【とある】インデックス「とうまが鎮守府に着任したんだよ!」【艦これ】 (119)






上条「ここが俺の着任する鎮守府か……。随分とデカいけど、やっぱりボロいんだな。潮風のせいもあるのか?」


 港から見上げる巨大な建物の威容に、目を細めて呟く。

 俺、上条当麻は海軍学校を卒業したばかりの新米少佐だ。

 持ち前の『不幸』でトラブル続きだったけど、学校では姫神や軍覇といった友人にも恵まれて、厳しくしごかれながらもそこそこ楽しい生活を送ってきた。
 それゆえに成績はドン底。
 サボりの懲罰にも慣れっこで、海軍のことや提督の仕事なんか素人に毛が生えた程度にしか知識がない。向こう見ずの崖っぷちだ。

 そんな俺がどうして卒業早々提督などという大役を背負うことになったのか──それには当然理由がある。

 深海棲艦。

 突如としてこの国の海域に登場した敵戦力によって、俺の国は苦境に立たされている。

 お得意のオーバーテクノロジーによって産み出された我が国の新兵器は、その深海棲艦を退けるのにかなり有効なのだが、いかんせん現代は少子化社会。

 肝心の『彼女ら』を指揮する人員が、まるで足りていないのだ。

 上層部の連中からしてみたら、まさに猫の手も借りたい、という状況なんだろう。
 自分で言うのも情けないけど、俺みたいな不良少年がこうしてエスカレータ式に提督まで成り上がったのには、そんな背景があるわけだ。


上条「まぁこのご時世、ケンカ以外取り柄の無い俺みたいなのが食いっぱぐれなかっただけ有り難い話だよな」


 役不足(誤用にあらず)とはいえ、与えられた仕事は仕事。

 着慣れない軍服の襟を正して、俺はさっそく鎮守府の中へと足を踏み入れた。

 ゴゥン……と開く扉の音と共に、乗組員たちが向けてきた視線を一身に感じる。
 建物の中を忙しそうに駆け回っていた作業担当らしき二頭身の妖精さん(通称。これもオーバーテクノロジーの成果なのである)たちにちょっとこわばった笑顔を向け、俺は右手をピッと額に当てた。





上条「上条当麻、ただいま当鎮守府に着任しました!」









・艦これ×禁書のSSっつーかネタ掃き溜め(艦これキャラは居ません)
・別スレ停滞させてる>>1の息抜き即興
・不定期更新
>>1は知識ゼロの新米提督
・雑談、ネタ提供、キャラごとの艦種の提案、野次、ツッコミなどなど積極的によろしくお願いします




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オルソラ「あらあら司令官様、お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。私たちとしたことがお出迎えもせずに……」


 奥の方の部屋から小走りで駆け寄ってきた綺麗でスタイルの良い女の人に、緊張していた俺は思わず戸惑ってしまう。


上条「い、いやいや俺が早く来すぎただけだから気にしないでください! ……えーと、それよりあなたは」

オルソラ「ええ、私、オルソラ=アクィナスと申します。任務の伝令などの事務を担当する者でございますよ」

上条「任務担当? えーとじゃあ、オルソラさんは艦娘じゃないんですか?」

つちみかど「にゃー、オルソラはただの事務員のネーチャンだぜい! それよりそのいかにも慣れてなさそうな敬語はやめとけよカミやーん」

上条「おわぁ!?」


 あらあら、とマイペースにニコニコしている任務娘オルソラの、よりにもよって制服の豊満な谷間からひょこっと出てきたグラサンの妖精。


上条「な、何だってそんな所から出てくんだよ! つーかテメェの顔、学校で配られた艦娘図鑑あたりで見覚えあるぞ!!」

つちみかど「にゃー。今後もしどこぞの海域でやたらオレに似た艦をドロップできたとしてもそいつはオレとは無関係ぜよ。海戦ではそういう割り切りが肝心ですたい」

オルソラ「うふふ。この鎮守府の妖精さんたちは皆さん、どこかの誰かに似ているともっぱらの噂なのでございますよ」

上条「さ、さいですか……」


 早くも毒気を抜かれてしまった俺提督に、グラサン妖精はその小さな口をニヒルに歪めて宣言する。


つちみかど「カミやん提督は実戦には不馴れだろうし、これからオレとオルソラで鎮守府の案内をするぜい。いわばこれはチュートリアルだ。耳かっぽじって聞かねえと、大事な艦娘たちを何体轟沈させちまうか分かったもんじゃないぜよ?」

上条「あー……分かったよ、よろしく頼むぜ」

オルソラ「ええ、了解しました! でございますよ、司令官様」


@執務室


オルソラ「──以上が、この鎮守府の設備の案内でございます。司令官様、いかがでしたか?」

上条「あぁ、うん、なんつーかすげぇだだっ広い印象だな。まだ艦娘が一人も居ないせいで、沢山ある部屋が勿体なく思えるぜ」

つちみかど「人員はドロップなり建造なりでこれからどんどん増やしていけるから大丈夫だぜい。むしろ部屋やドックがみるみるうちに足りなくなってすぐに泣きを見ると思うにゃー」

上条「百人ぐらい収容できるこの設備で人口オーバーなんて、今のところ想像もつかねぇな……」

つちみかど「さて、それじゃ早速カミやん提督には初期艦を選んでもらおうかにゃー?」

上条「初期艦?」

つちみかど「一番最初に提督へ支給される艦娘ですたい。と言っても最初は駆逐艦とか、比較的弱めの連中しか手配してもらえないけどな」

上条「十分だよ。っつーか最初からデカいヤツ貰ったって、新米の俺には指揮取れるかどうか──」

オルソラ「ではさっそく、艦娘の皆様をお呼びいたしますね。皆様、どうぞこちらへお入りください」

上条「えっもう来てんの!?」




ガチャッ


乙姫「当麻提督、はじめまして! 妹系駆逐艦の乙姫だよ! ねぇねぇ、提督のことお兄ちゃんって呼んでもいいかなぁ?」

オルソラ「こちらは竜神型駆逐艦の二番艦、乙姫さんでございます」
つちみかど「妹系、しかも義妹! 個人的にはぜひとも朝毛布の上から飛び乗って起こしてもらいたい系紳士にオススメしたい娘ですたい」

上条「いきなり濃いな自己紹介!」


ガチャッ


小萌「はわわ……上条提督ちゃん、どうぞよろしくお願い、なのです!」

オルソラ「こちらも駆逐艦、月読さんです。火薬の取り扱いがとてもお上手な艦娘さんでございますよ」
つちみかど「せんせーとお呼びしたい。そして恥も外聞も無く甘えたい。すがりたい」

上条「どうみてもせんせーっつーか小学生じゃねえか! どうなってんだそこの妖精の性癖!!」


ガチャッ


青髪ピアス「ありゃー、ここの提督さんは『とうま』って名前だって聞いてたけど、女の子じゃないんか。まぁしゃーないな、カミやん提督これからよろしく頼むわー」

オルソラ「軽巡洋艦の青髪さんでございます。改装次第では艦隊のビッグセブンに登り詰めるという話もあるとか無いとか」
つちみかど「今は女性提督も男性艦船も珍しくないけど、それでも何となく野郎だと装甲とか強そうな印象だにゃー」

上条「それにしたってちょっとゴツすぎねぇか……」


ガチャッ


芹亜「雲川型のネームシップ、雲川だけど。上条、君は実に面白そうな提督だな」

オルソラ「重巡洋艦の雲川さんでございます。重巡きっての頭脳派(ブレイン)との呼び声も高いお方でございますね!」
つちみかど「胸部装甲がなんとも良い感じですたい。……とはいえ何故だかオレは彼女を見てると目玉抉り取りたくなる衝動に駆られるんだがな」

上条「重巡!? 青髪ピアスもビビったけどなんで初期艦で重巡!? つーかいきなり不穏だなオイ!!」


ガチャッ


食蜂「真打ち参上よお☆ 上条提督、はじめまして……って言えば良いのかしらあ? 軽空母の食蜂です☆」

上条「まって!! 空母!? アンタ今空母って言った!!?」

オルソラ「情報操作や艦載機による奇襲を得意とする小型空母、食蜂さんでございます」
つちみかど「どっちかってーと軽空母ってより重巡っぽい娘だにゃー。いかにも青いスーツ着てヨーソローとか言ってそうだぜい」

上条「パワーバランスおかしすぎだろ!! なんでそこ突っ込まねぇのお前ら!!? ねぇ!!」

>>1はミリタリー全く詳しくないので色々ご容赦)


食蜂「ちょっとお! どうして私を選ばないわけ!? 提督さんったら指揮力疑っちゃうわあ!!」プンプン

芹亜「まぁ、ひとまず後回しにされるだけでそのうち嫌でも出会えるさ。改めて艦隊に加えてもらえる日を楽しみにしてるけど」

オルソラ「あらあら、今日は良い天気でございますね。皆様お疲れさまでございます、またお目に掛かれます日を」フリフリ





つちみかど「カミやん提督、結局初期艦は小萌先生にしたのか」

上条「あの中から選ぶんならそりゃそうだろうよ……この子が一番真面目で普通っぽいしさ」

つちみかど「にゃー。ひんにゅーロリ駆逐艦ばんざーい」

上条「ぶっ飛ばすぞ」

小萌「せ、先生は子供じゃないのです! これでも歴史ある立派な艦船なのですよ!」プンスカ

上条「はいはい、これからよろしくな小萌先生」ナデナデ

小萌「うぅ~……先生を選んだからには、上条ちゃんは大事な生徒さんとしてしっかり面倒見ちゃうんですからね!」





@建造場


小萌「上条ちゃん、ここが艦娘ちゃんたちを建造する作業場なのですよ!」

上条「すげぇデカい空間だな……二頭身の妖精さんが角材背負って慌ただしく走り回ってるのがなんかシュールだ」

はまづら「よう、アンタがこの鎮守府の新しい大将か。建造なら俺に任せてくれよな!」

上条「なんかお前の顔にも激しく見覚えがあるんだけど……というかだだっ広い空間にドーンと鎮座してるこの冷蔵庫はいったい」

冷蔵庫「」ドーン

はまづら「おいおい、工場長のこと冷蔵庫って呼ぶのやめろよ! あとこの建造場のメンバーはフィクションです実在の駆逐艦浜面や武装駆逐艦集団(スキルアウト)や航空戦艦垣根などとはいっさい関係ありません!!」

上条「皆まで言うなぁあああ!!」

つちみかど「さーて、カミやん提督のツッコミで工廠ラインも温まってきたところで、最初の建造いっとくかにゃー?」

上条「ん? おお早速戦力の増強か……」

オルソラ「建造クエストも一緒に消化できますから、善は急げでございますよ」

上条「それもそうだな。えーと、建造には資源が必要なんだっけ?」

小萌「ふふふふ、上条提督ちゃん! 資源なら前任の提督ちゃんがここに残していってくれたのである程度余裕があるのですよ!!」

はまづら「おーさすが小萌先生! これだけあるなら最初から巡洋艦を目標に建造してみても問題なさそうだな!」

上条「資源の配分によって造れる艦船が変わってくるんだっけか」

はまづら「そうだな。基本的にそっちの工場長(=冷蔵庫)に喰わせる資源が多いほど強い艦が作りやすくなるぜ! まぁまだ大将は初陣だし、いきなり戦艦だの正規空母だのを艦隊に組み込んだところでコスト的に使いこなせないだろうから、ここは大人しく巡洋艦狙いで──」





上条「うーん、座学で建造レシピ習ったけど大分うろ覚えだなぁ……こんなもんでいいか」っ300/30/400/300

小萌「さ、さすが上条提督ちゃん! そういう豪胆な子は先生大好きなのです!」

冷蔵庫「」ゴウンゴウン





はまづら「ストぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおップ!!!!!!!!」







パァアアア…


上条「うわっ眩しっ!? つーか虹色の光って……まさかの激レアか……!?」






インデックス「はじめまして、正規空母の禁書目録だよ。索敵と攪乱が得意かも!」






はまづら「で、出やがったあああああああああああああああああ!! ボーキサイトの女王だァァァァァああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」



上条「敵目標白色彗星帝国艦隊!全艦、砲撃開始!」

黒子「地球艦隊め、火炎直撃砲を掻い潜って接近してくるとは・・・・艦隊の態勢を立て直せ!!」

士官「無理です、乱気流にとらわれて・・・・」

士官2「我が方の損害甚大!!ここは撤退を・・・」

黒子「ばかをいうか地球人ごとき類人猿にまけてたまるか・・・・」

上条「その傲慢が仇だ、一方通行の空母艦隊に攻撃を要請!!側面からつかせろ!!」

一方通行「ヤマト艦載機隊及び空母部隊発進!!敵を叩き潰す!!」

ズドンズドンズドン

士官「艦隊が壊滅しました・・・」

士官2「司令敵から通信です!」

上条「地球防衛艦隊内惑星艦隊司令上条当麻だ!貴官の奮闘には敬意を評する、おとなしく投降せよ!」

黒子「ばかをいえ、私も偉大な白色彗星帝国第5艦隊司令だぞ!誰が屈するか!」

黒子「こうなれば敵の旗艦だけでも!!」

上条「敵旗艦に火力集中!艦隊につっこませるなあ!!」

バンバンバン

士官「司令本艦はもう・・・」

黒子「死して大帝におわびを!!!」

バ~ンバ~ンバ~ン

上条「全艦マルチフォ-メション隊形をとれ!拡散波動砲で一気に敵を仕留める!!」

シュパアアア

上条「あ、あれが白色彗星のし、正体か・・・・」

御坂「地球人も思ったよりやるではないか!だが我が彗星帝国に泥を塗った罪は思い!死して償ってもらう!」

佐天「ハハハハ、地球人ごときが勝てるわけがないんですよ。初春、攻撃を開始しなさい!」

初春「お任せを佐天帝国参謀総長!回転ミサイル攻撃開始!!」

パンパンパン

地球士官「敵が、敵が攻撃を・・・」

上条「いかん各艦回避!!」
ズダンズダン

上条「エネルギ-が切れた今は反撃できん・・・ここまでか!」

上条「一方通行、都市帝国の弱点は下部だ、そこを攻撃・・・」

バンバンバン

一方通行「かみじょお提督!!!」

(はいむらー描き下ろしのミコっちゃんが可愛すぎたので那珂ちゃんのファンやめます)


小萌「はわわっ、上条ちゃんすごいです! インデックスちゃんといえば最強の空母として有名な娘じゃないですかー!」

上条「そういえば名前だけは聞いてたような……って、つまりは建造一回目で早速大当たりってことか?」

インデックス「ふふーん、私が来たからにはこの鎮守府も安泰だね。だから安心してお腹いっぱいご飯を食べさせてもらえると嬉しいかも!」

上条「うおっ出てくるなり飛び付いてくるなって!! ……あれ? そういえば、艦娘の動力源って……」





つちみかど「……か~み~や~ん……? 初っぱなから鎮守府に貧乏神を取り憑かせてどう落とし前つけやがるつもりなのかにゃー……?」

上条「ヒィ足元から殺気!!?」

はまづら「相談も無しにいきなり空母レシピぶち込むバカがどこにいるんだよ!? 戦うたびにボーキがマッハで消滅してくんだぞ!!」

上条「えっ」

はまづら「前任の提督ん時も、そっちの真っ白空母と相棒のポニーテール女侍がたったの二人でどんだけ食い荒らしたことか!! 最初は駆逐艦と巡洋艦でコツコツやっていって、それから満を持して迎える形じゃないと到底養えるような艦じゃないんだよソイツらは!!」

上条「」

インデックス「む、そこの妖精さんは何を怒ってるの? 私はただ、戦ったあとはいっぱい食べていっぱい眠りたいっていう当たり前のことを主張してるだけなのに」

つちみかど「禁書目録のつまみ食いのおかげでいったいどれほどの鎮守府が潰れたと思ってるのかにゃー!? 働き先を奪われるオレたちの身にもなってみやがれですたい!!」

インデックス「もー! みんなして懐が狭すぎるんだよー!!」

オルソラ「あらあら」ウフフ





上条(……これ、大当たりどころか貧乏クジじゃね……?)



インデックス「もう! みんなしてこの私をいらない子みたいに扱うんだから! いいかも、そこまで言うのなら早速出撃して私の実力を見せ付けてあげるんだよ!」

上条「えっちょっ待ってまだ心の準備が」

インデックス「い、い、か、ら! ほら、ボサッとしてないでこもえも一緒に行くんだよ。一航戦禁書目録、出ます!!」
小萌「うふふ、インデックスちゃんはせっかちですねー。了解です、旗艦の役目は若い子にお任せしちゃうのですよ!」

上条「小萌先生まで!? うわあああ待ってくれせめて資材が回復するまで──!!」





あっくあ「ではらしんばんを回すのである」

ジャアアアアア…

ふぃあんま「右だな。幸運なことだ、早くボスまで進んで戦果をもぎ取って来ると良い」



ドッカアアアアアン
\完全勝利!S!/





上条「あっ秒殺……」

インデックス「艦隊が寄航したよ! 予定通りMVPも取ったことだし、お祝いのご飯の準備は当然出来てるんだよね? ね!?」

舞夏「あれー真っ白空母!? お前もうここに配属されたのか聞いてないぞー。給糧艦舞夏サマ印の羊羮でも食べるかー?」

つちみかど「給糧艦カードの使いどころはまだまだ先だ! 落ち着け舞夏!!」




上条「……不幸だ」




(空母が強いんじゃなかったのか……慢心ダメ絶対)
(うちの赤城さんボーキ喰いまくるんですが何が問題なんですか教えてほしい)


序章だけ頑張って書いたが、あとは時系列グチャグチャで思い付いたネタをテキトーに小出しするだけの予定です
バトル描写は容赦なくカット
神の右席羅針盤のドSっぷりはなんとなく察してほしい


ちなみに第一艦隊の主な配備は大体こうなる予定(秘書艦インデックスは固定)。おかしい所があったら突っ込んでください
☆正規空母・禁書目録
 正規空母・神裂
 戦艦・鈴科(一方通行)
 駆逐艦・御坂(美琴)
 あとの二人は作戦次第で変動


御坂は重雷装巡洋艦じゃないのか

>>32
ぜかまし的なチート駆逐艦のつもりだった
雷巡はむぎのんの予定

上条「失敗したら頭をかいてごまかすさ。」

上条「人生はそんなには悪い方向にはいかない。」

上条「逃げよう。」

上条「あいつは私が魔法の帽子でももって無限に軍艦を出せるとでも思ってるのか。」

上条をあにめまんが界の提督や艦長クラスのセリフをいわせてみた

誰が誰でしょう

ageてる上に艦これ全然関係ないミリタリー(?)の話してるのって同一人物だよな?
スレチだからやめろとまでは言わないけどせめてsageてくれよ

ところで>>1の酉どっかで見たことあると思ったらあのスレの作者かよww
向こうの更新も待ってるぜ

>>40 今週中になんとか更新します(震え声)





インデックス「艦隊が帰ってきたよ! 敵艦隊『三沢塾』を撃破して、潜水艦あいさのどろっぷに成功したかも!」

姫神「潜水艦。秋沙。私は魔法少女だから。レーダーもすり抜けるような隠密行動が得意」

上条「……座学で艦娘の勉強してたときも思ったけど、同期のヤツにやたらそっくりなんだよな……いやもうなんでもいいやツッコまねえ」

小萌「なんだか、今回の敵艦隊のボスさんはインデックスちゃんの姿を見るなりとんでもなく動揺していたみたいなのですよー?」

上条「何故か逆上して俺の方に艦載機飛ばしてきた緑髪オールバックな……。インデックス、ひょっとして知り合いだったのか?」

インデックス「あうれおるす? ううん、知らない子かも……」

上条「……今ごろアイツ草葉の影で泣いてる気がするぞ……」

ステイル「深海棲艦なんだから海の底だろうけどね。それより今回の報告書だ、せいぜい無い頭振り絞ってよく読み込むといい」

上条「お前はお前で相変わらずインデックス以外に対する当たりが強すぎるよな重巡ステイル! 何か俺に恨みでもあるのかよ!?」

ステイル「日頃の行いを振り返ってみろ。当て付けのように彼女への補給ばかり後回しにしやがって、あの子が日頃どれだけ空腹に苛まれてると思っているんだい?」

インデックス「??? すている、どうして君は出会ったばかりの私のためにそこまで怒ってくれているの?」

ステイル「……チッ……、何でもないよ、君が気にするようなことじゃない」

上条(……なんか、史実上でインデックスを巡ってドロドロしてたらしき艦船たちの愛憎劇を垣間見た気がする)



オルソラ「あらあら、皆様今日もお元気そうで何よりでございますよ。そろそろお夕飯の支度をしなくてはなりませんね」

上条「主力艦はオール中破のうえに今真昼なんだけどな……。ところでオルソラ、妖精さん(と冷蔵庫)に頼んでた建造の方はどんな感じだったか?」

オルソラ「ええ、駆逐艦の方がすでに二隻おいででございます。執務室にお呼びいたしますか?」

インデックス「とうま、私たちから会いに行こうよ! 新しい仲間が増えて嬉しいかも!」

上条「そうだな、まだ執務室も着任早々で段ボールだらけだし……ドック入りする前に、挨拶もかねて一緒に見に行くか?」

インデックス「わーい! それでこそとうま提督なんだよ!」





パァアアア……

御坂妹「ミサカ型駆逐艦の一〇〇三二番艦、妹……とお呼びください、とミサカは頼りなさそうな提督にうっすら落胆しながら頭を下げます」

打ち止め「同じくミサカ型の二〇〇〇一番艦、最終信号だよ! 身体はちんまりしてるけど、これでも人海戦術のミサカ型を立派に率いる艦隊の要なんだからね、ってミサカはミサカは胸を張って自己紹介してみる!」

上条「何故か同型の船を二〇〇〇〇隻以上も造っちゃったとかいう伝説のミサカ型か……噂通り姉妹そっくりなんだな」

はまづら「二〇〇〇一番艦の打ち止めは一人だけチビだけど、他の艦はマジで見分けつかねえほど瓜二つなんだぜ。ははっ、建造と一緒に名札でも作ってやった方がいいかもな」

上条「……でもお高いんでしょう?」

はまづら「名札一枚=鋼材一つ。どうよ大将、この機会に二〇〇〇〇個ほど発注してみたら?」

上条「Oh……」

御坂妹「このミサカ以前の型番の姉たちは皆、とある超弩級戦艦の標的艦として国のプロジェクトの元で沈められたという史実があるのですが……艦娘としての我々にはそこまでの歴史再現は課せられていませんので悪しからず、とミサカはごにょごにょ言及してみます」

打ち止め「早く艦娘(?)になったあの人にも会ってみたいね、ってミサカはミサカは知的好奇心を発揮してみたり!」

上条「そ、そっか……。とりあえず部屋の空きはまだいっぱいあるからさ、そこにいるオルソラや、秘書艦のインデックスにでも案内してもらってくれよな」

インデックス「はじめまして! ふっふっふ、記憶力には自信があるからご安心をなんだよ。私が案内してあげるから、二人ともちゃんと着いてきてね!」

御坂妹「温かいご配慮に感謝します、とミサカは礼儀正しく応えます。ところで、やる気満々の秘書艦様にもう一つ案内していただきたい所があるのですが……」

打ち止め「あっそうだったね、アレはちゃんと聞いておかないと、ってミサカはミサカは同調してみる」

インデックス「どうしたの? 何でも遠慮なく聞いてほしいかも!」





御坂妹「美琴お姉様の部屋はどちらにあるのでしょう、とミサカは単刀直入にお訊ねします」

打ち止め「できればお姉様とは隣同士のお部屋がいいなぁ、ってミサカはミサカはさりげなく要望をお伝えしてみたり!」






インデックス「」ピクッ

上条「……『みこと』……?」






神裂「ここは譲れません!」\完全勝利!/

パァアアア……

九九八二号「ミサカ型駆逐艦九九八二番艦です。給糧艦舞夏さんの作るジェラートを、早く美琴お姉様と一緒に食べたいです、とミサカは宝物の缶バッジに触れながら言及します」



ステイル「燃え尽きて沈んでしまえ。君のような薄汚い艦にはお似合いの最期だろう?」\勝利!/

パァアアア……

一九〇九〇号「ミサカ型駆逐艦、一九〇九〇番艦です。そ、その、美琴お姉様、見掛けませんでしたか? とミサカは艦船の軽量化の秘密を訊ねようと躍起になってみます……」



小萌「沈んだ敵も出来れば助けたいのです……でも、これは戦争ですから、先生として手加減はできません!」\勝利!/

パァアアア……

一号「ミサカ型駆逐艦の一番艦です。もっとも、ミサカ達の建造モデルは美琴型一番艦の美琴お姉様ですから、このミサカは長女と呼ぶには少々微妙ですが、とミサカは自分の魚雷で沈んだという史実を元に客観的な見解を述べます」






上条「ちくしょうなんなんだよこのミサカ型ラッシュ!?」バァン

神裂「私が艦隊に加わって以降、ドロップした方は皆ミサカ型の駆逐艦ばかりですね……」

ステイル「序盤なのだから駆逐艦ばかりなのはむしろ順当だろう? 一航戦の二人を早々に建造してしまった時点でなけなしの運を使い果たしたと考えるべきだろうね」

上条「確かに駆逐艦の九割以上がミサカ型なのを考えるとそりゃ妥当なんだろうけどさぁ……というか、その頼りの一航戦さんが、最近ずっとあの調子で……」




@修復ドック

インデックス「う……うう……同じ顔の駆逐艦が口々にみことみことって波状攻撃を仕掛けてくるんだよぉぉぉ……誰なのみことって……ううううう、み、みことみことミサカはミサカはみことみことみことみことミサカミサカみことみことミサミサミサミサ」





舞夏「かっ上条当麻上条当麻ー!! ななななななんかドックから怨霊みたいな呻き声が聞こえてくるぞー!?」

つちみかど「にゃー。見事にうなされてるぜい。秘書艦サマは意外と繊細ですたい……」

神裂「……いえまぁ確かに、地味にこう精神に来るような構図ではあると思いますが……」

上条「ああ……インデックスがああして寝込むたびに資材の消費が……」ガクガク




上条「くそっ……どうすりゃこのくそったれな幻想をぶち壊せるんだ……。この右手は無力だ。たった一人の女の子だって救えやしねぇ!」ガタッ

ステイル「はぁ……まったく、簡単な話だろうに。噂の『美琴』とかいう駆逐艦を艦隊に迎え入れてしまえばいいじゃないか、そうすればあの子が正体不明の存在に怯える必要がなくなる」

神裂「ええ。その『美琴』さえ姿を見せてくれれば、彼女らのお姉様コールもあるいは収まってくれるかも……」

上条「あいつらはあいつらでどんだけシスコンなんだよ……。つくづく提督の仕事って胃に悪いんだな」

つちみかど「カミやーん。そのミコっちゃんを艦隊に加えるって話なんだがな、けっこう厳しい道のりになるかもしれないぞ?」

上条「? 何でだよ。御坂妹たちと同じ駆逐艦なら、適当なところでドロップ出来るんじゃないのか?」

つちみかど「『美琴』はミサカ型と並ぶ小柄さに加えて、全艦船で一番のスピードとトンデモな破壊力を誇る唯一無二の単装砲『超電磁砲』を保有していて、ぶっちゃけそこらの軽巡にも勝るような変態性能を誇る駆逐艦だ。『人的資源』で有名な幸運艦フレメアと同じく、レア駆逐艦って呼ばれているな」

上条「そ、そういえば教科書でそんな記述を見たような……」

つちみかど「ぶっちゃけ今のカミやんが挑めるような海域じゃ、『美琴』を探し出すのは絶望的ぜよ? というわけで、どうしても手に入れたいのなら建造しかないわけだが……」

ステイル「──なるほどね。間の悪さと『不幸』が売りのこの提督じゃ、どれだけレシピを回せば手に入るのかすら検討もつかないってことかい」

神裂「非常に言いづらいのですが……その、提督が勝つ姿はいまいち 思い描けませんね」

上条「やめて神裂さんそういうこと言うの!!!」ブワッ



つちみかど「まぁまぁ、しばらく無駄な出撃は控えてひたすら遠征を回しておけば、建造予算の資源は十分貯まるぜい。軽巡黒夜と絹旗の五月型コンビにでも遠征艦隊の先導を頼んで、のんびり待つのが良いんじゃないかにゃー?」

上条「……想像以上に長くなりそうだな……『美琴』への道のりは」



美琴編はもうちょっとだけ続くんじゃ
今日はここまでで






打ち止め「ねぇねぇ提督さん! この艦隊にいよいよお姉様がやって来るの!? ってミサカはミサカは期待に胸を膨らませてみる!」

御坂妹「やっと建造に取り掛かるのかよ遅すぎだろ、とミサカは本音を垣間見せつつも上機嫌に小躍りします」

上条「あ、あぁそろそろ資材も揃ってきたし頃合いかと思ってさ。……でも建造って運次第だから、いつ美琴が来てくれるかは正直分かんないぞ?」

ステイル「……そうこう言っているうちに、どうやら待ち人たちが帰ってきたようだよ」

絹旗「司令官、ただいま超無事に戻りました。今回はなかなかに良い収穫でしたよ!」

黒夜「チッ……世界水準の私がなんだってこんなお使いに回されてんだかなあ。覚えてやがれクソ司令官」

上条「おーお疲れ、いつもありがとな。駆逐艦のヤツらの面倒もよく見ててくれてるらしいし、お前らのことは便りにしてるよ」

絹旗「そう言われると超悪い気はしませんね。何はともあれ、目標の美琴さんを早く引き当てられることを影ながら超お祈りしてますよ」

黒夜「……、ふん。つくづく平和ボケしたつまらねえ鎮守府だよ、ここは」

上条「サンキューな二人とも。……こらインデックス、ミサカ型の子たちから目をそらして耳を塞ぐのは止めなさい! お前は秘書艦なんだろ、俺と一緒に工場長(冷蔵庫)に建造指示を出すぞ」

インデックス「うううミサカだみことだか意味不明な呪文が頭から離れないかもぉ……、ハッ!? ご、ごめんなさい今行くんだよ!」

上条「おいおい大丈夫かよマジで……神裂にでも頼んで仕事代わってもらうか?」

インデックス「へ、平気かも。それでとうま、今回はどんなレシピを回していくつもりなのかな?」

上条「あぁ──燃料250弾薬30鋼材200ボーキサイト30の、いわゆるレア駆逐艦レシピってやつだよ」







@建造場


上条「そんじゃ一航戦インデックスさん、建造開始の音頭をどうぞ」

インデックス「資材よーし、バーナーの準備よーし! それじゃ妖精さん、バリバリ建造お願いしちゃうんだよ!」

はまづら「よっしゃあ! オイそこの秘書艦さんよ、建造眺めながらボーキサイトとかつまみ食いするんじゃねえぞ!」

冷蔵庫「」ゴウンゴウン





パァアアア…

初春「えっと、初春です。火力はちょっと少ないですけど、海域の治安維持のために頑張ります!」

佐天「駆逐艦、佐天です! 提督さん、やっと会えましたね。ご指導ご鞭撻よろしゅうな! なんちゃってーえへへ」

インデックス「えっと、柵川型駆逐艦のかざりとるいこだね。駆逐艦だからやっぱり攻撃力は物足りないんだけど、対潜にはめっぽう強いみたいだよ」

上条「あれ? 随分詳しいんだなインデックス」

インデックス「せっかくとうまの秘書艦になれたんだから、解説役ぐらいこなさないとって思って少しずつ勉強してるんだよ。これでも記憶力には自信があるからね!」フンス

上条「そうだったのか、偉いな。後で舞夏のジュースを奢ってやろう」ナデナデ
上条「にしても、二個の建造ラインで同時に姉妹艦が出るなんてなー、よっぽど仲良しなのか?」

佐天「いやぁそんなこともありますよー。ねっ初春?」バサァッ

初春「ひゃわわ!? す、スカート捲らないでくださいぃい!!」

インデックス「とっ、とうまは見ちゃ駄目かもッッ!! さ、さあ気を取り直して次! 建造開始なんだよ!!」





パァアアア…

黒子「駆逐艦、白井ですの。美琴お姉様の隣に並んで戦えるようなしたたかさを身に付けるべく努力いたしますわ!」

上条「またシスコンかッ!! っつーかそもそもお前はどう見てもミサカ型じゃねぇだろ!!!」

インデックス「う、うわああああああん今ようやく忘れかけてたのにー!!」ブワッ



初春「あっ!! い、一応言っておきますけど私の名前は『はつはる』じゃなくて『ういはる』なんですからね!? この鎮守府で扇子を持って高飛車に振る舞うのは私じゃなくて、婚后型高速戦艦三姉妹のネームシップさんですッ!!」

上条「誰も聞いてねぇし反則(メタ)発言はほどほどにしてくれよ初春さん!?」

つちみかど(……そもそもどっちの高速戦艦も同じ『こんごう』型だし、色々面白おかしいことになってるみたいだにゃー……)



インデックス「ま、まだまだ私はめげないかも! 建造開始っ!」


パァアアア…

食蜂「軽空母食蜂よお。提督、はじめまして、って言っておくべきかしらあ☆」

上条「二度目ましてだけどな……。ま、まぁまだ艦隊には居なかったから良しとするか」


パァアアア……

メアリエ「潜水艦のメアリエです。その……、うちの師匠、炎上とかしてご迷惑かけてません?」

上条「さすがレア駆逐艦レシピ……潜水艦まで出るのか。ただし今の海域のレベルだと潜水艦はあんまりお呼びじゃねえ!」


パァアアア……

黒夜「私の名は黒夜。フフフ、怖いか? 怖いよねェ?」

上条「アンタはアンタでさっき遠征から帰ってきたばっかだよ! 次また来たら猫耳装備付きに改装するぞ!!」


パァアアア……


シェリー「重巡洋艦シェリーよ。戦争を起こすためにここに来た。こっちはゴーレムのエリスだ」

エリス「オォォオオオォォォオァ……」モゾモゾ

上条「ヒィ!? ひ、ひしゃげた深海棲艦の塊!? なんだって動いてんだコレ!?」

インデックス「しぇりーは海底に沈んだ艦の残骸を引き上げることで、ゴーレムみたいに再利用できるんだよ……うぷっ」


パァアアア……

アリサ「軽巡、鳴護です! 音波を飛ばしてソナーで敵を素早く見付けられるよ。歌うことが好きなんだけど……戦いばかりのこのご時世じゃ、ちょっとおかしいのかな?」ピカァアアア

上条「まっ、眩しい……! 久々の真人間らしい照れ笑いが俺には眩しすぎる……!!」


パァアアア……

滝壺「私は水上機母艦、たきつぼ。艦載機を飛ばして、宇宙の果てまで敵を追い詰められるよ」

インデックス「とうま、りこうは面白い艦なんだよ。装甲が薄めだから最初はすぐ大破しちゃうんだけど、改造を二回施したら空母にグレードアップするんだって」

上条「出世魚みたいなヤツだな……」

はまづら「そして何を隠そう俺の嫁です」キリッ

上条「やかましいそこのエロ妖精」


パァアアア……

レッサー「こんにちは! 英国からやってきた帰国子女……じゃなくって、艦隊のアイドルレッサーちゃんですよー! そこのチョロそうな提督少年をわがままボディでたぶらかしゴホンゴホン癒しに来ました!」

上条「」カーンカーンカーン

インデックス「と、とうま!? なんで出てくるなり解体しちゃったのかな!?」

上条「レベリングしてると嫌ってほど出てくるんだよコイツ!! あとなんかこのレッサーだけはなんとしても解体するのが様式美だって天が囁いてくる気がします!!」





パァアアア……

パァアアア…………

パァアアア………………



(このレシピだと空母は出なかったかもしれない)(細かいことは気にしない方向で)





二時間経過


上条「ど……どういうことだよ……全ッ然レア駆逐艦が出てこねぇ……!!」ゼエゼエ

インデックス「と、とうま……燃料が残り410、このままだとあと一回しか建造できないんだよ……」ゼエハア

ステイル「百回近く同じレシピを回して、得られたのはごく数艦のレア重巡、それに無数のミサカ型かい……相変わらず底無しの不運だね、上条当麻」ゲッソリ


ミサカハミサカハ オネーサマ… ミサカハ ミサカハ
ワイワイ ドヨドヨ ミサカミサカ オネーサマ ミサカミサカミサカミサカミサカミサカ


インデックス「ひぃあ!? り、リレーみたいに喋るのはやめてほしいかも!!」ビクッ

上条「……ううーん、やっぱりここは俺が心を鬼にするしか無いよな……。なぁインデックス、提督からの重要指令なんだけど」

インデックス「な、何かな?」




上条「……お前、リストラ」

インデックス「」




上条「わ、悪いって!ほんのちょっとの間だけ旗艦を神裂に代わってもらってくれ、頼む! ……聖人級のあいつの運に頼らないと、ラストの建造が無駄になっちまう……!!」

インデックス「そっ……それはあんまりなんだよとうまー!!!」ブワッ






数分後

神裂「……何やらガチ泣きの気配を漂わせたインデックスに呼ばれてここまで来ましたが……建造に旗艦の運などそこまで影響してくるのでしょうか?」

上条「今の上条提督はもはや神にも仏にもすがりたい気分なのですよ……。うう、一週間かけてコツコツ稼いだ資材があっという間にぃ……」メソメソ

神裂「そ、それは気の毒でしたね……。分かりました。では一度だけ、僭越ながらインデックスの代わりに指揮を執らせていただきますね」
神裂「……コホン。それでは妖精さん、建造をお願い致します!」





冷蔵庫「」<ケンゾウジカン 00:30:00





はまづら「キタキタキタキタぁあああああああああああああああああああああッッッ!! お前ら今すぐバーナー持ってきやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ゴオオオオオオオオオ!!!

上条「神裂さん結婚しよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

神裂「い、いきなり何を言っているのですか上条提督!? ここここここ、こっ、心の準備というものがあるでしょうに!!」アタフタ





美琴「──駆逐艦、美琴よ。アンタが提督なの? ふーん、頼りなさそうなツラしてるわね。まぁいいけどさ。よろしく」





上条「あ、ああ待ってたよ。はじめまして、俺の名前は──」

御坂妹「お姉様がようやくお見えになったようです、とミサカは椅子から立ち上がってみます」ガタッ

九九八二号「まったく待ちくたびれました。……お久しぶりです、とミサカはお姉様に駆け寄ります」

打ち止め「このミサカが一番乗りー! やっと会えたねお姉様! ってミサカはミサカはいち早く飛び付いてみたり!!」

ワーワー オネエサマ オネエサマガキマシタ オネエサマ ミサカハ ミサカハ ワーワーワー

美琴「わ、何、ちょっ、何この手厚い歓迎っぷり!? あ、アンタらちょっと落ち着きなさいってば!!」ワタワタ




黒子「おっ姉様ぁあああああああああ!! 黒子は、黒子はずっと貴女をお待ちしてましたのぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!」ブワッ

美琴「ゲッ黒子!? わぷっ、いきなり飛び付いてくんな馬鹿!! 危ないじゃないの!! ……もう、皆本当に仕方ない子たちなんだから……」ナデナデ

初春「……ふふふ、仲が良いのは良いことですねっ、佐天さん」

佐天「そうだねー初春、いつもはクールビューティな白井さんの貴重な泣き顔も見られたことだしね」ニヤニヤ

ワイワイ ガヤガヤ オカエリナサーイ!! ミサカハミサカハ




ステイル「……ふむ、どうにか円満に解決したようじゃないか?」

神裂「そのようですね。この出会いを計らうために消費した資材は決して少なくはありませんが……」

上条「ミサカ型絡みの騒動は、なんとかこれにて一件落着、ってところかな?」ハハハ

つちみかど「ま、たまには艦娘たちのための無駄遣いも悪くないだろってことですたい」クックック









インデックス「……うっうっうっ、とうまったらひどいんだよ……ほんのちょっとかおりの方が運が良くて器用で冷静だからって……」トボトボ
インデックス「──って、もうみこと建造できてるの!? わ、私の見せ場は!!?」ガーン





おまけ




オルソラ「──ところで司令官様、ミサカ型の皆様で艦隊を編成するというクエストは消化しないのでございますか?」

上条「えっ、そんなのがあるのか? えーと報酬は……『資源以外の何らかの現物支給(※ただし内容はランダム)』……って?」

オルソラ「あらあら。ご褒美は後からのお楽しみ、ということでございますね」ニコニコ

上条「うーん……?」ハテナ





インデックス「ごほんっ、それじゃあ今日の第一艦隊のメンバーを指名するんだよ! まずは旗艦・短ぱ──もとい、みこと!」

美琴「任せときなさい! この超電磁砲でどんな装甲もブチ抜いてあげるわ!」ガチャッ

インデックス「……天下無敵のれーるがんだか何だか知らないけど、その単装砲に貼ってる緑色のカエルは何なのかな?」

美琴「げ、ゲコ太はカエルじゃない! 良いじゃないデコレーションぐらい好きにさせなさいよ!!」アセアセ

インデックス「……まぁ、提督のとうまが許すのならいいけどね……。続いてミサカ型一〇〇三二番艦、クールビューティー!」

御坂妹「編成クエストでしか出番がない子とは呼ばせません、とミサカは躍起になります」

インデックス「ミサカ型二〇〇〇一番艦、らすとおーだー!」

打ち止め「提督さんとお姉様のために頑張るぜ! ってミサカはミサカは拳を力強く振り上げてみる!!」

インデックス「さっきのレア駆逐艦レシピでさりげなく出てきてた軽巡洋艦、みさかわーすと!」

番外個体「やっほう。ミサカ型番外号艦、その名も番外個体だよ。ミサカ型の中でこのミサカだけ軽巡でハブられ感半端ないけど、まぁ同じ軽巡のクロにゃんをその分イジり放題なんで妥協してやろうかね」

黒夜「聞こえてンぞ腹黒野郎がァ!!!」ウガァァァァ
絹旗「はいはい黒夜怒らない、私たちは超さっさと初春さんたちを連れて遠征に出掛けますよー」ズルズル





上条「っと……編成クエストはこれで達成だったか?」

オルソラ「はい、お疲れさまでございます! 『現物支給』はもうすぐ召還されるのでございますよ」ニコニコ



インデックス「とうまとうま! 艦隊に新しい艦がやって来たよ!!」ピョコピョコ

上条「あー、現物支給って艦船だったのか。待ってろすぐそっちに──」



<ドッカァァァァアアアアアアアアアアアアアン!!



上条「ぎゃあああああ執務室の壁が独りでに破裂したァァァァァァァああああああああああああああああああああああああ!? なっ何アレ!? 馬鹿デカい三連装砲が見えるんだけど!?」ガーン

「……いっちいちギャーギャーうるせェ提督だなァ。ボロい壁紙剥がすついでに風通しが良くなったとでも思いやがれ」





一方通行「超弩級戦艦、鈴科だ。下手な指揮執りやがったらまずオマエから沈めてやるからな」

上条「せ、戦艦!? つーか鈴科!? 最強戦艦とか言う、あの!!?!?」





美琴「あ、アンタ……その右腕の主砲、まさかソレでこの子たちを……!!」ワナワナ

番外個体「わぁお。ミサカ達の編成クエストで報酬が姉の仇とは、上の連中もなかなかユーモアが分かるみたいね」

御坂妹「感慨深いですね。そのような仰々しい艤装をまとった姿になっていたとは、とミサカは冷静に語ります」

打ち止め「あなたーお久しぶりー! ってミサカはミサカは両手をバンザイして歓迎してみたり!!」

つちみかど「……こりゃまた、随分と豪華なプレゼントだぜい。ははっ、カミやんはとことん悪運にばかり愛されてるようだにゃー」

上条「駄目! 無理! なんかコイツ初っぱなから仲良くなる気ゼロっぽいんだもの!!」ウワアアアアアアン!!










インデックス「……えーと? ……これから私と、かおりと、あくせられーたを一気に回すとなると……」
インデックス「明日からのご飯、とうまはどうするつもりなのかなぁ?」ウーン?

今回はここまでで。
開始早々まったく燃費の悪い艦隊ですね


乙。
か、神裂さん重巡洋戦艦は燃費はそこまで悪くないから(震え声)
鈴科さんは燃料の代わりにコーヒー放り込んでおけば…

>カーンカーンカーン
最近新規着任したウチではほぼドロップのみで、
アイドルちゃん出るまでに夜戦さん2人、神ざk…じゃない神のつく娘が3人でてきたよさっき5人目になったよZNT5が先にできちゃったよどういうことなの聞いてた話と違うよ
これからが…地獄なのか

そうか…黒夜幼稚園はネコミミつながりか…

>>62
着任おめでとうです
1の鎮守府は飢えた狼さんが溢れてます 地獄はまだ始まったばかり

>>64
ハマり役だと思ってつい…
となると龍田ちゃんポジションは絹旗というか番外個体っぽいですな

(このスレでは一気に更新はできないので途中レスなどご自由にどうぞ)










@食堂

上条(……拝啓父さん、それに実家の母さん)

上条(あなたたちに心配ばかり掛けていた不肖の息子も、提督になってからなんだかんだで半月が経とうとしています)

上条(鎮守府の仲間はみんな優秀で、任務や演習に一生懸命になってくれる良いヤツばかり……いやまぁ、気難しそうなのもたまにはいるけど……それでも、上手くやってくれてると思う)イタダキマス

上条(舞夏の料理も旨いしな。戦時中にこんなこと言うのもおかしな話だろうけど、俺は本当に恵まれてる提督だよ)モグモグ



上条(……ただひとつ、俺にとって『不幸』があるとするなら……)



美琴「……おいこらそこの真っ白空母、空のお皿をこっちの陣地にまで置くのはやめなさい。わんこそばじゃないんだから」

インデックス「もぐもぐ……もが? すっかり無心で食べてたかも。ごめんね短髪、そしてあなたのハンバーグ定食がとっても美味しそうなんだよ!」

美琴「こら箸をこっちに伸ばしてくんな!! そんなに食べたきゃまた土御門(妹)に作ってもらいなさいよ!」ベシーン

インデックス「あうちっ!」

美琴「はぁ……にしてもアンタ本当、毎食毎食よくがっつくわよねー……」



神裂「ふふ、あの子が今日も元気そうで何よりです。……さて、私も負けずにしっかりと補給しなければなりませんね」

ステイル「……負けずに、というか君はむしろあの子よりも食べているくらいじゃないのかい」

神裂「えっ!?」ガーン
神裂「……そ、そうだったのですか……? あの子の方が沢山食べるイメージが強いように思えるのですが……」

ステイル「それはほら、あの子の食べっぷりが見ていて気持ちいいほど豪快だからそんな印象があるだけだろう。君の場合はいつも静かにおかわりをよそって静かに完食しているからね」



番外個体「ねーねーそこのビッグセブンさんよ、あなたってば朝飯時でさえそんな陰気なオーラ放散させてる訳?」

一方通行「例の番外艦とかいう軽巡か。……わざわざそンな陰険な野郎に絡みに来るたァ、大概な暇人だなオマエも」モグモグ

番外個体「このミサカは悪趣味が信条なもんで。ボッチ系艦船はあなただけじゃないのだよって話ね」

一方通行「……オマエにゃ姉妹が居ンだろ、あっちのテーブルにざっと一〇〇艦ほど」

番外個体「やだーミサカどぶみたいな目した艦船としか喋りたくなーい☆」キャピッ
番外個体「……にしてもあなた、涼しい顔して良く喰うねえ」

一方通行「軽巡ってのは戦艦のコストも計算できねェほどの馬鹿揃いなのか? 腹減ってて戦争が出来るわけ無ェだろ」オカワリ

舞夏「はいはい今行くぞー。まーったく、ひょっとして白い艦船は大喰らいっていう法則でもあるのかー?」トテトテ






上条(……我が鎮守府の資源が、大型艦船どもにマッハで吸い取られてるってことぐらいかなぁ……!)ガクガク






インデックス「さぁ! お腹もふくれたことだし、第一艦隊出撃するよ!」ケプッ
インデックス「……ってかおり、どうしたの? なんか落ち込んでる?」

神裂「……いえ、私は平気です……。今朝もお腹一杯頂きましたから……それはもう厚かましいほどに」ズーン

美琴「編成は……まぁいつも通りの四人が主軸ね。……コイツと横並びなのが気に入らないけど」チッ

一方通行「面倒臭せェ……」

初春「き、緊張します……っ」ガチガチ

佐天「あたしたち、いつも遠征メインであんまり実戦経験無いもんねー……」オドオド

インデックス「もうっ、おしゃべりするのは無事に帰ってきてからだよ! 一航戦禁書目録、出ます!!」


 …………


\敵艦隊見ゆ!/



深海棲艦「」ズモモモモモ

上条「いきなりボスルートか……だけどまぁこの戦力ならなんとか……! 頼むぞお前ら!」

神裂「艦載機の皆さん! 用意はいいですか!?」ドォォォォン \HIT!!/

美琴「いっけぇぇぇえ!!」ドーン!! \HIT!!/

佐天「き、旗艦を狙いますっ!!」ドン! \Miss!/

上条「佐天さん惜しい! けど次に一方通行か一航戦コンビが、超火力でボス戦艦に一発決めてくれれば……!」

初春「わ、私は敵駆逐艦を──きゃっ!?」\Miss!/

一方通行「チッ、撃ち漏らしか……手間のかかる」ズドォォォォォォン!! \Critical HIT!!/

上条「ちょっと一方通行さぁぁぁぁぁぁぁぁん!? 狙うヤツのレベルを堂々と間違えてやしませんかねえ!?」ガーン

インデックス「ひゃっ! さすが戦艦、ものすごい威力だね! よーし、私も負けないかも!!」ドガガガガァン!! \Critical HIT!!/

上条「そこのアホ空母も駆逐艦潰しなんかで張り合うなああああああああああああああああああああああああァァァァァァァァァァァッッッ!!」ウガアアアアア







@鎮守府

インデックス「艦隊が帰投したんだよ! ……うう、お腹減ったかも……。今のうちに補充補充っと」イソイソ



五和「──結局、艦隊の皆さんはなんとかS判定で勝利なさったようですね。司令官さん、よかったらおしぼりどうぞ」

上条「(何故おしぼり……?)あ、ありがとな五和」

五和「いっいえいえ! 女教皇様……じゃなくて神裂様がいつも司令官さんにお世話になっているとおっしゃっていましたから!」

上条「律儀だなぁアイツ……。あぁそっか、五和と神裂は天草式機動部隊で一緒だったし、同僚みたいなもんなんだよな」

五和「ど、同僚なんてそんなっ! 五航戦の私じゃ禁書目録さんや神裂様とは到底同じ立場になんか並べませんよ!」アセアセ

上条「気にしすぎだと思うけどなぁ……神裂に面と向かって『五航戦の子なんかと一緒にしないでください』とか言われたなら話は別かもしれねえけど」

五和「あ、あのお方は誰にでもお優しすぎるので……」
五和「──っと、こんな湿っぽい雰囲気は良くないですよね! こんなことを話しているような時間で、私もどうにかして資材を稼げたらいいんですけど……」

上条「うーん、気持ちはありがたいけど、空母の五和を遠征に出すと消費資材が割に合わないからなぁ……。五和には代わりに、鎮守府の中で色々手伝ってもらうことにするよ」

五和「は、はいっ! 精一杯頑張りますね! えっと、とりあえず自室でおしぼりを沢山温めてきます!!」タタタッ

上条「お、おうよろしくな……。……やっぱおしぼりは五和的には外せないポイントなのか……」ハハハ



上条「……さて」
上条「深刻な資材不足になっちまった今の鎮守府じゃ、艦娘全員にそれぞれ適材適所で働いてもらわきゃいけないんだよな」ウンウン
上条「……だからこそ、俺はいまここで我が身を掛けた苦渋の決断をしなきゃならねえわけで……」











一方通行「──クソ三下提督はどこだコラァァァァァァァァァァァ!! ふざっけンじゃねェぞ!! あの野郎、俺が補給してるスキに人様の装備根こそぎ没収しやがってェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」ドカーンガシャーン









上条「……ということで、鈴科さんにはしばらく鎮守府で遊んでいてもらおう」

御坂妹「遊んでもらっている最中にも鎮守府の壁が八つ当たりでどんどん壊されている音がするのですがそれは、とミサカは指摘します」






@母港

一方通行「……」ギィギィ(←椅子を鳴らす音)
一方通行「くそっ、出撃が無くなると一気に退屈になりやがる……」



黒夜「おやおや、こんなところで何ふてくされてんだビッグセブン様。出撃はどうしたのかにゃーん?」ケケケ

一方通行「……まァた面倒なヤツが絡んできやがった」チッ

絹旗「超お久し振りです。艤装も主砲も外されているってことは、やっぱりあの噂は超マジモノでしたか」ヒョコッ

一方通行「あン?」

絹旗「──一方通行が出撃の度にメチャクチャな勢いで資材を食い荒らして、そのくせ駆逐艦ばかり超オーバーキルさせまくって泣き虫提督を超死体蹴りしてるって話ですよ」

一方通行「」イラッ

黒夜「大食艦はいちいちそういうトコが不便で大変だよねェ? その点アンタの義姉妹艦たる私達は、燃費が良いからって理由で毎日大忙しなンだけどさァ。どォ思うよ、『駆逐艦大好き戦艦鈴科さん』?」ニタニタ

一方通行「……そりゃまァ、お勤めご苦労ォ様なことで。気が済ンだンならさっさと遠征(オツカイ)でも行って、俺を運用出来るだけの資材を稼いでこいよ。得意なンだろ?」

黒夜「ンな……ッ、相変わらず本気でムカつく野郎だなァこのクソ兄貴! 主砲無しのアンタなら私にだってぶちのめせンだぞ!?」ムキーッ

絹旗「身内で超砲撃し合ってどうするんですか……やれやれ、貴重な資材がますます消し飛びますよ」
絹旗「一方通行、超余計なちょっかいを掛けてしまってどうもすみませんでした。それじゃ私達は任務があるのでこれで失礼します」ホラ イキマスヨー

黒夜「ぐっ、この……! 離しやがれ殺されてェのか絹旗ァ!? ちくしょう首根っこ引っ張ンじゃねェェェェ!!」ズルズルズル



一方通行「……騒がしいヤツら」ハァ

一方通行「チッ……眠気覚ましに缶コーヒーでも買いに行くかな」ガタン






@廊下


一方通行「……」スタスタ



ふれんだ「(……わわっ、新入りの超弩級戦艦じゃない! ふれめあ、お姉ちゃんのところにおいで。結局うかつに近付いたら上下に真っ二つにされちゃうって訳よ!)」ヒソヒソ

ふれめあ「(……にゃあ。大体そんなに強そうな人には見えないし。駒場のお兄ちゃんの方がムキムキででっかくて強いに決まってるもん!)」ヒソヒソ

ふれんだ「(……もうっ、滅多なこと言っちゃ駄目! ほら、そろそろ開発ラインに戻るよ)」ヒソヒソ



かきね「なんだ、初めて見たけど世界最強の戦艦サマも案外大したことねぇなぁ! あの高名な航空戦艦垣根と比べても小型だし、ただのチビガキじゃねえか!」フフンッ

めじゃーはーと「なんでただの艦載妖精の貴方がちょっと誇らしげなのかしら?」

かきね「うるせえよめじゃーはーと! 垣根が実装されたら俺は絶対に垣根に持たせる紫電改二の操縦担当になって──ぷぎゅ!? あ、あの白髪戦艦わざと俺を踏んでいきやがった! ムカついた!!」ギャーギャー



一方通行「……いちいちうるせェ連中ばかりだなァ、ここの鎮守府は」スタスタ



一〇〇三一号「──本日のおやつは外の市場で購入した真っ赤なリンゴです、とミサカはホクホク顔で提示します」

九九八二号「ではこのミサカの部屋でりんごちゃん風に剥いてから頂きましょう、とミサカは提案して……あっ!?」コケッ


コロコロコロコロ……


一〇〇三一号「ああどうしましょう、せっかくのおやつがあちこちへ転がっていってしまいます! とミサカは──」

一方通行「……何がどォしましょうだこの大根役者。ここぞとばかりにわざとらしく大声張り上げやがって」ヒョイヒョイ

一〇〇三一号「バレましたか、とミサカはかわいこぶって舌を出してみます」テヘペロ

九九八二号「えっ、あ……一方通行。いつの間に帰投を、とミサカはリンゴを受け取りながらもちょっと驚愕しつつ訊ねます」

一〇〇三一号「九九八二番艦は知らないのですか? 彼は駆逐艦愛(ロリコン)をこじらせたばかりに、本日付で第一艦隊からリストラを宣告されて」

一方通行「その説明には生憎と語弊しか無ェがなァ?」ムニー

一〇〇三一号「ふぎぎ……とミサカは頬を引っ張られることへの反抗に両手を振り回します。食らえーミサカハリケーン」パタパタ

九九八二号「そろそろ行きましょう一〇〇三一番艦、他のミサカ達が待っています、とミサカは催促します」
九九八二号「……リンゴについては礼を言います、とミサカは因縁の相手に貸し一つ作ってしまったことを不覚に思いつつも退散を試みます」

一方通行「……どォでもイイがな。飽きた、さっさと失せろ」パッ

一〇〇三一号「言われなくとも、とミサカはリズミカルなおしりペンペンを繰り出しつつ立ち去ります」ペンペーン



あにぇーぜ「(……あの少年、やはり噂の通り駆逐艦大好き戦艦なんですかね?)」ヒソヒソ

るちあ「(……いわゆるミニコンという趣味なのでしょう。本人の艦船が大鑑巨砲だからこそ、小さい者が気にかかるものなのでは?)」ヒソヒソ

あんじぇれね「(……ええと、こ、怖い顔の不良さんが雨の日の捨て猫に優しいのと似た感じでしょうか……?)」ヒソヒソ

りんごちゃん風ってなんだよ……
うさぎちゃん風の書き間違いです



@食堂の購買

舞夏「いらっしゃーい……ってまた例の真っ白戦艦かー。さっきの昼御飯じゃまだ食べ足りなかったのかー?」

一方通行「缶コーヒー。二〇本」

舞夏「はいはーい、相変わらずそっけないヤツだなー」ヨイショ
舞夏「どっかの戦艦さんが缶コーヒーばっかり買いに来るおかげで入荷がさっぱり追い付かないぞー。一応ここは私の料理がメインなんだから、たまにはメイドさんのお手製曳きたてコーヒーも頼んでほしー」

一方通行「大量に持ち運び出来て、なおかつ寮の冷蔵庫で日持ちが効くよォなドリップコーヒーが作れるってンなら考えてやる」

舞夏「これは手厳しいなー」ハハハ
舞夏「……って、おやー? 券売機の前でなんかちんまりしたのがピョコピョコ跳び跳ねてるぞー?」





打ち止め「……んっ、んしょ、ぐぬぬ、あとちょっとで届かない……! ってミサカはミサカは必死に手を伸ばしてみる……」プルプル





一方通行「……、なンだあのアホ丸出しな生き物は」ジトー

舞夏「ふっふっふ、顔真っ赤にしてまで背伸びだなんて随分健気な子供じゃないかー」
舞夏「おーいそこの駆逐艦。今は食堂も混み合ってないから、舞夏さんに直接注文してくれればわざわざ券を買う必要は無いぞー」オイデオイデー

打ち止め「ぴゃっ!? そ、そうだったの!? ってミサカはミサカは驚愕に目を見開いてみたり!!」
打ち止め「えーと、えーとね……じゃあミサカ、あいすくりんってヤツが食べたいな! ってミサカはミサカは思い切って要請してみる!」

舞夏「りょーかーい。バニラ味といちご味があるけど、そこのおチビはどっちがお好みなんだー?」

打ち止め「いちご! ミサカいちご大好き! ってミサカはミサカはハイテンションでお伝えしてみる!」ワーイ

一方通行「(……いちいち喧しいガキだな。にしてもこの顔……あァ、あいつらの末妹艦か)」

舞夏「そーかそーか。じゃあちょっと器に乗せてくるから待っててほしーぞー」トテトテ

打ち止め「はーいっ! ってミサカはミサカはお財布を開けながら……にぎゃあああああああああ!?」

一方通行「ッ!?」キーン

舞夏「ど、どうしたどうしたー!? そこのロリコン戦艦に未成熟な胸部装甲でもタッチされたかー!?」アワアワ

一方通行(コイツ殺そう。コーヒー買ったら二秒で八つ裂きにしよう)

打ち止め「ち、違うよ違うよってミサカはミサカは否定してみたり! そうじゃなくて、その……、ってミサカはミサカはお財布の中身をメイドさんに見せてみる……」っ40円

舞夏「ありゃ。アイスクリンは一個百円って決まっちゃってるからなー。寮にお小遣い取りに戻るかー? ちょっとの間ならここの冷凍庫で冷やしておいてあげられるぞー」

打ち止め「うう……下位艦船のミサカにお願いすれば貸してもらえるかもしれないけど……、それはミサカのわがままだよね、ってミサカはミサカは……」ウルッ

一方通行「……オイ給糧艦、これで足りるだろ」っ200円

打ち止め「ふえっ、あなた!? ってミサカはミサカは……!」

舞夏「んー? 足りるも何も、この子の差額にしちゃ一枚多いぐらいだぞー?」

一方通行「誰がこのガキのためだなンて言ったンだ。……俺が二個買うンだよ。一種類ずつな」チッ

舞夏「……ふーん、甘いもの苦手なくせに殊勝なものだなー。了解したぞー」ニコニコ

駆逐艦マニアなポンコツ戦艦とダメ人間製造駆逐艦の出会い編です
もうちょっと続くけど今日はここまで
明日の昼にでも続きを書きます

乙。
そうか…
ここのスズシナさんはシナモンなのか…
セロリやモヤシよりはいいか。

>>76
駆逐艦ばかりクリティカルで沈める長門=ながもん(´・ω・`)
駆逐艦大好き一方さん=(すず)しなもん(´・ω・`)

やはり天才か……









@食堂


一方通行(……あの野郎、『ちょっと買い出しに出掛けるから店番任せたー』とかほざきながら体よく子守りを押し付けやがったな)イライラ

打ち止め「……」パクッ
打ち止め「──おいひいっ! あいすくりんってこんなに甘いんだね! ってミサカはミサカは歓喜に打ち震えてみたり!」プルプル

一方通行「はン、単に寒みィからだろォが」

打ち止め「そそそんなことないしっ! 神裂のお姉ちゃんみたいにミサカも排熱すごいんだから! ってミサカはミサカはふにゃああああああ頭痛があああああああああ」ゴロンゴロン

一方通行(……クソうるせェ……)モグモグ

打ち止め「あうあう……あなたはいつもの装備を外してハッピみたいなの着てるしあったかそうだね、ってミサカはミサカは羨ましがってみる」ブルブル
打ち止め「和服っていろいろ重ね着できていいなぁ、ってミサカはミサカは不平をこぼしながら自分の制服を見下ろしてみたり」

一方通行「……防寒着ぐらいそのうち支給されンだろ」

打ち止め「そうなの? ってミサカはミサカは……でもミサカ、あなたのでっかい艤装を間近で見てみたかったから今日はちょっと残念だったな、ってミサカはミサカは出撃中の司令官にブーイングしてみる」ブーブー

一方通行(やりづれェ……)ハァ
一方通行「……、オマエはあいつらの姉妹艦だろ。俺の所で油売っててイイのかよ?」

打ち止め「? 心配してくれてるの? ってミサカはミサカはきょとんとしてみたり」

一方通行「違げェよどォいう解釈してやがンだこのお花畑」ビシビシ

打ち止め「あいててて!? な、なんでそこで連続チョップなのー! ってミサカはミサカは遺憾の意を表明してみる!」プンスカ



打ち止め「というかミサカはね、史実で起こったイザコザよりも今のあなたに関心を持ちたいタイプなの!」
打ち止め「そりゃまた沈むのなんてミサカもまっぴらだけど、だからこそ争って潰し合う必要がないこの時代でこそは、姉妹ともども仲良くしたいと思ってるし! ってミサカはミサカは当然のことを語ってみたり!」ドーン



一方通行「」ポカーン

打ち止め「……って、あ、あれ? なんか、鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔になってるよ、ってミサカはミサカは指摘してみる 」

一方通行「うるせェよ」ズビシ
一方通行「……オマエ、将来は確実にダメ男に依存されるタイプになるだろォな」

打ち止め「なっなにそれー!? せめて母性愛の塊とか言ってくれないかなぁ!? ってミサカはミサカはムキになってみたり!」

一方通行「そのチンチクリンのどこに母性が詰まってンだどこに。……チッ、食ったンならさっさと出るぞ」ガタン

打ち止め「わっ待って待って! ってミサカはミサ……へくしっ! うううやっぱ寒い……、ってミサカはミサカはポケットからティッシュを取り出してみる」ズビズビ

一方通行「……あン? 風邪でも引かれたらウザってェな、これでも着てろ」バサッ

打ち止め「ふぎゃ!? こ、この上着……もしかしてミサカにくれるの? ってミサカはミサカは感激してみたり!」

一方通行「貸すだけだ馬鹿。……鼻水引っかけたら主砲ブチ込むぞ」

打ち止め「わーい! どうもありがとう、お礼に今日はミサカが鎮守府を案内してあげるね! ってミサカはミサカは新人さんに提案しつつ駆け出してみたり!」キャッホーウ

一方通行「はァ……いちいち騒がしいガキだな、相手すンのも馬鹿らしくなる」ボリボリ

一方通行「……血の海の中で戦わねェ戦艦なンざ、道理に合わねェだろォが。……クソ甘ェ……」






…………


@母港

インデックス「艦隊が帰ってきたよ! ねぇとうま、明日は私がお休みの日なの?」

上条「そうだな、とりあえず資源を上手く回せる環境が整うまでは、大型艦船のヤツらには一日ずつ交代で休んでもらおうと思ってる。今日は一方通行だったから明日がお前で……」

インデックス「明後日はかおり、ってことだよね? でもかおりの場合は多分、お休みを貰っても鎮守府の中で弓のお稽古ばっかりなんだよ」

上条「どうせならゆっくり疲れを取ってもらいたいモンだけどなー……」ハハハ
上条「って、あれ? ……こんなところで何してんだビリビリ」

美琴「ビリビリ言うな! ってかアンタらまだ補給してなかったの……って、そんなこと言ってる場合じゃなくて!! コレよコレ!!」ビシィッ





一方通行「……」スヤスヤ

打ち止め「むにゃむにゃ……ってミシャカはミシャカは……」





上条「あら微笑ましい」

インデックス「すっかり仲良くなれたみたいで何よりかも」フム

上条「やたらツンツンしたヤツだと思ってたけど、何だかんだで仲間が出来たんだな。いやー仲良きことは美しきかな」ウンウン

美琴「ど・こ・が・よッ!!? なんでこんな昆虫みたいなムカつくツラしたモヤシ戦艦がウチの可愛い末っ子と肩寄せ合ってベンチで居眠りしてるわけ!? さては超電磁砲でブチ抜かれたいって意思表示のつもりかしら!?!?」ガチャッ

上条「コラコラ美琴さん鎮守府で大層な主砲振り回すなよー」ドウドウ

インデックス「らすとおーだーが羽織ってるジャパニーズカーディガン、よく見たら彼の私物だね」ホンワカ

上条「こういう横の連帯が出来るんなら、やっぱりたまには皆に休みの日を設けてあげないとな」

美琴「み、認めないわよ! 他の誰が許しても、こんな馬の骨なんかにはウチの子は……!!」ワナワナ

上条「ちょっ美琴さんアナタ婿を殴り飛ばす頑固親父級に追い詰められてませんか!? コラその物騒な単装砲捨てろー!!」ギャアアアアア










一方通行(……るせェ……眠い)



鈴科さん「打ち止めは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!!!!!!!!!!!!」

ということでほのぼの鎮守府編でした
何か登場希望のキャラとかありましたら書いてってもらえるとネタに出来るかもです


おまけ


上条「え? 一方通行と黒夜と絹旗って姉妹艦なのか?」

絹旗「血を分けた兄妹とかではありませんがね。戦艦鈴科の内部構造なんかをリスペクトしつつ超コンパクトに作られた巡洋艦が私達五月型なので、いわば義姉妹艦ってところでしょうか」

黒夜「最初のうちは五月型にも何人か居たけどな。どいつもこいつも使い物にならなくて、結局艦娘にまでなれるのは私達ぐらいなモンだったんだと」ケッ

上条「へー。確かに、顔とかしゃべり方がちょっと似てることがある気がするよ」

黒夜「死にたくなけりゃつまらねえ冗談はやめろ。……まぁそんなわけで、図鑑の種類によっては私が鈴科型三番艦、そこの絹旗ちゃんが四番艦って表記されてたりするらしいな。既存の分類にどこまでの意味があるのかは知らないが」

上条「なるほどなー」ウンウン














上条「──ちょっと待ってそれじゃあ鈴科型二番艦って誰なわけ」

絹旗「あなたのような超勘の良い提督は嫌いですよ」クックック




ドMの10033、黒子好きの11028、シナモンのことばかり考えてる14510、フタナリの19072、横綱の20000。
そこに混じってヘブン状態の黒子。
変態ミサカだらけ+黒子の艦隊による出撃か…
地獄だな(相手が)

敵を深海棲艦としても、喜んでヲ級あたりに飛びついていく様が見える…「その触手(違う)をよこせ」的な感じで。

>鈴科さん「打ち止めは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!!!!!!!!!!!!」

結標「最上きゅんは短パンショタのいない世界での希望なのよ!!!!!!!!!!!!!!!」

男の娘の反対って、普通に僕っ娘でいいんだろうか。

>>82

オルソラ「司令官様、こちらが本日の任務でございますよ」ピラリ

【水雷船隊で空母郡を撃沈せよ!:軽巡洋艦を旗艦として駆逐艦白井、ミサカ10033、ミサカ14510、ミサカ20000を含む第一艦隊を編成して空母ヲ(ティヌス)級を筆頭とする敵艦隊を轟沈させよ!!】

上条「やめよう」フルフル



>>83

一方通行「駆逐艦に振り回されンのは、戦艦なら誰もが通る道だ」キリッ

土御門「時代は給糧艦を求めている。付いてこいよ、そろそろ義妹萌えを世に知らしめようぜ」

海原「いやあ、美琴さんは流石に速いですね。自分の速力では後を追い回すことさえままなりませんよ」ニコニコ

結標「この艦隊って提督よりも幼そうな男の子があまり居ないわよね。え? いえ、特に意味は無いけど。ええこれっぽっちも」キョロキョロ



インデックス「とうまとうま、なんだか談話室で戦艦と巡洋艦と軽空母が深刻そうな顔で会議してるんだよ?」

上条「見ちゃいけません」っメカクシ





一方スピンオフ楽しみですね
年末にまた更新しに来ます

土御門は潜水空母でした
間違えた

年末更新宣言してたの忘れてましたあけましておめでとう(錯乱)
紅白観ながらなんか書きます




【鎮守府の年末休み】

上条「う、うだー……。こ、腰痛てぇ……」ズキズキ

浜面「おいおい大丈夫かよ? というか提督は俺らの大将なんだからさ、執務室の大掃除ぐらい妖精さん達に任せてのんびりしてても良かったんじゃねえかって思うんだけど」

上条「そういう訳にもいかねぇって。あいつらだって年末ぐらいゆっくりしたいだろうし、それに、こんな年の瀬まで執務室を段ボールまみれのまま放置してた俺も悪いわけだからな」

浜面「そんなもんかねー、働き者は辛いな」ハハハ

上条「まーまー。お陰様で紅白までには雑務の片付けも間に合ったわけだし、あとは家具職人さんに新しく作ってもらったこのコタツに入ってまったりと年を越そうぜ」ヌクヌク

一方通行「………………………………で、何でオマエらはそのクソでけェ冬季限定家具とやらをわざわざ戦艦寮に持ち込みやがったワケ?」イラッ

上条「ハハハいいじゃんお前の部屋広いんだしー」ヌクヌク

浜面「婚后型とアンタしか居ない寮だなんてデッドスペースもいい所だろー? 一緒にいてやるよ、黒一点(ヒトリボッチ)は寂しいもんな」キリッ

一方通行「死ね雑魚駆逐艦」ブシュッ

浜面「ひでぇ!? ギャアアアちょっ染みる!! 俺のミカンを目潰しなんかに使ってんじゃねえよ!!」ゴロゴロゴロ

上条「新人イビりは駄目だろ一方通行。浜面だってお前の大好きな駆逐艦だぜ?」ムシャムシャ

一方通行「オマエはオマエで人の部屋でミカン食い散らかしてンじゃねェぞ能無し!」

上条「だって腹減ってさぁ……はーインデックスの奴、舞夏の所に行ったきり何してんのかなあ」ムシャムシャ

浜面「た、大将、超弩級戦艦からミカン汁砲撃喰らった俺の目玉が大破寸前なんですがそれは」

上条「あのなー、そんなくだらないことで大晦日にバケツ使うなよ? ただでさえウチは万年貧乏なんだから」ハァ

浜面「ウッス……」モゾモゾ

一方通行「……どォでも良い。このクソくだらねェ状況の何もかもがもはやどォでも良いが、一つだけ聞いておきてェことがある」

上条「何だよ?」モグモグ










マリアン「むぐぐ……むー! むー!!」ジタバタ









一方通行「──ウワサの家具職人ってのはアレか? もしかしなくてもあそこの柱にくくりつけられてロープでギッチギチに拘束されてる露出狂じみた深海棲艦のことなのか?」

上条「イベント海域に遠足してみたら何故か鹵獲できちゃいました☆」テヘペロ

浜面「これが世界の歪みか……」





上条「あーなんというか……重巡鞠亜が一晩でやってくれました」ウダー

浜面「さすがエリートメイドさん俺たちには出来ねぇことを平然とやってのける、そこに痺れる憧れ……はしねぇかな別に。おっ紅白にリンホラ出てんじゃん」イェーガー

上条「巨人と深海棲艦なら果たしてどっちの方が脅威なんだろうな」

一方通行「オマエら駄弁るだけならマジで出ていけよ切実に。日付が変わったらさっさとコタツごと引き払いやがれ」モゾモゾ

浜面「あっでもコタツには入るのな」

一方通行「不可抗力だ。……っ、チッ、艤装が邪魔だな」ガチャガチャ

上条「そんな堅苦しいモン今日ぐらいは取っちまえよ。年末年始ばかりはこのブラック鎮守府もお休み、なのですっ!」キャピッ

浜面「ごめん吐いた」

上条「言うなよ……俺もちょっと後悔しちまうだろ……」グスッ

一方通行「マジ何なのお前ら酒でも入ってンの?」



\ガラッ/



舞夏「やーやー野郎共ー。むさ苦しいこの部屋に給糧艦舞夏サマが出前を届けに来てやったぞー」

浜面「よっ待ってました!」ワーイ

一方通行「揃いも揃ってどンだけ好き放題するつもりだ俺の部屋でよォ!?」



インデックス「とうまただいま! 今日は私もまいかのお料理のお手伝いしてきたんだよ!」

上条「えっインデックス、居ないと思ったらお前そんなことしてたのか?」

美琴「この子だけじゃなくて私達も、なんだけど?」ヒョコッ

打ち止め「ミサカたちが司令官さんに一年の感謝を込めて作った年越しそばだよ! ってミサカはミサカは丼の乗ったお盆を掲げて……おわっ」ヨタヨタ

滝壺「最終信号、無理しないで。私が持つから。……かみじょう、心配しなくても大丈夫だよ。私が監督してたから、味は保証する」

上条「お前ら……わざわざ俺のために……?」ジーン

美琴「ま、まぁアンタだけじゃなくて鎮守府の皆に振る舞うヤツなんだけどね?」プイッ

滝壺「……みこと、素直じゃない」

舞夏「どこぞの美琴型駆逐艦の一番艦さんがキッチンでやたら張り切ってたみたいだったが、さて誰だったっけなー?」ニヤニヤ

美琴「ななな、何よ滝壺さん!? こらそこニヤニヤすんな!」

浜面「へー、元々天使な俺の滝壺はともかく、中々ニクいこと計画するんだなぁアンタらも。ほら大将、冷めないうちに喰っちまおうぜ」

上条「さりげにノロケんなよゲンコロすっぞ!! ……ま、まぁともかく、そうだな。早速いただくことにするよ」

インデックス「うん! お疲れのとうまがエナジー補給できるように私が考えてアレンジした自信作だから、ちゃんと感想も聞かせてほしいな?」っ丼

上条「おう、本当にありがとうなお前ら。へー確かに、見るからに旨そうな…………………………」










・麺=良質な鋼材をたっぷり練り込んだ特別仕様
・スープ=燃料
・具=海老天もとい魚雷天。刻みネギの代わりに弾薬
・隠し味=ボーキサイト








上条「旨そうな……金属ですね………………」



美琴「ほら、アンタらも一緒に食べなさいよ。日頃艦隊で世話になってるし、一応ね」

一方通行「……悪くねェな」ズルズル

浜面「悪くねえどころかメチャクチャ美味いじゃん! この燃料スープとか飽きる気がしねえって!」ズルズル

滝壺「艦載機から信号が来てる……」モグモグ

インデックス「とうま、これを食べて早く元気になってね? そして来年もよろしくお願いいたします、なんだよ!」ニコッ




上条(──……その日、提督は思い出した……人類とは一線を画した艦娘の食事事情を……)



上条(大型艦船に資材を食い荒らされる、屈辱を………………!!)ガクッ





終われ

くぅ~疲れましたw

ノルマ達成したので1は冬コミ戦利品を読みながら年を越すことにします
皆さんよいお年を

こんにちは
レア艦どころかイムヤさえ掘れないままどうやら不肖へっぽこ提督のイベントは終わりそうです
ラバウルでインちゃん(赤城)旗艦の「ぼくのボーキをお食べ」艦隊と出くわしたら1ですので演習で出会いましたらどうぞお手柔らかに
美琴(ぜかまし)と一方さん(長門)が出てくれたら禁これ艦隊結成するんだけどナー



今日はちまちま不定期更新

(節子それラバウルちゃうブルネイや)








上条「えー本日は大型建造に手を出してみようと思います」

神裂「……提督、ついに血迷ったのですか……?」ゴクリ

上条「何気に失礼!? いっイヤ確かに資材不足な当鎮守府では自殺行為以外の何者でもないけども! だがこれでもれっきとした理由があるんだ聞いてくれ!!」

神裂「そ、そうですか。私としたことが失礼しました。それでその理由とは……」

上条「ほら、神裂も覚えてるだろ? 美琴を艦隊に迎えるまでに起きた騒動のこと」

神裂「あぁ、ミサカ型の皆さん(+駆逐艦白井)が着任していない姉に向かって虚ろな瞳で話し掛け続けていた、あの……」

上条「埃被ってた教本を引っ張り出して読んでみたんだが……どうも艦娘ってのは、艦隊に姉妹艦が揃っていないとメンタルがやられやすくなるみたいでさ」
上条「ついでに、俺の『不幸』のせいなのか何なのか、ウチにはレアな艦娘がけっこう着任してるよな。だからこそレア艦姉妹の片方を俺が下手にゲットしちゃったりして、ソイツには片割れが来てくれるまでずっと淋しい思いをさせちまうんだよ」

神裂「それは提督のせいでは……ですが、確かに私も、もしインデックスや五航戦の子たちと巡り会えないままで戦場に身を投じることになったならば、あるいは気弱になっていたかもしれません……」ウーン

上条「だからさ、とりあえず通常通りに出撃や遠征をやっておく傍らで大型建造を準備して、ちょっとずつレア艦レシピを回してみようかなって思ってるんだ」
上条「それでなんだけど、このことはインデックスには内緒にしてやってくれねぇかな。あいつ、建造はあんまり得意じゃないみたいだから」

神裂「ええ。彼女はあの冷蔵庫……もとい工場長に怯えて、資材を注ぎ込むのにもきっとへっぴり腰になってしまうんでしょうね」クスッ

上条「艦娘なのに機械オンチってどうなんだよって話だよな」ヤレヤレ
上条「とにかくそういうわけで、建造の指揮は神裂に執ってもらうつもりだから覚えておいてくれ。あとは大型建造準備の方も……」

神裂「近代化改修が必要な艦船のリストアップですね。分かりました、オルソラと一緒に進めておきましょう」
神裂「……ところで、姉妹が着任せずに気落ちしている艦娘とは、一体どなたのことですか?」

上条「あぁ、それなら今あそこで話してる──」





絹旗「た、滝壺さん、私には荷が重すぎます……超お願いします……」ボソボソ

滝壺「うん……。むぎの? その、近代化改修の番だって、妖精さんが呼んでる……」

麦野「……え? ああ……そう、改修ね。行かなきゃ……強化の時間……強化、強化……二十門じゃ生温りぃ、もっと酸素魚雷を満載しなきゃな……」ブツブツ

麦野「………………いや、というか私より先にフレンダの奴を改修してやりなよ。アイツ弱っちいからさ、足手まといになられても困るし」

滝壺「……ううん、よく聞いてむぎの。フレンダはうちの艦隊には……」

麦野「──え?」

絹旗「」ビクッ

麦野「……あぁ、そう。そういうことか」
麦野「そうだったわね。ったく、すっかり腑抜けちまいやがって、……そう簡単に忘れて良い罪じゃねえだろうが……」




麦野「フレンダは……私が殺した………………!」




絹旗「いや違いますからね!? 超違いますからね麦野!? フレンダはまだ着任してないだけですから!! ああもう超しっかりしてください──!!!!!」ウワアアアアアア!!!







上条「重雷装巡洋艦、麦野さんでございます……」

神裂「……ああ……」メソラシ








上条「えー本日は大型建造に手を出してみようと思います」

神裂「……提督、ついに血迷ったのですか……?」ゴクリ

上条「何気に失礼!? いっイヤ確かに資材不足な当鎮守府では自殺行為以外の何者でもないけども! だがこれでもれっきとした理由があるんだ聞いてくれ!!」

神裂「そ、そうですか。私としたことが失礼しました。それでその理由とは……」

上条「ほら、神裂も覚えてるだろ? 美琴を艦隊に迎えるまでに起きた騒動のこと」

神裂「あぁ、ミサカ型の皆さん(+駆逐艦白井)が着任していない姉に向かって虚ろな瞳で話し掛け続けていた、あの……」

上条「埃被ってた教本を引っ張り出して読んでみたんだが……どうも艦娘ってのは、艦隊に姉妹艦が揃っていないとメンタルがやられやすくなるみたいでさ」
上条「ついでに、俺の『不幸』のせいなのか何なのか、ウチにはレアな艦娘がけっこう着任してるよな。だからこそレア艦姉妹の片方を俺が下手にゲットしちゃったりして、ソイツには片割れが来てくれるまでずっと淋しい思いをさせちまうんだよ」

神裂「それは提督のせいでは……ですが、確かに私も、もしインデックスや五航戦の子たちと巡り会えないままで戦場に身を投じることになったならば、あるいは気弱になっていたかもしれません……」ウーン

上条「だからさ、とりあえず通常通りに出撃や遠征をやっておく傍らで大型建造を準備して、ちょっとずつレア艦レシピを回してみようかなって思ってるんだ」
上条「それでなんだけど、このことはインデックスには内緒にしてやってくれねぇかな。あいつ、建造はあんまり得意じゃないみたいだから」

神裂「ええ。彼女はあの冷蔵庫……もとい工場長に怯えて、資材を注ぎ込むのにもきっとへっぴり腰になってしまうんでしょうね」クスッ

上条「艦娘なのに機械オンチってどうなんだよって話だよな」ヤレヤレ
上条「とにかくそういうわけで、建造の指揮は神裂に執ってもらうつもりだから覚えておいてくれ。あとは大型建造準備の方も……」

神裂「近代化改修が必要な艦船のリストアップですね。分かりました、オルソラと一緒に進めておきましょう」
神裂「……ところで、姉妹が着任せずに気落ちしている艦娘とは、一体どなたのことですか?」

上条「あぁ、それなら今あそこで話してる──」





絹旗「た、滝壺さん、私には荷が重すぎます……超お願いします……」ボソボソ

滝壺「うん……。むぎの? その、近代化改修の番だって、妖精さんが呼んでる……」

麦野「……え? ああ……そう、改修ね。行かなきゃ……強化の時間……強化、強化……二十門じゃ生温りぃ、もっと酸素魚雷を満載しなきゃな……」ブツブツ

麦野「………………いや、というか私より先にフレンダの奴を改修してやりなよ。アイツ弱っちいからさ、足手まといになられても困るし」

滝壺「……ううん、よく聞いてむぎの。フレンダはうちの艦隊には……」

麦野「──え?」

絹旗「」ビクッ

麦野「……あぁ、そう。そういうことか」
麦野「そうだったわね。ったく、すっかり腑抜けちまいやがって、……そう簡単に忘れて良い罪じゃねえだろうが……」




麦野「フレンダは……私が殺した………………!」




絹旗「いや違いますからね!? 超違いますからね麦野!? フレンダはまだ着任してないだけですから!! ああもう超しっかりしてください──!!!!!」ウワアアアアアア!!!







上条「重雷装巡洋艦、麦野さんでございます……」

神裂「……ああ……」メソラシ

(何故か二度も書き込まれたのでレッサーちゃんのファンやめます)

ぉぃ…

てか可変型駆逐艦フレンダ
だったんすか

>>102
(雷巡です。北上さま枠です。分かりにくくてすみません)




@大型建造工厰

上条「……五和。インデックスはどうしてる?」

五和「は、はい! ええと、今はドックでおやすみ中です。修復完了までは……あと八時間ほど掛かるかと」

上条「アイツの長風呂に泣きこそすれ有り難いと思う日が来るとはなぁ……。よーし! 建造資材はがっつり貯まってるな! 燃料と鋼材は手に入ったか?」

御坂妹「はい、我々ミサカ型のおつかい作戦により無事に必要数入手できました、とミサカは鎮守府周辺海域で延々キラ付けと遠征を繰り返したブラックな日々を回想しつつ報告します」

打ち止め「揚陸艦って子が来てくれたら遠征もちょっと楽になるらしいのにね、ってミサカはミサカは……ところで陸軍出身の船ってどんな感じなの? ってミサカはミサカは好奇心に目を輝かせてみる」

上条「えー……俺も見たことないなぁ。陸軍のヤツらが作った艦娘なんだから……アレだ、核にも耐える超大型兵器オブジェクトを駆使する金髪おかっぱのエリートお姫様とかそんなんだよ多分」

美琴「どこからそんな荒唐無稽な電波拾ったのよアンタ」

上条「最近忙しすぎてあんまり寝てないからかなぁ……まあいいや、とりあえず建造一発目行ってみようぜ。詳しいレシピのデータがまだ電信で回ってこないから、とりあえず神裂の采配でやってみてくれ」ムニャムニャ

神裂「ええ、それでは建造妖精の方々、よろしくお願いいたします!」

絹旗(……大型建造ではハズレ枠……とはいえ、私としてはここでフレンダが来てくれれば精神衛生的に超ありがたいんですが……!)ソワソワ








冷蔵庫「」<ケンゾウジカン 05:00:00






上条「鈴科おかわり!?!?」ガーン
絹旗「超いらねえ!!!!!!」

上条提督、北上様欲しいのなら大型艦建造のハズレに賭けるよりはその分の資材で通常建造回しまくれb……イヤナンデモアリマセン

>>105 (上条提督は他にもレア艦で知らない子が沢山居るので北上フレンダはその一環です)(ちな1の初大型建造は出雲ま……じゃなかった飛鷹でした)





上条「どうしようこれ近代化改修に使うには勿体無すぎる……や、やべぇ、変に気が抜けて目眩が……」フラリ

神裂「てっ提督お気を確かに!! そして申し訳ありません私の不手際で……ッ!」ブワッ

五和「ほ、本来なら大型建造一発目でホロを出した時点で大金星なんですけど……神裂様のくじ運の良さがよく分かりますね」

打ち止め「元気無いよ司令官さん、大丈夫? ってミサカはミサカはそんなんじゃ駄目だよって心配してみたり。そうだ、ここはミサカたちに任せてしばらく休憩したらどうかな? ってミサカはミサカは面倒見よく提案してみる!」

御坂妹「そうですね、ミサカ達で他の工厰も開けて建造を続けておきますから提督はどうぞお休みを、とミサカは司令塔の出来る女ぶりに便乗してみます」

上条「うう……悪いなお前ら、お言葉に甘えてちょっと居眠りさせてもらうよ。神裂、後を任せて平気か?」

神裂「! え、ええ私は大丈夫です! で、ですが大型建造は平行して行うよりも単独で進めた方が良いと風の噂で聞きましたが……」

はまづら「あぁそれなら、よっぽどの大型艦船をお望みじゃない限りはそこまで影響ないぞ? ウチの人海戦術と工場長舐めんなよ」

冷蔵庫「」ガタガタ

美琴「無言で震えて何かをアピールしてくる冷蔵庫が恐ろしすぎるんだけど……」

上条「そっか……じゃあそういう所も含めて皆に一任するよ。俺はちょっとここで休んでるから、何かあったら叩き起こしてくれ……」ムニャムニャ

美琴「ふにゃ!? ちょ、ちょっとアンタ私の肩にもたれかかって……ッ、し、仕方ないわね。膝枕ぐらいしてあげても──」

滝壺「あ、みこと、ちょっと手を貸してもらえないかな。倉庫から鋼材を運んでくるから……」
絹旗「お……重い……超重いです。しかしこの鋼材がフレンダになるのなら……!」プルプル
黒夜「つーかフレンダ欲しがってるのはアンタらの私情なんだろ絹旗? 私はむしろ妹の方、フレメアに来てもらいたいんだが……ん、よいしょっと」

美琴「ぐっ……! わっ分かったわよ! 今行きます! ……あ、アンタはここの燃料缶にでも頭預けてなさいよ」ソッ

上条「……うぅ……ありぇ? なんか枕が硬くて冷ひゃい……」ムニャムニャ

>>105 (上条提督は他にもレア艦で知らない子が沢山居るので北上フレンダはその一環です)(ちな1の初大型建造は出雲ま……じゃなかった飛鷹でした)





上条「どうしようこれ近代化改修に使うには勿体無すぎる……や、やべぇ、変に気が抜けて目眩が……」フラリ

神裂「てっ提督お気を確かに!! そして申し訳ありません私の不手際で……ッ!」ブワッ

五和「ほ、本来なら大型建造一発目でホロを出した時点で大金星なんですけど……神裂様のくじ運の良さがよく分かりますね」

打ち止め「元気無いよ司令官さん、大丈夫? ってミサカはミサカはそんなんじゃ駄目だよって心配してみたり。そうだ、ここはミサカたちに任せてしばらく休憩したらどうかな? ってミサカはミサカは面倒見よく提案してみる!」

御坂妹「そうですね、ミサカ達で他の工厰も開けて建造を続けておきますから提督はどうぞお休みを、とミサカは司令塔の出来る女ぶりに便乗してみます」

上条「うう……悪いなお前ら、お言葉に甘えてちょっと居眠りさせてもらうよ。神裂、後を任せて平気か?」

神裂「! え、ええ私は大丈夫です! で、ですが大型建造は平行して行うよりも単独で進めた方が良いと風の噂で聞きましたが……」

はまづら「あぁそれなら、よっぽどの大型艦船をお望みじゃない限りはそこまで影響ないぞ? ウチの人海戦術と工場長舐めんなよ」

冷蔵庫「」ガタガタ

美琴「無言で震えて何かをアピールしてくる冷蔵庫が恐ろしすぎるんだけど……」

上条「そっか……じゃあそういう所も含めて皆に一任するよ。俺はちょっとここで休んでるから、何かあったら叩き起こしてくれ……」ムニャムニャ

美琴「ふにゃ!? ちょ、ちょっとアンタ私の肩にもたれかかって……ッ、し、仕方ないわね。膝枕ぐらいしてあげても──」

滝壺「あ、みこと、ちょっと手を貸してもらえないかな。倉庫から鋼材を運んでくるから……」
絹旗「お……重い……超重いです。しかしこの鋼材がフレンダになるのなら……!」プルプル
黒夜「つーかフレンダ欲しがってるのはアンタらの私情なんだろ絹旗? 私はむしろ妹の方、フレメアに来てもらいたいんだが……ん、よいしょっと」

美琴「ぐっ……! わっ分かったわよ! 今行きます! ……あ、アンタはここの燃料缶にでも頭預けてなさいよ」ソッ

上条「……うぅ……ありぇ? なんか枕が硬くて冷ひゃい……」ムニャムニャ

(何で二度書き込まれるん?レッサーちゃんの呪い???)




打ち止め「……むぅ、工厰でお手伝いするつもりだったのに、『おチビは危ないからどいてなさい』と除け者にされてしまった、ってミサカはミサカは手持ち無沙汰を語ってみる」
打ち止め「大人は非情だ、残酷だ! ミサカも何かしたい! あの人は自分の部屋でお昼寝してて構ってくれないし、退屈すぎて魚雷管が錆びついちまうぜ! ってミサカはミサカは一人暴れてみたり!!」ドタバタ

冷蔵庫「」ゴウン…ゴウン…

打ち止め「……あ、いつのまにか第一工厰に来ちゃってた、ってミサカはミサカはいっけねぇと舌を出してみる」テヘッ
打ち止め「ええと……確かここではあの人を造ってるんだよね? ってミサカはミサカは自身の記憶と照らし合わせてみたり」

らすとおーだー「あれー? あなた、お手伝いに来てくれた艦娘さん? ってみさかはみさかは予備の高速建造材を運び込みながら声を掛けてみる」テクテク

打ち止め「わっ建造妖精さん、このミサカにそっくり! ってミサカはミサカは……、そうだ。良いこと思い付いちゃった! ってミサカはミサカは手を伸ばしてみたり!」バッ

らすとおーだー「ふえ? なんだかよく分からないけど……あっ! やだやだみさかのバーナー取らないで! ってみさかはみさかは飛び跳ねて抗議してみたり!」ピョンピョン

打ち止め「ええいケチケチすんなーい! ちょっと借りるだけだから(空っぽの缶なら)すぐ返すし! ってミサカはミサカは──新たな遊び相手を召喚すべくトリガーを引いてみる!!」


ゴォオオオオオオオオッ!!!!!! \建造終了!/


らすとおーだー「わ、わー! 悪い子だ! 自らの純真無垢キャラをも武器としてやりたい放題するえげつない幼女がいるぞ! ってみさかはみさかはぶるぶる戦慄してみたり!」キャー!!

打ち止め「ふはははは勝てばよかろうなのだー!! ってミサカはミサカは仁王立ちで高笑いしてみたり!」ドーン
打ち止め「そうだよねーあなた! ってミサカはミサカは二人目のあなたに飛びつきながら最上級のスマイルを……………………って、ありゃ?」




???「……重い……誰オマエ」



打ち止め「……あなたって、スカートなんか穿いてたっけ? ってミサカはミサカは首を傾げてみる」ダキツキ

???「あン? 私はいつもこの格好だけど」キョトン







パァアアアアア…

フレンダ「軽巡フレンダ、万を持して着任よん。魚雷をめいっぱい搭載する雷巡に改造できるから、結局、私にたくさん戦果を捧げなさいって訳よ!」

絹旗「フレンダぁぁぁぁぁ!! もう、もうっ!! 本当どれだけ待たせやがるつもりだったんですか! プレッシャーで超禿げそうでしたよ!!」ガバッ

フレンダ「うおぁ!? ちょっ絹旗どうしたの!? アンタ艦娘になってキャラ転換でもした訳!?」ジタバタ

滝壺「フレンダ、一刻も早く軽巡寮に行こう。今むぎのは爆薬を仕込んだ女の子のぬいぐるみをフレンダと見なしてブツブツ話し掛けてる真っ最中だから」ガシッ

フレンダ「ハァ!? あの麦野まで結局どうしちゃったのよ!? ちょっとここの鎮守府ホントに大丈夫なの──!!?」ズルズル



パァアアアアア…

那由他「木原印の実験兵装軽巡、那由他だよ。ちなみに夕張メロンは無関係。満載の装備で色々試してみたいことがあるから、良いデータを期待していてね?」バッ

美琴「とか言いながら何故私に飛びついてくるかアンタはーっ!! 何よ!? この数秒で何か恨みでも買ったかしら!?」グググググ

那由他「うん、うん。確かに美琴お姉さんと面識は無いけど、重装備特化の私と同じく速力にこだわって設計された実験艦だって聞いてたから、一度じっくりお話してみたいなって思って」ニッコリ

美琴「ほほうつまりは喧嘩がしたいって!? ……いいじゃない。私、そういう馬鹿な子はけっこう好きよ!!」ガガガガガッ!!

番外個体「おや、なーんか楽しそうなことやってんねぇ。まぁせいぜい壁壊さない程度に頑張れー」ヘラヘラ

一四五一〇号「いや笑ってないで止めろよ真っ黒艦船!! とミサカは全力で突っ込みつつあの人の眠りを妨げないよう喧騒に割って入ります!!」ダッシュ



パァアアアアア…

シャットアウラ「本日から艦隊に世話になる、軽巡洋艦シャットアウラだ。悪しき潜水艦を叩きのめし、海域の秩序を保ってみせるぞ」

五和「あっ……ど、どうも。先代のあなたがもたらしてくださった電探にはいつもお世話に」ペコリ

シャットアウラ「先代!? というかどういうことだ!? 改造した私の電探は貴様らに剥ぎ取られる運命なのか!!?」ウワアアアアア!!!

結標「(……電探目当てのシャットアウラ牧場とはよく言ったものよね……)」ヒソヒソ

神裂「す、救われぬ者に救いの手を……」メソラシ



パァアアアアア…

エステル「重巡洋艦エステル。……とある少女を探している、彼女を守るためにこの艦隊に来た。成り行きだがよろしく頼みたい」

御坂妹「出たよチョロイン、とミサカは新参者のレア重巡の姿に優しく目を細めます」

エステル「チョロ……ッ!?」

一〇〇三三号「チャチな短剣ではぐれ警備員に立ち向かってあっさり拘束される女騎士っぷりとか、いかにも機械姦とか触手プレイとかで悔しいでも感じちゃうビクンビクンしそうなキャラクターですよね、とミサカは漂うドM臭にうっかりシンパシーを感じます。艦隊へようこそ」ニッコリ

エステル「分からない! あなたたちが何を言っているのかさっぱり分からない!! だが一つだけ言わせてもらおう。首輪と手錠を装備したメイド服の女と握手を交わす手など生憎と持ち合わせていないぞ!!!」ガタガタ

二〇〇〇〇号「まぁまぁ、そう怯えるなっての犯され爆乳。固くなるのは股間の主砲だけで十分じゃないかゲヘヘ、とミサカは爽やかな笑顔で新人の肩を叩きます」

エステル「一から十まで最低な発言だ──!?!?!?」ガーン








上条「……ん……随分寝ちまってたな……」ムニャムニャ
上条「ふぁあー……。建造の方は……随分騒がしいけど、なんとか順調そうだな。資材……も、遠征艦隊の補給分は最低限キープしときたいし、そろそろストップ掛けとくか」

打ち止め「しーれーいーかーん!! ってミサカはミサカは大急ぎでアタックしてみる!」ドスッ

上条「ごふっ!? ら、打ち止め!? どうしたんだそんなに急いで!」

打ち止め「あのね、すっげー艦がやって来たんだよ! ってミサカはミサカは喜色満面で報告してみる!」キラキラ

上条「すっげーってまた抽象的な……というかお前なんで戦意高揚してるんだ……? まぁいいや、そこまで言うなら俺からも挨拶──」





百合子「鈴科型戦艦、妹の百合子だ。……あンま火遊びとかすンなよな、頼むから」プイッ



上条「すっげ──!?!?」ガーン!!



上条「えっ、いや、改めて見ると、えええっその」ダラダラ

百合子「あァ、オマエが提督? というかナニ神妙な面してンの? ……黒夜に絹旗、どォせこの辺に居るンだろ。出てこいよ」

絹旗「やはり超バレてましたか。というか五時間建造ってあなただったんですね、超お久しぶりです」ヒョコッ
黒夜「……チッ。冷血冷淡なアイツの再来かと思ったら、お節介姉貴の方かよ」ヒョコッ

上条「……そ、そういえば鈴科型は四隻居るって聞いてたな……。いやいや、にしてもこの外見は……」

打ち止め「すごいでしょ!? あの人とほとんど同じ顔なのに、スカート穿いて女の子らしい仕草したらこんな深窓の美少女なんだよ! ってミサカはミサカはまさかの事実に思わず戦意高揚してみたり!!」キラキラ

上条「否定はしないけど一方通行の言動に見慣れてる俺提督としてはひたすら怖いです! 否定はしないけど!!!」

百合子「……まァ、そォいう評価は兵器にゃ不要だろ。私みたいな戦艦は怖がられる程度で丁度イインだよ。……えェと、打ち止めだったっけ?  ラムネやるからいちいち抱き着いてくンな」

打ち止め「いいじゃない、艦娘だって女の子なんだもん! ってミサカはミサカは誇らしげに語りながら瓶を受け取ってみる!」ワーイ

絹旗「……提督。彼女は見た目こそひ弱ですけど、実際、一方通行にもひけを取らない戦力になりますからね。資材不足は超承知していますが、是非解体せずに艦隊に入れてあげてください」コソッ

上条「あぁ、いやそりゃ勿論、来てくれた艦は皆歓迎するけどな。よろしくな百合子、戦艦寮まで案内するよ」スッ

百合子「ン……よろしく」握手



@物影

美琴(……な、なんか良い雰囲気……ですって……!?)ガーン…

御坂妹「駄々漏れですよお姉様、とミサカは呟きます」ボソッ









@廊下

百合子「──じゃあ兄の方は先にここに着任してたのか? 予想外に早ェな」テクテク

打ち止め「上層部からのサプライズプレゼントだったんだよ、ってミサカはミサカはあの人との馴れ初めについてうっとりと語ってみたり!」ポッ

上条「一方通行の方も、今日妹が来てくれたって知ったら驚くんじゃないか?」テクテク

百合子「……どォだろ。そこまで仲良くはなかったし、艦娘姿で会ったらちょっと微妙な顔されそォだな」シュン

絹旗「当時から、私達に超隠し事があったみたいですしね。まったくコソコソとどんな悪事を働いていたやら。……もっとも、黒夜だけは何かしら事情を知ってるようですけど」チラッ

黒夜「……さあな」フイッ

打ち止め(……アレについてはお口チャックしとかなきゃね、ってミサカはミサカは空気を読んでみたり)

上条「──まぁ、何があったかは分からないにしてもさ。これから少しずつ仲良くなっていけば良いんじゃねえか? アイツだって、可愛い妹に会えて嫌な顔する奴じゃないだろ」

百合子「! ……そォ、だな……」
百合子「ちゃンと歩み寄れるよォに、努力する。……色々ありがとう、提督」タタタッ

上条「ん? お、おう。どうしたんだアイツ、いきなり顔赤くして」ハテナ

黒夜「お、おい待てよ姉貴! アンタがそんな注意散漫で走ったら──!!」










ガッ(空の高速修復剤バケツに足を引っ掛ける)

百合子「きゃァあ!!?」ゴッシャアアアア!!!
\中破!!/

上条「アイエエエエ!! ズッコケ!? ズッコケナンデ!!?」ガーン!!!!!









絹旗「あぁ、そういえば彼女……提督に負けず劣らずの超不幸属性でしたね」アチャー

百合子(中破)「……う、ゥうう……。……その、提督。寮より先に、入渠ドックってどこなンだ……?」<修復時間 12:30:00

上条「初陣前から大飯喰らいかお前らは兄妹揃ってまったくもぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

打ち止め「記念すべきシナモン二号だね! ってミサカはミサカはどこぞの世界線から電波を傍受してみたり!」キャー






百合子「──あらゆる鎮守府の大型建造にっ! 届けっ!! 百合子になるビィィィィィィィィィ──────ム!!!」

上条「ヒイイイなにその超怖い攻撃!! つーか俺そんな武器装備させた覚えないぞ!!?」ガクブル





ということでむっちゃん=百合子編おしまい
百合子は提督ラブ勢です(確信)



おまけ



<フタサンマルマル!

インデックス「ふぃ~……。ようやくドックから解放されたんだよ……」ホカホカ

インデックス「……あれ? なんだか資材がごっそり減ってるんだけど……イベント海域にでも繰り出してたのかな?」
インデックス「むー……まぁ、細かいことは気にしないのが一番かも。よしっ、まいかの所に遅めの晩ごはんを食べに……って言いたいところだけど、この時間じゃもう閉まってるかな」グー

インデックス「……おなか、へったなぁ……。ひょっとしたら執務室でとうまが何か作ってくれてるかも……」テクテク



冷蔵庫「」チカッチカッ



インデックス「? 冷蔵庫……じゃなくて工厰の方で何か、光ったような……?」ギィ…

インデックス「わわっ!? どうしたのこの建造ライン!! 人っ子一人いないけど、なんだかとんでもなく大きくなってるんだよ!?」
インデックス「真っ赤なカーテンなんか吊るしちゃって……! まったくもう、設備を拡張するのならとうまも少しぐらい秘書艦(わたし)に相談してくれてもいいかも!!」プンスカ



冷蔵庫「」<建造完了!



インデックス「……そして何か一隻出来上がってるし……。これ、バーナーを使わないで放置してたのかな? どんな艦なんだろ……」

インデックス「」ゴクリ

インデックス「あ……開けても、いいよね? 私秘書艦なんだし、新しくやって来た仲間を確認するぐらい、別に怒られないよね……?」ソワソワ








パァアアアアア……




???「──ふぅ。えっと……ここが、私の着任する鎮守府なんだよね」

インデックス「……え、あ……あなたは……ひょっとしてあの伝説の……」

???「伝説、かどうかはちょっと分からないけど……あなたはここの艦娘さん、かな?」








「──艦隊決戦の切り札として極秘製造された、風斬型戦艦一番艦、風斬です。その……お手柔らかに、よろしくお願いしますね?」













投下終了
珍しく次回へ続きます

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