照「私に妹はいない」 淡「テルー、行こう」ギュッ 咲「…許せない」(393)

咲「お姉ちゃん!!」

照「私に妹はいない」

淡「テルー、何してんの? みんな待ってるし早く行こうよ」

腕にギュー

照「ああ、行こう」

咲「何……あの子……」

咲「なんでお姉ちゃんの腕にしがみついてんの?」

咲「…………………………許せない」

咲「絶対に………………許せないよ……………………」

京太郎「咲ーみんな待ってるぞ――――!?」

和「咲……さん……?」

咲「あ、みんな」

久「咲……何かあったの?」

咲「え、何かって?」

まこ「だってのう」

優希「咲ちゃん……人殺しそうな目をしてたじぇ……」

咲「……ううん、なんでもないよ」

咲「待たせてごめんね、じゃあ行こっか」

和「咲さん…………」

まこ「……おう、そうじゃのう」

久「咲がそれならいいけど……あんまり溜め込むんじゃないわよ」

咲「はい、大丈夫です」

咲「……」

咲(……)

咲(お姉ちゃんと同じ制服だったよね)

咲(ここにいるってことは、麻雀部員だよね)

咲(……………)

咲(ボロ負けにしてやる……)

咲(いや、まだそれだと甘いよね。)

咲(だって、私のお姉ちゃんの腕にしがみついていたんだもん……)

咲(許されるわけ……ないよ……)

京太郎「咲? 何を考えてるんだ?」

咲「ううん、なんでもないよ」

京太郎「そっか、みんなに遅れてるから早く行こうぜ」

咲「うん……」

咲「……」

咲(戦犯にするだけじゃ、全然甘すぎるよ)

咲(そうだ! こうすればいいんだ)

咲(ただ飛ばすんじゃなくて、私の掌で踊ってもらおう)

咲(滑稽なダンスをお姉ちゃんに見てもらうんだ)

咲(それであの子には、)

咲(二度と牌を握れなくなってもらおう)

咲(ううん、麻雀って聞くだけで吐いちゃうような)

咲(そんな精神的ダメージを与えて、麻雀部から去ってもらおう)

咲(そうすればもう、お姉ちゃんがわずらわしい思いをしなくてよくなるよね)

恒子「さぁ、いよいよ全国高校生麻雀大会決勝戦もついに大将戦!」

恒子「この試合で全国1位の高校が決まります!!」


淡「私が親、やった!」

咲「ふふ……」

末原「1位の白糸台が15万点、2位の清澄が10万点、そしてうちが8万点……メゲるわ……」

穏乃「逆転するぞー!!」


咲(決勝で対戦するなんて、なんて偶然なんだろう)

咲(これはもう、そういうことだよね)

咲(……)

咲(これからするのは勝負じゃないよ)

咲(…………)

咲(天罰だよ)

淡「ポン」

末原(清澄、何鳴かれてんねん)

咲「ふふ……」

タン……

淡「チー」

穏乃(あれ、清澄の大将、こんなに弱かったっけ?)

淡「ツモ!」


菫「淡のやつ、調子いいじゃないか」

尭深「でもおかしい。まるで清澄がサポートしているみたい」

誠子「尭深は気にしすぎなんだよ。ほら、またあがった!」

照「…………」


恒子「おおっ! なんと!! なんととんでもない点数になった!!

恒子「白糸台がぴったり40万点!!」

恒子「つまり他の高校は0点ぴったり!! まさに大会史上初の珍事!!!」

恒子「連荘につぐ連荘で、おそらく今後も破られることがないだろう最高得点だ――――!!!!」

恒子「いよいよ次で白糸台が頂点に立ちますね? 子鍛治プロ」

健夜「いいえ、次は他家があがると思います」

恒子「ほほぉ、子鍛治プロはどこかが一矢報いると?」

健夜「そうではなくて、白糸台はもう上がれないかと」


淡「あと一回♪」

淡(これで勝ったらテルも褒めてくれるよね?)

末原「…………メげたわ」

穏乃「まだまだ諦めない! これから逆転するぞ――――!!!」

咲「ふふ……」

咲(みんな心配しなくて良いよ)

咲(だって、姫松と阿知賀は10万点で同点2位なんだから)

咲(…………)

咲(たくさん和了れてたのしかったかな? 淡ちゃん)

咲(高いぶんだけ、地面に強く叩きつけられるのに、泥棒猫にはそんな知恵はなかったみたいだね)

猿「ハークシュン!」バタバタバタバタ「あ、山崩れた」
審判「チョンボ、-1000です」
咲「」

末原「もうダメや……っ! ポン!」

咲「ふふ……」

末原「またポンや」

咲「はい」

淡(あれ、流れが悪い)

タン…

末原「!! ツモや!!!」


   「「「オオ――――!!!」」」


末原「やった……やっと和了れたで……」

淡「む~~~~」

咲「……」

咲(嶺上開花は使わないよ)

咲(だってお姉ちゃんが教えてくれた役だもん。泥棒猫なんかに使ったら汚れちゃうよ)

咲(それに、これから淡ちゃんが飛ぶまで、3人から直撃を受け続けてもらわなくちゃいけないんだから)

ツモらせてんじゃねぇよ

冗談で書いたのに同レベルだったでござる……

書き間違いにしろこれは萎えるな

フルボッコわろたwww

というか、大三元で責任払いだったらツモでもあわあわが全額支払いになるな

>>138
どうみても咲が鳴かせてるから無理だろ

>>142
ブツブツ呟いてただけで牌捨ててたのはあわあわ

池田ァ!

ちくしょう・・・

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  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
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    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:



俺が乗っ取ろうか

>>72から
淡(これで終わり!)

淡「リーチ!」

咲「ロン、1000の17本場は6100」パタッ

淡「・・・はい」

淡(もうツモれもしないのに無駄な足掻き・・・みっともないw)


恒子「清澄高校の宮永選手、大星選手の猛連荘をとめたぁー!」

穏乃「よし、私の親だ!」


淡「・・・」パシッ

咲「ロン、1000」パタッ

淡「はい」

淡(鬱陶しいなぁ~もー)


穏乃「私の親が・・・」

恒子「宮永選手、2連続和了で親番を迎えます!しかし点差はまだ38万点近くあるぞー!」

恒子「ここから巻き返す事なんてさすがの小鍛冶プロでも厳しいのでは!?」

小鍛冶「ふつうは無理ですね。でも・・・まだ分からないと思います」




淡(よし、ダマ満貫、アガればおしまい♪)タッ

咲「ロン、1500」パタッ

淡(またー?いい加減諦めなさいって・・・)

咲「ロン、1500の一本場は1800」

淡「え」

咲「ロン、1500の2本場は2100」

淡「ちょ」

咲「ロン、1500の3本場は2400」




咲「ロン、1500の30本場は10500」

淡「あ・・・うう」

恒子「またまた宮永咲だーッ!果てしなく遠くにあった白糸台の背中をついに捕らえたー!」

恒子「なんと0点から199400点まで復活!次にアガれば逆転するーッ!」

恒子「そういえばリャンシバ、パーレンチャンは無いんですね」

小鍛冶「今更!?・・・まぁ置いといて、ツモれば阿知賀女子と姫松が飛んで勝ち・・・ですが・・・」



咲「ロン、1500の31本場は10800」

淡「そ・・・そんな・・・」


恒子「清澄逆転ーっ!なんとなんと40万点差をひっくり返してしまいました!」

④ヽ(´・ω・`)ノ④
④ヽ(・ω・` )ノ④
 ④(ω・`ノ④
  (・`ノ④ )
  (④  )④
④ヽ(   )ノ④
 ④(   ´)ノ④
  (   ´ノ④
  ( ノ④ )
  ④,´・ω)
④ヽ( ´・ω・)ノ④
④ヽ(´・ω・`)ノ④
④ヽ(・ω・` )ノ④
 ④(ω・`ノ④
  (・`ノ④ )
  (④  )④
④ヽ(   )ノ④
 ④(   ´)ノ④
  (   ´ノ④
  ( ノ④ )
  ④,´・ω)
④ヽ( ´・ω・)ノ④
④ヽ(´・ω・`)ノ④




咲「ロン、1500の44本場は14700」

淡「うああ・・・もう・・・こんなのやだぁ・・・グズン」ポロポロ


恒子「えー・・・放送時間を大幅に過ぎていますが」

恒子「予定を変更して女子麻雀インターハイ、団体戦決勝をお送りしております」

小鍛冶「どうしたの?元気無いけど」

恒子「いやぁ・・・白糸台の大星選手が気の毒で・・・」

恒子「現在このような順位となってます」

清澄:390200
白糸台:9800
阿知賀:0
姫松:0

末原(何時間やってんねん・・・早く帰らせてーな・・・)

穏乃(お腹空いた・・・ラーメン・・・)

淡「うわあああ・・・ひっく・・・」ポロポロ


恒子「他家三人は完全に戦意喪失しています・・・」

小鍛冶「見るに耐えませんね・・・」

めしくう

小鍛治(私もインハイの時これやったなぁ~)

レジェ(!?)ガクブル

淡「うう……グズン」タンッ

咲「カン」カシッ

咲「もいっこカン」カシッ

咲「もいっこ、カン」カシッ

咲「………カン」カシッ


恒子「裸単騎、いや、これは…!四槓子聴牌…!ですよね…?」

小鍛冶「そうですね。私も久しぶりに見ました」

咲「…」パシッ


恒子「!?どういうことでしょう!?嶺上で四槓子のアタリ牌、6pをツモッたのにツモ切りしました!」

小鍛冶「恐らく終局まで大星選手が役満に怯える様子を観察するつもりでしょう」


淡(現物が無い…どうしよう…照…どうしたら)

淡「うう…」トンッ





──流局間際

淡(ここまで来たんだ…あんなのには振り込めない)ハァ…ハァ…

淡(でも…もう…どれを切ったらいいのか私には…)ユラユラ

淡「っ…!!」パシッ

咲「ロン、48000の45本場は61500です!」ニコッ

恒子「しゅ、終了ーーーー!恐ろしく長かった大将戦、ついに決着ーー!」

恒子「清澄高校、白糸台の三連覇を阻止し頂点へ立ちました!」

恒子「残念ながら大変時間が切迫していますのでこれで放送は終了です!この後はニュースをお送りします!さよならー!」



最終結果

1位 清澄:390200

2位 阿知賀:0   (席順2着)

3位 姫松:0

4位 白糸台:-51700

ミスった

清澄:451700

─阿知賀控え室

赤土「おかえり」

穏乃「お腹すいた…」

憧「タナボタ2着だけど…なんだかねぇ」

玄「ま、まぁせっかくだしみんなで何か食べに行きましょう!」





─姫松控え室

郁乃「イメチェンとかやってる場合やなかった~」

洋榎 「あれはもうしゃーないやろ…」

末原「暫くは麻雀ひかえますわ…」

これはめげるわ

─清澄控え室

咲「ただいまー」

久「おかえりなさい。咲、よくやったわね」

まこ「やりすぎじゃけんのう」

優希「咲ちゃん怖かったじぇ…」

和「とってもとっても素敵でしたよ…ハァ…ハァ…」

京太郎「でもどうしてあんな戦い方…」

咲「私怨だよ京ちゃん。私あの子は前から許せないと思ってたから」

京太郎「お、おう…」

続いてた
GJ

>>267
まあ乗っ取りなんですけどね



咲(きっと今頃白糸台ではあの子が怒られてるんだろうなぁ。ふふっ)

咲(きっとお姉ちゃんも愛想を尽かしてるはず)

咲(なんたってインハイ史上最多失点王だものw)

咲(歴史的お笑いモノだよw40万点差を返されてラスだなんてw)

─白糸台控え室

淡「………」トボトボ

照「淡…おかえり」

淡「てr…先輩…申し訳…ありあせん…でひた」ポロポロ

照「淡はよくやったよ。相手が悪かった」

淡「照ぅ…ひっく…うあああああ…」ボロボロ

照「よしよし」ナデナデ


照(咲…どうしてこんな酷い事を…)



怜「だまっとれや」

竜華「え?怜どないしたん?」

怜「あ、いやぁどっかで誰かが聞き捨てならんこと言ってる気がしたんや」

竜華「なにそれ」

怜「うちにもよーわからん」

─翌日

優希「咲ちゃん!バスがでるじぇー!」

咲「うん、今乗る」

咲(なんだかんだで楽しかったな、全国)

咲(あれ?お姉ちゃんと…アイツだ)


照「来年は淡が白糸台を優勝させて。淡ならもっと強くなれるからきっとできる」

淡「えへへー///任せて!…ねぇ照、手繋いでもいい?」



咲「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!???????????」ハム太郎AA略

咲「……」スタスタ

優希「あ、咲ちゃん!待つじぇ!バス出ちゃうじぇ!」

まこ「…・?あっ!おい京太郎!咲を連れ帰って来い!はよいけ!」

京太郎「え?」

まこ「あいつ石持っとる!それで昨日恨んでた言うとった子のとこに向かったんじゃ!警察沙汰とか御免じゃけんはよいけ!男じゃろ!」

京太郎「は、はい!」ダッ


咲「お姉ちゃん」

淡「ひっ…」

照「……」

淡「うう…」カタカタ

咲「ちょっと、お姉ちゃんの後ろに隠れないでよ。気持ち悪いなぁ」

照「咲、なぜ淡にこんな事をしたの」

咲「お姉ちゃんに擦り寄ってるそいつがウザかったからだよ」

咲「私からも質問していい?どうして妹はいないなんて言ったの?」

照「…私はいつも麻雀を全力で打ってきた。家族麻雀でも練習試合でも同じ」

照「どんなに相手と力の差があっても手加減せず全力で倒すのが礼儀だと思ってるから」

照「…咲はいつも±0で勝負を終わらせてた」

咲「そのことで怒ってたの?心配しないで、それならもうやめたよ!だから…」

照「準々決勝」

咲「………」

照「見てたよ。まだあんな事してたんだ、って。私達が全国で対戦した色々な人たちを纏めて侮辱された気分だった」

照「淡の時だってそう。相手を弄ぶみたいに」




怜「なんかアタマ来るなぁ」

竜華「怜、大丈夫なん?病み上がりやし無理せんといてな」

怜「せやけどな、なんかムカつくんや」

咲「そ、それは……」

照「昔のことは悪かったと思う。咲があんな事をするようになった原因は私にもある」

照「でも今は怒られたりもしない。なのに何故、準々決勝であんな打ち方をしたの」

咲「…お姉ちゃん。形は違うけどね、私も勝つために全力でやったことなんだよ」

咲「あの面子で一番ヌルいのは姫松だった。だから決勝以降を少しでも勝ち易くするために調整して押し上げたの」

咲「私だって色々考えてるんだよ…だから…もう妹はいないだなんて悲しいこと言わないでよ…」

照「……」

京太郎「おい!咲!」

京太郎「なにやってんだ!もう行くぞ!」

咲「決勝はその後ろの子に嫉妬してただけなの…ごめん…お姉ちゃん…」

照「咲……」





─白糸台送迎バス

淡「あの人、照の妹なんだ…」

照「…うん」

咲(ここは・・・) トン


照「四暗刻はあきらめたか」
淡「大三元で妥協するみたいだねー」

─清澄送迎バス

まこ「まったく…石なんか持ってきよってからに」

咲「ごめんなさい…」

京太郎「お前、あの大星って子をあのでかい石で殴るつもりだったのか…?」

咲「その気も少しあったけど…お姉ちゃんと話したら落ち着いた」

優希「暴力はいかんじぇ!暴力を振るっていいのは化け物と京太郎相手にだけだじぇ!」


咲(今日は嬉しかった…久々にお姉ちゃんと話せて)

照(咲には結局何もいえなかったな)


照(色々理由をつけたけど、本当は咲の強さに嫉妬しているだけなんだ)

照(私は雑誌の集材も何度か受けたし、インハイチャンピオンの称号も貰った)

照(そんな小さなものでも私にとっては誇れる物だった)

照(その裏で咲が何も目立っていないと井の中の蛙だってことを強く思い知らされる)

照(それを忘れたくて少しでも離れたかったんだ…咲から)

照(チャンピオン、実は妹よりだいぶ弱かった、とあっては後輩達にも示しが付かない)

照(…結局私は体面と虚栄心の為に嘘をついて咲を傷つけ、しかもそれを誰にも言えないでいる卑怯者なんだ…)

照(…最低だ)

>>1最低やな

照「淡、学校着いてからちょっと時間取れる?」

淡「あ、はい大丈夫だけど…」

照「淡には話しておこうと思って。妹のこと」

淡「…はい」





淡「そんなこと無いよ!照は卑怯者なんかじゃない」

照「そうかな…」

淡「誰だって見栄くらい張りたいときはあるよ!」

淡「それにあんな強い人が身近にいたら嫉妬するのも普通ですよ!」

照「見栄の為に妹に酷い事言うのも普通?」

淡「…と、とにかく今からでも電話か何かで仲直りすればいいじゃん!」

淡「向こうは照を異常に好きっぽいしあっさりいくって!」

照「でも内心怒ってると思う」

淡「そんな卑屈に考えなくても…」

淡「さっと電話でもかけて本当の事言って謝ればそれでいいと思うけど」

照「考えとく」

──照自宅

照「……」ピッ

PRRRRRRR…PRRRRRRRR…

咲『もしもし』

照「咲、私」

咲『どうしたの、こんな時間に』

照「今日は…ごめん」

咲「お姉ちゃんが謝ることなんて何も無いよ。私こそ帰り際に押しかけたりしてごめんね…」

照「…私、咲に嘘ついてたんだ」

咲『嘘?』

照「うん。±0の打ち方が許せないとか…全部嘘なんだ」

咲『えっ?じゃあどうして…』


照「私は…咲が羨ましかったんだ」

照「インターハイでどんなに高みに近付いた時、雑誌でインタビューを受けるときでも、私が生涯届くことの無い咲の才能に悩まされてきた」

照「私より年下で、私が全力で打った時だってあっさり±0をやってのけ、勝とうと思えばいつでも勝てる」

照「そんな咲の強さが…眩しくて、羨ましくて、憎らしかった」

照「だから…離れたかった…ただそれだけの自分勝手な理由で…酷い事を言った」

咲『お姉ちゃん…』

照「今までゴメンね…咲」

咲『私こそお姉ちゃんの気持ちに気付いてなかったよ…ごめんね』

咲『それにお姉ちゃんが私に届かないだなんて、そんな事無いよ』

咲『お姉ちゃんはいつまでも私の目標だよ』

照「咲…ありがとう。なんだかスッキリした。ずっと胸にあった痞えが取れたような気がするよ」

咲『そっか…』

照「ああ、もうこんな時間。話に付き合ってくれてありがとう咲。じゃあ切るね」

咲『あ、まって』

照「どうしたの?」

咲『大好きだよ、お姉ちゃん!』

照「ありがとう、私もだよ、咲」


ツーーーー…ツーーーー・・・

───
──

咲「…なーんて、本心で言ってると思う?」


咲「……」

咲「お姉ちゃんはただの弱者だったの…?」

咲「そんな下らない理由で私を避けていたの…?」

咲「幻滅だよ…尊敬してたのに…」

咲「でも大好きだよ。お姉ちゃんは私の才能を引き出してくれた大切な人だもの」

咲「お姉ちゃんが嶺上開花のお話をしてくれたからこそ今の私があるんだ」

咲「ふふっ」

──

──1年後、全国大会会場

アナウンス『まもなく大将戦が始まります。選手の方は対局室にお集まりください』


咲「久しぶり」

淡「久しぶりね。去年の恨み、晴らさせてもらうよ」

咲「ああ、あの時はゴメンね。今日は普通に勝ってあげるから」

淡「私だって猛特訓して去年よりずっと強くなったもん!悪いけどそううまくはいかないよ!」

咲「ああそう…」


アナウンス『大将戦、スタートです』

>咲「ああそう…」

怖すぎわろうた

──数日後

記者「宮永照さん、インカレ優勝おめでとうございます!」パシャパシャ

照「ありがとうございます」

記者「ところで今年のインターハイ団体戦、優勝した清澄高校に宮永姓の大変強い高校生がいるのですが」

記者「照さんとは何か関係があるのですか?」

照「咲のことですか?咲は…私の自慢の妹です!」



おわり

咲「無知って幸せだなぁ」

乗っ取りなんてやるもんじゃないね
書き溜めてないときついわ

なんでや!>>1は関係ないやろ!

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