まゆ「魔法のプリンセス!ラブリーままゆ推・参!」 (45)


まゆ「恋の魔法で、あなたをメロメロにしちゃうゾ♪」きゃるーん

まゆ「…………」プルプル

まゆ「……まゆ…もうこれ以上は無理です…」ズシャア!

P「ま、まゆが膝から崩れ落ちたァッ!?」

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P「ど、どうしたんだまゆ!?いったい何がダメだったんだ!?」

まゆ「Pさぁん…私、Pさんが取って来てくれたお仕事なら、なんでも全力で成功させようと思ってました……」

まゆ「でも……これは…この仕事だけは色々と無理があると思うんですぅ!!」

まゆ「というか…ラブリーままゆって……なんでまゆの名前がそのまま使われて…」

P「あ、いや、それは企画段階から付けられていたからただの偶然なんだが」

P「オーディションで名前が同じだからって理由で、監督さんがまゆの事気に入ったみたいでな…」

まゆ「そもそも、なんでまゆが小学生役なんですかぁ……」

P「このラブリー魔法少女シリーズは代々主人公が小学生なんだよ!?」

まゆ「なんで、こんなにスカートが短いんですかぁ……」

P「し、下にスパッツを履いてるじゃないか!? それだとスカート全開でもBPOから文句が来ないんだ!」

まゆ「なんでまゆ……この年にもなってランドセルを背負わされてるんですかぁ…?」

P「魔法のランドセルで変身するって設定なんだ!キーアイテムだから外せないんだ!」

まゆ「ぶっちゃけ…メロメロって完全に死語じゃないですかぁ……」

P「よすんだまゆ!? 向こうで菜々さんがダメージを受けている!!??」

菜々「グハァッ!! ……ち、違うんです……ウサミン星では今こそナウなヤングにバカウケなんです……」


まゆ「とにかく…登場シーンだけでこんなにツッコみどころ満載なのに……」

まゆ「これ以上続けられる気がまゆにはとても……」

P「う、うーん……確かに元々手違いでオーディションに応募しちゃったもんだからなぁ……」

P「まさかそのまま最終先行に残って、主役の座を射止めるとは俺も思わなかったよ」

まゆ「周囲の女の子が殆ど小中学生の女の子ばかりのなか、最終選考のまゆは正に針のむしろでした…」

P「いや、サイズ的にそれほど変わんないから上手く溶け込んでいたと思うんだけどな……?」

まゆ「二次選考では自主的に参加していた川島さんに視線が集まっていたので、まだまゆも平気だったんですが…」

P「なにやってんだあの人!? なにやってんだあの人!!?? そして誰だ一次審査通したの!?」

P「ま、まぁ…確かにまゆの気持ちも解らなくはないさ。確かに今までのまゆのキャラとは少し違うし、抵抗は勿論あるだろう」

P「けど、折角掴んだチャンスなんだ。テレビ番組で主役を張っている子なんて、うちのプロダクションにも中々居ないんだぞ」

P「きっとこの番組を通して、まゆの魅力をもっと日本中の人に届けられる。俺はそう思ってるんだ!」

まゆ「……Pさぁん…」

P「そ、それにだな……非常に言い難いんだが……」

まゆ「……?」

P「ここで辞退するとか言い出したら……な……」

千佳「………………ジー」<●><●>

P「…あとが、怖い事になりそうなんだ……」視線逸らし

まゆ「そ、そういえば千佳ちゃんも最終選考に残ってましたね……」視線逸らし

P「で、でもな! 千佳はアレだぞ嫉妬とかはしていないんだぞ!」

P「確かにオーディションに落選した時は落ち込んでいたがな…」

P「けど、まゆが主役の座を射止めた事を自分の事のように喜んでくれていたんだ!」

P「今のまゆは千佳にとって……いいや、全国の魔法少女を夢見る女の子にとっての希望の星――憧れなんだ!」

千佳「………………ジー」<●><●>

P「ホラ! 千佳もああやって期待の眼差しでまゆの事を見つめているぞ!」

まゆ「あれは本当に期待の眼差しなんでしょうか……?」

まゆ「でも、確かにPさんの言うとおりですね……まゆ、もう少しで道を間違えちゃうところでした……」

まゆ「Pさんの為にも…ラブリー魔法少女シリーズを楽しみにしてくれているファンの為にも……」

まゆ「まゆ、もう挫けたりしません! この役を見事に演じきって見せます!」

P「その意気だ、まゆっ!」





新番組!マジカルプリンセス・ラブリーままゆ!

第一話『ドキッ!恋の魔法はトキメキラリ!』

サナエ「うわっはっはっは!我が名は暗黒魔界プロダクション社長サーナエ!」

サナエ「この世界のかわいい女の子を悉く暗魔プロ所属にしてトップアイドルにしてくれるわー!」

民衆「キャー!トップアイドルニサレルー!?」

サチコ「フフフフ! ボクの名前は暗黒魔界プロダクション幹部アイドル・サチコ!」

サチコ「さぁ!世界中のテレビ放送をジャックして、毎日ボクの特番を流しますよ!」

サチコ「民衆の皆さんは世界一カワイイボクを見て満足していればいいんです!」

サチコ「さぁ、やっちゃってください!暗黒魔界プロ幹部アイドル・キラリン!」

キラリ「にょーわー!!!!!」キュピーンチュドドドドドド!!!!

民衆「うわぁ、キラリンの瞳からレーザーが迸って、街が焼き払われていく!」

??「そこまでです!!」

サチコ「む……何者ですか!?」

ままゆ「アイドルとは煌く心から生み出される光。それを無理矢理生み出そうだなんて、この私が許しません」

ままゆ「魔法のプリンセス!ラブリーままゆ推・参!」

ままゆ「恋の魔法で、あなたをメロメロにしちゃうゾ♪」きゃるーん

サチコ「あ、貴方はラブリーままゆ……まさか生きていたとは!?」

ままゆ「この世から愛が消えない限り、この身が尽き果てる事はありません!トゥ!」

ずるべったーん!

サチコ「…………」

キラリ「…………にょわー」

サチコ「……あ、あの佐久間さん? あ、いえ、ラブリーままゆ? 顔から行きましたけど大丈夫ですか?」

ままゆ「……う、くぅ…愛の力が足りない。いつのまにかこんなにへっぽこになっていただなんて…」

サチコ「な、なんだかよく解りませんがチャンス見たいですね。現われなさいっ。暗黒プロデューサー!」

P「プッロデューッス!!(鳴き声)」

サチコ「さぁ、明らかにキラリンを使って戦ったほうがあっという間に決着がつきそうですが、ラブリーままゆを倒すのです、プロデューサー!」

P「プッロデューッス!!(鳴き声)」

ままゆ「くっ……このままじゃ負けちゃいます……」

ままゆ「世界中の皆!今こそ私に、愛の力を!!」

サチコ「……ッ!? この光は……まさか世界中から愛の力が!?」

『ねぇプロデューサー。今度のオフ暇…?じゃあ買い物に付き合ってよ…え、本当にいいの?……やった』

ままゆ「…………」ピシッ

『ほら、プロデューサー。早くはやくっ! 今日はアタシとデートしてくれる約束なんでしょ。ほーら、急いで★』

ままゆ「…………」メキメキッ

P「プロォッ!?」

サチコ「あ、あの佐久間さん? そんなに強く握っちゃうとステッキにヒビが…」

『フフーン! プロデューサーは本当にボクがいないとダメダメですね! ま、まぁ仕方ないからボクがずっと一緒にいてあげますよ』

ままゆ「…………」ギロッ

サチコ「ひ、ひぃっ!? こっち向いたぁ!? ほ、ほほほ、ほらプロデューサー、早くやっつけてください」グイグイ

P「プ、プロォッ!? プロォォッッ!!??」ブンブン

ままゆ「うふ…プロデューサーさんてばぁ…」ジャキン

サチコ「ひっ!? ファンシーなステッキの先端から妙に鋭いトゲトゲがいっぱい出てきました!?」

P「ま、待てまゆ!落ち着くんだまゆ!? あと後ろから押すんじゃないきらり!?(鳴き声)」

キラリ「にょーわー」グイグイ

ままゆ「……うふふ、お仕置きが必要ですね……」

P「しょ、正気に戻るんだ、まゆーっ!?(鳴き声)」

ままゆ「いつもっ(ザクッ)あれほどっ(ドシュ)私以外のッ(グチュ)女の子とッ(グチャ)」

ままゆ「あんまりッ(ギチュ)親しくッ(ガンッ)しないでッ(ガンッ)くださいって(ガンッ)」

ままゆ「あれほどッ(ズリッ)お願いッ(ザリッ)していたじゃ(ズリュ)ないですかぁ(グチャァ)」

サチコ「あ、あわわ……あわわわわわ……」白目

キラリ「にょ、にょわぁ……」

ままゆ「…………ふぅ、さぁ……暗黒プロデューサーは“愛の”力でこの世から“消滅”しましたよぉ?」

サチコ「ひ、ひぅぅ……お、覚えているのですよ。いずれ第二、第三の暗黒プロデューサーがきっと貴方の前に現れるのですから!」タタター

キラリ「にょ、にょわー」スタコロサッサー

ままゆ「……うふ、愛の力でストレス解しょ――じゃなかった、暗魔プロを撃退できたわぁ」

ままゆ「この調子で、来週も街の平和は、このラブリーままゆが守っちゃいますよぉ」

『次回!マジカルプリンセス・ラブリーままゆ第二話!『愛はさだめ。さだめは死』をよろしくね!』

千佳「…………Pくん」

P「……はい、なんでしょうか千佳さん」

千佳「……これは、なに?」

P「あ、いえ、なんと申しましょうか……まゆの演技を気に入っちゃった監督が、こうその場のノリで色々と脚本を書き換えて…」

P「最終的に、その……こんな感じに……」

千佳「………………ジー」<●><●>

P「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいィィ!!」


まゆ「うふ……ラブリーままゆの活躍、これからも楽しみにしてくださいねぇ♪」

どうしてこうなった。

誰よりも私自身が痛感しております。
というかままゆさんどんどんおかしくなって行っていますね。

そんな回を重ねる毎におかしくなっていったままゆの遍歴はこんな感じです


まゆ「どうやったらPさんに振り向いてもらえるのかしらぁ…」

モバP「まゆ!新しい仕事を取ってきたぞ!」

モバP「はぁ…まゆとラブラブな関係になりたいなぁ…」

まゆ「まゆ…?いいえ、違います。私は病みのオーラに目覚めたまゆ…その名も――」

まゆ「魔法のプリンセス!ラブリーままゆ推・参!」


最近ままゆSSが増えてきたなぁと皆さん思いましたか?
すみません、ほぼ私なんですorz

みんなもっとままゆSS書けばいいのになー

ちなみにモバマスは脆弱なる微課金ユーザー。
嫁アイドルはヒ・ミ・ツです。

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