男「俺の嫁!!」狐娘「は?」(342)

――神社

男「好きです付き合ってください結婚しましょう!!!!」

狐娘「は?」

男「不自由はさせません!!誠心誠意真心と愛のあるお付き合いを僕としましょう!!!」

狐娘「は?」

男「僕はあなたに一目惚れしました!!その麗しい姿にドキがムネムネです!!!!」

狐娘「いやいやいやまてまてまてまてまて!!!」

男「はい待ちます!!私待ってる――ずっと待ってるから!!!」


狐娘「よいか、まずは落ち着け。話はそれからじゃ」

男「はい!!」

狐娘「まず、何故ワシの封印を解いた。目的は何じゃ」

男「封印?」

狐娘「とぼけても無駄じゃ。そこのツボの上に封印の札を貼った石が…」

男「あ、それあの大きな池に投げました」

狐娘「」


狐娘「な、投げたじゃと!?」

男「あの石は、水切りをする為に生まれてきたに違いない程の形だった…」

狐娘「いやしかし、あの札には強力な封印が……」

男「シール感覚でとれました」

狐娘「何故じゃ!!あの時ワシがどれ程足掻こうとも抵抗できなかったはず!」

男「つまり抵抗できないまま暗い場所に閉じ込められていたんですか?」

狐娘「まぁ、そうなる…」


男「男の風上にもおけないクソ野郎だな!!腹が立つ!だけどアソコも立ちそう!」

狐娘「な、なんじゃいきなり気持ち悪い…」

狐娘「まぁ、よい。過程はどうであれワシは今、自由となった!!今こそ人間に復讐する時!!」

男「人間共を恐怖のドン底に落としてやる!!」ドン!

狐娘「主も人間じゃろう!?」

男「俺は人間じゃない!あなたの夫だ!」

狐娘「いつワシらがめおとになったと」

男「つまりめおとの面がいるということか」


狐娘「そんな面はいらぬ!!奇妙奇天烈な言葉を用いてワシを騙そうとしても無駄じゃ!」

男「騙すなんてとんでもない!僕はあなたを愛している!」

狐娘「…口ではいくらでも装飾できる、もう惑わされぬぞ」

男「怖い顔は可愛い顔に似合わないよ?」

狐娘「その減らず口を今からすぐにきけなくしてやる…!!」

男「それは困る!この口がなければ、あなたに愛を囁けない!」

狐娘「黙れ、そして死ね――ふんっ」

男「急に手をかざしてどうしたの?」


狐娘「……何…?!」

男「可愛いなぁ…和むなぁ…」

狐娘「なぜじゃ…なぜ…!!」

男「不安がるあなたも可愛いよ!」

狐娘「ええい!こうなったらこの爪で―――変化しない?どういうことじゃ…」

男「そのふさふさの尻尾をモフモフしてもいい!?あぁでもピコピコ動く耳もいい!!!」

狐娘「(……まさか、ワシが封印されている間に力が消滅してしまった…?)」

男「…我が名男!!推して参る!」


男「耳…狐耳…ハァハァ」チョンチョン

狐娘「(……ワシの力は数十年で消滅する程やわなものではない)」ピコピコ

男「……」チョンチョン

狐娘「(…とすれば、ここは少なくともワシが封印されて数百年経っている…?)」ピコピコ

男「――-ッ!!!!!!!!!」ゴロゴロゴロ

狐娘「(チッ、厄介じゃのう…まぁ、力なぞ放っておけば戻るじゃろう……)」

男「!!!!!!!!!」ゴロゴロゴロ


狐娘「(ならば力が戻る時までワシは何を………そうじゃ、いいことを思いついた…)」

男「次は…尻尾…ッ!!!」タッタッタッ

狐娘「(…力が戻るまで、この人間を利用しようちょうどよいことに、こやつはワシを好いておる。ワシの言うコトなら何でも聞くじゃろう)」

男「(……ハッ!?待て男!いきなり背後から襲いかかっては、あの人に失礼じゃないか!)」キキィッ!!


狐娘「(愚かよのぅ…男というのは罠とも知らず馬場所のようにワシを敬い奉るのじゃから…)」

男「(でも…あのフッサフサの尻尾を触りたい!!!モッフモフしたい!!!!)」ギリッ

狐娘「(そして最期は信じていたワシに殺され惨めに残酷に泣きながら絶望しながら死んでゆくのじゃ…)」

男「(だけど…っ!!それでいいのか!あの人の悲しむ顔が見たいのか!?)」

狐娘「(……あの時、そうされたように)」

男「(……正直に話そう。あなたの尻尾をモッフモフさせてくださいと)」


狐娘「(…さて、ではまずは下準備からじゃ…)」

男「(…言うぞ。――せーの)」

狐娘「おい」

男「(でもそんなんじゃダーメ――って違う!)」

狐娘「おいと言っている」

男「(いや、確かに今僕は恋愛サーキュレーション状態だ…がしかし、この場においてその曲は不適切だ何を考えて――)」

狐娘「ていっ」シュッ

男「いたっ!」

狐娘「明日またここに来い」

男「え?」


狐娘「いいから、今日は帰れ」

男「いや急にどう――ハッ?!」

狐娘「ど、どうした?(しまった?!感ずかれたか!?)」

男「なんでもないよ(そうか…女の子の日か…それなら明日にするしかないな…)」

男「じゃ、今日は帰るよ。また明日来る(女の子は大変だなぁ、男の子は毎日が男の子の日だけどあれは快楽だしなぁ…)」

狐娘「う、うむ。そうしてくれ」


――翌日

男「あのー!こんにちわー!」

男「あれ?誰もいない?」

男「おかしいな…女の子の日が延長戦になったのかな…」

??「……」トントン

男「…ん!まさかあの人―――」

狐娘「ダーリン!会いたかったにゃん☆」

男「」

狐娘「どうしたのかにゃ?ダーリン…『あなた』って呼ぶ方がよかったかにゃ?(クックック…現代の男はこうされると弱いのであろう?)」


男「」

狐娘「(近くに捨てられていた絵巻を見ておいて正確じゃったな。めいどふく、とやらはないが着物でも効果はあるようじゃな…)」

男「……ふ」

狐娘「(これで完璧にこやつはワシの人形と―――)」

男「ふざけるなぁあぁあああああーッ!!!!!!」

狐娘「!?」

男「そんな見え透いた何も感じられない言葉に騙される程、僕は愚かじゃない!」

狐娘「…なッ!」

男「僕は何も飾られていないあなたが好きなんだ!モッフモフしたいんだ!」


男「それに狐なのにニャンとは笑止!謝れ!全国津々浦々のネコミミメイドに謝れ!」

狐娘「す、すまんかった」

男「うむ、よろしい。さすが俺の嫁認定された僕の嫁」

狐娘「嫁、のぅ…(クソッ気おされて、つい詫びてしまった…!)」

男「よし、今から新婚旅行に行きましょう!」

狐娘「どこにじゃ?それよりもワシは風呂に入りたい」

男「じゃあ銭湯に…」

狐娘「何故じゃ?この時代は風呂は自分の家にあるのではないか?」

男「」


狐娘「おい、しっかりせい。そしてワシをそなたの家まで案内するのじゃ」

男「いいいいいやややぼぼくのの」

狐娘「ふんっ!」バキィ

男「たわらばっ!」バタッ

狐娘「しっかりせいと言うておろうに…。ほれ、さっさと連れてゆけ」

男「優しく…してね?」

狐娘「…もう一発いっとくかの」

男「待って今案内するよ」


女「…何者かに封印を破壊されたようです、時刻は不明ですが最近であると予測できます」

女「あの封印を解除する為には、かなりの力を有した存在が破壊するか…封印した人物が解除するかではないと解除できません」

女「封印されたのは数百年前、封印した人物は当然死んでいることから、おそらく力のある者が無理矢理……」

女「…まだ被害はありませんが、いつ起こるかもわかりません」

女「…必ず対象を見つけ封印ではなく消滅させてみせます……それでは」ピッ


女「……力…か。そんな莫大な力を持ってる奴なんて、一人しかいない」

女「でも…何であの妖怪を…」

女「なんで…?」

女「なんでだよ、男……ッ!」


――男ホーム

男「あ、ありのまま今起こっていることを話すぜ…」

男「『狐の嫁いり』」

男「何をいってるのかわからねぇと思うが狐娘「おい、飯はまだかや」ハッ、ただいま!」

狐娘「これが現代の食事…」

男「料理名は『赤いきつね』でございます」

狐娘「ほう…」

男「で、僕は『緑のたぬき』を」

タイマー「タイマータイマータイマータイマー!」

男「よし、時間だ」

狐娘「う、うむ」ドキドキ


男「くぱぁ」ペリペリ

狐娘「む、剥がれにくいの」ペリペリ

男「後のせサクサクは最初に食べる。それが漢の生き様」

狐娘「これは…あ、油揚げ…ッ!会いたかったぞ我が友よ!」ウルウル

男「可愛いぃぃいい!!!!!会いたくて会いたくて震える可愛い!」ガタッ

狐娘「食事中は静かにせい痴れ者が!」

男「おっしゃる通りにございます」


男「あ、そういえば」

狐娘「なんじゃ?言っておくが油揚げはやらんぞワシは、熱い汁を吸った油揚げをちゅうちゅうしながら食べたい」

男「僕をちゅうちゅうしてくださいなんて、とても言えないな黙っとこ(名前教えてください!)」

狐娘「……ワシを愚弄するか」

男「反省はしています後悔はしていません」


男「あなたの名前を教えてください!」

狐娘「ふぅ、ふぅ……はふっ。…んぐんぐ……んくっ。…名前?なんじゃそんなことか――狐娘じゃ狐娘」

男「狐娘ちゃんよし覚えた!あ、僕の名前は…」

狐娘「必要ない。ふぅ、ふぅ…」

男「えー!じゃあ勝手に名乗る!」

狐娘「…ちゅるる……ふぁてにふぃろ…男「僕の名前は男です」フグッ!?ゴホッ!ゴホッ!?」

男「だ、大丈夫!?」


狐娘「い、いや何…心配ない。少し麺が喉に詰まっただけじゃ」

男「そ、そう?ならいいけど…」

狐娘「(お、驚いた…ワシを封印したあやつと同じ名とは…)」

男「……狐娘ちゃんの唾液入り赤いきつね…」ドキドキ

狐娘「(あやつの生まれ変わりか?……いや、その可能性はない)」

男「……食べたい…僕の体液と狐娘ちゃんの体液を混ぜ合わせたい…」

狐娘「(こやつから、あやつの力を全く感じぬ…)」

男「…いや駄目だ男よ鎮まれ」


狐娘「(…まぁ、たんなる偶然じゃろう)」

男「…食べちゃ駄目だ食べちゃ駄目だ食べちゃ駄目だ食べちゃ駄目だ」

狐娘「…?どうした?」

男「僕…食べません!」

狐娘「ならワシがもらう」ヒョイ

男「イィィイヤッフゥゥウウウ!!!!」ガタッ

狐娘「ワシに二度も言わせる気かや…?」

男「はい静かにします」

狐娘「よろしい…おっ、いい具合に汁を吸っておるではないか」


飯、風呂落ち
狐っ娘画像スレにしてくれると、みんなが幸せになれると思うの


狐娘「ふぅ…くったくった。いんすたんとらーめんというのも、まぁ悪くないな」

男「お気に召されたのは光栄でございますです」

狐娘「さ、次は風呂じゃ風呂」

男「…本当に入るの?」

狐娘「当たり前じゃ、ワシはそのために来たのじゃからな……おっ、もう沸いておるではないか!」

男「ご、ごゆりと…」

狐娘「うむ!」

男「…………」

男「………見たい」


男「……とても見たい」

男「…駄目だとは分かっている」

男「だけど…っ!このままでいいのか…!本当に後悔しないのか!?」

男「…狐娘ちゃんは嫁じゃないか何をためらって、いやまだ正式な答えを貰ってない…しかし男は時に度胸であり…」

男「…………抜くか」

男「いや…嫁が風呂に入っている間に抜くなど駄目だ!夜伽をしにきたら時はフルおっきでないとならないのだから!」

男「…とりあえず、僕のTシャツを着替えに持っていこう。」ガラッ

男「はぁ…和服ってどこで洗えるんだろ」


男「……………………………ん?」

男「ちょっと待て下着はどうしよう…」

男「1、買いに行く。2ノーパンで過ごしてもらいたい!」

男「いや昔ならまだしも現代でノーパンはなぁ…」

男「いやしかし、そもそも人間は服を着るべきだという常識は、果たして必須なのか?」

男「否!答えは否!常識という偏見に囚われていては駄目だ!」

男「狐娘ちゃんにはTシャツとニーソを渡そうそうしよう!」

重複は勘弁な


狐娘「ふぅ…いい湯じゃ…」

狐娘「ちと狭いが…あのツボよりかはマシじゃの」

狐娘「………」

狐娘「…………赤いきつね…旨かったな…」

男『狐娘ちゃーん!着替え置いとくよー!』

狐娘「う、うむ分かった」

狐娘「………」

狐娘「男……か…」

狐娘「(あやつを見ておると懐かしい気持ちになるな…。あの頃の気持ちに…)」


狐娘「……ワシは…やはり期待しておるのじゃろうか…もう一度…信じることができると…」

狐娘「……いや、期待してはならぬ…また同じ過ちを繰り返す」

狐娘「………」

狐娘「……どこで…間違えた…」

狐娘「…どうして、ワシだけが………どうして…」

狐娘「…妖怪……じゃからか……ワシが…人ならざる者じゃから…か…」

狐娘「ひっく…ぐすっ…何故…っく…どうして…ひっく…なんじゃ……」

男『…………』

貴重な狐娘スレ
支援せざるを得ない

>>104
此花亭奇譚はいい百合漫画

>>110
だよな


狐娘「……なんじゃ、これ」

男「寝巻きです。これが現代の"常識"的な服装です」

狐娘「なら何故お主はワシと違うのじゃ」

男「男性と女性では服装が違うのです」

狐娘「そうか、よくわからん時代じゃな」

男「はい全くです、現代人の考えることは理解に苦しみますね」

狐娘「そなたもこの時代の人間じゃろうが」

男「あれれー?おかしいぞぉー?」

狐娘「どうした?」


狐娘「なんじゃこの長方形の板は」

男「夜寝る前にする儀式に使う道具がなんで落ちてるのかなぁー」

狐娘「なんじゃ、儀式まであるのか?」

男「狐娘ちゃん。このケータイに視線を向けて」

狐娘「けーたい?それはケータイというのか?」

男「富竹フラッシュ!!」パシャッ

狐娘「にゅおおっう!?」ビクゥ!

男「連写!!」パシャパシャッ
狐娘「にょぁあいうぅぅ!?」シュタタタタ!

男「逃げるの早っ!というかなんという声を…」

>狐娘「にゅおおっう!?」ビクゥ!
かわいい


男「ねぇ狐娘ちゃん…」

狐娘「!?」ビクゥ!

男「こ、怖がらせるつもりはなかったんだ。ただ狐娘ちゃんが可愛いかったからカッとなってつい…」

狐娘「……」ガクブル

男「本当にごめんなさい。もう二度としないから…」

狐娘「……赤いきつね」ボソッ

男「…え?」

狐娘「赤いきつねをワシに貢げ、それでチャラにしてやる」

男「本当?!ありがとう!」

狐娘「…ふん、もうワシは寝る」

男「じゃあ、僕はソファーで寝るよ」

一番可愛い獣耳は狐耳
異論は認めない


狐娘「……?」

男「ん?どうかした?」

狐娘「いや、てっきりワシの布団に潜り込むのではないかと…」

男「流石にそこまでのことはしないよ、狐娘ちゃんは大切な大切な嫁だからね」

狐娘「………嫁か…。ワシは妖怪じゃぞ?
普通ならば人間は人間を愛すはずなんじゃないのかの?」

男「狐娘ちゃんを愛せないなら、そんな普通なんて拘束具は肥えだめにポイだよ」

狐娘「………変わっておるの、お主」

男「何でだろ昔から言われる」



男「…あ、トイレはあっちだから」

狐娘「心得た」

男「喉が渇いたり何か欲しいものがあったら言ってね」

狐娘「…お主は女中か」

男「だって心配ですしおすし」

狐娘「……ほぅ、心配とな」

男「もちろんさ!なんたって狐娘ちゃんは――」

狐娘「こわい」

男「は?」

よし、完結までROMる
続きは終わってからでいいか


狐娘「ワシはさっきの、けーたいとやらが怖いぞ」

男「大丈夫、あれはもう仕舞ったから」

狐娘「ヤツはまたワシを襲うかもしれん」

男「いやそれはな――」

狐娘「守れ、ワシの隣でヤツが動かぬか見張っておれ」

男「…いや、で、でもっ」

狐娘「さっき何でもすると言ったのはお主じゃろ」

男「うっ…た、確かに」

>>131
今頑張らないでいつ頑張るというのさ!!

狐娘「つべこべ言わずに…行くぞ!」

男「うわっ、引っ張らないで!倒れる!倒れて狐娘ちゃんに覆い被さりたいけども!倒れるから!」

狐娘「…自分の欲望に素直なヤツじゃな」

男「それが僕の本心ですし」

狐娘「……まぁ、よい。ほら、とっとと寝るぞ」

男「サー・イエッサー!」

正直俺が貼りまくってるとSSが見難いのよね

あとYes,sirは男性に対して使うから失礼だぞ

>>136
すみませんお手数かけました


――翌日

男「狐娘ちゃん」

狐娘「なんじゃ」

男「狐娘ちゃんは寝付くの遅いです」

狐娘「しょうがないじゃろう、狭かったのじゃから」

男「だからって寝付くまで起きてろなんて恐ろしい…」

狐娘「本当は徹夜で見張ってもらいたかったのじゃがな」

狐娘「それにしても、寝付いたワシを襲ぬのは偉いぞ」

男「理性抑えるの必死だった、いや本当に」


男「朝から赤いきつねですか…」

狐娘「なんじゃ、何か文句でもあるのか」

男「…よく胸やけがしないな……と」

狐娘「そんなもの、生まれてこのかた一度も経験してないの……ふぅ、ふ………あ…」ペチョ

男「あーあ、机に落としちゃって勿体ない…」

狐娘「よい、麺はまだあるのじゃからな」

男「…………」

男「…食うかい?」サッ

狐娘「いらぬわ!!」

男「食べ物を粗末に」

ピンポーン

男「はーい!」

流石にないだろ


女「やっほー!」ガチャ

男「やっほー!」ハイタッチ

女「今、暇かな?よかったらボクの買い物付き合ってよ」

男「えー、だってまだ今日の日課終わってないし…」

女「日課?」

男「アイテム界潜り」

女「はいはいそんなのは後でも出来るでしょー」

男「わー!やめてー!わかった行くからー離してー!」バタン

狐娘「はふ、はふ…やはり…んくっ。赤いきつねはうまいのぅ…」


男「はぁ…いつもなら休日はアイテム界潜りを…」

女「いいじゃないか。こんな美少女とデートできるなんてキミは幸せ者だよ?」

男「自分のことを美少女とかやめて欲しい」

女「ボクは事実を述べたまでさ。それにいいじゃないか、荷物持ちのお礼にファミレス奢ってやってるんだからさ」

男「ファミレス嫌い」

女「じゃあこのハンバーグはボクが――」

男「太れ」

女「――食べられないように見ててあげよう」

男「ありがと」


狐娘「ふぅ…ごちそうさま」

狐娘「暇じゃなあ…。一体何をするかの…」

狐娘「…ん?あやつはドコに行きおったのじゃ?」キョロキョロ

狐娘「これは…置き手紙?」

『僕は帰れない。逃げろ、今すぐに』

狐娘「…なんじゃ?いたづらか?」

狐娘「全く…何故ワシが逃げぬとならんのじゃ」

狐娘「これはあやつが帰ってきたら仕置きをせねばなるまいな」

ピンポーン


女「ふぅ、おいしかった?」

男「まぁまぁだよ」

女「そっか、まぁキミが嫌いなんて言うのは、よっぽどのコトぐらいだからね」

男「うん、そこら辺は自負してるよ」

女「ははっ、そうかい。やっぱり生まれつき力が大きいと懐も大きくなるのかな?」

男「そりゃもちろんさ」

女「知ってるかい?
キミはさ、ハンバーグ嫌いなんだ」


狐娘「む、誰じゃ…」

狐娘「もしかしてヤツが帰ってきたのか?」ガチャッ
――――――――――――――――――――――

男「……何を言ってるんだ?そうだっけ、勘違いじゃないか?」

女「そうだね、ボクの勘違いかもしれない。勘違いだと思いたいね」

――――――――――――――――――――――
狐娘「こらっ!どこに行って――え?」

大人A「死にたくなくば大人しくしろ」チャキッ
――――――――――――――――――――――

女「キミさ―――――」





女「一体、誰なの?」






     ノ´⌒`\           ∩___∩    ━┓     /  
  γ⌒´     \          | ノ\     ヽ.   ┏┛   /
 .// ""´ ⌒\ \       /  ●゛  ● |   ・    /.    ___   ━┓
 .i /  \   ,_ i )\      | ∪  ( _●_) ミ     /     / ―  \  ┏┛
  i   (・ )゛ ´( ・) i,/ \    彡、   |∪|   |    /     /  (●)  \ヽ ・
 l u   (__人_).  | .   \ /     ∩ノ ⊃  ヽ /     /   (⌒  (●) /
_\  ∩ノ ⊃ /  ━┓\  ∧∧∧∧∧∧∧/     /      ̄ヽ__) /
(  \ / _ノ |  |.  ┏┛  \<         >    /´     ___/
.\ “  /__|  |  ・     <   ━┓   >    |        \
―――――――――――――<.   ┏┛   >―――――――――――――

      ___    ━┓     <    ・     >.          ____     ━┓
    / ―\   ┏┛     <         >        / ―   \    ┏┛
  /ノ  (●)\  ・       /∨∨∨∨∨∨\      /ノ  ( ●)  \   ・
. | (●)   ⌒)\      /            \     | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄  |    /    / ̄ ̄ヽ  ━┓  \   |   (__ノ ̄   /
  \        /   /    / (●) ..(● ┏┛   \  |            /
    \     _ノ  /      |   'ー=‐' i  ・      \ \_   ⊂ヽ∩\
    /´     `\/        >     く          \  /´    (,_ \.\
     |      /      _/ ,/⌒)、,ヽ_         \ |  /     \_ノ
     |     /         ヽ、_/~ヽ、__)  \        \


すまん、充電切れそうだ
一旦落ちる


狐娘「………なんじゃ、その鉄は」

大人A「拳銃…といってな。鉄砲と言えばわかるか、妖怪」

狐娘「成る程、貴様らの要求はなんじゃ?」

大人A「話しを聞いてくれるとは有り難い」

狐娘「ワシはそこいらの下賎な輩とは格が違うのじゃ」

大人A「そうかい、なら―――死んでくれ」パァン


男「…………」

女「……答えて。キミは誰…?」

男「…どうして僕が違う人だと思ったのかな?」

女「さっきも言った通りさ。だけど、そのほかにもっと決定的な違いがあった」

女「確かに元のキミは生まれつき、霊的な力が強かった。」

女「だけど今のキミはそうじゃない、強いって範疇を越えてるんだ。まったくもって化け物だよ、キミは」

男「だから、この人の器に誰か違う人が入ってるってことが分かったわけだ」

女「そゆことだよ、きっとキミは化け物だね」

男「違うよ僕は人間さ」


男「…だけどまぁ、僕が化け物じみてるから狐娘ちゃんとイチャイチャできたのか―――――な!!」タッ!

女「あ、待て!!」

店員「お客様…」

女「はぁ…後でお金せびってやる……」ピッ

女「…もしもし、聞こえるかい。
逃げられた、捕まえて。
今日は雨が降るらしいからね、視界が悪くなる前に早く」


大人A「待てッ!!」

狐娘「……ッ!(あの攻撃を回避した時に足に一発もらったか…!)」タッタッタッ

おまえら「お巡りさんこいつです」

警察「銃砲が鳴ったとの連絡がありましたので…」

大人A「…な!いえ、これは重大なことで……」

狐娘「(チャンスじゃ…!!今のウチに……!!)」タッタッタ


男「はぁ、はぁ…ここまで来れば……――あれは」

狐娘「お、お主!どこに行っておったのだ!」

男「狐娘ちゃん!!足ケガしてるけど大丈夫!?」

狐娘「ふん、こんなもの…ワシにとっ…て…?」ガクッ

狐娘「…なんじゃ、どうしてじゃ……。何で足が…」

男「無理し過ぎだよ――さ、乗って」

狐娘「肩車か、いつ以来かの…」ヒョイ

男「さ、逃げよう」


男「はぁ、はぁっ…」タッタッ

狐娘「………」

男「ど、どうかな狐娘ちゃん…はぁ…追っ手は……」

狐娘「追っては来ておる、まぁ今は豆粒のようにじゃ」

男「ははっ、そこまで離れてるんなら…大丈夫だね」

狐娘「のう……男」

男「…………なんだい?」

狐娘「何でお主はここにおるのじゃ…?」

男「…ちょっとした悔いがあってね。転成しちゃった」

男「まぁ、僕が転成するのと目覚めるのは凄く時間がかかったけどね」

狐娘「……そうか」

狐につつまれた気分だ

>>192
            ∧_∧

            /    ヽ
            | `  ´|
      <>○<>\= o/               それは「つままれた」でしょ…

      // ヽ\⊂ ̄ , ヽ          ∧_∧ 激しく違うよ
      / ∧_∧ヽ  ̄   ヽ         (・∀・; )
     /,( ;´∀`)ヽ ,ゝ  |___, ヘ    (    )
     | ヽ\`yノ )(   |   <   |   | | .|
     ヽ ___ノ_と_ノ\_<_ノ    (__.(__)


間違えた肩車じゃない、おんぶだ。

狐娘「転成したら性格は変わるのかや?」

男「…いや、あれが僕の素だよ」タッタッ

狐娘「ワシは見たことないぞ…」

男「僕って皆のヒーローみたいな存在だったじゃん?僕なりに気をつかって生きてきたんだよ」

狐娘「…何故ワシに見せなかった」

男「幻滅されちゃうと思って。この体の人が元からこういう性格でよかったよ」

大人B「いたぞ!こっちだ!」

男「…話てたら、追いつかれそうになっちゃったみたいだね」



男「……よし、ここまで来れば…」

狐娘「ここは……ワシが封印された………まさかまたワシを封印するのか!!」

男「ははっ、違うよ。ちょっとやり過ごすだけ。雨も振ってるし、雨宿りしたいでしょ?
神社ってのは休む為にあるんだ、せっかくだから中に入ろう」

狐娘「わ、ワシは大丈夫じゃ…」

男「本当は僕だって狐娘ちゃんをおんぶしたかったさ…だけどこれ以上狐娘ちゃんの小ぶりなお尻と胸を堪能してると――イタいイタい!脇腹つねらないで!」


狐娘「はぁ…足が万全であればこれ以上の傷を与えてやるのじゃが…」

男「落ち着いてよ、僕と狐娘ちゃんの仲じゃないか。傷なんていわずに愛が欲しいな」

狐娘「……」

男「知ってるかい?愛は口で言わないと理解できない時があるんだよ?」

狐娘「そうか」

男「はぁ、狐娘ちゃんももう少し素直に――んんん!?」

狐娘「……んっ…っぷあ」

男「!?!!」

狐娘「今までタイミングを逃してきただけじゃ愚か者」

男「」

狐娘「おーい」


男「あの…えっと…」

狐娘「なんじゃ?今も昔も散々モフモフとか言っておきながら、今さらヘタれたのか?」

男「そそそそそんなことはない!!!」

狐娘「そうかいそうかい」

男「からかうな!」

狐娘「嫁であれば接吻の一つや二つ当然であろう?」

男「いやだけど――ってえっ?嫁?いいの?」

狐娘「なんじゃ、お主は不服か?」

男「めっそうもない!!これで正式に狐娘ちゃんにあんなことやこんなことを!」

狐娘「…できたら、よいのぅ」

やっつけ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2805009.jpg


男「…出来るよ、絶対。んで愛する嫁と新たな新天地でイチャイチャするんだ!」

狐娘「その体の持ち主はどうするのじゃ」

男「僕の子供として生まれてもらうさ」

狐娘「勝手じゃな」

男「まぁその分目一杯愛を注ぐから問題――あ、狐娘ちゃんにも目一杯注ぐからね!愛とか体液とか!」

狐娘「ふふっ、では楽しみにしとこうかの」

男「なにこのデレ狐娘ちゃん。やりずらいし、ヤリずらい…」

狐娘「さすが童貞、扱いやすい」

男「うるさい処女」

狐娘「ワシは男以外に体を許さぬだけじゃ」

男「僕だってそうさ!昔と変わらずキミ以外に体を許さないだけさ!」

もう寝るから今のうちに貼っておこう

狐耳のおにゃのこが出てくるギャルゲあったら教えてちょ

おわり^q^


男「…ごめん、なんか言ってて恥ずかしくなってきた」

狐娘「わ、ワシは大丈夫じゃ!」

男「顔真っ赤だよ」

狐娘「気のせ――んんっ!?」

男「…ふっ、お返しだ!」

狐娘「あ、あわ…ぅぅ…」

男「…なにこの純粋な狐娘ちゃん。見たことない」

狐娘「う、うるさいっ!ワシは案外乙女なのじゃ!」

男「」

狐娘「固まるな!阿呆がっ!」

男「痛嬉しい!」

狐娘「ふふっなんじゃそれは」

男「嬉しいんだよ。狐娘ちゃんと……僕の嫁とこういう会話が出来るのが」


狐娘「……なぁ、今一度聞くがワシは妖怪じゃぞ?」

男「そうだね」

狐娘「本当にワシでよいのか?
男はワシではなく他のおなごと結ばれておれば。こんな結末にはならず、地位も名声も思いのままの楽しい人生だったろうに…」


男「狐娘ちゃんを愛せないなら、そんなゴミみたいなのはいらないよ。肥えだめにポイだよ」

狐娘「………変わっておるの、お主」

男「何でだろ昔から言われる」

狐娘「昔から言うておるからの」

男「そうだったっけ?」


大人B『あとはここの神社だ慎重に行け!』

女『まだそう遠くへ行ってないはず、それに数ではボク達が勝ってる!追い込むよ!』

男「あーあ、イチャイチャタイム終了か」

狐娘「男っ!何を言っておる早く逃げるぞ!!」

男「分かってる!さ、乗って!」


男「(裏口からコッソリと……)」

大人D「いたぞ!あそこだ!」

男「やばっ!狐娘ちゃん!少し揺れるよ!!」

大人B「追え!追え!なんとしてもあの妖怪を逃がすな!!」

狐娘「……男…」

男「はぁ、はぁ…なに?」

狐娘「すまぬ…こんなことに、巻き込んでしまって…」

男「………」

狐娘「…もし、ワシが妖怪としてではなく…一人の人間として出会っておれば……」


おんぶです。分かりにくくてすいません

男「…はぁ…はぁッ……僕は…!狐娘ちゃんと…出会て…幸せだった!!
だから…はぁっ…後悔はしていない!!」タッタッタ

狐娘「…男……」

男「はぁっ…狐娘ちゃんが…いなきゃ、毎日が…あんなに楽しく…なかった!!」

大人B「止まれ!止まらんと撃つ!」

男「誰かを…こんなに…愛すことなん…て、はぁっできなかった!!」

狐娘「男…」ギュッ


狐娘「男…ありが―――」







パァン








男「え……?」

狐娘「―とう」ドサッ


女「何してるの!!男に当たったらどうするのさ!!!」

大人B「い、いや威嚇射撃のはずが雨で狙いが狂って……」

男「狐…娘…ちゃん…?」ピタッ

男「狐娘ちゃん!狐娘ちゃん!!!」ユサユサ

女「大丈夫かい?」

男「――した」

女「え?」


「狐娘ちゃんがお前らに何をしたぁぁぁああああああああああーッッ!!!!!!!」

女「!?」

男「一度でもお前らに危害を加えたか!!!
一度でもお前らを危険な目に合わせたか!!!!一度でも!!一度でもだ!!!」

大人B「落ち着け。あいつは妖怪だ、ならば始末せねばなるまい。事が起こってからでは遅いのだ」


男「ふざけたコトをほざくな!!!知ったような口をきくな!!!
何故よく知りもせず妖怪だからという偏見で殺そうとするんだ!!!!」

大人B「し、しかし…古来より、妖怪は普通、人に危害を―」

男「なら狐娘ちゃんは人間に危害を加えたか!!!」

男「昔もそうだった!!!皆が一様に普通だから常識だからと知りもせず上っ面だけで決め付ける!!!」

男「なんで…!!どうして分かってもらえないんだ…!!ただ人と違い力があるだけで…どうして!!」


男「…ごめんね、男くん。身体、長いこと借りちゃって……返すよ、キミに」

男「…狐娘ちゃんがいない世界なんて、いるだけで苦痛だから……」

男「あぁ……最後…に……謝…れなか……」

男「…………」ドサッ

大人B「気絶…した…?」

女「男!?しっかりして!」ユサユサ

男「……………ん?」


男「……あれ?なんで…ここは…?」

大人B「神社近くの森の中だよ」

女「あぁ…生きてる…よかった…ッ!」ギュッ

男「ちょ、女!?どうしたの!?」

女「ボク…っ、ボク…っ!ずっと心配してたんだよっ!」

男「えっ、あぁ…成る程。心配かけてごめんね」ナデナデ

男「ところで、あの人は悔いを果たせましたか?」

大人B「あの人…とは?」

男「ボクに転成した人です。大事な人に用があるって言ってましたけど…」


大人B「あぁ、あの妖怪か。アレはそこに―――って、いない?」

男「…あの人、とても必死そうでした。想いをちゃんと…伝えましたか?」

大人B「…伝えた。だからもう帰ろう」

男「そうですか。さっ、女。帰るぞ」

女「ひっく…ぐすっ……うん。…行こう?」

男「おう、風邪ひくなよ。ひいたらお前が寝込んでるベッドにコッソリと…」

女「…くれば?ボクは歓迎するよ?」

男「なにこの女。やりずらいしヤリずらい」

女「ふふっ、分からないの?男のばーか」


狐娘「おきろ」

男「………」

狐娘「おい、おきろ」ゲシッ

男「いたっ!!――て狐娘ちゃん!?なんで!?死んだんじゃないの!?」ダキッ

狐娘「うわっ、抱きつくな馬鹿者!!」

男「それでも離そうとしない狐娘ちゃんマジ天使!!」

狐娘「天使か…あながち間違ってないかもしれんの」

男「えっ」

狐娘「死んで、気づいたらこんなフワフワとしたところにおったのじゃ
…ですぐに、お主が来た」

男「ということはへぇ―。ここが死んだ世界かぁ」


狐娘「ま、そういうことじゃな」サラサラ

男「って狐娘ちゃん!何か消えかかってる!!!」

狐娘「ワシはお主に礼を言えたから満足じゃ。
じゃからこの身は消え、来世に生まれ変わるのじゃろう」

男「待ってくれ!まだ僕は伝えたいことがあるんだ!!」

狐娘「ならば早くするのじゃな、ホレ、もう足先はないぞ?」

男「えっと、えーと…何から言えば……」

狐娘「慌てずとも全て聞いてやるともさ」


男「あの時はごめんなさい!!狐娘ちゃんを封印する時に騙して封印してごめんなさい!!」

女「あれは、仕方のない選択じゃったのじゃろう?どうせあの意地汚いお偉いさんが一枚噛んでおったのじゃろうて」

男「そ、そうだけど。あれ?怒ってない?」

狐娘「最初は憎んでおったよ。じゃが、だんだんと男と過ごすうちに、そう考えるようになっていった…」

男「大きな人になったなぁ…」

狐娘「何故ワシの胸を見ておる、また殴られたいか」

男「まさか!狐娘ちゃんの胸が一番だよ!モミしだきたいよ!」


狐娘「そいっ」シュッ

男「痛っ!今褒めた!褒めたよ!」

狐娘「悪意が感じられる。さて、そうこうしとるうちに身体が半分なくなったぞ」

男「しまった!これでは尻尾モフモフできなくなってしまう!!!」

狐娘「ええいやめい!!抱きつくな!―ひゃう!?み、耳はよせ!!」

男「嫌だぁぁああ!!!!モフりてぇ!モフりてぇよぉ!!!」

狐娘「ええい!やめ!んっ!こらっ!やめ――んんっ!?」

男「スキありだぜっ!」


狐娘「こ、こいつ…ならばワシもッ!」

男「んんっ!?」

狐娘「…んちゅ、れろ…ちゅぅぅ…れろ…んふっ……っぷはぁ」

男「く、口に舌を入れるとは…」

狐娘「頭がポーとするのぅ…とても心地好い感じじゃ……」

男「はん!なら今度は下のお口で気持ち良く――しまったぁぁぁああああ!!!!!もう下半身ねぇぇぇえええ!!!」

狐娘「よう童貞」

男「うるせぇ処女!!」


男「不覚…ッ!!童貞のまま一生を終えるなんて…!!」

狐娘「全く…昔、ワシがいくら誘っても気づかぬから…」

男「えっ、誘ってたの?」

狐娘「たまに男がワシの家に来た時、ちょっと服の露出を上げてみたのじゃ」

男「そんな些細なもん分かるか!!!普通に誘え!」

狐娘「恥ずかしいじゃろうが!!!そもそもこういうものは男性が先に率先してやるものであろう!」

男「できるか恥ずかしい!!くそっ!こうなったら胸だけでも…あ、胸の部分まで消えてんじゃんなら駄目だな」

狐娘「反応が!?」


男「ふん!肩までしかないんじゃ攻撃のしようが…」

狐娘「ふんっ!」

男「痛ッ!!頭突き!?全身凶器か!いやもう狂気だ狂気!」

狐娘「ワシは男が狂喜しとるように見えるがの」

男「そりゃそうだろ、楽しいんだから!」

狐娘「フフッ、なんじゃそれは」

男「そう言うお前も楽しそうだからな」

狐娘「まぁ、確かに楽しい――そして淋しい」

男「………」

狐娘「…男、今までありがとう。お主がいなけるば、今ごろワシは人間を…」


男「気にするな、俺もお前がいなかったら努力なんてしなかったよ。
ありがとう、狐娘」

狐娘「あぁ、ワシも楽しかったよ…悔いがあるとするば、ワシも一度は子供をもうけてみたかったの。
…お主の子を」

男「……来世で」

男「来世で…また出会おう」

狐娘「あぁ、それはよいの…」

男「偶然出会った僕達は知らず知らずのうちに恋に落ちていくんだ」

狐娘「それはよいのぅ…しかし、来世で出会えるかどうか……」

男「出会うさ、絶対」


男「…狐娘、最後に言いたいことがある。聞いてくれ」

狐娘「なんじゃ改まって。ワシはもう顔の半分はないぞ」

男「大丈夫だ、俺の言葉に肯定するか否定するかだけでいい」

狐娘「それなら、頼むぞえ」

男「狐娘、好きだ」

狐娘「…はい。ワシ――私も貴方を愛しています…」

男「僕と…結婚してください…!!」

狐娘「…はい、喜んで――」

男「待って消えないで!!最後に…」


男「僕と出会って、貴方は――狐娘は幸せでしたか?」




はい、もちろん。


ワシはお主と――男と出会って…



とっても…幸せじゃったぞ…!


男「…狐娘っ」


…男っ



男「愛してるっ」


愛してるっ



だから



さよなら



私の愛しい人




また



会いましょう



どこかで




きっと―――――

――数年後

「お父さん、ここどこ?」

「ここは神社だよ」

「ふーん、ねぇ。先に行って遊んできていい?」

「おう、行ってこい」

「わーい!」

「…一人で行かせて大丈夫?」

「大丈夫さ。なんせ俺とお前が抱き合った神社じゃないか」

「…まだそんなこと覚えているの?」

「あの頃は若かった…」

「今も若いでしょ」

「そうか?性欲は衰えたくせに」

「あら、私はそういうの大歓迎よ?」

「いったな?後悔するなよっ!」
「そっちこそっ!」


「ふぅ、やっとついた……」

「……きゃっ!?」

「あ、ご、ごめん驚かせ…あっ」

「あ、うん。平気………あっ」

「あの、久しぶり…」

「あ、久しぶり…」

「ん?」

「あら?」

「何で僕もキミも久しぶりって言ったの?」

「…なんでだろう?」

「…まぁいいや!ねぇ、一緒に遊ぼう!」

「…うんっ!」



おわり


この時間まで見てくれた人、画像を貼ってくれた人ありがとうございました

これを機に狐っ娘に興味をもってくれれば幸いです

あぁ狐っ娘可愛いよ狐っ娘

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