真姫「ツンデレ?」 (53)

真姫「なにそれ、イミワカンナイ!」

花陽「えっと、この雑誌に載ってたんだけど……ほら、ここ」

真姫「なになに?」

『今、ツンデレが熱い!

光と影、表と裏、ツンとデレ。

相反する二つを使い分け、気になるあの子の心臓鷲掴み!』

真姫「……ますます意味分からなくなったんだけど」

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花陽「もうちょっと先に用例が書いてあるよ」

真姫「いやいいわよ……ていうか花陽はこれを私に見せてどうしたかったのよ」

花陽「うーん、なんだか真姫ちゃんそのものだなぁって思って」

真姫「この、ツンデレが?」

花陽「うん」

真姫「へぇ、それなら気になるからもうちょっと読んでみようかしら」

花陽「うん、それじゃあ花陽は飼育委員の仕事があるからまた後でね」

真姫「昼休みだって言うのに大変ね、雑誌は借りておくわよ」

花陽「うん、それじゃ」タタタ

真姫「どれどれ……?」パラ

まきぱなかな?




――アイドル研究部部室

にこ「にっこにっこにー♪」

にこ「……」

にこ「……はぁ」

にこ「希も絵里も生徒会の仕事、か。にこは一人寂しく部室でお昼ごはん……」

にこ「! いやいや! 全然寂しくなんかないわよ! むしろ一人の方が気楽でいいわよ! ってにこは誰に言い訳してんのよ!」ビシッ

シーン……

にこ「……さびしい」

ガチャ

にこ「!」

真姫「……」

にこ「ま、真姫ちゃん……! あ、あーら真姫ちゃんもしかしてお昼食べる相手がいなかったのー? それで部室に誰かいないか探しにきたとか? に、にこが一緒にたべてあげてもいいわよ?」

真姫(ここは、雑誌の通りなら……)

『とにかく最初は相手にきつく当たってみよう! きつければきついほどデレた時のギャップは大きくなり、ツンデレの破壊力は高くなる!』

真姫(……よし!)

にこ「……ちょっとー、真姫ちゃーん? なにだまっt真姫「うるさいわね」……え?」

真姫「うるさいって言ったの。一人で孤独にごはん食べてるにこちゃんと違って私は花陽や凛と一緒に楽しくお昼済ませたわよ」

にこ「そ、そう。で、でもにこだって普段は希や絵里と一緒に食べるのよ? 今日は二人とも生徒会の仕事でたまたま……」

にこ(あれ? なんだか今日の真姫ちゃん様子がいつもとちがうような……?)

真姫(……)

『相手の発言は片っ端から否定しよう! 攻めて攻めて最後に引く! これがツンデレの真髄だ!』

真姫「……どうかしらね。エリーや希もにこちゃんに仕方なく付き合ってあげてるんじゃない? ほら、にこちゃんって友達少なそうじゃない」

にこ「!! な……」

真姫「にっこにっこにー、とかね。ちょっと寒すぎるわよ。あんなのやってる痛い子に自分から進んで関わろうとは思わないじゃない」

にこ「そ、そんなこと……」

真姫「無いとは言い切れないわよ。他人の気持ちなんて誰にも分からないし、陰でなんて言われてるか想像もできないでしょ?」

にこ「な、何なのよ真姫ちゃん! にこのことを笑いに来たの!? からかってるつもりならちょっと度が過ぎてるわよ!」

真姫(……)

『相手が怒り出しても慌てない! それは自分がしっかりとツンツンできていることの証明でもある! 後は一旦間を置いてデレるだけで相手はいちころだ!』

真姫(間を置く、ね)

真姫「……それじゃ」

にこ「え?」

真姫 スタスタ ガチャ

にこ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! まだ話は終わって……」

バタン!

真姫「……ふぅ」

真姫(うまくできた、かしら? 私そのものっていうのはよく分からなかったけど、これでにこちゃんが私に惚れてくれるなら大成功ね。……でも演技とはいえにこちゃんに冷たくするのって辛いわね。でももう少し……)

キーンコーンカーンコーン

真姫「予鈴、ね。教室に戻らなきゃ」




――一年生の教室

凛「もぉー、凛がトイレ行ってる間にかよちんも真姫ちゃんもいなくなっちゃうんだもん! ひどすぎるにゃー!」

花陽「ご、ごめんね。今週は私がアルパカの餌やり当番だったから……でも真姫ちゃんはどこに行ったんだろう?」

凛「知らないにゃー! 凛の怒りはしばらく収まりそうにないにゃー! かよちんと真姫ちゃんにはラーメン奢ってもらわないと気が済まないにゃー!」

花陽「え、ええぇ……理不尽だよ凛ちゃん……あ、真姫ちゃん。どこに行ってたの?」

真姫「ちょっと部室に野暮用でね。あ、この雑誌返すわ花陽」

花陽「あ、うん。どうだった? 私は真姫ちゃんの性格によくにてるなぁって思ったんだけど」

真姫「自分じゃよく分からないわ。でも、役に立ったわその雑誌。ありがとね」

花陽「?? 役に立った?」

キーンコーンカーンコーン

真姫「授業始まっちゃうわね、凛、席に戻るわよ」

凛「うぅ、ラーメン……」

真姫「後でおごってあげるわよ」

凛「真姫ちゃーん!」

真姫「まったく」

花陽(役に立った、って何の役に? ……あ、自己分析とかかな)




――放課後

穂乃果「今日も練習疲れたー」ゴロン

海未「穂乃果、床に寝転がると服がよごれますよ」

ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん。はい、ドリンク」

穂乃果「わーい、ありがとうことりちゃん」

絵里「ほらほら、まだ練習後のストレッチが残ってるわよ。ちゃんと体をほぐして疲れを明日に残さないようにね」

「「「はーい」」」

絵里「二人一組だと一人余っちゃうのよね。海未、ことり、穂乃果は三人で交代しながらでいいかしら?」

海未「はい、それでかまいません。さぁ、いきますよ穂乃果!」

穂乃果「あだだだだだ! 海未ちゃんもう少し優しくしてよー!」

ことり「穂乃果ちゃん、がんばって!」

穂乃果「むりむりむりぃー!」

真姫ちゃんかわいい

にこ(ストレッチ……。絵里は希と、花陽は凛と。そうなるとあと残っているのは……)

真姫「……」

にこ(当然真姫ちゃんよね。はぁ、いつもならすっと誘えるのに昼休みの時、散々に言われたからなんか誘いにくいわ。
いやでも虫の居所が悪かったってこともあるかもしれないし……。
よし! 昼の真姫ちゃんは白昼夢よ! 目の前の真姫ちゃんはきっといつも通り!)

にこ「真姫ちゃん、一緒にやりましょ」

真姫「……」

『ツンの期間が長いほどにデレた時の反動も大きく、相手側の感動もひとしおだ!』

真姫「……ふん、相手がいないんじゃ仕方ないわね。我慢しておいてあげるわ」

にこ「んなっ……!」

にこ(そんな……。お昼のアレは夢じゃなかったの? それじゃあ全部真姫ちゃんの本音ってこと? なんで? にこ、何か真姫ちゃんを怒らせるようなことをしてしまったの?)

絵里「……ねえ希。何だかにこと真姫の様子がおかしくない?」ヒソヒソ

希「そうやね。いつもより更にギクシャクしとるような……」

絵里「花陽、凛。真姫に何かあったか知らない?」

凛「えー、心当たりないにゃ。教室で話してる時もいつも通りだったよ?」

花陽「私も特には。にこちゃんとケンカしてるなら話してくれると思うし……」

絵里「そう……。まぁ、たまたま機嫌が悪いだけかもしれないし今は様子をみましょうか」




ーー後日

絵里「えー、それではこれより第一回μ's緊急会議を始めたいと思います」

穂乃果「絵里ちゃん議長! 質問です!」

絵里「穂乃果、質問や意見を述べる時は挙手をして許可を貰ってからにするように」

希(……なんかやけにノリノリやなぁ、絵里ち)

穂乃果「じゃあ、はい!」

絵里「はいどうぞ」

穂乃果「μ'sの会議なのに何でにこちゃんと真姫ちゃんがいないんですか?」

絵里「それは議題を聞けばすぐに分かることだけど、穂乃果以外のメンバーはだいたい予想がついてると思うわよ」

穂乃果「えっ! そうなの海未ちゃん?」

海未「穂乃果は他人の心の機微に疎いですからね……。にこと真姫の態度の変化についてですよね?」

絵里「ええ。というよりにこに対する真姫の態度の変化について、かしらね。何だか以前に比べて明らかに冷たくなったと思わない?」

ことり「うん、前は二人ともとっても仲良しだったのに」

花陽「最近は二人とも……というか真姫ちゃんが一方的ににこちゃんにあたってるような気がします」

凛「でも、なんで会議なんて開いたの? 気になることは二人に直接聞いてみちゃった方が早いと思うにゃ」

希「あれで二人ともなかなか頑固な所があるからね。問題を一人で抱え込んじゃったりとか。聞いても素直に話してくれるか微妙なところやからね。
もしかするとデリケートな問題なんかもしれんし、ひとまずみんなから情報を集めよう思ったんよ」

絵里「そういうことよ。二人について何か思い当たることがあったら些細なことでもいいからどんどん言ってね」

穂乃果「うーん、穂乃果はさっぱり。にこちゃんが最近ちょっと元気ないような気がしたくらいだよ。言われて気づいたくらいだし」

海未「私たちは学年が違うので練習以外で会うことは稀ですからね……」

ことり「うん、一週間くらい前からってことくらいしか分からないよ」

りんご「一週間前……むーっ、何だか大事なことを忘れているような気がするにゃ……」

絵里「ホント? 凛、頑張って思い出してみて」

凛「むむむむむむ……はっ! 思い出したにゃ!」

絵里「何?」

凛「真姫ちゃんがラーメンおごってくれるって言ったにゃ! まだおごってもらってないにゃー!」

絵里「……はい、他に誰かないー?」

花陽(そういえばあの日からかぁ、真姫ちゃんがにこちゃんに冷たい態度とるようになったの。
あの日はアルパカのお世話をして……あれ? その前に何か……? ……!!)ガタッ!

希「わっ! びっくりしたぁ。花陽ちゃん、急に立ち上がってどうしたん?」

花陽「確かここの棚の……あった!」

絵里「何? 雑誌?」

花陽「わ、私一週間前に真姫ちゃんにこの雑誌を見せたの! ここのページ!」

希「なになに……? ツンデレについて特集されとるね」

花陽「素直になれずに相手に接するところとかが真姫ちゃんに似てるなぁって思って、それで本人はどう思うのかなって」

絵里「ふむふむ、なるほどね……意中の相手を仕留めるマル秘テク……」

海未「つ、つまり真姫は……///」

ほのりん「??」

ことり「いいんだよ、いつまでもそのままのふたりでいてね」

希「真姫ちゃんもほんまに不器用やね。でもまさか一週間ずーっとツンツンしっぱなしって。なんかもう色々と間違えまくってる気がするね」

絵里「う、うーん。これはまた、何というか……。とりあえず放課後になったら真姫と話してみましょうか。それじゃあ解散!」




ーー音楽室

真姫「素直になれずにいたのー♪」

真姫「……」

真姫「……ど」

真姫「どうしよう……」

『デレとは甘え! 相手にとにかくくっついて甘えてみよう! 今まで冬場に食べるアイスのように冷たい視線を浴びせてきた相手がホカホカの肉まんのような暖かさを持って迫ってくる。
この落差にときめかない人類なんて存在しない!』

真姫「いざ甘えてみよう、って考えたら……何か」

真姫「……恥ずかしい///」

真姫「だいたい何よ? アイスとか肉まんとか、例えが全然わかんないわよ! ていうかあの雑誌の情報本当に正しいの? 信じてよかったの私?」

真姫「……はぁ」

真姫「そんなこんなでもう一週間も経っちゃったのよね……」

真姫「今日こそちゃんとやらなきゃ本当に嫌われかねないわ……」

真姫「……よし! 今度こそしっかりデレて、にこちゃんにちゃんと説明しなきゃ! そしてその後に……///」

真姫「やってやろうじゃない!」

貴様、見ているぞ




ーー屋上

にこ「はぁ……」

にこ(もう一週間かぁ……。あれから一向に真姫ちゃんの態度は変わらないし、本当に嫌われちゃったみたい……)

にこ「グスッ……」

にこ(真姫ちゃん……)

ガチャ

にこ「!」

真姫「……」

にこ「……真姫ちゃん」

真姫(甘える甘える甘える甘えるのよ西木野真姫。ここでいけなきゃ取り返しのつかないことに……)

真姫「に、にこちゃん、その……」

にこ「……ごめんね真姫ちゃん。にこがいたら屋上でくつろげないよね、今いなくなるから」

真姫「……え?」

にこ「にこのこと嫌いなんでしょ? 隠さなくてもいいわよ。これからは極力真姫ちゃんに関わらないようにするから」

真姫「そ、そんなこと……」

にこ「でもにこはスクールアイドルだけは続けたいからμ'sはやめないわ。ストレッチとかは他のメンバーとやるからそれで我慢してね」

真姫「にこちゃん!」

にこ「……」スタスタ ガチャ バタン

真姫「わ……」

真姫「私、なんてことを……」




ーー1年生の教室

花陽(真姫ちゃん遅いなぁ、もう授業始まっちゃうよ……)

ガラッ

花陽「! あ、真姫ちゃん!」

真姫「……」

花陽「遅かったね、どこに行ってたの? それから先週貸した雑誌のことでちょっとお話があって……真姫ちゃん?」

真姫「……」ブワッ

花陽「!?」

真姫「はなよ"ぉ"おおお」ダキッ

花陽「ちょ、ちょっと真姫ちゃん!? どうしたの!?」

真姫「?ぇぇえええん!!」

花陽「真姫ちゃん! ここ教室だから! みんな見てるからー!!」


ザワザワ ヒューダイターン ガヤガヤ マキチャンソコカワルニャー! ワイワイ キース! キース!

ガラッ

先生「よーし、授業始めるぞー、席つけー。……ん?」

花陽「あ……」

真姫「うぅぅ……」ダキツキ

先生「……あー、小泉? 西木野?」

花陽「先生! 西木野さんは体調が優れないそうなので私が保健室まで連れて行きます!」

先生「あ、ああ。あんまり盛り上がり過ぎないようにな」

花陽「そんなんじゃないです!」ガラッ ピシャン!

ザワザワ ガッコウノホケンシツデナンテ… ガヤガヤ カヨチンガトラレタニャ… ワイワイ ドコマデイクノカナ

先生(……先生は応援するぞ)




ーー保健室

真姫「……」グスッ

花陽「落ち着いた?」

真姫「……」コクッ

花陽「それじゃあ何があったのか話してみてよ、ちょうど保健の先生も出払ってるみたいだし」

真姫「……花陽に借りた雑誌に載ってたツンデレっていうのを試してみたのよ。今日こそにこちゃんにデレてみせなきゃって思ったのに……」

花陽「やっぱりアレを実践してたんだね、真姫ちゃん」

真姫「……ええ」

花陽「ごめんね、私が変なこと教えたからだよね……」

真姫「花陽のせいじゃないわよ、私があんなのに頼ろうと思ったからいけなかったのよ」

花陽「そっか、やっぱり真姫ちゃんにこちゃんのことが……」

真姫「……///」

花陽「でも何であんなに泣いてたの? も、もしかしてにこちゃんに嫌われちゃったとか?」

真姫「……そうじゃないの。嫌われたかは分からないけど、そのことよりにこちゃんを自分勝手に傷つけちゃったことに気づいたのよ」

花陽「真姫ちゃん……」

真姫「最低よね。好きな人に好きって伝えることもできずにただ相手を苦しめただけなんて」

花陽「……ねぇ、真姫ちゃん。私が勇気を出せずにいた時に言ってくれたよね、やりたいって気持ちがあるならやってみた方がいいって」

真姫「……ええ」

花陽「好きって気持ちもそうなんじゃないかな。変に遠回りするよりもまっすぐに自分の気持ちを伝えるほうがいいんじゃないかな」

真姫「……」

花陽「それに、きっとにこちゃんは真姫ちゃんのことを嫌ってはいないはずだよ」

真姫「……あんなにひどいことしたのに?」

花陽「うん。本当に嫌いになったなら、多分真姫ちゃんと距離を置いたり、話そうともしないと思うんだ。にこちゃんはそうしたことあった?」

真姫(そういえば……私がどんなに冷たくしても、ずっと話しかけてきてくれたっけ)

花陽「よく言うでしょ? 愛の反対は無関心って。……えへへ、何だか偉そうに言っちゃってごめんね」

真姫「ううん、ありがとう花陽。……ちゃんとにこちゃんに謝って話そうとおもうわ」

花陽「うん! それじゃあにこちゃんの所に行こっか!」

真姫「ええ。……え? 今から?」

花陽「もちろん! 善は急げだよ!」ガシッ

真姫「でも今授業中……っていうか花陽キャラ変わってない!?」

花陽「そんなの気にしないで! にこまきのためなら授業なんて関係ないよ!」グイグイ

真姫「何よにこまきって!? ちょっ、ちょっと花陽!」ズルズル

真姫「だ」

真姫「ダレカタスケテー!」




ーー3年生の教室

先生「……であるからして、ことほのうみの組み合わせの可能性はーー」

にこ「……」ボーッ

絵里「……ねぇ、希。にこの様子がおかしくない?」ヒソヒソ

希「そうやね、元気なさそうなん通り過ぎて魂が抜けたように見えるわ」ヒソヒソ

絵里「もしかして昼休みに真姫と何かあったのかしら?」ヒソヒソ

希「それが一番可能性高そうやね」ヒソヒソ

絵里「はぁ、放課後なんて言わずに昼休みの間に真姫と話すべきだったわね」ヒソヒソ

希「それはそうかもしれんけど、結局は二人の問題な訳やし、当人同士で話し合うんが一番や思うけど」ヒソヒソ

絵里「そうね、二人だけで話し合う機会を用意できれば……」

ガラッ

先生「ん?」

花陽「ハァ、ハァ」ババーン!

真姫「……」グデーン…

絵里「は、花陽に真姫!? 何で!?」

花陽「パチッ!」アイコンタクト→

希「!」←ジュシンカンリョウ

希「先生! 重要な用事ができたので10分ほど席を外します!」

先生「え、今からカップリングの拡大方法についてーー」

希「絵里ち! にこっち連れてくの手伝って!」

絵里「! そういうことね! わかったわ!」

にこ「ちょ、ちょっと何なのよ突然!? ちょ、絵里、希、引っ張るのやめーー」

ガラッ ピシャン!

ザワザワ ナンダッタノ? ガヤガヤ ナニヤラフクザツソウネ

先生「……えー、よって受けと攻めを入れ替えることで組み合わせは倍にーー」




ーー屋上

ガチャッ ポイッ ポイッ

にこまき「いたっ!」

ガチャン!

にこ「突然何なのよ! どういうことか説明しなさいよ!」

希「話が終わるまでは扉開けんで。たっぷり話し合うことやね」

花陽「真姫ちゃん、頑張って!」

絵里「思ってることそのまま言っちゃいなさい、いいわね?」

真姫「花陽、エリー……」

にこ「何なのよ、まったく」

にこまき「……」

先生の授業w

にこ(気まずい……ていうか何よ、話すことなんてもう何もないわよ。にこは真姫ちゃんとはもう……)

真姫「……」グッ

真姫「にこちゃん、聞いてほしいことがあるの」

にこ「……なによ」

真姫「ここ一週間冷たくしてたのには、えっと、わけがあって……」

にこ「わけも何もないじゃない、にこのことが嫌いになったんでしょ? だったら無理に話さなくてもいいわよ。理由聞いてもにこはにこなんだから、変わりようがないわ」

真姫「ち、違うの! にこちゃんのことが嫌いになったわけじゃなくて、それに原因は私の方にあって……」

にこ「?」

真姫「えっと、ツンデレの力を借りてにこちゃんをおと……いや、ギャップを利用してね……」

にこ「??」

真姫「つまり、その、アイスと肉まんの温度差でにこちゃんを魅了しようとしたっていうか……」

にこ「……何言ってるのか全然分からないんだけど」




真姫「……あぁもう! にこちゃんのことが好きだって言ってるの!!」


にこ「……へ?」

真姫「はぁ……やっと言えた。自分が嫌になるわ……」

にこ「え? だって真姫ちゃんにこのこと嫌いになったんじゃ……」

真姫「それは……これよ」

にこ「雑誌?……ツンデレ?」

真姫「そうよ、これに書いてあったことを実践してたの。恥ずかしくて最後までできなかったけど……」

にこ「……ぷっ」

真姫「ぷ?」

にこ「あははははは! お、お腹痛い! よ、よじれる! よじれちゃう!」

真姫「ちょっと! なんで笑うのよにこちゃん!」

にこ「だ、だってこんな内容を真に受けるなんて……うぷぷ!」

真姫「もう! そんなに笑うことないでしょ!///」

にこ「はぁ、はぁ……ふーん、でもそっかー、真姫ちゃんがにこのことをねぇ」

真姫「……そうよ。返事は別に要らないわ。分かり切ったことだしね。ただ伝えたかっただけよ。
それから、ごめんね。にこちゃん」

にこ「……ふーん。でもーこの1週間でにこはずいぶん傷ついたからー、真姫ちゃんには一つだけにこのいうこと聞いてもらおっかなー」

真姫「わ、分かったわよ。何?」

にこ「それはね……」ヒソヒソ

花陽「おお! 二人があんなに近づいて! これがにこまき! 眼福です! ハラショー!」

絵里「それ私の持ちネタ……ていうかあなた花陽よね? 皮を被った別人とかじゃないわよね?」

希「さーて、これ以上覗き見るのも野暮やしね。先に教室戻ってようか、二人とも?」

花陽「はぁああぁ!? 何言っちゃってんの希ちゃん!? これからが一番いいところじゃん! イッツアワンダフルにこまきワールド!」

絵里「誰よあなた! 花陽を返しなさい! 今すぐその体から出て行きなさい!」

希「ん? 何か言った花陽ちゃん?」ニコッ

花陽「さ、戻ろう二人とも。後はもう何も心配要らないよ」

絵里「花陽、悩みがあるなら言いなさい? 私たちは仲間なんだから遠慮することないのよ?」

絵里「……それにしても、一週間もないがしろにされたら普段のにこなら怒り出すと思うんだけど、どうして今回は……」

希「相手が真姫ちゃんだったから、やないかな。大事な人にそんな風に扱われたら、怒るより落ち込んでしまうと思わない?」

絵里「え? 希、それって……」

希「ふふっ、真姫ちゃんもにこっちも世話が焼けるよね、本当に」

絵里「……あはは、そうね」

花陽「にこまき……にこまきがぁあぁ」

真姫「え、ええぇ!? ちょ、ちょっとそれは……ていうかそれってにこちゃんも私を!?」

にこ「あれー、できないのー? それなら真姫ちゃんのことは許せないかなぁ」

真姫「ぐっ、わ、分かったわよ! やるわよもう! ……そ、それじゃあ目を閉じて」

にこ「はーい♪」

真姫「……」ドキドキ

にこ「真姫ちゃーん、まだー?」

真姫「こ、心の準備ってものがあるのよ! もう! ……い、行くわよ!」






チュッ






ーー放課後

真姫「にこちゃん、一緒に組みましょ」

にこ「はいはい、まったく真姫ちゃんはにこがいないとダメなんだから」

真姫「な……そ、そんなこと」

にこ「え、にこなしでも平気なの?」ウルウル

真姫「そ、そうは言ってないでしょ! 無理よ! にこちゃんなしじゃこれから生きていけないわ!」

にこ「うわー、真姫ちゃんが恥ずかしいこと言ってるー♪ 」ケロッ

真姫「に、にこちゃーん!///」

にこ「きゃー、逃げろー♪」

穂乃果「二人ともすっかり元通りだねぇ」

海未「そうですね、以前にも増して仲良くなったような気がします」

ことり「仲良くなったっていうか……カップルを見てるみたいだよ」

絵里「まったく、練習中なんだから少しはわきまえてほしいわ」

希「あはは、今日は見逃してあげてもいいんやない? 一週間ぶりなわけやし」

絵里「そうね、ところで……」

凛「かよちーん! かよちんかよちんかよちーん!」ギュー

花陽「り、凛ちゃん、苦しいよぉ」

凛「真姫ちゃんにかよちんが取られちゃったかと思ったにゃー! 今日はずっとこのままにゃー!」ギュー

花陽「む、無理だよぉ」

絵里「……凛はどうしちゃったのかしら?」

希「何かあったみたいやね。まぁ仲が良いのはけっこうやね」

絵里(……花陽のあのキャラは何だったのかしら)

にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「もう、何よ? 今度は嘘泣きは通用しないわよ?」

にこ「ふっふっふ、それじゃあにこを冷たくあしらったお詫びをしてもらおうかなぁ」

真姫「はぁ!? 一回だけって言ったじゃない!?」

にこ「にこは一週間もぞんざいな扱いされたんだけどなぁー?」

真姫「くっ! それ言われると何も言えないわね……」

にこ「さぁ! それじゃあ一週間続けてにこにこう言ってね……」ヒソヒソ

真姫「……ふん! もう何の抵抗もなく言えるわよ!」





真姫「大好きよ、にこちゃん」




おわり


とてもよかった

おつ!
次も期待




おまけ

真姫「まったく、雑誌の情報なんて当てにするもんじゃないわね」

花陽「あはは、そうだね。面白半分で流し読みするのが一番かも」

真姫「というか花陽が私に見せてくれた雑誌って何の雑誌だったの? 表紙を見せてもらってないわ」

花陽「あ、そうだっけ? えーっとね……コレだよ!」

つ『ユリユリ天国』

真姫「」

花陽「……」ニッコリ


まじでおわり



にこまきは無形文化遺産。

かよちんファンの人すいませんでした。

でも絵里ちの練習着姿見てほわーんとしてたから素質はあるんじゃないかと思う。


百合好きのかよちんも好きにゃー


にこまきは正義にこ!

(・8・)こんなかよちんも素敵だちゅん
またこういうお話書いてほしいちゅん

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