岡部「ロボティクス・ノーツ」(176)

――2019年6月8日(土)

岡部「この大檜山ビルを解体!? 本当なのですか、ミスターブラウン」

ブラウン「あぁ。このビルもずいぶんとガタが来てるからな……正直、よくここまでもったと思っている」

岡部「それなら修理をすれば……」

ブラウン「修理したいのはやまやまなんだがな……最近、店が赤字続きでよ」

岡部「さ、最近?」

時代錯誤にも程があるブラウン管専門の店なんて、赤字がデフォルトな気がするのだが。

ブラウン「なにか言いたいことがあるのか岡部ぇ?」

岡部「いやぁ、何でもないですよミスターブラウン。しかし、一体いくらぐらいかかるのですか?」

ブラウン「そうだな……だいたい一千万ほどだ」

続けてよろしい

敬語とか

岡部「い、いっせんまん!? それはボッタクリなのでは……?」

ブラウン「ビルの修理ってのは結構金がいるんだぜ?」

岡部「くっ、さすがに俺でもちょっと厳しい額ですね……」

ブラウン「何言ってるんだが。ま、気持ちだけはありがたく受け取っておくぜ」

ブラウン「そうだ。壊す前によ、派手にパーティーでもやっちまったらどうだ。どんだけ騒ごうと構わねぇ、俺が許す」

岡部「パーティー……そうですね、さっそくラボメンに連絡をとらねば。では、失礼します」

ブラウン「おう。いつやるか決まったら教えてくれよ」

岡部「分かりました」

支援

もちろんカオへメンバーも来るんですよね

岡部「ただいま、紅莉栖」

紅莉栖「あら、おかえりなさい」

紅莉栖はリビングでテレビを見ながらドクペを飲んでいる。
大檜山ビルが解体されるという話をせねばな……と思ったその時、テレビから妙ちきりんな台詞が聞こえてきた。

プレアデス『アルシオーネ、エレクトラ、マイア、タイゲタ、ケラエノ、アステローペ、メロペー』

プレアデス『七人の女神の祝福により、我、400光年の彼方よりここに降臨――』

プレアデス『アイアム――ミスター、プレアデス!』

岡部「な、なんだこの仮面の男は……!?」

テレビに映しだされていたのは、某ロボット番組のライバル的な仮面をつけ、
ヒラヒラとした貴族チックな衣装をまとう謎の男だった……!

紅莉栖「知らないの倫太郎? 彼はミスタープレアデスよ」

岡部「知らないな。特撮番組か何かか?」

紅莉栖「やれやれ、なら教えてあげるわ。ミスタープレアデスっていうのはね……」

支援

岡部「……なるほど」

どうやらミスタープレアデスというのはロボットを戦わせる大きな大会『ROBO-ONE』でニ年連続優勝している男らしい。
なるほど、ヒーロー気取りでコスプレをしている訳だな。

プレアデス『七人の女神に誓って宣言しよう。今年の大会も私が優勝すると――!』

紅莉栖「ROBO-ONEって優勝したら賞金一千万円なのよね……私も出てみようかな、なんちゃって」

岡部「一千万円だとっ!?」

紅莉栖「きゃっ! どうしたのよ、いきなり大声あげて」

岡部「ROBO-ONEで優勝すれば一千万円もらえる、今そう言ったか?」

紅莉栖「言ったけど……」
.                               シュタインズゲート
岡部「クククッ……フゥーハハハッ! そうか、これも運命石の扉の選択か!」

紅莉栖「大檜山ビルを直すために一千万円が必要、か。なるほどね……」

岡部「あぁ。紅莉栖よ……お前ならロボット製作、出来るのではないか?」

紅莉栖「うーん、出来ないことはないけど……大会は今月の三十日。あと三週間しかないのよ……さすがに無理ね」

岡部「いや、ダルも居れば!」

紅莉栖「そうねぇ……私がソフト面、橋田がハード面を担当すれば、なんとかなるかもしれない」

岡部「よし、ならばダルに連絡をしなければ!」

意気込んだ俺は、ポケットに入れてある『ポケコン』を取り出す。
ポケコンというのは、簡単に言ってしまえば高機能な携帯電話のようなものだ。
アプリをインストールすることによって、ネット、メール、ゲームなどが出来る。

つまんね

岡部「通話、ダル」

俺はポケコンに向かってそう呟いた。
フッ、音声認識とは中々にマッドな仕組みだと思わないか?

ダル『オカリン? うーっす』

ポケコンの画面いっぱいに映し出されるダルの顔。ポケコンはビデオ通話が可能なのだ。
というかだな……近い、近いぞダルよ! 野郎の顔のアップなぞ見たくないわ!

岡部「おう。なぁダルよ、顔をもう少し遠ざけてくれないか」

ダル『おっとサーセンwww ……これぐらいかな』

見てるぞ

岡部「うん、それぐらいならいいだろう」

ダル『で、何か用すか?』

岡部「あぁ、実はだな……お前にROBO-ONEのロボットを作ってもらいたい」

ダル『え? オカリンROBO-ONE出るの?』

岡部「あぁ、これには深い事情があるのだよ」

ダル『事情? 一体どんな』

岡部「実はだな……」

俺はダルにブラウン管工房と未来ガジェット研究所の危機について説明した。

ダル『把握した。ラボには色々な思い出があるし、なくなって欲しくないね。鈴羽も気に入ってるしさ』

岡部「鈴羽、か……」

今は2019年、鈴羽はまだ一歳だ。
ラボを気に入ってるというのは、まさかリーディング・シュタイナー? いや、そんな訳ないか。

ダル『鈴羽がどうかしたか、オカリン?』

岡部「いいや、なんでもないさ」

支援

ダル『しかし後三週間で作るっていうのはかなりキツイなぁ。僕にも仕事があるわけだし……』

岡部「うむ……」

ダル『まぁ既存品をカスタマイズするしかないかな。あ、その前に質問』

岡部「なんだ?」

ダル『オペレーターは誰がやるん? オカリン?』

岡部「オペレーター?」

ダル『ちょ、知らないのか。ロボットを操縦する人のことな』

岡部「考えてなかった。俺は操縦なんてしたことないぞ……」

ダル『ですよねー。いくらロボが良くてもオペレーターの腕がボロクソなら勝てないぜ?』

ダル『動体視力や反射神経とかが優れてる人とかじゃないとキツイかもな』

ダル『あとは……心理戦とかも割と重要かもね』

岡部「どれもこれも俺にはまったくもって無縁な言葉だな……」

γなら余裕なんだがな……支援

オカリンはガラケーだから厨二が引き立ってたのに

ダル『まぁ僕は牧瀬氏と相談して、どんなロボットにするか考えるわ。電話切るぞ』

岡部「分かった、頼んだぞ」ピッ

紅莉栖「橋田の協力は得られたみたいね」

岡部「うむ、だがオペレーターが問題だな」

紅莉栖「私はロボット作りで忙しくなるだろうから、オペレーター探しは手伝えないわ」

岡部「分かっている。俺がなんとかするさ」

紅莉栖「任せたわよ倫太郎。あ、橋田から電話きてる……着信、応答」

紅莉栖はダルとどんなロボットにするか相談を始めたようだ。
さて、俺はロボットのオペレーターを探さねばな。
残るラボメンというと……まずはまゆりか。あいつはぼーっとしているようで割と反射神経がある。
オペレーターの適正がありそうだな……候補に入れておこう。

次、萌郁。ケータイの操作スピードには目を見張るものがある。
だが反射神経がいいとは思えないな……あと人前に出るの苦手だし、大会出場は厳しいか。

るか子……は俺より鈍い気がする。厳しいだろう。
                                           チェシャー・ブレイク
最後、フェイリス。対戦ゲーにはかなり強い。あいつには全てを見通すチェシャ猫の微笑があるからな。
間違いなく彼女がベストな選択肢だろう。

るみぽさんがやっぱ適任だよな

ロボノ面白い?

俺はコレジャナイ感満載で無理だった

だがフェイリスはメイクイーン+ニャンニャンの店長だ。
それに、都市開発の会合などにも出ているVIP。VIPと言ってもVIPPERではないぞ?
そんな彼女の日曜日が空いてるなんてことは……正直ない気がする。

岡部「えぇい、何を弱気になっているのだ……とにかく電話しなければ分からん」

岡部「とは言っても今は19時少し前、店が一番忙しい時間帯だ。後にせざるを得ないな」

岡部「その間にやれることはやっておかねば……そうだな、情報収集しておこう。ROBO-ONEのことを全然知らないし」

フェリスは俺の嫁

ロボット操作なら得意じゃん
宮野的に考えて

体験版時点だとまだきな臭さがあんまり無くて青春映画みたいな感じ

>>23
やはりそうか……
しえん
http://i.imgur.com/DKcJw.jpg
http://i.imgur.com/o2TNc.jpg
http://i.imgur.com/Dc7QD.jpg

紅莉栖「はい倫太郎、あーん」

岡部「あーん……」

紅莉栖「おいしい?」

岡部「おいしいよ、紅莉栖」

紅莉栖「よかった、倫太郎が喜んでくれて」

岡部「だがカップラーメンだ!」

紅莉栖「しょうがないでしょ。さっきまで橋田とどんなロボにするか話し合ってたんだから」

岡部「それは分かっているが、カップラーメンであーんはないだろう……」

紅莉栖「う、うるさいわねっ! ほら、今度は倫太郎の番よ」

岡部「ん? あぁ、オペレーター候補か。後でフェイリスにオペレーターをやってもらえないか聞いてみる」

紅莉栖「確かにフェイリスさんなら適任か……ってそうじゃなくて!」

岡部「?」

紅莉栖「だから、その……今度は倫太郎が私にその……あ、あーんを……」

岡部「やれやれ。これだからクリスティーナは困る……ほれ、あーん」

紅莉栖「あ、あーん」

これは良スレ

みるぽっ

>>31
ャニッ!

岡部「23時……そろそろいいだろう。通話、フェイリス」

呼び出し音が鳴り続ける。だが一向に出る気配はない。
残業だろうか? 仕方ない、明日かけ直そう……そう思った時、人の姿が画面に映し出された。

フェイリス『キョーマ!』

だがその姿は、バスタオルだけを身に着けているという非常に扇情的なものだった。

岡部「なっ、なななななななんて格好をしているのだ!」

フェイリス『あれ、キョーマの顔真っ赤だよ? どうかしたのかなー?』

岡部「あ、当たり前だろう! は、早く何か着てくれ!」

フェイリス『ふーん、私が着替えている所を見たいってこと?』

岡部「ば、馬鹿者っ! 一度切るからな! 着替えたら電話かけ直してくれ」

フェイリス『はいはい♪』ピッ

岡部「まったく、なんて恐ろしい女だ……フェイリス・ニャンニャン」

ブラポ

5分ほど待っていたら着信音が鳴った、フェイリスだ。身にまとっているのはピンク色のファンシーなパジャマ。
26歳でそのパジャマか……まぁ、なかなか似合ってるのだが。

岡部「……どうやら着替えは終わったようだな」

フェイリス『うん。それで、キョーマは私に何か用かな? それとも、私の声が聞きたくなったとか?』

岡部「用事だ」

フェイリス『そっかー、残念』

岡部「なぜ残念なのか分からないが、まぁいい」

岡部「用事というのはだな……フェイリス、ロボットのオペレーターになってくれないか?」

フェイリス『ニャニャッ!? まさか奴らに対抗するために、古代に封印されたあの巨人を復活させるのかニャ!?』

岡部「違う、そういうのではない! ……しかし、フェイリスのそれはなんだか懐かしいな」

フェイリス『あはは……さすがに今の歳であのキャラは厳しいかな。お店の中ならともかく』

岡部「フッ、昔は町中だろうとやってたのにな……おっと、話を戻すぞ」

岡部「フェイリス、ROBO-ONEのオペレーターになってロボットを操縦してくれないか?」

フェイリス『ROBO-ONE……なるほど、賞金目当てかな? 確か優勝賞金が一千万円だよね』

岡部「くっ、電話越しでも相手の心を読むとは……やるな!」

フェイリス『キョーマはなんでそんな大金が欲しいの?』

岡部「それはだな……」

しえ

フェイリス『ビルの修理のため、か……』

岡部「あぁ、だからフェイリス。お前の力を貸して欲しい」

フェイリス『私としては手伝ってあげたいんだけど、日曜に店を開けるのはちょっと……』

フェイリス『それにROBO-ONEって日曜日は予選で、予選を勝ち抜いたら月曜日の本戦にもでるんだよね?』

フェイリス『二日間店を開けるのは無理……かな。しかも最近バイトの子がやめちゃってね、人手不足なの』

岡部「そうだったのか……。それなら、仕方ないな」

フェイリス『本当にごめんね、キョーマ』

岡部「いや、こちらこそ無理を言ってすまなかった。店が大変だろうが、頑張ってくれ。おやすみ」

フェイリス『うん……おやすみ』ピッ

岡部「…………」

フェイリスはやはり厳しかったか。しかし店の方がかなり大変そうだな……彼女なら大丈夫だとは思うが、心配だ。
ロボットのオペレーターは、まゆりに頼むしかないな。
しかしこんな遅くに電話しては迷惑だろう。明日の朝にでも電話をかけるか。

――2019年6月9日(日)

岡部「おはよう紅莉栖」

紅莉栖「おはよう、倫太郎。朝ごはん出来てるわよ」

岡部「あぁ……頂こうか」

テーブルの上にはご飯、豆腐の味噌汁、野菜の炒めもの、焼き鮭が置いてある。
昔は料理が壊滅的にできなかった紅莉栖も、今では普通に料理ができる……人というのは成長する生き物なのだ。

紅莉栖「どうしたの、ぼーっとして? 冷めちゃうわよ」

岡部「あぁ……おいしそうでつい見とれていた」

紅莉栖「ちょ、ちょっと! 朝から何言ってるのよ! おいしそうだなんて……このHENTAI!」

岡部「はぁ? 俺はご飯がおいしそうだと言っただけだぞ。なぜHENTAIになるのだ」

紅莉栖「え? あ、あぁ……ご飯ね! うん、分かってるわよそんなこと!」

岡部「やれやれ。HENTAIなのはお前のほうだな、クリスティーナッ!」

紅莉栖「ティーナをつけるな!」

これはなんだかんだでオカリンがオペいる流れ
主人公対決良いと思います

岡部「飯も食ったし、まゆりに連絡しなければな。通話、まゆり」

まゆり『トゥットゥルー♪ まゆしぃです。こんな朝早くに電話だなんて、オカリンにしては珍しいねぇ』

岡部「あぁ、なにぶん急用でな。今、時間は大丈夫か?」

まゆり『大丈夫だよー』

岡部「分かった。実はお前に頼みたいことがあってだな……」

まゆり『頼みごと? なにかなー』

岡部「実は――」

ナイトハルト勢は……全員苦手そうか

まゆり『ラボのためにROBO-ONEに?』

岡部「あぁ。そしてお前にはロボットを操縦してほしいんだ」

まゆり『うーん、そういうのはフェリスちゃんの方がいいんじゃないのかな?』

岡部『最初、フェイリスに頼んだんだがな……店のほうが忙しくて無理らしい」

まゆり『そっかぁ……』

岡部「ラボメンの中で次に操縦が出来そうなのはお前なんだ。頼む!」

まゆり『うん、分かったよ。オカリンがそう言うなら、まゆしぃ頑張ってみるのです』

岡部「ありがとう、まゆり」

紅莉栖「その様子だと上手く行ったみたいね」

岡部「あぁ。ロボットの方はどうなった?」

紅莉栖「橋田と相談しておおまかな構想は決まったわ」

岡部「ほう、さすがだな」

紅莉栖「問題は、ロボットやパーツを買うのに二十万円ちょいかかるのよね。半分は橋田が出してくれるって」

岡部「ならば十万か……了解した」

紅莉栖「あとまゆりの操作練習の為に本来のロボットと似た操作系統の安価なロボを買いたいの」

岡部「そうか、実際に使うロボは改造などしなければならんからな……まゆりが触る時間がさほど取れん」

紅莉栖「そういうこと。ま、これは大した値段じゃないから大丈夫」

岡部「ではその練習用ロボはまゆりの家に送っておいてくれ」

紅莉栖「オーケー。今日頼めば明日には届くはずよ」

――2019年6月10日(月)

岡部「ただいま、紅莉栖」

紅莉栖「お帰りなさい、倫太郎。残業お疲れ様……ご飯食べる? それともお風呂? それとも……」

岡部「ロボットだ!」

紅莉栖「……言うと思った。素組みして、動作テストしてた所よ」

岡部「さすがは助手だ」

紅莉栖「助手って言うな」

岡部「すまんすまん。つい興奮してな……」

岡部「ほう、これが……」

目の前にある小さなロボットは、全体的に赤い人型ロボットだった。これはあれだな、なんかガンバムみたいだ。

岡部「いいデザインだが……俺的にはもっとこう、悪役っぽいロボットがよかったな」

紅莉栖「性能重視で選ばせてもらったからね。あと拡張性と値段」

岡部「ふむ……まぁそこらへんは紅莉栖とダルを信用しているさ」

紅莉栖「でもよく考えたら、こいつは橋田の元に送ればよかったわね。ハードウェア担当はあいつなんだし」

紅莉栖「ソースコードはメールで送ってもらえばいい……まぁ、今更言っても仕方ないんだけど」

岡部「いや、実際に見てみるのは大事だと思うぞ。俺も操縦したかったし」

紅莉栖「そうかもね。はい、これがコントローラー」

岡部「これは……なんだかPSコンそっくりだな」

紅莉栖「オーソドックスなのを選んだだけよ」

岡部「とりあえず左スティックを倒してみよう……おお、立った! ロボ子が立った!」

紅莉栖「クララじゃないから。ていうかこの見た目でロボ子はないだろjk」

俺と紅莉栖は一時間ほど遊んだ……もといテストした後、ロボットとパーツをダンボールに入れた。
明日、ダルの家に郵送するとしよう……とか考えていたらメール着信。
送り主はダル。どうやらダルの嫁である由季さんが、明日の朝早くに俺の家にロボットを取りに来てくれるようだ。
正直助かる、さすがはマイフェイバリットライトアームだ。

ほう

なんだろう・・・この>>1はできる子・・・
でも、なにかが足りない・・・なにかが・・・

――2019年6月11日(火)

岡部「しかし、紅莉栖の料理の腕は本当にすごくなったな」

紅莉栖「えへへ、そう?」

岡部「あぁ。昔の狂気でマッドな料理は一体なんだったのか」

紅莉栖「あの頃は料理なんて全然したことなかったからね。でもまゆりが料理できないなんて思わなかったわ」

紅莉栖「だって、すごく家庭的なイメージがあったもん。裁縫できるし……」

岡部「そうだな……あいつの衣装作りの腕前は神がかっていた。今ならきっと料理も出来る気がする」

こんな風に食事をしながら話していたら、ピンポーンという軽快な音が家中に響き渡った。

岡部「由季さんだろうか。出てくる」

しえん

岡部「はい」

由季「あ、おはようございます。橋田ですけれども……」

岡部「今開けますね」

扉を開ける。

岡部「どうも、お久しぶりです」

由季「そうですね、岡部さん。えっと……ロボットを取りに来たんですけれども」

岡部「この箱です。そんなに重さはありませんが、落とさないでくださいね」

由季「ありがとうございます。では私はこれで……」

岡部「はい。朝早くからすみません」

しかし綺麗な人だな。ダルめ、よくもあんな美人をゲットしたじゃないか。
確かコミマで出会っていきなり告白したんだったか? 君に一生萌え萌えキュンキュンだか何だか言って。
本当にいい度胸してるな、あいつは。とてもじゃないが俺には真似できない。

これは支援せざるをえない

仕事が終わって家に帰宅。そして飯を食って風呂から出ると……メールが来ていた。差出人はまゆり。

time:2019/06/11 22:07
from:まゆり
sub :ロボットさんなのです!
ロボットさんが昨日届いんだけど、お仕事で疲れててすぐに寝ちゃったのです。連絡できなくてごめんね?
今日は早めにお仕事終わったから、ガシャーンガシャーンって動かしてみたよ。
なんだかいっぱい動きがあって面白いねぇ。


まゆりは楽しんでいるようだな、よかった。だが楽しんでいるばかりでは勝てない。
ROBO-ONEについて調べてる時に見つけた試合動画のURLをいくつか送っておこう。
実際の試合を見るのは勉強になるからな。

――2019年6月15日(土)

岡部「ROBO-ONEに出ると決めてもう一週間か。開発はどんな感じだ?」

紅莉栖「正直あまり進んでないわね……自由に時間が使えたあの頃とは違うわ」

紅莉栖「ま、この土日である程度終わらせたいわね。今日はラジ館のロボット大会に出るんだっけ?」

岡部「うむ。まゆりの腕試しと言ったところだ」

紅莉栖「頑張りなさいよー。あ、帰りにドクペ買ってきて」

岡部「まだストックがあったと思うのだが……」

紅莉栖「ごめん、全部飲んじゃった。ロボット開発だなんて慣れないことしてたらドクペをがぶ飲みしたくなっちゃって」

岡部「フッ……さすがはドクターペッパリアンだな。いいだろう、大量に買ってきてやる」

ブラウン野郎に任せればスペックさえ十分ならやってくれそうな気がする

――ラジ館

岡部「まゆり」

まゆり「あ、オカリンだー。トゥットゥルー♪」

岡部「おいおい、お前もう25歳だろ。恥ずかしくないのかそれ」

まゆり「さすがにオカリンの前だけでしかやらないよぉ」

まゆり「あとあと、オカリンだってフゥーハハハッて今でもやるんだよね?」

岡部「な、何故それを知っている!」

まゆり「この前紅莉栖ちゃんに聞いたんだよぉ」

岡部「紅莉栖め……後でお仕置きせねばならんようだ」

みんな20代後半なんだよな………

岡部「小さな大会なのに随分と人がいるな」

まゆり「今はロボットが大ブームだからねぇ」

岡部「ふむ……やはり世界征服をするなら強力なロボットを容易すべきか?」

まゆり「オカリンってばー、もう27歳なんだよ?」

岡部「たまには俺の右腕を暴れさせてやらないとな……ククク」

まゆり「もう……とりあえず受付に行こっ」

岡部「うむ」

>>58
もえいくさんなんて、三十路目前だぞ(´・ω・`)

まゆりはLBXミネルバを巧みに操るスキルを持ってるからな

なんだかんだで体験版でカットされた予選の試合でロボノ勢と絡ませたら凄いと思う

――数時間後

岡部「まさか、決勝まで残るとは……驚いたぞ」

まゆり「まゆしぃもびっくりなのです……」
                                         レチッドエッグ
司会「それではいよいよ決勝戦! 赤コーナー、椎名まゆり操る『見捨てられた卵』!」

岡部「フッ、我ながらいい名前だ……フゥーハハハッ!」

まゆり「うーん、まゆしぃはもっと可愛い名前がよかったのです」

司会「続きまして蒼コーナー……4℃操る『黒き閃光』!」

4℃「フッ……優勝はラジ館に舞い降りた、最強のロボバトラーの俺様が頂くぜ」

岡部「お前は……十円ハゲ!?」

4℃「何っ!? テメェ……なぜ俺のアンタッチャブルな黒点を知っている!?」

まゆり「オカリン……悪口言うのはよくないよぉ」

岡部「だがこいつは……っ!」

いや、待てよ? 今いるのはシュタインズ・ゲート……あの時とは違う世界線だ。
こいつがかならずしも悪人であるとは限らない。

岡部「……すまなかったな、4℃」

4℃「フン、俺様のハートはガイアの如き広さだからな……許してやるよ」

ふむ

数分後――

司会「決まったぁあああっ! 優勝は4℃だぁあああっ!」

4℃「当然の結果だな。俺様に勝てる奴なんて、この会場には居やしねぇんだよ」

4℃のロボットはかなり巨大で、まゆりの攻撃が全然通用していなかった。
そしてその巨体から繰り出されるパンチでまゆりのロボは一撃でノックアウト……完敗だ。
あの時とは違い、4℃は卑怯な手段を使ってる様子もなかった。取り巻きもいないし。

まゆり「あぅ……負けちゃったのです」

岡部「まゆりはよくやったさ、お疲れ」

4℃「俺の黒点を見抜く程の奴なら、もう少し楽しませてくれると思ったんだがな。期待はずれだぜ」

岡部「っ……」

4℃「二週間後のROBO-ONEも、俺の黒い輝きで全てを塗りつぶしてやるよ……楽しみにしてな」

まゆり「…………」

まゆり「オカリン……やっぱりまゆしぃじゃ、無理なんじゃないかな」

岡部「まゆり……?」

まゆり「決勝戦の人に手も足も出なかったもん……再来週の大会にはもっと強い人がたくさん出るんだよね?」

岡部「それはそうだが、今日使ったのは操作練習のための安物ロボットなんだ」

岡部「それなのに決勝まで行けたってことは、かなり凄いことだと思うぞ?」

まゆり「ありがとう、オカリン。まゆしぃね、ROBO-ONEについていろいろ調べてみたんだ」

まゆり「他の人達は半年以上前からいろいろ準備して、大会に望んでるんだって」

まゆり「まゆしぃじゃ、そんな人たちに勝てないと思うんだぁ……だから、やっぱりフェリスちゃんにお願いしよ?」

岡部「まゆり……だが前にも言っただろう、フェイリスは仕事があって無理なんだ」

まゆり「二日間だけ、まゆしぃが代わりにメイクイーンで働けばいいんじゃないかな」

まゆり「まゆしぃは長い間メイクイーンで働いてたし……何とかなる気がするよ」

岡部「しかし……」

まゆり「ROBO-ONEで優勝できないと、ラボがなくなっちゃうんでしょ? まゆしぃは……そんなの嫌なのです」

岡部「……分かった、フェイリスに相談してみる」

まゆり「それはまゆしぃがやっておくよ。オカリンじゃ分からない事もあるだろうし」

岡部「何から何まですまないな」

まゆり「まゆしぃはオカリンの人質だもん」

岡部「ば、馬鹿者っ! こんな街中で何を言っているのだ!」

まゆり「えへへ。オカリン顔真っ赤だよ?」

岡部「そ、そんなことはないぞ!」

しえんた

岡部「なんだか、懐かしいな」

まゆり「ん? 何が懐かしいの?」

岡部「こうやってまゆりと二人でいることが、だ」

まゆり「そうだね。今ではオカリン、紅莉栖ちゃんの旦那さんだもんねぇ」

岡部「うむ……」

まゆり「大切にしてあげなきゃ駄目だよ?」

岡部「もちろんだ」

まゆり「ちょっと紅莉栖ちゃんが羨ましいかな……」

まゆりがぼそぼそと何かを呟いたが、よく聞き取れなかった。

岡部「今、何か言ったか?」

まゆり「それは秘密なのです♪」

まゆり「ノッチヨー☆」

まゆり「ここでお別れかな? またね、オカリン」

岡部「あぁ……またな、まゆり」

まゆり「今日はオカリンと一緒に居られて、すごく楽しかったよ」

岡部「そうか、それは何よりだ」

まゆり「また一緒に居られたらな……なんちゃって、ウソだよ」

岡部「嘘? なぜだ、会いに来たいなら来ればいいだろう」

まゆり「もう、オカリンって本当に鈍いよね。お嫁さんがいるのに他の女の人と居たら、ヤキモチ焼いちゃうよ?」

岡部「ヤキモチ? いったい誰が誰に」

まゆり「はぁ、紅莉栖ちゃんは苦労しそうだなぁ。まぁいいや……大会、頑張ってね」

岡部「任せておけ!」

岡部「ただいま」

紅莉栖「お帰り。大会はどうだった?」

岡部「決勝まで行ったんだが、そこで敗北してしまった」

紅莉栖「へぇ、始めて一週間で決勝に行くなんて……すごいのね、まゆりって」

紅莉栖「しかもロボットは操作練習のための安物でしょ」

岡部「あぁ、だがまゆりはオペレーターを辞めることになった」

紅莉栖「え、えぇええええっ!? 何か用事が入っちゃったの?」

岡部「そういう訳ではない。フェイリスにやってもらおう、とまゆりが言ったのだ」

紅莉栖「え? でもフェイリスさんはお店が……」

岡部「大会の二日間だけ、まゆりが代わりにメイクイーンで働く……という条件でまゆりが交渉する」

紅莉栖「そういうことね……分かった」

夕食を取って風呂に入っていると、ポケコンの着信音が鳴った。
おそらくフェイリスだろう……ククク、ならばこの前の仕返しをしてくれる。
名付けて、裸で電話にでるぞ作戦……狂気のマッドサイエンティストの恐ろしさを思い出させてくれる。

岡部「着信応答! フゥーハハハッ! 見るがいい我が肉体、を……?」

画面に映し出されていたのは、フェイリスではなくるか子だった。

るか『きゃあああああああああっ!』

岡部「る、るか子だったか! す、すまん! すぐに服を……のわっ!」

慌てた俺は、ズボンを履こうとしてずっこけてしまった。
そしてポケコンも手放してしまい、あろうことにポケコンは俺の股間の前に落下。
ポケコンにはカメラがついてて、カメラに映し出されたものは電話先の相手の画面に映し出されるわけで、つまり……。

るか『いやぁああああああああああっ!!}』

なんてことをしてしまったんだ、俺は……るか子に俺の局部のアップを見せつけるなんて!
ラボメンガールズにバレたら死刑ものだぞ!?
しかし、叫び声をあげながらも、るか子は俺の息子を凝視してるように見える。

だが男だ

岡部「なぁ、そんなにじっと見られると恥ずかしいんだが?」

るか『すみません、つい……岡部さんのって可愛いんですね』

岡部「な、何を分析しているのだるか子よ!」ムクッ

るか『あ、なんだか大きく……』

岡部「一度切るぞ!」ピッ

はぁっ、はぁっ……るか子が妙なことを言ったせいで、ドキッとしてしまったではないか。
とりあえず服を着て、かけ直そう……。

男色家オカリン

支援だ

るか『ご、ごめんなさい岡部さん』

岡部「いや、元はといえば俺のせいなのだ。気にするな……それで、何か用でもあったのか?」

るか『用って言うほどのことじゃないんですけど、岡部さんがROBO-ONEに出ると聞いたので……』

岡部「まぁ俺が操縦するわけではないのだがな」

るか『まゆりちゃんが操縦するんですよね?』

岡部「いや、まゆりではない。おそらくフェイリスだ」

るか『あれ、そうなんですか』

岡部「まぁいろいろと事情があってな」

るか『そうなんですか……。ボクは大会の日、用事があって行けないですけど……応援してますから』

岡部「あぁ……ありがとう、るか子」

るか『あ、ひとつ聞きたいんですけれど……』

岡部「ん?」

るか『テレビ通話の動画って保存できるんでしょうか?』

岡部「通話終了直後に保存するかどうかの選択肢が現れたと思うが……」

るか『えぇっ、そうなんですか!? 遅かった……』

岡部「おいまさかるか子、お前……」

るか『お、おやすみなさい岡部さん』ピッ

岡部「切られた……聞かなかったことにしておこう」

風呂に入り直すのも面倒だし、まぁいいか……と思っていたら着信。
今度はちゃんと名前を確認する、フェイリスだ。

岡部「俺だ」

ルカ子www

フェイリス『マユシィから話は聞いたのニャン』

岡部「そうか……それで、返答やいかに?」

フェイリス『この話、受けてあげるニャン』

岡部「本当か!」

フェイリス『本当ニャン♪』

岡部「助かる……」

フェイリス『でも、一週間頑張ってきたマユシィは……』

岡部「まゆりなりに考えて出した結論なんだろう。あいつ、普段は鈍いくせにこういう時だけっ……」

――まゆしぃは、オカリンの重荷になりたくないのです。

フェイリス『キョーマ……』

フェイリス『絶対に、優勝しようね』

岡部「あぁ!」

オカリンが「あぁ!」なんて言うか?

――2019年6月30日(日)

とうとうROBO-ONEの日になった。
正直寝不足だな……無理もないが。ポケコンを取り出すと、メールが一通。
ミスターブラウンからだ……あ、連絡入れるのを忘れていた。

岡部「通話、ミスターブラウン」

電話をかけると、あっという間に応答がありミスターブラウンの顔が映し出される。

ブラウン『岡部! お前いつになったら連絡よこすんだよ!』

岡部「すみません。最近立て込んでまして……」

ブラウン『で、パーティーはいつか決まったのか?』

岡部「いや、パーティーはひとまず置いておきましょう」

ブラウン『ん? そりゃどういうことだ?』

岡部「俺たち、今日ROBO-ONEの大会に出ます。そこで優勝して、一千万円手に入れて来ます」

岡部「その一千万円で、ビルを修理しましょう!」

ブラウン『ROBO-ONEだとぉ? 岡部、あれはそんな簡単に優勝できる高いじゃねぇぞ』

岡部「無茶は承知のうえです。ですが、必ず勝って見せます!」

ブラウン『……やれやれ、なら朗報を待つとするか。頑張れよ、岡部』ピッ

ミスターブラウンとの通話を終えた後、メールが来た……まゆりからだ。

time:2019/06/30 07:27
from:まゆり
sub :がんばってね
とうとう大会の日だね。
オカリン、紅莉栖ちゃん、ダルくん、フェリスちゃん……みんな、がんばってね。
まゆしぃもメイクイーンで頑張るよぉ。


岡部「まゆり……頑張ってくるからな」

見ているぞ

お前は知りすぎた


岡部「ここが会場のお台場万博アリーナか……」

紅莉栖「なかなか大きいわね」

ダル「なんせ来年の東京万博会場ですからなぁ」

フェイリス「なんだか緊張してきたなぁ……」

ダル「フェイリスたん、そんなときは僕の胸に……」

アホなことを言うダルに紅莉栖の脳天チョップが炸裂した。

ダル「あいてっ」

紅莉栖「おのれは既婚者だろーが」

ダル「牧瀬氏、今のもう一回お願いします!」

紅莉栖「駄目だこいつ、早くなんとかしないと……」

「よっしゃあ! うおおおお!」

岡部「何だ、今の叫びは……?」

フェイリス「さぁ……大会前で興奮でもしてるんじゃないかな?」

岡部「一回戦は10:30からか……緊張してきたな」

ダル「まぁ操縦するのはフェイリスたんなんですけどね。ファイトだお、フェイリスたん!」

フェイリス「任せて、ダルニャン。今まで血の滲むような特訓をしてきた……必ず勝ってみせるニャン」

紅莉栖「私のプログラム、橋田のロボット、そしてフェイリスさんの操縦……三つが合わされば最強よ」

岡部「あ、あのー……俺は?」

紅莉栖「……雑用係?」

岡部「グハァッ!」

紅莉栖「冗談よ、冗談。そもそも倫太郎が言わなければ、この大会に出ることすらなかったんだから」

岡部「紅莉栖……」

ダル「やれやれ、これだからリア充は困る」

フェイリス「あーんな美人さんと結婚したダルニャンが、言っていい台詞じゃないと思うニャン」

ダルめ…

岡部「そういえばフェイリス、さっきから語尾にニャンがついてるぞ?」

フェイリス「うーん、ラボのみんなと一緒にいる時はつい……」

ダル「ご褒美です! ご褒美です!」

紅莉栖「HENTAI自重しろ」

岡部「まったくだな。おっと、そろそろ時間だな……行くぞ」

ダル「おk」

紅莉栖「えぇ、行きましょう」

フェイリス「絶対に勝ってみせるニャン……!」

すずは「おかりんおいたんがんばって!」

会場は身体を震わせるようなほどの歓声で包まれていた。辺りを見回すと、ものすごい数の観客がいる。
今日は予選だというのにこの人数か、ロボットの人気の高さが伺える。

係員「未来ガジェット研究所、第ニリングへ!」

ダル「第ニリングだってさ」

岡部「分かった」

実況「さぁ、第四リングでは注目のデビルストロンガーが登場しているぞォ!」

実況「アイアムヒール! ヒール宣言した前川志津也に注目しようぜ!」

実況「デビルストロンガーの最初の餌食となるのは、種子島の高校生だァ!」

なんだかぶっそうな奴がいるんだな。正直当たりたくない。
種子島と言えばJAXAの宇宙センターがあったな……もしかしたら、シスターブラウンが勤めていたりするのだろうか。
しかしさすがはミスターブラウンの娘……JAXAに就職など勝ち組にもほどがある。

紅莉栖「岡部、ちょっと岡部! 聞いてるの?」

岡部「お、おっとすまん。少し考え事をしていた」

ダル「やれやれ、しっかりしてくれよオカリン。もう試合始まるぜ」

岡部「おう……ってアイツは!」

ロボノってこんな話なの?

4℃「ん? テメェ、ラジ館の大会に居た……」

岡部「二週間ぶりだな。あの時の借りは返させてもらう!」

4℃「ハ! 寝言は寝てから言えよ……」

係員「青コーナー、未来ガジェット研究所、ロボット名・シュタインズゲート!」

係員「赤コーナー、4℃、ロボット名・黒き閃光!」

4℃「まさかテメェと当たるとはな、フェイリス・ニャンニャン!」

フェイリス「ニャッニャッニャッ……まさかあなたと当たるとはね、4℃」

4℃「雷ネットの借りは変えさせてもらうぜ……そして、お前を真っ黒に染めてやるよ!」

紅莉栖「気持ち悪っ……」

フェイリス「やれるものならやってみるがいいニャ!」

審判「それでは予選トーナメント一回戦、レディ――ファイト!」

ロボノ体験版やったけど、んー

これオカリン達が勝ったらロボ部廃部じゃね?

ロボノなんだかなーって感じ
っていうかキャラがなんか魅力が…

まさか「その目だれの目」まで出てくるとはね
こりゃロボノプレイ前にカオへもやっといた方がいいんじゃね?メインヒロインもかわいいしね…たはは

あの画像達のリア充臭さがちょっと……

>>97
犠牲を強いられているのだ!

数分後――

係員「スリーノックダウンで、勝者、未来ガジェット研究所!」

4℃「バ、バカな……ストリートを支配するこの俺が、こんな猫娘に!」

フェイリス「ニュフフ……フェイリスに勝とうなんて百年早いニャ」

岡部「お疲れ、フェイリス」

フェイリス「どうだった、キョーマ。フェイリスの活躍ぶりには?」

岡部「見惚れたな、正直。あんなにすごい動きが出来るとは……」

フェイリス「ニャア……お嫁さんの前でそんなこと言っちゃダメニャ♪」

ダル「これだから一級フラグ建築士は困る……」

紅莉栖「…………」

心なしか、紅莉栖の顔が笑っていない。なんだか怖いので目を逸らしておいた。

ロボットがなんか邪魔なんだよね

シュタゲ体験版やった時は 食い入るようにハマったんだが
ロボノは話うんたら長くてちょいスキップしてしもたわ

紅莉栖「そう言えば試合中に別のリングから、技名みたいなの叫んでるのが聞こえたんだけど……」

ダル「あぁ、ガンヴァルアッパーすな。可愛い女の子が叫んでてなかなかイイ!」

岡部「技名か……盲点だった! 次から俺も叫ばねば!」

紅莉栖「やめてよ、いい年して恥ずかしいと思わないの?」

岡部「でもオッサン臭い声でダブルラリアットフロムヘール! とか叫んでるのも聞こえたぞ」

紅莉栖「あー、あれにはドン引きしたわね」

予選の試合がすべて終わった。
二回戦以降は最初に戦った4℃より弱い連中ばかりで、フェイリスの圧勝だった。

岡部「みんな、お疲れ。近くにクレープ屋があったから買ってきたぞ」

ダル「オカリンGJ! うまいっ!」

紅莉栖「ん……ありがと、倫太郎」

フェイリス「一仕事した後のデザートはおいしいニャン♪」

ダル「うは、フェイリスたんの顔にクリームが……みなぎってきた!」

紅莉栖「奥さんに通報してやろうかしら?」

ダル「そ、それだけは勘弁して下さい牧瀬氏!」

優しそうな奥さんだが、実は厳しかったりするのか?
まぁ、旦那が他の女に興奮してたら怒られても仕方ないが。

支援なのです

――2019年6月30日(日)

実況「ただいまより、ROBO-ONE 41 The Skyhigh Burning! 準決勝第二試合を行います!」

実況「まずは青コーナーより、未来ガジェット研究所、シュタインズ・ゲート入場!」

ものすごい歓声に囲まれながら、リングへ向かって歩き出す。
準決勝ともなれば、自分たちに向けられる歓声の量はすごいものになっている。
横を歩くフェイリスの顔をチラッと見ると、緊張している様子はあるものの、比較的平常心を保っている。
さすがはフェイリスと言ったところか。

実況「続いて赤コーナーより、ROBO-ONE39、ROBO-ONE40、チャンピオン……ミスタープレアデスとM45入場!」

来たか……仮面の男、ミスタープレアデス。この大会で最強の敵は間違い無く奴だ。

プレアデス「アルシオーネ、エレクトラ、マイア、タイゲタ、ケラエノ、アステローペ、メロペー」

プレアデス「7人の女神の祝福により、我、400光年の彼方よりここに降臨」

プレアデス「アイアム――」

プレアデス&観客「ミスター・プレアデス!!」

ニャニャッ!

支援

くっ、なかなかやるではないか……ミスター・プレアデス! 相手にとって不足なし!

紅莉栖「ちょっと倫太郎、なにムズムズしてるのよ。もしかしてあんな感じのやりたいわけ?」

岡部「まぁ、な……」

紅莉栖「やれやれ、久々に厨二病の血がうずいてきたってか?」

岡部「あぁ、静まれ……俺の右腕よ!」

ダル「オカリンオカリン、これ配信されてるってこと忘れてない?」

ダル「あまり変な行動すると明日から職場の人に白い目で見られるぞ」

岡部「も、盲点だった!」

やばい、明日ものすごくサボりたい……。

審判「それでは、準決勝第二試合を始めます」

審判「蒼、シュタインズ・ゲート。赤、M45。レディー……ファイッ!」

プレアデスが使うM45は軽量型。今までの試合を見た限り、待ち戦法を得意とするみたいだ。
さて、フェイリスはどう対応する……?

M45はリングの中央に位置取り、長い両手を広げてこちらの攻撃を誘っている。
こちらのロボットより遥かにリーチが長い……誘いに乗ればあっさり捕まってしまうだろう。

フェイリス「それなら、こうするニャン……!」

フェイリスはスピードを生かして背後を取る。相手のM45は動きが鈍いため、ついていけていない。
これなら行ける……そう思った瞬間、M45は上半身のみを180度回転させてきた。

岡部「まずい!」

フェイリス「予測積みニャン」

相手の腕がこちらに伸びてくる……しかし、フェイリスはジャンプでかわしていた。
そしてそのまま相手にタックルし、ダウンを奪う

プレアデス「何っ……!?」

審判「ダウン!」

岡部「よしっ!」

保守

支援

その後もフェイリスは相手の行動を読み切り、優位に立っていた。
M45に隠されていたパイルバンカーみたいな武器に一度ダウンを奪われるもの、なんとか二度のダウンを奪う。

係員「スリーノックダウンで、勝者、未来ガジェット研究所!」

係員が勝敗を告げると、ひときわ大きな歓声が上がった。

岡部「勝ったぞ、ミスタープレアデスにっ……!」

フェイリス「やったニャー!」

ダル「ミスタープレアデス倒すとか、フェイリスたん神がかってるお!」

紅莉栖「あとは決勝戦だけね!」

決勝戦ktkr

ロボ部廃部じゃないですかやだー支援

実況「ただいまより、ROBO-ONE 41 The Skyhigh Burning! 優勝決定戦を行います!」

実況「まずは青コーナーより、未来ガジェット研究所、シュタインズ・ゲート入場!」

相変わらずすごい歓声だ。しかし、この狂気のマッドサイエンティストはもう慣れたぞ!

紅莉栖「体中がガタガタ震えてるわよ岡部、大丈夫なの?」

岡部「フ、フフフ……だ、大丈夫だ問題ない」

ダル「どう見ても大有りです、本当にありがとうございました」

フェイリス「しっかりするニャン、キョーマ」

実況「続いて赤コーナーより、中央種子島高校ロボット研究部、タネガシマシン3改入場!」

あれが決勝の相手か……数年前にROBO-ONEで優勝した時のロボットらしいな。
かなり古い機体なのだが、オペレーターがチートレベルの強さらしい。

毎度ながらタネマシンガンに見える

なるほど

いよいよ決勝

支援

審判「それでは優勝決定戦を始めます」

審判「青、シュタインズ・ゲート。赤、タネガシマシン3改」

審判「レディー……ファイッ!」

フェイリスは慎重に距離を測っている。これまで積極的に攻めてきたフェイリスが、珍しい。
相手の反応速度の高さを警戒しているのだろう。これは持久戦になりそうだ。

海翔「来ないなら……こっちから行くかな」

じわじわと距離を詰めてくるタネガシマシン3改。

フェイリス「その接近は迂闊、ニャ」

海翔「なっ!?」

今、何が起きたのだ? タネガシマシン3がダウンしているではないか!
まだかなり距離があるというのに……。

ロボノまだ予約してねええ
支援


ダル「おっと、とうとう使ったかフェイリスたん」

紅莉栖「決勝戦だし、出し惜しみはしないほうがいいわよね」

岡部「何か仕込んだのか?」

ダル「のびーるパンチだお。まぁプレアデスのパイルバンカーみたいな感じの遠距離武器っす」

フェイリス「一発目の右腕はかわされたニャン……わずかに時間差をつけて左腕を伸ばして正解だった」

紅莉栖「とんでもない反応速度ね……相手のオペレーター」

係員「タネガシマシン3改、1ダウンで試合再開……ファイッ!」

タネガシマシン3改は、こっちの腕の延長線上に入らないように動いている。
かなり警戒をしているな……同じ手は通用しそうにない。

なんとか射程に入れようと、フェイントもまじえつつロボットを動かすフェイリス。
だが、なかなか引っかかってくれない。相手は読み合いなどにかなり長けているな。

フェイリス「…………っ」

相手がかなりのポーカーフェイスなせいか、心を読み取るのも困難を極めるようだ。
これはなかなかに相性が悪いぞ。
相手が移動して硬直した僅かな隙を狙い、懐に飛び込むフェイリス。
だが、それは相手の思うつぼだったようだ。
パンチを叩きこもうとするものの、しゃがんでかわされてしまう。

フェイリス「ニャッ!?」

そしてそこに炸裂するタネガシマシン3改のアッパー。

あき穂「ガンヴァルアッパー!」

審判「ダウン!」

いいぞ面白い

フェイリス「手強い相手ニャン……ロボットの性能ならこっちの方が圧倒的なのに」

岡部「機体の性能差が戦力の決定的な差でない、か……」

あき穂「あ、今のってあの人の台詞ですよね、ガンバムの!」

岡部「あ、あぁ……」

あき穂「私ガンバム大好きなんですよー。あ、そう言えばその機体、どこかガンバムみたいで……」

海翔「アキちゃん、ちょっと黙ってて」

あき穂「はーい……」

試合中に相手に話しかけるとは……なかなかの少女だ。
しかもガンバムネタに食いついてくるとはな。

ダル「すぎゅが本当に出演するとは思わなかったお!」


係員「シュタインズ・ゲート、1ダウン。タネガシマシン3改、1ダウンで試合再開……ファイッ!」

直線的すぎる攻撃であるのびーるパンチの射程にはなかなか入らない。
接近戦では相手オペレーターの超反応によってかなり不利……まずいんじゃないか、この状況。
攻めあぐねるフェイリスに対し、のびーるパンチの死角から距離を詰めるタネガシマシン3改。

フェイリス「今ニャッ!」

フェイリスはロボットの両腕を伸ばす。だが伸ばした先には、タネガシマシン3改はいない。
これではダウンさせてくれと言っているようなものではないか。何を考えている……?

海翔「……まずいっ!」

だが相手はタネガシマシン3改の突進をストップし、後ろに下がろうとする。
その瞬間、シュタインズ・ゲートが上半身をものすごい勢いで回転させる。当然ながら伸ばした腕も同様に回転。
伸びた腕を側面から叩きつけられ、リング外に吹き飛んでいくタネガシマシン3改。

実況「おぉっとぉ! まさかアームを伸ばした状態で大回転とは……まるでダブルラリアットフロムヘルだァ!」

実況「しかもパーツの性能がいいせいなのか、タネガシマシン3改はものすごいところまで吹き飛んでいるぞォ!」

実況「そして強烈な勢いで床に叩きつけられてしまったァ! 果たして、タネガシマシン3改は戦えるのかァッ!?」

海翔「アキちゃん、どう?」

あき穂「ごめん、カイ……これは応急処置でどうにかなるレベルじゃないよ」

床に叩きつけられた時にかなりのダメージを受けたようだ。
右足が砕けてしまっている。他にもかなりの破損箇所がある……。

あき穂「悔しいけど、本当に悔しいけど……棄権、するしかないね」

oh…

ロボ部…

係員「タネガシマシン3改、戦闘続行不能により……勝者、未来ガジェット研究所!」

実況「ROBO-ONE 41 The Skyhigh Burning! 優勝者は……未来ガジェット研究所だァ!」

今までで一番大きな歓声が巻き起こる。あまりの音量に耳が割れそうだ。
やった、これで未来ガジェット研究所が、ブラウン管工房がなくならずに済む……!

フェイリス「フェイリスたち、勝てたんだね……」

紅莉栖「やった……」

ダル「オカリン、報酬はフェイリスたんとデート一日券でいいぜ」

紅莉栖「本当に由季さんに通報するぞ」

ダル「やだなぁ牧瀬氏、ジョークに決まってるじゃないすかぁ……HAHAHA」

閉会式も終わり、会場を出る俺たち。
ポケコンを見ると、メールが二通来ていた。
まゆりとミスターブラウンからの、ねぎらいの言葉だった。

岡部「まゆりはまだ仕事中だろうし、ミスターブラウンに電話をかけるかな……」

だがその時、俺の目に入ったのは……決勝戦で戦った高校生たちの姿だった。

紅莉栖「あ、あの子たちは……」

岡部「さっきのロボットのことは謝っておくべきだな。故意ではないとは言え、大切なロボットを傷つけてしまった」

フェイリス「うん……」

>>128
科学ADVのすぎゅぅは加藤英美里だお、ブラチューのエリン的に考えて
シュタゲから続いている感じや独自性もあったけど作りはなんとなくカオへに近かったな

岡部「あの、少しいいだろうか?」

あき穂「あ、あなた達は……」

フェイリス「さっきロボット壊しちゃっ手ごめんなさいニャ!」

あき穂「き、気にしないでください! あの人も言っていました……力のない者は死あるのみ、と」

海翔「いやいや、死んでないから」

……誰の台詞だ? 実はガンバムそんなに詳しくないんだよな、俺。

あき穂「ともかく、時間をかけて修理すれば治りますって。だからあまり、気にしないでください……」

そう言って笑う少女。だが彼女の瞳には大粒の涙が溜まっている。

岡部「じゃあ、なんで泣いているんだ……?」

海翔「実は……」

岡部「何ぃっ!? 優勝できなければロボ部がなくなる!?」

あき穂「あはは……でも、仕方ないですよ。うちが今までもっと頑張ってれば、こんなことには……」

海翔「アキちゃん……」

あき穂「もう、うちの夢が叶うことはないんだよね……どうして、こうなっちゃったんだろ?」

あき穂「やっぱり、うちなんてお姉ちゃんと違って駄目駄目なんだ。あはははは……」

海翔「アキちゃん、今日は宿でゆっくり休もう……ね?」

あき穂「うん……ごめんね、カイ。いつも迷惑かけちゃって」

海翔「別に、気にしてないから」

海翔「それじゃ、俺達はこれで……優勝おめでとうございます」

岡部「あ、あぁ……」

岡部「俺達は優勝して、大檜山ビルの修理に必要な金を入手できた」

岡部「ブラウン管工房も、未来ガジェット研究所も……なくならずに済むんだ」

岡部「なのに、なんで……なんでこんなにも後味が悪い結末になってしまっんだ!」




                                               おわり?

おいwwwまあ、仕方ない…のか?

またまたご冗談を

世界線が変わってしまった

すまん、少し休憩する

待ってる
寝るけど

シュタゲ到達後じゃなく別世界線で本編設備ならDメールもあるのに…
一旦乙

休憩ということは期待していいのだな?

乙じゃよ


あげ

――2036年6月30日(月)

あの日から、今日でちょうど17年。とうとう完成したのだ……タイムマシンが。
2019年のROBO-ONEで得た賞金でビルの修理を行い、未来ガジェット研究所やブラウン管工房はなくならずに済んだ。
だがその代償として一つの部活が潰れ、二人の若者の青春……いや、未来そのものを奪ってしまった。
少女は部活がなくなった後に生きる気力を失い、交通事故にあい意識不明の重体に。
少年は少女が意識不明になったことにより、自堕落な生活を送るようになった。
俺にとって未来ガジェット研究所は非常に大切なものだ。
だが、それは若者二人の人生を奪ってまで守りぬくべきものではない。

岡部「タイムマシン……こいつを使って、過去を変える」

ダル「あぁ。長い時間がかかったものだな」

紅莉栖「後は、彼女にすべてをたくしましょう」

鈴羽「おはよう、オカリンおじさんに紅莉栖おばさん。それと、お父さん」

岡部「……来たか」

ダル「おはよう、鈴羽」

鈴羽「とうとう完成したんだね、タイムマシン」

岡部「あぁ」

鈴羽は現在18歳。2010年に未来からやってきた時と同じ年齢だ。
見た目もそっくりである。ちなみに俺は44歳……オッサンだな。

岡部「鈴羽、作戦は頭に叩きこんであるな?」

鈴羽「もちろんだよ、オカリンおじさん」

紅莉栖「タイムマシンの操作方法は大丈夫?」

鈴羽「バッチリだよ、紅莉栖おばさん」

ダル「無事に帰ってくるんだよ?」

鈴羽「……うん!」

鈴羽「それじゃ、そろそろ行ってくるよ。2019年へ――」

メンタル弱すぎだろw

――2019年6月16日(日)

岡部「ふわぁああ……よく寝た」

ふとポケコンに目をやると、メールが着ている。
一体誰からだろう……と差出人を見て目を疑った。このアドレスは、ジョン・タイターのものではないか!
どういうことだ、なぜシュタインズ・ゲートにジョン・タイター……というか鈴羽がいるのだ!?
メールを開いてみると、ラジ館屋上で待つと書かれていた。

岡部「事情は分からんが、行くしかないな……」

――ラジ館屋上

鈴羽「うっわぁー! オカリンおじさん若いねぇ!」

岡部「鈴羽、なのか……?」

鈴羽「そうだよ、橋田至の娘でーす。本当ならまだ一歳なんだよねぇ」

岡部「一体なぜお前が? 未来で何かあったのか!?」

鈴羽「その通り。6月30日に起こる悲劇を回避するために、私は来たの」

鈴羽「あ、悲劇と言っても……ディストピアとか世界大戦じゃあないよ?」

岡部「では一体、何が起こるというのだ?」

鈴羽「そうだなぁ、かいつまんで話をすると……」

岡部「そんなことが……」

鈴羽「うん。だから、オカリンおじさんはROBO-ONEで優勝しちゃダメ」

鈴羽「正確に言うと決勝で負けて欲しい」

岡部「なぜ決勝?」

鈴羽「あの子たちが、ミスタープレアデスに勝てるか分からないからね」

岡部「なるほど……だがどうやって決勝で負けるかが問題だな」

鈴羽「フェイリスさんなら分かってくれるんじゃないかな。相手の考えてることが分かるんだよね?」

岡部「そうだな。フェイリスに打ち明けてみるよ」

オカリン気にしすぎだろwwww

タイムマシン作るほどの部活だというのか

>>156
タイムマシンを作ったのは部活じゃなくて研究所な
とりあえずID腹筋いってこいよ

岡部「俺はメイクイーンに行ってくるが、鈴羽はどうするんだ?」

鈴羽「私がウロウロして何らかの影響を与えたらまずいからね……タイムマシンの中でおとなしくしてるよ」

鈴羽「何かあったらいつでも呼んでね」

岡部「分かった……頼りにしてるぞ」

鈴羽「任せといてよー」

>>157
タイムマシンを作って守るほどの価値がある部活動なのかってことだろ

タイムマシン使うほどのことかwwww

――メイクイーン

フェイリス「キョーマ、フェイリスに何か用かニャ?」

岡部「あぁ、ROBO-ONEについて相談したいことがあってな。今日時間は取れるか?」

フェイリス「もう少ししたら休憩入るから、その時でいいかニャ?」

岡部「OKだ。それまでは店内でのんびりさせてもらうよ」

二十分後――

フェイリスが俺にアイコンタクトを送ってきた。休憩に入るのだな。
俺は勘定を済ませ、店の裏手に回る。

フェイリス「キョーマ!」

岡部「すまないな、貴重な時間をとらせて」

フェイリス「全然問題ニャいよ? それで、相談って?」

岡部「あぁ、落ち着いて聞いて欲しいんだがな……」

見ているぞ

フェイリス「ニャ、ニャんですとー!? フェイリスたちが優勝したら、男の子と女の子が……?」

岡部「そうだ。だから、俺達は優勝するわけにはいかない」

フェイリス「でもそれじゃあラボやブラウン管工房は……」

岡部「残念ながら、諦めるしかないな……人の未来には変えられん」

フェイリス「……キョーマがそれでいいなら、フェイリスはそれに従うニャ」

わざと負けてお金貰えば円満に解決するよね

――2019年6月30日(日)

大会は予定通り、準優勝に終わった。
ちなみに準優勝の賞金は百万円だ。大金に変わりはないが、ビルの修理には足りない。

岡部「ミスターブラウンに合わせる顔がないな……」

紅莉栖「仕方ないわ、私達はやれるだけのことはやったと思う」

ダル「うんうん。フェイリスたんはものすごく頑張ったと思われ」

フェイリス「ダルニャン……」

落ち込む俺達の視界に、ロボ部の連中が入った。

これがシリアスな笑いというやつか

岡部「優勝おめでとう、中央種子島高校の諸君」

あき穂「あなた達は……決勝の!」

岡部「廃部は避けられたようだな、おめでとう。これからもロボット開発に勤しんでくれ」

あき穂「はいっ、ありがとうございます!」

海翔「ん……? なんで、廃部のことを?」

おっと、余計なことを口走ってしまったな。

岡部「何、風の噂と言うやつさ」

海翔「風の噂、ねぇ……」

岡部「ま、それはともかく……未来のことは任せたぞ」

海翔「はい?」

岡部「次に世界を救うのは、君達だからな。いずれまた会う時が来るだろう。さらばだ……」

このオカリン悟りすぎタイムリープしてるだろ

海翔「行っちゃった……結局何が言いたかったんだろうね」

あき穂「か、かっこいい! 世界を救う、だってさ!」

海翔「なーにその気になってんのさ、アキちゃん。変な壺とか買っちゃ駄目だよ?」

あき穂「壺?」

海翔「あー、分からないならいいや」

何であの人達は廃部のことを知っていたんだろう? 何かが引っかかる……。
それにしても、世界を救う……ねぇ。
何をトンチンカンなことを言ってるんだか。俺はそんなものとは無縁な人間だよ。

だって俺は――
英雄でもなく。
軍人でもなく。
ロボットアニメの主人公でもなく。
ただの格闘ゲーマーなんだから。


                                  おわり

ロボ部が居ない未来がトンデモないことになってて、
彼らが居ないと世界がヤバい!という事を未来の岡部は知る
だから過去を改変しよう……的なことを書きたかったんだが、さすがに情報不足だった。反省している

だよね、お疲れ

ロボティクス・ノーツって世界救っちゃう系の話だったのか



綯さんロボノにはどんくらい出てくるかねえ

>>173
CMかなんかのキャッチコピーで「世界を救うのはヒーローではない。オタクだ。」
ってあった


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