴「…見たわよ、あんた達の領域の力がどれだけ危険かなんて、わかってるつもりよ、でも、でもさ!!佐天さんのこの力、それとホントに同じ力なの?ホントに危険なの?」

禁書「危険だよ、特にこの街の学生にとってはね」

美琴「………」

佐天「…えと?」

禁書「………この子の鼻血、何故、力を使うと出てくると思うかな?」

美琴「………エロい事して興奮して?」

佐天「それ以外あるのかな?」

初春「…いや、まあ確かにマンガじゃないんだからとは思いますけど、あり得るのかなって」

禁書「…………………違うかも、もしかしたらちょっとはそれが原因かもしれないけれど違うかも」

土御門「さて、じゃーどうするぜよ?いとおしい二人とは離れたくない!!でも怖いからちょっとだけ逃げたい!!どうするカミやん!?」

上条「愛し…いや、あのな…」

土御門「このめんどくせー堅物野郎はダブルゲッツでエロゲ的ハッピーエンドも否定的!!でもなるべく穏便にみんなが納得出来るような展開をお望みと来たもんだ、ハードル高過ぎて匙ぶん投げるレベルだぜい!!」

上条「…………悪いかよ」

土御門「そこでこの土御門さんが対策を考えておいたぜいカミやーん!!要はカミやんの女性恐怖症を真逆の女大好きスケコマシ野郎に調教すれば良いんだにゃー!!」

上条「はぁ?!なに言ってんのお前!?」

土御門「という訳で現状で女性恐怖症のカミやんにはうってつけ!!カミやん自身は間違いなくびびってるけど本人が暴力をふるってくる事はまずあり得ない人物と数日間共同生活をして貰うぜよ!!」

上条「え?誰?」

土御門「という訳で出番ぜよねーちーーーーん!!」

神裂(堕天使エロメイド)「……………」ヒョコ

上条「」ビクゥ!!

神裂(堕天使エロメイド)「……つ、土御門…本当に彼の、か…上条当麻の助けになるのですね?」モジモジ

土御門「勿論だ、これは神裂、お前にしかこなせない事だ…」

上条「」ガタガタブルブル

土御門「……カミやんを、上条当麻を“男としての不幸”から解放してくれ、頼む」ペコリ

神裂(堕天使エロメイド)「…わかりました、必ず彼を救います、私の全てを掛けてでも」

土御門「主に使うのは身体だろうけどにゃー?」ニヤリ

神裂(堕天使エロメイド)「はい?」キョトン

土御門「こっちの事ぜよ、じゃ、頼むぜねーちん?禁書目録には上手くこっちから説明しとくから」

神裂(堕天使エロメイド)「了解です、では上条当麻、土御門の用意してくれたホテルへ行きましょう、そこで数日間共に過ごすだけで貴方の不幸が消え去るのなら、是非とも実行するべきですから」ガシッ、ズルズル

上条「」ズルズル

土御門「グットラックカミやーん♪」フリフリ

誤爆したwwwwwすまぬwww

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月18日 (月) 00:38:50   ID: kHoqo043

フェアリーファンタジア佐天涙子

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