綾乃「赤座さんを生徒会に欲しいんだけど」京子「はあ?」(80)

ごらく部vs生徒会

京子「何言ってんのよ綾乃、大切なごらく部の一員を渡せるわけないじゃない」

綾乃「プリン3つでどうかしら」スッ

京子「バイバイあかり~」ヒョイ

あかり「酷いよ京子ちゃん!」

結衣「生徒会から差し入れだってさ」

ちなつ「わ~い!早く食べましょう結衣先輩!」

あかり「結衣ちゃん!ちなつちゃん!?」

千歳「ほな赤座さん、一緒に行こか~」ガシッ

あかり「た~す~け~て~!!」ズルズル



的な

あかり「みんなひどいよぉ……」

綾乃「赤座さんが生徒会に来てくれて助かるわ。今の生徒会は一癖ある子が多いから」

千歳「綾乃ちゃんが一番の曲者なのは内緒やからな~」



パチーン



千歳「いたひ……」ヒリヒリ

綾乃「とにかく、赤座さんは良い子だから期待してるから!」

あかり「あかりに生徒会なんて無理だよぉ……」



アニメ未視聴原作一巻のみの俺には無理だった
誰か頼む俺は寝る

綾乃「…という訳で、今日から生徒会の一員になった赤座さんよ!」

あかり「うう…」

向日葵(ぷ、プリン3つであっさり…赤座さん、不憫な子……)

櫻子「わーい!あかりちゃんよろしくねー!」

あかり「う、うん…よろしく櫻子ちゃん…」

千歳「仕事の内容はちょっとづつ教えるわ。わからないところがあったら聞いてな~」

あかり「あ、ありがとうございます…」

あかり(っていうか生徒会ってこんな適当にメンバー増やしていいのかなぁ…)

ガタッ

数日後

あかり「後はこの書類をホッチキスでまとめて…っと」パチン

綾乃「赤座さんも生徒会の仕事が大分板についてきたわね」

綾乃「やはり真面目な赤座さんはごらく部に置いておくには惜しい人材だったわ!」

あかり「いえ、あかりはそんな…杉浦先輩やみなさんが分かりやすく教えていただけたからで…それに」

綾乃「それに?」

あかり「ごらく部でまったりしてるのも楽しかったけれど、生徒会で色んなお仕事するのも楽しいんです!」ニコ

綾乃「赤座さん…///」

綾乃「そっ、そ、それなら良かったわ!これからも学校のためにがんばりましょ!」アセアセ

あかり「はいっ」

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あかり「おっはよー!」

ちなつ「あ、あかりちゃんおは」

櫻子「おはよーあかりちゃん!」
向日葵「おはようございます赤座さん」

ちなつ「あ…」

向日葵「赤座さんが生徒会に来ていただいてから、毎日が一層活気が出てきた気がしますわ!」

あかり「そ、そうかなぁ…えへへ」

櫻子「うんうん、私達も大分楽になったもんねー」

向日葵「あなたは赤座さんに押しつけすぎですわよ!」

櫻子「なんだとー!おっぱいはだまってろ!」

ひまさく「ぐぬぬぬぬっ…」

あかり「ま、まあまあ二人とも…」

ちなつ(……)ポツーン

放課後・ごらく部

ちなつ「こんにちはー…」ガラガラ

結衣「やっほーちなつちゃん」

京子「おー、ちなちゅー…」グテー

ちなつ「どうしたんですか潰れたカエルみたいになっちゃって…いつも見たいに跳びかかってこないんですか」

京子「いやーそうしたいところなんだけどなんだか元気が出なくてねぇ…」

ちなつ「元気バカの歳納先輩でもそんな事もあるんですね」

京子「ひどい!!」ガビーン

京子「うう~結衣ぃ~…ちなちゅがいじめるうぅ~…」ズリズリ

結衣「ちなつちゃん、お茶淹れてあげるね」スッ

ちなつ「わぁっ!ありがとうございます結衣先輩っ!」

京子「ああっ…誰も私をいたわってくれない……」ズーン

ちなつ「う~ん…結衣先輩のお茶、五臓六腑に染みわたるようです…」

結衣「そ、そう?ありがとう」

京子「……」ソワソワ

結衣「どうした京子、妙にソワソワして」

京子「なんだろうねぇ、こう、いじるものが無いというか…」

京子「例えるならそう、おだんご的な…」ニギニギ

ちなつ「…あかりちゃんなら先輩があっさり引き渡したんじゃないですか」

京子「うーむ…やはりこの物足らなさはあかりがいないからなのか…」

結衣「そうだな・・・最近あかりの元気な挨拶が聞けないのはちょっと寂しい気がする」

ちなつ「私も、教室で会っているはずなのになんだか寂しい気がします…」

三人「……」

生徒会

綾乃「……さてさて、ちょっと休憩にしましょうか」

あかり「はーい」

千歳「お茶淹れてくるわ~」

櫻子「うー疲れたぁ」グテー

向日葵「この調子なら下校時刻までに終われそうですわね」

綾乃「そうね、赤座さんががんばってくれてるからかしらね♪」

あかり「い、いえ、あかりはそんな…」

櫻子「うんうん、あかりちゃんえらいっ!」

向日葵「こら櫻子、調子に乗るんじゃありませんの」

綾乃「それになんというか、生徒会の雰囲気が少し変わって来たような気がするわ」

櫻子「ふいんき?」

向日葵「と言うと…?」

千歳「そやなぁ、赤座さん来てから古谷さんと大室さん最近あまりケンカしなくなったような気がするわぁ」

千歳「多分、二人とも少しだけ素直になれて来たんちゃう?」クスクス

さくひま「なッ!!?///」

櫻子「そそそそんなことないもん!!」

向日葵「そんなことありませんわっ!!」

千歳「あらあら」

綾乃「くすっ、これも赤座さんのおかげかも知れないわね」

あかり「……」

あかり(なんだろう……)

あかり(あかり、とっても必要とされてる気がするよぉ……!!)キラキラキラキラ

数日後・ごらく部

京子「……」グテー

結衣「……」ホケー

ちなつ「……」ダラー

京子「…ちなつちゃん、うにのぼうけん104巻とって」

ちなつ「ふんっ」ブオッ

スカーン

京子「いでっ…ありがと…」

結衣「……」

結衣(なんというか無気力通り越して陰鬱としてるな……)

ちなつ「……」

ちなつ「うおおおおッ!」スクッ

京子「おおぅ」

結衣「ど、どうしたのちなつちゃん」

ちなつ「私、あかりちゃんを取り返してきますっ!!」カッ

ちなつ「やっぱりごらく部にはあかりちゃんが必要なんですよ!!」

京子・結衣「ちなつちゃん…」

ちなつ「ふん!なんですか!二人が来なくたって私一人で行きますから!!」

ちなつ「なによ!先輩方のひとでなし!薄情者!!」ダッ

京子「あ、いや…」

結衣(まだ何も言ってないけど……)

生徒会室

ちなつ「――たのもうっ!!」ガラッ

あかり「あれ?ちなつちゃん」

櫻子「どしたのー?」

ちなつ「あかりちゃんを取り返しに来たんです!」

千歳「な、なんやってー」

綾乃「でも、あなた達プリン3つで赤座さん引き渡してくれたじゃない」

ちなつ「うぐっ…あれは歳納先輩が勝手に」

向日葵「なんというか、話を聞く限りでは赤座さんがかわいそうでなりませんでしたわ…」

ちなつ(も~~っ!なんでプリン3つなんかで…歳納先輩のバカバカ!)(私もプリンに目が行ってたけど!)

ちなつ「だ、だけど!あかりちゃんがいないとみんな調子が出なくって…」

あかり「ちなつちゃん」

ちなつ「えっ」

あかり「あかりね、最初は勝手にトレードされてちょっと困惑してたんだけど」

あかり「生徒会のお仕事をしてるとごらく部にいた頃とはまた違った楽しさっていうか」

あかり「なんだか充実してるなって感じがするんだよぉ」

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「ごめんね、これからはごらく部はたまには顔を出すようにするよぉ」

ちなつ「うぐ……」

ちなつ(なんなのこのあかりちゃんからあふれ出るオーラは…)

あかり「生徒会のメンバーになったとはいえ、ごらく部にも顔出さなくちゃダメだよね、ごめんねぇちなつちゃん」

ちなつ「……っ」

ちなつ「そうじゃなくって!!」

一同「!?」ビクッ

ちなつ「私ね、あかりちゃんがいなくなって初めて気づいたの…」

ちなつ「あかりちゃんがいないとダメになっちゃうんだって…」ジワ

ちなつ「あかりちゃんが毎日教室の花瓶の水を取り替えているように」

ちなつ「あかりちゃんが毎日いてくれないとダメなんだって!」

櫻子「気づいてるの私だけだと思ってたのに……」

ちなつ(私だってそれくらい気づいてるもん…)

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「だからね…やっぱり…」


ちなつ「私にはあかりちゃんが必要なんだよ!!」


一同「……」

一同「おぉーっ」

あかり「え、え…ええ…ち、ちち…ちなつちゃんっ?///」

ちなつ「…え?……あれ?」キョトン

櫻子「すげー…大胆な告白だ…」

ちなつ「え」

向日葵「吉川さんがこんなにもあかりさんを想っていたなんて…」

ちなつ「…え」

千歳「なんや~ドラマティックやなぁ~」ホロリ

ちなつ「…え」

綾乃「……///」

ちなつ(…あ、あれー!?)

ちなつ(も、ももももしかして言い間違えた!?「ごらく部には」じゃなくて…「私には」って言っちゃった!!?)グルグル

あかり「……ちなつちゃん」

ちなつ「ひぇ!?」ビクッ

あかり「ちなつちゃんの気持ち、あかりの心にすっごく響いたの」

ちなつ「えとっ…」

あかり「今まで、ちなつちゃんの気持ちに気付いてあげられなくてごめんね」

ちなつ「あう…あのっ…」

あかり「ちなつちゃんの気持ち、すっごく嬉しい」

ちなつ「……」

あかり「これからは、ちなつちゃんの傍にずっと居るからね♪」ニコ

ちなつ(な、なんなのよこれはぁ~~~~っ!!?)ドギャーン

綾乃「やれやれ…まいったわ、これは私達の負けね」

千歳「吉川さんの赤座さんへの想いがこんなに強いとはな~」ウンウン

ちなつ「だ、だから私は」

あかり「えへへ…ごめんなさい杉浦先輩」

あかり「あかり、またごらく部に戻らなくちゃ行けないみたいです」

綾乃「ううん、いいのいいの。少しの間だけど本当に助かったわ」

あかり「短い間でしたがお世話になりましたぁ」ペコ

櫻子「もし暇になったらまた手伝いにきてもいいからね!」

向日葵「まったく、調子のいい子ですわ…」

あかり「えへへ、行こっ、ちなつちゃん!」ギュ

ちなつ「うぁ…あ、う、う、うん…///」

京子「あ、ちなちゅとあかりだ…お~い」タッタッタッ

結衣「二人とも…って」

あかり「♪♪」

ちなつ「……」ボーゼン

京子「な、なにやら…」

結衣「とてもいい雰囲気に…」


ちなつ(ま、まぁでも…)

ちなつ(て、訂正しなくても…いい、かな…///)

ちなつ「あ!結衣先輩に京子先輩!」

京子「いや~わりいわりい」

結衣「その様子だと奪還に成功したみたいだね」

ちなつ「そうですね…」

ちなつ「確かに取り返しはしましたけど、ごらく部に、では無いかもしれませんよ」

京子・結衣「ほぇ?」

ちなつ「さぁさ、部室に戻りましょ!行こうあかりちゃん」ギュ

あかり「うんっ♪」ギュ

京子・結衣「……??」



   おしまい

ペース遅くてすまん
他のところでひどい目に合ってたからちなっちゃんを活躍させてあげたかった
おそまつさまでやんした

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