小鞠「ねぇ、お兄ちゃんとお風呂入るのやめない?」 (15)

夏海「はぁ?なんで」

夏海「もしかして姉ちゃん、兄ちゃんのこと嫌いになったのか?」

小鞠「いやぁ、なんていうかさ……」

小鞠「この歳で異性とお風呂って普通はないかなぁって」

夏海「何言ってんのこの姉ちゃんは」

小鞠「な、何さ」

夏海「兄妹なんだから異性とか関係ないじゃん」

小鞠「そ……うかな?私達って変じゃないよね?」

夏海「れんちょん、見てなよ。ライターのガスをこうやって握り拳のなかに溜めてね…」シュゥゥゥ

れんげ「なんなのん?」

夏海「そしたら点火しまーす♪」シュボ

ボウッ!

れんげ「す、すごいのん!なっつん魔法使いみたいなのん!」

夏海「えっへっへ…面白いっしょ?れんちょんもやってみる?」

れんげ「あ、危なそうだからウチはいいのん…」

夏海「大丈夫だって。火傷なんかしないからさ」

れんげ「あ、熱くないのん…?」

夏海「って話を昨日、姉ちゃんとしたわけよ」

夏海「別に兄妹なんだから気にすることないと思わない?」

れんげ「確かにお風呂はみんなで入るのが楽しいのん」

夏海「だろー?」

小鞠「やっぱりそうなんだ」

蛍「それは違います!」

雪子「こらっ!あんたはまたそんな危ない事してっ!」

夏海「げっ…母ちゃん…なんだよぅ、なんも危なくねえって」

雪子「れんげちゃんに変な事教えないの!あんたがバカな事すると小さい子も真似するでしょうが!」

夏海「ちぇ…うっさいなぁ…」

雪子「そうやってあんたは人の話を聞かないで…」

雪子「いい?あんたがいらん事して大怪我するのは勝手だけど、れんげちゃんに火傷でもさせたら母さん許さんからね」

夏海「へいへい。わっかりましたよ~っと」

雪子「はぁ…とにかくライターは出しんさい。それ父ちゃんのでしょうが」

夏海「わかったってば!ほらこれでいいんでしょ!いこっ、れんちょん」グイッ

れんげ「あっ…」

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