阿部「さっきは失礼したな」

夏海「失礼したじゃないよ、何で吐いたのさ・・・姉ちゃんもらいゲロしちゃったじゃん」

小鞠「うええええ・・・」

卓「」ｻｽｻｽ

阿部「オレは怖いのが嫌いなんだ」

夏海「アンタ陰陽師じゃないの？」

阿部「だが問題はない、俺には式神がある」

夏海「お、それはなんかカッコよさそーじゃん」

阿部「では行くぞ・・・サインコサイン・・・ボイン！」

夏海「掛け声カッコ悪っ」

ﾌﾞｰ

阿部「あっまた間違えた」

夏海「なにこれ？豚の鼻・・・？」

阿部「それはブタバナさんだ」

夏海「うーん・・・姉ちゃんこの人ヤバいんじゃ」

小鞠「この子かわいー！」

夏海「姉ちゃん・・・」

小鞠「ハッ・・・ってそうだ幽霊！」

阿部「幽霊と言うな！おばけと言え！」

夏海「そんな変わんないでしょ」

阿部「いや、おばけといっても白くて丸いやつだぞ・・・それ以上は怖い」

夏海「知らないよ・・・」

小鞠「えーと、とにかく庭を見て欲しいんだけど・・・」

阿部「すまん、腰が抜けている」

夏海「なんで！？」

小鞠「ここが昨日見た庭です」

阿部「何も感じないが・・・」

夏海「そんな兄ちゃんの肩に掴まりながら言われても・・・ていうか目開けなよ」

阿部｢いきなり現れたら怖いだろ！」

夏海「そもそも姉ちゃんが見たのは影だけでしょ？」

小鞠「でも見たもん！ハッキリ！」

夏海「阿部さーん、どうするの？」

阿部「ｵﾍﾞﾍﾞﾍﾞﾍﾞ」

夏海「泡吹いてる・・・」

阿部「さて、気を取り直すとして」

小鞠「話が進まないのは全部アンタのせいなんだけど・・・」

阿部「仕方ない、もう一度式神を出そう」

夏海「えー・・・？あの変なのまた出すの？」

阿部「さっきのは呪文が間違っていただけだ・・・よし」

阿部「オレの詠唱に答えよ、サインコサイン・・・」

夏海「あれ、なんかマジっぽい」

阿部「・・・」

小鞠「え、何？急にこっち見て」

阿部「できればボイン！」

小鞠「今どこ見たの！ねえ！」

ﾎﾞﾝ

ダブルスカート平井「あっ、どうも」

夏海「やっぱり変なのじゃん！」