ウルージ「お主に勝てる」どん!! (999)

ジョサク「「やっちまえウルージの兄貴ィィ!!!」」

クロ「……当たり前だ」クイッ…!

モーガン「もし死んだら殺してやる…」

ギン「はは…ウルージさん」


アーロン「ほざけ下等種族!!!」バキィ…!

ウルージ「歯を……!?」

アーロン「…………」にょききっ…!

アーロン「歯は次から次へと生え変わる……前よりも頑丈な歯にな」

アーロン「何度でもだ!!!」ボキッ…!


一同「「……………………!!!!」」


アーロン「これが天の与えた特性」

ウルージ「…………」

アーロン「魚人がどれほど上等な種族かわかってきたか?」ガチン!!!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384536679

とりあえず新スレなので今回はここまで

前スレ
ウルージ「青海に降りて、はや7年」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377101757/)

前スレは埋めちゃっていいですよ

アーロン「“歯ガム”!!!!」ガガガガ!!!

ウルージ「!」


ガブッ! ガブッ!!


アーロン「シャハハハハハ!!」


ジョサク「「ウルージの兄貴イイイイ!!!」」

モーガン達「…………」


ウルージ「歯ごときに……」ポタ…ポタ…

アーロン「……!」

ウルージ「私が屈するか!!!」

アーロン「………“歯ガム”を止めたぐらいで何を得意気になってやがる…!!」

アーロン「いいか…サメの歯ってのァ…肉を喰いちぎる力があってこその…」

アーロン「サメの歯だ!!!!」グアッ…!!!


ガブッ……!!!!


ウルージ「……痛つ…!!!」メキッ…



ジョサク「「うわあ!!! 兄貴の腕が喰いちぎられる!!!」」


アーロン「………」ぐぐぐ……

ウルージ「………!!!」メキメキ……!!

ウルージ「………!!」ガッ…!

アーロン「!」ぐいっ…!

ウルージ「……フン!!!!」グオッ…!!!


ドゴォン!!!


アーロン「!!!?」

アーロン「………!!!」ピキ…ピキ…

アーロン「………ウォ!!!!」バリィン!!!

ウルージ「……ふふ……次はその自慢の鼻を折ってやりますぞ」


村人達「な…!!!」

村人達「アーロンの歯を砕いたァ!!!!」



アーロン「……ほざけ!!!」にょききっ…

アーロン「………」ザブンッ…!!

ウルージ「………! 潜った…」


アーロン「“鮫•ON•DARTS”!!!!」ザバァッ!!

ウルージ「…!?」


ズバァッ…!!!!


ウルージ「うわァァっ!!!!」ドッ…!!



ゴ オ オ …… ン !!!



モーガン「!!」

ギン「何だ…!!?」


クロ「……!!!」

ノジコ「魚雷!!?」

ゲンゾウ「!!?」

村人達「アーロンが海から飛び出した!!!」



ウルージ「どうっ…!!!」ドサッ…!!!

ウルージ「ハァ…ハァ……!! まいった…何て鋭さ…!!」ボタ…ボタ…


アーロン「“鮫•ON•DARTS”!!!!」ボウッ!!


ウルージ「!!」


ガスッ!!!


ウルージ「……ぬあっ!!」

ウルージ「なんと……!!」


クロ「……どんな骨してやがんだ……」

ギン「鼻で……地面に突き刺さってる…!!」


アーロン「…………」ビィィ…ン


アーロン「“鮫•ON•DARTS”!!!!」ドウッ!!

アーロン「ヘシ折れねェから“自慢の鼻”だ!!!」キィィィン…!!

ウルージ「………!」

ウルージ「私は……!!」ガシィッ…!!

アーロン「!!!」

ウルージ「折ると言ったら必ず折りますぞ!!!!」ぐ……

アーロン「………ぐォ…!!!」ミシミシ……

ウルージ「その“自慢の鼻”を!!!」ぐいっ…!!!

アーロン「……!!!!」ミシィッ…!!!


ボ ギ ィ ッ ……!!!!


アーロン「!!!! ギャアアアア!!!!」ドザァッ…!!!

ウルージ「これで終わりではない!!!!」ムキッ…!!

アーロン「………!!?」

ウルージ「“因果晒し”!!!!」ブン!!!


ズ ゴ ォ ォ ン !!!


アーロン「!!!!」メキッ…

アーロン「………ガハッ!!!」ドバッ…!!!

今回はここまで

ウルージさん容赦ないなあ



一同「「利いたァア!!!」」

ジョニー「こいつァ利いたどころじゃねェぞ!!!!」

ヨサク「いくらアーロンでも、あれをくらって立ち上がれるわけがねェ!!!!」


ウルージ「…………いや…この程度では恐らく…」

アーロン「」

アーロン「…………」ギョロッ!!


ゲンゾウ「!!!」

ノジコ「アーロンの目つきが変わった!!!」

クロ「……ありゃ“海王類”がブチ切れた時にみせる目と同じだな」

ギン「今の攻撃で怒りが頂点に達したってことか…」

モーガン「中身までサカナじゃァねェか」



アーロン「…………」ボキボキ…!!


ジョニー「! なんつー力技だ…!!」

ヨサク「鼻を無理やり元どおりに!!」


アーロン「下等な人間がァ…!!!」バッ…!!

ウルージ「!!」ガシッ…!!

アーロン「魚人のおれに…!!!」ぐ…

ウルージ「……!! (なんという力だ…!!!)」ぐいいいん…!!!

アーロン「何をしたァ!!!!」ビュッ!!!

ウルージ「!!!」ゴオオウッ…!


ド ゴ ォ オ オ ン !!!!


ボ ゴ ォ オ オ ン !!!!


ウルージ「」ドザァアアッ……!!!!


ジョニー「………え」

村人達「アーロンパークの外まで飛んでったぞ……」

ヨサク「ウルージのアニキ…?」

村人達「淡い…夢だったのか…!?」



アーロン「…………次はてめェらだ」ギョロ…!


ギン「………!」

モーガン「…………」

クロ「…………」クイッ…




ナミ「アーロンッ!!!!」


アーロン「!」


村人達「ナッちゃん…!!!」


アーロン「ナミ…」

アーロン「今ちょうどこいつらをブチ殺そうとしてたとこだ…何しにここへ?」

ナミ「あんたを…殺しに……!!!」

アーロン「殺しに!? シャハハハハハハハハ!! おれ達といた8年間…」

アーロン「お前がおれを何度殺そうとした…? 結果おれを殺せたか!!?」

アーロン「いいか…おれはお前を殺さねェし…お前はおれから逃げられん…!!!」

アーロン「お前は永久にウチの“測量士”でいてもらう」

ナミ「!!!」ゾクッ…

アーロン「お前が快く“アーロン一味”に戻って海図を描くというのなら」

アーロン「ココヤシ村の連中だけは助けてやってもいい……!!」

ナミ「!!」

アーロン「要はどっちにつくかだ……」

アーロン「まあ…こいつらについてみんなでおれと戦ってみるってのもいいが」

アーロン「頼りのあいつがあのザマじゃ惨劇は目に見えてるがな…!!」

ナミ「え……!?」ばっ…!


ウルージ「」


ナミ「ウルージ…!!!」

アーロン「ナミ…!!!」

アーロン「お前はおれの仲間か?」

ナミ「!」

村人「汚ェ!! どう転んでもナミを拘束する気だ!!」

ナミ「……………!! (…ウルージの言葉を疑っちゃいけない……!!!)」

ナミ「(あいつはあれくらいでやられたりしない…!!!!)」

ナミ「ごめんみんな!!!」

ゲンゾウ達「!?」

ナミ「私と一緒に……死んで!!!」

ゲンゾウ達「いよしきたァ!!!!」ウオオオオ…!!!


アーロン「なるほど、全員ブチ殺し希望か…」

アーロン「…………」ザッ…ザッ…


ボ ゴ ォ ン ……!!!


アーロン「………!」

ウルージ「ふふ……私を忘れてはおりませんかな?」


ナミ「ウルージ!!!!」


アーロン「くたばり損ないが……!!!」


今回はここまで

ウルージさんも不死身だった



ヨサク「アニキィィ!!!」

ジョニー「やっぱり生きてたぜ!!!!」

クロ「この程度で死ぬような奴だったら、どんなに楽だったか」

モーガン「おれが敗けた男だ……そう簡単に死ぬか」

ギン「たしかに…殺しても死ななそうだ、ウルージさんは」


ウルージ「あァ~~……」モコ…モコ…

アーロン「……!!」

ウルージ「ずいぶん痛めつけてくれなさったな…」

ウルージ「さっきまでの私とは思いなさんな!!」どん!!

アーロン「…………」

アーロン「……デカくなったところで…!!」

アーロン「何があるってんだァ…!!? なァ…!!! ウルージ!!!!」ゴオッ!!

ウルージ「!」


ド ン ッ !!!


アーロン「…………」ガシッ!



ボゴォッ…!!


ウルージ「! ……なんだあれは」


ジョサク「「バカでけェノコギリだ!!!」」

ナミ「“キリバチ”!!」


アーロン「………!」ブォッ!!

ウルージ「!!」


ガゴォン!!


ウルージ「……く…!」ばっ…!


ガゴォン!! ガコーン…!! ガキィン!!!


村人達「止まらない!!! 追いつめられてく!!!」


ウルージ「しかたあるまい………建物の中に…!!」ばっ…!!


パリィン…!!!


アーロン「……もう邪魔するなよ」



ナミ「最上階の左の窓…」

ナミ「……!! 測量室だ…!!」


ウルージ「この部屋は……もしや!!」

アーロン「そうだ…ここはナミの部屋だ」

アーロン「あの女は天才だよ」

アーロン「ここで海図を描き続けることがナミにとって最高の幸せなのさ!!!」ザッ…!!

ウルージ「…………」グッ……

アーロン「!? (何だ…? “キリバチ”が…ピクリとも動かねェ…!!!)」ググッ…!!

ウルージ「ナミ殿の幸せはナミ殿のものだ…!!!」バキッ…!

アーロン「!!」

ウルージ「お主が決めることではない!!!!」バキバキ…!!!


バキィィン!!!


アーロン「!! キリバチを…!!!」

ウルージ「本当に幸せなら泣いて助けをこうようなことはせん!!!!」

ウルージ「この部屋もお主も……!!!」

ウルージ「私が全て吹っ飛ばしてやる!!!!」ボゴォン!!!


ヒュゥゥゥ……!!


ジョニー「え!!!」

ヨサク「何だァ!!?」

ギン「机……」

ナミ「! あ……」



アーロン「てめェ何のつもりだァ!!!!」

ウルージ「…………!!」ドカン!! ガゴン!!


ガチャアン!! バリィン!!


ナミ「ウルージ…?」



アーロン「やめねェかァ!!!」ズバァン…!!

ウルージ「…………止めん!!!」ドカン!!!

アーロン「!!! おれの海図を…!!!」

ウルージ「こんなもの……!!!」ボゴォン!!!

アーロン「てめェ!!!!」


ゴゴォン……!!


ヨサク「こりゃ相当激しい戦いだ」

ナミ「…………」


ナミ「……(ありがとう…)」ポロ…ポロ…


パラ…パラ……


モーガン「………あァ?」

クロ「………………止んだな…」



ウルージ「この部屋ごと………このアーロンパークごとお主を吹っ飛ばす!!!」

ウルージ「覚悟しなされ……アーロン!!!!」

アーロン「図にのるな…!!! たかがてめェら下等種族ごときに……!!!」

アーロン「落とせるこのアーロンパークじゃねェぞ!!!」


ウルージ「“因果”……!!!」ムキキ…!!

アーロン「“鮫•ON”…!!!」カパッ!



アーロン「“歯車”!!!!」ギュルルルル!!!


ウルージ「“晒し”!!!!」ゴオッ!!!


ギュルルルル……!!!!


ウルージ「……ぐわァっ!!!」ズババババババ!!!!

ウルージ「…………!!!」グォッ!!!

アーロン「!」ギュルルルル!!

ウルージ「うおおおおおおおお!!!!」ブォン!!!


ドオオォォオン!!!!


アーロン「!!!? ガフッ…!!」



ビキビキビキ……!!!!


アーロン「………!!!!」メキメキィ…!!!


ドゴン!


ドゴン!!

ドゴン!!!

ド ゴ ン !!!!


アーロン「!!!!」ドゴォン!!!


村人達「何だ!!!?」

ナミ「…………!!!」

ゲンゾウ「……!?」

ノジコ「!!?」



ウルージ「ハァ……ハァ……」

ウルージ「へへへ……」



アーロン「」ど ん !



今回はここまで

アーロン戦終了

明日の朝9時頃に来ます



パラ…パラ……


ウルージ「……!」コツン…

ウルージ「ん?」


ゴゴゴゴゴ…… ピキキ…!


村人達「み…見ろ!! 今の衝撃でアーロンパークが!!!」

村人達「バカな!! 崩れそうだ!!!」

ヨサク「危険だ!! みんな離れろォ!!!」

ジョニー「あんたも急いで!!」

ナミ「でもまだウルージが中に!!!」


ド ゴ ゴ ガ ゴ ゴ ゴ ……!!!


一同「「!!!!?」」

ナミ「ウルージーーーーーーーっ!!!!」



ゴゴゴオオ…!!


村人達「…………」

ジョニー「兄貴……!!」

ヨサク「…中で一体、何が起きたんだ…!!!」

ノジコ「……どっちが勝ったの…」

ゲンゾウ「……この崩壊では…まさか…」


ボコ……!!


一同「「!!」」


ウルージ「ふふ!!」ドン!!


ナミ「ウルージ…!!!」

ジョサク「「ヴァ……!! ヴァ~~~ニギャ~~~!!!」」※兄貴


ウルージ「ナミ殿!!!」


ナミ「!」

ナミ「…………?」



ウルージ「笑いなされ……!!!!」


ナミ「…………!」ポロ…

ナミ「うん!!! ……あははは!!」


ウルージ「へへへ…!!!」


ギン「ウルージさん……たいした男だよ、あんた」

モーガン「ぐがーっ……」zzz…

ギン「………あんたもたいした男だな……」

クロ「……ただのアホだ、こいつは」


ノジコ「ゲンさん!!」がしっ!!

ゲンゾウ「夢を見ているようだ…こんな日が来るなんて」

村人達「「アーロンパークが落ちたァ!!!!」」


ウルージ「……ふふ!!」



ネズミ「そこまでだ貴様らァ!!!」ザンッ!!!


一同「「!!?」」


ネズミ「チッチッチッチッチ!!!」


ナミ達「あいつは…!!」

ネズミ「なんという今日はラッキーデー!!!」

ネズミ「これでアーロンに渡すはずだった金も……!!」

ネズミ「アーロンパークに貯えられた金品も全て私のものだ!!!」

ネズミ「全員武器を捨てろ!!! 貴様らの手柄……」


ネズミ「この海軍第16支部、大佐ネズミがもらったァあ!!!」バンッ!!!


がしっ…!!!


ネズミ「あああああっ!!?」メキメキ…メキ……!!!

モーガン「……黙ってろ……」ぐぐ…

ネズミ「!!? ……モ゛…!! モ゛ーガン゛…!!!!」メキメキ……

海兵達「「!!!?」」



ネズミ達「…………」ボロボロ……

ネズミ「おばえら… おでに手ェ出してびろただじゃすばないがらなァ?」しくしく…

モーガン「あァ…!!!」ギロリ…!!!

ネズミ「びェっ!!?」ビクッ…!!

モーガン「……死んでみるか?」ザッ…

ネズミ「や……!! やべろォ!!!」

ウルージ「モーガン」がしっ!

モーガン「……!」

ウルージ「ここは……」


ナミ「ノジコを撃った分と……」スタスタ…

ネズミ「……?」

ナミ「ベルメールさんのみかん畑をぐちゃぐちゃにしてくれた分…」ス……


ウルージ「ナミ殿に任せなされ」


バ キ ン !!


ネズミ「!!!!?」ザバァア…!!!

海兵達「大佐ァア!!!」


ナミ「…………」フン…!


今回はここまで

ネズミ大佐がモーガンに殺されなくてよかった……

ノジコ「ありがと! ナミ、すっきりしたよ」

ゲンゾウ「あと千発ぐらい入れてやれ!!」


ネズミ「ふぱはァ!!!」ザバァッ!!!

ナミ「あんた達はこれから魚人達の片付け!! ゴサ復興に協力!!」

ナミ「アーロンパークに残った金品には一切関与しないこと!!」

ネズミ「いでーー!! いでーー!! ゆーとーりにしばす!!」ぎりぎりぎり…!

ナミ「それともう一つ」

ナミ「私のお金返して!!!」ぎろっ!

ネズミ「がえすっす!! がえすっす!!」ぎりぎり…








ネズミ「覚えてろ!! 貴様ら!!! そこの巨漢!!! 名前をウルージと言ったな!!!」

ネズミ「お前がリーダーなんだな!!?」

ネズミ「忘れんな!!! てめェらすごいことになるぞ!!!」

ネズミ「復讐してやる!!!!」


ギン「すごいことねェ……」

ウルージ「ふふ! それは楽しみですな」

クロ「どうせ海賊として手配しようとか考えてるんだろ……どうしようもねェ奴だ」

モーガン「フン……あいつの考えそうなことだな」


ゲンゾウ「……まさか見ず知らずの者に救われるとはな…」

村人達「この大事件を島の全員に知らせてやろう!!!」

村人達「アーロンパークはもう滅んだんだ!!!」

<海軍基地(第16支部)>







ネズミ「本部に要請する!!!」

ネズミ「いいか!? 僧侶のような巨漢の男“ウルージ”という海賊!!」

ネズミ「並びに以下4名の“その一味”を我が政府の「敵」とみなす!!!」


本部海兵「ウルージ…と」カリカリ…


ネズミ「その一味の船長に賞金をかけられたし!!」


本部海兵「了解」


ネズミ「写真を送る!!! いいな!! そいつは凶悪な海賊だ!! 生死問わず!!!」


ネズミ「全世界指名手配の“賞金首”にしてくれ!!!!」







村人達「ぐおー……」zzz…

ノジコ「すー……すー……」zzz…

ゲンゾウ「がーっ……」zzz…


ウルージ「……ふふ、皆寝ていますな」

ヨサク「本当にこんな朝早くに行くんでやすか?」

ウルージ「うむ…お主らこそ起きているとは思いませんでしたぞ」

ウルージ「なにしろ宴で一番騒いでいたのはお主らであったからな」

ジョニー「そりゃ、兄貴達がコソコソ準備を始めたから気になっちまって」

ウルージ「おーおー、それはすまなかった!!」

クロ「ウルージ、準備ができたぞ」

ウルージ「! ……さて、私達はそろそろ行きますぞ」

ヨサク「アニキ……」

ジョニー「またどっかで会える日を楽しみにしてるっす」

ウルージ「ふふ……お主らは賞金稼ぎに戻るのであったな……気をつけなされよ」

ジョサク「兄貴達も」

ギン「出航!!」

モーガン「…………ぐがーっ……」zzz…


だだだだだだっ……!!


ジョニー「……ん?」

ヨサク「誰か走ってくる…!」


ザッ…!!!


ウルージ「!?」


ナミ「ハァ…ハァ……」


ウルージ「ナミ殿!!!?」


ナミ「ウルージ!!!!」


ウルージ「?」


ナミ「ありがとう!!!!」


ウルージ「!」

ウルージ「ふふ……」







ザザーー…ン


ナミ「………行っちゃった」

ヨサク「ウルージのアニキはせわしないなァ」

ジョニー「ああ、そうだな……」


村人達「……!! あれ!? あの人達がいないぞ!!!」


ナミ「みんな起き始めたみたいね……」


ゲンゾウ「見送りぐらいさせてもらいたかったが……」

ノジコ「ナミ、あんた起きてたでしょ?」

村人達「な…何で起こしてくれなかったんだ!?」

ナミ「寝てる方が悪いのよー」べー

ノジコ「ふふ……まったく、あんたは」







ザババーー……!!!


ギン「さすがに速いな」

クロ「これで“偉大なる航路”に入るにあたって舟を変える必要もなくなったな」

モーガン「役に立つモンだな」

ウルージ「よかったですな!! 褒められていますぞ!!!」





ウルージ「モーム!!!」

モーム「モ!」

ギン「……いよいよ“偉大なる航路”か」ゴクリ…

クロ「その前にローグタウンに行くがな」

モーガン「ローグタウン……“白猟”か」

ウルージ「新しい仲間と共にローグタウンを目指す以外になかろう!!!」

モーム「モォー!!!」

今回はここまで

これで夢の怪獣対決ができる…!










ザザァーー……ン


ウルージ「う~ん……」

ウルージ「平和そのものですな!!」

モーム「モウッ!!」

ギン「いい天気だ」

モーガン「……日差しが強すぎじゃァねェか…?」ムクリ…

ウルージ「お主は起きたばかりだからそう感じるのだ」

ウルージ「そのうち、慣れますぞ!」

モーガン「…………うっとうしい日差しだ…」

クロ「…………」パラッ…

ウルージ「んん? クロ、お主新聞を読んでいなさるのか?」

クロ「ああ」

ギン「…………」じっ……

ギン「なあ……クロ」

クロ「?」

ギン「その新聞に挟まってる紙はもしかして……」




ヒラッ…



ギン「……あ!」

クロ「あ?」

ウルージ「ん?」

モーガン「!」

モーガン「こいつァ……」

ギン「………やっぱりな」

クロ「…………」

クロ「こんなものか……」

ウルージ「……ふふ!!」

モーム「モ…? モ……!?」

ウルージ「あわてなさんなモーム、お主にもあとで見せてあげますぞ」

<海軍本部>







カポーーン…!


ステンレス「……では少なくとも、もう支部では手に負える一味ではないということか…」

ブランニュー「そういうことです」

ステンレス「しかし解せんな……それほどの海賊が」

ステンレス「たったの“千八十万ベリー”とは」

ブランニュー「………それについて説明しますが」

ブランニュー「事実確認が間にあっていないので」

ブランニュー「現段階で判明している事実のみで懸賞金を出したためです」

キャンサー「上は何故それほどに急ぐ…?」

ブランニュー「それが、この一味には元海軍大佐であるモーガンがいるとのことで」

一同「!」

ストロベリー「……なるほど、ドレーク小将の件か」

モモンガ「これ以上、海軍から海賊を出すわけにはいかんしな」

ブランニュー「はい、海軍の威厳のためにもこういう悪の根は早々につまねば!!!」

キャンサー「たしか奴らは“偉大なる航路”に向かっているのだったな」

モモンガ「途中、ローグタウンを通るな……」

オニグモ「あそこはスモーカー大佐の管轄だったか」

ステンレス「“偉大なる航路”に奴らが入って見失うよりも」

ステンレス「東の海にいる内に叩いてしまおうということか」

ストロベリー「それが上の意向だろう…」






オオオオオオ………


ジョンジャイアント「逃げたい奴は今すぐ逃げ出せ!!!」

ジョンジャイアント「ここは一切の弱み許さぬ海賊時代の「平和」の砦っ!!!」

ジョンジャイアント「民衆がか弱いことは罪ではない!!! 正義はここにある!!!」

ジョンジャイアント「強靭な悪が海にあるならば」

ジョンジャイアント「我々海軍がそれを全力で駆逐せねばならんのだ!!!」


ジョンジャイアント「“絶対的正義”の名のもとに!!!!」


バサッ…!!


海兵達「「はっ!!!!」」ど ど ん っ !!!








ウルージ「ふふ!!! 私達もとうとう“お尋ね者”ですぞ!!!」

モーム「モモォ…!!」

モーガン「今さらだな」

ギン「おれは元々海賊だしな」

クロ「………海軍に追われる日々に逆戻り……か」

モーガン「怖じ気づいたか…?」

クロ「いや…これが海賊かもしれんな」

ウルージ「へへへ…」

ギン「でもなんでこんなに懸賞金が低いんだ…?」

モーガン「初頭手配で1千万超えるのは稀だ…東の海では特にな」

クロ「まァ、こいつの言ったとおり最初はこんなモンだろう」

ギン「……そうか…(そういや首領も最初はこんなモンだったな…)」

クロ「(……それだけじゃない気もするが)」

モーム「! モォー!!!」

ウルージ「モーム?」

ウルージ「! あの島は…!!」

ウルージ「懸賞金の話はここらでよかろう」

ウルージ「ほれ、ローグタウンが見えてきましたぞ!!」

今回はここまで

とにかく中将をいっぱい出したかった
あと、小将じゃなくて少将

朝9時頃に来ます

<ローグタウン>





わいわい…がやがや…


ウルージ「まいった……なんて大きな町だ…!!」

ギン「始まりと終わりの町……」

モーガン「“白猟のスモーカー”……どの程度の男か見てやる」

クロ「はしゃぎすぎだ」

モーガン「あァ…?」

クロ「お前らここに来た理由を忘れちゃいねェか?」

クロ「おれ達は“記録指針”を手に入れに来たんだぞ…」

クロ「どっかのバカが目的地の“永久指針”を置いてきたせいでな」

ウルージ「面目ない…」

ギン「しかし、その“記録指針”ってのは簡単に手に入るモンなのか?」

ウルージ「売っているのであれば買うだけで終わりですな」

モーガン「売ってなけりゃァ、奪えばいい……幸いここは“偉大なる航路”にほど近い」

モーガン「“偉大なる航路”にこれから入る奴…“偉大なる航路”序盤でリタイアした奴…」

モーガン「それこそ、ゴマンといる」

クロ「概ねこいつの言った通りだ、ないなら奪うまで」

ギン「そいつらと偶然出くわすかどうかはわからないんじゃないか?」

ウルージ「確かに…言えていますな」

クロ「……確実に手に入る場所がある」

モーガン「てめェ……まさか」

ウルージ「?」

ギン「確実に手に入る場所………?」

クロ「海軍基地だ」

ギン「!」

ウルージ「……なんと!!」

クロ「あそこなら海賊どもから押収した“記録指針”があるはずだ」

モーガン「“偉大なる航路”の海軍船は“永久指針”をつんでるのがほとんどだ」

モーガン「運がよけりゃァ空島の“永久指針”が手に入るかもな」

ギン「ここで海軍とやるのか……」

ウルージ「まあ、最終手段ですな…一般市民がいるなか騒ぎを起こすこともなかろう」

ウルージ「よし! では私はモームのご飯を買ってきますぞ!!」

モーガン「一度見ときてェ奴がいる…」

ギン「ここで解散か、ウルージさんについて行くとするかな」

クロ「おれは“記録指針”を探す、集合は舟だ」






モーガン「………」スタスタ…

海賊1「オゥ!! おめー海兵かァ? あの化け物は元気かよ」

海賊2「ウチの頭はてめェらのせいで監獄行きよどうしてくれるノーーーっ!!」

モーガン「あァ?」

市民達「……!」どよどよっ…!

モーガン「どけ」ブォン!!


ズバン!!!


海賊達「!!?」ドザァッ…!!


たしぎ「そこの海賊待ちなさい!! ……ってあれ?」

市民達「ピーー! ピーー!」

市民「強ェな、にーちゃん!!」

市民「さすが海軍だ!!」

モーガン「おい、お前海兵か?」

たしぎ「え、あ…はい!! そうです!!」

モーガン「こいつら連れてけ」スタスタ…

たしぎ「あ! ちょ、ちょっと!!」

たしぎ「……(ここら辺では見ない海兵……一体誰?)」

たしぎ「(片手が斧……それってどこかで)」

たしぎ「誰だろう……」







ウルージ「おーおー!!」

魚屋「らっしゃい!!」

ギン「ずいぶんとファンキーな魚だな」

ウルージ「お主が釣ったので?」

魚屋「おうよ!! こいつァ「エレファント•ホンマグロ」ってんだが」

魚屋「南海から泳いできたらしいんでェ…そこをおれが一本釣りよ!!」

ギン「これならモームも喜ぶだろうな」

魚屋「切ろうか?」

ウルージ「いや…まるごともらいますぞ!!」

魚屋「気前がいいねェっ!! あんちゃんまいどっ!!」








ウルージ「いやー…いい買い物でしたな!!」

ギン「そうだな」

ウルージ「ん?」

ウルージ「あれは死刑台ですな……」

ウルージ「少し見てきますぞ」だっ…

ギン「! ウルージさん!?」

ウルージ「すまないギン殿、さきに舟に行っててくだされ!!」

ギン「ウルージさんらしいな……先に行ってるか」

ギン「(この距離でも死刑台が見えたから満足だ)」

ギン「モームは腹空かしてるだろうな」スタスタ…




モーム「モオオオ……」ぐぎゅるるるるる…!!


今回はここまで

エレファント•ホンマグロってうまそう…

朝9時頃に来ます

すいません昼過ぎになります






オオオオオォォ………


ウルージ「……これが海賊王を処刑した死刑台…」

ウルージ「近くで見ると意外と大きいですな」

警備員?「登ってみますか?」ズイッ…!

ウルージ「! いいのですかな!?」

警備員?「ええ……私もついて行きますから…」ニヤッ…






ウルージ「おーおー!!!」

ウルージ「これが海賊王が最後に見た景色っ!!!」


警部「コラ君っ!!! 今すぐそこから降りなさい!!!」

ウルージ「……? この方が登ってもいいと……」

警備員?「………!」さっ…!

警部「君っ!! 仮にも警備員でしょ!? 何やってるの!!」

警部「二人とも今すぐそこから……!!!」


ゴン!!


警部「!!?」どさっ…

市民達「!!!」

アルビダ「まあそうカタいこと言わなくてもいいじゃない、おまわりさん」

アルビダ「探したよウルージ…!! 久しぶりだね」

ウルージ「!」

アルビダ「まさかアタシのこの顔を忘れたわけじゃないよね…?」

市民達「な…!!! なんちゅう美しさ!! まさに絶世の美女だ!!!」

ウルージ「? 私はお主のような美女は知りませんぞ」

アルビダ「アタシは決して忘れない…」

アルビダ「あんたはこのアタシの顔を初めてぶった男だから」

ウルージ「んん? 私がぶった!? …………………!!?」

アルビダ「あの時のあんたの激しい拳…………」

アルビダ「感じたわ」うっとり…

市民達「!!!!」ドキーーン!

アルビダ「あんたはアタシのものになるのよウルージ」

ウルージ「………? お主は誰でしたかな?」

アルビダ「まだわかんないのかいっ!?」

警部補「警官隊だ!!! そこの女っ!! 大人しくしろ!!!」

アルビダ「あらアタシを捕まえるって?」

警官隊「け…警部補!! 大変ですっ!! 美しいですっ!!」

警部補「美女がどうした捕まえろ!!!」


バギー「ハデに死ねェーっ!!!」


ドゴォン!!!


警官隊「うわあああっ!!! 爆弾テロだァ!!!」



ゴオオ…!!!


アルビダ「!」

市民達「壊れた噴水があの美女にっ!!!」

アルビダ「…………」

市民達「危ない!! 直撃だァ!!!」


ス リ ッ プ !!


市民達「「!!!?」」

アルビダ「危ないじゃないかあんた!」

バギー「ハデにすまん…だがまァ、そのスベスベの肌は当然無傷なんだ気にするな」

バギー「麗しきレディー•アルビダよ!!」

ウルージ「アルビダ!? ……アルビダ?」

ウルージ「……思い出しましたぞ!! ……たしかあのイカつい…」

ウルージ「でも、だいぶ違うような………肌も噴水が滑るくらいスベスベで……」

ウルージ「……!! まさか!!! 悪魔の実かっ!!?」

アルビダ「フフ!! よく気づいたね…アタシは“悪魔の実”を食べて変わったのさ!!!」

アルビダ「実の名前は「スベスベの実」っ!!!」

アルビダ「もういかなる攻撃もアタシの肌を傷つけることはできない!!!」

アルビダ「でも、アタシの男になるのならコイツに敗けてちゃ話にならない!!」


バサッ……!!!


ウルージ「!」

バギー「吹き飛ばされたあの日からおれはずっと……」

バギー「てめェを殺すことを望み、執念で仲間たちのもとへ帰りついた!!!」

ウルージ「なんだお主か………」

バギー「よーしフザケんな!!! 相変わらずいい度胸だなこのスットンキョーが!!!」

市民達「ど!! ど…“道化のバギー”だァ!!」

バギー「民衆どもハデにそこを動くな!!! これからこのおれ様の恐怖を見せてやる!!!」

市民達「「!!?」」

バギー「カバジ!!!」


ガコン!!


ウルージ「うっ!!?」ビタンッ!!

警備員?「くくく……!!」バサッ!!

カバジ「久しぶりだな、モーガンも元気かい……」

ウルージ「! お主は!! ……くっ!! ニセの警備員だったか!!」

バギー「これからてめェの“公開処刑”を始める!!」

バギー「ぎゃはははは!! 光栄だろう海賊王と同じ死に場所だ!!!」



モーガン「どこにいやがんだ……“白猟”は」


クロ「(結局どこにもなかったな……恐らく“偉大なる航路”にしか売ってないんだろう)」

クロ「………それにしても」

クロ「海軍基地までねェとはな……派出所じゃ、タカが知れてる」

クロ「ん」

モーガン「お」

モーガン「てめェか……」

クロ「…………」

クロ「なあ……」

モーガン「あァ?」

クロ「気のせいならいいんだが…」

クロ「あいつ捕まってないか……?」

モーガン「!」

モーガン「なんであいつが死刑台にっ!!?」

クロ「知るか!! 行くぞ!!」

今回はここまで


バギー策士






スタ…スタ…


海兵「あっ、大佐!! 曹長!!」

スモーカー「状況は」

海兵「民間人が取り抑えられています」

海兵「まず今、広場にいる賞金首は3人」

海兵「“金棒のアルビダ” “道化のバギー” “怪僧ウルージ”」

スモーカー「ん? ウルージ!? 知らねェ名だ」

海兵「先日手配されたばかりですがなんと1千八十万ベリーの大物です」

スモーカー「1千万!? 大物ってほどか?」

たしぎ「初頭手配で1千万越えは十分大物だと思いますが」

海兵「いえそれが…その男、今…殺されそうです!!」







スモーカー「なるほど海賊同士のいざこざか」

海兵「す…すぐに突撃を!?」

スモーカー「バーカあわてんな………」

海兵「しかしぐずぐずしていては……!!」

スモーカー「おれがこの町から海賊を逃がしたことがあるか?」

海兵「い…いえ!! ありません」

スモーカー「なら黙ってろ、海賊が海賊を始末してくれようってんだ」

スモーカー「世話ねェこった…!!」

スモーカー「いいかあの“怪僧”の首が飛んだら」

スモーカー「バギー、アルビダ及びその一味を包囲たたみかけろ」







クロ「その死刑待て!!!!」

バギー「!」

ウルージ「モーガン!!! クロ!!!」

バギー「来たなモーガン!! だが一足遅かったな…!!」






スモーカー「どうした!」

海兵「斧手のモーガンです!!」

たしぎ「!! ……まさか!!」

スモーカー「おれの獲物を横取りする気か!!」

海兵「いえ…それが……あの“怪僧”の一味だという情報で……!!!」

スモーカー「何!!?」




モーガン「どけ邪魔だァ!!!」ズバズバッ…!!!




たしぎ「!!! ………あの人!!!」



バギー「ぎゃはははははは!! そこでじっくり見物しやがれっ!!!」

バギー「てめェらの船長はこれにて終了だァ!!!!」


モーガン「……………!!! (死刑台さえなんとかすりゃァ…!!)」ズババッ!!

クロ「……チッ!!」

クロ「…………」ダラン…!!

モーガン「……!? 待て!! あのデカっ鼻は……!!!」

クロ「“杓死”!!!!」ゴオッ!!


バギー「ん?」


ズババッ……!!!


バギー「!!!」

バギー「何しやがんだァ!!!」

クロ「!!? ……なっ!!!」

バギー「おれはもう怒ったぞ!!! 死ねェい!! ウルージ!!!!」ブオッ…!!!

ウルージ「モーガン!! クロ!! ギン殿!! モーム!! 色々な仲間に囲まれて……」


ウルージ「ふふ!! 悪くない人生でしたぞ!!!」


モーガン「バ…!!」

クロ「バカなこと言うんじゃねェ!!!!」

市民達「!!!」




スモーカー「(笑った……!?)」



バリ…!! バリバリッ!!!


ド ド オ オ ン !!!



一同「「!!!?」」


ポツ…ポツポツ……


一同「…………………………」


ザアァアァァッ…!!


ウルージ「………」ピチャ…

市民達「………………………」

ウルージ「へへへ……やっぱり生きていましたぞ!!」


コロ…コロ…


ウルージ「ん!」

ウルージ「これは“記録指針”ですな!! もうけものですぞ!!!」

バギー「」プスプス……


バギー一味「………………………」


ザアァアァァッ…!!


クロ「おいお前、神を信じるか?」

モーガン「……さァな…否定はしねェが」

ウルージ「“記録指針”も手に入ったことだ…早くこの町を出た方がよかろう!!」


海兵達「広場を包囲!! 海賊どもを追い込め!!」ばっ!!


ウルージ「きましたぞっ!!」だっ…!!




海兵「大佐!! 海賊達のだ補を」

スモーカー「おいお前…死刑台で笑った海賊を見たことがあるか?」

海兵「わ…笑う…!? どんな虚勢をはった大物でも死の瞬間は必ず青ざめ絶望に死ぬものです」

スモーカー「笑ったんだよ!! あの男が!!!」

スモーカー「22年前…!!! この町のあの死刑台で笑った……!!!」


スモーカー「海賊王、G•ロジャーと同じ様に!!!」







ゴオオォオォオォォ……


スモーカー「あいつらどっちへ?」

海兵「西の港へ向かいました」

スモーカー「一等部隊が行ってるはずだな」

海兵「い…いえそれが…突然の雨で火薬類が全てやられ、今装備の仕直しに派出所へ……」

スモーカー「!? じゃあ港は素通りか!!!」

スモーカー「風は西に吹いてる…奴らの舟にゃ追い風ってわけだ」

スモーカー「これが全て偶然か…!!? まるで“天”があの男を生かそうとしてる様だ!!!」

スモーカー「この“白猟のスモーカー”本部大佐の名に懸けて……」


スモーカー「あの男…絶対に島から出さねェぞ!!!」


今回はここまで

十一巻の内容が終了

<西の港のはずれ>







ザアアァア………


モージ「なぜにだ!!? なぜにこの突然の豪雨!!!」

リッチー「ガル」

モージ「おれ達はこの舟を燃やしちまわねばならんのに!!!」

モージ「マズイぞリッチー!!! これじゃあ舟に火がつかん!!!」

リッチー「ガル」


ギン「なにやってんだ? あんた達」


モージ「ぬっ!!? 何奴っ!!!」

モージ「!!」つるーん!!

モージ「!!!」ガン!!

リッチー「!!」


ギン「………ホントになにやってんだか」

ギン「モーム、メシだぞ」

リッチー「ガ? ……!」


エレファント•ホンマグロ「…………」


リッチー「ウガーーッ!!!」ダダダッ…!!

ギン「! ……おいおい、これはお前のじゃないぞ…そんなことしたら……」


モーム「モオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!」ザザザバァッ…!!!


リッチー「!!!?」


ド ガ ッ !!


リッチー「……ガ…!!!」ギュギュ…!

リッチー「」プチッ…!


ギン「……言わんこっちゃない」

ギン「ほらモーム、食えよ」ポイッ!

モーム「モオオッ♪」パクッ!!

ギン「うまいか?」

モーム「モ!」

ギン「そうか!」ニッ!







市民達「つ…強すぎる!!! あれが“モクモクの実”の能力……!!!」

市民達「バギー一味を一瞬で…!!!」


アルビダ「このうっとうしい鉄の網は何だい、妙なピストル撃ちやがって」

バギー「海軍の開発した対“悪魔の実”用「監獄弾」だ、大抵の悪党はこの通りよ!!」





ゴオオォオ……


クロ「……あ?」


たしぎ「モーガン!!!」


モーガン「!」

たしぎ「あなたがモーガンで!! 海賊だったとは!!」

たしぎ「海軍を裏切って……許せないっ!!!」

たしぎ「あなたはここで斬ります!!!」ダッ!!

モーガン「先に行け」ガキィン…!!

たしぎ「………!!」

ウルージ「わかりましたぞ!!」ダッ!







ゴオオォオ…… ザザアアァア……


ギン「波が荒れて来たな……」

モーム「モウ」

ギン「ずいぶんと遅いな……」

ギン「(あの3人のことだ、心配はいらないか)」

ギン「……気長に待つか」

モーム「モォオ!」






ガキィン…!!!


たしぎ「!!?」カラン…カラン…


海兵達「た……たしぎ曹長が………負けた!!! バカな……!!!」


モーガン「おれに勝とうなんざ百万年早ェぞ……小娘が」

モーガン「白猟はとんでもねェお荷物をしょっちまったな」

たしぎ「………………!!」

モーガン「先を急ぐか……」ずだっ…!

たしぎ「………………」ぺたん…







ザァアァアァ…


ウルージ「この先に誰かいなさるな……!」

クロ「…………またか」


スモーカー「来たな……怪僧ウルージ」

ウルージ「何者ですかな、お主は」

スモーカー「おれの名はスモーカー、“海軍本部”の大佐だ」

スモーカー「お前を海へは行かせねェ!!!」ボウン!!!

ウルージ「!!? ……自然系!!?」バフッ…!!

クロ「チィッ……!!」フッ…

スモーカー「!」


ボウン…!!


スモーカー「……大したスピードだ」

クロ「!!?」

スモーカー「どこかで見た顔だが……まさかな」

スモーカー「“ホワイト•ブロー”!!!」バウッ…!

クロ「……!!」ドゴン!!!

ウルージ「クロ!!!」

ウルージ「……お主!! 覚悟しなされ!! あァ~~……」モコ…モコ…


スモーカー「…………お前の悪運もここらで尽きる」ス……

ウルージ「“因果”……!!」ムキッ…!

スモーカー「覚悟するのはお前だ!!!」ゴオッ…!!

ウルージ「“晒し”!!!!」ブオッ…!!



ガ キ ン !!



スモーカー「!」

ウルージ「……!!」

スモーカー「……お前は…!!」



ドレーク「暴れたきゃあ“偉大なる航路”へ!!!」ド ン !!


今回はここまで

これが書きたくてこのスレを建てたと言っても、過言ではない

明日の夕方以降に来ます

ウルージ「墜ちた海軍将校ドレークか……」

ウルージ「ふふ、命を拾いなさったな…ケムリの人」

スモーカー「…………」

クロ「……話してる場合か」ムクリ…

ウルージ「!」

ウルージ「クロ! 無事であったか!!」


モーガン「まだこんな所にいやがったのか…」

ウルージ「!! モーガン!!」

クロ「嵐が来る…! 急ぐぞ!! 今のうちだ」だっ…!

スモーカー「! ……逃がすか!!」

ドレーク「………」スッ……

スモーカー「……!!!」

スモーカー「なぜ、あの男に手を貸す!!!」

スモーカー「……ドレーク!!!」

ドレーク「…………」

ドレーク「何か近しいものを感じた」

スモーカー「……!!」

ドレーク「ただ、それだけだ」スタスタ…

スモーカー「…………」


ゴォオォオオ……







ギン「ウルージさん!」

ウルージ「おー! ギン殿、モーム」

ギン「急いでくれ! 嵐がひどくなってる」

モーガン「このままだと島に閉じ込められるな……」

クロ「すぐに舟を出す……モーム!」

モーム「モ?」

クロ「灯台の光が見えるか?」

モーム「モオ!」

クロ「あの光の差す方へまっすぐ進め、その先に“偉大なる航路”への入り口がある」

モーム「モ!!!」ザババ!!!

ギン「…………」

ギン「“導きの灯”を見るのは二回目だな……あの時はローグタウンに寄らなかったが…」

ギン「(首領達はもうリバースマウンテンを越えただろうか……)」

○リヴァース•マウンテン
×リバースマウンテン

ウルージ「“偉大なる航路”で生まれたが……」

ウルージ「“偉大なる航路”に入り口から入るのは初めてだ!!」

ウルージ「うおおおお!! 待っていなされ!!! エネルーーー!!!!」

ウルージ「行きますぞ!!! “偉大なる航路”!!!!」

クロ「なんで“偉大なる航路”生まれの奴が一番興奮してるんだか……」

ウルージ「へへへ!!!」

モーガン「…………つくづくめでてェ野郎だ……」

ギン「ははは!!!」

ウルージ「モーム!!! 全速力ですぞ!!!」

モーム「モッ!!!」ザババババ……!!!







海兵達「申し訳ありません!! 思わぬ突風でバギー一味を逃がしてしまいま…」

スモーカー「“怪僧”を追うぞ、船を出せ」スタスタ…

海兵達「え!? 追うって!?」

スモーカー「“偉大なる航路”へ入る」

海兵達「え!!?」

たしぎ「行きましょう!! 私も行きます!!」

たしぎ「(あの時言い返すことができなかった……このままじゃ引き下がれない!!!)」ぎゅっ…!

海兵達「曹長まで!!」






バギー「ない!!!」

バギー「“記録指針”がない!!!」

バギー「あの筋肉ダルマめえェっ!!!」

今回はここまで

このあとバギーはちゃんとGLに入れたらしい








ウルージ「ふむ」

ウルージ「少し浮かれすぎていましたな……」

モーム「モォォ……」



シュワアァァ………



ウルージ「まさかクジラに飲み込まれるとは」

ギン「おれが首領たちとここにきたときは、こんなクジラいなかったんだがな…」

モーガン「そのときは潜ってやがったんだろ」

クロ「………運が悪いのか、それとも良いのか……」

モーガン「あァ……? 悪ィに決まってやがる」

ギン「……運が良いってのは……?」

クロ「このクジラはおそらく、“アイランドクジラ”だ」

ウルージ「! 聞いたことがありますぞ!! たしか、西の海にのみ生息するクジラであろう?」

クロ「そうだ、東の海はおろか“偉大なる航路”でさえ見ることができない」

クロ「正真正銘、西の海でのみ見られる生物だ…西の海で生まれないかぎり」

クロ「見ることは難しいだろう」

ギン「へー…そんなクジラだったのか」

ウルージ「アイランドクジラ……名前に違わぬ大きさですな!」

モーガン「……くだらねェ」

モーム「モウ、モウ」

ウルージ「しかし…驚きましたぞ」

クロ「?」

ウルージ「お主がこのようなことで運が良いというのは」

クロ「別に良いとはいってない……良いのか悪いのかと言ったんだ……今、この状況だからな」

モーガン「……このままだと間違いなく溶けるだろうな」

ギン「あの島が溶けないのは底が鉄だからか」

ギン「もしかしてモームも危ないんじゃないか?」

モーム「モ!? モオォウ!!」

ウルージ「落ち着きなされモーム、私がついていますぞ!」

ギン「落ち着くと言っても、時間はあまりなさそうだ」

クロ「…どうする?」

ウルージ「まずは、とにかくあの島にある家を訪ねる意外になかろう」

クロ「怪しさ全開……だな」

モーガン「…………」

モーガン「!」


大王イカ「………」ざばっ…!


ギン「!」

クロ「……あ?」

ウルージ「……イカ!?」


ドドドッ!!!


一同「「!!!?」」

大王イカ「……!!!?」ザッパアア……ン!


モーガン「………人はいるようだな」

クロ「人か……」

ウルージ「ふふ! 人ならいいですな」

ギン「…………」ス……

モーム「モオ……」



ゴオオォオオォオオ………



今回はここまで

区切りの良いところで切ってみました
この家に住んでるのは誰なんだろうか……

朝9時に来ます



ギン「!」

ギン「花だ…!!」

モーム「モ!」

モーガン「あァ? 花だァ…?」

ウルージ「………んん?」

クロ「……よく見ろ人だ」


クロッカス「…………」ズルズル…


ウルージ「あの方が、あのイカを」


大王イカ「」ズルズル…


モーム「! モ……」ジュルリ……

クロ「………」クイッ…

ギン「敵か味方か……」

モーガン「どっちかわからなきゃァ、斬りゃァいい」ス……


クロッカス「…………」

クロッカス「やめておけ…死人がでるぞ」


モーガン「…………あァ?」ピクッ…!

モーガン「誰が死ぬって?」ギロリ…!


クロッカス「…………」ゴオオオオオオ…



クロッカス「私だ」どーん!


モーガン「………!」ピキッ…!

モーガン「ナメてやがるな……望み通り、殺してやる…」ス…

クロ「馬鹿が…落ち着け……先に聞くことがあるだろ」

モーガン「あ?」ビキビキ…!

クロ「……やるか?」

モーガン「先にてめェから始末する必要がありそうだな……」ザッ…

ウルージ「まあまあ、落ち着きなされ」がしっ!

ギン「仲間どうしで争ってどうする」がしっ!

モーガン「!!? ……てめェらっ!!!」どっ…!!

ウルージ「クロ、お主も挑発しなさんな!」

モーム「モオ♪」モグモグ…

ギン「モーム…イカ食べてんのか?」

モーム「モ!」



ド ォ ン !!!


一同「「!!?」」

ウルージ「! ……なんだ!?」

モーム「モ!?」

ギン「!」

ギン「じいさんがいない!!?」



バンッ…!!


Mr.9「そこを動くな!!」ガチャ!!

ミス•ウェンズデー「オホホホホホ!! 今日こそクジラをいただいていくわ!!!」


モーガン「……あァ?」

ギン「今度はなんだ…?」

クロ「次から次へと……」

ウルージ「……花の人以外にも人がいたとは」

モーム「モウモウ……」モグモグ…


ミス•ウェンズデー「! ……あ!!」

ミス•ウェンズデー「“奴”じゃないわ! Mr.9!!」

Mr.9「何!! じゃあこいつらはなんだ?」

ミス•ウェンズデー「見たところ…………海賊?」

Mr.9「……海賊!! ……オイオイこれは……」

Mr.9「ボスへの手土産ができてしまったんじゃないか? ミス•ウェンズデー!!」

ミス•ウェンズデー「!! そうね!! Mr.9!!」


ウルージ「……何か盛り上がっていますな」

モーガン「騒がしい奴らだ……」

ギン「で……結局あいつらは何をしにきたんだ?」

クロ「さァな……クジラがどうとか……」



ミス•ウェンズデー「待たせたわね!」


モーガン「あ?」

クロ「……別に待っちゃいないが…」

モーム「モ゛……」ゲプ……!



Mr.9「その首もらうぞ!! 海賊ども!!」ガチャ…!


ギン「!」

ウルージ「……!!」


ドウンッ!!!


クロ「……チッ」

ウルージ「どいていなされ、クロ」ザッ…

ギン「ウルージさん、何するつもりだ?」

ウルージ「この程度の弾……打ち返してやりますぞ」

ウルージ「フン!!!」ブン!!


カキーーン!!!


ミス•ウェンズデー「……え!!?」

Mr.9「なァっ……!!?」


ド ゴ ォ ン !!!









ザザァァ………


ウルージ「……これでよし!!」ぎゅっ!!

ミス•ウェンズデー「」

Mr.9「」

モーム「モモォ」


クロッカス「来ていたのか……ゴロツキども」


ウルージ「!!」

モーガン「じじい…!」

クロ「こいつらに話しかけてもムダだ……なにせ意識がない」

ギン「気絶させちまったからなァ……」

ウルージ「それで、この方達は一体……」


クロッカス「…………」

クロッカス「そいつらは近くの町のゴロツキだ」

クロッカス「このクジラ……“ラブーン”の肉を狙っている」

クロ「食糧にするためか」

クロッカス「ああ」

クロッカス「だが私はそれをさせん!!」

ウルージ「…………」

ウルージ「お主とこのクジラの間には一体何が…」

ウルージ「よければ語っていただけませんかな?」

今回はここまで


ウルージさん、実は鉛筆持ってたんです











ザザアァ…………ン…


ギン「…………」

ウルージ「なんと……50年も」

モーム「モオ……」

モーガン「………」zzz…

クロ「死んだか」

ギン「いや、逃げ出したんだろう……」

クロッカス「そのとおりだ……“偉大なる航路”は弱い心をたちまち恐怖で支配する」

ギン「……………その気持ちはよくわかるよ……」ギュッ…

ウルージ「ギン殿……」

クロッカス「そんなわけだ……こいつがこのまま加減なく頭をぶつけ続ければ…」

クロッカス「間違いなく死ぬ」

ウルージ「…………」

クロッカス「妙なつき合いだが50年近くもこいつと一緒にいるんだ」

クロッカス「今さら見殺しにできるか……」


モーム「モオオオオオ!!!」ザバババァッ!!!


クロ「あ?」

クロッカス「!」

ウルージ「……モーム?」

ギン「何やってんだ……?」


モーム「モ!!!」ザバッ…!!!



ブスゥ!!!



ラブーン「…………」ブシュウッ…!!!

ラブーン「…………!?」

ラブーン「ブオオオオ!!!!」ゴオオオオ!!

ラブーン「ブオオオオオオ!!!!」ザババ……!!!


ゴゴオオオオォオオォ!!!


ギン「ホントに何やってんだ!!! モーム!!!!」

クロ「あの……バカ牛が…!!!」

ウルージ「…………ふふ」


ラブーン「………!」キッ!!

ラブーン「ブオオオオ!!!」ゴオォッ!!

モーム「!!」


ダ パ ン ッ !!!


クロッカス「……な!!」

ウルージ「安心しなされ、モームなら大丈夫ですぞ!!」


グ サ ッ !!!


ラブーン「………!!!」

モーム「モオッ!!」フシュー!!

ラブーン「ブオオオオ!!!」ドパッ!!!

ラブーン「ブオ!」ドン!!

モーム「モ゛ッ!!?」ボコォン!!

モーム「モォオ!!!」ザパッ!!

ラブーン「!!」グサッ……!!

ラブーン「………!」ブン!!

モーム「モッ……ウ゛!!!」バコッ!!


クロ「……何のつもりだ?」

ギン「一体何がやりたいんだ……」

クロッカス「…………」


ラブーン「ブオオオオオオ!!!!」ゴオ!!

モーム「…………」


モーム「モオモモウッ!!!!」

ラブーン「!」ピタッ…

モーム「モモウ!!」どん!!!

ラブーン「…………」

モーム「モモオモモモ、モウモウ…」

ラブーン「……」じわ…


ウルージ「…………」

クロッカス「………」

ギン「……?」

クロ「?」

モーム「モオッ…“モ”モウモウ」

モーム「モオモ」

ラブーン「…………」ボロ…


モーム「モモオッ!!!!」


クロッカス「…………」に…

ウルージ「へへへ…」

ギン「…!」

ギン「今のは、なんとなくだが……わかったような気がする」

クロ「…………」クイッ…

モーガン「…………フン」

ウルージ「……ん? 寝ていたのではなかったのか?」

モーガン「寝れるか……」



ラブーン「ブオオオオオオオ…!!!!」



今回はここまで

“モ” っていうのはGLのこと







ザザーーー……ン


クロッカス「……ほう、それではお前らは」

クロッカス「“ひとつなぎの大秘宝”を求めて“偉大なる航路”に入った訳ではないのだな」

ウルージ「うむ、全てはエネルを倒すためですぞ」

ウルージ「ギン殿とモームにはその先がありますがな」

ギン「ああ」

モーム「モ!」

クロッカス「そうか………」

クロッカス「その様子だと“記録指針”も持っているな」

クロ「これだろ」サッ…

ウルージ「“偉大なる航路”生まれの私がいますからな! 準備は万端ですぞ!!」

モーガン「あァ…? どの口がそんなことを言いやがる」

モーガン「“永久指針”を忘れたのは誰だ……? なァ…」

ウルージ「……う! ………あの“永久指針”は直接、空島を指している訳ではない」

ウルージ「それほど重要なモノでもありませんぞ!!」どん!!

クーガン「「開き直るな」」ゴッ!

ウルージ「痛つ…!!」ゴン…!!






ミス•ウェンズデー「……あいつら、私達が逃げ出したことに気がついていない様ね」

Mr.9「ああ、しかしな……」じー…

ミス•ウェンズデー「どう? 見える? Mr.9」

Mr.9「……あのメガネの男が持ってる様だ」

ミス•ウェンズデー「まったくドジね! 大切な「記録指針」を落とすなんて」

Mr.9「まったくすまん、ミス•ウェンズデーあれがないと我が町にすら帰れないからな」

ミス•ウェンズデー「早く帰ってボスに理由を報告しなければ私達はただでは済まないわ」


ヒーー……ン


9コンビ「「は…!!」」ゾクッ…

Mr.9「ま…まさかあれは……“アン•ラッキーズ”!!!」

ミス•ウェンズデー「しまった…手遅れだった!!!」


Mr.13「…………」カチカチカチカチ!!


シュボッ!!


ミス•フライデー「…………」ポイ


9コンビ「「!」」


ド ゴ オ オ オ ン !!!


9コンビ「「ギャアアアア!!!!」」








ザザーー…ン


ミス•ウェンズデー「ぷはっ!」ザバッ!

Mr.9「ぷはっ!!」ザバッ!


モーム「…………」

9コンビ「「…………」」

モーム「………モ?」


ウルージ「ん? どうかしましたかなモーム」

ウルージ「! ……お主ら!!」

ギン「逃げ出してたのか…あいつら」

モーガン「片付けておくか……」


9コンビ「「!!?」」

Mr.9「ま…!! 待て待て!!!」


クロ「あ?」


Mr.9「頼みがある」








クロ「ウイスキーピーク……? そこに行けと?」

クロッカス「…………やめておけ、ロクなもんじゃないぞそいつらは」

モーガン「もうムダだ」

クロッカス「?」

ギン「ああ、なるほど……」

ウルージ「んー……」

9コンビ「「あなた方のお人柄でここはひとつ」」

ウルージ「いいですぞ! 乗っても」

9コンビ「「!」」

クロ「こうなったか……」

モーガン「妙な動きを見せたら殺せばいい」

ギン「それもそうだな」

クロッカス「いいのか? こんな奴らのためにウイスキーピークを選んで」

ウルージ「どこから進もうと必ず空島に着いてみせますぞ!!」

クロッカス「………………そうか」

ウルージ「“記録”もたまったことだ、そろそろ行きますぞ」

ギン「綱は外したぞ」

ウルージ「準備できましたな」

クロ「出航だな」

モーガン「モーム」

モーム「モ!!」

9コンビ「「(プククク…バカな海賊め…!!!)」」

ウルージ「ではな、花の人!!」

クロッカス「行って来い」


モーム「モモオオォッ!!!!」


ラブーン「ブオオオオオオオオ!!!」



クロッカス「何とも不思議な空気を持つ男だ……」


今回はここまで

とうとうウイスキーピークに…









ザザーー…ン


モーム「モオオ!!」

ギン「島だ……」

ウルージ「サボテンだらけですな…」

Mr.9「それでは我らはこの辺でおいとまさせて頂くよ!!」タン…!

9コンビ「「バイバイベイビー」」ザブブン!!!

クロ「……」クイッ…

モーガン「…………」

ウルージ「行ってしまった……」

ギン「なんだったんだろうな……」




町民1「おい、ありゃ海賊船じゃないのか?」

町民2「え、海賊船か? 海賊旗が見当たらないけど……」

町民1(馬鹿ヤロウ! そういう報告だっただろ!?)

町民2(ああそうか、すまない……あまりにもボロっちい小舟だったから…)

町民2「みんなに伝えろ!! 海賊だ!!」







ウルージ「なにやら人の声が聞こえるような……」




町民達「「ようこそ!!! 歓迎の町ウイスキーピークへ!!!」」ばんっ!!



一同「「!?」」

ウルージ「んん?」

ギン「どういうこった……」


町民達「「海の勇者達に万歳!!!」」


モーガン「…………」

クロ「…………」

モーム「モ…モ?」






イガラッポイ「いら゛っ……!! ゴホン…マーマーマーマーマ~~♪」

イガラッポイ「いらっしゃい、私の名前はイガラッポイ」

イガラッポイ「自慢の酒なら海のようにたくさんございます」

イガラッポイ「あなたがたのここまでの冒険の話を肴に」

イガラッポイ「宴の席をもうけさせては頂けま゛ぜ!! ゴホン…マーマーマ~♪」

イガラッポイ「頂けませんか……!!」








ウルージ「ぐおーっ……」zzz…

モーガン「がーっ……がーっ…」zzz…

ギン「ぐーっ……」zzz…

クロ「………」zzz…



しーー…ん



イガラッポイ「騒ぎつかれて…眠ったか…」



モーム「もーっ……もーっ…」zzz…


イガラッポイ「よい夢を…冒険者達よ…」

イガラッポイ「今宵も………月光に踊るサボテン岩が美しい…」


クロ「詩人だな……」


イガラッポイ「!!?」


ミス•ウェンズデー「!!」

Mr.9「後ろだ!! Mr.8!!!」

ミス•マンデー「…………」ヒュッ…!!

クロ「……!」


ガッ…!!


モーガン「………少し寝過ぎたか…」

ミス•マンデー「!!!」

クロ「…………なにをしにきた?」

モーガン「あァ? 肩慣らし以外にねェだろ」ゴキゴキ…


Mr.9「……!?」

Mr.8「貴様ら……!!!」

ミス•ウェンズデー「完全に酔いつぶれたハズじゃ……!!!」


ミス•マンデー「くっ……!!!」ばっ…!!


モーガン「最低の宴だったぜ……“バロックワークス”…!!!」


一同「「!!!? き…貴様なぜ我が社の名を…!!!?」」


クロ「元海軍大佐なら知ってて当たり前か……」

クロ「敵はざっと見て100か……てめェの出番はなさそうだな」

モーガン「ほざくな……こいつらごとてめェを片付けるぞ」







見張り達「」チーン


ギン「あの二人は行動が早いな」

ウルージ「あそこはあの二人に任せて問題はなかろう、モームも起きるかもしれませんしな!!」

ギン「起きるかねェ…」

ウルージ「十中八九起きないとは思いますがな」



モーム「クシュッ……!! ………も」zzz…



ウルージ「ギン殿、お酒はまだまだありますぞ!!」

ギン「いいね、さすが酒造の町だ」

ウルージ「それでは……“偉大なる航路”…一本目の航海の無事を祝いまして……」ス……


ギンージ「「カンパーーイ!!!」」チン!!

今回はここまで

ウルージさん達落ち着きすぎ







Mr.8「元海軍か……我々の秘密を知っているのなら消すしかあるまい…」

Mr.8「また…サボテン岩に墓標が増える…!!!」


Mr.8「殺せっ!!!!」


一同「「ん!!? 一人いないぞ!!!」」

Mr.9「いないっ…!!!」

Mr.8「そっちはいい!! 残ったアイツを殺せ!!!!」


モーガン「あァ? ………おれを殺す?」

モーガン「お前ら斬られてんぞ」


一同「「え…!!?」」


ズババ…!!!!


一同「「!!!!」」ドサァ…!!!

Mr.8「何…!!?」


クロ「…………お前が頭で間違いなさそうだな…」ス……

Mr.8「…………!!!」

一同「「いたぞ、そこかァ!!!」」

Mr.8「!」

Mr.8「バ…バカよせ!! おれごと撃つ気か!!!」

一同「「…………」」ジャキン!!

Mr.8「……!!!」ばっ!!


Mr.8「“イガラッパ”!!!!」ブパパパパ…!!!

一同「「うわああああああ!!!」」ズダダダダッ!!!


オオォオォオオ……………


Mr.8「……!!」




クロ「散弾銃か……」




ミス•マンデー「ぎゃあああああああああ!!!」

一同「「ミ……ミス•マンデー!!!?」」



Mr.8「!! 何事だ!!?」


モーガン「おれは偉い……」ぐぐぐ…

ミス•マンデー「あ…ああ!!」メキ…メキ…!!

モーガン「逆らっちゃァいけねェ人間くらい見極めろ」パッ…!

ミス•マンデー「……………!!」ブク…ブク…

ミス•マンデー「」ドサ…


一同「「うわああ!! ミス•マンデーが力で敗けたァ!!!」」


Mr.8「何!!?」

今回はここまで

13巻を紛失してしまったので今回はここまでです
お部屋掃除しよう……

明日の昼過ぎに来ます

ミス•ウェンズデー「ミス•マンデーが!!?」


ズバズバッ…!!!


一同「「うわあああ!!!」」ドササッ…!!!

Mr.9「!?」


クロ「………」スタ…


Mr.9「あいつだ…!!」

一同「「こいつから殺せ!!!」」だだだ…!!

クロ「うじゃうじゃと………」

クロ「面倒くせェ……」ダラン…


ミス•ウェンズデー「!! ……力を抜いた!?」

Mr.8「……我々をナメているのか!?」


モーガン「! ……この位置は」


一同「「今がチャンスだ!!!」」


クロ「“杓死”!!!」ゴウッ!!



しーー…ん


ミス•ウェンズデー「……?」

Mr.9「消えた……?」


ズバッ…!!


賞金稼ぎ1「!!?」ブシュッ!!!


ズババッ…!!!


一同「「ぐあっ…!!!」」ブシュッ!!!

Mr.8「!!? 何が起こった!!?」


モーガン「! ……ぐ…!!」ガキキィン…!!!


クロ「…………」スタッ…

ミス•ウェンズデー「…………!」

Mr.9「全滅……か」

Mr.8「………たった二人にこうもやられるとは…」


モーガン「………クロ!!!」


クロ「あ?」


モーガン「貴様……おれを斬りやがったな…!!」

クロ「てめェが範囲内に勝手に入ってきたんだろう?」

クロ「まあ…本気で斬ってやろうとも思ったがな」

モーガン「………」ピキッ…

モーガン「そこを動くなよ……今すぐてめェをたたき斬ってやる」


Mr.9「…………」ポカーン

ミス•ウェンズデー「……なんかケンカを始めちゃったけど…」

Mr.8「我々の目の前で……何たる屈辱…」

Mr.8「……だが、注意が逸れたのは好都合だ」スウ…!!

Mr.8「“イガラッパ”!!!」ブパパパ!!!


モーガン「!」

クロ「!」フッ……!


ズダダダダダッ!!!


ミス•ウェンズデー「また消えた……!!」

Mr.8「避けたか…」


モーガン「…………あァ…?」


Mr.9「まずは貴様だ……!!」

Mr.9「“熱血ナイン”!!」タタタ…

モーガン「…………」

Mr.9「“根性バッ……”」ガジッ…!

Mr.9「!!? 何!!!」

モーガン「出てきやがれ!! クロ!!!」ブンッ!!

Mr.9「!!!」ヒュウウウ…!!!


ミス•ウェンズデー「Mr.9が…!!」

Mr.8「…く……砲撃用~意!!」

クロ「……」ヒュッ…!

Mr.8「!!!」ズバッ…!!

ミス•ウェンズデー「!!?」


Mr.9「ミス•ウェンズデー!!!」ヒュウウウウ……


ミス•ウェンズデー「……はっ! Mr.9!?」


ゴ ン !!



9コンビ「………!!」ジ~ン…


ミス•ウェンズデー「」ドサッ…

Mr.9「」ドドッ…


クロ「……出てきてやったぞ…満足か?」


モーガン「ああ、後はてめェが死ぬだけだな」

クロ「笑わせてくれる……!!!」フッ…


ガキィン……!!!!


モーガン「………チィ…!!」

クロ「…………!!!」ビリビリ……





ガキキィン…… ガキィン………



ミス•ウェンズデー「」チーン…

Mr.9「」チーン…

Mr.8「」チーン

今回はここまで

13巻見つかりました!






ウルージ「外が少し静かになりましたな」

ギン「あらかた片付いたんじゃないか?」

ウルージ「それにしてはあまりに遅い……」

ギン「もしかしたら、またケンカでもしてたり……」

ウルージ「十分にありえますな……」





ザッ……


Mr.5「…………」

Mr.5「……揃いも揃って…」

Mr.8「…………?」ムクッ……

Mr.5「お前らフザけてんのか? ん?」

Mr.8「……!!? Mr.5!!?」

ミス•バレンタイン「キャハハハハハハハ!! しょせんこれが私達との格の差じゃない?」

Mr.9「ミス•バレンタイン……!!」ムクッ…

ミス•ウェンズデー「私達を笑いに来たの……?」ムクッ…

Mr.5「それもあるな」

ミス•バレンタイン「キャハハハハハハハ!! 当然任務で来たのよ」

Mr.5「心当たりがある奴がいるはずなんだが……」

Mr.9「……………?」

Mr.5「「おれの秘密を知られた」とボスが言っていたぞ……」

Mr.5「Mr.8、ミス•ウェンズデー…………いや…」


Mr.5「アラバスタ王国護衛隊長イガラム!! …そして」

Mr.5「アラバスタ王国“王女”ネフェルタリ•ビビ……!!!」


ビビ「…………!!」

Mr.9「お…王女であらせられましたかミス•ウェンズデー!!」ははーっ!

ビビ「バカなことはやめてよMr.9!!!」


Mr.5「…………」ザッ…ザッ…


イガラム「……! (……もはやここまで!!!)」

イガラム「死ね!!! “イガラッパッパ”!!!」ブパパパパパ!!!


Mr.5「…………」ビキ…


ビビ「…!!!」

Mr.9「Mr.8!!?」


ドゴゴゴゴゴゴ!!!


ビビ「イガラム!!!」

Mr.9「?? いがらむゥ!?」

イガラム「お逃げ下さい!!!!」


ボウン!!!


イガラム「」ドサッ…!!

ビビ「え…!!? イガラム!!!」


Mr.5「お前達二人をバロックワークスボスの名の下に……抹殺する!!!!」

ビビ「ナメンじゃないわよ!!!」さっ…!!

Mr.9「…………」ばっ!!!

ビビ「え!!?」

Mr.9「事情はさっぱり飲み込めねェが…さっさと行きな!! ミス•ウェンズデー」

ビビ「Mr.9!!!」

Mr.9「バイバイベイビー」

Mr.9「“熱血ナイン根性バット”!!!」ばばばばっ!!!

Mr.5「!」

Mr.5「“鼻空想”」

Mr.9「りゃああああ!!!」

Mr.5「“砲っ”!!!!」ビンッ!!


ドゴォォン!!


Mr.9「!!?」ザボォォ…ン!!

ビビ「……!!!」

ビビ「……Mr.9…!!」ぐっ…

ビビ「来なさいカルー!!!」ピイイィイイィイ!!

カルー「クエーッ!!」

ビビ「カルー!!! 走って!!!」

カルー「クエーッ!!!」ドドドド…!!!



ミス•バレンタイン「逃げちゃった」

Mr.5「逃げられねェさ…追うぜ、ミス•バレンタイン!!!」

ミス•バレンタイン「ええ、Mr.5っ! キャハハハ!!」



イガラム「………く…!!!」

イガラム「どなたか……!! 王女を…ガ…!! “アラバスタ王国”まで……」


ギン「ずいぶんひどくやられたな……」

ウルージ「立てますかな?」グイッ


イガラム「……!!」

ウルージ「それで、王女とやらはどこに?」

イガラム「!!!? ……私の願いを聞き入れてくださるのか!!!」

ギン「ああ」

イガラム「しかし……恩賞も約束できるかどうか…」

ウルージ「気にすることはありませんぞ!! 好きでやっていることなのでな!!」

イガラム「……!!!」

ギン「こういう人なんだ、この人は」

イガラム「……かたじけない!!! 王女を無事に送り届けていただいた折りには」

イガラム「このイガラム! あなた方に必ずお返しをば……!!」

ウルージ「ふふ!!」

ギン「ウルージさん、敵はあっちみたいだ」

ウルージ「よし! 行こう……!!」







ザッ…


ビビ「!!」

ビビ「ミス•マンデー!!」

ミス•マンデー「行きな! ここを抜けたら船に乗れる」

ミス•マンデー「あいつらはあたしがくい止める」

ビビ「だけど…!!」

ミス•マンデー「どうせなら友達の盾になってブチのめされたいもんだ……!!」

ビビ「…………!」

ミス•マンデー「行きな!!!」

ビビ「ありがとう!!」


Mr.5「Mr.9に続きお前もか…ミス•マンデー」

ミス•バレンタイン「キャハハ! 茶番ね」

Mr.5「この…バロックワークスの」ゴウッ!!


ミス•マンデー「ぬ!!!」


Mr.5「恥さらしがァ!!!!」グオォ!!

ミス•マンデー「!!!!」


ボ ウ ン !!!


ミス•マンデー「」ドサァ…

Mr.5「…………」

今回はここまで

ウルージさんの度量ハンパじゃない

明日の夕方以降に来ます

ビビ「く……!!!」

Mr.5「おれ達からは決して逃げられねェ」ほじ…

Mr.5「“鼻空想……砲”!!!!」ピン!!



ギン「……!」ばっ…!!

Mr.5「!」


ボボォン……!!!


ビビ「!?」

ギン「……ゲホッ…煙いな…」スタッ!


Mr.5「…? 何だあいつは」


ビビ「……! こんなときに…!!」

ギン「ここはおれが引き受けた」

ビビ「! え……!?」

ギン「あんたを助けに来たんだ」

ビビ「!!」

ギン「ウルージさんについて行くといい」

ウルージ「アラバスタまで護衛いたしますぞ!!」

ビビ「!! ……あなた達一体どこまで……」

ギン「……!」

ギン「話をしている時間はくれなさそうだな」


Mr.5「立ち話は終わったか?」

ミス•バレンタイン「キャハハハ!! 悠長にしてる場合じゃないんじゃない?」


ウルージ「行きますぞ!!」

ビビ「え…ええ!!」

カルー「クエッ!!!」


Mr.5「いくぜ!! ミス•バレンタイン!!!」ばっ!!

ミス•バレンタイン「ええMr.5!!!」ばっ!!


ギン「………」ぐ…


ド ゴ ォ オ ン !!!


ミス•バレンタイン「!!!」

Mr.5「何だ……?」


クロ「…………」ガラ…ガラ…

クロ「あの馬鹿力が……!!」ムク……


ギン「! クロ!!」


ウルージ「なに!? クロですと!?」

ウルージ「では、モーガンは一体どこに…」

ギン「……あれじゃないか?」



モーガン「…………クロォッ!!!」



ビビ「こいつら……!! まだケンカしていたの!?」

ギン「……本当にケンカになってるとはな…」

ウルージ「まったく成長しませんな、あの2人は…」


ミスバレンタイン「私達のジャマをしにきたわけじゃなさそうね」

Mr.5「速やかに任務を遂行するとしようじゃねェか」


ビビ「!」

ウルージ「さがっていなされ、王女の人」

ギン「…………」


Mr.5「…………」ザッ…ザッ…

ミス•バレンタイン「…………」スタスタ…


クロ「あ?」


モーガン「ん?」

ウルージ「お主ら、そこはどけた方が身のためですぞ」


ミス•バレンタイン「?」

Mr.5「あァ? 命乞いか?」


ギン「手遅れだとは思うけどな」

ビビ「………?」


モーガン「おれの前に立つんじゃァねェ……!!!」ダッ!!


クロ「……死にてェらしいな!!」フッ…!!


5コンビ「「え?」」



クーガン「「どけェ!!!!」」ゴオッ!!




ズ バ ア ァ ァ ア !!!!


5コンビ「「!!? あああああ!!!!」」ドカァァ…ン!!!

モーガン「雑魚が…!!」

クロ「………ゴミが片付いた」クイッ…!!



ビビ「…………」

ビビ「…こんな奴らがまだ“偉大なる航路”の入り口にいるなんて…」



クロ「そういえば……まだ片付けるモンがあったな」チラッ…

モーガン「あァ……? 八つ裂きの刑がお望みか?」

クロ「やってみろ…!!!」ゴオッ!!

モーガン「上等だ!!!」ブオッ!!


ウルージ「止めんか」ブン!!


ゴチン!!


モーガン「!!?」ドッ!

クロ「………!!!」ドッ!


ウルージ「さっさとアラバスタに向かいますぞ」

今回はここまで

モームはまだ寝てます










ウルージ「…………アラバスタでそのようなことが……」

クロ「国の乗っ取りか……」

ギン「…………」

モーガン「黒幕は誰なんだ…?」

ビビ「ボスの正体!!? それは聞かない方がいいわ!! あなた達も命を狙われることに……」

ギン「一国を乗っ取ろうと画策している奴か……どんな奴なんだろうな」

ウルージ「確かに気になりますな……それだけ大物となると……」

モーガン「四皇……いや、それはねェな……こんな回りくでェやりかたはしねェハズだ」

クロ「となると王下七武海か…………怪しいところではあるな……」

ウルージ「そういえばアラバスタにも王下七武海がいたような……名はたしか………」

ビビ「クロコダイル」

ウルージ「おーそうだそうだ!! クロコダイル!!」

クロ「そいつが黒幕ってことでいいんだな?」

ビビ「ええ!! そうよ!!」

ビビ「………………あっ!!!」

ギン「認めちまったな……」


Mr.13「………………」シャシャシャ……!!

ミス•フライデー「………………」バサバサ……


ビビ「………!!!」

ウルージ「飛び立っていきましたな……」

ギン「何か描いてたみたいだが……」

クロ「似顔絵だろう」

モーガン「ここにいる全員がB•Wの抹殺リストに追加されたわけだな」

ビビ「ご……ごめんなさい!! ごめんなさい!! つい口が滑っちゃって……」

ウルージ「気にしなさんな」

ウルージ「クロコダイルは私が吹き飛ばしてみせますぞ!!」

ビビ「……!!」

モーガン「……どの口がほざいてやがるんだか……」

クロ「一度、七武海に痛い目にあわされただろうが」

ウルージ「おーおー、痛いところを突きなさる」

ウルージ「しかし、私も成長していますぞ!! 次にミホーク殿と戦う時がきたら……」

ウルージ「必ず私が勝つ自信がありますぞ!!」

ギン「……ウルージさん!!」

クロ「……………」クイッ…

モーガン「……フン」

ビビ「………………」

区切りのいいところで
今回はここまで

すいません……1日ほど遅れてしまいました
今後は気をつけます

ウルージ「………さて」

ウルージ「アラバスタに行く前にモームを起こさなくてはな」

クロ「問題は追っ手だな」

ギン「どうやってまこうか」


イガラム「ご安心なされいっ!!!」

ビビ「!?」

モーガン「あァ?」

イガラム「私に策がある!!!」

ビビ「イガラム………!! その格好は!?」

ギン「…………」

モーガン「バカしかいねェのか……? アラバスタってのは」

クロ「……頭が痛くなるな…」

イガラム「いいですかよく聞いて下さい」

イガラム「B•Wネットワークにかかれば、今すぐにでも追っ手はやってきます」

イガラム「“Mr.5ペア”没落となれば、それはなおのこと…!!!」

イガラム「参考までに言っておきますが…クロコダイルにかつて懸けられていた賞金額は……」


イガラム「“8千万ベリー”」

ウルージ「おーおー、8千万とはなかなかですな」

ギン「アーロンの4倍か」

モーガン「てめェの5倍だな」

クロ「………それは昔のことだ」

モーガン「今は違ェと言いたげだな」

クロ「ああ、少なくとも貴様よりは上だな」

モーガン「…………あァ?」ピキッ…

ウルージ「フン!!」ブン!!

モーガン「……!!!」ゴッ…!!

クロ「…!!!」ゴッ…!!

ギン「喧嘩両成敗ってやつだな」


イガラム「では王女、アラバスタへの「永久指針」を私に」

ビビ「……」

イガラム「いいですかビビ王女、私はこれからあなたになりすまし」

イガラム「さらに、彼ら4人分のダミー人形を連れ一直線にアラバスタへと舵を取ります」

イガラム「ここからはあなた方にも話しを聞いていただきたい」

ギン「静かになったから安心してくれ」

モーガン「」チーン…

クロ「」チーン…

ウルージ「気絶させておきましたぞ!!」

ビビ「………そこまでしなくても…」

イガラム「……ゴホン!! いいですか?」

ビビ「あ…ごめんなさい!」

ウルージ「おーおー、すまなかった」

イガラム「B•Wの追っ手が私に気をとられているスキに」

イガラム「あなた方は王女を連れて通常航路でアラバスタへ」

イガラム「私も通ったことはありませんが…」

イガラム「確かこの島から「記録」を2、3たどれば行き着くハズです」

イガラム「無事に……祖国で会いましょう」

イガラム「では…王女をよろしくお願いします」

ウルージ「まかせなされ!!」

イガラム「では王女、過酷な旅になるかと思いますが…道中気をつけて」がしっ

ビビ「ええ、あなたも」がしっ






ザザー…ン


ウルージ「行ってしまいましたな…」

ビビ「あれで結構頼りになるの」

ギン「そろそろおれ達もここを出ようか」

ビビ「そうね」




ド ォ ン …!!!!



一同「「!!!?」」



オオォオ…………



ウルージ「!!!」

ギン「……!!!」

ビビ「………………」

ウルージ「…………!」

ウルージ「……ビビ殿!! まだ死んだと決まったわけではない!!!」

ウルージ「アラバスタで待っていれば必ず会えますぞ!!!」

ビビ「…………」ぐっ…

ギン「おい、あんた!! 急げ!!」

ビビ「…………」ツー…

ギン「!」

ギン「大丈夫だ!!! あんたをちゃんと…アラバスタ王国へ送り届ける!!!」がばっ!!

ビビ「!」

ギン「ウルージさんの言った通り、あの人はまだ死んじゃいない!!!」

ギン「生きていればアラバスタで必ず会える!!!」

ビビ「……!!」

ウルージ「そうですぞ!!!」

ウルージ「クロコダイルも私が必ずぶっ飛ばす!!!」

ウルージ「アラバスタ王国を取り戻すためにも急ぎますぞ!!!!」

ビビ「…………ええ!!」

今回はここまで

ギンさん男前








ウルージ「モーム!! 起きなされ!!!」

モーム「…………モ……?」

ウルージ「ギン殿、出航の準備を」

ギン「ああ、わかった」

ウルージ「ビビ殿とカルーはこの二人を見ていてくだされ」

モーガン「」

クロ「」

ビビ「ええ、まかせて」

カルー「クエー」










ザザー…ン…


クロ「…………」パチッ…!

クロ「…………霧が出てきたな」ムクリ…

ビビ「……! 起きたのね」

クロ「目覚めは最悪だがな」

ギン「もうすぐ朝だな…」

ウルージ「モーガンは起きる気配すらありませんな」

モーガン「がーっ……」zzz…







ミス•オールサンデー「あー追っ手から逃げられてよかった」




一同「「!!!?」」


クロ「!!!」

ギン「誰だ!!?」

ウルージ「…………」

モーム「モオオ!!」

ビビ「あんたは…………!!」

ミス•オールサンデー「さっきそこで…Mr.8に会ったわよ?」

ミス•オールサンデー「ミス•ウェンズデー…」

ビビ「まさか…イガラムを…!!!」

ミス•オールサンデー「ばかね、おとりなんて」

ビビ「……!」ギリ……

ビビ「………何であんたがこんな所にいるの!!?」

ビビ「ミス•オールサンデー!!!」

今回はここまで

区切りのいいとこでカット




ザッ…!!


ギン「…………」ス…

クロ「…………」クイッ…

ウルージ「…………」ムキッ…!

ビビ「!」


モーガン「…………あァ?」ムクッ…

クロ「今ごろ起きやがったか……」

モーガン「……あ?」


ミス•オールサンデー「…………」


モーガン「……誰だ…あいつァ…」

ギン「敵だ、だから囲んでる」

ミス•オールサンデー「………そういう物騒なもの」フワッ…

ミス•オールサンデー「私に向けないでくれる?」グイッ!


ギン「……!!?」ドサァッ…!!

ウルージ「!? …どうっ!」ドドォッ…!!


ビビ「!」

クロ「………悪魔の実」

モーガン「…それしか考えられねェな……」


モーム「モ!? モ?」アセアセ…


ウルージ「………落ち着きなされ、モーム」ムクリ…

ミス•オールサンデー「あなたが船長ね、怪僧ウルージ」

ウルージ「そうですぞ!!」


ひゅっ…!!


ウルージ「!!」パシッ!

ウルージ「………“永久指針”……!?」

ミス•オールサンデー「その指針がしめすのは、アラバスタの一つ手前の島」

ミス•オールサンデー「ウチの社員も知らない航路だから追手も来ない」

ウルージ「!」

ビビ「な…何でこんな物を……!!」

ウルージ「……罠ですかな?」

ミス•オールサンデー「どうかしら………」

ビビ「…………」

ウルージ「…………」

ウルージ「ふむ」

ウルージ「これはお返ししますぞ」ひゅっ!

ミス•オールサンデー「……!」パシッ!

ウルージ「お主の行動の意図がつかめませんのでな」

ミス•オールサンデー「用心深いのね」

ウルージ「仮にも船員の命を預かる船長なのだ、それを考えれば当然のことですぞ」

ミス•オールサンデー「……嫌いじゃないわよ、そういうの」

ミス•オールサンデー「生きてたらまた逢いましょう」

今回はここまで

ここ最近短めなので、明日は頑張ってみようと思います








ビビ「…………私…本当にこの舟にのってていいのかしら…」

ビビ「…みんなに迷惑を…」


モーム「モ! モモウ!!」

ギン「! 島だ!」

ウルージ「あれが次の島……!!」

クロ「………密林だな」

モーガン「がーっ……」zzz…


ビビ「…………」

ビビ「ど…どうでもいいのかしら?」

カルー「クエー…」








ギャアギャア…… チチチチ……



ウルージ「日の光が入ってきませんな……」

ギン「鬱蒼としてる……」

ビビ「不気味ね……」

クロ「…………」

クロ「(太古の植物に……)」


ギャアギャア!!


クロ「(……あれは…始祖鳥か…?)」

クロ「……どうなってやがる…この島は」




ド ォ ン !!


一同「「!!?」」

ビビ「……………!!!」

ウルージ「!! ……噴火?」

ギン「ただのジャングルから聞こえてくるような音じゃないな」

クロ「…………」クイッ…

モーガン「……寝れたモンじゃァねェ…」ムクリ…

モーガン「今度はなんだ…?」

ビビ「たぶん、火山の噴火だと思うわ」


ガサ……


虎「」ドサッ…

ビビ「……虎?」

ウルージ「血まみれですな…」


クロ「…………」スタッ……!


ギン「!! クロ!?」


クロ「少し周囲を探索してくる……お前らは食糧でも集めてこい」フッ…


ギン「………まったく…一体どうしたって言うんだ?」

ウルージ「ふふ! 興味を引くものがあったのだろう!!」

ウルージ「さて、私は食糧を集めに行きますかな」

ビビ「………ねェ!! 私も一緒に行っていい!?」

ウルージ「もちろんいいですぞ!! ついでにカルーも連れて行きましょうぞ!!」

ビビ「ええ!!」

カルー「……………!!!」ビクッ!!

モーム「モウモモウ……」

モーガン「……もう一眠りするか」

ギン「おれは散歩でもしてくるかな」

ウルージ「今回の留守番はモームとモーガンですな!」

ウルージ「舟を頼みますぞ!!」

モーム「モ!!」

モーガン「…………」zzz…

ギン「相変わらずの早さだな…」

ウルージ「よし! ……行こう!!」

ビビ「おおよそで戻って来るからっ!!」

ギン「おれも行って来るかな」


モーガン「…………」zzz…

モーム「モオォォ……」

今回はここまで

モームはモーガンと2人きりで不安らしい








スイー…スイー…



ウルージ「………ん?」


アンモナイト「…………」スイー…


ウルージ「これは珍しい物を見た…」ガシッ!

アンモナイト「…………」ザバッ…!

ウルージ「ビビ殿、アンモナイトを見つけましたぞ!!」

ビビ「! ……本当…よく似てる」

ウルージ「どうやらこの島は恐竜時代そのもののようですな」









Tレックス「」チーン…



クロ「…………」クイッ…

クロ「まさかとは思っていたが…………恐竜までいるとはな…」

クロ「(だが、驚くところはそこじゃない……)」

クロ「(あの巨大な足跡……おそらく巨人族だろう……)」

クロ「(だとすれば、この島は……)」


クロ「巨人島……“リトル•ガーデン”」


クロ「……とんでもねェところに来ちまったかもな」









バキバキ…… バキバキ……!!!



モーム「……………!!!!」

モーガン「………あァ?」


ブロギー「酒を持っているかと聞いたんだ」


モーガン「……貴様にやる酒なんざねェ、消え失せろ」

モーム「モ…!? モオオ!!」


ブロギー「ん~~…そうカタイことを言うな」

ブロギー「なんなら、その牛を解体してつまみに出してやるぞ?」


モーム「!!!?」


モーガン「…………」

モーガン「そりゃァいいかもな」

モーム「モオオォオオォォッ!!!?」

モーガン「だがなァ……」


ブロギー「?」


モーガン「こいつはおれ達の足なんだ、残念だが食べるわけにはいかねェ……」


モーム「!」

モーム「………モ」


ブロギー「そうか……まいったな~…」

ブロギー「ぬあう!!!」ガブッ!!!


モーム「モオウッ!?」ビクゥッ…!!!


Tレックス「…………」ガジガジ…

ブロギー「…………」


モーガン「……恐竜か…?」



ド ウ ン !!


Tレックス「!!!」ズバッ…!!


モーム「モ!! モォーーーーッ!!!!」


ブロギー「我こそが!!! エルバフ最強の戦士!!!!」

ブロギー「ブロギーだ!!! ガバババババ!!!」

ブロギー「ちょうどいいところで肉もとれた!!」

ブロギー「もてなすぞ!! 客人よ!! どうだ!?」


モーガン「…………恐竜の肉…」

モーガン「悪かァねェな」


ブロギー「! ガバババババ!! そうかそうか!!」


モーム「モオオォ……」オロオロ…


ブロギー「ん!?」

ブロギー「さっきは解体するといって悪かったな!! お前も客人としてもてなすぞ!!」


モーム「!!」

モーム「モオ!!」パアァァッ!

今回はここまで

モーガンさんって、どうやってご飯食べるんだろうか……







ズズゥ……ン…!!!



首長竜「」


ウルージ「よっ…!」スタッ…!


ビビ「………!」

カルー「!!!!」


ウルージ「む……少々大きすぎましたかな」

ビビ「……大きすぎるもなにも……!!」


ドシンッ…!!!


一同「「!!!」」


ドリー「ゲギャギャギャギャギャギャギャ!!!」

ドリー「活きのいい人間だな!!! 久しぶりの客人だ!!!」

ウルージ「!! 巨人族…!?」


ドリー「ゲギャギャギャギャ!! 我こそがエルバフ最強の戦士!! ドリーだ!!!」


ビビ「……………!! きょ…巨人…!!!」ぺたん…

ビビ「…初めて見た…噂に聞いていたけど…」

カルー「…………」ブクブク…


ドリー「コイツを仕留めるとはチビ人間にしては上出来だ!!!」


ウルージ「おーおー、好き勝手褒めなさる」

ウルージ「しかし……実はそのことで困ったことがありましてな……」


ドリー「?」


ウルージ「大きすぎて舟に乗らないんですな、これが」

ウルージ「どこかで調理できればいいのだが……」


ドリー「おお!! そんなことか!!」

ドリー「お前達、うちへ招待しようっ!!」

ドリー「おれのうちでソイツを焼いてやるぞ!!」


ビビ「う……!! み……見つかってた」

カルー「……!」ガガーン!!










ブロギー「ガバババババババ!!!」


ドスゥ…ン!!


ブロギー「さァ焼けたぞ食え!!!」


モーム「モオオウ!!!」ガブガブ…!!!

モーガン「…………」ガブッ!


ブロギー「うまいか?」


モーガン「こいつァいけるな」ガブガブ!!

モーム「モオモオ」


ブロギー「ガバババババババ!!! 酒にもあうしな!!!」


モーム「モッ…! モッ…!」ゴクゴク!!

モーガン「…………」

モーガン「……ところで」


ブロギー「ん? どうした?」

モーガン「この骨どもはなんだ…?」


骨「」カラ…


モーガン「まさか、喰ったってワケじゃァあるめェよなァ……?」

モーム「!? モ……!!」ゴクリ…


ブロギー「ああそれか!! ここに来た奴らはたいてい“記録”がたまる前に死んじまうのさ」

ブロギー「恐竜に喰われたり、暑さと飢えにやられたりしてな」

ブロギー「そういや、おれ達に攻撃をしかけてきた奴もいたな!! ガバババババ!!!」


モーガン「…………」

モーガン「オイ」


ブロギー「ん?」


モーガン「この島はどのくらいで“記録”がたまるんだ」


ブロギー「一年だ」どーん!!


モーガン「………!!」

モーム「!!!?」


ブロギー「ガバババババババ!!! お前たちなら大丈夫だろう!!」









ウルージ「………では、お主はその男とずっと戦い続けているんですな!!」


ドリー「ああ!! だが、かれこれ100年っ……!!」

ドリー「てんで決着がつかねェ…!!! ゲギャギャギャ!!!」


ウルージ「100年……スケールが違いますな!!」



ド オ オ …… ン !!



ドリー「さて…じゃあ行くかね…!!!」

ウルージ「!! ……決闘ですな!!」


ドリー「いつしかお決まりになっちまった、“真ん中山”の噴火は……」

ドリー「決闘の合図」


ビビ「……そんな……! 100年も殺し合いを続ける程の憎しみなんて…!!」

ビビ「争いの理由は一体……」

ウルージ「そんなものではありませんぞ」ばっ!!

ビビ「!?」



ズシー…ン…


ドリー「そう」

ドリー「誇りだ」



ブロギー「オオオオオオオ!!!」



ブロギー「理由など…!!!」ブオッ!!!


ドリー「とうに忘れた!!!!」ビュオ!!!





ド ゴ オ ン !!





ウルージ「…………まいりましたぞ」

ビビ「え?」

ウルージ「エルバフの戦士は見かけ以上に大きいですな……!!!」

今回はここまで

でけェ










ギギィン……!! ガゴォン……!!!



ドリギー「「!!!」」ガヒュッ!!!


ブロギー「ヌッ!!」ザザッ…!!

ドリー「クッ!!」ザザッ…!!



ド オ ン !!



ドリギー「「!!!!」」


ブロギー「……7万3千466戦」

ドリー「7万3千466引き分け…」


ドリギー「「……カ」」ドオッ…!!



ブロギー「ガバババババ!!! ………ドリーよ!!!」

ブロギー「実は酒を客人からもらった…!!!」

ドリー「………そりゃいい!! 久しく飲んでねェ!!!」

ドリー「わけてくれ!!! ゲギャギャギャ!!!」









ウルージ達「「……一年!!?」」

ビビ「どうしよう…!! …たとえ一年間生きのびられても…!!」

ビビ「そんなに時間が経過したら…その時、国はもうどうなってるかわからない……」

ウルージ「…………」

ウルージ「なにか、よい方法はないものか……」


ドリー「“永久指針”ならば一つあるぞ、ただし行き先はおれ達の故郷エルバフ」

ドリー「おれ達ァつまり…その“永久指針”をめぐって今戦ってるわけだ」

ドリー「強行に奪ってみるか?」


ウルージ「それでは、ダメなのだ」

ウルージ「エルバフは魅力的だが……私達が目指しているのはこの島の次の島なのでな」

ビビ「ええ…アラバスタへ続く航路を見失うならば…進む意味がないわ」

ドリー「ゲギャギャギャギャギャギャ!!」

ドリー「ならば適当に進んでみるか!!? 運が良ければ行きつくだろうよ!!!」


ウルージ「ふふ!! それもひとつの手ですな!!!」

ウルージ「運だめし!! 悪くはありませんぞ!!!」


ドリー「ゲギャギャギャギャ!! その意気だ!!」


ビビ「あのね……」


ドリー「ゲギャギャギャギャギャギャギャ!!! 酒でも飲むか!!!」ス……


ウルージ「…………んん?」

ウルージ「ドリー殿、その樽を少し……」


ドリー「?」


ビビ「………?」

カルー「クエッ?」









ブロギー「ガバババババ!!! さてはお前達この肉が気に入ったな!!!」ジュウウ……


モーガン「いいからだまって焼きやがれ」

モーム「モオモオ!!!」


ブロギー「まさか決闘の間にこんなに捕ってくるなんてなァ!!!」



恐竜の山「」どっさり…!!



ブロギー「ガバババババババ!!! 面白ェ奴らだ!!!」


モーム「モオオウ!!!」ムシャムシャ!!

モーガン「てめェに言われたかァねェな」


ブロギー「ガバババババババ!!!」









ド ゴ オ ン !!!



ドリー「!! 酒が…!!」


ビビ「爆発した!!?」

ウルージ「…………やはりな」

ウルージ「命を拾いなさったな…ドリー殿」

ビビ「………! ウルージさん、これは一体どういうことなの?」

ウルージ「モーガンはこのようなくだらないマネはせん……」

ウルージ「気をつけなされ……この島に決闘を邪魔しようと動いている者がいますぞ」

ビビ「!」

ウルージ「心当たりはありませんかなドリー殿」


ドリー「いや、ここ数年お前達以外誰も来ていない……しかし」

ドリー「おれ達に挑んでくる輩がまだいようとはな!!! ゲギャギャギャギャ!!!」


ウルージ「ドリー殿に心当たりがない……」

ウルージ「私達も狙われている可能性がありますな……」

ビビ「…………」

今回はここまで

モーガンさんはこの島で暮らしていけると思う

明日はお昼頃になるかもしれません




ド オ オ …… ン !!!



ビビ「え…!!」

ウルージ「噴火してしまいましたな」


ドリー「ゲギャギャギャギャ!!! 今日は景気がいいな!!!」ズシン…


ビビ「!! ちょっと! ドリーさんどこへ!? あなた、狙われてるのよ!!」

ビビ「まさか決闘に行くつもりなの!?」

ウルージ「……しかたあるまい」

ウルージ「ドリー殿!! 後は私達がなんとかするのでな!! お主は決闘に集中しなされ!!」

ビビ「!! ウルージさん!?」


ドリー「ゲギャギャギャギャ!!! そうか!! 協力できなくて悪いな!!!」


ウルージ「頑張りなされよ!!」


ドリー「ゲギャギャギャギャギャギャ!!! おォ、勝ってエルバフに帰るのはおれだ!!!」



ウルージ「ビビ殿、決闘の間にすべてを片付けますぞ」

ビビ「!!」

ウルージ「相手は必ず決闘の邪魔をしに出てくる……」

ウルージ「そこを叩きますぞ」

ビビ「でも決闘の間なんてそんなに時間は……」

ウルージ「いや、たとえ短くともその時間で決めてしまわねば逃げられてしまいますぞ」

ウルージ「敵方も巨人二人を正面から相手取ろうとはしまい」

ウルージ「酒に爆弾を仕掛けたのがいい証拠」

ウルージ「しかし幸いにもですな、先の決闘によってドリー殿達は疲労がたまっていますぞ」

ウルージ「おそらくこの決闘は長くなる」

ウルージ「充分この時間でも終わりますぞ」

ビビ「…………」

ビビ「わかったわ、ただ敵の人数がはっきりしないからモーガンさん達と合流すべきね」








ギン「しかし驚いたな、恐竜がいるなんて」ズルズル…

トリケラトプス「」ズルズル…

ギン「…………ん?」


ウルージ?「」


ギン「ウルージさんこんなところで……」

ウルージ?「」ズワッ…!!

ギン「!!?」ばっ…!!

ギン「…………!!」ブンッ!!


バキィン…!!!


ウルージ?「」ガシャ…


ギン「……なんだこれは」

ギン「(鉄みたいに硬いが……)」

ギン「…………」

ギン「(これが何にしろ、この島に敵がいるってのは確定みたいだな)」









クロ「何やってんだ……あいつは」



モーガン?「」



クロ「…………」クイッ…

クロ「(関わらねェのが正解だな)」スタスタ…





ミス•ゴールデンウイーク「Mr.3」

Mr.3「なにカネ?」

ミス•ゴールデンウイーク「罠がことごとく破られちゃってるよ」

Mr.3「…………」

Mr.3「小物はMr.5ペアにでも狩らせればいいのだガネ」

Mr.3「今は大局が迫っているのだ、いちいち相手はしていられん」

Mr.3「巨人さえ片付ければどうにでもなるのだガネ」

Mr.3「海賊間に連携は見られないのでな」








モーガン「…………」


Mr.5「」チーン…

ミス•バレンタイン「」チーン…


モーガン「こりねェ奴らだ……」

モーム「モオ、モオ」コクコク




ウルージ「モーガン!」

ビビ「モーガンさん! ……ってそいつらは!!!」

カルー「クエーッ!?」


モーガン「あ?」

ウルージ「やはりバロックワークスであったか」

モーガン「おれ達を追いかけてきてたみてェだな」

ビビ「たぶん追っ手はこいつらだけじゃないわ……!」

ウルージ「そうであろうな……決闘に邪魔が入る前に見つけ出しますぞ!!」

今回はここまで

Mr.3さん……そいつらほっといたら……

夜11時過ぎに来ます








ガキィ……ン!!!



ブロギー「ぬうっ……!」ぐぐぐ……

ドリー「んん………!」ぐぐぐ……






Mr.3「………おかしい」

ミス•ゴールデンウイーク「……?」

Mr.3「(おかしい……青鬼のドリーが爆弾入りの酒を飲むように仕向けたハズだガネ……)」

Mr.3「…………!」

Mr.3「まさか、バレた……!?」


ガサッ……!!


Mr.3「!?」バッ!


ギン「…………ん?」


Mr.3「……貴様は!!」

ミス•ゴールデンウイーク「…………」


ギン「…………」

ギン「……あんた達が敵ってことでいいのか?」


ミス•ゴールデンウイーク「うん」

ギン「じゃあ遠慮なく」ヒュ…!!


ミス•ゴールデンウイーク「…………」

ミス•ゴールデンウイーク「“カラーズトラップ”」


ギン「?」


ミス•ゴールデンウイーク「『闘牛の赤』」ぴっ!! 


ギン「!?」ぐんっ!!


ゴン…


ギン「……?」

ギン「(この模様に吸い寄せられるように……)」


Mr.3「………ふむ」

Mr.3「不思議そうな顔をしているな……ミス•ゴールデンウイーク、教えてあげたまえ」

ミス•ゴールデンウイーク「Mr.3に説明を頼まれたから説明するね」


ギン「…………」


ミス•ゴールデンウイーク「あなたは赤いマントに突進する牛のように」

ミス•ゴールデンウイーク「その『闘牛の赤』に攻撃したくなるの」

ギン「な………!?」


Mr.3「彼女は感情の色さえもリアルに描き出す『写実画家』なのだよ」

Mr.3「彼女の洗練された色彩のイメージは絵の具を伝って人の心に暗示をかける……」

Mr.3「わかったカネ? キミはもはや我々に攻撃を当てることはできないのだ」

Mr.3「我々が背を向けていようともね」


ギン「…………!」


Mr.3「ちなみに……」クルッ…!

Mr.3「私の攻撃を防ぐことも不可能だガネ」ドルン…


ギン「…………!?」


Mr.3「“キャンドル•ロック”」


ギン「くっ……!!」ガチン!!!


Mr.3「……手もはめてやるガネ」ドルン…!


ギン「…………!!」ガチン!!!

ギン「………」ギロリ……


Mr.3「フン……あとで“ろう人形”に変えてやるガネ」

ミス•ゴールデンウイーク「…………」

ミス•ゴールデンウイーク「Mr.3、巨人はいいの?」

Mr.3「忘れてはおらんガネ……どれ、一つ加勢してやろう」



ウルージ「待ちなされ!!!」ブン!!

Mr.3「……!?」


ドゴォン…!!!


Mr.3「!!!?」

Mr.3「……………!!!」ドザザァッ……!!!


ギン「ウルージさん!!!」


ウルージ「ギン殿!! 無事ですかな!?」


ギン「ああ、助かった」


モーガン「………で、なにやってんだてめェ」


ギン「モーガン!!」

ギン「…………恥ずかしい話だが油断して捕まっちまった……」

モーガン「………てめェらしくもねェな」

ギン「ホントにな、何が“鬼人”だ…聞いてあきれる」

ギン「ところで……王女さんは無事なのかい?」

ウルージ「ビビ殿なら後ろに…………!?」


ビビ「スー…スー…」zzz…

カルー「クエー……」zzz……

モーム「もー……」zzz…


ギン「寝て………」

ウルージ「る……?」


ミス•ゴールデンウイーク「『なごみの緑』」

ミス•ゴールデンウイーク「疲れてるのかな? 眠っちゃった」


モーガン「……やる気のなさそうな女だな」

ギン「気をつけてくれ!! あの女は暗示をかけてくる!!」

ウルージ「!! ビビ殿達を取り返さなくては…!!」

ウルージ「ギン殿!! 枷を外しますぞ!!」バキンッ!!

ギン「すまない、ウルージさん!」


ギン「同じ手はくわない……!!」ダッ…!!


ミス•ゴールデンウイーク「“カラーズトラップ”」

ミス•ゴールデンウイーク「『闘牛の赤』」ぴっ!!


ギン「……!!」バシャッ!!

ギン「おれに当たったぞ!! これならさっきの術は……」


ミス•ゴールデンウイーク「それはあなたに向けたものじゃない」

今回はここまで

ミス•ゴールデンウイークってすごい強いと思うんだ

モーガン「……!?」グルン…!!

ギン「!?」

ウルージ「……! ギン殿!!」

モーガン「………ッ!! よけろ!!!」


ガギィッ……!!!


ギン「………ぐっ!!」ドザァッ……!!


ウルージ「ギン殿!!!」


モーガン「…………」


ウルージ「(モーガンの攻撃があの赤い模様に引き寄せられた……)」

ウルージ「モーガン!! お主は攻撃してはいけませんぞ!!」


モーガン「…………」ピクッ…!

モーガン「………あァ?」


ミス•ゴールデンウイーク「…………」パリッ…!

モーガン「誰がてめェの指図をうけるか……!!!」ブォン…!!!

ウルージ「………なっ!!?」


ヒュッ……!!


ギン「! うおっ…!?」サッ…!!


ズパァッ……!!!


ギン「…………!! (木が……!!)」

モーガン「…………チッ」

ギン「やめろ!! モーガン!!!」

モーガン「指図するな!!」ブン!!

ギン「…………!!」ギィン……!!!


ウルージ「モーガン!!! …………ん?」

ウルージ「(モーガンの背に黒い模様……? いつの間に……)」

ウルージ「(少なくとも最初はついていなかった……)」

ウルージ「(では、赤い模様で誘った後につけたと考えるのが妥当だ)」

ウルージ「(と、なると……赤い模様で誘う意味が分からない……スキを作るためか……?)」

ウルージ「…………」

ウルージ「…………!」ハッ…!


~~~~~~~~~~~~~~~~~


ウルージ「モーガン!! お主は攻撃してはいけませんぞ!!」


ギン「やめろ!! モーガン!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~


ウルージ「……あの黒い模様は味方を攻撃するように仕向けるものではなかったのだ……!!」

×ウルージ「~~なかったのだ……!!」

○ウルージ「~~ない……!?」

ウルージ「モーガ……」


ガン……!!!!


ウルージ「!?」サッ…!!

Mr.3「ホゥ……よけたカネ」

ウルージ「……やけに大きくなりましたな」

Mr.3「私の最高美術……“キャンドルチャンピオン”だガネ」

Mr.3「さァ、ミス•ゴールデンウイーク!! 私に塗装を施したまえ!! 美術的に!!」

ミス•ゴールデンウイーク「そしたら休んでていい?」


ギン「(また厄介そうなのがきた……!)」ギィン……!! ギンッ…!!

モーガン「フンッ……!!」ブォン…!!!


ギギィン……!!!


ギン「……!! (……重い…!!!)」ズザッ……!

ギン「ゲホッ……!! ゴホッ……!!」ベチャ……!!

ギン「(……長引くとヤバイ……が)」ペロ……

ギン「……楽しくなってきた」



バゴン……!! ガギン……!!!


ブロギー「…………ガババ!!」ビリビリ……

ドリー「…………ゲギャギャ!!」ビリビリ……


ウルージ「…………」

ウルージ「(決闘はまだ終わりそうにありませんな……)」

ウルージ「(必ず決闘の間に決着をつけねば)」

ウルージ「(この戦いが長引くのは好ましくない)」

ウルージ「(敵がこやつらだけとは限りませんからな……)」


Mr.3「塗装完了…………さて」


Mr.3「“チャンプファイト”!!」

Mr.3「『おらが畑』!!!!」ドガガガガガガガ!!!!


ウルージ「…………!!」ばっ……!!

ウルージ「あァ~~……」モコ…モコ…

ウルージ「“因果”……!!」ムキッ…!!!


Mr.3「!!」

ウルージ「“晒し”!!!!」ブン!!!


ド ゴ ォ ン …… !!!!


Mr.3「…………!」ピシピシ……


ウルージ「おーおー、これほど頑丈とは……」


Mr.3「……ヒビを入れておいてよく言う」

Mr.3「しかし」

Mr.3「ヒビを入れてもムダだガネ」ドルルン…!


ウルージ「……ヒビが塞がっていきますな……」


Mr.3「この鎧は修復も容易なのだ」

Mr.3「なにせ私の能力でできているのだからネ」

Mr.3「キミに“キャンドルチャンピオン”を破ることはできんガネ!!!」


ウルージ「ふふ……面白いですな」

今回はここまで

400!!

ウルージ(おっさん)
モーガン(おっさん)
クロ(おじさん)
ギン(おじさん?)
モーム(幼女)

明日朝9時頃に来ます









カチャ……


クロ「(この紅茶……まだ温かい……)」

クロ「…………」

クロ「(追っ手の隠れ家と考えるのが妥当だな)」

クロ「それにしても……なんだ? この材質は」コンコン…

クロ「鉄……ではないな」

クロ「(この小屋に継ぎ目がないところを見ると敵の能力か?)」


プルルルル… プルルルル…


クロ「…………電伝虫」

クロ「Mr.3……飼い主のコードネーム…」

クロ「(しかし…Mr.3……か、上から数えて3番目……かなり上位だな)」

クロ「…………」

クロ「…………電話の相手はボスか」



プルルルル… プルルルル…


クロ「(内容は恐らく……次の指令…)」

クロ「出るべきか……」


プルルルル… プルルルル…


クロ「…………」


ガチャ…


クロ「はい、こちらMr.3」

電伝虫『Mr.3……てめェ報告が遅すぎやしねェか…?』

クロ「(この反応……ボスで当たりか?)」

電伝虫『おれが指令を出してからもうずいぶん日が経つぞ…いったいどうなってるMr.3』

クロ「(内容は定時報告が遅れた事への苦情……)」

クロ「(いや、そんなことを言うためだけにわざわざ向こうから電波を使うハズがない……)」

クロ「(よほど急ぎの用事か……)」

クロ「(次の指令が下されるとみて間違いはないな)」

電伝虫『何を黙りこくってる』

電伝虫『おれは質問をしているんだ……王女ビビと破戒僧の一味は抹殺できたのか?』

クロ「…………」クイッ…

クロ「……ええ、任務は完了いたしました…」

電伝虫『…そうかごくろう…今アンラッキーズがそっちへ向かっている』

電伝虫『任務完了の確認と……ある届け物を持ってな』

クロ「(アンラッキーズ……?) ……届け物とは?」

電伝虫『アラバスタ王国への“永久指針”だ…………』

電伝虫『ミス•ゴールデンウイークと共にお前はこれからアラバスタへ向かえ』

電伝虫『時期がきた…おれ達にとって最も重要な作戦に着手する』

電伝虫『詳細はアラバスタへ着いてからの指示を待て』


ミス•フライデー「…………」

Mr.13「…………」


クロ「…………こいつらは…」


ミス•フライデー「…………」ガチャ!!

Mr.13「…………」ギラッ!!


クロ「(…………何かする気か)」フッ…!!


アンラッキーズ「「!!?」」


ズパッ……!!!


アンラッキーズ「「!!!」」ブシュッ…!!


クロ「…………」スタッ…!!

クロ「事は荒立てたくねェんだよ…………ん?」コロ…コロ…

クロ「…………“永久指針”」

クロ「こいつらがアンラッキーズだったのか……」

電伝虫『何事だ』

クロ「いえ、なんでもありません……アンラッキーズが“永久指針”を届けにきただけです」

電伝虫『…………そうか』

電伝虫『“永久指針”が届いたのならそこから一直線にアラバスタを目指せ』

電伝虫『なお……電波を使った連絡はこれっきりだ』

電伝虫『以後、伝達は今まで通りの指令状で行う…以上だ…幸運を…Mr.3』


ガチャ…


クロ「…………」

クロ「……重要な事は聞けずじまいだな」

クロ「“永久指針”が貰えただけマシか……」

今回はここまで

区切りがいいので








ゴン…!! ガン…!!


ギン「…………!!」ギギィン…!!

モーガン「…………」ぐぐ……

ギン「(……どうもおかしいな)」

ギン「(モーガンの攻撃……パワーはあるがキレがイマイチだ)」

ギン「(あの黒い模様……おれが考えているような暗示じゃないのか?)」

モーガン「…………!」ブン!!

ギン「!!」


ギンッ………!!!


ギン「…………ッ!!」ミシッ……

ギン「(相変わらずの重さだな……)」

ギン「……こりゃ本当に長引かせるワケにはいかないな」

ギン「(それにはまず、あの模様がどんな暗示をかけるものか理解しなくちゃな)」

ギン「(骨が折れそうだな…………実際、すでに何本か折れちまってるけど)」

ギン「いざとなったら力ずくだ……」

モーガン「死刑!!!」ビュオッ……!!

ギン「来い!! モーガン!!!」

モーガン「……!」ピタッ…!

ギン「…………」

ギン「…………え?」

モーガン「…………」

ギン「(……これは)」

ギン「モーガン……立て」

モーガン「あァ……?」ストン…

ギン「…………」

ギン「…………はあ…」

ギン「こんなにカンタンな事だったのか……」

ギン「(思いがけない所から答えが出てきたな)」

ギン「モーガン、上着は脱ぐなよ」

モーガン「指図は受けねぇと……」バッ…!!

モーガン「…………!」

モーガン「…………」

モーガン「……てめェ、本気でやりやがったな……」

ギン「おれもあちこちの骨が折れてるんだ、おあいこだろ?」

ギン「それよりだな……」

モーガン「あの女……どこ行きやがった」






コソコソ……


ミス•ゴールデンウイーク「…………」


ガサッ!


ミス•ゴールデンウイーク「!?」


クロ「…………」


ミス•ゴールデンウイーク「キャーーーッ!!!」

ミス•ゴールデンウイーク「」ばたん!

クロ「…………あ?」

今回はここまで

新年一発目なのに色々とひどい

明日(厳密に言うと今日)の昼頃に来ます








ウルージ「“因果晒し”!!!」ブン!!


ドゴッ…!!


Mr.3「…………!」ピシッ…!

Mr.3「…………く…!!」ドルン…!

ウルージ「“晒し”!!!」ドゴォッ…!!!


ピシシッ……!!


Mr.3「…………ッ!!!」ドルルン……!!


ウルージ「“晒し”!!!!」ドゴォン……!!!!


ピシッ…!! ピシシッ……!!!


Mr.3「…………!!!」ズザァァ……!!!

Mr.3「……フン……何度やろうと同じ事だガネ……」ドルルン……!!!

Mr.3「(なんなのかネ……この男…………明らかに威力が上がっていっているガネ……)」タラ……

ウルージ「うーむ……今のはいい線にいっていたと思ったのだがな……」

ウルージ「お主の能力の正体は“ろう”であったな」

Mr.3「そうだが……キミに説明していたかネ?」

ウルージ「ギン殿にむかって、ろう人形がどうとか言っていたのが聞こえたのでな」

Mr.3「…………盗み聞きとは趣味の悪い」

ウルージ「たまたま聞こえただけで、盗み聞きではありませんぞ」

Mr.3「まあいい、それを知ってどうするのかネ」

ウルージ「高温で熱してしまおうと考えていたのだが……」

ウルージ「“炎貝”を持ってきていませんのでな」

ウルージ「先程と同じようにただ殴りますぞ」

Mr.3「フフ……これはケッサクだがネ!! 策が無いと自分で言いきってしまうとは……!!」

Mr.3「そんなものでこの“キャンドルチャンピオン”を破れるとでも?」


ウルージ「…………ふふ」

ウルージ「もちろん!!」


Mr.3「…………!」

Mr.3「その自信を貴様の体ごとコナゴナに砕いてやるガネ!!!!」グオッ…!!

ウルージ「…………」

ウルージ「“因果”……」ムキッ……!


Mr.3「これで終わりだガネ!!!!」ゴォッ!!!


ウルージ「“晒し”!!!!」ブンッ…!!



ド ゴ ォ ン !!!!



Mr.3「……!!!」ピシピシ……!!

Mr.3「バカな……!!!」ピシシッ……!!!

Mr.3「…………ッ!!!!」ビシィッ……!!!!


バキィ……ン…!!!


Mr.3「……!!!」ドッ…! ドザァッ……!!


ウルージ「絶好調ですな!!」ぐるんぐるん!


Mr.3「…………おのれ怪僧!!!」

Mr.3「よくも私のキャンドルチャンピオンを…!!!」ずだだだだ…!!


ウルージ「!! 逃がしませんぞ!!!」だっ!!








ガサガサッ……!!


ウルージ「ここまで来て取り逃がすワケにはいきませんぞ!!!」ザザザッ…!!


Mr.3「フハハハハハハハハ!!」


ウルージ「!」



Mr.3「ようこそ“ドルドルの館”へ」

Mr.3-2「…………」

Mr.3「さァ私がどこにいるか」

Mr.3-3「…………」

Mr.3「わかるカネ………?」

Mr.3ズ「「…………」」


ウルージ「…………」


Mr.3「フハハハハハ!! さァ足を踏み入れたまえよ!!!」

Mr.3「私に背を向けた瞬間…!!!」

Mr.3「貴様の心臓を一突きにしてやる!!!」

ウルージ「…………」

ウルージ「お主は“心網”をご存知かな……?」


Mr.3「……マントラ…?」


ウルージ「……簡単に言えば心を読む術でしてな」

ウルージ「私も使えるのだが、才能がないのか」

ウルージ「近くの声を感じることはできても読み取ることまではできないんですな」

ウルージ「しかし」クル…


Mr.3「!?」ギクッ…!!


ウルージ「役に立つ日がこようとはな……」ガシッ…!!

Mr.3「…………はなせ!!!」ぐいぐい…!!

ウルージ「暴れなさんな、歯を食いしばっておかねば歯が全てなくなってしまいますぞ」ムキッ…

ウルージ「“因果”……!!」ぐぐ……

Mr.3「………やめ…!!」

ウルージ「“晒し”!!!!」ブォン…!!!


Mr.3「ろぶっ!!!!」ドゴォン…!!!!


Mr.3「」ドオッ…!!



ウルージ「…………“心網”も捨てたものではありませんな」

今回はここまで

みんな大好きマントラ

昼頃に来ます








ガサッ…


クロ「…………」

ミス•ゴールデンウイーク「」


モーガン「!」

ウルージ「クロ!」

ギン「あ…! その女は!!」

クロ「そこで拾った」

クロ「人の顔を見るなり、気絶しやがって……」

ウルージ「何はともあれ、一件落着」

ウルージ「辺りを探ったが他に敵の姿はありませんでしたしな」

モーガン「“記録”の問題は解決できてねェけどな」

ギン「“記録”の問題?」

ウルージ「なんでも“記録”がたまるのに一年かかるらしいんですな」

ギン「一年!? そんな……」

クロ「……まあ、待て」クイッ…

モーガン「あァ…?」

ウルージ「何か手でもあるのか? クロ」

クロ「こいつだ」スッ…

ギン「A•L•A•B•A•S•T•A……あらばす…た…………!?」

ウルージ「アラバスタ…!!?」

クロ「アラバスタへの“永久指針”だ」

モーガン「てめェ……どこでそれを!」

ウルージ「説明する前にビビ殿達を起こさなくては……!!」

ギン「そうだな一番に知らせるべき相手は王女さんだもんな」










ビビ「…じゃあ……さっきまで………」

ビビ「…Mr.0と話を…?」

クロ「ああ、おれをMr.3だと思い込んでいたようだ」

クロ「おれ達のことは死んだと報告しておいた」

ギン「これで追っ手はこないわけだ」

モーム「モウッ!!」





バ ゴ ォ ン ……!!!



ブロギー「7万3千467戦……」グラッ…!


ドリー「7万3千467引き分け……」フラッ…!


ドサッ……!!




モーガン「決着がついたらしいな」

ビビ「引き分けだから決着って言っていいものかわからないけどね」

ウルージ「おーおーまた引き分け、仲がいいですな」

モーム「モオモオ」

カルー「クエッ!」


クロ「…………事情がよく飲み込めないが…」

ギン「同じく……おれ達は蚊帳の外だな」

今回はここまで

14巻の内容はこれで完全に終了










ドリー「ゲギャギャ!! お前たちには助けられてしまったな!!」

ブロギー「お前たちのおかげでいつも通り決闘ができた…何か礼をしたいが……」


ビビ「そんな……お礼なんて! あいつらがこの島へ来たのは、元はといえば私が…」

ウルージ「そう言うことは言ってはなりませんぞ」

ビビ「……!」

ギン「そうだな、実際奴らを倒したのはウルージさんだ」

モーガン「てめェは眠ってただけだろ」

クロ「謝礼を断る権利はこいつにあるといえるな」

ビビ「そっち!?」

ウルージ「まあ何はともあれ、お主を恨んでいるものなどひとりもおりませんぞ」

ギン「…………」にっ…!

モーガン「…………」

クロ「…………」クイッ…


モーム「モ!」


ビビ「…………(みなさん……)」



ブロギー「…………」

ブロギー「……お! そうだ!!」


ウルージ「どうしましたかな?」


ブロギー「お前たちログはどうするつもりだ?」

ドリー「ログばかりは我らにもどうすることはできんが」

ギン「ああ、それなら…」

ウルージ「先ほどこの執事風の男……クロが偶然“永久指針”を見つけましてな」

クロ「これだ」ス…

モーガン「行き先はアラバスタになっている」


ドリー「おお!!」

ブロギー「我らが心配するようなことではなかったようだ!! ガババババババ!!!」


ウルージ「私たちも先を急ぐ旅でしてな……そろそろ行きますぞ」


ブロギー「そうか…」

ドリー「残念だが止めやしねェ…!!国が無事だといいな」


ビビ「ええ、ありがとう」


モーガン「この恐竜の肉は貰ってくぞ」ぐ…

モーム「モブッ!」ハムッ!

ウルージ「お主らは自分の首に懸かった懸賞金のことを忘れなさんなよ!!」

ウルージ「いつ狙われるかわかりませんからな!!」

ビビ「お二人とも、お世話になりました!!」

カルー「クエー!!」

今回はここまで

今回短かったので明日は少し長めに

夜11時頃に来ます。

明日とか言ってしまった…
これじゃあ明後日じゃねぇかああ…すいません









ドリー「…………」

ブロギー「…………」


ブロギー「…………友の船出だ」

ドリー「ああ…放ってはおけん、東の海には魔物がいる」

ブロギー「決まりだな」







チチチ…… バサバサ……


ビビ「このまままっすぐ進めば、しまの東へ出られるって」

ビビ「ドリーさんとブロギーさんが言ってたわ」

ウルージ「確かにそのように言っていましたな」

ギン「しっかし……よく乗ったな、この肉」

カルー「クエッ」

クロ「邪魔だ」

モーガン「……あァ? 俺が食うんだ、文句は言わせねェ」

クロ「なら早く食って片付けろ、油で靴がギトギトになる」

モーガン「いいじゃァねェかその革靴、磨く手間が省けて」

モーガン「ギトギトの方がてめェにお似合いだ」

クロ「…………あ?」

ギン「まったく……この二人は…」


ウルージ「お!! あれはドリー殿達ですな」

ビビ「見送りに来てくれたのね」

モーム「モオッ!!」




ブロギー「…………」


ブロギー「この島に来たチビ人間達が…」バサ…


ドリー「次の島に辿り着けぬ最大の理由がここにある」バサ…



ビビ「……なに?」

ウルージ「…………」

モーム「……?」



ドリー「我らを信じてまっすぐ進め!!!」


ブロギー「たとえ何が起ころうとも、まっすぐにだ!!!」



モーガン「何だ……?」

ギン「さァ…」

クロ「…………」

ウルージ「承知しましたぞ……ただまっすぐに、ですな!!」




ドリー「お別れだ」

ドリー「いつかまた会おう」


ブロギー「必ず」



ウルージ達「「…………」」


ビビ「!!」

ビビ「見て!! 前にっ!!!」



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……



ウルージ達「「!!!?」」



島食い「…………」ゴゴゴ……



ドリー「出たか“島食い”」ドン!!


ブロギー「道は開けてもらうぞ、エルバフの名にかけて!!!」ドン!!





ビビ「か…海王類!!?」

ギン「まっすぐ行くったって……これ…」

クロ「止まれモーム!!!」


モーム「モオッ……!!」ブンブン!!


クロ「………チッ! ギン、舵をきれ!! 急げ!!」

クロ「(これで多少は……)」

ギン「! ああ!!」だっ…!

モーガン「…………まっすぐだ」ス…

ギン「……!?」


ウルージ「そう、まっすぐですぞ」

モーム「モウッ!!!」

ギン「あんた達……!」

クロ「……おい!! あの巨人どもは信頼できるんだろうな!!!」

ウルージ「うむ!!」

ビビ「正気!!? 本当にあの怪物につっこんで行くの!!?」




ドリー「育ちも育ったり“島食い”、この怪物金魚め」



島食い「…………」ゴオオッ!!



ブロギー「驚くのはこいつのデカさだけじゃない…その辺の島を食い潰して出す」

ブロギー「こいつのフンのデカさと長さよ……確か…“何もない島”という名の巨大なフン…」


ドリー「ゲギャギャギャギャ…昔、大陸と間違えて上陸しちまったことを憶えている…!!」

ドリー「懐かしい冒険の日よ……奴らを見ていると、どうも昔を思い出す…!!」

ドリー「我らに突き通せぬものは“血に染まるヘビ”のみよ」グゴゴゴ…


ブロギー「エルバフに伝わる巨人族最強の“槍”を見よ…!!!」ゴゴゴゴ…




クロ「食われたな」クイッ…

モーム「モオ!! モオ!!」

モーガン「…………」

ウルージ「まっすぐ!!!」




ドリギー「「んんっ!!!」」ヴオッ!!



ピッ… ピッ



ドリギー「「“覇国”っ!!!!」」



ド ゴ ォ ン !!!!



島食い「!!!?」ズバァァッ……!!!!




ギン「!! ……出た!!」

ウルージ「へへへ……!!」

モーガン「…………フン」


モーム「モオ!!」ザバァン!!





ドリギー「「さァ行けェ!!!!」」ボロッ…!!




ドリー「ゲギャギャギャギャギャギャ!!!」


ブロギー「ガバババババババババ!!!」

今回はここまで

リトルガーデン編も終わり!!

明日朝9時頃に来ます









ザバァ…… クー… クー…



モーム「モー♪」モグモグ…


ギン「…………」

ギン「本当にひとりで食っちまったのか……? あの肉」

モーガン「モームにも少しやった」

クロ「お前にしては珍しいな誰かに分けるなんて」

モーガン「…………」

ウルージ「まあ、モーガンにもそういう気分の時があるということですな!」

カルー「クエー」モグモグ…

クロ「…………」

クロ「鳥にもやったのか、お前?」

モーガン「…あいつは勝手に食ってやがった」

ギン「カルーらしいな、放っておいたのか?」

モーガン「ああ、鳥を相手にするのはバカみてェだろ」

モーガン「それにそんな暇もねェ……」

モーガン「(暗示ごときで…………)」

ウルージ「…………」

ウルージ「何を考えているかはわからないが、あまり悩みすぎるのもいけませんぞ」

モーガン「…………」

クロ「お前でも考えるって行為ができるんだな」

モーガン「あァ…!? どういう意味だそりゃァ…」

クロ「そのままの意味だ」

ギン「…………つまり」

ウルージ「“悩むのはらしくない”という意味ですな」

モーガン「……チッ」

クロ「…………勝手に言ってろ」



ワイワイ… ガヤガヤ…


ビビ「……すごい元気ね、みんな」

カルー「クエッ」

ビビ「あなたもね」

ビビ「…………」

ビビ「カルー、これでアラバスタへ帰れるわ」

カルー「クエーッ!」

ビビ「…………」

ビビ「必ず生きて…アラバスタへ……!!!」


ウルージ「こちらにもいましたかな、悩みごと持ったかたが」

ビビ「…! ウルージさん…」

ウルージ「ビビ殿はひとりではありませんからな」

ウルージ「もう少し私達に頼ってもいいんですぞ!」

ウルージ「いや、頼るべきですな!! ついでに信頼もしてもらいたい」

ビビ「今でも十分信頼してるわ…ウルージさん」

ウルージ「なら、悩むのは私達にまかせて」

ウルージ「お主は肩の力を抜きなされ」

ビビ「……ウルージさん」

ウルージ「ビビ殿の後ろには私達がついていますぞ!!」







モーガン「…………」ゴロン…

モーガン「(俺は強くなる……誰も逆らえねェほどに)」

モーガン「…………俺は偉い」

モーガン「(誰よりも……)」

モーガン「…………」

モーガン「…………」zzz…





ザザァァァ……


ギン「…………穏やかだな」

ギン「(首領はどこまで行っただろうか……パール達は元気でやってるかな……)」

ギン「(首領は待っててくれてるんだよな……)」

ギン「…………」

ギン「よしっ!」

ギン「首領達の期待に応えるためにも力をつけないとな!」




ビビ「なんだか肩の力が抜けたら、どっと疲れがでてきたみたい」ぐったり…

ウルージ「相当たまっていたみたいですな」

ウルージ「ウイスキーピークからずっと……いや、その前から」

ウルージ「ずっと気を張り続けていたのですからな」

ウルージ「当然と言えば当然ですな」

ビビ「そうね……」

ウルージ「部屋で休んでくるといいですぞ」

ウルージ「進路はクロがとっていますからな、安心しなされ」

ビビ「ええ……じゃあ私…部屋で」ばたっ…

ウルージ「!? ……ビビ殿?」ス…

ウルージ「ぐわァっ!!! 熱つ…!!」バッ…!

ウルージ「これは……!」

ウルージ「大変だっ!!! お主ら集まれ!!!」



ギン「……?」


クロ「……どうした?」ガチャ…


モーガン「……あ?」ムクリ…



ウルージ「ビビ殿が………!!! ひどい熱を………!!!!」

今回はここまで

9時頃じゃなくて、9時過ぎになってしまいました。
申し訳ない……

明日は夜11過ぎになりそうです









ガチャ…


ウルージ「……ビビ殿の容態は?」

クロ「熱が下がる気配はないな」

クロ「むしろ上がっている」

ギン「原因は何なんだ?」

カルー「クエー……」

クロ「おれは虫か何かにやられたものだと思っているが、確証はない」

クロ「ここまで高熱になる症状も知らないし」

クロ「原生林で寝てたという理由だけのあてずっぽうだからな」

クロ「ただ……風邪なんかじゃなく、病気だってことだけは確実だ」

ウルージ「クロにもわからぬ病気……」

ウルージ「ますます医者にかからなければいけなくなってまいりましたな……」

ギン「医者か……アラバスタへは何日かかる?」

クロ「さァな、一週間だとしてもそれまでもつかどうかはわからん」

ウルージ「…………ふむ」

ウルージ「医者を捜すために一旦進路からはずれる他にありませんな」

ギン「運任せで行くのかい……?」

ウルージ「そうとも限りませんぞ“偉大なる航路”には無数の島がひしめいていますからな」

クロ「……ついた先が無人島ってオチもあるだろ」

ウルージ「……! 確かに……そこに考えが及ばないとは…私もまだまだですな……」

ギン「でも実質、ウルージさんの言ってる手しかないとは思うけどな」

ビビ「……だめよ…もう時間がないの」むく…

ウルージ「! ……ビビ殿!?」

ギン「時間がない……?」

クロ「…………」クイッ…

クロ「『国王軍』の兵士30万が『反乱軍』に寝返った件だな」

ビビ「ええ、元々『国王軍』60万、『反乱軍』40万の鎮圧戦だったのに…」

ビビ「一気に形成が逆転してしまった…」

ギン「…………」

ウルージ「おーおー…それはまた」

ビビ「それにその記事の載ってた新聞は3日も前のなの」

ギン「!」

ウルージ「3日前……急ぐ理由もわかりますな」

ビビ「だから、まっすぐ向かってもらいたいの……アラバスタへ」

カルー「クエー……!」

ウルージ「…………」

ウルージ「それはできませんぞ」

ビビ「! ……どうして!?」

ウルージ「お主はわかっておりませんな」

ビビ「……え?」

ウルージ「反乱軍を止めるカギになるのは間違いなくお主ですぞ」

ウルージ「そのお主が病に伏せっていてはまるで話にならん!!」

ウルージ「そこさえ見失うようであれば、お主にアラバスタを救うことはできん!!!」

ウルージ「私達を含め、お主以外にはアラバスタを救うことができる者はおりませんぞ」

ビビ「……ウルージさん」

ウルージ「お主が病気を治してからアラバスタへ向かう…これがアラバスタ救出の一番の早道ですぞ」

ギン「そういうこった」

ビビ「…………!」

ビビ「ありがとう……」

カルー「クエーッ!!!」

ウルージ「ふふ…!!」

ウルージ「さて……クロ、進路を南へとモームに」

クロ「あては…………あるわけねェな」

ウルージ「頼みましたぞ」

ギン「モーガンにも伝えなきゃな」

ギン「次の目的地がアラバスタと全然関係ない所だなんて知ったらどんな顔をするか…」

ギン「(力をつけようと張り切ってたからな……ま、おれにもわかるが)」

ウルージ「なーに、あやつにはちょうどいい息抜きですぞ」

ウルージ「もちろんお主にもですぞ」

ギン「!」

ギン「……まったく…かなわないよあんたには」

ウルージ「へへへ……」

今回はここまで

破怪僧海賊団のメンタルケアはウルージさんの仕事








ザザァァ……



ウルージ「…………」

ウルージ「で」

ウルージ「これはどういった状況なのだ?」


ワポル「……おお! 錨綱もあるな」ムシャムシャ…

ドラム兵「」チーン…


モーム「モオ」


チェス「貴様らこんなことをしてただですむと思うな!!」ジャバジャバ…!

マーリモ「し、沈む!!」ジャバジャバ…!!


ギン「ああ、ウルージさん」

ギン「とりあえず襲ってきたから退治しておいたんだ」

モーガン「こんな奴らが海賊とはな……」

ウルージ「海賊…………? はて、船が見当たらないが……」

ギン「それならモームが沈めちまった」


モーム「モ」

ウルージ「おーおー、モームが!!」


モーム「モオモ!」

ウルージ「……ところでさっきから気になっていたのだが」

ウルージ「あやつは一体?」


ワポル「…………」バリ…ボリ…


モーガン「…………」

ギン「どうやら船長らしい」

ウルージ「ふむ、船長か…………舟を食べていますな…」

ウルージ「…………仕方なかろう」

ウルージ「フン…!」ムキッ…!!

ウルージ「“因果”」


ワポル「…………ぬ!?」


ウルージ「“晒し”!!」ブン…!


ドゴォッ…!!


ワポル「!!!?」ヒュー……


キラン…


今回はここまで

なんだか調子が出ないぞ!!
短い……ごめんなさい……









ザザァァァ……


ウルージ「気候が安定してきましたな」

ギン「そういやここのところずっと寒いな」

ウルージ「島が近い証拠ですぞ」

クロ「次の島は“冬島”だな」

ウルージ「医者がいるといいんですがな……」

モーガン「あァ? ここまで来て“何もなかった”じゃァすまされねェぞ」

ウルージ「落ち着きなされ、島に付いてみればわかることですぞ」

モーガン「…………」

モーガン「…じゃァ、さっさと島に向かえモーム」


モーム「……モ!?」


ギン「はは!」

ウルージ「ふふ…モームも大変ですな!」


モーム「モ~!!」ザババ!


ザバッ!!


ウルージ「!!」

ギン「水が…!」

クロ「モーム、海水が舟に入るスピードを落とせ!」


モーム「…………モ」しゅん…

モーガン「あの野郎が喰いやがったところから水が入ってきやがるな」

ギン「ああ、あいつらか…何だったんだろうな」


~~~~~~~~~~~~~~~~~



チェス「おいマズいぞ!! ワポル様がご吹っ飛び…ゴポッ! あ、あそばされた!!!」ジャバジャバ!!

クロマーリモ「なーーーーんという…ガボボ!!! ……っぷは!」ザバッ!

クロマーリモ「ワポル様はおカナヅチであらせられるというのに!!!」ジャバジャバ!

チェス「こうなってはワポル様がお沈みあそばされる前に……ばはっ!!」ザバッ!

クロマーリモ「…………ゲホッ! ご救出してさしあげなければ!!」ジャバジャバ!!

クロマーリモ「お死にたてまつっちまうぜ!!」ザバッ!

チェス「貴様ら憶えていろ!!! 必ず……ゴポポ…」


ギン「え?」


チェス「………ぷはっ!!」ザバッ!!

チェス「必ず報復してやる!!!」どんっ!!

クロマーリモ「リメンバー•アス!!!」ばんっ!!

チェス「憶えていろーーーーーーっ!!!」

クロマーリモ「プリーズ•リメンバー•アス!!!」

クロマーリモ「プリーズ!!!」



ウルージ「…………」

モーガン「…………」

クロ「…………」

モーム「モ」



~~~~~~~~~~~~~~~~~


クロ「ただのアホだろう、考えるだけ無駄だ」

クロ「それより島が見えてきた、上陸の準備をしておけ」

ギン「あれか……」

モーガン「おれに逆らってくるようなバカがいねェとこならいいがな」

ギン「逆らってきた方がいいんじゃないか? 修行になるぞ」

モーガン「雑魚を何人斬ろうが大して力にはならねェよ」

ギン「雑魚とは限らないぞ」

モーガン「どうだか…島を見る限りさほど広くはねェようだ」

モーガン「期待はできねェな」


ウルージ「ビビ殿とカルーにも島が近いことを伝えてきますぞ!」たっ!

クロ「…………」クイッ…

クロ「冷えるな……」

今回はここまで

実はもう仲間候補が決まってるんだ!

お昼に来ます









ヒュオオオオ……


ウルージ「おお……まさしく銀世界ですな」

ギン「一面、雪だらけだ…」

モーガン「ありゃァ山か…?」

クロ「山と言うべきなのか……あれは」


モーム「モ、モ、モ」ガチガチガチ…

ウルージ「とりあえず舟を泊められそうな場所を探しますかな」

ギン「あの滝が流れてる場所はどうだろう」

クロ「そうだな……まあいいだろう」

クロ「モーガン」

モーガン「あァ……あ?」

モーガン「錨がねェ」

ギン「ああ……そういや…」

クロ「あのカバに食われたのか?」

ギン「どうする?」

ウルージ「モームに頑張ってもらう以外になかろう」


モーム「…………!」ブルブルブル…

護衛団員「止まれ!!」


ウルージ達「!!」

ウルージ「人……」

モーガン「…………あァ?」

クロ「………」クイッ…


ドルトン「君たちは何者だ?」


モーム「モー!」

ギン「何者……しいて言うなら」

ウルージ「海賊ですな」


ドルトン「!」

護衛団「「か、海賊!!?」」どよ…!!

ウルージ「病人がいるので、上陸させていただけませんかな」

ギン「とにかく医者が必要なんだ」


護衛団員「そんな手にはのらねェぞ!!! ウス汚ねェ海賊め!!」

護衛団員「ここは我々の国だ!! 海賊など上陸させてたまるか!!!」


ウルージ「う~む……海賊と言ったのが少々マズかったみたいですな…」

クロ「バカ正直に答えるやつがいるか」

モーガン「……うるせェゴミどもだ…」ス…

ギン「……! モーガン!!」

ウルージ「まあ、待ちなされモーガン」

モーガン「あァ?」

ウルージ「ここもバカ正直に頼み込むだけですぞ」

クロ「…………」


ゴツン……!!


ドルトン達「「!!!」」

ウルージ「医者を呼んでいただけませんかな……仲間を救いたいのだ」

ウルージ「もちろん上陸もしませんぞ、医者を呼んでいただけるだけでもありがたい……!」

ウルージ「どうか……!!」ガバッ!!


護衛団「「…………」」

ドルトン「…………」


クロ「…………」

モーガン「…………」

ギン「…………」

モーム「モ……」


ドルトン「…………」

ドルトン「村へ…案内しよう」


ウルージ「!」


護衛団員「ド、ドルトンさん!!」

ドルトン「大丈夫だ……彼らは嘘は言っていない」

護衛団員「…………!」

ドルトン「君たち……ついて来たまえ」

今回はここまで

ドルトンさんって物わかりが良くて、ステキ……!!

<ビッグホーン>





ドルトン「ここが…我々の村だ」

ウルージ「おーおー見たことのない動物ばかりだ」

ウルージ「ビビ殿、村ですぞ……もう少しの辛抱だ」

ビビ「ハァ……ハァ……」

カルー「クエー…」

ウルージ「…………」

ウルージ「カルー、寒くはありませんかな?」

カルー「クエッ!」ブルッ…

ギン「無理するなよ」

モーガン「鳥ごときにも一丁前に忠誠心ってモンがあるんだな」

カルー「グエッ…!!」

ウルージ「忠誠心とは……お主とはかけ離れた言葉ですな」

モーガン「あァ?」

ギン「そうでもないかもな……少し違うが」チラッ…

ウルージ「?」

ドルトン「じゃあみんなごくろうさん、見張り以外は仕事に戻ってくれ」

護衛団員「一人で平気かいドルトンさん、海賊だぞ……いくら嘘をついていなくたって…」

ドルトン「彼らにおそらく害はないよ、長年の勘だ信じてくれていい…」

ウルージ「国の守備隊ではなかったのか……」

ドルトン「民間人だ……ひとまずウチに来たまえ」





パチ… パチ…


ドルトン「体温が…42℃!!?」

ウルージ「三日前から熱が上がる一方なのだ…」

ビビ「ハァ……ハァ……」

ドルトン「これ以上上がると死んでしまうぞ…」

ギン「俺たちじゃ対処方がわからなくてな…」

モーガン「……で、医者はどこだ? おれはこんな島で足止めを食う気はねェぞ」

ドルトン「医者…というより、魔女だが……今はとなり町のココアウィードに下りてきているらしい」








ドドドドド……


モーム「モー…」

クロ「…………」ペラ…


護衛団員「うわァつ…!!」ドサッ…!


クロ「!」

モーム「……!」


ワポル「着いたぞ!!! ドラム王国!!!」

クロマーリモ「……」ビショビショ…

チェス「……」ガチガチガチ…


クロ「…………!」

クロ「モーム、ゆっくり下がれ」

モーム「モ…!」スイー…

クロ「…………」クイ…

クロ「まさかここで出くわすとはな……」

クロ「(奴ら、ここまで泳いで来たのか……?)」

クロ「…………」

クロ「正真正銘のアホだったか……」

モーム「モー」

クロ「(追うべきか…)」

クロ「…………」

クロ「モーム、舟をもう少し奥に泊めておけ」

モーム「…………!」

モーム「モウ!」

クロ「おれはあいつらを追う……面倒なことになりそうだからな」

モーム「モ!」

<ココアウィード>





ドルトン「ギャスタへ!?」

ウルージ「ギャスタ?」

ドルトン「この町から北へ向かうとある湖畔の町だ」

ドルトン「そうだなあと…スケートがさかんだ」

ウルージ「ここまで来たら行くしかありませんな…!!」

ウルージ「ビビ殿! もうひと頑張りですぞ!!」

ビビ「ハァ……ハァ……」


護衛団員「ドルトンさん!! ドルトンさんはいるか!!?」ばんっ!!

ドルトン「!」

ドルトン「どうした? 君は確か今日の見張りでは…」

護衛団員「おれ以外の見張りは全員やられちまった…!!!」

護衛団員「ドルトンさん助けてくれ!!! おれ達の力じゃ…」

ドルトン「落ち着いて話せ、一体誰にやられたんだ」


護衛団員「ワポルの奴が……帰ってきやがった!!!!」

今回はここまで

クロがワポルの上陸に気づくのが遅れた理由は、滝の音と読者のせい

×読者
○読書

なんじゃい…読者のせいにしてもーた








ヒュオオ……


クロ「…………」サッ…

クロ「(奴らの目的地はドラム城とやらか……先にビッグホーンに向かうらしいが…)」

クロ「(小腹を満たすために家を食いに行くとは雑食を通り越してやがる…)」

クロ「…………!」ピクッ…!

クロ「…………!!」バッ…!


ビンッ……!


チェス「……チッ!」


クロ「いねェと思ったら……!」

クロマーリモ「『ビックリマーリモ』!!!」ヒュッ!

クロ「!」フッ…!


クロマーリモ「……!」スカッ…!

チェス「消えた…!?」



ズパッ……!!!


チェス「ぬ!!」ブシュ…!

クロマーリモ「…ぐ!!」ブシッ…!


クロ「…………」サク…


ワポル「…………」かばっ…!


クロ「………!!」フッ…


バクンッ!!!


ワポル「……! おとなしく食われればいいものを!!」

ワポル「フン……! だがまァ、貴様に用はない! おれが用のあるのはあの忌々しい筋肉野郎だ!!!」

ワポル「貴様がここにいるということはあの野郎もこの島に来ているんだろう…?」

クロ「…………」クイッ…

クロ「さァな」

ワポル「シラを切る気かこのカバめ…!! 野郎ども、やっちまえ!!」

ドラム兵達「「ハッ!!!」」ガチャッ…!!

ワポル「おれ様達は一足先にビッグホーンへ向かう」

ワポル「その生意気な眼鏡執事を始末しておけっ!!!」

ワポル「行くぞ!! チェス!! クロマーリモ!!」

チェス「はっ!」

クロマーリモ「はっ!」


クロ「……逃がすと思うか…?」フッ…


クロマーリモ「“静電気マーリモ”!!!」モコッ!


クロ「!」ピトッ…!

クロ「な……!?」ガクッ…!

クロ「(なんだこれは……!! 足がとられる!!)」モサモサ…


ワポル「まっはっはっはっは!!!」


クロ「……! 待てっ…!!」だっ…!


チェス「うっとうしい奴だ」ビュッ…!!


ビュオッ…!!


クロ「……ッ!!」バッ…!



ボウッ…!!


クロ「……! (アフロが燃えやがった……!!)」ボウ…!

クロ「………チ」ズボッ…!

クロ「…………」ジュウ…

クロ「…………」

クロ「(半分以上逃がしたか……あなどった…)」

クロ「で、だ……」

クロ「もう半分はここにいるはずなんだがな……」


ボワン…!!


ドラム兵1「ここだよ!! バカめ!!」ボワン!

ドラム兵2「これぞ雪国の白い戦闘隠れみの!! 『雪化粧』!!!」ボフン…!!


クロ「だと思ったぜ……」フッ…


ドラム兵1「!!!」ズパッ…!

ドラム兵2「……なっ!!」スパッ!!

ドラム兵3「でやーっ!!」ボワン!!

クロ「…………!」ガギン!!

クロ「(隠れてるのがわかってても、正確な位置がつかめねェんじゃ意味がねェな……)」

ドラム兵4「もらった…!!」ドン! ドン!

クロ「(数も多過ぎるしな……!)」フッ…

クロ「…………ん?」

クロ「待てよ……」

ドラム兵5「待つかよ!!」ガチャ…!!

クロ「(正確な位置がわからなくても、数が多けりゃ関係ねェじゃねェか)」ヒュッ…!

ドラム兵5「……うっ!!」ズンッ…!

クロ「悩む必要もなかったな……」ダラン…

ドラム兵3「……? なんだ?」

ドラム兵4「ははは!! あきらめちまったか?」


クロ「“杓死”……!!!!」ゴオッ…!!



しーー……ん……



ドラム兵達「「…………?」」


ドラム兵18「!!!!」ブシュッ…!!

ドラム兵達「「!?」」


ドラム兵3「なんであんな所……でっ!」ブシュ…!

ドラム兵3「」ドサッ…!


ドラム兵21「……!!?」ズパッ!!!


ドラム兵7「ぎゃああっ!!!」スパ!!



ぎゃああああ………!!! うわーーっ……!!!











しーー……ん…


クロ「…………」


ドラム兵達「「」」


クロ「追うか」

今回はここまで

クロの追跡に気づいたワポルはすごい!!
だてに国王やってないね!!








ドドドッ!! ドドドッ!!


ドルトン「………(ワポル……)」



~~~~~~~~~~~~~~~~~


ドルトン「ワポルが…!!? 奴は今どこに…!!」

護衛団員「たぶんビッグホーンに向かってる…!! 今ごろビッグホーンは……もう…!!」

ドルトン「…………!!」ダッ…!

護衛団員「あ…! ドルトンさん!!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~


ドルトン「(決着をつけてやる!!!)」

ドルトン「(正義など…かかげるつもりはない…!!!)」ドドッ…!!

ドルトン「(貴様と私は…同罪なのだから…!!!)」


ドルトン「(待っていろワポル!!!!)」ド ン !!

<ギャスタ>






ウルージ「結局おりませんでしたな…」

ギン「住民の話だとこの国唯一の医者はあの城に住んでるらしいな」

ウルージ「あの山の上の……」チラ…

ビビ「……ハッ……ハッ…」

ウルージ「……(ビビ殿……)」

ウルージ「……登る以外になかろう…」

モーガン「……最初からそうすりゃァいいんだよ」

ウルージ「…………よし」

ウルージ「ギン殿、カルー」

ギン「どうした? ウルージさん」

カルー「?」

ウルージ「お主らには、ドルトン殿の所へ向かってもらいますぞ…何やら悪い予感がする」

ギン「……! 了解」

カルー「クエッ!? グエーッ…!!」

ウルージ「お主の気持ちもわかりますがな……雪山では何が起こるかわからん」

モーガン「てめェは足手まといになるだろうな」

カルー「!」

カルー「クエー……」

ウルージ「ビビ殿は私たちに任せて、お主はお主にしかできない仕事をしなされ」

ウルージ「事態は一刻を争うかもしれんのだ」

ウルージ「アラバスタの超カルガモ部隊はアラバスタいちの俊足だとビビ殿から聞きましたぞ」

カルー「!」

ウルージ「その脚でドルトン殿を救いなされ、よいな?」

カルー「クエッ!!」ビシッ…!









ワポル「なァにをォオ!!?」

ワポル「あのババアがおれの城に!!!?」

ワポル「どこまでコケにするのだ、あの反国ババアめっ!!!」

ワポル「たたき出して筋肉野郎共々このおれが食い潰してくれるわ!!!」

ワポル「野郎ども準備を!!! 城へ帰るぞ!!!」


うおおおおおおお……!!!!


ドルトン「そこまでだっ!!!」ギラッ…!


ズバァッ!!


ワポル「ヌ!!!」ブシャッ!!


クロマーリモ「何奴っ!!!」

チェス「!!!」


村人達「……!! あ…」ざわっ…


ワポル「ぎゃ~~~~~~っ!! 斬られたァ!! 死ぬ~っ!!!」


村人達「「ドルトンさん!!!」」


ドルトン「殺す気で来たのだ、死んでくれて結構」どん!







ダダダダッ……!!!


ギン「おおっ…! 速いな……!」

カルー「クエーッ!!!」ダダダダッ!!

ギン「ウルージさんの言った通り、一刻を争うぞ…カルー」

カルー「クエッ!」

ギン「(ウルージさんの悪い予感は決して根拠の無いものじゃないしな)」

ギン「(あのドルトンという人の人となりを見るにあの人は他人を優先するタイプの人間だ)」

ギン「(おそらくは自分の命さえかえりみないことだろう)」

ギン「(………そういう人間は人質をとられると弱いんだ)」

ギン「(あの人は沢山の人に慕われているようだし……マズいかもな)」

ギン「相手の実力も未知数だ、何しろこの前は刃を交える前に終わったからな」

ギン「何かあったらウルージさんに顔向けできない、急ぐぞ! カルー!!」

カルー「クエーッ!!!!」ダダダダッ……!!!









サク… サク…


ウルージ「雪が深くなってきましたな」

モーガン「うっとうしいことこのうえねェ雪だ」

ウルージ「…………ん?」

モーガン「……あァ?」


ゴオオオオオ……


ラパーン達「…………」


ウルージ「……これがラパーンとやらか」


ラパーン「…………」ぴょーん!!


モーガン「…………!」

ウルージ「飛んだ!!!」


ラパーン「…………!」ギラッ!!


ウルージ「……!」バッ…!

モーガン「!」バッ!


ドゴォン!!!


ウルージ「おーおー、相当な威力ですな…」サク…

モーガン「…………」



~~~~~~~~~~~~~~~~~


ギン「雑魚とは限らないぞ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~


モーガン「…………フン」

モーガン「貴様らに教えてやる、おれに逆らうことの愚かさを」ズ…

ウルージ「……! モーガン…」

モーガン「おれ一人で十分だ、てめェらは下がってろ」

ビビ「…………」

ウルージ「! ……頼みましたぞ、モーガン!!」

モーガン「どいつからだ? さっさとかかってきやがれ…!!」

今回はここまで

てめェ“ら”の部分が重要



親玉ラパーン「…………」ザク…ザク…


モーガン「…………!」


親玉ラパーン「ガル……」


モーガン「……てめェか」

親玉ラパーン「…………」

子ラパーン「ガルッ!」ぴょこっ…!

モーガン「………あァ?」

ウルージ「子供…?」


ぴゅん!!


モーガン「!」

子ラパーン「ガアア!!!」グアッ!!

モーガン「…………」ガシッ…!

子ラパーン「……ガル!?」

子ラパーン「ガルルルル!!!」じたばた!

モーガン「ナメてやがるのか……?」ビキッ…!


ラパーン達「「…………!」」ピク…!

親玉ラパーン「…………」


モーガン「てめェがかかってこい」ブン!


子ラパーン「ガル!?」ボフン!

親玉ラパーン「…………」

子ラパーン「ガルルゥ……!」ササッ…!!

親玉ラパーン「…………」

親玉ラパーン「ガアアァアァ!!!」


ラパーン達「「ガルルァッ!!!」」びょーん!!


ウルージ「……!! 全員で…!」

モーガン「…………あの野郎、バカにしてやがるな」

モーガン「おれを誰だと思ってやがる……」スッ…!

モーガン「邪魔だ」

ラパーン1「…!!」ズパッ…!!

モーガン「……!」ブン!!

ラパーン2「ガッ…!!」ドムッ…!!

モーガン「気にくわねェな……奥でふんぞり返りやがって」


親玉ラパーン「…………」


ラパーン3「ガアァッ!!!」ビュオッ…!!

モーガン「……!」ピッ…!

モーガン「…………上等じゃァねェか」ツー…

モーガン「必ずそこから引きずり出してやる……!」ガッ…!!

ラパーン3「!!!」ガシッ!

モーガン「フンッ…!!!」ブン!!

ラパーン3「ガアァ!?」ゴオッ…!!


ゴッ……!!!


ラパーン4「!」ゴッ!

ラパーン5「!!」ゴッ!!

ラパーン6「!!!」ゴッ!!!


ラパーン達「「!!!!」」ゴゴゴゴゴンッ!!!!

モーガン「…………出てきやがれ」


親玉ラパーン「…………」

親玉ラパーン「ガルル…」くるっ…!


モーガン「…………! あァ!? 戦らずに逃げやがるのか……!」


ラパーン達「「…………!」」ザッザッザッ…!!!


モーガン「…………!」

ウルージ「残りのラパーン達も退いていきますな……」


親玉ラパーン「ガル!」ぴたっ…!


モーガン「…………」

ウルージ「上で止まりましたな……」

モーガン「…………上」


親玉ラパーン「…………」

<ビッグホーン>







ドラム兵達「「」」


村人達「これが…ゾオン系“悪魔の実”の……野生の力……!!!」

ドルトン「もう、お前達には愛想が尽きた…!!!」

ドルトン「国の危機に先頭切って逃げ出す様な王のいる国など…!! 滅んだ方がよい!!!」ゴオオ…


チェス「この野郎め…生意気な口ばかりたたきやがって…!!!」

クロマーリモ「我らと貴様は互角の『三幹部』我ら2人が相手では勝機はないぞ」

チェス「何より…つき合いが長い…!! それが不運」ギリリ…


ドルトン「!」


チェス「お前の弱点など…熟知している…!!! 見てろ」


護衛団「覚悟しろワポル!!」わー! わー!


ドルトン「な…!!!」


護衛団「ドルトンさん!!! おれ達も戦いに…!!!」


チェス「フン……」パッ…!


ドルトン「…………!!」だっ…!!

今回はここまで

モームは海水の冷たさに慣れたみたいなので、安心してください

明日の朝8時頃に来ます。

今更だけど前スレ>>1000さすがですねー…

護衛団「! ドルトンさん!?」


ドルトン「…………!」ゴオッ…!


ギィン…!!!


ドルトン「!」

護衛団「「!!」」


チェス「な……!?」

クロマーリモ「何奴っ!!?」


ギン「間に合った……」サク…


クロマーリモ「……!!!」

チェス「!! 貴様は……!!」


ドルトン「助かったが…なぜ君がここに…?」

ギン「ウルージさんがあんたを助けに行けって言うんで急いで来たんだ」

ドルトン「! ……彼が! ……しかし、ドクターはどうしたんだ…?」

ギン「ギャスタへ行ったがいなかった、今はウルージさん達が城へ向かってる」

ドルトン「そうか……医者すらままならんこの国を許してくれ…」

ギン「あんたが謝ることじゃないさ、気にしなくていい」



ワポル「あいつらめェ~……!!」

ワポル「おれを前にしてごちゃごちゃとしゃべりおって!!!」

ワポル「野郎ども!! ドルトンの後ろのカスどもを殺せ!!!」


ドルトン「!」


ドラム兵「「オオッ!!」」ガチャ!!


ギン「!! ……(数が多すぎる……!!)」

ギン「……くそっ…!!」ダッ…!!



ズバッ…!!!



ドラム兵27「……!!!」ブシッ…!!


ギン「……!」


ドラム兵達「「ぎゃあああっ…!!!」」ズバババッ…!!!


ドルトン「……!?」

護衛団員「なんだ!? ひとりでに苦しみはじめたぞ……」


ワポル「何っ!?」

チェス「……これは」

クロマーリモ「まさか…!!」

ギン「舟番はどうしたんだ? クロ」

クロ「舟はモームにまかせて来た」

ドルトン「すまない君達…二度も助けられてしまった」

クロ「……?」


ワポル「……殺してェ奴がゾロゾロと集まってきやがった」

ワポル「チェス、クロマーリモ、あの反逆者どもを死刑にしろ!!!」

チェス「ハ」

クロマーリモ「仰せのままに」


ギン「……来るぞ!」

ドルトン「…………ワポル…!!」ぐ…

クロ「…………」クイッ…








ボフン…! ボフン…!!



モーガン「…………」

ウルージ「……飛び跳ねていますな…」


ボフン…!!! ボフン…!!!!


ウルージ「…………」

モーガン「…………」ス…


ゴゴゴ……


ウルージ「モーガン」

ウルージ「ここも頼みましたぞ」

モーガン「あァ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!


親玉ラパーン「…………」








ゴゴゴゴゴゴ……


一同「「!」」


ワポル「ん…何だ…地震か……?」


ドルトン「…………!! みんな村から離れるんだ!!!」

ギン「……こいつは」

クロ「ああ…」

護衛団員「でかいぞ!!! ここまで届きそうだ!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ……!!


村人「雪崩だァア!!!!」

今回はここまで

インパクトダイアルでは雪崩みたいな連続的な衝撃は、
防げないんじゃないかと>>1は解釈しております。



オオオオオオオ……!!!


村人「信じられない!! この村も飲み込まれちまうっ!!!」


ワポル「逃げるぞ乗れ!! チェス!! クロマーリモ!!」

チェス「はっ!」

クロマーリモ「はっ!」

ワポル「ロブソン“本気モード”!!!」

ロブソン「モフーン!!」

イッシー20「ワポル様! 我々も乗せてくださいっ!!」アセアセ

ワポル「やかましい!!! 己で逃げきれ!!!」

ギン「上で何かあったみたいだ」

クロ「間違いなく、あいつらだろうな」

ギン「ああ…とりあえず逃げようか」

ギン「カルー逃げるぞ」


しー…ん…


ギン「カルー!」


しー…ん…


ギン「…………」

ギン「カルーがいない…!?」

ドルトン「カルー……君が乗ってきたあの鳥かい? それならあそこに」


カルー「グエーッ」ダダダダダダダダッ…!!!!

チェス「そこの鳥!! ワポル様より前に出るな!!!」

ワポル「待て~っ!! 鳥!!!」グオッ!!

カルー「!!!」

カルー「グエエエーーッ!!!!」ダダダダダダダダダッ…!!!!

ワポル「あ…!! おいコラ!! 待てっ!!!」


グエエエエエエエエエ……!!!!


クロマーリモ「は……速い…!!」


ギン「…………」

ギン「はぁ~~………」

クロ「見事に先頭切ってるな」

ドラム兵「うわあああ!!!」

ワポル「ロブソン急げっ!!! そこまできてる!!!」

ロブソン「モフーン!!!」ドドドドド!!


ギン「このままじゃおれ達も……!」

ドルトン「く……!!」

クロ「…………」フッ…!

ギン「あ! おい! クロ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!


ワポル達「「ああああああああ!!!」」


カルー「グエエエエエエエエエエエエエッ!!!!」



オォォ…ン…  












ヒュオオオ……



親玉ラパーン「…………」

ラパーン達「「…………………」」タラ…



モーガン「…………」

モーガン「まだ雪崩はブッた斬れねェか……」

ウルージ「だが斬れてはいましたな」

ウルージ「その証拠にここは無傷そのもの」

モーガン「あれは斬れたとは言わねェ」

モーガン「降りてくる雪崩にただ刃を向けただけだ」

モーガン「正しくは“逸れた”になる」

ウルージ「んー……確かにそうではありますがな…」

ウルージ「(モーガン……雪崩を逸らす事は誰にでもできることではありませんぞ……)」

ウルージ「(……まして、片腕でなど…)」

ウルージ「ふふ……(本当に頼れる仲間になってきましたな…!!)」

モーガン「?」

親玉ラパーン「…………」

親玉ラパーン「ガル」

親玉ラパーン「…………」くるっ

ラパーン達「「…………」」ゾロゾロ…


ウルージ「今度は本当に引き上げていきますな」

モーガン「…………」


親玉ラパーン「…………」くるっ!


モーガン「…………」


親玉ラパーン「…………」

親玉ラパーン「…………」くるっ

親玉ラパーン「…………」ザク…ザク…


ウルージ「…………」

ウルージ「……私達も先を急がなくては」

今回はここまで

モーガンさんはだんだんと
副船長の器なってきていると思う。

明日の夜11時以降に来ます。 

最近、投下間隔が不安定で申し訳ない…
ヒザをついて土下座します…







ぼこっ!!


ワポル「お前らかマズイシロップだと思ったぜ」ぷうっ!!

チェス「うおああっ!!」どさっ!!

クロマーリモ「ケホッ…ゲハッ!!」どさっ!!

ロブソン「モフッ」どたっ!!

ワポル「ときにお前ら、この雪崩を誰が起こしたと思う」

チェス「!! ワポル様はこれが何者がの仕業だと……!!」

クロマーリモ「だとすれば、一体誰が……」

ワポル「あいつらに決まっている!!!」

チェス「“あいつら”と申されますと……! まさか!!」

ワポル「そうだ!! ドルトンの口振りからするとあいつらは医者を探している…!!」

ワポル「城へ向かっているとも言っていた……これはあの反国ババアに会いに行ったってこったろう!!」

ワポル「見てみろ!! 雪崩が起こったのはドラム城の麓の雪山ではないか!!!」

ワポル「奴らはおれ達との一件をひどく根に持っていて」

ワポル「おれ達に仕返しをするためにあの雪山で待ち構えていたのだ!!!」

チェス「なるほどそうか!!!」

クロマーリモ「するってェとこの雪崩…奴らの策略だったか!!!」

ワポル「城へのロープウェイが一本も無くなったと言うのは本当か!!」

チェス「村の者が申しておりました!!」

ワポル「ならば雪山を追うぞ!!!」






ヒュオオオ……



ウルージ「おーおー…………」

ウルージ「真下までくると恐ろしいほどの迫力ですな」

モーガン「でけェが……」

モーガン「問題はねェな」ズガッ…!

ウルージ「ふふ!!」

ウルージ「久々の壁登り、私も気合いを入れねば!!」がしっ!!

モーガン「思い出したくねェものを思い出させやがって……」ぐ……








ビュオオオ……



ラパーン達「…………」ゾロゾロ……

親玉ラパーン「…………」


チェス「…………」

クロマーリモ「…………」

ワポル「何のつもりだ一体コイツらは!!!」


親玉ラパーン「…………」

今回はここまで

区切りがいいので

明日夜11時以降に来ます。

明日からしばらくの間は毎日投下
できるようになると思います。








モ~……



ギン「……」パチッ

ギン「……は!」ガバッ…!


モーム「モー!」


ギン「! モーム……!?」

クロ「起きたか」

ギン「クロ!」

ギン「おれはどうして舟なんかに……」

クロ「雪崩は覚えているか?」

ギン「ああ…」

クロ「お前達はそれに飲み込まれて海まで流されていた……恐らくだが、途中で川にでも落ちたんだろう」

クロ「モームがいなければ死んでいたかもな」

ギン「……!」


モーム「モ!!」


ギン「モーム……」

ギン「…………」

ギン「……あ!!」


モーム「?」


ギン「カルーは!? あの人は…ドルトンさんは能力者だろ? 無事なのか!?」

クロ「“お前達”と表現しただろ……無事だ、どちらも今は船室で寝ている」

ギン「………よかった」ホッ…

クロ「ただ…」

クロ「あの様子だと、しばらくは安静にした方がいいだろう」

ギン「そうか……」

ギン「…………」

クロ「…………」

ギン「クロ……これからどうする?」

クロ「……そうだな」

クロ「面倒な事になる前に終わらせたかったおれとしては」

クロ「王女が帰って来たら、さっさとここを出たいところなんだが……」

クロ「……」

クロ「あいつはなんて言ってた?」

ギン「…………」

ギン「悪い予感がするからドルトンさんのところに行けと……」

クロ「悪い予感ってのは、さっきのことか?」

ギン「それはわからない……そうだといいんだが」

クロ「…………」

ギン「……とにかく、おれ達はドルトンさんを任されたんだ、しっかり守りきらなきゃならない」

クロ「…………」

クロ「なら、これから何をすべきかはドルトンが決めるべきだな」

クロ「おれ達はその行動に従うまでだ」

クロ「あいつがドルトンに何を感じとったのかは知らないが」

クロ「あいつが何かを感じるということはドルトンも少なからず何かを“持っている”ということだ」

ギン「まあ、ただ心配だっただけって感じだと思うけど」

ギン「あの人に何かがあるのは間違いない…あの人を見て思った」

ギン「どことなくウルージさんに似てるんだ……」

ギン「(“この人に付いていきたい”と思わせる雰囲気が…)」

クロ「…………」クイッ…

クロ「人を惹きつける力……」

クロ「(本当に人だけなのか……?)」

クロ「(ローグタウンで見せたあの……)」

クロ「…………」

クロ「(考えるだけ無駄か……ウルージはおれ達の理解を越えている…)」

クロ「(それを理解できる日が来るか、さだかではないしな)」



カルー「…………」zzz…

ドルトン「…………」



モーム「モオオォ……」



ギン「ドルトンさんが起きるまではひとまず待機……だな」

クロ「…………」クイッ

クロ「ああ」








ガッ…!!



ウルージ「んん!」ぐ…

モーガン「……フン!」ズガッ…!


ウルージ「…………」

ウルージ「つきましたぞ!!」

モーガン「…………城だな」

ウルージ「きれいですな……」

今回はここまで

ちなみにギンさん達が流された川は、
最初に舟を泊めた場所の滝につながってました

チョッパー「…………」じー…


ウルージ「……ん?」

モーガン「あァ…? なんだあいつ」


チョッパー「!!!」びくっ!!

チョッパー「…………」サッ…!


モーガン「医者のペットか?」

ウルージ「それならば、好都合ですな」

ウルージ「もし…一つ伺いたい事があるのだが」


チョッパー「…………!」


ウルージ「ここが“魔女”とやらが住む城で間違いはありませんかな?」

ウルージ「仲間が一人、病気になってしまってな、時間がないのだ」

ビビ「…………」


チョッパー「……! びょ……病人がいるのか…?」


ウルージ「!!」

モーガン「獣が喋りやがった……!」


チョッパー「……!!」びくっ!!

ドクトリーヌ「騒がしいね、何事だい? チョッパー」


チョッパー「! ドクトリーヌ!!」


モーガン「あァ…?」

ウルージ「…………!」

ウルージ「失礼だが、お主が魔女ですかな?」


ドクトリーヌ「ん? なんだいお前たちは」


ウルージ「おーおー申し遅れましたな、私はウルージ、隣にいるのがモーガン」

モーガン「…………」

ウルージ「そして背中にいるのがビビ殿ですぞ」


チョッパー「ドクトリーヌ、こいつら医者を探しに来たんだって」

ドクトリーヌ「医者? ああ…後ろの小娘か」

ドクトリーヌ「まあいいさね、どれ…その小娘を貸しな」

ウルージ「! ……では…!!」

ドクトリーヌ「ヒーヒッヒッヒ!! その分報酬はきっちり払ってもらうけどね」

ウルージ「かたじけない……!」


チョッパー「…………」










パチ… パチ…


ドクトリーヌ「なにっ? このドラムロックを素手で登ってきた!?」

ウルージ「そうですぞ」

ドクトリーヌ「…………」

ドクトリーヌ「……標高5000メートルは超える山だってのに」

ドクトリーヌ「あきれたもんだね」

今回はここまで

短くて、ごめんなさい










ヒュオオオオ……



ラパーン達「」どん!


親玉ラパーン「」どどんっ!!



ワポル「まっはっはっは!! バカ者どもがっ!!!」

ワポル「うさぎの分際で王に逆らうからだ!!!」

ワポル「フン…だが、うさぎなんぞにおれ様の真の能力を使っちまうとは思わなんだわ」

チェス「やむをえますまい…」

チェス「ドラム一凶暴な動物でありますから」

ワポル「ケッ!!」ゲシッ!

親玉ラパーン「」ガンッ!!

ワポル「待っていろ筋肉僧侶ォオ!!!!」










カタン… ゴリゴリ…



ビビ「…………」パチ…


チョッパー「♪~」スタスタ…


ビビ「……! ここは…!?」ガバッ…!!

チョッパー「!!!!」びくっ!!

チョッパー「……!!」ガンッ!!


ガシャアン!! バサ…バサ!!


ビビ「…? あなたは……?」

チョッパー「…………!!!」










ドクトリーヌ「あいつが何かって?」

ウルージ「うむ…少々気になりましてな」

ドクトリーヌ「…………」

ドクトリーヌ「名前はチョッパー、ただのトナカイさ…」

モーガン「ただの…だァ? トナカイはしゃべらねェよ」

ドクトリーヌ「……ただし」

ドクトリーヌ「“ヒトヒトの実”を食べて“人の能力”を持っちゃいるけどね」

モーガン「……!」

ウルージ「…! それでか……」

ドクトリーヌ「……そうさね、おおかたお前の考えている通りだよ」

ウルージ「それはまた……難儀な」




チョッパー「ぎゃあああああっ!!!」ガシャーーン!!



ウルージ「!!!」

モーガン「あァ……?」

ドクトリーヌ「ううるっさいよ!! チョッパー!!!」

ドクトリーヌ「……まったく」ス…

ウルージ「ビビ殿が起きなさったようですな」



ドクトリーヌ「ヒーッヒッヒッヒッヒッヒ!! 熱ァ多少ひいたようだね小娘!! ハッピーかい!?」

ビビ「あなたは?」

ドクトリーヌ「あたしゃ医者さ“Drくれは”」

ドクトリーヌ「『ドクトリーヌ』と呼びな、ヒーッヒッヒッヒ!」

ウルージ「幾分か顔色はよくなりましたな」

モーガン「うるせェトナカイだったな…」


ビビ「! ウルージさん!! モーガンさんも!!」むくっ


ウルージ「おーおー!! 寝ていなされ!! お主の病気は“ケスチア”と呼ぶらしくてな」

ウルージ「熱は下がっても細菌はまだ体内に残っているらしいのですぞ」

ビビ「あ……ごめんなさい」


ウルージ「ふふ!」


ビビ「……そういえば、彼は一体…」


モーガン「あのトナカイか?」

ビビ「ええ」

ウルージ「チョッパー殿ですぞ」

ビビ「チョッパー……」

ドクトリーヌ「正確にはトニートニー•チョッパーだがね……」ぐびっ…

ウルージ「チョッパー殿がお主を看病してくれなさったのですぞ」

ビビ「……!」

モーガン「しかし……あのトナカイの治療、問題ねェのか?」

モーガン「獣ごときに医術ができるとは思えねェが」

ドクトリーヌ「医術の何がわかるんだい? チョッパーなら問題ないよ」

ドクトリーヌ「あいつにゃあ、あたしの“医術”の全てをたたき込んであるからね」

今回はここまで

昨日の夜は来れませんでした
すいません…










ザザアアァァ……



ドルトン「…………!」パチ…

ドルトン「ワポル…!!」ガバッ…!!

カルー「クエ……」zzz…

ドルトン「…………」キョロキョロ…

ドルトン「……? ここは?」


ガチャ…


ドルトン「……!」

ギン「! 気がついたのかドルトンさん!!」

ドルトン「……ここは君達の舟か?」

クロ「ああ、そうだ」スタスタ…

ドルトン「私は確か雪崩に飲み込まれて…」

ドルトン「!! そうだ…! ビッグホーン……ビッグホーンは無事なのか!?」

ドルトン「ワポルはどこに!?」

クロ「落ち着け」

ドルトン「これが落ち着いてなどいられるか!」

ドルトン「私はビッグホーンへ向かう」ガタッ!!

ギン「ドルトンさん!?」

ドルトン「助けてくれた事には感謝している……ありがとう」バッ…!!

クロ「…………」

クロ「起きて早々、これか」

ギン「ゆっくりしてないで追うぞ!!」だっ!!

クロ「…………」クイッ…

クロ「モーム、鳥を残して行く、舟を頼んだぞ」フッ…


モーム「モー!!」










ビビ「3日!!?」

チョッパー「うん、ドクトリーヌの薬でも完治まで3日はかかるんだ」

ビビ「そんな…」

ビビ「どうにかならないの? トニー君」

チョッパー「こればっかりはどうにもならない」

ビビ「……そう」

ビビ「だったら…!」むくっ!

チョッパー「! だめだ!! 何やってるんだよ!!!」

チョッパー「本来は治療に10日かかる病気なんだ!!」

チョッパー「安静にしてないと、本当に死んじゃうぞ!!!」

チョッパー「おれは患者を絶対に死なせたくないんだ……万能薬になるって決めたから…」

ビビ「……!」

ビビ「そうよね……ごめんなさい…」

ビビ「(……でも…それならどうしたら…)」

ビビ「…………」

ビビ「(みんな……)」

チョッパー「…………ん?」クンクン…

ビビ「…………?」

ビビ「……どうしたの? トニー君」

チョッパー「……!」ピクッ!

チョッパー「このにおいは………!!!」






モーガン「3日だと!? 冗談じゃァねェ!!」

ドクトリーヌ「3日は大人しくしてもらわないとね」

ドクトリーヌ「あたしの前から患者が消える時はね…治るか死ぬかだ、逃がしゃしないよ」

ウルージ「うー……む、困りましたな……」

ウルージ「どうにかなりませんかな」

ドクトリーヌ「よっぽどのことがないかぎり、あたしは許可しないよ」

ドクトリーヌ「なんたって医者だじゃらね」

ウルージ「…………」

モーガン「…………」ガタッ…

ウルージ「!」

ウルージ「モーガンどこへ!?」

モーガン「小娘を連れてここを出る」

ウルージ「!」

ドクトリーヌ「……させると思うかい?」

モーガン「あァ? ババアに何ができる…」

ドクトリーヌ「口の聞き方にゃ気をつけるこったね…」

ウルージ「モーガ……!」ピクッ…!!

ウルージ「(これは……)」

ウルージ「(何か来る……1人…いや、3人……と一匹か…?)」


チョッパー「大変だよ!! ドクトリーヌ!!」キキィッ!!


ドクトリーヌ「!」

モーガン「……!」


チョッパー「ワポルが…帰って来た!!!」


ドクトリーヌ「………そうかい」

モーガン「あのカバ野郎か?」

ウルージ「………やはりそうであったか…」

ウルージ「(ギン殿とカルーはドルトン殿を救ったとみて間違いない……)」







ヒュオオオ…



ワポル「見ろ!! 何もかもが元のままだ!!!」


ワポル「さァ!! ドラム王国の復活だァ!!!」ド ン !!


今回はここまで

やっとワポルとの対決

×医者だじゃらね
○医者だからね


久々の誤字だ!!

チェス「お待ち下さいワポル様…」

チェス「城のてっぺんに妙な旗が…!!」

ワポル「ん?」


バサ… バサッ…


ワポル「何だあのドクロの旗は…ドラム王国の国旗はどうした!?」


ドクトリーヌ「ヒーーーッヒッヒッヒッヒッヒ!!」


ワポル「ぬ!!!」


ドクトリーヌ「燃やしちまったよそんなモンは」


ワポル「出ェたな! Dr.くれは!!!」

ワポル「“医者狩り”最後の生き残り!! この死に損ないめがっ!!」


ドクトリーヌ「この城はね…ヒルルクの墓にしたんだ」

ドクトリーヌ「お前らの様な腐ったガキ共の来る所じゃないよ」

ドクトリーヌ「出て行きなこの国から!! …もうドラムは滅んだんだよ………!!!」


ワポル「墓!? あのバカ医者の墓だと!!? まっはっはっは笑わせるな!!!!」


チョッパー「…………」ギロ…

ウルージ「誰であろうと人の死を笑う事は許されませんぞ……」ザッ…


ワポル「ん?」


ド ガ ッ !!!!


ワポル「!!!?」ズザザザァ…!!!


クロマーリモ「ワ…!?」

チェス「ワポル様!!!?」


モーガン「加減し過ぎじゃァねェか…?」

ウルージ「下に落ちられても厄介の種だ」

モーガン「……なら、殴らなきゃァいいじゃァねェか」

ウルージ「カチンときてしまいましてな」


ドクトリーヌ「何事だい………………!!」

チョッパー「………………!!」

ウルージ「久しぶりですな、お主ら」

ウルージ「カバの人、次は手加減しませんぞ…」

モーガン「……あァ? お前があのカバと戦るのか?」

ウルージ「うむ、お主にはカバの人の脇をかためている2人を相手してもらいたいのだが…」

ウルージ「かまわぬか?」

モーガン「かまわねェが…そのかわり」

モーガン「クロコダイルを譲れ」

ウルージ「ふふ…それは当たった方が相手をする形でよかろう」

ウルージ「アラバスタの事はまだわかりませんからな」

モーガン「つまり、クロコダイルは見つけたモン勝ちってことか?」

ウルージ「うむ、そういう事ですぞ」


ワポル「まっはっはっは……殺してェ奴が次から次へと…」むくっ…

チェス「ワポル様っ!!」



ドクトリーヌ「お前あいつらを知ってんのかい?」

ウルージ「一度海で会いましてな」

ウルージ「確かその時も吹き飛ばしましたな」

モーガン「あァ」



ワポル「チェス…!! 今朝からのおれ様の献立を言ってみろ…」

チェス「はっ!! …え~~船内にて“大砲のバターソテー”1門と“生大砲”1門」

チェス「“砲弾と火薬のサラダ”に、村で“焼きハウス”一軒分となっておりますが」


ウルージ「ん……?」

ウルージ「……何かするようですな」


ワポル「食物はやがて血となり肉となる…!!!」

ワポル「“バクバク食”!!!!」


モーガン「!!」

ウルージ「……!」


ワポル「『ワポルハウス』!!!」


ドクトリーヌ「!」

チョッパー「い……家だ!!」

ワポル「驚くのはまだ早い……!!!」

ウルージ「……!!」


ワポル「これが王技!! “バクバク工場”!!!」

チェス「!!」

クロマーリモ「い!!!」


バクンッ!!


ワポル「…………」バキ! メキ!!

チェス「ぎゃあああああ!!!」バキキ…!

クロマーリモ「オガァアアアアア!!」メキメキ…!


チョッパー「…………!」

モーガン「共食いか……?」


ワポル「…………」プシューーッ!!!

ワポル「さァ見るがいい“奇跡の合体”!!」


ワポル「いでよ!!!」

今回はここまで

一体なにが出るっていうんだ……

チェスマーリモ「我こそは…ドラム王国最強の戦士…」ギィー……


ウルージ「!」

モーガン「……!」



チェスマーリモ「チェスマーリモ!!」バァン!!



モーガン「…………」

モーガン「馬鹿にしてやがるな……」

ウルージ「モーガン、油断しなさんな」

モーガン「あァ…?」

ウルージ「あれはただの肩車ではない…」

ウルージ「(感じられる声が2つから1つになった……)」

ウルージ「(おそらく“合体”して1人になったということだろう…)」

ドクトリーヌ「そうさ、あいつらがもし本当に弱かったら…」

ドクトリーヌ「“医者の追放”なんてバカなマネ…国民全員で止めてたはずさ…」

モーガン「…………」

モーガン「合体が本当だとしても、それだけ図体がでかけりゃァいい的だ」ザッ…!


チェスマーリモ「……!!」

モーガン「一撃で沈め」ヒュオッ…!!


フォン……!!


モーガン「……!?」スカッ…!


チェスマーリモ「この体では大して動けないとでも思ったか?」

チェスマーリモ「馬鹿にしているのは貴様の方ではないか…愚か者」


モーガン「……!!」


チェスマーリモ「知っているか? 貴様がいるその場所」ギリリ…

チェスマーリモ「雪が積もっているだけだぞ!!!」ピュン…!!!


ボオウッ…!!!


モーガン「……!」


チェスマーリモ「落ちろ!!」


モーガン「…………ッ!!」グラッ…!


ウルージ「モーガン…!!!」だっ…!!

チェスマーリモ「通すかっ!! バカめ!!!」ブォン!!


ウルージ「……くっ」サッ…!!


チェスマーリモ「チッ…!!!」


ウルージ「掴まりなされ!! モーガン!!!」バッ…!!!


モーガン「………!」ガシッ…!!


チェスマーリモ「おれに背を向けたな!?」

チェスマーリモ「下で仲良くやってな!!」ぐぐ……


ウルージ「……!!」


チョッパー「ウオーーーッ!!!」ダダダッ!!!


チェスマーリモ「!! ……あの時のバケモノ…!!!」


ドォン……!!!!


チョッパー「…………!!」プスプス…


ドクトリーヌ「……!! チョッパー!!!」


ワポル「貴様らおれ様を忘れちゃいないか?」シュー…


ウルージ「チョッパー殿…!!」


チェスマーリモ「ヒヤッとしたぜ……」

チェスマーリモ「これで邪魔者は居なくなったわけだ……あばよ!!!」ドガッ!!!


ウルージ「どうっ…!!!」

モーガン「………!! くそっ!!!」

ウルージ「うわァァっ………!!!」



ヒュオオオオオオオオオ…………

今回はここまで

短いけど、いいカンジの引きなので

明日の夜11時以降に来ます。
明日から少しの間、投下が不安定になるかもしれません。

ワポル「まっはっはっは!!」

ワポル「残るは反国ババアただひとり!!!」


ドクトリーヌ「……!」

ドクトリーヌ「ナメるんじゃないよ…ガキども」ザッ…


ワポル「ぬ!!」

チェスマーリモ「ムハハハハッ!! 老いぼれに何ができるってんだァ!!!」


ドクトリーヌ「あいつらが登ってくるまでの時間を稼ぐ」ス…


ワポル「あァん? 『あいつらが登ってくるまでの時間を稼ぐ』だァ…!?」

ワポル「まっはっはっは!!! 何をカバな事を!!!」

チェスマーリモ「この高さから落ちたんだ!! 生きちゃいねェよ!!!」


ドクトリーヌ「言ってな、ガキども」

ワポル「フン!! 口の減らねェババアだ!! ……いいだろう」

ワポル「貴様の目の前であのカバ医者の旗を折ってやる!!!」ジャキッ!!


ドクトリーヌ「……!!!」だっ…!!


チェスマーリモ「おっと! ここは通さん!!」バッ!!


ドクトリーヌ「…………!!!」


ワポル「そこで見ていろ!! Dr.くれは!!!」



チョッパー「やめろォ!!!」ガバッ!!!



ワポル「は!!?」



ド ガ ッ !!!!



ワポル「!!!?」ドッ!!


チェスマーリモ「ワポル様!!?」

ドクトリーヌ「……!? チョッパー!!!」


チョッパー「ドクトリーヌは下がってて」ザ…


ドクトリーヌ「!」

ドクトリーヌ「……ハナッたれがいっちょ前に根性みせやがって」


チョッパー「『ランブル』」ガリッ…!!


チェスマーリモ「おのれ~…!! よくもワポル様をっ!!!」

チェスマーリモ「死ぬがいい!!」

チェスマーリモ「『四本大槌』!!!」ボンッ!!


チョッパー「…………」ザ…

チョッパー「ウオォオオッ!!!!」








ヒュオオオオオ……



モーガン「…………」

モーガン「…………」ボコッ…

モーガン「……………………」

モーガン「(おれの敵は催眠術でも雪崩でもなかったみてェだな……)」

モーガン「…………」

モーガン「(気づけなかったワケじゃァねェ……気づかねェようにしてただけだ…)」チラッ…


ウルージ「」ゴーン…

モーガン「(だいたいコイツに“敗けた”時もそうだったじゃァねェか)」

モーガン「…………」

モーガン「(油断)」

モーガン「(……おれの敵はおれだったか…)」


ウルージ「」ドーン…


モーガン「…………」

モーガン「…いつまで刺さってやがる」ガシッ!!


ズボッ!!


ウルージ「おーおーモーガン、助かりましたぞ!! どこが上だかわからなくてな」

モーガン「…………行くぞ」

モーガン「もう油断はしねェ」

ウルージ「……! ふふ…」

ウルージ「(焦りは消えたようですな…)」












ビュン!! ビュン!!!



チェスマーリモ「言っとくが、逃げてばかりじゃ勝てねェんだぜ!!?」


チョッパー「“頭脳強化”」タン…!

チェスマーリモ「!」

チョッパー「別に、逃げてた訳じゃないさ…」

チョッパー「お前の弱点を診てたんだ」

チェスマーリモ「何!?」

チョッパー「これで終わりさ!!」

チョッパー「『診断』」ヴン…!!


チェスマーリモ「おれを見てただァ!!? それがどうした!!!」ビュオッ!!

チョッパー「……」ピピ…!!


チェスマーリモ「このおれに死角などないぞ!!! 攻撃もできねェ変形バカが!!!」

チェスマーリモ「終わるのはてめェの方さ!!!」


チョッパー「見えた!!! アゴっ!」ギン!!

チョッパー「…………」バッ!


ブォン……!!!


チェスマーリモ「!!!」スカッ…!

チェスマーリモ「くっ!! …………!! …ん?」

チェスマーリモ「ど……どこへ……!!?」

チョッパー「“刻蹄”……!!」

チェスマーリモ「は!!?」

チョッパー「…………」グオッ!!

チェスマーリモ「な!!!」


ワポル「どけェ!!!」ガバァ!!!


チョッパー「……!!?」



バ グ ン ッ !!!!



ドクトリーヌ「…………!!!?」

ドクトリーヌ「チョッパー!!!!」

今回はここまで

遅くなって申し訳ない

朝9時頃に来ます。



ウルージ「…………どうっ!」バッ!!


ワポル「!?」モゴモゴ…


ウルージ「あァ~…」モコ…モコ…

ウルージ「“因果晒し”!!!」グン!!



ドゴォン……!!



ワポル「ブふゥ!!!!」ドゴッ!!

チョッパー「!」ぬぽんっ!!


ウルージ「大丈夫ですかな? チョッパー殿!」


ドクトリーヌ「ヒッヒッヒッヒ! 遅かったじゃないか」


モーガン「これでも早ェ方だろ」



チェスマーリモ「!!? 貴様らなぜ生きて……っ!!? それに…!!」

チェスマーリモ「ど…どうやってこの早さで登って来た!!?」



ウルージ「あー…それはこやつのおかげですぞ」

ロブソン「モフ」


チェスマーリモ「!! ロブソン!?」

ウルージ「ふむ、お主はロブソンと言うのか」

ロブソン「モフッ」


チェスマーリモ「な…! なぜロブソンがっ!!?」


ウルージ「一緒に落ちてきたみたいでな、登るついでに乗せてもらったのですぞ」

モーガン「こいつは速かったな」

ウルージ「あれはお主が脅すから…」

ロブソン「モ、モフ」ガクガク…


チェスマーリモ「……くそっ! もういい!!」

チェスマーリモ「まとめて排除してやる!!! “ドビックリマーリモ”!!!」

チェスマーリモ「『四本戦斧』!!!」ボンッ!!


モーガン「……!」

モーガン「フン…やっとか」ス…

ウルージ「話が終わった様なので私はカバの人と決着をつけてきますぞ」ザ…


チェスマーリモ「ワポル様には指一本触れさせん!!」ブオッ!!


ギィン…!!


チェスマーリモ「!!」

モーガン「その鹿も連れて行け、邪魔だ」


チョッパー「……! お、おれはまだ……!」ガシッ…!

ウルージ「もとよりそのつもりですぞ!」グイッ!!

チェスマーリモ「一度おれに敗けた奴が生意気な!!!」

モーガン「敗けた? あれは足場が崩れただけだろ…?」

チェスマーリモ「む!!!」

モーガン「しかもおれはこの通りピンピンしてるしな」

チェスマーリモ「……!!!」カチンッ…!

チェスマーリモ「う!! うるさいぞっ!!!」

チェスマーリモ「偉そうな口が聞けねェように細切れにしてやるっ!!!!」

モーガン「“偉そうな”じゃァねェな、“偉い”んだよ」



チョッパー「お、おい!! 離せよ!! おれはまだ戦えるぞ!!!」バタバタ!

ウルージ「…と、本人は言っているがどうなのだ? ドクトリーヌ殿」

ドクトリーヌ「アバラが何本かイッちまってるね、あと脚も」

ドクトリーヌ「ドクターストップだ、チョッパー」

チョッパー「!」

ドクトリーヌ「あとはこいつらに任せるしかないよ」

ウルージ「その通りですぞ」

ウルージ「チョッパー殿、お主の気持ちもわかるが…ここは私達に任せなされ」

ウルージ「お主を傷つけたことを反省させてやりますぞ!!」ムキッ…!

チョッパー「…………!!」

ドクトリーヌ「…………」ニッ…

ドクトリーヌ「じゃあ頼んだよ」

ドクトリーヌ「言っとくが、お前が城の中に吹っ飛ばしたんだからね」

ドクトリーヌ「なにかあったら弁償してもらうよ」

ウルージ「う……そうであったな…」

ウルージ「極力、物を壊さないようにしなければ」

ドクトリーヌ「ワポルが壊した物もお前が弁償するんだよ」

ウルージ「!!」

ウルージ「急がなければ…!!!」だっ!!

ドクトリーヌ「ヒッヒ!」

チョッパー「…………」

チョッパー「あいつ…怒ってた」

ドクトリーヌ「…………!」

ドクトリーヌ「お前のためにね」

チョッパー「そっか……」









ザザァア………



モーム「モオモオ」

カルー「クエッ」


ピクッ!!


カルー「!」

モーム「モオ! モモウ!!」

カルー「グエー…ッ!!」ぐぐ…!!



ざばぁっ!!!!



魚「」ピチピチッ!!


カルー「……!!」

カルー「クエーイッ!!!」パシンッ!!

モーム「モオーイッ!!!」バシンッ!!!

カルー「グエッ!!!」ドッ!!



ザバァンッ!!!!



モーム「モオオオオ!!!?」アタフタ…!!

今回はここまで

ハイタッチには無理があるよね…

明日の夜11時以降に来ます。










ボコォ……!



村人「…ブハッ!!」

ドルトン「大丈夫か?」

村人「ああ! 助かったよ、ドルトンさん」


護衛団員「……いる……あの人もいるな」シャッ…! シャッ…!

護衛団員「……よし!」

護衛団員「ドルトンさん!! これで全員揃いました!!」


ドルトン「! そうか! よかった……」ホッ…

ギン「全員見つかったんだな」

クロ「あの雪崩でよく全員生きてたモンだ」


ドルトン「……! ああ、君達」

ドルトン「手伝ってくれてありがとう、また助けられてしまったな」

ギン「ん、ああ、おれ達はあんたを追っかけて来ただけだよ」

ギン「手伝ったというよりは手伝わされたの方が近いし」

クロ「まったくだ…」

ドルトン「………」ニ!


護衛団員「ドルトンさん、ロープウェイの準備があと10分ほどで完了するそうです」


ドルトン「!」

ドルトン「そうか、わかった…」

ドルトン「(……ワポル…!!)」ぐ…


クロ「…………」

クロ「城に着く頃には決着がついちまってるかもな…」ボソッ…

ギン「?」











ヒュオオオオ……



ワポル「どういうことだこいつは一体…!!! これが我がドラム城なのか…………!?」

ワポル「おれ様の城に……!!」

ワポル「何てことをしやがったァ!!!」

ワポル「許さんぞ奴らめ…一人残らずブチ殺してくれる…!!!」

ワポル「まずは奴らが連れてきたであろう病人から始末してやる!! どこだっ!!!」だっ!!










ガチャ…



ビビ「!」

ビビ「誰…!?」ガバッ!!


ウルージ「おーおー、驚かせてしまったか…ビビ殿、私ですぞ」

ビビ「ウルージさん! どうしてここに?」

ウルージ「うむ、実はなカバの人を城内に入れてしまいましてな…」

ビビ「!」

ウルージ「それで、ビビ殿が狙われているかもしれないと思いここに来たのですぞ」

ビビ「そうだったの」

ウルージ「いや、しかしビビ殿が無事でよかった!」


ウルージ「元はといえば、私がまいた厄介の種だ早々にカタをつける以外になかろう」どん!!



ワポル「ここかァ!!!!」バンッ!!!


ビビ「!」

ウルージ「……ん!」


ワポル「おォ!! 見つけたぞ!!」


ウルージ「探す手間が省けましたな」ス…


ワポル「今楽にしてやるぞ!!! 病人!!!」ジャキッ!!


ビビ「!!」



ドゴォン!!!



ワポル「あガ!!!」ドッ! ドサッ!!


ウルージ「目の前で黙っているとでも思ったか?」


ワポル「お……おのれェ~!!!」ムク…

ワポル「こうなったら……!!!」ス…

ワポル「まっはっはっは!!……これで奴らも終わりだ」チャラ…

今回はここまで

久々のビビさん

別スレより転載
●台詞トレース用ウルージさん語録

堕ちた海軍将校ドレークか……ふふ 命を拾いなさったな…マスクの人
……"天竜人"か…無法地帯も構わず闊歩とは…厄介の種だ
ヒザをついてやり過ごす以外になかろう
おーおー 好き勝手やりなさる…!!
メチャクチャだ…噂以上……
2番手にして「1億2千万」 人に従う様な男には見えないが……
船長の度量が伺えるな……
ハタ迷惑な一味だ……!!
ゼェ…ゼェ……!!
…「大将」ばかり警戒していた…!!「海軍本部」のそばを……すんなり通れはしないか…!!!
うわァァっ!!!
どうっ…!!!
ハァ…ハァ……!!まいった…何て強さ…!!
まさか…あれは…"黄猿"!!!
…何という悲運…!!前方に「海軍大将」…後方に「七武海」 ゼェ……ここまでか…!?
"北の海"のホーキンスか…ふふふ
敵ながら冗談でもありがたい………!!
あァ~~……(モコ…モコ…)
ずいぶんやられたが……
さて本当に…希望はあるのかどうか… ボチボチ反撃してみよう…!!!
ずいぶん痛めつけてくれなさったな… さっきまでの私とは思いなさんな!!
"因果晒し"!!!
ぐわァっ!!!熱つ
これは珍しい物を見た…
ふん!
なるほど…
へへへ
新世界を前にしてよりによって海軍本部と騒動を起こすとは…まったくハタ迷惑な一味だ
……だが!!(ぬぅっ!!)こちらにも意地がある…!!
ん?そうか…
またお主か……!
確かめさせてもらおうか……!!
……行こう
鍵は“黒ひげ” 間違いなくしばらくは奴らが台風の目になる……!!!
無茶を言うな!!!どう上陸するんだ!!
誰だ…!!?

>>1のSS作成の手助けになればと思う
迷惑だったらすまんな










ギリリ……



チェスマーリモ「“雪解けの矢マーリモ”!!!」ビビュッ!!!


モーガン「…………」ギンッ!! ガンッ!!


ポトッ…ポトッ!


チェスマーリモ「……!!!」


モーガン「…………」

モーガン「終わりか…?」


チェスマーリモ「……! 小癪なっ…!!」

チェスマーリモ「矢を打ち落としたくらいで調子に乗るな!!」

チェスマーリモ「力だけのパワーファイターめがっ!!!」

チェスマーリモ「“ドビックリマーリモ”!!」

チェスマーリモ「『四本戦斧』!!!!」ボボンッ!!

チェスマーリモ「もっとも……パワーでおれに勝てる道理はねェがな!!!」ブォン!!!


モーガン「!」



ギ ィ ン ッ ……!!!



モーガン「………!」グ…


チェスマーリモ「ムハハハハ!!」ブンッ!!


モーガン「………!!」ギギィンッ……!!!

チェスマーリモ「まだまだいくぞ……!!!」

チェスマーリモ「“雪割り草”!!!」ビュオッ!!



ビシシシシシッ!!!



モーガン「…………!!」ギィィ…ン…!!!



ドゴォン……!!!



チョッパー「城壁が崩れた……!!」

ドクトリーヌ「…………」



チェスマーリモ「キザんでやる!」

チェスマーリモ「“八方雪倒れ”!!!!」ビュン!! ビュン!!




ギギギンッ……!!!



モーガン「…………」ギィン…!!



チェスマーリモ「とうとう反撃すらできなくなったか?」ビュン!!

チェスマーリモ「その調子でこの猛攻にいつまで耐えきれる!?」ビュン!! ビュン!!


モーガン「……………」ギンッ!! ギギン……!!!



チョッパー「あいつ……!! このままじゃ……!!!」

ドクトリーヌ「チョッパーよく見てみるんだよ」

チョッパー「……え?」

ドクトリーヌ「あいつはあそこから一歩も動いちゃいない」

チョッパー「!」

ドクトリーヌ「見てな」



モーガン「………………」ぐ…



ドクトリーヌ「やっと動くよ、前にね」

チェスマーリモ「まだ耐えるか……!! ならば!!」

チェスマーリモ「一点目掛けて四本の斧を同時に振り下ろす!!!」グオッ…!!

チェスマーリモ「死ねェ!!!!」ブォン!!!!



バ ギ ン ッ !!!!



チェスマーリモ「!!!?」バラ…バラ…


チョッパー「!!! ……斧が!!」

ドクトリーヌ「ヒッヒッヒッヒッヒ!!」


モーガン「脆いな」


チェスマーリモ「……!! ほざけ!!!」

チェスマーリモ「“ドビックリマーリモ”!!!」

チェスマーリモ「『四本大槌』!!!!」ボンッ!!

チェスマーリモ「ブッ潰す!!!!」グオッ!!!


モーガン「…………」ス…



ズ バ ッ ……!!! バラバラ…!



チェスマーリモ「!!!!」


モーガン「アゴの二段重ねか」ザ…!


チェスマーリモ「…!! 狙いはアゴか!! ……しかし!!!」ササッ!!

チェスマーリモ「さっきの戦闘で自分の弱点がアゴということに気づいたおれに…!!」

チェスマーリモ「死角はなバッ…!!!?」ドゴッ!!!


モーガン「アゴ以外がお粗末だな」



チェスマーリモ「お……のれ」ドサッ!!


モーガン「フン…!」


チェスマーリモ「」ピクピク…

今回はここまで

割と冷静だったモーガンさん










ガチャ……



ワポル「まっはっはっは!! 扉が開いてしまった!!」

ワポル「貴様らはこれから世にも恐ろしい“人間兵器”を目の当たりにすることとなるのだ!!」スタスタ…


ビビ「……?」

ウルージ「……! マズい…!! 人間兵器などになられては……!!!」だっ!!

ビビ「ウルージさん!?」



ガツガツ!! バリボリ!! ムシャムシャ!!  ……ゴクン!



ワポル「“バクバク食”!!!!」プシュー!!!



ウルージ「…………!!」


ワポル「まっはっはっはっは!!!」

ワポル「見ろ! この一部の隙もないフォルムを!!」



ワポル「まさに無敵!!! 王であるおれにこそ相応しい…!!!」ド ン !!!!



ウルージ「…………く」

ウルージ「(あんな姿で暴れられては城が……)」

ウルージ「はたして私達に、修理費を払えるのであろうか……」

ワポル「さて……さきほどの続きといこう…」ス…

ワポル「死ね!! 病人!!!」ガチャ!!!


ビビ「…!!」



ウルージ「!! あやつ…! ビビ殿を…!!」

ウルージ「修理費用の心配などしている場合ではなかった!!!」だっ!!


ワポル「…かかったな!!」くるっ!!

ウルージ「……!!!」

ワポル「狙いはてめェだ! カバめっ!!」ドゥン!!



ドゴォン…!!!!



ウルージ「どうっ…!!」ドッ! ドサッ!!


ビビ「!? ウルージさん!!!」



ワポル「まっはっはっは!!! 見たかこの威力!!!」

ウルージ「……心配しなさんな、ビビど……!!!!」ムク…

ウルージ「…………!!!」ボゴォン!!!


ビビ「!!! ウルージさん!!!!」



ワポル「フン! 王に逆らうからこうなるのだ…」シュー…

ワポル「おれに逆らった罪だ…」


ウルージ「…………」プスプス…


ワポル「地べたに這いつくばったまま死ぬがいい!!」ジャキッ!!


ビビ「……!!」

ビビ「させないっ!!!」バッ!!

ビビ「“孔雀スラッシャー”!!!!」シャッ…!!


ワポル「ぬ?」ガン! ギン!


ビビ「……!? 効かない!?」


ワポル「効くか!! バカにしおって!!!」ジャキッ!!

ビビ「…………!」


モコ…モコ…


ワポル「吹き飛べ!!」



ウルージ「“因果”」ムキィ…!



ビビ「……!!!」

ワポル「………ん?」



ウルージ「“晒し”!!!!」ボッ!!!



ワポル「!!!?」ドゴォ…!!!!

ワポル「ぬべガっ…!!!!」ドッ! ドッ! ドガァッ!!



ウルージ「…………下がっていなされビビ殿」

ビビ「ウルージさん!!」

ウルージ「ドクトリーヌ殿には申し訳ないが……」


ウルージ「城のことは考えずにやらせてもらいますぞ…!!」ど ん !!

今回はここまで

修理代が…

明日夜11時過ぎに来ます

ワポル「…………」ガララ…



ビビ「!」

ウルージ「やはりこの程度では倒れてくれませんな」



ワポル「…おれ様…もう怒ったぜ……」ユラ…

ワポル「“やつ”で蜂の巣にしてくれるっ…!!!」だっ…!!



ビビ「…!! 逃げた…!?」

ウルージ「追わねば!!」だっ!!


ワポル「カァァバめ!! ついてきよったわ!!!」だだだっ!


ビビ「! …違う……待って!!」

ビビ「待ってウルージさん!!! …罠だわ!!!」


ウルージ「罠は百も承知ですぞ!!」


ビビ「!」


ウルージ「上に何が待ち構えているかは知らぬが、放っておくことはできん!!」

ウルージ「厄介な事になるのは目に見えていますからな!」だだだっ!!


ビビ「……ウルージさん!!」









ヒュオオオオ……



チェスマーリモ「」ズズー…

モーガン「…………」ポイッ!


チェスマーリモ「」ヒュウウ…!


モーガン「片付いたぞ」

チョッパー「片付いたって…落ちたけど……あいつ大丈夫なのか?」


モーガン「あァ? 知るか」


ドクトリーヌ「ヒーーッヒッヒッヒッヒッヒ!! よくやったよ」

ドクトリーヌ「あとはワポルだけだね」


モーガン「……あの野郎まだ終わってねェのか」


ドクトリーヌ「加勢に行かないのかい?」


モーガン「行くかよ、弱ってる奴と戦っても面白くもねェからな」


ドクトリーヌ「ヒッヒッヒ! そうかい」

チョッパー「…………」

チョッパー「せめておれの脚が治ってれば…」


モーガン「治ってたとしても、てめェが行くだけ無駄だ」


チョッパー「…………!」


モーガン「もうじき決着がつく……今回は遅ェ方だがな」


チョッパー「…………」

短いですが、今回はここまで


ビビさんが「ウルージさん!」としか言ってない気が……










ギシ…ギシ…



ギン「大丈夫なのか……? これ」

クロ「あきらかに定員オーバーだ」


護衛団員「おれ達だって戦うぞ!!!」


護衛団「「ウオオオオ!!!」」


クロ「やかましいな…」

ドルトン「(…………)」












たったった!



ウルージ「ここが最上階への扉ですな…!」

ウルージ「何があるかは知らぬが、飛び込む以外になかろう!!」


バンッ…!!


ワポル「来たな!!」

ワポル「貴様の最後だ!! 消し飛べ!!! この……!!」

ワポル「“ロイヤルドラムクラウン7連散弾ブリキング大砲”でな!!!!」ガコンッ!!!


ウルージ「…!!!」



ギギギ……



ウルージ「!」



ド ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ !!!!






ドクトリーヌ「!!」

チョッパー「何だ!? この音!! それに火薬のにおい……!!」

モーガン「…………悪あがきもいいところだ」





ビビ「……今のは…!?」

ビビ「まさか……!!」だっ!

ビビ「……!」ピタ!

ビビ「(……ダメよ!! ウルージさんを信じなきゃ!!!)」

ビビ「ウルージさん……!!!」ぐ…




クロ「…………!」

ギン「城の方だ!!」

護衛団員「なんだ一体…!! ワポルか!?」

ドルトン「…………」

ドルトン「(間違いない…彼が戦っている……)」

ドルトン「…………」

ドルトン「(ウルージ君……キミには本当に救われる…)」

ドルトン「…………」

ドルトン「今、ワポルとウルージ君が戦っている…!!」

護衛団「「!!」」

ドルトン「彼ばかりには任せておけない!! 我々も加勢しに行くぞ!!!」


護衛団「「おおおおおおおっ!!!!」」


ギン「さっきとは比べものにならない叫びだな」

クロ「まあ、気合いが空回りすることになりそうだがな」

今回はここまで

今日もとっても短い。

ウルージさんとドルトンさんは同い年くらいだと思ってる。

やっと入れた…
明日の夜11時過ぎに来ます。

長く間が開いたので、自分自身どういう展開か忘れてました。
まあ、何はともあれ復活してよかった!
明日からまた通常通り投稿していきたいと思います。












シュウウウウ……



ワポル「カァアバめ!!! まんまと罠にかかりよったわ!!!」

ワポル「煙が晴れたとき、そこに残っているのは奴の消し炭……」

ワポル「まーーっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

ワポル「笑いが止まらん!!」



モク…モク……



ウルージ「…………」ザッ…


ワポル「まっはっはっは!! ……」チラッ…

ワポル「…………はァ!!!!?」


ウルージ「効きましたぞ……」ドクドク…

ウルージ「だが…!!」ザッ!!


ワポル「!! ……よ、寄るな!!!」ササ…

ウルージ「私を消し炭にする事は叶わなかったようですな!!」ガシッ!

ワポル「!!?」ガッ!

ウルージ「動きなさんなよ」

ワポル「なな…何をする気だっ!!」

ウルージ「“因果”……」ムキィ…!!

ワポル「!!!」

ワポル「やめっ…」

ウルージ「“晒し”!!!!」ゴォッ!!!


ワポル「…………!!!!」オオッ…!!



ボ ゴ ォ ン !!!!



ワポル「…………………!!!!」ボゴッ!!

ワポル「ガカ………ペ!!!」



バサ…バサ…



ワポル「!」ビクッ…!!

ウルージ「いい海賊旗ですな」ずいっ…!

ワポル「うをおおおおおおっ!!!」ビクゥッ!!!

ウルージ「お主にはわからぬかもしれんがこのドクロには信念がこもっている……」

ワポル「!」

ウルージ「それを折ろうとしたことも許せんが…」

ウルージ「それよりも“友”を傷つけたことの方が許せん!!!」ムキッ!!

ワポル「な…」

ウルージ「“因”……………」ムキ…ムキ…

ワポル「…………!!」

ウルージ「………………」ムキ…ムキムキッ!!

ワポル「お…お前に地位と勲章をやろう!!」

ウルージ「“果”!!!」ムキィッ…!!!

ワポル「……い、いや! 副王様の座をやろう…!!!」

ワポル「だからそれで……!!!」


ウルージ「“晒し”!!!!」ボッ!!!!



ド ゴ ォ ォ ォ ン !!!!



ワポル「あああああああああ!!!?」











護衛団員「………見ろ!! 城のてっぺんに……誰かいるぞ!!」

ドルトン「!」

ギン「あれって……」

クロ「……案の定だな」



ぁぁぁぁぁぁぁぁ………  キラン!



ドルトン「………!!」

ドルトン「………ワポル……?」





ヒュオオオオ……



チョッパー「…………」

チョッパー「友達……」

ドクトリーヌ「…………」

ドクトリーヌ「ヒッヒッヒ」

ドクトリーヌ「城の修理代くらいまけてやろうかね」









キラン……



モーム「…!」

モーム「……モ?」


カルー「グエ……」ガチガチガチ…







バサバサッ……!!



ウルージ「…………」

ウルージ「何度見てもいい旗だ……」

ウルージ「…………」

ウルージ「……よしっ!! 決めた!!」

ウルージ「私たちも海賊旗を作ることにしましたぞ!!」

ウルージ「クロに描いてもらうのが一番ですな」

今回はここまで

これで幾分か海賊らしくなるはず






ボコッ…!



ギン「ここがドラム城か…近くで見ると違うな」

クロ「あいつはどこいった…」


モーガン「遅かったじゃァねェか」

ギン「! モーガン!」

ギン「もしかして…もう、終わったのか?」

モーガン「今し方終わった所だな」

ギン「それでウルージさんはどこに?」

クロ「さっきまで城の屋根に登ってたはずだが…」

モーガン「あァ? そこにいるだろ」ス…


ウルージ「おーおー!! クロ、ギン殿」


ギン「ウルージさん!!」

クロ「で、お前はてっぺんで何をしていたんだ」

ウルージ「旗を見ていたんですぞ」

ギン「旗?」

ウルージ「あれですぞ」


バサ…バサ…


クロ「!」

クロ「……海賊旗か…?」

モーガン「…………」

モーガン「オイ、まさか海賊旗を付けるなんて言わねェだろォな」

ウルージ「ふふ! よくわかりましたな!」

モーガン「あァ!?」

ウルージ「そういうことなので、頼みましたぞ! クロ!」

クロ「……………」

クロ「は?」

モーガン「……………」

ギン「さすがウルージさんだな……」

ギン「(この二人を振り回せるのはウルージさんしかいないよな)」



ドルトン「ウルージ君!!」


ウルージ「!」

ウルージ「ドルトン殿!」

ドルトン「ワポルは…!?」

ウルージ「カバの人ならぶっ飛ばしましたぞ」

ドルトン「……!!」

ドルトン「…じゃあやはり…さっき空の彼方へ飛んでいったのはワポル……!!」

ドルトン「あとの二人はどうしたんだ!!?」

モーガン「肩車野郎のことか?」

モーガン「あいつらなら落とした」

ドルトン「…………!」

ウルージ「チョッパー殿も頑張ってくれたのですぞ!」

ドルトン「…? チョッパー?」

ウルージ「トナカイのチョッパー殿ですぞ」

ドルトン「………トナカイ!?」


チョッパー「…………」


ドルトン「…青い鼻…君は…!!! あの時の…!?」

ドルトン「…………! (ひどい傷だ…)」

ドルトン「(戦ってくれたんだな…………!!!)」

ドルトン「ありがとう!!」バッ…!


チョッパー「!」


ドルトン「ドラムはきっと生まれ変わる!!!」



ドクトリーヌ「ちょうどいいときに来たね」


ドルトン「!」


ドクトリーヌ「ちょっとガキども借りてくよ」


ドルトン「……?」


ドクトリーヌ「行くよ、まずは天井だ」

護衛団「は……はい!!!」ぞろぞろ…


ウルージ「!!!」

ウルージ「すっかり忘れていましたぞ!!! ドクトリーヌ殿!!」


ドクトリーヌ「なんだい」


ウルージ「その……修理代はいかほどに……」

ドクトリーヌ「ヒッヒッヒッヒ!」

ドクトリーヌ「払わなくてもいいよ」


ウルージ「!?」


ドクトリーヌ「もちろん治療費は払ってもらうけどね」


ウルージ「……しかし、それでは…!」


ドクトリーヌ「納得できないなら修理代も払ってもらおうかね」


ウルージ「!! ……それは! せめて手伝いくらいはさせてもらいたいのだが」


ドクトリーヌ「ヒーヒッヒッヒッヒ!! じゃあさっさと来な」


ウルージ「! 承知しましたぞ!!」だっ!





コソコソ…



ビビ「(今の内に……)」ソロー…リ



ドクトリーヌ「…………」チラッ…

ドクトリーヌ「…………」プイッ…



ビビ「セー…フ…かな? 一瞬こっちを見てたような気もするけど」

ビビ「…………」

ビビ「まあ、いいか」






ドルトン「……………」

ドルトン「(……………………)」

ドルトン「(誰がワポルを倒したかにはこだわるつもりはない)」

ドルトン「(ウルージ君達のおかげでこの国を救うことができた…)」

ドルトン「(実際、感謝しきれないほどに感謝している)」

ドルトン「(だが)」

ドルトン「(なんだ……私のこの弱さは…)」

ドルトン「(国を想うだけでは国を救えない事はわかっているつもりだった…)」

ドルトン「(国を想う前に私自身変わる必要があったのだ)」

ドルトン「強くならなくては………どうすればいい……?」

ドルトン「……………!!」ハッ!

ドルトン「…………しかし…いいのだろうか…?」

ドルトン「いや、迷っている暇はないな」

ドルトン「(もとより、ワポルと共にこの国から出ていくつもりだったのだ)」

ドルトン「………………」


ドルトン「私は強くなるぞ……!」

今回はここまで

モーガンさんはウルージさんとつきあいが長いから
ウルージさんのやろうとしてることがなんとなくわかるのです






モーガン「…………」ザッ…

ギン「…ん? 戻るのかモーガン?」

モーガン「あァ」

モーガン「あの小娘はてめェが連れてこい」

ギン「え……ああ、わかった」

ギン「でも、もう連れ出しても大丈夫なのか?」

モーガン「見てくりゃァわかる」ザム…ザム…


ギン「………とにかく、元気ってことだな」


ビビ「ギンさん、ギンさん」コソッ…!


ギン「!」

ギン「王女さ……モガッ!!!」バッ…!

ビビ「しーっ! バレたら連れ戻されちゃう!」

ギン「? 連れ戻される?」

ビビ「実はまだちゃんと治療が終わってないの」

ギン「……!! いいのか? 抜け出してきて」

ビビ「ほんとはダメだけど……(ごめんなさいトニー君…)」

ビビ「アラバスタの事を考えるとこれ以上時間なんて…」

ビビ「それに…ほら!! こんなに元気になったの!!」

ギン「確かに元気そうだが……ウルージさんがなんて言うか…」

ビビ「うっ…!」ギクッ!


クロ「舟で治療を続けられれば問題ないだろう」ザ…


ビビ「!」

ギン「!! そりゃどういう意味だ?」

クロ「そのままの意味だ」

ビビ「! まさか、治療法を……!?」

クロ「ああ、トナカイから聞いてきた別段難しいものじゃない、あとは安静にするだけだ」

クロ「トナカイが煎じた薬もここにある」

ギン「そうか…しかし、よくあの短時間で治療法を聞いてこれたな」

クロ「治療といっても決まった時間に薬を飲ませるだけだ」

クロ「あのトナカイが治療を8割方終わらせていたからな」

クロ「トナカイに感謝でもするんだな」

ビビ「(…………トニー君…)」

ビビ「…………!」

ビビ「トニー君の所に行ってたってことはこうなることも予測していたの?」

クロ「ああ、ある程度はな」

クロ「可能性のあることはひとつでも潰しておかないとな、時間がないんだろう?」

ビビ「え、ええ!」

ギン「これで問題もなくなった……のか?」

クロ「(可能性があるのなら潰す……これはウルージとの戦闘で得た考えだ)」

クロ「(ひとつでも見逃せば足下をすくわれる……)」

クロ「………………」

クロ「(…………ウソップか…)」

ギン「まあ、王女さんについては問題がなくなったわけだ、舟に戻ろう」

ビビ「あ、でもウルージさんは…」

クロ「向こうで城の修復を手伝っている…時間もかかりそうだ舟で待っていた方がいいだろう」

ギン「クロ、王女さんを頼むぞ」

クロ「…………」

ビビ「! ギンさんは戻らないの?」

ギン「やっぱりウルージさんを手伝ってから行くよ」

クロ「……まあ、いいだろう」

クロ「行くぞ」








プカ…プカ…



モーム「モ?」



チェスマーリモ「」プカプカ…



カルー「ガー」zzz…



チェスマーリモ「」プカプカ…



今回はここまで

チェスマーリモはラパーンによって川に突き落とされたんです…
あと、ロブソンはロブソンでゆっくりしてます










バサ…バサ…



護衛団員「お……」プルプル…

護衛団員「終わった……」どさっ…


護衛団「」どさどさっ…!


ウルージ「おーおー皆頑張りましたな」

ギン「すっかり夜になっちまった」

ウルージ「ビビ殿には申し訳ないですな」


ドルトン「ウルージ君」


ウルージ「! ドルトン殿」

ドルトン「少し話があるんだが…いいだろうか?」

ギン「…………?」

ウルージ「いいですぞ、ちょうど全ての修復が終わったところですからな」

ドルトン「! そうか、ありがとう」

ウルージ「して、話とは?」

ドルトン「実は頼みごとなのだが…」チラ…

護衛団員「う~ん…」zzz…


ドルトン「……話す前に場所を変えよう」

ウルージ「?」

ギン「…………おれはここで待っていようか?」

ドルトン「いや、君にも聞いてもらいたい」

ギン「……?」










ドルトン「ここらでいいだろう…」

ウルージ「…誰もいないようですな」

ギン「(人払いするなんて…一体どんな話なんだ)」


ガバッ…!


ドルトン「恥を忍んでお頼み申し上げる!!」


ギン「!?」

ウルージ「ドルトン殿…!?」


ドルトン「私も連れて行ってもらえないだろうか…!」

ドルトン「君達に同行したいのだ! どうか……頼む!!」


ギン「……ドルトンさん」

ウルージ「ドルトン殿、顔を上げなされ」

ドルトン「ウルージ君…では…!」


ウルージ「なりませんぞ」


ギン「!!? …ウルージさん!?」

ドルトン「!! ……やはりか…しかし、そこをどうにか……!!」


ウルージ「ならん…!」


ドルトン「……くっ…!」

ギン「ウルージさん……! 一体どうして!?」

今回はここまで

昨日は来れなくて、すいませんでした…
そして、今回も短い…すいません……
明日から頑張ります…

ウルージ「よく考えてみなされ…ギン殿」

ウルージ「王なきこの国を治められるだけの器を持つ者が誰なのかを…」

ギン「…! ……それは!!」

ドルトン「……?」

ウルージ「そう、ドルトン殿しかおりませんぞ!」

ドルトン「!!」

ドルトン「……私などっ…! …そんな!!」

ウルージ「お主自身そうは思わなくても、周りの人間は違いますぞ」

ドルトン「!」

ウルージ「皆、お主が王にふさわしいと口々に言うであろう」

ウルージ「ドルトン殿…お主も薄々気づいていたのではありませんかな…」

ウルージ「ドラムの人々がドルトン殿を単に“護衛団団長”としてではなく…」

ドルトン「…………」

ウルージ「“王”としても信頼し始めていたことに」

ギン「…………」

ドルトン「…………しかし…」

ドルトン「私はこんなにも弱い……!」

ギン「ドルトンさん……」

ドルトン「国を想うだけでは国は救えんのだ…!!」

ウルージ「……ドルトン殿、そんなことはありませんぞ」

ドルトン「……!」

ウルージ「お主の国を想う心はずっと民の心を支えていましたぞ」

ウルージ「その証拠に最後までドラムの民はカバの人…ワポルに屈しなかった…!」

ウルージ「お主が先頭に立って国を想い続けることで民は、国は救われていたのだ!!」

ドルトン「…!! しかし…君達がいなければ、ワポルは……」

ウルージ「奴では民を導けん、遅かれ早かれ倒されていたことだろう」

ギン「それこそ、ドルトンさん達に…な」

ドルトン「!」

ギン「ドルトンさん…あんたの気持ちも痛いほど分かるが」

ギン「あんたはここに残ったほうがいい、じゃないとみんな迷子になっちまう」

ドルトン「…………」

ドルトン「……それでも……私は……」


ドクトリーヌ「民は救われていた……あながち間違っちゃいないね」


ドルトン「!!」

ギン「……!!?」

ウルージ「!! ドクトリーヌ殿!!」


ドクトリーヌ「ヒーヒッヒッヒッヒ」

ドクトリーヌ「だがね、お前達一つ思い違いをしてるよ」グビッ!

ウルージ「…!」

ギン「思い違い……?」

ドクトリーヌ「あたしらはこいつがいなくてもやってけるってことだよ」

ドルトン「…………」

ウルージ「!!」

ギン「…どういうことだ…!?」

ドクトリーヌ「ん? 言い方が悪かったね、正しくはこいつが“いない”間だよ」

ドルトン「!」

ドクトリーヌ「戻ってくるんだろ? 留守番ならガキでもできる」

ドルトン「私は……」

ドクトリーヌ「戻ってくるんだよ! いいね?」

ドルトン「………………(いいのだろうか……)」

ドクトリーヌ「返事はないのかい!?」

ドルトン「…!! はいっ…!!!」

ドクトリーヌ「……さて」

ドクトリーヌ「次はあんたらだね」

ギン「…………」

ウルージ「……………」

ドクトリーヌ「小娘の治療費の代わりにこいつを連れて行ってもらおうかね」

ウルージ「…………………………」

ウルージ「……………んん?」

ギン「…………………え……?」

ドクトリーヌ「どうせ舟には大した物はないんじゃないかい?」

ウルージ「……う! まあ……」

ドクトリーヌ「なら、お前には断れないね」

ウルージ「……………」

ウルージ「…これは、見事にやられましたな……」

ギン「ウルージさん……まさかとは思うが……踏み倒す気だったのかい? 金」

ウルージ「いや……いざとなったら臓器でもと…」

ギン「……………あんたなあ……」ハァ…

ドクトリーヌ「じゃあそいつは頼んだよ」くるっ…


ウルージ「………!!」

ウルージ「チョッパー殿によろしく言っておいてくだされ!!」


ウルージ「……さて」

ウルージ「…………ドルトン殿」

ドルトン「……ん?」

ウルージ「本当にこの国に戻ってくる気はありますかな」

ドルトン「……ああ言ってしまった以上は戻ってこなくてはな」

ドルトン「それに…私自身、戻って来たいと思っている」

ウルージ「! それはよかった!!」

ウルージ「ではさっそく行きますぞ! ドルトン殿!! 皆が起きる前に!!!」

ドルトン「…………え? ああ」

ドルトン「(本当に連れて行ってもらえるのか…?)」

ギン「ドルトンさん、少し驚いてるだろ」

ドルトン「! ん、ああ…さっきまで頑なに拒否していたのに…」

ギン「それは多分、あんたがこの国に戻らない覚悟をしてたからじゃないかな」

ギン「ウルージさんもあんたが一緒に来てくれるんなら大歓迎だったと思うしな」

ギン「というか、現に大歓迎だ」

ドルトン「…………」

ドルトン「そうか……最初からウルージ君にはなにもかも見透かされていたんだな」


ウルージ「ギン殿ー、ドルトン殿ー、早くしないと皆、起きてしまいますぞー!!」


ギン「! 今行くよ、ウルージさん!」

ドルトン「…………」

ドルトン「フフ…!」

今回はここまで

ウルージさんの心臓って、
取り出しても永遠に動いてそう









ザザァアア……



ビビ「うーん……」

ビビ「やっぱり私もウルージさんを手伝ってくるべきだったかしら…」

クロ「やめておけ」

ビビ「クロさん…! で、でもウルージさんには何か恩返ししないと…」

クロ「心がけはいいが気が早過ぎる」

クロ「それに、もう一度トナカイの世話になりたいのか?」

ビビ「……! うっ…!!」ギクッ!

クロ「たまにはあのアホを見習ってみろ」


モーガン「……がーっ…」zzz…


ビビ「…………は…はあ…」

クロ「しかし、見事なアホ面だ…圧倒的に品性が足りねェな」




ウルージ「只今戻りましたぞ、モーム!」


モーム「!」

モーム「モオウッ!!」


モーガン「…ん?」パチッ…!

ビビ「ウルージさん! ……って!?」

ビビ「あ、あなたは!?」

ウルージ「おーおーそういえばビビ殿はあの時寝ていましたからな」

ウルージ「実質これが初めての顔合わせですな」

ウルージ「新しい仲間、ドルトン殿ですぞ!」

ドルトン「しばらくの間世話になる」

クロ「…………まさか、こいつがくるとはな」クイッ…

ギン「やっぱり驚いたか」

モーガン「ババアを連れてこられても迷惑だがな」

ビビ「(絶対にどこかで見たことが………!!)」

ビビ「!! …確か一度、“世界会議”で…!!」

今回はここまで

短くてすいません…
とりあえず明日にはドラム編終わらせます。

ドルトン「! “世界会議”…!? 君は一体…」

ドルトン「(ビビという名もどこかで…)」

ドルトン「…!!!」ハッ!

ドルトン「もしやアラバスタの王女では!?」

ビビ「! ええ…!」

ウルージ「ん? 二人とも顔見知りであったか」

ドルトン「ああ、一度だけ会ったことがある…」

ドルトン「会話こそなかったもののあの時のことは強烈に覚えている」

ドルトン「………………」

ドルトン「あの時はすまなかった…」

ビビ「! そ、そんな…! いいんですそんな昔のこと…ドルトンさんが謝ることじゃ…」

ドルトン「すまない…」

ビビ「そんな顔しないで、ドルトンさん…ここで一緒の舟に乗り合わせたのも何かの縁です」

ビビ「もっと気楽に行きましょう…!! ね!」

ドルトン「!!」

ドルトン「……ありがとう…そうさせてもらうよ」

ウルージ「ふふ…!」

ドルトン「ところで…なぜビビ王女がウルージ君の舟に…?」

ウルージ「クロコダイルをぶっ飛ばすためですぞ!」

ドルトン「…!!?」

ドルトン「…クロコダイル!?……あの王下七武海の…!?」

ウルージ「うむ」

ドルトン「しかし何故? 彼は国民からも信頼されていると聞くが…」

ビビ「……アラバスタが置かれている状況は知っていますか?」

ドルトン「………暴動が起こっているんだったな…」

ビビ「ええ…」

ビビ「その状況を作ったのがクロコダイルなの…」

ドルトン「………!!? それは…!! ほ、本当なのか…!」

ウルージ「ビビ殿が死に物狂いで集めてきた確かな情報ですぞ…」

ドルトン「……では、クロコダイルの目的は一体…」

ビビ「国の乗っ取り……」

ドルトン「!? …国の乗っ取り……!!!」

ビビ「このままじゃたくさんの人が無意味に死んでしまう…!」ぐ…

ウルージ「それを防ぐためにクロコダイルをぶっ飛ばしに行くのですぞ!」

ドルトン「そうだったのか……」

ドルトン「クロコダイルが裏で糸を引いていたとは……」

モーガン「……ここにも乗っ取りをしようとしてた奴がいたな…」チラ…

クロ「あ?」

モーガン「屋敷だったか? クロコダイルとは逆の意味でスケールが違うな」

クロ「……町一つ支配したくらいで悦に入ってた奴の言う台詞か?」

モーガン「あァ…?」

クロ「その権力もおれがあげたようなモンだ」


ギン「……またか」

ウルージ「……真面目な話をしていてもすぐにこれですな」

ビビ「…………」ハァ…

ビビ「2人とも一言多いのよね…」

ドルトン「…………」

ドルトン「気楽に……か」

ドルトン「(この旅の目的自体は気楽に済ませられるものではないが…)」

ドルトン「旅の最中は別か…」

ドルトン「…………」


ウルージ「フン!」ブォ!


ドゴァッ…!!


モーガン「!!!」ドサッ…!

クロ「……!!」ドッ…!


ドルトン「楽しい旅になりそうだ…!」フフ…


モーム「モー!」


ドルトン「そうか、君もそう思うか!」


モーム「モ!」

今回はここまで

やっとこドラム編終了
アラバスタではモームも活躍しますよ










ザザァア………



バサ…バサ…



ウルージ「これは素晴らしい物を見た…」

ウルージ「さすがはクロですな!」

ドルトン「旗に入っている模様はウルージ君のタトゥーか」

モーガン「…………」

ギン「とうとうこれで海賊になっちまったなモーガン」

モーガン「うるせェ…」

ビビ「クロさんって絵心もあるのね…」

カルー「クエー…」

クロ「…………」クイッ…

クロ「浮かれてる場合か…アラバスタは目と鼻の先だぞ」


モーム「モー」

ドルトン「……クロ君の言うことももっともだな…」

ドルトン「アラバスタに入る前に状況を整理すべきかもしれない」

ウルージ「うむ…そうだな」

モーガン「あァ? ただクロコダイルをブチのめすだけじゃァねェか」

ギン「まあ、おおざっぱに考えればそれで全部終わりだな」

ビビ「ええ……でもまず暴動をおさえて…」

ビビ「国からB.Wを追い出さなきゃ本当の意味でアラバスタを救ったとはいえないわ」

クロ「…………」

クロ「B.Wってのはどんなシステムになってる」

ギン「“Mr.”だの“ミス”だのってやつか?」

ビビ「システムは簡単よ」

ビビ「まず頂点にクロコダイル…つまり“Mr.0”がいて」

ビビ「その“Mr.0”の指令を直接受ける“エージェント”が12人と1匹いるの」

ビビ「彼らは全員『Mr.+ナンバー』の名を持っていて」

ビビ「その力に見合った女性の“エージェント”とペアを組む」

ビビ「Mr.13とミス•フライデーは中でも特別で任務失敗者への仕置き人という立場」

ビビ「エージェントの中でもMr.5以上は“オフィサーエージェント”と呼ばれてて、そのほとんどが悪魔の実の能力者」

ビビ「本当に重要な任務の時しか動かない」

ビビ「それ以下はフロンティアエージェント」

ビビ「社員を率いて“偉大なる航路”の入口で会社の資金集めをするのが仕事」

ビビ「これが秘密犯罪会社“B.W”よ」

ウルージ「…………」

クロ「…………」

クロ「今回のアラバスタ乗っ取りはB.Wの最後の大仕事…」

ギン「ってことは…」

モーガン「“オフィサーエージェント”の残りは全員集結するだろうな」

ドルトン「残るオフィサーエージェントは10人か…」

ウルージ「いや…もう4人ほど倒しましたからな、6人ですぞ」

ビビ「えっと…実は一人オカマがいて…」

ドルトン「もしや…ペアがいないのか?」

ビビ「ええ、私は会ったことはないけれどMr.2がそうらしいの」

ウルージ「ならば残るは5人…」

ギン「ここにいるのは6人と2匹」


カルー「クエッ!?」ドキッ!


ウルージ「…………」

ウルージ「十分すぎる数ですな」

モーガン「クロコダイルはおれがやる」

ウルージ「ふふ……早い者勝ちですぞ、モーガン」

モーガン「先に見つけりゃァ文句もねェだろ」

ギン「それならおれにだってクロコダイルと一戦まみえる権利はあるよな」

モーガン「あァ?」

ギン「……おれもそろそろ次に進まなきゃならないんだ」

モーガン「…………」

モーガン「言ってろ…やるのはおれだ」

ドルトン「…………」

ドルトン「(……敗けるとは微塵も思っていない様子だ…)」

ドルトン「…………」

ドルトン「…私も負けてはいられんな」


モーム「モォォオッ!!!」


ウルージ「おーおーモームもやる気に満ち溢れていますな!」

クロ「…………」クイッ…

ビビ「……………」

ビビ「(……この人たちとならきっと…!)」ぎゅっ!


クロ「アラバスタが見えてきたぞ…」

ウルージ「ふふ……いよいよですな」

今回はここまで

クロは航海士でコックで船医
つまり…クロがいなくなったら全滅する

○残りのオフィサーエージェントの数が7人
×残り5人

算数も出来なくなってしまった…


タトゥーってこれだよね
これの後ろにドクロ?
http://i.imgur.com/O9K99pZ.jpg

>>899
イメージとしてはそれの前にドクロがくる感じ

明日の昼頃に来ます。











ブワッ……!!



スモーカー「逃がすか…!!」

スモーカー「“ホワイト•ブロー”!!!」ボウン!!


ウルージ「先に行っていなされ!」ばっ!

ビビ「ウルージさん!?」


ドゴォンッ!!!


スモーカー「……!!」

スモーカー「やっぱりか…!」


ウルージ「ふふ…!」ザッ…!


スモーカー「ローグタウンで対峙した時のてめェの表情が気になってたんだ」

スモーカー「……覇気だな…?」

ウルージ「いかにも!!」

スモーカー「上等だ…!」

ウルージ「さあ……かかってきなされ!!」

スモーカーマリンフォードで知らなかったっぽい描写なかったか




だだだだっ…!!



ギン「……とりあえず…」

ギン「なんで、海軍に追われてるんだったか」

ドルトン「それは…ウルージ君が……」



~~~~~~~~~~<30分前>~~~~~~~~~~



ウルージ「……では、物資が揃い次第ユバへ向かうということですな」

ビビ「ええ」

ウルージ「よし…私は水でも買ってきますかな」

ドルトン「一人では持ちきれないだろう、私もついていこう」

ウルージ「! …かたじけない!」

ギン「おれはどうしようか」

ビビ「ギンさんには服を買ってきて貰おうかしら」

ギン「服…?」

ビビ「ええ、砂漠を歩くことになるからここの服じゃないと」

ギン「了解、行ってくるよ」

ビビ「カルー、私達は食料を買いに行きましょう」

カルー「クエ!!」

ビビ「(でも…なにか忘れているような)」

ビビ「!!」

ビビ「ちょっと待って…今、舟にはクロさんとモーガンさんしか…」

ビビ「モーム君が止めてくれるかしら……」

ビビ「………………」

>>904

ウルージさんと一度対峙してから気になってて、
自分で調べたんでしょう…きっと

今回はここまで

また今日の夜に来るので、少し短め

ビビ「…やっぱりダメ! どっちか連れ出さないと…!」

ビビ「(なるべく常識のありそうな方を……)」

ビビ「クロさん!!」



しー…ん…


モーガン「がーっ……」zzz…

モーム「モ?」


ビビ「? ……あれ? いない……」

ビビ「どこに行ったのかしら…」

カルー「クエー?」

ビビ「でも、最悪の事態は避けられそうだしいい…よね?」

ビビ「クロさんなら変な所に行ったり、目立った行動はしなさそうだし…」

ビビ「さ、カルー行きましょう!」

カルー「クエッ!」

ビビ「モーム君、留守番よろしくね!」


モーム「モウッ!!」








わいわい… がやがや…



ウルージ「いやー、助かりましたぞドルトン殿!」チャプ…

ウルージ「いいですな、獣型」

ドルトン「確かに運ぶのには便利な形態だが……少々暑いな……」チャプ…チャプ…

ウルージ「毛がふかふかですしな…いかにも熱がこもりそうですぞ」

ウルージ「舟に戻ったら、たんと水を飲みなされ」

ドルトン「しかしな……」

ウルージ「お主が運んだ水ですぞ、多少飲んだところでバチはあたらん」


どんっ…!


ウルージ「!」

スモーカー「おっと…すまねェな…………!!?」

ウルージ「…んん?」

スモーカー「てめェは……!」

ウルージ「! お主は…!!」

ドルトン「……?」

スモーカー「怪僧……!!!」

ウルージ「ケムリの人…!!」

ウルージ「なぜお主が……!」

スモーカー「やっぱり来たかこの国へ…」

ウルージ「ドルトン殿! 逃げますぞ!!」だっ!

ドルトン「!?」


スモーカー「たしぎィ!!!」


たしぎ「は!! はいっ!!! なんでしょうかスモーカーさん!!」

たしぎ「タ!! タオルですか!? 暑いですよねこの国…」


スモーカー「そいつを抑えろ! “怪僧”だァ!!」


たしぎ「!? 怪僧っ!!?」

たしぎ「し……仕留めますっ!!」


ドッ…!!


たしぎ「!」グラッ…!

ドルトン「…………」

ウルージ「さすがですぞ! ドルトン殿!」



スモーカー「チッ!」ボフン!!

スモーカー「たしぎ!! 海兵どもを緊急召集!!!」

スモーカー「町をくまなく回って“一味”を探せ!!!」


たしぎ「はいっ!!!」



ドルトン「あの男、海兵だったのか」

ドルトン「……面識が?」

ウルージ「うむ…“偉大なる航路”に入る前に少しいざこざがありましてな」

ウルージ「どうもそれ以来目をつけられていたようですな」

ドルトン「そうか…」

ドルトン「ん? ……あれは」



ギン「この服でよかったか…?」ガサ…

ビビ「うん! カンペキよ、ギンさん!」

カルー「クエー」

ギン「ウルージさんのサイズを置いてる服屋がなかなか見つからなくてな…」

ビビ「確かに…ウルージさん大きいものね」



ウルージ「ビビ殿! ギン殿!!」



ビビ「あら? ウルージさんにドルトンさん!!」


ドルトン「君たち! 逃げるぞ!!!」


ビビ「…え?」

カルー「! クエーッ!!」

ギン「!! …海兵!!?」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ドルトン「たまたま海兵と肩をぶつけてしまって…」

ギン「で…海賊だとバレて、逃げる途中で俺たちと合流した訳か」

ドルトン「そうだ」

カルー「クエー!」

ビビ「……忘れてた」

ドルトン「…? 何をだい?」

ビビ「クロさん…どこかに行っちゃってるんだった…!」

ドルトン「!」

ギン「クロなら大丈夫だ、たぶん用を済ませて先に舟に乗ってるよ」

ビビ「……だといいけど」




ドガシャァァアンッ…!!!!



スモーカー「ゲホッ…! 野郎……」ガラ…ガラ…


たしぎ「スモーカーさん!!!」



ウルージ「先を急ぐのでな」

ウルージ「それではっ!!」だっ!



スモーカー「……待っ!!」ズキッ!

スモーカー「………っ!!」

たしぎ「スモーカーさん!?」

軍曹「スモーカー大佐!!!」

スモーカー「久しく拳を味わってなかったせいか……」

スモーカー「クソッ…………!!」だんっ!!

今回はここまで

ウルージさんは服のサイズも、心も大きい










ギン「え? クロが戻ってないって…!?」

ビビ「ええ…まだ戻って来てないみたい…」

ドルトン「モーム……君は何か聞いているか?」

モーム「モォモ」フルフル…!

ドルトン「……そうか、聞いていないか…」

ギン「くそっ…! こんな時に…!!」だっ!

ビビ「!」

ドルトン「…! ギン君どこへ!?」

ギン「クロを探してくる!」

ギン「ドルトンさん達はウルージさんが戻って来たらすぐにここを出発してくれ!!」

ギン「おれもクロを見つけたらすぐに追いつく!!」

カルー「クエッ!」




ウルージ「ビビ殿! ドルトン殿! 出航の準備は出来ていますかな!!」


ビビ「ウルージさん!」

ビビ「…ギンさんがクロさんを探しに……!」

ウルージ「…何っ!? クロが…」

ウルージ「一体どこに……」


モーガン「……………」ムクッ…

モーガン「騒がしいな……」

モーガン「クロならこの町に留まると言ってやがったぞ」

ドルトン「……なっ!」

ウルージ「…!!!」

ビビ「!! …でも、どうして…!?」

モーガン「あァ……なんでも、この町に入る前にB.Wの船がちらほら見えたとかで」

モーガン「ここらで何か起こるのは確実だろうって言ってやがったな」

モーガン「それでじゃァねェのか?」

ウルージ「…………」

ウルージ「なぜそれを早く言わんのだ……」ハァ…

ビビ「(……クロさんは何を思ってモーガンさんをメッセンジャーにしたんだろう…)」しくしく…

ドルトン「(せめて…彼がモーム君に伝えていれば…)」


モーム「モー…」

ウルージ「まあ……そういうことであればクロはギン殿に任せますかな」

ビビ「……そうね」

ドルトン「……では、出航してもいいのかな?」

ビビ「…あ! 待って!」

ウルージ「ん?」

ビビ「カルーあなたにしか頼めない重要な仕事があるわ!」

カルー「! クエ!!?」

ビビ「このまま北のアルバーナへ先行して父にこの手紙を!」

ビビ「これにはクロコダイルとB•Wの陰謀…イガラムと私が調べ上げた全てが記してあるわ」

ビビ「そして私が今、生きてこのアラバスタに心強い仲間と共に帰って来てるってことが」

ビビ「……できる? 一人で砂漠を越えなきゃ」

カルー「クエ!!」

ビビ「…いい? 砂漠ではお水は大切に飲むのよ」

カルー「クエ」

ビビ「……じゃあ、父に伝えて!! この国は! 救えるんだって!!」

カルー「クエッ!!!」

今回はここまで

実際モームに伝えたところで……
ドルトンさんにはわかるかもしれないけど









スモーカー「………………」

軍曹「……大佐」

たしぎ「…………」


海兵「スモーカー大佐!!  怪僧の一味は…!!」だっ…!

軍曹「!! 今は少し黙っていろ…!」しーっ…!

海兵「へ…? はっ…!! も、申し訳ありません!!!」

スモーカー「いや……いい、気をつかうな」

スモーカー「それより……これをどう思う…奴らと一緒に“ビビ”がいたんだ」

スモーカー「お前らは見てなかったな」

たしぎ「“ビビ”…!!? ネフェルタリ•ビビ王女が…!!?」

たしぎ「どうして怪僧の一味と一緒に!!?」

スモーカー「それを今考えている」

スモーカー「さらにこの国には一人…イヤな男がいる…」

スモーカー「おれは“七武海”が嫌いなのを知ってるよな」

軍曹「………サー•クロコダイルですか?」

たしぎ「でも彼は立場的にいえば政府や海軍の味方ですし」

スモーカー「奴は昔から頭のキレる海賊だった……」

スモーカー「大人しく政府に従う様なタマじゃねェんだよ、元々な」

スモーカー「たしぎ…これだけは覚えておけ…!!」


スモーカー「“海賊”は…どこまで行こうと“海賊”なんだ!!!」どん!!










ヒュウウウウ……



ウルージ「……………」

ウルージ「ここが『緑の町エルマル』……」

モーガン「あァ……? 緑…?」

ドルトン「………緑がないな…」

ビビ「…ええ、今はね……」

ウルージ「砂に飲み込まれてしまったか…」

ビビ「…………」

ドルトン「モーム君はここまでだな、さすがに砂漠でどうなるかはわからない」

モーガン「干からびるんじゃァねェか?」

ウルージ「モーム、いつも通り舟を頼みますぞ」


モーム「モウッ!!」




ザパッ!!


モーム「モ?」


クンフージュゴン「クオー」










ヒュウウウ……



ドルトン「…………」

ドルトン「酷いものだ……かつては豊かな緑があったのだろう…」

ビビ「…ええ、つい最近までこの辺りは緑いっぱいの活気ある町だった」

ビビ「サンドラ河が下流に海の浸食を受けてもなお」

ビビ「まれに降る雨水を貯えることで町は何とか保っていたわ」

ドルトン「では……なぜこの町は枯れたのだ?」

ビビ「…………」

ビビ「ここ3年…この国のあらゆる土地で、一滴の雨さえ降らなくなってしまったの…」

モーガン「………おかしな話だな、さっきの港町は活気があったが…ありゃァどういうことだ?」

ビビ「『ナノハナ』は隣町の『カトレア』というオアシスから水を供給してるから無事なの」

ウルージ「なるほど…オアシスがあったとは」

ビビ「降雨ゼロなんてアラバスタでも過去数千年あり得なかった大事件…」

ビビ「だけどそんな中、一か所だけいつもより多く雨の降る土地があったの」

ドルトン「……!」

ビビ「それが首都『アルバーナ』王の住む宮殿のある町」

ビビ「人々はそれを“王の奇跡”と呼んだ」

ビビ「……あの日…事件が起きるまではね…」

モーガン「…………」


<港町『ナノハナ』>








クロ「“ダンスパウダー”か……」

クロ「(別名“雨を呼ぶ粉”……)」

クロ「(首都『アルバーナ』のみに雨が降っているという状況の中)」

クロ「(“ダンスパウダー”が港町に大量に運び込まれたとあれば…)」

クロ「(当然民衆は王を疑う……)」

クロ「……………」

クロ「(クロコダイルか……)」

クロ「…………」クイッ…

クロ「面白い…」







ギン「………ったく…!」

ギン「どこにいるんだよ…クロは!」

今回はここまで

名前に“クロ”ってつく人は頭いいよね








ビビ「…………」

ビビ「…今思えば、その時すでにクロコダイルの壮大な作戦は始まっていたの」

ドルトン「…………」

ビビ「当然、父にはさっぱり身に憶えのない事件だったけど…」

ビビ「たたみかける様に知らぬ間に宮殿には大量の“ダンスパウダー”が運び込まれていた」

ビビ「全てはクロコダイルの仕組んだ罠…!!! 彼の思惑通り…反乱は起きた!!!」

ビビ「町が枯れ、人が飢えて…その怒りを背負った反乱軍が無実の“国”と戦い殺し合う…!!!」

ビビ「国の平和も…王家の信頼も…雨も…!! 町も…そして人の命まで奪って……」

ビビ「この国を狂わせた張本人が…クロコダイルなの!!」

ウルージ「……………」


ビビ「…なぜあいつにそんなことをする権利があるの!?」

ビビ「…私は!!! あの男を許さないっ!!!」

ドルトン「…………」

ドルトン「そうだな……許してはいけない」

ドルトン「いや…許されてはいけない!」

ドルトン「奴が王になれば全てが闇の中に葬られてしまう」

ドルトン「急ごう…反乱軍を止めて、クロコダイルの野望を打ち砕く…!」

ビビ「……! …ドルトンさん…」

モーガン「…………」

モーガン「……急に張り切りやがって」

ウルージ「ふふ…」

ウルージ「……思うところがあるのでしょうな」

ドルトン「(……国を…民を想う…)」チラ…

ビビ「…………?」

ドルトン「(…変わらないのだな、君は)」

ドルトン「(………いや、立派になったと言うべきだな)」

ドルトン「…………」

ドルトン「(アラバスタは渡さんぞ…! クロコダイル…!!)」

今回はここまで

2日くらい待たせたのに内容が短くてすいません…
ドルトン回にしたかったんです…









ヒュオオオ……



ウルージ「へぶしっ…!」

ウルージ「…すっかり日も落ちてしまいましたな」

ビビ「もう夜ね…」

ドルトン「砂漠の夜は氷点下まで下がると聞くが…」

モーガン「あァ…? 氷点下だァ?」

ウルージ「おーおーどうりで寒いはずですな」

ビビ「ドルトンさんはあったかそうね」

ウルージ「パイソンですしな」

ドルトン「昼間は少々つらかったが…今がちょうどいいぐらいだ」

ウルージ「雪国育ちのドルトン殿にはやはり昼間の砂漠はつらいものであったか」

ドルトン「ああ……しかし昼間といえば色々あったな」

ビビ「そうね…でも荷物が奪われなくてよかった」

ウルージ「そうですな」

マツゲ「ヴォ」

モーガン「“ヴォ”じゃァねェ…」

モーガン「余計なモンまで連れてきやがって…」



~~~~~~~~~~<数時間前>~~~~~~~~



ウルージ「……………ん?」

ビビ「……? どうしたのウルージさん」

ウルージ「大きなトカゲと……ラクダがこちらに向かってきますな」

ドルトン「トカゲ……?」



サンドラ大トカゲ「…………」ズドドドッ!!!

マツゲ「ヴォオオォ!!!」ズダダダダッ!!!



ビビ「!」

ビビ「…サンドラ大トカゲ!!!」

ドルトン「…! でかい……!!」

モーガン「…………」ス……



ズッパァアアッ……!!!!



サンドラ大トカゲ「!!!?」ドザァッ…!!!


マツゲ「…………!」



モーガン「…………雑魚が」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウルージ「まあまあ、いいではないかビビ殿の役に立っているのだから」

ドルトン「……ビビ王女しか乗せないがな」

マツゲ「ヴォ」

モーガン「“ヴォ”じゃァねェ…」

ビビ「…なんか、ごめんなさい……」

ウルージ「どうですかなマツゲの乗り心地は」

ビビ「…え? ええ…とってもいいわ!」

マツゲ「ヴォ」

ウルージ「ふふ…!」

ドルトン「……何故マツゲなんだ?」

ウルージ「…ん? それはまつげが目立ったのでな」

ドルトン「やはりそうなのか……」

ドルトン「(…しかし本人はどう思っているのだろうか?)」

マツゲ「ヴォー」

ビビ「!」

ビビ「あそこ!! 明かりが見える!?」

モーガン「……ユバか?」

ビビ「マツゲ君ありがとう、ここからは歩くわ!」ストッ…

マツゲ「ヴォ!」

ドルトン「……それなりに気に入っているのだな…その名前」

マツゲ「ヴォ」

ウルージ「砂煙が酷いですな……」



ブオォオォオ……



ビビ「…何かしらこの地響き!!?」

ビビ「…………!!」

ビビ「…町の様子がおかしい…!!!」

今回はここまで

もうこのスレも残り少し

ビビ「砂嵐っ!!!!」

一同「!!?」

ビビ「ユバの町が砂嵐に襲われてる!!!」

ビビ「そんな…」

ドルトン「………これは…」


トト「旅の人かね…砂漠の旅は疲れただろう」ザクッ…


ウルージ「……!」


トト「すまんなこの町は少々枯れている…………」ザクッ…

トト「だがゆっくり休んで行くといい…宿ならいくらでもある…それがこの町の自慢だからな…」


ビビ「………あの……この町には反乱軍がいると聞いてきたんですが…」


トト「………反乱軍に何の用だね……」ギロッ…!!

トト「貴様らまさか反乱軍に入りたいなんて輩じゃあるまいな!!!」ビュン! ビュン!!


ドルトン「……!?」

ウルージ「どうっ…!」ゴンッ…!


トト「…あのバカ共なら…もうこの町にはいないぞ…!!!」


ウルージ「………!!」

モーガン「あァ!?」

ドルトン「何っ…!?」

ビビ「そんな…!!!」

トト「…たった今…この町に砂嵐が来たが、今に始まったことじゃない」ザクッ…

トト「3年前からの日照り続きで砂は渇ききって」

トト「この町はひんぱんに砂嵐に襲われる様になった!!!」ザクッ…

トト「少しずつ少しずつ蝕まれて…過去のオアシスも今じゃこの有り様さ」

トト「物資の流通もなくなったこの町では反乱の持久戦もままならない…」ザクッ…

トト「反乱軍は『カトレア』に本拠地を移したんだ…」


ビビ「『カトレア』!!?」

ウルージ「ビビ殿…!! 『カトレア』とはまさか……!」

ビビ「………!! 『ナノハナ』のとなりにあるオアシスよ」

ドルトン「……『ナノハナ』か…」

モーガン「………とんだ無駄足だったな…」

ドルトン「いや…反乱軍の本拠地が移動したことを知れただけでも良かったものだ」


トト「ビビ…!? …今…ビビと…!?」


ウルージ「!! ……しまった…!」

モーガン「…………アホが」

ビビ「あの…私はその…」

トト「ビビちゃんなのか…!? そうなのかい!!?」

ビビ「……え!?」

トト「生きてたんだなよかった………!! 私だよ!! わからないか!?」

トト「無理もないな少しやせたから」

ビビ「………!! トトおじさん……………………!?」

トト「そうさ………」じわ…

ビビ「そんな…!!!」

ウルージ「…………」

トト「私はね…ビビちゃん!! 国王様を…信じてるよ…!!!」

トト「あの人は決して国を裏切る様な人じゃない…!!! そうだろう!!?」ポロッ…

トト「…反乱軍なんてバカげてる…!!!…あのバカどもを…頼む!!! 止めてくれ!!!!」

トト「もう君しかいないんだ!!!」

ビビ「おじさん………!?」

トト「…たかだか3年…雨が降らないから何だ…!!!」

トト「私は国王様を信じてる…!!! まだまだ国民の大半はそうさ…!!」

トト「何度もねェ…何度も…何度も止めたんだ!!! だが何を言っても無駄だ…」

トト「反乱は止まらない…やつらの体力も、もう限界だよ…」

トト「次の攻撃で決着をつけるハラさ…もう追いつめられてるんだ…!!」

トト「死ぬ気なんだ!!!」

ビビ「!!」

トト「頼むビビちゃん…あのバカどもを止めてくれ!!!!」

ビビ「…………」

ビビ「トトおじさん」

トト「………」

ビビ「心配しないで」ス…

トト「…………ビビちゃん………」


ビビ「反乱はきっと止めるから!」


ドルトン「!」

ウルージ「…………」

トト「………ああ」

モーガン「………………」

トト「ありがとう………!!」

<『カトレア•オアシス』>






反乱軍「…おいどうした…ボーッとして…」

コーザ「…………」

コーザ「………この国は…イカレちまった…」



クロ「……………」

クロ「(反乱軍が動く気配はないな……)」

クロ「(ナノハナのB•Wの下っ端どもには動く気配はあったが…まだ動いていない)」

クロ「(おそらくは指令待ち)」

クロ「(動くとすれば早くて明日…)」

クロ「…………」





ギン「(……クロを追ってたら隣町まで来ちまった…)」

ギン「…………しかしなあ……」

ギン「反乱軍の本拠地がここに移動してただなんて…」

ギン「多分クロもその情報を聞きつけてここに来てると思うが」

ギン「……………」

ギン「ウルージさん達…今頃、面食らってるだろうな…」










ウルージ「フン!!」ザグッ!!!

ウルージ「あァ~~……これはなかなかの重労働ですな……これを3年も?」

トト「そうさ、まだ3年だがね」

ウルージ「ふふ…!」

ウルージ「お主が居ればこの『ユバ』もいつか必ず蘇るであろうな!!」

トト「…! ありがとう…!! 必ずそうしてみせるよ…!!」ザクッ…

ウルージ「では、私も微力ながらその手伝いを続けさせていただきますぞ!」ザグッ!!!

トト「………!」にこっ!

<カジノ『レインディナーズ』>





Mr.3「その“ユートピア作戦”…ちょっと待ってほしいガネ」


一同「!?」


クロコダイル「………」ギロ…

Mr.2「Mr.3!!! あんた今までどこほっつき歩いてたのようぅ!!」

ミス•メリークリスマス「遅いんだよ!! この“バッ”!!」

Mr.1「…………」


Mr.3「……!? 何カネ…この反応は」

Mr.3「何がどうなっているのカネ…?」

Mr.3「任務を遂行しきれなかった私を待っていたと……?」


クロコダイル「………任務を…遂行しきれなかった…………? 何の話だ………!!」


Mr.3「…ですから…怪僧の一味とビビ王女を取り逃がしてしまったことを……」


クロコダイル「!!」

クロコダイル「取り逃がしてだと!!? 奴らはまだ生きてるってのか!!!」


Mr.3「………! え……」


クロコダイル「…てめェ電伝虫で何て言った…!!!」

クロコダイル「海賊どももビビも全員片付けたと…そう言ったんじゃねェのか!!?」


Mr.3「? 電伝虫!? 何の話ですカネ、私は“リトルガーデン”で電伝虫など使ってませんガネ」


クロコダイル「!!?」

クロコダイル「………何…!!?」

クロコダイル「…………………………………」

クロコダイル「……こりゃまいったぜ…アンラッキーズがあの島から戻らねェのはそういうわけか」

ミス•ダブルフィンガー「……………………………!!?」

クロコダイル「…一人や二人くらいは消したんだろうな…」

Mr.3「…イ…イヤそれが…!!」

クロコダイル「は? ……てめェ……」

Mr.2「0ちゃん!!? 何の話をしているのか説明してちょうだいよう!!!」ばんっ!

Mr.2「わけがわからナイわ!!!」






ギャアァアァアァアァァ……!!!


ゴボボ……



クロコダイル「………ということだ」

クロコダイル「いいかてめェら、この5人…目に焼きつけておけ!!」

Mr.2「……しかし0ちゃん…」

Mr.2「たとえ王女といえどここまで動き出した反乱を止められるものかしらねい!!?」

クロコダイル「厄介なことにな…反乱軍のリーダー、コーザと」

クロコダイル「王女ネフェルタリ•ビビは幼馴染だったって情報がある」

クロコダイル「70万人のうねりだそううまく止まらねェにしても」

クロコダイル「少なくとも反乱軍に“迷い”を与えることは確かだ」

クロコダイル「あの二人を会わせちゃならねェ…!!!」

クロコダイル「すでに反乱軍には“ビリオンズ”を数名、潜り込ませてある」

クロコダイル「そいつらの音沙汰がねェってことは、まだ奴ら直接的な行動には出てない様だ」

クロコダイル「何としても“作戦前”のビビと反乱軍の接触だけは避けにゃあならん!!」

クロコダイル「ミス•オールサンデー」

ミス•オールサンデー「はい」

クロコダイル「この際だ“電伝虫”を使っても構わねェ」

クロコダイル「『ナノハナ』にいる“ビリオンズ”に通達を!!」

クロコダイル「奴らを発見し次第抹殺しろと!!!」


クロコダイル「王女と海賊どもを決して『カトレア』へ入れるな!!!」

クロコダイル「ビビとコーザは絶対に会わせちゃならねェ!!!」ドン!!

ミス•オールサンデー「はい…すぐに」

クロコダイル「さァ、お前らも行け…パーティーの時間に遅れちまう…」

クロコダイル「おれ達の“理想郷”は目前だ……もうこれ以上のトラブルはゴメンだぜ…!?」

ミス•ダブルフィンガー「お任せをボス…!!」

Mr.2「やーーったるわよーう!!!」


クロコダイル「楽しんできたまえ」ゴオオ…

今回はここまで

過去の台詞を確認していたら時間がかかってしまった…
次スレは明日あたりにでもと思っております。

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