男「アイドルになる?」女「うん」 (28)

男「そんな、いきなり言われても、何がなんだか・・・」

女「私ね、小さい頃からアイドルになるのが夢だったの」

男「・・・」

女「実は、ね」

女「男君には秘密にしてたんだけど、事務所にも所属していてね」

女「地道に小さな仕事を頑張って来たの」

女「それでようやく大々的にデビュー出来ることになったの」

女「やっと夢が叶うの」

女「アイドル、やってもいいかな?」

男「・・・」

俺は男なんだが

女「だ、だめ?」

男「う、ま、まぁいいんじゃないか?女がやりたいなら・・・応援するよ」

女「ありがとう!」

男「でさ、俺は女と付き合ったままでいいんだよね?」

女「うん、そこは上手くやれるならいいって」

男「そうか」

男「はぁ・・・」

友「どうした?辛気臭い顔して」

先輩「元気ないね」

男「あ、久しぶり・・・はぁ」

友「女のことか?」

男「ああ、今月は一回しかあってないんだ」

友「そうか、寂しいな」

先「あ、そうだ!はい、これ」

男「?なんすか?先輩」

先「ほら、前に貸す約束した詩集」

男「ああ」

友「あ、それ新しい奴ですね」

先「うん、そうなの」

友「僕にも貸してくれません?」

先「男君の後でいいかしら?」

男「なんだ友も読みたいのか」

男「先にもってけよ」

先「・・・」

友「!」

友「いいから、お前が先に読め」

男「そうか?お前の方が読みたそうだから」

友「いいから、またな、行きましょう先輩」

先「え、ええ」

先「またね、男君」

男「ええ」


男「なんなんだ?友の野郎」

ふいぃ

ねとられはないからあんしんしてくれ

女「芸能事務所でアイドル募集してる所に応募してみたんだ」

男「良いんじゃないか、お前それなりに根性ありそうだし」

女「ついでに男も勝手に応募しちゃった」

男「俺は無理だよイケメンじゃねえから」

女「ごめん性別偽って」

男「は?」

女「だって男可愛いじゃん。学校でも密かに人気だったんだよ?」

男「」

こんな感じで男が人気アイドルになっちゃう展開かと思った

男「ふんふふーん」

男「いただきまーす!」

ピンポーン!

男「・・・無視無視」

ピンポーンピンポーンピンポーンぴぴぴぴんぽーん!!

男「」

男「だあっ」ガチャッ

幼なじみ「やっ!」

男「・・・」バタンッ

ぴぴぴぴんぽーん

男「んだよ」ガチャ

幼「散歩いこ」

男「やだ」ガチャ

幼「・・・」

幼「・・・さぶっ」

男「・・・」ピトッ

幼「あっち!」

男「わははは」

幼「なにすんの!」

男「わりぃわりぃ、そらっ」ポイッ

幼「よっと」ポスッ

男「Nicecatch!」

幼「へへーん」

男「待ってたのか、よく俺が今日は散歩に付き合うってわかったな」

幼「そりゃ幼なじみですから」

男「そっか、行こうか」

幼「さむいねー」

男「」

幼「男ー?」

男「」

幼「生きてる?」

男「ふっ!はぁはぁ」

男「だあああ」

幼「わっ」

男「寒くねぇよ!あっちぃよ!」

幼「よかったね」

男「よくねーよ!なんでお前だけチャリなんだよ!」

幼「二人乗りは犯罪だよ?」

男「そうじゃねーよ、まったく」

幼「はい、チョコレート」

男「ありがとな」

幼「さっきのホットコーヒーのお返し」

男「俺を走らせたことか?それともこのチョコか?」

幼「どっちも」

幼「・・・」ポスッ

男「・・・そこはダメだ、そこは女の特等席だ」

幼「わかってる、ただの背中合わせ座りだよ」

男「そっか」

幼「そうだよ」

幼「・・・もうそろそろ帰ろっか」

男「そうだな、時間は・・・23時かよ、帰って寝るか」

男「送ってくか?」

幼「んーんいいよチャリだし」

男「そうか、またな」

幼「またねー」

女「・・・男君、電話でないなぁ」

女「もう寝ちゃったのかな・・・」

女「男君の電話って留守電入れられないし・・・しかたないか・・・」

男「うーさみぃさみぃ」

男「ん?」

プルルルプルルル

男「あっ!やべっ」

プルルルプルルル

男「もしもし!」ガチャッ

ツーツー

男「切れてる・・・」

男「はぁああ」

友「今日もまた辛気臭い顔してんな」

男「あ?女に会えないだけじゃなく、電話もないんだよ」

友「お前から電話かければいいだろ?」

男「・・・」

友「え?知らないのかよ」

男「ああ、そうだよ」

友「一度家に行ったらどうだ?引越したんだっけ?」

男「・・・」

友「まさか、それも知らないのか?」

男「・・・」

友「事務所からストップかかってんのかね」

男「昨日、出れなかったけど電話はあったんだ」

友「ふーん、あ俺次講義あるんだ、またな」

男「ああまたな」

男「はぁぁ」

ちかれた

女「男君!」

男「あ!女!」

女「やっと会えた!」

男「ああ」

男「どうして大学に?」

女「うん、あんまり休んでると留年しちゃうから」

男「さみしかったよ、会えなくて」

女「わたしも・・・ごめんね、連絡とれなくて」

女「でも、昨日電話したんだけど、男君寝ちゃってたみたいで・・・」

人いないだろうが、
風呂行ってくる

落ちたらまたたてる

携帯に電話かけろってツッコミはナシにしてくれ、1986年ぐらいはまだ携帯ないんだよ
下手すると留守電もできない

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