男「くっ…鎮まれ!俺の右手…ッ!!」モミモミ 女「………」(19)


男「俺の中の闇がこれほどとは……ッ!!」モミモミモミモミ


女「…私が鎮まらせてあげるわ」ガシッ


ボキッ!


男「お…俺の右手が…!?」プラーン


女「あー私の中の闇がこれほどとはー(棒)」バキッ ボゴッ 


男「ら、らめぇぇえええ!!(血とか内臓が)出ちゃうぅぅううう!!」


女「とっとと逝きな」ズドンッ!


男「あふんっ!!」ブファッ!


女「手に血がついたじゃない…汚いわね」スタスタ


男「」チーン


一ヵ月後



男「近づくな!俺の中に封印したアイツが目覚めてしまう…ッ!!」


女「あんたが勝手に近づいて来てんでしょ。退院早々やめてくれる?」


男「もう遅い…く、くる…ッ!!うおぉぉおおおお!!」ムクムクムク


女「封印!」バキッ


男「んほぉぉおおおお!?」


女「目覚めても勃起(た)てないようにしといたから安心して」スタスタ


男「」チーン


さらに一ヵ月後



男「我は不滅なり!」


女「チッ…殺り損ねたか」


男「もう俺の中の闇は消え去った…安心しろ」


女「私の前から消え去ってくれる?」


男「それも全てお前のおかげだ…ありがとな」


女(あれ?いつもと様子が…)


男「なぁ…お前への想いをぶちまけていいか?」


女「……やっぱ嫌な予感がプンプンしてきた」


男「俺と…契約してくれ!」ボロン


女「イカのニオイがプンプンしてきた」


男「5秒…いや、1秒で十分だッ!」ビュルルルル!


ビチャッ


女「………性なる水をぶっかけられた」


男「そう、俺の正体とは…賢者なのさ」


女「賢者タイムに入ってんじゃねぇ!私にとってあんたは嫌者だァ!」ブンッ


男「ああんっ!」


女「今回は私も童貞を捨てる気で殺ってやるよ!」ボキッ!ズドンッ!バゴッ!


男「あ…っ、んぁっ……」ピクピク


女「ハアァ!!!」


グチャッ


男「」チーン


女「ふぅ…今度来るときは頭も治してもらってから来な」スタスタ


それから二ヵ月後



女「………」


女友「どうしたの?女」


女「ううん…何でもないよ」


女(そろそろ来てもいい頃だけど…前回やり過ぎたかな?)


女友「ほら、せっかくの休みなんだからどっか遊びに行こうよ!」


女「…あーごめん。実はおばあちゃんが入院しちゃってさ。今日お見舞いに行かなくちゃいけないんだ」


女友「ふ~ん…わかった、そういうことにしといてあげる。じゃあ、また今度ね。いい報告を期待してるよ~」フリフリ


女「う、うん…またね(気づかれたか…恐るべし幼馴染パワー)」フリフリ


病院


女(ここの病院に入院してるはずなんだけど…)キョロキョロ


オトコサン…


女(ん?男はここか…)ソー…







男「はい…わかってます、先生。もう…長くないんですよね」


医者「…ええ、いつその時が来てもおかしくない状態です」


男「そうですか…」




女(えっ!?う、嘘でしょ…?男ってそんな重い病気だったの!?それも知らずに私……酷いことしちゃったな…)


医者「むしろここまで持ったことが奇跡に近い…」


男「それもこれも女のおかげです…一秒でも長く女と一緒に居たかったからここまで頑張ってこれたんです…」


医者「…そうですか。愛とは素晴らしいものですね」


男「はい…」





女(男…)


女(どうしよう…男とどう接すればいいか、わかんなくなっちゃった…)


男「あれ?女…どうしてここに?」


女「男……」


男「フッ…我の力に共鳴して導かれたようだな…」


女「…そういうのはいいから少しマジメな話をしていい?」


男「邪眼の力を使えば貴様の心など…」


女「お願い…」


男「………わかった」


女「…さっきあんたと医者が話してるのを聞いちゃったの」


男「…はあ!?」


女「今まで酷いことしてごめん…あんたがそこまで重い病気を持ってるって知らなくて…」


男「えっ、ちょっ、あっ…///」アタフタ


女「ん?何でそんなにきょどってんの?」


男「だ、だって…俺が女のこと好きだって…知られちゃったんだろ?///」


女「そこ!?そんなのとっくの昔から知ってるわよ。てかあんたギャップ激しすぎ」


男「ええっ!?」


女「むしろ好きでもない女の家の玄関で待ち伏せして、あんなセクハラしてたら犯罪よ…いえ、好きでも犯罪だったわ」


男「お、俺の闇がお前を食べようとしてるだけで、べ…別に俺はお前なんか食べたくないんだぞ!///な、舐めるぐらいならしてやってもいいけど…///」


女「意味がわからんツンデレ見せんな」


女「それで…あんたの病気ってもう治らないの?」


男「……ああ、もう治るんだ」


女「そうなんだ………へ?治る?…あんたの病気って何?」


男「中二病だ。アラサーでここまで重度の中二病にかかってる人は珍しいんだとさ」


女「心配した私がバカだった」


男「もうこの俺ともお別れなんだぞ…」


女「むしろ早く別れたい」


男「まだ突き合ってないのに!?」


女「漢字が違うわボケ。だんだん中二病と言うより変態になってきてるし」


男「おそらくこれが最後になると思うから一言だけ言っておく……」


女「これが最後だと思うと涙が…」ウル


男「俺はこの右手と共に消える…だが心配するな!俺はいつでもお前の心の中に居るからな!」モミモミモミモミ


女「居なくていいからとっとと消えろ!」ボキッ!


男「俺の右手が…!?ふ、封印が解けるぞ!」ムクムクムク


女「今度こそそっちも折ってあげようか?」ギロッ


男「…そ、それだけは勘弁してください」シナシナ


女「フン!…今度はちゃんとその病気を治してから来なさいよ」スタスタ


男「お…女……」



一ヵ月後



男「フッ…誰が右手だけだと言った?左手にも闇の力が封印されているのさ」モミモミモミ


女「……私もそろそろ闇の力が使えるんじゃないかな?」ゴゴゴゴゴゴ



Fin

悔いはない

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