男「%?ナ仝$¶ルサ⊇?フБミ♦!」(15)

男「こんばんは」

女「え?」

男「こんばんは」

女「だ、誰ですか?」

男「こんばんは」

女(気味が悪いわ・・・)

男「こんばんは」

女「な、名前は?」

男「・・・・・」

女「け、警察を呼びますよ?」

男「・・・・・」

女「うっ・・・・・」

男「逃げられませんよ」

女「!?」

男「そう、人間はすぐ逃げようとする」

女「な、なにを・・・・・」

男「人間人間人間人間ニンゲンニンゲンニンゲンニンゲンニンゲン」

女「!?」

男「ほぉら、また逃げようとする」

女「え・・・・・あれ?」

男「何もしてないのにね」

男「あーあ、生きにくい」

男「だってこんなのばっかだもの」

男「おっと、これ以上はお断り」

男「読ませてもらったけど、これはまた随分と非道いね」

女「な、なんなの・・・・・あんた誰よ・・・・・?」

男「ん?私?」

男「私は鏡」

女(ダメだわ、真面目に関わっちゃいけない)

男「えー傷つくなぁー」

女「!?」

男「ま、慣れてるけど?」

女(誰か、人を・・・・・)

男「人ならここにいるじゃん?」

女(ホントになんなのよ・・・!)

男「なんなのって・・・・・君だけど?」

女「・・・・・はぁ?」

男「お、いいねいいね、だんだん剥がれてきた」

女(もういい、警察を呼ぼう)

男「あれ、お電話?」

女「うるさい!」

男「今は夜、お静かに」

女(もう、なんで私がこんな目に!)

男「でもさあ、それ化粧道具のケースだよね」

女「え?」

男「もしかしてこれじゃない?」

女(な、なんでコイツが・・・・・!)

男「でもなんかうるさかったから」

男「静かにさせておいたよ、折って」

女(もう・・・・・訳わからない)

男「そうだね」

男「でも言ったでしょ?」

男「私は鏡」

男「自覚できてよかったね」

男「じゃ」

男「バイバイ」

ブチッ

これでまた世界がひとつ綺麗になったね

過去に消えてしまった物は生き返らないけど

ま、いいや

どうせ100年経てば顔ぶれなんてほぼ変わっちゃってるだろうし

いやぁ、大変だね

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