切嗣「イリヤが一緒にお風呂に入ってくれない」(168)

切嗣「死にたい」

切嗣「なあ士郎、イリヤはどうして僕と一緒の風呂が嫌になったんだ?」

士郎「そりゃあ…年頃だし」

切嗣「けど最近、つい最近まで僕と一緒に入ってくれてたんだ。それが急に拒むようになって…おかしい。理由も教えてくれないし絶対に何かあるはずだ」

士郎「いや、別に何もないと思うけどなぁ…寧ろ今までがなあ」

切嗣「イリヤ…どうして…イリヤ……」ポロポロ

士郎「そんな事で泣くなよ。しかもいい年した大人が鼻水まで垂らして」

切嗣「うえっ……うえっ……ズズッ…」

前にも見た気がする、このスレタイ。

プルルルルッ、ガチャ

ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」

切嗣『娘が僕と一緒のお風呂を嫌がるんです。どうすれば良いんでしょうか?』

ライダー「お風呂をですか。失礼ですが、娘さんの御年齢は?」

切嗣『永遠の九歳です』

ライダー「九歳ですね。娘さんはいつからお父様とのお風呂を拒むように?」

切嗣『つい最近です。急に嫌がるようになったんです。理由も言わずに…』

>>6
嘘!?

プリズマ世界でOK。

ライダー「……断定は出来ませんが、おそらく肉体の成長と共に精神的変化が起きたのでしょう。ある種の反抗期かと」

切嗣『そ、それじゃあ僕はもう娘とは入れないのですか?』

ライダー「おそらく」

切嗣『い、嫌だ。そんなの嫌だ!』

ライダー「娘さんの成長を認めて下さい」

切嗣『な、何とか娘とまたお風呂に入る方法はないんですか?』

ライダー「お父様、無理に入れさせようとすると虐待に繋がる可能性があります。ですから――」

切嗣『ふざけるな! ふざけるな!! ばかやろー!!!』

>>13、15
設定、時間軸無視のSSが他にもあるから大丈夫だと思って書きました。

ライダー「!? ちょっ…」

切嗣『す、すみません…つい興奮してしまって』

ライダー「と、とにかく、今の現実を受け入れ、娘さんを見守って下さい」

切嗣『はい…ありがとうございました』ピッ

ライダー「……ハァ」

プルルルルッ!

ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」

『婚約相手が若い男と浮気してるのだが、どうすればいい? 最近髪も薄くなって辛いのだが』

ライダー「自分で力で何とかして下さい」

『き、貴様それでは相談の意味が――』ガチャ

ライダー「……ハァ」

プルルルルッ!

ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」

『あの俺…いや、僕、義理の親戚がいるんですけど…ちょっと相談に乗ってもらえないでしょうか? ……フヒッ』

ライダー「はい。何でもどうぞ」

『その子は家庭の事情で、十年前に養子として僕の家族の所に引き取られました。けど僕の家は決して良い環境とは言えなくて…だから、あの子は親の温もりを知りません』

ライダー(……ん?)

『でも…それでも彼女はいい子に育ちました。だから僕はそんな彼女の為にもフヒッ、あの子の父親代わりにエヘッなって、今まで味わえなかった親の温もりを感じさせてあげたいんだヒヒ』

ライダー「……」

『一緒にお風呂に入ったりヒヒッ頭撫でてあげたりしてフヒッ…パパやお父さんって呼ばせてあげたいなイヒッ』

ライダー「……雁夜ですか?」

『!! なっ、お前まさかライダー…!?』

ライダー「貴方一体何を…」

『違う! 俺じゃない!」

ライダー「義理の親戚って桜ですよね? 貴方、桜からどんな風に思われt」

『う、うわああああああああああああ!!!!!!!?』ガチャ、プッー、プッー、プッー、プッー

>>27
トッキーと雁夜?

>>29、32、34
先生です

ライダー「……ハァ」

プルルルルッ、ガチャ

ライダー「…はい。こちら冬木お悩み相談所です」

『貴様、我の相談に乗れ』

ライダー「はい…何なりと」

『好みの女がいるんだが、そいつが中々素直になってくれなくてな。まあそれはそれで退屈はしないのだが』

『だがたまには我に振り向いて欲しい。どうだ雑種、この我がわざわざ雑種ごときに案を求めたりしてるのだ。何か良い案は思い付かないか?』

ライダー「まずはその図々しい態度を改めるべきかと」

『ふざけるな! 図々しくなくて何が王か! 雑種、調子に――』ガチャ

ライダー「……ハァ」

ライダー「……もうお昼ですか」

切嗣「……」

アイリ「切嗣、元気出して」

切嗣「アイリ、僕はまだこの現実を受け入れる事は当分出来そうにない」

アイリ「今すぐじゃなくてもいいわ。ゆっくり、ゆっくりと前に進みましょう。私も手伝うから」

切嗣「ありがとう。でも、アイリとイリヤと僕、三人で一緒にお風呂に入る事はもうないんだね」

アイリ「あら? 士郎は仲間外れ?」

切嗣「ハハ、士郎は年頃の男の子だから仲間外れ以前の問題だよ。女の子の裸を見せる訳にはいかない」

切嗣「士郎はこれからも父子二人の、男同士の風呂付き合いさ」

切嗣「けどイリヤとはもう…いつかこういう日が来るのは分かってた筈だけど……辛いなぁ」

切嗣「けど…同時に喜ぶべきなんだ。娘の成長を」グスン

アイリ「そうね。でもお風呂だけじゃないわ。いつかイリヤにも大切な人が出来て、その人と幸せになるために私達の元を離れて…」

切嗣「」ポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロ

アイリ「も、もしもの話よ。それに一緒に住む事だって出来るし」

切嗣「少し…散歩してくる……」

アイリ「い、いってらっしゃい」

舞弥「……」トコトコ

舞弥(今日も行きつけのケーキ屋さんでケーキバイキング)

舞弥(お昼限定、今日まで好きなケーキ食べ放題。急がないと)ワクワク

ブーン、ブーン

舞弥「!……」ピッ

舞弥「はい」

切嗣『舞弥、すぐに来てほしい。話がある』

舞弥「何か起きたのですか?」

切嗣『会ってから話すよ。電話じゃ心が落ち着かない』

舞弥「そ、それなら、今ケーキ屋の近くにいますのでそこd」

切嗣『冬木の西街道のファミレスで話をしよう。そこで待ってる』ピッ

プッー、プッー、プッー、プッー

舞弥「……ケーキバイキングが」シュン

ファミレス

切嗣「どうしてイリヤは急に嫌がる様になったんだろう…」

舞弥「……(やっぱりケーキ屋さんのケーキの方が美味しいな…)」モグモグ

切嗣「舞弥、どうしてだと思う?」

舞弥「……どこか変な所触りましたか?」モグモグ

切嗣「いや、それはない。洗う場所は昔から変わってない。もし触ってたらイリヤが嫌がる筈だ」

舞弥「……何か嫌われる事は?」モグモグ

切嗣「分からない……全然分からない。オナラはイリヤの前では極力控えてる。もちろんアイリの前でもだ。煙草も外やトイレでするようにしてる」ブッ! スパッー…

舞弥「……あ、すみません。ケーキおかわり」モグモグ

切嗣「ま、まさか…」

舞弥「何か心当たりでも?」

切嗣「い、イリヤに好きな人が出来たのか?」

舞弥「……その可能性は否定出来ません」

切嗣「そ、そんな…イリヤに好きな人が……」プルプル

オマタセシマシター

舞弥「(あ、新しいケーキが来た。いただきます)切嗣、あくまでも可能性の話なのd」

切嗣「オエッ! オロロロロッ!!!!」ビチャビチャ

舞弥「ぶっ!?」

数分後

舞弥「落ち着きましたか? (ケーキが切嗣のゲロにまみれて食べれなかった…)」

切嗣「ああ、落ち着いたよ。それにしても、イリヤに好きな人か」

舞弥「可能性ですが…」

切嗣「もし好きな人が本当にいたら、イリヤはもうその男とイチャイチャしてるのだろうか?」

舞弥「……少なくとも片思いはありえるかと」

切嗣「よし、探して殺そう」

舞弥「落ち着いて」

切嗣「士郎ならまだ許せるけど、他の男は許せない」

舞弥「殺しはもうやめたでしょ?」

切嗣「娘を守る為ならパパは頑張るんだよ」

舞弥「駄目だよ。まだそうと決まった訳じゃないのに」

舞弥「本人に直接聞いてみた方が早いと思う」

切嗣「……」プルプル

舞弥「切嗣?」

切嗣「聞くのが怖いよ…」プルプル

舞弥「……マダムに代わりに聞いてもらうのは?」

切嗣「…そうしてみる」

舞弥「…会計、お願いします」

切嗣「ああ…」

数十分後・公園

切嗣「イリヤ…僕はまだ君に甘えて欲しい」トボトボ

切嗣「ん?」

クルッポー、クルッポー

時臣「ふっ、今日も優雅に公園の鳩に豆まき」パサッ、パサッ

切嗣「あの、隣いいですか?」

時臣「! ああ、お構いなく」スッ

切嗣「失礼」

時臣「君も豆まきどうかね?」スッ

切嗣「ああ、やらせてもらうよ」パサッ、パサッ

時臣「……何やら元気がないみたいだが、どうかしたのかね?」

切嗣「……実は、娘が僕と一緒に風呂に入ってくれないんだ。突然拒否するようになって」

時臣「ふむ…それは気の毒に」

切嗣「そっちは、自分の子供と今でも風呂に入ってるのか?」

時臣「ああ。今でも妻と娘の三人で背中を洗い合い、十数えたら風呂から出るのが日課だ」

切嗣「ハハ、羨ましいなあ。僕も最近まで背中をゴシゴシ洗い合ってたのになあ…」

切嗣「どうして嫌がるようになったんだろう…娘を持つ者として何か分からないか?」

時臣「うーむ、さっぱり分からない……いや、あるとするならば、父親の威厳を損なうような過ちを犯した以外考えられないな」

切嗣「僕は威厳のある立派な父親とは言えないけど、嫌われるような事はしてないと思うんだ」

時臣「……もしや反抗期か?」

切嗣「は、反抗期!?」

切嗣「そ、それがあったか…」プルプル

切嗣「今までずっとそんなのがなかったから頭になかった…」

切嗣「反抗期…親に逆らう…家庭内暴力…非行……手に負えるかどうか分からない……援交……家出……家庭崩壊……バーサーカー」

時臣「あくまでも可能性d」

切嗣「死のう」

時臣「ハハハ、落ち着くんだ」

切嗣「ただいま」

アイリ「お帰りなさい」

切嗣「イリヤは?」

アイリ「まだ帰ってないわよ」

切嗣「あ、あああ……」

アイリ「ど、どうしたの?」

切嗣「アイリ、イリヤは最近君に反抗的じゃないかい?」

アイリ「いいえ。特にそんな事はないわ」

切嗣「そうか、良かった…」

アイリ「どうかしたの?」

切嗣「アイリ!」ギュ

アイリ「! え、切嗣?」

切嗣「これからも頑張ろう」ポロポロ

アイリ「え、ええ、そうね」

士郎「何泣いてんだよじいさん」

切嗣「何だ士郎、いたのか」グスン

士郎「いたのかって酷いな…」

切嗣「ごめんごめん。そうだ、久しぶりに僕と風呂に入ろう」

カポン

切嗣「ふっー…」

士郎「……」

切嗣「何日ぶりだろう、お前と二人で風呂に入ったのは?」

士郎「んー、二週間ちょっとだと思う」

切嗣「そうか。意外と入ってなかったんだな」

切嗣「そういえばそれから数日して、イリヤが僕とのお風呂を拒み始めたんだよなあ」

切嗣「一回目、僕と二人きりのお風呂を拒んだ時はたまたまだと思った。二回目も何故かまた断る。少し疑問に思っけど、たまには一人で入りたい気分なんだろうなあ、と思ったよ。ちょっと寂しかったけど」

切嗣「しばらく一人での入浴が続いた。そして久々に誘おうとした三回目! 僕とアイリの三人での風呂すら断った! これは明らかに僕との入浴を嫌がっている。それを決定的にしたのが…」

『お母様とだけなら別にいいんだけどなー』ボソッ

切嗣「三回目を断った後にそう言ったんだ! イリヤ、僕が何をしたって言うんだ? 直すから、父さんちゃんと直すから!」

士郎「落ち着けよじいさん!」

切嗣「う、うえええ、イリヤ、父さんまたイリヤとアイリの三人で背中流しっこしたいよ」ポロポロ

士郎「泣くなよもう…」

切嗣「オエッ! オロロロロッ!!!!」ビチャビチャ

士郎「うわっ!? きたねえ!!」

アイリ「! あら大丈夫? 顔色悪いわよ?」

士郎「じいさんが風呂で吐いた」ヨッコラセ

切嗣「」

アイリ「まあ大変! 救急車呼んだ方がいいかしら?」

切嗣「大丈夫…横になってれば回復するから……」

アイリ「そう? それならいいんだけど…」

切嗣「士郎……後は頼んだよ…………」

士郎「分かったから休んでろってじいさん」

切嗣「ああ……」

士郎「アイリさん」

アイリ「なぁに?」

士郎「あのさ――」ゴニョゴニョ

アイリ「あらそんな事? いいわよ」

「ただいまー」

アイリ「ちょうど帰って来たわね。じゃあさっそく聞いてみるから」タタタッ

士郎「……」

士郎「まあ、普通の人から見たら娘が父親と一緒にお風呂だなんて変に見られるし、嫌になるのも当然だろうな」

士郎「だってイリヤ“姉さん”はもう(体も心も)十八歳なんだから」

イリヤ(体も十八歳)「え? 私好きな人なんかいないよ」

アイリ「そう、分かったわ」

イリヤ「どうしてそんな事聞いたの?」

アイリ「ふふ、なんでもなーい」

切嗣「おかえり…イリヤ」

イリヤ「キリツグどうしたのー!? 顔色悪いよ?」

士郎「風呂で吐いたんだよ(改めて見たらアイリさんそっくりだよなあ。顔も体も。性格は似てないけど)」

イリヤ「えっー!? 大丈夫なのキリツグー?」

切嗣「ああ、大丈夫だよ…」

イリヤ「でもそれじゃあ今日のお風呂は臭くて無理かぁ」

士郎「イリヤ姉さん」

切嗣「」ポロポロ

イリヤ「ご、ごめんキリツグー!」

好きなのを選べ
①第2魔法でロ凛召喚
②凛に「お父様臭い」って言われたトッキーの妄想
③実は凛じゃなくて4次バサカの変装

切嗣「イリヤ頼む…教えてくれ。どうして僕との風呂を嫌がるようになったんだ……?」

イリヤ「そ、それは……」

士郎「もうズバッと言ってやりなよ姉さん」

イリヤ「う、だって…今でも親と、父親と一緒に風呂に入ってるって友達に言ったら、すごい驚いちゃって……それでキリツグと風呂に入るのが嫌になったの!」

士郎(ほら、当然の答えが返ってきた)

切嗣「よそはよそ、うちはうちでいいじゃないか…」

士郎「良くねえよ」

切嗣アイリイリヤ(十七歳)の三人が入れるほど風呂広かったか?

にしてもこの一家恐ろしい
・魔術師殺し
・アインツベルンの最高傑作
・元々パンピーなのに固有結界持ち
・アインツベルンの初期型聖杯ホムンクルス

イリヤ「で、でもぉ」

切嗣「イリヤ…」ウルウル

士郎「じいさん、諦めろ」

切嗣「後一回。後一回だけ一緒に、アイリとイリヤの三人で入りたい」

士郎「諦め悪いなじいさん」

イリヤ「うぅ…」

切嗣「お願いだイリヤ…」

イリヤ「わ、分かった。後一回だけだからね。次入ったら卒業してね?」

切嗣「! ありがとうイリヤ」パアア

士郎(卒業って普通逆だよな)

>>130
切嗣「ギュウギュウ詰めは心地良いじゃないか」

>>136
俺も入れてください!

数日後

時臣『やはり友達に変な目で見られたくないと言う娘の意志を尊重するべきだろうか?』

ライダー「十七歳の少女が今でも父親と一緒に入る事自体、異常に近いので。例え仲が良くてもです。娘さんの意志を尊重するべきです」

時臣『助言に感謝する。これで私も娘と仲直り出来そうだ』ガチャ

ライダー「……ふぅ」

プルルルルッ!

ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」ガチャ

切嗣『あの、この前九歳の娘との風呂の事で相談した者ですが…』

>>137
切嗣「コンテンダー!」

ライダー「あの時ばかやろー! と叫んだ人ですか?」

切嗣『はい。あの時はすみません』

ライダー「また風呂の事で?」

切嗣『いえ、それはもう解決しました』

ライダー「良かったですね」

切嗣『はい。ただ、新しい問題が発生しまして…』

ライダー「はい」

切嗣『娘がお休み前のキスを急に嫌がるようになったんです。一体どうすればいいのでしょうか?』

ライダー「もう電話して来ないでくれませんか?」



終わり

追記

一応このSSの設定ではセイバーも士郎達と一緒に住んでるんだけど、切嗣視点だとセイバーは空気と同じなので出ませんでした。ちなみに士郎は17歳。というか凜も桜も年齢はSNかプリズマの設定。先生は考えてない。


それと>>1で切嗣「死にたい」に画像も追加したかったんですけど、無断転載による通報が恐くて出来ませんでした。
画像はFate/Zeroの2クール目のEDにある、ベッドの上で切嗣がアイリに慰めてもらってる画像です。

ちなみにアメリカでは親が子供と風呂に入った時点で性的虐待だと疑われるらしいです。

切嗣「僕はねイリヤと一緒に洗いっこがしたかったんだ。」

士郎「しょうがないな。じいさんの夢は俺が叶えるよ。」

セイバー「今日も誰も来ませんね。きっと私に恐れをなしたのでしょう。シロウ、はやくご飯を!」

切嗣「・・・」

こうですか?

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