男「こ、ここが隣人部か・・・」(177)

男「僕も・・・こ、ここで友達作るんだ!よ、よしっ!」コンコン

夜空『ん?』

肉『ノック?あれ、全員いるわよね?』

理科『そもそも部員にノックして入ってくるような律儀な人いませんよね』

小鷹『偉そうにいうことじゃないと思うが・・・』

幸村『のっくもせずにいきなりおしいってきてごういんにれいぷするあきに・・・さすがです』

小鷹『そんな事実は一切無いからなっ?!』

肉『ノックといえばこの間小鳩ちゃんがうちに遊びに来たとき・・・ドゥヘヘ・・・』

小鳩『ひぃっ』

小鷹『お前、またなんかやらかしたのかよ。小鳩、ガチで怯えてるんだからやめてやれよな・・・』

マリア『だははー!お兄ちゃんは過保護すぎるのだー!こんな吸血鬼なんてほっといてワタシと――』

ドッタンバッタンガチャンキャポポラ

男「あ、あれ・・・騒いでるみたいだけど返事がない・・・?」

男「も、もう一回」コンコン

小鷹『あ、しまったすっかり忘れてたな』

ガチャ

小鷹「悪い悪い、待たせちゃって」

男「ひぃっ、ヤンキー?!」

小鷹「違う!」

男「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!今これだけしか持ってないんですぅううう!」

幸村「おお・・・これがあにきのなまかつあげ・・・」

小鷹「誤解を招くような発言はやめろ!」

肉「なまかつあげって・・・なんかエロいわね」

夜空「貴様の頭の中は年中ピンク色らしいな。さすが動く猥褻物」

肉「なっ!」

マリア「なまかつあげ・・・なんか美味しそうだな!!」

小鳩「ククク・・・きっと衣をつけずそのまま揚げるトンカツだな・・・」

小鳩「肉のただれ変色していく姿をじっくりと観察する・・・オゾマシイ料理よ!」

マリア「ぎゃああああああああ!!グロすぎるぞ!!!」

理科「それって確実においしくないですよね、カチカチになりそうだし。・・・か、カチカチ・・・ふむ」

肉「こ、小鳩ちゅわん!いま、あたしのこと呼ばなかった?!」

小鳩「呼んでない!」

夜空「最近肉=肉が定着してきたなw」

理科「その改変意味不明すぎですね」

男「・・・あ、あの」

小鷹「はは、騒がしくて悪いな。あ!あと俺はヤンキーじゃないからな?」

男「あ、いえ、すみません僕もいきなり失礼なこといっちゃって・・・」

小鷹「気にすんなよ。あー・・・で、何か用か?」

男「あ、あのっ、ぼぼ、ぼくもっ、ぼくも隣人部に入部させてください!!」

小鷹「・・・えっ」

女性陣「?!」

小鷹「・・・な、なんだって?す、すまんもう一度いってくれないか?」

男「僕を、にゅ、入部させてください!!」

女性陣「・・・」

小鷹「・・・」

男「・・・」

小鷹「・・・う」

男「う?」

小鷹「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!きたああああああああああああ!!!!!」

男「ひいっ?!」

小鷹「sつはだjfがbs;bd;!!」

男「ひぃっ、ヤク中?!」

夜空「落ち着け、馬鹿小鷹」

肉「ちょっと、来なさい」

バタン

男「あ、あれ・・・?」

夜空『・・・る?・・・・・・だ・・・・・・に』

肉『・・・よ!・・・に・・・し、・・・・・・ね!!』

理科『・・・~ん・・・、まぁ・・・・・・で・・・?』

幸村『あ・・・おと・・・・・・で・・・・・・、・・・か?』

夜空『・・・・・・。しか・・・・・・』

マリア『だははー!正直アレはないと思うぞ!』

男「」ビクッ

小鳩『ク・・・・・・、あ・・・・・・に・・・・・・』

肉『・・・?っ・・・?!・・・』

小鷹『いいじゃないか!素晴らしい!男友達最高!!!』

理科『それ・・・~・・・、ん・・・・・・ハァ・・・・・・・・・・・・ハァ・・・・・・』

幸村『・・・き・・・・・・』

小鷹『そういうことじゃねええ!!!』

夜空『・・・で、・・・・・・る?』

小鷹『俺・・・・・・、だ・・・・・・?・・・・・・に・・・・・・か!』

肉『・・・、・・・・・・』

夜空『・・・、は・・・・・・っ・・・た・・・』

男「(だめ、なのか・・・?やっぱり僕みたいなのが友達をつくろうなんて・・・)」

ガチャ

男「」ビクッ

小鷹「悪いなまた待たせちまって!」

男「いえ・・・あの、すみませ」

小鷹「隣人部はお前を歓迎するぜ!・・・って、あー名前まだ聞いてなかったな」

男「あ、ぼ、僕、男っていいます・・・ってえ?」

小鷹「男、か。よろしくな!俺は羽瀬川小鷹!」

男「あ、こ、羽瀬川、さん・・・」

小鷹「タメだろ?呼び捨てでいいからな!いや、むしろぜひそうしてくれ!」

男「あ、わ、わかりま、した・・・は、羽瀬川、くん・・・」

小鷹「敬語もいらないって!くん付け・・・ま、いいや。なっ、なっ?仲良くやろうぜ!」

男「あ、は、はぃいい・・・」

男「(なんか積極的すぎて怖いなぁ・・・もしかしてホ、ホモなのかなこのひと・・・)」

小鷹「(ああ・・・やっと男子の部員が・・・!これで、これで俺にも明るい高校生活が!!)」

小鷹「っと、で、こっちが隣人部のメンバーだ」

理科「先輩、そこはイカれたメンバーを紹介するぜ!ですよ」

小鷹「なんでだよ!・・・て・・・んーまああながち間違いでもない、のか?」

理科「失礼な!・・・コホン、志熊理科です。よろしくお願いします、男先輩」

男「あっ・・・どぅ、どぅも!よよよ、しく!」

男「(リ、リアル女の子と久しぶりに会話した気がする!)」

理科「(うーん、なんというか外見どおりの人みたいですねえ)」

マリア「ワタシはマリアだ!よろしくな!太いお兄ちゃん!!」

男「ふ、ふとっ・・・」

幸村「楠幸村です」

男「あ、ど、ども・・・?えっ・・・じょ、し?男子?」

幸村「わたくしは真の漢を目指すもののふです」

男「えっ・・・あっ、つ、つまり?」

小鷹「あーまー・・・それについてはあとから説明するよ・・・で、」

残り「・・・」

小鷹「ほら、お前らも!」

小鳩「・・・うー・・・」

小鳩「小鳩・・・あんちゃんの妹・・・」

男「は、はぁ」

小鷹「俺の妹なんだ。ちょっと人見知りだから許してやってくれ」

男「なるほど」

小鳩「・・・うぅ・・・」

小鷹「お前ら、」

肉「チッ」

夜空「・・・ふん」

肉「・・・柏崎星奈、別によろしくしなくてもいいわよ」

男「えっ、や、やっぱり星奈様もこの部に?!」

肉「・・・今度、ここでそういう風に呼んだら叩き出すから。いいわね?」

男「ひっ、は、はい・・・」

肉「フン・・・」

夜空「三日月、夜空だ」

男「あ、はい・・・」

夜空「・・・」

男「・・・」

夜空「・・・ふん、私は忙しいから今日はもう帰るぞ」

肉「あっ、あたしもやんなきゃいけないことあるから帰るわー」

夜空「真似するな、肉」

肉「う、うっさいわね!今日はじっくり家でやんのよ!」

夜空「そんなことを堂々と宣言するな、腐った肉が」

肉「あ、あたしは腐ってないわよ!!」

バタン

男「あ、あの・・・もしかして、僕・・・」

小鷹「な、なあに気にすんなって!あいつらも人見知りで照れてるだけなんだよ」

男「そうなんですか・・・?」

小鷹「そうそう、って夜空の奴・・・一応部長のくせに新入部員ほっといて帰りやがって・・・どうするかな」

幸村「あにき、とりあえずお掛けになってもらえばよろしいかと」

小鷹「おう、そうだな!まあ座ってくれ」

男「あ、ど、ども・・・(すごいな、部室にソファーって・・・、ってよく見たら色々あるぞ・・・)」

幸村「どうぞ」

男「あ、ど、どうも?・・・え、紅茶?」

幸村「紅茶はおすきではありませんでしたか」

男「あ、いや、自然に出てきたものだからびっくりして・・・」

小鷹「・・・」プルプル

理科「どうしたんですか?生まれたての小鹿プレイですか?」

小鷹「これだよ、この反応!やっと、やっと常識人が来てくれた!!」

小鷹「頼む、これからもっこれからもよろしくな!!」ガシッ

男「ひいいっ、は、はいっ」

理科「・・・ほう」

幸村「あにき、おとこなきですね」

男「(・・・やっぱりこの人ホモっぽいな・・・あんまり近寄らないようにしないと)」

翌日

男「(会話ないな・・・)」

小鷹「・・・」ペラッ

理科「・・・」カタカタカタッターン

星奈「・・・」カチ カチ  カチカチ

夜空「・・・」ペラッ

幸村「・・・」ボー

男「(こ、ここは一つ自分からッ!!)」

男「はっっ、、、はっすぇがわきゅう!」

小鷹「うおっ?!あ、俺?」

夜空・肉「」イラッ

男「」コクコク

小鷹「お、おう、どうした?」

男「いや、そのぉ、何読んでるのかなぁって・・・」

小鷹「ああ、ラノベだよ」

男「うぇええええええっ?!は、はっすえがわくんラノベ読むの?!」

夜空・肉「」イライラ

小鷹「お?お、おう!意外かな?」

男「う、うん、まぁ・・・。な、何読んでるの?」

小鷹「今読んでるのははまち・・・『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』だな」

小鷹「マイナーなレーベルだからあんまりメジャーじゃないかもだけど、あでもニャル子さんとかアニメ化してるんだよなぁ」

男「し、知ってるよ!がはまさん可愛いよね!」

小鷹「あーがはまさんかー・・・うーん」

男「あっ、羽瀬川くんはゆきのん派?」

小鷹「いや、そういうわけでも・・・んー」

男「もしかして先生派?ま、まさか・・・戸塚きゅん派じゃ・・・」

夜空・肉「チッ」

小鷹「いや、さすがに戸塚はない、かな?可愛いけど男だしな」

男「(こええええええ、ちょっと疑問系なのがこええええ!やっぱホモっ気あるのかなぁ)」

小鷹「んーゆきのんもがはまさんもいいし先生もいいよなー・・・うーん、選べねえなぁ」

理科「さすが優柔不断王」ボソ

小鷹「えっ、何?」

理科「なんでもないですよ」

男「(え、聞こえるくらいの声だったよな・・・?羽瀬川くん耳悪いのかな・・・)」

夜空「・・・小鷹、参考までに聞くが」

小鷹「おう、なんだ?」

夜空「そのキャラクターたちはどんな感じなんだ?」

男「あっ、ゆきのんはですね――」

夜空「どんな感じなんだ、小鷹?」

小鷹「えっとな、ゆきのんはクール系の毒舌家だな」

夜空「・・・ほう」

男「あ、で、がはまさんは――」

星奈「じゃあ他のキャラはどうなのよ、小鷹」

小鷹「んー、がはまさんは派手だけど天然系?かな」

星奈「・・・へぇ」

男「あの・・・せんせ――」

理科「小鷹先輩、ちょっと理科も興味でてきましたよ」

小鷹「おう、そうか?ええっと他は・・・」

小鷹「先生はオタだけどヒート系?っていうのかな?昭和のロボットアニメとか好きそうだ」

小鷹「んで戸塚っていうのはもう女子にしか見えないくらい可愛い男子だな」

理科「・・・へー」

幸村「・・・」

小鷹「な、なんだお前ら・・・急に興味津々みたいな顔して」

小鷹「あ、気になるなら部室に全巻おいておこうか?結構面白いぜ、主人公の心理描写が――」

夜空「それより、だ」

夜空「先ほどどのキャラか選べない、とか言っていたが・・・」

星奈「それでも誰か選ぶとしたら・・・だれ選ぶ?」

小鷹「えっ、そうだな・・・」

男「あ、僕は――」

理科「フィクションのキャラくらい選べるんじゃないですか?www」

小鷹「なんか馬鹿にされている気がするが・・・ううん、まあそうだなぁ・・・」

小鷹「・・・んー、先生、かな?」

男「あの――」

理科「ほう!それはまたなんでですか?!」

夜空・星奈・幸村「・・・」

小鷹「ん、いや遊ぶならああいうはっちゃけた人面白そうだなって」

女性陣「・・・ハァ」

理科「・・・そうですか」

小鷹「・・・なんだ、このよどんだ空気は。俺なんかした?」

男「あ、・・・いえ・・・さあ・・・」

翌日

夜空「と、いうわけで今度の日曜はまたカラオケだな」

小鷹「前回お前らだけ別の部屋だったしな」

星奈「ふふん、せいぜいあたしの美声に酔いしれなさい」

夜空「貴様はどうせ18禁ゲームの主題歌しか歌わないだろう、肉」

星奈「馬鹿にしないでよ!アニソンも歌うわよ!」

小鷹「それ、たいした反論になってないぞ?」

理科「先輩、理科とデュエットしましょう!ついでに理科のあそこをハウリングさせてくれちゃってもいいんですよっ?!」

小鷹「それどういう状況なんだよ?!」

幸村「あにき・・・」

小鷹「ん?」

幸村「からおけ店でせいてきなぼうこうにはげむ・・・さすがやんきーの頂点にたつお方です・・・」

小鷹「やるつもりもないし、前回やってないよな?!あとヤンキーじゃねえし頂点にもたってねえ!」

男「(カ、カラオケかぁ・・・)」

男「(き、緊張してきたなぁ・・・)」

男「(ちょっと、ノド慣らしておこうかな)」

男「んっ、あっ、あっ、ぅごはっごほっ・・・」

通行人「・・・」

男「(は、はずかし・・・)」


男「あ、あれ・・・おかしいな。もう30分もすぎてるのに・・・」チラッ

from 羽瀬川くん『13時に駅前のカラオケに集合な!』

男「駅前のカラオケ・・・ここしかないよなぁ・・・」


男「一時間・・・ちょ、ちょっとメールしてみようかな」

男「こっちからメール打つの緊張するな・・・家族以外に送るの久々だし」

小鷹「っ?あ、なんだメールか。携帯がいきなり震えるから何かと思った」

夜空「唐突に自虐ネタか、小鷹」

星奈「あんたにここにいるメンバー以外の誰がメールすんのよ」

夜空「妄想もここまで来ると・・・」

小鷹「夜空だけには言われたくないからな、それ!」

小鷹「あ、なんだ男だよ。まったく寝坊か?どれどれ・・・ん?」

小鷹「『みんなきてないみたいだけど・・・』」

小鷹「あれ?あいつ時間変更してたの知らないのか?!」

夜空「私は小鷹に1時間早く集まるようちゃんとメールしたが?」

小鷹「いや、それは受け取ってるけど・・・え?あれってみんなに送った奴じゃねえのか?」

小鷹「たしか登録してる人にいっせいに送る機能あったよな?」

夜空「・・・なんだそれは?そんなものがあるのか?」

星奈「あたしは理科から連絡もらったわよ」

理科「夜空先輩、どうせ星奈先輩には送らないかなって思ってましたから」

夜空「ふん、余計なことを・・・」

星奈「ちょ、やっぱりそういうことだったのね!このキツネ女~!」

夜空「ここのカラオケに食料の持ち込みは禁止だからな」

星奈「あたしは携帯食料じゃない!」

夜空「黙れ肉。厨房でこんがり焼いてもらえ」

小鷹「そんなこと言ってる場合か!クソ、やっちまったな・・・」

小鷹「俺、迎えにいってくるわ!」ダッ

夜空「あっ、小鷹――」

星奈「で、・・・実際のとこどうなの?」

夜空「どうとは何だ、肉。私は貴様の母親じゃないんだからあれそれでは分からんぞ」

星奈「いちいちイヤミったらしい奴ね!・・・メールよ、メール」

星奈「わざと送らなかったの?」

夜空「なんだ、最初の集合時間のメールなら送っただろう」

夜空「ただ単に貴様如きに二回もメールを打つのが癪に障っただけだ」

理科「そもそも部室で解散する前に決めておけばよかったんじゃ・・・」

夜空「馬鹿者!明日の予定をメールで相談しあう!これこそリア充ではないか!」

星奈「うっ・・・た、確かに!リア充っぽいかも?!」

理科「いやいや・・・リア充ならあらかじめ集まって決めるものなんじゃないんですか?」

夜空「・・・・・・見解の相違、というやつか」

星奈「ってあたしにもっいうのはそうなんだけど!」

星奈「あいつよ、あいつ!・・・どうなの、その辺」

夜空「・・・一応一回目のメールではちゃんと新入部員に伝えるように書いておいたぞ」

星奈「二回目は?」

夜空「・・・記入漏れが、あったか」

星奈「わざと?」

夜空「さすがにそこまで腐ってはいない、凡ミスだ」

夜空「それに普通一回目に書いたんだから二回目もそうではないかと思うだろう?」

理科「そうですね。これは小鷹先輩にも原因がありますね」

星奈「えっ、まってつまりあたしってあんたにとってあいつ以下?」

夜空「少なくとも哺乳類としてはみているな」

星奈「あ、あ、あ、あ、あ・・・あんたねええ!!」

小鷹「あっ、お~~い!!」

男「あ、は、羽瀬川くん・・・」

小鷹「悪い!マジでスマン!連絡の行き違いがあったみたいで・・・」

男「あ、あはっ、は・・・いや、全然気にしてないし、うん」

小鷹「マジでスマン!ほんっとスマン!!」

男「あ、ほんと、ほんときにしてないから!頭あげて!」

小鷹「悪いな・・・よし、今度なんかおごるよ!」

男「えっ?!」

小鷹「うん・・・仲直りに『んじゃ今度~の~奢れよな』・・・おお、これってなんかそれっぽくないか?!」

男「えっ、あぁ、うん・・・」

小鷹「へへっ、よし!じゃあ今度休みの日どっか遊びに行こうぜ!」

男「えっ・・・あ~・・・うん」

小鷹「よっしゃ決まりだな!よし、じゃあとりあえずいこうぜ」

男「うん・・・」

男「(なんだこれ・・・)」

肉「あんたって・・・あんらっれぇええ~~!!」

夜空「落ち着け、肉」

ガチャン

小鷹「悪い悪い。つれてきたぜ」

男「あ、・・・ど、ども・・・」

肉「っ・・・」

夜空「・・・ん」

小鷹「なんだ、また喧嘩か?折角みんなで出かけてるんだからたまには休戦しろよな」

肉「・・・ふん」

夜空「・・・」

小鷹「ったく・・・よし、じゃあ早速、男!歌ってくれよ!」

男「(えっ、この雰囲気のなかで、しかもいきなり?!)」

小鷹「(遅れちゃったからな、最初にいいぜ☆)」バチコーン

男「(うわっ、こわ・・・に、にらまれた?!)」

男「じゃ、じゃあ・・・」

ttp://www.youtube.com/watch?v=PIExWEF8qK8

夜空「・・・アニソンか?」

理科「エロゲソングですよ」

夜空「ああ・・・」

星奈「・・・」ピクッ ピクピクッ

小鷹「これ、聞いたことあるな・・・たしか星奈のやってたゲームのOPじゃないか?」

星奈「・・・」ピククッ ピクッ

男「~♪~!!~♪」

星奈「・・・」プルプル

小鷹「へえ、結構パンチ入ってて上手いな!」

理科「・・・確かになかなか上手ですね」

夜空「・・・なんかガチャガチャしててうるさい曲だな・・・」

男「~!!~♪~~!!!」

男「」スゥ

男・肉『たっちあがぁれ!けっだぁかあくまえっ!さっだめをうけーたせんしよー!!』

男「」ビクッ

夜空「うおっ?!」

星奈「~!!~~♪」

男「」ポカーン

男「はっ!~~!~♪~~!!」

肉「ふぅ・・・」

男「はぁ、疲れた・・・」

小鷹「なかなか上手かったぜ!よくカラオケ来るのか?」

男「えっ?!・・・あー、いや、まぁ・・・その、ひ、一人で・・・」

夜空「・・・ほう?」

小鷹「あー確か夜空もよく一人でカラオケ行くんだったよな」

男「えっ、そうなんですか?」

夜空「ばっ、ち、違う!一人じゃなくて私は友ちゃんとだな――」

男「友ちゃん?」

夜空「え~・・・っと、あーもういい!ドリンク取ってくる!」

星奈「はー、あっ、あたしもいくわ!」

男「・・・なんか、意外ですね」

小鷹「ん?」

男「いや、三日月さんって美人だし友達とよく行ってると思って・・・」

小鷹「・・・」

理科「・・・」

幸村「・・・」ボーッ

小鷹「あ、ああ・・・まあ、見た目はいいしな、あーそっか・・・」

理科「黙ってればそうとう美人の部類ですからね・・・」

小鷹「まだろくに喋ってなかったんだもんな」

男「えっ・・・?え?」

幸村「・・・」ボーッ

小鷹「・・・ってわけでな。まあ現実はそんなもんさ」

男「は、はあ・・・なるほど?」

理科「なにか?」

男「い、いや・・・ただあそこまで美人だったら多少性格があれでも彼氏くらいはいるんじゃないかなぁと」

小鷹「・・・まあ、うーん、どうなんだろうな?」

男「何か、彼氏を作らない理由でもあるんですかね・・・?」

小鷹「・・・さあなぁ、あいつの考えてることはたまに分からんしな」

男「・・・そうですか」

理科「・・・」

小鷹「って、また敬語になってるからな?!」

男「あ、ご、ごめん・・・」

小鷹「いや、謝られるほどの事じゃないさ」

ガチャ

夜空「戻ったぞ」

星奈「ついでに皆の分持ってきてあげたわよ」

小鷹「おっ、サンキュー!」

小鷹「って、おいこれ明らかに色々混ぜちゃってるだろ!」

小鷹「なんでコーラにコーンが浮いてんだよ!」

夜空「ん、ああ、混ざってしまったか、すまんすまん」

小鷹「どうやったら意図せずに混ざるんだよ?!あと食べ物を粗末にすんな!!」

肉「小鷹は全部飲めば無駄にならないじゃない」

夜空「たまには肉も良い事言うな。千年に一度の奇跡だな」

肉「もっと頻繁に言ってるわよ!!」

小鷹「そもそも今、良い事ひっっとつも言ってないからな?!」

幸村「ありがとうございます、あねご」

理科「ありがとうございますー」

男「・・・」

男「(・・・ん、あれ?)」

小鷹「うわ・・・これ、・・・本当に飲めるのか?」

夜空「元は飲めるものを混ぜたんだから飲めるに決まっているだろう」

肉「飲んでみたら意外においしいかもしれないわよ?」

小鷹「んなわけあるか!」

男「あ、あの・・・」

夜空「ん?」

男「こ、ここk、こここ、」

小鷹「おい、落ち着け!いきなりどうしたんだ?」

男「こおこっこおおおおっのっ、グラッス・・・は?」

肉「あんたの分でしょ?他に誰かいるの?」

男「・・・えっ・・・。・・・えっ?!」

夜空「なんだ、騒がしい奴だな、ν肉」

男「えっ、ニュー肉?!」

理科「なんか・・・かっこいいですね・・・ν・・・いいなぁ・・・ハァハァ」

肉「ちょ、それ被るじゃない!もっと他のあだ名にしなさいよ!」

夜空「なんだ、やっぱり肉といわれて喜んでいたのかこの変態淫乱肉女」

肉「く、くやしい!・・・で、でも・・・・・・んなわけあるかーーー!!!」

男「」ポカーン

男「・・・っぐ・・・うぅ・・・」ボロボロ

小鷹「うおっ?!な、なんだいきなりどうした!!」

男「・・・ぼぐぁ、ぼぐぁ・・・ごごびいじぇ、いいんじぇそか・・・」

小鷹「なっ、いきなり何言ってんだよ!部員なんだし当たり前だろ?!」

小鷹「いや、その、そ、それに俺とお前、と、とと、友達じゃんっっ?!」

男「ッ・・・ぐ・・・ふぇ・・・ふえぇ・・・」

夜空「・・・ふん」

星奈「ったく・・・ふえぇっていっていいのは可愛い幼女だけって決まってるのよ」

理科「νG攻めのΖ受け・・・?!いや、まってそれって・・・つまり・・・いや、ハァハァ・・・」

幸村「・・・」スッ

男「・・・?」グズグス

幸村「せんぱい、なみだをおふきください。漢が哭いていいのは親が死んだときだけですので・・・」

男「ぅ・・・ぐぅ・・・あ、あぢがどっ・・・」ブビーン

肉『ねえ・・・』

夜空『なんだ』

肉『やっぱ、・・・あいつも友達いないのよね』

夜空『・・・この部に来るくらいだから、そうだろう』

肉『あいつも・・・高校生のくせにエロゲやったり・・・』

夜空『放課後一人でカラオケに行く、』

肉『そんな、残念な奴ってことよね・・・』

夜空『奴の場合は見るからに残念だからな』

肉『あたしたち・・・そんな、その、同類みたいな奴に・・・リア充みたいな態度、とってたわね・・・』

夜空『ふん・・・』

肉『・・・小鷹にも、嫌なやつって思われてたかな』

夜空『そこで小鷹の名前が出るのは謎だが・・・、もしかしたら、そうかもな』

夜空・肉『・・・』

夜空「ふん、泣いてばかりいないで歌ったらどうだ?まだ歌い足りないだろう」

肉「どっかの誰かさんみたいに一人でカラオケ来るような奴だしね」

夜空「ほう、肉。貴様その無駄な肉をチャーシューにされたいらしいな」

肉「ちょ、どこから紐なんて?!あ、ばかやめっ・・・」

男「うぅ・・・ずずっ、はい!よしっ、歌うぞ!」

ttp://www.youtube.com/watch?v=pz7AiYtK6KI

小鷹「ん?ガンダム?今度はアニソンか」

理科「」ガタッ

夜空「やれやれ、またガチャガチャ系か?」シュッシュ

肉「んあああああああああああ!!ばくぁっ、ひゃめっ!」ビクッ

男「~~!!~♪」

男「(こんなに・・・こんなに嬉しい事は無い・・・!!)」

理科「それ、作品違いますからねええええ!!!~~♪~!」

 ':,      ',   _____,,.. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' ー 、.,          /
  ':,    ',   >' ´             `ヽ.       /  し バ
   ':,     /                    ヽ.     ,'   な カ
    ':,   ,:' /   /   ,'´        ヽ.     ':,/Ti  i.   い に
. \    ,' /   /  ,'  !      ;   ',  ヽ__ /::::| | |   で
   \  / ,'   ,'!  /!  !   ;  /!   i  「:::|'´::::::::| | .!.   く
     ∠__,!   / !メ、」_,,./|   /! / !   ハ! |__」<:::::」」 |.   れ
`"''  、..,,_  !  / ,ァ7´, `iヽ| / |ヽ、」ニイ、 |  ! |^ヽ、」」  |.   る
       i,/レイ i┘ i. レ'   'ア´!_」 ハヽ|   |   | ∠   ! ?
─--     /   !  ゝ- '       !    ! !   |   |  `ヽ.
      /   7/l/l/   、     `'ー‐ '_ノ!   |  i  |    ` ' ー---
,. -──-'、  ,人    `i`ァー-- 、  /l/l/l |    !. |  |
       ヽ.ソ  `: 、.   レ'    ',   u ,/|    |  !  |
 そ  知  i  /ーナ= 、 '、    ノ  ,.イ,カ    !  |  |
 の   っ  .|ヘ./|/レへ`>-r  =ニi´、.,_ |  i  ハ  ! ,'
 く   て   !     _,.イ´ヽ.7   /  /:::| /レ'  レ'レ'
 ら  る   |   /7:::::!  ○O'´  /::::::レ'ヽ.
 い  .わ  .|  /  /:::::::レ'/ムヽ.  /::::::::/   ヽ.
 ! !  よ   ! ./  ,':::::::::::!/ ハ:::::`´:::::::::::;' 

最終的には男の総NTRのあと全員アヘ顔ダブルピース小鷹ぼっちでおわるんだよな

小鷹「はー歌った歌った、さすがに疲れたな」

男「結構長い時間いたよね」

夜空「お前、結局アニソンと18禁ゲームの曲しか歌ってないじゃないか」

男「ふ、普通の曲はあまりきかないので・・・あ、でも純恋歌とかなら歌えますよ!」

夜空「・・・?そ、そうか」

肉「それにしても・・・あんた結構レパートリー広いのね。今度何か献上しなさいよ」

男「へっ、は、はぁまあ。じゃあ何か適当に・・・」


小鷹「・・・」

理科「何優しい目してるんですか?似合いませんよ?」

小鷹「うおっ?!・・・いや・・・、へへ、友達って、いいなあってな」

理科「うわぁ・・・」

小鷹「そこで引くなよ!!」

幸村「」ボーッ

翌日

小鷹「おーっす・・・って、・・・なんだ?」

男「あ、」

マリア「zzz」

小鳩「zzz」

小鷹「・・・寝てんのか?」

男「う、うん・・・」

小鷹「何がどうしたらそんなことになるんだ・・・?」

夜空「マリアがν肉の肉がぶよぶよで面白かったらしくてな」

夜空「ν肉の肉で遊んでたらそこに小鷹の妹が加わって・・・と、そんなところだな」

男「そ、そうらしい・・・です」

肉「なんか意外とひんやりして気持ち良いとかいってたわね・・・」

男「・・・あ、あの今にも殺しそうな目で見るの辞めてください・・・」

肉「うらやましくないうらやましくないうらやましくないうらやましくないうらやましいうらやましうらやまら」

夜空「うわ、気持ち悪いな・・・。ああ、いつものことか」

小鷹「へえ、・・・ちょっと俺も触ってみていいか?」

理科「」ガタァッアアタタドガッシャー

マリア・小鳩「」ビクッ

小鷹「あっ・・・あー起こしちまってるじゃねーか」

理科「あぅぅ・・・ちょっと強烈な腐臭を感じたもので・・・本当に申し訳ありません」

小鷹「まじでそれは反省してくれ!」

小鳩「あ・・・あんちゃん・・・おふぁよ・・・」ギュッ

小鷹「おう・・・おい、寝ぼけてるぞ」

小鳩「ん・・・んん・・・」ムニャ

マリア「んー・・・あー、よく寝たぞ!お兄ちゃん、おやつは?」

小鷹「なんで俺がおやつを持ってる事が当然みたいにいってんだよ!・・・まああるけど、ホレ」

マリア「うわあああい!!お兄ちゃん大好きだぞーー!!」

小鳩「っ・・・?!あ、あんちゃんからはなれろっ!!!」

男「・・・」ジー

幸村「・・・」ボー

男「・・・」

幸村「・・・」ボー

肉「ちょっと、あんた。そんなにガン見してるとさすがにキモすぎるわよ」

男「す、あっ、すみませんっ!」

幸村「・・・?わたくしになにか?」

男「いや、あの・・・結局楠さんって・・・男子、なの?女子なの?」

小鷹「えっ。あーまだいってなかったっけ?」

幸村「こころはもののふです」

男「えっ・・・・・・つまり?」

小鷹「女子ってことだな」

男「あっごめっhghl;てkyw、ジロジロみてごめんんさいいいいい!!」

幸村「いえおきになさらず。あにきなどはわたくしを視線だけでおかしつくす方なので慣れています」

男「えっ?!」

小鷹「いやいやいやいや、だから一回もそんなことしてないからなっ?!男も信じるなよ!」

男「あ、ご、ごめん」

肉「んー・・・この子いいわぁ・・・」

男「え、っとどの子ですか?」

肉「エリンシエちゃんよ!!最初はネネちゃんもいいかなって思ったけど・・・ドゥフェ・・・ww」

夜空「うわ、果てしなくキモイな・・・というか堂々と18禁ゲームをするのはやめろと何度・・・」

男「えっ」

夜空「ん?」

男「いえ、あの、これ年齢制限ないですよ?」

夜空「えっ・・・」

幸村「アニキは恐れ多いので、男殿の猛り狂った己自身を拝見してもよろしいでしょうか」

男「えええっ・・それってもしかして・・・」

幸村「はい、いずれアニキのモノをお慰めするときが来るやもしれませんゆえ」

男「ぼぼぼぼくで練習したいってこと?!ででも、それって、それって・・・・」

幸村「初めてですゆえ、行き届かない点もあるかと思いますが、精一杯ご奉仕する所存です」

~~~~~一時間後~~~~~~~

ガポッ・・ガポッ・・・ジュポッ・・・ブホッ

男「ゆゆゆゆきむらァァァ、だ、だすゾ 今度は全部飲めよ!!」

幸村「んんっ??!、ン゛ッ、ごキュッごキュッぷはぁ・・・、はぁはぁ・・男殿、出し過ぎでございます・・・・」

肉「ぶはっwww夜空ってば実はエロゲのこと興味ありありなんじゃないの~?ww」

夜空「なっ、くっ貴様っ―――今日はか、帰るっ!」ガチャ バーーーン

肉「ざまああwwww夜空ざまあああwwwww」

男「(う、うわぁ・・・確かにこれは残念すぎる・・・)」

小鷹「ったく、あいつ自分が責められると弱いよなぁ」

肉「(・・・)」

肉「(夜空の・・・悔しそうな顔・・・真っ赤な顔・・・ブヒヒヒ・・・)」

男「う、うわぁ・・・」

小鷹「まぁ、なんだ。いつものことなんだ、ほっといてやってくれ・・・」

男「うん・・・」

小鳩「あんちゃ、・・・ククク、我が半身よ・・・我もそろそろニエを所望するぞ・・・」

小鷹「うーん、お前今食べたら夕飯あんまり食べなくなるだろ、我慢しろ」

小鳩「なんでうんこシスターにはあげたのにうちにはくれんのじゃーーー!!」

下校

男「はあ・・・最初はどうなるかと思ったけど・・・」

男「たのしいな、隣人部!」

男「そ、それに可愛い子もいっぱいいるし・・・」

男「(っていうか・・・)」

男「これってもしかして俗に言う・・・」

男「 モ テ 期 なのでは?!」

男「今日はマリアちゃんと小鳩ちゃんがぼ、僕のお腹を枕にして寝てたし・・・」

男「星奈さま・・・柏崎さんとも・・・フラグ的なものを積み重ねてるきがするし?!」

男「志熊さんも、一緒にアニソン熱唱してくれたし・・・!!」

男「楠さんなんて・・・じっくりみてもいいなんて言ってくれたしッッッ」

男「よ、夜空さんも・・・自分から話しかけてきてくれてるし!!!」

男「ま、まさかこれって・・・」

男「乗るしかないのか、このビッグウェーブに!」

男「って、僕、夜空さんなんて名前で読んじゃって・・・ヅフェww」

男「・・・しかし、危険もあるな」

男「羽瀬川君だ・・・」

男「彼は・・・」

男「そう、彼はホモ、かもしれない・・・」

男「いや、あの僕に対する態度・・・十中八九・・・ホモ!」

男「これは・・・脅威になるかもしれないな・・・」

                  r-‐r''「    |⌒ヽ.._
             ノ{  { ll _/__{  /! 〉ヽ、`ヽ、
            / ,.斗''"ィ: : : : : : >、/ /\: : \

            {>": : :/: : : : :/ : : : : \   ト、: : :ヽ
           /: : :/: : : : :/: : : : : :ノ: : :ヽ/  }、: : : ゙、
         /: : : :/ : : : : : /: : : : : ,イミ、 : : : V 彡ハ: : : :ハ

           / / : : /: :/ : : : /: / : //彡ニミ、 : : ∨   }: : : : i
        / /i : : /: :/: : :/ j!:/ : //  ~`ヾミ{ 〉: :i   イ: : : : :}
        {:/ l: : /i: :i :/i:/l:;' : : /  ι弋`o''フ } 彡j: : : : j{
        ゝ j : / l: :{/ヽ{:{ l:l: : /ゞ、,,__   (人): :i _フ: : : : :ハ!
         jl: i : i: :f__ i! i {: /     ̄`  }:}: : :j-く : : : : / }
           j:i {:ト :从气ミ、 ゞ{         ! : : j!  } : : /!
         / ゞ: : } ハ 弋:}    孑Fミx、 ノ/: :/  ノミx、/ {
        /: : j:{/ l :λ;:;:;       ,,辷タ》/: :/-イ代: fヾ、
        {: :/ト{  代 \ `    ;:;:;:;:;:; /: /{: : j:ll :ll`ト、)〉
        λ {     У ` `::- _,,... ィ''"/:/ !: :ノ {Li}:!
            ゞ\   /,ィ}    ̄)   /   ∨: : : ト{
             r/j {   }          iヽ : :}
                 ノ  }  ''" ̄ ー-:::__   i:ハ j!
           / /  ノ             Y:ノ

              / j  /   ι   /        }
            /  j!  !:/     /       j
         /  j!  ト;  ィつ  /        /
        /   !   i/ 二ニ7        /
          / -‐-i  ι!  ー‐/       /,:'
       j     !    } ニ/    ι  / ,:'
       弋  |   _../      / /
        >ー-l  '"       /  /
     γ"::/    !         ィ"  /

男「いや、恐れていてもしかたない・・・」

男「確かに友達は欲しい・・・」

男「でもやっぱりそれ以上に彼女が欲しい!!」

男「幸いあのメンバーはみんな可愛いし・・・ドゥフェフェフェww」

男「それにモテ期は短いっていうしな!」

男「ここが勝負どころだなっ」

男「・・・ねだるな、勝ち取れっ」

男「ドゥフォフォカヌポゥwwww」

男「よしっ、じゃあ明日早速一番脈がありそうな楠さんに声をかけてみよう!」

翌日

男「あ、楠さん・・・ちょっと話しあるんだけど、いいかな?」

幸村「・・・?はい、どのようなごようけんでしょう」

男「実は・・・僕、キミの気持ちに気付いちゃって・・・」

幸村「えっ・・・」

男「楠・・・いや、幸村さん」

幸村「・・・はっ、はぃ・・・」

男「僕と・・・付き合って、くれるね?」キラン

幸村「なんて・・・漢らしい・・・、はい、わたくしでよければ、よろこんで・・・」

男「もう、キミを放さないよ・・・」エンダァァァァアア

男「・・・と、こうなるはずだな、うん」

男「ヅフッwwもう告白シーンなんてエロゲで何百回も体験してるしね!!」

男「間違いない・・・うん、これは―――エンディングが、みえたぞ!」

男「ヅッツッフォwwwww」

男「たしか楠、いや幸村は一番早く部室に行ってるんだったな」

男「僕も今日は急いでいかないと!」

男「今日から僕も彼女持ちか・・・」

男「さらば、非モテ時代wwww」

男「」ソローリ

ガチャ

男「(お、幸村きてる!・・・よし、一人だけみたいだな)」

男「こっ・・・んにちわ・・・」

幸村「?あ、おつとめごくろうさまです、せんぱい」

男「(おつとめ?)あ、いや、うん・・・」

幸村「すぐにお茶をよういいたしますので少々お待ちくださいませ」

男「(ん、あんまりもたもたしてると誰か来るな)」

男「あ、・・・のぉ・・・ちょ、ちょとっ話があるんだけどっ?」

幸村「・・・?なんでしょう?」

男「(ヨシッ・・・いうぞっ!言えっ僕!漢になれっ!!!)」

男「ぼぼびぼぼ、ぼくっ、きみのきもっっ」

幸村「???」ボー

男「気持ちにっきづいちゃったんだよねっ?!」

幸村「・・・?」

幸村「・・・!」

幸村「・・・」ポー

男「っ!(あ、赤くなってる!か、可愛い・・・!!)」

幸村「そ、そうですか」

男「(おお・・・いつもは冷静な幸村が噛んだ!くぁいすぎ!!)」

幸村「他人にさとらせてしまうとは・・・わたくしもまだまだですね」

男「ふふ、そりゃもうバレバレだもん!ドゥフェ・・・・・・え?」

幸村「あの・・・できれば伝えないで頂きたいのですが・・・」

男「え・・・?」

幸村「あにきには、いつか自分でこの高鳴るきもちをぶつけたいのです・・・」

幸村「そう、わたくしがいつか、真の漢になったとき・・・あにきにちかづいたときに・・・」

男「・・・ほへ?」

幸村「・・・約束していただけますでしょうか」

男「あー・・・うん、もちろ、え?」

幸村「さすがです、せんぱい。義理にあつい漢ですね」

男「ああ、うん・・・まあね?」

男「(・・・あれ?)」

男「あー・・・その、僕ちょっと用事思い出したからかえるね!」

幸村「あ、はい。おきをつけて」

下校

男「どこだ・・・?」

男「どこで選択肢を間違えた・・・?!」

男「昨日まで確かに幸村は僕一筋だった・・・はず」

男「それがいきなりなんで羽瀬川君に・・・?」

男「クソッ、これだから人生はクソゲーなんだ!!!」

男「・・・いや、焦るな、クールになれ、僕・・・」

男「僕にはまだヒロイン候補が6人もいる!」

男「いや、一人は腐ったルートになるから最初から除外だ」

男「うん、いけるぞ?!負ける要素が無い!!」

翌日

男「(おっ、理科ちゃん・・・発見!)」

男「(僕の会話ログによると、理科ちゃんはかなり当初から僕に気があるように思える・・・)」

男「(ううん、僕としたことが第一候補を計り間違えてしまうとは・・・うかつなっ)」

男「(よしっ――)」

男「あ、あのぅっ!し、志熊さんっ!!」

理科「ん?誰かと思えば男先輩じゃないですか」

男「あ、あのさっ?!」

理科「すみません、できれば部活中以外は一人にして下さい」

男「ふぇっ・・・えっ、あ、ごめん・・・」

理科「いえ、ではこれで」

男「(これは・・・どういうことだ・・・予想外だぞ・・・)」

男「(まさか、ツンデレ要員だったとは・・・!てっきりそこは星奈だとばかり!)」

男「(ドヴォフォフォフォwww)」

男「(よし、・・・放課後になったわけだけど)

男「(ううーん、皆いるから話を切り出せないな・・・)」

理科「あのぉ、小鷹せんぱぁい」

小鷹「どうした、いきなり気持ち悪い声なんか出して」

理科「ひどっ!そ、それより何か気付きませんか?」

小鷹「ん?あー、そうだ今日ごみの日だったか・・・俺としたことがうっかりしてたな」

理科「小鷹先輩の地域のゴミの日事情なんてしりませんよ!ってもう!わざとでしょ!」

小鷹「ん、まあ似合ってるんじゃないか、その髪型も。なんか妹っぽい感じがするぞ」

理科「ほほう!それはシスコンな小鷹先輩に対する有効兵器になりそうですね!」

小鷹「あーそうだな」

男「(・・・妙、だな)」

男「(理科は僕のことが好きなはずなんだが・・・)」

男「(今のやり取り、・・・まるで羽瀬川くんのことが好きなように思える・・・)」

男「(いや、勘違いか・・・?だめだ、僕、客観的になれ!意識を加速させろ!)」

理科「もー・・・またそんなおざなりなんですから」

小鷹「お前はかまってやると付け上がるからな」

理科「いくらなんでも理科の扱いだけひどくないですか?!」

小鷹「いやそりゃお前のせい―――」

理科「だが、 そ れ が イ イ ・・・」プルプル

小鷹「そうか・・・」

男「(そうか・・・わかったぞ・・・そういうことか!謎は全て解けた!!)」

理科「放置も、またベネ・・・!」

小鷹「」ペラッ   ペラッ

理科「(ふふう、冷静な振りしてちょっとページめくるの早い小鷹先輩・・・イイ!)」

男「(つまり・・・)」

男「(残念な事に、理科はビッチなのか・・・男なら誰でもいいんだな・・・)」

男「(ごめん、理科・・・僕はそんな女性を好きにはなれない・・・)」

男「(でも、羽瀬川くんへの想い・・・僕は応援するからね!!)」

理科「」ゾッ

理科「んん・・・?なにか今失礼なこと誰かに考えられたような・・・」

小鷹「なんだそりゃ・・・」

理科「いや、理科ってニュータイプですし?」

小鷹「」ペラッ  

理科「あっふぅぅうう・・・」

下校

男「さて残るは・・・夜空、星奈、小鳩、マリア・・・か」

男「ふむ・・・小鳩とマリアは、確かに僕を好いてくれていると思う」

男「だがそれだけか?・・・そう、事実を俯瞰的に捉えろ・・・!」

男「もっと先へ・・・いまだ誰も到達した事のない高みへ・・・」

男「くる・・・!エンドルフィンの見せる幻覚の先・・・!」

男「・・・っっ!!!・・・そうだ、・・・そう」

男「あの二人はまだ・・・愛、を知らないのではないか・・・?」

男「つまり・・・二人の僕を想う感情の正体、それは――」

男「あこ、がれ・・・。憧憬と呼ばれるモノ・・・」

男「ふぅ、なんということだ・・・僕はもう少しで二人の気持ちを踏みにじってしまうところだった・・・」

男「うん、僕はこれからも二人のいい兄貴分でいよう!」

男「―――おそらくは、それこそが世界の選択、だな」

翌日

男「さて・・・どちらから先に口説けばいいだろう」

男「二人とも既に僕に対する好感度は最高峰のはず・・・」

男「が、ここで焦って手を出す奴は所詮三流の素人」

男「けど僕は素人じゃない。―――スペシャリストだ!」

男「あくまで狩りは最高の成功率で行うものだ・・・」

男「今のままではおそらく、・・・低く見積もった場合、85%、といったところかな」

男「つまりあと一押し・・・決定的な何かが必要なんだ・・・!!」

男「エロゲとかだと都合よく着替え遭遇イベントとかおトイレ遭遇イベントがある・・・」

男「それにより相手に、そして自分に『性の対象』である、ということを印象付けさせる」

男「実に、合理的な理屈・・・惜しむらくはこれが現実ではなかなか起こりえない、ということ」

男「ふふ、・・・だけど、狩りはままならないから楽しい、そうだな?」

男「・・・ん、あれ部室がやけに静かだな」

男「」ソッ ピトッ

夜空『・・・て、小鷹が』

肉『それ・・・ったら・・・時なんて小鷹・・・』

夜空『ふん!大方・・・、・・・?』

肉『うっ?!・・・、・・・しれないけど!』

男「ん~・・・?二人しかいないのかな」

コンコン

夜空・肉『っ』

夜空・肉『・・・・・・、』

肉『ああ、そういわれてみればそうね』

夜空『男だろ?入ってもいいぞ』

男「あ、し、しつれいしまぁす・・・」ガチャ

夜空「ちょうどいいタイミングで来てくれたな」

肉「今ならあたしたち二人しかいないしね」

男「えっ・・・う、ん」

男「(なんだ・・・?!まさか、二人いっぺんに告白してくる気か?!)」

男「(まいったな・・・正直どっちも僕の好みだしどっちも断りきれないぞ・・・!)」

肉「ね、あのさ」

男「ふぁ、ふぁい!!」

夜空「ν肉、貴様、小鷹と随分と親しくなったな?」

男「ふぁいい!!・・・ふぁ、・・・へ?」

肉「小鷹ってさ・・・あんたに、誰か好きな人がいる、とか言ってない?」

男「へ、・・・なん、なん、なんなん?なんでっ?」

肉「」クルッ

夜空「・・・」コクリ

男「・・・?」

肉「あんたを・・・いえ、男!」

男「はっはいい!!」

夜空「男に・・・隣人部の『仲間』として相談がある」

男「ななな、仲間ッ・・・僕が、仲間・・・!!」

男「(すごい・・・こんな事・・・他人に言ってもらえる日が来るなんて・・・)」

男「(ああ、僕は・・・僕は・・・・・・・・・)」

男「あ・・・れ?仲間?」

夜空「私たちに他にこんなことを相談できる男性はいないからな」

肉「いってて少し悲しくなるわね・・・」

男「・・・(どういう、ことだ・・・?雲行きがおかしいぞ・・・?)」

夜空「その・・・単刀直入に言おう!私たちは、その、小鷹を・・・その、憎からず想っている!」

肉「あくまでハッキリとはいわないのね!」

男「・・・えっと、それってつまり・・・・・・スキとか、そういう・・・?」

夜空・肉「」カァァッ

男「ま・・・まじですか・・・?」

肉「本当よ・・・ああーこんなこと他人に言うなんて・・・!!!」

夜空「仕方ない。あのトウヘンボクを動かすには・・・なにか新しい風が必要なんだ」

肉「確かに意見出したのはあたしだけどさ・・・」

夜空「言われて見れば異性しかいない部活に所属するというこの現状」

夜空「おかしいといえばおかしい」

肉「そこで話が進展するのに足りないものってなにか・・・あたし、気付いちゃったのよ!」

夜空「それが、つまり・・・親友キャラだ」

男「・・・はい?」

肉「あんたもエロゲマニアならわかるでしょ?!」

肉「的確な助言、サポートで主人公をエンディングに導く・・・そういうポジの人がいままでいなかったのよ!」

夜空「道理だな。それに親友キャラとしての条件、」

肉「そう、決して前に出過ぎない事っ!あなたはそれをもかね揃えているわ!」

夜空「うむ。常に一歩引いた位置にいるからな。親友キャラとして男以上の奴はいないぞ!」

男「・・・・・・・・・」

夜空「頼まれて、くれないか?」

肉「あんたなら・・・いえ、あんたにしか出来ないことなのよ!」

男「僕に、しか・・・?」

夜空・肉「頼む!」「お願い!」

男「僕は・・・、僕は・・・!!」



男「隣人部の親友キャラ、出過ぎない男です・・・・・・!!」

そして、僕の親友キャラとしての高校生活がはじまり―――
同時に、大切な・・・何か大切なものが、始まる前に、終わってしまった

それから僕は毎日隣人部に顔を出しては部員たちと語らい、
合宿に行くことになったときには、都合の悪い部分は一人で抜け出し、
羽瀬川くんに遊びに誘われては部員の誰かを代わりに誘うよう説得し、
まだ少なからず想っている女子に恋愛相談を持ちかけられては笑って助言し、
変わり者の集まりにいる奴と学校で噂されてはクラスで孤立し、
けれどそれでも・・・隣人部での活動は楽しくて、辛くて、かけがえのないもので・・・

皆も、たまには思い出して欲しい。注目してあげて欲しい
同じ画面にいるのに、ヒロインたちに話しかけられることの無い親友キャラを
ちょっと目立って活躍してヒロインに注目されると叩かれる親友キャラを
決戦前の集合CGでメインキャラ枠で一人だけはぶられる親友キャラを
唐突に悪の道に目覚めてヒロインと主人公の結束を固めるスパイスになる親友キャラを

不器用な、彼らを                        おわり

>>38

>小鷹「・・・んー、先生、かな?」

小鷹「・・・んー、(わたりん)先生、かな?」
という発想をしてしまった俺はTwitterの見過ぎだな

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