男「拾っちまった…」触手「」(89)

男部屋

男「犬かと思ったのに・・・
  犬だと期待していたのに・・・」

男「いや、拾った時やうちに帰ってくるまでは
  ちゃんと犬だったんだ。間違いない」

触手「」ウネウネ

男「どうすればいいんだよ・・・
  触手の育て方なんて知らないのに・・・」

男「そもそもこれって保健所とかに引き渡すべきなのか?
  わからん・・・わからんぞぉ・・・」

触手「」ウネウネ

男「とりあえず、子犬程度のサイズなら
  一人暮らしの俺でも養えるとは思うが・・・」

男「いやいや、こいつを俺が育てちゃって大丈夫なのか?
  処分・・・とかはかわいそうだしなぁ
  くそっ、この前の事を思い出す・・・」

触手「」ウネウネ

男「・・・蜂蜜とか食うかな?」

触手「」ウニョーンウニョーン

男「・・・いろいろ持ってきてみよう」

男「まずパンや牛乳」ヒョイ

触手「?」ウニョ…

触手「」プイ

男「ダメか。野菜や米、肉や卵」

触手「」ピクッ!

男「あと蜂蜜も・・・お?」

触手「」シュルシュル

男「おおお?」

触手「」ウニュル、スポン

男「卵食った!!他は食ってないけど!!」

触手「」ニュルン

男「おお、蜂蜜も!?」

触手「」ヌルヌル

男「これは・・・吸収してんのか?
  興味深いな・・・」

男「食事の量は卵一つと蜂蜜50ccくらいか。まだ実験段階だけど」

男「・・・男は流石に襲って来ないか?」

翌日 大学


男「ふぅ」

女「どーしたのさ、男君」

男「女さん・・・いえ、ペット飼うのって難しいですねぇ・・・なんて」

女「・・・またなんか拾っちゃった?」

男「ええ・・・まぁ・・・」

女「犬?猫?それとも他の?」

男「いや・・・駄目だ。
  悪いけど、女さんは今回関わらないで下さい。お願いです」

女「むぅ。・・・じゃあ、何かあったらすぐに言ってよ?
  先輩には頼りなさいな」

男「ありがとうございます」

夕方男部屋

男「・・・言えるわけねぇ」

触手「」ウーニョウーニョ

男「これでも生き物だし・・・
  育てる・・・しかないかなぁ?」

コンコン

男「!」

女「男君、久々に夕飯どう?」

男「あ、ああ!いいですね!!いただきます!!」

女「おっけー!よーし、開けろ!」

男「いや、あの、女さんの部屋でいただきます!」

女「えー?私の部屋片付けてないから・・・」

男「お、俺の部屋半端なく汚いんですよ!
  ちょっと腐海育成中的な!!」

女「何さそれ・・・」

男「と、とにかく無理なんですすみません!!」

女「んー、わかった。んじゃ部屋片付けとくから
  15分後位に来てね?」

男「はいっ!」

コッコッコッ・・・

男「・・・セーッフ」

触手「」ウニュニュニュ

男「絶対お前は女さんに近づけさせないからな!!」

男「女さーん」コンコン

女「どーぞー!」

男「ガチャっとお邪魔します」ガチャ

女「いらっしゃいませ、お客様」

男「・・・どうしたんですか、ウェイトレスの制服なんて」

女「女友がくれたので着てみた」

男「流石女友さん・・・!素材を十二分に引き出す
  素晴らしいコーディネートだ・・・!」

女「んじゃいたたきましょうか」

男「あ、はい」

女「今日はボルシチだよー」

男「ロシア料理ですか。レパートリー多いですね」

男「うん、うまい」モグモグ

女「・・・」モキュモキュ

男「? どうしたんですか?」

女「・・・何か」

男「何か?」

女「何か隠しているんじゃないかなぁ・・・と」

男「俺がですか?」

女「うん」

男「いや・・・隠してるというより、
  関わらせたくないという方が正しいです」

女「ふん?」

男「遠まわしにも言いたくないというか・・・
  とりあえず、今後は俺の部屋の周囲には近づかないで下さい。
  それが一番嬉しいです」

女「んー釈然としないけど・・・わかった」

男「ありがとうございます」

大学


男友「・・・マジで?」

男「マジです」

男友「触手ってホントにいたのか・・・」

男「欲しいか?」

男友「勘弁してくれ。触手モノは苦手なんで」

男「だよなぁ。どうしよう」

男友「襲って来ないんなら大丈夫だろ?
   とりあえず、様子見だな」

男「あまり長く置いておきたくないんだけど・・・」

男友「まぁいいからやろうぜ、2ndG」

男「他人事だなぁ」

悪いが、あんなことやそんなことはないぞ?

女友「・・・おとこ」

男「あ、女友さん。こんにちわ」

女友「・・・悩んでる?」

男「いえ、別に?」

女友「本当?」ジッ

男「本当ですよ」ジッ

女友「・・・嘘ついてる」

男「女友さん怖い。マジ怖い」

女友「言って」

男「女性には出来ないお話なんです。勘弁して下さい」

女友「女には?」

男「女さんには俺の部屋には近づくな、と言っておきました」

女友「・・・ん」

男「女友さんも近づかないで下さい。
  身の安全は保障できません。保険も利きません」

女友「・・・大体、わかった」

男「願わくば、その予想が外れていることを。どうぞ」

女友「触手」

男「」

男のアパート

男「付いて来るなと言ったのに・・・」

女友「自己責任で構わない」

男「俺が、あなたを、危険な目に遭わせたくないんです」

女友「・・・男」

男「ハイ」

女友「私の事、好き?」

男「!?」

女友「・・・」ジー

男「・・・先輩、友人としてなら、ですがね。
  異性としては普通です。好意的ではありますけど」

女友「・・・なんだ」

男「すみませんね」

女友「まあ、嫌われてないなら、それでいい」

男「・・・」

女「あっれー?女友?男君?」

男「ただいまーって女さん、帰り早いですね」

女「今日の4限は休講だったのだよ。ふふん」

女友「女・・・」

女「女友ー!どうしたの?」

女友「・・・男の部屋探索」ブイッ

女「えー?男君昨日、近づくなって言って・・・」

男「はい、入れるつもりは毛頭ありません」

女友「ぷぅ・・・けち」プクッ

男「まず一人暮らしの男の家に押し入る女さんや女友さんが
  おかしいんだ。いや、俺が舐められてるのか?待てよ・・・」ブツブツ

女友「・・・お邪魔します」ガチャッ

女「邪魔するなら帰れー!ってか?」

女友「女・・・いぢわる」プクッ

女「ああ冗談だよ!もう!可愛いなぁ!」ナデナデ

男「いやマジで帰れよ!!」

女友「男・・・怖い」

女「きゃー、避難避難!」バタン、ガチャ

男「なっ、鍵を・・・!?」ガチャガチャ

女友「探索開始・・・」


男『いや冗談抜きでやめて下さい!マジで!頼むから!』ドンドン


女「別に部屋汚くないじゃん。嘘つきめ」キョロキョロ

女友「・・・ん~」

女「で、何探すの?」

女友「男が隠してるモノ・・・」

女「ああ、にゃるほど」

女友「・・・」ガサゴソ

女「どれどれ・・・」ガチャガチャ


男『お嫁にいけなくなりますよ!?割とマジで!!
  マジで真面目にリアルにガチでホントですよ!?』


ガタッ…

女友「ん」

女「今、音したよね?」

女友「押入れ・・・」

女「何だろ?開けちゃう?」

女友「・・・GO」

女「よっしゃ!いきまーす!」

ガラッ!

触手「」ビックリ

女「・・・」

女友「・・・」

女「何これ?」

女友「たぶん触手と呼ばれてるモノ・・・だと思う」

女「イソギンチャクじゃないの?」

女友(言われてみれば・・・似てなくもない)

触手「」ソワソワ

女「んー?」

女友「私が思っていたのと少し違う・・・」

触手「」ダッ

女「あ、逃げた」

女友「・・・追う」

女「りょーかい!」

触手「」ノロノロ

女友「・・・」

女「遅っ」

触手「」ガビーン

女「あ、しおれた」

女友「言葉がわかるの・・・?」



女「どーぞ」

男「どーも、って俺の部屋なんですけど!?」

女友「男、早く座って」ポンポン

男「自分の部屋じゃないみたいな感じ!」

女「ここ男君の部屋だよ?」

男「知ってます」

女友「男・・・説明」

触手「」ウロウロ

男「・・・はぁ」

女友「擬態能力がある・・・?」

男「だと思います」

女「それで、この子どうするの?」パタパタ

触手「」ウニョーンウニョーン

男「一応調べましたけど、触手なんて引き取ってくれる
  保健所や里親なんていませんし・・・」

女友「・・・ゲーム内だけの存在だと思ってた」

男「同感です。とりあえず今しばらくは面倒見るつもりですが」

女「遊びに来てもいい?」

男(実害がないことが分かった今、
  別に遠ざける必要もなくなったし・・・)

なんだよ、パンツ脱いだのに

俺「違うな…擬態能力はあるが触手が擬態しているのではない…」

俺「美少女が触手に擬態しているんだよ!!」

男「いいですけど、俺の監視下でだけですよ?」

女「わーい」

触手「」ウネウネ

女友「・・・男、拾った時の状況は?」

男「はい? えっと・・・数日前のバイトの帰りに、
  子犬が泥だらけで近寄ってきて・・・」

女友「ん」

男「周りをみても誰も何もいなかったから、つい」

女友「・・・男」

男「だって着いてくるんですもん・・・」

触手+女=えろいこと

こういうふうにしか考えられなくなった

>>42
悪いな
俺のように風邪をひく前に
ぱんつ穿け

>>45-46
その考えは諦メロン

女友「明後日、拾った場所に連れてく」

男「触手を?」

女友「男も来て。きっと何かがあるから」

女「私も行きたいけど補講がなぁー」

男「勉強が最優先です」

女友「男の言うとおり」

女「ふーい。わかってますよーだ」

女友「とりあえず解散・・・」

男「やっとか・・・」

翌日 大学

男友「ふーん、なるほど。いってらー」

男「で、お前は何やってんの?」

男友「ぷよぷよ」

男「前に女友さんに負けたときからずっとやってんのな」

男友「モンハンでもいいけど」

男「今日は持ってきてない、月曜にやろうぜ」

男友「あいよ」

男友「・・・」

男友「男から大体聞きましたよ」

女友「・・・そう」

男友「捨てさせるつもりですか?」

女友「害はなくとも・・・得体の知れないものに
   関わったらダメ・・・」

男友「確かに。しかも触手だし」

女友「・・・」

男友「でもそれをあんたが言うか」

女友「・・・むぅ」

男友「まあいいや、気をつけていってらっしゃい」

女友「ん、わかった」

男友「結果報告待ってますよ」

女友「男友は・・・行かない?」

男友「今日は用事がありまして」

女友「・・・そう」

男友「んじゃ、お先に失礼しやっす!」

女友「また、来週・・・」

翌日 駅前


男「お待たせしました」

女友「・・・待ってない、よ?」

男「あ、いや、はい」

女友「出発」

男「行きましょう」

女友「駅の東・・・だった?」

男「はい。少し進んだ先の砂利道です」

女友「れっつごー」

男「おー」

男「ここです」

女友「・・・触手は?」

男「かばんの中です。出しますね」カチャ

触手「」?

女友「・・・ここに触手を置いて、帰ります」

男「え?」

女友「・・・」ヒョイ

触手「」クネッ?

男「ほ、本気ですか?」

女友「・・・」

男「そいつ、まだちっさいし、生まれたてみたいな感じだし」

女友「・・・男」

男「前の、犬猫のときと違って、ちゃんと生きてますし」

女友「男」

男「人畜無害なやつだし、食費も思ったほどじゃないし」

女友「聞いて」

男「普通のペットと何ら変わりはない」

女友「男!!」

男「救える命を捨てろというんですか!?」

女友「・・・」

男「ただ、見たことがないだけじゃないですか
  誰も育てたことがないだけじゃないですか
  たったそれだけじゃないですか!?」

女友「男・・・」

男「俺はバカなんです。捨てられた奴をみると
  構ってやりたくなっちまうんです
  いけないですか?誰だって情はあるでしょう?女友さんだって」

女友「これはこの世の生き物じゃない」

男「・・・!」

女友「・・・男は優しい。だからこそ、これを捨ててほしい」

男「理由を、聞かせてください」

女友「・・・触手のお腹、見て」

男「・・・バーコード?」

女友「きっと、この子は実験生物」

男「な・・・え・・・?」

女友「近くの研究所で生物実験が行われてたことは知ってる?」

男「数年前に取りやめになったと聞いてます」

女友「今も続いてる」

男「本当ですか?」

女友「・・・父が、そこで新種の生物開発を研究してるの」

男「・・・」

女友「数日前に言ってた、『実験体が一体脱走した』と
   それは男がこの子を拾った日」

男「・・・」

女友「父や研究員がこの子を探してる
   この子は生物実験で造られた生き物
   一般人に、手に負えるものじゃない」

男「・・・」

女友「実験体だからもしかしたら処分もあり得る。
   でもこの事が広まったら・・・」

男「・・・わかりました」

女友「・・・」

男「触手を、お父さんに渡しておいてください。じゃあ」ダッ

女友「男・・・」

翌々日 大学

男友「ノート写させてくりゃれー」

男「・・・ああ」スッ

男友「どした?生きてないみたいだぞ?」カリカリ

男「それじゃ俺死んでんじゃん・・・」

男友「・・・」カリカリ

男「・・・」

男友「・・・いつかそうなると思ってた」カリカリ

男「・・・何が」

男友「触手だろ?」カリカリ

男「・・・知ってたのか?」

男友「知らねーよ。でも顔に書いてあるわ」カリカリ

男「持ち主に返したんだ」

男友「ふーん。短い付き合いだったな」カリカリ

男「その言い方はないだろ」

男友「忘れろ。触手なんてもともとこの世の生き物じゃないんだ」カリカリ

男「お前も、女友さんと同じことを言うのか」

男友「同じことを考えてるからだろ」カリカリ

男「何だよ、それ」

男友「お前を心配してやってんのさ。ノートさんきゅな」ポン

食堂

女「おー男君!やっほー!」

男「女さん・・・こんにちわ」

女「男君、女友と一昨日何したの?」

男「えっ?」

女「女友が珍しく落ち込んでたみたいだから、
  何かあったのかなー?って思って」

男「・・・」

女「女友なら、図書館に居るよ?」

男「そう・・・ですか、失礼します」

女「仲良くしてねー?」

図書館

女友「・・・」

女友「・・・」

女友「・・・」ハァ・・・

男「こんにちわ」ガタン

女友「!」バッ

男「ほっぺに痕がついてますよ」

女友「ん・・・」グシグシ

男「女友さん、ありがとうございます」ペコ

女友「え・・・?」

男「俺は大丈夫ですから、そんなに気負わないでください
  元々俺の責任なんですから」

女友「・・・違う、私の」

男「いいんです。たった今、区切ることができましたから」

女友「・・・ごめんなさい」

男「謝る必要はないですよ。俺が子供だっただけです」

女友「でも・・・」

男「覚えていましょう」

女友「え?」

男「ずっと覚えていてあげましょう」

男「人間の勝手で造られた実験体だったけど
  たった数日だけしか自由になれなかったけど
  あいつは確かに俺たちと触れ合った生命なんです」

女友「・・・うん」

男「いつかまた、会えることを信じて待ちましょう」

女友「・・・うん」

男「・・・」

女友「・・・」

男「女友さん」

女友「?」

男「・・・ぷよぷよやりませんか?」

その後、女友さんから処分は絶対にないという話を聞いた。
造った命には責任を持って面倒をみるとお父さんが言ったようだ。
少しの間の珍騒動だが、得られたものと失ったものとたくさんあったと思う。


大学 とあるサークル

男友「ちわーす」ガラガラ

女「こにゃにゃちわー!」

女友「・・・ん」コク

男「こんにちわー」ガラガラ

男友「ういーす・・・て、何だよその箱」

女友「・・・え?」

女「んー?」

男「拾っちまった・・・」

スライム「」プニンプニン



END


終わる


触手でエロナシは初めての経験かもしれん

なんていうか、すんませんでした

美女に擬態化した触手が来ると思っていたのに終わりかよ

スライム・・・だと・・・・

思ってたより書き溜めれてなかった
しかも半年以上前に書いた奴の続きになってるから分かりづらい

そっちのスレタイはよ

>>77-76
エロなしの触手を見てほしかった
>>80
悪い、明日学校なんで早く寝る
>>81
ただの落ち
>>83
男「拾っちまった…」

後はsageてくれ
気が向いたらもうちょっと需要ありそうなの書く
おやすみ

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