凛「行くわよセイバー!」アーチャー(言えない…!実はアーチャーとか言えない…!) (262) 【現行スレ】




・何でも許せる人向け。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514281952



深夜じゃない2時。



「──”素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ”」


「”降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ”」


 ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。 閉じよ。 閉じよ。」




凛「”繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。”」

凛「…」

凛「なんたらかんたらホニャラララ!!!」


ぴきゃーん!!!




シュゥウウ…


凛「!?嘘!失敗!?」


ドーンッッ!!!


凛「…!あっちね!」ダッ


ダダダダ…!


凛「来てくれてありがとうセイバー!!」ガチャッ!




アーチャー「…」ゴボゴボゴボ

凛「やだ便器に頭から刺さってるわ」


アーチャー「ぶぁ!?」バシャッ

アーチャー「うぇほ!うぇほ!!!」

凛「ごめんマジ失敗したわ」

アーチャー「一気に君の事が嫌いになったよマスター…!」

凛「ごめんなさい!!」



────────

────────────

─────────────────



アーチャー「全く…」フキフキ

凛「ホントに悪かったわよ…で、早速で悪いんだけど」

凛「アンタの真名は?真名がわからないと作戦も立てられないし!」

アーチャー「…すまないが思い出せない。」

凛「は!?」

アーチャー「思い出そうとすると頭にモヤがかかったようになってな」

アーチャー「だがクラスはわかる。私のクラスは」

凛「あ!待って!当てさせて!」

アーチャー「ふむ?了解した」




凛「セイバー!!あなたセイバーでしょ!」キラキラキラキラ…!

アーチャー「…」




アーチャー「違」

凛「よね~!あのね、私ね?ずっとずっと…セイバーを召喚したかったのよ!」キラキラキラキラ

アーチャー「いや残念ながら」

凛「もうね、9年も前から!ずっとセイバーを召喚するためだけに一生懸命一生懸命努力してきたのよ!」

アーチャー「あの」

凛「辛かったわ…!皆は遊んでるのに1人勉強と鍛錬で!」

アーチャー「言いづらいんだがね、」

凛「触媒の宝石もね?この時のために大事に貯めといた綺礼からのお年玉貯金も全額はたいて」

アーチャー「話をk」

凛「ほんと…無事に引けて良かったわ…!」グス

アーチャー「…」

凛「もうね、もしセイバーが来てくれなかったら私自殺もんだったもの!」ニコッ

アーチャー「」ガタガタ

凛「ふふ、真名もゆっくり思い出したらいいわ?辛い記憶かもしれないものね…」

アーチャー「い、いや…うむ…」

凛「これからよろしくね?一緒に勝ち残りましょ!」ニコッ

アーチャー「あ、ああ…!」









凛「ふふっ!期待してるわよ?セイバー!」ニコッ

アーチャー「ああ!大船に乗ったつもりでいろ!私は最優のサーヴァント、”セイバー”クラスだからな!!」




────

────────

─────────────




アーチャー(ああ…すっごい嘘ついてしまった…!)ズーン




アーチャー(なぜオレはこんなすぐバレる嘘を、というかなぜ気が付かないんだ…!)

アーチャー(優秀な魔術師はクラスやスキルなんてサーヴァントを見れば分かるはずだろう!)

アーチャー(ぐ、心苦しいがどうせいつかはバレる嘘、傷は浅い方がいい!)

アーチャー(伝えなければ…!)



アーチャー「…マスター、ちょっといいか?実は」

凛「あらなぁに?セイバー?」ニコッ

アーチャー「その、実はだな」ユビクルクル

凛「ひょっとしてもう真名を思い出したの!?さすがセイバーね!」

アーチャー「あ、いや、」

凛「いいのよ謙遜しなくても!さすがセイバーね!想定外のトラブルにも強いわ!」

アーチャー「その…クラスのことなんだが」

凛「あらなぁに?」

アーチャー「実は…」

凛「あ、そういえば」

アーチャー「?」

凛「えーっとね?」ガサゴソ

凛「…コレ!」



アーチャー「…ケーキ…?」ヒ、ヒクッ

凛「いちおー手作りよ?」フフン


凛「セイバーが来てくれたらお祝いしようと思って!」

凛「見て?ちょっと失敗しちゃったけどこれチョコに『セイバー来てくれてありがとう!』って書いてあって」

アーチャー「」カタカタ

凛「あっ、何か言いかけてたわよね?ごめんなさい。何だった?」

アーチャー「えっ?ああいや、」

凛「クラス…の事よね?何か問題があった?」

アーチャー「い、いや…」

凛「そう?」

凛「ケーキ食べる?」

アーチャー「しかし…私にはこのケーキを食べる資格が」

凛「もう!なぁに?遠慮しちゃって!」プンスコ

凛「私のケーキが食べられないって言うの?」

アーチャー「そうではないんだが、その、」

凛「紅茶淹れるけど飲む?」

アーチャー「…私が用意しよう」

凛「?」

アーチャー「…こういう事は得意でね」



ブレイクタイム。



凛「美味しい…!」

アーチャー「それは良かった」

凛「…ケーキ、口に合うかしら?」

アーチャー「ああ。美味い」

凛「そ。良かった!」ニコッ

アーチャー(実際は罪悪感の味しかしなかったが)


アーチャー(よし、もう言おう!そろそろ言おう!傷つけるかもしれないがオレだってもう楽になりたい!)

アーチャー「マスター、ちょっといいか…?」

凛「なに?セイバー?」

アーチャー「実は」

凛「何よーもー」クスクス

凛「何?まさか『実はセイバーじゃないんです』とか?」ケラケラ

アーチャー「」ドッキーン

凛「もう!悪い冗談はやめてよね!もしそんなの言われたら私泣くわよ?」

アーチャー「あ、ああ…」ドキドキドキドキ

凛「それで?」ニコッ

アーチャー「…」


アーチャー「実は真名を思い出した。マイネームイズエミヤ」キリッ

凛「”エミヤ”…?そんな英雄いたかしら?」

凛「どこの出身?」

アーチャー「そこまでは思い出せないが元魔術師で固有結界と剣をいっぱい出せる宝具を撃てる」キリッ

凛「キャー☆さすがセイバー!剣戟の局地みたいな宝具ね!」



アーチャー(言えるか…!こんな純真な目に残酷な真実なんて伝えられるわけもない…!)

アーチャー(ああ…!誰か助けてくれ!)







凛「紅茶、お代わりいる?ついでに入れてあげるわ?」

アーチャー(そして優しくするな!余計に心が痛い!!)



アンリミテッド今回はここまでワークス。





・・・・・。


~次の日、早朝~

凛「さてと!ねぇエミヤ」

アーチャー「…二人の時でも真名では呼ばないで貰えないかマスター?」

凛「そう?誰もいないならいいじゃない」

アーチャー「いやどこで聞き耳立てられてるかはわからないし、ブラフも張れない」

アーチャー「それに君も知っての通り、サーヴァントの真名が敵にバレていると対策をされる」

アーチャー「有名な英雄ほどその逸話や伝説に縛られる。弱点や戦法等を知られるというのは不利になる」

凛「そうだけど…でも”エミヤ”なんて英雄や神霊は私だって知らないくらいだし」

凛「大丈夫じゃない?」

アーチャー「やめてくれ」

凛「そう…」ショボン

アーチャー「…二人の時だけ、頻度が少ないなら、まぁ」

凛「そ、そう?」パァッ

アーチャー「ところでさっきは何を言いかけたんだ?マスター」

凛「あっ、えっとね、」

凛「あなたはまだ知らない街…冬木に来て間もないでしょ?」

アーチャー(いや里帰りだがね)

凛「バトルフィールドはよく知っておいた方がいいじゃない?」

アーチャー「そうだな」

凛「──ってことで!今日は街を案内してあげるわ!」

アーチャー「…心遣いありがとう。了解したマスター」






・・・・。


夜、例のビルの屋上。


凛「ここが!街全体を見渡せる場所よ!」ドヤッ

アーチャー「なんだ、こういう所があるなら色々と歩き回らなくても一番最初に連れてきてくれていれば」

凛「何言ってるのよ。あなたはアーチャークラスじゃないんだから、直接色々と見て回らないとわからないでしょ?」

アーチャー「…そうだったな。私はセイバーだったな」



凛「ほら、あそこが今日の朝散歩した植物園があるとこ」

アーチャー「ああ、早朝だったから人が居なくて静かで森林浴や木々の香りで頭がリフレッシュして落ち着けたな」

凛「で、あそこが一緒にランチした店がある所で」

アーチャー「ああ、猫がいた店か」

凛「で、あっちの辺が私とセイバーの服買ったりウインドーショッピングした時に一緒にクレープ食べた公園で、」

アーチャー「ああ、君と一口交換したクレープの苺が実に美味かった」

凛「あっちがさっき観に行った映画館!」

アーチャー「今流行りの甘い恋愛映画だったな。凄かったな、色んな意味で」

凛「で、さっきディナーを食べたフレンチレストランがあそこ」

アーチャー「あそこのシェフは中々いい腕前だったな」

凛「でしょー?」フフン

アーチャー「…マスター」

凛「なぁに?」



アーチャー「ひょっとしたら私が何か勘違いをしてるか、自意識過剰や認識不足かもしれないから尋ねるんだが」

凛「?」

アーチャー「今日ブラついたのは本当に単に街案内しただけだった、で間違いないな?」

凛「そうよ?」キョトン

アーチャー「…」

アーチャー「他意は?」

凛「ないわ?」キッパリ

アーチャー「…」

凛「え?他に何かある?」

アーチャー「いや…」


アーチャー「ちなみに冬木には他にも主要な施設等があったと聞いていたんだが何故そちらは」

凛「私は興味ないから案内しなかったわ?」

アーチャー「…そうかぁ…」

凛「どうしたのセイバー?何とも言えない顔で遠くを見つめちゃって」

アーチャー「いや何、もし将来君にいい人が出来た時、相手は大変なんじゃないかと思っただけさ」

凛「?」


凛「で、どうだったかしら?冬木の街は?」ニコッ

アーチャー「…ああ、いい街、だよ。」

アーチャー(相変わらずな)

アーチャー「…そういえば、何故ここに連れてきたんだ?」

凛「え?」

アーチャー「ほら、私はアーチャーではないからここに連れてきてもらっても街の把握はできない…のではないかな?」

凛「いいじゃない。単に景色綺麗な所だから私が一緒に見に来たかったのよ」

アーチャー「…」

凛「どうしたの頭を抱えて」

アーチャー「いや…」

凛「?」

アーチャー(落ち着けオレ。逆に考えるんだ。鷹の目スキルで街全体の構造を把握できる所には連れてきてもらえたんだ)

アーチャー(ついでにマスターとの親睦も深まったんだそう意味なくデートもどきをしたわけじゃないオレだって楽しかった)



アーチャー「そう、ここからなら。私ならあそこの鉄橋のボルトの数すら数えられる」ブツブツ

凛「えっ!?そうなの!?まるでアーチャーみたいね!」

アーチャー「む、ああ…う、うむ…」



アーチャー「…」

アーチャー「あー、うむ…生前の私は目が良かったんだ…」

凛「ンkm先のボルトの数を数えられるぐらいに!?」

アーチャー「……今思い出したんだが、私の祖父はマサイ族的な血が入ってたらしい…」メソラシ

凛「へーすごいわね!じゃああなたはケニアの英霊なのかしらね?色黒だし!」

アーチャー「そうかもしれないな(棒)」

凛「んー…でもケニアとか周辺の国でセイバーで現界するような逸話を持ってたりエミヤって名前で伝わってる英雄や神様はいないし」

アーチャー(ああ。思いっ切り日本人だからな)


凛「エミヤ、エミヤ…e-miya…近い名前もないわね。オニャンコポン(ガーナのとある宗教の神様、天空神)とか…掠りもしないし」

アーチャー(そうだろうとも)

凛「日本人名っぽいけど、日本の歴史や神道とかの神話や創作物でもエミヤなんて居ないし」

凛「…」ムー


アーチャー「…マスター、そろそろ冷える。帰らないか?」

凛「そうね!」






凛「あ、ねぇエミヤ」

アーチャー「何かね?」

凛「今日、楽しかった?」

アーチャー「…ああ。それは認めるとも」

凛「良かった!私もよ」ニコッ

アーチャー「…」フッ





・・・・・・。






~ランサー襲来。~



ガキンッ!ガキンガキンッ!


アーチャー「全く…マスターの通う高校に謎の結界が張られているから生徒が居ない時に調査しようとしたら」

青タイツ「ハハッ、やるじゃねぇか赤いのッ!」

アーチャー「そちらもな青いチンピラ」


      トレ-ス・オン
アーチャー「”投影開始”!」



青タイツ「にしてもわかんねぇな、お前のクラス何だよ?」

青タイツ「セイバーにしちゃあ剣筋が拙い。アーチャーにしちゃあ剣で戦うのは変だしよ」

アーチャー(変で悪かったな)

青タイツ「んー?双剣の英雄なんて居たかぁ?しかも…」

アーチャー「フンッ!」つ弓

青タイツ「おっと。弓まで使ってきやがる!」ヒョイ




青タイツ「──テメェ、ホントどこの英霊だ?」ニヤリ

アーチャー「当ててみろ。ハワイへご招待だ」ニヤ





アーチャー「だが君のクラスは実にわかりやすいな」ヒュンヒュン!

青タイツ「そーだろーなー槍持ってるし。槍しか持ってねーし?」カキンカキンカキン!

アーチャー「これほどの槍手は世界に三人といまい」

青タイツ「あんまり褒めんな?照れるぜ」

アーチャー「”ランサー”。そして、その赤槍」

アーチャー「…察するにケルト神話、アルスターの英雄…”クー・フーリン”。」

アーチャー「ならばその手にある槍は相手の心臓を必ず穿つ”ゲイ・ボルグ”か」

ランサー「ご名答」ニヤリ






ランサー「…ところで。一ついいか」ブンッ

アーチャー「なんだね?」

ランサー「オレの勘だと『いやセイバーはぜってー違ぇ』とも思うし、『もっと他にやる事あんじゃねぇの?』って思うんだが」















凛「頑張れセイバー!ファイトよー!」

凛「ふれふれセイバー!フレフレセイバー!わー!」

凛「勝ったら御褒美に今日のディナーはあなたの好きな物でいいわよエミヤ…じゃなかったセイバー!」

凛「あと寒いから早くしてね!!」ヘックシュ









ランサー「さっきからオレを全力で和ませに来てるあの嬢ちゃんはアンタのマスターかい?」

アーチャー「やめろその話に触れるんじゃない」ブンッ




ランサー「ま、とりあえずオレの真名もバレちまってるわけだし?」

ランサー「簡単に死ぬなよ…?」ニヤ…

アーチャー「!(宝具か!)」


ランサー「──その心臓、貰い受ける!!」


      ゲイ・
ランサー「”刺し穿つ────」

アーチャー「くっ、」バッ

        ロ-・アイアス
アーチャー「”熾天覆う七つの円環”!!」

ランサー「…」ピタ…

アーチャー「…?」

ランサー「見られた、か」

アーチャー「!?」バッ




士郎「あっやべっ」ダッ



ランサー「一般人には原則見られねぇように聖杯戦争はやんなきゃいけねぇ」

ランサー「あの小僧にゃ死んでもらわなきゃな」ダッ

アーチャー「! 逃がすか!」




アーチャー「──”I am the bone of my sword.”…」
        (体は剣で出来ている)

アーチャー「”Steel is my body, and fire is my blood.”」
         (血潮は鉄で 心は硝子)




ランサー「あ?なんだそのめちゃくちゃな訳と拙い発音…ああ、お前の正体は近代の日本人か」

アーチャー「近代の日本人全員に謝罪して死ぬといい!」ピキッ






ランサー「悪ぃ悪ぃ。何だっけ?『心は硝子』で出来てるんだっけか?w」

アーチャー「殺そう。君は絶対今ここで殺そう!」




凛「エミヤー!いいわよ!宝具撃っちゃいなさい!」



ランサー「おーおー。わざわざお名前で言ってくれてるぜ?エミヤくん?」ニヤニヤ

アーチャー「黙りたまえ。あとマスターちょっとあとでお話がある!!」



凛「? わかったわ!」


アイアムダボーンオンマイ今回はここまで


ランサー「なぁ退いてくんねーか?それか一緒に殺らねーか?」

ランサー「神秘の秘匿くらいは守ろうぜ?お互い常識あるサーヴァントだろ?」

アーチャー「…」

アーチャー「”I have created over a thousand blades.”
       (幾たびの戦場を越えて不敗。)

ランサー「…」


アーチャー「”Unknown to Death.”」
     (ただの一度も敗走はなく、)

アーチャー「”Nor known to Life.”」
    (ただの一度も理解されない。)

ランサー「そーかい。詠唱をやめねーって事はあくまでも殺させねーと」

アーチャー「ああ。今はまだ、な」



アーチャー(そりゃあ私はこのあと起こる聖杯戦争のあらすじを知っているからな)

アーチャー(こんなタイミングで衛宮士郎は死んではいけないんだよ)

アーチャー(…彼女を召喚し、バーサーカーを仕留めるまではな)

アーチャー(殺すのはその後だ)

アーチャー(そう、)



アーチャー(この世界線で衛宮士郎が英霊”エミヤ”になる前に)

アーチャー(英霊”エミヤ”が”座”に登録される前に…!)




凛「セイバー!」

アーチャー「…」

凛「セイバーってば!」

アーチャー「…」

凛「これだけ!これだけ見て!」

アーチャー「…何かね!?」バッ







凛「雪うさぎ作ってみたわー!」キラキラ

雪うさぎ<ウサーッ!


アーチャー「遠坂ァァァアア!?」



アーチャー「君は!現状を!わかっているのか!?」

凛「だって見てるだけで暇だし」プクー

アーチャー「…」ピキッ

アーチャー「…ええい、落ち着け。大人の余裕、大人の余裕…今はランサーを、」




ランサー「いやぁーポンコツマスターで良かったなぁーw」シュタタタタタ

アーチャー「あ"ー!!」



凛「ランサーが逃げたわ!追うわよセイバー!」

アーチャー「ああ!八割がたは君のせいだがね!!」

凛「私を背負って追って!」

アーチャー「…承知した!」バッ

凛「さんきゅ!」

凛「ガンド!ガンド!」






ランサー「ハハハハ!んなもん当たらごがっ!?」

ランサー「痛ッ!?いだだだだだ!痺れっ!?」

ランサー「アレ!?あの嬢ちゃん何者だ!?すげー命中率、あだっ!?」

ランサー「おい!まさかホントに赤いのがセイバーで嬢ちゃんがアーチャーだったりしないだろうな!?」

ランサー「あだっ!?雪玉の中に石!?」




凛「おりゃりゃりゃりゃ!!」ブンブンブンブン

アーチャー(赤い悪魔…)シュタタタタ



ランサー「あだだだだだ!!!おごっ!?」

ランサー「ちくしょう!やってられるか!霊体化!」


シュンッ。


凛「あー!逃げられた!!!」

アーチャー「惜しかったな」

凛「…まだ近くにいるはず!さっきの生徒を探しましょ!絶対また狙うわ!」

アーチャー「そうだな」



凛「ダイイングメッセージ…『なんでさ』」

アーチャー「…」

凛「ごめんなさい…!」

アーチャー「…」

凛「ざ、」

アーチャー「…」

凛「ザオリク!ザオリク!」

アーチャー「…もう少し真面目に現実的な治療詠唱をしたまえ」

凛「でもザオラルはザオリクよりも蘇生する確率が…」

アーチャー「そっちではない!そういうことではない!」


凛「どうしよう!ねえセイバー…?」

アーチャー「…君のあの宝石を使ってはどうかね」

凛「え…」

アーチャー「そう、君が大切に魔力を貯めてきた宝石群の中で最も魔力貯蔵量が多いモノだ」

凛「…」

アーチャー「…」

凛「でも勿体無い…」

アーチャー「ああ!わかる!わかるよ!9年分だからな!けど使ってもらえないか!?死んじゃうから!エミヤも今死んじゃうから!」

凛「わかったわよ…うう…そんなに仲良くもなかったのに」

アーチャー(おかしいなオレが助けてもらった時の薄れゆく意識の中ではもうちょっと感動的だったはずなんだが)



凛「エクスペクトパトローナム!」ペカー

アーチャー「それ違」

士郎「う、うう…」

アーチャー(治っちゃうのか…もしかしてオレもパトローナスチャームで助かったのか…?)

凛「ふぅ…」

凛「請求書…ここに置いとくわね衛宮くん」スッ

アーチャー「そういうの嫌われるぞ遠坂…」

凛「え?」

アーチャー「…いや、忘れてくれ」

>>55>>56の間に


~なんやかんやで見つけたら士郎死んでた~



士郎「」死ーン…


凛「」

アーチャー「…」


~真セイバー召喚~



士郎「うわぉあああああ!!!誰か助けてくれ!」

ランサー「ま、待ちやがれ…!」ヨロヨロ

士郎「あんたも諦めろよ!既に満身創痍じゃないか!」

ランサー「るせぇ…見た奴は生かしちゃおかねぇって決めたんだよ…!」

ランサー「男が1度決めたんだ、最後までやり通さなきゃ格好がつかねぇんだよ…!」

士郎「そのガッツと漢気は別の所で活かしてくれよ!」

ランサー「こ、来いやぁぁ…ああ…!」ガクガクガクガク

士郎「もう膝が笑ってるじゃないか!」




ランサー「来いやぁあああ…!」ガクガクガクガク

      トレ-ス・オン
士郎「ぐ、…”投影開始”!」

ランサー「ぐ、ぐぐ…あの嬢ちゃんめ…クソ、身体中が、ずんがずんがしやがる…!」

ランサー「人の顔を青タンだらけにした上に体の半分が動かなくなるまで撃ちやがって…なんなんだあの命中精度」

士郎「うわぁぁあああ!!怪我人相手にも容赦しないぞ!くらえー!!!」

ランサー「…」ニヤリ


ランサー「その心臓、貰い受ける!」

              ゲイ・
ランサー「うるぁあああ!!”刺し穿つ──」


ぴきゃーん!!!


セイバー「…」シュゥウウ…

ランサー「な──────」

士郎「えっ」



セイバー「…」

ランサー「…」ゴクリ


セイバー「剣の柄でどーーーーん!!!!」ドコシャッ

ランサー「おがぁあああああああああ!!!」ズシャァアアア

士郎「」



ランサー「ま、待て待て!お前何者」

セイバー「どーん!どーん!どーん!!!」ゴシャッゴシャッゴシャッ

ランサー「」ピクピク


セイバー「ふぅ…いい汗をかきました」シュピッ


セイバー「さて、」クルッ

士郎「」ビクッ



セイバー「───問おう」

セイバー「あなたが私のマスターか」

士郎「いや人違いだと思うんだけど…」

セイバー「えっ」


士郎「いやだってさっきから何のことかわからないし、確かに助けは呼んだけどマスターとか知らないし」

セイバー「しかしあなたの手の甲にマスターの証である令呪が」

士郎「え?この紋章がそうなのか?」

セイバー「はい。マスターの証です」

士郎「え、もしかしてコレのせいでオレ狙われ出したのか?」

セイバー「他のサーヴァントに、という意味でならばそうですね」

士郎「えぇえ…勘弁してくれよ…なぁコレなんとかならないのか?」

セイバー「…監督役、に会えれば令呪の譲渡はできるかもしれませんが」

士郎「え?この街にそんなの居るのか?」

セイバー「ええ聖杯戦争ならばどのような形であれ必ず監督役が居ますし」

セイバー「先回と同じであれば冬木にもそういった者がいるはずです」

士郎「よく知ってるんだな?」

セイバー「え?…ええ、まぁ」ギリッ

士郎(今凄い苦虫を噛み潰したよう顔した)




士郎「なあ、お前何者なんだ?」

セイバー「…」

セイバー「…」ウーン

セイバー「初めまして。実は私はあなたの祖父から依頼を受けて護衛に来たセイバーという者です!」ニコッ

士郎「嘘だ!絶対嘘だ!絶対今考えただろ!」

セイバー「騙されてくれませんか」ムゥ

士郎「そりゃそんだけ間を空けられたらな!」

セイバー「えー、…そうですね、」

士郎「いや考えんな!素直に言ってくれよ!」

セイバー「では…とりあえず服を脱いでください。話はそれからです」

士郎「なんでさ」

セイバー「何でもクソもまずは魔力パスを繋がないと話にならないので」

士郎「はぁ?魔力パス?つまりどういう?」

セイバー「今からあなたを抱きます」

士郎「何1つ説明になってねぇ!?」

セイバー「観念してください大丈夫です私結構上手いんで」ヌギヌギ

士郎「え、ちょっ、待っ」

セイバー「安心してください私は妻を娶った事もありますし」ヌギヌギ

士郎「妻!?いやオレ男だから安心できる要素にならな、」

セイバー(全裸)「行きますよ少年…!精子の貯蔵は充分か?!」

士郎「助───」








ランサー(ああ…指一本動かせねぇ…)

ランサー(そうつまりオレは小僧の初体験を延々見せられるってわけだな)

ランサー(ああ…うわ、すげっ、あらららら…)

ランサー(いいぃ!?嘘だろうわっえげつねぇ!)

ランサー(…頑張れ!小僧!イけ!そこだ!突け!)

ランサー(中々いい槍さばきだぜ小僧!お前、サーヴァントになるならランサーでもイケるんじゃねぇか?)


ランサー(…ああ…なぁマスター?聞こえてんだろ?)

ランサー(オレに霊体化)


ランサー(…はぁ、そうかい)

ランサー(オレはここで坊主の初陣を観戦してろ、と)

ランサー(全く…趣味が悪いマスターだ)

ランサー(…お?1回戦が終わっ、あっハイそのまま2回戦目に突入すんのね)

ランサー(よし、頑張れー坊主ーファイトー応援してるぜー)



士郎「ンギモチィイイイ!!!」



>>69
士郎(今凄い苦虫を噛み潰したよう顔した) ×
士郎(今凄い苦虫を噛み潰したような顔した) ○







今回はここまで。あけましておめでカリバー!!!


クーさんのスキル、”矢避けの加護”は発動条件として『狙撃手、又は投擲手を”視界に捉えた状態であれば”』や『投擲物が”余程のレベルでない限り”』などがあります。

割愛され背負って走ってた描写だけだったためわかりづらいのですが彼女らはランサーがクーフーリンと知っていたため彼のスキルはわかっていた。

そしてそれを突破する方法として彼女らは彼が自分達を見てない時に投擲、姿を隠しての射出、時には分散し、『狙撃手、投擲手が見えない狙撃や投擲』として彼のスキルをすり抜けていた。

あの槍の名手のランサーも『どうせ大したことない攻撃だろ?捨て置くか』『本当にヤベェ攻撃は対処するし』『あんな嬢ちゃんじゃ俺のスキルを突破できるほどのチカラなんて持ってねぇだろ』

と油断。が、凛ちゃんのガンドがカテゴリ的には物ではなく呪い扱いだったり石入り雪玉は彼がガンドで怯んだ時や視界に入ってない時にスナイプしたためにヒットした。



って事にしておくんだ!別にうっか凛とかじゃないんだ!忘れてたとかじゃないんだ!

短いの投下!


セイバー「さぁ私達が繋がってる所を彼に見てもらいましょう」

士郎「やめろぉ…!目覚めるから!なんか目覚めるかから!」

セイバー「ふふふ…ああ…なるほど、これが愉悦…!」




ランサー(ああ?なんだよウチのマスターの関係者か?)

ランサー(ああクソ、せめてここが土蔵じゃなければな…床が冷てェ)

ランサー(いやここが土蔵で良かったのか?寒ぃし砂とか痛てぇだろうし、坊主の初体験が青姦にならなくて済んだし)

ランサー(はぁー…オレも多少落ち着いたら隙を見て霊体化して帰るか。)

ランサー(さすがにこの状態で万全のセイバー?に勝負挑んで勝てるとは思えねぇしよ)




────────

────────────
────────────────



セイバー「ふぅ…ご馳走様でした。大変美味しかったですよ」ナデナデ

士郎「しくしくしく…腕枕されながら…くぅ、もう婿に行けない」

セイバー「む…?わかりました、では責任をとって私が貰いましょう」

士郎「そういう事じゃない!」グスン

セイバー「いきなり襲ってすみません。ですが私ももう今回はなりふり構ってられないのです」

士郎「はぁ?」グスッ

セイバー「端的に言います。」

セイバー「マスター、あなたは『手に入れればなんでも願いが叶うカップ』争奪戦に参加してしまったのです」

士郎「はい!?」

セイバー「敵は6人のサーヴァント、6人の魔術師」

セイバー「最後まで生き残ったサーヴァントと魔術師がそのカップを手に入れられる」

士郎「オレは別にそんなカップなんて要らないけど…」

セイバー「ではそのまま他の我欲に塗れた者に殺されるのを待ちますか?」

士郎「いやそれは」

セイバー「もしくは大災害を起こすようなな願いを持ったマスターに願いを叶えさせてしまいますか?」

士郎「…」

士郎(冬木の…大火災…)




セイバー「ええ、私もそれは避けたい」

セイバー「それに私にもどうしても叶えたい願いがある」

士郎「…それはどんな、」

セイバー「安心してください。沢山の人に迷惑かけるような願いではありません」ニコッ

士郎「ふぅん…」

セイバー「…マスター。実は…私は前回の聖杯戦争の時にも喚ばれたサーヴァントなのです」

士郎「そうなのか?」

セイバー「ええ。そしてその時の私のマスターが…これまたド外道な人間でして」ギリッ

士郎「はぁ」

セイバー「当時の私は騎士道を重んじ、高潔さと品性を持ち、王たらんとして、…彼とも歩み寄りたかったのですが」

セイバー「…結末は…」ギリッ

士郎「…裏切られたりした、のか?」

セイバー「…はい」

士郎「…そっか」







セイバー「ですから。私は決めた」



セイバー「──『もし”次”があるならば。」

セイバー「それこそ彼のように。いかなる手段を用いてでも聖杯を手に入れる』と」

士郎「…」

セイバー「そして…私の願い、『衛宮切嗣をしこたまブン殴ったあとごめんなさいをしてもらい、「もう無視しないでフレンドリィに接する」と誓わせる』を叶えるのです!」

士郎「えっ」

セイバー「そして受肉し、第2の人生を手に入れ、その次の聖杯戦争で今度こそキリツグと騎士道に則った勝利をするんです!」グッ

士郎「気が長い!!っていうかちょっと待ってくれ!」

セイバー「はい?…ああ、5回戦目ですか?さすが若い。元気ですね。いいですよ…」

士郎「違う!なぁ、前回の君のマスターって、」





ガラッ。


        ハンバ-グ
「──士郎?僕の晩御飯はまだかい?」



セイバー「えっ」

士郎「」









切嗣「……」

切嗣「な、にを、」

士郎「あ、いや!これは!その!」

セイバー「」

切嗣「…すまない。士郎もそういう事する年頃になったんだね…」スーッ

士郎「やめてくれ!そういう優しさは!」

切嗣「…ん?」

セイバー「…」

士郎「はっ!…いやっ、まだわからないよな!同姓同名なだけかも知れな」

セイバー「…久しぶりですね、キリツグ」

切嗣「…」

士郎「アーオゥッ!!マイガッ!!!」


セイバー「…こ、」

士郎「こ?」


セイバー「ごごであ゛っ゛だが百゛年゛目゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!!」シャゲャァアアア!!!

士郎「う、ウワーァアアアアアァア!!!逃げてじいさーーん!!」ガシッ

切嗣「…」




セイバー「離してくださいマスターァァァ!!コイツは!コイツだけは!」フシューッフシューッ!

切嗣「…士郎」

士郎「へ?」

切嗣「早く服を着なさい。風邪を引いてしまう。それから早く僕にハンバーグを作ってくれ」クルッ…スタスタ

士郎「いや爺さんそれどころじゃな、」

切嗣「…”3人分”。作らなくちゃいけなくなっただろう?」

士郎「!」

セイバー「えっ…?」

切嗣「食事をとったらこれからの事を話そう」スタスタ

セイバー「…」

士郎「…」




士郎「…」チラッ

セイバー「…」プルプル

士郎「あ、あー…その、うん。衛宮切嗣はオレの養父なんだ…」ハハ

セイバー「…シロウ、と呼ばれてましたね」

士郎「え?ああ」

セイバー「ではシロウ!見たでしょう!あの男は!ああやって!ずーっと!!私を!!無視し続けたんですよ!!!」

士郎「ああ…そういえば君には話しかけなかったなじいさん…」

セイバー「ですが…ふふ、ふふふふははははははは…!」

士郎(ああそうだよなぁ…ある意味願いが半分叶ったようなものだものなぁ)

セイバー「見ているといいキリツグ…!」フフフフ…!

士郎(なんだかよくわからないけど、とんでもない事になってきたなぁ…)



士郎(…あれ?いつの間にか青タイツの人消えてる。帰ったのか?)





士郎「なぁ、セイバー…だっけ?君も早く服を」

セイバー「切嗣(CV:セイバーの低音)『今まで無視してすまなかったアルちゃん…!僕はこれからはもう卑怯な事はしないよ!』」ブツブツ

セイバー「ふふ…わかればよいのですケリィ!今回の聖杯戦争、必ず正々堂々と戦い、そして勝利しましょうね!いっぱいエクスカリバりましょうね…!」ブツブツ

士郎「おーい…帰ってこーい…」

セイバー「そしてカムバックマイブリテンキングダム…!王を選定し直せばきっと…!」ブツブツ

士郎「ハァー…早く服着てハンバーグ作ろ…」



”固有時制御”!今回はここまでアクセル!




衛宮邸


切嗣(士郎の料理は本当に美味い)

切嗣(そりゃあ最初こそダークマターな卵焼きだった)


───────────────

──────────
──────


しろう『じーさーん!』

切嗣『ああ、ご飯かい?今日は舞弥居ないからコンビニで買ったスープデリのトマトだ』

しろう『大丈夫!今日はおれがめし作った!』

切嗣『そうかい?それは楽し……え?!』


─────────

───────────
──────────────



切嗣(卵焼きっていうか”可哀想な卵”だった)

切嗣(『オレ卵焼きしか作れないんです~』とか言っていたが)

切嗣(練習を重ね修行をした結果、士郎はそこらの料理屋より美味くなった)

切嗣(僕の1日の一番の楽しみが士郎の食事になるくらいには)








切嗣(だから僕は夕食前に軽く走る事にしている)

切嗣(お腹を空かせてより美味しくいただくためにだ)

切嗣(結果、今日は何者かの侵入を許してしまったが…今後は気をつけなければ)

切嗣(お、ハンバーグのいい匂いが台所から)クンカクンカ

切嗣(至福…!この最高のご馳走が出来上がる瞬間が至福…!)




セイバー「あの、シロウ?キリツグはいつもあのように締まりのない顔をしながらソワソワして何も手伝わずに席についているのですか?」ヒソヒソ

士郎「え?まあな」


セイバー「私ですら皮むき手伝ってるというのに…これがジャパニーズ亭主関白というものですか?」

士郎「亭主じゃないけどな」ハハ

セイバー「シロウ…あなたの仕事も増えるでしょう?『ちったぁ動けや!ボケツグが!』とでも言った方がよいのでは」

士郎「はは…いいよ。オレは大丈夫だから」ニコッ

セイバー「しかし」

士郎「いいんだ。それに…」


士郎「今夜はセイバーの歓迎会?みたいにしたいからさ、むしろオレはセイバーに座ってて欲しいぐらいだよ」

セイバー「…なぜ、そんな…だって私はあなたを」

士郎「必要な事だったんだろ?じゃあいいさ。…その、突然だったからオレも色々動揺してたけど」

士郎「よく考えたらオレも童貞捨てれたし、…気持ち良かったし…///」

士郎「その…オレの初めてがセイバーみたいな綺麗な子で本当に良かったし…///」テレ

セイバー「シロウ…///」キュン




セイバー「…その、まだ充分魔力を貰ってなかった気がするので…後でまた、…お願いしますね、…シロウ?//」キュ

士郎「ほ、ほえっ!?///」



切嗣(性バーが何か言っている。なんだろうな僕には何も聞こえない)





切嗣(というかよく考えたら情事の後の手で捏ねられたハンバーグを僕は食べるわけか)

切嗣「…」

切嗣(士郎のは…まぁ家族だし許容範囲内だな。性バーのが混ざってるのが気に食わないが)




士郎「できたぞーじいさーん」

切嗣「ああ」





切嗣(献立は焼きハンバーグにライス、コーンスープに赤ワインだ)

セイバー(ついに食器すら出しませんでしたねキリツグ)ゴクリ

士郎「それじゃあ…セイバー、ようこそ衛宮家に!」

セイバー「あ、ありがとうございます」

士郎「聖杯戦争っての頑張ろうな!」

セイバー「はいっ!」

士郎「じゃ、かんぱーい!」

セイバー「かんぱーい!」

切嗣「いただきます…!」

セイバー(うわぁ音頭すら合わせられないんですか!?キリツグめ!なんというマイペースなのですか!)




切嗣(では前菜の代わりにハンバーグの付け合せであるインゲンから)モグ

切嗣(うん…うん…インゲンの柔らかな食感、薄くかかったデミグラスソースがいい具合だ)

セイバー「美味ッッ!!?」クワッ!

士郎「大袈裟だなー」ハハハ

切嗣(そしてプチトマト)モグ

切嗣(フルーツトマトなのに甘すぎず酸味が丁度いい…これはハンバーグの後に食べたらまた美味しいだろう)

セイバー「シロウは調理師免許を持っているのですか?」

士郎「持ってないけど?」

セイバー「ではプロの」

士郎「そんなわけないだろ?でもありがとな」ハハハ


切嗣(スープ…いや、もう我慢が出来ない!ハンバーグを一口食べてしまおう)

士郎「どう?じいさん?美味いか?」

切嗣「…」モグ…!

切嗣「…ああ、とても美味しいよ」ニコッ

士郎「良かった」ニコッ

セイバー(しかし目は死んでいます…いえキリツグはいつも死んでましたね)


切嗣(ああ…!肉!肉だ!The☆肉!だ!!!)

切嗣(よく芯まで火が通っていて程よい肉汁の量、そして焦げ付き具合…!)

切嗣(頬張った時の満足感あるボリューム…!これは肉の塊でしか生じない幸福感!)

切嗣(咀嚼してる時も幸せだ…!ああ、幸せだ!)

切嗣(さすがメインディッシュ!さすが士郎!義父さんは嬉しい!!)

セイバー「…キリツグ静かですね…険しい顔で。先はあんなに待ち遠しそうにソワソワしていたというのに」

士郎「じいさんはいつもそうなんだよなー正直本当に美味しいのかもわかんなくてさー」

切嗣「いや、いつも美味しいと思ってるよ」

士郎「本当かー?」

セイバー「もっと美味しそうな表情をしても良さそうなものですが…」




切嗣「…」モグモグ

セイバー「こほん。キリツグ」

切嗣「…」モグモグ

セイバー「…」

セイバー「…ど、どれが一番美味しいと思いますか?!キリツグ!」

切嗣(おっふ!!コーンスープ美味ッッ!!あったかい!ハンバーグの後のフォロー!まろやか!クリーミー!コーンの味濃厚ッ!!!)

セイバー「わ、私はやはりメインディッシュのハンバーグが絶品だと思います!筆舌に尽くし難いほどの…!」

切嗣(デリッシャッスッスッスッスッ!!)モグモグモグモグ

セイバー「…ッ!…ッ!」プルプルプルプル

士郎「じいさん…返事ぐらいしてあげてくれないか?昔何があったかはわからないけどさ…」

セイバー「シロウ!キリツグが!キリツグが平常運転です!ガッデム!」

士郎「よしよし、ほら俺のハンバーグもちょっとあげるから」

セイバー「良いのですか!?」パアッ…!

切嗣(?さっきからうるさいな…食事の時くらい静かにして欲しいものだ)



切嗣(さて、ドリンクにも)

切嗣(赤ワイン…どれどれ)クンカクンカ

切嗣(ふむ…ハウスワインか)ムゥ

切嗣(いや…しかし士郎の事だ…ハウスワインでも美味しいものに違いない…)

切嗣「…む」クピ

切嗣(赤ワイン美味い!!!なるほど、フルボディなのはハンバーグとの相性を考えてか!効果は抜群だ!!)



切嗣(ああ…こんだけ美味しいものを食べ続けてたらそりゃ聖杯の呪いとか弾き返すよ…!)




士郎「このくらいでいいか?」

セイバー「良いのですか!しかし士郎の分が」

士郎「いいんだよ」

切嗣(長生きはするものだな…!僕は幸せ者だ…!)グスッ

士郎「え、ああ!ごめんじいさん!じいさんも欲しかったのか!?」

切嗣「えっ?…いいのかい?」キラキラ

セイバー「ええ…ちょっ、キリツグそれは大人げないのでは」

切嗣「もう『やっぱりダメ』とか無しだぞ士郎」キリッ

士郎「分かってるって」

セイバー「あーあ!!全盛期のスーパードライなハードボイルドキリツグはどこいったのでしょうか!」



切嗣(セイバーめ…僕がもらうはずだったハンバーグを…やはり僕は彼女が嫌いだ)

セイバー「まただんまりですか?そうですかキリツグさんのお口はご飯食べるマシンでそれ以外の機能がないようですね!」

士郎「ほらじいさん。余所見してると零すぞー」

切嗣(くっ…!やはりハンバーグの塊が小さい…!早めに申し出るべきだったか…!)

セイバー「キリツグ…あの、まさかとは思いますが今ハンバーグの大きさで憤ってたりとか」

切嗣(その通りだが?)

セイバー「…いえ、すみません。違いますよね…」ハハ

切嗣(いやドンピシャだが?)


今回はここまで。

『衛宮さんちの今日のごはん』アニメ化おめでカリバー!


セイバー「…」

切嗣「はふっ!はふはふっふまっ!ふまっ!」

士郎「別に熱くないだろじいさん…」

切嗣「すまないちょっとテンション上がってしまった」

士郎「子供かよ」

セイバー「ふむ…知りませんでした…キリツグはハンバーグが好きなのですね!」

切嗣「…」モグモグ

セイバー「…」

セイバー「…そんなに好きなら私のハンバーグも食べますか?」

切嗣「…」ピクッ

セイバー「!」




切嗣「…」モグモグモグ

セイバー「良かったら食べますか?」つ

切嗣「…」モグモグ

セイバー「…」

切嗣「…」モグモグ

セイバー「…えぐっ、えぐっ、うぐぅ!」プルプルプルプル

士郎「はぁー…」


セイバー「ぐぬぅ!シロウ!王をここまで無視する人間はキリツグが初めてですよ!!」

士郎「王?」

セイバー「ううー!ランスロットとかアグラヴェイン、ガウェインが居たら絶対キリツグ斬られてます!」

士郎「誰?」

セイバー「…」

セイバー「まさか…シロウは『アーサー王伝説』を読んだ事が…?」

士郎「無いなぁ。あ、でもシャーロック・ホームズとかは好きだよ」

セイバー「…なんと…で、ではエクスカリバーとかも」

士郎「あ、知ってる知ってる!」

セイバー「ほっ。…ふふ、では私の真名を知ったら驚きますよ…!?」

士郎「ゲームとか漫画とかだとやたら出てくるよな!」

セイバー「…」

士郎「エクスキャリバ~~~♪エクスキャリバ~~~♪」

セイバー「…そうですよね…現代日本じゃ古き良き名作を読まずとも腐るほど神コンテンツが多いですものね…」

切嗣「…士郎」

士郎「?」



切嗣「士郎が召喚したサーヴァント、セイバーの真名はアルトリア・ペンドラゴン。世に名高き『アーサー王伝説』の前半の主人公だ」

セイバー「ちょっ!?」

士郎「へー」

セイバー「何故気安く人の真名バラしているのですかキリツグ!」

切嗣「…」モグモグ

セイバー「ちゃんとタイミング見計らって私がシロウを見定めてから言おうと!」

切嗣「…」

セイバー「キリツグ!」

切嗣「…」

切嗣「…」ホジホジ

セイバー「鼻をほじらないでください!!」

士郎「やめろよじいさん。まだ食事中だろ」

切嗣「すまない」

セイバー「ああああああ!!!腹が立ちます!!」




切嗣「燃費は悪いし融通も気も効かない頑固サーヴァントだが宝具の威力だけはすごいサーヴァントだ」

セイバー「ぁんですか?今私を愚弄しましたか?無視ツグ」

士郎「ほーぐ?」

切嗣「…士郎?サーヴァントから聖杯戦争についてちゃんと聞いた上で参加したんじゃないのかい」

士郎「え?いやちょっとは聞いたさ!アレだろ?ドラゴンボール的なヤツ」

切嗣「え?う、うーん…いやまぁ…ま、間違っては、いや、」

切嗣「…」

切嗣「士郎。君は何のために聖杯を欲しがるんだい」

士郎「いや別に聖杯は欲しくないよ。ただ、『なんでも願いを叶えられる』権利を誰かに悪用されたくないからオレが取ろうかなって」

切嗣「…」



切嗣(この年でまたアレを…全盛期の頃からだいぶ体力とか魔力とか落ちたしなぁ…キツいな…)

切嗣(衛宮全盛期切嗣から9%くらい前より落ちた…)

切嗣(だが士郎を戦わせるよりは、)

切嗣「うん……士郎」

士郎「?」

切嗣「僕に令呪を渡してくれないか」

セイバー「な!?」



切嗣「聖杯戦争は士郎が想像してるよりも遥かに過酷だ」

切嗣「そして”聖杯”も。アレは”願望器”などとは程遠い危険で邪悪な代物だ」

切嗣「士郎。覚悟も知識も実力も理由も無いのに死にに行くなんて僕は認めない」

士郎「そんな大袈裟な。セイバーは強いんだろ?」

切嗣「宝具だけはね。他に取り柄はない」

セイバー「そんな事ないでしょう!他も!他にも取り柄ありますよ!」

士郎「じゃあきっと勝てるさ!」

切嗣「…」ハァー

セイバー「見えない剣とか…瞬間着替えとか!男でもバイクでも車でも見た事ない乗り物でも乗れますよ!」

切嗣「…」

セイバー「ピザ1枚なら丸呑みできます!」




切嗣「士郎。君は戦争で戦車相手にビニール傘1本で挑もうとしてる兵士と何ら変わらない」

士郎「!」

セイバー「誰がビニール傘ですかァァァ!!?」

切嗣「そのくらいとんでもない戦場に君は挑もうとしてる」

切嗣「さぁ、渡してくれるね?」ズイッ

セイバー「なんですか!?散々愚弄した挙句!むぁた私の意思はガン無視ですか!?」

士郎「…」




士郎「セイバー、セイバーはどうしたい?」

セイバー「えっ…?///」


セイバー「シロウ!シロウは私に意見を求めてくれるのですか!」キラキラ

士郎「当たり前だろ?」

士郎「オレだけの問題じゃないし、セイバーはどうしたいかを聞きたい」

セイバー「シロウ…!!///」

セイバー(ああ…!シロウはとてもいい人です!)

セイバー(私を無視しないし私に優しいし、私を尊重しくれるし私を赦してくれる…食事もとても美味しかった…)

セイバー「…そうですね、私は此度の聖杯戦争はシロウと戦いたいです!」

セイバー「キリツグとももう一度、とは思いますが…彼はあの頃から何一つ変わってくれませんしね!しね!しね!」

切嗣「…」











切嗣「…」カーッペッ!

セイバー「タン!?今タンを吐きましたか!?キリツグ貴様!」ガタッ

士郎「どうどう」




士郎「…そういうわけだ。じいさん、オレやってみたい」

切嗣「ダメだ。アレは」

士郎「大丈夫だよ。いざとなったらじいさんも助けてくれるんだろ?」

切嗣「ああ…だが、」

士郎「じゃあ、大丈夫さ」ニコッ

切嗣「…それなら、いくつかアドバイスをさせてくれ」

切嗣「それと。危なくなったらマスター権を放棄する…いいね?」

士郎「ん。約束する。」

切嗣「なら、指切りだ」

士郎「おっけ」

セイバー「…」ムスー



切嗣「ゆーびきーりげーんまーん♪」

士郎「うっらぎったら♪」

切嗣「起源弾ブチこんで♪」

士郎「手足をもいで♪」

切嗣「剥製にして好事家に売り飛ば~すっ♪」


士郎切嗣「「指切った♪」」

セイバー「どこのヤクザですか」



舞弥「ただいま戻りました…ん?」

セイバー「な、舞弥!!?」バッ

舞弥「セイバー…!?何故、」

美遊「誰…?」ヒョコ

セイバー「誰ッ?!」

舞弥「…?ああ、この子ですか」

セイバー「ええ、初めてお会いします」コクコク

舞弥「私が産みました。切嗣との合作です」

美遊「合作です」ペコリ

セイバー「セイバーです…って、うん?」

舞弥「どうしましたか」

セイバー「な、あ、あの…アインツベルンは?イリヤは…?」

切嗣「…」

舞弥「…フッ」ニヤリ。

セイバー「う、うわぁぁ!泥沼じゃないですか!キリツグ!」


切嗣「…」ボー…

セイバー「昼ドラです!『アーサー王伝説』後半のランスロット卿並みの泥沼じゃないですか!!」

切嗣「…」

セイバー「くっ、見損ないましたよキリツグ!あなたは妻に操を立てるタイプだと思っていたのに!」

切嗣「…」ぷいっ。

舞弥「ああ…切嗣はまだ無視を?」

セイバー「ええ!無視の王様、無視キングですよ!」プンスカ!

士郎(うまくはないなぁ)


セイバー「うーむ…しかし切嗣は再婚していたのですか」

舞弥「いえ、籍は入れてません」

セイバー「えっ」

舞弥「…私はあくまで愛人、という事です」

セイバー「き、キリツグゥ…」

士郎「オレもそれはどうかと思うよじいさん」

切嗣「僕の妻はアイリだけだ」ツーン

セイバー「し、しかしアイリスフィールはもう…それに舞弥が気の毒だ」

切嗣「…」スッ

セイバー「キリツグ!」

切嗣「さて、舞弥。」

舞弥「はい」

セイバー「Hey!listen!」

士郎(Cボタンの↓押さなきゃなぁ)




切嗣「後で僕の部屋に来てくれ。…第五次聖杯戦争について話がある」スタスタ

舞弥「!…了解。」

士郎「さ、美遊はもう寝ような」ポンッ

美遊「うん、おやすみ。お兄ちゃん」


とてとて…。


セイバー「…」


セイバー「なんだか色々と…複雑な気分です」

士郎「あー、まぁ知ってるやつが色々変わってたら変な気持ちにもなるよな」

セイバー「…シロウ、頭を撫でて私を癒してください…」ポスッ

士郎「いいよ」ナデナデ

セイバー「んっ…」

士郎「セイバーはどこで寝る?」ナデナデ

セイバー「おや、言いませんでしたか?」






セイバー「もちろんシロウと同じ布団ですとも」ニッコリ

士郎「はは…寝れるかな、オレ」











その頃の間桐家










雁夜「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

桜「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

ライダー「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

臓硯「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「…」






慎二「…」

慎二「…」チラ


雁夜「慎二くんのっ!ちょっといいとこ見てみたい!」


■?????虫「キシャァァアア!!!」ウゾウゾウゾ

雁夜「ハイ!呑ーんで呑んで呑ーんで♪」パンパン


慎二「無理ィィイイ!!!!」




慎二「ふざけるな!!いくらなんでもこんなキッショいのを踊り食いしろとか無理に決まってるだろぉ!!」

雁夜「フゥ♪フゥ♪」カクカク

臓硯「しかしのぉ…慎二はギリッギリ魔術回路はあるが魔力量とか…その、アレじゃし」

臓硯「スペシャル刻印蟲とかでも使わないと初戦敗退すると思うがのぉ」

慎二「えっ、僕ってそんなに才能無いの?!」

臓硯「え!?い、いや…そういう訳じゃなくてな?聖杯戦争に参加するのは猛者ばかり故にな?」

臓硯「こう、クラスで一番足が速いヤツは普段すげーってなるけどオリンピック選手と比べたらカスであろ?」

臓硯「慎二も才能はある」

臓硯「前の聖杯戦争では後半戦まで健闘し、最後まで生き延びたほどの雁夜とあんまり変わらぬほどの」

慎二「やめろよ!優しいフォローが痛いんだよっ!!それって才能無いドカスって事じゃないか!」

雁夜「…」



慎二「大体雁夜叔父さんはカスってじいちゃんもよく言ってるじゃないかっ!」

雁夜「はは…あー、慎二くん?」

慎二「何だよっ!」

雁夜「大丈夫大丈夫!意外と味ないし毒とかじゃないから!ちょっとニュルニュルゥォエッ!ゥォエッ!ってなるだけだから!」ニカッ

桜「そうよ!雁夜お父さんだって一応結果的には生きてますし!」

雁夜「…」

雁夜「…うん!結果的にはね!」b

慎二「おいィィイイ!なんかあったぞぉおお!?!!今なんか変な間があったぞぉおおお!!?」



雁夜「別に途中でエラい事になっても終わりよければすべてよしじゃないかな」ニッコリ

慎二「やめろよぉ!全てを諦めて受け入れた笑顔で言うのやめろよぉお!!」

ライダー「マスター、早くしてください。皆あなた待ちなので」

慎二「うるさい!サーヴァントのクセにマスターに意見するな!」

慎二「桜ァ!お前もボサーっとしてないでなんか言えよ!兄さんが貶されてんだぞ!ポンコツ!」

桜「…」ニコッ

桜「…」クイッ

ライダー「…」コクッ



ライダー「どっのっくっちっがっ言ってっいっまっすっかっねっ!?」グギグギクミギ!

慎二「あだだだだだだだだ!!!すいまっせん!すいまっせん!調子乗ってました!やめて!コブラツイストはやめて!」




ライダー「魔力供給源でもある桜に舐めた口をきかないように。」

慎二「ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう…!」

臓硯「慎二や」

慎二「なんだよじいちゃん」グスッ

臓硯「己の力量を認めた上でなければ人は成長できぬものだ」

慎二「…そんなの、認められるかよ…っ!」

慎二「だって!!僕は!エリートだ!勉強だって!スポーツだって!!」

慎二「そんな僕が!…無能だなんて…!」ギリッ

慎二「桜よりもっ…!」

桜「…」フゥ




慎二「オマケに常日頃からバカにしていた雁夜叔父さんよりも…!」

雁夜「はっはっはっ…叔父さんそろそろ泣いていい?」

桜「いいですよ」ニコッ



慎二「こんなの…!」

臓硯「…」

臓硯「ではそのまま”遠坂”や”アインツベルン”、”衛宮”に始末される気かのぅ?」

慎二「それはっ!」

臓硯「ワシとて本来ならば可愛い可愛い孫を聖杯戦争に参加させたくはなかったし蟲を忍ばせたいとも思わぬよ」

臓硯「だがの」ソッ

臓硯「可愛い孫がワシらの領域に興味を示し、その最高峰の争いに挑み願いを叶えたいと主張しよった」

臓硯「ワシはその意志と勇気、挑戦する気概を尊重したい」

臓硯「ならば。お前を死なせぬためならばワシは妖怪にでも鬼にも悪魔にもなろう」

慎二「…ふんっ!どうせじいちゃんは…ホントは不死が欲しいだけなんだろ」プイッ

慎二「僕が言い出したのを都合がいいって、」

慎二「参加を許して、聖杯の選出をある程度操作してまで…勝ち残る可能性が高い桜じゃなく僕がマスターなのは、きっと一番御しやすいから…」

臓硯「それは違うのぉ。手段など選ばなければ誰でもいくらでも御せるとも」

臓硯「もしワシが勝ちを優先するならば慎二は参戦させぬし雁夜を囮に桜を真マスターとするのぅ」

慎二「…」

雁夜「…」



臓硯「慎二。」

臓硯「ワシが不死を望むのは間桐家存続や高潔な意志を後世に遺していくためであり、第三魔法によるこの世全ての悪の排除の為でもあるが」

臓硯「可愛い可愛い孫達の成長を見守りたいからでもある」

慎二「じいちゃん…」

臓硯「しかしこの体や魂はもうあまり持たぬ…以前は50年に一度変えれば良かった肉体も今や半年に一度変えねば持たぬ…」

慎二「…」ギュ

臓硯「孫をワシより先に死なせたくもない…」

慎二「…」

臓硯「もうな、可愛くて可愛いくて仕方ないのでな…もうこの気持ちも第三魔法とかでなんとかして欲しい」カツッカツッ…

慎二「…」

臓硯「慎二、信じて欲しい。」

雁夜(あ!今ギャグ言った!!慎二信じてってギャグ言った!)

臓硯「ワシが雁夜を実験台にして完成させたあんまりデメリットないスペシャル刻印蟲をお前に呑ませるのは」

雁夜「えっ」

臓硯「お前に…ただただ生き残って欲しいからだけなのだ…」

慎二「じいちゃん…」

雁夜「え?マジで?ひょっとしてあの苦痛って、えっ、マジで?」





臓硯「のぅ雁夜。だってお前、ただでさえ可愛い孫がの?」ガッ

雁夜「ちょっ、痛い痛い」

臓硯「『聖杯戦争に出たい!聖杯で『じいちゃんを長生きさせてやりたい』って願いを叶えたいんだ!』とか」

臓硯「もうワシどうすればいいの!?悶えるわ!もうワシの身体にそんな機能無いのに吐血するわ!!」クワッ

雁夜「あの、わかったんで!痛いから!痛いから!爪とか蟲のアゴとかくい込んでるから!」

雁夜「桜ちゃん!桜ちゃーん!?助けてくれる!?」

桜「…」ニコニコ

雁夜(ちくしょう)

臓硯「ああああ!!孫バニシングラヴ!!」バキッ

雁夜「いっだーッ!?」ズザザザ



雁夜「ちょっ、え?なんで今殴られたの俺!?」

桜「ドンマイ♪雁夜お父さん♪」

雁夜「…えへっ♪」デレッ

ライダー(素直に気持ちが悪いですね)



慎二「でも…さすがにアレは…」

刻印蟲「キシャァァアア!!!!!」

臓硯「ええい!ならば慎二のためにもう一肌脱ぐとしよう…待っとれマイラバーグランソン慎二!」b カツッカツッ

慎二「ああ…!楽しみに待ってるよマイラバーグランパ
!」b



・・・・・。







臓硯「…そんなわけで持ってきた策がコレじゃ」


臓硯「策1。『オブラートに包んでみた』」

オブラートin刻印蟲「キシャァァアア!!」ガサガサガサ!

慎二「…」ゴクリ

臓硯「はいグイッと」つ

慎二「ぅ、あ、」

オブ刻印蟲rt「キシャァァアア!!!!!!」

慎二「うわぁあああああ!!!破ってきたァァァ!!!」

臓硯「ぬぅ…」

臓硯「ならば、とっておきのを。策その2じゃ」






臓硯「刻印蟲を皿に置き…」

臓硯「コレを上からかける」ドポドポ…

慎二「…!そ、それは!」

桜「あ…!」

雁夜「あ、俺も知ってる」

ライダー「…」



臓硯「クックック…知っておったようだな…これが何なのか…!」

慎二「そりゃ…だって最近よく見る…!」













雁夜慎二桜ライダー((((お、『おくすり飲めたね』だ───────ッ!!!))))



臓硯「クックック…慎二の好きなチョコ味よ…!」ブニュニュ…




慎二「き、気遣いは嬉しいけど…」チラ


チョコく印蟲「キシャァアアア!」

慎二(パッと見デケーうんこだコレ!!!)

慎二「いや…チョコ味はちょっと」

臓硯「あ、すまん今日はイチゴ味の気分じゃったか?」アセアセ

慎二「違うから!つーかイチゴ味だったらグロオブジェだから!!北極から南極だから!」

臓硯「むぅ…すまん…」




雁夜「…」スック

慎二「?」



雁夜「…イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「ちょっ、殴るぞ叔父さん!やめろよ!」


桜「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「桜ぁ!?」


ライダー「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「お前まで!」


臓硯「…イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

慎二「じいちゃんまで!」




桜(兄さん…聞こえますか…?今、あなたの心に直接話しかけてます)

慎二(どうやって?!)

桜(皆はもう早く寝たいんです。兄さんのワガママと茶番に付き合うのもそろそろ限界なんです)

慎二(う、うるさい!あんなの誰だって躊躇するだろ!)

桜(早くやらないとライダーが兄さんを肉骨粉に)

慎二「う、うぁ、うあぉおおお!!!」

慎二「やればいいんだろッ!やればッ!」

慎二「うぉおおああああああぁああああッッッッ!!!!」






ちゅるん。








慎二「オボゥエエエエッッ!!!」ボロロロロロトシャトシャトシャ!



慎二「ハァハァ…!ハァハァハァハァ!」

チョコく印蟲「キシャァアアア」

慎二「ぐ…!おらァァァァ!!!!」バクッ!



慎二「ぼろろろろろろろろろ!!!!」



臓硯「…」

雁夜「…」

桜「…」

ライダー「…」





臓硯「…イチゴ味にしてみるかの…」

雁夜「んー…マヨネーズとかで包むとか」



桜「あ、私はもう寝ますね。兄さんに『ガンバレ♪』って伝えておいてください」

ライダー「わかりました。桜」








慎二「僕は…ッ!僕は必ず、じいちゃんを…!」ハグッ






慎二「不味ゴパァッッッッッ!!!」




刻回はここまで印蟲。



~そして朝、衛宮家~



士郎「んじゃ、行ってきます!」

舞弥「行ってらっしゃい。気をつけて登校してください」

士郎「ん!」

美遊「ふぁ…お兄ちゃんもう出るの?」

士郎「ああ、弓道部の朝練があるんだ」

美遊「そう。頑張ってね」

士郎「ああ!ありがと!」


タタタ…




舞弥「さ、美遊も準備して。私と切嗣も出かけてしまいますから」

美遊「?」

舞弥「ですから朝の支度は手伝えません。今のうちにいつでも出られるように自分で準備を」

美遊「デート?」

舞弥「…ええ、そのようなものです」

舞弥「ですから今日は遅くなります」

美遊「…」

美遊「…気をつけて、ね」

舞弥「!…ええ。ありがとう」



舞弥(今ので色々と察しましたか。頭の良い子です)


美遊「晩御飯はどうする?」

舞弥「士郎にまたお願いを」

美遊「うん。わかった」



タタタ…



舞弥「…」




切嗣「…士郎は行ったかい?」

舞弥「ええ」

切嗣「そうか」




切嗣「では」

舞弥「はい。まずは言峰教会へ、ですね」




切嗣「出来ればアイツには2度と会いたくないんだけどな」

舞弥「しかし一切を取り仕切っているのは彼です」

切嗣「ああ、わかってるさ。言ってみただけだ」

舞弥「言峰神父には…まずは確認ですね」

切嗣「ああ。まだ出揃ってないクラスのサーヴァントか、”はぐれ”が居ないか確認だ」

舞弥「参戦資格の”調達”が出来なければ?」

切嗣「無論、誰かからその資格をいただくさ。…できる限り穏便に済ませたいものだが」

舞弥「切嗣」

切嗣「なんだい」

舞弥「あなたのその愉しげな表情は穏便に済ませる気など1ミリもないようですが」




切嗣「そうかい?それは…気づかなかった」ニヤリ。

舞弥「楽しそうで何よりです」




切嗣「ふっ…隠居生活も悪くはないと思ってたが」

切嗣「やはり目的完遂のために活動するというのは『生きている』という充足感がある」

切嗣「…『死んでるみたいに生きたくはない』とはなんのセリフだったかな」

舞弥「切嗣。行きましょう」

切嗣「ああ」





切嗣「できれば今度こそ”アサシン”のマスターになりたいものだ」

舞弥「前回からずっと言ってましたしね、それ」





~穂群原学園、弓道場~



士郎「…」キリ…キリキリ…!


士郎「…ふっ!」パシュッ!


スカンッ!!!


セイバー(霊体化中)『おお!お見事ですねシロウ!』

士郎(まあ、これくらいはね)ドヤッ






セイバー『どのくらい練習したらその域に到達できるのですか?』

士郎(さぁなぁ…んー…いっぱい!)パシュッ


スカンッ!!!!


セイバー『いっぱい、ですか』

士郎(セイバーこそ。青タイツの人に剣を使って圧倒してたけどアレでも全然本気じゃなかったんだろ?)

セイバー『まぁ彼が憔悴しきっていたからというのもあるのですが…ええ、まぁ』

士郎(セイバーこそ凄いじゃないか。かっこよかったよ)

セイバー『そんな…///なんだか照れますね』

士郎(よっ!綺麗で強くてかっこいい女の子!)

セイバー『や、やめてください///なんだか恥ずかしいです!』

士郎(それで?その域に至るまでにはどのくらい練習したんですかセイバーさん?)

セイバー『ふふ…”いっぱい”、です♪』

士郎(はははっ)

セイバー『ふふふっ』



慎二「よ~う。エェミヤァ」|'ω')ヒョコッ

士郎「お、そっちはもう百射終わったのか?」

慎二「まぁね。ほら、ボクって天才だからさ?」ドヤァ…

士郎「まぁ慎二かなり上手いもんなぁ。ほとんど中ってたし」

慎二「…何それ皮肉?お前の方が命中率いいからって僕を馬鹿にしてんの?」

慎二「は、さすが天才衛宮様だなぁ?」

美綴(え?うわあんなに煽って…ケンカ始まる?ちょっ、勘弁してよね!)

士郎「オイオイそんな褒めんなって」

美綴(いや褒めてねーし!煽られてんだよ穂群原のブラウニー君よぉ!)

慎二「いやいやいや…素直な感想さ。衛宮は凄いよ」

美綴(えっ!?違うの!?本当にアレ褒めてたの!?)




慎二「そういえば桜がこんなの作ったらしいんだよねぇ」

士郎「ん?クッキー?」

慎二「ああ。『センパイに』って」

士郎「えーなんか悪いなぁ」

美綴(へーやるじゃん桜のやつ)

美綴(結構手が込んでるわね。相当朝早く起きて作ったんだろうなぁ…)

慎二「丁度小腹も空いたろう?食べないか?」

士郎「ああ。じゃあいただこうかな」

慎二「あーあのさ、僕もちょっと欲しいんだけど」

士郎「ん。いいぞ」つ

美綴(ふふっなーんだ。仲良いのねっ)

美綴(いやいやでもでも道場でおかしはダメでしょ!注意してやんなきゃ!)




慎二「ふんッッ!!」グシャッ!!

士郎「…」

美綴「」






慎二「ひゃーはっはぁーっ!!」バキッ!

慎二「それそれそれ!」バキッ!パキパキッ!

士郎「…」

美綴「な…!?」

美綴(こ、こいつ!!桜のクッキーにパンチして粉々に砕きやがった…!)ギリッ

美綴(桜が衛宮にってあげたクッキーを!)

美綴(何よそれ…!)

美綴(…許せない!許せないぞ!)



慎二「ひゃははははは!!あーあ!!衛宮が食べるクッキーが粉々だぁ!!」

美綴「」ブチッ



美綴「…おi」



士郎「お、いい感じに食べやすい大きさになったな」

慎二「で、これをこのアイスの上に乗せるんだってさ」パラパラ

慎二「クラッシュクッキーってヤツらしいよ。最初に粉々にするんだってさ」

士郎「へー…ん?」

士郎「オイオイでもさ、それ結構放置してたんじゃないのか?溶けてるんじゃ…ってアレ?」

慎二「ああ。これジャガイモで作ったアイスクリームだから溶けないんだって。中々やるよねぇ桜のやつも」

士郎「へー…」

美綴「」





慎二「…なんだよ美綴。もどかしさ100%!な表情しちゃってさ」

美綴「え?えーと、その、」

士郎「ん?ああ、美綴も食べるか?」

慎二「フン、お前にも桜の料理の美味さを教えてやってもいいけどぉ?」

美綴「あ、えと…気持ちだけ貰っとく…」アハハ…



慎二「何それ。遠慮なんてくだらないことするなよ」

美綴「ううん…なんか私食べる資格がない気がするの…」

士郎「?」

慎二「?」

美綴(ああ…この振りかぶった拳はどこにぶつければいいのっ)くぅ!


~固有時制御!お昼の生徒会室だよアクセル!~



一成「うむ、馳走になった」

士郎「おかず交換した唐揚げ美味かっただろ?」

一成「ああ。衛宮は本当に料理が上手いものだな」

慎二「フン」

一成「なんだ慎二、お前強引におかず交換して貰っておいて衛宮の唐揚げが不服だったというのか?」

慎二「そんなわけないだろ。衛宮の唐揚げは世界一さ」ブスー

士郎「照れるな…」

セイバー『ですが私も彼に激しく同意です』


士郎「じゃあどうしたんだよ。そんな不貞腐れて」

慎二「別に」プイッ

一成「否、否。そこまで不満げな顔と唇を尖らせていれば気にもかかろうというもの。申せ」

士郎「そーだぞー申せ申せー」

セイバー『そうです!申せ申せー』

慎二「別に。」

慎二「…衛宮には色んな所で負けて悔しいってだけさ」

士郎「ええ?でも慎二は勉強とかスポーツとかオレより凄いじゃないか」

慎二「それだけじゃないんだよ。桜の事でも色々世話させてるし、借りを返しておきたいんだけどね」

士郎「借りって。友達なんだから助け合うとか当たり前だろ?」

士郎「それに世話はオレがしたいからしてるだけで」

慎二「フン!僕の気が収まらないってだけさ」



士郎「はは…じゃあそのうちお返し期待してるよ」

慎二「ああ、期待して楽しみに待ってるんだな」ハッ

一成「うむ…慎二は色々と面倒臭いな」

慎二「あんだと」

セイバー『ふふ。彼は中々クセがある御仁ですね。シロウ』

士郎(まぁね。でもそういう所が一緒にいると面白くてさ)

一成「さて、今日は明日に持ち越さぬよう仕事を早く片付けなくては」

士郎「?明日になんかあるのか?」

一成「ああ。明日な、柳洞寺の客分の…ああいや、衛宮達には社会の葛木先生と言った方がいいか」




一成「彼がな、祝言を挙げるのだ」

士郎慎二「「マジで!?」」ガタッ







一成「相手の方はこれまたかなりの別嬪さんでな」

士郎「へー…隅に置けないなぁ葛木先生も」

慎二「ふーん…で?どんなヤツなわけ?」

一成「うむ。キャスター・メディアという方でな、」

士郎「外国の方なのか」


慎二(…”キャスター”?…まさかな。いくらなんでも結婚だの真名を晒すだのするほど愚かじゃないはずだ)

セイバー(”キャスター”…もしや)


一成「あとは…青髪で耳がエルフのように尖っていたな」

士郎「へー」

慎二「…ふーん」



慎二(証拠ないし、一成の話だけじゃガチキャスター疑惑45%ってとこかな)

セイバー(これは99%確定ですね!私の直感がそう囁いている!)


士郎(へー美人さん見てみたいなー)







一成「ああ、良かったらお前らも来るか?飛び入りもOKだ」

士郎「え?あーどうしよっかな。慎二はどうする?」

慎二「…行ってやってもいいかな」

一成「おおそうかそうか」

士郎「えっ!?」

慎二「…なんだよ、僕が行ったらおかしいかい」

士郎「いや…珍しいなって」

慎二「何が」

士郎「いやいつもの慎二だったらさ、」

士郎「『ハァン?!なぁーんでボクがそんなヤツのくだらない式に参加してやんなきゃいけないんだ?ハッ!暇人衛宮が行ってやれば?』」

士郎「とか言いそうなのに」

慎二「言わないよ…てか僕そんなキャラじゃないし」







一成「いやそんな感じじゃないか?」

士郎「だよな!」

慎二「お前ら…ハァ。いいだろ別に」

慎二「あーほら、葛木先生には常日頃からご指導いただいてお世話になってるワケだし?」

慎二「お祝いくらいはしてやろうってだけさ」



慎二(本音はもちろん『確かめたい』だけどね)




一成「ふむ…これは明日は槍が降るな」ゴクリ

士郎「ああ、竜巻注意報が出るな」ゴクリ

慎二「うるさいよお前ら」チッ




士郎「ふーん…まぁでも慎二も行くならオレも行こうかな」

一成「よしきた。では明日の…」




───────────

───────────────
───────────────────



~柳洞寺、宗一郎の自室~


キャスター「宗一郎様」

葛木「なんだ」

キャスター「本当に私などと結婚して良いのですか?」

葛木「ああ」

キャスター「…」

葛木「…」

キャスター「私は人ならざる身です」

葛木「ああ」

キャスター「聖杯戦争という殺しあいに本格的に参戦する事になります」

葛木「ああ」

キャスター「戸籍がありませんから籍も入れられません」

葛木「ああ」

キャスター「子供も…作れますが通常の出産ではありません」

葛木「ああ」

キャスター「ホムンクルス的なアレです」

葛木「ああ」

キャスター「ずっと…私の事だけを愛し続けてくれますか?」

葛木「ああ」

キャスター「…」

葛木「…」



キャスター「…」ソッ

葛木「…」

キャスター「宗一郎様」

葛木「なんだ」

キャスター「あなたが私と結婚する理由は…どういったものなんですの?」

葛木「…」

キャスター「…」

葛木「…」

キャスター「…」

葛木「…側に、」

キャスター「!」





葛木「側にいてもらうと安心する」

キャスター「…」

葛木「…今気づいたことだが」

葛木「私は…ずっと誰かのために生きたかった」

キャスター「…」

葛木「だが私の周りにそんな人間は居なかった」

葛木「私を必要としてくれる人は、私がこの人のために生きようと思える人は」

キャスター「…」

葛木「…君だけだ」

キャスター「…!」

葛木「私には君が必要だ」

キャスター「宗一郎様…!」ギュッ!



葛木「…最善を尽くす。私が死ぬまで一緒にいてくれ」

キャスター「もちろんです…!ずっと、ずっとお側に…!」

葛木「…そのうち持ち家も持つ。…君との家だ」

キャスター「まぁ!」

葛木「そして…今はコレが限界だが…君へ贈り物だ」つ

キャスター「まぁまぁ!嬉しい!ありがとうございます!」

葛木「ああ」

キャスター「何かしら!…開けてみても?」

葛木「ああ」


キャスター「~♪」ビリビリッ

葛木「君は模型や人形の箱庭を作るのが趣味だったな」

キャスター「ええ!」

葛木「私は贈り物などした事が無い。…君が気に入るかはわからないが」

キャスター(もう…//その気持ちが嬉しいのですよ?物は何でもいいのです///)~♪

キャスター「~♪」ガサガサ…

キャスター「!」

キャスター「わぁっ…!」



葛木「家の模型だ…」

キャスター「素敵…!」



キャスター「凄く細微に…なんて繊細な仕事!コレ高かったのではありませんか?」

葛木「まぁそれなりには。だが私は金などあっても大して使わん」

葛木「私の趣味も金を使うものではない。だが…」

葛木「…どうやら私は初めて自分の金をつぎ込める何かが見つかったようだ」

キャスター「お待ちください!私のために使ってくださるのは…その、とても嬉しいのですけれども!」

葛木「…すまない。迷惑だったか」

キャスター「いえ!そうではありません!ただ、」

キャスター「金は大事なものですから…ね?」

葛木「わかった」



キャスター「…」モジモジ

葛木「…」

キャスター「あの、宗一郎様」オズオズ

葛木「なんだ」

キャスター「よろしければ一緒に作りませんか?」ニコッ

葛木「私は不器用だが」

キャスター「構いません。ただ、一緒に何かをしたいのです」

葛木「わかった。君がそう言うのなら」




キャスター「♪」カチャカチャ

葛木「…」カチャカチャ




キャスター(ああ…幸せだわ)




キャスター(もう聖杯とかどうでもいい。だって私の願いはもう叶ったのだもの)

キャスター(強いて言うならば現状維持。このままずっと今が続くようにすること)

キャスター(ふふっ!そうとなればすぐに準備しなくては!)

キャスター(まずは強力な隠れ家が必要ね…鉄壁の城塞や砦、それを守る下僕共が…いえ、)

キャスター(私と宗一郎様の愛の巣がね!!!)ホーホッホッホッ







キャスター「ふふふ…」カチャカチャ

葛木「…」フッ…

キャスター(あら?今宗一郎様が笑った…?)

葛木「模型作りというのも存外楽しいものだな」

キャスター「!」

葛木「…いや、君と一緒にやっているからというだけなのかもしれないが」

キャスター「んもぅ!宗一郎様ったらぁ!///」バシバシ!

”破壊すべき全ての今回はここまで”

まだだ、まだ琴峰とギルが残っている!
きっと(悪い意味で)平常運転のはず!
今ならまだgdgd聖杯戦争にならずにすむ
頑張れ、畜生共!
カニバの悲劇()を繰り返してはいけない



~ちなみに言峰教会~



ガチャ…バタン。


切嗣「…」

舞弥「…」



「おや、これはこれは。珍しい客人だ」





コツコツコツ…



「君が生きている内にここに足を踏み入れるとは思わなかった」



切嗣「…ああ、できれば僕も君がくたばってから訪れたかったよ」

舞弥「…」


コツ。


綺礼「ははは…本当に久しぶりだな衛宮切嗣。…9年振りかね?」

切嗣「かもしれない」






綺礼「それで?今日はどういった用件で?」ニコッ

切嗣「…」

綺礼「告解部屋で君が今まで殺してきた人への懺悔でも私に聞いてもらいにかね?」

切嗣「…」

綺礼「君自身が神父になって君の亡き妻や師匠、前回の聖杯戦争で君が撃ち殺したサーヴァントに祈りでも捧げにかな?」

舞弥「…」

綺礼「いや武装しているようだ。私を殺しにかな?」

切嗣「…」

綺礼「それとも…旧交を温めるための食事のお誘いかな?」ニコッ

舞弥「そんなわけないでしょう。私達はあなたに聞きたい事があって」

切嗣「そうだ。それに僕達は既に食事は済ませてきている!」キリッ

舞弥「切嗣ちょっと黙っててください」





綺礼「そうか。いい麻婆豆腐を出す店を知っているのだが…それでもかね?」ドヤ

舞弥「ええ。興味ありません」

切嗣「どこの店だ」

舞弥「食いつかないでください切嗣」

綺礼「えー…五丁目のな、あの…大きめのドンキがある交差点の」

舞弥「あなたも言わなくていいです」

切嗣「待ってくれ、五丁目の?」φ(・ω・ )メモメモ

舞弥「メモらないでください切嗣」




綺礼「しかし久宇舞弥。その店でしか出していない『麻婆拉麺』も美味いぞ?」

舞弥「知りません。興味ありません。話を元に」

切嗣「待て、なんだその素敵な名前の食べ物は?」スチャッ

舞弥「切嗣、再度言いますがメモと興味を持たないでください」

綺礼「申し訳程度の麺の上に泰山麻婆豆腐と餡が乗っている」

舞弥「言峰、再度言いますがあなたも答えないでください」



綺礼「その店はデリバリーもやっているが…?」つスマホ

舞弥「頼みません。スマホしまってください」

切嗣「待て舞弥。もうここは出前を頼まなければいけない流れだ…」サッ

舞弥「そうですね、切嗣が食い意地張ってなければその流れも回避できたのですが」

切嗣「メニューはないのか?」

言峰「無論あるとも」サッ

切嗣「どうも…ふむ…」

切嗣「…言峰!誘ってきたからには奢りなんだろうな?!」

綺礼「バカを言え、割り勘だ」

切嗣「チッ、ケチんぼめ…!」ギリッ

舞弥「…」







切嗣「舞弥、あいつ貧乏だぞ!」ヒソヒソ

舞弥「切嗣、私達何しに来たんでしたっけ?」




・・・・・。




綺礼「なるほど。つまり第五次聖杯戦争に参戦したいと?」ハフハフフスハフ


切嗣「そうだ。僕の手に令呪は現れてない…だが奪う事はできる。そしてお前なら」ハフハフハフハフハフハフっ

綺礼「ふむ…参戦者が出揃っているかの確認、マスターと喧嘩別れ等をしたはぐれが居ないかの確認…かね?」ハグハグハグハグクッチャクッチャ

切嗣「ああ」モグモグモグモグモグモグクッチャクッチャ

綺礼「なるほど…ならまだ”アサシン”が召喚されていない」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

綺礼「そして”はぐれ”は今はいないな」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

綺礼「もし令呪が発現するならば”間桐”か君だろう」クッチャクッチャクッチャクッチャ

切嗣「…へぇ?」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

綺礼「素直に教えてくれた事が意外かね?」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

切嗣「鵜呑みにはしない」モチャモチャモチャモチャモチャモチャ





切嗣(まぁ”御三家”は選ばれるだろう。)

切嗣(もし言峰の言葉を信じるならば『”間桐”からはまだ選出されていない』か、)

切嗣(或いは『既に選出と召喚まで済ませているが他にマスター候補が居ないから衛宮切嗣か、間桐からもう1人選出されるかもしれない』)

切嗣(とも取れる。嘘かどうかはまだ分からないが…)


切嗣(間桐さんとこのか…色んな意味で厄介だな…当主の臓硯さんはPTA会長やっていて表に顔が知れ渡り過ぎている…消したら騒ぎに…)

切嗣(や、そもそも彼自身がかなり手強い上、正直こちらにサーヴァントが一騎以上居た上で入念に準備したとしても容易に殺せるとは思えない…)

切嗣(慎二くんと桜ちゃんはちっちゃい頃からウチに遊びに来てるから僕だって酷い事も殺しもしたくはない)

切嗣(仮に二人がマスターならなるべく穏便に…サーヴァントだけ殺そう)

切嗣(あと…雁…なんとかさんは別にいい。どうでもいい。聖杯もあの人よりは僕を選ぶはずだ)







切嗣(”遠坂”…娘さんが恐らく既に選ばれてるだろう…)

切嗣(”アインツベルン”…イリヤだろうな)

切嗣(アレ?待てよ?って事はイリヤはあの堅牢なアハト翁の城から出るって事じゃないか!!)

切嗣(やった!!!これでイリヤを迎えに行ける!!!)

切嗣(前回の聖杯戦争で聖杯を手にしたセイバーを撃ち殺した上に聖杯を破壊した僕をアインツベルンは拒絶した)

切嗣(当然だな。…そして、僕は2度と城どころか領域に足すら踏み入れられなかった)

切嗣(全盛期の僕でもあの手この手で徒党も組んで何十回も侵入を試みたが無理だった)



切嗣(イリヤ…大きくなっただろうな…ああいや半分ホムンクルスだし”調整”もあっただろうから成長はしてないだろうけど)








切嗣(会いたいなぁ…)





切嗣(一目、一言でいいから)

切嗣(『約束破ってゴメン』って)

切嗣(『長い間1人にしてゴメン』と)

切嗣(『もう絶対1人にしないから』と)

切嗣(…ダメだな前言撤回だ一言なんかじゃ足りない)




切嗣(ともかく。”間桐”から最低1人、遠坂の娘、士郎、イリヤ…4人は確定、次いで有力候補としては言峰、と言ったところか)

切嗣(他に有力な魔術師はこの街には居ないはず…だとすれば…エーデルフェルト家、エルメロイ、ユグドミレニア…その他フリーの外来魔術師か)

切嗣(さて…どう発見するか…)クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

言峰「あフッ!ハフハフっ!ホグホグ!」ガツガツガツ

舞弥「…あの、あなた達はもっと静かに食べられないのですか?」





切嗣綺礼「「いやこれはコイツへの嫌がらせだ」」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

舞弥「そうですか。私にも被害が出ているのでやめていただけませんか?」








切嗣「コイツがやめたら僕もやめる」クッチャクッチャクッチャクッチャ

言峰「その言葉、そっくりそのままバットで打ち返してやろう衛宮切嗣」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

舞弥「いい加減にしてください精神年齢小学生男子オッサンども」

切嗣「ゲェェエエエエッッツップッッ!!」ワザトォォ

舞弥(最低だこの人…)ゲンナリ

言峰「けぷっ。」

切嗣舞弥(かわいい…!///)




・・・・・。




言峰「フーッ…やはり泰山麻婆豆腐は最高だ」フキフキ

切嗣(かなり辛かった…だが辛さばかりが先行しがちな辛いものご飯なのに唐辛子?の味がしっかりわかった…中々良かったな)

切嗣(麻婆拉麺…だったか?他のメニューも気になるな)

舞弥「くすん…舌が…痛い…涙が…うう」


言峰「それで?他に何かあるかね?」

切嗣「…いや。もう無い。」

言峰「そうか。では気をつけて帰るんだな」

切嗣「ああ。……っと、言峰」

言峰「? 何かね?」

切嗣「確かにお前の言った通り泰山麻婆豆腐は美味かったよ」

言峰「…!」

切嗣「…どうした?」

言峰「…いや、アレを完食でき、良さを理解できる人間を初めて見たのでな」

切嗣「…」

言峰「…」




切嗣言峰((アレ…?コレ今ならヤツと和解できるのではないのか?))





切嗣(そう…”監視役”のコイツと仲良くしておいて損はない…)チラッ

切嗣(もしヤツをこちらの身内にできれば士郎を贔屓してもらう事も出来るんじゃないのか?”友達”なら…)

切嗣(預託令呪とか10画くらいくれるんじゃないのか…?)

切嗣(そしたらセイバーに『3時間くらい、死ぬほど間抜け面しながら半裸で全力どじょうすくいしろ!』とか)

切嗣「…」チラッ

言峰「…」


言峰(そう、コイツと仲良くしておいて損はないのではないか?)

言峰(仲良くして友達になって、信頼されて…かーらーのー……裏切りッッツッ!!)

言峰(愉悦!!ありがちで王道過ぎて反吐が出る愉悦!!)

言峰(ヤツとは殺しあって…というか殺されて以来まともに会話はしていない)

言峰(視界には入ったり名前を聞いたりはしたが近寄ろうとはしなかった…)

言峰(…私は恐れていたのかもしれない。『衛宮切嗣に今度こそトドメを刺されるのではないか?』と)

言峰(…それは許されない事だ)




言峰(私の人生への問いかけ、衛宮切嗣を恐れながら探求するなど許されない!冒涜だ!!)

言峰(克服だ…!)

言峰(衛宮切嗣を懐柔し、仲良くなり、そして…最後の最後で最高の裏切りをしてやるッッ!!)

言峰(ああ…尽くそう。捕らえたネズミを世話して肥らせてから食べる梟のように。)

言峰(世話し、信じ、尽くし、情深く、尊敬し、助け、守ろう)

言峰(衛宮切嗣が私を信じきり、衛宮切嗣にとって私が大事な人間の1人となるようになってから。)




言峰(かつてずっとそうしてきたように。私に銃口を向ける日が来たとしてもあの衛宮切嗣が引き金を引けなくなるほどの親友となり、)







言峰(─────私はそんな彼を嘲笑いながら殺してやるのだ。)ニンマリ












切嗣「…」

言峰「…」

切嗣「言峰」

言峰「なんだ」

切嗣「…さっきは喧嘩を売るような真似をしてすまなかった」ペコ

言峰「!」




言峰「いや、かまわない。むしろ楽しかった」

切嗣「何?」

言峰「私は幼い頃から技術や知識の習得に明け暮れてきた。…まともな友人を作らずにな」

言峰「それゆえ、あんな風に人に接した事などなかった」

切嗣「…」

言峰「…衛宮切嗣。私こそすまなかった。そして…」スッ

言峰「どうだろう…よかったら今度、一緒に泰山麻婆豆腐の店に行かないか」

切嗣「!」


切嗣(これは…?!まさかヤツから申し出てくれるとは!)

切嗣(願ったり叶ったりだ!よし!よし!)



切嗣「ああ。いいとも」


切嗣「──」

言峰「──」



舞弥(…アレ?ちょっと目を離した隙に何故か切嗣と言峰神父がLINEのID交換してる…)


時間切れ。イリヤまでいけなかった…今回はここまで↑カリバー!↑

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年01月06日 (土) 20:21:27   ID: gVS-Rt7f

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