泉新一(36)「久しぶりだな………ミギー」 (99)

ピリリリリリリッ ピリリリリリリリッ


新一「………んッ!」ガバッ

新一「……ふわァ~~あ……」

新一「………………」

新一「今日の朝飯は………こりゃハンバーグだな」

新一「30過ぎのオッサンに……朝から油っ濃いモン食わせんなってーの」ガチャ




寄生獣 ─ 2013 ─

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新一「おはよう」

里美「ん、朝できてるわよ」

新一「おっ、ハンバーグか」

里美「どう?けっこう上手く作れたと思うんだけど」

新一「そりゃうまそーだけどさァ………30過ぎのオッサンへの気遣いってもんは無いものかねえ……主に油とか」

里美「ふふっ……食べてみたら?」

新一「まあ食べるけど………いただきます」パクッ

新一「…………」モグモグ ゴクッ

新一「お……?」

里美「どう?」

新一「うまいっ!ぜんぜん油っぽくないぞ!」パクッ パクッ

里美「でしょう?」

新一「あれか?今流行り……なのかは知らないけど、豆腐ハンバーグっていう……」

里美「違う違う、油を使わないで焼いただけ」

新一「へぇ──っ、そんな事ができるのか……」パクッ パクッ

里美「たまには気合入れて作っちゃおうかなーって、ね」

新一「また気が向いた時にでも……むぐっ、げェーほっ、げほッ!」

里美「あーもう、急ぐからよ!はい、お茶!お茶!」

新一「んっ……んぐっ、ごくっ、……ぷはぁ──ッ!」

里美「誰も取らないんだから、ゆっくり食べてよね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新一「じゃ、行ってきまァ~す」ガチャッ

里美「行ってらっしゃい」

バタン

寄生生物の騒動から18年が経った………おれはあの頃の2倍の年になっちまった。

大学を卒業して間もなく里美と結婚して、とりあえずは普通のサラリーマンになった。

新一(今日は暑いなァ……電車の中……)

ミギーが眠りに入ってから何年かして───大学合格祝いだったかな? その時に宇多さん(とジョー)と会った。

ジョーはすぐに気付いたみたいだったけど……その数年で少しは気遣いとかそういうものを覚えたのか、最後まで言わなかった。

あれから宇多さんとは何度か会っている。

新一「……ン、次か」

市役所での戦いの後、寄生生物たちは姿を眩ました。

政府も、攻撃的ではない寄生生物は、名乗り出てくれれば保護するとまで言っている。

実際に名乗り出ているのかは知らない。

新一「おはようございます!」ガチャ

あの殺人鬼───浦上だったっけ、あいつは市役所での活躍が認められて、いちおう死刑は免れたらしい。(でも無期懲役)

───現在、2013年。

おれは大人になった。

でも、ただの大人だ。

新一「ただいまァ……」

里美「おかえり、夕飯にする?それとも、あ・た・し?なーんて……」

新一「ん?冗談だろ?」

里美「失礼なっ!」カァーンッ

新一「いてっ」

里美「さっ! さっさと食べちゃって!」

新一「朝と言ってる事が違うよォ~~」

里美「なら食べなくてよろしい」

新一「食べる食べるッ!あああ~っ楽しみだなァ──っ!」

里美「ふふっ」

新一「いただきます!」

里美「はい、めしあがれ」

新一「……はぐっ、んむんむ……」

里美「ねえ……」

新一「んぐ………ん?」

里美「18年前………わたしたちがまだ高校生だった時の事……覚えてる?」

新一「……そりゃあ、もちろん」

里美「パラサイトとかいうのが世界中に現れて……みんな大パニックだったね」

新一「ああ…………」

里美「あの頃は『新一くん』……なんて呼んでたっけ」

新一「あの頃は良かったなァ」

里美「うん………パラサイトにおびえてたけど……やっぱり、ああいうのを青春っていうのかな」

新一「……だな」モグモグ

里美「でもさ」

新一「………」

里美「やっぱり一番印象的なのは、屋上から突き落とされたとき」

新一「浦上の件か」

里美「そう。あの時、あなたの腕がスーッと伸びてきたような気がした」

新一「は、ハハハ……急いで手を伸ばしたからなあ……」

新一(あっぶね──ッ!バレかけてるじゃないか!)





新一「ごちそうさまでしたァ」

里美「じゃ、お風呂沸かしてくるわね」

新一「ん、あんがとさん」


ガチャ

ドサッ


新一「ふぅ~~っ………」

新一(18年前、か……)

新一(いろいろあったなあ……)

新一(最初は………そうそう、毒ヘビみてーなミギーに寄生されて)

新一(図鑑ばっか読んでたからやけに丁寧な口調だったなぁ)

新一(でも言動は無機質な感じで……正直、おれはそこが怖かった)

新一(…………………)

新一(スマホでもいじるかァ……)スッ

新一「……………」

新一「へぇ、憲法の改定を検討、ねぇ………」

新一「………ふぅーん」

新一「………『憲法などというものをそれほどまでに意識して生きている人間がいるのか?そんな事をいちいち知らせてどうする』」

新一「なーんて、ミギーなら言いそうなもんだよな」


…あ…全く………同…だ………


新一「………?」

新一「いやだなァ……もう耳がイカれ始めたのか……」


……イチ……こ………る……か!


新一「……あ~~~もう!イヤホンイヤホン……」ガサガサ

新一「幻聴だとか勘弁してくれよなァ~~っ」

里美「沸いたわよ~、お風呂ぉー!」

新一「……あ、沸いた?わかった、今入る」スクッ

里美「次わたしが入るんだから、泡とか流しておいてね」

新一「わかってるって」ガチャ




新一「なんなんだよ……この年から幻聴って………」スッ バサッ

新一「しかも、どこかミギーに似てるんだよな、あれ………」

新一「………」

眠いのでここらで中断。
なんとなくお分かりでしょうが、寄生獣のキャラクターの現在を描いていきます。
場合によってはオリキャラ等出すかもしれませんが、極力その方向はナシでいきたいと思ってます。
喋り方・呼称がおかしいなどがありましたらどんどん言って下さい。
では。

田村が宇田と結ばれた誰得展開の人?

>>19
違いまする。


では続けます。


新一(この胸の傷………里美は未だ何も聞いてこない)

新一(だから右手の事は───ミギーのことは、まだ打ち明けていない)

新一「……まっ、いまさら打ち明けたって、こーんな何の変哲もない右手じゃ信用してくれないよなァ」ザーッ ガチャン





新一「さて、お湯加減は……っと」ピチャッ

新一「あちっ!……あんにゃろ、温度設定ミスりやがったなァ~~っ!」


シン………あ…い……

新一「水、水」キュッ ザアァァァ…

新一「……う~~~っ、さみっ!」

新一「…こんなもんか?」ギュッ

新一「…………」ポチャン

新一「よし」

ザパァッ
ザァァァッ……

新一「ん~~っ!疲れが溶けていくみたいだ」

新一(明日からは本格的に書類作成が始まるんだったか……)

新一(はあ、高校・大学でぐだぐだやってた頃に戻りたいなァ)

新一(って、これじゃジイさんみてーじゃねーか!まてまて、おれはまだ若い!………のか?)

新一(う~~む、あながちジイさんってのも世間的にはそう見えてるのかも………)

新一「…………」ワシャワシャ

新一(今日はいやに頭のかゆい所に指が届くというか………)ワシャワシャ

新一(気のせいか)ワシャワシャ

新一「まさか薄………」ピタッ

新一「……………」

新一「ない、よな……?」ワシャワシャ

ガチャッ ザァーッ


新一「ふうっ!」ポタッ ポタッ

新一「くぅ~~!寒い寒い、さっさと拭かないと」バサッ

新一「……………」

里美「ねェ、明日の朝ごはん、ちょっと手抜きに───」ガチャ

新一「ん」

里美「!…………  ……………」

里美「ふ、拭き終わったら教えてねっ!」ガチャン

新一「…………?」

新一「あっ」

新一「隠してなかった」






新一「…なんか言いかけてたな、そういえば」ガチャ

新一「里美~、朝飯がなんだってー?」

里美「あっ、うん、明日ちょっと手抜きになっちゃうかも、って」

新一「なあんだそんな事かァ、別に何でも構わないよ………カロリーメイトとかじゃなきゃ」

里美「あははは!さすがに出さないって!……たぶん」

新一「多分~~!?40過ぎて愛情が尽きたら出すつもりじゃないだろうなァ~~!?」

里美「浮気したら1ヶ月は出すかも」

新一「しっ、しない、しない」

里美「ホントかなー……」

新一「ホントホント!信じてくれってばァ」

里美「まっ、そん時ゃ階段から蹴り落とすくらいしてあげるわよ~」

新一「こっ、こんんのくそアマ~~っ」

里美「きゃーこわーい!私もお風呂入ってくるから~!」

新一「ふっ………じゃあおれはそろそろ寝るかな」

新一「ふァあ、眠ィ」ガチャ

新一「……よっと」ドサッ

新一「………」バサッ

新一「………」

新一「………」

新一(しかし、さっきの幻聴はなんだったんだろうか……)

新一(『シンイチ』……とも聞き取れるような感じだったけど)

新一(……まさか、ミギーが……)

新一(…………)

新一(くだらない、寝よ寝よ……………)





新一「………くかーっ…………」

新一「………ん…………」パチッ

新一「ふぁあ………」

新一「もう朝ァ…………ってまだ3時じゃねーか………」

新一「寝よ…………」

新一「…………」

新一「…………」

新一「なんか………小腹、空いたな……なんかつまむか」ガバッ

>>32
人間として育てられるってなったけどそれ以外に情報はないな

そもそもあの子の性別ってどっちなんだろ

>>34
一応男の子って設定でいきます
登場するかどうかはわかりませんが。


新一「えーと確か、冷蔵庫に柿ピーが残ってたよーな……」ガパッ

新一「……おっ、あったあった………やりぃ」ガサッ バタン

新一「……ん!うまいっ」ポリポリ

新一「ビールがほしいけどなァ……明日の仕事に響くといけないから、今日のとこは我慢我慢」ポリポリ

新一「…………んー………」ポリポリ スッ

新一「ん?…アイフォーン……左のポケットに入れたつもりだったんだけど……右か」

新一「あっぶねえ、手ェ拭いとこう」サッ フキフキ

新一「えーと………」スッ

アイフォーンを見ようと思ったことに、とくに意味はなかった───なんとなくだった。

左のポケットに入れたと思っていたアイフォーンは、やはり右のポケットにあった……………そして取り出した。

画面を見た………その瞬間、右手の人差し指と親指のちょうど間のあたりが徐々に膨れ上がり……………

キョロッ、と───とても見慣れた、だがしかし懐かしい、その『目』があった。

それとほぼ同時に親指の間接のあたりがパクッと開き…………おれに18年ぶりの『その声』を聞かせてくれた。


「ふむ、これがアイフォーンというものか。人間も進歩したものだな………」

「なあ、シンイチ」

「久しぶりだな………シンイチ」

ああ、ミギーだ。───考えたのはそれだけだった。

気持ちは落ち着いていた………けれども、とてもうれしかった。

新一「ああ、ミギー」

新一「久しぶりだな………ミギー」

新一「はは……そのアイフォーンさ………最近買ったんだ………けっこういいだろ?なあ………」

ミギー「シンイチ」

ミギー「この10年と少しの間、わたしは人間の感情を理解し続けた………他にも色々と考えたりしたが……主な成果があったのはそれだ」

ミギー「残念ながら、というか残念がるような事でもないが……わたしに新しい感情が芽生えるだとか、そういったことは無かった」

ミギー「しかし人間の感情をある程度理解することはできた。だから…………シンイチ」

ミギー「………こういう時は、大人のお前だって……だらしなく、みっともなく泣いてもいいんだぞ」

新一「なーに言ってんだよミギー………おれだって、もう36だぜ……そんな真似ができるかよ…………」

新一「……くっ………ああ………」ポロッ

新一「……ぐっ、おお……くふっ……」ポロポロッ

新一「うおおぉぉぉぉぉ………」ボロボロッ

新一「ミギー、ミギー………本当に……ほんとうに………久しぶりだなァ……っ!」

ミギー「ああ………そうだな」

新一「正直言って…………寂しかったぞ………この野郎ォ……!」

ミギー「…………すまなかった」

新一「久しぶり……久しぶりだ………ミギー………」





───翌日、当たり前のように寝不足だったおれは、会社に遅刻しかけた。

新一「すいませェ~~んっ!まだセーフですよね!?」ガチャンッ

社員「泉ィー!ギリギリセーフだ!」

新一「よっしゃあっ!」

社長「な~にが「よっしゃあ」だ、さっさと書類作れぃ」ペチン

新一「へ~い」スタスタ

ミギー『シンイチ………見たところきみの会社は今、けっこう忙しい時期のようだな』

新一「……こんなとこで出てくんじゃねーぞミギー………昨日の今日ではしゃぎたいのはわかるけどさァ」

ミギー『書類を作る………というのは、まさか手書きじゃあないだろうな?…まあ手書きでも問題は無いのだが』

新一「いんや、パソコンで打ち込むのさ」

ミギー『18年前にパソコンに触ったことがない………3分でいいから弄らせろ』

新一「………データ消しやがったら承知しねーぞ」

ミギー『……用心する』

帰宅、そして再開。


ミギー『ふーむ………』カタカタカタカタ

新一(おっそろしいタイピング速度………おれなんかより全然速いなあ……)

ミギー『………文字入力のパターンは把握した。その他にも細かな設定などを変えて動かしてみたいが……時間がかかる』

新一「ひょえ~~っ、もう覚えたのか」

ミギー『なんのことはない、見たところローマ字入力のようだが、英語なんかはきみの勉強を手伝った時に覚えたからな………キーの位置の確認だけだ』

新一「あー………そういやそんな事もやってもらったっけ」

ミギー『……ところで大学には行けたのか?』

新一「はははは…………1年浪人やって、なんとか」

ミギー『まあ上出来だろう………そして「村野里美」……あの子とは無事結婚までこぎつけたようだな』

新一「今は『泉 里美』だけどな」

ミギー『幸せそうでなによりだ』

ミギー『それで………書類を作るんだったな。パソコンの操作の練習のついでに手伝おう』

新一「お、助かっちゃうなァ!」

ミギー『どういった書類なんだ?それは』

新一「今度さァ………何個かの会社に新商品の紹介をするらしいんだけど………」

新一「いや、けっこういいモンなんだ……だけど機能の紹介とかが多すぎるから、そっちの会社の会議室かなんかでお披露目するってんだ」

新一「まあ要するにその旨を伝えるための書類を作れってこと」

ミギー『ふーむ』

ミギー『で、その新商品というのは?』

新一「ああ……3Dプリンターっていって、樹脂とかで立体的なものをコピーして作る……みたいなモンなんだけど」

ミギー『ほう!それはすごいな!』

新一「だろ?でさァ、いろいろ細かくオプションとかつけられるようになってんの、ウチのは」

ミギー『その辺りは実物を見ないとよくわからないが……まあいい、べつにそれの説明を書くわけでもないのだろう?』

新一「ま、そりゃそうなんだけど」

ミギー『では早速取り掛かるとしよう』

ミギー『手の形は普通のままの方がいいか?』

新一「ああ、頼む。バレると面倒だしな」

ミギー『少しやりにくいが……まあいい』

ミギー『………………』

ミギー『シンイチ』

新一「ん?どうした?」

ミギー『……すまん、その書類を作るためのソフトを起動してくれ……あと使い方の軽い説明もだ』

新一「ああ……そりゃそうか、何も知らないんだもんな」

ミギー『………帰ったらインターネットで情報収集をさせてもらう』

新一「オッケーオッケー、で、書類作成がこのソフトで……」カチッ

新一「使い方だな。まずサイズはA4にしておくから、ここだけはいじらないようにな」

新一「で、文字サイズだけど……」カチッ カチッ

新一「こんなもんだな」

ミギー『ふむ………』

新一「送る会社のリストはそこの紙………で、一応言っとくけど文体は謙譲語でな」

ミギー『さすがにそこまで非常識ではない……ただ使い方の誤用はあるかもしれないな』

新一「……最後に見直しとく」

新一「割とこんなもんかなァ………過去の書類とかも参考程度に見ておいてくれ」

ミギー『わかった』





ミギー「……………」カタカタカタッ タンッ カタカタカタカタ………

新一「どっへェ~~っ……」

ミギー「シンイチ、……  ……………」

ミギー『声が大きすぎた………シンイチ、ここは何行改行すればいい?』

新一「どこだ?………ああー………とりあえず3行でやって、最後にバランスを見てみる」

ミギー『了解』カタッ カタカタカタカタ カタカタ………

新一(おれの役目はたまのカーソル操作とクリックだけだった………)

すいません、冬休みで完全にだらけてました。
期待のレス等とてもありがたい限りです。続けます。


ミギー『こんなものだろう』カタカタッ タンッ

新一「ん」

ミギー『完成だ。チェックを頼む』

新一「ほんっとすごいタイピング速度だなァ~~………えーと」

新一「…………」

ミギー『…………』

新一「……見た感じ、ミスは無し。……か、完璧……」

ミギー『ふむ』

新一「ありがとう……助かったよ、ミギー………でも」

新一「そこまで完璧にやられると、逆に自分の無能さに呆れるっていうかなァ……」

ミギー『われわれパラサイトときみたち人間との能力を比較しても、正直いって人間に劣る点は無い……別に落ち込むようなことでもない」

新一「経験者なりのプライドってもんがあんの!」

新一「いや、大人気ないとは思うけどさァ……経験の差ってもんを見せつけて、いい顔でもしてやろうかなァ~……なんて思ってたんだよ……」

ミギー『経験の差、か……まあ、久々に再会した友人に格好付けたい、その気持ちは理解できないでもないが……』

新一「う、うるせえっ!」

ミギー『だがしかし、経験を含め、下積みというのはとても大切で、とても重要なことだ……例えば』

ミギー『そうだな───あの市役所での戦いがとてもいい例だ……もっとも、それ以外もあるといえばあるが』

ミギー『人間はとても弱い……そして脆い。単純に、丸裸の状態の人間は、われわれパラサイトにとって全く障害にならない』

新一「う……」

ミギー『だが、人間は古くから地球に住んでいる……そして多くの文明を経て、この地球上を支配したといっても過言ではない立場に到達した』

ミギー『それは何故だ?』

バーーーローー「なぜってそりゃァ~、おれたちは機械とか使えるし……」

ミギー『そうだ──それが正しい。人間は道具によって……経験から生み出したものによって、この地球上を支配した』

ミギー『そしてパラサイトを圧倒した』

ミギー『地の利──というわけでもないが、この地球においての下積みという点で……人間は結果的に寄生生物に勝利した』

バーーーローー「う~~ん……それってなんか、人間の方が卑怯だったみたいで嫌な気分だな……」

ミギー『あまり気にするな。……どっちが悪かっただとか、そういう戦いではなかったのだ』

ミギー『──道具といえば、この場合は機関銃がキーとなったな……あれは非常に強力な武器だ。わたしでも太刀打ちできないだろう……」

いきなりコナンが出てきた

>>80
saga忘れの被害は大きい。


新一「ミギーには色々考えさせられるよな?……おれなんて、ただ年食っちまっただけで、何も変わらないってのに──」

ミギー『それも良いのではないか?きみのその性格は、少なからず周りにリラックスを与えているものだと思うぞ』

新一「えっ……そ、そォ?」

ミギー『あくまで推測だが』

新一「ふーん、へーェ、そう……へへ、なんか嬉しいもんだな」

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